JPH08102148A - 記録媒体 - Google Patents

記録媒体

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JPH08102148A
JPH08102148A JP23721894A JP23721894A JPH08102148A JP H08102148 A JPH08102148 A JP H08102148A JP 23721894 A JP23721894 A JP 23721894A JP 23721894 A JP23721894 A JP 23721894A JP H08102148 A JPH08102148 A JP H08102148A
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JP
Japan
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data
bit rate
recording
recording medium
recorded
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Application number
JP23721894A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Hioki
敏昭 日置
Nagatoshi Sugihara
長利 杉原
Yosuke Mizutani
陽介 水谷
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のメディアを記録する記録媒体におい
て、同期再生の可能なデータの記録形態を実現する。 【構成】 少なくとも二種類のメディアデータは、それ
らのビットレートの比に等しい割合で記録する。また、
光ディスク等の記録単位が存在するものについては、所
定範囲内でこの比を等しくするようにデータを配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像、音声、テキスト
等のリアルタイムで再生される同期再生を必要とする複
数のメディアデータを記録する記録媒体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】各種デジタルメディアデータを記録媒体
に記録する場合に、種々の圧縮技術が用いられる。特
に、高画質のデジタル動画像データや高音質のデジタル
音声データ等の感性的なデータについては、そのデータ
量が膨大なため、その圧縮手法が近年盛んに研究されて
いる。
【0003】しかし、その多くはビットレート固定での
データ圧縮を前提として行われるために、データの種類
によってはその復号後の品質にアンバランスな部分が生
じていた。
【0004】例えば、デジタル動画像データの圧縮符号
化を行う場合には、人間の視覚特性が高周波に対して鈍
感なことを利用する画像単位内圧縮符号化と、時間的に
連続した画像間に相関が高いことを利用する画像単位間
圧縮符号化、またはその組合せによるものが多く用いら
れる。
【0005】画像単位内圧縮符号化では、DCTやウェ
ーブレット変換等の空間−周波数変換が行われる。そし
て、人間の視覚特性が高周波に対して鈍感なことを利用
して、得られた周波数領域に対し高周波側の精度を落と
す等の処理を行っている。そして、ゼロ値が多くなった
符号を低周波側からゼロランを取り、ランレングス処理
を行い、その結果を可変長符号化している。
【0006】このように符号化される形態としては、J
PEG(ISO/IEC 10918)と呼ばれる静止
画像の圧縮規格、MPEG(ISO/IEC 1117
2(MPEG1)、ISO/IEC 13818(MP
EG2))のI Pictureと呼ばれる画像等が該
当する。
【0007】次に、画像単位間圧縮符号化では、画像内
の所定の領域と最もデータ的に近い領域を他の画像デー
タから検索することになる。ここで、データ的に近いと
いう技術的意味は、手法により異なる可能性があるが、
主な手法として、各データ値の差を取り、この自乗誤差
平均または誤差の絶対値平均が最も小さい領域のことを
いう。例えば、MPEGでは、16×16画素の輝度デ
ータと、それに付随する色差データの群をマクロブロッ
クと呼び、この単位毎に主に輝度情報をもとに検索を行
う。そして、得られた領域は当然もとの領域と全く同じ
ではないため、その差分を符号化する。また、同時に、
この得られた領域と符号化する領域との位置の差の情
報、これは、動画像の場合には対象物の動きに対応する
ため、動きベクトルと呼ばれる。この際に、画像単位内
圧縮の時のようなDCTやウェーブレット変換等の周波
数変換を行って周波数領域の処理を行い、差分データを
減らす等の方法を行う場合もある。このように符号化さ
れる形態としては、MPEGのP Picture、B
Picture、H.261のインター符号化等がこ
れに該当する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの圧縮
符号化では、例えば、高周波成分の多い画像や、動きの
大きい画像では、データ量が大きくなる傾向にある。し
かし、ビットストリームの最終形態が基本的に固定ビッ
トレートのため、符号量が多く必要な画像は圧縮に要す
るパラメータを高く設定して符号量をカットし、符号量
が少なくてもよい画像にはパラメータを低く設定して余
分な符号量を与えるというアンバランスな処理を行わな
くてはならなかった。これらを解決するものとして可変
ビットレートと呼ばれる手法が開発されつつある。
【0009】通常、人間の感覚は、例えば、映像ソフト
等を観る場合には、ソフト全体の中で一箇所でも画質の
低い部分があると、その悪い品質をソフト全体の品質と
感じてしまうという傾向がある。このため、映像、音声
等のソフト全体に渡って、同じレベルの品質で復号が可
能なように符号を割当てて圧縮符号化することが、主観
的な品質向上となる。
【0010】このため、例えば、画像データの場合、同
一のソフト内部でも、高周波成分の多い複雑な画像、ま
たは、動きの大きい画像には多くの符号を割当てて圧縮
率を下げ、高周波成分の変化の少ない画像、または、動
きの少ない画像等では与える符号量を減らして圧縮率を
上げる。これを行うのが可変ビットレート符号化であ
る。これらは音声データ等においても同様のことが言え
る。聴覚の場合にも、人間の聴覚心理モデルと呼ばれる
ものを用いて符号化を行うが、例えば、高周波が非常に
多いデータ、またはスペクトル範囲の非常に広いノイズ
的なデータでは、符号化に極めて多くのデータを必要と
してしまう。このため、できるだけ感性的なデータ、視
覚、聴覚等に関するデータは、主観的な質の向上のため
に、可変ビットレートにすることが望ましいことにな
る。
【0011】また、可逆圧縮の場合においても最高の圧
縮率を得るためには、圧縮率は一定とはならない。この
場合には、データ中の冗長度に従い、その圧縮後のデー
タ量が変化するためである。このような場合にも当然、
その圧縮を効率良く行うためには、可変ビットレートの
方が良好である。
【0012】更に、近年、記録媒体の読出装置の技術の
向上、即ち、読出装置側にバッファメモリを設け、読出
しを最大速で行い、バッファメモリの記憶データ量に従
い読出・停止を制御することにより所定のビットレート
のデータ転送を行うことで、可変ビットレートの場合に
も問題の無い制御が可能になり、定ビットレートという
制限が解消されつつある。
【0013】しかし、記録媒体に可変ビットレートで記
録されたデータを再生する場合には、同時に再生される
べき各メディアデータの読出しの時間保証がないため、
メディア間の同期再生という点に問題があった。
【0014】前述したように、複数のメディアデータ中
に可変ビットレートで符号化したデータが存在する場合
は、記録媒体内部に記録されたデータを再生する場合
に、同時に再生されるべき各メディアデータの読出しの
時間保証がないため、メディア間の同期再生に困難性が
あった。
【0015】そこで、本発明はこのような問題に関して
なされたものであり、複数のメディアデータ中に可変ビ
ットレートで符号化したデータが存在する場合の同期再
生を実現する記録媒体の提供を課題とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに請求項1にかかる記録媒体は、少なくとも複数種類
のメディアデータを、そのビットレートの比に等しい頻
度で記録したものである。
【0017】請求項2にかかる記録媒体は、少なくとも
複数種類のメディアデータを、各々同一のデータ長に分
割し、各々を記録単位として記録した記録媒体におい
て、前記記録媒体上の各メディアデータの記録割合を所
定範囲内で各メディアデータのビットレートの比と等し
くしたものである。
【0018】請求項3にかかる記録媒体は、少なくとも
複数種類のメディアデータのうちの、少なくとも一種類
を、同一のデータ長に分割した記録単位とし、他の種類
のメディアデータを、前記記憶単位としたビットレート
と所定範囲内のビットレートの比の記録単位として記録
したものである。
【0019】請求項4にかかる記録媒体は、請求項1乃
至請求項3に記載のメディアデータの少なくとも一種類
はデジタル動画像データであり、かつ、少なくとも一種
類はデジタル音声データとしてものである。
【0020】請求項5にかかる記録媒体は、請求項4に
記載のデジタル動画像データはビットレート可変で記録
され、前記デジタル音声データはビットレート固定で記
録されているものである。
【0021】
【作用】請求項1によれば、少なくとも複数種類のメデ
ィアデータが、記録媒体上にそのビットレートの比に等
しい割合で記録される。
【0022】請求項2によれば、少なくとも複数種類の
メディアデータが、その記録媒体の記録単位毎に分割さ
れ、記録媒体上にそのビットレートの比に等しい割合で
記録される。
【0023】請求項3によれば、一種類を同一のデータ
長に分割した記録単位とし、他の種類のメディアデータ
をその記憶単位としたビットレートと所定範囲内のビッ
トレートの比の記録単位として記録される。
【0024】請求項4によれば、デジタル動画像データ
とデジタル音声データを含む少なくとも複数種類のメデ
ィアデータが、その記録媒体の記録単位毎に分割され、
記録媒体上にそのビットレートの比に等しい割合で記録
される。
【0025】請求項5によれば、可変ビットレートのデ
ジタル動画像データと固定ビットレートのデジタル音声
データを含む少なくとも複数種類のメディアデータが、
その記録媒体の記録単位毎に分割され、記録媒体上にそ
のビットレートの比に等しい割合で記録される。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。
【0027】図5は本発明の実施例の記録媒体において
複数種類以上のメディアデータを記録した例の原理的な
説明図で、一種類が可変ビットレートのデータ、他の一
種類が固定ビットレートのデータの事例を示している。
【0028】このように、一種類が可変ビットレートの
データで他の一種類が固定ビットレートからなるデータ
としては、例えば、可変ビットレートのデジタル動画像
圧縮データと固定ビットレートのデジタル音声圧縮デー
タの場合等が該当する。
【0029】図において、A1 はデジタル音声圧縮デー
タからなる固定ビットレートデータの時間軸上のビット
レート変化を示しており、V1 はデジタル動画像圧縮デ
ータからなる可変ビットレートデータの時間軸上のビッ
トレート変化を示している。T1 はデータ全体の転送レ
ートの変化を示すものである。
【0030】このように、時間によって可変ビットレー
トのデータのビットレートが変化するため、このデータ
を図5のように固定ビットレートデータA11、可変ビッ
トレートデータV11の領域を切り出し、その領域毎にデ
ータを記録することになる。この場合、この切り出し時
間Δt1 は、例えば、どちらかのデータが記録媒体の記
録単位になる単位時間に設定すればよい。特に、図5に
おいては、固定ビットレートデータA1 が可変ビットレ
ートデータV1 に比較して常にビットレートが低いため
に、この固定ビットレートデータA1 が記録媒体、例え
ば、CD−ROMであれば1セクタ等の記録単位になる
単位時間を選んで、その間のデータを切り出す方法が有
用である。
【0031】図6は本発明の実施例の記録媒体において
複数種類の可変ビットレートのデータを記録した例の説
明図である。
【0032】図6に示す複数種類の可変ビットレートの
データを記録した場合も、図5に示した場合と同様に、
デジタル動画像圧縮データからなる可変ビットレートデ
ータA21、デジタル音声圧縮データからなる可変ビット
レートデータV21の領域を切り出し、その領域毎にデー
タを記録することになる。ただし、この場合、双方共に
可変ビットレートであるために、どちらかのデータが記
録媒体の記録単位になる単位時間を選択すると、その積
分値は一定とはならないから、この切り出し時間Δt2
自体が可変することになる。
【0033】次に、前述した可変ビットレートのデータ
を記録する記録装置の全体の構成を説明する。
【0034】図7は本発明の実施例の記憶媒体を得る記
録装置の全体の構成図である。
【0035】図7において、71は第一のデータのエン
コーダ、72は第一のデータを一時記憶するバッファメ
モリ、73は第二のデータのエンコーダ、74は第二の
データを一時記憶するバッファメモリ、75はバッファ
メモリ74の記憶量aを検出してデータの送出制御を行
う制御手段、76は送出されたデータの多重化手段、7
7は多重化されたデータを一時記憶するバッファメモ
リ、79は記録媒体で、78は記録媒体79への書込手
段である。
【0036】このエンコーダ71及びエンコーダ73が
動作を開始すると、まず、それぞれのエンコーダ71ま
たはエンコーダ73で符号化されたデータがそれぞれの
バッファメモリ72またはバッファメモリ74に記憶さ
れる。このバッファメモリの記憶量aを制御手段75が
検出し、バッファメモリ74のデータが記録媒体79の
所定の記録単位以上になったとき、または所定のデータ
量になったときに、他のデータのバッファメモリ72に
送出を指示する。この場合、バッファメモリ72の制御
としては、記録単位に満たされないデータ量、または記
録単位の整数倍でないデータ量のときは、それを記録単
位に適合させる処理を行うことになる。この記録単位に
適合させる処理としては、残りの部分に「0」等の無効
データを挿入する方法、記録単位の整数倍のデータ量ま
でバッファメモリ72が記憶されるまで待ってから送出
する方法、その以前の記録単位の整数倍までのデータを
送出する方法が選択できる。また、余分になっているデ
ータ量を検出し、次の記録単位に満たされるデータ量ま
で待つか、以前の記録単位までのデータを送出するかを
判定し、それを実行することも可能である。ただし、こ
のように他のデータを記録媒体79の記録単位の整数倍
に調整して送出するときには、記録媒体79上に正確に
ビットレートの比で記録されることにならず、復号装置
側で通常より若干大きいバッファメモリを用意して、こ
の変化分を緩和する必要がある。なお、このときの用意
する余分のバッファメモリは記録単位量分でよい。
【0037】そして、送出されたデータが多重化手段7
6によって多重化される。ここでは、第一のデータと第
二のデータが、次に示す図1乃至図4のような記録順序
に並べ換えられることになる。多重化されたデータがバ
ッファメモリ77に一時記憶され、更に、記録媒体書込
手段78に送られ、記録媒体79に記録される。
【0038】次に、本発明を実施する場合の記録媒体に
対するデータ記録形態について説明する。
【0039】図1は本発明の第一実施例の記録媒体のデ
ータ記録形態を示すデータ列の説明図である。
【0040】図において、データ列11は[第一のデー
タのビットレート]:[第二のデータのビットレート]
=3:1の事例であり、また、データ列12は[第一の
データのビットレート]:[第二のデータのビットレー
ト]=7:1の事例である。
【0041】図中、111,113,115,117,
119,121,123,125は第一のデータのビッ
トレートを示すものであり、112,114,116,
118,122,124は第二のデータのビットレート
を示すものである。
【0042】このように、各ビットレートの割合に従っ
た比で、各第一のデータと第二のデータからなるメディ
アデータを配分する。これにより、例えば、第一のデー
タと第二のデータは、データ列11の事例ではその3分
の1のビットレートで、データ列12の事例ではその7
分の1のビットレートで読出されることになる。このよ
うに第一のデータ及び第二のデータもその必要なビット
レートで読出されることになり、同時に再生される各々
のデータが容易に得られることになり、第一のデータと
第二のデータの同期再生が簡単に可能になる。また、こ
のような形態は三種類以上のメディアデータが存在する
場合にも容易に拡張できる。これを図2を用いて説明す
る。
【0043】図2は本発明の第二実施例の記録媒体のデ
ータ列を示す4種類のメディアデータの説明図である。
【0044】図2は4種類のメディアデータが記録され
ており、各メディアのビットレートが[第一のデータの
ビットレート]:[第二のデータのビットレート]:
[第三のデータのビットレート]:[第四のデータのビ
ットレート]=6:4:2:1のデータをそれぞれ記録
した記録媒体の例を示している。このように、各メディ
アのデータのビットレートの比に従い、記録媒体上にデ
ータを記録することにより、いずれかのデータを必要ビ
ットレートで読出せば、他のデータも必要ビットレート
で読出せることになる。
【0045】図2においては、各々のメディアデータが
固定ビットレートの場合を示したが、随時ビットレート
が変化する可変ビットレートの場合には、随時この割合
を変更またはある程度のバッファ量を読出装置側に設
け、所定の範囲内でデータの出現頻度とビットレートの
比とが同一になるようにすればよい。これは、請求項1
に記載の記録媒体の実施例に対応する。
【0046】この実施例の記録媒体の事例を図3に示
す。
【0047】図3は本発明の第三実施例の記録媒体の第
一のデータが可変ビットレートのデータ列を示す説明図
である。
【0048】図3の事例では簡単化のために二種類のデ
ータのみを記録し、第一のデータのみ可変ビットレート
の場合を示している。データ列31が記録媒体上に記録
されたデータ列の例を示している。ここで、311,3
13,315,317,319は第一のデータであり、
可変ビットレートのデータを示している。また、31
2,314,316,318は第二のデータであり、固
定ビットレートのデータを示している。そして、第一の
データのうち、第一のデータ311,313のビットレ
ートは第二のデータ312,314のビットレートの2
倍であるが、第一のデータ315,317はビットレー
トが第二のデータ316,318のビットレートの4倍
となっている。このように、随時ビットレートが変化す
る場合には、随時記録割合を可変して記録しておけば、
その変化に対応した再生が可能となる。
【0049】なお、簡単化のため前述の説明では全て、
最低ビットレートのデータ(図1の第二のデータ等)の
記録媒体上の1回の記録サイズは固定であるようにして
説明したが、これは何れのデータの記録サイズを固定と
してもよい。
【0050】即ち、図1において、[第一のデータのビ
ットレート]:[第二のデータのビットレート]=3:
1の場合には、第二のデータの1回の記録サイズは第一
のデータの1回の記録サイズの三分の一とし、[第一の
データのビットレート]:[第二のデータのビットレー
ト]=7:1の場合には、第一のデータの記録サイズは
3:1の場合と同じとし、第二のデータの記録サイズを
第一のデータの記録サイズの七分の一とする。
【0051】この図3に示す実施例のように、少なくと
も複数種類のメディアデータのうちの、少なくとも一種
類を、同一のデータ長に分割した記録単位(第二のデー
タ)とし、他の種類のメディアデータを、前記記憶単位
としたビットレートと所定範囲内のビットレートの比の
記録単位として記録したもので、請求項3の実施例に対
応する。
【0052】なお、この実施例の記録媒体としては、C
D、CD−ROM、LD、LD−ROM等の光ディス
ク、MO、MD等の光磁気ディスク、ハードディスク、
フロッピーディスク等の磁気ディスク、磁気テープ、光
テープ、ICメモリ等の種々の公知の記録媒体が対象と
なる。
【0053】また、これらのメディアデータとしては、
動画像、静止画像、音声、テキスト、その他の種々のリ
アルタイムで復号を必要とするメディアデータが対象と
なり、特に、その同期が重要となるデータが記録され
る。これには、動画像とその動画像と同期して再生され
るべき音声データ、また、これに同期して再生されるべ
き字幕等のテキストデータ等の場合、その同期タイミン
グを容易に得ることができる。
【0054】この実施例においては、メディアデータが
連続するデータを前提に説明してきたが、他のデータに
ついても使用可能である。
【0055】即ち、記録媒体によっては、光ディスクの
ような記録媒体内に記録単位を有するものがある。この
場合、各々の記録単位にヘッダを有し、そのデータの読
出時間等が記述され、また、誤り訂正のデータもこの記
録単位内に記録され、ブロック単位の誤り訂正が可能に
なっている。そして、サブヘッダを用いることにより、
そのデータがどのようなカテゴリに属するかを記述する
ことも可能である。
【0056】例えば、CD−ROMにおける記録単位は
ブロックまたはセクタと呼ばれ、それぞれに時間情報
(アドレス)とブロックの形態(誤り訂正の有無等)を
示すモード情報が記録されている。これらのヘッダまた
はサブヘッダとして、ブロック内に記録したデータのカ
テゴリを記述しておき、この判断をCD−ROMデコー
ダで行うことにより、簡単にカテゴリに従ったデータ分
割を行うことができる。このため、各々のメディアデー
タはこのブロック単位でデータを記録する記録形態にも
使用できる。
【0057】図4はこのような記録形態を示したもので
ある。
【0058】図4は本発明の第三実施例の記録媒体の光
ディスク等の記録単位がある場合のデータ列を示す説明
図である。なお、矩形は各々ブロック等の記録単位の一
つを表している。
【0059】図において、データ列41は[第一のデー
タのビットレート]:[第二のデータのビットレート]
が3:1の事例であり、データ列42は[第一のデータ
のビットレート]:[第二のデータのビットレート]が
2.5:1の事例である。
【0060】データ列41のようにビットレート比が整
数の場合には、そのまま1回の周期においてそのビット
レート比とデータの出現比を同一とすることができる
が、データ列42のようにビットレート比が整数で割切
れない場合には、次回に第一のデータが記録媒体上に出
現するまでの周期に、ビットレート比とデータの出現比
を同一とできないことになる。このため、データ列42
のように、7個のブロック中に5個の第一のデータと、
2個の第二のデータのブロックが出現するように配置す
る。これにより、所定の範囲内で(ここでは7ブロック
周期)各メディアのビットレートの比とブロック等の記
録単位毎のデータの出現比を合わせることになる。これ
が請求項2に記載の記録媒体の実施例となる。これらの
メディアデータとしては、動画像、静止画像、音声、テ
キスト、その他の種々のリアルタイムで復号を必要とす
るメディアデータが対象となる。
【0061】そして、このデータの少なくとも一種類を
デジタル動画像データとし、少なくとも一種類をデジタ
ル音声データとし、その同期再生を行うべく記録頻度を
ビットレート比と同一としたものが、請求項4に記載の
記録媒体の実施例となり、デジタル動画像データをビッ
トレート可変で符号化したデータとしたものが、請求項
5に記載の記録媒体の実施例となる。更に、少なくとも
複数種類のメディアデータのうちの、少なくとも一種類
を、同一のデータ長に分割した記録単位(第二のデー
タ)とし、他の種類のメディアデータを、前記記憶単位
としたビットレートと所定範囲内のビットレートの比の
記録単位として記録したもので、請求項3の実施例に対
応する。
【0062】前述のように、データ列をビットレート比
で記録することにより、その読出時のデータの出現頻度
がビットレート比と同一となり、同時に再生されるべき
動画像データと音声データとが容易に記録媒体の出力と
して得られ、良好な動画像と音声の同期再生が実現でき
る。また、複数の動画像や音声の同時記録、例えば、マ
ルチ画面等を利用したプレゼンテーションシステムにお
いても、同様にビットレート比と同一の頻度でデータを
記録すれば、容易に各画像データの同期再生ができる。
また、これらのデータの他に記録されるデータとして
は、音声に同期した字幕等のテキストデータ等も、その
再生時の同期が重要となるために、そのビットレート比
に合わせて記録する方法が有効となる。特に、外国語番
組等の翻訳字幕の場合等には、音声データとの同期が重
要になるために、音声データと記録媒体上で近い位置に
記録する等の方法が有効となる。
【0063】前述の実施例では、各々のメディアデータ
が固定ビットレートの場合を示したが、随時ビットレー
トが変化する可変ビットレートの場合には、随時この割
合を変更するか、ある程度のバッファ量を読出装置側に
設け、所定の範囲内でデータの出現頻度とビットレート
の比とが同一になるようにすればよい。
【0064】この場合の例を前記図3を用いて説明す
る。
【0065】図3に示す実施例では、簡単のために二種
類のデータのみを記録し、第一のデータのみ可変ビット
レートの事例を示している。データ列31が記録媒体上
に記録されたデータ列の例を示している。ここで、31
1,313,315,317,319は第一のデータで
あり、可変ビットレートのデータを示している。31
2,314,316,318は第二のデータであり、固
定ビットレートのデータを示している。
【0066】そして、第一のデータのうち、第一のデー
タ311,313は第二のデータのビットレートの2倍
であるが、第一のデータ315,317は第二のデータ
のビットレートの4倍となっている。このように、随時
ビットレートが変化する場合には、随時記録割合を可変
して記録すれば、その変化に対応が可能となる。
【0067】ただし、この場合でも、光ディスクのよう
にデータの記録単位が存在する場合には、この割合に常
時完全に一致した記録は困難であるから、読出手段に所
定量のバッファを用意し、その緩和範囲内にビットレー
ト変化が収まるように、所定範囲内でビットレート比と
記録頻度比を同一とすることになる。
【0068】なお、簡単化のため前述の実施例は全て、
最低ビットレートのデータ(図1の第二のデータ等)の
記録媒体上の1回の記録サイズは固定であるようにして
説明したが、これはどのデータの記録サイズを固定とし
てもよい。ただし、この場合、記録媒体上の記録単位よ
りも小さいサイズを用いないために、最低サイズは一つ
の記録媒体上の記録単位となる。
【0069】また、これらのブロック単位でデータを記
録する記録媒体としては、例えば、テープ媒体の場合に
は、512Byte単位等でデータを記録する、QIC
テープ等の磁気テープや、CD,CD−ROM等の光デ
ィスク、光磁気ディスク等が該当する。
【0070】そして、これらのデータを記録した記録媒
体は、その記録されているデータのビットレートに従
い、読出速度を変更する必要が生じる。これらは、その
速度に応じて読出速度を変更したり、または記録媒体が
ディスク等のトラックジャンプが可能な場合には、通常
読出を行う最大速でデータの読出を行い、その読出レー
トと転送レートの差をバッファメモリで緩和し、復号手
段への所望のビットレートのデータ転送を実現すること
になる。
【0071】この種の実施例は、少なくとも複数種類の
メディアデータのうちの、少なくとも一種類を、同一の
データ長に分割した記録単位(第二のデータ)とし、他
の種類のメディアデータを、前記記憶単位としたビット
レートと所定範囲内のビットレートの比の記録単位とし
て記録したもので、請求項3の実施例に対応する。
【0072】このように、本発明を実施する場合には、
メディアデータのデータの形態が連続するビットレート
の場合、及びブロック単位となっているビットレートの
場合、そして、記憶の形態はその一種類以上が固定ビッ
トレートで、他の種類が随時ビットレートが変化する可
変ビットレートでもよいし、また、その可変ビットレー
トは次々にそのビットレートの比率を変化させることも
できる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、請求項1の記録媒体によ
れば、少なくとも二種類のメディアデータが、そのビッ
トレートの比に等しい割合で記録されるために、一種類
のメディアデータを必要ビットレートで読出せば他のメ
ディアデータも必要ビットレートで読出すことができ、
容易な同期再生が実現できる。
【0074】請求項2の記録媒体によれば、少なくとも
二種類のメディアデータが、その記録単位毎にビットレ
ートの比に等しい割合で記録されるために、一種類のメ
ディアデータを必要ビットレートで読出せば所定の範囲
内において、他のメディアデータも必要ビットレートで
読出すことができ、容易な同期再生が実現できる。
【0075】請求項3の記録媒体によれば、複数種類の
メディアデータのうちの、少なくとも一種類を、同一の
データ長に分割した記録単位とし、他の種類のメディア
データを、前記記憶単位としたビットレートと所定範囲
内のビットレートの比の記録単位として記録したもので
あるから、記録再生の際に、同一のデータ長に分割した
記録単位によってタイミングを得ることができるから、
記録再生のタイミングが得やすく、容易な同期再生が実
現できる。
【0076】請求項4の記録媒体によれば、少なくとも
一種類のデジタル動画像データと一種類のデジタル音声
データを含む二種類のメディアデータが、その記録単位
毎にビットレートの比に等しい割合で記録されるため
に、一種類のメディアデータを必要ビットレートで読出
せば所定の範囲内において、他のメディアデータも必要
ビットレートで読出すことができ、容易な同期再生が実
現できる。
【0077】請求項5の記録媒体によれば、少なくとも
一種類の可変ビットレートで符号化したデジタル動画像
データと一種類の固定ビットレートで符号化したデジタ
ル音声データを含む二種類のメディアデータが、その記
録単位毎にビットレートの比に等しい割合で記録される
ために、一種類のメディアデータを必要ビットレートで
読出せば所定の範囲内において、他のメディアデータも
必要ビットレートで読出すことができ、容易な同期再生
が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第一実施例の記録媒体のデー
タ列を示す説明図である。
【図2】 図2は本発明の第二実施例の記録媒体のデー
タ列を示す4種類のメディアデータの説明図である。
【図3】 図3は本発明の第三実施例の記録媒体の第一
のデータが可変ビットレートのデータ列を示す説明図で
ある。
【図4】 図4は本発明の第四実施例の記録媒体の光デ
ィスク等の記録単位がある場合のデータ列を示す説明図
である。
【図5】 図5は本発明の実施例の記録媒体において複
数種類以上のメディアデータを記録した例の原理的な説
明図である。
【図6】 図6は本発明の実施例の記録媒体において複
数種類の可変ビットレートのデータを記録した例の説明
図である。
【図7】 図7は本発明の実施例の記憶媒体を得る記録
装置の全体の構成図である。
【符号の説明】
11 [第一のデータのビットレート]:[第二のデー
タのビットレート]=3:1の場合の記録媒体上の記録
データ列 12 [第一のデータのビットレート]:[第二のデー
タのビットレート]=7:1の場合の記録媒体上の記録
データ列 21 [第一ビットレート]:[第二ビットレート]:
[第三ビットレート]:[第四ビットレート]=6:
4:2:1の場合の記録媒体上の記録データ列 31 第一のデータが可変ビットレートの場合の記録
媒体上の記録データ列 41 [第一のデータのビットレート]:[第二のデー
タのビットレート]=3:1の場合の記録媒体上の記録
データ列 42 [第一のデータのビットレート]:[第二のデー
タのビットレート]=2:5:1の場合の記録媒体上の
記録データ列

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも複数種類のメディアデータ
    を、そのビットレートの比に等しい頻度で記録したこと
    を特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 少なくとも複数種類のメディアデータ
    を、各々同一のデータ長に分割し、各々を記録単位とし
    て記録した記録媒体において、 前記記録媒体上の各メディアデータの記録割合を所定範
    囲内で各メディアデータのビットレートの比と等しくし
    たことを特徴とする記録媒体。
  3. 【請求項3】 複数種類のメディアデータのうちの、少
    なくとも一種類を、同一のデータ長に分割した記録単位
    とし、他の種類のメディアデータを、前記記憶単位とし
    たビットレートと所定範囲内のビットレートの比の記録
    単位として記録したことを特徴とする記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記メディアデータの少なくとも一種類
    はデジタル動画像データであり、かつ、少なくとも一種
    類はデジタル音声データであることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれか1つに記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記デジタル動画像データはビットレー
    ト可変で記録され、前記デジタル音声データはビットレ
    ート固定で記録されていることを特徴とする請求項4に
    記載の記録媒体。
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