JP4556275B2 - パチンコ球発射装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機を構成するパチンコ球発射装置に関し、特に、発射レール上の発射位置にパチンコ球を配置する機構に特徴があるパチンコ球発射装置に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
従来、パチンコ球発射装置は、発射レール上の所定の発射位置にパチンコ球を配置し、このパチンコ球をパチンコ球打突部材が打突することによって、パチンコ球を遊技領域へ向けて発射する様に構成されている。より詳しくは、パチンコ球供給部材によって発射レール上にパチンコ球が供給され、このパチンコ球が重力に従って発射位置まで移動した後で、パチンコ球打突部材がこのパチンコ球を打突する。
【0003】
ところで、現在、パチンコ球発射装置は、遊技中、パチンコ球を0.6秒間周期で連続的に発射することができる様に構成されているので、パチンコ球が発射レール上に供給されてから発射部材によって打突されるまでの時間は、0.6秒間よりも更に短いことになる。
【0004】
このため、発射レールに供給されて発射位置に到達したパチンコ球が未だ完全に静止しておらず、微振動しているときに、パチンコ球打突部材がパチンコ球を打突してしまうことがある。この様に、未だ完全に静止していないパチンコ球が打突されれば、当然、打突されたパチンコ球の進行方向及び速度にばらつきが生じる。
【0005】
そこで、本発明は、発射レール上の所定の発射位置にてパチンコ球を確実に静止させることにより、パチンコ球打突部材に打突されて発射されるパチンコ球の進行方向及び速度を一定に保つことができる様にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】
この様な目的を達成するため、本発明にかかるパチンコ球発射装置は、請求項1に記載されている様に、発射レールの発射位置に配置されたパチンコ球を打突するためのパチンコ球打突部材と、前記発射レールにパチンコ球を供給するためのパチンコ球供給部材と、を備え、前記パチンコ球供給部材により前記発射レールへ供給されたパチンコ球を前記パチンコ球打突部材により逐次打突して発射する様に構成されたパチンコ球発射装置であって、前記パチンコ球供給部材によりパチンコ球が供給されてから前記パチンコ球打突部材によりパチンコ球が打突されるまでの間に、前記発射レールの発射位置の近傍にて微振動するパチンコ球をレールに設けた穴を通して把持部を下方から持ち上げて、または上方から押さえつけて当接することにより当該パチンコ球の微振動を収束させて前記発射レールの発射位置にて静止させるパチンコ球静止部材を備え、前記パチンコ球静止部材は、前記発射レールの発射位置の近傍にて微振動するパチンコ球に少なくとも2点で当接する様に形成された把持部を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明にかかるパチンコ球発射装置では、従来のパチンコ球発射装置と同様に、パチンコ球は、パチンコ球供給部材によって発射レール上に供給され、重力に従って発射位置まで移動する。そして、このパチンコ球がパチンコ球打突部材によって打突されるまでの間に、パチンコ球静止部材がこのパチンコ球に当接する。このため、仮に、発射レールに供給されて発射位置に到達したパチンコ球が微振動していたとしても、パチンコ球静止部材がパチンコ球に当接することによって微振動が急速に収束するので、パチンコ球は発射レールの発射位置に静止する。この結果、パチンコ球打突部材は、常に発射レールの発射位置に静止しているパチンコ球を打突することができる様になる。
【0008】
従って、本発明にかかるパチンコ球発射装置は、パチンコ球打突部材に打突されて発射されるパチンコ球の進行方向及び速度を、一定に保つことができる。
パチンコ球静止部材がパチンコ球を持ち上げる様にして当接する様に構成されている場合には、パチンコ球に作用する重力とパチンコ球静止部材からパチンコ球に作用する上向きの力とによってパチンコ球を静止させることになるので、パチンコ球静止部材が極僅かな力で触れるだけでパチンコ球を静止させることができる。本発明のパチンコ球静止部材は、パチンコ球静止部材が、発射レールの発射位置の近傍にて微振動するパチンコ球に少なくとも2点で当接する様に形成されているので、特に効果がある。
一方、パチンコ球静止部材がパチンコ球を押さえ付ける様にして当接する様に構成されている場合には、発射レールとパチンコ球静止部材によりパチンコ球を挟み込むことによってパチンコ球を静止させることになるので、パチンコ球静止部材からパチンコ球に作用する力の大きさや向きに多少の誤差があってもパチンコ球を静止させることができる。
【0009】
次に、請求項2に記載されている様に、前記把持部は、前記発射レールの発射位置の近傍にて微振動するパチンコ球に少なくとも2点で当接する様にU字状又はV字状に形成されていると良い。
本発明にかかるパチンコ球発射装置がこの様に構成されている場合には、パチンコ球静止部材がパチンコ球に一点で当接する様に構成されている場合に比べ、より確実にパチンコ球の微振動を収束させてパチンコ球を静止させることができる。
【0012】
ところで、パチンコ球静止部材は、専用の駆動源によって駆動される様に構成されていても良いが、請求項3に記載されている様に、前記パチンコ球静止部材は、前記パチンコ球打突部材を駆動して周期的に打突動作を行わせる駆動源により駆動され、当該パチンコ球打突部材の打突動作と同一周期でパチンコ球に当接する動作を行う様に構成されていても良い。
【0013】
本発明にかかるパチンコ球発射装置がこの様に構成されている場合には、パチンコ球静止部材を駆動するための駆動源を別途設ける必要がないので、装置の大型化や部品点数の増加を招かない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
まず、本実施例のパチンコ球発射装置の構成について説明する。
図1,2は、本実施例のパチンコ球発射装置の構成を説明するための正面図であり、図1はパチンコ球静止腕が待機位置にある状態を表し、図2はパチンコ球静止腕が当接位置にある状態を表す。図3は、図1の状態にあるパチンコ球発射装置の平面図である。尚、図3では、コイルバネ等は省略されている。
【0015】
図1乃至3に示す様に、本実施例のパチンコ球発射装置は、発射レール11の発射位置(図2におけるパチンコ球の位置)に配置されたパチンコ球Bを打突するための発射槌12と、発射槌12が発射位置へ向かう様に付勢するコイルバネ13と、発射モータ14の回転軸14aに取り付けられて一方向に回転し、発射槌12に取り付けられたカム受け部12aに係脱して、回動軸12bを中心として発射槌12を回動させる発射用駆動カム15と、パチンコ球を発射レール11の発射位置で静止させるためのストッパ16と、発射モータ14の回転軸14aに取り付けられて一方向に回転する小ドラム19と、連結軸20aによって小ドラム19に接続され、小ドラム19が回転することにより、図1に示す待機位置から図2に示す当接位置まで移動するパチンコ球静止腕20と、パチンコ球静止腕20が待機位置から当接位置まで円滑に移動することができる様に導くパチンコ球静止腕ガイド21と、を備える。
【0016】
パチンコ球静止腕20は、パチンコ球に少なくとも2点で当接する様にU字状に形成されている把持部20bを有し、待機位置から当接位置まで移動すると、把持部20bにより下方から持ち上げる様にしてパチンコ球に当接する様に構成されている。
【0017】
発射レール11には、パチンコ球静止腕20(把持部20b)を挿通可能な長孔11aが穿設されている。
続いて、本実施例のパチンコ球発射装置の作用について説明する。
まず、パチンコ球Bは、図示しないパチンコ球供給機構によって発射レール11上に供給され、重力に従って発射位置(図2におけるパチンコ球の位置)まで移動する。
【0018】
そして、発射モータ14の回転軸14aに取り付けられている小ドラム19が図1,2の反時計回りに回転するに連れて、連結軸20aによって小ドラム19に連結されたパチンコ球静止腕20が、待機位置から当接位置へと移動する。
すると、当接位置にてパチンコ球静止腕20の把持部20bがパチンコ球Bに当接する。仮に、発射レール11に供給されて発射位置に到達したパチンコ球Bが微振動していたとしても、パチンコ球静止腕20の把持部20bがパチンコ球Bに当接することによって微振動が急速に収束するので、パチンコ球Bは発射レール11の発射位置に静止する。
【0019】
そして、小ドラム19と同じく発射モータ14の回転軸14aに取り付けられている発射用駆動カム15が反時計回りに回転し、発射用駆動カム15が発射槌12のカム受け部12aを押すと、発射槌12はコイルバネ13の付勢力に抗して時計回りに回動する(所謂バックスィング)。
【0020】
更に発射用駆動カム15が回転すると、発射槌12は、コイルバネ13の付勢力により反時計回りに回動し、発射レール11の発射位置に静止しているパチンコ球Bを打突して発射する。
この様な一連の動作を繰り返すことにより、発射レール11の発射位置へパチンコ球が逐次供給され、発射レール11の発射位置に配置されたパチンコ球Bは、発射槌12により逐次打突されて発射される。
【0021】
尚、本実施例において、発射槌12が前述のパチンコ球打突部材に相当し、パチンコ球供給機構(図示せず)が前述のパチンコ球供給部材に相当し、パチンコ球静止腕20が前述のパチンコ球静止部材に相当し、発射モータ14が前述の駆動源に相当し、する。
【0022】
続いて、本実施例のパチンコ球発射装置の効果について説明する。
本実施例のパチンコ球発射装置によれば、仮に、発射レール11に供給されて発射位置に到達したパチンコ球Bが微振動していたとしても、パチンコ球静止腕20の把持部20bがパチンコ球Bに当接することによって微振動が急速に収束するので、パチンコ球Bは発射レール11の発射位置に静止する。この結果、発射槌12は、常に発射レール11の発射位置に静止しているパチンコ球Bを打突することができる様になる。従って、発射槌12に打突されて発射されるパチンコ球Bの進行方向及び速度を、一定に保つことができる。
【0023】
又、パチンコ球静止腕20にはU字状の把持部20bが形成されているので、少なくとも2点でパチンコ球Bに当接する。このため、パチンコ球Bに一点で当接する様に構成されている場合に比べ、より確実にパチンコ球Bの微振動を収束させてパチンコ球を静止させることができる。
【0024】
又、パチンコ球静止腕20は、把持部20bによって下方から持ち上げる様にしてパチンコ球Bに当接する様に構成されている。このため、パチンコ球Bに作用する重力とパチンコ球静止腕20からパチンコ球Bに作用する上向きの力とによってパチンコ球Bを静止させることになるので、パチンコ球静止腕20の把持部20bが極僅かな力で触れるだけでパチンコ球Bを静止させることができる。
【0025】
又、パチンコ球静止腕20は、発射槌12を駆動して周期的に打突動作を行わせる発射モータ14によって駆動され、発射槌12の打突動作と同一周期でパチンコ球Bに当接する動作を行う様に構成されている。このため、パチンコ球静止腕20を駆動するための駆動源を別途設ける必要がないので、装置の大型化や部品点数の増加を招かない。
【0026】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は前述した実施例に何等限定されるものではなく、更に種々の態様において実施しても良いことはもちろんである。
例えば、実施例では、把持部20bはU字状に形成されているが、V字状に形成されていても良い。
【0027】
又、実施例では、パチンコ球静止腕20は、把持部20bによって下方から持ち上げる様にしてパチンコ球Bに当接する様に構成されているが、上方から押さえ付ける様にしてパチンコ球Bに当接する様に構成されていても良い。
又、実施例では、発射モータ14の回転軸14aに小ドラム19が取り付けられており、発射モータ14が発射槌12だけでなくパチンコ球静止腕20の駆動源としても利用されているが、パチンコ球静止腕20の駆動源が別途設けられていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ球静止腕が待機位置にある状態におけるパチンコ球発射装置の正面図である。
【図2】 パチンコ球静止腕が当接位置にある状態におけるパチンコ球発射装置の正面図である。
【図3】 図1の状態におけるパチンコ球発射装置の平面図である。
【符号の説明】
11…発射レール 11a…長孔 12…発射槌 12a…カム受け部 12b…回動軸 13…コイルバネ 14…発射モータ 14a…回転軸 15…発射用駆動カム 16…ストッパ 19…小ドラム 20…パチンコ球静止腕 20a…連結部 20b…把持部 21…パチンコ球静止腕ガイド B…パチンコ球。
Claims (3)
- 発射レールの発射位置に配置されたパチンコ球を打突するためのパチンコ球打突部材と、
前記発射レールにパチンコ球を供給するためのパチンコ球供給部材と、
を備え、
前記パチンコ球供給部材により前記発射レールへ供給されたパチンコ球を前記パチンコ球打突部材により逐次打突して発射する様に構成されたパチンコ球発射装置であって、
前記パチンコ球供給部材によりパチンコ球が供給されてから前記パチンコ球打突部材によりパチンコ球が打突されるまでの間に、前記発射レールの発射位置の近傍にて微振動するパチンコ球をレールに設けた穴を通して把持部を下方から持ち上げて、または上方から押さえつけて当接することにより当該パチンコ球の微振動を収束させて前記発射レールの発射位置にて静止させるパチンコ球静止部材を備え、
前記パチンコ球静止部材は、
前記発射レールの発射位置の近傍にて微振動するパチンコ球に少なくとも2点で当接する様に形成された把持部を備えることを特徴とするパチンコ球発射装置。 - 前記把持部は、
前記発射レールの発射位置の近傍にて微振動するパチンコ球に少なくとも2点で当接する様にU字状又はV字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ球発射装置。 - 前記パチンコ球静止部材は、
前記パチンコ球打突部材を駆動して周期的に打突動作を行わせる駆動源により駆動され、当該パチンコ球打突部材の打突動作と同一周期でパチンコ球に当接する動作を行うことを特徴とする請求項1乃至2の何れかに記載のパチンコ球発射装置。
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JPS5349540A (en) * | 1976-10-18 | 1978-05-06 | Daiichi Shokai:Kk | Pinball ejecting rails for pachinko pinball machine |
JPH0698965A (ja) * | 1990-12-13 | 1994-04-12 | Act Giken:Kk | パチンコ玉発射装置の安定打球方法 |
JPH0928870A (ja) * | 1995-07-19 | 1997-02-04 | Asama:Kk | パチンコ玉発射装置 |
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2000
- 2000-03-27 JP JP2000086816A patent/JP4556275B2/ja not_active Expired - Fee Related
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