JP2014054042A - 過電流保護回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】過電流の種類によらず良好な電力変換効率で過電流検出ができる過電流保護を提供すること。
【解決手段】電流ラインにおいて負荷の高電圧側に配置され、第1スイッチング信号が入力されスイッチング動作する第1スイッチング素子と、前記電流ラインにおいて前記負荷の低電圧側に配置され、第2スイッチング信号が入力され前記第1スイッチング素子とは相補的なスイッチング動作をする第2スイッチング素子とを有し、前記第1及び第2スイッチング素子がHブリッジ回路又はハーフブリッジ回路を構成する負荷駆動回路と、前記負荷駆動回路における前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との間の第1電位を検出する電位検出部と、前記検出した第1電位が入力され、前記第1電位が、第1しきい値電圧と、前記第1しきい値電圧よりも低い第2しきい値電圧との間の場合に過電流が流れていると判定する比較判定部と、を備える過電流保護回路。
【選択図】図1

Description

本発明は、過電流保護回路に関するものである。
従来の過電流保護回路として、特許文献1に示すように、電流ラインにセンス抵抗を配置して、そのセンス抵抗の両端の電圧をモニタすることで、電流ラインに流れる電流を検知する方式がある。この構成では、モニタした電圧と基準電圧とをコンパレータ等によって比較し、モニタ電圧が基準電圧を超えたら過電流が流れたと判断し、ブリッジ回路を構成するスイッチ素子をオフ状態にする。
また、特許文献2で用いられている過電流保護回路は、電流ラインにトランジスタを配置してカレントミラー回路を構成することで、そのカレントミラー回路で電流をモニタしている。このような構成をとることで、電流ラインに比例した電流をモニタして過電流を検知することが可能であり、かつ過電流を検知するためのセンス抵抗を直接電流ラインに配置する必要がないため、比較的電力変換効率の劣化が少なく済む。
特許文献3に示すような過電流保護回路は、Hブリッジ(フルブリッジ)もしくはハーフブリッジ回路を構成する1組のハイサイドFET(Field Effect Transistor)とローサイドFETの各FET両端の電圧を検出する構成を有している。そして、過電流の一種である貫通電流が流れていると判定した場合に、スイッチング素子である各FETをオフ状態にする。この構成では、電流ラインに余計な素子を追加せずに貫通電流を検出するため、電力変換効率を全く犠牲にすることなく、貫通電流を検出することができる。
特開平09−308261号公報 特開2000−196383号公報 特開2005−136452号公報
特許文献1に示す過電流保護回路は、比較的正確に電流値をモニタすることができるが、電流ラインにセンス抵抗を配置するため、これによる電力損失が発生して電力変換効率が劣化するという問題がある。また、特許文献2に示す過電流保護回路は、センス抵抗を直接電流ラインに配置する構成ではない。しかしながら、電流ラインにトランジスタを配置してカレントミラー回路を構成するため、カレントミラー用トランジスタにおける電力損失が発生し、かつカレントミラー回路にも電流ラインと同等の電流もしくは比例した電流が流れることから、電力変換効率の劣化は避けられず、また回路規模も大きくなるという問題がある。また、特許文献3に示すような過電流保護回路は、ハイサイドFETとローサイドFETの両方に流れる貫通電流から、これらのFETを保護することは可能である。しかしながら、通常の相補出力されるスイッチング動作における、電流ラインの負荷短絡に起因する過電流が発生した場合には、これらのFETを保護することはできないという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、過電流の種類によらずに良好な電力変換効率で過電流の検出が実現できる過電流保護を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る過電流保護は、電流ラインにおいて負荷の高電圧側に配置され、第1スイッチング信号が入力されてスイッチング動作をする第1スイッチング素子と、前記電流ラインにおいて前記負荷の低電圧側に配置され、第2スイッチング信号が入力されて前記第1スイッチング素子とは相補的なスイッチング動作をする第2スイッチング素子とを有し、前記第1および第2スイッチング素子がHブリッジ回路またはハーフブリッジ回路を構成している負荷駆動回路と、前記負荷駆動回路における前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との間の第1電位を検出する電位検出部と、前記電位検出部が検出した第1電位が入力され、前記第1電位が、第1しきい値電圧と、前記第1しきい値電圧よりも低い第2しきい値電圧との間の場合に過電流が流れていると判定する比較判定部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る過電流保護は、上記発明において、前記比較判定部から判定結果が入力され、前記判定結果に基づいて前記電流ラインに電流が流れることを停止するシャットダウン制御部をさらに備えることを特徴とする。
本発明に係る過電流保護は、上記発明において、前記比較判定部は、前記第1電位と前記第1しきい値電圧とを比較する第1比較器と、前記第1電位と前記第2しきい値電圧とを比較する第2比較器とを備えることを特徴とする。
本発明に係る過電流保護は、上記発明において、前記負荷駆動回路は、前記電流ラインにおいて前記負荷の高電圧側かつ前記第1スイッチング素子と並列に配置され、前記第1スイッチング信号と相補的な第3スイッチング信号が入力されてスイッチング動作する第3スイッチング素子と、前記電流ラインにおいて前記負荷の低電圧側かつ前記第2スイッチング素子と並列に配置され、前記第2スイッチング信号と相補的な第4スイッチング信号が入力されてスイッチング動作する第4スイッチング素子とを有し、前記第1から第4スイッチング素子がHブリッジ回路を構成していることを特徴とする。
本発明に係る過電流保護は、上記発明において、前記負荷駆動回路は、前記電流ラインにおいて前記負荷の高電圧側かつ前記第1スイッチング素子と並列に配置され、第3スイッチング信号が入力されてオン状態またはオフ状態に維持される第3スイッチング素子と、前記電流ラインにおいて前記負荷の低電圧側かつ前記第2スイッチング素子と並列に配置され、第4スイッチング信号が入力されて前記第3スイッチング素子と相補的なオン状態またはオフ状態に維持される第4スイッチング素子とを有し、前記第1から第4スイッチング素子がハーフブリッジ回路を構成していることを特徴とする。
本発明に係る過電流保護は、上記発明において、前記電位検出部は、さらに、前記負荷駆動回路における前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子との間の第2電位を検出し、前記比較判定部は、前記電位検出部が検出した前記第1電位および前記第2電位が入力され、前記第1電位が、前記第1しきい値電圧と前記第2しきい値電圧との間の場合、または、前記第2電位が、第3しきい値電圧と、前記第3しきい値電圧よりも低い第4しきい値電圧との間の場合に、過電流が流れていると判定することを特徴とする。
本発明に係る過電流保護は、上記発明において、前記比較判定部は、前記第2電位と前記第3しきい値電圧とを比較する第3比較器と、前記第2電位と前記第3しきい値電圧とを比較する第4比較器とをさらに備えることを特徴とする。
本発明に係る過電流保護は、上記発明において、前記第1しきい値電圧は、前記第1スイッチング素子のオン抵抗による電圧降下から算出された値である、または、前記第3しきい値電圧は、前記第3スイッチング素子のオン抵抗による電圧降下から算出された値である、ことを特徴とする。
本発明に係る過電流保護は、上記発明において、前記第2しきい値電圧は、前記第2スイッチング素子のオン抵抗による電圧降下から算出された値である、または、前記第4しきい値電圧は、前記第4スイッチング素子のオン抵抗による電圧降下から算出された値である、ことを特徴とする。
本発明に係る過電流保護は、上記発明において、前記比較判定部は、前記第1から第4スイッチング素子のいずれかの定格電流をもとに設定された時定数を有する低域遮断フィルタを備えることを特徴とする。
本発明に係る過電流保護は、上記発明において、前記時定数は、前記第1から第4スイッチング素子のいずれかでの発熱が定格値以下となるように設定されることを特徴とする。
本発明に係る過電流保護は、上記発明において、当該過電流保護回路の起動時から動作が安定するまでの期間だけ、過電流の検出動作または過電流からの保護動作を停止することを特徴とする。
本発明によれば、過電流の種類によらずに良好な電力変換効率で過電流の検出ができる過電流保護を実現できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る過電流保護回路の構成を示すブロック図である。 図2は、図1の負荷駆動回路および電位検出部の具体的構成を示す図である。 図3は、図1の比較判定部を示す図である。 図4は、図3の比較判定部の具体的構成を示す図である。 図5は、通常動作時の比較判定部の入力信号および出力信号の一例を示す図である。 図6は、図5の場合のスイッチング信号を示す図である。 図7は、負荷短絡により過電流が発生した場合の比較判定部の入力信号および出力信号の一例を示す図である。 図8は、貫通電流が流れた場合の比較判定部の入力信号の一例を示す図である。 図9は、図8の場合のスイッチング信号を示す図である。 図10は、しきい値電圧および時定数の設定を変更した場合のスイッチング信号を示す図である。 図11は、負荷駆動回路部の変形例1の具体的構成を示す図である。 図12は、負荷駆動回路および電位検出部の変形例2の具体的構成を示す図である。 図13は、図12の負荷駆動回路および電位検出部と組み合わせて用いることができる比較判定部を示す図である。 図14は、実施の形態2に係る過電流保護回路の構成を示すブロック図である。 図15は、実施の形態3に係る過電流保護回路の構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る過電流保護回路の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。さらに、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る過電流保護回路の構成を示すブロック図である。過電流保護回路100は、目標値指示回路10と、バッファ回路20と、負荷駆動回路30と、電位検出部40と、比較判定部50と、シャットダウン制御部60とを備えている。
目標値指示回路10は、外部からの制御信号S0にしたがって、負荷の駆動目標値を負荷駆動回路30に指示するための指示信号S1を出力する。目標値指示回路10は、たとえばCPU(Central Processing Unit)などの演算部、記憶部、およびデジタル/アナログ変換部を備えている。そして、外部からの制御信号S0にしたがって、演算部が記憶部に格納されたデータおよび演算プログラブを読み出し、これを用いて演算を行ってデジタル指示信号を生成し、デジタル/アナログ変換部が生成されたデジタル指示信号をアナログ指示信号である指示信号S1に変換して出力する。指示信号S1は、たとえばHighレベルとLowレベルの電圧レベルで構成されるPWM(Pulse Width Modulation)信号である。
バッファ回路20は、指示信号S1を受け付けて、これに対して負荷駆動回路30とのインピーダンス整合、レベルシフト、位相反転等を行って、スイッチング信号S2を生成する。
負荷駆動回路30は、スイッチング信号S2を受け付けて、これによって負荷を駆動する。電位検出部40は、負荷駆動回路30の所定の位置の電位を検出する。
負荷駆動回路30および電位検出部40について説明する。図2は、図1の負荷駆動回路30および電位検出部40の具体的構成を示す図である。
負荷駆動回路30では、電圧VDDである電源からグラウンド端子まで形成された電流ラインCLに直列に負荷Lが接続されている。負荷Lはたとえばペルチェ素子などの電子冷却素子である。
また、負荷駆動回路30は、電流ラインCLにおいて負荷Lの高電圧側に互いに並列に配置された、第1スイッチング素子としてのFET31および第3スイッチング素子としてのFET33と、電流ラインCLにおいて負荷Lの低電圧側に互いに並列に配置された、第2スイッチング素子としてのFET32および第4スイッチング素子としてのFET34とを有している。たとえば、FET31、33はPチャネル型のMOSFETであり、FET32、34はNチャネル型のMOSFETである。FET31、33のソース端子は電源側に接続しており、ドレイン端子は負荷L側に接続している。一方、FET32、34のソース端子はグラウンド端子側に接続しており、ドレイン端子は負荷L側に接続している。
FET31、32およびFET33、34はそれぞれハーフブリッジ回路を構成しており、FET31〜34はHブリッジ回路を構成している。さらに、負荷Lの両端子側には低域透過フィルタ35、36が接続されている。低域透過フィルタ35、36は負荷Lに流れるべき電流からリップルを除去して平滑化するためのものである。
ここで、図1に示すスイッチング信号S2は、第1、第2、第3、および第4スイッチング信号としてのスイッチング信号S21、S22、S23、S24を含んでいる。スイッチング信号S21、S22、S23、S24はたとえばHighレベルとLowレベルの電圧レベルで構成されるPWM信号である。
FET31のゲート端子G31にスイッチング信号S21が入力されると、FET31はオン状態とオフ状態とを繰り返すスイッチング動作をする。FET32のゲート端子G32にスイッチング信号S22が入力されると、FET32は、FET31とは相補的なスイッチング動作をする。なお、FET31はPチャネル型であり、FET32はNチャネル型であるので、スイッチング信号S21、S22は同位相である。
一方、FET33のゲート端子G33にスイッチング信号S23が入力されると、FET33はFET31とは相補的なスイッチング動作をする。そのためスイッチング信号S23はスイッチング信号S21とは相補的な、位相反転した信号とされている。FET34のゲート端子G34にスイッチング信号S24が入力されると、FET34はFET32とは相補的なスイッチング動作をする。そのためスイッチング信号S24はスイッチング信号S22とは相補的な、位相反転した信号とされている。
電位検出部40は、第1電位検出部41と第2電位検出部42とを有している。第1電位検出部41はFET31とFET32との間に接続され、当該接続位置の第1電位V0を検出する。第2電位検出部42はFET33とFET34との間に接続され、当該接続位置の第2電位V1を検出する。電位検出部40は第1電位V0および第2電位V1の検出信号S3を比較判定部50に出力する。
つぎに、比較判定部50について説明する。図3は、図1の比較判定部50を示す図である。比較判定部50は、入力端子51、52と、出力端子53、54、55とを備えている。入力端子51、52は第1電位検出部41、42にそれぞれ接続しており、検出信号S3が入力される。出力端子53、54、55は、シャットダウン制御部60に判定信号S4を出力する。
図4は、図3の比較判定部50の具体的構成を示す図である。比較判定部50は、第1比較器としての比較器56a、第2比較器としての比較器56b、第3比較器としての比較器56c、第4比較器としての比較器56dと、ANDゲート57a、57bと、低域遮断フィルタ58a、58bと、ORゲート59とを備えている。
比較器56aの+入力端子は、第1しきい値電圧Vth0(H)に設定された基準電圧に接続している。比較器56aの−入力端子は、第1電位V0が入力される入力端子51に接続している。比較器56bの+入力端子は、第1電位V0が入力される入力端子51に接続している。比較器56bの−入力端子は、第2しきい値電圧Vth0(L)に設定された基準電圧に接続している。ここで、第2しきい値電圧Vth0(L)は第1しきい値電圧Vth0(H)よりも低い値である。
比較器56cの+入力端子は、第3しきい値電圧Vth1(H)に設定された基準電圧に接続している。比較器56cの−入力端子は、第2電位V1が入力される入力端子52に接続している。比較器56dの+入力端子は、第2電位V1が入力される入力端子52に接続している。比較器56dの−入力端子は、第4しきい値電圧Vth1(L)に設定された基準電圧に接続している。ここで、第4しきい値電圧Vth1(L)は第3しきい値電圧Vth1(H)よりも低い値である。
比較器56a、56bの出力端子は、ANDゲート57aの入力端子に接続している。比較器56c、56dの出力端子は、ANDゲート57bの入力端子に接続している。
ANDゲート57aの出力端子は、低域遮断フィルタ58aを介して出力端子54とORゲート59の入力端子とに接続している。ANDゲート57bの出力端子は、低域遮断フィルタ58bを介して出力端子55とORゲート59の入力端子とに接続している。ORゲート59の出力端子は出力端子53に接続している。
この比較判定部50の構成によれば、第1電位V0が、第1しきい値電圧Vth0(H)と第2しきい値電圧Vth0(L)との間の場合に、ANDゲート57aからはHighレベルの信号(“H”信号)が出力され、それ以外の場合にはLowレベルの信号(“L”信号)が出力される。同様に、第2電位V1が、第3しきい値電圧Vth1(H)と第4しきい値電圧Vth1(L)との間の場合に、ANDゲート57bからは“H”信号が出力され、それ以外の場合には“L”信号が出力される。
同様に、第1電位V0が、第1しきい値電圧Vth0(H)と第2しきい値電圧Vth0(L)との間の場合に、出力端子54からは“H”信号が出力され、それ以外の場合には“L”信号が出力される。第2電位V1が、第3しきい値電圧Vth1(H)と第4しきい値電圧Vth1(L)との間の場合に、出力端子55からは“H”信号が出力され、それ以外の場合には“L”信号が出力される。
さらには、第1電位V0が第1しきい値電圧Vth0(H)と第2しきい値電圧Vth0(L)との間の場合、または、第2電位V1が第3しきい値電圧Vth1(H)と第4しきい値電圧Vth1(L)との間の場合、あるいはその両方の場合には、ORゲート59から出力端子53を介して“H”信号が出力される。第1電位V0が第1しきい値電圧Vth0(H)と第2しきい値電圧Vth0(L)との間の場合、および、第2電位V1が第3しきい値電圧Vth1(H)と第4しきい値電圧Vth1(L)との間の場合のいずれでも無い場合には、ORゲート59から出力端子53を介して“L”信号が出力される。
判定信号S4は上記の出力端子53、54、55から出力される各信号を含む信号である。
シャットダウン制御部60は、判定信号S4を受け付けて、判定信号S4の内容に基づいて目標値指示回路10にシャットダウン信号S5を出力する。
つぎに、過電流保護回路100の動作について説明する。まず、過電流が発生していない状態における動作を説明し、つぎに過電流が発生した場合の動作を説明する。
(過電流が発生していない状態における動作)
まず、目標値指示回路10が、外部からの制御信号S0にしたがって、指示信号S1を出力する。バッファ回路20は、指示信号S1を受け付けて、スイッチング信号S2を出力する。
負荷駆動回路30は、スイッチング信号S2を受け付けて、これによって負荷Lを駆動する。具体的には、スイッチング信号S2は、たとえばPWM信号であるスイッチング信号S21、S22、S23、S24を含んでいる。FET31、32、33、34にスイッチング信号S21、S22、S23、S24が入力され、FET31、34が同時にオン状態にされ、FET32、33が同時にオフ状態にされると、電流は電流ラインCLにおいて、FET31から低域透過フィルタ35、負荷L、低域透過フィルタ36、FET34を通って流れる。同様に、FET32、33が同時にオン状態にされ、FET31、34が同時にオフ状態にされると、電流は電流ラインCLにおいて、FET33から低域透過フィルタ36、負荷L、低域透過フィルタ35、FET32を通って流れる。FET31、32、33、34はスイッチング信号S21、S22、S23、S24によって負荷Lに流れる電流の方向が変化するようなスイッチング動作を行う。なお、負荷Lがペルチェ素子の場合は、電流が流れる方向によって、所定の素子表面が加熱体または冷却体となる。
ここで、スイッチング信号S21、S22、S23、S24であるPWM信号のデューティー比は、目標値指示回路10によって、負荷Lが所望の目標値(たとえばペルチェ素子であれば目標温度)を実現するようなデューティー比に設定されている。これによって、負荷Lは所望の目標値を実現できるように駆動される。
このとき、第1電位検出部41で検出される第1電位V0は、FET31、32、33、34のスイッチング動作に応じて、第1しきい値電圧Vth0(H)より高い電圧または第2しきい値電圧Vth0(L)より低い電圧となる。同様に、第2電位検出部42で検出される第2電位V1は、FET31、32、33、34のスイッチング動作に応じて、第3しきい値電圧Vth1(H)より高い電圧または第4しきい値電圧Vth1(L)より低い電圧となる。
上記の第1電位V0および第2電位V1が比較判定部50の入力端子51、52に入力された場合は、上述した比較判定部50の作用によって、比較判定部50から、出力端子53、54、55のいずれからの出力も“L”信号であるような判定信号S4が出力される。
シャットダウン制御部60は、出力端子53、54、55のいずれからの出力も“L”信号であるような判定信号S4を受け付けた場合には、過電流が流れていないと判断し、シャットダウン信号S5を出力しない。このとき、負荷駆動回路30はそのまま負荷Lを駆動し続ける。
(過電流が発生した場合の動作)
過電流が発生した場合は、電圧降下の発生によって、(1)第1電位検出部41で検出される第1電位V0が、第1しきい値電圧Vth0(H)と第2しきい値電圧Vth0(L)との間の値になる場合がある。また、(2)第2電位検出部42で検出される第2電位V1が、第3しきい値電圧Vth1(H)と第4しきい値電圧Vth1(L)との間の値になる場合がある。また、(1)と(2)が同時に起こる場合がある。
上述した比較判定部50の作用によって、(1)の場合は、比較判定部50の出力端子54からは“H”信号が出力される。(2)の場合は、出力端子55からは“H”信号が出力される。また、(1)、(2)のいずれの場合も、出力端子53からは“H”信号が出力される。
シャットダウン制御部60は、判定信号S4を受け付けた際に、少なくとも出力端子53からの出力が“H”信号であるような場合には、過電流が流れていると判断し、シャットダウン信号S5を出力する。目標値指示回路10は、シャットダウン信号S5を受け付けると、指示信号S1の出力を停止したり、FET31〜34がすべてオフ状態になるような指示信号S1を出力したり、負荷駆動回路30を停止する信号を出力する等によって、負荷駆動回路30を停止させる。これによって、負荷Lは過電流から保護される。
また、シャットダウン制御部60は、判定信号S4に、出力端子54からの“H”信号が含まれている場合には、第1電位V0を検出する第1電位検出部41に関連する箇所で過電流が発生したと判断する。同様に、判定信号S4に、出力端子55からの“H”信号が含まれている場合には、第2電位V1を検出する第2電位検出部42に関連する箇所で過電流が発生したと判断する。これによって、過電流の発生箇所の特定が容易になり、また過電流の種類が負荷短絡によるものか貫通電流かも容易に判定できる。
図2からも明からなように、この過電流保護回路100では、電流ラインCLに、過電流検出のための余計な素子を追加せずに過電流を検出できるため、電力変換効率を全く犠牲にすることなく、過電流を検出し、過電流からの保護をすることができる。
さらに、この過電流保護回路100では、FET31とFET32との間の第1電位V0を検出し、FET33とFET34との第2電位V1を検出し、これらの電位が第1しきい値電圧Vth0(H)と第2しきい値電圧Vth0(L)との間、または、第3しきい値電圧Vth1(H)と第4しきい値電圧Vth1(L)との間の場合に、過電流が発生したと判断するので、貫通電流だけでなく、負荷短絡に起因する過電流も検出し、過電流からの保護をすることができるものである。したがって、この過電流保護回路100は、過電流の種類によらずに良好な電力変換効率で過電流の検出および過電流からの回路や負荷の保護が実現できるものである。
なお、比較判定部50において用いる比較器56a〜56dとしては、tr、tfおよびtpdが数十ns以下である高速コンパレータを用いることが好ましい。なお、trは立ち上がり時間、tfは立ち下がり時間、tpdは伝搬遅延時間である。
つぎに、第1しきい値電圧Vth0(H)および第2しきい値電圧Vth0(L)の設定の手法について説明する。
第1しきい値電圧Vth0(H)は、高電圧側のFET31のオン抵抗による電圧降下から算出することができる。たとえば、電流ラインCLに通常流す最大電流をImax、FET31のオン抵抗の最大値をRon(H)max、電流ラインCLに掛かる電圧をVとすると、FET31における電圧降下は、以下の式(1)で表される。
Ron(H)max・Imax ・・・(1)
式(1)より、第1しきい値電圧Vth0(H)は、以下の式(2)のように設定できる。
Vth0(H)=V−Ron(H)max・Imax ・・・(2)
また、第1しきい値電圧Vth0(H)のばらつきを考慮して、以下の式(3)のように設定してもよい。ここで、αはばらつきを示す量である。
Vth0(H)=V−Ron(H)max・Imax−α ・・・(3)
同様に、第2しきい値電圧Vth0(L)は、以下の式(4)のように設定できる。Ron(L)maxはFET32のオン抵抗の最大値である。
Vth0(L)=Ron(L)max・Imax ・・・(4)
また、第2しきい値電圧Vth0(L)のばらつきを考慮して、以下の式(5)のように設定してもよい。ここで、βはばらつきを示す量である。
Vth0(H)=Ron(L)max・Imax+β ・・・(5)
なお、第3しきい値電圧Vth1(H)および第4しきい値電圧Vth1(L)についても同様の手法で設定できる。第1しきい値電圧Vth0(H)と第3しきい値電圧Vth1(H)とは同じでも異なっていても良く、第2しきい値電圧Vth0(L)と第4しきい値電圧Vth1(L)とは同じでも異なっていても良い。
つぎに、比較判定部50において使用されている低域遮断フィルタ58a、58bの好ましい特性について説明する。低域遮断フィルタ58a、58bの時定数を適正に設定することによって、電位検出部40で検出された電圧に含まれるノイズの影響によってFET31〜34が発熱して誤動作することを避けることができる。
まず、FETのパルスドレイン電流(定格)をIDM、パルス持続時間をt0、FETのオン抵抗をRonとした場合に、FETで発生する熱量(定格)Q0は、以下の式(6)で表される。なお、Q0は、使用するFET31〜34のうちもっとも小さい定格値とする。
Q0=IDM・Ron・t0 ・・・ (6)
FETで発生する熱量をQ1とすると、Q1をQ0以下にすることによって、発熱による誤動作を避けることができる。FETにおける電力損失をP1、電力損失が発生している時間をt1とすると、以下の式(7)の関係がなり立つ。
Q0≧Q1=P1・t1、∴t1≦Q0/P1 ・・・ (7)
低域遮断フィルタ58a、58bの時定数τは、式(7)のt1から比較器56a〜56dの遅延時間tpdを引いた値とすればよい(式(8))。
τ=t1−tpd≦Q0/P1−tpd ・・・ (8)
つぎに、上記実施の形態1に係る構成の過電流保護回路を作製し、その特性を測定した。なお、負荷駆動回路30に入力するスイッチング信号S21、22、23、24は、スイッチング周波数1MHz、デューティー比50%の矩形PWM信号とした。また、第1しきい値電圧Vth0(H)および第3しきい値電圧Vth1(H)は4.25Vとし、第2しきい値電圧Vth0(L)および第4しきい値電圧Vth1(L)は0.75Vとした。低域遮断フィルタ58a、58bの時定数τは20nsとした。また、比較判定部50における比較器56a〜56dとしては、trおよびtfが12ns、tpdが25nsのものを用いた。ANDゲート57a、57bとしてCMOS(74LVC08)、ORゲート59としてCMOS(74LVC32)を用いた。
図5は、過電流の無い通常動作時の比較判定部の入力信号および出力信号の一例を示す図である。信号Si1は第1電位V0であり、信号So1は比較判定部50の出力端子53からの出力信号である。Vth(H)は第1しきい値電圧であり、Vth(L)第2しきい値電圧である。また、図5、および図6〜図10における縦軸のスケールは2V/divである。
図5に示すように、過電流が無い場合には第1電位V0は第1しきい値電圧より大きいか第2しきい値電圧より小さい値であり、出力端子53から“L”信号が出力されている。
図6は、図5の場合のスイッチング信号を示す図である。信号Sg11はスイッチング信号S21を示し、信号Sg12はスイッチング信号S23を示している。信号Sg11、信号Sg12は互いに相補的であり、かつ図5の信号Si1に対応した波形となっている。
図7は、負荷短絡により過電流が発生した場合の比較判定部の入力信号および出力信号の一例を示す図である。信号Si2は第1電位V0であり、信号So2は比較判定部50の出力端子53からの出力信号である。
図7に示すように、過電流が発生した場合には、第1電位V0は第1しきい値電圧と第2しきい値電圧との間の値になっており、出力端子53から“H”信号が出力される。なお、この場合は出力端子54からも“H”信号が出力されており、第1電位V0を検出する第1電位検出部41に関連する箇所で負荷短絡による過電流が発生したと考えられる。このとき、シャットダウン制御部60はシャットダウン信号S5を出力し、目標値指示回路10が負荷駆動回路30を停止させた。
図8は、貫通電流が流れた場合の比較判定部の入力信号の一例を示す図である。信号Si3は第1電位V0である。図8に示すように、貫通電流が流れた場合には、第1電位V0は波形が乱れ、第1しきい値電圧と第2しきい値電圧との間の値となる時間がある。
図9は、図8の場合のスイッチング信号を示す図である。信号Sg31はスイッチング信号S21を示し、信号Sg32はスイッチング信号S23を示している。信号Sg31、信号Sg32は、第1電位V0が第1しきい値電圧と第2しきい値電圧との間の値となる時間においてはLowレベルとなり、それ以外の場合には図8の信号Si3に対応した波形となる。これは、第1電位V0が第1しきい値電圧と第2しきい値電圧との間の値となる毎にシャットダウン制御部60がシャットダウン信号S5を出力し、目標値指示回路10が負荷駆動回路30を停止させるが、その後第1電位V0が第1しきい値電圧と第2しきい値電圧との間から外れた場合は目標値指示回路10が負荷駆動回路30の停止を解除するためである。
なお、目標値指示回路10は、最初に貫通電流が発生して負荷駆動回路30を停止させたら、その後は停止を解除せずに停止状態を継続させるように動作しても良い。または、貫通電流が発生した時間が所定の累積時間だけ累積した後に初めて負荷駆動回路30を停止させるように動作してもよい。
つぎに、第1しきい値電圧Vth0(H)および第3しきい値電圧Vth1(H)を4Vに変更し、第2しきい値電圧Vth0(L)および第4しきい値電圧Vth1(L)を1Vに変更し、低域遮断フィルタ58a、58bの時定数τを47nsに変更した。そして、図8に示す場合と同様の貫通電流が流れる条件での実験を行った。
図10は、しきい値電圧および時定数の設定を変更した場合のスイッチング信号を示す図である。信号Sg41はスイッチング信号S21を示し、信号Sg42はスイッチング信号S23を示している。この場合は、しきい値電圧の設定が不適切なため、貫通電流が発生しても第1電位V0が第1しきい値電圧と第2しきい値電圧との間の値とならず、目標値指示回路10が負荷駆動回路30を停止させる動作を行わなかった。
(変形例1)
図11は、負荷駆動回路の変形例1の具体的構成を示す図である。図11に示す負荷駆動回路30Aは、図2に示す負荷駆動回路30において、低域透過フィルタ36を削除した構成を有する。また、FET33、34に入力するスイッチング信号をスイッチング信号S25、S26としている。
スイッチング信号S25、S26はHighレベルまたはLowレベルの一定の電圧レベルを有する信号である。FET33はスイッチング信号S25が入力されてオン状態またはオフ状態に維持される。一方、FET34はスイッチング信号S26が入力されて、FET33とは相補的なオフ状態またはオン状態に維持される。その結果、負荷駆動回路30Aはハーフブリッジ回路として機能する。このとき、負荷Lはたとえばヒータ等の、極性を有さないものであってもよい。なお、スイッチング信号S25、S26のレベルを切り替えることで、負荷Lを流れる電流の方向を切り替えてもよい。
過電流保護回路100において、負荷駆動回路30に換えて負荷駆動回路30Aを用いた場合にも、過電流の種類によらずに良好な電力変換効率で過電流の検出および過電流からの回路や負荷の保護が実現できる。
(変形例2)
図12は、負荷駆動回路および電位検出部の変形例2の具体的構成を示す図である。図12に示す負荷駆動回路30Bは、図11に示す負荷駆動回路30Aにおいて、FET33、34を定電圧源37、38に置き換えた構成を有する。また、第2電位検出部42は削除されている。
図13は、図12の負荷駆動回路および電位検出部と組み合わせて用いることができる比較判定部を示す図である。この比較判定部50Bは、比較判定部50において第2電位検出部42に接続される入力端子52及びこれに関係する比較器56c、56d、ANDゲート57b、低域遮断フィルタ58b、ORゲート59、出力端子53、55は削除された構成を有する。比較判定部50Bは出力端子54から判定信号S4Bを出力する。
過電流保護回路100において、負荷駆動回路30、比較判定部50に換えて負荷駆動回路30B、比較判定部50Bを用い、第2電位検出部42を削除した構成の場合にも、過電流の種類によらずに良好な電力変換効率で過電流の検出および過電流からの回路や負荷の保護が実現できる。
(実施の形態2)
図14は、本発明の実施の形態2に係る過電流保護回路の構成を示すブロック図である。図14に示す過電流保護回路100Aは、図1に示す過電流保護回路100と同様の目標値指示回路10と、バッファ回路20と、負荷駆動回路30と、電位検出部40と、比較判定部50と、シャットダウン制御部60とを備えているが、シャットダウン信号S5が負荷駆動回路30に入力される点が過電流保護回路100とは異なる。
この過電流保護回路100Aのように、シャットダウン信号S5が負荷駆動回路30に入力されることによって負荷駆動回路30が停止する構成としてもよい。この場合、たとえば負荷駆動回路30の電流ラインCLに低抵抗のスイッチを配置し、シャットダウン信号S5が入力された場合にはこのスイッチが動作し、負荷駆動回路30が停止するような構成としてもよい。ただし、負荷駆動回路30が停止する態様は特に限定されない。
(実施の形態3)
図15は、本発明の実施の形態3に係る過電流保護回路の構成を示すブロック図である。図15に示す過電流保護回路100Bは、図1に示す過電流保護回路100と同様の目標値指示回路10と、バッファ回路20と、負荷駆動回路30と、電位検出部40と、比較判定部50と、シャットダウン制御部60とを備えているが、シャットダウン信号S5がバッファ回路20に入力される点が過電流保護回路100とは異なる。
この過電流保護回路100Bのように、シャットダウン信号S5がバッファ回路20に入力されることによって負荷駆動回路30が停止する構成としてもよい。この場合、たとえばシャットダウン信号S5が入力された場合に、バッファ回路20がスイッチング信号S2の出力を停止したり、スイッチング信号S2を、FET31〜34がすべてオフ状態になるような信号にしたり、負荷駆動回路30を停止する信号を出力する等によって、負荷駆動回路30を停止させるような構成としてもよい。ただし、負荷駆動回路30を停止させる態様は特に限定されない。
なお、上記実施の形態に係る過電流保護回路は、電源投入後や過電流による停止状態からの復帰時等において、動作の立ち上がり時に動作が安定しない期間がある場合がある。この場合、過電流が流れていないにもかかわらず、電位検出部40が検出した電位が第1しきい値電圧と第2しきい値電圧との間の値になる場合があり、これによって比較判定部50において誤判定が発生する場合がある。
このような誤判定が発生すると、過電流保護回路がうまく立ち上がらない原因となる。このような誤判定を防止するためには、起動時から動作が安定するまでの所定の期間だけ、過電流の検出動作または過電流からの保護動作を停止することが好ましい。
過電流の検出動作または過電流からの保護動作の停止は、比較判定部50やシャットダウン制御部60の起動を遅らせたり、シャットダウン制御部60がシャットダウン信号S5を出力しない設定としたり、比較判定部50が判定信号S4を出力しない設定とすることで実現できる。または、所定の期間だけ、比較判定部50における第1しきい値電圧と第2しきい値電圧とを、安定動作時における2つのしきい値電圧の中間値近傍の同値となるように設定してもよい。これによって、第1電位V0および第2電位V1の値に関わらず、比較判定部50の動作状態は、判定信号S4が常に“L”信号だけを含むような状態に固定されるので、過電流の検出動作が実質的に停止される。
なお、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
10 目標値指示回路
20 バッファ回路
30、30A、30B 負荷駆動回路
31、32、33、34 FET
35、36 低域透過フィルタ
37、38 定電圧源
40 電位検出部
41 第1電位検出部
42 第2電位検出部
50、50B 比較判定部
51、52 入力端子
53、54、55 出力端子
56a、56b、56c、56d 比較器
57a、57b ANDゲート
58a、58b 低域遮断フィルタ
59 ORゲート
60 シャットダウン制御部
100、100A、100B 過電流保護回路
CL 電流ライン
G31、G32、G33、G34 ゲート端子
L 負荷
S0 制御信号
S1 指示信号
S2、S21、S22、S23、S24、S25、S26 スイッチング信号
S3 検出信号
S4 判定信号
S5 シャットダウン信号
Sg11、Sg12、Sg31、Sg32、Sg41、Sg42、Si1、Si2、Si3、So1、So2 信号

Claims (12)

  1. 電流ラインにおいて負荷の高電圧側に配置され、第1スイッチング信号が入力されてスイッチング動作をする第1スイッチング素子と、前記電流ラインにおいて前記負荷の低電圧側に配置され、第2スイッチング信号が入力されて前記第1スイッチング素子とは相補的なスイッチング動作をする第2スイッチング素子とを有し、前記第1および第2スイッチング素子がHブリッジ回路またはハーフブリッジ回路を構成している負荷駆動回路と、
    前記負荷駆動回路における前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との間の第1電位を検出する電位検出部と、
    前記電位検出部が検出した第1電位が入力され、前記第1電位が、第1しきい値電圧と、前記第1しきい値電圧よりも低い第2しきい値電圧との間の場合に過電流が流れていると判定する比較判定部と、
    を備えることを特徴とする過電流保護回路。
  2. 前記比較判定部から判定結果が入力され、前記判定結果に基づいて前記電流ラインに電流が流れることを停止するシャットダウン制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の過電流保護回路。
  3. 前記比較判定部は、前記第1電位と前記第1しきい値電圧とを比較する第1比較器と、前記第1電位と前記第2しきい値電圧とを比較する第2比較器とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の過電流保護回路。
  4. 前記負荷駆動回路は、前記電流ラインにおいて前記負荷の高電圧側かつ前記第1スイッチング素子と並列に配置され、前記第1スイッチング信号と相補的な第3スイッチング信号が入力されてスイッチング動作する第3スイッチング素子と、前記電流ラインにおいて前記負荷の低電圧側かつ前記第2スイッチング素子と並列に配置され、前記第2スイッチング信号と相補的な第4スイッチング信号が入力されてスイッチング動作する第4スイッチング素子とを有し、前記第1から第4スイッチング素子がHブリッジ回路を構成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の過電流保護回路。
  5. 前記負荷駆動回路は、前記電流ラインにおいて前記負荷の高電圧側かつ前記第1スイッチング素子と並列に配置され、第3スイッチング信号が入力されてオン状態またはオフ状態に維持される第3スイッチング素子と、前記電流ラインにおいて前記負荷の低電圧側かつ前記第2スイッチング素子と並列に配置され、第4スイッチング信号が入力されて前記第3スイッチング素子と相補的なオン状態またはオフ状態に維持される第4スイッチング素子とを有し、前記第1から第4スイッチング素子がハーフブリッジ回路を構成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の過電流保護回路。
  6. 前記電位検出部は、さらに、前記負荷駆動回路における前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子との間の第2電位を検出し、
    前記比較判定部は、前記電位検出部が検出した前記第1電位および前記第2電位が入力され、前記第1電位が、前記第1しきい値電圧と前記第2しきい値電圧との間の場合、または、前記第2電位が、第3しきい値電圧と、前記第3しきい値電圧よりも低い第4しきい値電圧との間の場合に、過電流が流れていると判定することを特徴とする請求項4または5に記載の過電流保護回路。
  7. 前記比較判定部は、前記第2電位と前記第3しきい値電圧とを比較する第3比較器と、前記第2電位と前記第3しきい値電圧とを比較する第4比較器とをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の過電流保護回路。
  8. 前記第1しきい値電圧は、前記第1スイッチング素子のオン抵抗による電圧降下から算出された値である、または、前記第3しきい値電圧は、前記第3スイッチング素子のオン抵抗による電圧降下から算出された値である、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の過電流保護回路。
  9. 前記第2しきい値電圧は、前記第2スイッチング素子のオン抵抗による電圧降下から算出された値である、または、前記第4しきい値電圧は、前記第4スイッチング素子のオン抵抗による電圧降下から算出された値である、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の過電流保護回路。
  10. 前記比較判定部は、前記第1から第4スイッチング素子のいずれかの定格電流をもとに設定された時定数を有する低域遮断フィルタを備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の過電流保護回路。
  11. 前記時定数は、前記第1から第4スイッチング素子のいずれかでの発熱が定格値以下となるように設定されることを特徴とする請求項10に記載の過電流保護回路。
  12. 当該過電流保護回路の起動時から動作が安定するまでの期間だけ、過電流の検出動作または過電流からの保護動作を停止することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の過電流保護回路。
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