JP4564191B2 - 基板搬送装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板を所定位置に搬送し、固定する基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より回路基板上に電子部品等を実装するための電子部品装着装置が知られており、この電子部品装着装置は、回路基板を所定の位置に搬送するための基板搬送装置を備えている。
この基板搬送装置は、前記所定の位置において回路基板を上下方向に固定すると共に左右方向に位置決めする基板固定装置を備える。なお、上下方向とは回路基板搬送面に対して直交する方向を指し、左右方向とは回路基板搬送面に対して平行な平面内で、回路基板搬送方向に直交する方向を指し、前後方向とは基板搬送方向を指す。
【0003】
まず、基板固定装置の、回路基板を上下方向に固定するための機構(以下、「上下固定機構」という。)について図6(A)、(B)を用いて説明する。
上下固定機構100は図6(A)に示すように、バックアッププレート101、このバックアッププレートと一体に上下動するバックアップピン102等から概略構成される。符号103は搬送経路の左右両側に配設される搬送レール、符号104はベルトコンベヤ、符号105は回路基板を指す。
【0004】
まず、回路基板105をベルトコンベヤ104の無端ベルト104aの上面に載置した状態で、この無端ベルト104aを駆動し、回路基板105を所定位置まで搬送する。そして、所定位置において、図示しないモータ等を駆動し、バックアッププレート101及びバックアップピン102を上昇させる。そして、バックアップピン102により回路基板105を上方に持ち上げ、回路基板105の上面が搬送レール103に設けられるストッパ103aの下面に当接する位置でバックアッププレート101の上昇を停止する。
この状態において、図6(B)に示すように、回路基板105はストッパ103aとバックアップピン102によって上下方向から挟むように固定される。なお、ストッパ103aは、図7に示すように、所定位置において、搬送経路の左右両側に、搬送経路に沿って一定の間隔を空けて複数個配設されている。
【0005】
次に、基板固定装置の、回路基板を左右方向に位置決めするための機構(以下、「左右固定機構」という。)を図7(A)、(B)を用いて説明する。
左右固定機構200はクランプ201、このクランプ201を左右方向に移動させるためのエアシリンダ202等から概略構成される。なお、符号203は回路基板搬送中に回路基板105を搬送方向に案内するための基板ガイドを示す。
クランプ201及び基板ガイド203は、上述のように一定の間隔を空けた2つのストッパ103a間に配設されている。
そして、回路基板105が上下固定機構100により上下方向に固定された状態で、エアシリンダ202を駆動し、複数個のクランプ201を同時に右方側に移動させる。
【0006】
クランプ201を回路基板105の左側面に当接した状態で回路基板105を右方向側に移動させ、回路基板105の右側面が、右側の基板ガイド203に当接する位置で停止する。
この状態で、回路基板105は、クランプ201と右側の基板ガイド203によって左右方向から挟むようにして位置決めされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の上下固定機構100によると、回路基板105が、例えば、フレキシブル回路基板などの、柔軟性や可撓性を有している場合、回路基板105を上下方向に固定した状態において、バックアップピン102により上向きの力が加わり、回路基板105が変形してしまうおそれがある。
【0008】
また、上述の左右固定機構200によると、2つのストッパ103a間にクランプ201と基板ガイド203とを配設する必要があることから、クランプ201を小さい形状にせざるを得ず、回路基板105を左右方向に固定した状態において、回路基板105に対し局部的に力がかかり、変形してしまうおそれがある。
【0009】
本発明の課題は、上述の問題を考慮し、基板の種類によらず確実な基板の固定が可能な基板搬送装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1記載の基板搬送装置(30)は、搬送経路に沿って基板(回路基板12)を搬送するとともに前記搬送経路上の所定位置で前記基板を固定する基板搬送装置であって、前記搬送経路の搬送方向に向って左右の側縁部にそれぞれ前記基板の側縁部を下から支持して搬送する搬送手段(40)が設けられ、前記搬送手段上に、前記基板の上方への移動を規制する上昇規制部材(51)が前記左右の側縁部に各々設けられ、前記所定位置で前記基板を下から支持する前記搬送手段の少なくとも一部と前記上昇規制部材の所定位置に対応する少なくとも一部とが相対的に接離する方向に移動可能とされ、前記搬送手段の少なくとも一部と前記上昇規制部材の少なくとも一部との間に前記基板の両側縁部を挟むことにより前記基板が所定位置で固定され、前記基板の左右への移動を規制して該基板を搬送方向に沿って案内する左右規制部材(611、612)が左右それぞれの前記搬送手段上に設けられるとともに、前記左右規制部材と、前記上昇規制部材とが互いに上下に重ならない位置に設けられ、前記左右規制部材の少なくとも一部が前記搬送手段の少なくとも一部と一体で、かつ、前記上昇規制部材に対して相対的に、上下に移動自在とされていることを特徴とする。
【0011】
請求項1記載の基板搬送装置によれば、基板の側縁部を下から支持して搬送する搬送手段の少なくとも一部と、搬送手段上にある上昇規制部材とで基板を挟んで固定しているので、下から基板を押える搬送手段の少なくとも一部と、上から基板を押える上昇規制部材の少なくとも一部との位置が上下に重なる。したがって、従来のように上から押える位置と下から押える位置とが上下に重ならないことにより、基板を挟んで固定した際に基板が反るように力がかかるのを防止することができる。
また、搬送手段と上昇規制部材は、部品が搭載される可能性がない基板の側縁部を挟むので、どのような基板でも問題なく挟持して固定することができる。
【0013】
また、請求項記載の基板搬送装置によれば、基板の左右への移動を規制して該基板を搬送方向に沿って案内する左右規制部材が、上昇規制部材と上下に重ならない位置に配置されるとともに、左右規制部材が前記搬送手段の少なくとも一部と一体で、かつ、前記上昇規制部材に対して相対的に、上下に移動自在とされているので、搬送手段上に左右規制部材が存在しても、左右規制部材が邪魔になることなく、上昇規制部材と搬送手段との間に基板を挟むことが可能である。
なお、左右規制部材と上昇規制部材とは、例えば、上下に重ならないように交互に設けられていることが好ましい。
【0014】
請求項記載の基板搬送装置は、請求項記載の基板搬送装置において、前記搬送手段が無端ベルト(45)を備えたベルトコンベア(42)とされるとともに、前記無端ベルトの前記搬送経路上の所定位置に配置された基板の下面に当接する部分と、この部分の上に設けられた前記左右規制部材としての上下動左右規制部材とを前記上昇規制部材に対して上下動自在に支持する上下動支持部材(52)が設けられ、前記無端ベルトの前記上下動支持部材に支持されて上下動する部分の搬送方向の前側と後側との上に設けられた前記左右規制部材としての前部左右規制部材及び後部左右規制部材をそれぞれ支持する連動支持部材(63)が設けられ、前記上下動支持部材が上昇した場合に該上下動支持部材に連動して前記連動支持部材が、前記前部左右規制部材及び後部左右規制部材の前記上下動左右規制部材側端部が前記上下動左右規制部材に対応して高くなるように前記前部左右規制部材及び後部左右規制部材を斜めに支持することを特徴とする。
【0015】
請求項記載の基板搬送装置によれば、請求項と同様の効果を得られると共に、搬送手段となるベルトコンベアの無端ベルトの所定位置に対応する部分を上昇させることにより、無端ベルトと上昇規制部材とで基板を挟む構成とし、かつ、無端ベルト上には基板の搬送を案内する左右規制部材があるとともに、無端ベルトの上昇する部分に対応する上下動左右規制部材だけが上昇し、その前後の前部及び後部左右規制部材は上昇しないものとした場合に、無端ベルトの所定位置に対応する部分を上昇させると、その前後において、無端ベルトの上昇が前部及び後部左右規制部材により阻止されるために、無端ベルトの上昇させられ部分の前後の部分は、前部及び後部左右規制部材の端部に接触するとともに、局部的に大きな延びが生じるように力がかかってしまい、無端ベルトにダメージが生じる。
しかし、上記構成によれば、無端ベルトの上下動支持部材に支持される部分が上昇した際に、前部及び後部左右規制部材が、連動支持部材により無端ベルトの上昇した側が高くなるように斜めに支持されるので、無端ベルトが前部及び後部左右規制部材の端部に接触するのを防止することが可能となる。さらに、無端ベルトの連動支持部材に対応する部分全体に対して延びるように力が作用し、無端ベルトが前部及び後部左右規制部材の端部に接触して局部的に力がかかった場合に比較して、無端ベルトへのダメージが大幅に減少し、無端ベルトの耐用期間の減少を防止することができる。
【0016】
請求項記載の基板搬送装置は、請求項または記載の基板搬送装置において、左右の前記搬送手段のそれぞれの直上に設けられる前記左右規制部材のうちの少なくとも一方が、少なくとも前記所定位置において、前記左右規制部材同士を相対的に近づける方向と遠ざかる方向とに移動自在とされ、前記所定位置で前記基板を固定する際に、前記左右規制部材が、前記基板を左右から挟んで前記基板の搬送方向に直交する方向に沿った位置を決めることを特徴とする。
【0017】
請求項記載の基板搬送装置によれば、請求項またはと同様の効果を得られると共に、基板の搬送を案内する左右規制部材が基板を位置決めするために基板を挟む構成となっているので、基板の搬送を案内する部材と、基板を挟んで位置決めする部材とを別々に設けた場合に比較して、基板を位置決めする際に、簡単な構成で容易に基板を広い範囲で挟むことができる。
したがって、この基板搬送装置によれば、基板を狭い範囲で局部的に挟むことにより、基板に局部的に力がかかるような事態を簡単な構成で防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる基板搬送装置30を一般的な電子部品装着装置に適用した場合について説明する。
図1に示すように、電子部品装着装置10は、電子部品などを備える電子部品供給手段11(テープフィーダ)、電子部品を真空吸着して回路基板12上の所定位置に装着する吸着ノズル13、回路基板12を搬送するための基板搬送装置30、基板搬送装置30に対して直角に、かつ、基板搬送装置30を跨ぐようにして設けられる二本の支持梁14、Y方向へ移動自在となるように二本の支持梁14間に架け渡されるビーム15、該ビーム15の長さ方向に移動自在に取り付けられ、前記吸着ノズル13を支持すると共に、該吸着ノズル13を上下動及び回動させるヘッド部16、前記ビーム15のY方向への移動や、ヘッド部16のX方向への移動のために回転型モータ17やタイミングベルト18等からなる駆動手段19、ヘッド部16の位置を検出するための位置検出手段20、駆動手段19の駆動を制御する制御手段(図示せず)等から概略構成される。なお、電子部品装着装置自体については周知であるため説明を省略し、以下、本発明にかかる基板搬送装置30についておもに説明する。
【0021】
図2、図3に示すように、基板搬送装置30は搬送手段40、上下固定手段50、連動支持部材63を備える。
搬送手段40は、回路基板12を搬送するために設けられ、搬送レール41、ベルトコンベヤ42、回転型モータ43等から概略構成される。
搬送レール41は、搬送経路の左右の側縁部に配設され、回路基板12の左右側縁部分を下面側から支持するために設けられる。
搬送レール41は、電子部品装着装置10に固着される略矩形状の板体である。搬送レール41の内側(搬送経路側)の前後両端部分には、プーリ44及び後述する連動支持部材63、上昇規制部材51、直動ガイド56が取り付けられる。
【0022】
プーリ44は、搬送レール41に複数個取り付けられ、各プーリ44は、基板搬送面に直交する平面内で回転可能となっており、これらプーリ44に無端ベルト45が掛け回されて、ベルトコンベヤ42の一部を構成する。
そして、回転型モータ43を駆動させることにより、モータの回転がモータ用プーリ43aを介して無端ベルト45に伝えられ、無端ベルト45が回転する。
なお、無端ベルト45は、その内周面の一部において、後述する上下固定手段50が備える上下動支持部材52のベルト支持部52bにより支持され、下方側への撓みを抑制されている。
【0023】
上下固定手段50は、所定位置において回路基板12の上下方向の移動を規制する、即ち回路基板12を上下方向に固定するために設けられ、上昇規制部材51、上下動支持部材52、上下動プレート53などから概略構成される。
上昇規制部材51は、回路基板12を上下方向に固定する際に、回路基板12の上面に当接し、回路基板12の上方への移動を規制するために設けられる側面視略L字状の部材である。なお、上昇規制部材51は、回路基板12の搬送時に、回路基板12の飛び跳ねを防止する機能を有する。
上昇規制部材51は、各搬送レール41の上縁部分において、搬送路側に延出した状態で、一定の間隔を空けて複数個配設され、この状態で、上昇規制部材51の当接面51aは、回路基板12の左右側縁部の一部を覆っている。
上下動支持部材52は、前記搬送手段40の一部を構成すると共に、回路基板12を載置した状態で上下方向へ移動し、この上下動支持部材52と上昇規制部材51とで回路基板12の上下両面を挟持するために設けられる略矩形状の板体である。
【0024】
上下動支持部材52の上縁部分には、上述したベルト支持部52bが複数個配設されており、これらベルト支持部52bは、上下動支持部材52が上側に移動した際に、前記上昇規制部材51の直下に位置するように一定の間隔をあけて配設されている。
上下動支持部材52には開口52cが設けられ、この開口52cの内部にはガイドピン55が配設される。そして、前記搬送レール41には直動ガイド56が配設され、ガイドピン55が直動ガイド56の開口部56a内を摺動することにより、上下動支持部材52が上下方向に正確に案内されることになる。
また、上下動支持部材52の左右両端部分にはそれぞれピン57が設けられる。そして、後述する連動支持部材63の端部に設けられた穴63bが、このピン57に嵌合することで、上下動支持部材52と連動支持部材63とが回動可能に連結されることになる。
【0025】
上下動プレート53は、前記上下動支持部材52を上下動させるために使用されるものであり、回路基板12搬送面に対して平行かつ下方側に配設される矩形状の板体である。
上下動プレート53の下方側には駆動装置(図示せず。)が配設されており、この駆動装置により、上下動プレート53が上下動可能となっている。また、上下動プレート53の上面には複数の補助部材54が配設されている。
駆動手段を駆動し、上下動プレート53を上方側に移動させていくと、上下動プレート53の上面が上下動支持部材52の下面に設けられている突出部52a(図3を参照)に当接し、この状態からさらに上下動プレート53を上昇させることで、上下動支持部材52を上方に移動させることができる。
なお、上下動支持部材52を上下動させるための駆動装置としては、シリンダやラックとピニオンの組合せなど、周知の駆動装置を用いるものとする。
【0026】
上下固定手段50がこのような構造を備えることにより、ベルト支持部52bに対して上方側に無端ベルト45、回路基板12、上昇規制部材51の順に位置することになる。そして、上下動支持部材52の上方側への移動に伴い、無端ベルト45と共に回路基板12が上方へ移動し、最終的に回路基板12上面が上昇規制部材51の当接面51aに当接することで回路基板12が上下方向に固定されることになる。この状態において、補助部材54の上端部分は、回路基板12の下面に当接するように調節されており、補助部材54が、回路基板12下面を補助的に支持することになる。
なお、無端ベルト45は例えば、ゴムなどの弾性、延性を有する部材からなるので、回路基板12を固定した状態においても、無端ベルト45に過大な負荷がかかることはない。
【0027】
連動支持部材63は、略矩形状の板体であり、上述のように、その一方の端部において、搬送レール41の前後側の両端部分それぞれに、基板搬送面に直交する平面内で回動可能に軸支される。
このように、連動支持部材63の一方の端部が搬送レール41に軸支され、他方の端部が上下動支持部材52に連結されていることから、連動支持部材63は上下動支持部材52の上方への移動に従って、一方の端部を中心とした円弧状に回動する。また、連動支持部材63の上縁部分には、左右規制部材63aが設けられている。
【0028】
左右規制部材63aは、前記連動支持部材63の上縁部分において、搬送経路の内側に延出して設けられる側面視略L字状の板体である。なお、搬送レール41の前方側に設けられる左右規制部材63aを前部左右規制部材63aとし、搬送レール41の後方側に設けられる左右規制部材63aを後部左右規制部材63aとする。
前部左右規制部材63a及び後部左右規制部材63aは、プーリ44に掛けられた無端ベルト45の左側面及び上面の一部を覆うように配設されることになり、無端ベルト45に載置された状態で搬送される回路基板12を搬送方向に案内すると共に、回路基板12の飛び跳ねや、無端ベルト45の上方側への撓みを抑制する機能を有する。
【0029】
本実施の形態で示した基板搬送装置30によれば、搬送手段40の一部を構成する前記上下動支持部材52のベルト支持部52bと、搬送手段40の直上にある上昇規制部材51とで回路基板12を挟んで固定している。つまりベルト支持部52bと、上昇規制部材51が上下に重なる。したがって、従来のように上から押える位置と下から押える位置とが上下に重ならないので、基板を挟んで固定した際に基板が反るように力がかかるのを防止することができる。
また、ベルト支持部52bと上昇規制部材51は、部品が搭載される可能性がない回路基板12の左右側縁部を挟むので、どのような回路基板でも問題なく挟持して固定することができる。
なお、本実施の形態においては、無端ベルト45のうち、回路基板12の下面側に位置する部分のみを上昇させるものとしたが、これに限らず、例えば図4(A)、(B)に示すように、上下動支持部材52に、ベルトコンベヤ42を構成する複数のプーリ、無端ベルト45等を取り付け、上下動支持部材52の上昇に伴い、ベルトコンベヤ42全体が上昇する構造としても良い。このような構造によれば、連動支持部材63が必要なくなり、基板搬送装置30の構造を簡易なものにできる。
【0030】
また、上述の基板搬送装置30に、以下に述べる左右規制手段60を加えても良い。なお、図5(A)、(B)に示すように、この左右規制手段60を備える基板搬送装置を基板搬送装置31とし、図5において、上述の基板搬送装置30と同一の構成となる部分については、同一の符号を用いるものとする。
【0031】
左右規制手段60は、回路基板搬送中において、回路基板12を搬送方向に案内し、また、回路基板固定時において、回路基板12の左右方向の位置決めを行うために設けられる。
左右規制手段60は、上下動左右規制部材611、612及びこの上下動左右規制部材611を移動させる駆動手段62等から概略構成される。
上下動左右規制部材611、612は、所定位置において回路基板12の左右方向への移動を規制する、即ち左右方向に位置決めするために設けられる。
上下動左右規制部材611、612は、搬送経路左右両側の各上下動支持部材52に配設され、上下動支持部材52と共に上下動する部材である。
【0032】
2つの上下動支持部材52のうちいずれか一方側(図5では左側)には、ピストンなどの駆動手段62により左右方向に移動可能な上下動左右規制部材611が配設され、他方側には、上下動支持部材52の上面に固着される上下動左右規制部材612が配設される。
これら上下動左右規制部材611、612は、上下動支持部材52が上昇位置にある場合に、前記上昇規制部材51の間に位置するように取り付けられる略矩形状の板体である。
上下動左右規制部材611は、回路基板12を左右方向に位置決めする際に、回路基板12の左側面に当接した状態で、右側へ移動することにより、回路基板12の右側面を上下動左右規制部材612の内側面に当接させることができると共に、回路基板搬送中には、回路基板12を搬送方向に案内することができる。
【0033】
まず、回路基板12の位置決めを行うには、駆動手段62を駆動し、複数個の上下動左右規制部材611を同時に右側に移動させる。
そして、上下動左右規制部材611が回路基板12の左側面に当接した状態から、さらに上下動左右規制部材611を移動させることで回路基板12を右側に移動させる。そして、回路基板12の右側面が、上下動左右規制部材612の内側面612aに当接する位置で上下動左右規制部材611を停止する。
このようにして、回路基板12は、上下動左右規制部材611、612によって左右方向から挟むようにして位置決めされる。なお、上下動左右規制部材612を上下動左右規制部材611と同様に、左右方向に移動可能な構造としても良い。
【0034】
そして、回路基板搬送中は、上下動左右規制部材611、612の内側面611a、612aは、前記無端ベルト45の上方に位置しており、搬送手段40に載置された状態で搬送される回路基板12の搬送方向への移動を案内することになる。
【0035】
上述のような構造を備える基板搬送装置31によれば、回路基板12の左右への移動を規制して該回路基板12を搬送方向に沿って案内する上下動左右規制部材611、612が、上昇規制部材51と上下に重ならない位置に配置されるとともに、上下動左右規制部材611、612が前記上下動支持部材52と一体で、かつ、前記上昇規制部材51に対して上下に移動自在とされているので、搬送手段40の直上に上下動左右規制部材611、612が存在しても、上下動左右規制部材611、612が邪魔になることなく、上昇規制部材51と搬送手段40との間に基板を挟むことが可能である。
【0036】
また、上下動支持部材52のベルト支持部52bを上昇させることにより、ベルト支持部52bの上方に位置する無端ベルト45と上昇規制部材51とで回路基板12を挟む構成とし、かつ、無端ベルト45上には回路基板12の搬送を案内する上下動左右規制部材611、612があるとともに、上下動左右規制部材611、612は上下動支持部材52と共に上昇し、その前後の前部及び後部左右規制部材63aは上昇しないものとした場合に、無端ベルト45を上昇させると、その前後において、無端ベルト45の上昇が前部及び後部左右規制部材63aにより阻止されるために、無端ベルト45の上昇させられた部分の前後の部分は、前部及び後部左右規制部材63aの端部に接触するとともに、局部的に大きな延びが生じるように力がかかってしまい、無端ベルト45にダメージが生じる。
【0037】
しかし、上述のように、連動支持部材63を備えた基板搬送装置30によれば、無端ベルト45の上下動支持部材52に支持される部分が上昇した際に、前部及び後部左右規制部材63aが、連動支持部材63により無端ベルト45の上昇した側が高くなるように斜めに支持されるので、無端ベルト45が前部及び後部左右規制部材63aの端部に接触するのを防止することが可能となり、無端ベルト45の連動支持部材63に対応する部分全体に対して延びるように力が作用し、無端ベルト45が前部及び後部左右規制部材63aの端部に接触して局部的に力がかかった場合に比較して、無端ベルト45へのダメージが大幅に減少し、無端ベルト45の耐用期間の減少を防止することができる。
また、上下動左右規制部材611、612が回路基板12を位置決めするために回路基板12を挟む構成となっているので、回路基板12の搬送を案内する部材と、回路基板12を挟んで位置決めする部材とを別々に設けた場合に比較して、回路基板12を位置決めする際に、簡単な構成で容易に基板を広い範囲で挟むことができる。
したがって、回路基板12を狭い範囲で局部的に挟むことにより、回路基板12に局部的に力がかかるような事態を簡単な構成で防止することができる。
【0038】
なお、上述の基板搬送装置31においては、左右規制手段60の上下動左右規制部材611、612を上下動支持部材52と一体に上下動するものとしたが、これに限らず、例えば、上下動左右規制部材611、612を搬送レール41側に設けると共に、その上下方向の位置を、固定された状態の回路基板12の高さに対応する位置としても良い。このような構造とすると、左右規制手段60の構造を簡易なものにできる。
【0039】
また、回路基板12を上下方向に固定するための上下固定手段として、無端ベルト45の一部を上昇させる上下動支持部材52を備えた上下固定手段50を用いるものとしたが、これに限らず、例えば、回路基板の固定装置としては、周知の装置(例えば、回路基板12の下面をバックアップピンで押し上げ、回路基板12の上面側に設けられた部材で挟んで固定する装置など)を用いるものとし、回路基板12の左右方向の位置決め装置として本実施の形態で示した左右規制手段60を用いるものとしても良い。
また、各上下動支持部材52の上下動を上下動プレート53を利用して同時に行うものとしたが、これに限らず、各上下動支持部材52を上下動させるためのシリンダなどを上下動支持部材52それぞれに対して別途設けるものとしても良い。
【0040】
【発明の効果】
請求項1記載の基板搬送装置によれば、基板の側縁部を下から支持して搬送する搬送手段の少なくとも一部と、搬送手段上にある上昇規制部材とで基板を挟んで固定しているので、従来のように上から押える位置と下から押える位置とが上下に重ならないことにより、基板を挟んで固定した際に基板が反るように力がかかるのを防止することができる。
また、搬送手段と上昇規制部材は、部品が搭載される可能性がない基板の側縁部を挟むので、どのような基板でも問題なく挟持して固定することができる。
【0041】
また、請求項記載の基板搬送装置によれば、基板の左右への移動を規制して該基板を搬送方向に沿って案内する左右規制部材が、上昇規制部材と上下に重ならない位置に配置されるとともに、左右規制部材が前記搬送手段の少なくとも一部と一体で、かつ、前記上昇規制部材に対して相対的に、上下に移動自在とされているので、搬送手段上に左右規制部材が存在しても、左右規制部材が邪魔になることなく、上昇規制部材と搬送手段との間に基板を挟むことが可能である。
【0042】
請求項記載の基板搬送装置によれば、請求項と同様の効果を得られると共に、無端ベルトの上下動支持部材に支持される部分が上昇した際に、前部及び後部左右規制部材が、連動支持部材により無端ベルトの上昇した側が高くなるように斜めに支持されるので、無端ベルトが前部及び後部左右規制部材の端部に接触するのを防止することが可能となる。さらに、無端ベルトの連動支持部材に対応する部分全体に対して延びるように力が作用し、無端ベルトが前部及び後部左右規制部材の端部に接触して局部的に力がかかった場合に比較して、無端ベルトへのダメージが大幅に減少し、無端ベルトの耐用期間の減少を防止することができる。
【0043】
請求項記載の基板搬送装置によれば、請求項またはと同様の効果を得られると共に、基板の搬送を案内する左右規制部材が基板を位置決めするために基板を挟む構成となっているので、基板の搬送を案内する部材と、基板を挟んで位置決めする部材とを別々に設けた場合に比較して、基板を位置決めする際に、簡単な構成で容易に基板を広い範囲で挟むことができる。
したがって、この基板搬送装置によれば、基板を狭い範囲で局部的に挟むことにより、基板に局部的に力がかかるような事態を簡単な構成で防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる電子部品装着装置を示す要部斜視図である。
【図2】基板搬送装置の構造を示す要部斜視図である。
【図3】基板搬送装置の要部拡大図である。
【図4】基板搬送装置の横断面図(A)及び(B)である。
【図5】基板搬送装置の構造を示す要部斜視図(A)及び要部拡大図(B)である。
【図6】従来の基板搬送装置の横断面図(A)及び(B)である。
【図7】従来の基板搬送装置の構造を示す要部斜視図(A)及び要部拡大図(B)である。
【符号の説明】
12 基板(回路基板)
30 基板搬送装置
40 搬送手段
42 ベルトコンベア
45 無端ベルト
51 上昇規制部材
52 上下動支持部材
611 612 左右規制部材
63 連動支持部材

Claims (3)

  1. 搬送経路に沿って基板を搬送するとともに前記搬送経路上の所定位置で前記基板を固定する基板搬送装置であって、
    前記搬送経路の搬送方向に向って左右の側縁部にそれぞれ前記基板の側縁部を下から支持して搬送する搬送手段が設けられ、
    前記搬送手段により搬送される前記基板の上方への移動を規制する上昇規制部材が前記左右の側縁部に各々設けられ、
    前記所定位置で前記基板を下から支持する前記搬送手段の少なくとも一部と前記上昇規制部材の所定位置に対応する少なくとも一部とが相対的に接離する方向に移動可能とされ、前記搬送手段の少なくとも一部と前記上昇規制部材の少なくとも一部との間に前記基板の両側縁部を挟むことにより前記基板が所定位置で固定され
    前記基板の左右への移動を規制して該基板を搬送方向に沿って案内する左右規制部材が左右それぞれの前記搬送手段上に設けられるとともに、
    前記左右規制部材と、前記上昇規制部材とが互いに上下に重ならない位置に設けられ、
    前記左右規制部材の少なくとも一部が前記搬送手段の少なくとも一部と一体で、かつ、前記上昇規制部材に対して相対的に、上下に移動自在とされていることを特徴とする基板搬送装置。
  2. 請求項記載の基板搬送装置において、
    前記搬送手段が無端ベルトを備えたベルトコンベアとされるとともに、前記無端ベルトの前記搬送経路上の所定位置に配置された基板の下面に当接する部分と、この部分の上に設けられた前記左右規制部材としての上下動左右規制部材とを前記上昇規制部材に対して上下動自在に支持する上下動支持部材が設けられ、
    前記無端ベルトの前記上下動支持部材に支持されて上下動する部分の搬送方向の前側と後側との上に設けられた前記左右規制部材としての前部左右規制部材及び後部左右規制部材をそれぞれ支持する連動支持部材が設けられ、
    前記上下動支持部材が上昇した場合に該上下動支持部材に連動して前記連動支持部材が、前記前部左右規制部材及び後部左右規制部材の前記上下動左右規制部材側端部が前記上下動左右規制部材に対応して高くなるように前記前部左右規制部材及び後部左右規制部材を斜めに支持することを特徴とする基板搬送装置。
  3. 請求項または記載の基板搬送装置において、
    左右の前記搬送手段のそれぞれの直上に設けられる前記左右規制部材のうちの少なくとも一方が、少なくとも前記所定位置において、前記左右規制部材同士を相対的に近づける方向と遠ざかる方向とに移動自在とされ、
    前記所定位置で前記基板を固定する際に、前記左右規制部材が、前記基板を左右から挟んで前記基板の搬送方向に直交する方向に沿った位置を決めることを特徴とする基板搬送装置。
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