JP4565854B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電源電圧が供給されるモータ駆動装置に関する。
モータドライバICなどのモータ駆動装置において、リニアな特性に優れアナログ回路の制御に適したバイポーラ(Bipolar)、低消費電力で高集積化に優れデジタル回路の制御に適したCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、高電力効率であり大電流を出力する回路の制御に適したDMOS(Double Diffused MOS)という、3つの異なった半導体プロセスを1つの基板上に形成する、所謂BiCDMOSプロセスが提案されている(以下に示す特許文献1参照)。モータ駆動装置は、BiCDMOSプロセスを採用することによって、多機能化と小型化を同時に実現することができる。
特開平8−227945号公報
ところで、BiCDMOSプロセスなどを採用した場合、モータ駆動装置内部には、複数の電源電圧が供給されることとなる。例えば、モータを駆動するための信号処理を行う信号処理回路に供給する電源電圧VCCと、駆動コイルを所定のタイミングで所定の方向へ通電する駆動トランジスタとしてのDMOSトランジスタに対して、そのゲート電極を駆動するための電源電圧VGと、DMOSトランジスタ出力用の電源電圧VSといった3種類の電源電圧が必要となる。また、各々の電源電圧のレベルが異なっているため、各電源電圧が供給される回路部間で信号のやりとりを行うために、通常、レベルシフト回路を必要とする。
ここで、各電源電圧(VCC、VG、VS)が所定の供給先に供給されるまでの時間は、電源ライン上での配線遅延などの影響もあり予測が困難である。しかし、前述した回路を構成する場合、各電源電圧(VCC、VG、VS)を予め定められた順序で投入していかなければ、信号処理回路の出力に基づいてDMOSトランジスタから正常な出力を得ることができない。例えば、DMOSトランジスタへ供給する電源電圧VSが、電源電圧VCC、VGよりも先に投入された場合には、DMOSトランジスタの前段部にあたる信号処理回路やレベルシフト回路などの内部の論理状態が未だ確定していないため、DMOSトランジスタのゲート電極に供給される制御電圧の論理が不定となる。この結果、最悪の場合、DMOSトランジスタが非導通の状態でなければならないにも関わらず、DMOSトランジスタが導通して異常な電流が流れてしまい、DMOSトランジスタを含めたモータ駆動装置内部の回路故障を招く恐れがある。さらには、発熱や雑音などの影響を受けてモータが正常に動作しなくなるという問題が発生することとなる。
前述した課題を解決するための主たる本発明のモータ駆動装置は、第1の電源電圧が供給されてモータを駆動するための信号処理を行う信号処理回路と、第3の電源電圧が供給されて駆動コイルに対して前記信号処理回路の出力に基づき一方向の駆動電流を供給する第1の駆動トランジスタ及び他方向の駆動電流を供給する第2の駆動トランジスタと、前記信号処理回路と前記第1及び前記第2の駆動トランジスタとの間に設けられるとともに第2の電源電圧が供給されて前記信号処理回路の出力に基づき前記第1及び前記第2の駆動トランジスタの制御電極を駆動するための電圧を生成する駆動回路と、前記第1及び前記第2の駆動トランジスタが非導通となるように前記駆動回路への入力レベルを固定するための第1の電圧、又は、前記信号処理回路の出力のいずれか一方を選択する第1のスイッチング素子と、前記第1及び前記第2の駆動トランジスタが非導通となるように前記第1及び前記第2の駆動トランジスタの制御電極への入力レベルを固定するための第2の電圧、又は、前記駆動回路の出力のいずれか一方を選択する第2のスイッチング素子と、前記第1の電源電圧が第1の閾値に満たない場合、前記第1のスイッチング素子が前記第1の電圧を選択する制御を行い、前記第1の電源電圧が前記第1の閾値以上となった場合、前記第1のスイッチング素子が前記信号処理回路の出力を選択する制御を行い、前記第2の電源電圧が第2の閾値に満たない場合、前記第2のスイッチング素子が前記第2の電圧を選択する制御を行い、前記第2の電源電圧が前記第2の閾値以上となった場合、前記第2のスイッチング素子が前記駆動回路の出力を選択する制御を行う電源監視回路と、を備える
本発明によれば、複数の電源電圧の投入順序に依らないで内部回路を確実に保護するモータ駆動装置を提供することができる。
<モータ駆動装置の全体構成>
図1、図4及び図5を参照しつつ、本発明の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成について説明する。
本実施形態のモータ駆動装置は、信号処理回路100(a,b)、駆動回路200(a,b)、MOSFET(以下、ソース(Source)トランジスタと称する。『第1の駆動トランジスタ』)310、MOSFET(以下、シンク(Sink)トランジスタと称する。『第2の駆動トランジスタ』)320、電源監視回路500、スイッチング素子(『第1のスイッチング素子』)600(a,b)、スイッチング素子(『第2のスイッチング素子』)700(a,b)、を集積化した集積回路とする。なお、信号処理回路100(a,b)、駆動回路200(a,b)、第1のスイッチング素子600(a,b)は、それぞれ集約させて、スイッチング素子700(a,b)のみをソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320ごとに設けるよう構成しても勿論よい。
信号処理回路100(a,b)は、電源電圧VCC(『第1の電源電圧』)が供給されて動作する。例えば、モータに対して回転もしくは停止を指示するための回転/停止指示信号SSに基づいてソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320の導通/非導通を制御するための制御信号を生成するなど、モータを駆動するための所定の信号処理を行う。
駆動回路200(a,b)は、電源電圧VG(『第2の電源電圧』)が供給されて動作し、信号処理回路100(a,b)の出力に基づいて、ソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320のゲート電極を駆動するための電圧を生成する。例えば、駆動回路200(a,b)は、電源電圧VCCに基づいた信号処理回路100(a,b)の出力を、ソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320のゲート電極を駆動するための電源電圧VGに変換するレベルシフト回路である。このレベルシフト回路を採用することによって、電源電圧VCCに基づいて動作する信号処理回路100(a,b)と、電源電圧VSに基づいて動作するソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320との間の制御信号のやりとりが行えるようになる。なお、この場合、電源電圧VGは、例えば、後述の電源電圧VSに対してソーストランジスタ310のゲート・ソース間電圧Vgsを加算した値とする。
ソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320は、駆動コイル400を適宜のタイミングで適宜の方向へ通電するためのMOSFETであり、例えば、N型DMOSFETを採用することができる。同図に示すように、電源電圧VSと接地との間に、ソーストランジスタ310とシンクトランジスタ320を直列接続して構成する。また、ソーストランジスタ310とシンクトランジスタ320との接続点には、駆動コイル400の一方の端子を接続する。
ここで、ソーストランジスタ310とシンクトランジスタ320は、貫通電流が生じないように、一方を導通させる場合には、他方は非導通とさせる。例えば、図1に示すように、ソーストランジスタ310を導通させる場合には、シンクトランジスタ320を非導通とさせて、駆動コイル400を図1中に示すX方向へ通電させる。逆に、シンクトランジスタ320を導通させる場合には、ソーストランジスタ310を非導通とさせて、駆動コイル400を図1中に示すY方向へ通電させる。
なお、ソーストランジスタ310とシンクトランジスタ320を組み合わせて使用する例としては、例えば、図4に示すように、三相モータにおいてスター結線された各相の駆動コイル400(a,b,c)を所定のタイミングで所定の方向へ通電するための駆動トランジスタ群{310(a,b,c)、320(a,b,c)}や、図5に示すように、単相の直流モータを駆動するためのHブリッジ接続された駆動トランジスタ群{310(d,e)、320(d,e)}が挙げられる。すなわち、本発明に係るモータ駆動装置が駆動対象とするモータは、ソーストランジスタ310とシンクトランジスタ320を用いて駆動コイル400への通電制御がなされるものであれば、三相ブラシレスモータ、単相モータなど如何なるモータをも採用できる。
電源監視回路500は、信号処理回路100(a,b)に供給される電源電圧VCC、駆動回路200に供給される電源電圧VG、ソーストランジスタ310のドレイン電極に供給する電源電圧VSの電圧レベルなどの状態を監視するものである。そして、電源監視回路500は、少なくともつぎの二つの機能を備える。
まず、電源監視回路500は、信号処理回路100(a,b)に供給される電源電圧VCCが、所定のスレッショルド電圧(『第1の閾値』)に満たない場合、ソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320をともに非導通とさせる制御を行う機能(以下、第1の機能と称する。)を有する。第1の機能によって、信号処理回路100(a,b)に電源電圧VCCが供給される以前に、電源電圧VGが駆動回路200(a,b)に供給されて、信号処理回路100(a,b)の出力、ひいては駆動回路200(a,b)の出力の論理が不定もしくはハイインピーダンスとなったとしても、ソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320に影響を与えないように駆動コイル400への通電を一時的に停止させるのである。
なお、スイッチング素子600(a,b)は、第1の機能を実現するために備えたものであり、駆動回路200(a,b)の入力として、駆動回路200(a,b)の入力レベルを固定させる接地電位(『第1の電圧』)もしくは信号処理回路100(a,b)の出力の一方を選択する。なお、図1に示すように、駆動回路200(a,b)の入力レベルを固定する場合には接地電位にプルダウンしたが、これに限定されるものではなく、例えば、電源電圧VCCにプルアップしてもよい。よって、電源監視回路500は、後述の制御信号A及びBに基づいて、信号処理回路100(a,b)に供給された電源電圧VCCが、所定のスレッショルド電圧に満たない場合、スイッチング素子600(a,b)が接地電位を選択するよう制御を行い、以後、所定のスレッショルド電圧以上となった場合、信号処理回路100(a,b)の出力を選択するよう制御を行うのである。
つぎに、電源監視回路500は、駆動回路200(a,b)に供給される電源電圧VGが、所定のスレッショルド電圧(『第2の閾値』)に満たない場合、ソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320をともに非導通とさせる制御を行う機能(以下、第2の機能を有する。)を有する。第2の機能によって、駆動回路200(a,b)に電源電圧VGが供給される以前に、電源電圧VSがソーストランジスタ310のドレイン電極に供給されて、駆動回路200(a,b)の出力の論理が不定もしくはハイインピーダンスとなったとしても、ソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320に影響を与えないように駆動コイル400への通電を一時的に停止させるのである。
なお、スイッチング素子700は、第2の機能を実現するために備えたものであり、ソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320のゲート電極への入力として、駆動回路200(a,b)の入力を固定させる接地電位もしくは駆動回路200(a,b)の出力の一方を選択するものである。なお、図1に示すように、駆動回路200(a,b)の入力を固定する場合には接地電位にプルダウンしたが、これに限定されるものではなく、例えば、電源電圧VGにプルアップしてもよい。よって、電源監視回路100は、後述の制御信号Cに基づいて、駆動回路200(a,b)に供給された電源電圧VGが所定のスレッショルド電圧に満たない場合、スイッチング素子700(a,b)が接地電位を選択するよう制御を行い、以後、所定のスレッショルド電圧以上となった場合、駆動回路200(a,b)の出力を選択するよう制御を行うのである。
<電源監視回路>
図2を参照しつつ、本発明に係る電源監視回路500の一構成例について説明する。
N型MOSFET510は、電源電圧VCCの状態を監視するためのスイッチング素子である。ここで、N型MOSFET510のゲート電極には、信号処理回路100(a,b)に供給される電源電圧VCCと同一の電源電圧VCCが供給される。そして、ドレイン電極側には抵抗を介して電源電圧VGが接続され、ソース電極側にはN型MOSFET520を介して接地させる。これらの構成によって、N型MOSFET510は、ゲート電極に供給された電源電圧VCCが、導通/非導通の基準とするスレッショルド電圧VT1(『第1の電圧』)以上(導通の場合)もしくは未満(非導通の場合)であるかを判別することで、信号処理回路100(a,b)に供給される電源電圧VCCの状態を監視するのである。
インバータ530は、P型MOSFETとN型MOSFETを直列接続したものであり、P型MOSFETのソース電極側に電源電圧VGを接続し、N型MOSFETのソース電極側を接地させる。そして、インバータ530は、N型MOSFET510のドレイン電極側の電圧が入力されて、その論理を反転させた信号を出力するのである。なお、インバータ530の出力は、スイッチング素子600(a,b)(後述のN型MOSFET610(a,b))の導通/非導通の制御を行うための制御信号Aとして用いられる。
インバータ540は、P型MOSFETとN型MOSFETを直列接続したものであり、P型MOSFETのソース電極側に電源電圧VGを接続し、N型MOSFETのソース電極側を接地させる。そして、インバータ540は、インバータ530の出力(制御信号A)が入力されて、論理を反転させた信号を出力するのである。なお、インバータ540の出力は、スイッチング素子600(a,b)(後述のN型MOSFET620(a,b))の導通/非導通の制御を行うための制御信号Bとして用いられる。
N型MOSFET550は、電源電圧VGの状態を監視するためのスイッチング素子である。ここで、N型MOSFET550のゲート電極には、駆動回路200(a,b)に供給される電源電圧VGと同様の電源電圧VGが抵抗を介して供給される。そして、ドレイン電極側には抵抗を介してソーストランジスタ310のドレイン電極に供給する電源電圧VSと同様の電源電圧VSが接続され、ソース電極側にはN型MOSFET560を介して接地させる。また、ドレイン電極側の電圧レベルは、スイッチング素子700(a,b)(後述のN型MOSFET710(a,b))の導通/非導通の制御を行うための制御信号Cとして用いられる。これらの構成によって、N型MOSFET550は、ゲート電極に供給された電源電圧VGが、導通/非導通の基準とするスレッショルド電圧VT2(『第1の電圧』)以上(非導通の場合)もしくは未満(導通の場合)であるかを判別することで、駆動回路200(a,b)に供給される電源電圧VGの状態を監視するのである。
なお、外部より回転/停止指示信号SSがN型MOSFET520、560の各ゲート電極に入力されており、回転/停止指示信号SSがモータの回転を指示する場合(Highレベルの場合)に、N型MOSFET520、560は導通する。そして、この場合において、制御信号A、B、Cに基づくスイッチング素子600(a,b)(後述のN型MOSFET610(a,b)、620(a,b))、スイッチング素子700(a,b)(後述のN型MOSFET710(a,b))への導通/非導通の制御を有効とさせる。
一方、回転/停止指示信号SSがモータの停止を指示する場合(Lowレベルの場合)に、N型MOSFET520、560は非導通となる。そして、この場合において、電源電圧VCC、VG、VSが投入されているとき、制御信号AはLowレベル、制御信号BはHighレベル、制御信号CはHighレベルに固定される。この結果、スイッチング素子600(a,b)(後述のN型MOSFET610(a,b)、620(a,b))は、駆動回路200(a,b)への入力として接地電位を選択し、スイッチング素子700(a,b)(後述のN型MOSFET710(a,b))は、ソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320のゲート電極への入力として接地電位を選択することとなる。
すなわち、N型MOSFET520、560は、モータの停止を指示する状態であり且つ電源電圧VCC、VG、VSが投入されている場合、本発明に係る制御を無効とするので、消費電力を低減できる。さらに、電源電圧VCC、VG、VSが投入された状態でモータの回転を指示する状態に切り替わったとき、モータ駆動装置内部の論理は確定した状態にあるので、ソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320のゲート電極への入力が不定もしくはハイインピーダンスとならずに済む。
<モータ駆動装置の詳細>
== 構成 ==
図3に基づいて、図1、図2を適宜参照しつつ、本発明に係るモータ駆動装置の構成例について詳細に説明する。なお、以下では、ソーストランジスタ310側の構成についてのみ説明する。
P型MOSFETとN型MOSFETを直列接続して構成したインバータ110a、120aは、図1に示した信号処理回路100aに相当するものであり、電源電圧VCCが供給されて動作する。ここで、インバータ110aに入力させる入力信号IN1は、ソーストランジスタ310を導通させるよう信号処理回路100a内部で生成された制御信号である。なお、入力信号IN1がHighレベルの場合、ソーストランジスタ310が導通するものとする。
P型MOSFET220a、230a、N型MOSFET210a、240aを組み合わせたレベルシフト回路は、図1に示した駆動回路200aに相当するものであり、電源電圧VGが供給されて動作する。なお、電源電圧VCCに基づいて動作する信号処理回路(インバータ110a、120a)と、電源電圧VGに基づいて動作するレベルシフト回路(P型MOSFET220a、230a、N型MOSFET210a、240a)との間の信号のやりとりは、N型MOSFET210a、240aを介して行われる。また、P型MOSFET220aのドレイン電極側の電圧が、当該レベルシフト回路(P型MOSFET220a、230a、N型MOSFET210a、240a)の出力として、ソーストランジスタ310のゲート電極に供給される。
ここで、N型MOSFET610a、620aを設けない場合であり、且つ、入力信号IN1がHighレベルの場合とする。この場合、インバータ110aの出力(同図に示す(イ))はLowレベルとなり、N型MOSFET240aは非導通となる。一方、インバータ120aの出力(同図に示す(ロ))はHighレベルとなり、N型MOSFET210aは導通し、P型MOSFET220aのゲート電極にはLowレベルが入力され、P型MOSFET220aは導通する。この結果、入力信号IN1は、電源電圧VCCから、ソーストランジスタ310のゲート電極を駆動するための電源電圧VG(P型MOSFET220aのソース・ドレイン間の電圧降下分を考慮しない場合)に変換されることとなる。
N型MOSFET610aは、図1に示したスイッチング素子600aに相当するものであり、N型MOSFET240aと並列に接続して設けられる。なお、N型MOSFET610aのゲート電極には、図2に示した電源監視回路500内部で生成された制御信号Bが入力される。つまり、N型MOSFET610aは、制御信号Bに基づいて導通/非導通の制御が行われる。
N型MOSFET620aは、図1に示したスイッチング素子600aに相当するものであり、N型MOSFET210aと直列に接続して設けられる。なお、N型MOSFET620aのゲート電極には、図2に示した電源監視回路500内部で生成された制御信号Aが入力される。つまり、N型MOSFET620aは、制御信号Aに基づいて導通/非導通の制御が行われる。
N型MOSFET710aは、図1に示したスイッチング素子700aに相当するものであり、ソーストランジスタ310のゲート電極側の信号ラインと接地との間に設けられる。また、N型MOSFET710aのゲート電極には、図2に示した電源監視回路500内部で生成された制御信号Cが入力される。つまり、N型MOSFET710aは、制御信号Cに基づいて導通/非導通の制御が行われる。
== 電源電圧VCCが不正な順序で投入された場合の対策 ==
図2、図3を参照しつつ、レベルシフト回路(P型MOSFET220(a,b)、230(a,b)、N型MOSFET210(a,b)、240(a,b))には電源電圧VG(スレッショルド電圧VT2以上)、ソーストランジスタ310のドレイン電極には電源電圧VSが既に投入された状態において、信号処理回路100(a,b)(インバータ110(a,b)、120(a,b))に供給される電源電圧VCCがスレッショルド電圧VT1に満たない場合について説明する。なお、以下の説明では、ソーストランジスタ310側のみについて説明する。
まず、回転/停止指示信号SSによって、外部よりモータの回転が指示された場合とする(回転/停止指示信号SSがHighレベルの場合)。ここで、図2に示す電源監視回路500では、電源電圧VCCがスレッショルド電圧VT1に満たないので、N型MOSFET510は非導通である。ここで、電源電圧VG及び電源電圧VSは既に投入された状態にある。このため、インバータ530の入力部には電源電圧VGが供給されて、インバータ530の出力である制御信号AはLowレベル(接地電位VSS)となる。また、インバータ540の入力部にはLowレベルが供給されて、インバータ540の出力である制御信号BはHighレベルとなる。また、N型MOSFET550のゲート電極には抵抗を介して電源電圧VGが供給されて、N型MOSFET550のドレイン電極側の電圧である制御信号CはLowレベルに確定する。
一方、図3に示すモータ駆動装置において、ソーストランジスタ310を導通すべくインバータ110aに入力信号IN1が入力された場合、電源電圧VCCがスレッショルド電圧VT1に満たないので、インバータ110aの出力(図3中に示す(イ))、インバータ120aの出力(図3中に示す(ロ))は、不定もしくはハイインピーダンスとなる。この結果として、レベルシフト回路(P型MOSFET220a、230a、N型MOSFET210a、240a)の内部は不安定な状態となる。
しかしながら、制御信号BがHighレベルのため、N型MOSFET610aが導通するので、レベルシフト回路(P型MOSFET220a、230a、N型MOSFET210a、240a)の出力は、Lowレベル(接地電位VSS)として安定する。そして、ソーストランジスタ310のゲート電極には、N型MOSFET610aを介してLowレベルが入力され、ソーストランジスタ310は非導通となる。また、同様な動作によって、シンクトランジスタ320も非導通となる。
このように、本発明では、電源電圧VCCが不正な順序で投入された場合であっても、ソーストランジスタ310とシンクトランジスタ320の間の電流経路には貫通電流などの異常な電流が流れないことになるので、ソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320は確実に保護されることとなる。
== 電源電圧VGが不正な順序で投入された場合の対策 ==
図2、図3を参照しつつ、信号処理回路100(a,b)(インバータ110(a,b)、120(a,b))に電源電圧VCC(スレッショルド電圧VT1以上)、ソーストランジスタ310のドレイン電極には電源電圧VSが既に投入された状態において、レベルシフト回路(P型MOSFET220(a,b)、230(a,b)、N型MOSFET210(a,b)、240(a,b))には電源電圧VGがスレッショルド電圧VT2に満たない場合について説明する。なお、以下の説明では、ソーストランジスタ310側のみについて説明する。
まず、回転/停止指示信号SSによって、外部よりモータの回転が指示された場合とする(回転/停止指示信号SSがHighレベルの場合)。ここで、図2に示す電源監視回路500では、電源電圧VGがスレッショルド電圧VT2に満たないので、インバータ530、540の内部は不安定な状態となり、制御信号A及びBは不定である。また、NMOSFET550は非導通となり、制御信号CがHighレベルとして確定する。
つぎに、図3に示すモータ駆動装置において、ソーストランジスタ310を導通すべくインバータ110aに入力信号IN1が入力された場合に、電源電圧VCCが既に投入された状態にあるので、インバータ110aの出力(図3中に示す(イ))はLowレベル、インバータ120aの出力(図3中に示す(ロ))はHighレベルとして確定する。しかし、電源電圧VGがスレッショルド電圧VT2に満たないので、レベルシフト回路(P型MOSFET220a、230a、N型MOSFET210a、240a)の出力は、不定もしくはハイインピーダンスである。
ところが、制御信号CはHighレベルとして確定しているので、N型MOSFET710aは導通する。この結果、ソーストランジスタ310のゲート電極には、N型MOSFET710aを介してLowレベル(接地電位VSS)が供給されて、ソーストランジスタ310は非導通となる。また、同様な動作により、シンクトランジスタ320も非導通となる。
このように、本発明では、電源電圧VGが不正な順序で投入された場合であっても、ソーストランジスタ310とシンクトランジスタ320との間の電流経路には貫通電流などの異常な電流が流れないことになるので、ソーストランジスタ310とシンクトランジスタ320は確実に保護されることとなる。
なお、信号処理回路100(a,b)(インバータ110(a,b)、120(a,b))に電源電圧VCCが、レベルシフト回路(P型MOSFET220(a,b)、230(a,b)、N型MOSFET240(a,b))に電源電圧VGが供給される以前に、ソーストランジスタ310のドレイン電極に電源電圧VSが供給されている場合においても、前述したモータ駆動装置の動作と同様なものとなる。また、ソーストランジスタ310のドレイン電極に電源電圧VSが供給されない場合、制御信号Cは不定となるが、ソーストランジスタ310及びシンクトランジスタ320のゲート電極は駆動しないため、電源電圧VSが不正な順序で投入された場合の対策を考慮する必要はない。
以上、本実施の形態について説明したが、前述した実施例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の実施形態に係るモータ駆動装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る電源監視回路の回路構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電源監視回路の出力に基づいて動作するモータ駆動装置の回路構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るソーストランジスタ及びシンクトランジスタを組み合わせた駆動トランジスタの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るソーストランジスタ及びシンクトランジスタを組み合わせた駆動トランジスタの構成例を示す図である。
符号の説明
100 信号処理回路
110、120 インバータ
200 レベルシフト回路
210、240 N型MOSFET
220、230 P型MOSFET
310 ソーストランジスタ
320 シンクトランジスタ
400 駆動コイル
500 電源監視回路
510、520、550、560 N型MOSFET
530、540 インバータ
600 スイッチング素子
610、620 N型MOSFET
700 スイッチング素子
710 N型MOSFET

Claims (3)

  1. 第1の電源電圧が供給されてモータを駆動するための信号処理を行う信号処理回路と、
    第3の電源電圧が供給されて駆動コイルに対して前記信号処理回路の出力に基づき一方向の駆動電流を供給する第1の駆動トランジスタ及び他方向の駆動電流を供給する第2の駆動トランジスタと、
    前記信号処理回路と前記第1及び前記第2の駆動トランジスタとの間に設けられるとともに第2の電源電圧が供給されて前記信号処理回路の出力に基づき前記第1及び前記第2の駆動トランジスタの制御電極を駆動するための電圧を生成する駆動回路と、
    前記第1及び前記第2の駆動トランジスタが非導通となるように前記駆動回路への入力レベルを固定するための第1の電圧、又は、前記信号処理回路の出力のいずれか一方を選択する第1のスイッチング素子と、
    前記第1及び前記第2の駆動トランジスタが非導通となるように前記第1及び前記第2の駆動トランジスタの制御電極への入力レベルを固定するための第2の電圧、又は、前記駆動回路の出力のいずれか一方を選択する第2のスイッチング素子と、
    前記第1の電源電圧が第1の閾値に満たない場合、前記第1のスイッチング素子が前記第1の電圧を選択する制御を行い、前記第1の電源電圧が前記第1の閾値以上となった場合、前記第1のスイッチング素子が前記信号処理回路の出力を選択する制御を行い、前記第2の電源電圧が第2の閾値に満たない場合、前記第2のスイッチング素子が前記第2の電圧を選択する制御を行い、前記第2の電源電圧が前記第2の閾値以上となった場合、前記第2のスイッチング素子が前記駆動回路の出力を選択する制御を行う電源監視回路と、
    を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記電源監視回路は、
    前記モータが停止状態にある場合、前記第2のスイッチング素子が前記第2の電圧を選択する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記駆動回路は、
    前記信号処理回路の前記第1の電源電圧に基づく出力レベルを、前記第1及び前記第2の駆動トランジスタの制御電極を駆動するための前記第2の電源電圧に変換するレベルシフト回路であること、を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
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