JP4557627B2 - 電子財布アプリケーションプログラム及び携帯端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば携帯電話機,PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System),PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、及びノート型のパーソナルコンピュータ装置等に設けて好適な電子財布アプリケーションプログラム及び携帯端末装置に関する。
今日において、決済機能を有する非接触式のICカードである電子マネーカード(電子財布装置)が知られている。この電子マネーカードは、使用に際して、駅,店舗,自宅等に設けられたリーダライタにより電子マネー情報のチャージを行う。この電子マネー情報のチャージが行われると、ユーザから予め届け出された銀行の口座から直接的に、或いはクレジット会社を介して間接的に、該チャージした分の金銭の引き落としがなされ、これにより電子マネーカードの使用が可能となる。
ユーザが商品やサービスを購入した際に、この電子マネーカードを、店舗等に設けられているリーダライタに近接させると、当該電子マネーカードとリーダライタとの間で非接触通信が行われ、電子マネーカード内の残高が、ユーザにより購入された商品やサービス等の代金が差し引かれた残高に書き換えられる。これにより、電子マネーカードをリーダライタにかざすだけ、瞬時に決済を完了させることができる。
このような電子マネーカードは、カード内に記憶されている電子マネー情報の書き換えを行うだけで決済を完了させることができるため、釣り銭や小銭の心配が要らず、スマートかつスムーズに決済を完了させることができる。
このような電子マネーカードの先行技術としては、特開平11−259765号の特許公開公報(特許文献1)に、電子財布が紛失若しくは故障した場合に、迅速に再発行を行うことを目的とした電子財布管理システムが開示されている。
この電子財布管理システムは、バックアップ要否判断手段が、電子財布装置が他の装置との間で金銭情報の授受を行う際に、予め定められたバックアップ条件に基づいてバックアップ処理の要否を判断し、このバックアップ要否判断手段により、バックアップを行うべきと判断された場合、バックアップ情報出力手段が、電子財布装置内の予め定められているバックアップ情報をバックアップ情報管理手段に供給する。そして、バックアップ情報管理手段が、このバックアップ情報出力手段から供給されたバックアップ情報を、バックアップ用データベースに格納する。
これにより、電子財布装置の情報が自動的にバックアップ用データベースにバックアップされ、電子財布装置が紛失若しくは故障した場合でも、該バックアップ用データベースに格納されたバックアップ情報に基づいて、迅速に電子財布装置を再発行することができる。
また、特開平11−110461号の特許公開公報(特許文献2)には、電子財布の利便性及びセキュリティ性を共に向上させることを目的とした電子財布システムが開示されている。この電子財布システムは、電子財布を、第1財布及び第2財布に仮想的に分割し、転送装置を用いたセキュリティの高い取引きの場合、暗証番号を用いた個人認証を通じて電子財布の第1財布から第2財布への預金額の転送を行い、利用装置を用いたセキュリティの低い取引きの場合、個人認証を必要とせずに、ICカードの第2財布で利用金額を利用する。
これにより、セキュリティの低い方の第2財布についてはよりプリペイドカードとしての使い勝手を向上させ、一方、セキュリティの高い方の第1財布についてはさらにセキュリティを向上させることができる。
特開平11−259765号公報 特開平11−110461号公報
ここで、現実の世界においては、財布に入っているお札やコインの枚数の減り方や、金銭使用時におけるお札やコインの受け渡しで、金銭を使用したことを実感することができ、また、金銭の使用後の残高も、財布内のお札やコインの枚数を数えることで直ぐに確認することができる。
しかし、電子マネーカードの場合、該電子マネーカードに記憶される残高は、一つの数値である。これは、金銭を、一塊りの数値として取り扱うことを意味する。電子マネーカードの残高は数値でのみ確認し得るのであるが、この残高を示す数値は、単なる数字の羅列であり、お札やコインのように見た目の物理量が無いため、ユーザの残高に対する感覚も薄れがちとなり、現実の世界と同様の感覚で電子マネーを使用することが困難となる問題があった。
また、電子マネーカードの場合、上記リーダライタに当該電子マネーカードをかざすだけで決済が完了し、実際の金銭の受け渡しは何ら生じないため、ユーザが金銭を使用したことを実感することができない問題があった。
また、電子マネーカードに記憶されている電子マネー情報は、実際のお札やコインが電子的にかたちを変えているだけで金銭的価値も同等なのであるが、実際のお札やコインを電子マネーに変換してしまうと、例えば子供にお年玉をあげる場合や、冠婚葬祭時においてご祝儀金や不祝儀金を渡す場合等、電子マネーのかたちでは金銭が使用し難い場面が存在する。
本発明は、電子マネーを、現実の世界のお札やコインと同様の感覚で使用可能とすることができ、また、現実の世界の財布の中の金銭を確認するときと同様の感覚で、電子マネーカードに記憶されている電子マネーの残高を確認可能として、現実の世界の財布の中の金銭の残高と同様の意識を、電子マネーの残高に対しても持たせることができると共に、場面を選ぶことなく電子マネーの使用を可能とすることができるような電子財布装置の提供を目的とする。
本発明は、
記憶領域が、少なくとも通常使用される金銭情報が記憶される通常使用金銭領域と、所定の操作がなされた際に使用される金銭情報が記憶される隠し金領域とに分割された記憶手段と、
上記記憶手段の上記通常使用金銭領域に記憶された金銭情報の上記隠し金領域への移行を指定するためのメニューと、上記隠し金領域に記憶された金銭情報の上記通常使用金銭領域への移行を指定するためのメニューとを表示手段に表示するメニュー表示手段と、
上記表示手段に表示された上記各メニューのうち、上記通常使用金銭領域に記憶された金銭情報の上記隠し金領域への移行を指定するためのメニューが選択された際に、上記通常使用金銭領域に記憶されている金銭情報に対応する金銭画像を形成して上記表示手段に表示制御すると共に、この表示手段に表示された上記金銭画像の中から、上記隠し金領域に移行させる金銭に対応する金銭画像を選択するための、ユーザが操作可能な選択操作子を上記表示手段に表示する隠し金移行時表示手段と、
上記表示手段に表示された上記各メニューのうち、上記隠し金領域に記憶された金銭情報の上記通常使用金銭領域への移行を指定するためのメニューが選択された際に、上記隠し金領域に記憶されている金銭情報に対応する金銭画像を形成して上記表示手段に表示制御すると共に、この表示手段に表示された上記金銭画像の中から、上記通常使用金銭領域に移行させる金銭に対応する金銭画像を選択するための、ユーザが操作可能な選択操作子を上記表示手段に表示する通常使用移行時表示手段と、
上記隠し金移行時表示手段により表示された上記選択操作子により、上記通常使用金銭領域から上記隠し金領域に移行させる金銭の金銭画像が選択された際に、該通常使用金銭領域に記憶されている、該選択された金銭画像に対応する金銭情報を上記隠し金領域に移行させて書き込み、また、上記通常使用移行時表示手段により表示された上記選択操作子により、上記隠し金領域から上記通常使用金銭領域に移行させる金銭の金銭画像が選択された際に、該隠し金領域に記憶されている、該選択された金銭画像に対応する金銭情報を上記通常使用金銭領域に移行させて書き込む金銭情報移行手段と、
上記隠し金領域に移行された金銭情報が使用されることなく所定時間以上経過したか否かを検出する未使用時間検出手段と、
上記未使用時間検出手段により、上記隠し金領域に移行された金銭情報が使用されることなく所定時間以上経過したことが検出された際に、上記隠し金領域に記憶されている金銭情報を上記通常使用金銭領域に移行させて書き込む未使用金銭移行手段と
を有する
このような本発明は、金銭情報に対応する金銭画像を表示手段に表示することで、電子化された金銭に対するユーザの感覚を、現実の金銭と同様の感覚とする。また、「隠し金領域」に記憶された金銭情報は、未使用のまま所定時間が経過した場合、「通常使用金銭領域」に戻す。これにより、隠し金を設定したことを、ユーザ自身が忘れてしまった場合でも、これを思い出させ、隠し金が長時間使用されない不具合を防止する。
本発明は、電子化された金銭(金銭情報)を、現実の世界のお札やコインと同様の感覚で使用可能とすることができる。また、記憶手段に記憶されている金銭情報の残高を、現実の世界のお札やコインと同様の感覚で確認可能とすることができる。このため、ユーザに対して、現実の世界の財布の中の金銭の残高と同様の意識を、金銭情報の残高に対しても持たせることができる。
また、子供にお年玉をあげる場合や、冠婚葬祭時等の場面でも、電子化された金銭のかたちで金銭の受け渡しを可能とすることができる。また、「隠し金領域」に記憶された金銭情報は、未使用のまま所定時間が経過した場合、「通常使用金銭領域」に戻すことで、隠し金を設定したことを、ユーザ自身が忘れてしまった場合でも、これを思い出させることができ、隠し金が長時間使用されない不具合を防止することができる。
本発明は、携帯電話機に適用することができる。
[携帯電話機の回路構成]
この本発明の実施の形態となる携帯電話機は、図1に示すように基地局との間でデータの送受信を行うアンテナ1及び通信回路2と、受話音声,動画ファイルの音声,音楽データの音声等の音声出力を得るためのスピーカ部3と、送話音声を集音するマイクロホン部4と、所望の被写体を撮像するカメラ部5と、待ち受け画像や上記カメラ部5で撮像された画像、及び携帯メールの文字等の他、後に説明する電子財布装置9に記憶されている残高を示す文字及び該残高の金銭画像等を表示する表示部6とを有している。
また、この携帯電話機は、入力操作を行うための複数のキーが設けられた操作部7と、通信処理プログラム(コミュニケーションプログラム)や、後述する電子化された金銭情報(電子マネー)の情報処理を行う電子財布アプリケーションプログラム等が記憶されたメモリ8と、金銭情報等が記憶された電子財布装置9と、当該携帯電話機全体の動作制御を行う制御部10とを有している。
電子財布装置9は、いわゆる非接触ICカードとなっており、リーダライタとの間で通信を行うアンテナ12と、該リーダライタとの間の通信制御や金銭情報の情報処理制御等を行う制御部13と、金銭情報やこの金銭情報を画像化する際に用いられるお札の枚数やコインの枚数を示す枚数情報等が記憶されたメモリ14とを有している。
なお、この電子財布装置9は、当該携帯電話機に内蔵されているものとして説明を進めるが、当該携帯電話機に非接触ICカードの差込口を設け、この差込口に電子財布装置9を挿入すると、該電子財布装置9がカードインターフェイス及び制御ラインを介して制御部10と接続されるようにしてもよい(=電子財布装置9は、外付けのかたちで当該携帯電話機に接続されるようにしてもよい。)。
[携帯電話機の外観構成]
この携帯電話機の外観を図2に示す。この図2において、当該携帯電話機は、上筐体31及び下筐体32の互いの一端部同士を、表示部6の表示画面に対して略垂直となるように設けられた回転軸部を介して相互に接続することで、上筐体31或いは下筐体32が、該回転軸部の回転方向に沿って時計回り方向或いは反時計回り方向に回転可能とされた、いわゆる回転開閉型の携帯電話機となっている。
上筐体31は、上記表示部6の他、回転操作部17、右キー15、左キー16、オンフックキー18、オフフックキー19、ユーザセレクトキー20及びクリアキー21を備えた上操作部22と、当該上筐体31の上端部近傍に設けられた上記スピーカ部3とを有している。
下筐体32は、数字キー、*キー、#キー等を備えた下操作部23と、当該下筐体の下端部近傍に設けられた上記マイクロホン部4と、当該下筐体32の下端部に沿って設けられた上記アンテナ1とを有している。なお、上記カメラ部5は、当該携帯電話機の背面側に設けられている(図示せず)。
回転操作部17は、当該回転操作部17の最外周を形成するように設けられ、時計回り方向及び反時計回り方向に回転操作可能とされた回転操作ダイヤル24と、回転操作ダイヤル24の内周に沿って設けられ、少なくとも上下左右方向に押圧操作可能とされた十字キー25と、当該回転操作部17の中心軸上に設けられ、押圧操作可能とされた決定キー26(Enterキー)とを有している。
[電子財布システムの構成]
このような電子財布装置9が設けられた携帯電話機は、図3に示す電子財布システムで用いられる。この電子財布システムは、当該携帯電話機の通信事業者のコミュニケーション網41に接続された、携帯電話機との間で無線通信を行う無線基地局42(基地局)と、携帯電話機との間の通信制御を行うコミュニケーションサーバ装置43と、後に説明する電子財布機能を実現する電子財布アプリケーションプログラムの配布を行うアプリケーション配布サーバ装置44と、電子財布装置9に対する金銭のチャージ処理や電子財布装置9を用いた決済処理等を行う決済処理サーバ装置45とを有している。
また、この電子財布システムは、上記コミュニケーション網41に接続されたインターネット等のパブリック網46を有すると共に、このパブリック網46に接続された、上記電子財布装置9が使用される店舗や駅の券売所等に設けられ、或いはユーザの自宅のパーソナルコンピュータ装置に接続されたリーダライタ47と、ユーザの預金口座が設けられている銀行のサーバ装置48(銀行サーバ装置)、及びユーザが所有するクレジットカードの発行元となるクレジット会社のサーバ装置49(クレジットサーバ装置)とを有している。
[電子財布機能]
電子財布装置9に記憶された電子マネーで決済を行うには、前述の電子財布システムに対して予めユーザ登録を行うと共に、電子財布アプリケーションプログラムを自分の携帯電話機にダウンロードする必要がある。
〔ユーザ登録〕
ユーザ登録を行う場合、ユーザは自分の携帯電話機を操作し、図3に示すコミュニケーションサーバ装置43を介して決済処理サーバ装置45にアクセスする。決済処理サーバ装置45は、このユーザ登録時となると、ユーザが所有するクレジットカードの発行元となる「クレジット会社名」、「このクレジット会社に対して届け出ているユーザの電話番号」、「クレジットカード番号」、「クレジットカードの有効期限」、「パスワード」、「携帯メールアドレス」等の入力画面をユーザの携帯電話機に送信する。
ユーザは、このような入力画面に基づいて各項目を入力し、コミュニケーションサーバ装置43に返信操作するのであるが、この際、携帯電話機の制御部10は、電子財布装置9の制御部13と通信を行うことで、該電子財布装置9に対して固有に付されている固有識別番号、及び当該携帯電話機の契約者情報も同時に返信する。
コミュニケーションサーバ装置43は、これら各情報を決済処理サーバ装置45に転送し、決済処理サーバ装置45が、これら各情報を、該ユーザに対して決済処理サーバ装置45側で固有に付した「ユーザ識別番号」と共にユーザ情報として当該決済処理サーバ装置45のデータベースに登録する。そして、このデータベースに対する登録が終了すると、決済処理サーバ装置45は、そのユーザに対して付与した「ユーザ識別番号」を記載したユーザ登録完了の通知となる電子メールを作成し、これを、ユーザ登録時にユーザから入力された携帯メールアドレス宛に送信する。これにより、ユーザ登録が完了する。
〔電子財布アプリケーションプログラムのダウンロード〕
次に、ユーザ登録を完了させたユーザは、電子財布アプリケーションプログラムのダウンロードを行う。このアプリケーションプログラムのダウンロードを行う場合、ユーザは、携帯電話機を操作することで、コミュニケーションサーバ装置43にアクセスし、アプリケーションプログラムのダウンロード要求を行う。このダウンロード要求がなされると、コミュニケーションサーバ装置43は、前述のユーザ登録時に登録された「パスワード」の入力画面を、ユーザの携帯電話機に送信する。ユーザは、この入力画面に対して上記登録済みの「パスワード」を入力し、コミュニケーションサーバ装置43に返信するのであるが、この際、ユーザの携帯電話機の制御部10は、上記入力されたパスワードと共に、電子財布装置9に対して固有に付されている固有識別番号、及び当該携帯電話機の契約者情報も同時に返信する。
コミュニケーションサーバ装置43は、この「パスワード」,「電子財布装置9の固有識別番号」及び「契約者情報」を決済処理サーバ装置45に転送する。決済処理サーバ装置45は、上記データベースに登録されている、そのユーザの「パスワード」、及び「電子財布装置9の固有識別番号」及び「契約者情報」に基づいてユーザ認証を行い、この認証結果をコミュニケーションサーバ装置43に返信する。
コミュニケーションサーバ装置43は、決済処理サーバ装置45から、そのユーザが当該システムの正規ユーザであることを示す認証結果が得られた場合に、そのユーザの携帯電話機に対して電子財布アプリケーションプログラムを送信するようにアプリケーション配布サーバ装置44を配信制御する。図1に示すユーザの携帯電話機の制御部10は、アンテナ1及び通信回路2を介して受信された、上記電子財布アプリケーションプログラムをメモリ8に記憶制御する。これにより、当該携帯電話機において、後に説明する電子財布機能が実行可能となる。
なお、この例では、電子財布アプリケーションプログラムは、アプリケーション配布サーバ装置からダウンロードすることとしたが、これは当該携帯電話機のメモリ8や電子財布装置9のメモリ14に予め記憶させておいてもよい。
〔電子財布に対する入金〕
次に、電子財布装置9を用いて決済を行うには、この電子財布装置9に対して予め入金(金銭情報のチャージ)を行う必要がある。このチャージを行う場合、ユーザは、操作部7を介して電子財布アプリケーションプログラムを起動操作する。この起動操作がなされると、携帯電話機の制御部10は、メモリ8にダウンロードされた上記電子財布アプリケーションプログラムを起動し、デフォルト画面として、「チャージ(入金)」及び「残高照会」等のメニューの選択画面を表示部6に表示制御する。
ユーザは、操作部7を介して、この表示部6に表示されたメニューの中から「チャージ(入金)」のメニューを選択操作する。携帯電話機の制御部10は、この「チャージ(入金)」のメニューを選択操作を検出すると、上記電子財布アプリケーションプログラムに基づいて「パスワード」の入力画面を表示部6に表示制御する。ユーザは、操作部7を介して、この「パスワード」の入力画面に対して上記決済処理サーバ装置45のデータベースに登録したパスワードの入力を行う。
次に、携帯電話機の制御部10は、このパスワードの入力がなされると、チャージ金額の入力画面を表示部6に表示制御する。一例ではあるが、1回のチャージ操作で電子財布装置9にチャージ可能な金額は、3000円から25000円までの間の金額となっており、この間、1000円単位で指定可能となっている。また、悪用された場合を考慮して電子財布装置9に対する積算チャージ上限額は50000円までとなっている。ユーザは、操作部7を介して、この表示部6に表示されたチャージ金額の入力画面に対して、電子財布装置9にチャージする所望の金額を入力操作し、図2に示す回転操作部17の決定キー26を押圧操作する。この決定キーが押圧操作されると、当該携帯電話機の制御部10は、ユーザに入力されたチャージ金額を示す情報、上記入力されたパスワード、及び契約者情報を電子財布装置9の制御部13に転送する。電子財布装置9の制御部13は、このチャージ金額を示す情報、上記入力されたパスワード、及び契約者情報をメモリ14に一旦記憶制御する。
次に、ユーザは、店舗や駅の券売所等に設けられ、或いはユーザの自宅のパーソナルコンピュータ装置に接続されたリーダライタ47に対して当該携帯電話機を近接させる(リーダライタ47に対して当該携帯電話機をかざす。)。これにより、当該携帯電話機の電子財布装置9の制御部13とリーダライタ47との間で非接触近距離無線通信が開始される。このリーダライタ47との間の通信が介しされると、電子財布装置9の制御部10は、メモリ14に一旦記憶した「チャージ金額を示す情報」、「入力されたパスワード」、及び「契約者情報」と共に、「当該電子財布装置9の固有の識別番号」を、アンテナ12を介してリーダライタ47に送信する。リーダライタ47は、これら各情報をパブリック網46及びコミュニケーション網41を介して決済処理サーバ装置45に送信する。
決済処理サーバ装置45は、リーダライタ47から送信された「入力されたパスワード」、「契約者情報」及び「電子財布装置9の固有の識別番号」と、データベースに登録済みの情報とを照合することでユーザ認証を行い、そのユーザが当該システムの正規ユーザであることを示す認証結果が得られた場合に、そのユーザの金銭情報として、上記ユーザにより入力されたチャージ金額をデータベースに記憶制御する。なお、データベースに残金が記憶されている場合、決済処理サーバ装置45は、この残金に対してチャージ金額を加算処理した金額をデータベースに記憶制御する。
次に、決済処理サーバ装置45は、このようにデータベースに対するチャージ金額の登録が完了すると、そのユーザが当該システムの正規ユーザであることを示す認証結果と共に、データベースに登録したチャージ金額(=ユーザが入力したチャージ金額)を示す情報をリーダライタ47に送信する。これら各情報は、リーダライタ47を介して電子財布装置9の制御部13に送信される。
電子財布装置9の制御部13は、そのユーザが当該システムの正規ユーザであることを示す認証結果が得られた場合に、上記データベースに登録されたチャージ金額(=ユーザが入力したチャージ金額)を示す金銭情報をメモリ14に記憶制御する。なお、メモリ14に残金が記憶されている場合、制御部13は、この残金に対してチャージ金額を加算処理した金額をデータベースに記憶制御する。これにより、電子財布装置9に対する入金処理が完了し、以後、当該電子財布装置9を決済等に使用可能となる。
決済処理サーバ装置45は、データベースに対するチャージ金額の登録が完了すると、データベースに登録されている、そのユーザのクレジット番号及びチャージ金額を示す情報等を、図3に示すクレジットサーバ装置49に送信する。これにより、クレジットサーバ装置49において、今回のチャージ金額分のクレジット処理がなされ、銀行サーバ装置48を介して、後日、そのユーザの銀行口座から上記チャージ金額の金銭の引き落としがなされることとなる。
〔金銭画像表示処理〕
ここで、当該実施の形態の携帯電話機は、このように電子財布装置9に記憶された金銭情報を表示部6に表示する際に、現実に使用されているお札やコインの画像(金銭画像)を用いて表示すると共に、この金銭画像の状態で「決済処理」、「贈与処理」、「整理処理」、「隠し金処理(へそくり処理)」、「両替処理」等を行うことが特徴となっている。図4のフローチャートに、電子財布装置9のメモリ14に記憶された金銭情報に対応する金銭画像と共に処理メニューを表示部6に表示制御し、この処理メニューの中から所望の処理が選択されるまでの流れを示す。
このフローチャートは、ユーザにより操作部7が操作され、電子財布アプリケーションプログラムの起動が指示されることでスタートとなる。当該携帯電話機の制御部10は、この電子財布アプリケーションプログラムの起動指示がなされると、メモリ8に記憶されている電子財布アプリケーションプログラムを起動し、ステップS1から処理を実行する。
まず、ステップS1では、制御部10が、電子財布装置9のメモリ14に記憶されている「金銭情報(電子財布装置9にチャージされている金額を示す情報)」及び「枚数情報」を取得する。
この「枚数情報」は、金銭情報をお札やコインの画像で表示する場合に、例えば壱万円札の画像を1枚、千円札の画像を2枚、500円硬貨の画像を1枚・・・等のように、「どのお金の画像を何枚表示するか」を示す情報である。この表示を希望する「金銭の種類」及び「表示枚数」は、後述する「整理処理」において、ユーザがチャージ金額範囲内で指定可能となっており、このユーザから指定された「枚数情報」が電子財布装置9のメモリ14に記憶されるようになっている。
なお、デフォルトでは、お札やコインを整理した状態の「枚数情報」がメモリ14に記憶されるようになっている。例えば20000円の金銭情報がメモリ14にチャージされた場合には、「金銭の種類=壱万円札、表示枚数=2枚」との枚数情報が、同様に15000円の金銭情報がメモリ14にチャージされた場合には、「金銭の種類=壱万円札、表示枚数=1枚、金銭の種類=伍千円札、表示枚数=1枚」との枚数情報が電子財布装置9のメモリ14に記憶される。
次に、このように電子財布装置9のメモリ14から「金銭情報」と「枚数情報」を取得すると、制御部10は、ステップS2において、上記「枚数情報」に基づいてメモリ8から金銭画像データを取得し、金銭の枚数分の金銭画像を形成する。例えば、電子財布装置9にチャージされている金額が20000円で、該電子財布装置9のメモリ14から取得した「枚数情報」が、「金銭の種類=壱万円札、表示枚数=2枚」であった場合、制御部10は、壱万円札の金銭画像データをメモリ8から取得し、この壱万円札が2枚重なっている金銭画像を形成する。同様に、電子財布装置9にチャージされている金額が15000円で、該電子財布装置9のメモリ14から取得した「枚数情報」が、「金銭の種類=壱万円札、表示枚数=1枚、金銭の種類=伍千円札、表示枚数=1枚」であった場合、制御部10は、壱万円札の金銭画像データ及び伍千円札の金銭画像データをメモリ8から取得し、この壱万円札が1枚の金銭画像及び伍千円札が1枚の金銭画像を形成する。
次に、制御部10は、ステップS3において、上記電子財布装置9のメモリ14から読み出した「金銭情報」に基づいて、該電子財布装置9にチャージされている金銭の全額を文字で表示部6に表示制御すると共に、上記ステップS2で形成した金銭画像を表示部6に表示制御する。これにより、電子財布装置9にチャージされている金銭が、文字及び金銭画像で表示部6に表示されることとなる。
図5及び図6に、電子財布装置9にチャージされている金銭が、文字及び金銭画像で表示部6に表示された例を示す。図5は、電子財布装置9に「12,587円」がチャージされており、上記メモリ14から取得した「枚数情報」が、
金銭の種類= 壱万円札、表示枚数=1枚、
金銭の種類= 千円札、表示枚数=2枚、
金銭の種類=500円硬貨、表示枚数=1枚、
金銭の種類= 50円硬貨、表示枚数=1枚、
金銭の種類= 10円硬貨、表示枚数=3枚、
金銭の種類= 5円硬貨、表示枚数=1枚、
金銭の種類= 1円硬貨、表示枚数=2枚、
であった例である。
また、図6は、電子財布装置9に「119,887円」がチャージされており、上記メモリ14から取得した「枚数情報」が、
金銭の種類= 壱万円札、表示枚数=10枚、
金銭の種類= 伍千円札、表示枚数=3枚、
金銭の種類= 弐千円札、表示枚数=1枚、
金銭の種類= 千円札、表示枚数=2枚、
金銭の種類=500円硬貨、表示枚数=1枚、
金銭の種類=100円硬貨、表示枚数=3枚、
金銭の種類= 50円硬貨、表示枚数=1枚、
金銭の種類= 10円硬貨、表示枚数=3枚、
金銭の種類= 5円硬貨、表示枚数=1枚、
金銭の種類= 1円硬貨、表示枚数=2枚、
であった例である。
この図5及び図6からわかるように、制御部10は、お札の金銭画像の場合、表示部6の表示画面の右上から左下にかけて大きな金額のお札の金銭画像(壱万円札の金銭画像)から小さな額のお札の金銭画像(千円札の金銭画像)を順に表示制御するようになっている。
また、制御部10は、硬貨の金銭画像の場合、表示部6の表示画面の下領域の左端から右端にかけて、大きな金額の硬貨の金銭画像(500円硬貨の金銭画像)から小さな額の硬貨の金銭画像(1円硬貨の金銭画像)を順に表示制御するようになっている。また、制御部10は、複数枚のお札や硬貨を表示する場合、お札や硬貨が、その枚数分重なった金銭画像を形成して表示するようになっている。さらに、例えば千円札50枚等の多数枚の金銭画像を表示する場合、制御部10は、お札やコインの重なっている部分を多くすることで、限られた表示範囲内に、できるだけ多くの枚数のお札やコインを表示する。この場合、ユーザは、重なっているお札やコインの枚数を認識しづらくなるため、制御部10は、この多数枚重ねられたお札やコインの金銭画像上に、「重なっている枚数(例:50枚等)」或いは「重なっているお札やコインの金額を加算した金額(例:50,000円等)」を文字で表示する。これにより、お札やコインが多数枚重ねられた金銭画像であっても、お札やコインが重なっている枚数や金額をユーザに認識させることができる。
このように電子財布装置9にチャージされている金銭を金銭画像として表示することで、該電子財布装置9に電子化されている金銭を、現実の世界のお札やコインと同様の感覚で確認可能とすることができる。このため、ユーザに対して、現実の世界の財布の中の金銭と同様の意識を、電子化されている金銭に対して持たせることができる。
次に、制御部10は、図5及び図6に示すように、このような金銭画像と共に、表示部6の表示画面の左下の表示領域に「待受」の文字を、また、表示画面の右下の表示領域に「機能」の文字をそれぞれ表示制御する。これは、図2に示す左キー16を押圧操作すると、表示画面に待受画像が表示されることを意味し、右キー15を押圧操作すると、電子財布機能のメニューが表示されることを意味している。
図4に示すフローチャートのステップS4では、制御部10が、上記左キー16が押圧操作されたか否かを判別しており、この左キー16の押圧操作を検出した場合、制御部10は処理をステップS9に進め、このステップS9において待受画像を表示部6に表示制御して当該電子財布アプリケーションプログラムに基づく処理を終了する。
これに対して、左キー16の押圧操作を検出しない場合、制御部10は処理をステップS5に進め、このステップS5において上記右キー15が押圧操作されたか否かを判別する。そして、右キー15の押圧操作を検出しない場合は、上記ステップS4及びステップS5において、左キー16或いは右キー15の押圧操作の有無を監視し、右キー15の押圧操作を検出すると、このタイミングで処理をステップS6に進める。
ステップS6では、制御部10が、機能メニューを上記金銭画像に重ねて表示部6に表示制御すると共に、デフォルトとして、最上段のメニューにフォーカスをあてる。図7に、この機能メニューの表示例を示す。この図7からわかるように、制御部10は、例えば「お金の整理」、「贈与」、「引き出し」の計3つのメニューを表示部6に表示制御すると共に、この機能メニューの最上段に位置する「お金の整理」の文字の表示領域を、所定の色で高輝度で表示する。この表示の仕方を、上記「フォーカスをあてる」との表現を用いている。なお、このフォーカスをあてる代わりにカーソルを表示してもよい。
次に、このフォーカスをあてる領域は、図2に示す十字キー25の上下キーを操作することで移動可能となっている。このため、図4のフローチャートのステップS7では、制御部10が、十字キー25の上下キーの押圧操作の有無を検出することで、フォーカスの移動操作がなされたか否かを判別しており、上下キーの押圧操作を検出する毎に処理をステップS10に進め、このステップS10において、上下キーの押圧操作に対応させてフォーカスをあてる表示領域を移動制御する。
例えば、デフォルトで「お金の整理の表示領域」にフォーカスをあてていた状態で、上記上下キーのうち下キーの押圧操作を検出した場合、制御部10は、この下キーの押圧操作を検出する毎に、「お金の整理の表示領域」→「贈与の表示領域」→「引き出しの表示領域」・・・の順にフォーカスをあてる領域を移動制御する。この反対に、「引き出しの表示領域」にフォーカスをあてていた状態で、上記上下キーのうち上キーの押圧操作を検出した場合、制御部10は、この上キーの押圧操作を検出する毎に、「引き出しの表示領域」→「贈与の表示領域」→「お金の整理の表示領域」の順にフォーカスをあてる領域を移動制御する。ユーザは、このように上下キーを押圧操作することで、所望のメニューの表示領域にフォーカスを移動操作し、所望のメニューの選択を行う。
次に、この携帯電話機の場合、このようにフォーカスを移動操作することで選択したメニューの実行を指定する場合、図2に示す回転操作部17の決定キー26を押圧操作するようになっている。このため、制御部10は、ステップS8において、回転操作部17の決定キー26が押圧操作されたか否かを判別しており、この決定キー26の押圧操作を検出すると、現在、フォーカスをあてているメニューを実行制御する。
〔隠し金処理(へそくり処理)のメニューの隠蔽表示〕
ここで、前述のように制御部10は、「お金の整理」、「贈与」、「引き出し」の計3つのメニューを表示部6に表示制御するのであるが、制御部10は、図7に示すようにこれら各メニューと共に、当該機能メニューの表示領域の右下の領域に下向きの矢印となるスクロールポインタSPを表示制御する。このスクロールポインタSPは、機能メニューの最下段に表示されている「引き出しのメニュー」の表示領域よりも、さらに下の表示領域に隠しメニューが存在することを示している。この隠しメニューが「隠し金処理(へそくり処理)のメニューである。
後述するが、この「隠し金処理」のメニューは、不意に金銭が必要となったときの備えとする金銭を形成するメニューであり、通常は使用されることがないように、通常使用する金銭情報とは別に、電子財布装置9のメモリ14に記憶されるようになっている。このため、制御部10は、通常は、「お金の整理」、「贈与」、「引き出し」の各メニューを表示し、該通常表示されるメニューの最下段のメニューである「引き出し」のメニューにフォーカスを移動させたうえで、さらに下キーの押圧操作を検出した場合に、図8に示すように「隠し金処理(へそくり処理)」のメニューを表示部6に表示制御する。これにより、「隠し金処理(へそくり処理)」のメニューを表示する場合でも、この「隠し金」の意図に沿った表示制御(隠蔽表示)を行うことができる。
なお、この例では、「通常表示されるメニューの最下段のメニューにフォーカスを移動操作したうえで、さらに下方向にフォーカスを移動操作する」という特別な操作がなされた際に、通常は隠蔽されている上記「隠し金処理(へそくり処理)」のメニューを表示することとしたが、この他の特別な操作がなされた際に「隠し金処理(へそくり処理)」のメニューを表示してもよいし、特別な操作キーを設け、この特別な操作キーが操作された際に、上記「隠し金処理(へそくり処理)」のメニューを表示するようにしてもよい。
[各メニューに対応する処理]
次に、各メニューに対応する処理の説明をする。
〔「お金の整理」のメニューの処理〕
図9のフローチャートに、「お金の整理」のメニューが選択された場合の処理の流れを示す。このフローチャートは、図7に示すように機能メニューが表示され、「お金の整理」のメニューにフォーカスがあたっている状態で、回転操作部17の決定キー26が押圧操作されることでスタートとなる。
ステップS11では、制御部10が、所定の金銭画像にフォーカスをあてるように表示制御を行う。一例ではあるが、デフォルトとして、制御部10は、表示部6に表示しているお札或いは硬貨のうち、最も大きな額のお札或いは硬貨にフォーカスをあてるようになっている。
例えば、図10に示すように電子財布装置9に「12,587円」がチャージされており、壱万円札を1枚、千円札を2枚表示している場合、この中で最も大きな額のお札或いは硬貨は壱万円札であるため、制御部10は、デフォルトとしてこの壱万円札にフォーカスをあてる。
同様に、図11に示すように電子財布装置9に「12,587円」がチャージされており、伍千円札を2枚、千円札を2枚表示している場合、この中で最も大きな額のお札或いは硬貨は伍千円札であるため、制御部10は、デフォルトとしてこの伍千円札にフォーカスをあてる。
次に、このフォーカスは、上記十字キー25の上下キーを押圧操作することで、各お札及び硬貨間で移動可能となっている。ユーザは、上下キーを押圧操作してフォーカスを所望のお札或いは硬貨に移動操作して、そのお札或いは硬貨を「まとめる」か「くずす」かを指定する。このため、制御部10は、図9のフローチャートのステップS12において、上記上下キーを押圧操作の有無を検出することで、フォーカスの移動操作がなされたか否かを判別する。フォーカスの移動操作がなされた場合、制御部10は、ステップS18において、フォーカスを移動表示制御する。これにより、上下キーを押圧操作される毎に、各お札或いは各硬貨間をフォーカスが移動して表示されることとなる。
具体的には、図10においてデフォルトで壱万円札にフォーカスをあてていた場合、制御部10は、上記上下キーのうち、下キーの押圧操作を検出する毎に、壱万円札→千円札→500円硬貨→50円硬貨→10円硬貨→5円硬貨→1円硬貨→壱万円札→・・・・の順にフォーカスを移動表示制御する。反対に、デフォルトで壱万円札にフォーカスをあてており、上記上下キーのうち、上キーの押圧操作を検出した場合には、制御部10は、この上キーが押圧操作される毎に、壱万円札→1円硬貨→5円硬貨→10円硬貨→50円硬貨→500円硬貨→千円札→壱万円札→・・・・の順にフォーカスを移動表示制御する。
同様に、図11においてデフォルトで伍千円札にフォーカスをあてていた場合、制御部10は、上記上下キーのうち、下キーの押圧操作を検出する毎に、伍千円札→千円札→500円硬貨→50円硬貨→10円硬貨→5円硬貨→1円硬貨→伍千円札→・・・・の順にフォーカスを移動表示制御する。反対に、デフォルトで伍千円札にフォーカスをあてており、上記上下キーのうち、上キーの押圧操作を検出した場合には、制御部10は、この上キーが押圧操作される毎に、伍千円札→1円硬貨→5円硬貨→10円硬貨→50円硬貨→500円硬貨→千円札→伍千円札→・・・・の順にフォーカスを移動表示制御する。
ユーザは、このように上下キーを押圧操作することで所望のお札或いは硬貨にフォーカスを移動操作し、所望のお札或いは硬貨にフォーカスが移動した際に、そのお札或いは硬貨の整理を指定するために決定キー26を押圧操作する。図9のフローチャートのステップS13では、制御部10が、この決定キー26の押圧操作の有無を判別しており、決定キー26の押圧操作を検出したタイミングでステップS14に処理を進め、図12に示すように金銭画像に重ねて、「くずす/まとめる」の選択メニューを表示部6に表示制御する。
この選択メニューのうち、「くずす」のメニューは、例えば壱万円札を5千円札や千円札に「くずす」等のように、大きな単位のお札や硬貨を小さな単位のお札や硬貨に変換(両替)する際に選択するメニューである。また「まとめる」のメニューは、例えば2枚の伍千円札を1枚の壱万円札に「まとめる」等のように、小さな単位のお札や硬貨を大きな単位のお札や硬貨に変換(両替)する際に選択するメニューである。
制御部10は、このいずれか一方のメニューにフォーカスをあてて表示し、上下キーが押圧操作される毎に、該各メニュー間でフォーカスを移動表示制御する。ユーザは、上下キーを押圧操作することで、所望のメニューにフォーカスを移動操作し、所望のメニューにフォーカスがあてられた際に、決定キー26を押圧操作する。
図9のフローチャートのステップS15では、制御部10が、「くずす」のメニューにフォーカスをあてている際に決定キー26が押圧操作されたか否かを判別しており、また、ステップS16では、「まとめる」のメニューにフォーカスをあてている際に決定キー26が押圧操作されたか否かを判別している。
そして、「くずす」のメニューにフォーカスをあてている際に決定キー26の押圧操作を検出した場合、制御部10は、ステップS19に処理を進め、そのお札或いは硬貨を、現行通貨の1つ下の単位のお札或いは硬貨に両替した金銭画像を形成し、これを表示部6に表示制御する。例えば、図10に示す壱万円札を「くずす」メニューが選択された場合、制御部10は、日本国の現行通貨において、壱万円札の一つ下の単位のお札或いは硬貨は伍千円札であるため、2枚の伍千円札の金銭画像を形成し、これを図11に示すように上記壱万円札の代わりに表示部6に表示制御する。同様に、500円硬貨を「くずす」メニューが選択された場合、制御部10は、日本国の現行通貨において、500円硬貨の一つ下の単位のお札或いは硬貨は100円硬貨であるため、5枚の100円硬貨の金銭画像を形成し、これを上記500円硬貨の代わりに表示部6に表示制御する。
これに対して、「まとめる」のメニューにフォーカスをあてている際に決定キー26の押圧操作を検出した場合、制御部10は、ステップS17に処理を進め、そのお札或いは硬貨を、現行通貨の1つ上の単位のお札或いは硬貨に両替した金銭画像を形成し、これを表示部6に表示制御する。例えば、図13に示す伍千円札を「まとめる」メニューが選択された場合、制御部10は、日本国の現行通貨において、伍千円札の一つ上の単位のお札或いは硬貨は壱万円札であるため、1枚の壱万円札の金銭画像を形成し、これを図14に示すように上記2枚の伍千円札の代わりに表示部6に表示制御する。同様に、500円硬貨を「まとめる」メニューが選択された場合、制御部10は、日本国の現行通貨において、500円硬貨の一つ上の単位のお札或いは硬貨は千円札であるため、1枚の千円札の金銭画像を形成し、これを2枚の500円硬貨の代わりに表示部6に表示制御する。
このように当該実施の形態の携帯電話機では、お札や硬貨を「くずす」或いは「まとめる」場合でも、金銭画像により、ユーザに対してイメージ的に認識させることができるため、現実の世界の両替と同様の感覚で電子化された金銭情報を取り扱うことを可能とすることができる。
〔「贈与」のメニューの処理〕
図15のフローチャートに、「贈与」のメニューが選択された場合の処理の流れを示す。このフローチャートは、図16に示すように機能メニューが表示され、「贈与」のメニューにフォーカスがあたっている状態で、回転操作部17の決定キー26が押圧操作されることでスタートとなる。
ステップS21では、制御部10が、この「贈与内のメニュー」を表示部6に表示制御する。図17に、表示部6に表示された「贈与内のメニュー」の一例を示す。この図17からわかるように、「贈与内のメニュー」としては、電子財布装置9に記憶されている電子化された金銭を、のし袋等を付けることなく、贈与先となる相手の電子財布装置にそのまま移行させる際に選択するメニューである「そのまま」のメニューと、上記電子化された金銭を、お年玉袋の画像を付けて相手の電子財布装置に移行させる際に選択するメニューである「お年玉」のメニューと、上記電子化された金銭を、ご祝儀袋の画像を付けて相手の電子財布装置に移行させる際に選択するメニューである「結婚」のメニューと、上記電子化された金銭を、不祝儀袋の画像を付けて相手の電子財布装置に移行させる際に選択するメニューである「葬儀」のメニューと、上記電子化された金銭を、お見舞い袋、封筒、リボン、包装紙、イラスト、待受画像等の画像や、着信メロディ等の音声データ、或いは文章(文字)を付けて相手の電子財布装置に移行させる際に選択するメニューである「その他」のメニューとが設けられている。
ユーザは、上下キーを押圧操作してフォーカスを移動操作することで、これらの「贈与内のメニュー」の中から所望のメニューを選択し、決定キー26を押圧操作して、実行を希望するメニューを指定する。図15のフローチャートに示すステップS22,ステップS23及びステップS29は、このようなフォーカス移動操作及び所望のメニューの決定操作に対応する制御部10の処理の流れを示している。
ユーザにより所望のメニューが選択決定されると、制御部10は、ステップS24において、決定するメニューに対応する画像の表示を行う。図18は、「贈与内のメニュー」の中から「結婚」のメニューが選択決定された際に表示されるご祝儀袋の画像である。このようなご祝儀袋の画像データは、該ご祝儀袋を構成するのし袋、水引等の各パーツ毎にメモリ8に記憶されており、制御部10は、「結婚」のメニューを表示する際に、デフォルトとして設定されているのし袋や水引等の各パーツをメモリ8から読み出してご祝儀袋の画像を形成し、これを表示部6に表示制御する。
また、制御部10は、このご祝儀袋の画像と共に、表示部6の右上近辺の表示領域に、上向きの矢印の画像及び下向きの矢印の画像を表示制御し、これら各矢印の画像で挟み込むかたちで「色変え」の文字を表示制御する。さらに制御部10は、ご祝儀袋の画像の右側面部に近接する位置に右向きの矢印を表示制御し、ご祝儀袋の画像の左側面部に近接する位置に左向きの矢印を表示制御する。
上記上向きの矢印の画像及び下向きの矢印の画像は、上記十字キー25の上キー及び下キーを操作することで、現在表示されているご祝儀袋の色や模様が変更可能であることを意味し、上記右向きの矢印の画像及び左向きの矢印の画像は、上記十字キー25の右キー及び左キーを操作することで、現在表示されているご祝儀袋の意匠(デザイン)が変更可能であることを意味している。
制御部10は、十字キー25の上下左右の各キーが押圧操作される毎に色データ、模様データ、或いは異なるデザインのご祝儀袋の画像をメモリ8から読み出し、これを表示部6に表示制御する。ユーザは、十字キー25を押圧操作することで所望のデザインかつ所望の色や模様のご祝儀袋が表示部6に表示された際に決定キー26を押圧操作する。図15のフローチャートに示すステップS15では、制御部10が、この決定キー26が押圧操作されたか否かを判別しており、決定キー26の押圧操作を検出したタイミングで処理をステップS26に進める。
ステップS26では、制御部10が、図19に示すように、決定されたご祝儀袋の画像と共に、「氏名の入力欄」及び「金額の入力欄」を表示部6に表示制御する。ユーザは、操作部7を操作して、「氏名の入力欄」に通常は自分の氏名を入力し、「金額の入力欄」に、電子財布装置9に現在チャージされている金額のうち、贈与する金額を入力する。そして、この入力後に決定キー26を押圧操作する。なお、この「氏名の入力欄」に対しては、商号やペンネーム等を入力してもよい。
制御部10は、決定キー26が押圧操作されると、ご祝儀袋の画像に重ねて、「送信/保存」の選択メニューを表示部6に表示制御する。この選択メニューのうち、「送信」のメニューは、この決定したご祝儀袋の画像及び贈与する金銭を直ぐに送信する際に選択するメニューである。また、「保存」のメニューは、この決定したご祝儀袋の画像の情報及び贈与する金銭の情報を一旦記憶しておいて、後に送信する際に選択するメニューである。ユーザは、前述と同様にフォーカスを移動操作して、この「送信/保存」の選択メニューの中から所望のメニューを選択操作する。図15のフローチャートのステップS27では、制御部10が、この「送信/保存」の選択メニューのうち、どちらのメニューがユーザにより選択されたかを判別している。
「送信」のメニューを選択した場合、ユーザは、自分の携帯電話機の赤外線送受信部34と、贈与先となる相手の携帯電話機の赤外線送受信部とを突き合わせ、送信の指定操作を行う。この送信の指定操作がなされると、制御部10は、ステップS28において、ユーザにより選択されたご祝儀袋の画像及び贈与する金銭の金銭情報を、相手の携帯電話機にセキュアなかたちで赤外線近距離無線送信する。
また、「保存」のメニューが選択された場合、制御部10は、ステップS30において、ユーザにより選択されたご祝儀袋の画像及び贈与する金銭の金銭情報をメモリ8(或いは電子財布装置9のメモリ14)に記憶制御する。そして、ユーザから「送信」が指定された際に、このメモリ8からご祝儀袋の画像及び贈与する金銭の金銭情報を読み出し、相手の携帯電話機にセキュアなかたちで赤外線近距離無線送信する。
結婚式や葬儀等で金銭の受け渡しを行う場合、電子化された金銭は、相手に対して心情が伝わりづらく使用しづらいのであるが、このように結婚式や葬儀等の各場面に応じた画像と共に受け渡しすることで、現実の金銭と同様に使用可能とすることができる。
なお、制御部10は、このような金銭の贈与(金銭情報の送信)が終了した後、電子財布装置9の制御部13を介して、メモリ14に記憶されている金銭情報の金額を、贈与後の金額に書き換え制御すると共に、この書き換え後の金銭情報を、前述の金銭画像で表示部6に表示制御する。これにより、電子財布装置9にチャージされている贈与後の残高を、実際の金銭と同様の感覚でユーザに認識させることができる。
また、以上の説明は、「贈与」のメニューの中から「結婚」のメニューが選択された場合の例であったが、「贈与」のメニューの中から「葬儀」のメニューが選択された場合には上記ご祝儀袋の代わりに不祝儀袋が表示され、「贈与」のメニューの中から「お年玉」のメニューが選択された場合には上記ご祝儀袋の代わりにお年玉袋が表示されることとなる。
また、ご祝儀袋のような金銭を入れる袋のみならず、リボンや輪ゴムクリップ等の金銭をまとめる紐状,リング状或いはクリップ状部材の画像を、上記金銭情報と共に送信してもよい。
また、上述の例では、セキュアな赤外線近距離無線通信により贈与する金銭情報を送信することとしたが、これは、相手先の携帯電話機を特定したうえで、リーダライタ47を介して送信するようにしてもよい。この場合、上記ご祝儀袋の画像及び贈与する金銭の金銭情報は、相手を特定する情報と共に、リーダライタ47を介してコミュニケーションサーバ装置43に送信される。そして、コミュニケーションサーバ装置43により、電子メール及び添付ファイルのかたちで、相手の携帯電話機に送信されることとなる。
〔「引き出し」のメニューの処理〕
次に、上述の機能メニューのうち、「引き出し」のメニューにフォーカスがあたっている状態で、回転操作部17の決定キー26が押圧操作されると制御部10は、「引き出し」のメニューの処理を開始する。
この「引き出し」とは、電子財布装置9に対して、新たに金銭のチャージを行うことである。このため、制御部10は、この「引き出し」のメニューの処理を開始すると、上述の〔電子財布に対する入金〕の項で説明したように、ユーザが操作部7を操作することでなされる、入金を希望する金額の入力を待って、コミュニケーションサーバ装置43や決済処理サーバ装置45と通信を行い、ユーザ認証がなされた際に、電子財布装置9のメモリ14に記憶されている金銭情報を、この入金後の金額の金銭情報に書き換え処理する。これにより、電子財布装置9に対する入金が完了する。詳しくは、上述の〔電子財布に対する入金〕の項を参照されたい。
〔「隠し金処理(へそくり処理)」のメニューの処理〕
次に、当該実施の形態の携帯電話機に設けられている電子財布装置9は、通常使用する金銭と、非常時に使用する金銭(隠し金=へそくり)とを分けて管理可能となっている。図15のフローチャートに、上記機能メニューの中から「へそくり(隠し金)」のメニューが選択された場合の処理の流れを示す。このフローチャートは、図7に示すようにデフォルトとなる機能メニューが表示部6に表示された際に、図2に示す右キー15が押圧操作されることで、図21に示すように通常は隠蔽表示されている「へそくり(隠し金)」のメニューが表示され、この「へそくり」のメニューにフォーカスが移動操作され、回転操作部17の決定キー26が押圧操作されることでスタートとなる。
ステップS31では、制御部10が、この「へそくり」のメニュー内に設けられている「へそくり内のメニュー(隠し金メニュー)」を表示部6に表示制御する。図22に、表示部6に表示された「へそくり内のメニュー」の一例を示す。この図22からわかるように、「へそくり内のメニュー」としては、所望の金額の金銭を隠し金に指定する「隠す」のメニューと、過去に隠した金銭を通常時に使用可能な状態とする「引き出す」のメニューとが設けられている。
制御部10は、デフォルトにおいて、これら各メニューのうち、いずれか一方のメニューにフォーカスをあてて表示する。ユーザは、上記十字キー25の上下キーを押圧操作することで、上記各メニュー間でフォーカスを移動操作し、所望のメニューにフォーカスが移動した際に決定キー26を押圧操作して、そのメニューの実行を指定する。図20のフローチャートのステップS32、ステップS41及びステップS33では、制御部10が、このような上下キー及び決定キー26の操作状態を監視しており、上下キーが押圧操作される毎にステップS41において各メニュー間でフォーカスを移動表示制御し、決定キー26の押圧操作を検出したタイミングで処理をステップS34に進める。
ステップS34では、制御部10が、決定キー26が押圧操作された際にフォーカスをあてていたメニューを検出することで、「隠す」の処理及び「引き出す」の処理のうち、どちらの処理がユーザにより指定されたかを判別する。そして、「隠す」の処理が指定されたものと判別した場合は処理をステップS35に進め、「引き出す」の処理が指定されたものと判別した場合は処理をステップS38に進める。
「隠す」の処理が指定されたものと判別することで処理をステップS35に進めると、制御部10は、図23に示すように、現在、電子財布装置9のメモリ14に記憶されている金額に対応する金銭画像を表示部6に表示制御すると共に、例えば表示している金銭画像のうち、一番額の大きなお札或いはコインにフォーカスをあてる等のように、所定の金銭画像に対してフォーカスをあて、処理をステップS36に進める。
ユーザは、上記回転操作部17の十字キー25或いは回転操作ダイヤル24を回転操作することで、この金銭画像にあてられたフォーカスを移動操作し、所望の金銭画像にフォーカスがあてられた状態で決定キー26を押圧操作することで、へそくりとして隠す金銭を指定する。図20のフローチャートのステップS36では、制御部10が、このような十字キー25、回転操作ダイヤル24及び決定キー26の操作状態を監視しており、決定キー26が押圧操作されたタイミングで処理をステップS37に進める。
ステップS37では、制御部10が、決定キー26が押圧操作された際にフォーカスをあてていた金銭画像を検出することで、「へそくり」として指定された金銭を検出する。そして、図24に示すように、この「へそくり」として指定された金銭に対応する金銭画像を表示部6に対して非表示制御すると共に、電子財布装置9のメモリ14の隠し金の記憶領域に「へそくり」として指定された金額を示す金銭情報を記憶制御する。すなわち、電子財布装置9のメモリ14は、通常使用する金銭の金銭情報が記憶される「通常使用金銭領域」と、隠し金に指定された金銭の金銭情報が記憶される「隠し金領域」とに分割されており、隠し金の指定がなされた場合、制御部10は、「通常使用金銭領域」に記憶されている金銭情報の金額を、この隠し金として指定された金額を減算した金額に書き換えると共に、この隠し金として指定された金額の金銭情報を「隠し金領域」に書き込み制御して、図20のフローチャートに示す処理を終了する。
これに対して、「引き出す」の処理が指定されたものと判別することで処理をステップS38に進めると、制御部10は、図25に示すように、現在、電子財布装置9のメモリ14の上記「隠し金領域」に記憶されている金額に対応する金銭画像を表示部6に表示制御すると共に、例えば表示している金銭画像のうち、一番額の大きなお札或いはコインにフォーカスをあてる等のように、所定の金銭画像に対してフォーカスをあて、処理をステップS39に進める。
ユーザは、上記回転操作部17の十字キー25或いは回転操作ダイヤル24を回転操作することで、この金銭画像にあてられたフォーカスを移動操作し、所望の金銭画像にフォーカスがあてられた状態で決定キー26を押圧操作することで、へそくりとして隠していた金銭のうち、使用する金銭を指定する。図20のフローチャートのステップS39では、制御部10が、このような十字キー25、回転操作ダイヤル24及び決定キー26の操作状態を監視しており、決定キー26が押圧操作されたタイミングで処理をステップS40に進める。
ステップS40では、制御部10が、決定キー26が押圧操作された際にフォーカスをあてていた金銭画像を検出することで、「へそくり」として隠していた金銭のうち、引き出すことが指定された金銭を検出する。
このようにして引き出すことが指定された金銭を検出すると、制御部10は、上記メモリ14の「隠し金領域」に記憶されている金銭情報の金額を、この「引き出し」として指定された金額を減算した金額に書き換え処理すると共に、上記メモリ14の「通常使用金銭領域」に記憶されている金銭情報の金額を、この「引き出し」として指定された金額を加算した金額に書き換え処理する。
そして、制御部10は、上記「引き出し」として指定された金額が加算された金額に書き換え処理された上記「通常使用金銭領域」に記憶されている金銭情報に対応する金銭画像を、図26に示すように表示部6に表示制御して、図20のフローチャートに示す処理を終了する。なお、この図25及び図26に示す例は、2,000円の隠し金のうち、1,000円を引き出した例である。
このように電子財布装置9に対して隠し金機能を設けることで、不意の出費時等に対応可能とすることができる。また、このような隠し金は、現実に金銭を取り扱う場合には日常的に行われることである。電子財布装置9は、このように現実に行われる隠し金を、電子化された金銭でも実現しているため、利便性の向上を図ることができるうえ、当該電子財布装置9を現実の財布と同等に取り扱うことを可能とすることができる。
ここで、制御部10は、上記メモリ14の「隠し金領域」に金銭情報の書き込みを行うと(=隠し金が設定されると)、図示しないタイマからの計時情報に基づいて、この金銭情報の書き込みを行った時刻から経過した時間の監視を開始する。そして、この「隠し金領域」に記憶された金銭が使用されることなく、例えば30日や60日等の所定以上の時間が経過した場合、例えば「30日を経過したため、へそくり金を一旦戻します。」等のメッセージを表示部6に表示制御し、「隠し金領域」の金銭情報を「通常使用金銭領域」の金銭情報に加算して移行させる。なお、必要な場合、ユーザは、前述の操作を再度行い、隠し金を再設定することとなる。
このように、所定時間経過後に、隠し金として設定しておいた金銭を、通常使用する金銭として一旦戻すことにより、隠し金を設定したことを、ユーザ自身が忘れてしまった場合でも、これを思い出させることができ、隠し金が長時間使用されない不具合を防止することができる。
〔決済処理〕
次に、店舗で商品やサービス等を購入した際に上記電子財布装置9を用いて決済を行う場合、ユーザは、店舗等に設けられているリーダライタ47(図3参照)に対して当該携帯電話機を近接させる。これにより、電子財布装置9とリーダライタ47との間で通信が開始され、電子財布装置9の制御部13により、メモリ14に記憶されている金銭情報の金額が、上記店舗で購入した商品やサービスの対価を減算した金額に書き換えられる。
また、リーダライタ47は、この通信により、ユーザの携帯電話機の電子財布装置9から徴収した金額を示す情報と、ユーザの携帯電話機の契約者情報及び電子財布装置9の固有識別番号を取得し、これらをパブリック網46及びコミュニケーション網41を介して決済処理サーバ装置45に送信する。
決済処理サーバ装置45は、上記契約者情報及び電子財布装置9の固有識別番号に基づいてユーザを特定し、データベースに記憶されている、そのユーザの金銭情報(現時点で電子財布装置9にチャージされている金額を示す金銭情報)を、ユーザにより購入された商品やサービスの対価を差し引いた金額の金銭情報に書き換え処理する。これにより、携帯電話機をリーダライタ47にかざすだけで、支払いを完了可能とすることができる。
一方、上記支払いにより、メモリ14に記憶されている金銭情報の金額が、上記店舗で購入した商品やサービスの対価を減算した金額に書き換えられると、携帯電話機の制御部10は、メモリ8に記憶されている電子財布アプリケーションプログラムに基づいて、この書き換え後の金銭情報に対応する金銭画像を形成し、これを表示部6に表示制御する。なお、この際、例えば「2000円使用しました。」等の、支払いで使用された金額を示すメッセージを、上記金銭画像と共に表示してもよい。
これにより、前述と同様に、ユーザは、金銭画像に基づいて、使用した金額及び電子財布装置9の現時点の残高を知ることができるため、現実の財布と同様の感覚で電子化された金銭を使用して決済を行うことができる。
〔海外使用への対応〕
次に、この携帯電話機に設けられている電子財布装置9は、海外でも使用可能となっている。この場合、日本国の通貨を渡航先の通貨に両替(変換)する必要がある。この通貨の両替は、現在の通貨レートに基づいて行われるようになっており、この現在の通貨レートを示すレート情報としては、コミュニケーションサーバ装置43によりネットワークを介して収集されたレート情報を、当該携帯電話機の制御部10がダウンロードしてメモリ8に記憶するようになっている。なお、このレート情報は、ユーザが新聞やテレビジョン放送で現在の通貨レートを確認し、これを手動で入力することで、メモリ8に記憶させてもよい。
このレート情報がメモリ8に記憶されると、母国の通貨を渡航先の通貨に両替することが可能となる。図27のフローチャートに、この通貨の両替時における動作の流れを示す。このフローチャートは、制御部10が、前述のように電子財布装置9に記憶されている金銭情報の金銭画像の表示中に、ユーザによる右キー15の押圧操作を検出することで機能メニューを表示し、この機能メニューの中に設けられている「両替」のメニューが、ユーザにより選択されたことを検出することでスタートとなる。
ステップS51では、制御部10が、この「両替」のメニューを表示部6に表示制御する。この両替のメニューは、例えば図28に示すように「米ドル」、「ユーロ」、「マルク」・・・等のように、渡航先の通貨を選択するメニューとなっており、ユーザは、十字キー25の上下キーを操作することでフォーカスを移動操作して、所望の通貨(両替後の通貨)を選択する。そして、所望の通貨の表示位置にフォーカスを移動操作した際に、決定キー26を押圧操作する。
図27のフローチャートのステップS52では、制御部10が、この決定キー26が押圧操作され両替後の通貨が指定されたか否かを判別しており、該両替後の通貨が指定されたタイミングで処理をステップS53に進める。
ステップS53では、制御部10が、例えば、現在表示している金銭画像の中で一番額の大きなお札或いはコインにフォーカスをあてる等のように、所定の金銭画像に対してフォーカスをあてる。
ユーザは、上記回転操作部17の十字キー25或いは回転操作ダイヤル24を回転操作することで、この金銭画像にあてられたフォーカスを移動操作し、所望の金銭画像にフォーカスがあてられた状態で決定キー26を押圧操作することで、両替を行う金銭を指定する。図27のフローチャートのステップS54では、制御部10が、このような十字キー25、回転操作ダイヤル24及び決定キー26の操作状態を監視しており、決定キー26が押圧操作されたタイミングで処理をステップS55に進める。
ステップS55では、制御部10が、当該携帯電話機のメモリ8に記憶されているレート情報を読み出し、このレート情報に基づいて、ユーザにより指定された金銭画像の金銭情報をレート変換処理し、このレート変換後の金銭情報を、電子財布装置9のメモリ14に設けられている「海外用財布の記憶領域」に記憶制御すると共に、該レート変換後の金額を文字で表示部6に表示し、また、該レート変換後の金額に対応する金銭画像を、母国通貨の金銭画像で表示部6に表示して、図27のフローチャートに示す「両替」の処理を終了する。
すなわち、電子財布装置9のメモリ14の記憶領域は、「国内用財布の記憶領域」及び「海外用財布の記憶領域」に分割されている。電子財布装置9を国内で使用する場合は、「国内用財布の記憶領域」に記憶されている金銭情報が、金銭の使用やチャージに応じて更新処理されるのであるが、電子財布装置9を海外で使用する場合は、この両替により「海外用財布の記憶領域」に記憶された金銭情報が、金銭の使用や両替に応じて更新処理されるようになっている。
図29に、このレート変換後の表示例を示す。この図29は、ユーザにより壱万円を「米ドル」に両替した例であり、現在の通貨レートを1ドル=100円として両替した例である。この場合、制御部10は、表示部6に対して、メモリ8に記憶されているレート情報に対応する現在の通貨レート(1$=100円)の文字を表示する。
また、当該携帯電話機の場合、両替後の金銭画像を、「渡航先の通貨で表示するか」、或いは「母国通貨で表示するか」を選択可能となっている。この例において、1ドル=100円の通貨レートで壱万円を両替すると100ドルになる。このため、制御部10は、渡航先の通貨で金銭画像を表示することを指定されていた場合、100ドル札の金銭画像を1枚、表示部6に表示制御する。なお、米国においては、慣習的に100ドル札よりも20ドル札の方が多く用いられる。このため、この例の場合、20ドル札の金銭画像を5枚、表示してもよい。このような渡航先の文化や慣習を考慮した表示制御を行うことで、当該電子財布装置9を、より使い勝手の良いものとすることができる。
これに対して、この例において、母国通貨で金銭画像を表示することを指定されていた場合、制御部10は、図29に示すように壱万円札の金銭画像を1枚、表示部6に表示制御する。また、制御部10は、この金銭画像と共に、母国通貨に対応する「10,000円」の文字を表示すると共に、海外通貨に対応する「100$」の文字を表示する。
母国通貨の金銭を海外通貨の金銭に両替すると、普段使用していない通貨であることから金銭価値が把握しづらいのであるが、このように両替を行った場合でも、現在、電子財布装置9に(海外用財布の記憶領域に)記憶されている残高を母国通貨で表示することで、母国通貨を使用する感覚で海外通貨を使用可能とすることができる。
なお、この例の場合、図28に示すように「国内用財布の記憶領域」に記憶されている「12,587円」の金銭のうち「10,000円」を両替(=海外用財布の記憶領域に移行)したため、「国内用財布の記憶領域」の金銭情報を表示する場合、図30に示すように上記両替後の残高である「2,587円」の金銭画像が表示部6に表示制御されることとなる。
〔海外での決済〕
次に、このように両替した金銭に対応する金銭情報が電子財布装置9の「海外用財布の記憶領域」に記憶されると、海外での決済が可能となる。この場合、ユーザは、海外の店舗等に設けられているリーダライタ47に対して当該携帯電話機を近接させる。これにより、電子財布装置9とリーダライタ47との間で通信が開始され、制御部10により、メモリ14の「海外用財布の記憶領域」に記憶されている金銭情報の金額が、上記店舗で購入した商品やサービスの対価を減算した金額に書き換えられる。
また、制御部10は、この「海外用財布の記憶領域」に対する書き換え後の金銭情報に対応する金銭画像(=支払い後の金銭情報に対応する金銭画像)を、渡航先の通貨での表示が指定されている場合は、該渡航先の通貨の金銭画像で、また、母国通貨での表示が指定されている場合は、該母国通貨の金銭画像で表示部6に表示制御する。母国通貨の金銭画像を表示した場合には、ユーザが普段使い慣れている金銭画像で、決済された金額や現在の残高を表示することができるため、ユーザに対して、決済された金額や現在の残高をより分かり易く表示することができる。
一方、リーダライタ47は、上記通信により、ユーザの携帯電話機の電子財布装置9から徴収した金額を示す情報と、ユーザの携帯電話機の契約者情報及び電子財布装置9の固有識別番号を取得し、これらをパブリック網46及びコミュニケーション網41を介してユーザの母国の決済処理サーバ装置45に送信する。
決済処理サーバ装置45は、上記契約者情報及び電子財布装置9の固有識別番号に基づいてユーザを特定し、データベースに記憶されている、そのユーザの金銭情報(現時点で電子財布装置9にチャージされている、「国内用財布の記憶領域」及び「海外用財布の記憶領域」に記憶されている金額の「総和」となる金額の金銭情報)を、ユーザにより海外で購入された商品やサービスの対価を差し引いた金額の金銭情報に書き換え処理する。
これにより、携帯電話機をリーダライタ47にかざすだけで、海外でも電子財布装置9を用いた決済を可能とすることができる。
〔自動両替及び決済機能〕
以上の説明は、まず「両替」を行い、この両替後に「決済」を行う例であったが、当該携帯電話機は、自動的にその地域の通貨及び現在の通貨レートを取得し、「両替」と共に「決済」を行うことも可能となっている。
具体的には、当該携帯電話機は図1に示すようにGPSセンサ30(GPS:Global Positioning System)を有している。このGPSセンサ30は、常時、或いはユーザにより指示されたタイミングで、当該携帯電話機の現時位置を検出し、この位置情報を制御部10に供給する。制御部10は、この位置情報に基づいて、メモリ8に記憶されている通貨テーブルを検索し、現在、携帯電話機が位置している地域で使用されている通貨を検出する。
すなわち、上記メモリ8には、GPSセンサ30で検出される位置情報と、これら各位置情報に対応する地域の通貨との関係を示す通貨テーブルが記憶されており、制御部10は、GPSセンサ30で検出された位置情報に基づいて、この通貨テーブルを参照することで、現在、当該携帯電話機が位置している地域の通貨を検出する。
次に、制御部10は、通信回路2を介して図3に示すコミュニケーションサーバ装置43と通信を行うことにより、上記検出した地域の通貨に対応する現在の通貨レートを取得し、このレート情報をメモリ8に記憶制御する。
制御部10は、当該携帯電話機が海外の店舗に設けられているリーダライタ47に近接されることで、該リーダライタ47と通信した際に、電子財布装置9のメモリ14の「通常使用金銭領域」に記憶されている金銭情報を読み出し、この金銭情報を、当該携帯電話機のメモリ8に記憶されたレート情報に基づいて通貨レート変換処理すると共に、この通貨レート変換処理した金銭情報に基づいて前述の決済処理を行う。そして、この決済処理による残高を、前述のように母国通貨の金銭画像、或いは海外通貨の金銭画像で表示部6に表示制御する。
例えば、電子財布装置9のメモリ14の「通常使用金銭領域」に「10,000円」の金銭情報が記憶されており、ユーザが米国で「50ドル」の決済を行った際の通貨レートが「1ドル=120円」だった場合、制御部10は、まず、「通常使用金銭領域」の「10,000円」の金銭情報を、「1ドル=120円」の通貨レートでレート変換処理することで、約「83ドル」の海外用金銭情報を形成する。
そして、この「83ドル」から上記「50ドル」の決済を行い、海外通貨での表示が指定されている場合には、この場合の残高となる「33ドル」分の金銭画像を形成し、これを表示部6に表示制御する。また、制御部10は、母国通貨での表示が指定されている場合には、この場合の残高となる「33ドル」分の金銭情報を「1ドル=120円」の通貨レートで、再度、レート変換処理し、「3,960円」となる金銭画像を表示部6に表示制御する。
このように、GPSセンサ30により携帯電話機の現在位置を検出し、この現在位置に対応する地域の通貨及び現在の通貨レートを検出し、当該携帯電話機がリーダライタ47に近接された際に、上記検出した通貨レートで電子財布装置9に記憶されている金銭情報をレート変換して決済を行うことで、当該電子財布装置9を海外で使用する際に、ユーザが「両替」を意識することなく使用可能とすることができる。
すなわち、ユーザは、電子財布装置9を海外で使用する場合でも、単に当該携帯電話機をリーダライタ47に近接させるだけで、自動的に両替が行われ決済を済ませることができる。さらに、決済後の残高を母国通貨の金銭画像で表示することを指定することにより、海外においても母国通貨の金銭感覚で決済を済ませることができる。
なお、各地域の通貨の検出や上記レート情報の取得、さらには通貨レート変換処理は、その地域の店舗に設けられているリーダライタ47が行うようにしてもよい。
[実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、この実施の形態の携帯電話機は、電子財布装置9の残高を金銭画像としてイメージ的に表示する。このため、電子化された金銭を、現実の金銭と同様の感覚で管理及び取り扱うことを可能とすることができる。
また、結婚式,葬儀或いはお年玉等のように、他の電子財布装置に金銭情報を移動させる場合には、ご祝儀袋、不祝儀袋或いはお年玉袋等の画像と共に金銭情報を他の電子財布装置に移動させることができる。結婚式や葬儀等で金銭の受け渡しを行う場合、電子化された金銭は、相手に対して心情が伝わりづらく使用しづらいのであるが、このように結婚式や葬儀等の各場面に応じた画像と共に受け渡しすることで、電子化された金銭を現実の金銭と同様に使用可能とすることができる。
また、電子財布装置9の金銭情報が記憶されるメモリ14には、「通常使用金銭領域」及び「隠し金領域」が設けられており、通常使用される金銭情報は「通常使用金銭領域」に記憶しておき、非常時用の予備金として使用するための金銭情報は「隠し金領域」に記憶可能となっている。
このように電子財布装置9に対して隠し金機能を設けることで、不意の出費時等に対応可能とすることができる。また、このような隠し金は、現実に金銭を取り扱う場合には日常的に行われることである。電子財布装置9は、このように現実に行われる隠し金を、電子化された金銭でも実現しているため、利便性の向上を図ることができるうえ、当該電子財布装置9を現実の財布と同等に取り扱うことを可能とすることができる。
また、「隠し金領域」に記憶された金銭情報は、未使用のまま所定時間が経過した場合、「通常使用金銭領域」に戻すようになっている。これにより、隠し金を設定したことを、ユーザ自身が忘れてしまった場合でも、これを思い出させることができ、隠し金が長時間使用されない不具合を防止することができる。
さらに、機能メニューを表示する場合、通常は、隠し金の設定メニューを非表示とし(隠し金の設定メニューを隠しておき)、特別な操作がなされた際に、該隠し金の設定メニューを表示するようになっている。このため、隠し金の設定メニューの表示に対して、隠し金に相当する秘密性を持たせることができる。
また、電子財布装置9の金銭情報が記憶されるメモリ14には、国内の通貨の金銭情報が記憶される「国内用財布」の記憶領域、及び海外の通貨の金銭情報が記憶される「海外用財布」の記憶領域が設けられており、「国内用財布」の記憶領域に記憶されている金銭情報を、通貨レートに基づいて所望の海外の通貨の金銭情報に通貨レート変換所定して「海外用財布」の記憶領域に書き込み、この「海外用財布」の記憶領域に記憶された通貨レート変換後の金銭情報に基づいて、海外での決済処理を行うようになっている。このため、当該携帯電話機の電子財布装置9を、海外での決済に使用可能とすることができる。
最後に、上述の実施の形態の説明では、本発明を携帯電話機に適用することとしたが、本発明は、この他、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System),PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、ノート型のパーソナルコンピュータ装置、携帯辞書装置等のあらゆる携帯端末装置に適用可能である。そして、上述の実施の形態は、あくまでも本発明の一例として開示したに過ぎず、本発明は、上述の実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
本発明を適用した実施の形態の携帯電話機のブロック図である。 実施の形態の携帯電話機の外観を示す図である。 実施の形態の携帯電話機が適用される電子財布システムのブロック図である。 実施の形態の携帯電話機において、電子財布装置に記憶されている金銭情報がイメージ(金銭画像)として表示されるまでの流れを示すフローチャートである。 電子財布装置に記憶されている金銭情報をイメージ的に表示した表示例を示す図である。 電子財布装置に記憶されている金銭情報をイメージ的に表示した他の表示例を示す図である。 電子財布装置に記憶されている金銭情報の処理を選択するための機能メニューの一例を示す図である。 機能メニューの一つとして通常は非表示とされている「隠し金(へそくり)」のメニューが表示された状態を示す図である。 機能メニューの中の「整理」のメニューの処理の流れを示すフローチャートである。 「整理」のメニューの処理において、「くずす」対象として選択された金銭画像を示す図である。 「くずす」処理後に表示された金銭画像を示す図である。 「整理」のメニュー内の「くずす/まとめる」のメニューが表示された状態を示す図である。 「整理」のメニューの処理において、「まとめる」対象として選択された金銭画像を示す図である。 「まとめる」処理後に表示された金銭画像を示す図である。 機能メニューの中の「贈与」のメニューの処理の流れを示すフローチャートである。 機能メニューの中の「贈与」のメニューが選択された状態を示す図である。 「贈与」のメニューの中の「結婚」のメニューが選択された状態を示す図である。 「結婚」のメニューが選択された際に表示されるご祝儀袋の画像の一例を示す図である。 選択されたご祝儀袋に記載する贈り主の氏名及び金額の入力欄が表示されている状態を示す図である。 機能メニューの中の「隠し金(へそくり)」のメニューの処理の流れを示すフローチャートである。 機能メニューの中の「隠し金(へそくり)」のメニューが選択された状態を示す図である。 「隠し金(へそくり)」のメニューの中の「隠す」のメニューが選択された状態を示す図である。 「隠す」のメニューの処理において、「隠す」対象として選択された金銭画像を示す図である。 「隠す」処理後に表示された金銭画像を示す図である。 「隠し金(へそくり)」のメニューの中の「引き出す」のメニューの処理において、「引き出す」対象として選択された金銭画像を示す図である。 「引き出す」処理後に表示された金銭画像を示す図である。 機能メニューの中の「両替」のメニューの処理の流れを示すフローチャートである。 「両替」のメニューの表示例を示す図である。 「両替」の処理により海外用財布に移行された金銭に対応する金銭画像を示す図である。 「両替」の処理により海外用財布に金銭を移行した後における国内用財布の残高に対応する金銭画像を示す図である。
符号の説明
1 アンテナ、2 通信回路、3 スピーカ部、4 マイクロホン部、5 カメラ部、6 表示部、7 操作部、8 メモリ、9 電子財布装置、10 制御部、12 アンテナ、13 電子財布装置の制御部、14 電子財布装置のメモリ、15 右キー、16 左キー、17 回転操作部、18 オンフックキー、19 オフフックキー、22 上操作部、23 下操作部、24 回転ダイヤル、25 十字キー、26 決定キー、30 GPSセンサ、31 上筐体、32 下筐体

Claims (16)

  1. 少なくとも通常使用される金銭情報が記憶される通常使用金銭領域と、所定の操作がなされた際に使用される金銭情報が記憶される隠し金領域とに分割された記憶手段の記憶領域のうち、上記通常使用金銭領域に記憶された金銭情報の上記隠し金領域への移行を指定するためのメニューと、上記隠し金領域に記憶された金銭情報の上記通常使用金銭領域への移行を指定するためのメニューとを表示手段に表示するメニュー表示手段としてコンピュータを機能させ、
    コンピュータを上記メニュー表示手段として機能させることで上記表示手段に表示された上記各メニューのうち、上記通常使用金銭領域に記憶された金銭情報の上記隠し金領域への移行を指定するためのメニューが選択された際に、上記通常使用金銭領域に記憶されている金銭情報に対応する金銭画像を形成して上記表示手段に表示制御すると共に、この表示手段に表示された上記金銭画像の中から、上記隠し金領域に移行させる金銭に対応する金銭画像を選択するための、ユーザが操作可能な選択操作子を上記表示手段に表示する隠し金移行時表示手段としてコンピュータを機能させ、
    コンピュータを上記メニュー表示手段として機能させることで上記表示手段に表示された上記各メニューのうち、上記隠し金領域に記憶された金銭情報の上記通常使用金銭領域への移行を指定するためのメニューが選択された際に、上記隠し金領域に記憶されている金銭情報に対応する金銭画像を形成して上記表示手段に表示制御すると共に、この表示手段に表示された上記金銭画像の中から、上記通常使用金銭領域に移行させる金銭に対応する金銭画像を選択するための、ユーザが操作可能な選択操作子を上記表示手段に表示する通常使用移行時表示手段としてコンピュータを機能させ、
    コンピュータを上記隠し金移行時表示手段として機能させることで、上記選択操作子により、上記通常使用金銭領域から上記隠し金領域に移行させる金銭の金銭画像が選択された際に、該通常使用金銭領域に記憶されている、該選択された金銭画像に対応する金銭情報を上記隠し金領域に移行させて書き込み、また、コンピュータを上記通常使用移行時表示手段として機能させることで、上記選択操作子により、上記隠し金領域から上記通常使用金銭領域に移行させる金銭の金銭画像が選択された際に、該隠し金領域に記憶されている、該選択された金銭画像に対応する金銭情報を上記通常使用金銭領域に移行させて書き込む金銭情報移行手段としてコンピュータを機能させ、
    上記隠し金領域に移行された金銭情報が使用されることなく所定時間以上経過したか否かを検出する未使用時間検出手段としてコンピュータを機能させ、
    コンピュータを上記未使用時間検出手段として機能させることで、上記隠し金領域に移行された金銭情報が使用されることなく所定時間以上経過したことが検出された際に、上記隠し金領域に記憶されている金銭情報を上記通常使用金銭領域に移行させて書き込む未使用金銭移行手段としてコンピュータを機能させる
    電子財布アプリケーションプログラム。
  2. 決済が行われた際に、上記記憶手段に記憶されている金銭情報を、該決済された金額が減算された金額の金銭情報に書き換える決済時書き換え手段としてコンピュータを機能させ、
    コンピュータを上記決済時書き換え手段として機能させることで書き換えられた金銭情報を上記記憶手段から読み出し、この読み出した金銭情報に対応する金銭画像を形成し、この形成した金銭画像を、上記決済後の残高に対応する金銭画像として上記表示手段に表示制御する決済時表示手段としてコンピュータを機能させる
    請求項1に記載の電子財布アプリケーションプログラム。
  3. 入金が行われた際に、上記記憶手段に記憶されている金銭情報を、該入金された金額が加算された金額の金銭情報に書き換える入金時書き換え手段としてコンピュータを機能させ、
    コンピュータを上記入金時書き換え手段として機能させることで書き換えられた金銭情報を上記記憶手段から読み出し、この読み出した金銭情報に対応する金銭画像を形成し、この形成した金銭画像を、上記入金後の残高に対応する金銭画像として上記表示手段に表示制御する入金時表示手段としてコンピュータを機能させる
    請求項1又は請求項2に記載の電子財布アプリケーションプログラム。
  4. 上記表示手段に表示された金銭画像のうち、所望の複数の金銭画像の金額をまとめることで上位単位の金額の金銭画像として表示させる上位単位表示メニューと、上記表示された金銭画像のうち、所望の金額の金銭画像を複数の下位単位の金額の金銭画像として表示させる下位単位表示メニューとを上記表示手段に表示する変更単位メニュー表示手段としてコンピュータを機能させ、
    コンピュータを上記変更単位メニュー表示手段として機能させることで上記表示手段に表示された上記いずれかのメニューの選択、及び該いずれかのメニューが選択された際に、上記表示されている金銭画像の中から所望の金銭画像を選択するための、ユーザが操作可能な選択操作子を上記表示手段に表示する選択操作子表示手段としてコンピュータを機能させ、
    コンピュータを上記変更単位メニュー表示手段及び上記選択操作子表示手段として機能させることで、上記上位単位表示メニューが選択された場合、上記選択操作子により選択された金銭画像の金額をまとめることで上位単位の金額の金銭画像を形成し、この上位単位の金額の金銭画像を、上記選択操作子により選択された金銭画像に代えて上記表示手段に表示制御し、上記下位単位表示メニューが選択された場合、上記選択操作子により選択された金銭画像の金額と同額となるように複数の下位単位の金額の金銭画像を形成し、この複数の下位単位の金額の金銭画像を、上記選択操作子により選択された金銭画像に代えて上記表示手段に表示制御する金銭画像変更表示手段としてコンピュータを機能させる
    請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の電子財布アプリケーションプログラム。
  5. 金銭を入れる袋、金銭をまとめる紐状,リング状或いはクリップ状部材の付加画像を形成する付加画像形成手段としてコンピュータを機能させ、
    上記記憶手段に記憶されている金銭情報に対応する金額のうち、他の装置に移行させる金額が指定された際に、この指定された金額の金銭情報を上記記憶手段から読み出す読み出し手段としてコンピュータを機能させ、
    コンピュータを上記読み出し手段として機能させることで読み出された金銭情報に、コンピュータを上記付加画像形成手段として機能させることで形成された上記付加画像を付加し、該金銭情報及び付加画像を、上記他の装置に送信する送信手段としてコンピュータを機能させる
    請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の電子財布アプリケーションプログラム。
  6. 上記送信手段としてコンピュータを機能させる際に、上記金銭情報及び付加画像と共に、当該金銭情報の送信元を示す少なくとも氏名の情報を、上記他の装置に送信する上記送信手段としてコンピュータを機能させる
    請求項5に記載の電子財布アプリケーションプログラム。
  7. 上記記憶手段の記憶領域は、国内で使用される母国通貨の金銭情報が記憶される国内用財布の記憶領域と、海外で使用される海外通貨の金銭情報が記憶される海外用財布の記憶領域とに分割されており、
    上記国内用財布の記憶領域から上記海外用財布の記憶領域へ金銭情報の移行が指定された際に、国内用財布の記憶領域に記憶されている母国通貨の金銭情報の両替を行う海外通貨を選択するための両替通貨選択メニューを上記表示手段に表示する両替メニュー表示手段としてコンピュータを機能させ、
    コンピュータを上記両替メニュー表示手段として機能させることで、上記両替通貨選択メニューから選択された海外通貨及び上記母国通貨の現在の通貨レートを示す通貨レート情報に基づいて、上記国内用財布の記憶領域に記憶されている母国通貨の金銭情報を、上記両替通貨選択メニューから選択された海外通貨の金銭情報に両替して上記海外用財布の記憶領域に書き込むと共に、該海外用財布の記憶領域に書き込まれた金銭情報を、上記通貨レート情報に基づいて、再度、上記母国通貨の金銭情報に両替する両替手段としてコンピュータを機能させ、
    コンピュータを上記両替手段として機能させることで、上記再度両替された上記母国通貨の金銭情報が得られた際に、該再度両替された上記母国通貨の金銭情報に対応する金銭画像を形成し、この金銭画像を、上記海外用財布の記憶領域に記憶されている海外通貨に対応する金額の金銭画像として上記表示手段に表示制御する通過レート対応表示手段としてコンピュータを機能させる
    請求項1から請求項6のうち、いずれか一項に記載の電子財布アプリケーションプログラム。
  8. 現在位置を検出する位置検出手段からの位置検出情報に基づいて、各位置と該各位置での通貨を示す情報が記憶された通貨テーブルを参照することで、該現在位置が属する地域で使用されている通貨を検出する通貨検出手段としてコンピュータを機能させ、
    コンピュータを上記両替手段として機能させる際に、コンピュータを上記通過検出手段として機能させることで検出された通貨に対応する上記通貨レート情報に基づいて、上記両替を行う上記両替手段としてコンピュータを機能させる
    請求項7に記載の電子財布アプリケーションプログラム。
  9. 記憶領域が、少なくとも通常使用される金銭情報が記憶される通常使用金銭領域と、所定の操作がなされた際に使用される金銭情報が記憶される隠し金領域とに分割された記憶手段と、
    上記記憶手段の上記通常使用金銭領域に記憶された金銭情報の上記隠し金領域への移行を指定するためのメニューと、上記隠し金領域に記憶された金銭情報の上記通常使用金銭領域への移行を指定するためのメニューとを表示手段に表示するメニュー表示手段と、
    上記表示手段に表示された上記各メニューのうち、上記通常使用金銭領域に記憶された金銭情報の上記隠し金領域への移行を指定するためのメニューが選択された際に、上記通常使用金銭領域に記憶されている金銭情報に対応する金銭画像を形成して上記表示手段に表示制御すると共に、この表示手段に表示された上記金銭画像の中から、上記隠し金領域に移行させる金銭に対応する金銭画像を選択するための、ユーザが操作可能な選択操作子を上記表示手段に表示する隠し金移行時表示手段と、
    上記表示手段に表示された上記各メニューのうち、上記隠し金領域に記憶された金銭情報の上記通常使用金銭領域への移行を指定するためのメニューが選択された際に、上記隠し金領域に記憶されている金銭情報に対応する金銭画像を形成して上記表示手段に表示制御すると共に、この表示手段に表示された上記金銭画像の中から、上記通常使用金銭領域に移行させる金銭に対応する金銭画像を選択するための、ユーザが操作可能な選択操作子を上記表示手段に表示する通常使用移行時表示手段と、
    上記隠し金移行時表示手段により表示された上記選択操作子により、上記通常使用金銭領域から上記隠し金領域に移行させる金銭の金銭画像が選択された際に、該通常使用金銭領域に記憶されている、該選択された金銭画像に対応する金銭情報を上記隠し金領域に移行させて書き込み、また、上記通常使用移行時表示手段により表示された上記選択操作子により、上記隠し金領域から上記通常使用金銭領域に移行させる金銭の金銭画像が選択された際に、該隠し金領域に記憶されている、該選択された金銭画像に対応する金銭情報を上記通常使用金銭領域に移行させて書き込む金銭情報移行手段と、
    上記隠し金領域に移行された金銭情報が使用されることなく所定時間以上経過したか否かを検出する未使用時間検出手段と、
    上記未使用時間検出手段により、上記隠し金領域に移行された金銭情報が使用されることなく所定時間以上経過したことが検出された際に、上記隠し金領域に記憶されている金銭情報を上記通常使用金銭領域に移行させて書き込む未使用金銭移行手段と
    を有する携帯端末装置。
  10. 決済が行われた際に、上記記憶手段に記憶されている金銭情報を、該決済された金額が減算された金額の金銭情報に書き換える決済時書き換え手段と
    上記決済時書き換え手段により書き換えられた金銭情報を上記記憶手段から読み出し、この読み出した金銭情報に対応する金銭画像を形成し、この形成した金銭画像を、上記決済後の残高に対応する金銭画像として上記表示手段に表示制御する決済時表示手段と
    を有する請求項9に記載の携帯端末装置。
  11. 入金が行われた際に、上記記憶手段に記憶されている金銭情報を、該入金された金額が加算された金額の金銭情報に書き換える入金時書き換え手段と、
    上記入金時書き換え手段により書き換えられた金銭情報を上記記憶手段から読み出し、この読み出した金銭情報に対応する金銭画像を形成し、この形成した金銭画像を、上記入金後の残高に対応する金銭画像として上記表示手段に表示制御する入金時表示手段と
    を有する請求項9又は請求項10に記載の携帯端末装置。
  12. 上記表示手段に表示された金銭画像のうち、所望の複数の金銭画像の金額をまとめることで上位単位の金額の金銭画像として表示させる上位単位表示メニューと、上記表示された金銭画像のうち、所望の金額の金銭画像を複数の下位単位の金額の金銭画像として表示させる下位単位表示メニューとを上記表示手段に表示する変更単位メニュー表示手段と、
    上記変更単位メニュー表示手段により、上記表示手段に表示された上記いずれかのメニューの選択、及び該いずれかのメニューが選択された際に、上記表示されている金銭画像の中から所望の金銭画像を選択するための、ユーザが操作可能な選択操作子を上記表示手段に表示する選択操作子表示手段と、
    上記変更単位メニュー表示手段により表示された上記各メニューのうち、上記上位単位表示メニューが選択された場合、上記選択操作子表示手段により表示された上記選択操作子により選択された金銭画像の金額をまとめることで上位単位の金額の金銭画像を形成し、この上位単位の金額の金銭画像を、上記選択操作子により選択された金銭画像に代えて上記表示手段に表示制御し、上記下位単位表示メニューが選択された場合、上記選択操作子により選択された金銭画像の金額と同額となるように複数の下位単位の金額の金銭画像を形成し、この複数の下位単位の金額の金銭画像を、上記選択操作子により選択された金銭画像に代えて上記表示手段に表示制御する金銭画像変更表示手段と
    を有する請求項9から請求項11のうち、いずれか一項に記載の携帯端末装置。
  13. 金銭を入れる袋、金銭をまとめる紐状,リング状或いはクリップ状部材の付加画像を形成する付加画像形成手段と、
    上記記憶手段に記憶されている金銭情報に対応する金額のうち、他の装置に移行させる金額が指定された際に、この指定された金額の金銭情報を上記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
    上記読み出し手段により読み出された金銭情報に、上記付加画像形成手段により形成された上記付加画像を付加し、該金銭情報及び付加画像を、上記他の装置に送信する送信手段と
    を有する請求項9から請求項12のうち、いずれか一項に記載の携帯端末装置。
  14. 上記送信手段は、上記金銭情報及び付加画像と共に、当該金銭情報の送信元を示す少なくとも氏名の情報を上記他の装置に送信する
    請求項13に記載の携帯端末装置。
  15. 上記記憶手段の記憶領域は、国内で使用される母国通貨の金銭情報が記憶される国内用財布の記憶領域と、海外で使用される海外通貨の金銭情報が記憶される海外用財布の記憶領域とに分割されており、
    上記国内用財布の記憶領域から上記海外用財布の記憶領域へ金銭情報の移行が指定された際に、国内用財布の記憶領域に記憶されている母国通貨の金銭情報の両替を行う海外通貨を選択するための両替通貨選択メニューを上記表示手段に表示する両替メニュー表示手段と、
    上記両替メニュー表示手段により表示された上記両替通貨選択メニューから選択された海外通貨及び上記母国通貨の現在の通貨レートを示す通貨レート情報に基づいて、上記国内用財布の記憶領域に記憶されている母国通貨の金銭情報を、上記両替通貨選択メニューから選択された海外通貨の金銭情報に両替して上記海外用財布の記憶領域に書き込むと共に、該海外用財布の記憶領域に書き込まれた金銭情報を、上記通貨レート情報に基づいて、再度、上記母国通貨の金銭情報に両替する両替手段と、
    上記両替手段により、上記再度両替された上記母国通貨の金銭情報が得られた際に、該再度両替された上記母国通貨の金銭情報に対応する金銭画像を形成し、この金銭画像を、上記海外用財布の記憶領域に記憶されている海外通貨に対応する金額の金銭画像として上記表示手段に表示制御する通過レート対応表示手段と
    を有する請求項9から請求項14のうち、いずれか一項に記載の携帯端末装置。
  16. 現在位置を検出する位置検出手段からの位置検出情報に基づいて、各位置と該各位置での通貨を示す情報が記憶された通貨テーブルを参照することで、該現在位置が属する地域で使用されている通貨を検出する通貨検出手段とを有し、
    上記両替手段は、上記通過検出手段により検出された通貨に対応する上記通貨レート情報に基づいて上記両替を行う
    請求項15に記載の携帯端末装置。
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