JP2000204001A - 粒状農薬水和剤 - Google Patents

粒状農薬水和剤

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水中崩壊性、分散性、懸垂性および再分散性
が良好な粒状農薬水和剤を提供することを目的とする。 【構成】 農薬活性成分ベントナイトおよび天然
ガラス質気泡体を粉砕して得られた不規則な形状からな
る細片の平均粒子径が5μm〜100μmのガラス質粉
末を含有することを特徴とする、粒状農薬水和剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中崩壊性、分散
性、懸垂性および再分散性の良好な粒状農薬水和剤(以
下、「DF剤」と称する)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、水で希釈して散布する高濃度
農薬製剤として、乳剤、フロアブル剤、水和剤等があ
る。しかし、それらの剤型には問題点がある。例えば乳
剤は多量の有機溶媒を担体とするため、引火性、臭気、
毒性、刺激性などの安全性の問題があり、フロアブル剤
は長期間保存後の分散粒子の凝集、沈降などの問題があ
り、また、水和剤については微粉末状の製剤であるた
め、製造時および薬液調製時の微粉末の飛散や、薬剤計
量の煩雑さが問題となっている。そこで、これらの問題
を解すべく、水和剤を造粒して粒状化する試みがなされ
ている。
【0003】また、天然ガラス質気泡体を粉砕して得ら
れたガラス質粉末を使用したものとしては、例えば、農
薬活性成分および天然ガラス質気泡体を粉砕して得られ
た不規則な形状からなる細片の平均粒子径が100μm
以下のガラス質粉末を含有する粒状農薬水和剤(特開平
8−143403号)、農薬活性成分、天然ガラス質気
泡体を粉砕して得られた不規則な形状からなる細片の平
均粒子径が5μm〜100μmのガラス質粉末、ラウリ
ル硫酸塩、ラウリル硫酸塩以外の陰イオン界面活性剤、
粘結剤、固体担体を含有する農薬粒状水和剤(特開平9
−301801号)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
DF剤は、DF剤を水中に投入したとき、容易には粒
子が崩壊しない、崩壊後の分散性、懸垂性が十分では
ない、また、天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた
粉末を含有する粒状農薬水和剤は、経時的に沈降したも
のの再分散性が悪いなどの問題点があり、このような欠
点のないDF剤の開発が望まれているのが実状である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点を解決すべく鋭意研究した。その結果、製剤組成
中に農薬活性成分、ベントナイト、天然ガラス質気泡体
を粉砕して得られた平均粒子径が100μm以下のガラ
ス質粉末を含有するDF剤が、従来のDF剤に比べ予想
外に水中崩壊性、分散性、懸垂性および再分散性が良好
になり、前記した課題を解決しうることを見出し、本発
明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、農薬活性成分ベ
ントナイトおよび天然ガラス質気泡体を粉砕して得ら
れた平均粒子径100μm以下のガラス質粉末を必須成
分として含有する粒状農薬水和剤に関する。
【0007】本発明では、天然ガラス質気泡体を100
μm以下、好ましくは、5μm〜80μm、さらに好ま
しくは10〜30μmの平均粒子径を有するような微細
粒子状に粉砕することにより、個々の粒子が不規則な形
状の細片となって造粒時の粒子の密度を低く保ち、崩壊
性および分散性の良好な農薬製剤を得ることができる。
【0008】仮に、天然ガラス質気泡体の未粉砕品を用
いた場合には、水面に粒子が浮上し、分散性、懸垂性が
悪化する。
【0009】したがって、本発明においては、天然ガラ
ス質気泡体を粉砕して平均粒子径が100μm以下、好
ましくは、5μm〜80μm、さらに好ましくは10μ
m〜30μmの粉末とすることが重要である。
【0010】また、従来、ベントナイトを使用すると、
粒子が硬くなってしまい、崩壊性が著しく劣るという欠
点をもっていた。しかし、天然ガラス質気泡体を粉砕し
て得られた平均粒子径が100μm以下のガラス質粉末
と併用することにより、意外にも、崩壊性の劣化および
分散性は改善され、また、懸垂性および経時的に沈降し
たものの再分散性の良好な農薬製剤を得ることができ
る。
【0011】また、本発明のDF剤の粒径は、物理性の
面から0.1mm〜1.0mmが好ましい。
【0012】本発明DF剤で用いられる農薬活性成分
は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調整剤など一般
に農薬として使用されるものであればよい。また、これ
らの一種または二種以上を併用してもよい。このような
農薬活性成分としては例えば次のようなものがあげられ
るが、本発明で適用しうる農薬活性成分はこれらの例示
のみに限定されるものではない。
【0013】殺虫剤の例 MEP、マラソン、DDVP、アセフェート、DEP、
NAC、カルタップ、テトラジホンなど。
【0014】殺菌剤の例 塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、水酸化第二銅などの無機
銅、8−ヒドロキシキノリン銅などの有機銅、フサライ
ド、メタラキシル、ペフラゾエート、カスガマイシン、
バリダマイシン、オキソリニック酸、イミベンコナゾー
ル、イプコナゾールなど。
【0015】除草剤の例 MCPAチオエチル、ビフェノックス、ブタクロール、
ダイムロン、CAT、シメトリン、ベンタゾン、ブタミ
ホス、DBNなど。
【0016】植物成長調整剤の例 エテホン、インドール酢酸、エチクロゼート、クロキシ
ホナック、ジクロルプロップ、1−ナフチルアセトアミ
ド、4−CPA、ベンジルアミノプリン、ホルクロルフ
ェニュロン、コリン、ジベレリンなど。
【0017】これらの農薬活性成分の製剤中への添加量
は、特に限定されるものではないが、一般的には製剤全
量の0.01〜90重量%、好ましくは、0.1〜60
重量%である。
【0018】なお、これらの農薬活性成分名は、「農薬
ハンドブック1994年版」(社団法人 日本植物防疫
協会発行)に記載の一般名などである。
【0019】本発明の天然ガラス質気泡体を粉砕して得
られる粉末は、黒曜石、真珠岩、松脂岩などの天然ガラ
ス質およびシラス由来のものであるが、真珠岩、シラス
由来のものがより望ましい。これらのガラス質気泡体を
粉砕して得られる粉末は、天然ガラス質物質を通常の方
法で加熱して発泡させた焼成パーライトおよびシラスバ
ルーンあるいは市販品を、通常の粉砕機で平均粒子径1
00μm以下に粉砕したものである。ガラス質気泡体を
粉砕して得られる粉末の粒子径が100μmを超える粒
子径になると、造粒後の粒子の硬度が弱くなり、粉化し
やすくなったり、水中での崩壊性、分散性も悪くなるな
どの問題がある。また、平均粒子径が5μm未満では造
粒手段とも関係するが、一般的に造粒後の粒子の硬度が
強くなり、水中での崩壊性が悪くなる。したがって、平
均粒子径は5μm以上で100μm以下、好ましくは5
〜80μm、さらに好ましくは10〜30μmとすべき
である。
【0020】このような天然ガラス質気泡体を粉砕して
得られる粉末は、一種または二種以上を併用しても何ら
問題はなく、製剤中に2重量%以上、このましくは5〜
80重量%添加するのがよい。
【0021】本発明のベントナイトは、有機ベントナイ
ト以外のもので、主成分がモンモリロナイトであるとこ
ろの、ソジウムベントナイト(主成分は、ソジウムモン
モリロナイト)またはカルシウムベントナイト(カルシ
ウムモンモリロナイト)であればよい。このようなベン
トナイトは、一種または二種以上を併用しても何ら問題
はないが、添加量が製剤中に0.1重量%未満では、D
F剤の水希釈時の懸垂性および再分散性が悪くなり、ま
た、添加量が製剤中に15重量%より多くなると、DF
剤の水希釈時の崩壊性および分散性が悪くなるため、製
剤中に0.1〜15重量%、好ましくは0.3〜10重
量%添加するのがよい。
【0022】また、有機ベントナイトは、DF剤の水希
釈時の崩壊性、分散性を悪化させるため好ましくない。
【0023】本発明では、必要に応じて一般に用いられ
る界面活性剤、粘結剤、防腐防黴剤、農薬活性成分の安
定化剤、無機担体および有機担体などの増量剤を用いる
ことができる。
【0024】使用できる界面活性剤は、非イオン界面活
性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性
界面活性剤などがある。
【0025】非イオン界面活性剤の例としては、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルアリールエ−テル、ポリオキシエチレンスチリル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリ
オキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオキシ
エチレンアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキレングリコール、ポリオキシエチレ
ン、ポリオキシプロピレンブロックポリマー、フッ素系
界面活性剤(パーフルオロアルキルカルボン酸など)、
シリコーン系界面活性剤(ポリオキシアルキレンジメチ
ルポリシロキサンコポリマーなど)、アセチレングリコ
ール系界面活性剤(2,4,7,9,−テトラメチル−
デシン−4,7−ジオールなど)などがあるが、これら
の例示のみに限定されるものではない。
【0026】陰イオン界面活性剤の例としては、リグニ
ンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジア
ルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリールエーテルサルフェート、アルキルナフタレン
スルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエ
ーテルサルフェート、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
アルキル硫酸塩などがあるが、これらの例示のみに限定
されるものではない。
【0027】陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤
としては、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩、
アルキルベタイン、アミンオキサイドなどがあるが、こ
れらの例示のみに限定されるものではない。
【0028】添加量は効果、経済性より製剤中に0.1
〜30重量%が好ましく、さらに好ましくは、製剤中に
0.3〜20重量%である。
【0029】本発明において製剤の硬度が望まれる場合
には粘結剤が使用される。粘結剤は慣用されているいか
なるものでもよく、例えば天然物由来のものとしてはセ
ルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、デンプン、カルボキシメチルデンプン、プ
ルラン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウ
ム、デキストラン、マンナン、ペクチン、トラガントガ
ム、マンニット、ソルビトール、アルギン酸プロピレン
グリコールエステル、グアーガム、ローカストビーンガ
ム、アラビアゴムあるいはキサンタンガム等の糖質系の
ものや、ゼラチン、カゼイン等の蛋白質系のものがあ
り、合成物質のものとしては、ポリビニルアルコール、
ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、エ
チレン・プロピレンブロックポリマー、ポリアクリル酸
ナトリウム、ポリビニルピロリドン、などが挙げられ
る。
【0030】粘結剤の種類および使用量は本発明の製剤
の所望の崩壊性を考慮して決定されるべきであるが、使
用量は、効果、経済性より製剤中に0.1〜40重量%
が望ましい。
【0031】また使用できる防腐防黴剤としては、ソル
ビン酸、ソルビン酸カリウム、パラクロロ−メタキシレ
ノール、パラオキシ安息香酸ブチルなどが挙げられ、農
薬活性成分の安定化剤として、酸化防止剤、紫外線防止
剤、結晶析出防止剤などを必要に応じて添加してもよ
い。本発明に使用する可能な無機担体の例には、クレ
ー、タルク、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ジーク
ライト、セリサイト、酸性白土、珪石、ケイソウ土、軽
石、ゼオライト、バーミキュライト、ホワイトカーボン
などがあり、有機担体の例には、鋸鉄、藁、パルプ、モ
ミガラ、デンプン、デキストリン、グルコース、フルク
トース、マルトース、シュークロース、ラクトースなど
のごとき単糖類、二糖類、寡糖類の糖類、などがある。
【0032】
【実施例】本発明の農薬粒状水和剤は、以下説明する方
法によって容易に調製できる。農薬活性成分、ベントナ
イト、ガラス質気泡体を粉砕して得られた平均粒子径5
〜100μmのガラス質粉末からなる粉体混合物を、必
要があれば界面活性剤、粘結剤、無機あるいは有機担
体、防腐防黴剤、農薬活性成分安定化剤などと混合し、
加水混練して押し出し造粒機を用いて造粒後、乾燥、整
粒する。取扱い上の便宜、製剤の崩壊性を考慮して、一
般的には粒径は0.1〜10mmの範囲で適宜調整する
のがよい。また、粉体混合物に加水しながら転動造粒機
にて造粒し乾燥、整粒してもよい。さらに粉体混合物を
水に分散させ、噴霧乾燥造粒機により製造してもよい
し、粉体混合物を流動させながら、粘結剤水溶液などを
スプレーして造粒する流動層造粒機によって製造しても
何ら問題ない。
【0033】次に、実施例および比較例を示して本発明
をさらに具体的に説明する(各実施例、比較例に示した
No.は表中のNo.に相当する)。
【0034】なお、平均粒径は、コールターカウンター
(Coulter Electronics Inc.
製)粒度分布測定機で測定し、粒子の体積中粒径として
求めたものである。また、部とあるのは、すべて重量部
を意味する。
【0035】実施例1 カスガマイシン塩酸塩1.2部、フサライド15.0
部、ソジウムベントナイト(クニミネ工業(株)の商品
名「クニゲルVA」)3.0部、真珠岩由来の天然ガラ
ス質気泡体を粉砕して得られた粉末(三井金属鉱業株式
会社製の商品名「ロカヘルプ439」、平均粒子径10
μm)15.0部、リグニンスルホン酸ナトリウム1
0.0部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル1.0
部、デキストリン3.0部およびクレー51.8部をハ
ンマーミル(不二パウダル株式会社製)で混合後、この
混合物100部に対し、水7部を添加し、双腕ニーダー
(不二パウダル株式会社製)で混練混合する。次に、
0.6mm径のスクリーンを付けた押し出し造粒機(日
本薬業株式会社製)で造粒し、さらに流動層乾燥機(不
二パウダル株式会社製)で乾燥後篩別し、粒径0.25
〜1.0mmのDF剤を得た。
【0036】実施例2〜4 実施例1のベントナイトおよび天然ガラス質気泡体を粉
砕して得られた粉末を表1記載の平均粒子径および量に
置き換えて、クレーを用いて100部とし、実施例1に
準じて調製した。
【0037】実施例5 カスガマイシン塩酸塩1.2部、フサライド15.0
部、ソジウムベントナイト(クニミネ工業(株)の商品
名「クニゲルVA」)0.1部、シラス由来の天然ガラ
ス質気泡体(イチヂ化成株式会社製の商品名「ウインラ
イトMSB−3011」)を粉砕して得られた粉末(平
均粒子径15μm)20.0部、リグニンスルホン酸ナ
トリウム10.0部、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル1.0部、デキストリン3.0部およびクレー4
9.7部をハンマーミルで混合後、この混合物100部
に対し、水9部を添加し、双腕ニーダーで混練混合す
る。次に、0.6mm径のスクリーンを付けた押し出し
造粒機で造粒し、さらに流動層乾燥機で乾燥後篩別し、
粒径0.25〜1.0mmのDF剤を得た。
【0038】実施例6 カスガマイシン塩酸塩1.2部、フサライド15.0
部、カルシウムベントナイト(クニミネ工業(株)の商
品名「クニボンド」)8.0部、シラス由来の天然ガラ
ス質気泡体(イチヂ化成株式会社製の商品名「ウインラ
イトMSB−3011」)を粉砕して得られた粉末(平
均粒子径21μm)25.0部、リグニンスルホン酸ナ
トリウム10.0部、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル1.0部、デキストリン3.0部およびクレー3
6.8部をハンマーミルで混合後、この混合物100部
に対し、水12部を添加し、双腕ニーダーで混練混合す
る。次に、0.6mm径のスクリーンを付けた押し出し
造粒機で造粒し、さらに流動層乾燥機で乾燥後篩別し、
粒径0.25〜1.0mmのDF剤を得た。
【0039】実施例7 イミベンコナゾール30.0部、ソジウムベントナイト
(クニミネ工業株式会社製の商品名「クニゲルVA」)
0.7部、シラス由来の天然ガラス質気泡体(イチヂ化
成株式会社製の商品名「ウインライトMSB−301
1」)を粉砕して得られた粉末(平均粒子径8μm)1
0.0部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム
4.0部、ラウリル硫酸ナトリウム2.0部、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル0.5部、ポリビニルアル
コール1.0部およびクレー51.8部をハンマーミル
で混合後、この混合物100部に対し、水11部を添加
し、双腕ニーダーで混練混合する。次に、0.6mm径
のスクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒し、さらに
流動層乾燥機で乾燥後篩別し、粒径0.25〜1.0m
mのDF剤を得た。
【0040】実施例8〜9 実施例7のベントナイトおよび天然ガラス質気泡体を粉
砕して得られた粉末を表1記載の平均粒子径および量に
置き換えて、クレーを用いて100部とし、実施例7に
準じて調製した。
【0041】実施例10 MCPAチオエチル2.1部、ポリオキシエチレンスチ
リルフェニルエーテル1.0部およびドデシルベンゼン
スルホン酸カルシウム0.5部を混合後、ホワイトカー
ボン2.0部に吸油させ、カルシウムベントナイト(ク
ニミネ工業(株)の商品名「クニボンド」)12.0
部、真珠岩由来の天然ガラス質気泡体を粉砕して得られ
た粉末(三井金属鉱業株式会社製の商品名「ロカヘルプ
B−4」、平均粒子径28μm)50.0部、ラウリル
硫酸ナトリウム2.0部、カルボキシメチルセルロース
2.0部およびクレー28.4部をハンマーミルで混合
後、この混合物100部に対し、水15部を添加し、双
腕ニーダーで混練混合する。次に、0.6mm径のスク
リーンを付けた押し出し造粒機で造粒し、さらに流動層
乾燥機で乾燥後篩別し、粒径0.25〜1.0mmのD
F剤を得た。
【0042】実施例11〜12 実施例10のベントナイトおよび天然ガラス質気泡体を
粉砕して得られた粉末を表1記載の平均粒子径および量
に置き換えて、クレーを用いて100部とし、実施例1
0に準じて調製した。
【0043】実施例13 塩基性塩化銅84.1部、ソジウムベントナイト(クニ
ミネ工業株式会社製の商品名「クニゲルVA」)2.0
部、シラス由来の天然ガラス質気泡体(イチヂ化成株式
会社製の商品名「ウインライトMSB−3011」)を
粉砕して得られた粉末(平均粒子径15μm)5.0
部、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリ
ウム4.0部、ラウリル硫酸ナトリウム2.0部、メチ
ルセルロース1.0部、ラクトース1.9部をハンマー
ミルで混合後、この混合物100部に対し、水5部を添
加し、双腕ニーダーで混練混合する。次に、0.6mm
径のスクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒し、さら
に流動層乾燥機で乾燥後篩別し、粒径0.25〜1.0
mmのDF剤を得た。
【0044】比較例1 実施例1のソジウムベントナイト3.0部および天然ガ
ラス質気泡体を粉砕して得られた粉末15.0部を、全
量クレーに置き換えて、実施例1に準じて調製した。
【0045】比較例2 実施例2の天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた粉末
の30.0部を、全量クレーに置き換えて、実施例2に
準じて調製した。
【0046】比較例3 実施例3のソジウムベントナイトの15.0部を全量ク
レーに置き換えて、実施例3に準じて調製した。
【0047】比較例4 実施例6の天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた粉末
の平均粒子径(21μm)を、表1記載の粒子径(11
0μm)に置き換えて、実施例6に準じて調製した。
【0048】比較例5 実施例6の天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた粉末
の10.0部を全量クレーに置き換えて、実施例7に準
じて調製した。
【0049】比較例6 実施例8の天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた粉末
の平均粒子径(17μm)を、表1記載の粒子径(3μ
m)に置き換えて、実施例8に準じて調製した。
【0050】比較例7 実施例10のカルシウムベントナイト12.0部を全量
クレーに置き換えて、実施例10に準じて調製した。
【0051】比較例8 実施例11のベントナイト6.0部および天然ガラス質
気泡体を粉砕して得られた粉末65.0部を全量クレー
に置き換えて、実施例11に準じて調製した。
【0052】比較例9 実施例13のソジウムベントナイト2.0部を有機ベン
トナイト(日本有機粘土株式会社製の商品名「エスベン
W」)2.0部に置き換えて、実施例13に準じて調製
した。
【0053】比較例10 実施例13のシラス由来の天然ガラス質気泡体を粉砕し
て得られた粉末を、天然ガラス質気泡体の未粉砕物(平
均粒子径35μm)に置き換えて、実施例13に準じて
調製した。
【0054】
【発明の効果】本発明を実施すると、次のごとくの効果
がもたらされる。
【0055】第一に、本発明の粒状農薬水和剤を水中に
投入し、攪拌すると、粒子が容易に崩壊して水中に均一
に懸濁して分散し、十分な懸垂性が得られる。
【0056】第二に、本発明の粒状農薬水和剤は、水中
に投入してから均一な懸濁液を得た後、しばらく放置す
ると、下層部に沈殿物ができるが、攪拌すると再び均一
な懸濁液となる。
【0057】このように、本発明の粒状農薬水和剤は、
水中への崩壊性、分散性、懸垂性および再分散性がよ
い。
【0058】これらのことを立証するために、試験例を
示す。
【0059】試験例1 水中分散性試験 100ml容量の有栓シリンダーに、20℃の3度硬水
99.9mlを入れ、この上からDF剤0.1gを投入
する。このとき、水中での粒子の分散の仕方について観
察し、次の3段階に分けて評価した。
【0060】(評価基準) A:投入直後から分散がはじまり、シリンダー底部に到
達するまでに最初の粒径30%以下まで分散する。 B:粒子がシリンダーの底部に到達するまでに最初の粒
径の30〜70%まで分散する。 C:粒子は最初の粒径の70%以上の大きさのままシリ
ンダー底部に到達する。
【0061】結果は表1に示す。
【0062】試験例2 崩壊性試験 100ml容量の有栓シリンダーに、20℃の3度硬水
99.9mlを入れ、この上からDF剤0.1gを投入
し、シリンダー底部に到達してから1分後にシリンダー
を倒立させ、すべての粒子が崩壊するまでの倒立回数を
測定する。
【0063】結果は表1に示す。
【0064】試験例3 懸垂性試験 100ml容量の有栓シリンダーに、20℃の3度硬水
99.9mlを入れ、この上からDF剤0.1gを投入
し、シリンダー底部に到達してから1分後に、1分間に
30回、シリンダーを激しく倒立してふりまぜ、15分
間静置する。次に、10mlのホールピペットを液中に
入れ、その先端を液の中央に保ち、検液25mlを静か
に吸い取り、有効成分(A)の含量(g)を測定する。
そして、次の式により懸垂率(%)を算出する。
【0065】
【数1】
【0066】結果は表1に示す。
【0067】試験例4 再分散性試験 100ml容量の有栓シリンダーに、20℃の3度硬水
99.9mlを入れ、この上からDF剤0.1gを投入
し、シリンダー底部に到達してから1分後にシリンダー
を倒立させ、DF剤を完全に崩壊、分散させる。20℃
で2時間静置後、倒立させ、沈降物が完全に分散するま
での回数を測定する。
【0068】結果は表1に示す。
【0069】なお、表中のカスガマイシンは塩酸塩を示
す。また表中の「真珠岩」または「シラス」はそれぞれ
真珠岩またはシラス由来のものであることを示す。
【0070】
【表1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農薬活性成分ベントナイトおよび
    天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた不規則な形状か
    らなる細片の平均粒子径が5μm〜100μmのガラス
    質粉末を含有することを特徴とする、粒状農薬水和剤。
  2. 【請求項2】 天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた
    ガラス質粉末の平均粒子径が、5μm〜80μmである
    請求項1記載の粒状農薬水和剤。
  3. 【請求項3】 天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた
    ガラス質粉末が、焼成パーライトまたはシラスバルーン
    を粉砕した粉末であって、平均粒子径が、10μm〜3
    0μmである請求項1記載の粒状農薬水和剤。
  4. 【請求項4】 ベントナイトが、ソジウムベントナイト
    またはカルシウムベントナイトである請求項1記載の粒
    状農薬水和剤。
  5. 【請求項5】 粒状農薬水和剤の粒径が、0.1mm〜
    10mmである請求項1、2、3、4または5のいずれ
    か1項に記載の粒状農薬水和剤。
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