JP4561339B2 - インク滴の吐出状態検出方法、インクジェットプリンタ、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

インク滴の吐出状態検出方法、インクジェットプリンタ、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明はインク滴の吐出状態検出方法及びインクジェットプリンタに関し、詳しくは、ノズルから吐出されるインク滴の吐出状態をセンサーによって検知する際の誤検出を防止することのできるインク滴の吐出状態検出方法、インクジェットプリンタ、プログラム及び記憶媒体に関する。
インクジェットプリンタでは、高品質の画像を記録するために、記録ヘッドのノズルから吐出されるインク滴の吐出状態を把握することが重要である。このため、従来、ノズルから吐出されるインク滴の吐出状態をセンサーを用いて検出する方法が採られている(特許文献1〜特許文献4)。
一般に、インク滴の吐出状態の検出は、記録ヘッドのノズルの列方向と平行にセンサーの光軸を形成し、ノズルから吐出されたインク滴が光軸を通過したことをノズル毎に検知することにより行われる。このとき、吐出信号を付与してからセンサーからの入力信号があれば、そのノズルからはインク滴が正常に吐出していることが検出され、一定時間以内にセンサーからの入力信号がなければ、インク滴が吐出されない欠ノズルであることが検出される。また、吐出信号の付与のタイミングとセンサーからの入力信号のタイミングとから、インク滴の吐出速度が検出される。
このようなセンサーを用いたインク滴の吐出状態の検出は、印画中に行うことができないため、検出時は一旦印画動作を中断させる必要がある。従って、検出動作を実行した後、次の印画動作を早期に再開できるようにするため、検出動作は、図12に示すように、1つのノズルに吐出信号D1を付与した後、それによるインク滴がセンサーの光軸を通過した際のセンサーからの入力信号S1を検知した後、その検知の終了をトリガーとして、次のノズルに対して吐出信号D2を付与するようにすることで、各ノズルに対する吐出信号の付与間隔をできるだけ短くし、全てのノズルからのインク滴の吐出状態の検出を早期に終了させることができるようにしている。
なお、吐出信号D1に対応するセンサーからの入力信号S1は、インク滴がセンサーの光軸を通過することによって受光量の低下として検知されるため、信号の立下り及び立ち上がりの波形として現れる。ここでは、吐出信号D1の付与から入力信号の立ち上がり信号と立下がり信号の中間値までの時間((TB1−TA1)/2+TA1)と、予め設定されているノズルからセンサーの光軸までの距離とに基づいて、インク滴の吐出速度を検出する場合の吐出信号の付与態様を示しており、センサーからの入力信号波形の立ち上がりを検知したことをトリガーとして、その検知の時点で、次のノズルに対する吐出信号D2を付与するように制御することで、吐出信号の付与間隔を最も短くしている。
特開平8−118679号公報 特開平10−119307号公報 特開2000−351202号公報 特開2001−232771号公報
ノズルからのインク滴の吐出時、インク粘度、駆動周波数、ノズル形状等により、正常なインク滴(主滴)に付随して、サテライト滴と呼ばれる飛沫が発生する場合がある。このサテライト滴も、センサーの光軸を通過すると、インク滴(主滴)と同様に検知される。このため、吐出信号D1を付与した後は、図13に示すように、インク滴(主滴)を検知した際の入力信号S1に続いて、このインク滴に付随するサテライト滴を検知した際の入力信号S1eが発生する。
通常、1つのノズルに吐出信号D1を付与した後、それによるインク滴の検知の終了をトリガーとして、次のノズルに対して吐出信号D2を付与するように制御する場合、1つの吐出信号の付与に対してセンサーから1つの入力信号だけがあれば何ら問題はないが、吐出信号D1によるインク滴による入力信号S1を検知した後、直ちに次のノズルに対して吐出信号D2を付与すると、吐出信号D2によるインク滴の正常な入力信号はS2であるにもかかわらず、このサテライト滴による入力信号S1eを吐出信号D2によるインク滴の検知として扱われてしまうことにより、誤検出を起こす問題がある。その後は、この入力信号S1eの検知の終了をトリガーとして、更に次のノズルに吐出信号D3を付与してしまうことになるため、吐出信号D2を付与した以降は全て誤検出となってしまう。
特許文献1〜特許文献4には、ノズルから吐出されるインク滴の吐出状態をセンサーを用いて検出する技術が開示されているが、このような誤検出の問題を解決することについては何ら言及されていない。
そこで、本発明は、ノズルから吐出されるインク滴の吐出状態を検出する際の誤検出を防止し、正確なインク滴の吐出状態の検出が可能なインク滴の吐出状態検出方法、インクジェットプリンタ、プログラム及び記憶媒体を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の各発明によって解決される。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、吐出信号を付与することによりインク滴を吐出する複数のノズルのうちの第1のノズルからインク滴を吐出し、その吐出されたインク滴のセンサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与することにより、前記複数のノズルの各々から吐出されるインク滴の吐出状態を検出するインク滴の吐出状態検出方法であって、前記第2のノズルに対して吐出信号を付与するタイミングを、前記第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知から所定時間遅延させることを特徴とするインク滴の吐出状態検出方法である。
請求項2記載の発明は、吐出信号を付与することによりインク滴を吐出する複数のノズルのうちの第1のノズルからインク滴を吐出し、その吐出されたインク滴のセンサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与することにより、前記複数のノズルの各々から吐出されるインク滴の吐出状態を検出するインク滴の吐出状態検出方法であって、前記第1のノズルから吐出されたインク滴を前記センサーによって検知した後、所定時間、前記センサーによる検知動作を無効にすることを特徴とするインク滴の吐出状態検出方法である。
請求項3記載の発明は、吐出信号を付与することによりインク滴を吐出する複数のノズルのうちの第1のノズルからインク滴を吐出し、その吐出されたインク滴のセンサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与することにより、前記複数のノズルの各々から吐出されるインク滴の吐出状態を検出するインク滴の吐出状態検出方法であって、前記第1のノズルに対して吐出信号を付与した後、所定時間、前記センサーによる検知動作を無効にすることを特徴とするインク滴の吐出状態検出方法である。
請求項4記載の発明は、吐出信号に基づいてインク滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルから吐出されたインク滴の通過を検知するセンサーと、前記センサーによってインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、前記複数のノズルのうちの第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与する吐出制御手段とを有するインクジェットプリンタであって、前記第2のノズルに対して吐出信号を付与するタイミングを、前記第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知から所定時間遅延させる遅延手段を有することを特徴とするインクジェットプリンタである。
請求項5記載の発明は、吐出信号に基づいてインク滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルから吐出されたインク滴の通過を検知するセンサーと、前記センサーによってインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、前記複数のノズルのうちの第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与する吐出制御手段とを有するインクジェットプリンタであって、前記第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の後、所定時間、前記センサーによる検知動作を無効にする動作制御手段を有することを特徴とするインクジェットプリンタである。
請求項6記載の発明は、吐出信号に基づいてインク滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルから吐出されたインク滴の通過を検知するセンサーと、前記センサーによってインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、前記複数のノズルのうちの第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与する吐出制御手段とを有するインクジェットプリンタであって、前記第1のノズルに対して吐出信号を付与した後、所定時間、前記センサーによる検知動作を無効にする動作制御手段を有することを特徴とするインクジェットプリンタである。
請求項7記載の発明は、吐出信号に基づいてインク滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルから吐出されたインク滴の通過を検知するセンサーと、前記センサーによってインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、前記複数のノズルのうちの第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与する吐出制御手段とを有するインクジェットプリンタを制御するコンピュータに、前記第2のノズルに対して吐出信号を付与するタイミングを、前記第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知から所定時間遅延させる機能を実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項8記載の発明は、吐出信号に基づいてインク滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルから吐出されたインク滴の通過を検知するセンサーと、前記センサーによってインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、前記複数のノズルのうちの第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与する吐出制御手段とを有するインクジェットプリンタを制御するコンピュータに、前記第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の後、所定時間、前記センサーによる検知動作を無効にする機能を実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項9記載の発明は、吐出信号に基づいてインク滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルから吐出されたインク滴の通過を検知するセンサーと、前記センサーによってインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、前記複数のノズルのうちの第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与する吐出制御手段とを有するインクジェットプリンタを制御するコンピュータに、前記第1のノズルに対して吐出信号を付与した後、所定時間、前記センサーによる検知動作を無効にする機能を実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項10記載の発明は、請求項7、8又は9記載のプログラムを記憶したコンピュータに読み取り可能な記憶媒体である。
請求項1、4、7記載の発明によれば、ノズルに対して付与される吐出信号は、その前のノズルから吐出されたインク滴の検知の後、所定時間だけ遅延されるため、この遅延された時間の間に検知信号が発生するようなことがあっても、その次のノズルに対して付与される吐出信号の検知信号に影響を与えることはない。このため、前のノズルから吐出されたインク滴に付随するサテライト滴による検知信号、当該インク滴が検出光の反射光を通過した際の二重の検知信号、検出光以外の外乱光等による検知信号等の誤検知信号による影響を受けることがなく、正確なインク滴の吐出状態の検出が可能となる。
請求項2、5、8記載の発明によれば、ノズルから吐出されたインク滴の検知の後、所定時間、センサーの検知動作が無効とされるため、ノズルに付与される吐出信号の検知信号はその前のノズルから吐出されたインク滴に付随するサテライト滴による影響を受けることがない。このため、サテライト滴による誤検出を防止することができ、正確なインク滴の吐出状態の検出が可能となる。
また、各ノズルに対する吐出信号は、その前のノズルから吐出されたインク滴(主滴)の検知終了をトリガーとして直ちに付与できるため、全てのノズルからのインク滴の吐出状態の検出を早期に終了させることができる。
請求項3、6、9記載の発明によれば、ノズルに対する吐出信号の付与の後、所定時間、センサーの検知動作が無効とされるため、ノズルに付与される吐出信号の検知信号はその前のノズルから吐出されたインク滴に付随するサテライト滴による影響を受けることがない。このため、サテライト滴による誤検出を防止することができ、正確なインク滴の吐出状態の検出が可能となる。
また、各ノズルに対する吐出信号は、その前のノズルから吐出されたインク滴(主滴)の検知終了をトリガーとして直ちに付与できるため、全てのノズルからのインク滴の吐出状態の検出を早期に終了させることができる。
請求項10記載の発明によれば、ノズルから吐出されるインク滴の吐出状態を検出する際の誤検出を防止し、正確なインク滴の吐出状態の検出が可能なインクジェットプリンタの制御プログラムを記憶した記憶媒体を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1はインクジェットプリンタを示す要部斜視図、図2はインク滴の吐出状態の検出動作を説明する図、図3は吐出状態の検出を行う制御部の一例を示すブロック図である。
図1において、1は記録ヘッドであり、ここではイエロー、マゼンタ、シアン、黒の4色の異なるインクを吐出する4個の記録ヘッド1a〜1dからなるものを例示しているが、記録ヘッドの数、色共に特に限定されない。キャリッジ2は、図中Aで示す主走査方向に沿って延びる平行な2本のガイドレール3に沿ってスライド可能に設けられており、図示しない主走査モータが駆動することによってガイドレール3に沿ってスライドし、主走査方向Aに沿って往復移動する。
キャリッジ2の下方には搬送ベルト4が配設されている。搬送ベルト4は、図中Bで示す副走査方向に所定間隔をおいて配置された2本の搬送ローラ4a、4bの間に掛け渡されている。一方の搬送ローラには図示しない副走査モータが駆動力を伝達可能に接続されており、この副走査モータが回転駆動することで、搬送ベルト4が回転し、搬送ベルト4上に載置される紙、プラスチックフィルム、布等の記録媒体Pを副走査方向Bに沿って搬送する。
このインクジェットプリンタは、図示しない主走査モータを駆動することによりキャリッジ2を主走査方向Aに沿って移動させ、この移動の過程で、記録ヘッド1a〜1dの各ノズル11から搬送ベルト4上に停止している記録媒体Pに向けてインク滴aを吐出する。キャリッジ2の1主走査が終了すると、図示しない副走査モータを駆動することにより搬送ローラを回転させ、搬送ベルト4を間欠的に回転させて記録媒体Pを所定量だけ搬送し、上記と同様に次の主走査を行う動作を繰り返していくことで、記録媒体P上に画像データに応じた画像を記録する。
図1において、5はインク滴の吐出状態検出装置であり、LEDやレーザ等からなる発光部51、フォトダイオード等からなる受光部52、検出時に吐出されるインク滴aを受け入れるインク受け皿53を有しており、キャリッジ2が記録媒体P上から外れた非印画位置まで移動してきたときに、その下方に対応するように配置されている。なお、ここでは、吐出状態検出装置5は4個の記録ヘッド1a〜1dに対して1組の発光部51と受光部52とを有しており、記録ヘッド1a〜1d毎に吐出状態の検出を行うようになっているが、発光部51と受光部52との組は記録ヘッドの配設数と同数設けるようにしてもよい。
吐出状態検出装置5において、発光部51は、図2に示すように記録ヘッド1の各ノズルから吐出されるインク滴aの通過を検出するための検出光Lを出射する。また、受光部52は、発光部51から出射された検出光Lを受光する。検出光Lの光軸は、記録ヘッド1a〜1dの主走査方向Aと直交し且つ各記録ヘッド1a〜1dのノズル11の配列方向と平行であって、インク滴aの吐出方向に沿う高さ位置が記録ヘッド1a〜1dのノズル面12の位置よりも低い位置となるように出射される。これにより、記録ヘッド1a〜1dのいずれかのノズル列が検出光Lの光軸上に位置したときに、そのノズル11から吐出されるインク滴aの進行経路は、検出光Lと交叉する。従って、各ノズル11に対して吐出信号を出力することにより検出光Lに向けてインク滴aを吐出させると、該吐出されたインク滴aは検出光Lを通過し、そのときの影が受光部52によって捉えられる。
受光部52によって捉えられた信号は、図3に示すように、制御部6に入力される。
制御部6は、吐出信号生成部61、液滴検知制御部62、センサー信号演算部63、入力信号マスク部64、タイマー65を有している。
吐出信号生成部61は、記録ヘッド1a〜1dからそれぞれインク滴aを吐出するための吐出信号を生成する。生成された吐出信号は記録ヘッド1a〜1d毎に設けられたヘッドドライバ7に入力され、該ヘッドドライバ7の駆動によって、対応する記録ヘッド1a〜1dからインク滴aが吐出される。
液滴検知制御部62は、記録ヘッド1a〜1dのいずれか1つのノズル11から吐出されたインク滴aの検知に基づいて吐出信号生成部61に対する吐出信号の出力を制御する。ここでは、記録ヘッド1a〜1dのいずれか1つのノズル11から吐出されたインク滴aが受光部52によって検知された場合に、センサー信号演算部63から出力される信号に基づいて吐出信号生成部61に次のインク滴aの吐出を要求する信号を出力する。
センサー信号演算部63は、受光部52によるインク滴aの検知に基づいて、液滴検知制御部62、入力信号マスク部64及びタイマー65を制御する。すなわち、記録ヘッド1a〜1dのいずれか1つのノズル11から吐出されたインク滴aが受光信号52によって検知されると、液滴検知制御部62にインク滴aの検知が終了したことを通知する信号を出力すると共に、入力信号マスク部64に受光部52からの入力信号をマスクする(無効にする)よう要求する信号を出力する。また、タイマー65に対し、タイマーセット信号を出力する。
入力信号マスク部64は、センサー信号演算部63からの入力信号に基づいて、受光部52からの受光信号の入力をマスクする。
タイマー65は、センサー信号演算部63からの要求に応じてタイマーセットされ、所定時間経過後にタイムアウト信号をセンサー信号演算部63に出力する。
この制御部6によるインク滴aの吐出状態検出動作は、図示しない適宜の記憶手段に記憶された所定のプログラムに従って実行される。
次に、このような制御部6による具体的なインク滴aの吐出状態検出制御の第1の態様について、更に図4、図5を用いて説明する。
図4は第1の態様に係るフロー図、図5はそれによる吐出信号と検知信号を示すチャート図である。ここでは1つの記録ヘッドについて、吐出されるインク滴aの吐出速度を検出する場合について説明する。
まず、主走査モータの駆動によりキャリッジ2を移動し、記録ヘッド1を吐出状態検出装置5の上方に配置させる。この後、記録ヘッド1のノズル列を構成する多数のノズルのうちの1番目のノズル(n=1)を設定し(S100)、吐出信号生成部61において生成された所定の吐出信号に基づいてヘッドドライバ7を駆動し、1番目のノズルに対して吐出信号D1を付与する。これにより該ノズルからインク滴aが吐出する(S101)。
吐出されたインク滴aは、やがて発光部51と受光部52との間に形成される検出光Lを通過する。これにより受光部52では立下り及び立ち上がり信号波形からなる最初のセンサー入力信号S1が検知され、制御部6に入力される。
制御部6に入力されたセンサー入力信号S1は、入力信号マスク部64を介して(この時点では、入力信号マスク部64はマスク解除状態であり、入力信号のマスク動作は行われていない。)、センサー信号演算部63に入力される。センサー信号演算部63では、入力されたセンサー入力信号S1に基づいて吐出状態の検出が行われる。
ここでは、まず、センサー入力信号S1の立下り信号を検知し、吐出信号D1の付与のタイミングからセンサー入力信号S1の立下り信号検知までの時間TA1を計測し(S102)、更に、センサー入力信号S1の立ち上がり信号を検知し、吐出信号D1の付与のタイミングからセンサー入力信号S1の立ち上がり信号検知までの時間TB1を計測する(S103)。
次いで、これら計測されたTA1時間及びTB1時間から、吐出信号D1の付与のタイミングからセンサー入力信号S1の中間点までの時間TM1=(TB1−TA1)/2+TA1を算出する(S104)。これにより算出された時間と、予め決まっているノズル面と検出光Lの光軸との間の距離とに基づいて、1番目のノズルから吐出されたインク滴aの吐出速度が算出される。
この吐出信号D1を付与した後の最初のセンサー入力信号S1の立ち上がり信号が検知されると、1番目のノズルの検知は終了する(S105)。この後、このセンサー入力信号S1の立ち上がり信号の検知終了をトリガーとして、2番目のノズル(n=n+1)に移行する(S106)。
ここでは、未だノズル番号nが1列のノズル数よりも小さい(S107においてyes)ので、引き続き2番目のノズルからインク滴aを吐出する制御に移るが、1番目のノズルに対して吐出信号D1を付与したことによって吐出されたインク滴aのセンサー入力信号は、インク滴aの主滴によるセンサー入力信号S1に引き続いて、やがて主滴に付随するサテライト滴によるセンサー入力信号S1eが発生する。
そこで、センサー信号演算部63は、入力信号マスク部64へ受光部52からのセンサー入力信号の入力をマスクするよう要求すると共に、タイマー65に対してタイマーセット信号を出力し、タイマー65を起動させる(S108)。
タイマー65は、所定のタイムアウト時間T1をカウントしている(S109)。このタイムアウト時間T1は、長すぎると、次の吐出までの時間が掛かり、ノズル列全体の検出時間が長くなるため、インク滴aの主滴に付随して発生する1又は複数滴のサテライト滴が、主滴に引き続いて検出光Lを通過し終えるであろうと推定される時間、例えば3msecに設定することができる。
所定のタイムアウト時間T1が経過すると(S109においてyes)、タイマー65はセンサー信号演算部63にタイムアウト信号を出力する。タイムアウト信号を受けたセンサー信号演算部63は、液滴検知制御部62に1番目のノズルの検知終了を通知する。液滴検知制御部62は、この検知終了の通知に基づいて、吐出信号生成部61に対し、次の2番目のノズルのための吐出信号D2の出力を要求し、ヘッドドライバ7の駆動により2番目のノズルに対して吐出信号D2を付与する。
このように2番目のノズルに対して付与される吐出信号D2は、その前の1番目のノズルから吐出されたインク滴aの検知の後、タイマー65によって上記の通り所定のタイムアウト時間T1だけ遅延されるため、この吐出信号D2が付与された時点では、その前の1番目のノズルから吐出されたインク滴aに付随するサテライト滴は検出光Lを通過し終えた後となる。従って、2番目のノズルに付与される吐出信号D2の検知信号は、その前の1番目のノズルから吐出されたインク滴aに付随するサテライト滴による影響を受けることがない。このため、サテライト滴による誤検出を防止することができ、正確なインク滴の吐出状態の検出が可能となる。
その後は、2番目以降のノズルについて、S107のステップにおいて1列の全てのノズルについての検出終了が判断されるまで、同様に上記S101〜S109のステップを繰り返す。
ところで、図6に示すように、最初の吐出信号D1を付与したことによって吐出されたインク滴aの主滴のセンサー入力信号S1に付随するサテライト滴によるセンサー入力信号S1eの後に、更に、その吐出信号D1に基づくセンサー入力信号S1eが発生する場合がある。これは、図7に示すように、受光部52には、発光部51から出射された検出光Lの一部がインク受け皿53等に反射した反射光Lrも入射する場合があり、吐出信号D1を付与したことによって吐出されたインク滴aの主滴が検出光Lに続いてこの反射光Lrを通過することによって、A1とA2の2箇所で光を遮り、主滴による検知信号が二重に発生するために生じる。
このようなセンサー入力信号S1eは、最初のセンサー入力信号S1eよりもかなり遅れて発生するため、例えば、インク滴aの主滴のセンサー入力信号S1の立ち上がり信号の検知終了をトリガーとして直ちに次のノズルに対して吐出信号D2’を付与するような制御を行う場合、その吐出信号D2’に基づくセンサー入力信号S2’よりも後にセンサー入力信号S1eが発生する場合がある。このような問題は、反射光Lrのみならず、受光部52が外乱光を受光してしまうことによっても発生する場合がある。
しかし、第1の態様によれば、上記タイマー65によるタイムアウト時間T1を、反射光Lrや外乱光に起因するセンサー入力信号S1eの立ち上がり信号の発生タイミングよりも長く設定することにより、このような反射光Lrや外乱光による誤検知の問題を解消することが可能である。
次に、インク滴aの吐出状態検出制御の第2の態様について、更に図8、図9を用いて説明する。
図8は第2の態様に係るフロー図、図9はそれによる吐出信号と検知信号を示すチャート図である。ここでは1つの記録ヘッドについて、吐出されるインク滴aの吐出速度を検出する場合について説明する。
まず、主走査モータの駆動によりキャリッジ2を移動し、記録ヘッド1を吐出状態検出装置5の上方に配置させる。この後、記録ヘッド1のノズル列を構成する多数のノズルのうちの1番目のノズル(n=1)を設定し(S200)、吐出信号生成部61において生成された所定の吐出信号に基づいてヘッドドライバ7を駆動し、1番目のノズルに対して吐出信号D1を付与する。これにより該ノズルからインク滴aが吐出する(S201)。
吐出されたインク滴aは、やがて発光部51と受光部52との間に形成される検出光Lを通過する。これにより受光部52では立下り及び立ち上がり信号波形からなる最初のセンサー入力信号S1が検知され、制御部6に入力される。
制御部6に入力されたセンサー入力信号S1は、入力信号マスク部64を介して(この時点では、入力信号マスク部64はマスク解除状態であり、入力信号のマスク動作は行われていない。)、センサー信号演算部63に入力される。センサー信号演算部63では、入力されたセンサー入力信号S1に基づいて吐出状態の検出が行われる。
ここでは、まず、センサー入力信号S1の立下り信号を検知し、吐出信号D1の付与のタイミングからセンサー入力信号S1の立下り信号検知までの時間TA1を計測し(S202)、更に、センサー入力信号S1の立ち上がり信号を検知し、吐出信号D1の付与のタイミングからセンサー入力信号S1の立ち上がり信号検知までの時間TB1を計測する(S203)。
次いで、これら計測されたTA1時間及びTB1時間から、吐出信号D1の付与のタイミングからセンサー入力信号S1の中間点までの時間TM1=(TB1−TA1)/2+TA1を算出する(S204)。これにより算出された時間と、予め決まっているノズル面と検出光Lの光軸との間の距離とに基づいて、1番目のノズルから吐出されたインク滴aの吐出速度が算出される。
この吐出信号D1の付与の後、最初のセンサー入力信号S1の立ち上がり信号が検知されると、1番目のノズルの検知は終了する(S205)。この後、このセンサー入力信号S1の立ち上がり信号の検知終了をトリガーとして、検知動作は2番目のノズル(n=2)に移行する(S206)。
ここでは、引き続き2番目のノズルからインク滴aを吐出する制御に移るが、1番目のノズルに対して吐出信号D1を付与したことによって吐出されたインク滴aのセンサー入力信号は、インク滴aの主滴による上記センサー入力信号S1に引き続いて、やがて主滴に付随するサテライト滴によるセンサー入力信号S1eが発生する。
そこで、センサー信号演算部63は、インク滴aの主滴による上記センサー入力信号S1の検知の後、入力信号マスク部64へ受光部52からのセンサー入力信号の入力をマスクするよう要求すると共に、タイマー65に対してタイマーセット信号を出力し、タイマー65を起動させ、その後、液滴検知制御部62に1番目のノズルの検知終了を通知する(S207)。
液滴検知制御部62は、センサー信号演算部63からの通知を受けて、吐出信号生成部61に対し、2番目のノズルのための吐出を要求する。これにより吐出信号生成部61は所定の吐出信号に基づいてヘッドドライバ7を駆動して、2番目のノズルに対して吐出信号D2を付与する。これにより該ノズルからインク滴aが吐出する(S208)。
この後、受光部52には、吐出信号D2によるセンサー入力信号S2の前に、吐出信号D1によって吐出されたインク滴aの主滴に付随するサテライト滴によるセンサー入力信号S1eが発生し、その立下り信号及び立ち上がり信号が検知される(S209、S210)が、この間もタイマー65は、所定のタイムアウト時間T2が経過するまでカウントを継続している(S211)。このタイムアウト時間T2は、次の吐出信号D2によって吐出されるインク滴aの主滴によるセンサー入力信号S2が入力される時間よりも短く、且つ、インク滴aの主滴に付随して発生する1又は複数滴のサテライト滴が、主滴に引き続いて検出光Lを通過し終えるであろうと推定される時間、例えば3msecに設定することができる。
このタイマー65がカウントしている間は、上記のように、センサー信号演算部63からの要求によって、入力信号マスク部64において受光部52から入力されるセンサー入力信号が無効とされている。従って、1番目のノズルから吐出されたインク滴aの主滴に付随するサテライト滴が検出光Lを通過したことによってセンサー入力信号S1eが発生しても、入力信号マスク部64においてマスクされ、センサー信号演算部63に送られることはなく、上記S209及びS210のステップにおいてサテライト滴に基づく検知動作は無効とされる。
タイマー65によるタイムアウト時間T2が経過すると(S211においてyes)、タイマー65は、センサー信号演算部63に対してタイムアウトを通知する。これによりセンサー信号演算部63は、入力信号マスク部64に対してマスク解除を要求する。これにより、センサー信号演算部63に受光部52からのセンサー入力信号が入力可能状態とされる。
所定のタイムアウト時間T2の経過後、1番目のノズルの検知終了によって付与された吐出信号D2に基づいて、2番目のノズルから吐出されたインク滴aが検出光Lを通過し、受光部52によって検知され、センサー入力信号S2が制御部6に入力される。
制御部6に入力されたセンサー入力信号S2は、入力信号マスク部64を介して(この時点では、入力信号マスク部64はマスク解除状態であり、入力信号のマスク動作は行われていない。)、センサー信号演算部63に入力される。センサー信号演算部63では、入力されたセンサー入力信号S2に基づいて、上記S202〜S203のステップと同様に、センサー入力信号S2の立下り信号検知までの時間TA2を計測し(S209)、更に、センサー入力信号S2の立ち上がり信号検知までの時間TB2を計測する(S210)。
次いで、これら計測されたTA2時間及びTB2時間から、吐出信号D2の付与のタイミングからセンサー入力信号S2の中間点までの時間TM2を算出する(S212)。これにより算出された時間と、予め決まっているノズル面と検出光Lの光軸との間の距離とに基づいて、2番目のノズルから吐出されたインク滴aの吐出速度が算出される。
この2番目のノズルから吐出されたインク滴aの吐出速度の検出動作においては、1番目のノズルから吐出されたインク滴aによるセンサー入力信号S1の検知の後、所定時間、受光部52からのセンサー入力信号の入力がマスクされるため、その前の1番目のノズルから吐出されたインク滴aに付随するサテライト滴によるセンサー入力信号S1eはマスクされ、このセンサー入力信号S1eに基づく検知動作は無効とされる。従って、2番目のノズルに付与される吐出信号D2の検知信号はその前の1番目のノズルから吐出されたインク滴aに付随するサテライト滴による影響を受けることがない。このため、サテライト滴による誤検出を防止することができ、正確なインク滴の吐出状態の検出が可能となる。
また、各ノズルに対する吐出信号は、その前のノズルから吐出されたインク滴a(主滴)の検知終了をトリガーとして直ちに付与できるため、全てのノズルからのインク滴aの吐出状態の検出を早期に終了させることができる。
センサー入力信号S2の立ち上がり信号が検知されると、2番目のノズルの検知は終了する(S213)。この後、検知動作は3番目のノズル(n=n+1)に移行する(S214)。
その後は、2番目以降のノズルについて、S215のステップにおいて1列の全てのノズルについての検出終了が判断されるまで、同様に上記S207〜S214のステップを繰り返す。
次に、インク滴aの吐出状態検出制御の第3の態様について、更に図10、図11を用いて説明する。
図10は第3の態様に係るフロー図、図11はそれによる吐出信号と検知信号を示すチャート図である。ここでは1つの記録ヘッドについて、吐出されるインク滴aの吐出速度を検出する場合について説明する。
まず、主走査モータの駆動によりキャリッジ2を移動し、記録ヘッド1を吐出状態検出装置5の上方の配置させる。この後、記録ヘッド1のノズル列を構成する多数のノズルのうちの1番目のノズル(n=1)を設定し(S300)、吐出信号生成部61において生成された所定の吐出信号に基づいてヘッドドライバ7を駆動し、1番目のノズルに対して吐出信号D1を付与する。これにより該ノズルからインク滴aが吐出する(S301)。
この吐出信号D1の付与の後、センサー信号演算部63は、入力信号マスク部64へ受光部52からのセンサー入力信号の入力をマスクするよう要求すると共に、タイマー65に対してタイマーセット信号を出力し、タイマー65を起動させる(S302)。
この後、受光部52には、吐出信号D2によるセンサー入力信号S2の前に、吐出信号D1によって吐出されたインク滴aの主滴に付随するサテライト滴によるセンサー入力信号S1eが発生し、その立下り信号及び立ち上がり信号が検知される(S303、S304)が、この間もタイマー65は、所定のタイムアウト時間T3が経過するまでカウントを継続している(S305)。このタイムアウト時間T3は、次の吐出信号D2によって吐出されるインク滴aの主滴によるセンサー入力信号S2が入力される時間よりも短く、且つ、インク滴aの主滴に付随して発生する1又は複数滴のサテライト滴が、主滴に引き続いて検出光Lを通過し終えるであろうと推定される時間、例えば3msecに設定することができる。
このタイマー65がカウントしている間は、上記のように、センサー信号演算部63からの要求によって、入力信号マスク部64において受光部52から入力されるセンサー入力信号がマスクされている。
タイマー65によるタイムアウト時間T3が経過すると(S305においてyes)、タイマー65は、センサー信号演算部63に対してタイムアウトを通知する。これによりセンサー信号演算部63は、入力信号マスク部64に対してマスク解除を要求する。これにより、センサー信号演算部63に受光部52からのセンサー入力信号が入力可能状態とされる。
この後、1番目のノズルから吐出されたインク滴aは、やがて発光部51と受光部52との間に形成される検出光Lを通過する。これにより受光部52では立下り及び立ち上がり信号波形からなる最初のセンサー入力信号S1が検知され、制御部6に入力される。
制御部6に入力されたセンサー入力信号S1は、入力信号マスク部64を介してセンサー信号演算部63に入力される。センサー信号演算部63では、入力されたセンサー入力信号S1に基づいて吐出状態の検出が行われる。
ここでは、まず、センサー入力信号S1の立下り信号を検知し、吐出信号D1の付与のタイミングからセンサー入力信号S1の立下り信号検知までの時間TA1を計測し(S303)、更に、センサー入力信号S1の立ち上がり信号を検知し、吐出信号D1の付与のタイミングからセンサー入力信号S1の立ち上がり信号検知までの時間TB1を計測する(S304)。
次いで、これら計測されたTA1時間及びTB1時間から、吐出信号D1の付与のタイミングからセンサー入力信号S1の中間点までの時間TM1=(TB1−TA1)/2+TA1を算出する(S306)。これにより算出された時間と、予め決まっているノズル面と検出光Lの光軸との間の距離とに基づいて、1番目のノズルから吐出されたインク滴aの吐出速度が算出される。
この吐出信号D1の付与の後、最初のセンサー入力信号S1の立ち上がり信号が検知されると、1番目のノズルの検知は終了し、センサー信号演算部63は、液滴検知制御部62に対して1番目のノズルの検知終了を通知する(S307)。
この後、このセンサー入力信号S1の立ち上がり信号の検知終了をトリガーとして、検知動作は2番目のノズル(n=n+1)に移行する(S308)。ここでは、1列の全てのノズルが終了していないので(S309においてyes)、同様に上記S301〜S308のステップを繰り返す。
液滴検知制御部62は、センサー信号演算部63からの通知を受けて、吐出信号生成部61に対し、2番目のノズルのための吐出を要求する。これにより吐出信号生成部61は所定の吐出信号に基づいてヘッドドライバ7を駆動して、2番目のノズルに対して吐出信号D2を付与する。これにより該ノズルからインク滴aが吐出する(S301)。
この吐出信号D2の付与の後、センサー信号演算部63は、入力信号マスク部64へ受光部52からのセンサー入力信号の入力をマスクするよう要求すると共に、タイマー65に対してタイマーセット信号を出力し、タイマー65を起動させる(S302)。
この後、受光部52には、吐出信号D2によるセンサー入力信号S2の前に、吐出信号D1によって吐出されたインク滴aの主滴に付随するサテライト滴によるセンサー入力信号S1eが発生し、その立下り信号及び立ち上がり信号が検知される(S303、S304)が、この間もタイマー65は、所定のタイムアウト時間T3が経過するまでカウントを継続している(S305)。
このタイマー65がカウントしている間は、上記のように、センサー信号演算部63からの要求によって、入力信号マスク部64において受光部52から入力されるセンサー入力信号がマスクされている。
タイマー65によるタイムアウト時間T3が経過すると(S305においてyes)、タイマー65は、センサー信号演算部63に対してタイムアウトを通知する。これによりセンサー信号演算部63は、入力信号マスク部64に対してマスク解除を要求する。これにより、センサー信号演算部63に受光部52からのセンサー入力信号が入力可能状態とされる。
この後、2番目のノズルから吐出されたインク滴aは、やがて発光部51と受光部52との間に形成される検出光Lを通過する。これにより受光部52では立下り及び立ち上がり信号波形からなるセンサー入力信号S2が検知され、制御部6に入力される。
制御部6に入力されたセンサー入力信号S2は、入力信号マスク部64を介してセンサー信号演算部63に入力される。センサー信号演算部63では、入力されたセンサー入力信号S2に基づいて、上記同様に吐出状態(吐出速度)の検出が行われる(S303〜S306)。
この2番目のノズルから吐出されたインク滴aの吐出速度の検出動作においては、1番目のノズルに対して吐出信号D1が付与された後、所定時間、受光部52からのセンサー入力信号の入力がマスクされているため、1番目のノズルから吐出されたインク滴aに付随するサテライト滴によるセンサー入力信号S1eはマスクされ、このセンサー入力信号S1eに基づく検知動作は無効とされる。従って、2番目のノズルに付与される吐出信号D2の検知信号はその前の1番目のノズルから吐出されたインク滴aに付随するサテライト滴による影響を受けることがない。このため、サテライト滴による誤検出を防止することができ、正確なインク滴の吐出状態の検出が可能となる。
また、各ノズルに対する吐出信号は、その前のノズルから吐出されたインク滴a(主滴)の検知終了をトリガーとして直ちに付与できるため、全てのノズルからのインク滴aの吐出状態の検出を早期に終了させることができる。
以降は、2番目以降のノズルについて、S309のステップにおいて1列の全てのノズルについての検出終了が判断されるまで、同様に上記S301〜S308のステップを繰り返す。
本発明において、第1のノズル、第2のノズルは、単にインク滴aを吐出することにより該インク滴aの吐出状態を検出するノズルの順番を意味する。従って、以上の各態様において、インク滴aを吐出する1番目、2番目・・・の各ノズルは、必ずしもノズル列中の隣接するノズルである必要はなく、例えば、1又は複数ノズルおきのノズルであってもよいし、また、ノズル列中においてランダムな順番のノズルであってもよい。
また、以上の各態様において、吐出状態検出装置5によって各ノズルから吐出されるインク滴aの吐出速度を検出するようにしたが、インク滴aの検知信号の有無、具体的には、吐出信号の付与の後、最初に検知されるセンサー入力信号の立下がり信号の有無によって、欠ノズルであるか否かを検出するようにしてもよいことはもちろんである。
インクジェットプリンタを示す要部斜視図 インク滴の吐出状態の検出動作を説明する図 吐出状態の検出を行う制御部の一例を示すブロック図 第1の態様に係るフロー図 第1の態様による吐出信号と検知信号を示すチャート図 第1の態様による他の吐出信号と検知信号を示すチャート図 インク滴が検出光と反射光とを通過した状態を説明する図 第2の態様に係るフロー図 第2の態様による吐出信号と検知信号を示すチャート図 第3の態様に係るフロー図 第3の態様による吐出信号と検知信号を示すチャート図 従来の吐出信号と検知信号を示すチャート図 従来の吐出信号と検知信号を示すチャート図
符号の説明
1、1a〜1d:記録ヘッド
11:ノズル
12:ノズル面
2:キャリッジ
3:ガイドレール
4:搬送ベルト
4a、4b:搬送ローラ
5:吐出状態検出装置
51:発光部
52:受光部
53:インク受け皿
6:制御部
61:吐出信号生成部
62:液滴検知制御部
63:センサー信号演算部
64:入力信号マスク部
65:タイマー
7:ヘッドドライバ
a:インク滴
P:記録媒体

Claims (10)

  1. 吐出信号を付与することによりインク滴を吐出する複数のノズルのうちの第1のノズルからインク滴を吐出し、その吐出されたインク滴のセンサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与することにより、前記複数のノズルの各々から吐出されるインク滴の吐出状態を検出するインク滴の吐出状態検出方法であって、
    前記第2のノズルに対して吐出信号を付与するタイミングを、前記第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知から所定時間遅延させることを特徴とするインク滴の吐出状態検出方法。
  2. 吐出信号を付与することによりインク滴を吐出する複数のノズルのうちの第1のノズルからインク滴を吐出し、その吐出されたインク滴のセンサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与することにより、前記複数のノズルの各々から吐出されるインク滴の吐出状態を検出するインク滴の吐出状態検出方法であって、
    前記第1のノズルから吐出されたインク滴を前記センサーによって検知した後、所定時間、前記センサーによる検知動作を無効にすることを特徴とするインク滴の吐出状態検出方法。
  3. 吐出信号を付与することによりインク滴を吐出する複数のノズルのうちの第1のノズルからインク滴を吐出し、その吐出されたインク滴のセンサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与することにより、前記複数のノズルの各々から吐出されるインク滴の吐出状態を検出するインク滴の吐出状態検出方法であって、
    前記第1のノズルに対して吐出信号を付与した後、所定時間、前記センサーによる検知動作を無効にすることを特徴とするインク滴の吐出状態検出方法。
  4. 吐出信号に基づいてインク滴を吐出する複数のノズルと、
    前記ノズルから吐出されたインク滴の通過を検知するセンサーと、
    前記センサーによってインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、
    前記複数のノズルのうちの第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与する吐出制御手段とを有するインクジェットプリンタであって、
    前記第2のノズルに対して吐出信号を付与するタイミングを、前記第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知から所定時間遅延させる遅延手段を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 吐出信号に基づいてインク滴を吐出する複数のノズルと、
    前記ノズルから吐出されたインク滴の通過を検知するセンサーと、
    前記センサーによってインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、
    前記複数のノズルのうちの第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与する吐出制御手段とを有するインクジェットプリンタであって、
    前記第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の後、所定時間、前記センサーによる検知動作を無効にする動作制御手段を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  6. 吐出信号に基づいてインク滴を吐出する複数のノズルと、
    前記ノズルから吐出されたインク滴の通過を検知するセンサーと、
    前記センサーによってインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、
    前記複数のノズルのうちの第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与する吐出制御手段とを有するインクジェットプリンタであって、
    前記第1のノズルに対して吐出信号を付与した後、所定時間、前記センサーによる検知動作を無効にする動作制御手段を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  7. 吐出信号に基づいてインク滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルから吐出されたインク滴の通過を検知するセンサーと、前記センサーによってインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、前記複数のノズルのうちの第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与する吐出制御手段とを有するインクジェットプリンタを制御するコンピュータに、
    前記第2のノズルに対して吐出信号を付与するタイミングを、前記第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知から所定時間遅延させる機能を実現させることを特徴とするプログラム。
  8. 吐出信号に基づいてインク滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルから吐出されたインク滴の通過を検知するセンサーと、前記センサーによってインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、前記複数のノズルのうちの第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与する吐出制御手段とを有するインクジェットプリンタを制御するコンピュータに、
    前記第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の後、所定時間、前記センサーによる検知動作を無効にする機能を実現させることを特徴とするプログラム。
  9. 吐出信号に基づいてインク滴を吐出する複数のノズルと、前記ノズルから吐出されたインク滴の通過を検知するセンサーと、前記センサーによってインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、前記複数のノズルのうちの第1のノズルから吐出されたインク滴の前記センサーによる検知の終了をトリガーとして、引き続き第2のノズルからインク滴を吐出するように該第2のノズルに対して吐出信号を付与する吐出制御手段とを有するインクジェットプリンタを制御するコンピュータに、
    前記第1のノズルに対して吐出信号を付与した後、所定時間、前記センサーによる検知動作を無効にする機能を実現させることを特徴とするプログラム。
  10. 請求項7、8又は9記載のプログラムを記憶したコンピュータに読み取り可能な記憶媒体。
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