JP4564273B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体を、一対の金属セパレータにより挟持した単セルを備え、前記単セルが水平方向に複数積層された積層体を箱状ケーシング内に収容するとともに、前記金属セパレータは、金属プレートの外周縁部を覆って被覆部材が設けられた燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)を採用している。この電解質膜の両側にアノード側電極及びカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持することにより燃料電池(単セル)が構成されている。アノード側電極及びカソード側電極は、それぞれカーボンを主体とする基材に貴金属系の電極触媒層を接合している。
この燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。アノード側電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
通常、この種の燃料電池は、所望の発電力を得るために、所定数(例えば、数十〜数百)だけ積層した燃料電池スタックとして使用されている。この燃料電池スタックは、燃料電池の内部抵抗の増大や反応ガスのシール性の低下等を阻止するために、積層されている各燃料電池同士を、姿勢を崩すことなく確実に加圧保持する必要がある。
そこで、例えば、特許文献1の燃料電池保持装置が知られている。この燃料電池保持装置は、図5に示すように、複数の単セル1が積層されたセル積層体2を備え、前記セル積層体2は、例えば、4列に配列されてハウジング3内に収容されている。ハウジング3は、セル積層体2のセル積層方向を水平方向に向けたときに、前記セル積層体2の上下に位置する壁3a、3bと、並列のセル積層体2の左右に位置する壁3c、3dとを有するとともに、前記壁3a、3bと一体化されて各セル積層体2同士を仕切る仕切り壁3eを有している。
壁3a、3bには、金属部材からなるテンション部材4が埋め込まれており、このテンション部材4は、図示しないセパレータに対して前記壁3a、3bの樹脂材で絶縁されている。ハウジング3の壁3a〜3d内には、テンション部材4と干渉しない部位にガスマニホールド5が形成されている。
このような構成において、ハウジング3は、各セル積層体2を囲んで、壁3a〜3d及び仕切り壁3eにより前記セル積層体2のセル面と直交方向に保持している。このため、セル積層体2の姿勢を崩すことなく、変形を防止することができる、としている。
さらに、壁3a、3b内にテンション部材4が埋設されており、前記壁3a、3bを樹脂で、前記テンション部材4を金属部材で作成することにより、前記壁3a、3bで衝撃を容易に緩衝する一方、前記テンション部材4でセル積層体2の締め付け荷重を容易に受けることができる、としている。
特開2003−77501号公報(図2)
ところで、単位セル1を構成するセパレータは、薄肉化且つ軽量化が容易に図られることから、金属プレートで構成する場合がある。その際、金属プレートの外周面には、絶縁性及びシール性を確保するために、ゴムシール等の被覆部材が設けられている。
しかしながら、この種の金属セパレータを上記の特許文献1に使用すると、この金属セパレータの外周部である被覆部材と壁3a〜3d及び仕切り壁3eの内周面との間には、比較的大きな摩擦抵抗が発生してしまう。
これにより、特に、車載用燃料電池として用いられる場合に、セル積層体2に慣性力が作用した際、金属セパレータの外周部と内壁面との間で滑りが発生する部分と、滑りが発生しない部分とが混在し易い。従って、互いに隣接する金属セパレータ間に部分的な隙間が発生するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、単セルが積層された積層体をケーシング内に良好に収容するとともに、前記積層体の外周部と前記ケーシングの内面との摺動抵抗を良好に低減させることが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体を、一対の金属セパレータにより挟持した単セルを備え、前記単セルが水平方向に複数積層された積層体を箱状ケーシング内に収容するとともに、前記金属セパレータは、金属プレートの外周縁部を覆って被覆部材が設けられた燃料電池スタックである。
ケーシングは、積層体の積層方向両端部に配置される端板と、前記積層体の側部に配置される複数の側板とを備えるとともに、前記積層体の少なくとも1つの側部と側板内面との間には、前記積層体と前記ケーシングの内面との隙間を吸収し且つ前記被覆部材を摺動可能に摺接させるフッ素樹脂製シート体のみが介装されている。
また、フッ素樹脂製シート体は、ケーシング内で少なくとも積層体の底面を構成する1つの側部とケーシング底面との間に介装されることが好ましい。従って、積層体の底面は、フッ素樹脂製シート体上に載置されており、この積層体の底面は、前記フッ素樹脂製シート体に沿って円滑に摺動することができる。
本発明によれば、積層体の側部と側板内面との摺動抵抗(摩擦抵抗)が、フッ素樹脂製シート体により良好に低減される。このため、積層体の側部、すなわち、各金属セパレータの外周縁部を覆って設けられている被覆部材は、フッ素樹脂製シート体に沿って円滑に摺動することができ、前記金属セパレータ間が必要以上に離間することを阻止することが可能になる。これにより、金属セパレータの変形を可及的に防止することができる。
しかも、フッ素樹脂製シート体は、積層体の側部と側板内面との隙間を吸収している。従って、積層体は、ケーシング内でがたつくことがなく、前記積層体を前記ケーシング内に良好に収容することが可能になる。さらに、フッ素樹脂製シート体は、絶縁性を有しており、前記フッ素樹脂製シート体に当接する単セル間で短絡が発生することを防止することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池スタック10の一部分解概略斜視図であり、図2は、前記燃料電池スタック10の一部断面側面図である。
図1に示すように、燃料電池スタック10は、複数の単セル12が水平方向(矢印A方向)に積層された積層体14を備える。積層体14の積層方向(矢印A方向)一端には、ターミナルプレート16a、絶縁プレート18及びエンドプレート20aが外方に向かって、順次、配設される。積層体14の積層方向他端には、ターミナルプレート16b、絶縁性スペーサ部材22及びエンドプレート20bが外方に向かって、順次、配設される。燃料電池スタック10は、四角形に構成されるエンドプレート20a、20bを端板として含むケーシング24により一体的に保持される。
図2及び図3に示すように、各単セル12は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)30と、前記電解質膜・電極構造体30を挟持する薄板波形状の第1及び第2金属セパレータ32、34とを備える。第1及び第2金属セパレータ32、34は、薄板状金属プレート、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、あるいはめっき処理鋼板等により構成される。
単セル12の長辺方向(図3中、矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔36a、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔38a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔40bが設けられる。
単セル12の長辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔40a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔38b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔36bが設けられる。
電解質膜・電極構造体30は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜42と、前記固体高分子電解質膜42を挟持するアノード側電極44及びカソード側電極46とを備える。アノード側電極44及びカソード側電極46は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布された電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜42の両面に接合される。
第1金属セパレータ32の電解質膜・電極構造体30に向かう面32aには、燃料ガス供給連通孔40aと燃料ガス排出連通孔40bとを連通する燃料ガス流路48が形成される。この燃料ガス流路48は、例えば、矢印B方向に延在する複数本の溝部により構成される。第1金属セパレータ32の面32bには、冷却媒体供給連通孔38aと冷却媒体排出連通孔38bとを連通する冷却媒体流路50が形成される。この冷却媒体流路50は、矢印B方向に延在する複数本の溝部により構成される。
第2金属セパレータ34の電解質膜・電極構造体30に向かう面34aには、例えば、矢印B方向に延在する複数本の溝部からなる酸化剤ガス流路52が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路52は、酸化剤ガス供給連通孔36aと酸化剤ガス排出連通孔36bとに連通する。第2金属セパレータ34の面34bには、第1金属セパレータ32の面32bと重なり合って冷却媒体流路50が一体的に形成される。
第1金属セパレータ32の面32a、32bには、この第1金属セパレータ32の外周端部を周回して第1シール部材(被覆部材)54が一体成形される。第1シール部材54は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコンゴム、フロロシリコンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材を使用する。
第1シール部材54は、面32aで燃料ガス供給連通孔40a、燃料ガス排出連通孔40b及び燃料ガス流路48を囲繞してこれらを連通させる一方、面32bで冷却媒体供給連通孔38a、冷却媒体排出連通孔38b及び冷却媒体流路50を囲繞してこれらを連通させる。
第2金属セパレータ34の面34a、34bには、第1金属セパレータ32と同様にこの第2金属セパレータ34の外周端部を周回して第2シール部材(被覆部材)56が一体成形される。第2シール部材56は、面34aで酸化剤ガス供給連通孔36a、酸化剤ガス排出連通孔36b及び酸化剤ガス流路52を囲繞してこれらを連通させる一方、面34bで冷却媒体供給連通孔38a、冷却媒体排出連通孔38b及び冷却媒体流路50を囲繞してこれらを連通させる。
図1及び図2に示すように、ターミナルプレート16a、16bの端部には、面方向に突出する板状の端子部58a、58bが形成される。端子部58a、58bには、例えば、走行用モータ等の負荷が接続される。
ケーシング24は、図1に示すように、端板であるエンドプレート20a、20bと、積層体14の側部に配置される複数の側板60a〜60dと、前記側板60a〜60dの互いに近接する端部同士を連結するアングル部材(例えば、Lアングル)62a〜62dと、前記エンドプレート20a、20bと前記側板60a〜60dとを連結するそれぞれ長さの異なる連結ピン64a、64bとを備える。
エンドプレート20a、20bの上下各辺には、それぞれ2つの第1連結部66a、66bが突出形成されるとともに、両側の各辺には、それぞれ1つの第1連結部66c、66dが突出形成される。エンドプレート20a、20bの両側の各辺下端には、マウント用ボス部68a、68bが形成される。このボス部68a、68bが、図示しない搭載部位にボルト等を介して固定されることにより、燃料電池スタック10を、例えば、車両に搭載する。
積層体14の横方向両側に配置される側板60a、60cの長手方向両端には、第2連結部70a、70bが2つずつ形成される。積層体14の上下両側に配置される側板60b、60dの長手方向両端には、第2連結部72a、72bが3つずつ形成される。
側板60a、60cの各第2連結部70a、70b間には、エンドプレート20a、20bの両側の各辺の第1連結部66c、66dが配置されるとともに、これらに短尺な連結ピン64aが一体的に挿入されて、前記側板60a、60cが前記エンドプレート20a、20bに取り付けられる。
同様に、側板60b、60dの第2連結部72a、72bがエンドプレート20a、20bの上辺及び下辺の第1連結部66a、66bと交互に配置されるとともに、これらに長尺な連結ピン64bが一体的に挿入されて、前記側板60b、60dが前記エンドプレート20a、20bに取り付けられる。
側板60a〜60dには、短手方向両端縁部にそれぞれ複数のねじ孔74が形成される一方、アングル部材62a〜62dの各辺には、前記ねじ孔74に対応して孔部76が形成される。各孔部76に挿入される各ねじ78がねじ孔74に螺合することにより、アングル部材62a〜62dを介して側板60a〜60d同士が固定される。これにより、ケーシング24が構成される(図4参照)。
なお、アングル部材62a〜62dにねじ孔を形成する一方、側板60a〜60dに孔部を形成し、前記アングル部材62a〜62dを前記側板60a〜60dの内方に配置した状態で、これらを一体的にねじ止めしてもよい。
図1及び図2に示すように、スペーサ部材22は、ケーシング24の内周で位置決めされるように所定の寸法に設定された矩形状を有する。このスペーサ部材22は、積層体14の積層方向の長さ変動を吸収して前記積層体14に所望の締め付け荷重を付与可能にするために、厚さが調整される。
図1に示すように、積層体14の積層方向(矢印A方向)に平行な4つの側部と、側板60a〜60dとの間には、前記積層体14とケーシング24の内面との隙間を吸収してフッ素樹脂製シート体80a〜80dが介装される。フッ素樹脂製シート体80a〜80dは、積層体14とケーシング24の内面との隙間に応じて厚さが設定されており、例えば、予め側板60a〜60cの内面に貼り付けられている。
このように構成される燃料電池スタック10では、図4に示すように、エンドプレート20aの酸化剤ガス供給連通孔36aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔40aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔38aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。このため、積層体14では、矢印A方向に重ね合わされた複数の単セル12に対し、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体が矢印A方向に供給される。
図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔36aから第2金属セパレータ34の酸化剤ガス流路52に導入され、電解質膜・電極構造体30のカソード側電極46に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔40aから第1金属セパレータ32の燃料ガス流路48に導入され、電解質膜・電極構造体30のアノード側電極44に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体30では、カソード側電極46に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極44に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極46に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔36bに沿って流動した後、エンドプレート20aから外部に排出される。同様に、アノード側電極44に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔40bに排出されて流動し、エンドプレート20aから外部に排出される。
また、冷却媒体は、冷却媒体供給連通孔38aから第1及び第2金属セパレータ32、34間の冷却媒体流路50に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体30を冷却した後、冷却媒体排出連通孔38bを移動してエンドプレート20aから排出される。
この場合、本実施形態では、積層体14の各側部とケーシング24を構成する側板60a〜60dとの間には、フッ素樹脂製シート体80a〜80dが介装されている。このため、積層体14の各単セル12を構成する第1及び第2金属セパレータ32、34の外周端部に、第1及び第2シール部材54、56が一体成形されている際、この第1及び第2シール部材54、56がフッ素樹脂製シート体80a〜80dの内面に直接接触している。
従って、積層体14の側部とフッ素樹脂製シート体80a〜80dとの摺動抵抗(摩擦抵抗)は、前記側部と側板60a〜60dとの摺動抵抗に比べて大幅に低減される。これにより、積層体14の各単セル12は、それぞれの第1及び第2シール部材54、56をフッ素樹脂製シート体80a〜80cに沿って円滑に摺動させることができ、例えば、前記第1及び第2金属セパレータ32、34間が必要以上に離間することを阻止することが可能になる。
このため、本実施形態では、第1及び第2金属セパレータ32、34の変形を可及的に防止することができるという効果が得られる。
しかも、フッ素樹脂製シート体80a〜80dは、積層体14の側部と側板60a〜60dの内面との隙間を吸収して配置されている。従って、積層体14は、ケーシング24内でがたつくことがなく確実に保持され、例えば、燃料電池スタック10の車載時に慣性力が作用しても、前記積層体14が振動する等の不具合を回避することができる。
さらに、フッ素樹脂製シート体80a〜80は、絶縁性を有しており、単セル12が前記フッ素樹脂製シート体80a〜80dに当接しても、各単セル12間に短絡が発生することを防止することが可能になる。
なお、本実施形態では、積層体14の4つの側部に対応してフッ素樹脂製シート体80a〜80dが配置されているが、ケーシング24内で少なくとも前記積層体14の底面を構成する側部に対応してフッ素樹脂製シート体80dのみを配置してもよい。積層体14は、フッ素樹脂製シート体80d上に載置された状態で、このフッ素樹脂製シート体80dに沿って円滑に摺動することができるからである。
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの一部分解概略斜視図である。 前記燃料電池スタックの一部断面側面図である。 前記燃料電池スタックを構成する単セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの斜視説明図である。 特許文献1の燃料電池の概略説明図である。
符号の説明
10…燃料電池スタック 12…単セル
14…積層体 20a、20b…エンドプレート
24…ケーシング 30…電解質膜・電極構造体
32、34…金属セパレータ 42…固体高分子電解質膜
44…アノード側電極 46…カソード側電極
48…燃料ガス流路 50…冷却媒体流路
52…酸化剤ガス流路 60a〜60d…側板
62a〜62d…アングル部材 64a、64b…連結ピン
66a〜66d、70a、70b、72a、72b…連結部
80a〜80d…フッ素樹脂製シート体

Claims (2)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体を、一対の金属セパレータにより挟持した単セルを備え、前記単セルが水平方向に複数積層された積層体を箱状ケーシング内に収容するとともに、前記金属セパレータは、金属プレートの外周縁部を覆って被覆部材が設けられた燃料電池スタックであって、
    前記ケーシングは、前記積層体の積層方向両端部に配置される端板と、
    前記積層体の側部に配置される複数の側板と、
    を備えるとともに、
    前記積層体の少なくとも1つの側部と前記側板内面との間には、前記積層体と前記ケーシングの内面との隙間を吸収し且つ前記被覆部材を摺動可能に接触させるフッ素樹脂製シート体のみが介装されることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記フッ素樹脂製シート体は、前記ケーシング内で少なくとも前記積層体の底面を構成する1つの側部と前記ケーシングの底面との間に介装されることを特徴とする燃料電池スタック。
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