JP4558970B2 - 伸縮性ポリアミド織物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、柔軟で伸縮性に優れたポリアミド織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、織物に優れた伸縮性を付与するためには、多種の方法が採用されている。例えば、織物を構成する糸条として、伸縮性の優れたポリウレタン系繊維を用いるという方法がある。しかし、このポリウレタン固有の性質として風合いが硬く、したがって織物の風合いが低下する、あるいは織物のドレープ性が低下するという欠点があった。この欠点を回避するため、ポリウレタン繊維にポリアミド繊維をカバリングしてカバリング糸条として用いることも行われている。しかしながらカバリング糸条を用いる場合、製織時の張力管理等に高度な技術を要し、織物として伸縮性の斑、品位の低下の恐れがありまた、コスト面でも問題がある。
【0003】
また、織物を構成する糸条として、仮撚加工糸を用いて、織物に伸縮性を付与することも行われている。仮撚加工糸には、加撚及び解撚によるトルクが内在しており、このトルクによって糸条に伸縮性が与えられる。しかし、このトルクは、織物の伸縮性に寄与すると同時に、織物表面にシボが発現する要因となり、織物欠点となりやすい。シボを解消するために加工工程を変更すると伸縮性が損なわれるという問題があった。
【0004】
また、ポリウレタン系繊維や仮撚加工糸を使用せずに捲縮性繊維で構成された糸条を使用して、伸縮性織物を得る方法が試みられている。例えば潜在捲縮性能を持つポリエステル系繊維に撚りを施し織物を製織し、この織物に熱処理を施し捲縮を発現させる方法が多数提案されている。この様な潜在捲縮性ポリエステル繊維に撚糸を施して用いれば、ある程度の伸縮性を得ることができる。しかしながら、衣料とした場合伸縮性能を発現させる応力が大きく、着心地の点で難点があり、また撚糸することにより糸条の集束性が増して剛性が強くなり、織物の柔軟性に欠けるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような現状に鑑みてなされたものであり、柔軟性に富み、かつ低応力で伸縮性能を発揮できるポリアミド織物を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するものであり、少なくとも経糸に撚係数7000以下の撚を施した相対粘度の異なる2種類のポリアミドからなる潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸が用いられている織物、あるいは、緯糸に撚係数7000〜15000の撚を施した相対粘度の異なる2種類のポリアミドからなる潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸が用いられている織物であって、該潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸が用いられている方向の4.9N/5cm応力時の伸長率が10%以上、14.7N/5cm応力時の伸長率と4.9N/5cm応力時の伸長率の比が2.0以下、伸長回復率が80%以上であることを特徴とする伸縮性ポリアミド織物を要旨とするものである。
ここで撚係数Kは、撚数Tを回/m、繊度Dをデシテックスで表した時、
K=T×D1/2
である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の伸縮性ポリアミド織物は、相対粘度の異なる2種類のポリアミドからなる潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸条で構成されている。相対粘度の異なる2種類のポリアミドからなる潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸というのは、粘度差の異なる2種類のポリアミドをサイドバイサイド型に貼り合わせた繊維や粘度差の異なる2種類のポリアミドを偏心芯鞘型に配置した繊維である。
【0008】
用いることのできるポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン610、ナイロン12、ポリメタキシレンアジパミドやそれら各成分の共重合体が挙げられ、このなかでも特に、粘度の異なるナイロン6同士の組合わせや、高粘度ポリアミドとしてナイロン6/66共重合体を、低粘度ポリアミドとしてナイロン6を用いた組み合わせが好適である。ナイロン6/66共重合体を用いる場合のナイロン66の共重合割合は、融点や収縮率の観点から5〜20モル%とすることが好ましい。
【0009】
高い捲縮性能を得るために、高粘度ポリアミドと低粘度ポリアミドの粘度の差を相対粘度で0.4〜1.2とするのが好ましく、ナイロン6同士の組み合わせの場合は、高粘度のナイロン6の相対粘度を2.7〜4.2とし、低粘度のナイロン6の相対粘度を2.0〜3.2とするのが好ましい。ナイロン6とナイロン6/66共重合体の組み合わせの場合では、ナイロン6の相対粘度は2.0〜3.2とし、ナイロン6/66共重合体の相対粘度を2.8〜4.2とするのが好ましい。
【0010】
この潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸の捲縮発現能力としては、伸縮性の良好な布帛を得るために、下記のようにして測定した捲縮率が40%以上であるのが好ましい。捲縮率は、潜在捲縮糸を繊度測定用検尺器にて5回カセ取りを行い2重のループにし、1/6000g/デシテックスの荷重をかけた状態で沸騰水中に30分間浸漬した後取り出し、その状態で30分間風乾し、その後、荷重を1/500g/デシテックスに変更して長さAを測定し、次に荷重1/20g/デシテックスをかけて長さBを求め、次の式で算出したものである。
捲縮率(%)=〔(B−A)/B〕×100
【0011】
本発明の伸縮性ポリアミド織物は、上記の潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸に撚を施した糸条で構成されている。上記の潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸は、粘度差を有するポリアミドポリマーを、サイドバイサイド型に貼り合わされたり、偏芯芯鞘型に配置された繊維であるため、熱処理されると糸条の長手方向にコイル状のクリンプが発現する。このクリンプはそれぞれのフィラメントで発現するため、そのまま使用して織物にすると仕上げ加工時に熱を受けてそれぞれのフィラメントにクリンプが発現することにより、織物表面にシボの発現が見られ、伸縮性は優れるものとなるが品位としては問題となる。また中間セットや仕上げセット時にこれを修正する幅設定を行なってセットを行なうと伸縮性が損なわれることになる。
【0012】
本発明のように潜在捲縮糸に撚を施すことにより、上記のような問題の発生を防止することができる。すなわち、撚を施すことによりマルチフィラメント糸のそれぞれのフィラメントが持つ潜在捲縮応力が集合体として一つになってコイル状すなわちバネ状形態となり、織物とした場合優れた伸縮性能を発現することとなる。この撚を施す場合、撚数と伸縮性には、相関関係があり、本発明では、経糸として用いる場合は、撚係数が7000以下、緯糸として用いる場合は、撚係数が7000〜15000となる撚を施す。ここで撚係数Kは、撚数Tを回/m、繊度Dをデシテックスで表した時、
K=T×D1/2
である。
【0013】
撚係数の小さい撚数の撚では、集束性が弱くなり、それぞれのフィラメント間で捲縮応力が作用し、織物表面にシボの発現が見られ、また撚係数の大きい撚数の撚になれば集束性が強くなり糸条のバネ状形態が密になり織物表面品位は、きれいになるが、伸縮性に欠けるものとなる。
本発明の織物では、経糸として潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸が用いられる場合には、経糸は一般に緯糸に比較して密度が大きいのでシボによる欠点が発生しにくく、撚係数を7000以下と小さめの撚とするのがよく、好ましくは1000〜5000がよく、緯糸に用いる場合には、シボ欠点が発生しやすいので、撚係数を7000〜15000と大きめの撚とするのがよく、好ましくは8000〜13000がよい。なお、撚係数の大きい撚を施すと撚トルクのために準備、製織の各工程で撚ビリによるトラブルが発生してくる。この場合、スチームセット等による撚ビリ防止セットを行うとよい。
【0014】
本発明の織物は、この潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸が用いられている方向に優れた伸縮性を示す織物である。すなわちJIS L−1096定速伸長法に準じて応力伸長曲線を描かせた時、潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸が用いられている方向の4.9N/5cm応力時の伸長率が10%以上であり、14.7N/5cm応力時の伸長率と4.9N/5cm応力時の伸長率の比が2.0以下であって、伸長回復率が80%以上である。4.9N/5cm応力時の伸長率が10%以上であって、14.7N/5cm応力時の伸長率と4.9N/5cm応力時の伸長率の比、すなわち14.7N/5cm応力時の伸長率を4.9N/5cm応力時の伸長率で割った商が2.0以下であることは、応力伸長曲線の立ち上がりが急であり、低荷重下において伸縮性能が発揮されていることを示している。そして伸長回復率が80%以上であることは、伸長回復性にも優れていることを示している。
【0015】
【実施例】
次に実施例により本発明を具体的に説明する。
なお、実施例における評価は、下記の方法によって行なった。
1)伸長率
JISL−1096の定速伸長法にて得た応力伸長曲線の4.9N/5cm応力時と14.7N/5cm応力時の伸びから伸長率を算出した。4.9N/5cm応力時の伸長率をE4.9、14.7N/5cm応力時の伸長率をE14.7と表記する。
2)伸長回復率
JISL−1096の定速伸長法に準じて測定し、伸長回復率をERと表記する。
3)品位
織物のシボの発生状態を外観検査により、○:シボは見られない、△:ややシボが見られる、×:シボ状の外観である、の3段階で評価した。
4)風合い
織物の官能検査により、◎:十分なソフト感あり、○:ソフト感あり、△:ソフト感が劣る、×:ソフト感が認められない、の4段階で評価した。
5)相対粘度の測定
96%硫酸を溶媒として、濃度1g/デシリットル、温度25℃で測定した。
なお、この時低粘度ポリマーと高粘度ポリマーのそれぞれを、実施例と同一条件で単独紡糸した繊維として測定を行った。
【0016】
実施例1
低粘度ポリマ−として相対粘度2.5のナイロン6を用い、高粘度ポリマ−としては相対粘度3.1のナイロン6/66共重合体(ナイロン66の共重合が15モル%)を用いて常用の複合溶融紡糸装置にサイドバイサイド型複合紡糸口金を装着し、低粘度ポリマ−と高粘度ポリマ−との複合比を1:1として、ポリマ−温度270℃で溶融紡糸した。この複合繊維を冷却し、油剤を付与した後、速度3077m/分、温度70℃の第1ロ−ラに5回掛けて引き取り、引き続いて、速度4154m/分、温度160℃の第2ロ−ラに7回掛けて、1.35倍に熱延伸した後、速度4000m/分で巻き取り、78デシテックス/12フィラメントの丸断面形状の潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸を得た。このフィラメント糸の捲縮率は、49%であった。得られた潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸に500t/mの撚り(撚係数4416)を施して経糸として用い、緯糸として通常のナイロン6フィラメント糸77デシテックス/12フィラメントを用いて、経糸密度180本/2.5cm、緯糸密度80本/2.5cmにて2/2ツイルを製織した。得られた織物を、ソフサ−により80℃で糊抜き精錬し、引き続き液流染色機で95℃のリラックスを行い、次に乾燥、中間セット、染色、仕上げセットを行い、経糸密度190本/2.5cm、緯糸密度110本/2.5cmの本発明の伸縮性ポリアミド織物を得た。
【0017】
実施例2、比較例1〜2
実施例1において、経糸の撚数を500t/m(撚係数4416)から300t/m(撚係数2649、実施例2)、100t/m(撚係数883、比較例1)及び2000t/m(撚係数17660、比較例2)にそれぞれ変更すること以外は実施例1と同様にして、実施例2及び比較例1〜2の織物を得た。なお、1200t/mと2000t/mの撚を施した後に65℃、40分のスチームセットを行なった。
この時の比較例1の仕上げ密度は経糸190本/2.5cm、緯糸密度115本/2.5cm、比較例2の仕上げ密度は経糸195本/2.5cm、緯糸密度92本/2.5cmであった。
【0018】
比較例3
経糸として、相対粘度1.40と相対粘度1.26のポリエチレンテレフタレートをサイドバイサイド型に貼り合わせて複合紡糸した潜在捲縮性ポリエステルフィラメント糸84デシテックス/12フィラメントに700t/mの撚(撚係数6415)を施して用い、緯糸としてポリエチレンテレフタレートからなるポリエステルフィラメント糸84デシテックス/36フィラメントを用いて、実施例1と同様の密度、組織で製織し、通常のポリエステルストレッチ織物の工程にて加工を行い、比較例3のストレッチ織物を得た。
得られた実施例1〜2及び比較例1〜3の織物の性能を併せて表1に示す。
【0019】
【表1】
Figure 0004558970
【0020】
表1から明らかなように、実施例1は、低応力下で伸縮性が認められ伸縮性能も良好であり、風合い的にも柔軟であり良好であった。実施例2については、風合い的には柔軟であり良好であるが、伸長回復性能と品位面で実施例1に比べ若干劣るものであった。比較例1は、伸長性能については良好であるが、撚数が少ないため、織物表面にシボが発現し揚柳調の表面となり、このシボを消すため仕上げ幅を変更すると伸縮性能が全くなくなった。比較例2は、織物品位については問題はないが、撚係数が大きいため初期の伸びが小さく、風合いについてもソフト感が劣るものとなった。ポリエステル繊維を用いた比較例3については、織物品位については問題ないが、風合い面でソフト感に欠けるものであった。
【0021】
実施例3
経糸として通常のナイロン6フィラメント糸78デシテックス/12フィラメントを用い、緯糸として実施例1で経糸に用いた潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸に800t/mの撚り(撚係数7064)を施した糸条を用いて、経糸密度185本/2.5cm、緯糸密度105本/2.5cmにて図1に示した10枚フレンチツイルの組織で製織した。得られた織物を、ソフサ−により80℃で糊抜き精錬し、引き続き液流染色機で95℃のリラックスを行い、次に乾燥、中間セット、染色、仕上げセットを行い、経糸密度260本/2.5cm、緯糸密度116本/2.5cmの本発明の伸縮性ポリアミド織物を得た。
【0022】
実施例4及び比較例4〜5
実施例3において、緯糸の撚数を800t/m(撚係数7064)から、1200t/m(撚係数10596、実施例4)、100t/m(撚係数883、比較例4)及び2000t/m(撚係数17549、比較例5)にそれぞれ変更すること以外は実施例1と同様にして、実施例4及び比較例4〜5の織物を得た。
なお、1200t/mと2000t/mの撚を施した後に65℃、40分のスチームセットを行なった。
この時の実施例4の仕上げ密度は経糸250本/2.5cm、緯糸密度116本/2.5cm、比較例4の仕上げ密度は経糸280本/2.5cm、緯糸密度113本/2.5cm、比較例5の仕上げ密度は経糸225本/2.5cm、緯糸密度120本/2.5cmであった。
【0023】
比較例6
経糸として、ポリエチレンテレフタレートからなるポリエステルフィラメント糸84デシテックス/36フィラメントを用い、緯糸として、相対粘度1.26と相対粘度1.40のポリエチレンテレフタレートをサイドバイサイド型に貼り合わせて複合紡糸した潜在捲縮性ポリエステルフィラメント糸84デシテックス/12フィラメントに700t/mの撚を施して用いて、実施例4と同様の密度、組織で製織し、通常のポリエステルストレッチ織物の工程にて加工を行い、比較例6のストレッチ織物を得た。この時の比較例6の仕上げ密度は経糸250本/2.5cm、緯糸密度115本/2.5cmであった。
得られた実施例3、4及び比較例4〜6の織物の性能を併せて表2に示す。
【0024】
【表2】
Figure 0004558970
【0025】
表2から明らかなように、実施例3は、低応力下で伸縮性が認められ伸縮性能も良好であり、風合い的にも柔軟であり良好であった。実施例4については、風合い的には柔軟であり良好であるが、伸長回復性能と品位面で実施例3に比べ若干劣るが、十分な伸縮性能を有し、風合いも柔軟であった。比較例4は、伸長性能については良好であるが、撚数が少ないため、織物表面にシボが発現し、このシボを消すため仕上げ長さを変更すると伸縮性能が全くなくなった。比較例5は、織物品位については問題はないが、撚係数が大きいため初期の伸びが小さく、風合いについてもソフト感が劣るものとなった。ポリエステル繊維を用いた比較例6については、織物品位については問題ないが、風合い面でソフト感に欠けるものであった。
【0026】
実施例5
実施例1にて用いた78デシテックス/12フィラメントの丸断面形状の潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸を用いて、経糸として500t/m(撚係数4415)の撚を施した糸を用い、緯糸として1200t/m(撚係数10596)の撚を施した後、65℃、40分のスチームセットを行なった糸を用いて、経糸密度180本/2.5cm、緯糸密度80本/2.5cmにて2/2ツイルを製織した。
得られた織物を、ソフサ−により80℃で糊抜き精錬し、引き続き液流染色機で95℃のリラックスを行い、次に乾燥、中間セット、染色、仕上げセットを行い、経糸密度240本/2.5cm、緯糸密度105本/2.5cmの本発明の伸縮性ポリアミド織物を得た。得られた織物の経糸方向の4.9N/5cm応力時の伸長率は12%、14.7N/5cm応力時の伸長率17%、14.7N/5cm応力時の伸長率と4.9N/5cm応力時の伸長率の比が1.4、伸長回復率90%、緯糸方向の4.9N/5cm応力時の伸長率は18%、14.7N/5cm応力時の伸長率25%、14.7N/5cm応力時の伸長率と4.9N/5cm応力時の伸長率の比が1.4、伸長回復率91%であった。
【0027】
得られた実施例5の織物の性能は、経及び緯方向共に十分な伸縮性能を有し、風合いも柔軟であった。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のごとく、相対粘度の異なる潜在捲縮性ポリアミドマルチフィラメント糸に撚を施すことによりバネ状形態の捲縮効果を発揮できるようになり、従来の仮撚加工糸やカバリング糸条を使用した織物に比べ、シボの発生による品位低下がなく、低応力下において伸縮性を発揮することができ、快適な着用感が得られる伸縮性ポリアミド織物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例に用いた織物組織図である。

Claims (2)

  1. 少なくとも経糸に撚係数7000以下の撚を施した相対粘度の異なる2種類のポリアミドからなる潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸が用いられている織物であって、該潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸が用いられている方向の4.9N/5cm応力時の伸長率が10%以上、14.7N/5cm応力時の伸長率と4.9N/5cm応力時の伸長率の比が2.0以下、伸長回復率が80%以上であることを特徴とする伸縮性ポリアミド織物。
    ここで撚係数Kは、撚数Tを回/m、繊度Dをデシテックスで表した時、
    K=T×D1/2
    である。
  2. 緯糸に撚係数7000〜15000の撚を施した相対粘度の異なる2種類のポリアミドからなる潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸が用いられている織物であって、該潜在捲縮性ポリアミドフィラメント糸が用いられている方向の4.9N/5cm応力時の伸長率が10%以上、14.7N/5cm応力時の伸長率と4.9N/5cm応力時の伸長率の比が2.0以下、伸長回復率が80%以上であることを特徴とする伸縮性ポリアミド織物。
    ここで撚係数Kは、撚数Tを回/m、繊度Dをデシテックスで表した時、
    K=T×D1/2
    である。
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