JP4214022B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に電極を設けた電解質・電極構造体を、金属セパレータにより挟持した単位セルを備え、前記単位セルが複数積層された積層体を一対のエンドプレート間に配置して箱状ケーシング内に収容する燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜(陽イオン交換膜)からなる電解質膜(電解質)を採用している。この電解質膜の両側に、カーボンを主体とする基材に貴金属系の電極触媒層を接合したアノード側電極及びカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持することにより燃料電池が構成されている。
この種の燃料電池において、アノード側電極に供給された燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)は、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。なお、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されているために、このカソード側電極において、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。
通常、この種の燃料電池は、所望の発電力を得るために、所定数(例えば、数十〜数百)積層した燃料電池スタックとして使用されている。この燃料電池スタックは、燃料電池の内部抵抗の増大や反応ガスのシール性の低下等を阻止するために、積層されている各燃料電池同士を確実に加圧保持する必要がある。
そこで、例えば、特許文献1の固体高分子型燃料電池が知られている。この燃料電池は、図8に示すように、燃料電池積層体1がエンドプレート2a、2bに挟持されるとともに、前記エンドプレート2a、2bが締め付け板3a、3b間に配置されている。エンドプレート2aは、発電部に臨む中央板部4aと、マニホールド部に臨む枠状板部4bとから構成されている。
締め付け板3aには、中央板部4aに臨む部分にボルト5が螺着されるとともに、締め付け板3a、3b間にボルト6が介装されている。これにより、ボルト5の締め付けによって中央板部4aを介し発電部に締め付け力が付与されるとともに、ボルト6の締め付けによってマニホールド部に対して締め付け力が付与される。
特開平8−88018号公報(段落[0015]、[0016]、図3)
しかしながら、上記の特許文献1では、締め付け板3a、3b間にボルト6を介して締め付け力が付与されているため、前記締め付け板3a、3b同士を互いに平行に維持することが極めて困難である。従って、締め付け板3a、3bを介して積層体1のマニホールド部に対し均一な締め付け力を付与することができないという問題がある。
しかも、ボルト5の調整によって中央板部4aを介し積層体1の発電部に締め付け力を付与しているが、締め付け板3a、3b自体の平行度を維持することができないため、前記積層体1の発電部全面に対して均一な締め付け力を付与することが困難である。さらに、積層体1を挟持するエンドプレート2a、2bの外方に締め付け板3a、3bが配置されており、燃料電池全体の積層方向の寸法が長尺であるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、積層体を箱状ケーシング内に収容するとともに、簡単且つコンパクトな構成で、前記積層体に良好な締め付け荷重を確実に付与することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明の燃料電池スタックでは、単位セルが複数積層された積層体を箱状ケーシング内に収容するとともに、前記ケーシングは、前記積層体の積層方向両端部に配置される一対のエンドプレートと、前記積層体の側部に配置されて前記一対のエンドプレートに連結される複数の側板とを備えている。少なくとも一方のエンドプレートには、該一方のエンドプレートが積層体に接する面の位置を調整する積層長調整機構が設けられている。
また、一方のエンドプレートは、第1プレート部材及び第2プレート部材を備えるとともに、積層長調整機構は、前記第1プレート部材のプレート面内に開口部を設けることによって該第1プレート部材の厚さ方向に延在して形成される内側摺動面と、前記第2プレート部材の厚さ方向に延在して設けられ、前記内側摺動面に摺接する外側摺動面と、前記内側摺動面及び前記外側摺動面の案内作用下に、前記第2プレート部材を前記第1プレート部材から前記積層体に向かって位置調整可能な押圧部とを備えている。
さらに、第2プレート部材には、外側摺動面の端部からプレート面方向外方に突出する係止部が設けられるとともに、押圧部は、前記外側摺動面を周回して第1プレート部材に螺合し、前記係止部を積層体に向かって押圧するねじ部材を備えることが好ましい。さらに、第2プレート部材は、プレート面内中央部が積層体に向かって突出する湾曲形状面を有することが好ましい。
本発明によれば、箱状ケーシングを構成する一対のエンドプレートは、側板に連結されて平行度が確実に維持されるため、このエンドプレートは、積層長調整機構の作用下に積層体に対して均一な締め付け力を付与することができる。従って、簡単な構成で、積層体に所望の締め付け荷重を確実に付与し、形状保持機能を有さない薄板波形状の金属セパレータを組み込む単位セルであっても、面圧分布を均一化することができ、前記単位セルの発電性及びシール性が有効に向上する。
しかも、一方のエンドプレートでは、第2プレート部材が第1プレート部材の開口部内に配設されるため、前記エンドプレートの厚さ方向の寸法が短尺化され、燃料電池スタック全体の積層方向の小型化が容易に図られる。
また、第1プレート部材に螺合するねじ部材を操作するだけで、第2プレート部材が前記第1プレート部材に対して平行状態を維持しながら、積層体を押圧することができる。従って、積層長調整機構の操作が容易且つ効率的に遂行可能になる。
さらに、第2プレート部材のプレート面内中央部が積層体に向かって突出している。このため、第2プレート部材の周縁部を押圧するだけで、前記第2プレート部材のプレート面略全面で前記積層体を良好に押圧することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池スタック10の一部分解概略斜視図であり、図2は、前記燃料電池スタック10の一部断面側面図である。
図1に示すように、燃料電池スタック10は、複数の単位セル12が水平方向(矢印A方向)に積層された積層体14を備える。積層体14の積層方向(矢印A方向)一端には、ターミナルプレート16a、絶縁プレート18a及び第1エンドプレート20aが外方に向かって、順次、配設される。積層体14の積層方向他端には、ターミナルプレート16b、絶縁プレート18b及び第2エンドプレート20bが外方に向かって、順次、配設される。燃料電池スタック10は、四角形に構成される第1及び第2エンドプレート20a、20bを端板として含む箱状ケーシング24により一体的に保持される。
図2及び図3に示すように、各単位セル12は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)30と、前記電解質膜・電極構造体30を挟持する薄板波形状の第1及び第2金属セパレータ32、34とを備える。
単位セル12の長辺方向(図3中、矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔36a、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔38a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔40bが設けられる。
単位セル12の長辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔40a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔38b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔36bが設けられる。
電解質膜・電極構造体30は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜42と、前記固体高分子電解質膜42を挟持するアノード側電極44及びカソード側電極46とを備える。
アノード側電極44及びカソード側電極46は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布された電極触媒層とを有する。電極触媒層は、互いに固体高分子電解質膜42を介装して対向するように、前記固体高分子電解質膜42の両面に接合される。
第1金属セパレータ32の電解質膜・電極構造体30に向かう面32aには、燃料ガス供給連通孔40aと燃料ガス排出連通孔40bとを連通する燃料ガス流路48が形成される。この燃料ガス流路48は、例えば、矢印B方向に延在する複数本の溝部により構成される。第1金属セパレータ32の面32bには、冷却媒体供給連通孔38aと冷却媒体排出連通孔38bとを連通する冷却媒体流路50が形成される。この冷却媒体流路50は、矢印B方向に延在する複数本の溝部により構成される。
第2金属セパレータ34の電解質膜・電極構造体30に向かう面34aには、例えば、矢印B方向に延在する複数本の溝部からなる酸化剤ガス流路52が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路52は、酸化剤ガス供給連通孔36aと酸化剤ガス排出連通孔36bとに連通する。第2金属セパレータ34の面34bには、第1金属セパレータ32の面32bと重なり合って冷却媒体流路50が一体的に形成される。
第1金属セパレータ32の面32a、32bには、この第1金属セパレータ32の外周端部を周回して第1シール部材54が一体成形される。第1シール部材54は、面32aで燃料ガス供給連通孔40a、燃料ガス排出連通孔40b及び燃料ガス流路48を囲繞してこれらを連通させる一方、面32bで冷却媒体供給連通孔38a、冷却媒体排出連通孔38b及び冷却媒体流路50を囲繞してこれらを連通させる。
第2金属セパレータ34の面34a、34bには、この第2金属セパレータ34の外周端部を周回して第2シール部材56が一体成形される。第2シール部材56は、面34aで酸化剤ガス供給連通孔36a、酸化剤ガス排出連通孔36b及び酸化剤ガス流路52を囲繞してこれらを連通させる一方、面34bで冷却媒体供給連通孔38a、冷却媒体排出連通孔38b及び冷却媒体流路50を囲繞してこれらを連通させる。
図2に示すように、第1及び第2シール部材54、56間には、固体高分子電解質膜42の外周が直接箱状ケーシング24に接触することを阻止すべく、シール57が介装される。第1及び第2シール部材54、56の外周端部は、箱状ケーシング24の内面との間に僅かな隙間を有していてもよく、また、前記内面に接していてもよい。これは、第1及び第2金属セパレータ32、34が所定量以上に曲がることを規制するためである。
図1及び図2に示すように、ターミナルプレート16a、16bの端部には、面方向に突出する板状の端子部58a、58bが形成される。端子部58a、58bには、例えば、走行用モータ等の負荷が接続される。
箱状ケーシング24は、図1に示すように、端板である第1及び第2エンドプレート20a、20bと、積層体14の側部に配置される複数の側板60a〜60dと、前記第1及び第2エンドプレート20a、20bと前記側板60a〜60dとを連結するそれぞれ長さの異なる連結ピン64a、64bとを備える。
第1及び第2エンドプレート20a、20bの上下各辺には、それぞれ2つのタブ部66a、66bが突出形成されるとともに、両側の各辺には、それぞれ1つのタブ部66a、66bが突出形成される。第1及び第2エンドプレート20a、20bの両側の各辺下端には、マウント用ボス部68a、68bが形成される。図示しないが、このボス部68a、68bが、搭載部位にボルト等を介して固定されることにより、燃料電池スタック10は、例えば、車両に搭載される。
積層体14の両側に配置される側板60a、60cの長手方向両端には、タブ部70a、70bが2つずつ形成される。積層体14の上下に配置される側板60b、60dは、断面コ字状に屈曲形成され、それぞれの長手方向両端には、タブ部72a、72bが3つずつ形成される。
側板60a、60cの各タブ部70a、70b間には、第1及び第2エンドプレート20a、20bの両側の各辺のタブ部66a、66bが配置されるとともに、これらに短尺な連結ピン64aが一体的に挿入されて、前記側板60a、60cが前記第1及び第2エンドプレート20a、20bに取り付けられる。
同様に、側板60b、60dのタブ部72a、72bが第1及び第2エンドプレート20a、20bの上辺及び下辺のタブ部66a、66bと交互に配置されるとともに、これらに長尺な連結ピン64bが一体的に挿入されて、前記側板60b、60dが前記第1及び第2エンドプレート20a、20bに取り付けられる。
側板60a、60bの短手方向両端縁部には、それぞれ複数の孔部74が形成される一方、側板60c〜60dの屈曲部には、前記孔部74に対応して複数のねじ孔76が形成される。各孔部74に挿入される各ねじ78がねじ孔76に螺合することにより、側板60a〜60d同士が固定される。これにより、箱状ケーシング24が構成される(図4参照)。
図1、図2及び図5に示すように、少なくとも第2エンドプレート20bには、前記第2エンドプレート20bが積層体14に接するプレート面84a(後述する)の位置を調整する積層長調整機構80が設けられる。第2エンドプレート20bは、第1プレート部材82及び第2プレート部材84を備える。第1プレート部材82のプレート面内中央部には、段付開口部86が設けられることにより、前記第1プレート部材82の厚さ方向に延在する内側摺動面88が形成される。
第1プレート部材82には、第2プレート部材84に向かう面側に段部90が設けられ、この段部90には、複数のねじ孔92が貫通形成される。第2プレート部材84には、厚さ方向(矢印A方向)に延在して内側摺動面88に摺接する外側摺動面94が形成される。この第2プレート部材84には、外側摺動面94の端部からプレート面方向外方(矢印B方向及び矢印C方向)に突出する係止部96が設けられる。
第1プレート部材82のねじ孔92には、ねじ部材(押圧部)98が螺合し、前記ねじ部材98は、第2プレート部材84の係止部96を積層体14に向かって押圧する。ねじ部材98は、その先端部98aを球面状に構成してもよい。
第2プレート部材84は、積層体14に向かうプレート面84aの面内中央部が前記積層体14に向かって突出する湾曲形状面を有する。第1プレート部材82の内側摺動面88、第2プレート部材84の外側摺動面94及び係止部96に当接するねじ部材98により、積層長調整機構80が構成される。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図4に示すように、燃料電池スタック10では、第1エンドプレート20aの酸化剤ガス供給連通孔36aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔40aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔38aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。このため、図1及び図2に示すように、積層体14では、矢印A方向に重ね合わされた複数組の単位セル12に対し、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体が矢印A方向に供給される。
図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔36aから第2金属セパレータ34の酸化剤ガス流路52に導入され、電解質膜・電極構造体30のカソード側電極46に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔40aから第1金属セパレータ32の燃料ガス流路48に導入され、電解質膜・電極構造体30のアノード側電極44に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体30では、カソード側電極46に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極44に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極46に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔36bに沿って流動した後、第1エンドプレート20aから外部に排出される。同様に、アノード側電極44に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔40bに排出されて流動し、第1エンドプレート20aから外部に排出される。
また、冷却媒体は、冷却媒体供給連通孔38aから第1及び第2金属セパレータ32、34間の冷却媒体流路50に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体30を冷却した後、冷却媒体排出連通孔38bを移動して第1エンドプレート20aから排出される。
この場合、本実施形態では、積層体14が箱状ケーシング24内に収容されるとともに、前記箱状ケーシング24は、前記積層体14の積層方向両端部に配置される第1及び第2エンドプレート20a、20bと、前記積層体14の側部に配置されて前記第1及び第2エンドプレート20a、20bに連結される複数の側板60a〜60dとを備えている。
このため、第1及び第2エンドプレート20a、20bは、側板60a〜60dに連結されて平行度が確実に維持され、前記第1及び第2エンドプレート20a、20bは、積層体14に均一な締め付け力を付与することができる。
その際、第2エンドプレート20bは、側板60a〜60dに連結ピン64a、64bを介して固定される第1プレート部材82と、この第1プレート部材82の内側摺動面88に摺接する外側摺動面94を設けた第2プレート部材84とを備えている。この第2プレート部材84は、内側摺動面88及び外側摺動面94の案内作用下に、積層体14に向かって位置調整可能であるとともに、前記第1プレート部材82は、箱状ケーシング24を構成して正確に平行度を維持することができる。
従って、第2プレート部材84により、積層体14に所望の締め付け荷重を確実且つ容易に付与することが可能になるという効果が得られる。特に、形状保持機能を有さない薄板波形状の第1及び第2金属セパレータ32、34を組み込む各単位セル12であっても、面圧分布を均一化することができ、前記単位セル12の発電性及びシール性が有効に向上する。
しかも、第2プレート部材84は、第1プレート部材82の段付開口部86内に配置されており、第2エンドプレート20bの厚さ方向の寸法が短尺化され、燃料電池スタック10全体の積層方向の小型化が容易に図られるという利点がある。
さらにまた、積層長調整機構80を構成するねじ部材98を第1プレート部材82のねじ孔92に螺合させるだけで、第2プレート部材84は、前記第1プレート部材82に対して平行状態を維持しながら、積層体14を押圧することができる。これにより、積層長調整機構80の操作が容易且つ効率的に遂行可能になるという効果がある。
また、第2プレート部材84のプレート面84aでは、中央部が積層体14に向かって突出する湾曲形状面を構成している。このため、ねじ部材98により第2プレート部材84の周縁部である係止部96を押圧するだけで、該第2プレート部材84のプレート面84aの略全面で積層体14を均一且つ良好に押圧することができる。
さらに、ねじ部材98の先端部98aが球面形状に構成されることにより、第2プレート部材84の係止部96を、積層体14に向かって確実に押圧することが可能になる。
なお、本実施形態では、ねじ部材98を第1プレート部材82のねじ孔92に螺合させているが、図6に示すように、このねじ部材98に回り止め用ナット100を螺合させることもできる。一方、図7に示すように、ねじ部材98に代替して、いもねじ(セットビス)102a、102bを第1プレート部材82のねじ孔92に螺合させてもよい。
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの一部分解概略斜視図である。 前記燃料電池スタックの一部断面側面図である。 前記燃料電池スタックを構成する単位セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する第2エンドプレートの分解斜視説明図である。 ねじ部材にナットを設ける際の説明図である。 前記ねじ部材に代替して、いもねじを用いる際の説明図である。 特許文献1の燃料電池の概略説明図である。
符号の説明
10…燃料電池スタック 12…単位セル
14…積層体 16a、16b…ターミナルプレート
18a、18b…絶縁プレート 20a、20b…エンドプレート
24…箱状ケーシング 30…電解質膜・電極構造体
32、34…金属セパレータ 42…固体高分子電解質膜
44…アノード側電極 46…カソード側電極
48…燃料ガス流路 50…冷却媒体流路
52…酸化剤ガス流路 54、56…シール部材
60a〜60d…側板 64a、64b…連結ピン
80…積層長調整機構 82、84…プレート部材
84a…プレート面 86…段付開口部
88…内側摺動面 90…段部
92…ねじ孔 94…外側摺動面
96…係止部 98…ねじ部材

Claims (3)

  1. ガス拡散層及び触媒層を有する一対の電極が電解質の両側に設けられた電解質・電極構造体を、金属セパレータにより挟持した単位セルを備え、前記単位セルが複数積層された積層体を箱状ケーシング内に収容する燃料電池スタックであって、
    前記箱状ケーシングは、前記積層体の積層方向両端部に配置される一対のエンドプレートと、
    前記積層体の側部に配置されて前記一対のエンドプレートに連結される複数の側板と、
    を備えるとともに、
    少なくとも一方のエンドプレートには、該一方のエンドプレートが前記積層体に接する面の位置を調整する積層長調整機構が設けられ
    前記一方のエンドプレートは、第1プレート部材及び第2プレート部材を備える一方、
    前記積層長調整機構は、前記第1プレート部材のプレート面内に開口部を設けることによって該第1プレート部材の厚さ方向に延在して形成される内側摺動面と、
    前記第2プレート部材の厚さ方向に延在して設けられ、前記内側摺動面に摺接する外側摺動面と、
    前記内側摺動面及び前記外側摺動面の案内作用下に、前記第2プレート部材を前記第1プレート部材から前記積層体に向かって位置調整可能な押圧部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項記載の燃料電池スタックにおいて、前記第2プレート部材には、前記外側摺動面の端部からプレート面方向外方に突出する係止部が設けられるとともに、
    前記押圧部は、前記外側摺動面を周回して前記第1プレート部材に螺合し、前記係止部を前記積層体に向かって押圧するねじ部材を備えることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項又は記載の燃料電池スタックにおいて、前記第2プレート部材は、プレート面内中央部が前記積層体に向かって突出する湾曲形状面を有することを特徴とする燃料電池スタック。
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