JP4558339B2 - 種籾粉衣用農薬固形製剤 - Google Patents

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Description

本発明は、種籾の粉衣処理に用いる農薬固形製剤、および種籾の粉衣処理方法に関する。
従来から、種子消毒方法の一つには、浸種前消毒方法、すなわち、乾籾(乾燥した種籾)を、種子消毒剤で種々の仕方で処理した後、停滞水中で浸種し、種籾に充分吸水させることからなる消毒方法がある。この場合の消毒剤処理法としては、所定濃度に希釈した消毒剤薬液中に、種籾を一定時間浸漬処理する方法、あるいは種籾に一定量の薬剤を粉衣あるいは塗抹処理する方法、あるいは高濃度の消毒剤薬液を種籾に吹き付け処理する方法などがある。
しかし、前記の浸漬処理法は、多量の薬液を使用するため、処理後に残る廃薬液の廃棄が環境面から問題となる。また、前記の粉衣処理、塗抹処理、吹き付け処理においても、各々の処理籾は、停滞水中で浸種する必要があり、この浸種に際しては、種籾に付着した消毒剤が浸種水中に溶出するため、この浸種水の廃棄が環境面から問題となる。
このような問題点に鑑み、近年では、種籾を浸種して水を充分に吸水させ、この浸種済みの種籾を、種子消毒用固形製剤でコーティング(粉衣処理)する方法が、省力的で、優れた防除効果を発揮すると共に、廃液の発生がない方法であるため広く行われてきている(例えば、特許文献1〜4)。
しかしながら、従来の粉衣処理に用いる農薬固形製剤は、種籾に付着するまでに時間がかかり、さらに付着した後の種籾がべとつくため作業性が悪いという問題があった。また、このような製剤で粉衣処理された種籾は、農薬活性成分による薬害が発生したり、またその効果が必ずしも充分に発揮されているとはいえなかった。
また、種子消毒成分としては、殺菌効果の高いペンタ−4−エニル=N−フルフリル−N−イミダゾール−1−イルカルボニル−DL−ホモアラニナート(一般名 ペフラゾエ
ート)が広く用いられており、ペフラゾエートを含有する農薬固形製剤においても、同様な問題を有していた。
一方、水中に投入した際の水中崩壊性や分散性が改良された農薬固形製剤として、ガラス質粉末を担体として用いた粒状農薬水和剤が開発されている。そのようなものとして、以下のようなものを例示することができる。
(1)農薬活性成分および天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた不規則な形状の細片からなる平均粒子径が5〜100μmのガラス質粉末を2重量%以上含有してなる粒状農薬水和剤(特許文献5)。
(2)農薬活性成分、天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた平均粒子径が5μm〜100μmのガラス質粉末、ラウリル硫酸塩、ラウリル硫酸塩以外の陰イオン界面活性剤、粘結剤および固体担体を含有してなる農薬粒状水和剤(特許文献6)。
(3)農薬活性成分、ベントナイトおよび、天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた不規則な形状からなる細片の平均粒子径が5μm〜100μmのガラス質粉末を含有してなる農薬粒状水和剤(特許文献7)。
(4)農薬活性成分、非イオン界面活性剤および/または陰イオン界面活性剤、膨潤力が10ml/2g以上であるベントナイト、天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた不規則な形状の細片からなるガラス質粉末を含有してなる農薬粒状水和剤(特許文献8)。
上記(1)〜(4)の粒状の固形製剤は、一旦水に希釈して薬液を調製して用いるものであって、浸種済みの種籾を直接粉衣処理するのに用いられるものではない。さらに、上記のような平均粒子径が規定されたガラス質粉末を用いて粉衣処理用農薬固形製剤を調製したとしても、粉衣処理する際には依然として上記のような問題があった。また、ペフラゾエートを含有する農薬固形製剤においても同様な問題を有していた。
特許第3222530号公報 特許第3101065号公報 特開平11−28006号公報 特開平11−49612号公報 特許第2931869号公報 特開平9−301801号公報 特開2000−204001号公報 特開2003−146804号公報
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するものであって、種籾に付着するまでの時間が短縮され、さらに付着した後の種籾がべとつくことがなく、さらに粉衣処理された種籾は、農薬活性成分による薬害が発生することがなく、その効果が充分に発揮される粉衣処理用農薬固形製剤および粉衣方法を提供する。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究した。
その結果、特定の物性を有するガラス質粉末を用い、さらに特定の組成を有する農薬固形製剤が上記課題を達成することができることを見出し本発明に至った。すなわち、
第一に、(a)農薬活性成分としてペンタ−4−エニル=N−フルフリル−N−イミダゾール−1−イルカルボニル−DL−ホモアラニナートと、
(b)ガラス質気泡体を粉砕して得られ、見かけ比重が0.01〜0.1であり、かつアマニ油に対する吸油能が100〜400ml/100gである不規則な形状の細片からな
るガラス質粉末と、
(c)非イオン性界面活性剤および/または陰イオン性界面活性剤と
を含んでなることを特徴とする種籾粉衣用農薬固形製剤
が上記の目的達成に有効であるとの知見を得た。
第2には、上記の農薬固形製剤において、
ガラス質気泡体を粉砕して得られ、見かけ比重が0.01〜0.1であり、かつアマニ油に対する吸油能が100〜400ml/100gである不規則な形状の細片からなるガ
ラス質粉末が、種籾への農薬活性成分の付着性改良剤として有効であるとの知見を得た。
また、ガラス質粉末としてパーライトを用いることが好ましいことが分った。さらに研究の結果、これに無機質担体および/または有機質担体を添加することが好ましいことが分かった。
第3には、上記した農薬固形製剤を種籾に粉衣処理する方法が、高い種子消毒効果を得るうえで、極めて有効であることが分かった。
本発明の農薬固形製剤によれば、次のような効果がもたらされる。
第1に、農薬固形製剤が種籾の表面に付着するまでの時間が短縮され、粉衣処理の作業性が向上する。
第2に、種籾に農薬活性成分を均一に付着させることができ、薬害の発生、効果の変動を抑制できる。
第3に、農薬固形製剤が付着した種籾のべとつきが抑えられ、種籾を播種する際の作業性が向上する。
以下、本発明の種籾粉衣用農薬固形製剤について詳細に説明する。
本発明の種籾粉衣用農薬固形製剤は、
(a)農薬活性成分としてペンタ−4−エニル=N−フルフリル−N−イミダゾール−1−イルカルボニル−DL−ホモアラニナートと、
(b)ガラス質気泡体を粉砕して得られ、見かけ比重が0.01〜0.1であり、かつアマニ油に対する吸油能が100〜400ml/100gである不規則な形状の細片からな
るガラス質粉末と、
(c)非イオン性界面活性剤および/または陰イオン性界面活性剤と、
さらに必要に応じて(d)無機質担体および/または有機質担体と
を含んでなる。
まず、上記各成分について以下に説明する。
(a)農薬活性成分
本発明において農薬活性成分としては、種子消毒成分であり、下記式で表されるペンタ−4−エニル=N−フルフリル−N−イミダゾール−1−イルカルボニル−DL−ホモアラニナート(以下、単に「ペフラゾエート」ともいう。)が用いられる。
ペフラゾエートは単独で用いてもよいし、他の農薬活性成分と併用することもできる。併用できる農薬活性成分の例としては、以下のような各種の殺菌剤、殺虫剤が挙げられる。
(殺菌剤)
殺菌剤としては、無機銅、有機銅、ノニルフェノールスルホン酸銅、DBEDC、テレフタル酸銅、無機硫黄、ジネブ、マンネブ、マンゼブ、アンバム、ポリカーバメート、有機ニッケル、プロピネブ、ジラム、チウラム、チアジアジン、キャプタン、スルフェン酸
系、TPN、フサライド、IBP、EDDP、トルクロホスメチル、ピラゾホス、ホセチル、チオファネートメチル、ベノミル、カルベンダゾール、チアベンダゾール、イプロジオン、ビンクロゾリン、プロシミドン、フルオルイミド、オキシカルボキシン、メプロニル、フルトラニル、テクロフタラム、ペンシクロン、メタラキシル、オキサジキシル、トリアジメホン、ビテルタノール、ミクロブタニル、ヘキサコナゾール、プロピコナゾール、ジフェノコナゾール、イプコナゾール、イミベンコナゾール、トリフルミゾール、プロクロラズ、フェナリモル、ピリフェノックス、トリホリン、ブラストサイジンS、カスガマイシン、ポリオキシン、バリダマイシン、ストレプトマイシン、オキシテトラサイクリン、ミルディオマイシン、PCNB、ヒドロキシイソキサゾール、エクロメゾール、クロロネブ、メタスルホカルブ、メチルイソチオシアネート、有機ひ素、硫酸亜鉛、ジチアノン、ベンゾチアゾール、キノキサリン系、CNA、ジメチリモール、ジクロメジン、トリアジン、フェリムゾン、フルアジナム、プロベナゾール、イソプロチオラン、トリシクラゾール、ピロキロン、オキソリニック酸、イミノクダジン酢酸塩、アルギン酸、対抗菌、シイタケ菌糸体抽出物、こうじ菌産生物、アグロバクテリウムラジオバクターなどが挙げられる。これらは1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
(殺虫剤)
殺虫剤としては、CYAP、MPP、MEP、ECP、ピリミホスメチル、エトリムホス、ダイアジノン、キナルホス、イソキサチオン、ピリダフェンチオン、クロルピリホスメチル、クロルピリホス、ESP、バミドチオン、プロフェノホス、マラソン、PAP、ジメトエート、ホルモチオン、チオメトン、エチルチオメトン、ホサロン、PMP、DMTP、プロチオホス、スルプロホス、ピラクロホス、DDVP、モノクロトホス、BRP、CVMP、ジメチルビンホス、CVP、プロパホス、アセフェート、イソフェンホス、サリチオン、DEP、EPN、エチオン、NAC、MTMC、MIPC、BPMC、PHC、MPMC、XMC、エチオフェンカルブ、ベンダイオカルブ、ピリミカーブ、カルボスルファン、ベンフラカルブ、メソミル、チオジカルブ、アラニカルブ、アレスリン、レスメトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、シハロトリン、シフルトリン、フェンプロパトリン、トラロメトリン、シクロプロトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルバリネート、エトフェンプロックス、カルタップ、チオシクラム、ベンスルタップ、ジフルベンズロン、テフルベンズロン、クロルフルアズロン、ブフロフェジン、フェノキシカルブ、除虫菊、デリス、硫酸ニコチン、マシン油、なたね油、CPCBS、ケルセン、クロルベンジレート、フェニソブロモレート、テトラジホン、BPPS、キノキサリン、アミトラズ、ベンゾメート、フェノチオカルブ、ヘキシチアゾクス、酸化フェンブタスズ、ジエノクロル、フェンピロキシメート、フルアジナム、ピリダベン、クロフェンテジン、DPC、ポリナフチン複合体、ミルベメクチン、DCIP、ダゾメット、ベンゾエピン、メタアルデヒド、DCV、BTなどが挙げられる。これらは1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
これらの農薬活性成分名は、「農薬ハントブック2001年版」(社団法人日本植物防疫協会、平成13年11月1日発行)に記載の一般名などである。
(b)ガラス質粉末
本発明で用いられるガラス質粉末(b)は、ガラス質気泡体を粉砕して得られる。
ガラス質気泡体としては、(1)黒曜石、真珠岩、松脂石などの天然ガラス質のものをそ
の軟化温度で焼成して得られる中空膨張体であるパーライト、(2)シラスなどの火山灰由
来の物質に含まれる火山ガラス微粒子を高温で熱処理することによって得られる中空体であるシラスバルーン、(3)微粉炭燃焼を行う火力発電所やボイラーで発生するフライアッ
シュから浮遊選鉱または風簸によって得られるフライアッシュバルーンなどが挙げられる。
ガラス質粉末(b)は、このようなガラス質気泡体を通常の方法、例えば、ハンマーミルなどの衝撃力により粉砕する方法、ジェットミルなどの流体エネルギーで粒子を衝突させて粉砕する方法などにより得られる。粉砕に供するガラス質気泡体の種類(材質、空隙率、仮比重、粒径など)、およびそれを粉砕する条件(強度、速度など)により、種々の「見かけ比重」および「アマニ油に対する吸油能」を有するガラス質粉末が得られる。例えば、同一の空隙率、仮比重を有するガラス質粉末を用いた場合、粉砕強度を強くするほど吸油能、比重は小さくなり、逆に弱くすると吸油能、比重は大きくなる。また、同一の粉砕条件であれば、ガラス質気泡体の空隙率が大きければ、得られるガラス質粉末の吸油能は大きく、見かけ比重は小さくなり、ガラス質気泡体の仮比重が大きければ得られるガラス質粉末の吸油能は小さく、見かけ比重は大きくなる。
このようなガラス質気泡体の種類と粉砕条件とを適宜調整することにより、所望の「見かけ比重」および「アマニ油に対する吸油能」を有するガラス質粉末(b)を得ることができる。
このようにして得られるガラス質粉末(b)は、個々の粒子が不規則な形状の細片形状を有している。本発明において「不規則な形状の細片」とは、個々の粒子において、相同性、相似性が低いことを表し、換言すれば不定形ということができる。このような形状は、電子顕微鏡によって観察することができる。
このようなガラス質粉末(b)を含有する農薬固形成分は、種籾に農薬活性成分を均一に付着させることができ、さらに粉衣処理時に籾がべとつくことがない。
さらに、ガラス質粉末(b)は、その見かけ比重が0.01〜0.1、好ましくは0.02〜0.08、さらに好ましくは0.03〜0.07であることが望ましい。このような見かけ比重のガラス質粉末(b)を含んでなる農薬固形製剤は、種籾に均一に付着することができ、農薬活性成分の効果を効率的に得ることができるとともに、薬害の発生を抑えることができる。
本発明における「見かけ比重」とは、農薬公定検査法に準じた方法により得られる測定値である。農薬公定検査法に準じた方法とは、内径50mm容積100mLの金属製円筒容器の上に、目開き180μmの標準フルイをおき(フルイ網と容器上端との距離が20cm)、フルイ網上に試料を入れ、ハケで軽くはき落として容器内を満たす。ただちにスライドグラスを用いて余剰分をすり落として秤量し、内容物の重量(Ag)を求め、次式によって見かけ比重を算出する。
式:見かけ比重=A/100
ガラス質粉末のアマニ油に対する吸油能は、一般的に10〜500ml/100gのものが知られているが、本発明のガラス質粉末(b)の吸油能は、好ましくは100〜400ml/100g、さらに好ましくは200〜300ml/100gであることが望ましい。アマニ油への吸油能が100ml/100g未満であると、粉衣処理時に籾がべとつき、400ml/100gを超えると農薬固形製剤の種籾への付着が悪くなるため好ましくない。
ガラス質粉末のアマニ油への吸油能は、吸油量測定法(JIS K5101)に準じて測定され
る。具体的には、次のように測定される。
ガラス質粉末1gをガラス板にとり、煮アマニ油をビューレットから少量ずつ試料の中央に滴下し、そのつど全体をヘラで、充分に練り合わせる。滴下および練り合わせの操作
を繰り返し、全体が初めて固いパテ状の一つのかたまりとなり、鋼ヘラでラセン状に巻き起こる点を終点とする。次式により、ガラス質粉末のアマニ油への吸油能(ml/100g)を求める。
式:〔煮アマニ油使用量(ml)/ガラス質粉末(g)〕×100
このガラス質粉末(b)を含んでなる農薬固形製剤は、種籾に均一に付着することができ、農薬活性成分が効率よく付着する。したがって、農薬活性成分による薬害の発生、効果の変動を抑制することができる。
このような効果を有するガラス質粉末(b)は、農薬製剤に含有させることにより農薬活性成分の付着性を向上させることができるため、各種の農薬活性成分の付着性改良剤として好適に用いることができる。
(c)非イオン界面活性剤、陰イオン性界面活性剤
本発明で用いられる非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤としては、特定の界面活性剤に限定されるものではないが、以下のものを例示することができる。
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなど)、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテル(ポリオキシエチレンアルキレンアリールフェニルエーテルなど)、ポリオキシエチレンアルキレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、フッ素系界面活性剤(パーフルオロアルキルカルボン酸など)、シリコーン系界面活性剤(ポリオキシアルキレンジメチルポリシロキサンコポリマーなど)、アセチレングリコール系界面活性剤(2,4,7,9-テトラメチル-デシン-4,7-ジオールなど)などが挙げられる。これらは1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
陰イオン性界面活性剤としては、ポリカルボン酸型界面活性剤、リグニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェート、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルリン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩など)、アルキル硫酸塩(ラウリル硫酸ナトリウム塩など)などが挙げられる。これらは1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
上記のうち、非イオン性界面活性剤としてはポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルが好ましく、陰イオン性界面活性剤としてはアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、リグニンスルホン酸塩が好ましい。本発明に用いられる界面活性剤(c)は、これらから選ばれる1種または2種以上を組み合わせて用いることが好ましい。このような界面活性剤(c)を用いることにより、農薬活性成分の付着性をさらに向上させることができ、農薬活性成分の効果を向上させることができる。
また、非イオン性界面活性剤と陰イオン性界面活性剤とを併用する場合、特に限定されないが、非イオン性界面活性剤1重量部に対して陰イオン性界面活性剤を0.5〜5重量部となる量で用いることが好ましい。
(d)無機質担体、有機質担体
本発明で用いられる無機質担体、有機質担体としては、特定のものに限定されないが、以下のものを例示することができる。
無機質担体としては、クレー、タルク、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ジークライト、セリサイト、酸性白土、珪石、ケイソウ土、ベントナイト、軽石、ゼオライト、バーミキュライト、ホワイトカーボンなどが挙げられるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
有機質担体としては、鋸屑、藁、パルプ、モミガラ、グルコース、フルクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、デンプン、デキストリンなどの単糖類、二糖類、多糖類などが挙げられるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
この中で、種籾へのべとつきを抑える点から無機質担体を用いるのが好ましく、無機質担体としてクレーを用いるのがより好ましい。
その他の成分
本発明の農薬固形成分には、必要に応じて、防腐防微剤や、農薬活性成分の安定化剤などを添加することができる。
防腐防微剤としては、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、パラクロロ−メタキシレノール、パラオキシ安息香酸ブチルなどが挙げられ、農薬活性成分の安定化剤としては、酸化防止剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤などが挙げられる。
また、本発明の農薬固形製剤が粒状物である場合には、必要に応じて粘結剤が使用される。粘結剤としては、特に限定されないが、天然物由来の粘結剤、合成物質の粘結剤などが用いられる。
天然物由来の粘結剤としては、例えば、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、カルボキシメチルデンプン、デキストリン、プルラン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、デキストラン、マンナン、ペクチン、トラガントガム、マンニット、ソルビトール、アルギン酸プロピレングリコールエステル、グアーガム、ローカストビーンガム、アラビアゴムあるいはキサンタンガム等の糖質系のものや、ゼラチン、カゼイン等の蛋白質系のものなどが挙げられる。
合成物質の粘結剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、エチレン・プロピレンブロックポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
このような各成分を用い、以下のようにして本発明の農薬固形製剤を調製することができる。
農薬固形製剤
本発明の農薬固形製剤は、粉状物(粗粉状、微粉状)または粒状物(細粒状、微粒状)の固形製剤として得ることができる。これらの形状の製剤は、特に限定されず一般的な製造方法で調製することができる。
具体的には、以下のようにして製造することができる。
粉状の農薬固形製剤は、(a)農薬活性成分としてペフラゾエートと、(b)ガラス質粉末と、(c)非イオン性界面活性剤および/または陰イオン性界面活性剤と、必要に応じて(d)無機質担体および/または有機質担体と、さらに必要に応じて他の成分とを、ハンマーミルなどで混合粉砕して調製することができる。
一方、粒状の農薬固形製剤は、まず(a)農薬活性成分としてペフラゾエートと、(b)ガラス質粉末と、(c)非イオン性界面活性剤および/または陰イオン性界面活性剤と、必要に応じて(d)無機質担体および/または有機質担体と、さらに必要に応じて他の成分とを混合粉砕する。さらに、得られた粉砕物に必要に応じて水、粘結剤や溶剤を加えて混練りし、次いで押し出し型造粒機などで造粒した後、整粒し、乾燥し、篩別して調製することができる。
本発明の農薬固形製剤は、種籾に粉衣処理ができれば、いずれの粒子径の固形製剤であっても利用できる。一般的には粒子径が1700μm以下の農薬固形製剤、すなわち、粒子径が300μm〜1700μmである細粒状、106μm〜300μmの微粒状、45μm〜106μmの粗粉状、0.1μm〜45μmの微粉状の農薬固形製剤が用いられる。この中で粒子径0.1μm〜45μmの微粉状のものが種籾に均一に処理できるという点で好ましい。
本発明において「粒子径」とは、JIS規格の標準フルイを用い、フルイの目開きによって得られる粒度区分を示し、例えば「粒子径300μm〜1700μm」の場合、目開き1700μmのフルイを通過し、目開き300μmのフルイを通過しない粒子が95重量%以上含まれることを意味する。
そして、それぞれの粒子径の範囲に含まれる粒子の重量比率は、次の測定法により測定することができる。
例えば、粒子径が300μm〜1700μmの場合、JIS規格の標準フルイを用い、目開き1700μmのフルイを通過し、目開き300μmのフルイを通過しない粒状物の重量を測定し、測定に供した試料全量に対する重量%を算出する。
また、粒子径が0.1μm〜45μmの粉状物の場合は、以下の方法で測定する。
粒子径が45μm以下の粒子については、「昭和50年7月25日農林水産省告示第71号の粉末度測定法」により測定することができる。具体的には、試料50gを200ml容のビーカーにとり、界面活性剤1%を含む水60〜80mlを加え、ガラス棒を用いてよく練り混ぜて分散させ、分散液を目開き45μmの標準フルイ上に移す。さらに、このビーカーに水100mlを注ぎ加え、同様にフルイ上に移し、この操作を繰り返し行い、ビーカー内の全ての試料をフルイ上に移す。次に、ゴム管から毎分4〜5Lの流量で水を放出させ、フルイ上の試料に注ぎかけながら、フルイを水平に振り動かして試料を通過させる。フルイを通過した水の中に試料がほとんど認められなくなったら、フルイ網上に残った試料を網の隅に寄せ集め、注水を止める。試料に少量の水を洗ビンで吹き付けて残留する試料を蒸発皿に洗い移し、しばらく静置して上澄み液を傾斜して捨て、水浴上で乾燥する。乾燥後、蒸発皿に残った残留物を秤量し(Xg)、次式により試料全量に対する重量A(%)を算出する。
式:A(%)=[(試料全量(50g)−残留物量(Xg))/試料全量(50g)]×100
一方、粒子径が0.1μm以下の粒子については、農薬固形製剤の粒度分布をレーザー回折式粒度分布測定装置により測定する。この測定結果により、粒子径が0.1μm以下の粒子の試料全量に対する重量B(%)を求める。
以上のようにして得られたA、B値から、粒子径0.1μm〜45μmの粉状物の試料全量に対する重量%を次式により算出する。
式:A−B(%)
本発明の農薬固形製剤は、農薬固形製剤を100重量%とした場合に、
(a)農薬活性成分であるペフラゾエートを0.1〜90重量%、好ましくは1〜80重量%の量で、
(b)ガラス質粉末を2重量%以上、好ましくは5〜80重量%の量で、
(c)非イオン性界面活性剤および/または陰イオン性界面活性剤を0.1〜30重量%、好ましくは0.3〜20重量%の量で含んでなり、
必要に応じて添加される(d)無機質担体および/または有機質担体は、農薬固形製剤中の(a)農薬活性成分、(b)ガラス質粉末、(c)界面活性剤以外の残部として、製剤全体として100重量%になるように添加される。
本発明の農薬固形製剤は、このような組成であることにより種籾の表面に付着するまでの時間が短縮され、粉衣処理の作業性が向上すると共に、種籾に農薬活性成分を均一に付着させることができる。したがって、薬害の発生、効果の変動を抑制でき、さらに、農薬固形製剤が付着した種籾のべとつきが抑えられ、播種時の作業性が向上する。
一方、ガラス質粉末(b)を各種農薬活性成分の付着性改良剤として用いる場合、この付着性改良剤には、さらに前記無機質担体および/または有機質担体が含まれていてもよく、さらに必要に応じて界面活性剤、その他の担体、増量剤などが含まれていてもよい。この付着性改良剤は、いずれの農薬活性成分に対しても用いることができ、また製剤形態も特に制限されるものではない。
このような本発明の農薬固形製剤(または本発明の付着性改良剤を用いた農薬固形製剤)を用いて、以下のようにして種籾の粉衣処理を行うことができる。
種籾の粉衣処理方法
本発明の種籾の粉衣処理方法は、以下のような方法で行われる。
(1)オートリバース混合機、ポットミキサー等を用い、乾燥種籾100gに対し、水2.5リットルを添加し、混合攪拌後、農薬固形製剤を加えて混合攪拌する一般的な粉衣処理方法。
(2)特開平11−28006号公報、特開平11−49612号公報に記載の法またはそれに準じた方法。すなわち、種籾を浸種して水を充分に吸水させ(積算温度として60〜100℃・日)、この浸種済みの種籾を種子消毒活性成分を含有する農薬固形製剤で粉衣処理する方法。
本発明の農薬固形製剤は、上記(2)の処理方法への適用性がより高い。
粉衣処理する際に用いられる農薬固形製剤の重量は、一般に乾燥種籾100重量%に対し、0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜2重量%の量であることが望ましい。この範囲で農薬固形製剤を用いることにより、該製剤が種籾の表面に均一に付着し、さらに作業性にも優れる。
[実施例]
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例、比較例においては以下の材料を使用した。
<使用材料>
(a)農薬活性成分(種子消毒成分)
ペンタ−4−エニル=N−フルフリル−N−イミダゾール−1−イルカルボニル−DL−ホモアラニナート(一般名:ペフラゾエート)
(b)ガラス質粉末
パーライト、シラスバルーン、フライアッシュバルーンを用い、前記の方法で調製したものを用いた。なお、ガラス質粉末(b)の見かけ比重、アマニ油に対する吸油能は前述の方法に従って測定した。
また、実施例、比較例において、農薬固形製剤の種籾への付着の均一性を確認しやすくするため、製剤が淡灰色に着色するように少量(1重量部)のカーボンブラックを添加した。
[実施例1]
(粉状の農薬固形製剤の調製)
(a)ペフラゾエート 10重量部、(b)天然ガラス質気泡体(パーライト)を粉砕して得られた不規則な形状なガラス質粉末(見かけ比重0.05、アマニ油に対する吸油能250ml/100g) 40重量部、(c)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート(非イオン性界面活性剤)1重量部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム塩(陰イオン性界面活性剤)2重量部、(d)クレー 46重量部、およびカーボンブラック 1重量部を量り取り(合計100重量部)、粗混合した後、ハンマーミル(製品名:アトマイザー、不二パウダル株式会社製)を用いて混合し、粉状の農薬固形製剤を得た。昭和50年7月25日農林水産省告示第71号の粉末度測定法により、粒度を測定した結果、粒度区分0.1μm〜45μmに95重量%以上の粒子を含んでいた。
[実施例2〜14、比較例1〜5]
実施例1において、表1に示す成分および添加量とした以外は、実施例1と同様に粉状の農薬固形製剤を調製した。
[実施例15]
(粒状の農薬固形製剤の調製)
(a)ペフラゾエート 10重量部、(b)天然ガラス質気泡体(パーライト)を粉砕して得られた不規則な形状なガラス質粉末(見かけ比重0.05、アマニ油に対する吸油能250ml/100g) 40重量部、(c)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート(非イオン性界面活性剤)1重量部およびラウリル硫酸カルシウム塩(陰イオン性界面活性剤)2重量部、(d)クレー 41重量部、カーボンブラック 1重量部、さらにデキストリン(粘結剤) 5重量部を量り取り(合計100重量部)、粗混合した後、ハンマーミル(製品名:アトマイザー、不二パウダル株式会社製)を用いて混合した。この混合物100重量部に対し、水30部を添加し、双腕ニーダ(不二パウダル株式会社製)で混練する。次に、0.6mmのスクリーンを付けた押し出し型造粒機(日本薬業株式会社製)で造粒し、整粒した後、50℃で30分間流動乾燥した。乾燥後、標準フルイを用いて「300μm〜850μm」の粒径区分に篩別して、粒状の農薬固形製剤を得た。
[実施例16〜28、比較例6〜10]
実施例15において、表2に示す成分および添加量とした以外は、実施例15と同様に粉状の農薬固形製剤を調製した。なお、加水量は適宜調整して行った。
次に、以下の試験例により本発明の効果を確認した。
[試験例]
農薬固形製剤の種籾への付着性
図1に示すような種子粉衣装置10を用いた。種子粉衣装置10は、架台12と、架台12から略垂直方向に固定された支柱14とを有し、支柱14の略中央部には、回転制御手段16が設けられている。回転制御手段16は、回転制御手段16を挿通している回転軸18の回転数を制御可能に構成されており、回転軸18は水平方向に対し斜め上方向に30°となるように固定されている。回転軸18の上端部には、5リットル容量の円筒容器20が固定されており、回転軸18を介して回転制御手段16により回転数が制御可能に構成されている。円筒容器20は水平方向に対し斜め上方向に30°となる位置に設置されている。
種子粉衣は、この円筒容器20内に、浸種により充分に吸水させた種籾22(乾燥籾として1kg)を入れ、回転軸18を介して回転制御手段16により円筒容器20を75rpmで回転させた。回転させながら、実施例1〜28、比較例1〜10において調製した農薬固形製剤10gを一度に投入し、投入直後より、農薬固形製剤が種籾に付着するまでの時間を測定した。「付着するまでの時間」は、農薬固形製剤が円筒容器20内に認められなくなった時点を測定した。
農薬固形製剤が認められなくなった時点で回転を止めて種籾を取り出し、種籾表面への農薬固形製剤の付着の均一性、種籾のべとつきの程度を以下の基準により目視にて観察した。なお、農薬固形製剤が付着するまでの時間は、投入直後から10分経過するまで観察し、10分経過時において農薬固形製剤が円筒容器20内に認められる場合は、以下の「付着の均一性」の評価基準を「×」とし、付着時間を「>10(分)」とした。
<付着の均一性 評価基準>
○ : 農薬固形製剤が種籾に均一に付着している。
△ : 農薬固形製剤が種籾に付着しているが、着色に濃淡が認められる。
× : 農薬固形製剤が種籾に付着しているもの、付着していないものが認め
られる。
<種籾のべとつき 評価基準>
○ : 種籾にべとつきが認められない。
△ : 種籾同士が付着しやすい傾向にあるが、容易にほぐれる。
× : 種籾がかなりべとつき、種籾同士が付着する。
次に、回転を止めた円筒容器20内の種籾から、無作為に1gずつ5ヵ所サンプリングし、種籾に付着した農薬活性成分を分析し、種籾1gあたりに付着した有効成分量を求めた。
また、5ヵ所の分析値から平均値、標準偏差値を算出し、これらの値から下記式によりCVを求めた。
式 ; CV(%)=(標準偏差値/平均値)×100
試験結果を表1〜2に示す。
図1は、実施例において用いられる種子粉衣装置の概略側面図である。
符号の説明
10 ・・・ 種子粉衣装置
12 ・・・ 架台
14 ・・・ 支柱
16 ・・・ 回転制御手段
18 ・・・ 回転軸
20 ・・・ 円筒容器
22 ・・・ 種籾(浸種済み)

Claims (9)

  1. (a)農薬活性成分として下記式で表されるペンタ−4−エニル=N−フルフリル−N−イミダゾール−1−イルカルボニル−DL−ホモアラニナートと、
    (b)ガラス質気泡体を粉砕して得られ、見かけ比重が0.01〜0.1であり、かつアマニ油に対する吸油能が100〜400ml/100gである不規則な形状の細片からなるガラス質粉末と、
    (c)非イオン性界面活性剤および/または陰イオン性界面活性剤と
    を含んでなることを特徴とする種籾粉衣用農薬固形製剤。
  2. (a)農薬活性成分として上記式で表されるペンタ−4−エニル=N−フルフリル−N−イミダゾール−1−イルカルボニル−DL−ホモアラニナートと、
    (b)ガラス質気泡体を粉砕して得られ、見かけ比重が0.01〜0.1であり、かつアマニ油に対する吸油能が100〜400ml/100gである不規則な形状の細片からなるガラス質粉末と、
    (c)非イオン性界面活性剤および/または陰イオン性界面活性剤と、
    (d)無機質担体および/または有機質担体と
    を含んでなることを特徴とする請求項1に記載の種籾粉衣用農薬固形製剤。
  3. ガラス質気泡体がパーライトであることを特徴とする請求項1または2に記載の種籾粉衣用農薬固形製剤。
  4. ガラス質粉末(b)のアマニ油に対する吸油能が200〜300ml/100gであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の種籾粉衣用農薬固形製剤。
  5. 非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、およびポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルからなる群より選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の種籾粉衣用農薬固形製剤。
  6. 陰イオン性界面活性剤が、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、およびリグニンスルホン酸塩からなる群より選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の種籾粉衣用農薬固形製剤。
  7. 非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、およびポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルからなる群より選ばれる1種または2種以上と、
    陰イオン性界面活性剤として、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、およびリグニンスルホン酸塩からなる群より選ばれる1種または2種以上とを組み合わせて使用することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の種籾粉衣用農薬固形製剤。
  8. 農薬固形製剤が、粒子径0.1μm〜45μmの微粉状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の種籾粉衣用農薬固形製剤。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の種籾粉衣用農薬固形製剤を用いることを特徴とする種籾の粉衣処理方法。
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