JP4287417B2 - ロールペーパーホルダー - Google Patents

ロールペーパーホルダー Download PDF

Info

Publication number
JP4287417B2
JP4287417B2 JP2005229816A JP2005229816A JP4287417B2 JP 4287417 B2 JP4287417 B2 JP 4287417B2 JP 2005229816 A JP2005229816 A JP 2005229816A JP 2005229816 A JP2005229816 A JP 2005229816A JP 4287417 B2 JP4287417 B2 JP 4287417B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll paper
cover
tip
arm
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005229816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007044151A (ja
Inventor
栄太郎 泉野
Original Assignee
有限会社E.P.R泉野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社E.P.R泉野 filed Critical 有限会社E.P.R泉野
Priority to JP2005229816A priority Critical patent/JP4287417B2/ja
Publication of JP2007044151A publication Critical patent/JP2007044151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4287417B2 publication Critical patent/JP4287417B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Unwinding Webs (AREA)

Description

本発明は、トイレットペーパーを始めとするロールペーパーを保持して、これを円滑に引き出すことのできるロールペーパーホルダーに関する。
トイレの個室内には、家庭用はもちろんとして公共の場所においてもトイレットペーパーが備え付けられている場合が多い。トイレットペーパーは、単体での取り扱いが面倒なため、通常は芯の中に軸などを差し込んで、回転可能な状態で支持できる専用のホルダーが使用されており、用後にペーパーの端部を引き出して、所定の長さに達した時点で切断する。このロールペーパーの芯の支持については、ペーパーの交換を円滑に行えるよう様々な方法が開発されており、軸を伸縮可能な構造にするものが古くから普及しており、それ以外にも可倒式の爪を左右対称に配置して、この爪で芯の両端だけを支持するものがある。またロールペーパーの切断を容易にするため、ロールペーパーホルダーには専用のカバーを備えており、このカバーは、ロールペーパーの上部を覆うように配置され、ペーパーをスムーズに切断できるよう、先端がクサビ形になっている。
ホテルや客単価の高い小売店や飲食店では、トイレの衛生管理を重要なサービスとして考えており、洗浄装置や脱臭装置などを装備しており、また美感に優れた内装に仕上げられ、しかも定期的な清掃を欠かさずに行っている。このようなトイレを清掃する際は、トイレットペーパーの端部を三角形に折り畳んで、カバーの先端から垂下させる作業を併せて行うことが多く、これによってペーパーの引き出しが容易になるほか、美感にも優れており、使用者に対して好印象を与えることが期待できる。なおペーパーホルダーについては、下記公報の他、衛生面や利便性などを考慮した発明が多数提案されている。
特開平9−173243号公報
トイレットペーパーは、勢いよく引き出すとロール全体に回転力が加わり、その回転が急には止まらないため、必要以上に引き出されてしまうことがある。一度引き出されたペーパーを戻すのは面倒で、また他人の視線が届かない個室内という事情もあり、不要な分もそのまま消費される。一方でトイレットペーパーは無償で提供される場合が多く、浪費は避けてもらいたいが、注意書きなどを提示すると印象を悪くする恐れがあり、使用量の削減は難しい状況にある。
また清掃の際、トイレットペーパーの端部を三角形に折り畳む作業は、単純だが面倒であり、しかも限られた作業時間内で実施することが難しいこともある。そしてせっかく折り畳みを行っても、これを目にすることができるのは最初の使用者に限られており、労力の割には効果が少ないという問題もある。しかし常に三角形に折り畳まれている状態を維持できるならば、全ての使用者に対して好印象を与えることが可能になり、営業面での効果も期待できる。そのほかトイレの狭い個室の中は、不自然な体勢になることも多い過酷な環境であり、より簡単にペーパーの引き出しが行えることが望ましい。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、ロールペーパーの浪費を防止した上で、美感や利便性にも優れているロールペーパーホルダーの提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、壁面等に固定される本体に、ロールペーパーを保持する左右一対のアームと、ロールペーパーの上部に覆い被さるカバーと、を備え、前記アームの基端は、支点を介して揺動可能な状態で本体に支持されており、且つ前記アームの先端には、ロールペーパーの芯内に差し込まれる保持具を有しており、前記カバーは、本体に移動不能に取り付けられ、且つ先端には引き出されたロールペーパーを切断するための切刃を備えており、前記アームの先端を持ち上げるための付勢力を発生するバネ材を、アームと本体との間に介在させて、アームの先端側の上昇によってロールペーパーを常にカバーの切刃付近に接触させていることを特徴とするロールペーパーホルダーである。
本体は、ロールペーパーホルダーの土台となる部品であり、従来のものと同様、上から見て「コ」の字状に形成されており、その中央部を壁などに密着させて、接着やネジ釘などで固定され、また中央部の両端から直角に延びる両側部の間に、ロールペーパーを収容できる構造である。次にアームは、ロールペーパーを保持する機能を有し、本体の両側部に左右対称に配置されており、しかもその基端側が支点を介して本体に取り付けられている。支点は水平に延びておりアームを回転可能な状態で支持しているため、アームは支点を中心として揺動可能であり、これにより支点と反対側のアームの先端側は上下に移動可能である。さらにアームの先端側には、ロールペーパーを載せるための保持具を備えている。この保持具の具体的な形状は限定されないが、芯内を貫通して左右両側のアームを結ぶ棒状のものや、芯の端部に差し込むことのできる可倒式の爪などが挙げられる。
カバーは、ロールペーパーの上部に覆い被さるように配置され、平板状ながらもロールペーパーに合わせて先端側は円形に屈曲しており、その最先端部の一辺にはロールペーパーの切り取りを行うための切刃が形成されており、これらの基本的な構成は従来と同様である。しかし本発明では、このカバーが本体と一体に固定されており、従来のように先端を上側に跳ね上げることはできない。
バネ材は、揺動可能に構成したアームに付勢力を与えるもので、保持具を備えているアームの先端側を上方に押し上げる役割がある。これによって保持具で支持されたロールペーパーは、常に上向きの力を受けることになり、その直径に関わらず常に固定されたカバーの裏面に接触できる状態になる。なおバネ材の配置や構成は自在に決めることが可能で、アームを下から押し上げるものや、上から引き上げるものの他、コイル状のバネ材を用いて回転力を作用させることも可能である。ただしバネ材は、ロールペーパーを確実に持ち上げるだけの反力を発生する必要がある。
バネ材によってロールペーパーは常に上向きの力を受けているが、ロールペーパーに覆い被さっているカバーは、本体に固定されているため移動不能であり、この力を受け止めている。またカバーは単にロールペーパーを押さえ付けていれば良い訳ではなく、双方の接触位置はカバーの切刃付近にする必要がある。なおロールペーパーの直径は、使用によって次第に縮小していくが、直径に依存しないでロールペーパーがカバーの切刃付近に接触するよう、アームの長さや支点の位置を設計時に決める必要がある。
このように構成することで、ロールペーパーの直径が縮小していくと、バネ材によってアームが上昇していくため、常にロールペーパーの外周面がカバーの切刃付近に接触している状態を維持でき、ロールペーパーが切刃に接していることで、引き出されたロールペーパーを持ち上げると自然に切断が行われるほか、ロールペーパーの回転にブレーキが掛かり、必要以上に引き出されることもない。
請求項2記載の発明は、前記カバーを覆い回動自在に本体に取り付けられている補助カバーを備え、且つ前記カバーの先端と前記補助カバーの先端との隙間から垂下している三角形状の飾り板を備え、該飾り板は、カバーと補助カバーとの間に収納できる可動構造であることを特徴とする請求項1記載のロールペーパーホルダーである。
この発明による補助カバーは、前記のカバーの上に重なるように配置され、従来から用いられている通常のカバーと同様、本体に対して揺動自在に取り付けられており、必要に応じて先端を跳ね上げることも可能である。また飾り板は、ロールペーパーの先端に形成される三角形の折り畳みと同様の外観を提供する役割があり、白色の樹脂板などの耐久性のある素材を三角形に切り出して形成され、その頂点を下に向けてカバーと補助カバーとの間から垂れ下がるように配置される。また可動構造とは、飾り板を下側から押し上げると容易に上方に移動して、カバーと補助カバーとの間に入り込むことのできる構造を指している。このように構成することで、通常は飾り板が三角形の折り畳みと同様の外観を提供しており、ロールペーパーを引き出して持ち上げると、飾り板がロールペーパーによって持ち上げられると同時に切刃に接触して切断が行われる。その後、飾り板は自重によってカバーの先端に向けて落下して、元の外観に復帰する。
請求項3記載の発明は、前記の可動構造が、前記飾り板に一体化された連結板と、該連結板を揺動可能な状態で本体に取り付けるための係止軸と、から構成されていることを特徴とする請求項2記載のロールペーパーホルダーである。連結板は細長い帯状のもので、飾り板の上方に固定されており、飾り板を保持するために使用され、また係止軸は、飾り板から延びる連結板の先端付近を揺動可能に支持するものである。連結板は、飾り板の左右両端に一対が使用され、これが本体の両側部に形成された係止軸によって支持されており、これらの形状や配置を最適化することで、通常は両カバーの間から飾り板が垂下しており、ロールペーパーの切断時には両カバーの間に収納されるといった、所定の機能を具体化することができる。
請求項4記載の発明は、ロールペーパーの先端を垂下させるため、ロールペーパーに回転を付与させることのできる駆動手段を備えていることを特徴とする請求項1,2または3記載のロールペーパーホルダーである。本発明では本体に固定されたカバーを使用しているため、ロールペーパーの引き出しを従来のような方法で実施できない。駆動手段はこの点を解消するためのもので、ロールペーパーに回転を付与させる機能があり、これによってロールペーパーの先端をロールから垂下させることができ、これを手に取ることで容易に引き出しが可能になる。
請求項5記載の発明は、前記の駆動手段が、ロールペーパーの外周面に接触する主ローラーと、該主ローラーを回転可能に支持するための取付具と、前記カバーの一部を切り抜いて形成され主ローラーが入り込む窓部と、補助カバーに形成されたガイド溝に沿って移動可能なレバーと、該レバーと一体で移動し且つ主ローラーを回転させるためのスリ板と、から構成され、レバーの移動によってスリ板と主ローラーとを介してロールペーパーに回転が付与されることを特徴とする請求項4記載のロールペーパーホルダーである。
主ローラーは円筒形状でカバーの上方に配置され、その外周面がロールペーパーに接触しているため、これが回転することでロールペーパーも回転する。取付具は主ローラーを支持するためのもので、この一端は本体に固定されており、他端には主ローラーが回転可能な状態で取り付けられている。また取付具は本体に対して弾性的に取り付けられており、外部から荷重を加えることで主ローラーをロールペーパーに押し付けることができる。そのほか窓部は、主ローラーがロールペーパーに接触できるよう、カバーの一部を矩形状に切り抜いて形成された箇所を指している。そのほか補助カバーには、表裏面を貫く線状のガイド溝が形成されており、レバーはガイド溝に沿って補助カバーの上面を移動可能であり、またスリ板は補助カバーの下に配置されガイド溝を介してレバーと一体化されており、このスリ板は主ローラーに直接的または間接的に接触している。したがってレバーを人為的に移動させると、スリ板が一体で移動して、スリ板に接触している主ローラーが回転して、最終的にはロールペーパーが回転する。このように構成することで、レバーを移動させるといった簡単な操作で、ロールペーパーの先端を垂下させることが可能になる。
請求項1記載の発明のように、バネ材によって上向きに付勢された揺動可能なアームによってロールペーパーを保持するとともに、ロールペーパーの上部に覆い被さるカバーを本体に固定することで、ロールペーパーの直径に関わらず常にロールペーパーの外周面をカバーの切刃付近に接触させることが可能になる。そのため引き出されたロールペーパーを上方に移動させるだけで直ちに切刃によって所定の分量だけが切り出されるため、取り扱いが極めて容易であり利便性に優れている。しかもロールペーパーは、保持具とカバーとによって挟み込まれた状態になっており、ロールペーパーの回転を抑制する効果があり、余計に引き出されることによる浪費を予防できる。
請求項2記載の発明のように、可動式の飾り板を設けることで、三角形の折り畳みがカバーの先端に形成されたような美感に優れた外観を常時提供できるようになり、店舗等の印象を高めることが期待できるほか、清掃時の手間も削減できる。また請求項3記載の発明によって飾り板の可動構造を具体化できる。
請求項4記載の発明のように、ロールペーパーの先端を垂下させるための駆動手段を設けることで、簡単な操作でロールペーパーを引き出すことが可能になり、手間が掛からず衛生面にも優れており利便性が一層向上する。また請求項5記載の発明によって駆動手段を具体化できるが、これはレバーを移動させるだけの簡単な操作でロールペーパーの先端を垂下でき、指一本だけで操作可能であり誰にとっても使い易い。
図1は、本発明によるロールペーパーホルダー1の構造を示す斜視図である。ロールペーパーPは、硬い紙を筒状に形成した芯Wの回りに薄手の紙を巻き付けてあり、使用によってその直径が小さくなっていき、最終的に芯Wだけが残った段階で新しいものに交換される。ロールペーパーホルダー1は、土台となる本体2に各種の部品を取り付けており、その本体2は、真ん中に位置する中央部8と、この中央部8の両端から突出している二つの側部9とから構成されている。これらは硬質樹脂を用いて一体成形されるのが一般的で、向かい合う側部9の間にロールペーパーPが配置され、これを保持するための部品が側部9の内側に取り付けられている。
ロールペーパーPを保持するため本体2の側部9の内側には、一対のアーム3が向き合うように配置されている。このアーム3は棒状であり、その一端側は、側部9から水平に突出している円柱状の支点11によって軸止されており、この支点11を中心にしてアーム3は自在に揺動できる構造になっている。またアーム3の端部には、ロールペーパーPの芯Wに差し込まれる爪12を備えており、この爪12は、外力によって上方に倒れることでできる可倒式であり、ロールペーパーPを補給する際は、ロールペーパーPを本体2の下に持っていき、この両側面で爪12を押し上げていくと、やがて芯Wが爪12の高さに一致して、爪12が内側に倒れて芯Wの中に差し込まれる。
アーム3は、支点11を中心に自在に揺動可能であるが、アーム3先端の爪12が上方に移動できるよう、バネ材13によって付勢力が与えられている。バネ材13の形状や配置は自在であり、図のような単純なコイルバネでも問題なく使用できる。そしてバネ材13は、側部9の内側に形成された段部10に一端が係止されており、他端はアーム3の中間部に接触している。図中では省略しているが、本来、バネ材13を保持するための部品を段部10やアーム3に備える必要がある。バネ材13は圧縮された状態になっており、常時アーム3を持ち上げようとする反力を発生しているため、ロールペーパーPも常に上向きの力を受けている。
ロールペーパーPの上部を覆っているカバー4は、水などの飛散からロールペーパーPを保護する役割のほか、ロールペーパーPを切り取る際に備えて、その先端の一辺に切刃18が形成されている。この切刃18は、端面を鋭利なクサビ状に仕上げたり、鋸刃状に仕上げたりといった方法で形成されるが、事故防止のため切れ味は控えめにしてある。またカバー4は、本体2に固定されており、従来のように先端を跳ね上げることはできない。したがってバネ材13によって持ち上げられたロールペーパーPは、カバー4によって受け止められ、爪12とカバー4とによって挟み込まれた状態になり、引き出されたロールペーパーPを持ち上げると、直ちに切刃18に接触して切断される。
次にカバー4の中央付近を切り欠いた窓部19は、円柱形の主ローラー5をロールペーパーPに接触させるために形成されており、この主ローラー5の中心を貫いている主軸27は、本体2の中央部8から延びている取付具14によって回転可能な状態で支持されている。また主ローラー5の後方には、同様の構造の副ローラー15が配置されており、これら主ローラー5と副ローラー15は接触しており、回転を伝達可能である。なお取付具14は、その一端が本体2に固定されており、他端は主ローラー5や副ローラー15を支持しており、その中間は帯状に形成されて弾性的に屈曲可能である。そのため主ローラー5などは上下に移動可能であり、通常でも自重でロールペーパーPの外周面に接触しているが、外力を加えて押し下げた場合には、強く接触してブレーキとして機能するほか、主ローラー5の回転によってロールペーパーPを回転させることもできる。なお主ローラー5や副ローラー15の外周面に紙ヤスリなどを巻き付けて、摩擦を増加させることも可能である。
飾り板7は、従来のロールペーパーPにおける三角形に折り畳まれた部分の代用となるもので、白色の耐久性のある硬質樹脂を三角形に切り出したものである。また飾り板7を保持するため、この上辺の両端には連結板17が一対取り付けられている。この連結板17は、硬質の帯状の樹脂板を折り曲げて形成したもので、カバーの両側面から下方に延びており、図示できないが側部9の下方にある係止軸16によって揺動可能に支持されている。この飾り板7は自重によって落下しようとするが、カバー4側面の切欠30によって受け止められており、飾り板7の下端を押し込むと全体が簡単に上方に移動する。したがって引き出されたロールペーパーPを持ち上げると、飾り板7が押し上げられるが、ロールペーパーPが切断されると、飾り板7は自重によって元の状態に戻る。
そのほかカバー4の上には補助カバー6を備えている。この補助カバー6は従来と同様、ピン20によって回転自在に取り付けられており、この先端を跳ね上げることができる。また補助カバー6の裏側には、副ローラー15に接触することのできるスリ板23を備えており、このスリ板23の移動によって副ローラー15を回転させることができる。なおスリ板23は、補助カバー6の表裏面を貫いているガイド溝24に沿って移動できる構造であり、さらに補助カバー6の上面側にはレバー22(裏面のため図示なし)が配置されており、このレバー22はガイド溝24の中を介してスリ板23と一体化されている。なお図1では補助カバー6が跳ね上げられているが、通常は倒されており、スリ板23が副ローラー15に接触している。したがってレバー22を移動させるとスリ板23も移動していき、副ローラ15を回転させることができ、またスリ板23は、戻しバネ26によって常に後方に引き寄せられており、この戻しバネ26の一端を係止するため、補助カバー6の裏面にはストッパ25が形成されている。そのほか補助カバー6の自重により主ローラー5がロールペーパーPに押し付けられた状態になり、ロールペーパーPに適度なブレーキが作用するため、勢いよく引き出されることを予防できる。
図2は、本発明の概要を示す縦断面図であり、基本的には図1と同一の構造だが、飾り板7とその周辺については作図を省略している。また図2(A)はロールペーパーPが未使用の状態を、図2(B)はロールペーパーPを消費して芯Wだけが残った状態を示している。図2(A)ではロールペーパーPの直径が大きいため、カバー4と爪12との間の距離が長くなり、その結果、アーム3の先端が下向きに傾斜した状態になっている。またバネ材13は圧縮された状態にあるため、ロールペーパーPを持ち上げようとする反力を発生している。そのほか主ローラー5はロールペーパーPと接触しているが、副ローラー15はやや高い位置にあるため、これは主ローラー5とスリ板23だけに接触している。またスリ板23は、副ローラー15とだけ接触しており、レバー22と一体でガイド溝24に沿って移動でき、さらにスリ板23を後方に引き寄せるための戻しバネ26を備え、この戻しバネ26を保持するためのストッパ25が、補助カバー6の裏面に形成されている。
ロールペーパーPが消費されると図2(B)のような状態になるが、この時も主ローラー5は芯Wに接触しており、この状態になるまでの間、常にロールペーパーPは、主ローラー5によって適度なブレーキが掛かった状態を維持できる。これを実現するため取付具14は弾性を有しており、上下方向に移動可能である。なお図2(A)と図2(B)のいずれも状態においても、カバー4の先端にロールペーパーPが接触しており、これらの図に示されない中間の段階においても、ロールペーパーPがカバー4の先端付近に接触するようアーム3の長さや支点11の位置が調整されている。その結果、ロールペーパーPの直径に関わらず、引き出された分が常に切刃18に接触している。
図3は、アーム3の揺動範囲を示す斜視図であり、図3(A)はアーム3が最も上に位置している状態で、図3(B)はアーム3が最も下に位置している状態である。なおアーム3の動きを示すため、カバー4や補助カバー6などの一部の作図を省略している。アーム3は支点11を中心に回転移動できる構造になっているが、左右のアーム3はそれぞれが独立しており、バネ材13も双方に配置されている。
図4は、飾り板7の動きを示す斜視図である。図4(A)は飾り板7が上方に移動している状態を示す斜視図であり、飾り板7の下端が切刃18付近に位置している。また図4(B)および図4(C)は飾り板7周辺の構造を抽出して描いた斜視図であり、図4(B)は飾り板7が下方に移動した状態で、図4(C)は飾り板7が上方に移動した状態である。飾り板7は、連結板17によって保持されており、この連結板17は係止軸16によって揺動可能に支持されている。なお連結板17は、アーム3やカバー4などの部品と干渉しないよう複雑な形状になっており、飾り板7を安定して保持できるよう左右に対称形で配置されている。また係止軸16は、飾り板7が自然に落下できるような位置に配置されるが、飾り板7の落下を規制するため、カバー4の側面には連結板17を受け止める切欠30が形成されている。
図5は、ロールペーパーPの端部を垂下させるため、レバー22を操作している状態を示す断面図で、図5(A)はレバー22を前進させている状態で、図5(B)はレバー22が自然に後退している状態である。レバー22を前進させると、スリ板23によって副ローラー15は矢印の方向に回転して、これに伴い主ローラー5は矢印の方向に回転する。そのためロールペーパーPも矢印の方向に回転して、その先端が垂下していく。またレバー22を手前に引き終わると、図5(B)のように、戻しバネ26によってレバー22は自動的に元の位置に復帰していくが、この際、副ローラー15の中心を貫いている副軸28は、取付具14に形成された長孔29の後方に移動するため、主ローラー5と副ローラー15との接触が解消され、ロールペーパーPが回転することはない。これら一連の構造によりロールペーパーPを引き出したい場合、レバー22を前進させるだけの極めて単純な操作だけで対応でき、またレバー22を前進させた後は、戻しバネ26により自動的に元の状態に戻り、しかも長孔29の作用によりロールペーパーPが逆回転することもない。
図6は本発明によるロールペーパーホルダー1の使用状態を示す斜視図であり、図6(A)は非使用時の状態で、図6(B)はロールペーパーPを切り出す際の状態を示している。このように通常は補助カバー6の先端から飾り板7が頂点を先頭に垂下しており、従来の三角形の折り畳みと同様な良好な印象を使用者に与えることが可能である。そしてレバー22を手前に引き出すと、ロールペーパーPの先端が垂れ下がり、これを持って上方に移動させると、飾り板7がカバー4と補助カバー6との間に入り込むとともに、切刃18によって引き出された分だけが切断される。なお飾り板7をロールペーパーPの端部と誤認して、これを無理に引き出すことを防止するため、飾り板7を青やピンク等の鮮やかで衛生感のある色彩に着色したり、図6(A)のように案内や広告などのメッセージ21を記載することもできるほか、期間限定の情報を記載した着脱可能なフィルムを日替わりで飾り板7に貼り付けていくことも可能である。
本発明によるロールペーパーホルダーの構造を示す斜視図である。 本発明の概要を示す縦断面図であり、(A)はロールペーパーが未使用の状態を、(B)はロールペーパーを消費して芯だけが残った状態を示している。 アームの揺動範囲を示す斜視図であり、(A)はアームが最も上に位置している状態を、(B)はアームが最も下に位置している状態を示している。 飾り板の動きを示す斜視図であり、(A)は飾り板が上方に移動している状態で、(B)および(C)は飾り板周辺の構造を抽出して描いており、(B)は飾り板が下方に移動した状態で、(C)は飾り板が上方に移動した状態である。 ロールペーパーの端部を垂下させるため、レバーを操作している状態を示す断面図で、(A)はレバーを前進させている状態で、(B)はレバーが自然に後退している状態である。 本発明によるロールペーパーホルダーの使用状態を示す斜視図であり、(A)は非使用時の状態で、(B)はロールペーパーを切り出す際の状態を示している。
符号の説明
1 ロールペーパーホルダー
2 本体
3 アーム
4 カバー
5 主ローラー
6 補助カバー
7 飾り板
8 中央部
9 側部
10 段部
11 支点
12 爪(保持具)
13 バネ材
14 取付具
15 副ローラー
16 係止軸
17 連結板
18 切刃
19 窓部
20 ピン
21 メッセージ
22 レバー
23 スリ板
24 ガイド溝
25 ストッパ
26 戻しバネ
27 主軸
28 副軸
29 長孔
30 切欠
P ロールペーパー
W 芯


Claims (5)

  1. 壁面等に固定される本体(2)に、ロールペーパー(P)を保持する左右一対のアーム(3)と、ロールペーパー(P)の上部に覆い被さるカバー(4)と、を備え、
    前記アーム(3)の基端は、支点(11)を介して揺動可能な状態で本体(2)に支持されており、且つ前記アーム(3)の先端には、ロールペーパー(P)の芯(W)内に差し込まれる保持具(12)を有しており、
    前記カバー(4)は、本体(2)に移動不能に取り付けられ、且つ先端には引き出されたロールペーパー(P)を切断するための切刃(18)を備えており、
    前記アーム(3)の先端を持ち上げるための付勢力を発生するバネ材(13)を、アーム(3)と本体(2)との間に介在させて、アーム(3)の先端側の上昇によってロールペーパー(P)を常にカバー(4)の切刃(18)付近に接触させていることを特徴とするロールペーパーホルダー。
  2. 前記カバー(4)を覆い回動自在に本体(2)に取り付けられている補助カバー(6)を備え、且つ前記カバー(4)の先端と前記補助カバー(6)の先端との隙間から垂下している三角形状の飾り板(7)を備え、該飾り板(7)は、カバー(4)と補助カバー(6)との間に収納できる可動構造であることを特徴とする請求項1記載のロールペーパーホルダー。
  3. 前記可動構造は、前記飾り板(7)に一体化された連結板(17)と、該連結板(17)を揺動可能な状態で本体(2)に取り付けるための係止軸(16)と、から構成されていることを特徴とする請求項2記載のロールペーパーホルダー。
  4. ロールペーパー(P)の先端を垂下させるため、ロールペーパー(P)に回転を付与させることのできる駆動手段を備えていることを特徴とする請求項1,2または3記載のロールペーパーホルダー。
  5. 前記駆動手段は、ロールペーパー(P)の外周面に接触する主ローラー(5)と、該主ローラー(5)を回転可能に支持するための取付具(14)と、前記カバー(4)の一部を切り抜いて形成され主ローラー(5)が入り込む窓部(19)と、補助カバー(6)に形成されたガイド溝(24)に沿って移動可能なレバー(22)と、該レバー(22)と一体で移動し且つ主ローラー(5)を回転させるためのスリ板(23)と、から構成され、レバー(22)の移動によってスリ板(23)と主ローラー(5)とを介してロールペーパー(P)に回転が付与されることを特徴とする請求項4記載のロールペーパーホルダー。



JP2005229816A 2005-08-08 2005-08-08 ロールペーパーホルダー Expired - Fee Related JP4287417B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005229816A JP4287417B2 (ja) 2005-08-08 2005-08-08 ロールペーパーホルダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005229816A JP4287417B2 (ja) 2005-08-08 2005-08-08 ロールペーパーホルダー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007044151A JP2007044151A (ja) 2007-02-22
JP4287417B2 true JP4287417B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=37847540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005229816A Expired - Fee Related JP4287417B2 (ja) 2005-08-08 2005-08-08 ロールペーパーホルダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4287417B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016032933A1 (en) * 2014-08-25 2016-03-03 3M Innovative Properties Company Adjustable air filter

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007044151A (ja) 2007-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5641377A (en) Retractable blade hand held tape applicators
US6836975B2 (en) Braking structure of measuring tape
JP4287417B2 (ja) ロールペーパーホルダー
US10167164B2 (en) Handheld tape dispenser
US6170726B1 (en) Dispenser roller providing extended material end
JP5187986B1 (ja) トイレットペーパー切断端部の分離装置
JP4478997B2 (ja) ロール紙ホルダ
JPH0532047B2 (ja)
JP3388402B2 (ja) ロール紙ホルダ
JP3050548B1 (ja) 化粧材容器のカ―トリッジおよび化粧材容器
JP4385377B2 (ja) ペーパーホルダ
JP5742043B2 (ja) トイレットペーパーホルダー
US7380693B2 (en) Desktop tape dispenser
KR200364924Y1 (ko) 접착테이프용 홀더
JP7209160B2 (ja) ロールペーパーホルダー
JP3029036U (ja) ロールペーパー保持具
KR20050106684A (ko) 접착테이프용 홀더
JP2000237092A (ja) ロールペーパのカッティングホルダ
JP2005119868A (ja) 粘着テープカッター
JP2015012983A (ja) ワンプッシュ送り出しトイレットペーパーホルダー
KR20080046770A (ko) 한 손 절취 롤 티슈 케이스
KR20190130978A (ko) 절취가 용이한 화장지 케이스
JP3381908B2 (ja) ロール状ペーパの片手繰出し、切断ホルダー
JPH08173346A (ja) トイレットペーパーホルダー
JP4561118B2 (ja) 紙巻器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090317

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090326

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150403

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees