JP4558987B2 - バスダクト支持装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高層ビル等の構造物で電気幹線路を構成するバスダクトに係り、垂直方向に設けられるバスダクトを支持するバスダクト支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高層ビル等に垂直方向に布設されるバスダクトの支持装置に関する従来技術として、特公昭59−26822号と実開昭61−114925号に開示されている垂直バスダクトの床支持装置がある。
【0003】
特公昭59−26822号の垂直バスダクトの床支持装置は、垂直バスダクトの荷重を張力調節可能の弾性部材を介して上下案内棒に受けさせ、その案内棒を張力調節可能の弾性材ブロックを介して床上の固定受枠に支持させ、その弾性材ブロックの受枠に対する当り面の広さを案内棒の断面積に比べて少なくとも数倍大きくした支持機構を建物の各階層床上に設けて垂直バスダクトの荷重を分割支持させ、その各階層の支持機構のバスダクトの垂直荷重を受ける弾性部材並びにその垂直荷重受案内棒の荷重を受ける弾性部材ブロックの弾性張力を調節し、バスダクトの荷重支持、収縮・振動の吸収等の機能を各階層毎に調節可能にしたものである。
【0004】
また、実開昭61−114925号の垂直バスダクトの床支持装置は、垂直バスダクトのフランジ部の外面に固定金具を取り付け、その固定金具を支持部材を介して床に支持させてなる垂直バスダクト床支持装置において、上記垂直バスダクトのフランジ部を、そのフランジ部の縁を跨ぎ、基部側が上記固定金具に締付け固定され、先端側が上記フランジ部の内面に押し当てられるクランプ片によって、上記固定金具に固定したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特公昭59−26822号の垂直バスダクト床支持装置は、垂直バスダクトに固定されている支持腕が垂直バスダクトの側面から外方に突出し、弾性部材(コイルスプリング)、スプリング受、案内棒、弾性材ブロック、ブロック受板、受枠等からなる支持手段の全部が垂直バスダクトの側面より外方に位置して、支持腕及び垂直バスダクトを支持することから、垂直バスダクトを支持するための空間を垂直バスダクトの外側面から広範囲に確保する必要があり、垂直バスダクトの支持を行うために多くの空間が無駄になるという不具合がある。
【0006】
同様に、実開昭61−114925号の垂直バスダクト床支持装置も、垂直バスダクトに固定されている固定金具がバスダクトのフランジ部から外方に突出し、スプリング、スプリング受座、支持ボルト、基礎部材等からなる支持手段の全部が垂直バスダクトのフランジ部より外方に位置して、固定金具及び垂直バスダクトを支持することから、垂直バスダクトの支持のために多くの空間を無駄にすることになる。
【0007】
更には、2系統以上並べて布設される垂直バスダクトを上記床支持装置で支持する場合等にも、垂直バスダクトを支持するための空間を各系統のバスダクト毎にそれぞれ広範囲に確保する必要があることから、空間の有効利用を図ることができず、より大きな空間を無駄にすることになる。言い換えれば、狭い空間にバスダクトを布設することができないこととなる。
【0008】
また、上記床支持装置で垂直バスダクトを支持してバスダクト幹線路を形成する場合、垂直バスダクトを支持する支持手段がバスダクトの側面より外方に位置し、バスダクト側面より外方にスプリングや支持ボルトなど細々した支持手段の各部が目視可能な状態で設けられることから、美観が損なわれるという不具合が生じていた。
【0009】
本発明は、上記不具合を解消するためになされたものであって、高層ビル等の構造物で垂直方向に布設されるバスダクトの支持空間を省スペース化することができるバスダクト支持装置を提供することを目的とする。また、他の目的は、美観が良く意匠性に優れたバスダクト幹線路を形成することができるバスダクト支持装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のバスダクト支持装置は、構造物に対して支持手段を固設し、該構造物に略垂直方向に布設されるバスダクトを該支持手段で支持するバスダクト支持装置であって、平面視で該バスダクトの前後端を通る左右方向の線分と左右端を通る前後方向の線分とで規定される矩形範囲内に、該支持手段の少なくとも一部が位置することを特徴とする。前記矩形は、例えば平面視でバスダクトの前後端縁を通る左右方向の線分と左右端縁を通る前後方向の線分とを結ぶことにより規定され、より具体的には短絡時等にバスダクトの強度を保つために一般的なバスダクトに存在する、バスダクトハウジングの側面などに突出形成されている補強部等により規定される。更には、矩形範囲内に支持手段の全部が位置する構成とすると好適である。
【0011】
更に、本発明のバスダクト支持装置は、前記バスダクトに固定される固定具を介して前記支持手段でバスダクトを支持し、該支持手段が前記構造物に対して固設される案内棒と該案内棒の周囲に設けられる弾性材とを有し、該固定具に該案内棒を挿通し、該弾性材で該固定具を支持することを特徴とする。支持手段を少なくとも弾性材と案内棒を有するものとし、弾性材に挿通された案内棒を固定具に挿通して弾性材で固定具を支持し、バスダクトの荷重を固定具を介して弾性材で受ける構成とする。更に、本発明のバスダクト支持装置は、前記固定具の少なくとも一部が前記支持手段の少なくとも一部の外方に覆設されていることを特徴とする。例えば支持手段の一部が固定具の一部で隠れるように、支持手段の一部を固定具の外側端縁より内方に位置させる。更には、固定具の少なくとも一部を支持手段の全部の外方に覆設すると好適である。
【0012】
また、本発明のバスダクト支持装置は、構造物に対して支持手段を固設し、前記構造物に略垂直方向に布設されるバスダクトを前記支持手段で支持するバスダクト支持装置であって、前記バスダクトは、導体をハウジングに収納してなり、前記ハウジングの導体幅方向両端部に補強部が形成され、前記補強部は、前記ハウジングの側面よりも少なくとも導体厚さ方向に突出する突出箇所を有し、前記補強部の前記突出箇所の導体厚さ方向の外端縁相互を導体幅方向に結ぶ線分と、ハウジングの側面との間に空間を形成して構成されると共に、前記支持手段の前記構造物に対する固定部分の少なくとも一部が、平面視で略垂直布設される前記バスダクトの前記空間内に位置することを特徴とする。更に、本発明のバスダクト支持装置は、前記支持手段が前記構造物に対して固設される案内棒と前記案内棒の周囲に設けられる弾性材とを有し、前記支持手段の前記案内棒と前記弾性材とが、平面視で略垂直布設される前記バスダクトの前記空間内に位置することを特徴とする。
【0013】
また、本発明のバスダクト支持装置は、構造物に対して支持手段を固設し、前記構造物に略垂直方向に布設されるバスダクトを、前記バスダクトに固定される固定具を介して前記支持手段で支持するバスダクト支持装置であって、前記バスダクトは、導体をハウジングに収納してなり、前記ハウジングの導体幅方向両端部に補強部が形成され、前記補強部は、前記ハウジングの側面よりも少なくとも導体厚さ方向に突出する突出箇所を有し、前記補強部の前記突出箇所の導体厚さ方向の外端縁相互を導体幅方向に結ぶ線分と、ハウジングの側面との間に空間を形成して構成されると共に、前記支持手段が前記構造物に対して固設される案内棒と前記案内棒の周囲に設けられる弾性材とを有し、前記導体幅方向の両端部における前記突出箇所の導体厚さ方向の外端縁に前記固定具が密接して設けられ、前記固定具の略中央に外方に膨出する膨出部が形成され、前記支持手段の前記案内棒と前記弾性材とが、平面視で略垂直布設される前記バスダクトの前記空間内と前記膨出部内に位置することを特徴とする
【0014】
【作用】
本発明のバスダクト支持装置は、垂直バスダクトを平面視した場合に於けるバスダクトの前後端を通る左右方向の線分と左右端を通る前後方向の線分とで規定される矩形範囲内に、支持手段の少なくとも一部を位置させることから、矩形範囲内に位置する空間を支持手段を配置する空間として有効利用することができ、支持手段の全部が前記矩形範囲外に位置する従来の支持装置に比べて、バスダクトの支持空間を省スペース化することができる。そして、複数系統の垂直バスダクトを並設する場合にも、垂直バスダクト間の間隔を狭くすることができ、各系統のバスダクト毎にそれぞれ広範囲な支持空間を確保する必要が無くなる。従って、無駄な空間を極力無くして、空間の有効利用を図ることが可能となる。加えて、垂直バスダクトを支持した際に、例えば支持手段の少なくとも一部を正面視で目視不能にすることが可能なので、バスダクト幹線路の外観を向上することができる。
【0015】
更に、支持手段の全部を矩形範囲内に位置する場合には、最小スペースにてバスダクトを支持することができ、空間の無駄を最大限排除することが可能になると共に、垂直バスダクトを支持した際に、例えば支持手段の全部を正面視で目視不能にすることが可能であり、美観に優れたバスダクト幹線路が形成することができる。
【0016】
更に、固定具の少なくとも一部を支持手段の少なくとも一部の外方に覆設することにより、支持手段を構成する案内棒や弾性材等の一部が固定具で隠されるので、美観に優れたバスダクト幹線路を形成することができる。更には、固定具の少なくとも一部を支持手段の全部の外方に覆設すると、支持手段の全部が固定具で完全に隠されるので、より美観に優れたバスダクト幹線路を形成することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のバスダクト支持装置の実施例を図面に沿って説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。図1から図4までは本発明の第1実施例を示し、図1は第1実施例のバスダクト支持装置で垂直布設された1系統のバスダクトを支持している状態を示す正面図、図2は図1の側面図、図3は図1の平面図、図4は第1実施例のバスダクト支持装置に於ける固定具の斜視図である。
【0018】
前提として、第1乃至第3実施例のバスダクト支持装置で支持されるバスダクト40は、複数相からなる絶縁処理された導体41をバスダクトハウジングで被覆してなり、図1乃至図3に示すように、3線からなる絶縁被覆された導体41が隣接して並設され、導体41の幅方向の前後に、バスダクト40の側板43間に介在する断面ロ字形のスペーサ42が配設され、導体41及びスペーサ42を両外側から側板43・43で挟持し、ボルト44及びナット45で締着して固定されている。バスダクト40の側板43は、平らな基面431の両端縁から外方に略90度に屈曲して延設された第1補強部432と、第1補強部432の外側端縁から互いに向き合うように略90度に屈曲して延設された第2補強部433を有し、第1補強部432と第2補強部433でバスダクト40の強度が保持されている。バスダクト40は、オフィスビル等の各階の床面50を貫通して垂直方向に布設され、オフィスビル等の下方階から上方階まで電気幹線路が形成される。
【0019】
そして、第1実施例のバスダクト支持装置1は、図1乃至図4に示すように、垂直方向に布設されたバスダクト40を支持するものであって、一系統のバスダクト40に固定される固定金具である固定具2と、バスダクト40を支持する支持手段とを備えている。
【0020】
固定具2は、バスダクト40の側板43の基面431と略平行で、第2補強部433の外側面に密接する略方形平板状であり、その四隅近傍にボルトを挿通可能な挿通孔211が開口している基面21と、基面21の外側端縁から内方に略90度で屈曲して延設され、バスダクト40の第1補強部432の外側面に密接する屈曲片22と、基面21の上端縁の略中央部から内方に略90度で屈曲して延設され、後述する案内棒を挿通可能な挿通孔231が略中央に開口されている略方形の支持片23と、支持片23の前後方向両側の側端縁から各々下方に屈曲して延設され、正面視で略直角三角形平板状であり、その垂直方向に延びる一辺が基面21に沿って固設され、前記一辺の下端が基面21の下端縁まで延びている支持片23を補強する補強片24を有する。
【0021】
前記基面21の挿通孔211に、屈曲した持金具25に挿通されているボルト26を内側から外側へ向かって挿通し、基面21の内面と持金具25の外面との間にバスダクト40の第2補強部433を配置し、基面21の外方に配置されたナット27にボルト26を螺合して緊締することにより、基面21の内面と挟持金具25の外面の間に位置するバスダクト40の第2補強部433を強固に挟持する。即ち、ボルト26及びナット27など締着具の緊締により、バスダクト40の側板43及びバスダクト40と固定具2とが固定される。バスダクト40と固定具2とを固定した状態では、支持片23の先端縁は、バスダクト40の側板43の基面431の近傍に位置し或いは基面431に当接する。尚、前記構成によりバスダクト40と固定具2との強固な固定状態を維持することができるので、バスダクトハウジング自体に孔開け加工を施す必要が無くなり、施工性が向上する。
【0022】
また、バスダクト40の支持手段は、バスダクト40の両側板43・43の外側でそれぞれ、第2補強部433・433間で且つ第2補強部433の外側面より内方に位置する床面50上にネジ止め等で固定されている断面コ字形のチャンネル部材である基台31と、ネジ溝が螺刻された長尺のボルトで、支持片23の挿通孔231に上方から下方へ挿通して基台31の上面の挿通孔に挿通され、前記上面両側のナット32・32の緊締で前記上面に固定され、上下方向に延びている案内棒33と、案内棒33が挿通されて案内棒33の周囲に設けられ、所定高さの位置に位置決め部材であるナット34・35でその下端が位置決めされて支持され、その上端上に位置する固定具2の支持片23を上方に付勢する弾性材であるコイル状のバネ部材36を有する。
【0023】
前記バネ部材36で固定具2を支持することにより、固定具2が固定されているバスダクト40自体をバネ部材36で支持する。バスダクト40に通電されていない時等に於いては、バネ部材36で上方に付勢されている支持片23が案内棒33の上端のボルトに接しているが、バスダクト40が通電時に伸びた場合等には、その伸びをバネ部材36の収縮で吸収して下方に逃がし、支持片23及び固定具2が下降する構成になっている。尚、前記構成に限定されず、例えば案内棒33の頂部を固定具2の支持片23の上面より一定距離上方に位置するようにし、バスダクト40の通電時の伸びを上方に逃がす構成でも良く、場合によっては、案内棒33の上端を固定具の支持片23に固定する構成とすることも可能である。
【0024】
第1実施例のバスダクト支持装置1では、固定具2の支持片23がバスダクト40の側板43の基面431に向かって内方に突出し、平面視で図3に於けるバスダクト40の前後端を通る水平方向の線分と左右端を通る垂直方向の線分とで規定される矩形範囲内に支持手段が配置され、図1に示す正面視で前記バスダクト40の支持手段はバスダクト40の第1補強部432内に隠れ、更に図2に示す側面視で固定具2の基面21で前記支持手段の一部が隠れる構成になっている。従って、前記支持手段がバスダクト40の前記矩形範囲の外側方に突出して設けられている構成に比べて、バスダクト40の布設及び支持に必要な空間を飛躍的に狭くすることが可能となり、スペースの有効利用を図ることができると共に、意匠的にも優れたバスダクト電気幹線路を形成することができる。
【0025】
次に、本発明の第2実施例のバスダクト支持装置1について、第1実施例と異なる箇所を中心に説明する。図5から図7は第2実施例を示し、図5は第2実施例のバスダクト支持装置で垂直布設された2系統のバスダクトを支持している状態を示す正面図、図6は図5の側面図、図7は図5の平面図である。
【0026】
本実施例のバスダクト支持装置1は、基本的には第1実施例と同様であるが、バスダクト40が貫通する床面50上に防火処理構造60が設けられていることから、基台31を第1基台31aから第3基台31cまで設け、支持手段の設置位置が所定高さに設定されている。尚、基台31はこれ以外の複数設ける等により、所要の高さに支持手段を設けることができる。また、本実施例で支持されるバスダクト40は複数系統の2系統であるが、本発明の複数系統のバスダクト40には3系統、4系統など3系統以上の複数系統も含まれる。
【0027】
第1基台31aは、バスダクト40が貫通する床面50の貫通穴近傍でバスダクト40の厚さ方向に平行に設けられて床面50上に対向配置され、第1基台31aの上面には、対向配置された第1基台31a・31a間に第2基台31bが架設され、第2基台31bは2系統のバスダクト40・40の間と両外側とに計3つ配設されている。更に、第2基台31bの上面に第3基台31cが第2基台31bと直交するように配設され、基台31a、31b、31cは全て床面50に対して固定して配設されている。第3基台31cは、両外側の第2基台31bから内方に向かって延び、バスダクト40の側板43近傍まで延びて配設されている2つの第3基台31c・31cと、中央の第2基台31bを中心に外側に向かって延び、挟んで位置するバスダクト40の側板43近傍まで延びて配設されている1つの第3基台31cとが設置されている。
【0028】
前記第3基台31cの上面に挿通された案内棒33は前記上面に固定され、バスダクト40の側板43の近傍で上下方向に延びて配設される。固定具2、バネ部材36、バネ部材36の上端で支持片23を支持する構成等、他の構成は第1実施例と同様である。
【0029】
第2実施例のバスダクト支持装置1を使用することにより、防火処理構造60が設置されているバスダクト貫通孔近傍であっても、容易にバスダクト40を支持することができると共に、バスダクト40を支持するための支持空間を極力狭くすることができ、2系統以上のバスダクト40を並列に垂直布設した場合にその布設間隔を最小限に押さえることが可能となる。また、バスダクト40を正面視した場合に、案内棒33やバネ部材36等の支持手段が目視不能な状態で配置されていること等から、意匠的にも優れた外観を有するバスダクト幹線路を形成することができる。
【0030】
次に、本発明の第3実施例のバスダクト支持装置1について、第1及び第2実施例と異なる箇所を中心に説明する。図8から図10までは本発明の第3実施例を示し、図8は第3実施例のバスダクト支持装置で垂直布設された2系統のバスダクトを支持している状態を示す正面図、図9は図8の側面図、図10は図8の平面図である。
【0031】
本実施例のバスダクト支持装置1は、第2実施例同様に2系統のバスダクト40を並列して布設してなるバスダクト電気幹線路を支持するものであり、基台31の構成は第2実施例と同様であり、又案内棒33やバネ部材36の構成なども第1及び第2実施例と同様である。そして、本実施例に於ける固定具2には、基面21の略中央で外方に膨出して上下に延びている膨出部212が形成され、膨出部212の内方に案内棒33やバネ部材36等が介在し、バスダクト40の正面視から案内棒33の一部が目視可能な状態となっている。
【0032】
第3実施例のバスダクト支持装置1を使用することにより、バスダクト40の容量などに応じ、第1補強部432内に隠れることができない案内棒33やバネ部材36等で支持する場合であっても、固定具2に膨出部212を設けて対応することが可能となり、且つバスダクト40の布設間隔も従来に比べてより狭くすることができる。また、案内棒33を片側に2本以上設ける場合にも、膨出部212を2つ設ける構成やバスダクト幅方向に広い膨出部212を設ける構成で対応することが可能であり、適宜の支持手段に対応することができる。
【0033】
以上、本発明のバスダクト支持装置1の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、以下のような拡張及び変形を行うことができる。例えば、上記実施例では全て同種のバスダクトについて説明したが、バスダクト自体は如何なるバスダクトであっても良く、例えば図11に示す様々なバスダクトに本発明は対応することができる。図11の斜線部は本発明に於ける矩形範囲70である。
【0034】
図11(a)は、上記実施例と同種のバスダクト40であり、矩形範囲70内に支持手段の一部が存在すれば本発明に含まれる。また、図11(b)に示すようにバスダクト40の前後に位置する補強部46aから外方へボルト頭部が突出している場合には、ボルト頂部がバスダクト40の前後端になり、ボルト頂部を通る左右方向の線分で矩形範囲70が規定され、この矩形範囲70内に支持手段の一部が存在すれば本発明に含まれる。また、図11(c)に示すように、バスダクト40の前側に補強部46aを有しない場合にも、後側の補強部46aの屈曲部分の外側面がバスダクト40の左右端になり、前記屈曲部分の外側面に接する前後方向の線分で矩形範囲70が規定され、この矩形範囲70内に支持手段の一部が存在すれば本発明に含まれる。
【0035】
また、図11(d)に示すように、絶縁被覆された導体31を収納してなる一般的に密着絶縁バスダクトと称するバスダクト40以外にも、導体31・31間に所定の空間距離を保ち空気により異相間と最外側導体31とバスダクトハウジング間を絶縁する一般的に空気絶縁型バスダクトと称するバスダクト40にも本発明は対応することができ、ボルト頂部を通る左右方向の線分と補強部46bの屈曲部分の外側面を通る前後方向に線分で規定される矩形範囲70内に支持手段の一部が存在すれば本発明に含まれる。
【0036】
また、図11(e)に示すように、補強部46cの左右端面とバスダクト40の側板43が面一であるバスダクト40でも、前方の補強部46cの前端の外側面と後方の補強部46cの後端の外側面を通る左右方向の線分と補強部46cの左右外側面を通る前後方向の線分で規定される図示の矩形範囲70内に支持手段の一部が位置すれば本発明に含まれる。また、図11(f)に示すように、補強部46dが側板43の前後方向に突出し、補強部46eが側板43から左右方向に突出しているバスダクト40でも、前後端及び左右端に位置する補強部46d、46eの外側面に接する左右方向の線分と前後方向の線分で規定される図示の矩形範囲70内に支持手段の一部が位置すれば本発明に含まれる。
【0037】
また、本発明の弾性材は、バネ部材の他にも、耐震性ゴム、パッキンなど弾性を有するものは全て含まれ、弾性材の数や位置も同様に上記実施例に限定されない。例えば耐震性ゴムを使用するバスダクト支持装置1の場合には、案内棒33の下端に耐震性ゴムを介在し、案内棒33の上端を固定具2に固定する構成等、適宜の構成を採用することができる。
【0038】
また、固定具2のバスダクト40への固定方式も上記各実施例に限定されるものではなく、固定具2をバスダクトハウジングにボルト締めして固定する構成等でもよく、固定箇所もバスダクト40の所定の補強部46a〜46e等に固定する、或いはバスダクト40の側板43の基面431、第1補強部432、第2補強部433に直接固定する等適宜である。尚、バスダクト40の側板43に直接固定する場合には、導体41及びスペーサ42を側板43にて挟持するために使用するボルトやナットを使用して固定することにより、部品点数を減らすことができる。
【0039】
また、固定具2の構成も上記各実施例に限定されず、例えば支持片23に関して、支持片23の位置を基面21の上端部に設ける構成について説明したが、下端部やそれ以外の部分に設けても良い。支持片23を基面21の下端部に設ける場合には、意匠性は悪くなるものの、バネ部材36等の支持手段を側方から目視することができるため、施工性を向上することができる。また、上記実施例のように支持片23を基面21の上端部に設けることにより、バネ部材36等の支持手段が基面21に隠れることから、より意匠性に優れたバスダクト幹線路を形成することができる。
【0040】
また、支持片23の形状は四角形以外に三角形など適宜である。また、支持片23の基面21への取り付け方式は溶接やボルト締め等適宜であり、支持片23を基面21へ一体形成してもよい。また、基面21側に設けられている補強片24の構成も上記実施例に限定されず適宜であり、支持片23が充分な強度を有すれば補強片24は無くても良い。
【0041】
また、基台31も上記各実施例の基台31に限定されるものではなく、防火処理構造60等に応じて様々なものを採用することが可能であり、基台31の形状等は適宜である。
【0042】
【発明の効果】
本発明のバスダクト支持装置を使用することにより、高層ビル等の構造物で垂直方向に布設されるバスダクトの支持空間を省スペース化することができ、複数系統のバスダクトを並列して布設した場合であっても布設間隔を極力狭くすることが可能となり、無駄な空間を極力無くすことができる効果を奏する。言い換えれば、狭い空間しか確保できない場所であっても、容易にバスダクトを垂直布設することが可能となる。
【0043】
また、支持手段の一部或いは好適には全部が矩形内に位置することにより、垂直布設されたバスダクトを正面視した場合に、支持手段の一部或いは全部を目視不能な状態にすることが可能であり、美観が良く意匠性に優れた電気幹線路を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のバスダクト支持装置で垂直布設された1系統のバスダクトを支持している状態を示す正面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】第1実施例のバスダクト支持装置に於ける固定具の斜視図。
【図5】本発明の第2実施例のバスダクト支持装置で垂直布設された2系統のバスダクトを支持している状態を示す正面図。
【図6】図5の側面図。
【図7】図5の平面図。
【図8】本発明の第3実施例のバスダクト支持装置で垂直布設された2系統のバスダクトを支持している状態を示す正面図。
【図9】図8の側面図。
【図10】図8の平面図。
【図11】(a)バスダクトの矩形範囲の第1例を示す平面説明図。
(b)バスダクトの矩形範囲の第2例を示す平面説明図。
(c)バスダクトの矩形範囲の第3例を示す平面説明図。
(d)バスダクトの矩形範囲の第4例を示す平面説明図。
(e)バスダクトの矩形範囲の第5例を示す平面説明図。
【符号の説明】
1 バスダクト支持装置
2 固定具
21 基面
212 膨出部
22 屈曲片
23 支持片
24 補強片
25 持金具
31 基台
31a 第1基台
31b 第2基台
31c 第3基台
33 案内棒
36 バネ部材
40 バスダクト
41 導体
42 スペーサ
43 側板
431 基面
432 第1補強部
433 第2補強部
46a〜46e 補強部
50 床面
60 防火処理構造
70 矩形範囲

Claims (3)

  1. 構造物に対して支持手段を固設し、前記構造物に略垂直方向に布設されるバスダクトを前記支持手段で支持するバスダクト支持装置であって、
    前記バスダクトは、導体をハウジングに収納してなり、前記ハウジングの導体幅方向両端部に補強部が形成され、前記補強部は、前記ハウジングの側面よりも少なくとも導体厚さ方向に突出する突出箇所を有し、
    前記補強部の前記突出箇所の導体厚さ方向の外端縁相互を導体幅方向に結ぶ線分と、ハウジングの側面との間に空間を形成して構成されると共に、
    前記支持手段の前記構造物に対する固定部分の少なくとも一部が、平面視で略垂直布設される前記バスダクトの前記空間内に位置することを特徴とするバスダクト支持装置。
  2. 前記支持手段が前記構造物に対して固設される案内棒と前記案内棒の周囲に設けられる弾性材とを有し、
    前記支持手段の前記案内棒と前記弾性材とが、平面視で略垂直布設される前記バスダクトの前記空間内に位置することを特徴とする請求項1記載のバスダクト支持装置。
  3. 構造物に対して支持手段を固設し、前記構造物に略垂直方向に布設されるバスダクトを、前記バスダクトに固定される固定具を介して前記支持手段で支持するバスダクト支持装置であって、
    前記バスダクトは、導体をハウジングに収納してなり、前記ハウジングの導体幅方向両端部に補強部が形成され、前記補強部は、前記ハウジングの側面よりも少なくとも導体厚さ方向に突出する突出箇所を有し、
    前記補強部の前記突出箇所の導体厚さ方向の外端縁相互を導体幅方向に結ぶ線分と、ハウジングの側面との間に空間を形成して構成されると共に、
    前記支持手段が前記構造物に対して固設される案内棒と前記案内棒の周囲に設けられる弾性材とを有し、
    前記導体幅方向の両端部における前記突出箇所の導体厚さ方向の外端縁に前記固定具が密接して設けられ、前記固定具の略中央に外方に膨出する膨出部が形成され、
    前記支持手段の前記案内棒と前記弾性材とが、平面視で略垂直布設される前記バスダクトの前記空間内と前記膨出部内に位置することを特徴とするバスダクト支持装置。
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