JP4563552B2 - 基板の検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数カ所に検査ステーションを設けて検査を行うようにした基板の自動検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
所定の製造工程を経て製造された電子回路基板(以降は基板と称す)は、出荷の前に検査に付され、不良品の排除と良品のイニシャライズが行われる。この基板の検査を行うラインにおける自動検査装置150は、検査ラインのラインタクトに応じて、同じ内容の検査を行う検査ステージが複数カ所に設けられたもので、図12に示すように、基板10を搬入搬出するステーション151と複数カ所からなる検査ステーション152の検査ステージ(A,B,C,D)に区分されている。図12は従来の基板の検査装置を示す透視図で、(a)は全体透視図、(b)は詳細透視図である。
【0003】
基板10は、コンベア等により搬入搬出するステーション151に自動搬送され、この搬送された基板10は搬送ロボット153(153a,153b,153c,153d)により、それぞれ検査ステーション152のステージ(A,B,C,D)に搬入される。そして、検査ステーション152で検査(図示せず)された基板10は搬送ロボット153(153a,153b,153c,153d)により、それぞれ搬入搬出するステーション151に戻され、コンベア等により搬出されている。
【0004】
搬送ロボット153は、基板10を挟み込ん(又は拡げて離す)で持ち上げるチャック部154と、チャック部154を駆動するソレノイド155と、チャック部154で取り込んだ基板10を回転移動させるアーム部156と、アーム部156を駆動する駆動モータ157と、回転支持部158と、より構成されている。この搬送ロボット153は搬入搬出するステーション151の未検査基板10をチャック部154で取り込んだ後、アーム部156を介して駆動モータ157を反時計方向R1に回転させ、未検査基板10を検査ステーション152に移動搬入する。また、搬送ロボット153は検査ステーション152で検査された既検査基板10をチャック部154で取り込んだ後、アーム部156を介して駆動モータ157を時計方向R2に回転させ、既検査基板10を搬入搬出するステーション151に移動搬出する。
【0005】
本検査ステーション152には、ラインタクトに対応させて、4つの同じ検査ステージ(A,B,C,D)が搬送ラインに並行して横方向に設けられている。
【0006】
この検査ステージの数(n)は、ラインタクト時間を(T)とし、1枚の基板の検査時間を(t)とすると、T=n/tで表される。即ち、本従来例では、例えばラインタクト時間が1分で、1枚の基板の検査時間が4分必要である時には、4つの同じ検査ステージを設けることになる。尚、本従来例には基板10を搬入搬出するステーション151を1つのラインにしているが、アーム部156に伸縮機能を持たせ、搬入と搬出を別ラインにしたものもある。また、アーム部156の回転による搬送ロボット153の替わりに、シリンダ又はコンベア等による駆動機構を用いたものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、搬入搬出ステーションからの未検査基板の取り込みと、検査ステーションからの既検査基板の取り出しとを同一の搬送ロボット等で行うので、未検査基板を検査ステーションに搬入装着後の搬送ロボットは未検査基板の検査が終了するまで稼働できず、検査に要するサイクルタイムが長いのと、未検査基板と既検査基板との搬送が輻輳するため、製品の検査効率が悪く、しかも前後方向に複数カ所の検査ステーションを要し、それぞれに搬送ロボット等を必要とするため、設備の設置スペースが広く、高価なものになるという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題を解決するもので、基板の検査を効率よく行うことができ、かつスペース効率が良好な基板の自動検査装置を実現することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、基板の検査を行う検査装置において、上下に移動可能であって、基板を後段に設けられた検査ステーションユニットへ搬入する搬入手段と、上下に複数段の検査ステーションユニットを有し、前記搬入手段により搬入された基板を該所定の検査ステーションユニット内において検査する検査ステーション部と、上下に移動可能であって、前記検査ステーション部の検査ステーションユニット内において検査された基板を該検査ステーションユニットから搬出する搬出手段とを備え、前記搬入手段は前記複数の検査ステーションユニットのうち、基板が搬入されていない検査ステーションユニットに対向する位置まで移動して、前記基板を該検査ステーションユニットへ搬入し、前記搬出手段は前記複数の検査ステーションユニットのうち、基板の検査が完了する検査ステーションユニットに対向する位置まで移動して、該基板を該検査ステーションユニットから搬出することを特徴とするものである。
【0010】
また、前記搬入手段にはストッパが設けられ、前記基板が該搬入手段に搭載された場合に該ストッパにより該基板を保持し、該基板を前記検査ステーションへ搬入するときに該ストッパを解除して該基板を該検査ステーションへ搬入するよう構成され、前記搬出手段にはストッパが設けられ、前記検査ステーションから搬出した基板を該ストッパにより保持し、該搬出手段が予め定められた位置に移動したときに該ストッパを解除して該基板を後段へ搬送するよう構成されてなることを特徴とするものである。
【0011】
また、前記搬入手段の前段には、ストッパにより基板を保持すると共に該搬入手段が予め定められた位置に移動したときに該ストッパを解除して該基板を該搬入手段へ搬送する搬入待ちエリアユニットが設けられ、前記搬出手段の後段には、前記搬出手段が予め定められた位置に移動したときに該搬出手段により搬出された基板を受け取ると共にストッパにより該基板を保持し、後工程である搬出コンベアに基板が存在しない場合に該ストッパを解除して該基板を該搬出コンベアへ搬送する搬出待ちエリアユニットが設けられてなることを特徴とするものである。
【0012】
また、第1及び第2の操作手段を設け、前記第1の操作手段の操作により、前記搬入手段が前記搬入されていない検査ステーションユニットに対向する位置まで移動し、前記第2の操作手段の操作により、前記搬出手段が前記基板の検査が完了する検査ステーションユニットに対向する位置まで移動するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
また、報知手段を設け、前記検査ステーションユニットにより検査された基板が不良であると判断された場合は、該基板を前記搬出待ちエリアユニットのストッパにより保持すると共に前記報知手段を作動させてなることを特徴とするものである。
【0014】
また、報知手段を設け、前記検査ステーションユニットにより検査された基板が不良であると判断された場合は、該基板を前記搬出手段のストッパにより保持すると共に前記報知手段を作動させてなることを特徴とするものである。
【0015】
また、不良と判断された基板を搬送するための不良基板搬送コンベア及び該基板を移動させる移動手段とを設け、前記検査ステーションユニットにより検査された基板が不良であると判断された場合は、該基板を前記搬出待ちエリアユニットのストッパにより保持すると共に前記移動手段により該基板を前記不良基板搬送コンベアまで移動させてなることを特徴とするものである。
【0016】
また、不良と判断された基板を搬送するための不良基板搬送コンベア及び該基板を移動させる移動手段とを設け、前記検査ステーションユニットにより検査された基板が不良であると判断された場合は、該基板を前記搬出手段のストッパにより保持すると共に前記移動手段により該基板を前記不良基板搬送コンベアまで移動させてなることを特徴とするものである。
【0017】
また、不良と判断された基板を搬送するための不良基板搬送コンベア及び前記搬出手段を移動させる移動手段を設け、前記検査ステーションユニットにより検査された基板が不良であると判断された場合は、該基板を前記搬出手段のストッパにより保持すると共に前記移動手段により該搬出手段を前記不良基板搬送コンベアと対向する位置まで移動させてなることを特徴とするものである。
【0018】
また、前記搬入手段と前記搬出手段とを共に上下方向に駆動させる移動手段を設け、前記移動手段により前記搬入手段と前記搬出手段とを同期させて移動させることを特徴とするものである。
また、基板の搬入手段が上下に移動可能であって、上下に複数段に設けられた検査ステーションユニットのうち、基板が搬入されていない検査ステーションユニットに対向する位置まで移動して、前記基板を検査ステーションユニットへ搬入するステップと、搬入手段により搬入された基板を検査ステーションユニット内において検査するステップと、基板の搬出手段が上下に移動可能であって、上下に複数段に設けられた検査ステーションユニットのうち、基板の検査が完了する検査ステーションユニットに対向する位置まで移動して、前記基板を該検査ステーションユニットから搬出するステップとを含むものであることを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態に係る基板の検査装置について、図面を参照して説明する。
【0020】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る基板の検査装置を示す全体透視図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る基板の検査装置を示す断面図、図3は本発明の第1の実施の形態に係る基板の検査装置の検査ステーション部の詳細断面図、図4は本発明の第1の実施の形態に係る基板の検査装置の搬入部の詳細図である。尚、図中の構成部品は本発明に係る主要な部材を主に示している。
【0021】
本発明の第1の実施の形態に係る基板の検査装置1は、1枚の基板10の検査時間がラインタクトより4倍相当の長い時間を必要とする場合において、同じ内容の検査を行う検査ステージを上下方向に4ステージ(Aステージ,Bステージ,Cステージ,Dステージ)に区分し、各検査ステージにそれぞれ検査ステーションユニット70を設けてラインタクトに対応させたものである。そして、本検査装置1は検査前工程からの未検査基板10の自動搬入から既検査基板10の後工程への搬出までの諸動作をコントロール制御部3(検査装置1に装着したもの)に記憶された手順に従って、制御コントロールしている。
【0022】
この検査装置1は、図1に示すように、主として、コンベア等を有する未検査基板10を搬送するための搬入待ちエリアユニット20、未検査基板10を検査ステーションユニット70に搬入するための搬入ドライブユニット50(搬入手段)、搬入ドライブユニット50を上下方向に移動駆動させる搬入ドライブステーション部40(移動手段)、4区分された検査ステージ(A,B,C,D)に設置されている未検査基板10を検査する検査ステーションユニット70、検査ステーションユニット70を上下方向に複数段設置した検査ステーション部60、既検査基板10を検査ステージ(A,B,C,D)より取り出す搬出ドライブユニット90(搬出手段)、搬出ドライブユニット90を上下方向に移動駆動させる搬出ドライブステーション部80(移動手段)、既検査基板10を搬出ドライブユニット90から取り出し、後工程に搬出するコンベア等を有する搬出待ちエリアユニット30、操作スイッチ4を有する操作制御盤2、操作制御手順をプログラミング処理するコントロール制御部3等より構成されている。
【0023】
搬入待ちエリアユニット20は、図2に示すように、未検査基板10を搬送するコンベア21と、コンベア21を駆動するモータ22と、コンベア21を保持するホイール23,24,25と、未検査基板10を停止させるストッパー26aを有するソレノイド26b等より構成されている。この搬入待ちエリアユニット20は前工程からコンベア21等を介して自動搬送される未検査基板10をストッパー26aを介して保持した後、搬入ドライブユニット50が上段のイニシャル位置にある時、未検査基板10を搬入ドライブユニット50にコンベア21を介して搬送するものである。この搬送は,コントロール制御部3からの指令信号により、搬入ドライブユニット50に未検査基板10が搬送されていない状態を検知(図示せず)した情報を基にして、搬入待ちエリアユニット20のストッパー26aを下げて未検査基板10の停止を解除して行われる。
【0024】
搬入ドライブユニット50は、図4に示すように、未検査基板10を搬送する左右のコンベア51と、コンベア51を駆動するモータ52と、コンベア51を保持するホイール54と、未検査基板10を停止させるストッパー56aを有するソレノイド56bと、モータ52を介して左右のコンベア51を駆動連結する連結軸59と、左右のコンベア51を保持するユニット本体57等より構成されている。搬入ドライブユニット50は、搬入ドライブステーション部40の搬入ドライブユニット50を上下駆動するホルダー43に取付設置されている。
【0025】
この搬入ドライブユニット50は、未検査基板10を保持していない状態で、搬入ドライブステーション部40により上段のイニシャル位置に戻された後、搬入待ちエリアユニット20から未検査基板10を取り出し、ストッパー56aを介して保持するものである。そして、搬入ドライブステーション部40により、未検査基板10が装着されていない検査ステージまで下降移動された後、未検査基板10をこの検査ステージの検査ステーションユニット70にコンベア51を介して搬入するものである。この搬入は,コントロール制御部3からの指令信号により、検査ステーションユニット70に未検査基板10が装着されていない状態を検知(図示せず)した情報を基にして、搬入ドライブユニット50のストッパー56aを下げて未検査基板10の停止を解除して行われる。
【0026】
ユニット本体57は、断面がU形状の箱型に金属材等で形成されたもので、左右のコンベア51及びストッパー56aを有するソレノイド56b等を取付保持した状態で搬入ドライブステーション部40の駆動ホルダー43に取付固定されている。このユニット本体57には、左側面にコンベア51を駆動するモータ52とコンベア51を回転保持するホイール用支持軸(図示せず)等が取付設置され、右側面にコンベア51を回転保持するホイール用支持軸(図示せず)等が取付設置され、底面にソレノイド56bがサポート(図示せず)を介して取付設置されている。又右側面が搬入ドライブステーション部40の駆動ホルダー43に取付固定されて上下方向に連動移動する。
【0027】
搬入ドライブステーション部40は、搬入ドライブユニット50を取付固定して上下方向に移動する駆動ホルダー43と、上下方向に移動するボールネジ部41,42と、傘歯車45,46と、駆動モータ48と、スライド軸44と、筐体47等より構成されている。この搬入ドライブステーション部40は搬入ドライブユニット50が取付固定された駆動ホルダー43を駆動モータ48により傘歯車45,46とボールネジ部41,42を介して上下方向に駆動し、検査ステーション部60の各検査ステージ(Aステージ,Bステージ,Cステージ,Dステージ)に搬入ドライブユニット50を移動させるものである。
【0028】
駆動ホルダー43は、箱型形状に金属材等で形成されたもので、左側端面に搬入ドライブユニット50のユニット本体57を取付固定するネジ孔(図示せず)が設けられ、内部にはボールネジ部のボール部42を嵌め込み固定する孔とスライド軸44にガイドされる勘合孔がそれぞれ設けられている。この駆動ホルダー43は、駆動モータ48の回転で、傘歯車45,46を介してボールネジ部のネジ部41が連動回転することにより、ボールネジ部のボール部42を介して、矢印M1に示すように上下移動する。
【0029】
本実施例による検査ステーション部60は、基板10の検査が完了した順に、既検査基板10の搬出と未検査基板10の搬入をタイムリーに行うようにしたものである。この検査ステージの数(n)は、ラインタクト時間を(T)とし、1枚の基板の検査時間を(t)とすると、T=n/tで表される。即ち、本実施例では、例えばラインタクト時間が1分で、1枚の基板の検査時間が4分必要である時に、4つの同じ検査ステージが設けられたものに相当している。
【0030】
これにより、検査の初期段階(即ち、全検査ステージに基板が全く存在せず、初めから検査を行う段階)においては、まず4枚相当の未検査基板10が4 区分された検査ステージに1分間隔で順次搬入されて検査が開始され、初期段階から4分経過後に、最初に搬入された1枚目の基板が検査完了し、搬出されることになるが、5枚目の基板の搬入からは、搬入される未検査基板10(即ち、この時は5枚目の基板に相当)と搬出される既検査基板10(即ち、この時は前の1枚目の基板に相当)がラインタクトに対応して、1分間隔の作業ラインで検査処置される。つまり、5枚目の基板搬入時には1枚目の基板が搬出され、1分後の6枚目の基板搬入時には2枚目の基板が搬出されるというように作業が行われる。
【0031】
検査ステーション部60は、図2及び図4に示すように、既検査基板10を搬送する左右のコンベア61と、コンベア61を駆動するモータ62と、コンベア61を保持するホイール63、64、65と、未検査基板10を停止させるストッパー66aを有するソレノイド66bと、モータ62を介して左右のコンベア61を駆動連結する連結軸69と、左右のコンベア61を保持するユニット本体75と、未検査基板10を検査治具71に押圧する数個からなるシリンダ68と、未検査基板10を保持するホールダー67と、シリンダ68とソレノイド66bとを取付保持するベース部74と、検査治具71に装着された数個からなるアタッチメント73及びガイドピン72等より構成されている。検査ステーション部60で検査された既検査基板10は、コンベア61により搬出ドライブユニット90に搬出される。この搬出時には、ストッパー66aは下げられて既検査基板10の停止が解除される。又、検査ステーション部60に搬入ドライブユニット50より搬入された未検査基板10は、シリンダ68によりホールダー67を介して検査治具71に押圧され、アタッチメント73等を通じて検査される。この押圧時には、未検査基板10はガイドピン72により位置決めされる。
【0032】
尚、本実施例では未検査基板10をホールダー67を介してシリンダ68により検査治具71に押圧しているが、これにこだわることなく、検査治具71を移動して未検査基板10に検査治具71を押圧接触する等の機構を用いても良い。
【0033】
搬出ドライブユニット90は、検査ステーション部60の各検査ステージ(Aステージ,Bステージ,Cステージ,Dステージ)で検査さている未検査基板10の検査が完了したところの検査ステージまで搬出ドライブステーション部80により下降移動された後、その検査ステージの既検査基板10を取り出し、ストッパー(図示せず)を介して保持するものである。そして搬出ドライブステーション部80により上段のイニシャル位置に戻された後、既検査基板10を搬出待ちエリアユニット30にコンベア91を介して搬出するものである。この搬出はコントロール制御部3からの指令信号により、検査ステーションユニット70に装着されている未検査基板10の検査が完了した状態を検出(図示せず)した情報を基にして、検査ステーションユニット70のストッパー66aを下げて既検査基板10の停止を解除して行われる。この搬出ドライブユニット90の上記以外の機能については搬入ドライブユニット50と同一なので、その説明を省略する。
【0034】
搬出ドライブステーション部80は、搬出ドライブユニット90を取付固定して上下方向に移動するもので、検査ステーション部60の各検査ステージ(Aステージ,Bステージ,Cステージ,Dステージ)で検査されている未検査基板10の検査が完了したところの検査ステージまで下降移動した後、その検査ステージの既検査基板10を搬出ドライブユニット90に取り出し、ストッパー(図示せず)を介して保持する。そして既検査基板10を保持した状態で上段のイニシャル位置に搬出ドライブユニット90を戻し、既検査基板10を搬出待ちエリアユニット30にコンベア91を介して搬出するためのものである。この搬出ドライブステーション部80の上記以外の機能については搬入ドライブステーション部40と同一なので、その説明を省略する。
【0035】
搬出待ちエリアユニット30は、図2に示すように、既検査基板10を搬送するコンベア31と、コンベア31を駆動するモータ32と、コンベア31を保持するホイール33,34,35と、既検査基板10を停止させるストッパー36aを有するソレノイド36b等より構成されている。この搬出待ちエリアユニット30は搬出ドライブユニット90からコンベア91を介して搬出される既検査基板10をストッパー36aを介して保持した後、後工程にコンベア31を介して自動搬出するものである。この搬出はコントロール制御部3からの指令信号により、搬出待ちエリアユニット30のストッパー36aを下げて既検査基板10の停止を解除して行われる。
【0036】
コントロール制御部3は、操作制御手順をプログラミング処理し、操作制御盤2に設けられた操作スイッチ4の起動により、操作制御手順に基いた指令信号を、搬入待ちエリアユニット20、搬入ドライブステーション部40、搬入ドライブユニット50、検査ステーションユニット70、搬出ドライブステーション部80、搬出ドライブユニット90、搬出待ちエリアユニット30等の主要構成部に送信し、各構成部に設けられた駆動モータ及びソレノイド等を起動し、基板10の搬入から検査及び搬出までを制御コントロールするものである。このコントロール制御部3は、上記の主要構成部に基板10が装着されているかどうかの情報を各構成部に設けた検出器(図示せず)から受信すると共に、検査ステーションユニット70で検査されている基板10の検査完了情報等も受信し、これらの受信情報をフィードバックして操作制御手順をプログラミング処理している。従って、基板10の搬入・搬出手順は上記の主要構成部内に基板10が装着されているかどうか(又は、基板10の検査が完了しているかどうか)等の情報により、優先順位を決めて、タイムリーに搬入・搬出が行われることになる。即ち、基板10の検査時間が長い場合において、検査ステーションユニット70を複数カ所に設けて、基板10の検査が完了した順に、各検査ステーションユニット70から既検査基板10を搬出し、新たに未検査基板10を搬入して検査を開始することにより、ラインタクトに対応した検査工程を行うことが可能となる。
【0037】
さらに、本第1の実施の形態に係わる検査装置1以外に、その他の実施の形態に係わるものとして、次のようなものもある。
【0038】
まず、本第1の実施の形態に係わる検査装置1における搬入待ちエリアユニット20と搬出待ちエリアユニット30は、それぞれ前工程からの1本のコンベアによる未検査基板10の自動搬送と、後工程への1本のコンベアによる既検査基板10の自動搬送とそれぞれ自動化されているが、その他の実施の形態に係わるものとして、自動化されたものではなく、作業員が搬入待ちエリアユニット20へ未検査基板10を搬送すると共に、搬出待ちエリアユニット30の既検査基板10を搬出するように手動で行うことも可能である。この手動による搬入作業は、搬入待ちエリアユニット20に作業開始スイッチを設けて、各種検査工程に対応して作業員が未検査基板10を搬入待ちエリアユニット20に載置した後、作業開始スイッチを操作して、未検査基板10を検査ステーションユニット70に搬入して検査を開始し、搬出作業では各種検査工程に対応して作業員が既検査基板10を搬出待ちエリアユニット30に載置し、後工程へ手動により運搬するようにしたものである。
【0039】
また、本第1の実施の形態に係わる検査装置1には、搬入待ちエリアユニット20と搬出待ちエリアユニット30とを設けているが、その他の実施の形態に係わるものとして、この搬入待ちエリアユニット20と搬出待ちエリアユニット30とを省き、作業員が搬入ドライブユニット50への未検査基板10の搬送と搬出ドライブユニット90への既検査基板10の搬出をそれぞれ手動により行うようにすることも可能である。この搬入ドライブユニット50は、作業開始前には常に元のイニシャル位置に戻され、搬入ドライブユニット50に作業開始スイッチを設けて、各種検査工程に対応して作業員が未検査基板10を載置した後、作業開始スイッチを操作して、未検査基板10を検査ステーションユニット70に搬入して検査を開始するようにしたものである。又、搬出ドライブユニット90は、検査ステーションユニット70から既検査基板10を搬出保持し、搬出ドライブユニット90にスイッチを設けて、各種検査作業工程に対応して作業員が作業開始スイッチを操作して、既検査基板10をストッパー36aを介して搬出保持している搬出ドライブユニット90を上段のイニシャル位置まで上昇移動させて、既検査基板10を後工程へ運搬するようにしたものである。
【0040】
また、上述したスイッチを用いることもなく、搬入待ちエリアユニット20と搬出待ちエリアユニット30を省いた状態で、搬入ドライブユニット50への前工程からの未検査基板10の搬入と搬出ドライブユニット90から後工程への既検査基板10の搬出を全自動化することも可能である。
【0041】
また、搬入ドライブステーション部40と、検査ステーション部60、及び搬出ドライブステーション部80において、それぞれのステーション部に設けられたコンベアを、引き込みと引き出しが可能なシリンダに替えて、未検査基板10又は既検査基板10をそれぞれ引き込み、引き出しすることも可能である。
【0042】
上述のその他の実施の形態に係わるものにおける作業動作は、後述する本第1の実施の形態に係わる検査装置1の作業動作と、上記の内容以外は同一なのでその説明を省略する。
【0043】
次に、未検査基板10の自動搬入から既検査基板10の自動搬出までの作業動作について、図5を参照して説明する。図5は本発明の第1の実施の形態に係る基板検査装置の作業手順を示すフローチャート図である。本フローチャート図は、初期検査時の作業手順を示したもので、この作業手順が繰り返して継続される。尚、このフローチャート図に示す作業手順の動作制御は、検査装置1に装着されたコントロール制御部3に記憶された手順に従って制御コントロールされる。
【0044】
まず、基板検査装置1に設けられている操作制御盤2上の操作スイッチ4の操作でコントロール制御部3等を起動し、基板10の検査を開始する。
【0045】
ステップS51において、搬入待ちエリアユニット20(以降搬入待ちエリア20と称する)に未検査基板10が前工程からコンベア21を介して、ロール制御部3の指令信号による駆動モータ22の駆動で自動搬入される。
【0046】
ステップS52では、搬入ドライブユニット50(以降搬入部50と称する)の位置が上段のイニシャル位置にあるか否かが位置検出器(図示せず)により検知され、この検知信号がコントロール制御部3に送信される。この検知で搬入部50がイニシャル位置にある場合は、次のステップS53に進み、無い場合は搬入部50がイニシャル位置に戻るまでステップS52の前に戻される。
【0047】
ステップS53では、搬入部50に未検査基板10が搬入されているか否かが位置検出器(図示せず)により検知され、この検知信号がロール制御部3に送信される。この検知で搬入部50に未検査基板10が搬入されていなければ、次のステップS54に進み、搬入されている場合はステップS53の前に戻される。
【0048】
ステップS54では、搬入部50に未検査基板10が搬入待ちエリア20からコンベア21を介して、コントロール制御部3の指令信号による駆動モータ22の駆動で搬入される。尚、この搬入部50に搬入された未検査基板10は、検査ステーション60の各検査ステージ(A,B,C,D)内の未検査基板10が搬入されていないところの検査ステージ(コントロール制御部3で識別処理された検査ステージ)に順次搬入されることになる。
【0049】
ステップS61では、まず検査ステーション60のA検査ステージに未検査基板10が搬入されているか否かが位置検出器(図示せず)により検知され、この検知信号がコントロール制御部3に送信される。この検知でA検査ステージに未検査基板10が搬入されていなければ、次のステップS62に進み、搬入されている場合はステップS71のB検査ステージに進むことになる。
【0050】
ステップS62では、搬入ドライブステーション部40の駆動モータ48をコントロール制御部3からの指令信号で駆動し、傘歯車45、46とボールネジ部41、42を介して、搬入部50をA検査ステージに移動する。そして、次のステップS63で搬入部50の未検査基板10を、A検査ステージの検査ステーションユニット70にコンベア51を介して、コントロール制御部3の指令信号による駆動モータ52の駆動で搬入する。搬入後、搬入部50は、ステップS55でコントロール制御部3からの指令信号により搬入ドライブステーション部40の駆動モータ48を駆動し、元のイニシャル位置に戻される。そしてA検査ステージの検査ステーションユニット70に搬入された未検査基板10は、次のステップS64で、検査が開始される。
【0051】
ステップS65では、A検査ステージに搬入された未検査基板10の検査が完了したか否かが検査治具71により判断され、この判断された終了信号がコントロール制御部3に送信される。検査が終了している場合は、次のステップS66に進み、検査が終了していない場合は、ステップS65の前に戻される。
【0052】
ステップS66では、A検査ステージに搬入された未検査基板10の検査が終了しているので、搬出ドライブステーション部80の駆動モータ(図示せず)をコントロール制御部3からの指令信号で駆動し、傘歯車45、46とボールネジ部41、42を介して、搬出ドライブユニット90(以降搬出部90と命名する)をA検査ステージに移動する。そして、次のステップS67でA検査ステージの検査ステーションユニット70の既検査基板10を、搬出部90にコンベア61を介して、コントロール制御部3の指令信号による駆動モータ62の駆動で搬出する。そして次のステップS68で、既検査基板10を装着した搬出部90を上段のイニシャル位置に、搬出ドライブステーション部80の駆動モータ(図示せず)をコントロール制御部3からの指令信号で駆動し、傘歯車45、46とボールネジ部41、42を介して、上昇移動させる。そして次のステップS69に進む。
【0053】
ステップS69では、搬出待ちエリアユニット30(以降搬出待ちエリア30と称する)に既検査基板10が搬出されているか否かが位置検出器(図示せず)により検知され、この検知信号がコントロール制御部3に送信される。この検知で搬出待ちエリア30に既検査基板10が搬出されていなければ、次のステップS70に進み、搬出されている場合はステップS69の前に戻される。
【0054】
ステップS70では、A検査ステージの検査ステーションユニット70の既検査基板10を、搬出待ちエリア30にコンベア91を介して、コントロール制御部3の指令信号による駆動モータ32の駆動で搬出される。このステップS70で、既検査基板10を搬出待ちエリア30に搬出した後の工程は最初のステップS51に戻されて繰り返される。尚、このステップS70では、検査ステーション60の各検査ステージ(A,B,C,D)の検査ステーションユニット70で検査された既検査基板10を、それぞれ、搬出待ちエリア30に順次搬出させている。この搬出は、搬出ドライブステーション部80の駆動モータ(図示せず)をコントロール制御部3からの指令信号で駆動し、傘歯車45、46とボールネジ部41、42を介して、検査ステーションユニット70を上段のイニシャル位置に上昇移動させた後に行われている。
【0055】
上記に述べたステップS54からステップS70までの作業手順は、A検査ステージにおける基板10の検査に係るフローチャートを示したものである。従って、B検査ステージとC検査ステージ及びD検査ステージにおける基板10の検査に係るフローチャートについては、主要内容を説明し、他はA検査ステージに係るものと同一なので説明を省略する。
【0056】
ステップS71では、検査ステーション60のB検査ステージに未検査基板10が搬入されているか否かが位置検出器(図示せず)により検知され、この検知信号がコントロール制御部3に送信される。この検知でB検査ステージに未検査基板10が搬入されていなければ、次のステップS72に進み、搬入されている場合はステップS81のC検査ステージに進むことになる。尚、このステップS71では、ステップS54からの作業フロー以外に、A検査ステージに未検査基板10が搬入されている場合のステップS61からの作業フローに連携されることになる。
【0057】
ステップS72では、搬入ドライブステーション部40の駆動モータ48をコントロール制御部3からの指令信号で駆動し、傘歯車45、46とボールネジ部41、42を介して、搬入部50をB検査ステージに移動する。そして、次のステップS73で搬入部50の未検査基板10を、B検査ステージの検査ステーションユニット70にコンベア51を介して、コントロール制御部3の指令信号による駆動モータ52の駆動で搬入する。搬入後、搬入部50は、ステップS55でコントロール制御部3からの指令信号により搬入ドライブステーション部40の駆動モータ48を駆動し、元のイニシャル位置に戻される。そしてB検査ステージの検査ステーションユニット70に搬入された未検査基板10は、次のステップS74で、検査が開始される。次のステップS75からステップS69までの作業フローはA検査ステージに係るものと同一なので説明を省略する。
【0058】
ステップS81では、検査ステーション60のC検査ステージに未検査基板10が搬入されているか否かが位置検出器(図示せず)により検知され、この検知信号がコントロール制御部3に送信される。この検知でC検査ステージに未検査基板10が搬入されていなければ、次のステップS82に進み、搬入されている場合はステップS91のC検査ステージに進むことになる。尚、このステップS81では、ステップS54からの作業フロー以外に、B検査ステージに未検査基板10が搬入されている場合のステップS71からの作業フローに連携されることになる。
【0059】
ステップS82では、搬入ドライブステーション部40の駆動モータ48をコントロール制御部3からの指令信号で駆動し、傘歯車45、46とボールネジ部41、42を介して、搬入部50をC検査ステージに移動する。そして、次のステップS83で搬入部50の未検査基板10を、C検査ステージの検査ステーションユニット70にコンベア51を介して、コントロール制御部3の指令信号による駆動モータ52の駆動で搬入する。搬入後、搬入部50は、ステップS55でコントロール制御部3からの指令信号により搬入ドライブステーション部40の駆動モータ48を駆動し、元のイニシャル位置に戻される。そしてC検査ステージの検査ステーションユニット70に搬入された未検査基板10は、次のステップS84で、検査が開始される。次のステップS85からステップS69までの作業フローはA検査ステージに係るものと同一なので説明を省略する。
【0060】
ステップS91では、検査ステーション60のD検査ステージに未検査基板10が搬入されているか否かが位置検出器(図示せず)により検知され、この検知信号がコントロール制御部3に送信される。この検知でD検査ステージに未検査基板10が搬入されていなければ、次のステップS92に進み、搬入されている場合はステップS61のA検査ステージに戻されることになる。尚、このステップS91では、ステップS54からの作業フロー以外に、C検査ステージに未検査基板10が搬入されている場合のステップS81からの作業フローに連携されることになる。
【0061】
ステップS92では、搬入ドライブステーション部40の駆動モータ48をコントロール制御部3からの指令信号で駆動し、傘歯車45、46とボールネジ部41、42を介して、搬入部50をD検査ステージに移動する。そして、次のステップS93で搬入部50の未検査基板10を、D検査ステージの検査ステーションユニット70にコンベア51を介して、コントロール制御部3の指令信号による駆動モータ52の駆動で搬入する。搬入後、搬入部50は、ステップS55でコントロール制御部3からの指令信号により搬入ドライブステーション部40の駆動モータ48を駆動し、元のイニシャル位置に戻される。そしてD検査ステージの検査ステーションユニット70に搬入された未検査基板10は、次のステップS94で、検査が開始される。次のステップS95からステップS69までの作業フローはA検査ステージに係るものと同一なので説明を省略する。
【0062】
以上に述べた作業手順は、初期検査時のものであり、ステップS54からステップS61、ステップS71、ステップS81、ステップS91へのそれぞれのステップへ進む順序は特定したものではなく、各検査ステージへの未検査基板10の搬入の有無により、この未検査基板10が搬入されていない検査ステージへステップS54から優先して順次進むことになる。従って、ステップS69、ステップS79、ステップS89、ステップS99のそれぞれのステップからステップ70へ進む順序は特定したものではなく、未検査基板10の検査が完了した検査ステージラインから優先してステップ70へ順次進むことになる。この工程手順はコントロール制御部3で処理された指令信号により行われる。
【0063】
これにより、基板の検査装置では、1枚の基板の検査時間がラインタクトより複数倍相当の長い時間を必要とする場合においては、このラインタクトに対応させて、同じ複数倍の数に区分した検査ステージを上下方向に設けて、検査前工程からの未検査基板の自動搬入から検査後の既検査基板の後工程への自動搬出までの諸動作を、コントロール制御部に記憶させた手順に従って、制御コントロールすることにより、基板の搬入搬出が輻輳することなく、検査効率の向上と省人化が可能となり、さらにスペースの効率化と品質の向上を図ることができる。
【0064】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る基板の検査装置について、図面を参照して説明する。
【0065】
図6は本発明の第2の実施の形態に係る基板の検査装置を示す全体透視図、図7は本発明の第2の実施の形態に係る基板の検査装置の搬出待ちエリアユニット部の詳細図で、(a)は正面断面図、(b)は正面右側の側面断面図である。尚、図中の構成部品は本発明に係る主要な部材を主に示している。
【0066】
本発明の第2の実施の形態に係る基板の検査装置1は、第1の実施の形態に係るものに対し、図6及び図7に示すように、検査ステーションユニット70で良品と不良品とに識別区分された既検査基板10を搬出待ちエリアユニット30にストッパ36aを介して保持し、更に搬出待ちエリアユニット30の下部面に不良品搬出ドライブ部100を設け、不良品を不良品置場又は不良品搬送用コンベア部へ移動し、不良品処置も自動化するようにしたものである。従って、本発明の第2の実施の形態に係る基板の検査装置1の構成と検査装置1の作業手順は、第1の実施の形態に係るものに対し、既検査基板10を良品と不良品とに識別区分して、後工程に搬送する搬出待ちエリアユニット30が相違している以外は同一なのでその説明を省略し、搬出待ちエリアユニット30部についてのみ説明する。
【0067】
搬出待ちエリアユニット30の下部面には、不良品搬出ドライブ部100が連結されており、搬出待ちエリアユニット30に装着されている既検査基板10が良品の場合には、図7(b)に示す右側の所定位置で、良品の既検査基板10を後工程の良品搬出ライン30Yに搬出し、不良品の場合には、搬出待ちエリアユニット30を、コントロール制御部3の指令信号による不良品搬出ドライブ部100のシリンダ101の駆動で、矢印M3に示すように左側に移動させる。そして不良品の既検査基板10を後工程の不良品搬出ライン30Nに搬出する。
【0068】
搬出待ちエリアユニット30は、図6及び図7に示すように、既検査基板10を搬送するコンベア31と、コンベア31を駆動するモータ32と、コンベア31を保持するホイール33,34,35と、既検査基板10を停止させるストッパー36aを有するソレノイド36bと、モータ32を介して左右のコンベア31を駆動連結する連結軸39と、左右のコンベア31を保持するユニット本体37等より構成されている。この搬出待ちエリアユニット30は搬出ドライブユニット90からコンベア91を介して搬出される良品と不良品とを識別区分した既検査基板10をストッパー36aを介して保持した後、良品の既検査基板10は後工程の良品搬出ライン30Yに自動搬出し、不良品の既検査基板10は、搬出待ちエリアユニット30を矢印方向M3に移動させ、不良品搬出ライン30Nに自動搬出するものである。この搬出はコントロール制御部3からの指令信号により、搬出待ちエリアユニット30のストッパー36aを下げて既検査基板10の停止を解除して行われる。
【0069】
ユニット本体37は、裏面に突起部を有する断面がU形状の箱型に金属材等で形成されたもので、左右のコンベア31及びストッパー36aを有するソレノイド36b等を取付保持し、不良品搬出ドライブ部100のスライド軸部104とシリンダ101の固定ボス部101aに取付ホールドされている。このユニット本体37には、左側面にコンベア31を駆動するモータ32とコンベア31を回転保持するホイール用支持軸(図示せず)等が取付設置され、右側面にコンベア31を回転保持するホイール用支持軸(図示せず)等が取付設置され、底面にソレノイド36bがサポート(図示せず)を介して取付設置されている。又裏面の突起部37aには不良品搬出ドライブ部100のスライド軸部104を挿入してスライドする勘合孔とシリンダ101の固定ボス部101aに嵌め込まれて、取付ホールドされている突出部37bが形成され、シリンダ101により、左右方向に移動される。
【0070】
不良品搬出ドライブ部100は、搬出待ちエリアユニット30を左右方向に移動駆動するシリンダ101と、搬出待ちエリアユニット30の移動をガイドするスライド軸部104と、シリンダ101とスライド軸部104を取付固定しているホルダー102等より構成されている。この不良品搬出ドライブ部100は搬出待ちエリアユニット30に装着されている既検査基板10が不良品の場合に、コントロール制御部3の指令信号により不良品搬出ドライブ部100に設けられたシリンダ101を駆動し、この搬出待ちエリアユニット30を、矢印M3に示すように左側に移動させるものである。この移動した搬出待ちエリアユニット30に装着されている不良品の既検査基板10は不良品搬出ライン30Nに自動搬出される。搬出後に、搬出待ちエリアユニット30は、矢印方向M3とは逆の右方向に移動して戻される。又、不良品搬出ドライブ部100は搬出待ちエリアユニット30を連結ホールドした状態で、検査装置1の本体5に取付設置されている。
【0071】
ホルダー102は、上部に突出壁102aを有し、上部が開口した箱型形状に金属材等で形成されたもので、底部内面にはシリンダ101を取付固定するネジ孔(図示せず)が、上部突出壁102aにはスライド軸部104を取付固定する取付孔(図示せず)が、右側面にはホルダー102を検査装置1の本体5に取付設置する取付孔(図示せず)がそれぞれ設けられている。このホルダー102はシリンダ101とスライド軸部104を取付固定して、搬出待ちエリアユニット30のユニット本体37の裏面突起部37aに設けられた勘合孔をスライド軸部104に挿入勘合し、ユニット本体37の突出部37bをシリンダ101の固定ボス部101aに嵌め込み固定し、搬出待ちエリアユニット30を連結するようにしたものである。そして、ホルダー102に取付固定したシリンダ101の駆動で、シリンダ101の固定ボス部101aを左方向(矢印M3に示す方向)、又は逆の右方向へ移動させることにより、ユニット本体37の突出部37bが連動し、ユニット本体37がスライド軸部104にガイドされながら移動する。
【0072】
さらに、本第2の実施の形態に係わる検査装置1以外に、その他の実施の形態に係わるものとして、次のようなものもある。
【0073】
まず、本第2の実施の形態に係わる検査装置1における搬出待ちエリアユニット30は、搬出ドライブユニット90から搬出された良品と不良品とを識別区分した既検査基板10をストッパー36aを介して保持した後、それぞれを別ラインの後工程へ1本のコンベアにより自動搬出しているが、その他の実施の形態に係わるものとして、別ラインによる良品と不良品の自動搬出をそれぞれに行うのではなく、搬出待ちエリアユニット30には、ストッパー36aを介して保持された基板10が不良品として識別区分された場合、その不良品を作業者に知らせるためのランプ、ブザー等を設置し、不良品の知らせを受けた作業者が不良品を不良品置場等に載置することも可能である。
【0074】
また、本第2の実施の形態に係わる検査装置1には、搬入待ちエリアユニット20と搬出待ちエリアユニット30とを設けているが、その他の実施の形態に係わるものとして、この搬入待ちエリアユニット20と搬出待ちエリアユニット30とを省き、作業員が未検査基板10を搬入ドライブユニット50へ直接搬送すると共に、検査ステーションユニット70から搬出された良品と不良品とを識別区分した既検査基板10を搬出ドライブユニット90にストッパー36aを介して保持した後、既検査基板10が不良品として識別区分された場合、ランプ、ブザー等による知らせを作業員が受けて、作業員が不良品を不良品置場等に手動で載置することも可能である。この搬入ドライブユニット50には、作業開始前には常に元のイニシャル位置に戻される機能が設けられ、各種検査作業工程に対応して作業員が未検査基板10をこの搬入ドライブユニット50に載置後、搬入ドライブユニット50に設けられたスイッチを操作して、作業を開始するようにしたものである。又、搬出ドライブユニット90は、各検査ステージまで移動し、検査ステーションユニット70から良品と不良品に識別区分された既検査基板10を搬出した後、ラインタクトに対応して、常に元のイニシャル位置に戻る機能を有し、搬出した既検査基板10が不良品の場合には作業者にその旨を知らせるためのランプ、ブザー等を設置するようにしたものである。
【0075】
また、本第2の実施の形態に係わるものと同じように、搬出ドライブユニット90に装着された既検査基板10を良品と不良品とに識別区分して、それぞれ別ラインに直接シリンダ等で移動して、後工程へ1本のコンベアにより自動搬出するようにして、搬入待ちエリアユニット20と搬出待ちエリアユニット30とを省くことも可能である。上述のその他の実施の形態に係わるものにおける作業動作は、後述する本第2の実施の形態に係わる検査装置1の作業動作と、上記の内容以外は同一なのでその説明を省略する。
【0076】
次に、本第2の実施の形態に係わる検査装置1における未検査基板10の自動搬入から既検査基板10の自動搬出までの作業動作は、本発明の第1の実施の形態に係るものに対し、図5に示すステップS70において、搬出部90から搬出待ちエリアユニット30に搬出される既検査基板10が良品と不良品とに識別区分され、良品の既検査基板10はそのまま後工程の良品搬出ライン30Yに自動搬出し、不良品の既検査基板10は、コントロール制御部3の指令信号により不良品搬出ドライブ部100に設けられたシリンダ101を駆動して搬出待ちエリアユニット30を矢印方向M3に移動させ、不良品搬出ライン30Nに自動搬出するようにしたもので、それ以外は同一なので説明を省略する。
【0077】
これにより、基板の検査装置では、既検査基板を良品と不良品とに識別区分し、不良品搬出ドライブ部を設けて不良品の別ラインへの移動処置も自動化しているので、基板の良品と不良品の搬出が輻輳することなく、さらなる検査効率の向上と品質の向上を図ることができる。
【0078】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る基板の検査装置について、図面を参照して説明する。
【0079】
図8は本発明の第3の実施の形態に係る基板の検査装置を示す全体透視図、図9は本発明の第3の実施の形態に係る基板の検査装置の搬出部の詳細図で、(a)は正面断面図、(b)は正面右側の側面断面図である。尚、図中の構成部品は本発明に係る主要な部材を主に示している。
【0080】
本発明の第3の実施の形態に係る基板の検査装置1は、第1の実施の形態に係るものに対し、図8及び図9に示すように、搬出ドライブステーション部80において、検査ステーション部60から搬出された良品と不良品とに識別区分された既検査基板10をストッパ36aを介して搬出ドライブユニット90に保持し、既検査基板10が不良品の場合には搬出ドライブステーション部80の下部面に設けられた不良品搬出ドライブ部110により、搬出ドライブステーション部80の本体87を不良品搬送用コンベアライン部30Nへ移動し、不良品の既検査基板10を不良品搬送用コンベアライン部30Nに搬出して不良品処置も自動化するようにしたものである。従って、本発明の第3の実施の形態に係る基板の検査装置1の構成と検査装置1の作業手順は、第1の実施の形態に係るものに対し、搬出待ちエリアユニット30が省かれ、既検査基板10を良品と不良品とに識別区分して搬出する搬出ドライブステーション部80が相違している以外は同一なのでその説明を省略し、搬出ドライブステーション部80についてのみ説明する。
【0081】
搬出ドライブステーション部80は、第1の実施の形態に係るものと同様に、複数カ所からなる検査ステージ(A,B,C,D)と対応した各位置に搬出ドライブユニット90を、搬出ドライブステーション部80に設けた駆動モータ88を駆動して移動させた後、再び上段の元のイニシャル位置に戻すような機能を備えたもので、搬出ドライブユニット90を装着保持している。そして、この搬出ドライブステーション部80は、第1の実施の形態に係るものに対し、搬出ドライブステーション部80の下部面には、不良品搬出ドライブ部110が連結されており、搬出ドライブユニット90にストッパー36aを介して装着されている既検査基板10が良品の場合には、右側の所定位置で、良品の既検査基板10を後工程の良品搬出用コンベアライン部30Yに搬出し、不良品の場合には、コントロール制御部3からの指令信号により不良品搬出ドライブ部110に設けられたシリンダ111を駆動して搬出ドライブステーション部80を矢印M4に示すように左側に移動させるようにしたものである。そして不良品の既検査基板10は後工程の不良品搬出用コンベアライン部30Nに搬出している。
【0082】
不良品搬出ドライブ部110は、図8及び図9に示すように、搬出ドライブステーション部80の本体87を移動駆動するシリンダ111と、シリンダ111の移動突出部111aに嵌め込まれて設置された保持部113と、ストッパー114を有するソレノイド114aと、スライドベアリング(又はガイドレール)115と、ベース部112等より構成されている。この不良品搬出ドライブ部110は、搬出ドライブステーション部80の下部面に設けられ、検査ステーションユニット70からコンベア61を介して搬出ドライブユニット90に搬出された既検査基板10が不良品の場合に、搬出ドライブステーション部80をコントロール制御部3からの指令信号によりシリンダ111を駆動して矢印方向M4に移動させ、不良品の既検査基板10を不良品搬出用コンベアライン部30Nに自動搬出するものである。この搬出は搬出ドライブユニット90をコントロール制御部3からの指令信号により搬出ドライブステーション部80に設けられた駆動モータ88を駆動して上段の元のイニシャル位置に戻した後、搬出ドライブユニット90のストッパー96aを下げて既検査基板10の停止を解除して行われる。
【0083】
保持部113は、先端に突出部113aが設けられ、断面がコ字型に金属材等で形成されたもので、搬出ドライブステーション部80の本体87の底部右側面に取付固定されている。この保持部113はシリンダ111の移動突出部111aに嵌め込まれて設置され、シリンダ111の移動突出部111aの移動駆動に連動して搬出ドライブステーション部80の本体87を移動させるものである。
【0084】
ベース部112は、箱型形状に金属材で形成されたもので、底面にシリンダ111を取付固定し、スライドベアリング115を介して搬出ドライブステーション部80の本体87を連結保持している。このベース部112はシリンダ111の移動駆動により、保持部113を介して搬出ドライブステーション部80の本体87をスライドベアリング115に沿って、移動させるものである。
【0085】
次に、未検査基板10の自動搬入から既検査基板10の自動搬出までの作業動作は、本発明の第1の実施の形態に係るものに対し、図5に示すステップS68において、検査ステーションユニット70から搬出ドライブユニット90に搬出された既検査基板10を良品と不良品とに識別区分し、良品の既検査基板10はそのまま後工程の良品搬出ライン30Yに自動搬出し、不良品の既検査基板10は、搬出ドライブステーション部80を矢印方向M4に移動させ、不良品搬出ライン30Nに自動搬出するようにしたもので、それ以外は同一なので説明を省略する。
【0086】
これにより、基板の検査装置では、既検査基板を良品と不良品とに識別区分し、搬出ドライブステーション部に不良品搬出ドライブ部を設けて、搬出待ちエリアユニットを省いた状態で、不良品は直接不良品の別ラインへ搬出ドライブステーション部を移動処置し自動化しているので、基板の良品と不良品の搬出がより輻輳することなく、コスト削減と、さらなる検査効率の向上と品質の向上を図ることができる。
【0087】
次に、本発明の第4の実施の形態に係る基板の検査装置について、図面を参照して説明する。
【0088】
図10は本発明の第4の実施の形態に係る基板の検査装置を示す全体透視図、図11は本発明の第4の実施の形態に係る基板の検査装置を示す断面図で、(a)は正面断面図、(b)は正面右側の側面断面図である。尚、図中の構成部品は本発明に係る主要な部材を主に示している。
【0089】
本発明の第4の実施の形態に係る基板の検査装置1は、第1の実施の形態に係るものに対し、図10及び図11に示すように、搬入ドライブユニット50が複数カ所からなる各検査ステーションユニット70へ移動し、未検査基板10を検査ステーションユニット70に搬入した後、元のイニシャル位置に戻る動作は、搬出ドライブユニット90が複数カ所からなる各検査ステーションユニット70へ移動し、既検査基板10を検査ステーションユニット70から搬出した後、元のイニシャル位置に戻る動作に対し、ラインタクトに対応させた同期が設定され、搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90とを一体化して、コントロール制御部3からの指令信号により移動させる駆動機構部140が設けられたものである。従って、第1の実施の形態に係るもの(搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90との上下移動をそれぞれ個別にコントロール制御部3からの指令信号によりコントロール制御する)の替わりに、駆動機構部140を設けて、搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90とを一体化して移動させるようにしている部分以外は同一なのでその説明を省略し、搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90を上下駆動する駆動機構部140についてのみ説明する。
【0090】
駆動機構部140は、搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90とを取付固定して上下方向に一体として移動する駆動ホルダー143と、上下方向に移動するボールネジ部145,146と、傘歯車151,152と、駆動モータ149と、スライド軸147と、スライド軸147を取付固定する筐体154の上面部に取付設置されたホルダー141aと筐体154の下部側面に取付設置されたホルダー141bと、ボールネジ部のネジ部146を保持するベアリング142a、142bと、筐体154等より構成されている。この駆動機構部140は搬入ドライブユニット50のユニット本体153aと搬出ドライブユニット90のユニット本体153bとが取付固定された駆動ホルダー143を、コントロール制御部3からの指令信号による駆動モータ149の駆動で、傘歯車151,152とボールネジ部145,146を介して上下方向に移動し、検査ステーション部60の各検査ステージ(Aステージ,Bステージ,Cステージ,Dステージ)に対応した位置へ、搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90とを一体として移動させるものである。
【0091】
駆動ホルダー143は、断面が凸型で直方体形状に金属材等で形成されたもので、左右両端部の左側端面には搬入ドライブユニット50のユニット本体153aと搬出ドライブユニット90のユニット本体153bがそれぞれ取付固定されるネジ孔(図示せず)が設けられ、中央の凸部にはボールネジ部のボール部145を嵌め込み固定する孔とスライド軸147にガイドされる勘合孔がそれぞれ設けられている。この駆動ホルダー143は、コントロール制御部3からの指令信号による駆動モータ149の回転で、傘歯車151,152を介してボールネジ部のネジ部146が連動回転することにより、ボールネジ部のボール部145を介して、矢印M7に示すように上下移動する。この駆動ホルダー143の移動により、駆動ホルダー143に取付固定されている搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90とが一緒に矢印M7方向に移動することになる。
【0092】
また、本第4の実施の形態に係わる検査装置1では、搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90とが一体として取付固定された駆動ホルダー143と、ボールネジ部145,146と、傘歯車151,152等を用いて、駆動モータ149で搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90とを一体に上下方向に移動駆動しているが、その他の実施の形態に係わるものとして、本発明の形態に係わる検査装置1で用いられた駆動モータ149と傘歯車151,152、及びボールネジ部145、146等による駆動機構の替わりに、シリンダによる上下駆動機構、又は油圧制御(又は空気圧制御)による上下駆動機構を用いて、搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90とを一体に取付固定した駆動ホルダーを移動駆動するようにしたものもある。
【0093】
次に、未検査基板10の自動搬入から既検査基板10の自動搬出までの作業動作は、本発明の第1の実施の形態に係るものに対し、搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90とを同期させて制御コントロールされた動作が相違している以外は基本的に同一なので、搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90とを同期させて制御コントロールされた動作についてのみ、図5を参照して説明し、その他についてはその説明を省略する。
【0094】
本発明の第4の実施の形態に係る検査装置1の検査ステーション60では、搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90とを同期させて制御コントロールするようにしているので、搬入される未検査基板10と搬出される既検査基板10がそれぞれラインタクトに対応して、同時に処置される。即ち、所定の検査ステージの検査が完了し、既検査基板10の搬出が行われると同時に、次の未検査基板10がこの検査ステージに搬入されることになる。
【0095】
図5に示すフローチャート図は、初期検査時の作業手順を示したもので、この作業手順が繰り返して継続される。尚、このフローチャートに示す作業手順の動作制御は、検査装置1に装着されたコントロール制御部3に記憶された手順に従って、制御コントロールされる。まず、基板検査装置1に設けられている操作制御盤2上の操作スイッチ4の操作でコントロール制御部3等を起動し、未検査基板10の検査を開始する。
【0096】
この動作は、図5に示すように、例えば、A検査ステージにおいては、ステップS62における搬入部50のA検査ステージへの移動とステップS66における搬出部90のA検査ステージへの移動が同期して一緒に行われると共に、ステップS55における搬入部50のイニシャル位置へ戻される移動とステップS68における搬出部90のイニシャル位置へ戻される移動とが同期して一緒に行われるものである。そして、B検査ステージとC検査ステージ及びD検査ステージにおいても、A検査ステージと同じように搬入部50と搬出部90は同期して移動処理されているので、その説明を省略する。
【0097】
これにより、第1から第3の実施の形態に係るものに対し、搬入ドライブユニット50と搬出ドライブユニット90とを同期させて制御コントロールしているので、動作をより簡略化することによる検査効率の向上と、構造をより簡素化することによるコストの低減を図ることができる。
【0098】
尚、以上説明した実施の形態では搬入部、搬出部はそれぞれ検査ステージの有無や検査の完了を検出してから移動させるようにしているが、これに限らず、検査ステージに基板が無くなることや検査が完了したことを予め予想して先に移動を始めるようにしても良い。
【0099】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、検査がラインタクトより数倍の時間を要する場合、ラインタクトに対応させて、この数倍に相当する複数の検査ステージを上下方向に区分した検査ステーションを設けるようにしているため、基板の搬入搬出が輻輳することなく、検査効率の向上と省人化が可能となり、さらにスペースの効率化と品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る基板の検査装置を示す全体透視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る基板の検査装置を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る基板の検査装置の検査ステーション部の詳細断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る基板の検査装置の搬入部の詳細図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る基板検査装置の作業手順を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る基板の検査装置を示す全体透視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る基板の検査装置の搬出待ちエリアユニット部の詳細図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る基板の検査装置を示す全体透視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る基板の検査装置の搬出部の詳細図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る基板の検査装置を示す全体透視図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る基板の検査装置を示す断面図である。
【図12】従来の基板の検査装置を示す透視図である。
【符号の説明】
1・・・検査装置
2・・・操作制御盤
3・・・コントロール制御部
4・・・操作スイッチ
5・・・検査装置本体
10・・・基板
20・・・搬入待ちエリアユニット
21、31、51、61・・・コンベア
22、32、52、62・・・モータ
23、24、25、33、34、35、54、63、64・・・ホイール
26a、36a、56a、66a・・・ストッパー
26b、36b、56b、66b・・・ソレノイド
30・・・搬出待ちエリアユニット
37・・・ユニット本体
39、59、69・・・連結軸
40・・・搬入ドライブステーション部
41、43・・・ボールネジ部
43・・・駆動ホルダー
44・・・スライド軸
45、46,151,152・・・傘歯車
47、57、・・・本体
48・・・駆動モータ
50・・・搬入ドライブユニット
60・・・検査ステーション部
67・・・ホールダー
68・・・シリンダ
70・・・検査ステーションユニット
71・・・検査治具
72・・・ガイドピン
73・・・アタッチメント
74・・・ベース部
75・・・ユニット本体
80・・・搬出ドライブステーション部
90・・・搬出ドライブユニット
100、110・・・不良品搬出ドライブ部
101、111、121・・・シリンダ
110・・・不良品搬出ドライブ部
112・・・ベース部
114・・・ストッパー
114a、124・・・ソレノイド
115・・・スライドベアリング(又はガイドレール)
141a、143・・・ホルダー
140・・・駆動機構部
142・・・ベアリング
145,146・・・ボールネジ部
147・・・スライド軸
149・・・駆動モータ

Claims (11)

  1. 基板の検査を行う検査装置において、
    上下に移動可能であって、基板を後段に設けられた検査ステーションユニットへ搬入する搬入手段と、
    上下に複数段の検査ステーションユニットを有し、前記搬入手段により搬入された基板を該所定の検査ステーションユニット内において検査する検査ステーション部と、
    上下に移動可能であって、前記検査ステーション部の検査ステーションユニット内において検査された基板を該検査ステーションユニットから搬出する搬出手段とを備え、
    前記搬入手段は前記複数の検査ステーションユニットのうち、基板が搬入されていない検査ステーションユニットに対向する位置まで移動して、前記基板を該検査ステーションユニットへ搬入し、
    前記搬出手段は前記複数の検査ステーションユニットのうち、基板の検査が完了する検査ステーションユニットに対向する位置まで移動して、該基板を該検査ステーションユニットから搬出するものであることを特徴とする基板の検査装置。
  2. 前記搬入手段にはストッパが設けられ、前記基板が該搬入手段に搭載された場合に該ストッパにより該基板を保持し、該基板を前記検査ステーションへ搬入するときに該ストッパを解除して該基板を該検査ステーションへ搬入するよう構成され、
    前記搬出手段にはストッパが設けられ、前記検査ステーションから搬出した基板を該ストッパにより保持し、該搬出手段が予め定められた位置に移動したときに該ストッパを解除して該基板を後段へ搬送するよう構成されてなることを特徴とする請求項1記載の基板の検査装置。
  3. 前記搬入手段の前段には、ストッパにより基板を保持すると共に該搬入手段が予め定められた位置に移動したときに該ストッパを解除して該基板を該搬入手段へ搬送する搬入待ちエリアユニットが設けられ、
    前記搬出手段の後段には、前記搬出手段が予め定められた位置に移動したときに該搬出手段により搬出された基板を受け取ると共にストッパにより該基板を保持し、後工程である搬出コンベアに基板が存在しない場合に該ストッパを解除して該基板を該搬出コンベアへ搬送する搬出待ちエリアユニットが設けられてなることを特徴とする請求項1、又は2記載の基板の検査装置。
  4. 第1及び第2の操作手段を設け、
    前記第1の操作手段の操作により、前記搬入手段が前記搬入されていない検査ステーションユニットに対向する位置まで移動し、
    前記第2の操作手段の操作により、前記搬出手段が前記基板の検査が完了する検査ステーションユニットに対向する位置まで移動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の基板の検査装置。
  5. 報知手段を設け、
    前記検査ステーションユニットにより検査された基板が不良であると判断された場合は、該基板を前記搬出待ちエリアユニットのストッパにより保持すると共に前記報知手段を作動させてなることを特徴とする請求項3記載の基板の検査装置。
  6. 報知手段を設け、
    前記検査ステーションユニットにより検査された基板が不良であると判断された場合は、該基板を前記搬出手段のストッパにより保持すると共に前記報知手段を作動させてなることを特徴とする請求項2記載の基板の検査装置。
  7. 不良と判断された基板を搬送するための不良基板搬送コンベア及び該基板を移動させる移動手段とを設け、
    前記検査ステーションユニットにより検査された基板が不良であると判断された場合は、該基板を前記搬出待ちエリアユニットのストッパにより保持すると共に前記移動手段により該基板を前記不良基板搬送コンベアまで移動させてなることを特徴とする請求項3記載の基板の検査装置。
  8. 不良と判断された基板を搬送するための不良基板搬送コンベア及び該基板を移動させる移動手段とを設け、
    前記検査ステーションユニットにより検査された基板が不良であると判断された場合は、該基板を前記搬出手段のストッパにより保持すると共に前記移動手段により該基板を前記不良基板搬送コンベアまで移動させてなることを特徴とする請求項2記載の基板の検査装置。
  9. 不良と判断された基板を搬送するための不良基板搬送コンベア及び前記搬出手段を移動させる移動手段を設け、
    前記検査ステーションユニットにより検査された基板が不良であると判断された場合は、該基板を前記搬出手段のストッパにより保持すると共に前記移動手段により該搬出手段を前記不良基板搬送コンベアと対向する位置まで移動させてなることを特徴とする請求項2記載の基板の検査装置。
  10. 前記搬入手段と前記搬出手段とを共に上下方向に駆動させる移動手段を設け、前記移動手段により前記搬入手段と前記搬出手段とを同期させて移動させることを特徴とする請求項1記載の基板の検査装置。
  11. 基板の搬入手段が上下に移動可能であって
    上下に複数段に設けられた検査ステーションユニットのうち、基板が搬入されていない検査ステーションユニットに対向する位置まで移動して、前記基板を検査ステーションユニットへ搬入するステップと、
    搬入手段により搬入された基板を検査ステーションユニット内において検査するステップと、
    基板の搬出手段が上下に移動可能であって
    上下に複数段に設けられた検査ステーションユニットのうち、基板の検査が完了する検査ステーションユニットに対向する位置まで移動して、前記基板を該検査ステーションユニットから搬出するステップとを含むものであることを特徴とする基板の検査方法。
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