JP4679302B2 - 直流−交流変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電流を交流電流に変換する直流−交流変換器に関する。
上記の直流−交流変換器としては、例えばデジタルアンプがある。このデジタルアンプの一例が特許文献1に開示されている。この特許文献1の技術では、複数のパワーMOSFETで構成されたブリッジ回路を備えたデジタルアンプにおいて、音量制御部によって音量が小さく制御されると、パワーMOSFETのデッドタイムを小さくし、音量が大きく制御されると、デッドタイムを大きくするものである。
一般に、デジタルアンプでは、ブリッジ回路のハイサイドとローサイドのパワーMOSFETが同時にオン状態となり、高電位側から低電位側に貫通電流が流れ、パワーMOSFETを破壊することがある。これを防止するために、ハイサイド及びローサイドのパワーMOSFETの立ち上がり及び立ち下がりに時間差を設けるために、デッドタイムを設けることが行われている。このデッドタイムを大きく設定すると再生信号の歪みの程度が大きくなる。また、ハイパワー出力で再生する場合、パワーMOSFETの発熱によって、パワーMOSFETのスイッチング速度が遅くなり、デッドタイムが短いと、貫通電流が流れる。そこで、特許文献1の技術では、小音量の場合には、デッドタイムを短くして、再生信号の歪みの発生を防止し、大音量の場合(ハイパワー出力の場合)には、デッドタイムを長くして、貫通電流によるパワーMOSFETの損傷を防止しようとしている。
特開2004−179945号公報
特許文献1の技術では、音量が大きい場合に、デッドタイムを大きくすることによって貫通電流が流れることを防止することはできる。上記のような場合の他に、例えば電源装置がオンとなった直後の過渡状態では、ハイサイド及びローサイドのパワーMOSFETの状態がオンであるか、オフであるか不定であり、ハイサイド及びローサイドのパワーMOSFETが共にオンになると、貫通電流が流れ、パワーMOSFETを損傷することになる。
本発明は、電源装置がオンとなった直後の過渡状態においても、貫通電流が流れることを確実に防止することができる直流−交流変換器を提供することを目的とする。
本発明による直流−交流変換器は、出力段を備えている。出力段は、2つの電力半導体素子の導電路を直列に接続した少なくとも1つの直列回路を有している。この直流回路の両端が、電源スイッチの閉成に応動して動作する電力半導体素子用直流電源に接続されている。前記2つの電力半導体素子の導電路の相互接続点が負荷の一端に接続されている。電力用半導体素子としては、例えばパワーMOSFET、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、パワーバイポーラトランジスタ等を使用することができる。これら電力半導体素子には前記制御電極に交互に駆動信号が供給される。前記各電力半導体素子の制御電極に前記駆動信号を駆動手段が供給する。駆動手段用直流電源が前記電源スイッチの閉成に応動し所定値まで過渡的に変化する電圧を出力し、この電圧を前記駆動手段に動作電圧として供給する。前記駆動手段用直流電源の電圧が動作電圧として供給される阻止手段が、前記駆動手段用直流電源の電圧の変化時に、零から、前記所定値よりも絶対値を小さくかつ前記所定値記の近傍に予め定めた閾値に、前記駆動手段用直流電源の電圧が到達するまで、前記電力半導体素子の少なくとも一方の前記制御電極への前記駆動信号の供給を阻止する。
このように構成すると、少なくとも一方の電力半導体素子が確実に非導通状態とされるので、駆動手段用直流電源の電圧が過渡的に変化している状態において、貫通電流が流れることを確実に阻止することができる。
前記阻止手段は、前記電力半導体素子の制御電極と基準電位点との間に接続された常閉型スイッチング素子を含むものとできる。この場合、上記電圧の値が閾値に到達すると、前記常閉型スイッチング素子を開放する制御手段が設けられている。
このように構成すると、駆動手段用直流電源の電圧が過渡状態にある間、常閉スイッチング素子が閉成され、電力半導体素子の制御電極を基準電位点に接続しているので、電力半導体素子は非導通状態を維持し、貫通電流が流れることを確実に阻止することができる。
前記常閉型スイッチング素子としては、第1導電路と第1制御電極とを有する第1の半導体素子を使用することができる。この場合、第1の半導体素子は、第1制御電極に供給される制御信号の値の増加に応じて前記第1導電路の導電度を増加させるもので、第1導電路を前記電力半導体素子の制御電極と前記基準電位点との間に接続している。第1制御電極には前記駆動手段用直流電源からの電圧に関連した電圧が供給されている。前記制御手段としては、第2導電路と第2制御電極とを有し、第2制御電極に供給される制御信号の値の増加に応じて前記導電路の導電度を増加させる第2の半導体素子を使用する。第2導電路が前記第1の半導体素子の第1制御電極と前記基準電位点との間に接続され、第2の制御電極に前記駆動手段用直流電源の電圧の値の増加に応じて値が増加する制御信号が供給される。
このように構成すると、駆動手段用直流電源の電圧が零から変化し始めた直後には、第1及び第2の半導体素子は共に非導通状態であるが、やがて第1の半導体素子が導通状態となり、貫通電流が流れることを阻止する。そして、直流電圧供給手段の電圧が閾値になったとき、第2の半導体素子が導通状態となり、第1の半導体素子を非導通状態として、以後、駆動信号に従って電力半導体素子が導通、非導通を繰り返す。
或いは、前記阻止手段は、前記電力半導体素子の制御電極と前記駆動手段との間に介在する常開型スイッチング素子を含むものとすることも可能である。この場合、駆動手段用直流電源の電圧の値が閾値に到達すると、制御手段が常開型スイッチング素子を閉成する。
このように構成すると、駆動手段用直流電源の電圧が過渡状態にある間、常開スイッチング素子が開放されているので、電力半導体素子は非導通状態を維持し、貫通電流が流れることを確実に阻止することができる。
また、前記電力半導体素子が、制御電極として前記導電路から絶縁された絶縁ゲートを有し、前記駆動信号として駆動電圧が供給される、例えばパワーMOSFETやIGBTを使用することができる。
また、前記出力段は、2つの前記電力半導体素子を有するハーフブリッジ型としたり、4つの前記電力半導体素子を有するフルブリッジ型としたりすることもできる。
以上のように、本発明によれば、駆動手段用直流電源の電圧が過渡状態で変化しているとき、電力半導体素子への駆動信号を遮断しているので、貫通電流が流れることを確実に阻止することができ、電力半導体素子の損傷を防止することができる。
本発明の第1の実施の形態の直流−交流変換器は、D級デジタルアンプに実施されており、図1に示すように、出力段2を有している。
出力段2は、例えばハーフブリッジ型に構成され、電力半導体素子、例えばNチャンネルパワーMOSFET(以下、MOSFETと称する。)4及び6を有している。これらMOSFET4及び6は、導電路、例えばドレイン−ソース導電路と、制御電極、例えばゲートとを有している。このゲートは、ドレイン−ソース導電路と絶縁されている。MOSFET4、6のドレイン−ソース導電路が直列に接続されている。例えば、MOSFET4のソースと、MOSFET6のドレインとが接続され、MOSFET4のドレインは、直流電圧供給手段、例えば直流電源回路8の第1の正電源端子8P1に接続されている。また、MOSFET6のソースは、直流電源回路8の負の電源端子8Nに接続されている。直流電源回路8は、直列に接続された2つの直流電源8a、8bを有し、直流電源8aの正極が第1の正電源端子8P1に接続され、直流電源8bの負極が直流電源回路8の負電源端子8Nに接続されている。直流電源8aの負極と直流電源8bの正極とが接続され、その接続点が電源回路8の中点端子8Mに接続されている。MOSFET4のソースとMOSFET6のドレインとの接続点が負荷10の一端に接続され、負荷10の他端は直流電源回路8の中点端子8Mに接続されている。負荷10は、例えばスピーカと出力フィルタとから構成されている。
MOSFET4が導通し、MOSFET6が非導通の状態では、電流が正の電源端子8Pから、MOSFET4及び負荷10を介して中点端子8Mに流れる。逆にMOSFET4が非導通で、MOSFET6が導通状態では、中点端子8Mから負荷10、MOSFET6を介して負の電源端子8Nに電流が流れる。このようにMOSFET4及び6は、負荷8に対して互いに異なる方向に電流が流れる電流路を形成している。
これらMOSFET4及び6を導通及び非導通に駆動するために、MOSFET4に駆動手段、例えば駆動部11が、MOSFET6に駆動手段、例えば駆動部11aが設けられている。駆動部11、11aの構成は、実質的に同一であるので、駆動部11についてのみ詳細に説明する。
駆動部11では、MOSFET4のゲートにバッファ14を介して制御信号、例えば駆動電圧が供給される。この駆動電圧は、例えばMOSFET4のソースに対して正の予め定めた値の電圧である。駆動部11は、バッファ14の他に、例えばインバータ16も含んでいる。インバータ16には、図示していない入力段から、バッファ14が駆動電圧を発生する基礎となるパルス信号が供給されている。MOSFET6にも、そのソースに対して正の予め定めた値の電圧が駆動電圧として駆動部11aによって供給される。例えばMOSFET4が導通しているとき、MOSFET6が非導通となり、MOSFET4が非導通のとき、MOSFET6が導通するように、即ち位相が互いに逆相である2つの駆動電圧を駆動部11、11aが発生するように、入力段からパルス信号が駆動部11、11aに供給されている。
駆動部11は正電源端子17Pと負電源端子17Nとを有し、正電源端子17Pはバッファ14とインバータ16の正電源端子に接続され、負電源端子17Nはバッファ14とインバータ16の負電源端子に接続され、負電源端子17Nは、MOSFET4のソースにも接続されている。正電源端子17Pに負電源端子17Nよりも高い電圧を供給するために、正及び負電源端子17P、17N間に電源用電解コンデンサ18が接続され、正電源端子17Pには、逆流防止用ダイオード19のカソードが接続され、このダイオード19のアノードは、直流電源回路8の正電源端子8Pに接続されている。
直流電源回路8の正電源端子8Pには、直流電源回路8が内蔵する直流電源8cの正極が接続されている。直流電源8cの負極が直流電源回路8の負電源端子8Nに接続されている。また、正電源端子8Pは駆動部11aの正電源端子20Pに、負電源端子8Nは駆動部11aにそれぞれ接続されている。
MOSFET6が導通し、MOSFET4が非導通の状態では、正電源端子8Pからダイオード19、電解コンデンサ18、MOSFET6と電流が流れ、電解コンデンサ18が充電される。MOSFET6が非導通となると、電解コンデンサ18の正極からインバータ16、バッファ14を流れて、電解コンデンサ18の負極に帰還する電流によってインバータ16、バッファ14が動作する。
直流電源回路8は、電源スイッチ21も有し、この電源スイッチ21が開放されている状態では、正の電源端子8P、8P1の負電源端子8Nに対する電圧は零で、電源スイッチ21が閉じられると、例えば正電源端子8Pの電圧は所定値、例えば+Vccまで過渡的に、例えば指数関数的に図2に実線で示すように増加していく。
従って、正電源端子8Pの電圧が+Vccに安定するまでの間、MOSFET4及び6が導通状態となるか、非導通状態となるか不定である。もし、MOSFET4及び6が同時に導通状態になると、MOSFET4及び6に大きな貫通電流が流れ、MOSFET4及び6が損傷する可能性がある。
そこで、この実施の形態では、駆動部11に阻止手段が設けられている。阻止手段は、常閉スイッチング手段、例えば第1の半導体素子、具体的にはNPNバイポーラトランジスタ22(以下、トランジスタ22と称する。)を有している。このトランジスタ22の出力電極、例えばコレクタは、MOSFET4のゲートに接続されているバッファ14の入力側に接続されている。またトランジスタ22の共通電極、例えばエミッタは、基準電位点、例えば負の電源端子17Nに接続されている。このトランジスタ22の制御電極、例えばベースは、電流制限用抵抗器24を介して正電源端子17Pに接続されている。
この阻止手段は、さらに制御手段、例えば制御回路25も有している。制御回路25は、第2の半導体素子、例えばNPNバイポーラトランジスタ26(以下、トランジスタ26と称する)を有し、その出力電極、例えばコレクタが、トランジスタ22のベースに接続されている。このトランジスタ26の共通電極、例えばエミッタは、基準電位点、例えば負電源端子17Nに接続されている。トランジスタ26のベースは、電流制限用抵抗器28を介して付勢回路30に接続されている。付勢回路30は、正電源端子17Pと負電源端子17Nとの間に接続されている。付勢回路30では、定電圧素子、例えばツェナーダイオード32のカソードが正の電源端子17Pに接続され、アノードが抵抗器34の一端に接続され、この抵抗器34の他端が負電源端子17Nに接続されている。ツェナーダイオード32のアノードと抵抗器34の一端との接続点が、電流制限用抵抗器28を介してトランジスタ26のベースに接続されている。
このように構成したD級デジタルアンプでは、電源スイッチ21を閉成すると、図2に示すように負電源端子8Nに対する正電源端子8Pの電圧が上昇を開始する。このとき、MOSFET6が導通しているとすると、電源端子17Nに対する正電源端子17Pの電圧も上昇する。これに伴ってトランジスタ22のベース・エミッタ間電圧も上昇するが、図2の期間t1の間には、トランジスタ22のベース・エミッタ間電圧は、トランジスタ22を導通させるのに必要な設定電圧V1にまで上昇せず、トランジスタ22は非導通状態である。期間t1の間には、トランジスタ26のベース・エミッタ間電圧も、トランジスタ26を導通させるのに必要な閾値にまで上昇せず、トランジスタ26も非導通状態である。
期間t1を超え、期間t2に入ると、負電源端子8Nに対する正電源端子8Pの電圧が上昇し、負電源端子17Nに対する正電源端子17Pの電圧も上昇する。これによって、トランジスタ22のベース・エミッタ間電圧は、上記設定電圧V1を超え、トランジスタ22が導通する。その結果、バッファ14の入力側が基準電位に接続され、MOSFET4のゲート電圧も基準電位に近い値となり、MOSFET4は非導通状態を維持する。従って、たとえ何らかの原因でMOSFET6が導通していたとしても、MOSFET4及び6には貫通電流は流れない。
なお、期間t2では、トランジスタ26のベース・エミッタ間の電圧は、トランジスタ26を導通させるのに必要な電圧である閾値Vbeにまで達していなく、トランジスタ26は非導通状態を維持する。
期間t3では、負電源端子8Nに対する正電源端子8Pの電圧の増加により、所定値である+Vccに近い値となり、ひいては負電源端子17Nに対する正電源端子8Pの電圧も+Vccに近い値となり、バッファ14等が安定した動作を行うようになる。このとき、負電源端子17Nに対する正電源端子8Pの電圧は、図2に示すように、ツェナーダイオード32のツェナー電圧Vzdとトランジスタ26を導通するさせるために必要なベース・エミッタ間電圧である閾値Vbeとを加算した値となり、トランジスタ26のベース。エミッタ間電圧がVbeに到達し、トランジスタ26が導通する。これによって、トランジスタ22のベース・エミッタ電圧が低下し、トランジスタ22が非導通となる。以後、バッファ14から供給される駆動電圧に従って、MOSFET4は、導通及び非導通を繰り返す。このときには、駆動部11aにも+Vccに近い値の電圧が供給されており、バッファ14及びインバータ16に相当するバッファ14及びインバータが正常に動作し、MOSFET6は導通及び非導通を正常に繰り返す。
第2の実施形態のD級デジタルアンプを図3に示す。このデジタルアンプは、駆動段2aが、フルブリッジ型のもので、第1の実施の形態のデジタルアンプと同様なNチャンネルMOSFET(以下MOSFETと称する)4a、4b、6a及び6bを有している。ハイサイドのMOSFET4aとローサイドのMOSFET6aとのドレイン−ソース導電路を直列に接続し、同様にハイサイドのMOSFET4bとローサイドのMOSFET6bとのドレイン−ソース導電路を直列に接続し、これら直列回路を並列にかつ直流電源回路8の正の電源端子8P1と負の電源端子8Nとの間に接続してある。MOSFET4a及び6aの導電路の接続点と、MOSFET4b及び6bの接続点との間に、負荷10が接続されている。負荷10の構成は、第1の実施の形態と同様である。
各MOSFET4a、4b、6a及び6bのゲートには、対応する駆動部110a、110b、110c、110dから駆動電圧が供給される。これら駆動電圧は、一方の対角に位置するMOSFET4a、6bが導通しているとき、他方の対角に位置するMOSFET4b、6aが非導通となるように、逆にMOSFET4a、6bが非導通のとき、MOSFET4b、6aが導通するように供給される。
これら駆動部110a、110bには、第1の実施の形態と同様に、電解コンデンサ18a、18b、逆流防止ダイオード19a、19bを介して電源回路8の正電源端子8P、負電源端子8Nから動作電圧が供給されている。駆動部110c、100dには、電源回路8の正電源端子8P、負電源端子8Nから動作電圧が直接に供給されている。
これらMOSFET4a、4b、6a、6bのうち、ハイサイド側のMOSFET4a、6bの駆動部110a、110bに、阻止手段が設けられている。これら阻止手段は、常閉スイッチング素子22a、22bを有している。これら常閉スイッチング素子22a、22bは、第1の実施形態のトランジスタ22及びその付属回路と同様に構成され、駆動部110a、110bに含まれるバッファ14に相当するバッファの入力側を基準電位点に接続したり、開放したりする。電解コンデンサ18a、18bの両端に常閉スイッチング素子22a、22bの電源端子が接続されて、これらに動作電圧が電解コンデンサ18a、18bから供給されている。これらスイッチング素子22a、22bを制御するために制御回路25a、25bが設けられている。これら制御回路25a、25bは、第1実施形態の制御回路25に対応するものである。これら制御回路25a、25bも、電解コンデンサ18a、18bの両端から動作電圧の供給を受けている。
このD級デジタルアンプにおいても、直流電源回路8の電源スイッチが閉成されてから一定期間t1の間には、常閉スイッチング素子22a、22bは非導通状態であるが、期間t2の間には導通状態を維持し、貫通電流がMOSFET4a、6a間、4b、6b間にそれぞれ流れることを阻止する。そして、期間t3に入ると、常閉スイッチング素子22a、22bが開放され、各MOSFET4a、4b、6a、6bに駆動部110a、110b、110c、110dから供給される駆動電圧に従って、各MOSFET4a、4b、6a、6bの導通、非導通が制御される。
第1及び第2の実施形態では、常閉スイッチング素子22、22a、22bを使用したが、例えば第1の実施形態で言えば、MOSFET6のゲートとバッファ14との間に、常開スイッチング素子、例えばSSRやリレー接点を設置し、負の電源端子8Nに対する正の電源端子8Pの電圧が予め設定した値を超えるまで、常閉スイッチング素子を開放し、その後に閉成するように構成することもできる。第2の実施の形態においても同様に常開スイッチング素子を使用することができる。
第1の実施の形態では、トランジスタ22をバッファ14の入力側に設けたが、MOSFET4のゲート側に設けることもできる。第2の実施の形態においても同様である。
上記の2つの実施の形態では、阻止手段は、ハイサイド側の駆動部に設けたが、例えば図4に示す第3の実施形態のD級デジタルアンプのような駆動部210によって、MOSFET4、6を駆動すると、阻止手段は、ローサイド側に設けることもできる。即ち、駆動部210は、MOSFET4、6を駆動する駆動電圧を発生するバッファ212、214を有し、これらには、パルストランス216が備える2つの二次巻線218、220から互いに逆相のパルス信号が供給される。一次巻線222には、パルス増幅器224からパルス信号を供給する。このパルス増幅器224の入力側に、常閉スイッチング素子22a、22bと同様な常閉スイッチング素子226が設けられ、常閉スイッチング素子226を制御する、制御回路25a、25bに相当する制御回路228が設けられる。常閉スイッチング素子226、制御回路228、パルス増幅器224は、直流電源回路8の正電源端子8P、負電源端子8Nから動作電圧が供給される。
上記の各実施の形態では、本発明をD級デジタルアンプに実施したが、これに限ったものではなく、例えばインバータのような直流を交流に変換する機器にも実施することができる。
本発明の第1の実施形態のD級デジタルアンプのブロック図である。 図1のD級デジタルアンプの動作説明図である。 本発明の第2の実施形態のD級デジタルアンプのブロック図である。 本発明の第3の実施形態のD級デジタルアンプのブロック図である。
符号の説明
2 2a 出力段
4 4a 4b 6 6a 6b MOSFET(電力半導体素子)
8 直流電源回路(直流電圧供給手段)
10 負荷
22 トランジスタ(常閉スイッチング素子)
25 制御回路(制御手段)

Claims (7)

  1. 制御電極に駆動信号が供給されたとき導電路が導通状態に変化させられる2つの電力半導体素子の前記導電路を直列に接続した直列回路を少なくとも1つ有し、前記直流回路の両端が、電源スイッチの閉成に応動して動作する電力半導体素子用直流電源に接続され、前記2つの電力半導体素子の導電路の相互接続点が負荷の一端に接続され、前記制御電極に交互に駆動信号が供給される出力段と、
    前記各電力半導体素子の制御電極に前記駆動信号を供給する駆動手段と、
    前記電源スイッチの閉成に応動し最終値まで過渡的に電圧が変化し、この電圧を前記駆動手段に動作電圧として供給する駆動手段用直流電源と、
    前記駆動手段用直流電源の電圧が動作電圧として供給され、前記駆動手段用直流電源の電圧の変化時に、前記最終値よりも小さくかつ前記最終値の近傍に予め定めた閾値に前記電圧が到達するまで、前記2つの電力半導体素子の少なくとも一方の前記制御電極への前記駆動信号の供給を阻止する阻止手段とを、
    具備する直流−交流変換器。
  2. 請求項1記載の直流−交流変換器において、前記阻止手段が、前記電力半導体素子の制御電極とこの制御電極に対する基準電位点との間に接続された常閉型スイッチング素子と、前記電圧の値が閾値に到達すると、前記常閉型スイッチング素子を開放する制御手段とを、具備する直流−交流変換器。
  3. 請求項2記載の直流−交流変換器において、前記常閉型スイッチング素子が、第1導電路と第1制御電極とを有し、第1導電路を前記電力半導体素子の制御電極と前記基準電位点との間に接続し、第1制御電極に供給される制御信号の値の増加に応じて前記第1導電路の導電度を増加させる第1の半導体素子であって、第1制御電極に前記駆動手段用直流電源からの電圧に関連した電圧が供給され、前記制御手段が、第2導電路と第2制御電極とを有し、第2導電路を前記第1の半導体素子の第1制御電極と前記基準電位点との間に接続し、第2制御電極に供給される制御信号の値の増加に応じて前記第2導電路の導電度を増加させる第2の半導体素子であって、第2の制御電極に前記駆動手段用直流電源の電圧増加に応じて値が増加する制御信号が供給される直流−交流変換器。
  4. 請求項1記載の直流−交流変換器において、前記阻止手段が、前記電力半導体素子の制御電極と前記駆動手段との間に介在する常閉型スイッチング素子と、前記駆動手段用直流電源の電圧の値が前記閾値に到達すると、前記常開型スイッチング素子を閉成する制御手段とを、具備する直流−交流変換器。
  5. 請求項1記載の直流−交流変換器において、前記電力半導体素子が、制御電極として前記導電路から絶縁された絶縁ゲートを有し、前記駆動信号として駆動電圧が供給される直流−交流変換器。
  6. 請求項1記載の直流−交流変換器において、前記出力段が2つの前記電力半導体素子を有するハーフブリッジ型である直流−交流変換器。
  7. 請求項1記載の直流−交流変換器において、前記出力段が4つの前記電力半導体素子を有するフルブリッジ型である直流−交流変換器。
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