JP4427419B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、一対の電極が電解質の両側に設けられた電解質・電極構造体を、セパレータにより挟持した単位セルを備え、前記単位セルが複数積層された積層体を箱状ケーシング内に収容する燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)を採用している。この電解質膜の両側にアノード側電極及びカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持することにより燃料電池が構成されている。
この燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。アノード側電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
通常、この燃料電池は、所望の発電力を得るために、所定数(例えば、数十〜数百)だけ積層した燃料電池スタックとして使用されている。この燃料電池スタックは、燃料電池の内部抵抗の増大や反応ガスのシール性の低下等を阻止するために、積層されている各燃料電池同士を確実に加圧保持する必要がある。
そこで、例えば、特許文献1の燃料電池スタックが知られている。この燃料電池スタックは、図11に示すように、複数の単位セル1を積層した積層体2を備えるとともに、この積層体2の積層方向両端にエンドプレート3、3を介装して補助プレート4a、4bが配設されている。
積層体2の両側部に沿って、一対の締結バンド5、5が配置されている。締結バンド5、5及び補助プレート4a、4bの端部には、円筒状の連結部6がそれぞれの孔部が一直線上に並ぶように設けられている。そして、各連結部6に金属ピン7が挿入されることにより、締結バンド5、5及び補助プレート4a、4bが一体的に連結されている。
補助プレート4aには、複数のボルト8が螺合する一方、補助プレート4bには、複数の皿ばね9が配設されている。従って、ボルト8が螺入されると、エンドプレート3が下方に押圧されるとともに、補助プレート4bに配置された皿ばね9が圧縮され、一対のエンドプレート3を介して積層体2に必要な締結圧が付与される、としている。
しかしながら、上記の特許文献1では、燃料電池スタックの締め付け荷重を調整するために、専用部品である複数のボルト8を備えている。従って、専用部品の追加によって燃料電池スタックの重量が増加するとともに、前記燃料電池スタックは、単位セル1の積層方向に大型化するという問題がある。
そこで、例えば、特許文献2に開示されている燃料電池スタックが知られている。この燃料電池スタックでは、所定数の単セルを積層した積層体の外側に集電用電極を介装してエンドプレートが配設されるとともに、前記エンドプレートがヒンジ機構によってケーシングに連結されている。このケーシングは、エンドプレート間に上下及び左右に配設される複数枚のパネル(側板)を備えている。
これにより、特許文献2では、特許文献1のボルト8が不要になるとともに、薄肉状のエンドプレートを用いることができ、燃料電池スタック全体の小型化及び軽量化が容易に図られる。
特開2001−135344号公報(図5) 特開2002−298901号公報(図1)
ところで、上記の特許文献2では、例えば、ケーシングを構成する各側板と積層体の側部との間に比較的大きな隙間が発生する場合がある。このため、燃料電池スタックに衝撃が付与された際に、積層体に積層方向に対してずれが生じたり、又は前記積層体に振動が惹起したりするという問題がある。一方、各側板と積層体の側部との間の隙間が相当に小さく、前記側板と前記積層体とが必要以上に接触する場合がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つ経済的に構成するとともに、ケーシングと積層体との隙間及び接触状態を良好に調整することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、一対の電極が電解質の両側に設けられた電解質・電極構造体を、セパレータにより挟持した単位セルを備え、前記単位セルが複数積層された積層体を箱状ケーシング内に収容する燃料電池スタックである。
ケーシングは、積層体の積層方向両端部に配置される端板と、前記積層体の側部に配置される複数の側板と、前記端板と前記側板とを連結する連結ピンとを備えている。そして、側板は、互いに隣接する第1の側板及び第2の側板を備えるとともに、前記第1の側板は、前記第2の側板を取り付けるためのフランジ部を設け、且つ前記第1の側板の中立面に対して、該第1の側板を端板に連結する連結ピンの中心がオフセットしている。
ここで、第1の側板の中立面とは、側板断面の変形が微少であると仮定した場合に、この第1の側板に曲げ応力が作用する際、理論的に応力及び歪みが0となると推定される面(伸縮が発生しない面)をいう。なお、第1の側板の中立面上に連結ピンの中心が配設されるとは、前記第1の側板の中立軸(中立面が断面と交わる直線)と前記連結ピンの軸芯とが同一平面上にあると換言することができる。
また、第1の側板は、第2の側板よりも幅寸法が小さく設定されることが好ましい。短辺側の第1の側板には、長手方向の荷重が長辺側の第2の側板に比べて相当に小さいため、オフセットによる前記第1の側板の曲げ変形が少なくなる。従って、第1及び第2の側板は、簡単な構成で、長手方向の荷重に対して曲げ変形が有効に低減される。
本発明では、積層体に締め付け荷重が付与されることにより、連結ピンに積層方向に沿って荷重が作用する際、第1の側板の中立面に対して前記連結ピンの中心がオフセットするため、前記第1の側板には、曲げ方向に力が作用する。
その際、連結ピンの中心が第1の側板の中立面に対して積層体に近接する方向(内側)にオフセットすると、前記第1の側板が前記積層体側に曲げ変形される。このため、第1の側板は、積層体の側部に接触してこの積層体を保持することができ、例えば、外部からの衝撃によって前記積層体にずれや振動等が発生することを有効に低減することが可能になる。
一方、連結ピンの中心が第1の側板の中立面に対して積層体から離間する方向(外側)にオフセットすると、前記第1の側板が前記積層体から離間する側に曲げ変形される。従って、第1の側板と積層体の側部との間に所望の隙間が形成され、前記第1の側板と前記積層体とが必要以上に接触することを阻止することができる。これにより、簡単な構成で、ケーシングを構成する第1の側板と積層体との隙間及び接触状態を良好に調整することが可能になる。
さらに、第1の側板は、第2の側板を取り付けるためのフランジ部を設けている。このため、個別の結合部材が不要になり、重量、部品点数及びコストの低減が有効に図られる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10の一部分解概略斜視図であり、図2は、前記燃料電池スタック10の断面側面図である。
図1に示すように、燃料電池スタック10は、複数の単位セル12が水平方向(矢印A方向)に積層された積層体14を備える。積層体14の積層方向(矢印A方向)一端には、ターミナルプレート16a、絶縁プレート18及びエンドプレート20aが外方に向かって、順次、配設される。積層体14の積層方向他端には、ターミナルプレート16b、絶縁性スペーサ部材22及びエンドプレート20bが外方に向かって、順次、配設される。燃料電池スタック10は、四角形に構成されるエンドプレート20a、20bを端板として含むケーシング24により一体的に保持される。
図2及び図3に示すように、各単位セル12は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)30と、前記電解質膜・電極構造体30を挟持する薄板波形状の第1及び第2金属セパレータ32、34とを備える。なお、第1及び第2金属セパレータ32、34に代替して、例えば、カーボンセパレータを使用してもよい。
単位セル12の長辺方向(図3中、矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔36a、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔38a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔40bが設けられる。
単位セル12の長辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔40a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔38b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔36bが設けられる。
電解質膜・電極構造体30は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜42と、前記固体高分子電解質膜42を挟持するアノード側電極44及びカソード側電極46とを備える。
アノード側電極44及びカソード側電極46は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜42の両面に形成される。
第1金属セパレータ32の電解質膜・電極構造体30に向かう面32aには、燃料ガス供給連通孔40aと燃料ガス排出連通孔40bとを連通する燃料ガス流路48が形成される。この燃料ガス流路48は、例えば、矢印B方向に延在する複数本の溝部により構成される。第1金属セパレータ32の面32bには、冷却媒体供給連通孔38aと冷却媒体排出連通孔38bとを連通する冷却媒体流路50が形成される。この冷却媒体流路50は、矢印B方向に延在する複数本の溝部により構成される。
第2金属セパレータ34の電解質膜・電極構造体30に向かう面34aには、例えば、矢印B方向に延在する複数本の溝部からなる酸化剤ガス流路52が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路52は、酸化剤ガス供給連通孔36aと酸化剤ガス排出連通孔36bとに連通する。第2金属セパレータ34の面34bには、第1金属セパレータ32の面32bと重なり合って冷却媒体流路50が一体的に形成される。
第1金属セパレータ32の面32a、32bには、この第1金属セパレータ32の外周端部を周回して第1シール部材54が一体成形される。第1シール部材54は、面32aで燃料ガス供給連通孔40a、燃料ガス排出連通孔40b及び燃料ガス流路48を囲繞してこれらを連通させる一方、面32bで冷却媒体供給連通孔38a、冷却媒体排出連通孔38b及び冷却媒体流路50を囲繞してこれらを連通させる。
第2金属セパレータ34の面34a、34bには、この第2金属セパレータ34の外周端部を周回して第2シール部材56が一体成形される。第2シール部材56は、面34aで酸化剤ガス供給連通孔36a、酸化剤ガス排出連通孔36b及び酸化剤ガス流路52を囲繞してこれらを連通させる一方、面34bで冷却媒体供給連通孔38a、冷却媒体排出連通孔38b及び冷却媒体流路50を囲繞してこれらを連通させる。
図2に示すように、第1及び第2シール部材54、56間には、固体高分子電解質膜42の外周が、直接、ケーシング24に接触することを阻止するために、シール57が介装される。
図1及び図2に示すように、ターミナルプレート16a、16bの端部には、面方向に突出する板状の端子部58a、58bが形成される。端子部58a、58bには、例えば、走行用モータ等の負荷が接続される。
ケーシング24は、図1に示すように、端板であるエンドプレート20a、20bと、積層体14の側部に配置される複数の側板60a〜60dと、前記エンドプレート20a、20bと前記側板60a〜60dとを連結するそれぞれ長さの異なる連結ピン64a、64bとを備える。側板60a〜60dは、薄板金属製プレートで構成される。
エンドプレート20a、20bの上下各辺には、それぞれ2つの第1連結部66a、66bが突出形成されるとともに、両側の各辺には、それぞれ1つの第1連結部66c、66dが突出形成される。第1連結部66a〜66dには、孔67a〜67dが貫通形成される。エンドプレート20a、20bの両側の各辺下端には、マウント用ボス部68a、68bが形成される。このボス部68a、68bが、図示しない搭載部位にボルト等を介して固定されることにより、燃料電池スタック10を、例えば、車両に搭載する。
積層体14の矢印B方向両側に配置される側板(第1の側板)60a、60cの長手方向(矢印A方向)両端には、第2連結部70a、70bが2つずつ形成される。第2連結部70a、70bには、孔71a、71bが形成される。側板60a、60bの短手方向(矢印C方向)両端には、それぞれ略90度だけ内方(積層体14側)に屈曲する取り付け用フランジ部62a、62bが設けられる。フランジ部62a、62bには、それぞれ複数のねじ孔63a、63bが形成される。
積層体14の上下に配置される側板(第2の側板)60b、60dは、側板60a、60cよりも幅寸法が大きく設定されており、ケーシング24の長辺を構成する一方、前記側板60a、60cは、前記ケーシング24の短辺を構成する。側板60b、60dの長手方向両端には、第2連結部72a、72bが3つずつ形成され、前記第2連結部72a、72bには、孔73a、73bが形成される。側板60b、60dの短手方向(矢印方向)両端縁部には、それぞれ複数の孔部74a、74bが形成され、前記孔部74a、74bに挿入される各ねじ76がねじ孔63a、63bに螺合することにより、側板60a〜60d同士が固定される。
側板60a、60cの各第2連結部70a、70b間には、エンドプレート20a、20bの両側の各辺の第1連結部66c、66dが配置されるとともに、これらに短尺な連結ピン64aが一体的に挿入されて、前記側板60a、60cが前記エンドプレート20a、20bに取り付けられる。
同様に、側板60b、60dの第2連結部72a、72bは、エンドプレート20a、20bの上辺及び下辺の第1連結部66a、66bと交互に配置されるとともに、これらに長尺な連結ピン64bが一体的に挿入されて、前記側板60b、60dが前記エンドプレート20a、20bに取り付けられる。これにより、ケーシング24が構成される(図4参照)。
図5及び図6に示すように、側板60aでは、この側板60aの中立面NSに対して、連結ピン64aの中心Oが積層体14から離間する側(外方側)に距離hだけオフセットする。側板60aの長手方向両端に配設される一対の連結ピン64aには、矢印A方向の荷重が作用しており、前記側板60aには、積層方向(矢印A方向)に沿って積層体14から離間する方向に曲げ変形させる荷重が付与される(図6参照)。なお、短辺側の側板60aに作用する荷重は、長辺側の側板60b、60dに作用する荷重に比べて相当に小さい。
側板60cは、図1に示すように、上記の側板60aと同様に構成されており、その詳細な説明は省略する。
図1及び図2に示すように、スペーサ部材22は、ケーシング24の内周で位置決めされるように所定の寸法に設定された矩形状を有する。このスペーサ部材22は、積層体14の積層方向の長さ変動を吸収して前記積層体14に所望の締め付け荷重を付与可能にするために、厚さが調整される。なお、積層体14の積層方向の長さの変動が、第1及び第2金属セパレータ32、34自体の弾性等で吸収可能であれば、スペーサ部材22を用いなくてもよい。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
この燃料電池スタック10では、先ず、図4に示すように、エンドプレート20aの酸化剤ガス供給連通孔36aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔40aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔38aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。このため、積層体14では、矢印A方向に重ね合わされた複数の単位セル12に対し、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体が矢印A方向に供給される。
図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔36aから第2金属セパレータ34の酸化剤ガス流路52に導入され、電解質膜・電極構造体30のカソード側電極46に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔40aから第1金属セパレータ32の燃料ガス流路48に導入され、電解質膜・電極構造体30のアノード側電極44に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体30では、カソード側電極46に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極44に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極46に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔36bに沿って流動した後、エンドプレート20aから外部に排出される。同様に、アノード側電極44に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔40bに排出されて流動し、エンドプレート20aから外部に排出される。
また、冷却媒体は、冷却媒体供給連通孔38aから第1及び第2金属セパレータ32、34間の冷却媒体流路50に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体30を冷却した後、冷却媒体排出連通孔38bを移動してエンドプレート20aから排出される。
この場合、第1の実施形態では、図5及び図6に示すように、幅寸法の小さな側板60a、60cにおいて、連結ピン64aの中心Oが、前記側板60a、60cの中立面NSに対して積層体14から離間する方向に距離hだけオフセットしている。このため、燃料電池スタック10に積層方向の締め付け荷重が付与される際、幅寸法の大きな側板60b、60dには、それぞれ一対の連結ピン64bを介して矢印A方向に大きな荷重が作用する一方、側板60a、60cに一対の連結ピン64aを介して矢印A方向に作用する荷重は、前記側板60b、60dに比べて相当に小さい。
これにより、側板60a、60cでは、連結ピン64aの中心Oが前記側板60a、60cの中立面NSに対して距離hだけオフセットしても、積層体14から離間する方向に僅かに曲げ変形されるだけである(図6参照)。従って、例えば、連結ピン64aの位置が規制されることがなく、所望のケーシング24を確実且つ容易に構成することができるという効果が得られる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック80の一部分解概略斜視図であり、図8は、前記燃料電池スタック80の断面側面図である。
燃料電池スタック80を構成するケーシング82は、エンドプレート20a、20bに、連結ピン64a、64bを介して連結される側板84a〜84dを備える。積層体14の上下に配置される側板84b、84dは、前記積層体14の矢印B方向両側に配置される側板84a、84cよりも幅広に構成されるとともに、前記側板84b、84dの短手方向(矢印B方向)両端縁部には、取り付け用フランジ部86a、86bが設けられる。
フランジ部86a、86bには、それぞれ複数のねじ孔88a、88bが形成される。側板84a、84cの短手方向(矢印C方向)両端縁部には、それぞれ複数の孔部90が形成され、前記孔部90に挿入される各ねじ92がねじ孔88a、88bに螺合することにより、側板84a〜84d同士が固定される。
図8に示すように、側板84b、84dでは、前記側板84b、84dの中立面NSに対して、連結ピン64bの中心Oが積層体14から離間する側に距離h1だけオフセットする。
この第2の実施形態では、積層体14に締め付け荷重を付与する際、図9に示すように、一対の連結ピン64bを介して側板84b、84dが矢印A方向に引張される。その際、連結ピン64bの中心Oは、側板84b、84dの中立面NSに対して積層体14から離間する側に距離h1だけオフセットしている。従って、側板84b、84dは、積層体14から離間する側に曲げ変形される。
特に、側板84b、84dは、側板84a、84cよりも幅広に構成されており、積層方向に作用する荷重が前記側板84a、84cに作用する荷重に比べて大きい。このため、側板84b、84dは、積層体14の側部から確実に離間し、前記側板84b、84dと前記積層体14とが必要以上に接触することを阻止することが可能になる。
また、連結ピン64bの中心Oの位置を選択して距離h1を調整することにより、側板84b、84dの曲げ変形量が容易に調整可能となる。さらに、連結ピン64bの中心Oが、側板84b、84dの中立面NSに対して積層体14側にオフセットすると、前記側板84b、84dは、積層方向の荷重によって前記積層体14側に曲げ変形される。これにより、側板84b、84dは、積層体14に接触して該積層体14を保持することができる。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタック100を構成するケーシング102の説明図である。
ケーシング102は、側板104a〜104dを備え、前記側板104a〜104dは、断面略L字状に構成される。側板104a、104cの短手方向(矢印C方向)一端部には、それぞれ対角位置に取り付け用フランジ部106a、106bが設けられるとともに、側板104b、104dの短手方向(矢印B方向)一端部には、それぞれ対角位置に取り付け用フランジ部108a、108bが設けられる。
側板104aの他端部とフランジ部108a、側板104bの他端部とフランジ部106b、側板104cの他端部とフランジ部108b及び側板104dの他端部とフランジ部106aは、それぞれ複数のねじ110を介して固定されることにより、前記側板104a〜104d同士が固定される。
連結ピン64aの中心O1は、側板104a、104cの中立面NS1に対して積層体14から離間する側に距離h2だけオフセットする。連結ピン64bの中心O2は、側板104b、104dの中立面NS2に対して積層体14から離間する側に距離h3だけオフセットする。
この第3の実施形態では、幅狭な側板104a、104cにおいて、中立面NS1に対し連結ピン64aの中心O1が距離h2だけオフセットしている。その際、側板104a、104cには、積層方向に対して相当に小さな荷重が作用するだけであり、前記側板104a、104cには曲げ変形が殆ど発生しない。
一方、幅広な側板104b、104dでは、連結ピン64bの中心O2が、中立面NS2に対して積層体14から離間する側にオフセットしており、前記側板104b、104dは、前記積層体14から離間する方向に曲げ変形する。
ここで、連結ピン64bの中心O2を側板104b、104dの中立面NS2に対して積層体14側にオフセットすれば、前記側板104b、104dは、前記積層体14側に曲げ変形される。従って、第3の実施形態では、第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの一部分解概略斜視図である。 前記燃料電池スタックの断面側面図である。 前記燃料電池スタックを構成する単位セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成するケーシングの説明図である。 前記ケーシングを構成する側板の動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの一部分解概略斜視図である。 前記燃料電池スタックの断面側面図である。 前記燃料電池スタックを構成するケーシングの側板の動作説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックを構成するケーシングの説明図である。 特許文献1の燃料電池スタックの説明図である。
符号の説明
10、80、100…燃料電池スタック
12…単位セル 14…積層体
20a、20b…エンドプレート 24、82、102…ケーシング
30…電解質膜・電極構造体 32、34…金属セパレータ
42…固体高分子電解質膜 44…アノード側電極
46…カソード側電極 48…燃料ガス流路
50…冷却媒体流路 52…酸化剤ガス流路
54、56…シール部材
60a〜60d、84a〜84d、104a〜104d…側板
64a、64b…連結ピン
62a、62b、86a、86b、106a、106b、108a、108b…フランジ部

Claims (2)

  1. 一対の電極が電解質の両側に設けられた電解質・電極構造体を、セパレータにより挟持した単位セルを備え、前記単位セルが複数積層された積層体を箱状ケーシング内に収容する燃料電池スタックであって、
    前記ケーシングは、前記積層体の積層方向両端部に配置される端板と、
    前記積層体の側部に配置される複数の側板と、
    前記端板と前記側板とを連結する連結ピンと、
    を備え、
    前記側板は、互いに隣接する第1の側板及び第2の側板を備えるとともに、
    前記第1の側板は、前記第2の側板を取り付けるためのフランジ部を設け、且つ前記第1の側板の厚さ方向の中立面に対して、該第1の側板を前記端板に連結する前記連結ピンの中心が離間することを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記第1の側板は、前記第2の側板よりも幅寸法が小さく設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
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