JP7383889B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴吐出装置に関する。
インクジェット方式の液滴吐出装置において、吐出された複数の液滴を同時に検知する方法として、例えばレーザ光線を液滴に当て、生じた散乱光を受光手段で検出する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、散乱光によって液滴を検出する方法では、同一のタイミングで吐出した複数の液滴を検知するためには、レーザー光線の光路上から外れた位置、即ち散乱光が向かう方向に、同時に吐出する液滴の数以上の受光素子を設ける必要があり、コストが掛かり、装置が大型化する懸念がある。
一方、レーザー光線の光路上に1つの受光素子を設け、光路上を液滴が通過することによるレーザ光線の一時的な入力遮断を検出することで液滴を検出する方法も知られており、液滴の検出を1つの受光素子で行うために、低コストで小型化が可能な液滴吐出装置にすることができる。
このように、液滴の検出を1つの受光素子で行う方法では、複数の液滴を互いに所定の時間差(ズレ時間)を確保して順次吐出させる必要がある。しかしながら、吐出口における液体表面のメニスカスは、液滴を吐出した直後から一定の時間、上下に振動しているため、液滴の吐出間隔が短いと吐出タイミングにズレが生じやすく、1つの受光素子で複数の吐出口から吐出される液滴を安定して検出することが難しいという課題があった。
本発明は、複数の吐出口から吐出された複数の液滴を、1つの受光部で安定して確実に検出することができる液滴吐出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段としての本発明の液滴吐出装置は、複数の吐出口が配列線に沿って配された液滴吐出手段と、それぞれの吐出口から吐出される液滴の吐出タイミングを制御する制御手段と、前記配列線に対して所定の間隔を保って前記配列線と平行に液滴検知光線を照射する1つの光線照射手段と、前記液滴検知光線を受光する1つの受光手段と、を有し、前記制御手段は、隣接する吐出口どうしの間に所定のズレ時間を保って、前記配列線上の一端側の吐出口から他端側の吐出口に向かって順に前記液滴を吐出する動作を複数サイクル繰り返し、かつ、任意の吐出口から吐出される液滴の吐出間隔時間が、1サイクル分の前記ズレ時間の合計時間よりも長くなるように制御する。
本発明は、1つの受光素子で複数の吐出口から吐出される液滴を安定して確実に検出することが可能になる。
図1は、本発明の液滴吐出装置の一例を示す概略図である。 図2は、図1の液滴吐出手段を下側から見た時の平面図である。 図3は、本発明の液滴吐出装置における液滴の検出動作を示す模式図である。 図4は、吐出口における溶液のメニスカスの振動振幅の時間推移を示す説明図である。 図5は、制御手段が駆動部を制御する流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態の液滴吐出装置について説明する。なお、以下に示す各実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態の液滴吐出装置の一例を示す概略図である。
図2は、図1の液滴吐出手段を下側から見た時の平面図である。
本実施形態の液滴吐出装置1は、液滴吐出手段10、液滴検出手段20、及び制御手段30を有している。
液滴吐出手段10は、液滴Dを形成する液体Rが貯留される略立方体の液体保持部11と、この液体保持部11の底面11aに形成された複数の吐出口(ノズル)12と、液体保持部11の上部で、それぞれの吐出口に対応する位置に形成された複数の駆動部13と、この駆動部13に接するように形成された膜状部材14と、を備えている。
吐出口12は、例えば円形の貫通口からなり、その開口径は、液体Rが表面張力によって吐出口12から流出しない程度とされている。本実施形態では、液体保持部11の底面11aの長手方向に沿って設定された仮想線である配列線L1に沿って、互いに等間隔に3つの吐出口12a,12b,12cが形成されている。
なお、吐出口12の形成個数は3つに限定されるものではなく、2つ以上、任意の個数の吐出口12が形成されていればよい。
駆動部13は、例えばピエゾ素子などから構成され、隣接して形成された膜状部材14を局部的に振動させて、液体保持部11に貯留された液体Rに圧力を加えることによって、液体Rを吐出口12から液滴Dとして吐出させる。本実施形態では、駆動部13は、3つの駆動部13a,13b,13cからなり、吐出口12a,12b,12cそれぞれ対応して、液滴Dを吐出させる。こうした駆動部13a,13b,13cは、制御手段30から出力される吐出命令信号によって、それぞれ独立して吐出動作が行われる。
駆動部13の形状としては、特に制限はなく、膜状部材の形状に合わせて適宜設計することができる。駆動部13としては、例えば圧電素子を適用することができる。圧電素子としては、例えば、圧電材料の上面及び下面に電圧を印加するための電極を設けた構造とすることができる。この場合、駆動部13から圧電素子の上下電極間に電圧を印加することによって膜の面横方向に圧縮応力が加わり、膜状部材14を上下方向に振動させることができる。
駆動部13を圧電素子とした場合の圧電材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)、ビスマス鉄酸化物、ニオブ酸金属物、チタン酸バリウム、又はこれらの材料に金属や異なる酸化物を加えたものなどが挙げられる。これらの中でも、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)が好ましい。
膜状部材14は、液体保持部11に保持された液体Rを振幅運動による振動により吐出口12から液滴Dとして吐出させる部材である。本実施形態のように液滴吐出手段10がクローズヘッドの場合には、膜状部材14は液体保持部11の上端部分に固定されている。なお、液滴吐出手段10をオープンヘッドにする場合には、膜状部材14は液体保持部11の下端部に固定すればよい。液体保持部11に保持された液体Rは、膜状部材14の振動により吐出口12から液滴Dとして吐出される。
膜状部材14の平面形状、大きさ、材質、及び構造については特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。膜状部材14の平面形状としては、液体保持部11の形状に合わせればよく、例えば、円形、楕円形、長方形、正方形、菱形などが挙げられる。
膜状部材14の材質としては、柔らかすぎると膜状部材が簡単に振動し、吐出しないときに直ちに振動を抑えることが困難であるため、ある程度の硬さを有する材質を用いることが好ましい。膜状部材14の材質としては、例えば、金属、セラミックス、高分子材料などが挙げられ、具体的には、ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム、二酸化ケイ素、アルミナ、ジルコニアなどが挙げられる。
液体保持部11は、液滴Dを形成するための液体Rを貯留(保持)する部材であり、液滴吐出手段10をオープンヘッドにする場合には、液体保持部11の上部側に大気開放部を形成すればよい。
液体保持部11は、形状、大きさ、材質、及び構造については特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。液体保持部11の材質としては、液体保持部11に貯留する液体Rに対する付着性の低い材料を用いることが好ましい。
液体保持部11の材質の具体例としては、ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム等や、二酸化ケイ素、アルミナ、ジルコニアなどが挙げられる。また、これら以外にも、材料表面をコーティングすることで液体Rに対する付着性を低下させることも考えられる。例えば、材料表面を前述の金属又は金属酸化物材料でコーティングすることが可能である。
なお、本実施形態では、液体保持部11は複数の吐出口12に共通する1つの液槽から構成されているが、これ以外にも、隔壁によって、それぞれの吐出口12ごとに3つの液室に分けて構成することもできる。こうした構成の場合、吐出口12ごとに成分の異なる液滴を吐出することができる。
こうした液体保持部11に貯留される液体Rは、後述するレーザー光線を透過させない液体であれば、どのようなものであってもよい。例えば、細胞などの粒子が分散されたイオン交換水、蒸留水、純水、生理食塩水などが挙げられる。
なお、液滴吐出手段10の動作方式は上述した構成に限定されるものではなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、圧電素子を用いた圧電加圧方式、ヒータを用いたサーマル方式、静電引力によって液を引っ張る静電方式等によるインクジェットヘッドなどが挙げられる。これらの中でも、粒子に対する熱や電場のダメージが比較的小さい点から、圧電加圧方式が好ましい。
液滴検出手段20は、任意の吐出口12a,12b,12cから吐出された飛翔中の液滴Dを検出するものである。なお、ここでいう飛翔中とは、液滴Dが吐出口12から吐出されてから、被着対象物に液滴Dが着滴するまでの間の状態を指す。
液滴検出手段20は、1つの光線照射手段21と、1つの受光手段22を有している。
光線照射手段21は、複数の吐出口12が配列された配列線L1に対して所定の距離W1を保って配列線L1と平行になるように液滴検知光線Lsを照射する。液滴検知光線Lsはレーザー光線であればよく、光線照射手段21はレーザー光線を照射可能なレーザー光源が用いられる。
光線照射手段21としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、固体レーザー装置、半導体レーザー装置、色素レーザー装置などが挙げられる。固体レーザー装置としては、例えば、YAGレーザー装置、ルビーレーザー装置、ガラスレーザー装置などが挙げられる。
液滴検知光線Lsであるレーザー光線のスポット径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100μm以上2000μm以下が好ましい。スポット径が100μm以上2000μm以下であると、液滴Dの吐出ばらつきが発生した場合においても液滴Dにレーザー光線が照射される確率が高くなるため、液滴Dを高精度に検出可能であるという利点がある。
液滴検知光線Lsは連続光線であっても、パルス光線であってもよい。液滴検知光線Lsとしてパルス光線を用いる場合、パルス幅の制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば10μs以下が好ましく、1μs以下がより好ましい。
液滴検知光線Lsの波長範囲は、検出する液滴Dの構成物を破壊(分解)する波長の光成分を含まないことが好ましい。このため、液滴検知光線Lsは、検出する液滴Dの性質に合わせて選択することが好ましい。
また、本実施形態では、光線照射手段21の出射側に光フィルター23を備えている。こうした光フィルター23は、例えば、液滴Dの構成物を破壊する波長の光成分を取り除く。これにより、光線照射手段21から照射される液滴検知光線Lsに、液滴Dの構成物を破壊する波長の光成分が含まれていても、当該光成分は光フィルター23によって取り除かれ、液滴検知光線Lsによって液滴Dの構成物が破壊されることを防止できる。
受光手段22は、光線照射手段21から照射される液滴検知光線Lsの光路上に配され、液滴検知光線Lsを受光する。受光手段22としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。受光手段22の具体例としては、フォトダイオード、フォトセンサなどが挙げられる。これらの中でも、光電子増倍管、アバランシェフォトダイオードが好ましい。また、受光手段22として、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子、ゲートCCDなどの撮像素子を用いることもできる。
本実施形態の液滴検出手段20は、液滴Dの吐出中は光線照射手段21から連続して液滴検知光線Lsを照射する。そして、受光手段22において液滴検知光線Lsの入射が断絶された際に、液滴Dの検出としている。即ち、液滴検知光線Lsの光路を飛翔中の液滴が通過すると、液滴検知光線Lsが液滴Dに吸収されたり、受光手段22以外の方向に液滴検知光線Lsが反射されるので、液滴検知光線Lsの入射が瞬間的に遮断されたタイミングで、受光手段22は制御手段30に向けて液滴検出信号を出力する。
制御手段30は、CPU、記憶メモリ、およびドライバ回路などから構成される。制御手段30は、複数の駆動部13をそれぞれ任意のタイミングで動作させ、また、光線照射手段21を制御し、受光手段22から出力される液滴検出信号が入力される。
以下、本実施形態の液滴吐出装置の作用を図1~3を参照して説明する。
図3は、液滴吐出装置における液滴の検出動作を示す模式図である。
以下の説明では、複数の吐出口12のうち、一端側の吐出口12aから他端側の吐出口12cに向かって、順に液滴Dを吐出する動作を1サイクルとして、こうしたサイクルを複数回繰り返す動作を想定する。
まず、制御手段30は駆動部13aに吐出命令信号を出力して、吐出口12aから液滴Da1を吐出させる。次に、予め設定したズレ時間dt1の経過後に、制御手段30は駆動部13bに吐出命令信号を出力して、吐出口12bから液滴Db1を吐出させる。さらに、予め設定したズレ時間dt2の経過後に、制御手段30は駆動部13cに吐出命令信号を出力して、吐出口12cから液滴Dc1を吐出させる。こうして、1サイクル目の液滴吐出動作が完了する。
飛翔している液滴Da1,Db1,Dc1は、それぞれ光線照射手段21から照射されている液滴検知光線Lsの光路上に達すると、液滴検知光線Lsを遮って受光手段22に入射させなくする。こうした液滴検知光線Lsの瞬間的な入射遮断によって、受光手段22はそれぞれの液滴Dの吐出を検出する。
この時、液滴Da1,Db1,Dc1は、互いにズレ時間dtを開けて順次吐出されるので、液滴検知光線Lsの光路上で複数の液滴Dが重なることがない。よって、1つの光線照射手段21と1つの受光手段22からなる液滴検出手段20によって、複数の吐出口12からそれぞれ吐出された複数の液滴Dを個別に認識して検出することができる。
また、制御手段30は予め設定された液滴Dの吐出速度(飛翔速度)と、吐出口12と液滴検知光線Lsの光路との距離W1とから、吐出されたそれぞれの液滴Dが液滴検知光線Lsの光路上に達する検出時間を設定し、それぞれの吐出口12に対して液滴Dの吐出命令信号を出力してから検出時間が経過しても、受光手段22から液滴検出信号が出力されない時には、対応する吐出口12から液滴が吐出されない不吐出が生じたことを記憶する。
次に、制御手段30は駆動部13aを動作させて、吐出口12aから2サイクル目の液滴Da2を吐出させる。この時、制御手段30は、吐出口12aから液滴Daを吐出させる吐出間隔時間(サイクル)、例えば、1サイクル目の液滴Da1を吐出してから2サイクル目の液滴Da2を吐出するまでの吐出間隔時間T’1は、1サイクル分のズレ時間の合計時間(dt1+dt2)よりも長くなるように制御する(dt1+dt2<T’1)。
全ての液滴Dの吐出速度は同一であるので、こうした制御を行うことによって、吐出口12cから吐出された1サイクル目の液滴Dc1が液滴検知光線Ls上に達したときに、吐出口12aから吐出された2サイクル目の液滴Da2は、液滴Dc1に対して吐出方向に沿って十分に間隔をあけて飛翔する。
これにより、液滴Dc1と液滴Da2が同時に液滴検知光線Lsの光路上で重なってしまうことがない。よって、受光手段22は、吐出口12cから吐出された1サイクル目の液滴Dc1と、吐出口12aから吐出された2サイクル目の液滴Da2とを、別々の液滴として認識して確実に検出することが可能になる。
他の吐出口12b,12cについても、吐出間隔時間T’2、T’3がそれぞれ1サイクル分のズレ時間の合計時間(dt1+dt2)よりも長くなるように制御する(dt1+dt2<T’2、dt1+dt2<T’3)。これによって、2サイクル目の液滴Db2,Dc2も同様に他の液滴と重なることなく液滴検知光線Lsの光路上を通過する。
制御手段30がこうした制御を行うことで、全ての吐出口12において、吐出のサイクルを繰り返しても、吐出された全ての液滴Dが液滴検知光線Lsの光路上で互いに重なってしまうことがなく、吐出された全ての液滴Dをそれぞれ個別に受光手段22によって確実に検出することができる。
図4は、吐出口における溶液のメニスカスの振動振幅の時間推移を示す説明図である。
図4に示すように、吐出口12aの吐出間隔時間T1が短い間隔であると、液滴Dの吐出による吐出口12aのメニスカスの振動振幅が収まりきらないうちに、次の液滴Dを吐出することになる。このような状態では吐出が安定して行われなくなり、また吐出間隔時間T1,T2、T3で互いにズレた場合は、それぞれの吐出口12でメニスカスの振動状態が異なったまま液滴Dを吐出するために、吐出が正常である吐出口12と、吐出が異常である吐出口12とが生じてしまう。
しかし、本実施形態では、吐出口12は、1サイクル目の吐出が完了してメニスカスの振動が収まった吐出間隔時間T’1、T’2、T’3でそれぞれ2サイクル目の吐出を行うため、複数サイクル吐出を繰り返しても安定して液滴Dを吐出させることができる。
次に、制御手段によって駆動部を制御する方法の一例を説明する。
図5は、制御手段が駆動部を制御する流れを示すフローチャートである。
制御手段30は、液滴Dの吐出にあたって、まず、目標液滴速度sp1を設定する(S1)。次に、駆動部13に加える印加電圧v1を設定する(S2)。そして、液滴Dの吐出を行う駆動部13に吐出命令信号を出力する(S3)。また、同時に吐出命令信号を出力した時間t1をメモリに記録する(S4)。
吐出命令信号が入力された駆動部13は、設定された印加電圧v1で液体Rに振動を加える。これにより、対応する吐出口12から液滴Dが吐出される(S5)。次に、制御手段30は光線照射手段21から液滴検知光線Lsを照射させ、吐出させた液滴Dに当てる(S6)。そして、受光手段22で液滴Dを検出すると、受光手段22は液滴検出信号を制御手段30に出力する(S7)。
制御手段30は、吐出命令信号を出力した時間t1から液滴検出信号が入力されるまでの時間(検出時間)t2と、吐出口12と液滴検知光線Lsの光路との距離W1とから、実際の液滴吐出速度(飛翔速度)sp2を算出する(S8)。そして、sp2がsp1と等しい場合、最初に設定した印加電圧v1を駆動部13に加えて液滴Dの吐出を行う(S9)。一方、sp2がsp1と異なっていた場合、再び駆動部13に加える印加電圧v1を設定する(S2)。
このように、制御手段30は、任意の吐出口12に対する液滴Dの吐出命令信号と、受光手段22から出力される液滴検出信号との時間差である検出時間t2に基づいて、実際の液滴吐出速度sp2を算出する。
そして、制御手段30は、液滴吐出速度sp2に基づいて、液滴吐出手段10を構成する駆動部13に印加する印加電圧v1を補正し、全ての吐出口12から吐出される液滴Dの液滴吐出速度sp2が均一になるように制御する。
これにより、液滴Dの吐出速度が安定し、液滴検出手段20によって液滴Dを安定して正確に検出することができ、かつ、駆動部13に駆動電圧を印加しても液滴Dが吐出されない不吐出の発生を抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、こうした実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。こうした実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
本発明は、以下の態様を含む。
[1]複数の吐出口が配列線に沿って配された液滴吐出手段と、それぞれの吐出口から吐出される液滴の吐出タイミングを制御する制御手段と、前記配列線に対して所定の間隔を保って前記配列線と平行に液滴検知光線を照射する1つの光線照射手段と、前記液滴検知光線をする1つの受光手段と、を有し、
前記制御手段は、隣接する吐出口どうしの間に所定のズレ時間を保って、前記配列線上の一端側の吐出口から他端側の吐出口に向かって順に前記液滴を吐出する動作を複数サイクル繰り返し、かつ、任意の吐出口から吐出される液滴の吐出間隔時間が、1サイクル分の前記ズレ時間の合計時間よりも長くなるように制御することを特徴とする液滴吐出装置である。
[2]前記光線照射手段は、前記液滴の構成物を破壊する波長の光成分を取り除く光フィルターを備えていることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出装置である。
[3]前記制御手段は、任意の吐出口に対する液滴の吐出命令信号と、前記受光手段から出力される液滴検出信号との時間差である検出時間に基づいて、液滴吐出速度を算出することを特徴とする前記[1]または[2]に記載の液滴吐出装置である。
[4]前記制御手段は、前記液滴吐出速度に基づいて、前記液滴吐出手段を構成する駆動部に印加する駆動電圧を補正し、全ての吐出口から吐出される液滴の吐出速度が均一になるように制御することを特徴とする前記[3]に記載の液滴吐出装置である。
[5]前記制御手段は、任意の吐出口に対して吐出動作をさせた後、前記検出時間が経過しても前記受光手段が液滴を検出しない場合、当該吐出口は液滴が不吐出であったことを記録することを特徴とする前記[3]または[4]に記載の液滴吐出装置である。
1 液滴吐出装置
10 液滴吐出手段
11 液体保持部
12 吐出口(ノズル)
13 駆動部
14 膜状部材
20 液滴検出手段
21 光線照射手段
22 受光手段
23 光フィルター
30 制御手段
D 液滴
R 液体
特開2018-17700号公報

Claims (3)

  1. 複数の吐出口が配列線に沿って配された液滴吐出手段と、それぞれの吐出口から吐出される液滴の吐出タイミングを制御する制御手段と、前記配列線に対して所定の間隔を保って前記配列線と平行に液滴検知光線を照射する1つの光線照射手段と、前記液滴検知光線を受光する1つの受光手段と、を有し、
    前記制御手段は、隣接する吐出口どうしの間に所定のズレ時間を保って、前記配列線上の一端側の吐出口から他端側の吐出口に向かって順に前記液滴を吐出する動作を複数サイクル繰り返し、かつ、任意の吐出口から吐出される液滴の吐出間隔時間が、1サイクル分の前記ズレ時間の合計時間よりも長くなるように制御し、
    前記制御手段は、任意の吐出口に対する液滴の吐出命令信号と、前記受光手段から出力される液滴検出信号との時間差である検出時間に基づいて、液滴吐出速度を算出し、
    前記制御手段は、任意の吐出口に対して吐出動作をさせた後、前記検出時間が経過しても前記受光手段が液滴を検出しない場合、当該吐出口は液滴が不吐出であったことを記録することを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記光線照射手段は、前記液滴の構成物を破壊する波長の光成分を取り除く光フィルターを備えていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記制御手段は、前記液滴吐出速度に基づいて、前記液滴吐出手段を構成する駆動部に印加する駆動電圧を補正し、全ての吐出口から吐出される液滴の吐出速度が均一になるように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出装置。
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