JP4561118B2 - 紙巻器 - Google Patents

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Description

本発明はトイレットぺーパーに代表される巻紙を支える紙巻器に関するものである。
水洗式トイレの普及に伴って、水溶性の巻紙が使用され、この巻紙を支える紙巻器(ペーパーホルダーとも呼ばれる。)が、トイレルームの壁に常備される様になってきた。
紙巻器は、壁に固定する紙巻器ケースに、巻紙を支える支軸及び上下スイング可能に蓋を取付け、この蓋を巻紙の上に載せる構造が広く採用されている。
トイレ利用者は、一方の手で巻紙を必要長さ引き出し、他方の手で蓋を押さえ、この蓋の先端で巻紙を切断するごとくに両手で巻紙及び紙巻器を操作する。
しかし、片手が不自由であるトイレ利用者が、従来の紙巻器を利用しようとすると、蓋が宙に浮いて巻紙が切断できないという不都合が発生する。
そこで、片手のみで操作可能な紙巻器が求められ、この要望に応える提案がなされている。(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特公昭63−63213号公報 特開平10−5150号公報
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図20は従来の技術の基本構成を説明する図であり、壁101に固定する紙巻器ケース102に、巻紙103を支える支軸104及び蓋110を取付け、この蓋110を紙巻器ケース102に揺動可能にピン111で取付けた蓋本体部112と、この蓋本体部112の先端にスイング可能に取付けたシーソ型の揺動片113と、蓋本体部112の基部から延ばした掛止板114と、この掛止板114を一方向へ付勢するトーションばね115と、掛止板114の先端に噛み合わせるために紙巻器ケース102側に取付けた歯付き板116とから構成したものである。
巻紙103の先端Aを引くと、巻紙103がシーソ型の揺動片113を図反時計方向に揺動する。揺動片113の一端117が巻紙103に当たった時点で揺動片113は揺動を停α止する。そのため、揺動片113の他端118で巻紙103を切断することができる。この一連の操作は片手のみで実施可能である。
巻紙103は使用に伴って外径が小さくなる。ピン111を回転中心として揺動片113側を下げ、掛止板114側を上げることができるため、巻紙103の外径の変化に対応させることができることを特許文献1は特徴とする。
しかし、歯付き板116と掛止板114とは、ラチェット機構のラチェットギヤとラチェット爪の関係にあるため、掛止板114が上昇可能であれば、下降は不可となる。
そこで、新品の巻紙103に交換するときには、トーションばね115に抗して掛止板114を押し下げ、掛止板114を歯付き板116から分離してから、蓋本体部112を図反時計方向に回す必要がある。この様な複雑な操作は片手で行うには無理があり、巻紙103の補充は健常者に委ねることなる。したがって、特許文献1の構造は多いに改善の余地がある。
特許文献2を次図に基づいて説明する。
図21は別の従来技術の基本構成を説明する図であり、大部分の構成要素は図20と同一であるため、符号を流用して説明を省略し、特許文献1と異なる点だけを説明する。
この発明は、ロック解除ボタン121を押すことで、ロック機構(ラチェット機構)のロックを解除し、新しい巻紙103の補充を行うことができるため、巻紙103の補充を含め、全ての操作が片手で実施可能であると説明されている。
しかし、ロック解除ボタン121は指を離すと、元に戻ってロックが復活するため、ロック解除ボタン121を押し続ける必要がある。ロック解除ボタン121を押し続けるのであれば、片手だけでの巻紙補充不可能となる。
又は、ロック解除ボタン121を復帰位置にリターンさせるリターンばねを廃止して、ロック解除ボタン121が自動的に戻らぬようにしたとしても、巻紙補充直後にロック解除ボタン121を操作してロック状態にしなければならず、操作が煩雑となる。加えて、ロック機構(ラチェット機構)の構造が複雑になる。
さらに、必然的にロック解除ボタン121が壁101に接近し、同ボタン121の操作が難しくなる。このように、特許文献2の構造も多くの欠点を有する。
本発明は、片手のみで操作することができ、特にロック解除操作をすることなく、巻紙を補充することができる紙巻器を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、壁に固定する紙巻器ケースに、巻紙を支える支軸及び上下スイング可能に蓋を取付け、この蓋を巻紙の上に載せる形式の紙巻器において、
前記蓋は、前記紙巻器ケースに渡した非回転軸に掛ける鈎部を備えた第1蓋要素と、前記鈎部と共同して前記非回転軸を挟む押し部を備えた第2蓋要素と、この第2蓋要素にピンで結合するとともに先端を上昇させると前記ピンを中心に傾動して後端が前記巻紙に噛込み、この噛込み部位を支点にして第2蓋要素を移動し前記押し部と鈎部とによる非回転軸の挟持を完成させる第3蓋要素と、からなることを特徴とする。
非回転軸を、第1蓋要素の鈎部と第2蓋要素の押し部とで挟み、この挟み作用を変化させることで、蓋を回転可能/回転不能に切り替えることを作用的な特徴とする。
すなわち、第3蓋要素の先端を巻紙で引上げると第3蓋要素の後端が巻紙に噛込む。この噛込み部位を支点として第3蓋要素は揺動し、この第3蓋要素が第2蓋要素を移動し、押し部を鈎部に近づける。この結果、非回転軸に第1蓋要素並びに第2蓋要素がロックされ、第3蓋要素も非揺動状態になるため、巻紙を第3蓋要素の先端で切断することができる。
第3蓋要素をフリーにすると、前記ロックが解除でき、非回転軸回りを第1蓋要素並びに第2蓋要素が回転可能となり、巻紙の外径が減少することに追従させることができる。
また、巻紙を補充するときには、第1・第2蓋要素を上げればよい。
従って、請求項1によれば、片手のみで操作することができ、格別にロック解除操作をすることなく、巻紙を補充することができる紙巻器を提供することができる。
請求項2に係る発明は、非回転軸と鈎部と押し部との少なくとも一つに、ゴムなどの摩擦材を付設する若しくは非回転軸と鈎部と押し部との少なくとも一つを粗面にすることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、第1〜第3蓋要素を巧みに組み合わせ、第3蓋要素の先端を巻紙で引上げることで、ロック状態を完成して巻紙の切断を可能にする。第3蓋要素の先端を自由にすることで、ロックを解除し、巻紙の外径の減少並びに巻紙の補充に対応させることができる。
従って、請求項1によれば、片手のみで操作することができ、格別にロック解除操作をすることなく、巻紙を補充することができる紙巻器を提供することができる。
請求項2に係る発明では、非回転軸と鈎部と押し部との少なくとも一つに、ゴムなどの摩擦材を付設する若しくは非回転軸と鈎部と押し部との少なくとも一つを粗面にすることで、ロック作用を強化し、巻紙の切断性をより高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る紙巻器の斜視図であり、紙巻器10は、壁11に固定する紙巻器ケース20に、巻紙12を支える支軸13及び上下スイング可能に蓋40を取付け、この蓋40を巻紙12の上に載せる形式とした紙巻器である。
以下、各構成要素を詳しく説明する。
図2は本発明に係る紙巻器の分解斜視図である。
紙巻器ケース20は、奥壁21と、左壁22と、右壁23と、奥壁21の上縁及び左右壁22、23の上縁とを繋ぐブリッジ24とからなる樹脂製品又は金属製品であり、左右壁22、23に窓25、26を開け、この窓25、26に出没する支軸13、13を備える。支軸13は、水平姿勢から略起立姿勢までの間をスイングするスイング片であるが、周知部材であるため、詳細構造は省略する。
28は丸棒29の両端に半月断面部31、31に備えた非回転軸である。32は半月穴33を有する軸固定板である。
非回転軸28を、左右壁22、23を貫通させた後に、半月断面部31に半月穴33を嵌合し、軸固定板32、32を左右壁22、23にビス止めすることで、非回転軸28を回転不能に紙巻器ケース20に固定することができる。
蓋40は、非回転軸28に掛ける鈎部41を備えた第1蓋要素42と、鈎部41と共同して非回転軸28を挟む押し部43を備えた第2蓋要素44と、この第2蓋要素44にピン45、45で結合するとともに先端部46を上昇させるとピン45、45を中心に傾動して後端部47、47が下がるようにした第3要素48とを主たる構成要素とする。
さらに、第3要素48は、平面視で横棒状の先端部46及びこの先端部46から延ばした左右の脚部49、49でπの字にしたメンバーであり、先端部46に刃部51、脚部49、49の先端に上向き斜面部52、52を備える。
第2蓋要素44は、横棒状の押し部43及びこの押し部43から第3要素48へ延ばした脚部53、53とで門型にしたメンバーであり、脚部53、53の途中に前記上向き斜面部52、52に対向させる下向き斜面部54、54を備える。
第1蓋要素42は、チャンネル形状の鈎部41及びこの鈎部41の中央から第2蓋要素44に差し入れるために延ばした幅広の脚部55とでTの字にしたメンバーであり、脚部55の下面から左右の腕56、56を出し、これらの腕56、56で、第2蓋要素44の下降動作は制限するが、上への移動は許容する構造にした。
さらに、第2蓋要素44を第1蓋要素42に緩く結合するために、第1蓋要素42に嵌合する細棒57、57より大径の第1大径穴58、58を第2蓋要素44に開け、第1蓋要素42に対して第2蓋要素44をある程度移動可能にした。
同様に、第2蓋要素44を第3要素48に緩く結合するために、第3要素48に嵌合するピン45、45より大径の第2大径穴59、59を第2蓋要素44に開け、第3要素48に対して第2蓋要素44をある程度移動可能にした。
図3は本発明に係る蓋の平面図であり、T字形状の第1蓋要素42に門型形状の第2蓋要素44を細棒57、57で緩く止め(第1大径穴58によりガタが存在する。)、この第2蓋要素44にπ形状の第3要素48をピン45、45で緩く止め(第2大径穴59によりガタが存在する。)ることで蓋40を構成したことを示す。
以上の構造からなる紙巻器の作用を次に説明する。
図4は巻紙の補充説明図であり、想像線で示す巻紙12を図示せぬ片手で上昇させ、支軸13を跳ね上げ、続いて巻紙12の上面で、蓋40を上昇させる。図のように第1〜第3要素42、44、48からなる蓋40が一枚の平板を構成する場合には、押し部43と非回転軸28との間及び非回転軸28と鈎部41との間に僅かな隙間が存在し、蓋40は非回転軸28を中心に上下スイング可能となる。
図5は巻紙の補充が完了したときの姿を示す図であり、支軸13に巻紙12が支えられ、この巻紙12に蓋40が載った状態を示す。使用に伴って、巻紙12の外径が減少しても、蓋40が非回転軸28を中心に下方へスイングするため、蓋40を追従させることができる。
図6は巻紙引き出しの要領を示す図であり、ここでは蓋40は単に巻紙12に載っているだけであるから、巻紙12の先端14を指で摘み、必要な長さを引出すことができることを示す。
図7は巻紙を切断する要領を示す図であり、巻紙の先端14を上へ引上げる。すると、第3要素48がピン45を中心に矢印aのごとく回転し、その上向き斜面52の先端が巻紙12に噛込む。この噛込み部位61を支点として、第2蓋要素44を矢印bのごとく移動(この移動には軸57を中心とした回転を含む。)する。
図8は本発明に係るロック状態の説明図であり、第2蓋要素44が矢印aのごとく回転し、且つ矢印bのごとく移動した結果、押し部43で非回転軸28を強く押し、結果的に鈎部41と押し部43とで非回転軸28を挟持し、ロック状態が成立する。
図7に戻って、蓋40がロック状態にあるため、先端の刃部51で巻紙12の先端14を切断することができる。
切断後は、蓋40は平坦化し図5に戻る。
以上の図4〜図7の操作は、全て片手のみで実施可能であるため、片手が不自由な利用者に好適である。
ただし、図8において、非回転軸28と押し部43との間に十分な摩擦力が得られないと、蓋がロック状態にならない虞がある。その対策を次に説明する。
図9は摩擦材を押し部や鈎部に付設した例を示す図であり、ゴム板若しくは軟質樹脂板からなる摩擦材62、62を押し部43や鈎部41に付設することで、ロック力を高めることができることを示す。
図10は摩擦材を非回転軸に付設した例を示す図であり、ゴム板若しくは軟質樹脂板からなる摩擦材62を非回転軸28に被覆することで、ロック力を高めることができることを示す。
図11は押し部、鈎部及び/又は非回転軸に粗面を付した例を示す図であり、押し部43、鈎部41及び又は非回転軸28に粗面63、63、63を設けることでロック力を高めることができることを示す。
図12は図11の改良図であり、非回転軸28に粗面63を設け、鈎部41に突部64を設け、押し部43にスプリング65で付勢した押しピン66を進退自在に設け、クリック構造にする。
非回転軸28に対して蓋を回転させようとしてもそのトルク(回転力、以下同じ)が一定未満であれば、スプリング65の力が勝って、蓋の回転は不能となる。すなわち、ロック状態が維持できる。トルクが一定以上になれば、スプリング65に抗して押しピン66が後退し、蓋の回転が発生する。すなわち、ロック解除状態になる。
次に本発明の別実施例を説明する。
図13は本発明の参考例の図であり、上記と共通する要素は符号を流用する。
この紙巻器70は、紙巻器ケース20に、巻紙12を支える支軸13及び上下スイング可能に蓋80を取付け、この蓋80の先端にシーソ片81を揺動可能に取付け、シーソ片81の一端を巻紙12の上部に載せた状態でシーソ片81の他端で巻紙12を切断する形式の紙巻器である。
この紙巻器70の要部を以下に詳細に説明する。
図14は蓋、一方向クラッチ機構及び制動機構の配置図であり、蓋80の基部(図右端)に蓋軸82を固定し、この蓋軸82に制動機構としてのロータリダンパ84を連結し、このロータリダンパ84から延ばした軸85にラチェットギヤ86を連結し、このラチェットギヤ86にラチェット爪87を噛み合わせるようにした。
ラチェットギヤ86とラチェット爪87とトーションばね88とを組み合わせたものは、ラチェット機構89と呼ばれる。このラチェット機構89は一方向クラッチ機構の好ましい一形態である。
図15はロータリダンパの原理図であり、ロータリダンパ84は、蓋軸82に直結する摩擦板84aと、この摩擦板84aを収納するダンパケース84bと、このダンパケース84bに充填したグリースなどの高粘度物質84cとからなり、蓋軸82に作用するトルクが一定値未満であれば、ダンパケース84bと摩擦板84aとの摩擦力が勝って、ダンパケース84bが蓋軸82と一体的に回転する。又は、ダンパケース84bが固定されていれば、蓋軸82は回転不能となる。この作用を制動作用という。
蓋軸82に作用するトルクが一定値以上であれば、ダンパケース84bと摩擦板84aとの間で滑りが発生する。
図16は一方向クラッチ機構の作用図であり、ラチェットギヤ86は図反時計廻りには回転自在であり、時計廻りには回転できないように、留意して取付ける。
先ず、巻紙12の外径が減少したときには、蓋80が下がり、巻紙12にシーソ片81を常に載せることができる。
巻紙12の先端14を引上げると、シーソ片81を介して蓋80が上がろうとするが、ラチェット爪87の作用でラチェットギヤ86が時計廻りに回転しない。そこで、静止状態の蓋80を支点としてシーソ片81が僅かに時計廻りに揺動し、その一端が巻紙12に噛み込んで停止する。結果、シーソ片81の他端で巻紙の先端14を切断することができる。
図17はロータリダンパの作用図であり、一方向クラッチ機構の作用でダンパケース84bは時計回りに回らない。しかし、巻紙12を補充するときに強く蓋80を押し上げると、摩擦板84aに一定値以上のトルクが作用し、摩擦板84aが時計廻りに回転し、蓋80が上がる。従って、巻紙12を補充することができる。
ところで、図14に示したとおりに、制動機構としてのロータリダンパ84と、ラチェット機構89とを直列に配置した。ロータリダンパ84とラチェット機構89は、個々には入手容易であり、安価である。従って、適当な形式の部品を調達することができ、配置の自由度も高い。しかし、コンパクトに配置することは難しい。この点を改良した発明を次に説明する。
図18は参考例に係る制動機構付き一方向クラッチ機構の原理図であり、制動機構付き一方向クラッチ機構90は、軸91に例えば二条のOリング92を嵌め、これらのOリング92、92にラチェットギヤ86を嵌め、このラチェットギヤ86にラチェット爪87を噛み合わせ、これらの軸91、Oリング92、92、ラチェットギヤ86及びラチェット爪87を一括して容器93に収納し、リッド94を被せたたことを特徴とする。
制動機構と一方向クラッチ機構とが、容器93に一括して納められているため、紙巻器ケースに取付けが容易である。容器93に一括収納したので、部品を紛失する虞もない。
図19は図18の19−19線断面図であり、軸91、Oリング92、92、ラチェットギヤ86及びラチェット爪87を一括して容器93に収納し、ラチェット爪87をトーションばね88で、ロック方向へ付勢するようにしたことを示す。
Oリング82は合成ゴムで構成するために、表面の摩擦係数は金属に比較して格段に高い。また、Oリング82は、所定の力で圧縮した状態で軸81に嵌めると共に、ラチェットギヤ86に嵌める。そのため、軸91に一定値未満のトルクが作用しても、ラチェットギヤ86が静止している場合には、軸91は回らない。トルクが一定値以上になると、ラチェットギヤ86が静止していても、軸91は回転する。
参考例では、一定値未満のトルクが作用したときには結合状態を維持し、トルクが一定値以上になったらスリップすることで非結合状態になる制動機構は、ロータリダンパ及びOリングを要素としたものを説明したが、その他、二枚の円板と一方の円板を他方の円板に付勢するばねで構成したトルクリミッターや滑りクラッチでもよく、同一作用を発揮するものであれば、形式、構造は任意に選択可能である。
また、参考例では、一方向への相対回転を可能とし、他方向への相対回転を不可とする一方向クラッチ機構を、ラチェットギヤにラチェット爪の組み合わせてなるラチェット機構で説明したが、内輪と外輪との間に楔状ロール(又は楔形コマ)を介在させたワンウエイクラッチ機構であっても良く、同一作用を発揮するものであれば、形式、構造は任意に選択可能である。
本発明は、片手だけで操作可能な紙巻器に好適である。
本発明に係る紙巻器の斜視図である。 本発明に係る紙巻器の分解斜視図である。 本発明に係る蓋の平面図である。 巻紙の補充説明図である。 巻紙の補充が完了したときの姿を示す図である。 巻紙引き出しの要領を示す図である。 巻紙を切断する要領を示す図である。 本発明に係るロック状態の説明図である。 摩擦材を押し部や鈎部に付設した例を示す図である。 摩擦材を非回転軸に付設した例を示す図である。 押し部、鈎部及び又は非回転軸に粗面を付した例を示す図である。 図11の改良図である。 本発明の参考例の別実施例図である。 蓋、一方向クラッチ機構及び制動機構の配置図である。 ロータリダンパの原理図である。 一方向クラッチ機構の作用図である。 ロータリダンパの作用図である。 参考例に係る制動機構付き一方向クラッチ機構の原理図である。 図18の19−19線断面図である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。 別の従来技術の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10、70…紙巻器、11…壁、12…巻紙、13…支軸、14…巻紙の先端、20…紙巻器ケース、28…非回転軸、40、80…紙巻器の蓋、41…鈎部、42…第1蓋要素、43…押し部、44…第2蓋要素、45…ピン、48…第3蓋要素、62…摩擦板、63…粗面、81…シーソ片、84…制動機構としてのロータリダンパ、89…一方向高ラッチ機構としてのラチェット機構、90…制動機構付き一方向クラッチ機構、92…Oリング、93…容器。

Claims (2)

  1. 壁に固定する紙巻器ケースに、巻紙を支える支軸及び上下スイング可能に蓋を取付け、この蓋を巻紙の上に載せる形式の紙巻器において、
    前記蓋は、前記紙巻器ケースに渡した非回転軸に掛ける鈎部を備えた第1蓋要素と、前記鈎部と共同して前記非回転軸を挟む押し部を備えた第2蓋要素と、この第2蓋要素にピンで結合するとともに先端を上昇させると前記ピンを中心に傾動して後端が前記巻紙に噛込み、この噛込み部位を支点にして第2蓋要素を移動し前記押し部と鈎部とによる非回転軸の挟持を完成させる第3蓋要素と、からなることを特徴とする紙巻器。
  2. 前記非回転軸と前記鈎部と前記押し部との少なくとも一つに、ゴムなどの摩擦材を付設する若しくは前記非回転軸と前記鈎部と前記押し部との少なくとも一つを粗面にすることを特徴とする請求項1記載の紙巻器。
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