JP4913694B2 - 表面実装機 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品の実装時にプリント配線板を下方から支承するバックアップ装置を備えた表面実装機に関するものである。
この種のバックアップ装置を備えた従来の表面実装機としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。この公報に開示された表面実装機は、基台と、この基台の上でプリント配線板をコンベアによって搬送する搬送部と、このコンベアの両側方に配設された部品供給部と、この部品供給部から前記コンベア上のプリント配線板に電子部品を移載するための部品移載部とによって構成されている。
前記コンベアは、プリント配線板の両端部を支承して搬送するもので、基台に固定された固定側コンベア本体と、この固定側コンベア本体に対して接離できるように(コンベアの幅を変えることができるように)基台に移動可能に支持された移動側コンベア本体とによって構成されている。この移動側コンベアは、前記基台に設けられた幅変更装置による駆動によって前記固定側コンベア本体に接近する方向と、固定側コンベア本体から離間する方向とに移動する。
前記搬送部における前記コンベアの下方には、電子部品の実装時にプリント配線板を下方から押し上げて支承するためのバックアップ装置が設けられている。このバックアップ装置は、前記基台に昇降装置を介して支持されたプレートと、このプレートの上に立設された複数のパックアップピンとから構成されている。このバックアップ装置は、前記プレートが上昇することによって、バックアップピンがプリント配線板を下方から支承するように構成されている。
前記プレートは、コンベアの幅を最大として搬送されるような大型のプリント配線板であってもバックアップピンによって確実に支承できるような大きさに形成されている。このため、コンベアの幅を相対的に狭くした場合、前記移動側コンベアは、前記プレートの上方に進入することになる。
前記部品供給部は、前記コンベアの両側方に配設されたテープフィーダーによって構成されている。
一方、従来の表面実装機としては、プリント配線板と部品供給部との距離を最短にして実装効率を向上させるために、コンベアの幅を狭くする場合に部品供給部を移動側コンベアに追従するようにプリント配線板側へ移動させる構成のものがある。
特開2003−273591号公報
しかしながら、上述したように部品供給部が移動側コンベアとともに移動する構成を採ったとしても、実装効率をそれほど向上させることはできなかった。これは、部品供給部を移動側コンベアとともに移動させることができる距離が短く、コンベアの幅を最も狭くした状態では部品供給部とプリント配線板との間隔が広くなってしまうからである。このように部品供給部の移動可能な距離が短くなるのは、プリント配線板の下方に位置している前記バックアップ装置のプレートに部品供給部が干渉してしまうからである。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、バックアップ装置の幅をコンベアの幅に対応させて変えることができる表面実装機を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る表面実装機は、基台と、この基台の上に設けられてプリント配線板を搬送する搬送用コンベアと、この搬送用コンベアの幅を変更する幅変更装置と、前記プリント配線板の下面に接触する複数のバックアップピンを有し、前記プリント配線板が前記搬送用コンベアから上方に離間する実装位置と、前記プリント配線板が前記搬送用コンベアに支承される搬送位置との間で前記バックアップピンを昇降させるバックアップ装置とを備えた表面実装機において、前記バックアップ装置に、前記基台に設けられた上面が平坦な板状部材と、前記バックアップピンを個別に昇降させる複数の昇降部と、前記搬送用コンベアに前記昇降部毎に設けられて前記各昇降部をそれぞれ水平方向に移動可能に支持する支持部と、プリント配線板の下方に位置付けられた前記昇降部の移動を規制する固定部とを備えさせ、前記支持部は、前記搬送用コンベアに一端部が回動自在に連結されるとともに他端部に前記昇降部が接続されたアームを備え、前記支持部のアームは、前記搬送用コンベアに一端部が回動自在に連結された第1のアームと、この第1のアームの他端部に回動自在に連結された第2のアームとによって構成され、
前記昇降部は、前記第2のアームの回動端部に設けられて前記板状部材に移動可能に支持されるとともに、前記搬送用コンベアに対する前記第1のアームの揺動と、前記第1のアームに対する前記第2のアームの揺動により、前記板状部材に支持される位置を任意の位置に変更可能なものであることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記昇降部の下端部には突起が設けられ、この突起は、前記板状部材に移動可能に支持されるものであることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記板状部材には、前記突起が嵌合する複数の孔が設けられ、前記突起は、前記昇降部に上下方向に移動可能に支持されるとともに、ばね部材によって下方に付勢されることで、前記複数の孔を含め前記板状部材に対し移動可能とされ、前記複数の孔と前記突起とによって前記固定部が構成されていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記板状部材には、複数の磁石が設けられ、これらの磁石は、その上面が前記板状部材の上面と同一平面上に位置するように板状部材の凹陥部内に挿入されて固着され、前記昇降部の下端部には、前記磁石に吸着されるように磁性材部が設けられ、前記複数の磁石と前記磁性材部とによって前記固定部が構成されていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記昇降部の下端部には突起が設けられ、この突起は、前記板状部材に移動可能に支持されるとともに、前記磁石に吸着されるように磁性材により形成されたものであり、前記複数の磁石と前記突起とによって前記固定部が構成されていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記板状部材は磁性材料によって形成され、前記昇降部の下端部には、前記板状部材に吸着されるように磁石が設けられ、前記板状部材と前記磁石とによって前記固定部が構成されていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記昇降部の下端部には突起が設けられ、この突起は、前記板状部材に移動可能に支持されるとともに、前記磁性材部を吸着するように磁石により形成されたものであり、前記板状部材と前記突起とによって前記固定部が構成されていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記搬送用コンベアの側方に位置付けられた部品供給装置と、この部品供給装置を前記搬送用コンベアの幅変更に伴って搬送用コンベアの側方近傍に移動させる位置変更装置とをさらに備えたことを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記支持部はスカラロボットによって形成されていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記昇降部はエアシリンダによって構成され、前記バックアップピンは、前記エアシリンダのピストンロッドに設けられていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記昇降部はソレノイドによって構成され、前記バックアップピンは、前記ソレノイドの可動鉄心に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、バックアップピンと昇降部とをコンベアに対して水平方向に移動させ、任意の位置で基台に対して固定することができる。このため、バックアップピンをコンベアの内側に位置付けた状態でコンベアの幅を変えることができる。したがって、本発明によれば、バックアップ装置の実質的な幅がコンベアの幅に対応して変わる表面実装機を提供することができる。
部品供給装置を移動させる位置変更装置を備えた発明によれば、コンベアの幅の変更に伴って部品供給部を移動させ、プリント配線板と部品供給装置との間隔を常に最小にすることができる。このため、この発明によれば、より一層実装効率が高い表面実装機を提供することができる。
支持部にアームを備えさせた発明によれば、昇降部をコンベアに対して水平方向に移動させるに当たって単純な機構で実現することができる。このため、この発明によれば、製造コストが低く抑えられて安価な表面実装機を提供することができる。
支持部のアームが揺動することにより昇降部が搬送用ベルトの下方に位置する発明によれば、不必要なバックアップピンを搬送用ベルトの下方に収納することができ、このバックアップピンが他のバックアップピンと干渉するのを防ぐことができる。このため、バックアップピンを常に最適な位置に配置可能な表面実装機を提供することができる。
支持部のアームを第1のアームと第2のアームとによって構成した発明によれば、バックアップピンと昇降部とを水平方向に移動させるに当たってアームが1つの場合に較べてバックアップピンの位置の自由度が高くなる。
このため、バックアップピンを配置する位置の自由度が高い表面実装機を提供することができる。
前記支持部をスカラロボットによって構成した発明によれば、スカラロボットを遠隔操作することによりバックアップピンを所定の位置に移動させることができるから、コンベアの幅を変更するときや、バックアップピンの位置を変更するときの操作を容易にかつ速やかに行うことができる。
このため、この発明によれば、コンベアの幅変更やバックアップピンの位置変更などのいわゆる段取替えを簡単に行うことが可能な表面実装機を提供することができる。
前記昇降部をエアシリンダによって構成した発明によれば、たとえばモータによってバックアップピンを昇降させる場合に較べて昇降部を水平方向にコンパクトに形成することができる。このため、この発明によれば、複数のバックアップピンを互いに接近させて配置する場合にバックアップピンどうしの間隔を相対的に狭くすることができるから、バックアップピンを最適な位置に配置できる表面実装機を提供することができる。
前記昇降部をソレノイドによって構成した発明によれば、モータを用いてバックアップピンを昇降させる構造を採る場合に較べて昇降部を水平方向にコンパクトに形成することができる。このため、この発明によれば、複数のバックアップピンを互いに接近させて配置する場合にバックアップピンどうしの間隔を相対的に狭くすることができるから、バックアップピンを最適な位置に配置できる表面実装機を提供することができる。
孔を有する板状部材と昇降部の突起とによって固定部を構成した発明によれば、簡単な構造によってバックアップピンおよび昇降部を基台に対して位置決めすることができるから、ねじを用いて昇降部の位置を決めるような位置決め機構を用いる場合に較べて構造が簡単である。このため、この発明によれば、コストダウンを図りながら昇降部を所定の位置に位置決めすることが可能な表面実装機を提供することができる。
前記固定部を磁石を有する板状部材と昇降部の磁性材部とによって構成した発明によれば、簡単な構造によってバックアップピンと昇降部とを位置決めすることができるから、ねじを用いて昇降部の位置を決めるような位置決め機構を用いる場合に較べて構造が簡単である。このため、この発明によれば、コストダウンを図りながら昇降部を所定の位置に位置決めすることが可能な表面実装機を提供することができる。
前記固定部を基台の磁性材部と昇降部の磁石とによって構成した発明によれば、簡単な構造によってバックアップピンと昇降部とを位置決めすることができるから、ねじを用いて昇降部の位置を決めるような位置決め機構を用いる場合に較べて構造が簡単である。このため、この発明によれば、コストダウンを図りながら昇降部を所定の位置に位置決めすることが可能な表面実装機を提供することができる。
(第1の実施例)
以下、本発明に係る表面実装機の一実施例を図1〜図7によって詳細に説明する。
図1および図2は本発明に係る表面実装機の構成を示す平面図で、図1は、コンベアの幅を相対的に広くした場合を示し、図2は、コンベアの幅を相対的に狭くした場合を示す。図3は表面実装機の部品移載部の構成を示す側面図である。
図4はコンベアの幅を相対的に広くした場合のバックアップ装置の状態を示す図で、同図(A)は平面図、同図(B)はプリント配線板の搬送方向上流側から見た側面図である。図5はコンベアの幅を相対的に狭くした場合のバックアップ装置の状態を示す図で、同図(A)は平面図、同図(B)はプリント配線板の搬送方向上流側から見た側面図である。
図6は幅変更装置の断面図、図7はクランプ装置の断面図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施例による表面実装機を示す。この表面実装機1は、基台2と、この基台2の上部に基台2の一端部から他端部に延びるように設けられたコンベア3と、このコンベア3の幅を変更するための幅変更装置4と、前記コンベア3の両側方に設けられた多数のテープフィーダー5,5…と、これらのテープフィーダー5から前記コンベア3上のプリント配線板6に電子部品7(図3参照)を移載する(実装する)ための部品移動装置8と、電子部品7の実装時にプリント配線板6を下方から支承するためのバックアップ装置9とを備えている。以下においては、前記コンベア3の搬送方向(図1および図2においては、符号を正しく読める状態として左右方向)をX方向といい、このX方向とは直交する方向(図1および図2においては上下方向)をY方向という。
前記コンベア3は、前記プリント配線板6の両端部を一対の無端ベルト3a,3b{たとえば図4(B)参照}によって支え、このプリント配線板6を図1および図2において左方へ搬送するように構成されている。
このコンベア3は、図1および図2に示すように、同図の下側(装置前側)に位置する第1のコンベア本体11と、同図の上側に位置する第2のコンベア本体12とを備えている。第1のコンベア本体11は、無端ベルト3aを備え、第2のコンベア本体12は、無端ベルト3bを備えている。
前記第1のコンベア本体11と第2のコンベア本体12とは、図1、図2、図6および図7に示すように、X方向に延びるフレーム13と、このフレーム13の上端部に設けられたベルト用ガイド部材14とを有し、このガイド部材14の上面と下面とに沿って無端ベルト3a,3bが回転するように構成されている。前記両無端ベルト3a,3bは、図示していないベルト用駆動装置による駆動によって互いに同期して回転する。
第1のコンベア本体11の前記フレーム13は、図6に示すように、X方向の二箇所に設けられた支柱13aによって基台2に支持されている。一方、第2のコンベア本体12の前記フレーム13は、後述する幅変更装置4を介して基台2に支持されている。
前記幅変更装置4は、図6に示すように、第2のコンベア本体12における前記支柱13aと対応するX方向の二箇所に下方に延びるようにそれぞれ設けられたスライダ15,15と、これらのスライダ15,15をY方向に貫通して水平に延びるガイド16,16およびねじ軸17,17と、前記2本のねじ軸17,17を連動するように連結するための伝動用ベルト18と、ねじ軸17を回転させるためのサーボモータ19などを備えている。
前記ガイド16の装置前側(図6においては左側)の端部は、前記支柱13aに固定、支持され、装置後側の端部は、基台2に立設された支持部材20に固定、支持されている。一方、ねじ軸17の装置前側の端部は、前記支柱13aに回転自在に支持され、装置後側の端部は、前記支持部材20に回転自在に支持されている。
このねじ軸17の装置前側の端部は、前記支柱13aを貫通して装置前側に突出している。このねじ軸17における支柱13aより装置前側に突出した先端部には、プーリ21が設けられている。2本のねじ軸17,17のプーリ21には、前記伝動用ベルト18が巻掛けられている。2本のねじ軸17,17のうち、プリント配線板6の搬送方向において上流側(図1、図2においては右側)に位置するねじ軸17の前記先端部には、前記サーボモータ19が連結されている。
前記スライダ15は、前記ガイド16にY方向に移動自在に支持されている。また、このスライダ15におけるねじ軸17が貫通する部分には、ねじ軸17が螺合するナット部材22が固定されている。
すなわち、この実施例による第2のコンベア本体12は、前記ガイド16とねじ軸17とを有する幅変更装置4を介して基台2にY方向に移動可能に支持されており、前記サーボモータ19による駆動によってプリント配線板6の大きさに応じた適正な位置に位置付けられる。
たとえば、第2のコンベア本体12は、相対的に大型で幅が広いプリント配線板6を搬送する場合、図1に示すように、第1のコンベア本体11から大きく離間するような位置に位置付けられる。また、第2のコンベア本体12は、相対的に小型でY方向の幅が狭いプリント配線板6を搬送する場合には、図2に示すように、第1のコンベア本体11に近接するような位置に位置付けられる。
第1のコンベア本体11のフレーム13と、第2のコンベア本体12の前記フレーム13とには、電子部品7の実装時にプリント配線板6が移動するのを阻止するためのクランプ装置31(図7参照)と、後述するバックアップ装置本体32{図4(B)、図5(B)参照}とが設けられている。
前記クランプ装置31は、図7に示すように、前記フレーム13,13に取付用ブラケット33を介して取付けられたエアシリンダ34を備えている。このエアシリンダ34は、前記2つのフレーム13,13の互いに対向する側部に軸線方向が上下方向を指向する状態で支持されている。すなわち、このエアシリンダ34は、コンベア3の内側に位置付けられている。
前記エアシリンダ34は、シリンダ本体34a、ピストン34b、ピストンロッド34cとを備えている。このピストンロッド34cの先端部には、クランプ板35が取付けられている。
前記クランプ板35は、フレーム13の上端部に設けられた当て板36と協働してプリント配線板6を上下方向から挟持するためのもので、X方向と上下方向とに延びるように形成されて前記当て板36の下方に位置付けられている。
このクランプ板35のX方向の長さは、プリント配線板6のX方向の長さと同等に形成されている。前記ピストンロッド34cは、このクランプ板35のX方向の中央部に接続されている。クランプ板35のX方向の両端部は、基台2に支持された付勢機構(図示せず)によって上方に付勢されている。この実施例による表面実装機1においては、図2に示すように、相対的に小型のプリント配線板6を使用するときは2枚のプリント配線板6,6を搬入可能に構成されているために、複数のクランプ装置31がコンベア3に設けられている。
この実施例によるクランプ装置31は、プリント配線板6をコンベア3によって搬送する場合は、前記エアシリンダ34によってクランプ板35をその上端がプリント配線板6から下方に離間するように下降させる。また、このクランプ装置31は、プリント配線板6を位置決めする場合には、前記エアシリンダ34への空気供給を停止し、シリンダ本体34a内を大気開放とする。このようにエアシリンダ34の付勢力が消失することにより、前記付勢機構による付勢力によってクランプ板35が上方へ移動し、プリント配線板6がクランプ板35と当て板36とによって挟持されてクランプ状態となる。
前記多数のテープフィーダー5は、図1および図2に示すように、前記第1のコンベア本体11と第2のコンベア本体12とに沿うようにコンベア3の両側方でX方向に並べられている。この実施例においては、このテープフィーダー5によって本発明でいう部品供給装置が構成されている。
第1のコンベア本体11より装置前側に位置する多数のテープフィーダー5,5…(以下、これらのテープフィーダー5を前側テープフィーダー5Aという)は、基台2に移動することができない状態で着脱可能に装着されている。
前側テープフィーダー5Aは、図1および図2に示すように、基台2の装置前側に設けられた撮像装置37がX方向の中央に位置するように、この撮像装置37の両側に設けられている。前記撮像装置37は、電子部品7や後述する吸着ノズルなどを下方から撮像するためのものである。
第2のコンベア本体12より装置後側に位置する多数のテープフィーダー5,5…(以下、これらのテープフィーダー5を後側テープフィーダー5Bという)は、図4(B)および図5(B)に示すように、後述する位置変更装置41を介して基台2にY方向へ移動可能に装着されている。この実施例による位置変更装置41は、図1、図2、図4(B)および図5(B)に示すように、基台2の上にY方向へ延びるように設けられた2本のガイドレール42,42と、これらのガイドレール42,42にY方向へ移動自在に支持された支持台43と、この支持台43をY方向に移動させるための駆動装置(図示せず)などによって構成されている。前記後側テープフィーダー5Bは、支持台43の上に着脱可能に装着されている。
前記ガイドレール42は、第1のコンベア本体11の下方から第2のコンベア本体12の下方を横切って装置後側に延びるように形成されている。
前記支持台43は、全てのテープフィーダー5Bを載せることができるようにX方向に長く形成されている。この支持台43の上には、装置後側の撮像装置37が設けられている。この撮像装置37は、前記装置前側に位置する撮像装置37と同じもので、後側テープフィーダー5Bから供給された電子部品7や吸着ノズルを下方から撮像するためのものである。
前記支持台43を駆動する駆動装置は、例えば電動式のボールねじ機構によって構成することができる。この構成を採る場合、ボールねじ軸をY方向に延びる状態で基台2に回転自在に支持させ、モータに接続する。前記支持台43には、前記ボールねじ軸に螺合するボールねじナットを設ける。
このように位置変更装置41を介して後側テープフィーダー5Bを基台2に移動可能に装着することにより、コンベア3の幅を変えたときに後側テープフィーダー5Bを第2のコンベア本体12の移動に追従するように移動させることができる。このため、この実施例による表面実装機1においては、後側テープフィーダー5Bとプリント配線板6との距離をコンベア3の幅の広さに影響を受けることなく一定の最短距離にすることができる。
前記部品移動装置8は、図1〜図3に示すように、前記コンベア3の上方でY方向に延びる2本の固定レール51,51と、これらの固定レール51,51どうしの間に架け渡された可動レール52と、この可動レール52にX方向へ移動自在に支持されたヘッドユニット53などを備えている。
前記二つの固定レール51,51のうち、プリント配線板6の搬送方向の上流側に位置する固定レール51には、この固定レール51に沿って延びるボールねじ軸54が回転自在に支持されるとともに、このボールねじ軸54を回転させるためのY軸サーボモータ55が設けられている。前記ボールねじ軸54には、前記可動レール52に設けられたボールねじナット56が螺合している。
前記可動レール52には、この可動レール52に沿って延びるボールねじ軸57が回転自在に支持されるとともに、このボールねじ軸57を回転させるためのX軸サーボモータ58が設けられている。前記ボールねじ軸57には、前記ヘッドユニット53に設けられたボールねじナット59が螺合している。
前記ヘッドユニット53には、図3に示すように、吸着ノズル60を有する複数の吸着ヘッド61がX方向に並ぶように設けられている。これらの吸着ヘッド61は、周知の機構によりそれぞれ垂直な軸線上で回動することができるとともに、上下方向に移動することができるように構成されている。
前記バックアップ装置9は、図4および図5に示すように、基台2の上に設けられた支持板71と、プリント配線板6の下面を押すためのバックアップピン72を有する複数のバックアップ装置本体32とによって構成されている。
前記支持板71は、上面が平坦な金属製の板によって形成されており、基台2の上面に固定されている。この実施例による支持板71は、図1、図2、図4(B)および図5(B)に示すように、上方から見て前記一対のガイドレール42,42と、前記第1,第2のコンベア本体11,12とによって囲まれた範囲の略全域を占めるような大きさに形成されている。
前記複数のバックアップ装置本体32は、図1および図2に示すように、前記第1のコンベア本体11のフレーム13と、第2のコンベア本体12のフレーム13とに、それぞれX方向に間隔をおいて並ぶように設けられている。図1、図2、図4(B)および図5(B)においては、バックアップ装置本体32の構造を理解し易くするために、複数のバックアップ装置本体32の一部のみを描いてある。なお、図示してはいないが、これらのバックアップ装置本体32は、前記クランプ装置31に干渉することがないような位置に配設されている。
前記バックアップ装置本体32は、図4および図5に示すように、前記フレーム13におけるコンベア内側の側部に固定された支持用ブラケット73と、この支持用ブラケット73に上下方向を軸線方向とする支軸74を介して回動自在に支持された第1のアーム75と、この第1のアーム75の回動端部に上下方向を軸線方向とする支軸76を介して回動自在に支持された第2のアーム77と、この第2のアーム77の回動端部に取付けられたエアシリンダ78とによって構成されている。
この実施例においては、前記第1のアーム75と第2のアーム77とによって本発明でいう支持部が構成され、前記エアシリンダ78によって本発明でいう昇降部が構成されている。すなわち、前記昇降部は、支持部に水平方向に移動可能に支持されることになる。
前記第1のアーム75の基部は、前記支持用ブラケット73の下側に位置付けられている。前記第2のアーム77の基部は、前記第1のアーム75の先端部の下側に位置付けられている。また、第1のアーム75は、第2のアーム77より短くなるように形成されている。
この実施例によるバックアップ装置本体32は、図4の左側に示すように、第1のアーム75を上方から見てフレーム13に沿うように揺動させるとともに、第2のアーム77をその先端部が第1のアーム75の基部に隣接するように第1のアーム75に対して揺動させることによって、エアシリンダ78がコンベア3の無端ベルト3aまたは無端ベルト3bの下方に移動するように構成されている。
前記支持用ブラケット73と第1のアーム75とを連結する支軸74の近傍と、第1のアーム75と第2のアーム77とを連結する支軸76の近傍とには、図示してはいないが、それぞれ固定機構が設けられている。この固定機構は、前記支軸74,76を介して連結された一方の部材が他方の部材に対して回動するときに摩擦抵抗が付与されるように構成されている。この実施例においては、この固定機構によって本発明でいう固定部が構成されている。
前記エアシリンダ78は、図4(B)および図5(B)に示すように、前記第2のアーム77の先端部に取付けられたシリンダ本体78aと、このシリンダ本体78a内に嵌挿されたピストン78bと、このピストン78bから上方に延びてシリンダ本体78aの上方に突出するピストンロッド78cと、前記シリンダ本体78a内でピストン78bを下方に付勢する圧縮コイルばね78dなどによって構成されている。
前記シリンダ本体78aは、軸線方向が上下方向を指向する状態で第2のアーム77に取付けられている。このシリンダ本体78aの下端部には、シリンダ本体78a内の下部に空気を供給するためのエアホース79が接続されているとともに、シリンダ本体78aを支えるための突起80が設けられている。
前記エアホース79は、可撓性を有する材料によって形成されている。エアホース79は、前記第2のアーム77と第1のアーム75とに沿わせて配管されており、図示していないバルブを介してシリンダ本体78aと空気供給源とを接続している。
前記突起80は、シリンダ本体78aの下端面から下方に突出しており、前記支持板71の上に載せられている。エアシリンダ78は、この突起80を介して支持板71に支持されている。この突起80の下端部は、エアシリンダ78を水平方向に移動させるときに支持板71に対して容易に摺動することができるように、下方に向けて凸になる半球状に形成されている。
前記ピストン78bは、前記シリンダ本体78a内を上下方向に画成している。すなわち、このエアシリンダ78においては、前記ピストン78bより下側に位置する空気室に前記エアホース79を介して空気供給源から空気が供給される。
前記ピストンロッド78cの上端部は、前記バックアップピン72を構成するように形成されている。すなわち、バックアップピン72は、エアシリンダ78のピストンロッド78cに設けられている。
この実施例によるエアシリンダ78においては、前記エアホース79を介してシリンダ本体78a内に空気を供給することによって、ピストン78bおよびピストンロッド78cが圧縮コイルばね78dの弾発力に抗して上昇する。
エアシリンダ78がこのように伸長した状態でシリンダ本体78aへの空気の供給を停止してシリンダ本体78a内を例えば大気に開放することによって、ピストン78bとピストンロッド78cとは圧縮コイルばね78dの弾発力によって初期の位置に下降する。
この実施例によるエアシリンダ78は、空気の圧力によってピストンロッド78cが上昇した状態でバックアップピン72がプリント配線板6を下方から支承するように形成されている。すなわち、このエアシリンダ78は、プリント配線板6がバックアップピン72によって支承される実装位置と、プリント配線板6が前記コンベア3に支承される搬送位置との間でバックアップピン72を昇降させることができる。
上述したように構成されたバックアップ装置本体32においては、第1のアーム75を前記固定機構の摩擦力に抗して前記フレーム13に対して揺動させるとともに、第2のアーム77を前記固定機構の摩擦力に抗して第1のアーム75に対して揺動させることによって、バックアップピン72のX方向とY方向との位置を任意の位置に変更することができる。第1のアーム75と第2のアーム77とは、前記固定機構の摩擦力によって前記揺動した位置に容易に移動することがないように固定される。
バックアップピン72は、図4(A)中に二点鎖線L1,L2で示す範囲の内側であれば任意の位置に配置することができる。図4(A)において、二点鎖線L1は、第1のコンベア本体11のレール13に設けられたバックアップ装置本体32におけるバックアップピン72の移動可能な範囲を示し、二点鎖線L2は、第2のコンベア本体12のレール13に設けられたバックアップ装置本体32におけるバックアップピン72の移動可能な範囲を示す。
このバックアップ装置本体32においては、相対的に大型のプリント配線板6に電子部品7を実装するためにコンベア3の幅を相対的に広くする場合は、図4に示すように、第1のアーム75と第2のアーム77とを一方のフレーム13から他方のフレーム13に向けて延びるように揺動させる。このようにに第1、第2のアーム75,77を揺動させることによって、大型のプリント配線板6のY方向の中央部の下方にバックアップピン72を配置することができる。
一方、コンベア3によって搬送されるプリント配線板6が相対的に小型でコンベア3の幅を相対的に狭くする場合は、図5に示すように、第1のアーム75と第2のアーム77とをX方向に対する傾斜角度が相対的に小さくなるように揺動させる。第1、第2のアーム75,77をこのように揺動させることによって、小型のプリント配線板6であっても任意の位置においてバックアップピン72をプリント配線板6の下方に配置することができる。このようにコンベア3の幅を相対的に狭くする場合は、図5に示すように、前記位置変更装置41により後側テープフィーダー5Bを前進させることによって、この後側テープフィーダー5Bを第2のコンベア本体12の後方近傍に位置付けることができる。
この実施例による表面実装機1においては、このようにコンベア3の幅を設定するとともにバックアップピン72を所定の位置に位置付けた状態で、プリント配線板6がコンベア3によって基台2の上方に搬送される。このコンベア3は、プリント配線板6が基台2上の所定の位置に移動したときに停止する。コンベア3が停止した後、前記クランプ装置31によってプリント配線板6を無端ベルト3a,3bから上方に離間させて固定する。
これとともに、バックアップ装置9の各エアシリンダ78に空気を供給し、複数のバックアップピン72によってプリント配線板6を下方から支える。その後、部品移動装置8が前側テープフィーダ5Aおよび後側テープフィーダ5Bの電子部品7をプリント配線板6に移載する。このように電子部品7を実装した後、前記クランプ装置31による固定を解除するとともに、エアシリンダ78への空気の供給を停止してバックアップピン72を下降させ、プリント配線板6を前記ベルト3a,3b上に載せる。しかる後、このプリント配線板6をコンベア3によって搬出し、次に電子部品7を実装するためのプリント配線板6を所定の実装位置に搬入する。
したがって、この実施例による表面実装機1においては、バックアップピン72を有するエアシリンダ78をコンベア3に対して水平方向に移動させ、任意の位置で基台2に対して固定することができる。このため、バックアップ装置9をコンベア3の内側に収納した状態でコンベア3の幅を変えることができるから、バックアップ装置9の実質的な幅がコンベア3の幅に対応して変わるようになる。
この結果、バックアップ装置9に干渉されることなく他の部材(この実施例では後側テープフィーダー5Bおよび装置後側の撮像装置37)を第2のコンベア本体12に可及的接近する状態を保ちながらY方向に移動させることができる。すなわち、後側テープフィーダー5Bおよび撮像装置37とプリント配線板6との距離をコンベア3の幅が広いときと狭いときとで等しくすることができるから、従来の表面実装機に較べて、コンベア3の幅が狭いときにも実装効率を向上させることができ、実装効率をより一層高くすることができる。
この実施例によれば、バックアップピン72を有するエアシリンダ78をアーム(第1のアーム75と第2のアーム77)とによって支持しているから、エアシリンダ78をコンベア3に対して水平方向に移動させるに当たって単純な機構で実現することができる。このため、この実施例による表面実装機1は、製造コストを低く抑えることができる。
この実施例による表面実装機1においては、第1のアーム75と第2のアーム77とをコンベア3のフレーム13に沿うように揺動させることによってエアシリンダ78およびバックアップピン72を無端ベルト3a,3bの下方に位置付けることができる。小型のプリント配線板6に実装する場合は、全てのバックアップピン72を使用しなくても充分にプリント配線板6を下方から支承できることがある。このような場合、この表面実装機1によれば、不必要なバックアップピン72を無端ベルト3a,3bの下方に収納することができる。すなわち、このような場合に、不必要なバックアップピン72が他のバックアップピン72と干渉するのを防ぐことができる。このため、この実施例による表面実装機1は、バックアップピン72を常に最適な位置に配置することができる。
この実施例による表面実装機1においては、バックアップピン72を有するエアシリンダ78を二つのアーム(第1のアーム75と第2のアーム77)によって支持する構成が採られている。このため、この実施例による表面実装機1は、バックアップピン72とエアシリンダ78とを水平方向に移動させるに当たって、一つのアームで行う場合に較べてバックアップピン72の位置の自由度が高くなる。
この実施例による表面実装機1においては、エアシリンダ78によってバックアップピン72を昇降させる構成が採られている。このため、この実施例によれば、バックアップピン72を昇降させる昇降部として、たとえばモータによってバックアップピンを昇降させる構成を採る場合に較べて、昇降部を水平方向にコンパクトに形成することができる。
このため、この実施例によれば、複数のバックアップピン72を互いに接近させて配置する場合に前記昇降部どうしが干渉し難く、バックアップピン72どうしの間隔を相対的に狭くすることができる。この結果、この実施例による表面実装機1は、バックアップピン72を容易に最適な位置に配置することができる。
(第2の実施例)
昇降部を支持する支持部は、図8に示すようにスカラロボットによって構成することができる。
図8はエアシリンダを支持するスカラロボットを備えたバックアップ装置本体を示す図で、同図はプリント配線板の搬送方向上流側から見た側面図である。同図において、前記図1〜図7によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図8に示すバックアップ装置本体32は、バックアップピン72を有するエアシリンダ78をスカラロボット81によって支持する構成が採られている。
スカラロボット81は、コンベア3のフレーム13におけるコンベア内側の側部に支持された基部82と、この基部82に上下方向の軸線回りに回動自在に支持された第1のアーム83と、この第1のアーム83の先端部に上下方向の軸線回りに回動自在に支持された第2のアーム84とを備えている。前記エアシリンダ78は、前記第2のアーム84の先端部に取付けられている。
前記基部82には、前記第1のアーム83を駆動するための第1のモータ駆動装置85が設けられている。第1のアーム83は、前記第1のモータ駆動装置85による駆動によって水平方向に回動(揺動)する。
前記第2のアーム84の基部には、この第2のアーム84を駆動するための第2のモータ駆動装置86が設けられている。第2のアーム84は、前記第2のモータ駆動装置86による駆動によって第1のアーム83に対して水平方向に回動(揺動)する。前記第1のモータ駆動装置85の動作の制御と、第2のモータ駆動装置86の動作の制御とは、表面実装機1のコントローラ(図示せず)によって行われる。
図8に示すバックアップ装置本体32を備えた表面実装機においては、スカラロボット81を遠隔操作することによってバックアップピン72を所定の位置に移動させることができる。このため、コンベア3の幅を変更するときや、バックアップピン72の位置を変更するときの操作を容易にかつ速やかに行うことができる。したがって、この実施例によるバックアップ装置本体32を備えた表面実装機は、コンベア3の幅変更やバックアップピン72の位置変更などのいわゆる段取替えを簡単に行うことができる。
(第3の実施例)
バックアップピンを有する昇降部は、図9に示すようにソレノイドによって構成することができる。
図9はソレノイドからなる昇降部を示す側面図で、同図(A)はバックアップピンが上昇した実装状態を示し、同図(B)はバックアップピンが下降した搬送状態を示す。同図において、前記図1〜図7によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図9に示すバックアップピン72は、後述するソレノイド91のプランジャ92によって構成されている。
この実施の形態によるソレノイド91は、その軸線方向が上下方向を指向する状態で前記第2のアーム77の先端部に取付けられている。この実施例によるソレノイド91は、第2のアーム77の先端部に取付けられた筒状ハウジング93と、この筒状ハウジング93の内部に上下方向に移動自在に支持された棒状の前記プランジャ92と、前記筒状ハウジング93の内部に前記プランジャ92を囲むように設けられたコイル94と、前記筒状ハウジング93の内部に前記プランジャ92を下方に付勢するように設けられた圧縮コイルばね95とから構成されている。
前記筒状ハウジング93の下端部には、前記コイル94に給電するための給電用ケーブル96が接続されているとともに、前記支持板71に支承される突起80が下方に向けて突設されている。
前記プランジャ92は、前記筒状ハウジング93の上端部を貫通して上方に突出するように形成されている。このプランジャ92における筒状ハウジング93より上方に突出した上端部は、前記バックアップピン72を構成するように形成されている。この実施例においては、前記プランジャ92によって、本発明でいう可動鉄心が構成されている。
このソレノイド91は、コイル94が励磁されることによって、図9(A)に示すように、プランジャ92が圧縮コイルばねの弾発力に抗して上昇する。このソレノイド91は、このようにプランジャ92が上昇することによって、バックアップピン72がプリント配線板6を下方から支承することができるように形成されている。なお、図示してはいないが、プランジャ92の上昇時の位置を設定するためのストッパー機構が筒状ハウジング93内に設けられている。バックアップピン72は、このストッパー機構によって常に正しい高さまで上昇する。
また、このソレノイド91においては、上述した状態でコイル94への給電を停止することにより、図9(B)に示すように、プランジャ92およびバックアップピン72が圧縮コイルばね95の弾発力によって下降し、プリント配線板6がコンベア3の無端ベルト3a,3bに載せられる。すなわち、このソレノイド91は、プリント配線板6がバックアップピン72によって支承される実装位置と、プリント配線板6が前記コンベア3に支承される搬送位置との間でバックアップピン72を昇降させることができる。
この実施例によるバックアップ装置本体32を備えた表面実装機1においては、ソレノイド91によってバックアップピン72を昇降させる構成が採られているから、たとえばモータによってバックアップピン72を昇降させる場合に較べて、バックアップピン72を昇降させる昇降部を水平方向にコンパクトに形成することができる。
このため、この実施例によれば、複数のバックアップピン72を互いに接近させて配置する場合に前記昇降部どうしが干渉し難く、バックアップピン72どうしの間隔を相対的に狭くすることができる。この結果、この実施例によるバックアップ装置本体32を備えた表面実装機1は、バックアップピン72を容易に最適な位置に配置することができる。
(第4の実施例)
バックアップピンの水平方向への移動を規制する固定部は、図10および図11に示すように構成することができる。
図10は後述する孔を有する支持板と前記孔に嵌合するエアシリンダの突起とを備えたバックアップ装置本体を示す図で、同図はプリント配線板の搬送方向上流側から見た側面図である。図11は位置決め用の磁石を備えたバックアップ装置本体を示す断面図で、図11(A)は磁石を基台側に設けた例を示し、図11(B)は磁石をエアシリンダ側に設けた例を示す。これらの図において、前記図1〜図7によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図10に示すバックアップ装置本体32の支持板71には、多数の凹部101が形成されている。この凹部101は、上方に向けて開口し、前記エアシリンダ78の突起80が上方から嵌合する形状に形成されている。この凹部101は、支持板71の上面の全域に所定の間隔をおいて格子状に配設されている。
この実施例による突起80は、エアシリンダ78に上下方向に移動可能に支持されており、図示していないばね部材によって下方に付勢されている。この突起80は、図10に示すように凹部101に嵌合した状態からエアシリンダ78が横に移動することによって、前記ばね部材の弾発力に抗して上方に移動し、凹部101の外に出て支持板71の上端の平坦面に載るようになる。そして、エアシリンダ78がさらに移動することによって、突起80は、隣接する凹部101内に嵌合する。
この実施例においては、前記支持板71によって本発明でいう「複数の孔が設けられて基台に設けられた板状部材」が構成されている。
図10に示すバックアップ装置本体32を備えた表面実装機1においては、凹部101と突起80との嵌合からなる簡単な構造によってバックアップピン72およびエアシリンダ78を基台2に対して位置決めすることができる。
図11(A)に示す支持板71の上端部には、多数の磁石102が設けられている。これらの磁石102は、その上面が支持板71の上面と同一平面上に位置するように支持板71の凹陥部71a内に挿入され、固着している。また、この磁石102は、支持板71の全域に所定の間隔をおいて格子状に配設されている。同図に示すエアシリンダ78の突起80は、磁性材料によって形成されている。前記支持板71によって、本発明でいう「複数の磁石が設けられた基台側の板状部材」が構成され、前記突起80によって、本発明でいう「前記磁石に吸着されるように昇降部に設けられた磁性材部」が構成されている。
図11(B)に示すエアシリンダ78の突起80は、磁石によって形成されている。また、同図に示す支持板71は、磁性材料によって形成されている。前記支持板71によって、本発明でいう「基台の磁性材部」が構成され、前記突起80によって、本発明でいう「この磁性材部に吸着するように前記昇降部に設けられた磁石」が構成されている。
図11(A)および図11(B)に示すバックアップ装置本体32を備えた表面実装機1においては、バックアップピン72とエアシリンダ78との基台2に対する移動を磁力によって規制することができる。
このため、図10、図11(A)または図11(B)で示した構成を採ることにより、第1の実施例で示したようなアームの回動軸部に摩擦抵抗を付与する固定機構や、たとえばねじを用いてエアシリンダ78の位置を決めるような位置決め機構を用いる場合に較べて簡単な構造でバックアップピン72およびエアシリンダ78を基台2に対して位置決めすることができる。
この結果、この実施例によるバックアップ装置本体32を備えた表面実装機1は、コストダウンを図りながらバックアップピン72とエアシリンダ78とを所定の位置に位置決めすることができる。
上述した実施例においては、テープフィーダー5をスライド機構とボールねじ式駆動装置とによってY方向に移動させる位置変更装置41を示したが、この位置変更装置41の構成は適宜変更することができる。
本発明に係る表面実装機の構成を示す平面図である。 本発明に係る表面実装機の構成を示す平面図である。 表面実装機の部品移載部の構成を示す側面図である。 コンベアの幅を相対的に広くした場合のバックアップ装置の状態を示す図である。 コンベアの幅を相対的に狭くした場合のバックアップ装置の状態を示す図である。 幅変更装置の断面図である。 クランプ装置の断面図である。 エアシリンダを支持するスカラロボットを備えたバックアップ装置本体を示す図である。 ソレノイドからなる昇降部を示す側面図である。 孔を有する支持板と前記孔に嵌合するエアシリンダの突起とを備えたバックアップ装置本体を示す図である。 位置決め用の磁石を備えたバックアップ装置本体を示す断面図である。
符号の説明
3…コンベア、4…幅変更装置、11…第1のコンベア本体、12…第2のコンベア本体、9…バックアップ装置、32…バックアップ装置本体、75…第1のアーム、77…第2のアーム、72…バックアップピン、78…エアシリンダ、78c…ピストンロッド、6…プリント配線板、5…テープフィーダー、41…位置変更装置、91…ソレノイド、92…プランジャ、102…磁石、80…突起、71…支持板、2…基台、81…スカラロボット、101…凹部。

Claims (11)

  1. 基台と、
    この基台の上に設けられてプリント配線板を搬送する搬送用コンベアと、
    この搬送用コンベアの幅を変更する幅変更装置と、
    前記プリント配線板の下面に接触する複数のバックアップピンを有し、前記プリント配線板が前記搬送用コンベアから上方に離間する実装位置と、前記プリント配線板が前記搬送用コンベアに支承される搬送位置との間で前記バックアップピンを昇降させるバックアップ装置とを備えた表面実装機において、
    前記バックアップ装置は、
    前記基台に設けられた上面が平坦な板状部材と、
    前記バックアップピンを個別に昇降させる複数の昇降部と、
    前記搬送用コンベアに前記昇降部毎に設けられて前記各昇降部をそれぞれ水平方向に移動可能に支持する支持部と、
    プリント配線板の下方に位置付けられた前記昇降部の移動を規制する固定部とを備え
    前記支持部は、前記搬送用コンベアに一端部が回動自在に連結されるとともに他端部に前記昇降部が接続されたアームを備え、
    前記支持部のアームは、前記搬送用コンベアに一端部が回動自在に連結された第1のアームと、この第1のアームの他端部に回動自在に連結された第2のアームとによって構成され、
    前記昇降部は、前記第2のアームの回動端部に設けられて前記板状部材に移動可能に支持されるとともに、前記搬送用コンベアに対する前記第1のアームの揺動と、前記第1のアームに対する前記第2のアームの揺動により、前記板状部材に支持される位置を任意の位置に変更可能なものであることを特徴とする表面実装機。
  2. 請求項1記載の表面実装機において、
    前記昇降部の下端部には突起が設けられ、
    この突起は、前記板状部材に移動可能に支持されるものであることを特徴とする表面実装機。
  3. 請求項記載の表面実装機において、
    前記板状部材には、前記突起が嵌合する複数の孔が設けられ、
    前記突起は、前記昇降部に上下方向に移動可能に支持されるとともに、ばね部材によって下方に付勢されることで、前記複数の孔を含め前記板状部材に対し移動可能とされ、
    前記複数の孔と前記突起とによって前記固定部が構成されていることを特徴とする表面実装機。
  4. 請求項記載の表面実装機において、
    前記板状部材には、複数の磁石が設けられ、
    これらの磁石は、その上面が前記板状部材の上面と同一平面上に位置するように板状部材の凹陥部内に挿入されて固着され、
    前記昇降部の下端部には、前記磁石に吸着されるように磁性材部が設けられ、
    前記複数の磁石と前記磁性材部とによって前記固定部が構成されていることを特徴とする表面実装機。
  5. 請求項記載の表面実装機において、
    前記昇降部の下端部には突起が設けられ、
    この突起は、前記板状部材に移動可能に支持されるとともに、前記磁石に吸着されるように磁性材により形成されたものであり、
    前記複数の磁石と前記突起とによって前記固定部が構成されていることを特徴とする表面実装機。
  6. 請求項1記載の表面実装機において、
    前記板状部材は磁性材料によって形成され、
    前記昇降部の下端部には、前記板状部材に吸着されるように磁石が設けられ、
    前記板状部材と前記磁石とによって前記固定部が構成されていることを特徴とする表面実装機。
  7. 請求項記載の表面実装機において、
    前記昇降部の下端部には突起が設けられ、
    この突起は、前記板状部材に移動可能に支持されるとともに、前記磁性材部を吸着するように磁石により形成されたものであり、
    前記板状部材と前記突起とによって前記固定部が構成されていることを特徴とする表面実装機。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちいずれか一つに記載の表面実装機において、
    前記搬送用コンベアの側方に位置付けられた部品供給装置と、
    この部品供給装置を前記搬送用コンベアの幅変更に伴って搬送用コンベアの側方近傍に移動させる位置変更装置とをさらに備えたことを特徴とする表面実装機。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちいずれか一つに記載の表面実装機において、
    前記支持部はスカラロボットによって形成されていることを特徴とする表面実装機。
  10. 請求項1ないし請求項9ののうちいずれか一つに記載の表面実装機において、
    前記昇降部はエアシリンダによって構成され、
    前記バックアップピンは、前記エアシリンダのピストンロッドに設けられていることを特徴とする表面実装機。
  11. 請求項1ないし請求項10のうちいずれか一つに記載の表面実装機において、
    前記昇降部はソレノイドによって構成され、
    前記バックアップピンは、前記ソレノイドの可動鉄心に設けられていることを特徴とする表面実装機。
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