JP4566110B2 - 車両および動力出力装置並びに車両の制御方法、動力出力装置の制御方法 - Google Patents

車両および動力出力装置並びに車両の制御方法、動力出力装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両および動力出力装置並びに車両の制御方法、動力出力装置の制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、駆動輪に動力を出力するエンジンおよびモータを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、予め設定された最高車速近傍の車速のときには、アクセル開度と車速とに基づいてドライバ要求トルクを設定すると共に車速が大きいほど小さくなる傾向のトルク制限値を設定し、このトルク制限値を用いてドライバ要求トルクを制限した実行トルクが駆動輪に出力されるようエンジンとモータとを制御することにより、車速を最高車速で制限している。
特開2005−185040号公報
上述の車両では、最高車速近傍の車速で走行しているときには、車速が大きいほど実行トルクが大きく制限されるため、走行抵抗や路面勾配に基づく勾配抵抗などによる車速の若干の増減に伴って実行トルクが変動することにより車速が安定せず、運転者の操作フィーリングを悪化させてしまう場合がある。
本発明の車両およびその制御方法は、車速が所定の高車速以上のときに車速を安定させることを目的の一つとする。また、本発明の車両およびその制御方法は、車速が所定の高車速以上のときの運転者の操作フィーリングの悪化を抑制することを目的の一つとする。本発明の動力出力装置およびその制御方法は、駆動軸の回転数が所定の高回転数以上のときに駆動軸の回転数を安定させることを目的の一つとする。
本発明の車両および動力出力装置並びに車両の制御方法、動力出力装置の制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
車軸に動力を出力する動力出力装置を備える車両であって、
車速を検出する車速検出手段と、
運転者のアクセル操作量と前記検出された車速とに基づいて走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
所定の高車速以上の領域で前記検出された車速に対してヒステリシスをもって走行用の駆動力を減少させるための駆動力補正値を設定する駆動力補正値設定手段と、
前記検出された車速が前記所定の高車速未満のときには前記設定された要求駆動力を実行用駆動力として設定し、前記検出された車速が前記所定の高車速以上のときには前記設定された要求駆動力に対して前記設定された駆動力補正値を用いて補正した駆動力を実行用駆動力として設定する実行用駆動力設定手段と、
前記設定された実行用駆動力に基づく駆動力が前記車軸に出力されるよう前記動力出力装置を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、車速が所定の高車速未満のときには、運転者のアクセル操作量と車速とに基づいて走行に要求される要求駆動力を設定すると共に設定した要求駆動力を実行駆動力としてその実行駆動力が車軸に出力されるよう動力出力装置を制御する。一方、車速が所定の高車速以上のときには、運転者のアクセル操作量と車速とに基づいて走行に要求される要求駆動力を設定すると共に車速に対してヒステリシスをもって走行用の駆動力を減少させるための駆動力補正値を用いて要求駆動力を補正した駆動力を実行駆動力として設定し、その実行駆動力が車軸に出力されるよう動力出力装置を制御する。即ち、車速が所定の高車速以上のときには、車速に対してヒステリシスをもって設定した駆動力補正値を用いて要求駆動力を補正した駆動力を車軸に出力するのである。これにより、車速が所定の高車速以上のときに、車速の若干の増減に伴って車軸に出力される駆動力が頻繁に変動するのを抑制することができ、車速を安定させることができる。この結果、運転者の操作フィーリングの悪化を抑制することができる。
こうした本発明の車両において、前記駆動力補正値設定手段は、前記検出された車速に対してヒステリシスをもって制御用車速を設定すると共に該制御用車速に基づいて駆動力補正値を設定する手段であるものとすることもできる。また、前記駆動力補正値設定手段は、前記所定の高車速以上で車速が大きいほど走行用の駆動力が大きく減少される傾向に駆動力補正値を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、車速が所定の高車速を過剰に超えるのをより抑制することができる。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
前記駆動軸に動力を出力可能な動力源と、
前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数を検出する駆動軸回転数検出手段と、
運転者の操作と前記検出された駆動軸回転数とに基づいて前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記検出された駆動軸回転数が所定の高回転数以上の領域で該駆動軸回転数に対してヒステリシスをもって前記駆動軸に出力される駆動力を減少させるための駆動力補正値を設定する駆動力補正値設定手段と、
前記検出された駆動軸回転数が前記所定の高回転数未満のときには前記設定された要求駆動力を実行用駆動力として設定し、前記検出された駆動軸回転数が前記所定の高回転数以上のときには前記設定された要求駆動力に対して前記設定された駆動力補正値を用いて補正した駆動力を実行用駆動力として設定する実行用駆動力設定手段と、
前記設定された実行用駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記動力源を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置では、駆動軸の回転数である駆動軸回転数が所定の高回転数未満のときには、運転者の操作と駆動軸回転数とに基づいて駆動軸に要求される要求駆動力を設定すると共に設定した要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう動力源を制御する。一方、駆動軸の回転数である駆動軸回転数が所定の高回転数以上のときには、運転者の操作と駆動軸回転数とに基づいて駆動軸に要求される要求駆動力を設定すると共に駆動軸回転数に対してヒステリシスをもって駆動軸に出力される駆動力を減少させるための駆動力補正値を用いて要求駆動力を補正した駆動力が駆動軸に出力されるよう動力源を制御する。これにより、駆動軸の回転数が所定の高回転数以上のときに、駆動軸の回転数の若干の増減に伴って駆動軸に出力される駆動力が頻繁に変動するのを抑制することができ、駆動軸の回転数を安定させることができる。
本発明の車両の制御方法は、
車軸に動力を出力する動力出力装置を備える車両の制御方法であって、
車速が所定の高車速未満のときには、運転者のアクセル操作量と該車速とに基づいて走行に要求される要求駆動力を設定すると共に該設定した要求駆動力に基づく駆動力が前記車軸に出力されるよう前記動力出力装置を制御し、
車速が前記所定の高車速以上のときには、運転者のアクセル操作量と該車速とに基づいて走行に要求される要求駆動力を設定すると共に該車速に対してヒステリシスをもって走行用の駆動力を減少させるための駆動力補正値を用いて前記設定した要求駆動力を補正した駆動力が前記車軸に出力されるよう前記動力出力装置を制御する、
ことを要旨とする。
本発明の車両の制御方法によれば、車速が所定の高車速未満のときには、運転者のアクセル操作量と車速とに基づいて走行に要求される要求駆動力を設定すると共に設定した要求駆動力に基づく駆動力が車軸に出力されるよう動力出力装置を制御する。一方、車速が所定の高車速以上のときには、運転者のアクセル操作量と車速とに基づいて走行に要求される要求駆動力を設定すると共に車速に対してヒステリシスをもって走行用の駆動力を減少させるための駆動力補正値を用いて要求駆動力を補正した駆動力が車軸に出力されるよう動力出力装置を制御する。これにより、車速が所定の高車速以上のときに、車速の若干の増減に伴って車軸に出力される駆動力が頻繁に変動するのを抑制することができ、車速を安定させることができる。この結果、運転者の操作フィーリングの悪化を抑制することができる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
駆動軸に動力を出力可能な動力源を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数が前記所定の高回転数未満のときには、運転者の操作と該駆動軸回転数とに基づいて前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定すると共に該設定した要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記動力源を制御し、
前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数が前記所定の高回転数以上のときには、運転者の操作と該駆動軸回転数とに基づいて前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定すると共に該駆動軸回転数に対してヒステリシスをもって前記駆動軸に出力される駆動力を減少させるための駆動力補正値を用いて前記設定した要求駆動力を補正した駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記動力源を制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の動力出力装置の制御方法によれば、駆動軸の回転数である駆動軸回転数が所定の高回転数未満のときには、運転者の操作と駆動軸回転数とに基づいて駆動軸に要求される要求駆動力を設定すると共に設定した要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう動力源を制御する。一方、駆動軸の回転数である駆動軸回転数が所定の高回転数以上のときには、運転者の操作と駆動軸回転数とに基づいて駆動軸に要求される要求駆動力を設定すると共に駆動軸回転数に対してヒステリシスをもって駆動軸に出力される駆動力を減少させるための駆動力補正値を用いて要求駆動力を補正した駆動力が駆動軸に出力されるよう動力源を制御する。これにより、駆動軸の回転数が所定の高回転数以上のときに、駆動軸の回転数の若干の増減に伴って駆動軸に出力される駆動力が頻繁に変動するのを抑制することができ、駆動軸の回転数を安定させることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、自動車全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60とデファレンシャルギヤ62と車軸64とを介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動輪63a,63bに車軸64を介して連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に予め定められた最高車速Vmax(例えば、180km/hなど)近傍の車速で車両が走行する際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の出力制限Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の出力制限Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに車軸64を介して連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。
続いて、車速Vを閾値Vrefと比較する(ステップS120)。ここで、閾値Vrefは、予め定められた最高車速Vmax(例えば、180km/hなど)やそれよりも若干小さい値などが設定される。車速Vが閾値Vref未満のときには、要求トルクTr*を実行トルクT*として設定すると共に(ステップS130)、設定した実行トルクT*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和としてエンジン22に要求される要求パワーPe*を設定する(ステップS210)。ここで、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数を乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めたりすることができる。
続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS220)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図4に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定すると、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(=Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS230)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の出力制限Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上限としてのトルク制限Tmaxを次式(3)により計算すると共に(ステップS240)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(4)により計算し(ステップS250)、計算したトルク制限Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS260)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、リングギヤ軸32aに出力する実行トルクT*を、バッテリ50の出力制限Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(4)は、前述した図5の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (4)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS270)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
一方、ステップS120で車速Vが閾値Vref以上のときには、車速Vを前回このルーチンが実行されたときにステップS160〜S180で設定された制御用車速(前回Vhis)に所定値ΔVhisを加えたもの(前回Vhis+ΔVhis)と比較すると共に(ステップS140)、車速Vが前回の制御用車速(前回Vhis)に所定値ΔVhisを加えたもの未満のときには、車速Vを前回の制御用車速(前回Vhis)から所定値ΔVhisを減じたもの(前回Vhis−ΔVhis)と比較する(ステップS150)。そして、車速Vが前回の制御用車速(前回Vhis)に所定値ΔVhisを加えたもの以上のときには車速Vから所定値ΔVhisを減じたもの(V−ΔVhis)を制御用車速Vhisに設定し(ステップS160)、車速Vが前回の制御用車速(前回Vhis)に所定値ΔVhisを加えたもの未満であって前回の制御用車速(前回Vhis)から所定値ΔVhisを減じたもの以上のときには前回の制御用車速(前回Vhis)を制御用車速Vhisに設定し(ステップS170)、車速Vが前回の制御用車速(前回Vhis)から所定値ΔVhisを減じたもの未満のときには車速Vに所定値ΔVhisを加えたものを制御用車速Vhisに設定する(ステップS180)。ここで、所定値ΔVhisは、ヒステリシスの程度を示すパラメータである。車速Vに対する制御用車速Vhisの変化の様子を図6に示す。図中、実線は制御用車速Vhisを示し、点線は車速Vを示す。制御用車速Vhisは、図示するように、車速Vが閾値Vref以上の領域で車速Vに対してヒステリシスを持たせたものとして設定される。このように制御用車速Vhisを設定することにより、車速Vが若干増減しても制御用車速Vhisは頻繁に変動しない。
続いて、ステップS160〜S180で設定した制御用車速Vhisに基づいてトルク補正値kを設定すると共に(ステップS190)、要求トルクTr*にトルク補正値kを乗じることにより実行トルクT*を設定し(ステップS200)、前述のステップS210〜S270の処理を実行して駆動制御ルーチンを終了する。ここで、トルク補正値kは、実施例では、制御用車速Vhisとトルク補正値kとの関係を予め定めてトルク補正値設定用マップとしてROM74に記憶しておき、制御用車速Vhisが与えられると記憶したマップから対応するトルク補正値kを導出して設定するものとした。トルク補正値設定用マップの一例を図7に示す。トルク補正値kは、図示するように、制御用車速Vhisが所定車速V1以上かつ所定車速(V1+α)未満の領域では制御用車速Vhisが大きいほど値1から値0に向けて直線的に小さくなる傾向に設定し、制御用車速Vhisが所定車速(V1+α)以上の領域では値0を設定するものとした。ここで、所定車速V1は、実施例では、前述の閾値Vref、即ち最高車速Vmax(例えば、180km/hなど)やそれよりも若干小さい値などを設定するものとした。したがって、国や地域,法制,使用用途などに応じて複数の最高車速Vmaxが設定される場合には、複数の最高車速Vmaxのうちから選択された最高車速Vmaxに応じて所定車速V1を設定するだけで容易にトルク補正値kを設定することができ、実行トルクT*の設定を容易に行なうことができる。また、所定値αは、車両の状態や最高車速Vmaxなどに基づいて設定され、例えば、5km/hなどに設定される。このように実行トルクT*を設定することにより、制御用車速Vが大きいほど実行トルクT*は小さくなる。この結果、車速が閾値Vrefを過剰に超えるのを抑制することができる。
いま、最高車速近傍の車速Vで車両が走行しているときを考える。このとき、車速Vに基づいてトルク補正値kを設定すると共にこのトルク補正値kを要求トルクTr*に乗じて実行トルクT*を設定すると、走行抵抗や路面勾配に基づく抵抗などによる車速Vの若干の増減に伴うトルク補正値kの変動によって実行トルクT*が変動してしまうため、車速Vを安定させることができず、運転車の操作フィーリングを悪化させてしまう場合がある。一方、車速Vが閾値Vref以上のときに、車速Vに対してヒステリシスをもって設定した制御用車速Vhisに基づいてトルク補正値kを設定すると共にこの補正値kを要求トルクTr*に乗じて実行トルクT*を設定すれば、車速Vが若干増減しても制御用車速Vは頻繁に変動しないため、トルク補正値kの頻繁の変動を抑制することができ、実行トルクT*が頻繁に変動するのを抑制することができる。これにより、車速Vが閾値Vref以上のときに車速Vを安定させることができる。この結果、車速Vが閾値Vref以上のときの運転者の操作フィーリングの悪化を抑制することができる。このときの車速Vの時間変化の様子を図8に示す。図中、実線は制御用車速Vhisの変化の様子を示し、点線は制御用車速Vhisに基づいてトルク補正値k設定すると共にこれを用いて実行トルクT*を設定する場合の車速Vの変化の様子を示し、一点鎖線は制御用車速Vhisを用いることなく車速Vに基づいてトルク補正値kを設定すると共にこれを用いて実行トルクT*を設定する場合の変化の様子を示す。図中、点線に示すように、制御用車速Vhisを用いることにより車速Vをより安定させることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vが閾値Vref以上のときには、車速Vに対してヒステリシスをもって設定した制御用車速Vhisに基づいてトルク補正値kを設定すると共にトルク補正値kを用いて要求トルクTr*を補正して実行トルクT*を設定し、この実行トルクT*が車軸に出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するから、閾値Vref以上の車速Vのときに車速Vの若干の変動に伴って実行トルクT*が頻繁に変動してしまうのを抑制することができ、車速Vを安定させることができる。この結果、車速Vが閾値Vref以上のときの運転者の操作フィーリングの悪化を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vが閾値Vref以上のときには、車速Vに対してヒステリシスをもって制御用車速Vhisを設定すると共に設定した制御用車速Vhisに基づいてトルク補正値kを設定するものとしたが、制御用車速Vhisを設定することなく、車速Vに対してヒステリシスをもってトルク補正値kを直接設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、車速が閾値Vref以上のときには、車速Vに対してヒステリシスをもって制御用車速Vhisを設定するものとしたが、ヒステリシスは、車速Vの増速側にだけ持たせるものとしてもよいし、車速Vの減速側にだけ持たせるものとしてもよい。また、車速Vの増速側と減速側とで異なるヒステリシスをもって制御用車速Vhisを設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vが閾値Vref以上のときには、制御用車速Vhisが所定車速V1以上であって大きいほど直線的に小さくなる傾向にトルク補正値kを設定するものとしたが、これに限られず、制御用車速Vhisが所定車速以上であって大きいほど曲線的や段階的に小さくなる傾向にトルク補正値kを設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vが閾値Vref以上のときには、制御用車速Vhisが所定車速V1以上であって大きいほど直線的に小さくなる傾向に設定されたトルク補正値kを要求トルクTr*に乗じることにより実行用トルクT*を設定するものとしたが、このトルク補正値は、制御用車速Vhisが大きいほど実行トルクT*が小さくなる傾向に設定されるものであればよい。例えば、制御用車速Vhisが所定車速V1以上であって大きいほど小さくなる傾向にトルク補正値(トルク制限値)を設定すると共にこのトルク制限値で要求トルクTr*を制限したトルクを実行トルクT*として設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定すると共に車速Vと要求トルクTr*とを用いて実行用トルクT*を設定するものとしたが、車速Vに代えて、駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aの回転数Nrを用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図9の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図9における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続されたリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例では、動力源としてエンジンおよびモータを備える動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車について説明したが、エンジンを備えず、動力源としてモータだけを備える動力出力装置を搭載する電気自動車に適用するものとしてもよいし、モータを備えず、動力源としてエンジンだけを備える動力出力装置を搭載する通常の自動車に適用するものとしてもよい。また、こうした動力出力装置を自動車以外の車両に搭載するものとしてもよいし、動力出力装置の形態として用いるものとしてもよい。動力出力装置の形態として用いる場合には、実施例における、車速Vが閾値Vref以上のときに車速Vを安定させることができる効果の代わりに、駆動軸としてのリングギヤ軸32aの回転数Nrが閾値Nref以上のときにリングギヤ軸32aの回転数Nrを安定させることができる効果を奏する。ここで、閾値Nrefは、前述の閾値Vrefのときの車速に相当するリングギヤ軸32aの回転数である。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 車速Vに対する制御用車速Vhisの変化の様子を示す説明図である。 トルク補正値設定用マップの一例を示す説明図である。 車速Vの時間変化の様子を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b,63c,63d 駆動輪、64 車軸、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (6)

  1. 車軸に動力を出力する動力出力装置を備える車両であって、
    車速を検出する車速検出手段と、
    運転者のアクセル操作量と前記検出された車速とに基づいて走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    所定の高車速以上の領域で前記検出された車速に対してヒステリシスをもって走行用の駆動力を減少させるための駆動力補正値を設定する駆動力補正値設定手段と、
    前記検出された車速が前記所定の高車速未満のときには前記設定された要求駆動力を実行用駆動力として設定し、前記検出された車速が前記所定の高車速以上のときには前記設定された要求駆動力に対して前記設定された駆動力補正値を用いて補正した駆動力を実行用駆動力として設定する実行用駆動力設定手段と、
    前記設定された実行用駆動力に基づく駆動力が前記車軸に出力されるよう前記動力出力装置を制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 前記駆動力補正値設定手段は、前記検出された車速に対してヒステリシスをもって制御用車速を設定すると共に該制御用車速に基づいて駆動力補正値を設定する手段である請求項1記載の車両。
  3. 前記駆動力補正値設定手段は、前記所定の高車速以上で車速が大きいほど走行用の駆動力が大きく減少される傾向に駆動力補正値を設定する手段である請求項1または2記載の車両。
  4. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    前記駆動軸に動力を出力可能な動力源と、
    前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数を検出する駆動軸回転数検出手段と、
    運転者の操作と前記検出された駆動軸回転数とに基づいて前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記検出された駆動軸回転数が所定の高回転数以上の領域で該駆動軸回転数に対してヒステリシスをもって前記駆動軸に出力される駆動力を減少させるための駆動力補正値を設定する駆動力補正値設定手段と、
    前記検出された駆動軸回転数が前記所定の高回転数未満のときには前記設定された要求駆動力を実行用駆動力として設定し、前記検出された駆動軸回転数が前記所定の高回転数以上のときには前記設定された要求駆動力に対して前記設定された駆動力補正値を用いて補正した駆動力を実行用駆動力として設定する実行用駆動力設定手段と、
    前記設定された実行用駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記動力源を制御する制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  5. 車軸に動力を出力する動力出力装置を備える車両の制御方法であって、
    車速が所定の高車速未満のときには、運転者のアクセル操作量と該車速とに基づいて走行に要求される要求駆動力を設定すると共に該設定した要求駆動力に基づく駆動力が前記車軸に出力されるよう前記動力出力装置を制御し、
    車速が前記所定の高車速以上のときには、運転者のアクセル操作量と該車速とに基づいて走行に要求される要求駆動力を設定すると共に該車速に対してヒステリシスをもって走行用の駆動力を減少させるための駆動力補正値を設定し、該設定した駆動力補正値を用いて前記設定した要求駆動力を補正した駆動力が前記車軸に出力されるよう前記動力出力装置を制御する、
    車両の制御方法。
  6. 駆動軸に動力を出力可能な動力源を備える動力出力装置の制御方法であって、
    前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数が所定の高回転数未満のときには、運転者の操作と該駆動軸回転数とに基づいて前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定すると共に該設定した要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記動力源を制御し、
    前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数が前記所定の高回転数以上のときには、運転者の操作と該駆動軸回転数とに基づいて前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定すると共に該駆動軸回転数に対してヒステリシスをもって前記駆動軸に出力される駆動力を減少させるための駆動力補正値を設定し、該設定した駆動力補正値を用いて前記設定した要求駆動力を補正した駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記動力源を制御する、
    動力出力装置の制御方法。
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