JP5691646B2 - 燃料電池スタック - Google Patents
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Description
特許文献1に開示されている燃料電池スタックは、燃料電池を複数積層してなる積層体と、この積層体の上下両側に配置された一対の締結板と、その積層体の左右両側に配置された一対の補強板とを備えている。
また、エンドプレートを樹脂で形成したときには、そのエンドプレートにも雌ねじをインサート成形しなければならず、それらの製造工程の複雑化を招いているという課題が未解決のままであった。
この構成により、燃料電池Aの積層方向αにおける弾性伸縮変形を行なえるようにしている。
このエンドプレート20の中心には、集電板8の電極8aを外部に突出させるための電極孔20aが形成されている。
本実施形態においては、掛合突起22aをエンドプレート20から削り出しにより形成することにより、強度を確保している。
すなわち、掛合突起22a,23aは、各マニホールド60〜65の周縁を避けるように配設形成されている。
すなわち、掛合突起24aは、各マニホールド60〜65の周縁を避けるように配設形成されている。
辺縁30a,30b間の寸法は、上記したエンドプレート20,21の両側部間の寸法にほぼ一致させており、辺縁30c,30dの寸法は、積層した燃料電池A等の積層方向での長さを勘案して設定している。
締結用係止片32には、互いに所要の間隔にして、上記各掛合突起22aに掛合する掛合孔32aが同数対向して形成されている。
本実施形態においては、掛合突起22a、掛合孔32a及び締結用係止片32により、掛合締結部B1を構成している。これにより、ボルト等の締結具を用いることなく、簡易な構成により、エンドプレート20,21と締結板30,31とを締結固定することができる。
辺縁31c,31dには、所要の長さと一定の幅にした締結用係止片33,33が、それら辺縁31c,31dの全長よりも短く、かつ、図示上向きに折曲形成されている。
締結用係止片33には、互いに所要の間隔にして、上記各掛合突起23aに掛合する掛合孔33aが同数対向して形成されている。
本実施形態においては、掛合突起23a、掛合孔33a及び締結用係止片32により、掛合締結部B2を構成している。
この係止用締結片41,41には、互いに所要の間隔にして、上記掛合突起24aに掛合する掛合孔41aが複数形成されている。
また、辺縁40a,40bには、互いに積層した複数の燃料電池Aの上面及び下面に弾性的に当接する補強片42,42が、それらの辺縁40a,40bの全長にわたり一定の幅にして形成されている。
すなわち、補強片42,42は、互いに積層した複数の燃料電池Aを鉛直方向γで弾性的に支持することにより、それらの燃料電池Aの撓みを防止するものである。
また、補強板40の係止用締結片41,41に形成した各掛合孔41a,41aが、これに対応する突起24a,24aに掛合し、その掛合状態は、補強板40による狭圧力によって維持される。
なお、一例に係る掛合維持部品を配設した燃料電池スタックは、上記図1〜4において説明したものと同一であるので、その説明を省略し、一例に係る掛合維持部品について説明する。
本実施形態に示す掛合維持部品70はマニフォルド形成部品であり、エンドプレート20の鉛直方向γにおける両辺縁70a,70b間の寸法を、そのエンドプレート20の鉛直方向γにおける両辺縁間の寸法に一致させ、かつ、水平方向βにおける辺縁70c,70d間の寸法を、掛合締結部B3全体と掛合締結部B1,B2の一部に当接させられる寸法にしている。
これにより、掛合締結部B1〜B3の各掛合状態をよりしっかりと維持させることができる。
なお、マニフォルド形成部品に代えて、これと同様の大きさ,形状にしたジャンクションボックスを採用することもできる。
なお、図7,8には、上述したものと同様の補強板について示していないが、必要に応じて設けた構成にしてもよいことは勿論である。
上記の締結用係止片34には、図9に示すような、エンドプレート20に形成した掛合溝26に掛合する掛合片34aが水平に折曲形成され、同じく、締結用係止片35にも掛合片35aが水平に折曲形成されている。
第三の実施形態に係る燃料電池スタック10Bは、燃料電池Aの積層方向αと直交する水平方向βにおけるエンドプレート20,21の両側部間の寸法W1を、同方向βにおける補強板40,40の両側部間の寸法W2よりも大きく設定したものである。
「両側方に突出した部分20g,20g」は、(W1−W2)/2の寸法差を有している部分であり、補強板40,40の縁部に、何らかの部材等が衝接することにより、補強板40,40に、これを引き剥がすような外力が作用しないようにしている。
具体的には、エンドプレート20,21の両辺縁20d,20eの側面20h,20iに、円柱形にした複数の掛合突起25を所要の間隔で突設している。
この構成により、構造の簡素化を図るとともに、外れ防止機能を掛合締結部B4に持たせている。
本実施形態においては、補強部材をピンとして形成しており、そのピンの一部をエンドプレート20,21の両側面20h,20iに形成した嵌合孔29,29から突出させている。
これにより、面圧の均一性、シール耐久性の向上とともに、補強板40,40の位置決めを行なうことができる。
図13は、他例に係る掛合維持部品を燃料電池スタックに配設した様子を示す斜視図である。
なお、他例に係る掛合維持部品を配設した燃料電池スタック10は、上記図1〜4において説明したものと同一であるので、その説明を省略し、一例に係る掛合維持部品について説明する。
本実施形態に示す掛合維持部品80は、エンドプレート20の鉛直方向γにおける両辺縁80a,80b間の寸法を、そのエンドプレート20の鉛直方向γにおける両辺縁間の寸法に一致させ、かつ、水平方向βにおける辺縁80c,80d間の寸法を、掛合締結部B1,B2の一部に当接させられる寸法にしている。
これにより、掛合締結部B1,B2の各掛合状態をよりしっかりと維持させることができる。
・上述した実施形態においては、エンドプレートを合成樹脂により形成したものを例示したが、これに限るものではなく、金属製であってもよい。
20,21 エンドプレート
30,31 締結板
40 補強板
B1 掛合締結部(掛合突起22a,掛合孔32a,締結用係止片32)
B2 掛合締結部(掛合突起24a,掛合突起23a、掛合孔33a,締結用係止片32)
B3 掛合締結部(掛合突起24a,掛合孔41a,係止用締結片41)
Claims (10)
- 一対のエンドプレート間に複数の燃料電池を積層させて挟持し、かつ、締結板により上記のエンドプレートどうしを締結することにより燃料電池を挟圧する燃料電池スタックにおいて、
上記燃料電池が積層方向に弾性伸縮変形するものであり、
上記両エンドプレートと締結板の双方に、これらを互いに掛合締結するための掛合締結部が形成され、
上記エンドプレートにより上記燃料電池を挟圧し、締結したことを特徴とする燃料電池スタック。 - 互いに積層した複数の燃料電池の撓みを防止するために補強する補強板を有しており、
その補強板とエンドプレートの双方に、これらを互いに掛合締結するための掛合締結部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池スタック。 - 掛合締結部は、互いに掛合する掛合孔と掛合突起であることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池スタック。
- エンドプレートに装着固定することにより、少なくとも一部の掛合締結部の掛合状態が解除されないように押さえる掛合維持部品を配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
- 燃料電池の積層方向と直交する方向におけるエンドプレートの両側部間の寸法を、同方向における補強板の両側部間の寸法よりも大きく設定していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
- 掛合締結部を、エンドプレートの両側面と、これに対向する補強板の両側面に配設したことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
- エンドプレートには、少なくともマニフォルド部分を補強するための補強部材が配設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
- 補強部材がピンであり、そのピンの一部をエンドプレートの両側面より突出させていることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池スタック。
- エンドプレートが熱可塑性樹脂から形成されているとともに、エンドプレートに掛合突起が突設されており、
エンドプレートの掛合突起と、締結板の掛合孔とを互いに掛合させた後に、その掛合突起を、互いの掛合状態が解かれないように溶融変形させていることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。 - エンドプレートの掛合突起と、補強板の掛合孔とを互いに掛合させた後に、互いの掛合が解除されないように掛合突起を溶融変形させていることを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
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