JP4562115B2 - ファイル生成装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

ファイル生成装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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    • G11B2020/10592Audio or video recording specifically adapted for recording or reproducing multichannel signals

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はファイル生成装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、記録媒体への記録に適したファイルを生成するか、またはファイルを記録するファイル生成装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、通信プロトコル等の標準化や、通信機器の低価格化等が進み、通信I/F(Interface)を標準で装備しているパーソナルコンピュータが一般的になってきている。
【0003】
さらに、パーソナルコンピュータの他、例えば、AV(Audio Visual)サーバやVTR(Video Tape Recorder)などの業務用放送機器についても、通信I/Fが標準装備されているもの、あるいは装備可能なものが一般的になっており、そのような放送機器どうしの間では、ビデオデータやオーディオデータ(以下、適宜、両方まとめて、AVデータという)のファイル交換が行われている。
【0004】
ところで、従来においては、放送機器どうしの間で交換されるファイルのフォーマットとしては、一般に、例えば、機種ごとやメーカごとに、独自のフォーマットが採用されていたため、異なる機種やメーカの放送機器どうしの間では、ファイル交換を行うことが困難であった。
【0005】
そこで、ファイル交換のためのフォーマットとして、例えば、MXF(Material eXchange Format)が提案され、現在標準化されつつある(例えば、特許文献1参照)
【0006】
MXFは、ファイル交換に加えて、ストリーミングを考慮したフォーマットであり、ビデオデータとオーディオデータがフレームごと等の細かい単位で多重化されている。
【特許文献1】
特開2003−87698号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
MXFは、上述したように、ストリーミングを考慮して、ビデオデータとオーディオデータがフレームごとに多重化されている。従って、放送機器において、MXFのファイルをストレージに取り込んでから、ビデオデータとオーディオデータを別々に編集(AV独立編集)するのが困難である課題があった。
【0008】
そこで、放送機器において、MXFのファイルを取り込んだ後、それを、独自のフォーマットのファイルに変換する方法がある。しかしながら、放送機器において、MXFのファイルを、MXFとは全く関係のない独自フォーマットのファイルに変換し、ストレージに記録してしまうと、そのファイルを、他の放送機器において扱うことが困難となる。
【0009】
即ち、例えば、ある放送機器のストレージに記録された独自フォーマットのファイルに対して、他の放送機器から、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394やUSB(Universal Serial Bus)等の通信I/Fを介してアクセスしても、他の放送機器において、その独自フォーマットを理解することができない場合には、独自フォーマットのファイルを扱うこと(ここでは、例えば、読み出すこと)ができない。
【0010】
また、ある放送機器において、独自フォーマットのファイルが記録されるストレージが、例えば、光ディスク等のリムーバブルな記録媒体である場合に、そのリムーバブルな記録媒体を、他の放送機器に装着しても、やはり、他の放送機器において、独自フォーマットを理解することができない場合には、その独自フォーマットのファイルを扱うことができない。
【0011】
さらに、記録媒体に、独自フォーマットのファイルを記録するようにした場合、フォーマットの方式が記録媒体に適合していないと、記録媒体へのファイルの読み書きにおいて、例えば、読み書きしようとするファイルに比較してより大きいデータの読み書きをしなければならない場合があった。
【0012】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、ファイルを構成するヘッダ、ボディ、またはフッタのそれぞれを迅速に読み出しできるようにする等の、記録媒体の利便性を向上させると共に、記録媒体へのファイルの読み書きにおいて、本来不要なデータの読み書きをより少なくするなど、読み書きの処理をより効率良くできるようにするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のファイル生成装置は、オーディオデータをKLV構造に変換するフォーマット変換手段と、オーディオデータのファイルの最後に配置される第1のデータを生成する第1のデータ生成手段と、オーディオデータのファイルのヘッダを生成する第1のヘッダ生成手段と、オーディオデータのヘッダとKLV構造に変換されたオーディオデータのキーおよびレングスとからなり、オーディオデータのファイルの先頭に配置され、記録媒体への記録時に、記録媒体において第1のデータの後に配置される第2のデータ、KLV構造に変換されたオーディオデータのバリュー、および第1のデータのそれぞれに付加することによって、第2のデータ、バリュー、および第1のデータのそれぞれのデータ量を、記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第3のデータのそれぞれを生成する第2のデータ生成手段と、ビデオデータのファイルの最後に配置される第4のデータを生成する第3のデータ生成手段と、記録媒体への記録時に、記録媒体において第4のデータの後に配置される、ビデオデータのファイルのヘッダを生成する第2のヘッダ生成手段と、ビデオデータのファイルのヘッダ、ビデオデータ、および第4のデータのそれぞれに付加することによって、ビデオデータのファイルのヘッダ、ビデオデータ、および第4のデータのそれぞれのデータ量を、記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータのそれぞれを生成する第4のデータ生成手段とを備え、第2のデータ生成手段は、オーディオデータがKLV構造に変換されてからバリューに付加される第3のデータを生成し、第3のデータが付加されたバリューが出力され、さらに第1のデータが生成されてから第1のデータに付加される第3のデータを生成した後、第3のデータが付加された第1のデータが出力され、オーディオデータのファイルのヘッダが生成されてから、第2のデータに付加される第3のデータを生成して、第3のデータが付加された第2のデータが出力され、第4のデータ生成手段は、整数であるN個に分割されているKLV構造のビデオデータのうちの、先頭側のN−1個の分割されているビデオデータのそれぞれに付加することによって、N−1個の分割されているビデオデータのそれぞれのデータ量を記録媒体の物理的単位領域の整数倍とする第5のデータのそれぞれを生成し、後ろ側の1個の分割されているビデオデータに付加することによって、ビデオデータの全体のデータ量を、物理的単位領域の整数倍とし、かつ記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータを生成し、第5のデータの付加されたビデオデータが出力され、さらに第4のデータが生成されてから、第4のデータに付加される第5のデータを生成した後、第5のデータが付加された第4のデータが出力され、ビデオデータのファイルのヘッダが生成されてから、ヘッダに付加される第5のデータを生成して、第5のデータが付加されたヘッダが出力されることを特徴とする。
【0014】
第1のデータを、オーディオデータのファイルのフッタとし、第4のデータを、ビデオデータのファイルのフッタとし、オーディオデータのファイルのヘッダおよびフッタ、並びにビデオデータのファイルのヘッダおよびフッタを、オーディオデータとビデオデータとが多重化された所定のフォーマットのファイルのヘッダおよびフッタと同じ形式とすることができる。
【0020】
本発明のファイル生成方法は、オーディオデータをKLV構造に変換するフォーマット変換ステップと、オーディオデータのファイルの最後に配置される第1のデータを生成する第1のデータ生成ステップと、オーディオデータのファイルのヘッダを生成する第1のヘッダ生成ステップと、オーディオデータのヘッダとKLV構造に変換されたオーディオデータのキーおよびレングスとからなり、オーディオデータのファイルの先頭に配置され、記録媒体への記録時に、記録媒体において第1のデータの後に配置される第2のデータ、KLV構造に変換されたオーディオデータのバリュー、および第1のデータのそれぞれに付加することによって、第2のデータ、バリュー、および第1のデータのそれぞれのデータ量を、記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第3のデータのそれぞれを生成する第2のデータ生成ステップと、ビデオデータのファイルの最後に配置される第4のデータを生成する第3のデータ生成ステップと、記録媒体への記録時に、記録媒体において第4のデータの後に配置される、ビデオデータのファイルのヘッダを生成する第2のヘッダ生成ステップと、ビデオデータのファイルのヘッダ、ビデオデータ、および第4のデータのそれぞれに付加することによって、ビデオデータのファイルのヘッダ、ビデオデータ、および第4のデータのそれぞれのデータ量を、記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータのそれぞれを生成する第4のデータ生成ステップとを含み、第2のデータ生成ステップにおいて、オーディオデータがKLV構造に変換されてからバリューに付加される第3のデータを生成し、第3のデータが付加されたバリューが出力され、さらに第1のデータが生成されてから第1のデータに付加される第3のデータを生成した後、第3のデータが付加された第1のデータが出力され、オーディオデータのファイルのヘッダが生成されてから、第2のデータに付加される第3のデータを生成して、第3のデータが付加された第2のデータが出力され、第4のデータ生成ステップにおいて、整数であるN個に分割されているKLV構造のビデオデータのうちの、先頭側のN−1個の分割されているビデオデータのそれぞれに付加することによって、N−1個の分割されているビデオデータのそれぞれのデータ量を記録媒体の物理的単位領域の整数倍とする第5のデータのそれぞれを生成し、後ろ側の1個の分割されているビデオデータに付加することによって、ビデオデータの全体のデータ量を、物理的単位領域の整数倍とし、かつ記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータを生成し、第5のデータの付加されたビデオデータが出力され、さらに第4のデータが生成されてから、第4のデータに付加される第5のデータを生成した後、第5のデータが付加された第4のデータが出力され、ビデオデータのファイルのヘッダが生成されてから、ヘッダに付加される第5のデータを生成して、第5のデータが付加されたヘッダが出力されることを特徴とする。
【0021】
本発明のプログラムは、コンピュータに、オーディオデータをKLV構造に変換するフォーマット変換ステップと、オーディオデータのファイルの最後に配置される第1のデータを生成する第1のデータ生成ステップと、オーディオデータのファイルのヘッダを生成する第1のヘッダ生成ステップと、オーディオデータのヘッダとKLV構造に変換されたオーディオデータのキーおよびレングスとからなり、オーディオデータのファイルの先頭に配置され、記録媒体への記録時に、記録媒体において第1のデータの後に配置される第2のデータ、KLV構造に変換されたオーディオデータのバリュー、および第1のデータのそれぞれに付加することによって、第2のデータ、バリュー、および第1のデータのそれぞれのデータ量を、記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第3のデータのそれぞれを生成する第3のデータ生成ステップと、ビデオデータのファイルの最後に配置される第4のデータを生成する第3のデータ生成ステップと、記録媒体への記録時に、記録媒体において第4のデータの後に配置される、ビデオデータのファイルのヘッダを生成する第2のヘッダ生成ステップと、ビデオデータのファイルのヘッダ、ビデオデータ、および第4のデータのそれぞれに付加することによって、ビデオデータのファイルのヘッダ、ビデオデータ、および第4のデータのそれぞれのデータ量を、記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータのそれぞれを生成する第4のデータ生成ステップとを実行させ、第2のデータ生成ステップにおいて、オーディオデータがKLV構造に変換されてからバリューに付加される第3のデータを生成し、第3のデータが付加されたバリューが出力され、さらに第1のデータが生成されてから第1のデータに付加される第3のデータを生成した後、第3のデータが付加された第1のデータが出力され、オーディオデータのファイルのヘッダが生成されてから、第2のデータに付加される第3のデータを生成して、第3のデータが付加された第2のデータが出力され、第4のデータ生成ステップにおいて、整数であるN個に分割されているKLV構造のビデオデータのうちの、先頭側のN−1個の分割されているビデオデータのそれぞれに付加することによって、N−1個の分割されているビデオデータのそれぞれのデータ量を記録媒体の物理的単位領域の整数倍とする第5のデータのそれぞれを生成し、後ろ側の1個の分割されているビデオデータに付加することによって、ビデオデータの全体のデータ量を、物理的単位領域の整数倍とし、かつ記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータを生成し、第5のデータの付加されたビデオデータが出力され、さらに第4のデータが生成されてから、第4のデータに付加される第5のデータを生成した後、第5のデータが付加された第4のデータが出力され、ビデオデータのファイルのヘッダが生成されてから、ヘッダに付加される第5のデータを生成して、第5のデータが付加されたヘッダが出力されることを特徴とする。
【0022】
本発明の記録媒体は、第1の付加データの付加により、ECC処理が施される単位の整数倍のデータ量とされたバリューとビデオデータとを、バリューまたはビデオデータの境界と単位の境界とが一致するよう所定の再生時間分のデータ量ずつ交互に記録し、バリューのファイルの先頭に配置されるヘッダ、並びにオーディオデータのキーおよびレングスからなる第1のデータであって、第2の付加データの付加により、単位の整数倍のデータ量とされたものと、ビデオデータのファイルの先頭に配置されるヘッダであって、第2の付加データの付加により、単位の整数倍のデータ量とされたものとを、第1のデータまたはビデオデータのヘッダの境界と単位の境界とが一致するように記録し、バリューのファイルの最後に配置される第2のデータであって、第3の付加データの付加により、単位の整数倍のデータ量とされたものと、ビデオデータのファイルの最後に配置される第3のデータであって、第3の付加データの付加により、単位の整数倍のデータ量とされたものとを、第2のデータまたは第3のデータの境界と単位の境界とが一致するように記録し、第1のデータおよびビデオデータのヘッダは、第2のデータおよび第3のデータの後に配置されて記録されていることを特徴とする。
【0023】
本発明のファイル生成装置および方法、並びにプログラムにおいては、オーディオデータがKLV構造に変換され、オーディオデータのファイルの最後に配置される第1のデータが生成され、オーディオデータのファイルのヘッダが生成される。そして、オーディオデータのヘッダとKLV構造に変換されたオーディオデータのキーおよびレングスとからなり、オーディオデータのファイルの先頭に配置され、記録媒体への記録時に、記録媒体において第1のデータの後に配置される第2のデータ、KLV構造に変換されたオーディオデータのバリュー、および第1のデータのそれぞれに付加することによって、第2のデータ、バリュー、および第1のデータのそれぞれのデータ量を、記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第3のデータのそれぞれが生成される。また、ビデオデータのファイルの最後に配置される第4のデータが生成され、記録媒体への記録時に、記録媒体において第4のデータの後に配置される、ビデオデータのファイルのヘッダが生成され、ビデオデータのファイルのヘッダ、ビデオデータ、および第4のデータのそれぞれに付加することによって、ビデオデータのファイルのヘッダ、ビデオデータ、および第4のデータのそれぞれのデータ量を、記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータのそれぞれが生成される。また、オーディオデータがKLV構造に変換されてからバリューに付加される第3のデータが生成され、第3のデータが付加されたバリューが出力され、さらに第1のデータが生成されてから第1のデータに付加される第3のデータが生成された後、第3のデータが付加された第1のデータが出力され、オーディオデータのファイルのヘッダが生成されてから、第2のデータに付加される第3のデータが生成されて、第3のデータが付加された第2のデータが出力される。さらに、ビデオデータに付加される第5のデータとして、整数であるN個に分割されているKLV構造のビデオデータのうちの、先頭側のN−1個の分割されているビデオデータのそれぞれに付加することによって、N−1個の分割されているビデオデータのそれぞれのデータ量を記録媒体の物理的単位領域の整数倍とする第5のデータのそれぞれが生成され、後ろ側の1個の分割されているビデオデータに付加することによって、ビデオデータの全体のデータ量を、物理的単位領域の整数倍とし、かつ記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータが生成され、第5のデータの付加されたビデオデータが出力され、さらに第4のデータが生成されてから、第4のデータに付加される第5のデータが生成された後、第5のデータが付加された第4のデータが出力され、ビデオデータのファイルのヘッダが生成されてから、ヘッダに付加される第5のデータが生成されて、第5のデータが付加されたヘッダが出力される。
【0024】
本発明の記録媒体においては、第1の付加データの付加により、ECC処理が施される単位の整数倍のデータ量とされたバリューとビデオデータとが、バリューまたはビデオデータの境界と単位の境界とが一致するよう所定の再生時間分のデータ量ずつ交互に記録され、バリューのファイルの先頭に配置されるヘッダ、並びにオーディオデータのキーおよびレングスからなる第1のデータであって、第2の付加データの付加により、単位の整数倍のデータ量とされたものと、ビデオデータのファイルの先頭に配置されるヘッダであって、第2の付加データの付加により、単位の整数倍のデータ量とされたものとが、第1のデータまたはビデオデータのヘッダの境界と単位の境界とが一致するように記録される。さらに、バリューのファイルの最後に配置される第2のデータであって、第3の付加データの付加により、単位の整数倍のデータ量とされたものと、ビデオデータのファイルの最後に配置される第3のデータであって、第3の付加データの付加により、単位の整数倍のデータ量とされたものとが、第2のデータまたは第3のデータの境界と単位の境界とが一致するように記録される。そして、第1のデータおよびビデオデータのヘッダは、第2のデータおよび第3のデータの後に配置されて記録されている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0026】
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
【0027】
請求項1に記載のファイル生成装置は、オーディオデータをKLV構造に変換するフォーマット変換手段(例えば、図10のKLVエンコーダ64)と、オーディオデータのファイルの最後に配置される第1のデータを生成する第1のデータ生成手段(例えば、図10のフッタ生成部66)と、オーディオデータのファイルのヘッダを生成する第1のヘッダ生成手段(例えば、図10のヘッダ生成部65)と、オーディオデータのヘッダとKLV構造に変換されたオーディオデータのキーおよびレングスとからなり、オーディオデータのファイルの先頭に配置され、記録媒体への記録時に、記録媒体において第1のデータの後に配置される第2のデータ、KLV構造に変換されたオーディオデータのバリュー、および第1のデータのそれぞれに付加することによって、第2のデータ、バリュー、および第1のデータのそれぞれのデータ量を、記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第3のデータのそれぞれを生成する第2のデータ生成手段(例えば、図10のフィラー生成部67)と、ビデオデータのファイルの最後に配置される第4のデータを生成する第3のデータ生成手段(例えば、図9のフッタ生成部52)と、記録媒体への記録時に、記録媒体において第4のデータの後に配置される、ビデオデータのファイルのヘッダを生成する第2のヘッダ生成手段(例えば、図9のヘッダ生成部53)と、ビデオデータのファイルのヘッダ、ビデオデータ、および第4のデータのそれぞれに付加することによって、ビデオデータのファイルのヘッダ、ビデオデータ、および第4のデータのそれぞれのデータ量を、記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータのそれぞれを生成する第4のデータ生成手段(例えば、図9のフィラー生成部54)とを備え、第2のデータ生成手段は、オーディオデータがKLV構造に変換されてからバリューに付加される第3のデータを生成し、第3のデータが付加されたバリューが出力され、さらに第1のデータが生成されてから第1のデータに付加される第3のデータを生成した後、第3のデータが付加された第1のデータが出力され、オーディオデータのファイルのヘッダが生成されてから、第2のデータに付加される第3のデータを生成して、第3のデータが付加された第2のデータが出力され、第4のデータ生成手段は、整数であるN個に分割されているKLV構造のビデオデータのうちの、先頭側のN−1個の分割されているビデオデータのそれぞれに付加することによって、N−1個の分割されているビデオデータのそれぞれのデータ量を記録媒体の物理的単位領域の整数倍とする第5のデータのそれぞれを生成し、後ろ側の1個の分割されているビデオデータに付加することによって、ビデオデータの全体のデータ量を、物理的単位領域の整数倍とし、かつ記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータを生成し、第5のデータの付加されたビデオデータが出力され、さらに第4のデータが生成されてから、第4のデータに付加される第5のデータを生成した後、第5のデータが付加された第4のデータが出力され、ビデオデータのファイルのヘッダが生成されてから、ヘッダに付加される第5のデータを生成して、第5のデータが付加されたヘッダが出力されることを特徴とする。
【0028】
請求項5に記載の記録媒体は、第1の付加データ(例えば、図4のボディに付加されたフィラーまたは図6のKLV構造とされたフィラー)の付加により、ECC処理が施される単位の整数倍のデータ量とされたバリュー(例えば、図6のオーディオデータのバリューおよびKLV構造とされたフィラー)とビデオデータ(例えば、図5のピクチャアイテムおよびKLV構造とされたフィラー)とを、バリューまたはビデオデータの境界と単位の境界とが一致するよう所定の再生時間分のデータ量ずつ交互に記録し、バリューのファイルの先頭に配置されるヘッダ、並びにオーディオデータのキーおよびレングスからなる第1のデータ(例えば、図6のヘッダ乃至オーディオデータのレングス)であって、第2の付加データ(例えば、図4のヘッダに付加されたフィラーまたは図6のヘッダに付加されたフィラー)の付加により、単位の整数倍のデータ量とされたものと、ビデオデータのファイルの先頭に配置されるヘッダ(例えば、図4のヘッダ)であって、第2の付加データの付加により、単位の整数倍のデータ量とされたものとを、第1のデータまたはビデオデータのヘッダの境界と単位の境界とが一致するように記録し、バリューのファイルの最後に配置される第2のデータ(例えば、図6のフッタ)であって、第3の付加データ(例えば、図4のフッタに付加されたフィラーまたは図6のフッタに付加されたフィラー)の付加により、単位の整数倍のデータ量とされたものと、ビデオデータのファイルの最後に配置される第3のデータ(例えば、図4のフッタ)であって、第3の付加データの付加により、単位の整数倍のデータ量とされたものとを、第2のデータまたは第3のデータの境界と単位の境界とが一致するように記録し、第1のデータおよびビデオデータのヘッダは、第2のデータおよび第3のデータの後に配置されて記録されていることを特徴とする。
【0029】
図1は、本発明を適用したAVネットワークシステム(システムとは、複数の装置が論理的に集合した物をいい、各構成の装置が同一筐体中にあるか否かは問わない)の一実施の形態の構成例を示している。
【0030】
ディスク装置1は、ディスクドライブ装置11、フォーマット変換部12、および通信I/F13で構成され、ネットワーク4を介して伝送されてくるAVデータのファイルを受信し、光ディスク7に記録し、また、光ディスク7に記録されたAVデータのファイルを読み出し、ネットワーク4を介して伝送する。
【0031】
即ち、ディスクドライブ装置11には、光ディスク7を着脱することができるようになっている。ディスクドライブ装置11は、そこに装着された光ディスク7を駆動することにより、フォーマット変換部12から供給される、後述するAV独立フォーマットのファイルを光ディスク7に記録し(書き込み)、また、光ディスク7からAV独立フォーマットのファイルを読み出して、フォーマット変換部12に供給する。
【0032】
フォーマット変換部12は、ディスクドライブ装置11から供給されるAV独立フォーマットのファイルを、後述する標準AV多重フォーマットのファイルに変換し、通信I/F13に供給する。また、フォーマット変換部12は、通信I/F13から供給される標準AV多重フォーマットのファイルを、AV独立フォーマットのファイルに変換し、ディスクドライブ装置11に供給する。
【0033】
通信I/F13は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ポートや、USB(Universal Serial Bus)ポート、LAN(Local Area Network)接続用のNIC(Network Interface Card)、あるいは、アナログモデムや、TA(Terminal Adapter)およびDSU(Digital Service Unit)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム等で構成され、例えば、インターネットやイントラネット等のネットワーク4を介して、標準AV多重フォーマットのファイルをやりとりする。即ち、通信I/F13は、フォーマット変換部12から供給される標準AV多重フォーマットのファイルを、ネットワーク4を介して伝送し、また、ネットワーク4を介して伝送されてくる標準AV多重フォーマットのファイルを受信して、フォーマット変換部12に供給する。
【0034】
以上のように構成されるディスク装置1では、通信I/F13が、ネットワーク4を介して伝送されてくる標準AV多重フォーマットのファイルを受信し、フォーマット変換部12に供給する。フォーマット変換部12は、通信I/F13からの標準AV多重フォーマットのファイルを、AV独立フォーマットのファイルに変換し、ディスクドライブ装置11に供給する。そして、ディスクドライブ装置11は、フォーマット変換部12からのAV独立フォーマットのファイルを、そこに装着された光ディスク7に記録する。
【0035】
また、ディスク装置1では、ディスクドライブ装置11が、そこに装着された光ディスク7からAV独立フォーマットのファイルを読み出し、フォーマット変換部12に供給する。フォーマット変換部12は、ディスクドライブ装置11からのAV独立フォーマットのファイルを、標準AV多重フォーマットのファイルに変換し、通信I/F13に供給する。そして、通信I/F13は、フォーマット変換部12からの標準AV多重フォーマットのファイルを、ネットワーク4を介して伝送する。
【0036】
ここで、標準AV多重フォーマットのファイルは、例えば、MXFの規格に準拠したファイルであり、ヘッダ、ボディ、フッタからなる。そして、標準AV多重フォーマットのファイルは、MXFの規格に準拠したファイルであるから、そのボディには、AVデータであるビデオデータとオーディオデータとが、例えば、1フレーム単位で多重化されて配置されている。
【0037】
図1において、ネットワーク4に接続されているAV装置5や6は、MXFの規格に準拠したファイルを取り扱うことができるMXFの規格に準拠した装置であり、従って、AV装置5や6は、標準AV多重フォーマットのファイルを、ネットワーク4を介して、ディスク装置1に伝送することができる。さらに、AV装置5や6は、ネットワーク4を介して、ディスク装置1から伝送されてくる標準AV多重フォーマットのファイルを受信することができる。即ち、ディスク装置1と、AV装置5や6との間では、ネットワーク4を介して、標準AV多重フォーマットのファイルのファイル交換を行うことができる。さらに、AV装置5や6は、受信した標準AV多重フォーマットのファイルを対象に、そのストリーミング再生等の各種の処理を行うことができる。
【0038】
ここで、AV装置5や6のように、現行のMXFの規格に準拠した装置を、以下、適宜、標準装置という。
【0039】
一方、AV独立フォーマットのファイルは、標準AV多重フォーマットのファイルと同様に、ヘッダ、ボディ、フッタからなるが、そのボディの形式だけは、標準AV多重フォーマットとは異なるものとなっている。即ち、AV独立フォーマットのファイルでは、ビデオデータとオーディオデータとが別々のファイルとされている。そして、ビデオデータのファイルであるビデオファイルは、標準AV多重フォーマットのファイルと同一形式のヘッダとフッタを有するが、そのボディには、ビデオデータがまとめて配置されている。また、オーディオデータのファイルであるオーディオファイルも、標準AV多重フォーマットのファイルと同一形式のヘッダとフッタを有するが、そのボディには、オーディオデータがまとめて配置されている。
【0040】
従って、仮に、ディスク装置1からAV装置5や6に対して、AV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルを伝送した場合、標準装置であるAV装置5や6では、AV独立フォーマットに対応していない限り、そのAV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルのボディに配置されたビデオデータやオーディオデータを扱うことはできないが、そのAV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイル自体を扱うことはできる。即ち、AV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルは、標準AV多重フォーマットのファイルと同様に、ヘッダ、ボディ、フッタで構成され、そのヘッダとフッタとして、標準AV多重フォーマットのファイルと同一形式のものを採用しているから、そのボディの「中身」(ボディに配置されたデータ)を参照しない限り、AV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイル自体は、標準AVフォーマットのファイルと等価である(標準AVフォーマットに準拠したファイルになっている)。従って、標準装置であるAV装置5や6が、AV独立フォーマットに対応していない場合であっても、AV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイル自体を扱うことはできる。
【0041】
即ち、ディスク装置1と、標準装置であるAV装置5や6との間においては、AV独立フォーマットのファイルのファイル交換だけであれば、行うことが可能である。
【0042】
以上のように、AV独立フォーマットのファイルは、そのボディの「中身」を参照しない限り、標準AV多重フォーマットのファイルと等価であり、この観点からは、AV独立フォーマットのファイルは、標準AV多重フォーマットのファイルと互換性があるということができる。
【0043】
次に、図1において、ディスク装置2には、光ディスク7を着脱することができるようになっている。ディスク装置2は、例えば、AV装置5や6と同様に、標準装置であり、そこに装着された光ディスク7から、AV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルを読み出し、編集装置3に供給する。
【0044】
即ち、上述したように、AV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルは、そのボディの「中身」を参照しない限り、標準AV多重フォーマットのファイルと等価であるから、標準装置であるディスク装置2は、光ディスク7から、AV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルを読み出すことができる。
【0045】
編集装置3は、AV独立フォーマットのファイルを取り扱うことができる、AV独立フォーマットに対応した装置であり、ディスク装置2から供給されるAV独立フォーマットビデオファイルやオーディオファイルを対象に、例えば、AV独立編集を行い、その編集結果としてのAV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルを、ディスク装置2に供給する。
【0046】
そして、ディスク装置2は、そこに装着された光ディスク7に、編集装置3から供給されるAV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルを記録する。
【0047】
即ち、上述したように、AV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルは、そのボディの「中身」を参照しない限り、標準AV多重フォーマットのファイルと等価であるから、標準装置であるディスク装置2は、光ディスク7に、AV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルを記録することができる。
【0048】
上述したように、標準AV多重フォーマットのファイルにおいては、そのボディに、ビデオデータとオーディオデータとが、例えば、1フレーム単位で多重化されて配置されているのに対して、AV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルにおいては、そのボディに、ビデオデータやオーディオデータがまとめて配置されているので、AV独立編集等の編集を容易に行うことができる。そして、AV独立フォーマットのファイルは、標準AV多重フォーマットのファイルと同一形式のヘッダとフッタを有するから、ボディの「中身」を参照しない限り、標準AV多重フォーマットのファイルと互換性があり、これにより、標準装置で扱うことができる。
【0049】
次に、図2は、標準AV多重フォーマットの例を示している。
【0050】
ここで、図2では、ボディに配置されるビデオデータとオーディオデータとして、D10と呼ばれるMPEG(Moving Picture Experts Group) IMX方式で符号化されたビデオデータと、AES(Audio Engineering Society)3形式の非圧縮のオーディオデータを、それぞれ採用した場合の標準AV多重フォーマットを示している。
【0051】
なお、ボディには、その他、DV(Digital Video)等の各種のフォーマットのビデオデータとオーディオデータを配置することが可能である。
【0052】
標準AV多重フォーマットのファイルは、その先頭から、ヘッダ(File Header)、ボディ(File Body)、フッタ(File Footer)が順次配置されて構成される。
【0053】
ヘッダには、その先頭から、ヘッダパーティションパック(Header Partition Pack)、ヘッダメタデータ(Header Metadata)、インデックステーブル(Index Table)が順次配置される。ヘッダパーティションパックには、ヘッダを特定するためのデータや、ボディに配置されるデータの形式、ファイルフォーマットを表す情報などが配置される。ヘッダメタデータには、例えば、ファイルの作成日や、ボディに配置されたデータに関する情報などのファイル単位のメタデータが配置される。インデックステーブルには、ボディに配置される、後述するエディットユニットの位置を表すテーブルが配置される。
【0054】
ここで、メタデータとしては、ビデオファイルに対して、フレームごと等に付されるタイムコードや、UMID(Unique Material Identifier)、ビデオカメラによる撮像が行われた位置を表すGPS(Global Positioning System)の情報、その撮像が行われた日時(年、月、日、時、分、秒)、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)メタデータ、撮像が行われたビデオカメラの設定/制御情報などがある。なお、ARIBメタデータとは、ARIBで標準化され、SDI(Serial Digital Interface)等の標準の通信インタフェースに重畳されるメタデータである。また、ビデオカメラの設定/制御情報とは、例えば、IRIS(アイリス)制御値や、ホワイトバランス/ブラックバランスのモード、レンズのズームやフォーカスなどに関するレンズ情報などである。
【0055】
なお、インデックステーブルは、オプションであり、ヘッダに含めても、含めなくても良い。また、ヘッダには、インデックステーブルの他、種々のオプションのデータを配置することができる。
【0056】
また、ヘッダパーティションパックに配置されるファイルフォーマットを表す情報としては、標準AV多重フォーマットのファイルでは、標準AV多重フォーマットを表す情報が採用されるが、AV独立フォーマットのファイルでは、AV独立フォーマットを表す情報が採用される。但し、ヘッダパーティションパックの形式自体は、標準AV多重フォーマットとAV独立フォーマットにおいて同一である。
【0057】
フッタは、フッタパーティションパック(Footer Partition Pack)で構成され、フッタパーティションパックには、フッタを特定するためのデータなどが配置される。
【0058】
ボディは、1以上のエディットユニット(Edit Unit)で構成される。エディットユニットは、1フレームの単位であり、そこには、1フレーム分のAVデータその他が配置される。
【0059】
即ち、エディットユニットは、その先頭から、システムアイテム(Sytem Item)、ピクチャアイテム(Picture Item)、サウンドアイテム(Sound Item)、オグジュアリアイテム(Auxiliary Item)が配置されて構成される。
【0060】
システムアイテムには、その後段のピクチャアイテムに配置されるビデオデータのフレームについてのメタデータ(フレーム単位のメタデータ)が配置される。ここで、フレーム単位のメタデータとしては、例えば、タイムコードなどがある。
【0061】
ピクチャアイテムには、1フレーム分のビデオデータが配置される。図2では、上述したD10形式のビデオデータが配置される。
【0062】
ここで、ピクチャアイテムには、1フレームのビデオデータがKLV(Key,Length,Value)構造にKLVコーディングされて配置される。
【0063】
KLV構造とは、その先頭から、キー(Key)、レングス(Length)、バリュー(Value)が順次配置された構造であり、キーには、バリューに配置されるデータがどのようなデータであるかを表す、SMPTE 298Mの規格に準拠した16バイトのラベルが配置される。レングスには、バリューに配置されるデータのデータ長が配置される。バリューには、実データ、即ち、ここでは、1フレームのビデオデータが配置される。
【0064】
また、ピクチャアイテムは、そのデータ長が、KAG(KLV Alignment Grid)を基準とする固定長となっている。そして、ピクチャアイテムを固定長とするのに、スタッフィング(stuffing)のためのデータとしてのフィラー(Filler)が、やはりKLV構造とされて、ピクチャアイテムのビデオデータの後に配置される。
【0065】
なお、ピクチャアイテムのデータ長であるKAGを基準とする固定長は、例えば、光ディスク7のセクタ長の整数倍(例えば、512バイトや2Kバイトなど)とされている。この場合、光ディスク7とピクチャアイテムとの、いわば親和性が高くなり、光ディスク7に対するピクチャアイテムの読み書き処理の高速化を図ることができる。
【0066】
また、上述のシステムアイテム、並びに後述するサウンドアイテムおよびオグジュアリアイテムにおいても、ピクチャアイテムと同様に、KLV構造が採用されているとともに、そのデータ長がKAGを基準とする固定長になっている。
【0067】
サウンドアイテムには、ピクチャアイテムに配置されたビデオデータのフレームにおける1フレーム分のオーディオデータが、上述のピクチャアイテムにおける場合と同様にKLV構造で配置される。
【0068】
また、サウンドアイテムには、複数としての、例えば8チャネルのオーディオデータが多重化されて配置される。
【0069】
即ち、サウンドアイテムにおいて、KLV構造のバリューには、その先頭から、エレメントヘッダEH(Element Header)、オーディオサンプルカウントASC(Audio Sample Count)、ストリームバリッドフラグSVF(Stream Valid Flags)、多重化された8チャネルのオーディオデータが順次配置される。
【0070】
ここで、サウンドアイテムにおいて、8チャネルのオーディオデータは、1フレームにおける8チャネルそれぞれのオーディオデータの第1サンプル、第2サンプル、・・・といった順番に、オーディオデータのサンプルが配置されることにより多重化されている。図2の最下部に示したオーディオデータにおいて、括弧付きで示してある数字は、オーディオデータのサンプルが何サンプル目かを表している。
【0071】
また、エレメントヘッダEHには、そのエレメントヘッダを特定するためのデータなどが配置される。オーディオサンプルカウントASCには、サウンドアイテムに配置されているオーディオデータのサンプル数が配置される。ストリームバリッドフラグSVFは、8ビット(1バイト)のフラグで、各ビットは、そのビットに対応するチャネルのオーディオデータが有効か、無効かを表す。即ち、ストリームバリッドフラグSVFの各ビットは、そのビットに対応するチャネルのオーディオデータが有効である場合に、例えば1とされ、無効である場合に、例えば0とされる。
【0072】
オグジュアリアイテムには、必要なユーザデータが配置される。従って、オグジュアリアイテムは、ユーザが任意のデータを配置することができるエリアである。
【0073】
以上のように、標準AV多重フォーマットでは、フレーム単位のメタデータが配置されるシステムアイテム、ビデオデータが配置されるピクチャアイテム、オーディオデータが配置されるサウンドアイテム、ユーザデータが配置されるオグジュアリアイテムが、1フレーム単位で多重化されており、さらに、サウンドアイテムでは、8チャネルのオーディオデータが、1サンプル単位で多重化されている。
【0074】
このため、ビデオデータとオーディオデータが、別々にまとめて配置されているファイルでは、そのまとまったビデオデータのファイルとオーディオデータのファイルをすべて受信してからでないと、そのビデオデータおよびオーディオデータの再生を開始することができないが、標準AV多重フォーマットでは、ビデオデータとオーディオデータとがフレーム単位で多重化されているため、1フレーム分のビデオデータとオーディオデータを受信すれば、そのフレームのビデオデータおよびオーディオデータを、即座に再生することができる。従って、標準AV多重フォーマットは、ストリーミングに適しているということができる。
【0075】
以上のように、標準AVフォーマットは、ビデオデータとオーディオデータとがフレーム単位で多重化されているので、ストリーミングには適している。しかしながら、その反面、ビデオデータとオーディオデータそれぞれを別々に編集するAV独立編集がしにくい。
【0076】
さらに、ファイル単位のメタデータも、エディットユニットのシステムアイテムに散在しており、編集時等において扱いにくい。
【0077】
また、標準AVフォーマットで採用可能なAES3形式では、オーディオデータの1サンプルに、少なくとも4バイトを割り当てる仕様になっており、ファイルの全体の大きさが大になる。
【0078】
そこで、図3は、AV独立フォーマットの例を示している。
【0079】
AV独立フォーマットでは、標準AV多重フォーマットにおいて多重化されているビデオデータ、オーディオデータ、ファイル単位のメタデータ、ユーザデータが、それぞれまとめて配置されたファイルとされる。
【0080】
即ち、AV独立フォーマットでは、標準AV多重フォーマットにおいてビデオデータが配置されるピクチャアイテムがまとめてボディに配置され、さらに、そのボディに、標準AV多重フォーマットと同一形式のヘッダとフッタが付加されて、ビデオファイルが構成される。
【0081】
なお、AV独立フォーマットのビデオファイルのボディには、光ディスク7のセクタ長の整数倍のピクチャアイテムがまとめて配置されているため、そのボディ全体の大きさも、光ディスク7のセクタ長の整数倍になっている。即ち、AV独立フォーマットのビデオファイルのボディは、セクタアラインメント(sector alignment)がとれた大きさとなっている。
【0082】
さらに、ビデオファイルのボディ全体の大きさは、光ディスク7のECCブロック長の整数倍になっている。後述するように、ボディの最後のフィラーは、ビデオファイルのボディ全体の大きさが、光ディスク7のECC(Error Correction Code:誤り訂正符号)ブロック長の整数倍となるように、その大きさが調整されている。
【0083】
ECCブロックは、光ディスク7の読み書きの単位となる、ECC処理が施される単位である。
【0084】
なお、セクタは、光ディスク7の物理的単位領域の一例であり、ECCブロックは、光ディスク7の読み書きを行う単位の一例である。また、光ディスク7の物理的単位領域は、例えば、複数の固定数のセクタとすることが可能である。光ディスク7の読み書きを行う単位は、例えば、複数の固定数の物理的単位領域とすることが可能である。
【0085】
ここで、ECC処理は、例えば、後述する信号処理部115で、ECCブロック単位で施される。ECCブロックは、1以上の個数のセクタで構成することができる。
【0086】
以下では、1つのセクタを、光ディスク7の物理的単位領域とし、1つのECCブロックを、1以上のセクタからなる、読み書きを行う単位として説明を行う。
【0087】
また、図2では、標準AV多重フォーマットのファイルのヘッダに、インデックステーブルを図示してあるが、MXFでは、上述したように、インデックステーブルはオプションであり、図3のビデオファイルでは(後述するオーディオファイルでも同様)、インデックステーブルを採用していない。
【0088】
AV独立フィーマットでは、標準AV多重フォーマットにおいてサウンドアイテムに配置される、多重化された8チャンネルのオーディオデータを、各チャンネルごとのオーディオデータに分離したものであって、AES3形式からWAVE形式に変換したものが、各チャネルごとのファイルのボディに、KLV構造で配置され、さらに、そのボディに、標準AV多重フォーマットと同一形式のヘッダとフッタが付加されて、オーディオファイルが構成される。
【0089】
即ち、AV独立フォーマットでは、8チャンネルのオーディオデータについて、各チャネルのオーディオファイルが、独立に構成される。各チャネルのオーディオファイルは、そのチャネルのオーディオデータをWAVE形式にし、かつまとめてKLV構造化したものが、ボディに配置され、さらに、そのボディに、標準AV多重フォーマットと同一形式のヘッダとフッタが付加されて構成される。
【0090】
なお、AV独立フォーマットのオーディオファイルのボディには、上述したように、あるチャネルのWAVE形式のオーディオデータをまとめてKLV構造化したものが配置されるが、このオーディオデータ全体の大きさが、光ディスク7のECCブロック長の整数倍になるとは限らない。そこで、AV独立フォーマットのオーディオファイルのボディには、KLV構造のオーディオデータの後に、KLV構造のフィラーが配置されると共に、ヘッダの後およびフッタの後にフィラーが配置される。
【0091】
AV独立フォーマットでは、以上のようなビデオファイル、8チャネルそれぞれごとのオーディオファイルの他、標準AV多重フォーマットにおいてヘッダメタデータに配置されるファイル単位のメタデータがまとめて配置されたファイル単位のメタデータファイルと、標準AV多重フォーマットにおいてフレーム単位のメタデータが配置されたシステムアイテムがまとめて配置されたフレーム単位のメタデータファイルが構成される。さらに、AV独立フォーマットでは、標準AV多重フォーマットにおいてユーザデータが配置されたオグジュアリアイテムがまとめて配置されたオグジュアリファイルが構成される。
【0092】
そして、AV独立フォーマットでは、ビデオファイル、8チャネルそれぞれごとのオーディオファイル、ファイル単位のメタデータファイル、フレーム単位のメタデータファイル、オグジュアリファイルそれぞれへのポインタが記述されたマスタファイル(master File)が構成される。
【0093】
即ち、マスタファイルは、例えば、XML(Extensible Markup Language)で記述され、そこには、ビデオファイル、8チャネルそれぞれごとのオーディオファイル、ファイル単位のメタデータファイル、フレーム単位のメタデータファイル、オグジュアリファイルそれぞれへのポインタとして、例えば、各ファイルのファイル名が記述される。
【0094】
従って、マスタファイルから、ビデオファイル、8チャネルそれぞれごとのオーディオファイル、ファイル単位のメタデータファイル、フレーム単位のメタデータファイル、オグジュアリファイルを参照することができる。
【0095】
なお、例えば、オグジュアリファイルは、オプショナルなファイルとすることができる。
【0096】
また、図3では、ファイル単位のメタデータファイル、フレーム単位のメタデータファイル、オグジュアリファイルは、標準AV多重フォーマットと同一形式のヘッダとフッタを有していないが、これらのファイル単位のメタデータファイル、フレーム単位のメタデータファイル、オグジュアリファイルも、標準AV多重フォーマットと同一形式のヘッダとフッタを付加して構成することができる。
【0097】
さらに、AV独立フォーマットのビデオファイルとオーディオファイルのヘッダを構成するヘッダメタデータには、最小セットのファイル単位のメタデータが配置される。
【0098】
即ち、AV独立フォーマットでは、標準AV多重フォーマットにおいてヘッダメタデータに配置されるファイル単位のメタデータがまとめて配置されたファイル単位のメタデータファイルが存在するので、そのメタデータファイルに配置されるファイル単位のメタデータを、ビデオファイルとオーディオファイルのヘッダを構成するヘッダメタデータに重複して配置するのは、冗長であり、また、AV独立フォーマットのファイル全体の大きさを大にすることになる。
【0099】
しかしながら、MXFにおいて、ヘッダメタデータは、ヘッダに必須の項目であり、ヘッダメタデータをまったく配置せずにヘッダを構成したのでは、そのヘッダは、標準AV多重フォーマットと同一形式のヘッダでなくなることとなる。
【0100】
一方、MXFにおいて、ヘッダメタデータに配置すべきファイル単位のメタデータには、種々の項目があるが、その項目の中には、必須のものと、オプショナルなものとがある。
【0101】
そこで、ファイルの大きさが大になるのを抑制するとともに、標準AV多重フォーマットとの互換性を維持するために、AV独立フォーマットのビデオファイルとオーディオファイルのヘッダを構成するヘッダメタデータには、最小セットのファイル単位のメタデータ、即ち、MXFにおいて、ヘッダメタデータに配置することが必須とされている項目のメタデータのみが配置される。
【0102】
以上のように、AV独立フォーマットでは、ビデオデータがまとめてビデオファイルに配置されるとともに、各チャネルのオーディオデータがまとめて、そのチャネルのオーディオファイルに配置されるので、ビデオデータとオーディオデータそれぞれを別々に編集するAV独立編集などの編集を、容易に行うことができる。
【0103】
さらに、AV独立フォーマットでは、オーディオデータが、WAVE形式とされるので、標準AV独立フォーマットのように、AES3形式のオーディオデータを採用する場合に比較して、データ量を小さくすることができる。その結果、AV独立フォーマットのファイルを、光ディスク7等のストレージに記録する場合には、標準AV多重フォーマットのファイルを記録する場合に比較して、その記録に必要なストレージの容量を抑制することができる。
【0104】
また、AV独立フォーマットのビデオファイルとオーディオファイルは、標準AV多重フォーマットのファイルと同様に、先頭から、ヘッダ、ボディ、フッタが配置されて構成され、さらに、ヘッダとフッタは、標準AV多重フォーマットと同一形式のものであるので、ディスク装置1において、AV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルを、リムーバブルな光ディスク7に記録し、その光ディスク7を、ディスク装置2に装着した場合に、ディスク装置2が、標準装置(MXFのファイルを扱うことのできる装置)であれば、光ディスク7から、AV独立フォーマットのビデオファイルやオーディオファイルを読み出すことができる。
【0105】
さらに、AV独立フォーマットでは、ファイル単位のメタデータと、フレーム単位のメタデータとは、それぞれ別々にまとめられ、いずれも、1つのファイルとされるので、メタデータを使用した検索処理が容易となる。
【0106】
図4および図5は、AV独立フォーマットのビデオファイルのデータ量を説明する図である。図4で示されるように、AV独立フォーマットのビデオファイルのヘッダの後には、フィラーが配置され、ヘッダ全体の大きさは、光ディスク7のECCブロック長の整数倍とされる。ビデオファイルのヘッダの境界が、光ディスク7のECCブロックの境界に一致するように、ビデオファイルが光ディスク7に書き込まれる。
【0107】
ビデオファイルのフッタの後には、フィラーが配置され、フッタ全体の大きさは、光ディスク7のECCブロック長の整数倍とされる。ビデオファイルのフッタの境界が、光ディスク7のECCブロックの境界に一致するように、ビデオファイルが光ディスク7に書き込まれる。
【0108】
ビデオファイルのボディ全体の大きさは、光ディスク7のECCブロック長の整数倍とされ、ボディの境界が、光ディスク7のECCブロックの境界に一致するように、ビデオファイルは、光ディスク7に書き込まれる。さらに、ボディの各ピクチャアイテムおよびその後ろのフィラーは、光ディスク7のセクタ長の整数倍になっている。ピクチャアイテムの前側の境界が、セクタの境界に一致し、ピクチャアイテムに付されたフィラーの後ろ側の境界が、セクタの境界に一致するように、ビデオファイルが光ディスク7に書き込まれる。
【0109】
図5で示されるように、ボディ全体の大きさが、光ディスク7のECCブロック長の整数倍となるように、ボディの最後のフィラーは、その大きさが調整される。ビデオファイルが光ディスク7に書き込まれた場合、ボディの最後のピクチャアイテムに付されたフィラーの後ろ側の境界は、ECCブロックの境界に一致する。
【0110】
図6は、AV独立フォーマットのオーディオファイルのデータ量を説明する図である。オーディオファイルのヘッダ、およびボディのKLV構造とされたオーディオデータのキーおよびレングスの大きさが、光ディスク7のECCブロック長の整数倍となるように、ヘッダの最後にフィラーは、その大きさが調整される。オーディオファイルのヘッダの前側の境界が、光ディスク7のECCブロックの境界に一致するように、光ディスク7にオーディオファイルが書き込まれる。また、レングスの後ろ側の境界が、光ディスク7のECCブロックの境界に一致するように、光ディスク7にオーディオファイルが書き込まれる。
【0111】
ボディのKLV構造とされたオーディオデータのバリューおよびボディに付加されているKLV構造とされたフィラーの大きさは、光ディスク7のECCブロック長の整数倍とされる。ボディの後ろ側の境界が、光ディスク7のECCブロックの境界に一致するように、光ディスク7にオーディオファイルが書き込まれる。
【0112】
オーディオファイルのフッタの後には、フィラーが配置され、フッタ全体の大きさは、光ディスク7のECCブロック長の整数倍とされる。オーディオファイルのフッタの前後の境界が、光ディスク7のECCブロックの境界に一致するように、光ディスク7にオーディオファイルが書き込まれる。
【0113】
次に、図7は、図1のディスク装置1が有するフォーマット変換部12の構成例を示している。
【0114】
フォーマット変換部12は、標準/独立変換部21と、独立/標準変換部22とから構成されている。
【0115】
標準/独立変換部21は、通信I/F13から供給される図2の標準AV多重フォーマットのファイルを、図3のAV独立フォーマットのファイルに変換し、ディスクドライブ装置11に供給する。独立/標準変換部22は、ディスクドライブ装置11から供給される図3のAV独立フォーマットのファイルを、図2の標準AV多重フォーマットのファイルに変換し、通信I/F13に供給する。
【0116】
次に、図8は、図7の標準/独立変換部21の構成例を示している。
【0117】
バッファ31には、通信I/F13から標準AV多重フォーマットのファイルが供給されるようになっている。バッファ31は、そこに供給される標準AV多重フォーマットのファイルを一時記憶する。
【0118】
マスタファイル生成部32は、バッファ31に、標準AV多重フォーマットのファイルが記憶されると、その標準AV多重フォーマットのファイルについて、AV独立フォーマットのマスタファイルを生成し、バッファ44に供給する。
【0119】
ヘッダ取得部33は、バッファ31に記憶された標準AV多重フォーマットのファイルからヘッダを抽出することで取得し、そのヘッダを、ヘッダメタデータ抽出部35に供給する。
【0120】
ボディ取得部34は、バッファ31に記憶された標準AV多重フォーマットのファイルからボディを抽出することで取得し、そのボディを、システムアイテム処理部36、オグジュアリアイテム抽出部38、ピクチャアイテム抽出部40、およびサウンドアイテム抽出部42に供給する。
【0121】
ヘッダメタデータ抽出部35は、ヘッダ取得部33から供給されるヘッダから、ヘッダメタデータを抽出し、そのヘッダメタデータに配置されたファイル単位のメタデータを、メタデータファイル生成部37に供給する。システムアイテム処理部36は、ボディ取得部34から供給されるボディの各エディットユニットから、フレーム単位のメタデータが配置されたシステムアイテムを抽出し、メタデータファイル生成部37に供給する。メタデータファイル生成部37は、ヘッダメタデータ抽出部35から供給されるファイル単位のメタデータを配置したファイル単位のメタデータファイルを生成するとともに、システムアイテム処理部36から供給される各エディットユニットのシステムアイテムをまとめて(シーケンシャルに)配置したフレーム単位のメタデータファイルを生成し、そのファイル単位とフレーム単位のメタデータファイルを、バッファ44に供給する。
【0122】
オグジュアリアイテム抽出部38は、ボディ取得部34から供給されるボディの各エディットユニットから、フレーム単位のユーザデータが配置されたオグジュアリアイテムを抽出し、オグジュアリファイル生成部39に供給する。オグジュアリファイル生成部39は、オグジュアリアイテム抽出部38から供給される各エディットユニットのオグジュアリアイテムをまとめて配置したオグジュアリファイルを生成し、バッファ44に供給する。
【0123】
ピクチャアイテム抽出部40は、ボディ取得部34から供給されるボディの各エディットユニットから、フレーム単位のビデオデータが配置されたピクチャアリアイテムを抽出し、ビデオファイル生成部41に供給する。ビデオファイル生成部41は、ピクチャアイテム抽出部40から供給される各エディットユニットのピクチャアイテムをまとめてボディに配置し、さらに、そのボディに、標準AV多重フォーマットのファイルと同一形式のヘッダとフッタを付加したビデオファイルを生成し、バッファ44に供給する。
【0124】
サウンドアイテム抽出部42は、ボディ取得部34から供給されるボディの各エディットユニットから、フレーム単位のオーディオデータが配置されたサウンドアイテムを抽出し、オーディオファイル生成部43に供給する。オーディオファイル生成部43は、サウンドアイテム抽出部42から供給される各エディットユニットのサウンドアイテムに配置された各チャネルのオーディオデータを、各チャネルごとにまとめてボディに配置し、さらに、そのボディに、標準AV多重フォーマットのファイルと同一形式のヘッダとフッタを付加した各チャネルごとのオーディオファイルを生成し、バッファ44に供給する。
【0125】
バッファ44は、マスタファイル生成部32から供給されるマスタファイル、メタデータファイル生成部37から供給されるファイル単位とフレーム単位それぞれのメタデータファイル、オグジュアリファイル生成部39から供給されるオグジュアリファイル、ビデオファイル生成部41から供給されるビデオファイル、およびオーディオファイル生成部43から供給される各チャネルごとのオーディオファイルを一時記憶し、それらのファイルを、AV独立フォーマットのファイルとして、ディスクドライブ装置11に供給する。
【0126】
次に、図9は、図8のビデオファイル生成部41の構成例を示している。
【0127】
ピクチャアイテム抽出部40から供給される各エディットユニットのピクチャアイテムは、結合部51に供給される。結合部51は、そこに供給される各エディットユニットのピクチャアイテムを順次結合(連結)し、フッタ生成部52に供給する。フッタ生成部52は、結合部51から供給される、各エディットユニットのピクチャアイテムが結合されたものをボディとして、そのボディに付加する、標準AV多重フォーマットのファイルと同一形式のフッタを生成する。フッタ生成部52は、フッタおよびボディをヘッダ生成部53に供給する。
【0128】
ヘッダ生成部53は、フッタ生成部52はから供給されたフッタおよびボディに付加する、ヘッダを生成する。ヘッダ生成部53は、ヘッダ、ボディ、およびフッタをフィラー生成部54に供給する。
【0129】
フィラー生成部54は、ヘッダに付加するフィラー、フッタに付加するフィラーを生成する。さらに、フィラー生成部54は、ボディの最後のフィラーを生成する。フィラー生成部54のKLVエンコーダ55は、ボディの最後のフィラーをKLV構造にエンコードする。
【0130】
フィラー生成部54は、フィラーを付加した、ヘッダ、ボディ、およびフッタからなるAV独立フォーマットのビデオファイルを構成して出力する。
【0131】
フィラー生成部54によって生成されたフィラーを、ビデオファイルにおける、ヘッダ、ボディ、またはフッタに付加することにより、ヘッダ、ボディ、およびフッタのデータ量は、光ディスク7のECCブロック長の整数倍に調整される。
【0132】
このようにすることで、ビデオファイルを光ディスク7に書き込む場合、ECCブロックの一部にヘッダ、ボディ、またはフッタが記録されることが防止され、ビデオファイルの読み書きをより効率良くできるようになる。
【0133】
また、ヘッダ、ボディ、およびフッタのそれぞれが、光ディスク7のECCブロック長の整数倍なので、ヘッダ、ボディ、およびフッタのそれぞれの境界がECCブロックの境界に一致するように記録すれば、ヘッダのみ、ボディのみ、またはフッタのみを書き込むか、読み出す場合に、最小の数のECCブロックへの書き込み、または最小の数のECCブロックからの読み出しで、ヘッダ、ボディ、若しくはフッタを書き込むか、または読み出すことができるようになる。すなわち、光ディスク7への、ビデオファイルの読み書きの処理をより効率良くできるようになる。
【0134】
次に、図10は、図8のオーディオファイル生成部43の構成例を示している。
【0135】
サウンドアイテム抽出部42から供給される各エディットユニットのサウンドアイテムは、KLVデコーダ61に供給される。KLVデコーダ61は、各エディットユニットのサウンドアイテムに配置されたオーディオデータのKLV構造を分解し、その結果得られる、8チャネルが多重化されたオーディオデータ(以下、適宜、多重化オーディオデータという)を、チャネル分離部62に供給する。
【0136】
チャネル分離部62は、KLVデコーダ61から供給される、各サウンドアイテムごとの多重化オーディオデータから、各チャネルのオーディオデータを分離し、その各チャネルのオーディオデータを、チャネルごとにまとめて、データ変換部63に供給する。
【0137】
データ変換部63は、チャネル分離部62から供給される各チャネルのオーディオデータの符号化方式を変換する。即ち、標準AV多重フォーマットでは、オーディオデータは、AES3形式で符号化されたものとなっているが、AV独立フォーマットでは、オーディオデータはWAVE方式で符号化されたものとなっている。このため、データ変換部63は、チャネル分離部62から供給される、AES3方式で符号化されたオーディオデータ(AES3方式のオーディオデータ)を、WAVE方式で符号化されたオーディオデータ(WAVE方式のオーディオデータ)に変換する。
【0138】
なお、ここでは、データ変換部63において、AES3方式のオーディオデータを、WAVE方式のオーディオデータに変換するようにしたが、データ変換部63では、オーディオデータを、WAVE方式以外のオーディオデータに変換することが可能である。即ち、データ変換部63でのオーディオデータの変換は、AES3方式のオーディオデータのデータ量を抑制することを目的として行うものであり、その目的を達成することができる符号化方式であれば、データ変換部63では、どのような符号化方式を採用しても良い。
【0139】
また、オーディオデータのデータ量が問題とならない場合は、オーディオファイル生成部43は、データ変換部63を設けずに構成することが可能である。
【0140】
データ変換部63で得られたWAVE方式の各チャネルごとのオーディオデータは、KLVエンコーダ64に供給される。KLVエンコーダ64は、データ変換部63から供給されるチャネルごとにまとめられたオーディオデータそれぞれを、KLV構造にKLVコーディングし、ヘッダ生成部65に供給する。
【0141】
ヘッダ生成部65は、KLVエンコーダ64から供給される各チャネルのオーディオデータそれぞれをボディとして、各チャネルのボディに付加する、標準AV多重フォーマットのファイルと同一形式のヘッダを生成し、ボディおよびヘッダをフッタ生成部66に供給する。
【0142】
フッタ生成部66は、ボディに付加する、標準AV多重フォーマットのファイルと同一形式のフッタを生成する。フッタ生成部66は、ヘッダ、フッタ、およびボディをフィラー生成部67に供給する。
【0143】
フィラー生成部67は、ヘッダに付加するフィラー、ボディに付加するフィラー、およびフッタに付加するフィラーを生成する。ここで、フィラー生成部67は、図6で示されるように、ヘッダおよびKLVエンコーダ64に付加されたキーおよびレングスのデータ量が、ECCブロックのデータ量の整数倍となるように、フィラーを生成して、生成したフィラーをヘッダの後ろに付加する。また、フィラー生成部67は、図6で示されるように、フッタのデータ量が、ECCブロックのデータ量の整数倍となるように、フィラーを生成して、生成したフィラーをフッタの後ろに付加する。
【0144】
フィラー生成部67のKLVエンコーダ68は、ボディに付加するフィラーをKLV構造にエンコードする。フィラー生成部67は、図6で示されるように、オーディオデータのデータ量が、ECCブロックのデータ量の整数倍となるように、KLV構造にエンコードされたフィラーを生成して、生成したフィラーをオーディオデータの後ろに付加する。
【0145】
なお、KLVエンコーダ64およびヘッダ生成部65は、先頭データ生成部71を構成する。
【0146】
このように、フィラー生成部54によって生成されたフィラーを、ヘッダ、オーディオデータ、またはフッタに付加することにより、オーディオファイルにおける、ヘッダおよびKLVエンコーダ64に付加されたキーおよびレングス、オーディオデータ、およびフッタのデータ量は、光ディスク7のECCブロック長の整数倍に調整される。
【0147】
このようにすることで、オーディオファイルを光ディスク7に書き込む場合、ECCブロックの一部にヘッダ、ボディ、またはフッタが記録されることが防止され、ビデオファイルの読み書きをより効率良くできるようになる。
【0148】
また、ヘッダおよびKLVエンコーダ64に付加されたキーおよびレングス、オーディオデータ、並びにフッタのそれぞれが、光ディスク7のECCブロック長の整数倍なので、ヘッダおよびKLVエンコーダ64に付加されたキーおよびレングス、オーディオデータ、またはフッタのそれぞれの境界がECCブロックの境界に一致するように記録すれば、ヘッダおよびKLVエンコーダ64に付加されたキーおよびレングスのみ、オーディオデータのみ、またはフッタのみを書き込むか、読み出す場合に、最小の数のECCブロックへの書き込み、または最小の数のECCブロックからの読み出しで、ヘッダおよびKLVエンコーダ64に付加されたキーおよびレングス、オーディオデータ、若しくはフッタを書き込むか、または読み出すことができるようになる。すなわち、光ディスク7への、オーディオファイルの読み書きの処理をより効率良くできるようになる。
【0149】
次に、図8の標準/独立変換部21では、AV独立フォーマットのファイルとしてのマスタファイルを生成するマスタファイル生成処理、ファイル単位とフレーム単位のメタデータファイルそれぞれを生成するメタデータファイル生成処理、オグジュアリファイルを生成するオグジュアリファイル生成処理、ビデオファイルを生成するビデオファイル生成処理、オーディオファイルを生成するオーディオファイル生成処理が行われる。
【0150】
そこで、図11乃至図13のフローチャートを参照して、標準/独立変換部21が行うマスタファイル生成処理、メタデータファイル生成処理、オグジュアリファイル生成処理、ビデオファイル生成処理、およびオーディオファイル生成処理について説明する。
【0151】
まず最初に、図11のフローチャートを参照して、マスタファイル生成処理について説明する。
【0152】
例えば、バッファ31(図8)に、標準AVフォーマットのファイルが供給されて記憶されると、マスタファイル生成処理が開始され、まず最初に、ステップS1において、マスタファイル生成部32(図8)は、ファイル単位とフレーム単位それぞれのメタデータファイル、オグジュアリファイル、ビデオファイル、各チャネルそれぞれのオーディオファイルのファイル名を生成し、ステップS2に進む。ステップS2では、マスタファイル生成部32は、ステップS1で生成した各ファイル名のファイルへのリンクを、XMLで記述したマスタファイルを生成し、バッファ44に供給して記憶させ、マスタファイル生成処理を終了する。
【0153】
次に、図12のフローチャートを参照して、ファイル単位のメタデータファイルを生成するファイル単位のメタデータファイル生成処理について説明する。
【0154】
例えば、バッファ31(図8)に、標準AVフォーマットのファイルが供給されて記憶されると、ファイル単位のメタデータファイル生成処理が開始され、まず最初に、ステップS11において、ヘッダ取得部33は、バッファ31に記憶された標準AVフォーマットのファイルからヘッダを取得し、ヘッダメタデータ抽出部35に供給して、ステップS12に進む。ステップS12では、ヘッダメタデータ抽出部35が、ヘッダ取得部33から供給されるヘッダから、ヘッダメタデータを抽出し、そのヘッダメタデータに配置されたファイル単位のメタデータを、メタデータファイル生成部37に供給して、ステップS13に進む。ステップS13では、メタデータファイル生成部37が、ヘッダメタデータ抽出部35から供給されるファイル単位のメタデータを配置したファイル単位のメタデータファイルを生成し、バッファ44に供給して記憶させ、ファイル単位のメタデータファイル生成処理を終了する。
【0155】
次に、図13のフローチャートを参照して、フレーム単位のメタデータファイルを生成するフレーム単位のメタデータファイル生成処理について説明する。
【0156】
例えば、バッファ31(図8)に、標準AVフォーマットのファイルが供給されて記憶されると、フレーム単位のメタデータファイル生成処理が開始され、まず最初に、ステップS21において、ボディ取得部34は、バッファ31に記憶された標準AV多重フォーマットのファイルからボディを取得し、システムアイテム処理部36に供給して、ステップS22に進む。ステップS22では、システムアイテム処理部36は、ボディ取得部34から供給されるボディの各エディットユニットから、フレーム単位のメタデータが配置されたシステムアイテムを抽出し、メタデータファイル生成部37に供給して、ステップS23に進む。ステップS23では、メタデータファイル生成部37は、システムアイテム処理部36から供給される各エディットユニットのシステムアイテムにフィラーを付加して、ステップS24に進む。
【0157】
ステップS24では、メタデータファイル生成部37は、フィラーが付加されたシステムアイテムを結合することにより、その各エディットユニットのシステムアイテムまとめて配置したフレーム単位のメタデータファイルのボディを生成して、生成したボディをバッファ44に供給して、ステップS25に進む。ステップS25では、バッファ44は、メタデータファイルのボディを出力し、ステップS26に進む。
【0158】
ステップS26では、メタデータファイル生成部37は、フッタを生成して、ステップS27に進む。ステップS27では、メタデータファイル生成部37は、フッタのフィラーを生成して、フィラーが付加されたフッタをバッファ44に供給して、ステップS28に進む。ステップS28において、バッファ44は、フッタを出力して、ステップS29に進む。
【0159】
ステップS29において、メタデータファイル生成部37は、ヘッダを生成して、ステップS30に進む。ステップS27では、メタデータファイル生成部37は、ヘッダのフィラーを生成して、フィラーが付加されたヘッダをバッファ44に供給して、ステップS31に進む。ステップS31において、バッファ44は、ヘッダを出力して、フレーム単位のメタデータファイル生成処理を終了する。
【0160】
次に、図14のフローチャートを参照して、オグジュアリファイルを生成するオグジュアリファイル生成処理について説明する。
【0161】
例えば、バッファ31(図8)に、標準AVフォーマットのファイルが供給されて記憶されると、オグジュアリファイル生成処理が開始され、まず最初に、ステップS41において、ボディ取得部34は、バッファ31に記憶された標準AV多重フォーマットのファイルからボディを取得し、オグジュアリアイテム抽出部38に供給して、ステップS42に進む。ステップS42では、オグジュアリアイテム抽出部38は、ボディ取得部34から供給されるボディの各エディットユニットからオグジュアリアイテムを抽出し、オグジュアリファイル生成部39に供給して、ステップS43に進む。ステップS43では、オグジュアリファイル生成部39は、オグジュアリアイテム抽出部38から供給される各エディットユニットのオグジュアリアイテムを結合することにより、その各エディットユニットのオグジュアリアイテムまとめて配置したオグジュアリファイルを生成し、バッファ44に供給して記憶させ、オグジュアリファイル生成処理を終了する。
【0162】
次に、図15のフローチャートを参照して、ビデオファイルを生成するビデオファイル生成処理について説明する。
【0163】
例えば、バッファ31(図8)に、標準AVフォーマットのファイルが供給されて記憶されると、ビデオファイル生成処理が開始され、まず最初に、ステップS51において、ボディ取得部34は、バッファ31に記憶された標準AV多重フォーマットのファイルからボディを取得し、ピクチャアイテム抽出部40に供給して、ステップS52に進む。ステップS52では、ピクチャアイテム抽出部40は、ボディ取得部34から供給されるボディの各エディットユニットからピクチャアイテムを抽出し、ビデオファイル生成部41に供給して、ステップS53に進む。ステップS53では、ビデオファイル生成部41(図9)において、結合部51が、ピクチャアイテム抽出部40から供給される各エディットユニットのピクチャアイテムを結合することにより、その各エディットユニットのピクチャアイテムをまとめて配置したボディを生成して、ステップS54に進む。
【0164】
ステップS54では、ビデオファイル生成部41は、結合したピクチャアイテムが最後のピクチャアイテムであるか否かを判定し、最後のピクチャアイテムでないと判定された場合、ステップS55に進み、生成したボディをバッファ44に出力して、ステップS52に戻り、上述した処理を繰り返す。この場合、フッタ生成部52、ヘッダ生成部53、およびフィラー生成部54は、ボディをそのまま通過させる。
【0165】
ステップS54において、最後のピクチャアイテムであると判定された場合、ステップS56に進み、ビデオファイル生成部41(図9)において、フィラー生成部54が、KLV構造に変換されたときに、ボディのデータ量がECCブロックの整数倍となるようにデータ量が調整された、最後のピクチャアイテムのフィラーを生成して、ステップS57に進む。ステップS57では、KLVエンコーダ55が、最後のピクチャアイテムのフィラーをKLV構造に変換して、ステップS58に進む。ステップS58では、ビデオファイル生成部41が、KLV構造に変換されたフィラーをボディとして、出力して、ステップS59に進む。
【0166】
ステップS59では、フッタ生成部52が、フッタを生成して、ステップS60に進む。ステップS60では、フィラー生成部54が、フッタのデータ量がECCブロックの整数倍となるようにデータ量が調整された、フッタのフィラーを生成して、ステップS61に進む。ステップS61では、ビデオファイル生成部41が、フッタを出力して、ステップS62に進む。
【0167】
ステップS62では、ヘッダ生成部53が、ヘッダを生成して、ステップS63に進む。ステップS63では、フィラー生成部54が、ヘッダのデータ量がECCブロックの整数倍となるようにデータ量が調整された、ヘッダのフィラーを生成して、ステップS64に進む。ステップS64では、ビデオファイル生成部41が、ヘッダを出力して、ビデオファイル生成処理を終了する。
【0168】
このように、ヘッダをボディおよびフッタの後に生成するようにしたので、ビデオデータの再生時間またはタイムコード(TC)などの、ボディが確定しなければ決まらないデータを含むヘッダを1度の処理で生成することができるようになる。
【0169】
例えば、最初にヘッダを生成すると、ビデオデータの再生時間またはタイムコード(TC)などデータは、ボディの生成が終了するまで確定しないので、書き込む事が出来ず、ボディの生成が終了したとき、再度、ヘッダに再生時間またはタイムコードなどを書き込まねばならず、2度手間であった。この場合、光ディスク7などの記録媒体にビデオファイルを記録する場合、ヘッダをシークする余計な処理が発生することになるか、または、ヘッダのデータ量が確定しないので、ヘッダの記録に要する領域の確保が困難になり、時には、光ディスク7上において、ヘッダがボディおよびフッタに対して離れた位置に記録されることになってしまう場合がある。
【0170】
ヘッダをボディおよびフッタの後に生成すれば、このような重複する手間を省いて、ボディが確定しなければ決まらないデータを含むヘッダを1度の処理で生成することができるようになる。また、光ディスク7などの記録媒体にビデオファイルを記録する場合、ヘッダをボディおよびフッタに続けて確実に記録することができるようになる。
【0171】
次に、図16のフローチャートを参照して、オーディオファイルを生成するオーディオファイル生成処理について説明する。
【0172】
例えば、バッファ31(図8)に、標準AVフォーマットのファイルが供給されて記憶されると、オーディオファイル生成処理が開始され、まず最初に、ステップS71において、ボディ取得部34は、バッファ31に記憶された標準AV多重フォーマットのファイルからボディを取得し、サウンドアイテム抽出部42に供給して、ステップS72に進む。ステップS72では、サウンドアイテム抽出部42は、ボディ取得部34から供給されるボディの各エディットユニットからサウンドアイテムを抽出し、オーディオファイル生成部43に供給して、ステップS73に進む。ステップS73では、オーディオファイル生成部43(図10)において、KLVデコーダ61が、各エディットユニットのサウンドアイテムに配置されたオーディオデータのKLV構造を分解し、その結果得られる、8チャネルが多重化されたオーディオデータ(多重化オーディオデータ)を、チャネル分離部62に供給して、ステップS74に進む。
【0173】
ステップS74では、チャネル分離部62が、KLVデコーダ61から供給される、各サウンドアイテムごとの多重化オーディオデータから、各チャネルのAES3形式のオーディオデータを分離し、その各チャネルのAES3形式のオーディオデータを、チャネルごとにまとめて配置して、データ変換部63に供給する。
【0174】
そして、ステップS75に進み、データ変換部63は、チャネル分離部62から供給される各チャネルのAES3形式のオーディオデータを、WAVE方式のオーディオデータに変換し、KLVエンコーダ64に供給して、ステップS76に進む。ステップS76では、KLVエンコーダ64が、データ変換部63から供給されるチャネルごとにまとめられたWAVE形式のオーディオデータそれぞれを、KLV構造にKLVコーディングする。これにより、KLVエンコーダ64は、各チャネルのWAVE形式のオーディオデータをまとめて配置した各チャネルのボディを生成し、ステップS77に進む。
【0175】
ステップS77では、フィラー生成部67が、KLV構造とされたときに、オーディオデータのデータ量がECCブロックの整数倍となるようにデータ量が調整された、各チャンネルのボディのフィラーを生成して、ステップS78に進む。ステップS78では、KLVエンコーダ68が、各チャンネルのボディのフィラーのそれぞれをKLV構造にKLVコーディングして、ステップS79に進む。ステップS79では、オーディオファイル生成部43は、各チャンネルのボディを出力して、ステップS80に進む。各チャンネルのボディを出力する場合、オーディオデータのバリューおよびKLV構造のフィラーが出力され、オーディオデータのキーおよびレングスは出力されない。
【0176】
ステップS80では、フッタ生成部66が、各チャンネルのフッタを生成して、ステップS81に進む。ステップS81では、フィラー生成部67が、フッタのデータ量がECCブロックの整数倍となるようにデータ量が調整された、各チャンネルのフッタのフィラーを生成して、ステップS82に進む。ステップS82では、ビデオファイル生成部41が、各チャンネルのフッタを出力して、ステップS83に進む。
【0177】
ステップS83では、ヘッダ生成部65が、各チャンネルのヘッダを生成して、ステップS84に進む。ステップS84では、フィラー生成部54が、ヘッダ並びにオーディオデータのキーおよびレングスのデータ量がECCブロックの整数倍となるようにデータ量が調整された、各チャンネルのヘッダのフィラーを生成して、ステップS85に進む。ステップS85では、ビデオファイル生成部41が、各チャンネルのヘッダを出力して、オーディオファイル生成処理を終了する。ステップS85においては、各チャンネルのヘッダと共に、オーディオデータのキーおよびレングスが出力される。
【0178】
このように、ヘッダをボディおよびフッタの後に生成するようにしたので、オーディオデータの再生時間またはタイムコード(TC)などの、ボディが確定しなければ決まらないデータを含むヘッダを1度の処理で生成することができるようになる。
【0179】
また、光ディスク7などの記録媒体にオーディオファイルを記録する場合、ヘッダをボディおよびフッタに続けて確実に記録することができるようになる。
【0180】
図17は、ディスクドライブ装置11の一実施の形態の構成例を示している。
【0181】
スピンドルモータ111は、サーボ制御部114からのスピンドルモータ駆動信号に基づいて、光ディスク7をCLV(Constant Linear Velocity)またはCAV(Constant Angular Velocity)で回転駆動する。
【0182】
ピックアップ部112は、信号処理部115から供給される記録信号に基づきレーザ光の出力を制御して、光ディスク7に記録信号を記録する。ピックアップ部112はまた、光ディスク7にレーザ光を集光して照射するとともに、光ディスク7からの反射光を光電変換して電流信号を生成し、RF(Radio Frequency)アンプ113に供給する。なお、レーザ光の照射位置は、サーボ制御部114からピックアップ部112に供給されるサーボ信号により所定の位置に制御される。
【0183】
RFアンプ113は、ピックアップ部112からの電流信号に基づいて、フォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号、並びに再生信号を生成し、トラッキング誤差信号およびフォーカス誤差信号をサーボ制御部114に供給し、再生信号を信号処理部115に供給する。
【0184】
サーボ制御部114は、フォーカスサーボ動作やトラッキングサーボ動作の制御を行う。具体的には、サーボ制御部114は、RFアンプ113からのフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号に基づいてフォーカスサーボ信号とトラッキングサーボ信号をそれぞれ生成し、ピックアップ部112のアクチュエータ(図示せず)に供給する。またサーボ制御部114は、スピンドルモータ111を駆動するスピンドルモータ駆動信号を生成して、光ディスク7を所定の回転速度で回転させるスピンドルサーボ動作の制御を行う。
【0185】
さらにサーボ制御部114は、ピックアップ部112を光ディスク7の径方向に移動させてレーザ光の照射位置を変えるスレッド制御を行う。なお、光ディスク7の信号読み出し位置の設定は、制御部119によって行われ、設定された読み出し位置から信号を読み出すことができるようにピックアップ部112の位置が制御される。
【0186】
信号処理部115は、メモリコントローラ116から入力される記録データを変調して記録信号を生成し、ピックアップ部112に供給する。信号処理部115はまた、RFアンプ113からの再生信号を復調して再生データを生成し、メモリコントローラ116に供給する。
【0187】
メモリコントローラ116は、データ変換部118からの記録データを、後述するように、適宜、メモリ117に記憶するとともに、それを読み出し、信号処理部115に供給する。メモリコントローラ116はまた、信号処理部115からの再生データを、適宜、メモリ117に記憶するとともに、それを読み出し、データ変換部118に供給する。
【0188】
データ変換部118は、フォーマット変換部12から供給される、AV独立フォーマットのファイルから、AV独立フォーマットのファイルに含まれるデータのデータ量を少なくしたデータであるローレゾデータのファイルを生成し、AV独立フォーマットのファイルと共にローレゾデータのファイルをメモリコントローラ116に供給する。
【0189】
データ変換部118はまた、メモリコントローラ116から供給される再生データを、フォーマット変換部12に供給する。
【0190】
制御部119は、操作部120からの操作信号などに基づき、サーボ制御部114、信号処理部115、メモリコントローラ116、およびデータ変換部118を制御し、記録再生処理を実行させる。
【0191】
操作部120は、例えば、ユーザによって操作され、その操作に対応する操作信号を、制御部119に供給する。
【0192】
以上のように構成されるディスクドライブ装置11では、ユーザが操作部120を操作することにより、データの記録を指令すると、フォーマット変換部12から供給されるデータが、データ変換部118、メモリコントローラ116、信号処理部115、およびピックアップ部112を介して、光ディスク7に供給されて記録される。
【0193】
また、ユーザが操作部120を操作することにより、データの再生を指令すると、光ディスク7から、ピックアップ部112、RFアンプ113、信号処理部115、メモリコントローラ116、およびデータ変換部118を介して、データが読み出されて再生され、フォーマット変換部12に供給される。
【0194】
次に、図18は、図17のデータ変換部118の構成例を示している。
【0195】
光ディスク7へのデータの記録時には、フォーマット変換部12から記録すべき、ビデオファイル、オーディオファイル、およびメタデータファイルからなるAV独立フォーマットのファイルが、データ量検出部141に供給される。
【0196】
データ量検出部141は、フォーマット変換部12から供給されるビデオファイル、オーディオファイル、およびメタデータファイルを、そのまま、メモリコントローラ116にそれぞれ供給するとともに、そのビデオファイルとオーディオファイルのデータ量を検出し、メモリコントローラ116に供給する。即ち、データ量検出部141は、フォーマット変換部12から供給されるビデオファイルとオーディオファイルそれぞれについて、例えば、所定の再生時間分のデータ量を検出し、メモリコントローラ116に供給する。
【0197】
ローレゾデータ生成部142は、そこに供給されるデータのデータ量を少なくしたデータであるローレゾデータのデータ系列を生成し、メモリコントローラ116に供給する。この場合、ローレゾデータ生成部142は、ファイル形式としたローレゾデータを出力する。また、ローレゾデータ生成部142は、ローレゾファイルの、例えば、所定の再生時間分のデータ量を検出し、メモリコントローラ116に供給する。
【0198】
以下、ファイル形式のローレゾデータをローレゾデータファイルとも称する。
【0199】
そして、メモリコントローラ116に供給されたビデオファイルとオーディオファイルは、上述したようにして、光ディスク7に供給されて記録される。
【0200】
ここで、フォーマット変換部12から供給されるビデオファイルおよびオーディオファイルのデータ系列と、ローレゾデータ生成部142が出力するローレゾデータのデータ系列とは、同一内容の画像および音声のデータ系列であるが、フォーマット変換部12から供給されるビデオファイルおよびオーディオファイルは、いわば本来的に、ユーザに提供されるべきものであり、このことから、フォーマット変換部12から供給されるビデオファイルおよびオーディオファイルを、以下、適宜、本線データという。
【0201】
ローレゾデータは、上述したように、本線データと同一内容の画像および音声のデータではあるが、そのデータ量が少ない。従って、ある再生時間の再生を行うとした場合、ローレゾデータは、本線データに比較して、光ディスク7から短時間で読み出すことができる。
【0202】
なお、本線データのデータレートとしては、例えば、25Mbps(Mega bit per second)程度を採用することができる。この場合、ローレゾデータのデータレートとしては、例えば、3Mbps程度を採用することができる。さらに、この場合、メタデータのデータレートとして、例えば、2Mbps程度を採用することとすると、光ディスク7に記録するデータ全体のデータレートは、30(=25+3+2)Mbps程度となる。従って、光ディスク7(をドライブするディスクドライブ装置11)としては、例えば、35Mbpsなどの記録レートを有する、十分実用範囲内のものを採用することが可能である。
【0203】
以上のように、図16のデータ変換部118では、本線データ(ビデオファイルおよびオーディオファイル)のデータ系列の他、メタデータとローレゾデータのデータ系列も、メモリコントローラ116に供給される。そして、メモリコントローラ116に供給された本線データ、メタデータ、およびローレゾデータは、光ディスク7に供給されて記録される。
【0204】
一方、光ディスク7からのデータの再生時においては、光ディスク7からビデオファイル、オーディオファイル、メタデータファイル、およびローレゾデータファイルが読み出され、フォーマット変換部12に供給される。
【0205】
次に、図19乃至図24を参照して、ローレゾデータファイルの構造を説明する。図19で示されるように、ローレゾデータファイルのヘッダには、ランイン(Run In)、ヘッダパーティションパック(Header Partition Pack)、ヘッダメタデータ(Header Metadata)、インデックステーブル(Index Table)、およびフィラーが配置される。ローレゾデータファイルのボディには、エッセンスコンテナ(Essence Container)が、ボディパーテーションパック(Body Partition Pack)により仕切られて、配置される。
【0206】
ローレゾデータファイルのフッタには、フッタパーティションパック(Footter Partition Pack)およびヘッダメタデータ(Header Metadata)が配置される。フッタにおける、ヘッダメタデータは、オプションである。
【0207】
ローレゾデータファイルにおける、ヘッダパーティションパック、ヘッダメタデータ、インデックステーブル、およびフッタパーティションパックは、標準AV多重フォーマットのファイルの場合と同様なので、その説明は省略する。
【0208】
ローレゾデータファイルのヘッダの大きさは、光ディスク7のECCブロック長の整数倍になっている。ローレゾデータファイルのボディに配置されている、1組のボディパーテーションパックおよびエッセンスコンテナは、光ディスク7のECCブロック長の整数倍になっている。ローレゾデータファイルのフッタの大きさは、光ディスク7のECCブロック長の整数倍になっている。
【0209】
図20は、ローレゾデータファイルのボディに配置されている、ボディパーテーションパックおよびエッセンスコンテナの構成を示す図である。エッセンスコンテナには、システムアイテム、MPEG4エレメンタリストリーム方式のピクチャエッセンス(ビデオデータ)、およびサウンドエッセンス(サウンドデータ)が格納されている。システムアイテムとピクチャエッセンスとの間には、フィルアイテムが配置されている。ボディパーテーションパック、システムアイテム、フィルアイテム、およびピクチャエッセンスは、光ディスク7のECCブロック長の整数倍になっている。
【0210】
サウンドエッセンスは、4つに分割され、それぞれに、フィラーが付されている。1組の分割されたサウンドエッセンスおよびこれに付されたフィラーのデータ量は、光ディスク7のECCブロック長の1/2になっている。すなわち、2組の分割されたサウンドエッセンスとフィラーのデータ量は、光ディスク7のECCブロック長に等しい。従って、1つのエッセンスコンテナにおける、サウンドエッセンスとこれに付されたフィラーのデータ量の全体は、光ディスク7のECCブロック長の2倍である。
【0211】
図21は、ヘッダのシステムアイテムおよびフィルアイテムの構成を示す図である。システムアイテムには、パッケージメタデータ(Package Metadata)が格納されている。フィルアイテムは、KLV構造を有するフィラーからなる。
【0212】
図22は、ピクチャエッセンスの構成を示す図である。ピクチャエッセンスは、KLV構造を有するMPEG4エレメンタリストリーム方式の画像データである。すなわち、総走査線数/フレームレートが525/60(59.94)である画像データの場合、フレームレートが24(23.97)のプログレッシブスキャン画像である画像データの場合、またはフレームレートが60(59.94)のプログレッシブスキャン画像である画像データの場合、1つのエディットユニットのピクチャエッセンスには、6つのGOV(Group of VideoObjectPlane)が配置される。一方、総走査線数/フレームレートが625/50である画像データの場合、1つのエディットユニットのピクチャエッセンスには、5つのGOVが配置される。1つのGOVに先頭には、フレーム内符号化されたI-VOP(Intra Video Object Plane)が配置され、その後ろには、所定の数のフレーム間順方向予測符号化されたP-VOP(Predicted Video Object Plane)が配置される。
【0213】
図23は、KLV構造を有するピクチャエッセンスのデータ量を説明する図である。総走査線数/フレームレートが525/60(59.94)である画像データの場合、バリューのデータ量は、384000バイト(オクテット)であり、すなわち、1つのGOVのデータ量は、6400バイトとなる。この場合、1つのGOVには、10フレームの画像が格納される。
【0214】
フレームレートが24(23.97)のプログレッシブスキャン画像である画像データの場合、バリューのデータ量は、384000バイトであり、すなわち、1つのGOVのデータ量は、6400バイトとなる。この場合、1つのGOVには、8フレームの画像が格納される。
【0215】
フレームレートが60(59.94)のプログレッシブスキャン画像である画像データの場合、バリューのデータ量は、384000バイトであり、すなわち、1つのGOVのデータ量は、6400バイトとなる。この場合、1つのGOVには、20フレームの画像が格納される。
【0216】
総走査線数/フレームレートが625/50である画像データの場合、バリューのデータ量は、384000バイトであり、すなわち、1つのGOVのデータ量は、76800バイトとなる。この場合、1つのGOVには、10フレームの画像が格納される。
【0217】
図24は、サウンドエッセンスの構成を示す図である。ローレゾデータファイルのサウンドエッセンスは、2チャンネルの、ITU-T(International Telecommunication Union,Telecommunication Standardization Sector) G.711の規格に基づいた方式のデータである。サウンドエッセンスは、4つに分割され、それぞれが、KLV構造とされる。そして、KLV構造とされた、分割されているデータのそれぞれに、KLV構造とされたフィラーが付されている。
【0218】
バリューには、2チャンネルのサンプルが交互に配置される。総走査線数/フレームレートが525/60(59.94)であるピクチャエッセンスに対するサウンドエッセンスの場合、フレームレートが24(23.97)のプログレッシブスキャン画像であるピクチャエッセンスに対するサウンドエッセンスの場合、またはフレームレートが60(59.94)のプログレッシブスキャン画像であるピクチャエッセンスに対するサウンドエッセンスの場合、4つに分割されたうちの1つのサウンドエッセンスには、16016のサンプルが配置される。一方、総走査線数/フレームレートが625/50であるピクチャエッセンスに対するサウンドエッセンスの場合、4つに分割されたうちの1つのサウンドエッセンスには、16000のサンプルが配置される。
【0219】
図25は、ローレゾデータ生成部142の構成を示すブロック図である。
【0220】
バッファ161は、フォーマット変換部12から供給されるAV独立フォーマットのファイル(マスタファイル、ファイル単位のメタデータファイル、フレーム単位のメタデータファイル、オグジュアリファイル、ビデオファイル、8チャネルそれぞれのオーディオファイル)を一時記憶する。
【0221】
ファイル取得部162は、バッファ161に記憶されたマスタファイルを参照することにより、ファイル単位のメタデータファイル、フレーム単位のメタデータファイル、オグジュアリファイル、ビデオファイル、8チャネルそれぞれのオーディオファイルのファイル名を認識し、そのファイル名に基づき、ファイル単位のメタデータファイル、フレーム単位のメタデータファイル、オグジュアリファイル、ビデオファイル、8チャネルそれぞれのオーディオファイルを、バッファ161を介し、フォーマット変換部12から取得する。さらに、ファイル取得部102は、取得したファイル単位のメタデータファイルとフレーム単位のメタデータファイルをメタデータファイル処理部163に、ビデオファイルをビデオファイル処理部164に、8チャネルそれぞれのオーディオファイルをオーディオファイル処理部165に、それぞれ供給する。
【0222】
メタデータファイル処理部163は、ファイル取得部162から供給されるファイル単位のメタデータファイルからファイル単位のメタデータを抽出するとともに、フレーム単位のメタデータファイルからフレーム単位のメタデータが配置されたシステムアイテムを抽出し、データ合成部166に供給する。
【0223】
ビデオファイル処理部164は、ファイル取得部162から供給されるビデオファイルからピクチャアイテムを抽出し、抽出されたピクチャアイテムからローレゾデータのファイルのピクチャエッセンスを生成して、データ合成部166に供給する。
【0224】
オーディオファイル処理部165は、ファイル取得部162から供給される8チャネルそれぞれのオーディオファイルから、各チャネルのオーディオデータを抽出し、抽出されたピクチャアイテムから低ビットレートのオーディオデータを生成して、さらに、その各チャネルのオーディオデータを多重化して配置したサウンドエッセンスを構成して、データ合成部166に供給する。
【0225】
データ合成部166は、メタデータファイル処理部163から供給されるファイル単位のメタデータおよびシステムアイテム、ビデオファイル処理部164から供給されるピクチャエッセンス、並びにオーディオファイル処理部165から供給されるサウンドエッセンスを用いて、ローレゾデータのファイルを構成し、バッファ167に供給する。
【0226】
バッファ167は、データ合成部166から供給されるローレゾデータのファイルを一時記憶し、メモリコントローラ116に供給する。
【0227】
図26は、ビデオファイル処理部164の構成を説明するブロック図である。
分解部181は、ファイル取得部162から供給されるビデオファイルをピクチャアイテムに分解し、分解されたピクチャアイテムをデータ変換部182に供給する。データ変換部182は、分解されたピクチャアイテムをMPEG4方式の画像データに変換し、KLVエンコーダ183に供給する。KLVエンコーダ183は、データ変換部182から供給されたピクチャエッセンスをKLV構造にKLVエンコードし、KLV構造とされたピクチャエッセンスをデータ合成部166に供給する。
【0228】
図27は、オーディオファイル処理部165の構成を説明するブロック図である。KLVデコーダ201は、ファイル取得部162から供給される各チャネルのオーディオファイルのボディのKLV構造を分解し、これにより得られる各チャネルのWAVE形式のオーディオデータを、データ変換部202に供給する。
【0229】
データ変換部202は、KLVデコーダ201から供給される、WAVE形式の各チャネルのオーディオデータを、ITU-T G.711形式の2チャネルのオーディオデータに変換し、チャンネル多重化部203に供給する。チャンネル多重化部203は、データ変換部202から供給される2チャネルのオーディオデータを、サンプル単位で多重化し、その結果得られる多重化オーディオデータを、KLVエンコーダ204に供給する。KLVエンコーダ204は、チャンネル多重化部203から供給されるオーディオデータを、4つに区切り、区切られたオーディオデータ毎にKLV構造にKLVコーディングし、フィラー生成部205に供給する。
【0230】
フィラー生成部205は、KLV構造とされたオーディオデータ毎にフィラーを生成して、フィラーをオーディオデータに付加し、KLVエンコーダ206に供給する。KLVエンコーダ206は、オーディオデータに付加されたフィラーをKLV構造にKLVコーディングし、KLV構造とされたフィラーが付加されたサウンドエッセンスを出力する。
【0231】
図28は、データ合成部166の構成を示すブロック図である。多重化部221は、メタデータファイル処理部163から供給されたシステムアイテム、ビデオファイル処理部164から供給されたビデオエッセンス、およびオーディオファイル処理部165から供給されたサウンドエッセンスを多重化して、ボディパーテーションを付加して、ボディを生成し、生成したボディをフッタ生成部222に供給する。フッタ生成部222は、フッタを生成して、ボディにフッタを付加し、ボディおよびフッタをヘッダ生成部223に供給する。
【0232】
ヘッダ生成部223は、ヘッダを生成して、ボディおよびフッタにヘッダを付加し、ボディ、フッタ、およびヘッダをフィラー生成部224に供給する。フィラー生成部224は、ヘッダに付加するフィラーを生成して、生成したフィラーをヘッダに付加し、フィラーが付加されたローレゾファイルを出力する。
【0233】
図29は、ビデオファイルの処理を説明するフローチャートである。ステップS101において、ファイル取得部162は、バッファ161を介し、フォーマット変換部12からビデオファイルのボディを取得して、ステップS102に進む。ステップS102では、分解部181が、ファイル取得部162から供給されるビデオファイルをピクチャアイテムに分解して、ステップS103に進む。
ステップS103では、データ変換部182が、分解されたピクチャアイテムをMPEG4方式の画像データに変換して、ステップS104に進む。ステップS104では、KLVエンコーダ183が、データ変換部182から供給されたピクチャアイテムをKLV構造にKLVエンコードし、ピクチャエッセンスとして、ビデオファイルの処理は終了する。
【0234】
図30は、オーディオファイルの処理を説明するフローチャートである。ステップS121において、ファイル取得部162は、バッファ161を介し、フォーマット変換部12からオーディオファイルのボディを取得して、ステップS122に進む。ステップS122において、KLVデコーダ201は、ファイル取得部162から供給される各チャネルのオーディオファイルのボディのKLV構造を分解し、ステップS123に進む。
【0235】
ステップS123では、データ変換部202が、KLVデコーダ201から供給される、WAVE形式の各チャネルのオーディオデータを、ITU-T G.711形式の2チャネルのオーディオデータに変換して、ステップS124に進む。ステップS124では、チャンネル多重化部203が、データ変換部202から供給される2チャネルのオーディオデータを、サンプル単位で多重化して、ステップS125に進む。ステップS125では、KLVエンコーダ204は、チャンネル多重化部203から供給されるオーディオデータを、4つに区切り、区切られたオーディオデータ毎にKLV構造にKLVコーディングして、ステップS126に進む。
【0236】
ステップS126では、フィラー生成部205が、KLV構造とされたオーディオデータ毎にフィラーを生成して、フィラーをオーディオデータに付加して、ステップS127に進む。ステップS127では、KLVエンコーダ206が、オーディオデータに付加されたフィラーをKLV構造にKLVコーディングして、サウンドエッセンスとして、オーディオファイルの処理は終了する。
【0237】
図31は、メタデータファイルの処理を説明するフローチャートである。ステップS141において、ファイル取得部162は、バッファ161を介し、フォーマット変換部12からメタデータファイルのボディを取得して、システムアイテムとし、ステップS142に進む。ステップS142では、メタデータファイル処理部163が、フィラーを生成して、ステップS143に進む。ステップS143では、メタデータファイル処理部163が、システムアイテムに付加されたフィラーをKLV構造にKLVコーディングして、フィルアイテムとして、フィルアイテムが付加されたシステムアイテムを出力して、メタデータファイルの処理は終了する。
【0238】
図32は、ローレゾデータファイル合成の処理を説明するフローチャートである。ステップS161では、多重化部221が、メタデータファイル処理部163から供給されたシステムアイテム、ビデオファイル処理部164から供給されたビデオエッセンス、およびオーディオファイル処理部165から供給されたサウンドエッセンスを多重化して、エッセンスコンテナを生成して、ステップS162に進む。ステップS162では、多重化部221が、エッセンスコンテナにボディパーテーションを付加して、ボディを生成して、ステップS163に進む。
【0239】
ステップS163では、データ合成部166は、ボディを出力して、ステップS164に進む。ステップS164では、フッタ生成部222が、フッタを生成して、ステップS165に進む。ステップS165では、データ合成部166が、フッタを出力して、ステップS166に進む。
【0240】
ステップS166では、ヘッダ生成部223が、ヘッダを生成して、ステップS167に進む。ステップS167では、フィラー生成部224が、ヘッダに付加するフィラーを生成して、ステップS168に進む。ステップS168では、データ合成部166が、フィラーが付加されたヘッダを出力して、ローレゾデータファイル合成の処理は終了する。
【0241】
次に、図33のフローチャートを参照して、制御部119が行う記録処理について説明する。
【0242】
操作部120が操作されることによって、記録処理開始を指令する旨の操作信号が、操作部120から制御部119に供給されると、制御部119は、記録処理を開始する。
【0243】
即ち、制御部119は、まず最初に、ステップS231において、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsv、さらには、ローレゾ年輪サイズTslとメタ年輪サイズTsmを設定する。
【0244】
ここで、音声年輪サイズTsaは、光ディスク7にひとまとめで配置して記録するオーディオファイルのデータ量を決定する変数で、例えば、オーディオファイルの再生時間によって表される。画像年輪サイズTsvも、同様に、光ディスク7にひとまとめで配置して記録するビデオファイルのデータ量を決定する変数で、例えば、ビデオファイルの再生時間によって表される。
【0245】
なお、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、例えば、ビット数やバイト数などのデータ量そのものによって表すのではなく、再生時間によって、いわば間接的に表すようにしたのは、次のような理由による。
【0246】
即ち、図33の記録処理によれば、後述するように、光ディスク7には、オーディオファイルの系列から抽出された音声年輪サイズTsaに基づくデータ量ごとのオーディオファイルのまとまりである音声年輪データと、ビデオファイルの系列から抽出された画像年輪サイズTsvに基づくデータ量ごとのビデオファイルのまとまりである画像年輪データとが周期的に配置されて記録される。
【0247】
このように、光ディスク7に、音声年輪データと画像年輪データとが周期的に配置されて記録される場合、画像と音声の再生を考えると、その再生は、ビデオファイルとそのビデオファイルに付随するオーディオファイルとが揃わないと行うことができない。かかる再生の観点からは、ある再生時間帯の音声年輪データと、その再生時間帯の画像年輪データとは、光ディスク7上の近い位置、即ち、例えば、隣接する位置に記録すべきである。
【0248】
しかしながら、同一の再生時間分のオーディオファイルとビデオファイルのデータ量を比較した場合、それらのデータ量は、一般に大きく異なる。即ち、ある再生時間分のオーディオファイルのデータ量は、その再生時間分のビデオファイルのデータ量に比較してかなり少ない。さらに、オーディオファイルやビデオファイルのデータレートが、固定ではなく、可変となっているケースもある。
【0249】
従って、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、データ量で表し、そのデータ量ごとの音声年輪データと画像年輪データを、オーディオファイルとビデオファイルの系列それぞれから順次抽出すると、各再生時間帯の画像年輪データに対して、再生時刻が徐々に進んだ(先の)再生時間帯の音声年輪データが得られるようになり、その結果、同一の再生時間帯に再生されるべきオーディオファイルとビデオファイルとを、光ディスク7上の近い位置に配置することが困難となる。
【0250】
一方、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、再生時間で表し、その再生時間分のデータ量ごとの音声年輪データと画像年輪データを、オーディオファイルとビデオファイルの系列それぞれから順次抽出した場合には、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データとをセットで得ることができ、その結果、同一の再生時間帯に再生されるべきオーディオファイルとビデオファイルとを、近い位置に配置することができる。
【0251】
ここで、音声年輪サイズTsaは、それが表す再生時間分のデータ量の音声年輪データを、光ディスク7から読み出すよりは、シークして読み飛ばした方が早くなるような値とするのが望ましい。画像年輪サイズTsvも、同様であり、そのような画像年輪サイズTsvは、本件発明者の経験上、例えば、1.5秒から2秒程度である。
【0252】
また、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データとを構成する場合には、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvを、同一の値とすればよく、この場合、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データは、上述の再生の観点から、光ディスク7上に、交互に配置するのが望ましい。
【0253】
さらに、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvは、異なる値とすることが可能であり、オーディオファイルのデータレートがビデオファイルのデータレートよりもかなり低いことが一般的であることを考えると、音声年輪サイズTsaは、画像年輪サイズTsvの、例えば2倍などにすることが可能である。この場合、ある1つの音声年輪データに対して、その再生時間帯と同じような再生時間帯の画像年輪データは2つとなるが、この1つの音声年輪データと、対応する2つの画像年輪データとは、上述の再生の観点からは、やはり、光ディスク7上の近い位置に配置するのが望ましい。具体的には、1つの音声年輪データと、対応する2つの画像年輪データとは、例えば、音声年輪データ、対応する2つの画像年輪データのうちの一方、その他方という順番や、2つの画像年輪データのうちの一方、音声年輪データ、2つの画像年輪データのうちの他方という順番で、周期的に配置するのが望ましい。
【0254】
なお、ステップS1で設定する音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvの値は、あらかじめ定められた固定の値でも良いし、可変の値でも良い。音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvの値を可変とする場合には、その可変の値は、例えば、操作部120を操作することによって入力するようにすることができる。
【0255】
また、ローレゾ年輪サイズTslは、光ディスク7にひとまとめで配置して記録するローレゾデータのデータ量を決定する変数で、例えば、上述の音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvと同様に、そのローレゾデータの元となったビデオファイル(またはオーディオファイル)の再生時間によって表される。メタ年輪サイズTsも、同様に、光ディスク7にひとまとめで配置して記録するメタデータのデータ量を決定する変数で、例えば、上述の音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvと同様に、そのメタデータによって各種の情報(例えば、画像の撮像が行われた日時など)が説明されるビデオファイル(またはオーディオファイル)の再生時間によって表される。
【0256】
なお、ローレゾ年輪サイズTslとメタ年輪サイズTsmを、例えば、ビット数やバイト数などのデータ量そのものによって表すのではなく、再生時間によって、いわば間接的に表すようにしたのは、上述した音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvにおける場合と同様の理由による。
【0257】
即ち、図33の記録処理によれば、後述するように、オーディオファイルの系列から抽出された音声年輪サイズTsaに基づくデータ量ごとのオーディオファイルのまとまりである音声年輪データと、ビデオファイルの系列から抽出された画像年輪サイズTsvに基づくデータ量ごとのビデオファイルのまとまりである画像年輪データの他、ローレゾデータのデータ系列から抽出されたローレゾ年輪サイズTslに基づくデータ量ごとのローレゾデータのまとまりであるローレゾ年輪データと、メタデータのデータ系列から抽出されたメタ年輪サイズTsmに基づくデータ量ごとのメタデータのまとまりであるメタ年輪データも、光ディスク7に周期的に配置されて記録される。
【0258】
このように、光ディスク7に、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データが周期的に配置されて記録される場合、ローレゾ年輪データは、音声年輪データや画像年輪データのデータ量を少なくしたものであるから、ある再生時間帯の音声年輪データおよび画像年輪データと、その再生時間帯の音声年輪データや画像年輪データのデータ量を少なくしたローレゾ年輪データとは、光ディスク7上の近い位置に記録すべきである。さらに、メタ年輪データは、音声年輪データや画像年輪データに関する情報を表すものであるから、やはり、ある再生時間帯の音声年輪データおよび画像年輪データと、その再生時間帯の音声年輪データや画像年輪データに関する情報を表すメタ年輪データとは、光ディスク7上の近い位置に記録すべきである。
【0259】
しかしながら、同一の再生時間分のオーディオファイルやビデオファイルのデータレートと、ローレゾデータやメタデータのデータレートとを比較した場合、オーディオファイルやビデオファイルのデータレートに比較して、ローレゾデータやメタデータのデータレートは小である。
【0260】
従って、ローレゾ年輪サイズTslとメタ年輪サイズTsmを、データ量で表すと、上述した音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvをデータ量で表した場合と同様に、同じような再生時間帯に再生されるべきオーディオファイル、ビデオファイル、ローレゾデータ、およびメタデータを、光ディスク7上の近い位置に配置することが困難となる不都合が生じる。
【0261】
そこで、図33の実施の形態では、ローレゾ年輪サイズTslとメタ年輪サイズTsmも、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvと同様に、再生時間で表し、これにより、同じような再生時間帯に再生されるべきオーディオファイル、ビデオファイル、ローレゾデータ、およびメタデータを、光ディスク7上の近い位置に配置することができるようにしている。
【0262】
なお、ステップS231で設定する音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、およびメタ年輪サイズTsmの値は、あらかじめ定められた固定の値でも良いし、可変の値でも良い。音声年輪サイズTsaや、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、メタ年輪サイズTsmの値を可変とする場合には、その可変の値は、例えば、操作部120を操作することによって入力するようにすることができる。
【0263】
ステップS231の処理後は、ステップS232に進み、制御部119は、フォーマット変換部12からディスクドライブ装置11に供給されるオーディオファイルとビデオファイルからローレゾデータの系列を生成するローレゾデータ生成処理とを開始させるとともに、メモリコントローラ116を制御して、データ変換部118で取得されたオーディオファイルとビデオファイルをメモリ117に供給して記憶させるオーディオファイル記憶処理とビデオファイル記憶処理をそれぞれ開始させる。さらに、ステップS232では、制御部119は、メモリコントローラ116を制御して、データ変換部118で得られたメタデータとローレゾデータをメモリ117に供給して記憶させるメタデータ記憶処理とローレゾデータ記憶処理をそれぞれ開始させる。
【0264】
そして、ステップS233,S234に順次進み、制御部119は、ステップS233において、オーディオファイルを光ディスク7に記録させる制御タスクであるオーディオファイル記録タスクを開始するとともに、ステップS234において、ビデオファイルを光ディスク7に記録させる制御タスクであるビデオファイル記録タスクを開始し、ステップS235に進む。ステップS235では、制御部119は、ローレゾデータを光ディスク7に記録させる制御タスクであるローレゾデータ記録タスクを開始し、ステップS236に進む。ステップS236では、制御部119は、メタデータを光ディスク7に記録させる制御タスクであるメタデータ記録タスクを開始し、ステップS237に進む。なお、ステップS233におけるオーディオファイル記録タスク、ステップS234におけるビデオファイル記録タスク、ステップS235におけるローレゾデータ記録タスク、およびステップS236におけるメタデータ記録タスクの詳細については、後述する。
【0265】
ステップS237では、制御部119は、操作部120から、データの記録の終了を指令する操作信号が供給されたかどうかを判定し、供給されていないと判定した場合、ステップS238に進み、制御部119は、すべての記録タスクが終了したかどうかを判定する。ステップS238おいて、すべての記録タスクが終了していないと判定された場合、ステップS237に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0266】
また、ステップS238において、すべての記録タスクが終了したと判定された場合、即ち、ステップS233で開始されたオーディオファイル記録タスク、ステップS234で開始されたビデオファイル記録タスク、ステップS235で開始されたローレゾデータ記録タスク、およびステップS236で開始されたメタデータ記録タスクのすべてが終了している場合、記録処理を終了する。
【0267】
一方、ステップS237において、データの記録の終了を指令する操作信号が供給されたと判定された場合、即ち、例えば、ユーザが、データの記録を終了するように、操作部120を操作した場合、ステップS239に進み、制御部119は、ステップS232で開始させたローレゾデータ生成処理、並びにオーディオファイル記憶処理、ビデオファイル記憶処理、メタデータ記憶処理、およびローレゾデータ記憶処理を終了させ、ステップS240に進む。
【0268】
ステップS240では、ステップS238における場合と同様に、すべての記録タスクが終了したかどうかを判定する。ステップS240において、すべての記録タスクが終了していないと判定された場合、ステップS240に戻り、すべての記録タスクが終了するまで待ち時間がおかれる。
【0269】
また、ステップS240において、すべての記録タスクが終了したと判定された場合、即ち、ステップS233で開始されたオーディオファイル記録タスク、ステップS234で開始されたビデオファイル記録タスク、ステップS235で開始されたローレゾデータ記録タスク、およびステップS236で開始されたメタデータ記録タスクのすべてが終了した場合、記録処理を終了する。
【0270】
次に、図34のフローチャートを参照して、図33のステップS233で開始されるオーディオファイル記録タスクについて説明する。
【0271】
オーディオファイル記録タスクが開始されると、まず最初に、ステップS251において、制御部119は、後で行われるステップS257の処理で、1ずつインクリメントされる変数Naを、例えば1に初期化し、ステップS252に進む。
【0272】
ステップS252では、制御部119は、図5のステップS12における場合と同様に、Tsa×Naが、Tsv×Nv以下であるかどうかを判定し、さらに、Tsa×Naが、Tsl×Nl以下で、かつTsm×Nm以下であるかどうかを判定する。
【0273】
ここで、Tsaは、音声年輪サイズであり、オーディオファイルの、ある再生時間を表す。また、変数Naは、後述するように、音声年輪サイズTsaに基づくデータ量のオーディオファイル(音声年輪データ)が光ディスク7に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。同様に、Tsvは、画像年輪サイズであり、変数Nvは、後述するように、ビデオファイル記録タスクにおいて、画像年輪サイズTsvに基づくデータ量のビデオファイル(画像年輪データ)が光ディスク7に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。従って、Tsa×Naは、オーディオファイルを、音声年輪サイズTsa単位で記録していった場合に、これから光ディスク7に記録しようとしている音声年輪データの最後の再生時刻に相当し、Tsv×Nvは、ビデオファイルを、画像年輪サイズTsv単位で記録していった場合に、これから光ディスク7に記録しようとしている画像年輪データの最後の再生時刻に相当する。
【0274】
また、Tslは、ローレゾ年輪サイズであり、変数Nlは、後述するように、ローレゾデータ記録タスクにおいて、ローレゾ年輪サイズTseに基づくデータ量のローレゾデータ(ローレゾ年輪データ)が光ディスク7に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。さらに、Tsmは、メタ年輪サイズであり、変数Nmは、後述するように、メタデータ記録タスクにおいて、メタ年輪サイズTsmに基づくデータ量のメタデータ(メタ年輪データ)が光ディスク7に記録されるごとに、1ずつインクリメントされていく。従って、Tsl×Nlは、ローレゾデータを、ローレゾ年輪サイズTse単位で記録していった場合に、これから光ディスク7に記録しようとしているローレゾ年輪データの最後の再生時刻に相当し、Tsm×Nmは、メタデータを、メタ年輪サイズTsm単位で記録していった場合に、これから光ディスク7に記録しようとしているメタ年輪データの最後の再生時刻に相当する。
【0275】
一方、いま、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データを、同じような再生時間帯のものが、光ディスク7上の近い位置に記録されるように、周期的に配置するものとする。さらに、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データについては、その再生時刻が早いものほど、光ディスク7の前の位置(光ディスク7に対するデータの読み書き順で、先の位置)に配置され、さらに、同じような再生時間帯の音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データについては、例えば、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データの順番で、光ディスク7のより前の位置に配置されるものとする。
【0276】
この場合、これから記録しようとする音声年輪データである注目音声年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の(再生時刻Tsa×Naに最も近い)再生時間帯の音声年輪データとなるが、この注目音声年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の再生時間帯の画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データが記録される直前、つまり、再生時刻Tsa×Na以前の2番目に新しい再生時間帯の画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データが記録された直後に記録する必要がある。
【0277】
ところで、これから記録される画像年輪データは、Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯の画像年輪データである。また、これから記録されるローレゾ年輪データは、Tsl×Nl以前の最近の再生時間帯のローレゾ年輪データであり、これから記録されるメタ年輪データは、Tsm×Nm以前の最近の再生時間帯のメタ年輪データである。同じような再生時間帯の年輪データについては、上述したように、音声年輪データが、光ディスク7のより前の位置に配置されるから、注目音声年輪データの記録は、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下となっており、さらに、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl以下であり、かつ、メタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下となっているタイミングで行う必要がある。
【0278】
そこで、ステップS252では、上述したように、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv以下であり、さらに、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl以下であり、かつ、メタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下であるかどうかが判定され、これにより、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングであるかどうかが判定される。
【0279】
ステップS252において、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl、またはメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmのうちのいずれか以下(以前)でないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS252に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0280】
また、ステップS252において、音声年輪データの再生時刻Tsa×Naが、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl、およびメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmのすべての時刻以下であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目音声年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS253に進み、制御部119は、データ変換部118からメモリコントローラ116を介して、メモリ117に、オーディオファイルが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS254に進む。
【0281】
ステップS254では、制御部119は、メモリ117に、通算して、音声年輪サイズTsa×Na分の再生に必要なオーディオファイルのオーディオファイルが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分のオーディオファイルがメモリ117に記憶されていないと判定された場合、ステップS252に戻り、それ以降の処理が繰り返される。また、ステップS254において、再生時間Tsa×Naに対応する分のオーディオファイルがメモリ117に記憶されたと判定された場合、処理はステップS255に進む。
【0282】
なお、データ変換部118のデータ量検出部141は、通算して、再生時間Tsa×Na分の再生に必要なオーディオファイルを検出したとき、その旨を、メモリコントローラ116に通知する。メモリコントローラ116は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsa×Na分の再生に必要なオーディオファイルをメモリ117に記憶させたか否かの判定を行い、その判定結果を制御部119に通知する。すなわち制御部119は、メモリコントローラ116からのその判定結果に基づいて、ステップS254における判定を行う。
【0283】
ここで、図35は、メモリ117に記憶されるオーディオファイルの通算のデータ量(通算データ量)Laと時間(再生時間)との関係を示している。なお、図6中右側の上下方向を示す小さな矢印(水平方向の点線の間隔を示す矢印)は、ECCブロックのデータ量Buを表している。また、図35における点線Lvは、後述する図9において実線で示してある、メモリ117に記憶されるビデオファイルの通算のデータ量(通算データ量)Lvを示している。さらに、図35では、オーディオファイルの通算データ量Laが直線となっており、従って、オーディオファイルのデータレートが、固定であるものとしてある。但し、オーディオファイルは、可変のデータレートのものとすることが可能である。
【0284】
図35において、例えば、Na=1のときの時間Tsa×Na(=1)分の再生に必要なオーディオファイルのデータ量は、AN1'である。従って、Na=1のときのステップS254では、通算データ量がAN1'のオーディオファイルが、メモリ117に記憶されたとき、再生時間Tsa×Naに対応する分のオーディオファイルがメモリ117に記憶されたと判定され、ステップS255に進む。
【0285】
ステップS255では、制御部119は、メモリコントローラ116を制御して、メモリ117に記憶されているオーディオファイルから、光ディスク7に対して読み書きを行う単位としての、例えば1つのECCブロックのデータ量Buの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ117から読み出すことのできる最大のデータ量のオーディオファイルを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS256に進む。なお、このECCブロックの整数倍のデータ量であって、メモリ117から読み出すことのできる最大のデータ量のオーディオファイルとして、メモリ117から読み出される音声年輪データが、上述した、再生時刻Tsa×Na以前の最近の音声年輪データである。
【0286】
ここで、上述の図35において時刻が1×Tsaのとき、メモリ117には、少なくともデータ量AN1'のオーディオファイルが記憶されている。データ量AN1'は、1つのECCブロックのデータ量より大であるが、2つのECCブロックのデータ量より小であるため、ステップS255では、1つのECCブロックのデータ量BuであるAN1分のオーディオファイルが、メモリ117から、注目音声年輪データとして読み出されることにより抽出される。
【0287】
なお、ステップS255において読み出されなかったオーディオファイル、即ち、図35の時刻が1×Tsaのときにおいては、1つのECCブロックのデータ量Buに満たないデータ量Aα1のオーディオファイルは、そのままメモリ117に残される。
【0288】
図34に戻り、ステップS256では、制御部119が、ステップS255で得られた、ECCブロックの整数倍のデータ量の注目音声年輪データを、メモリコントローラ116から信号処理部115に供給させ、これにより、そのECCブロックの整数倍のデータ量の注目音声年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに記録されるように記録制御を行う。
【0289】
ここで、図35の時刻が1×Tsaのときには、1つのECCブロックのデータ量Buのオーディオファイルが、注目音声年輪データとして、メモリコントローラ116から信号処理部115に供給される。そして、この1つのECCブロックのデータ量Buの注目音声年輪データは、ピックアップ部112に供給され、図36に示すように、光ディスク7の1つのECCブロックであるECCブロック#1に、音声年輪データの境界と、光ディスク7のECCブロック#1の境界とが一致するように記録される。
【0290】
なお、ここでは、説明を簡単にするために、光ディスク7には、物理的に連続した、十分大きな空き領域が存在するものとする。また、光ディスク7に対するデータの読み書きが、例えば、その内周から外周方向に行われるものとすると、データの記録は、メモリコントローラ116から信号処理部115に供給されるデータの順番で、空き領域の内周側から外周側に連続して行われていくものとする。
【0291】
ステップS256において、上述のように、注目音声年輪データの記録制御が行われた後は、ステップS257に進み、制御部119は、変数Naを1だけインクリメントし、ステップS252に戻り、それ以降の処理を実行する。
【0292】
一方、ステップS253において、オーディオファイルがメモリ117に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部118からメモリコントローラ116へのオーディオファイルの供給が停止した場合、ステップS258に進み、制御部119は、メモリコントローラ116を制御することにより、メモリ117にいま残っているオーディオファイルのすべてを読み出し、その音声年輪データを、メモリコントローラ116から信号処理部115に供給させ、これにより、そのECCブロックの整数倍のデータ量の音声年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに記録されるように記録制御を行う。
【0293】
上述したように、オーディオファイルは、ECCブロックの整数倍のデータ量とされているので、ステップS253において、ECCブロックの整数倍のデータ量の音声年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに記録されることになる。
【0294】
その後、ステップS259に進み、制御部119は、変数Naに、無限大に相当する値(非常に大きな値)をセットして、オーディオファイル記録タスクを終了する。
【0295】
これにより、図34のオーディオファイル記録タスクにおいて、光ディスク7に対して読み書きを行う単位としての、例えば、ECCブロックの整数倍のデータ量の音声年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに、音声年輪データの境界と、光ディスク7のECCブロックの境界とが一致するように、周期的に記録される。
【0296】
次に、図36のフローチャートを参照して、図33のステップS234で開始されるビデオファイル記録タスクについて説明する。
【0297】
ビデオファイル記録タスクが開始されると、まず最初に、ステップS261において、制御部119は、後で行われるステップS267の処理で、1ずつインクリメントされる変数Nvを、例えば1に初期化し、ステップS262に進む。
【0298】
ステップS262では、制御部119は、Tsv×Nvが、Tsa×Na未満であり、さらに、Tsv×Nvが、Tsl×Nl以下で、かつTsm×Nm以下であるかどうかを判定する。
【0299】
ここで、Tsa×Naは、オーディオファイルを、音声年輪サイズTsa単位で記録していった場合に、これから光ディスク7に記録しようとしている音声年輪データの最後の再生時刻に相当し、Tsv×Nvは、ビデオファイルを、画像年輪サイズTsv単位で記録していった場合に、これから光ディスク7に記録しようとしている画像年輪データの最後の再生時刻に相当する。
【0300】
いま、上述したように、音声年輪データと画像年輪データとを、同じような再生時間帯のものが、光ディスク7上の近い位置に記録されるように、周期的に配置し、さらに、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データについては、音声年輪データが先に配置され、その後に、画像年輪データが配置されるものとする。そして、これから記録しようとする画像年輪データを、注目画像年輪データというものとすると、注目画像年輪データは、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の(再生時刻Tsv×Nvに最も近い)再生時間帯の画像年輪データとなるが、この注目画像年輪データは、再生時刻Tsa×Na以前の最近の再生時間帯の音声年輪データが記録された直後に記録する必要がある。従って、注目画像年輪データの記録は、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満となっているタイミングで行う必要がある。
【0301】
そこで、ステップS262では、上述したように、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であるかどうかが判定され、これにより、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングであるかどうかが判定される。
【0302】
さらに、Tsv×Nvが、Tsl×Nl以下であるというのは、図34のステップS252における場合と同様に、これから記録しようとする画像年輪データである注目画像年輪データ、即ち、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の(再生時刻Tsv×Nvに最も近い)再生時間帯の画像年輪データを、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯のローレゾ年輪データ直前、つまり、再生時刻Tsv×Nv以前の2番目に新しい再生時間帯のローレゾ年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0303】
また、Tsv×Nvが、Tsm×Nm以下であるというのは、図34のステップS252における場合と同様に、これから記録しようとする画像年輪データである注目画像年輪データ、即ち、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯の画像年輪データを、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の再生時間帯のメタ年輪データ直前、つまり、再生時刻Tsv×Nv以前の2番目に新しい再生時間帯のメタ年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0304】
ステップS262において、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl以下、またはメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下のうちのいずれかではないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS262に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0305】
また、ステップS262において、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nvが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であり、さらに、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl以下であり、かつメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目画像年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS263に進み、制御部119は、データ変換部118からメモリコントローラ116を介して、メモリ117に、ビデオファイルが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS24に進む。
【0306】
ステップS264では、制御部119は、メモリ117に、通算して、画像年輪サイズTsv×Nv分の再生に必要なビデオファイルのビデオファイルが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分のビデオファイルがメモリ117に記憶されていないと判定された場合、ステップS262に戻り、それ以降の処理が繰り返される。また、ステップS264において、再生時間Tsv×Nvに対応する分のビデオファイルがメモリ117に記憶されたと判定された場合、処理はステップS265に進む。
【0307】
なお、データ変換部118のデータ量検出部141は、通算して、再生時間Tsv×Nv分の再生に必要なビデオファイルを検出したとき、その旨を、メモリコントローラ116に通知する。メモリコントローラ116は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsv×Nv分の再生に必要なビデオファイルをメモリ117に記憶したか否かの判定を行い、その判定結果を制御部119に通知する。
すなわち制御部119は、メモリコントローラ116からのその判定結果に基づいて、ステップS264における判定を行う。
【0308】
ここで、図40は、メモリ117に記憶されるビデオファイルの通算のデータ量(通算データ量)Laと時間(再生時間)との関係を示している。なお、図40中右側の上下方向を示す小さな矢印(水平方向の点線の間隔を示す矢印)は、図35における場合と同様に、ECCブロックのデータ量Buを表している。また、図40における点線Laは、上述の図35において実線で示した、メモリ117に記憶されるオーディオファイルの通算データ量Laである。
【0309】
図40において、例えば、Nv=1のときの時間Tsv×Nv(=1)分の再生に必要なビデオファイルのデータ量は、VN1'である。従って、Nv=1のときのステップS264では、通算データ量がVN1'のビデオファイルが、メモリ117に記憶されたとき、再生時間Tsv×Nvに対応する分のビデオファイルがメモリ117に記憶されたと判定され、ステップS265に進む。
【0310】
ステップS265では、制御部119は、メモリコントローラ116を制御して、メモリ117に記憶されているビデオファイルから、光ディスク7に対して読み書きを行う単位としての、例えば1つのECCブロックのデータ量Buの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ117から読み出すことのできる最大のデータ量のビデオファイルを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS266に進む。なお、このECCブロックの整数倍のデータ量であって、メモリ117から読み出すことのできる最大のデータ量のビデオファイルとして、メモリ117から読み出される画像年輪データが、上述した、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データである。
【0311】
ここで、上述の図40において時刻が1×Tsvのとき、メモリ117には、少なくともデータ量VN1'のビデオファイルが記憶されている。データ量VN1'は、4つのECCブロックのデータ量より大であるが、5つのECCブロックのデータ量より小であるため、ステップS265では、4つのECCブロックのデータ量BuであるVN1分のビデオファイルが、メモリ117から、注目画像年輪データとして読み出されることにより抽出される。
【0312】
なお、ステップS265において読み出されなかったビデオファイル、即ち、図40の時刻が1×Tsvのときにおいては、1つのECCブロックのデータ量Buに満たないデータ量Vα1のビデオファイルは、そのままメモリ117に残される。
【0313】
図39に戻り、ステップS266では、制御部119が、ステップS265で得られた、ECCブロックの整数倍のデータ量の注目画像年輪データを、メモリコントローラ116から信号処理部115に供給させ、これにより、そのECCブロックの整数倍のデータ量の注目画像年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに記録されるように記録制御を行う。
【0314】
ここで、図40の時刻が1×Tsvのときには、4つのECCブロックのデータ量Buのビデオファイルが、注目画像年輪データとして、メモリコントローラ116から信号処理部115に供給される。そして、この4つのECCブロックのデータ量Buの注目画像年輪データは、ピックアップ部112に供給され、上述した図36に示すように、光ディスク7の4つのECCブロックであるECCブロック#2,#3,#4,#5に、画像年輪データの境界と、光ディスク7のECCブロック#2乃至#5の領域の境界(ECCブロック#2の先頭側の境界およびECCブロック#5の終わり側の境界)とが一致するように記録される。
【0315】
即ち、いま、説明を簡単にするため、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvとが等しいものとすると、図34のオーディオファイル記録タスクと、図39のビデオファイル記録タスクの開始後、Na=Na=1のときに、図36に示したように、ECCブロック#1に、再生時刻Tsa×Na以前の最近の音声年輪データが記録される。ECCブロック#1に音声年輪データが記録されることにより、図34のオーディオファイル記録タスクのステップS257では、変数Naが1だけインクリメントされ、Na=2とされる。このとき、変数Nvは、まだ1のままであり、従って、再生時刻Tsa×Naは、再生時刻Tsa×Na未満となる。その結果、図39のビデオファイル記録タスクでは、ステップS266において、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データが、ECCブロック#2乃至#5に記録される。
【0316】
即ち、ここでは、上述したように、光ディスク7において、データの記録が、メモリコントローラ116から信号処理部115に供給されるデータの順番で、空き領域の内周側から外周側に連続して行われていくものとしているため、再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データである4つのECCブロック分の画像年輪データは、直前に、音声年輪データが記録されたECCブロック#1の直後のECCブロック#2から開始され、これにより、図36に示したように、ECCブロック#2乃至#5に記録される。
【0317】
以上から、Na=Na=1の場合に得られる音声年輪データと画像年輪データ、即ち、再生時刻Tsa×Na以前の最近の音声年輪データと、その再生時刻Tsa×Naに等しい再生時刻Tsv×Nv以前の最近の画像年輪データ、つまりは、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データは、光ディスク7の隣接する位置に配置されて記録される。
【0318】
ステップS266において、上述のように、注目画像年輪データの記録制御が行われた後は、ステップS267に進み、制御部119は、変数Nvを1だけインクリメントし、ステップS262に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0319】
一方、ステップS263において、ビデオファイルがメモリ117に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部118からメモリコントローラ116へのビデオファイルの供給が停止した場合、ステップS268に進み、制御部119は、メモリコントローラ116を制御することにより、メモリ117にいま残っているビデオファイルのすべてを読み出し、そのビデオファイルを、メモリコントローラ116から信号処理部115に供給させ、これにより、そのECCブロックの整数倍のデータ量の画像年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに記録されるように記録制御を行う。
【0320】
ビデオファイルは、ECCブロックの整数倍のデータ量とされているので、ステップS268においては、ECCブロックの整数倍のデータ量の画像年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに記録される。
【0321】
その後、ステップS269に進み、制御部119は、変数Nvに、無限大に相当する値をセットして、ビデオファイル記録タスクを終了する。
【0322】
これにより、図36のビデオファイル記録タスクでも、図34のビデオファイル記録タスクにおける場合と同様に、光ディスク7の読み書きの単位としての、例えば、ECCブロックの整数倍のデータ量の画像年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに、画像年輪データの境界と、光ディスク7のECCブロックの境界とが一致するように、周期的に記録される。
【0323】
次に、図39のフローチャートを参照して、ローレゾデータファイルとされたローレゾデータを記録する、図33のステップS235で開始されるローレゾデータ記録タスクについて説明する。
【0324】
ローレゾデータ記録タスクが開始されると、まず最初に、ステップS271において、制御部119は、後述するステップS277の処理で、1ずつインクリメントされる変数Nlを、例えば1に初期化し、ステップS272に進む。
【0325】
ステップS272では、制御部119は、Tsl×Nlが、Tsa×Na未満であり、さらに、Tsl×Nlが、Tsv×Nv未満で、かつTsm×Nm以下であるかどうかを判定する。
【0326】
ここで、Tsl×Nlが、Tsa×Na未満であるというのは、図37のステップS262で説明した場合と同様に、これから記録しようとするローレゾ年輪データである注目ローレゾ年輪データを、再生時刻Tsl×Nl以前の最近の再生時間帯の音声年輪データが記録された直後に記録するための条件である。また、Tsl×Nlが、Tsv×Nv未満であるというのは、やはり、図37のステップS262で説明した場合と同様に、これから記録しようとするローレゾ年輪データである注目ローレゾ年輪データを、再生時刻Tsl×Nl以前の最近の再生時間帯の画像年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0327】
さらに、Tsl×Nlが、Tsm×Nm以下であるというのは、図34のステップS252における場合と同様に、これから記録しようとするローレゾ年輪データである注目ローレゾ年輪データ、即ち、再生時刻Tsl×Nl以前の最近の(再生時刻Tsl×Nlに最も近い)再生時間帯のローレゾ年輪データを、再生時刻Tsl×Nl以前の最近の再生時間帯のメタ年輪データ直前、つまり、再生時刻Tsl×Nl以前の2番目に新しい再生時間帯のメタ年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0328】
ステップS272において、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nlが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv未満、またはメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下のうちのいずれかではないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目ローレゾ年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS272に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0329】
また、ステップS272において、ローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nlが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であり、さらに、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv未満であり、かつメタ年輪データの再生時刻Tsm×Nm以下であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目ローレゾ年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS273に進み、制御部119は、データ変換部118からメモリコントローラ116を介して、メモリ117に、ローレゾデータが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS274に進む。
【0330】
ステップS274では、制御部119は、メモリ117に、通算して、ローレゾ年輪サイズTsl×Nl分の再生に必要なローレゾデータが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分のローレゾデータがメモリ117に記憶されていないと判定された場合、ステップS272に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。また、ステップS274において、再生時間Tsl×Nlに対応する分のローレゾデータがメモリ117に記憶されたと判定された場合、ステップS275に進む。
【0331】
なお、データ変換部118のデータ量検出部141は、通算して、再生時間Tsl×Nl分の再生に必要なビデオファイルおよびオーディオファイルを検出したとき、その旨を、メモリコントローラ116に通知する。メモリコントローラ116は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsl×Nl分の再生に必要なローレゾデータをメモリ117に記憶したか否かの判定を行い、その判定結果を制御部119に通知する。そして、制御部119は、メモリコントローラ116からのその判定結果に基づいて、ステップS274における判定処理を行う。なお、本実施の形態では、ビデオファイル等のデータ量を少なくしたビデオファイル等を圧縮符号したものを、ローレゾデータとするようにしたが、その他、ビデオファイル等のデータ量を少なくしたビデオファイル等を、そのまま、ローレゾデータとするようにすることも可能である。
【0332】
ステップS275では、制御部119は、メモリコントローラ116を制御して、メモリ117に記憶されているローレゾデータから、光ディスク7に対して読み書きを行う単位としての、例えば1つのECCブロックのデータ量Buの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ117から読み出すことのできる最大のデータ量のローレゾデータを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS276に進む。
【0333】
なお、このECCブロックの整数倍のデータ量であって、メモリ117から読み出すことのできる最大のデータ量のローレゾデータとして、メモリ117から読み出されるローレゾ年輪データが、上述した、再生時刻Tsl×Nl以前の最近のローレゾ年輪データである。
【0334】
また、ステップS275において読み出されなかったローレゾデータは、そのままメモリ117に残される。
【0335】
ステップS276では、制御部119が、ステップS275で得られた、ECCブロックの整数倍のデータ量の注目ローレゾ年輪データを、メモリコントローラ116から信号処理部115に供給させ、これにより、そのECCブロックの整数倍のデータ量の注目ローレゾ年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに記録されるように記録制御を行う。これにより、ECCブロックの整数倍のデータ量のローレゾ年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに、ローレゾ年輪データの境界と、光ディスク7のECCブロックの境界とが一致するように記録される。
【0336】
その後、ステップS277に進み、制御部119は、変数Nlを1だけインクリメントし、ステップS272に戻り、以下、同様の処理を繰り返される。
【0337】
一方、ステップS273において、ローレゾデータがメモリ117に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部118からメモリコントローラ116へのローレゾデータの供給が停止した場合、ステップS278に進み、制御部119は、メモリコントローラ116を制御することにより、メモリ117にいま残っているローレゾデータのすべてを読み出し、そのローレゾデータを、メモリコントローラ116から信号処理部115に供給させ、これにより、そのECCブロックの整数倍のデータ量のローレゾ年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに記録されるように記録制御を行う。
【0338】
ローレゾデータファイルは、ECCブロックの整数倍のデータ量とされているので、ステップS278において、ECCブロックの整数倍のデータ量のローレゾ年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに記録される。
【0339】
その後、ステップS279に進み、制御部119は、変数Nlに、無限大に相当する値をセットして、ローレゾデータ記録タスクを終了する。
【0340】
次に、図40のフローチャートを参照して、図33のステップS236で開始されるメタデータ記録タスクについて説明する。
【0341】
メタデータ記録タスクが開始されると、まず最初に、ステップS281において、制御部119は、後述するステップS287の処理で、1ずつインクリメントされる変数Nlを、例えば1に初期化し、ステップS282に進む。
【0342】
ステップS282では、制御部119は、Tsm×Nmが、Tsa×Na未満であり、さらに、Tsm×Nmが、Tsv×Nv未満で、かつTsl×Nl未満であるかどうかを判定する。
【0343】
ここで、Tsm×Nmが、Tsa×Na未満であるというのは、図37のステップS262で説明した場合と同様に、これから記録しようとするメタ年輪データである注目メタ年輪データを、再生時刻Tsm×Nm以前の最近の再生時間帯の音声年輪データが記録された直後に記録するための条件である。また、Tsm×Nmが、Tsv×Nv未満であるというのは、やはり、図37のステップS262で説明した場合と同様に、これから記録しようとするメタ年輪データである注目メタ年輪データを、再生時刻Tsm×Nm以前の最近の再生時間帯の画像年輪データが記録された直後に記録するための条件である。同様に、Tsm×Nmが、Tsl×Nl未満であるというのは、これから記録しようとするメタ年輪データである注目メタ年輪データを、再生時刻Tsm×Nm以前の最近の再生時間帯のローレゾ年輪データが記録された直後に記録するための条件である。
【0344】
ステップS282において、メタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv未満、またはメタ年輪データの再生時刻Tsl×Nl未満のうちのいずれかではないと判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目メタ年輪データの記録を行うべきタイミングでない場合、ステップS282に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0345】
また、ステップS282において、メタ年輪データの再生時刻Tsm×Nmが、音声年輪データの再生時刻Tsa×Na未満であり、さらに、画像年輪データの再生時刻Tsv×Nv未満でもあり、かつローレゾ年輪データの再生時刻Tsl×Nl未満であると判定された場合、即ち、現在のタイミングが、注目メタ年輪データの記録を行うべきタイミングである場合、ステップS283に進み、制御部119は、データ変換部118からメモリコントローラ116を介して、メモリ117に、メタデータが供給されているか否かを判定し、供給されていると判定した場合、ステップS284に進む。
【0346】
ステップS284では、制御部119は、メモリ117に、通算して、メタ年輪サイズTsm×Nm分の再生に必要なメタデータが記憶されたか否かを判定し、まだ、その分のメタデータがメモリ117に記憶されていないと判定された場合、ステップS282に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。また、ステップS284において、再生時間Tsm×Nmに対応する分のメタデータがメモリ117に記憶されたと判定された場合、ステップS285に進む。
【0347】
なお、データ変換部118のデータ量検出部141は、通算して、再生時間Tsm×Nm分の再生に必要なビデオファイルおよびオーディオファイルを検出したとき、その旨を、メモリコントローラ116に通知する。メモリコントローラ116は、その通知に基づいて、通算して、再生時間Tsm×Nm分の再生に必要なメタデータをメモリ117に記憶したか否かの判定を行い、その判定結果を制御部119に通知する。そして、制御部119は、メモリコントローラ116からのその判定結果に基づいて、ステップS284における判定処理を行う。
【0348】
ステップS285では、制御部119は、メモリコントローラ116を制御して、メモリ117に記憶されているメタデータから、光ディスク7に対して読み書きを行う単位としての、例えば1つのECCブロックのデータ量Buの整数倍(n倍)のデータ量であって、メモリ117から読み出すことのできる最大のデータ量のメタデータを、時間的に先に入力された方から読み出させることにより抽出し、ステップS286に進む。
【0349】
なお、このECCブロックの整数倍のデータ量であって、メモリ117から読み出すことのできる最大のデータ量のメタデータとして、メモリ117から読み出されるメタ年輪データが、上述した、再生時刻Tsm×Nm以前の最近のメタ年輪データである。
【0350】
また、ステップS285において読み出されなかったメタデータは、そのままメモリ117に残される。
【0351】
ステップS286では、制御部119が、ステップS285で得られた、ECCブロックの整数倍のデータ量の注目メタ年輪データを、メモリコントローラ116から信号処理部115に供給させ、これにより、そのECCブロックの整数倍のデータ量の注目メタ年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに記録されるように記録制御を行う。これにより、ECCブロックの整数倍のデータ量のメタ年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに、メタ年輪データの境界と、光ディスク7のECCブロックの境界とが一致するように、周期的に記録される。
【0352】
その後、ステップS287に進み、制御部119は、変数Nmを1だけインクリメントし、ステップS282に戻り、以下、同様の処理を繰り返される。
【0353】
一方、ステップS283において、メタデータがメモリ117に供給されていないと判定された場合、即ち、データ変換部118からメモリコントローラ116へのメタデータの供給が停止した場合、ステップS288に進み、制御部119は、メモリコントローラ116を制御することにより、メモリ117にいま残っているメタデータのすべてを読み出し、そのメタデータを、メモリコントローラ116から信号処理部115に供給させ、これにより、そのECCブロックの整数倍のデータ量のメタ年輪データが、その整数倍の数のECCブロックに記録されるように記録制御を行う。
【0354】
その後、ステップS289に進み、制御部119は、変数Nmに、無限大に相当する値をセットして、メタデータ記録タスクを終了する。
【0355】
このように、オーディオファイル記録タスク、ビデオファイル記録タスク、ローレゾデータ記録タスク、およびメタデータ記録タスクの処理が行われ、オーディオファイル、ビデオファイル、メタデータ、およびローレゾデータが、光ディスク7に記録される。これにより、例えば、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvが同一の時間である場合には、同じような再生時間帯のオーディオファイルのまとまりである音声年輪データと、ビデオファイルのまとりまりである画像年輪データとが、光ディスク7の隣接した位置に配置されるように、順次記録される。さらに、同じような再生時間帯のローレゾデータのまとまりであるローレゾ年輪データ、およびメタデータのまとまりであるメタデータ年輪データが、光ディスク7の音声年輪データおよび画像年輪データに隣接した位置に配置されるように、順次記録される。
【0356】
光ディスク7には、木の年輪を形成するかのように、ビデオファイルとオーディオファイルなどが記録される。このことから、光ディスク7に記録されるオーディオファイルやビデオファイルなどのひとまとまりを、音声「年輪」データや画像「年輪」データと呼んでいる。ローレゾ年輪データやメタ年輪データについても、同様である。なお、以下、適宜、木の年輪を形成するかのように、光ディスク7に記録される、あるデータ系列の中のデータのまとまりを、年輪データという。
【0357】
ここで、光ディスク7に形成される年輪の幅(ある1つの音声年輪データや画像年輪データが、幾つのトラックに亘って記録されるか)は、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvによって決定される。なお、音声年輪サイズTsaや画像年輪サイズTsvは、音声年輪データや画像年輪データを記録する光ディスク7の半径位置に応じて変化させることができる。そして、音声年輪サイズTsaや画像年輪サイズTsvによっては、1つの音声年輪データや画像年輪データが記録されるトラックが、1周分に満たないケースが生じる。
【0358】
以上のように、同じような再生時間帯の音声年輪データと画像年輪データが、光ディスク7上の近い位置に記録されるので、光ディスク7から、同一の再生時刻のオーディオファイルとビデオファイルを、迅速に読み出して再生することが可能となる。
【0359】
また、オーディオファイルとビデオファイルは、複数のECCブロックのデータ量分の年輪データととされ、その複数のECCブロックに、年輪データの境界とECCブロックの境界とが一致するように記録されるので、光ディスク7から、オーディオファイルまたはビデオファイルだけを読み出すことが可能となり、その結果、オーディオファイルまたはビデオファイルだけの編集処理を迅速に行うことが可能となる。
【0360】
ビデオファイルのヘッダ、ボディ、およびフッタのそれぞれのデータ量が、ECCブロックの整数倍とされているので、ヘッダ、ボディ、およびフッタ毎に、ECCブロックに記録される。すなわち、1つのECCブロックに、ヘッダ、ボディ、およびフッタのいずれか2つが記録されることはない。
【0361】
従って、ヘッダ、ボディ、およびフッタの1つのを書き込む場合、または読み出す場合、最小の数のECCブロックに対して、書き込みまたは読み出しの処理が実行されることになり、より効率的に読み書きの処理ができるようになる。その結果、ファイルの書き込みの処理において、データが書き換えられるクラスタの数が最小の数となり、光ディスク7の書き換えの回数に物理的(物性的な)な制限がある場合、データの書き換えの回数に対しての光ディスク7の寿命が長くなるというメリットが得られる。
【0362】
なお、図34のオーディオファイル記録タスクにおけるステップS252、図37のビデオファイル記録タスクにおけるステップS262、図39のローレゾデータ記録タスクにおけるステップS272、図40のメタデータ記録タスクにおけるステップS282それぞれの判定処理によって、同じような再生時間帯の音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データどうしが、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データの順の優先順位で、光ディスク7に周期的に記録される。
【0363】
但し、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データを光ディスク7に記録するときの優先順位は、上述した、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データの順に限定されるものではない。
【0364】
例えば、光ディスク7に記録するときの優先順位は、メタ年輪データ、音声年輪データ、画像年輪データ、およびローレゾ年輪データの順とすることができる。
【0365】
次に、メモリコントローラ116は、上述したように、メモリ117からデータを読み出すことにより、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データを抽出するが、この音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データを構成(抽出)する処理について、図41乃至図45を参照して、さらに説明する。
【0366】
図41は、メモリ117に記憶されるオーディオファイルの通算のデータ量(通算データ量)La、ビデオファイルの通算データ量Lv、ローレゾデータの通算データ量Ll、メタデータの通算データ量Lmそれぞれと、時間(再生時間)tとの関係を示している。なお、図41中(後述する図42乃至図45においても同様)、右側の上下方向を示す小さな矢印(水平方向の点線の間隔を示す矢印)は、ECCブロックのデータ量Buを表している。
【0367】
上述したように、メモリコントローラ116は、再生時間Tsa×Naの再生に必要なオーディオファイルがメモリ117に記憶されると、メモリ117から読み出すことのできるECCブロックの整数倍の最大のデータ量のオーディオファイルを読み出し、そのECCブロックの整数倍の最大のデータ量のオーディオファイルを、音声年輪データとして抽出する。また、メモリコントローラ116は、再生時間Tsv×Nvの再生に必要なビデオファイルがメモリ117に記憶されると、メモリ117から読み出すことのできるECCブロックの整数倍の最大のデータ量のビデオファイルを読み出し、そのECCブロックの整数倍の最大のデータ量のビデオファイルを、画像年輪データとして抽出する。さらに、メモリコントローラ116は、再生時間Tsl×Nlの再生に必要なローレゾデータがメモリ117に記憶されると、メモリ117から読み出すことのできるECCブロックの整数倍の最大のデータ量のローレゾデータを読み出し、そのECCブロックの整数倍の最大のデータ量のローレゾデータを、ローレゾ年輪データとして抽出する。また、メモリコントローラ116は、再生時間Tsm×Nmの再生に必要なメタデータがメモリ117に記憶されると、メモリ117から読み出すことのできるECCブロックの整数倍の最大のデータ量のメタデータを読み出し、そのECCブロックの整数倍の最大のデータ量のメタデータを、メタ年輪データとして抽出する。
【0368】
従って、図41に示したように、メモリ117に記憶されるオーディオファイルの通算データ量Laが変化する場合には、メモリコントローラ116は、図42に示すように、時刻tが、音声年輪サイズTsaの整数倍であるi×Tsaとなるタイミングで(i=1,2,・・・)、メモリ117から読み出すことのできるECCブロックの整数倍の最大のデータ量のオーディオファイルを読み出し、そのECCブロックの整数倍の最大のデータ量のオーディオファイルを、音声年輪データとして抽出する。
【0369】
ここで、図42の実施の形態では、時刻tが、Tsa,2×Tsa,3×Tsa,4×Tsaのタイミングにおいて、それぞれ、1つのECCブロック、2つのECCブロック、1つのECCブロック、2つのECCブロック分のオーディオファイルが、音声年輪データ#1,#2,#3,#4として抽出されている。
【0370】
また、図41に示したように、メモリ117に記憶されるビデオファイルの通算データ量Lvが変化する場合には、メモリコントローラ116は、図43に示すように、時刻tが、画像年輪サイズTsvの整数倍であるi×Tsvとなるタイミングで、メモリ117から読み出すことのできるECCブロックの整数倍の最大のデータ量のビデオファイルを読み出し、そのECCブロックの整数倍の最大のデータ量のビデオファイルを、画像年輪データとして抽出する。
【0371】
ここで、図43の実施の形態では、時刻tが、Tsv,2×Tsv,3×Tsv,4×Tsvのタイミングにおいて、それぞれ、4つのECCブロック、2つのECCブロック、5つのECCブロック、2つのECCブロック分のビデオファイルが、画像年輪データ#1,#2,#3,#4として抽出されている。
【0372】
さらに、図41に示したように、メモリ117に記憶されるローレゾデータの通算データ量Llが変化する場合には、メモリコントローラ116は、図44に示すように、時刻tが、ローレゾ年輪サイズTslの整数倍であるi×Tslとなるタイミングで、メモリ117から読み出すことのできるECCブロックの整数倍の最大のデータ量のローレゾデータを読み出し、そのECCブロックの整数倍の最大のデータ量のローレゾデータを、ローレゾ年輪データとして抽出する。
【0373】
ここで、図44の実施の形態では、時刻tが、Tsl,2×Tslのタイミングにおいて、それぞれ、1つのECCブロック、3つのECCブロック分のローレゾデータが、ローレゾ年輪データ#1,#2として抽出されている。
【0374】
また、図41に示したように、メモリ117に記憶されるメタデータの通算データ量Lmが変化する場合には、メモリコントローラ116は、図45に示すように、時刻tが、メタ年輪サイズTsmの整数倍であるi×Tsmとなるタイミングで、メモリ117から読み出すことのできるECCブロックの整数倍の最大のデータ量のメタデータを読み出し、そのECCブロックの整数倍の最大のデータ量のメタデータを、メタ年輪データとして抽出する。
【0375】
ここで、図45の実施の形態では、時刻tが、Tsm,2×Tsmのタイミングにおいて、いずれも、1つのECCブロック分のメタデータが、メタ年輪データ#1,#2としてそれぞれ抽出されている。
【0376】
いま、図42に示した音声年輪サイズTsa、図43に示した画像年輪サイズTsv、図44に示したローレゾ年輪サイズTsl、および図45に示したメタ年輪サイズTsmについて、例えば、画像年輪サイズTsvが、音声年輪サイズTsaと等しく、ローレゾ年輪サイズTslおよびメタ年輪サイズTsmが、音声年輪サイズTsaの2倍に等しいという関係があるとすると(2×Tsa=2×Tsv=Tsl=Tsm)、図34のオーディオファイル記録タスク、図37のビデオファイル記録タスク、図39のローレゾデータ記録タスク、および図40のメタデータ記録タスクによれば、図42の音声年輪データ#1乃至#4、図43の画像年輪データ#1乃至#4、図44のローレゾ年輪データ#1および#2、図45のメタ年輪データ#1および#2は、図27に示すように、光ディスク7に周期的に記録される。
【0377】
即ち、上述したように、同じような再生時間帯の音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、およびメタ年輪データについては、上述したように、音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データの順の優先順位で、光ディスク7のより前の位置に記録される。
【0378】
さらに、例えば、最も優先順位が高い音声年輪データを基準に考えると、音声年輪サイズTsaと同一の画像年輪サイズTsvの画像年輪データについては、音声年輪データと同一の周期で光ディスク7に記録される。即ち、ある再生時間帯の音声年輪データが記録されれば、その音声年輪データに続いて、その再生時間帯と同じような再生時間帯の画像年輪データが記録される。
【0379】
また、音声年輪サイズTsaの2倍となっているローレゾ年輪サイズTslのローレゾ年輪については、音声年輪データの2倍の周期で光ディスク7に記録される。即ち、ある再生時間帯のローレゾ年輪データについては、その再生時間帯を2分するような2つの再生時間帯の音声年輪データが存在し、その2つの再生時間帯の音声年輪データが記録された後に記録される。
【0380】
さらに、音声年輪サイズTsaの2倍となっているメタ年輪サイズTsmのメタ年輪については、やはり、音声年輪データの2倍の周期で光ディスク7に記録される。即ち、ある再生時間帯のメタ年輪データについては、その再生時間帯を2分するような2つの再生時間帯の音声年輪データが存在し、その2つの再生時間帯の音声年輪データが記録された後に記録される。
【0381】
以上から、図42の音声年輪データ#1乃至#4、図43の画像年輪データ#1乃至#4、図44のローレゾ年輪データ#1および#2、図45のメタ年輪データ#1および#2は、図46に示すように、その光ディスク7の内周側から外周側に向かって、音声年輪データ#1、画像年輪データ#1、音声年輪データ#2、画像年輪データ#2、ローレゾ年輪データ#1、メタ年輪データ#1、音声年輪データ#3、画像年輪データ#3、音声年輪データ#4、画像年輪データ#4、ローレゾ年輪データ#2、メタ年輪データ#2,・・・の順番で記録される。
【0382】
なお、図41乃至図46の実施の形態では、画像年輪サイズTsvと音声年輪サイズTsaと等しくし、ローレゾ年輪サイズTslおよびメタ年輪サイズTsmを、音声年輪サイズTsaの2倍とするようにしたが、音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、メタ年輪サイズTsmそれぞれどうしの関係は、これに限定されるものではない。即ち、音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、メタ年輪サイズTsmは、例えば、すべて同一の時間とすることもできるし、すべて異なる時間とすることなども可能である。
【0383】
また、音声年輪サイズTsa、画像年輪サイズTsv、ローレゾ年輪サイズTsl、およびメタ年輪サイズTsmは、例えば、光ディスク7の用途や使用目的にあわせて設定することが可能である。
【0384】
即ち、ローレゾ年輪サイズTslや、メタ年輪サイズTsmは、例えば、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvよりも大とすることが可能である。
【0385】
ローレゾ年輪サイズTslを、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvよりも大とした場合(例えば、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvが2秒であるのに対して、ローレゾ年輪サイズTslを10秒とした場合)には、例えば、ローレゾデータによるシャトル再生速度や、コンピュータなどの外部の装置へのローレゾデータの転送速度を向上させることができる。
【0386】
即ち、ローレゾデータは、本線データよりもデータ量が少ないため、光ディスク7からの読み出しを短時間で行うことができ、さらに、処理負担も少ないので、シャトル再生などの変速再生に利用することができる。そして、ローレゾ年輪サイズTslを大とする場合には、光ディスク7からローレゾデータだけを読み出すときに生じるシークの頻度を少なくすることができるから、光ディスク7からのローレゾデータだけの読み出しを、より短時間で行うことが可能となり、そのローレゾデータを利用したシャトル再生を行うときには、シャトル再生の速度を向上させることができる。さらに、ローレゾデータをコンピュータなどに転送して処理する場合には、その転送速度を向上させる(転送に要する時間を短くする)ことができる。
【0387】
また、メタ年輪サイズTsを、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvよりも大とした場合(例えば、音声年輪サイズTsaおよび画像年輪サイズTsvが2秒であるのに対して、メタ年輪サイズTsmを20秒とした場合)には、ローレゾ年輪サイズTslを大とした場合と同様に、光ディスク7からメタデータだけを短時間で読み出すことができる。従って、例えば、そのメタデータに含まれるタイムコードなどを用いて、本線データであるビデオファイルの特定のフレームの検索などを、高速で行うことが可能となる。
【0388】
従って、ローレゾデータのシャトル再生や外部への転送を高速で行うことが要求される場合には、ローレゾ年輪サイズTslを大にすることにより、また、フレームの検索の高速性が要求される場合には、メタ年輪サイズTsを大とすることにより、その要求に応えた利便性の高い光ディスク7を提供することが可能となる。
【0389】
以上のように、ローレゾ年輪サイズTslや、メタ年輪サイズTsmを大とすることにより、ローレゾデータやメタデータだけなどの特定のデータ系列の読み出しに要する時間(さらには、書き込みに要する時間も)を短縮することができる。
【0390】
従って、音声年輪サイズTsaや、画像年輪サイズTsvを大とした場合には、やはり、本線データとしてのオーディオファイルやビデオファイルだけの読み出し(さらには、書き込み)に要する時間を短縮することができる。その結果、オーディオファイルまたはビデオファイルだけを編集する、いわゆるAV(Audio Visual)スプリット編集を行う場合には、その編集処理の高速化を図ることができる。
【0391】
但し、画像と音声の再生を行う場合、その再生を開指するには、各再生時刻のビデオファイルと、そのビデオファイルに付随するオーディオファイルとが揃うまで待つ必要がある。音声年輪サイズTsaや、画像年輪サイズTsvを大とすると、その大きな音声年輪サイズTsaのオーディオファイルまたは画像年輪サイズTsvのビデオファイルのうちの一方を読み出し、さらに、その後に、他方を読み出さなければならず、ある再生時刻のビデオファイルと、そのビデオファイルに付随するオーディオファイルとが揃うまでの時間が大となって、再生が指令されてから、実際に再生が開始されるまでの遅延時間が大となる。さらに、ある再生時刻のビデオファイルと、そのビデオファイルに付随するオーディオファイルとを同時に再生するために、大きな音声年輪サイズTsaのオーディオファイルまたは画像年輪サイズTsvのビデオファイルのうちの先に読み出される方は、少なくとも、後に読み出される方の読み出しが開始されるまで、メモリ117に記憶しておく必要がある。以上から、音声年輪サイズTsaや、画像年輪サイズTsvを大とすると、再生が開始されるまでの遅延時間が大となる他、メモリ117として、容量の大きなものが必要となる。
【0392】
従って、音声年輪サイズTsaと画像年輪サイズTsvは、再生が開始されるまでの遅延時間や、メモリ117の容量として許容される値を考慮して決めるのが望ましい。
【0393】
なお、ローレゾデータやメタデータは、オーディオファイルやビデオファイルに比較してデータ量が十分小さいので、ローレゾ年輪サイズTslやメタ年輪サイズTsmを大としても、音声年輪サイズTsaや画像年輪サイズTsvを大とした場合に比較して、メモリ117に必要とされる容量の増加は、それほど問題とならない。
【0394】
また、光ディスク7に記録するときの優先順位は、メタ年輪データ、音声年輪データ、画像年輪データ、およびローレゾ年輪データの順とすることができる。
この場合、メタ年輪データ#1および#2、音声年輪データ#1および#2、画像年輪データ#1および#4、ローレゾ年輪データ#1および#2は、例えば、図47に示すように、その光ディスク7の内周側から外周側に向かって、メタ年輪データ#1、音声年輪データ#1、画像年輪データ#1、ローレゾ年輪データ#1、メタ年輪データ#2、音声年輪データ#2、画像年輪データ#2、ローレゾ年輪データ#2、・・・の順番で記録される。
【0395】
図48は、ディスクドライブ装置11によって、光ディスク7に対するデータの読み書きが行われる様子を示している。なお、図48では、光ディスク7に対して、メタデータファイル、オーディオファイル、ビデオファイル、およびローレゾデータの4つのデータ系列の読み書きが行われるものとしてある。
【0396】
図48においては、メタ年輪データ#1、音声年輪データ#1、画像年輪データ#1、およびローレゾ年輪データ#1を、年輪データ#1とし、メタ年輪データ#2、音声年輪データ#2、画像年輪データ#2、およびローレゾ年輪データ#2を、年輪データ#2とし、同様に、N番目のメタ年輪データ#N、音声年輪データ#N、画像年輪データ#N、およびローレゾ年輪データ#Nを、年輪データ#Nとして表している。
【0397】
光ディスク7にデータが書き込まれる場合には、光ディスク7に十分な大きさの連続した空き領域が存在し、その空き領域に、欠陥(ディフェクト)がないとすれば、メタデータ、オーディオファイル、ビデオファイル、ローレゾデータのデータ系列それぞれから抽出された音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データは、図48に示すように、光ディスク7上の空き領域に、いわば一筆書きをするように書き込まれる。なお、メタ年輪データ、音声年輪データ、画像年輪データ、およびローレゾ年輪データは、いずれも、光ディスク7のECCブロックの整数倍のデータ量を有し、さらに、そのデータの境界と、ECCブロックの境界とが一致するように記録される。
【0398】
図13のメタデータファイル生成処理のフローチャート、および図15のビデオファイル生成処理のフローチャートを参照して説明したように、メタデータファイル、およびビデオファイルは、ボディ、フッタ、およびヘッダの順に、ディスクドライブ装置11に供給される。
【0399】
図16のオーディオファイル生成処理のフローチャートを参照して説明したように、オーディオファイルは、ボディのオーディオアイテムのバリューおよびKLV構造とされたフィラーが、ディスクドライブ装置11に供給されて、次に、フッタがディスクドライブ装置11に供給されて、その後に、ヘッダ並びにオーディオアイテムキーおよびレングスがディスクドライブ装置11に供給される。
【0400】
図32のローレゾファイル合成の処理のフローチャートを参照して説明したように、ローレゾファイルは、ボディ、フッタ、およびヘッダの順に、メモリコントローラ116に供給される。
【0401】
従って、メタデータ、オーディオファイル、ビデオファイル、ローレゾデータのデータ系列それぞれから抽出された音声年輪データ、画像年輪データ、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データは、図48に示すように、ボディ、フッタ、ヘッダの順に、光ディスク7上の空き領域に書き込まれる。
【0402】
図13のメタデータファイル生成処理のフローチャート、図15のビデオファイル生成処理のフローチャート、図16のオーディオファイル生成処理のフローチャート、図32のローレゾファイル合成の処理のフローチャート、および図33の記録処理のフローチャートで説明される処理をまとめて、記録の処理として、図49のフローチャートを参照して説明する。
【0403】
ステップS291において、ディスクドライブ装置11の制御部119は、メタデータファイル、ビデオファイル、オーディオファイル、およびローレゾファイルのボディを光ディス7に記録して、ステップS292に進む。ステップS292において、制御部119は、メタデータファイル、ビデオファイル、オーディオファイル、およびローレゾファイルのボディの記録が終了したか否かを判定し、ボディの記録が終了していないと判定された場合、ステップS291に戻り、ボディの記録の処理を繰り返す。
【0404】
ステップS292において、ボディの記録が終了したと判定された場合、ステップS293に進み、制御部119は、メタデータファイル、ビデオファイル、オーディオファイル、およびローレゾファイルのフッタを光ディス7に記録して、ステップS294に進む。ステップS294において、制御部119は、メタデータファイル、ビデオファイル、オーディオファイル、およびローレゾファイルのフッタの記録が終了したか否かを判定し、フッタの記録が終了していないと判定された場合、ステップS293に戻り、フッタの記録の処理を繰り返す。
【0405】
ステップS294において、フッタの記録が終了したと判定された場合、ステップS295に進み、制御部119は、メタデータファイル、ビデオファイル、オーディオファイル、およびローレゾファイルのヘッダを光ディス7に記録して、記録の処理は終了する。
【0406】
このように、ヘッダをボディおよびフッタの後に記録するようにしたので、オーディオデータの再生時間またはタイムコード(TC)などの、ボディが確定しなければ決まらないデータを含むヘッダを1度の処理で記録することができるようになる。
【0407】
また、光ディスク7上で、ヘッダをボディおよびフッタに続けて、言い換えれば、ボディおよびフッタにに近接した位置にヘッダを確実に記録することができるようになる。
【0408】
なお、光ディスク7から、ファイルを読み出す場合には、ヘッダ、ボディ、フッタが順にシークされて、ヘッダ、ボディ、およびフッタが順に読み出される。
【0409】
また、本実施の形態では、メモリコントローラ116において、音声年輪サイズTsaの整数倍の時刻ごとに、ECCブロックなどの読み書きを行う単位の整数倍のデータ量であって、メモリ117から読み出すことのできる最大のデータ量のオーディオファイルを読み出すことによって、音声年輪データを抽出するようにしたが、即ち、音声年輪サイズTsaの整数倍の時刻において、メモリ117に、N個のECCブロックより大であるが、N+1個のECCブロックより小のデータ量のオーディオファイルが記憶されている場合に、N個のECCブロックのデータ量のオーディオファイルを、音声年輪データとして抽出するようにしたが、その他、例えば、音声年輪サイズTsaの整数倍の時刻となった後、N+1個のECCブロック以上のデータ量のオーディオファイルがメモリ117に記憶されるのを待って、N+1個のECCブロックのデータ量のオーディオファイルを読み出すことにより、音声年輪データを抽出するようにすることが可能である。画像年輪データや、ローレゾ年輪データ、メタ年輪データの抽出についても、同様である。即ち、年輪データのデータ量は、光ディスク7に対して読み書きを行う単位の整数倍のデータ量であって、かつ音声年輪サイズ等として設定された再生時間分の再生に必要なデータ量に近いデータ量であればよい。
【0410】
さらに、メタデータについては、そのすべての構成要素を、メタ年輪データに含める他、その一部の構成要素だけをメタ年輪データに含め、他の構成要素は、メタ年輪データとは別に記録するようにすることが可能である。即ち、メタデータについては、例えば、タイムコードなどの、ビデオファイルのフレームなどの検索に用いることのできる構成要素と、その他の構成要素とに分けて、検索に用いることのできる構成要素は、例えば、光ディスク7の内周側などにまとめて記録し、その他の構成要素は、メタ年輪データに含めて、光ディスク7に周期的に記録することが可能である。この場合、検索に用いることのできる構成要素が、光ディスク7にまとめて記録されるので、検索に要する時間を短縮することができる。
【0411】
なお、メタデータについては、そのすべての構成要素を、光ディスク7の内周側などにまとめて記録しても良い。但し、メタデータのすべての構成要素を、光ディスク7の内周側などにまとめて記録する場合には、その記録が終了するまで、メタデータ以外のデータ系列の記録を待つ必要があるか、あるいは、メタデータ以外のデータ系列の記録が終了するまで、メタデータのすべての構成要素を記憶しておく必要がある。これに対して、メタデータのうちの検索に用いることのできる構成要素だけを、光ディスク7にまとめて記録する場合には、メタデータのすべての構成要素を、光ディスク7にまとめて記録する場合に比較して、メタデータ以外のデータ系列の記録を待つ時間を短くし、あるいは、メタデータ以外のデータ系列の記録が終了するまで記憶しておく必要のあるメタデータのデータ量を低減することができる。
【0412】
または本発明は、光ディスク以外のディスク状記録媒体に適用することができる。
【0413】
また、以上においては、ビデオファイルおよびオーディオファイルを、螺旋状のトラックに配置する場合を例として説明したが、同心円状のトラックに交互に配置することもできる。この場合、各トラックは、内周側のトラックから隣接する外周側のトラックに連続することになる。
【0414】
次に、図50は、図7の独立/標準変換部22の構成例を示している。
【0415】
バッファ301は、ディスクドライブ装置11(図1)から供給されるAV独立フォーマットのファイル(マスタファイル、ファイル単位のメタデータファイル、フレーム単位のメタデータファイル、オグジュアリファイル、ビデオファイル、8チャネルそれぞれのオーディオファイル、ローレゾデータファイル)を一時記憶する。
【0416】
ファイル取得部302は、バッファ301に記憶されたマスタファイルを参照することにより、ファイル単位のメタデータファイル、フレーム単位のメタデータファイル、オグジュアリファイル、ビデオファイル、8チャネルそれぞれのオーディオファイル、ローレゾファイルのファイル名を認識し、そのファイル名に基づき、ファイル単位のメタデータファイル、フレーム単位のメタデータファイル、オグジュアリファイル、ビデオファイル、8チャネルそれぞれのオーディオファイル、ローレゾファイルを、バッファ301を介し、ディスクドライブ装置11に光ディスク7から読み出させることで取得する。さらに、ファイル取得部302は、取得したファイル単位のメタデータファイルとフレーム単位のメタデータファイルをメタデータファイル処理部303に、オグジュアリファイルをオグジュアリファイル処理部304に、ビデオファイルをビデオファイル処理部305に、8チャネルそれぞれのオーディオファイルをオーディオファイル処理部306に、それぞれ供給する。また、ファイル取得部302は、ローレゾファイルをバッファ309に供給する。
【0417】
メタデータファイル処理部303は、ファイル取得部302から供給されるファイル単位のメタデータファイルからファイル単位のメタデータを抽出するとともに、フレーム単位のメタデータファイルからフレーム単位のメタデータが配置されたシステムアイテムを抽出し、データ合成部307に供給する。
【0418】
オグジュアリファイル処理部304は、ファイル取得部302から供給されるオグジュアリファイルからオグジュアリアイテムを抽出し、データ合成部307に供給する。
【0419】
ビデオファイル処理部305は、ファイル取得部302から供給されるビデオファイルからピクチャアイテムを抽出し、データ合成部307に供給する。
【0420】
オーディオファイル処理部105は、ファイル取得部302から供給される8チャネルそれぞれのオーディオファイルから、各チャネルのオーディオデータを抽出し、さらに、その各チャネルのオーディオデータを多重化して配置したサウンドアイテムを構成して、データ合成部307に供給する。
【0421】
データ合成部307は、メタデータファイル処理部303から供給されるファイル単位のメタデータおよびシステムアイテム、オグジュアリファイル処理部304から供給されるオグジュアリアイテム、ビデオファイル処理部305から供給されるピクチャアイテム、並びにオーディオファイル処理部306から供給されるサウンドアイテムを用いて、標準AV多重フォーマットのファイルを構成し、バッファ308に供給する。
【0422】
バッファ308は、データ合成部307から供給される標準AV多重フォーマットのファイルまたはファイル取得部302から供給されるローレゾファイルを一時記憶し、通信I/F13(図1)に供給する。
【0423】
次に、図51は、図50のビデオファイル処理部305の構成例を示している。
【0424】
ファイル取得部302から供給されるビデオファイルは、ヘッダ/フッタ除去部311に供給される。ヘッダ/フッタ除去部311は、そこに供給されるビデオファイルからヘッダとフッタを除去し、残ったボディを、分解部312に供給する。分解部312は、ヘッダ/フッタ除去部311から供給されるボディに配置されたピクチャアイテムのシーケンスを分離することにより、そのシーケンスから、他のアイテム(システムアイテム、サウンドアイテム、オグジュアリアイテム)と多重化する単位、即ち、ここでは、フレーム単位のビデオデータが配置された個々のピクチャアイテムを抽出し、データ合成部307(図50)に供給する。
【0425】
次に、図52は、図50のオーディオファイル処理部306の構成例を示している。
【0426】
ファイル取得部302から供給される8チャネルそれぞれのオーディオファイルは、ヘッダ/フッタ除去部321に供給される。ヘッダ/フッタ除去部321は、そこに供給される8チャネルそれぞれのオーディオファイルから、ヘッダとフッタを除去し、その結果残る各チャネルのボディを、KLVデコーダ322に供給する。
【0427】
KLVデコーダ322は、ヘッダ/フッタ除去部321から供給される各チャネルのボディのKLV構造を分解し、これにより得られる各チャネルのWAVE形式のオーディオデータを、データ変換部323に供給する。
【0428】
データ変換部323は、KLVデコーダ322から供給されるオーディオデータに対して、図10のデータ変換部63における場合と逆の変換処理を施す。即ち、データ変換部323は、KLVデコーダ322から供給されるWAVE形式の各チャネルのオーディオデータを、AES3形式の各チャネルのオーディオデータに変換し、チャネル多重化部324に供給する。
【0429】
チャネル多重化部324は、データ変換部124から供給される各チャネルのオーディオデータを、サンプル単位で多重化し、その結果得られる多重化オーディオデータを、KLVエンコーダ325に供給する。
【0430】
KLVエンコーダ325は、チャネル多重化部324から供給される多重化オーディオデータを、ビデオデータの各フレームに対応する単位に区切り、その各フレームに対応する多重化オーディオデータをKLV構造にKLVコーディングする。さらに、KLVエンコーダ325は、各フレームに対応する多重化オーディオデータのKLV構造に対して、固定長のサウンドアイテムのデータ長に足りない分のフィラーのKLV構造を付加し、これにより、サウンドアイテムを構成して、データ合成部307(図50)に供給する。
【0431】
次に、図53は、図50のデータ合成部307の構成例を示している。
【0432】
ヘッダ/フッタ生成部331には、メタデータファイル処理部303が出力するファイル単位のメタデータが供給される。ヘッダ/フッタ生成部331は、標準AV多重フォーマットのファイルのヘッダとフッタを生成し、さらに、そのヘッダのヘッダメタデータに、メタデータファイル処理部303からのファイル単位のメタデータを配置して、そのヘッダとフッタを、ヘッダ/フッタ付加部333に供給する。
【0433】
多重化部332には、メタデータファイル処理部303が出力するシステムアイテム、オグジュアリファイル処理部304が出力するオグジュアリアイテム、ビデオファイル処理部305が出力するピクチャアイテム、オーディオファイル処理部306が出力するサウンドアイテムが供給される。多重化部332は、そこに供給されるシステムアイレム、ピクチャアイテム、サウンドアイテム、オグジュアリアイテムを、その順で、順次多重化することにより、エディットユニットのシーケンスを構成し、そのエディットユニットのシーケンスを、ボディとして、ヘッダ/フッタ付加部333に供給する。
【0434】
ヘッダ/フッタ付加部333は、多重化部332から供給されるボディに、ヘッダ/フッタ生成部331から供給されるヘッダとフッタを付加し、これにより、標準AV多重フォーマットのファイルを構成して出力する。
【0435】
次に、図50の独立/標準変換部22では、メタデータファイルを処理するメタデータファイル処理、オグジュアリファイルを処理するオグジュアリファイル処理、ビデオファイルを処理するビデオファイル処理、オーディオファイルを処理するオーディオファイル処理、これらの処理結果を用いて標準AV多重フォーマットのファイルを合成(生成)する合成処理が行われる。
【0436】
そこで、図54乃至図58のフローチャートを参照して、独立/標準変換部22が行うメタデータファイル処理、オグジュアリファイル処理、ビデオファイル処理、オーディオファイル処理、および合成処理について説明する。
【0437】
まず最初に、図54のフローチャートを参照して、メタデータファイル処理について説明する。
【0438】
メタデータファイル処理は、例えば、ディスクドライブ装置11によって光ディスク7から、マスタファイルが読み出され、バッファ301に記憶されると開始される。
【0439】
即ち、まず最初に、ステップS301において、ファイル取得部302は、バッファ301に記憶されたマスタファイルを参照することにより、ファイル単位とフレーム単位それぞれのメタデータファイルのファイル名を認識する。さらに、ステップS301では、ファイル取得部302は、そのファイル名に基づき、ファイル単位とフレーム単位それぞれのメタデータファイルを、バッファ301を介し、ディスクドライブ装置11に光ディスク7から読み出させることで取得し、メタデータファイル処理部303に供給して、ステップS302に進む。ステップS302では、メタデータファイル処理部303は、ファイル取得部302から供給されるファイル単位のメタデータファイルからファイル単位のメタデータを抽出するとともに、フレーム単位のメタデータファイルからフレーム単位のメタデータが配置されたシステムアイテムを抽出し、データ合成部307に供給して、メタデータファイル処理を終了する。
【0440】
次に、図55のフローチャートを参照して、オグジュアリファイル処理について説明する。
【0441】
オグジュアリファイル処理は、例えば、ディスクドライブ装置11によって光ディスク7から、マスタファイルが読み出され、バッファ301に記憶されると開始される。
【0442】
即ち、まず最初に、ステップS311において、ファイル取得部302は、バッファ301に記憶されたマスタファイルを参照することにより、オグジュアリファイルのファイル名を認識する。さらに、ステップS311では、ファイル取得部302は、そのファイル名に基づき、オグジュアリファイルを、バッファ301を介し、ディスクドライブ装置11に光ディスク7から読み出させることで取得し、オグジュアリファイル処理部304に供給して、ステップS312に進む。
【0443】
ステップS312では、オグジュアリファイル処理部304は、ファイル取得部302から供給されるオグジュアリファイルをオグジュアリアイテム単位に分解することで、オグジュアリファイルからオグジュアリアイテムを抽出(取得)し、データ合成部307に供給して、オグジュアリファイル処理を終了する。
【0444】
次に、図56のフローチャートを参照して、ビデオファイル処理について説明する。
【0445】
ビデオファイル処理は、例えば、ディスクドライブ装置11によって光ディスク7から、マスタファイルが読み出され、バッファ301に記憶されると開始される。
【0446】
即ち、まず最初に、ステップS321において、ファイル取得部302は、バッファ301に記憶されたマスタファイルを参照することにより、ビデオファイルのファイル名を認識する。さらに、ステップS321では、ファイル取得部302は、そのファイル名に基づき、ビデオファイルを、バッファ301を介し、ディスクドライブ装置11に光ディスク7から読み出させることで取得し、ビデオファイル処理部305に供給して、ステップS322に進む。
【0447】
ステップS322では、ビデオファイル処理部305(図51)のヘッダ/フッタ除去部311が、ファイル取得部302から供給されるビデオファイルからヘッダとフッタを除去し、その結果残ったボディを、分解部312に供給して、ステップS323に進む。ステップS323では、分解部312は、ヘッダ/フッタ除去部311から供給されるボディに配置されたピクチャアイテムのシーケンスを、個々のピクチャアイテムに分解し、データ合成部307に供給して、ビデオファイル処理を終了する。
【0448】
次に、図57のフローチャートを参照して、オーディオファイル処理について説明する。
【0449】
オーディオファイル処理は、例えば、ディスクドライブ装置11によって光ディスク7から、マスタファイルが読み出され、バッファ301に記憶されると開始される。
【0450】
即ち、まず最初に、ステップS331において、ファイル取得部302は、バッファ301に記憶されたマスタファイルを参照することにより、8チャネルそれぞれのオーディオファイルのファイル名を認識する。さらに、ステップS331では、ファイル取得部302は、そのファイル名に基づき、8チャネルそれぞれのオーディオファイルを、バッファ301を介し、ディスクドライブ装置11に光ディスク7から読み出させることで取得し、オーディオファイル処理部306に供給して、ステップS332に進む。
【0451】
ステップS332では、オーディファイル処理部106(図52)のヘッダ/フッタ除去部321が、ファイル取得部302から供給される8チャネルそれぞれのオーディオファイルから、ヘッダとフッタを除去し、その結果残る各チャネルのボディを、KLVデコーダ322に供給して、ステップS333に進む。ステップS333では、KLVデコーダ322は、ヘッダ/フッタ除去部321から供給される各チャネルのボディのKLV構造を分解し、これにより得られる各チャネルのWAVE形式のオーディオデータを、データ変換部323に供給して、ステップS334に進む。
【0452】
ステップS334では、データ変換部323は、KLVデコーダ322から供給されるWAVE形式の各チャネルのオーディオデータを、AES3形式の各チャネルのオーディオデータに変換し、チャネル多重化部324に供給して、ステップS335に進む。ステップS335では、チャネル多重化部324は、データ変換部124から供給される各チャネルのオーディオデータを多重化し、その結果得られる多重化オーディオデータを、KLVエンコーダ325に供給して、ステップS336に進む。
【0453】
ステップS336では、KLVエンコーダ325は、チャネル多重化部324から供給される多重化オーディオデータを、ビデオデータの各フレームに対応する単位に区切り、そのフレームに対応する多重化オーディオデータをKLV構造にKLVコーディングして、ステップS337に進む。さらに、ステップS337では、KLVエンコーダ325は、各フレームに対応する多重化オーディオデータのKLV構造に対して、必要なフィラーのKLV構造を付加し、これにより、サウンドアイテムを構成して、データ合成部307に供給し、オーディオファイル処理を終了する。
【0454】
次に、図58のフローチャートを参照して、合成処理について説明する。
【0455】
合成処理は、例えば、データ合成部307に対して、メタデータファイル処理部303からファイル単位のメタデータおよびシステムアイテムが、オグジュアリファイル処理部304からオグジュアリアイテムが、ビデオファイル処理部305からピクチャアイテムが、オーディオファイル処理部306からサウンドアイテムが、それぞれ供給されると開始される。
【0456】
即ち、まず最初に、ステップS341において、データ合成部307(図53)のヘッダ/フッタ生成部331が、標準AV多重フォーマットのファイルのヘッダとフッタを生成し、さらに、そのヘッダのヘッダメタデータに、メタデータファイル処理部303からのファイル単位のメタデータを配置する。さらに、ステップS341では、ヘッダ/フッタ生成部331が、以上のようにして得られたヘッダとフッタを、ヘッダ/フッタ付加部333に供給して、ステップS342に進む。
【0457】
ステップS342では、多重化部332が、メタデータファイル処理部303が出力するシステムアイテム、オグジュアリファイル処理部304が出力するオグジュアリアイテム、ビデオファイル処理部305が出力するピクチャアイテム、オーディオファイル処理部306が出力するサウンドアイテムを多重化し、その多重化の結果得られるエディットユニットのシーケンスを、ボディとして、ヘッダ/フッタ付加部333に供給して、ステップS343に進む。
【0458】
ステップS343では、ヘッダ/フッタ付加部333は、多重化部332から供給されるボディに、ヘッダ/フッタ生成部331から供給されるヘッダとフッタを付加し、これにより、標準AV多重フォーマットのファイルを構成して出力し、合成処理を終了する。
【0459】
このように、ファイルを、記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とするようにした場合には、読み書きの処理を効率良くできるようになる。
【0460】
また、ファイルの先頭に配置される第2のデータを生成し、ファイルの最後に配置される第3のデータを生成し、第1のデータ、第2のデータ、または第3のデータに付加することによって、第1のデータ、第2のデータ、または第3のデータのデータ量を、記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第4のデータを生成するようにした場合には、記録媒体の利便性が向上すると共に、記録媒体へのファイルの読み書きにおいて、読み書きの処理をより効率良くできるようになる。
【0461】
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
【0462】
そこで、図59は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
【0463】
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク405やROM403に予め記録しておくことができる。
【0464】
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体411に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体411は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0465】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体411からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部408で受信し、内蔵するハードディスク405にインストールすることができる。
【0466】
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)402を内蔵している。CPU402には、バス401を介して、入出力インタフェース410が接続されており、CPU402は、入出力インタフェース410を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部407が操作等されることにより指令が入力されると、それにしたがって、ROM(Read Only Memory)403に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU402は、ハードディスク405に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部408で受信されてハードディスク405にインストールされたプログラム、またはドライブ409に装着されたリムーバブル記録媒体411から読み出されてハードディスク405にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)404にロードして実行する。これにより、CPU402は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU402は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース410を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部406から出力、あるいは、通信部408から送信、さらには、ハードディスク405に記録等させる。
【0467】
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
【0468】
以上のように、ビデオデータとオーディオデータとが多重化されてボディに配置される標準AV多重フォーマットのファイルと、ビデオデータまたはオーディオデータそれぞれがまとめてボディに配置されるAV独立フォーマットのファイルとの間の相互変換を行うようにしたので、例えば、ネットワーク4を介してのファイルの伝送(ファイル交換やストリーミング)を行う場合には、標準AV多重フォーマットを使用し、光ディスク7へのファイルの記録を行う場合には、AV独立フォーマットを使用することが可能となる。
【0469】
そして、光ディスク7に、AV独立フォーマットのファイルを記録する場合には、例えば、AV独立編集を容易に行うことが可能となる。
【0470】
また、AV独立フォーマットでは、フレーム単位のメタデータを、1つのファイル(フレーム単位のメタデータファイル)に集めて(まとめて)配置するようにしたので、フレーム単位のメタデータの検索を、高速で行うことが可能となる。
【0471】
さらに、AV独立フォーマットでは、オーディオデータの符号化方式として、WAVEを採用しているので、AES3を採用する標準AV多重フォーマットの場合に比較して、オーディオデータのデータ量を低減することができる。
【0472】
また、AV独立フォーマットでは、標準AV多重フォーマットと同一のヘッダ、ボディ、フッタという形を採用し、さらに、ヘッダとフッタについては、標準AV多重フォーマットと同一形式のヘッダとフッタを採用することとしたので、標準AV多重フォーマットに対応している標準装置であれば、AV独立フォーマットのファイルの送受信や、記録媒体に対する読み書きを行うことができる。
【0473】
さらに、標準AV多重フォーマットのファイルでは、そのボディに、ビデオデータや、オーディオデータ、ユーザデータ、フレーム単位のメタデータといった複数のエッセンスが多重化されて配置されているのに対して、AV独立フォーマットのファイル(のビデオファイルとオーディオファイル)では、そのボディに、ビデオデータまたはオーディオデータだけが配置されている。従って、AV独立フォーマットのファイルは、単一エッセンスをボディとしたMXFのファイルということができる。そして、この単一エッセンスをボディとしたMXFのファイルであるビデオファイルやオーディオファイルについては、単一エッセンスをボディとしたMXFを理解することができる装置であれば、その内容を読み出すことができる。
【0474】
なお、本実施の形態では、ディスク装置1において、光ディスク7に対して、AV独立フォーマットのファイルを読み書きするようにしたが、AV独立フォーマットのファイルは、光ディスク7などのディスク状の記録媒体に限らず、磁気テープなどのテープ状の記録媒体や、半導体メモリ等に対して読み書きすることが可能である。
【0475】
また、図1の実施の形態では、ディスクドライブ装置11、フォーマット変換部12、通信I/F13によって、1つの装置であるディスク装置1を構成するようにしたが、ディスクドライブ装置11、フォーマット変換部12、通信I/F13は、それぞれ、独立した1つの装置とすることが可能である。
【0476】
さらに、本実施の形態では、標準AV多重フォーマットのファイルとして、MXFに準拠したファイルを採用することとしたが、標準AV多重フォーマットのファイルとしては、MXFに準拠したファイルの他、ヘッダ、ボディ、フッタからなり、ボディに、任意の2つのデータ(以上)が多重化されて配置されるファイルを採用することが可能である。
【0477】
また、本実施の形態では、標準AV多重フォーマットのファイルのボディに、ビデオデータとオーディオデータとを多重化したものが配置されることとしたが、標準AV多重フォーマットのファイルのボディには、その他、例えば、2以上のビデオデータ(のストリーム)を多重化したものや、2以上のオーディオデータ(のストリーム)を多重化したものを配置するようにすることが可能である。
【0478】
【発明の効果】
以上のように、第1の本発明によれば、読み書きの処理を効率良くできるようになる。
【0479】
また、第1の本発明によれば、記録媒体の利便性が向上すると共に、記録媒体へのファイルの読み書きにおいて、読み書きの処理をより効率良くできるようになる。
【0480】
第2の本発明によれば、読み書きの処理を効率良くできるようになる。
【0481】
また、第2の本発明によれば、利便性が向上すると共に、記録媒体へのファイルの読み書きにおいて、読み書きの処理をより効率良くできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したAVネットワークシステムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】標準AV多重フォーマットを示す図である。
【図3】 AV独立フォーマットを示す図である。
【図4】 AV独立フォーマットを示す図である。
【図5】 AV独立フォーマットを示す図である。
【図6】 AV独立フォーマットを示す図である。
【図7】フォーマット変換部12の構成例を示すブロック図である。
【図8】標準/独立変換部21の構成例を示すブロック図である。
【図9】ビデオファイル生成部41の構成例を示すブロック図である。
【図10】オーディオファイル生成部43の構成例を示すブロック図である。
【図11】マスタファイル生成処理を説明するフローチャートである。
【図12】ファイル単位のメタデータファイル生成処理を説明するフローチャートである。
【図13】フレーム単位のメタデータファイル生成処理を説明するフローチャートである。
【図14】オグジュアリファイル生成処理を説明するフローチャートである。
【図15】ビデオファイル生成処理を説明するフローチャートである。
【図16】オーディオファイル生成処理を説明するフローチャートである。
【図17】ディスクドライブ装置11の構成例を示すブロック図である。
【図18】データ変換部118の構成例を示すブロック図である。
【図19】ローレゾデータファイルの構造を説明する図である。
【図20】ローレゾデータファイルの構造を説明する図である。
【図21】システムアイテムの構造を説明する図である。
【図22】ピクチャエッセンスの構成を示す図である。
【図23】 KLV構造を有するピクチャエッセンスのデータ量を説明する図である。
【図24】サウンドエッセンスの構成を示す図である。
【図25】ローレゾデータ生成部142の構成を示すブロック図である。
【図26】ビデオファイル処理部164の構成を説明するブロック図である。
【図27】オーディオファイル処理部165の構成を説明するブロック図である。
【図28】データ合成部166の構成を示すブロック図である。
【図29】ビデオファイルの処理を説明するフローチャートである。
【図30】オーディオファイルの処理を説明するフローチャートである。
【図31】メタデータファイルの処理を説明するフローチャートである。
【図32】ローレゾファイル合成の処理を説明するフローチャートである。
【図33】制御部119による記録処理を説明するフローチャートである。
【図34】音声データ記録タスクを説明するフローチャートである。
【図35】音声データの通算データ量Laと画像データの通算データ量Lvの変化を表す図である。
【図36】光ディスク7における音声データおよび画像データの記録状態を表す図である。
【図37】画像データ記録タスクを説明するフローチャートである。
【図38】音声データの通算データ量Laと画像データの通算データ量Lvの変化を表す図である。
【図39】ローレゾデータ記録タスクを説明するフローチャートである。
【図40】メタデータ記録タスクを説明するフローチャートである。
【図41】メモリ18に記憶されるデータの通算データ量を示す図である。
【図42】メモリ18に記憶されるデータの通算データ量を示す図である。
【図43】メモリ18に記憶されるデータの通算データ量を示す図である。
【図44】メモリ18に記憶されるデータの通算データ量を示す図である。
【図45】メモリ18に記憶されるデータの通算データ量を示す図である。
【図46】光ディスク7におけるデータの記録状態を示す図である。
【図47】光ディスク7におけるデータの記録状態を示す図である。
【図48】光ディスク7に記録されているデータを説明する図である。
【図49】記録の処理を説明するフローチャートである。
【図50】独立/標準変換部22の構成例を示すブロック図である。
【図51】ビデオファイル処理部305の構成例を示すブロック図である。
【図52】オーディオファイル処理部306の構成例を示すブロック図である。
【図53】データ合成部307の構成例を示すブロック図である。
【図54】メタデータファイル処理を説明するフローチャートである。
【図55】オグジュアリファイル処理を説明するフローチャートである。
【図56】ビデオファイル処理を説明するフローチャートである。
【図57】オーディオファイル処理を説明するフローチャートである。
【図58】合成処理を説明するフローチャートである。
【図59】本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2 ディスク装置, 3 編集装置, 4 ネットワーク, 5,6 AV装置, 7 光ディスク, 11 ディスクドライブ装置, 12 フォーマット変換部, 13 通信I/F, 21 標準/独立変換部, 22 独立/標準変換部, 31 バッファ, 32 マスタファイル生成部, 33 ヘッダ取得部, 34 ボディ取得部, 35 ヘッダメタデータ抽出部, 36 システムアイテム抽出部, 37 メタデータファイル生成部, 38 オグジュアリアイテム抽出部, 39 オグジュアリファイル生成部, 40 ピクチャアイテム抽出部, 41 ビデオファイル生成部, 42 サウンドアイテム抽出部, 43 オーディオファイル生成部, 44 バッファ, 51 結合部,52 フッタ生成部, 53 ヘッダ生成部, 54 フィラー生成部, 55 KLVエンコーダ, 61 KLVデコーダ, 62 チャネル分離部, 63 データ変換部, 64 KLVエンコーダ, 65 ヘッダ生成部, 66 フッタ生成部, 67 フィラー生成部, 68 KLVエンコーダ, 71 先頭データ生成部, 111 スピンドルモータ, 112 ピックアップ部, 113 RFアンプ, 114 サーボ制御部, 115 信号処理部, 116 メモリコントローラ, 117 メモリ, 118 データ変換部, 119 制御部, 120 操作部, 141 データ量検出部, 142 ローレゾデータ生成部, 161 バッファ, 162 ファイル処理部, 163 メタデータ処理部, 164 ビデオファイル処理部, 165 オーディオファイル処理部, 166 データ合成部, 167 バッファ, 181 分解部, 182 データ変換部, 183 KLVエンコーダ, 201 KLVデコーダ, 202 データ変換部, 203 チャンネル多重化部, 204 KLVエンコーダ, 205 フィラー生成部, 206 KLVエンコーダ, 221 多重化部, 222 フッタ生成部, 223 ヘッダ生成部, 224 フィラー生成部, 301 バッファ, 302 ファイル取得部, 303 メタデータファイル処理部, 304 オグジュアリファイル処理部, 305 ビデオファイル処理部, 306 オーディオファイル処理部, 307 データ合成部, 308 バッファ, 311 ヘッダ/フッタ除去部, 312 分解部, 321 ヘッダ/フッタ除去部, 322 KLVデコーダ, 323 データ変換部, 324 チャネル多重化部, 325 KLVエンコーダ, 331ヘッダ/フッタ生成部, 332 多重化部, 333 ヘッダ/フッタ付加部, 401 バス, 402 CPU, 403 ROM, 404 RAM, 405 ハードディスク, 406 出力部, 407 入力部, 408 通信部, 409 ドライブ, 410 入出力インタフェース, 411 リムーバブル記録媒体

Claims (5)

  1. 記録媒体に記録する、オーディオデータのファイルおよびビデオデータのファイルを生成するファイル生成装置であって、
    前記オーディオデータをKLV(Key,Length,Value)構造に変換するフォーマット変換手段と、
    前記オーディオデータのファイルの最後に配置される第1のデータを生成する第1のデータ生成手段と、
    前記オーディオデータのファイルのヘッダを生成する第1のヘッダ生成手段と、
    前記オーディオデータのヘッダと前記KLV構造に変換された前記オーディオデータのキーおよびレングスとからなり、前記オーディオデータのファイルの先頭に配置され、前記記録媒体への記録時に、前記記録媒体において前記第1のデータの後に配置される第2のデータ、前記KLV構造に変換された前記オーディオデータのバリュー、および前記第1のデータのそれぞれに付加することによって、前記第2のデータ、前記バリュー、および前記第1のデータのそれぞれのデータ量を、前記記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第3のデータのそれぞれを生成する第2のデータ生成手段と、
    前記ビデオデータのファイルの最後に配置される第4のデータを生成する第3のデータ生成手段と、
    前記記録媒体への記録時に、前記記録媒体において前記第4のデータの後に配置される、前記ビデオデータのファイルのヘッダを生成する第2のヘッダ生成手段と、
    前記ビデオデータのファイルのヘッダ、前記ビデオデータ、および前記第4のデータのそれぞれに付加することによって、前記ビデオデータのファイルのヘッダ、前記ビデオデータ、および前記第4のデータのそれぞれのデータ量を、前記記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータのそれぞれを生成する第4のデータ生成手段と
    を備え、
    前記第2のデータ生成手段は、前記オーディオデータが前記KLV構造に変換されてから前記バリューに付加される前記第3のデータを生成し、前記第3のデータが付加された前記バリューが出力され、さらに前記第1のデータが生成されてから前記第1のデータに付加される前記第3のデータを生成した後、前記第3のデータが付加された前記第1のデータが出力され、前記オーディオデータのファイルのヘッダが生成されてから、前記第2のデータに付加される前記第3のデータを生成して、前記第3のデータが付加された前記第2のデータが出力され、
    前記第4のデータ生成手段は、整数であるN個に分割されている前記KLV構造の前記ビデオデータのうちの、先頭側のN−1個の分割されている前記ビデオデータのそれぞれに付加することによって、前記N−1個の分割されている前記ビデオデータのそれぞれのデータ量を前記記録媒体の物理的単位領域の整数倍とする前記第5のデータのそれぞれを生成し、後ろ側の1個の分割されている前記ビデオデータに付加することによって、前記ビデオデータの全体のデータ量を、前記物理的単位領域の整数倍とし、かつ前記記録媒体の読み書きを行う前記単位の整数倍とする前記第5のデータを生成し、前記第5のデータの付加された前記ビデオデータが出力され、さらに前記第4のデータが生成されてから、前記第4のデータに付加される前記第5のデータを生成した後、前記第5のデータが付加された前記第4のデータが出力され、前記ビデオデータのファイルのヘッダが生成されてから、前記ヘッダに付加される前記第5のデータを生成して、前記第5のデータが付加された前記ヘッダが出力される
    ことを特徴とするファイル生成装置。
  2. 前記第1のデータは、前記オーディオデータのファイルのフッタとされ、前記第4のデータは、前記ビデオデータのファイルのフッタとされ、
    前記オーディオデータのファイルのヘッダおよびフッタ、並びに前記ビデオデータのファイルのヘッダおよびフッタは、前記オーディオデータと前記ビデオデータとが多重化された所定のフォーマットのファイルのヘッダおよびフッタと同じ形式とされる
    ことを特徴とする請求項1に記載のファイル生成装置。
  3. 記録媒体に記録する、オーディオデータのファイルおよびビデオデータのファイルを生成するファイル生成方法であって、
    前記オーディオデータをKLV構造に変換するフォーマット変換ステップと、
    前記オーディオデータのファイルの最後に配置される第1のデータを生成する第1のデータ生成ステップと、
    前記オーディオデータのファイルのヘッダを生成する第1のヘッダ生成ステップと、
    前記オーディオデータのヘッダと前記KLV構造に変換された前記オーディオデータのキーおよびレングスとからなり、前記オーディオデータのファイルの先頭に配置され、前記記録媒体への記録時に、前記記録媒体において前記第1のデータの後に配置される第2のデータ、前記KLV構造に変換された前記オーディオデータのバリュー、および前記第1のデータのそれぞれに付加することによって、前記第2のデータ、前記バリュー、および前記第1のデータのそれぞれのデータ量を、前記記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第3のデータのそれぞれを生成する第2のデータ生成ステップと、
    前記ビデオデータのファイルの最後に配置される第4のデータを生成する第3のデータ生成ステップと、
    前記記録媒体への記録時に、前記記録媒体において前記第4のデータの後に配置される、前記ビデオデータのファイルのヘッダを生成する第2のヘッダ生成ステップと、
    前記ビデオデータのファイルのヘッダ、前記ビデオデータ、および前記第4のデータのそれぞれに付加することによって、前記ビデオデータのファイルのヘッダ、前記ビデオデータ、および前記第4のデータのそれぞれのデータ量を、前記記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータのそれぞれを生成する第4のデータ生成ステップと
    を含み、
    前記第2のデータ生成ステップにおいて、前記オーディオデータが前記KLV構造に変換されてから前記バリューに付加される前記第3のデータを生成し、前記第3のデータが付加された前記バリューが出力され、さらに前記第1のデータが生成されてから前記第1のデータに付加される前記第3のデータを生成した後、前記第3のデータが付加された前記第1のデータが出力され、前記オーディオデータのファイルのヘッダが生成されてから、前記第2のデータに付加される前記第3のデータを生成して、前記第3のデータが付加された前記第2のデータが出力され、
    前記第4のデータ生成ステップにおいて、整数であるN個に分割されている前記KLV構造の前記ビデオデータのうちの、先頭側のN−1個の分割されている前記ビデオデータのそれぞれに付加することによって、前記N−1個の分割されている前記ビデオデータのそれぞれのデータ量を前記記録媒体の物理的単位領域の整数倍とする前記第5のデータのそれぞれを生成し、後ろ側の1個の分割されている前記ビデオデータに付加することによって、前記ビデオデータの全体のデータ量を、前記物理的単位領域の整数倍とし、かつ前記記録媒体の読み書きを行う前記単位の整数倍とする前記第5のデータを生成し、前記第5のデータの付加された前記ビデオデータが出力され、さらに前記第4のデータが生成されてから、前記第4のデータに付加される前記第5のデータを生成した後、前記第5のデータが付加された前記第4のデータが出力され、前記ビデオデータのファイルのヘッダが生成されてから、前記ヘッダに付加される前記第5のデータを生成して、前記第5のデータが付加された前記ヘッダが出力される
    ことを特徴とするファイル生成方法。
  4. 記録媒体に記録する、オーディオデータのファイルおよびビデオデータのファイルを生成するファイル生成処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記オーディオデータをKLV構造に変換するフォーマット変換ステップと、
    前記オーディオデータのファイルの最後に配置される第1のデータを生成する第1のデータ生成ステップと、
    前記オーディオデータのファイルのヘッダを生成する第1のヘッダ生成ステップと、
    前記オーディオデータのヘッダと前記KLV構造に変換された前記オーディオデータのキーおよびレングスとからなり、前記オーディオデータのファイルの先頭に配置され、前記記録媒体への記録時に、前記記録媒体において前記第1のデータの後に配置される第2のデータ、前記KLV構造に変換された前記オーディオデータのバリュー、および前記第1のデータのそれぞれに付加することによって、前記第2のデータ、前記バリュー、および前記第1のデータのそれぞれのデータ量を、前記記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第3のデータのそれぞれを生成する第2のデータ生成ステップと、
    前記ビデオデータのファイルの最後に配置される第4のデータを生成する第3のデータ生成ステップと、
    前記記録媒体への記録時に、前記記録媒体において前記第4のデータの後に配置される、前記ビデオデータのファイルのヘッダを生成する第2のヘッダ生成ステップと、
    前記ビデオデータのファイルのヘッダ、前記ビデオデータ、および前記第4のデータのそれぞれに付加することによって、前記ビデオデータのファイルのヘッダ、前記ビデオデータ、および前記第4のデータのそれぞれのデータ量を、前記記録媒体の読み書きを行う単位の整数倍とする第5のデータのそれぞれを生成する第4のデータ生成ステップと
    を含み、
    前記第2のデータ生成ステップにおいて、前記オーディオデータが前記KLV構造に変換されてから前記バリューに付加される前記第3のデータを生成し、前記第3のデータが付加された前記バリューが出力され、さらに前記第1のデータが生成されてから前記第1のデータに付加される前記第3のデータを生成した後、前記第3のデータが付加された前記第1のデータが出力され、前記オーディオデータのファイルのヘッダが生成されてから、前記第2のデータに付加される前記第3のデータを生成して、前記第3のデータが付加された前記第2のデータが出力され、
    前記第4のデータ生成ステップにおいて、整数であるN個に分割されている前記KLV構造の前記ビデオデータのうちの、先頭側のN−1個の分割されている前記ビデオデータのそれぞれに付加することによって、前記N−1個の分割されている前記ビデオデータのそれぞれのデータ量を前記記録媒体の物理的単位領域の整数倍とする前記第5のデータのそれぞれを生成し、後ろ側の1個の分割されている前記ビデオデータに付加することによって、前記ビデオデータの全体のデータ量を、前記物理的単位領域の整数倍とし、かつ前記記録媒体の読み書きを行う前記単位の整数倍とする前記第5のデータを生成し、前記第5のデータの付加された前記ビデオデータが出力され、さらに前記第4のデータが生成されてから、前記第4のデータに付加される前記第5のデータを生成した後、前記第5のデータが付加された前記第4のデータが出力され、前記ビデオデータのファイルのヘッダが生成されてから、前記ヘッダに付加される前記第5のデータを生成して、前記第5のデータが付加された前記ヘッダが出力される
    ことを特徴とするプログラム。
  5. KLV構造とされたオーディオデータのバリューのファイル、および複数に分割された前記KLV構造のビデオデータのファイルが記録されている記録媒体において、
    第1の付加データの付加により、ECC処理が施される単位の整数倍のデータ量とされた前記バリューと前記ビデオデータとを、前記バリューまたは前記ビデオデータの境界と前記単位の境界とが一致するよう所定の再生時間分のデータ量ずつ交互に記録し、
    前記バリューのファイルの先頭に配置されるヘッダ、並びに前記オーディオデータのキーおよびレングスからなる第1のデータであって、第2の付加データの付加により、前記単位の整数倍のデータ量とされたものと、前記ビデオデータのファイルの先頭に配置されるヘッダであって、前記第2の付加データの付加により、前記単位の整数倍のデータ量とされたものとを、前記第1のデータまたは前記ビデオデータのヘッダの境界と前記単位の境界とが一致するように記録し、
    前記バリューのファイルの最後に配置される第2のデータであって、第3の付加データの付加により、前記単位の整数倍のデータ量とされたものと、前記ビデオデータのファイルの最後に配置される第3のデータであって、前記第3の付加データの付加により、前記単位の整数倍のデータ量とされたものとを、前記第2のデータまたは前記第3のデータの境界と前記単位の境界とが一致するように記録し、
    前記第1のデータおよび前記ビデオデータのヘッダは、前記第2のデータおよび前記第3のデータの後に配置されて記録されている
    ことを特徴とする記録媒体。
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