JP2024012756A - トスマシーン - Google Patents

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Abstract

【課題】打ち出されたボールが、打者から視認することが容易で、打ちやすい飛行曲線を有するボールを安定して供給できるトスマシーンを提供することである。【解決手段】トスマシーンは、取付板の主面上に配置された支持部材と、一端側にボールを保持するためのボール受皿を有し、他端側が支持部材に回転可能に取り付けられた送球アームと、弾性部材から成り、当該送球アームを支持部材を支点として回転させるための稼働アームと、稼働アームを押して、送球アームが回転するように稼働アームを付勢するためのカムとを備える。送球アームは、上部及び下部アームを有し、稼働状態において、稼働アームの弾性力により、送球アームが回転すると共に、稼働アームに接続された上部アームが、下部アームに沿って上方に移動する。このとき、送球アームが、延伸方向に伸長しながら回転することにより、ボールをボール受皿から放出するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、トスマシーンに関するものである。
バッターの斜め前方から、そのバッターに目がけてボールが打出されるトスマシーンは、特許文献1に開示されている。
この特許文献1のトスマシーンは、ボールが収容されるボールストッカーと、該ボールストッカーから供出されたボールを保持する湾曲したボールガイドと、該ボールガイド内に待機するボールを打ち出すアクションアームと、該アクションアームを所定のタイミングでボールを掬い上げ方向に作動させる駆動手段から構成されている。
特開平11-114118号公報
出願人は、トス野球(ホームベースから約1.5メートルの内野にトスマシーンを置き、このトスマシーンを投手にみたてて、トスマシーンから打ち出されたボールを打つことで行われる野球)の推進に尽力するものである。また、トス野球は、男女を問わず、誰でも打者として楽しめるゲームであり、このために、トスマシーンからは、誰でも打てるような打ちやすいボールを安定して供給される必要がある。上記トスマシーンでは、アクションアームからボールが下から上方向にすくい上げるように押し出される。この結果、トスマシーンから打ち出されたボールは、弓なりの飛行曲線になるともに、打者側から打ち出されたボールを視認し難く、打者にとって必ずしも打ちやすいボールが供給できないといった課題があった。
そこで、本発明に係るトスマシーンは、打ち出されたボールが、打者から視認することが容易で、打ちやすい飛行曲線を有するボールを安定して供給できるトスマシーンを提供することを目的とする。
本発明に係るトスマシーンは、ボールを打ち出すためのトスマシーンであって、主面を有する取付板と、前記取付板の前記主面上に配置された支持部材と、一端側に前記ボールを保持するためのボール受皿を有し、他端側が前記支持部材に回転可能に取り付けられた送球アームと、弾性部材から成り、当該送球アームを前記支持部材を支点として回転させるための稼働アームと、前記稼働アームを押して、前記送球アームが第1の方向に回転するように前記稼働アームを付勢するためのカムとを備える。前記送球アームは、前記ボール受皿が取り付けられた上部アームと、前記支持部材に接続された下部アームを有し、前記稼働アームは、前記上部アームに取り付けられている。また、稼働状態において、前記稼働アームの弾性力により、前記送球アームが前記第1の方向に回転すると共に、前記稼働アームに接続された前記上部アームが、前記下部アームに沿って上方に移動し、前記送球アームが、延伸方向に伸長しながら回転することにより、前記ボールを前記ボール受皿から放出するように構成されていることを特徴とする。
本発明に係るトスマシーンでは、稼働状態において、稼働アームの弾性力により、送球アームが第1の方向に回転すると共に、稼働アームに接続された上部アームが、下部アームに沿って上方に移動する。このとき送球アームが、延伸方向に伸長しながら回転することにより、ボールがボール受皿から放出される。このように構成することで、人間が投球すると同様のボールが、トスマシーンから放出される。これにより、打者からボールを容易に視認することができるので、打ちやすい飛行曲線を有するボールを安定して供給することができる。
また、本発明に係るトスマシーンでは、前記上部アームは、略U字形状を有すると共に、上面側に庇部を有するガイド部を有し、前記下部アームは、前記上部アームの前記ガイド部内に挿通し取り付けられており、前記上部アームが、前記ガイド部に案内されて前記下部アームに沿って移動可能に構成されていることを特徴としてもよい。
本発明に係るトスマシーンでは、上部アームが、ガイド部に案内されて下部アームに沿って移動するときに、上部アームが、下部アーム7から脱落することを効果的に防止することができる。
また、本発明に係るトスマシーンにおいて、前記稼働アームは、棒状ばね又は板状ばねから成ることを特徴としてもよい。稼働アームが、棒状ばね又は板状ばねから成ることにより、稼働状態において、送球アームが第1の方向に回転するための弾性力を得ることができる。
また、本発明に係るトスマシーンにおいて、前記カムは、前記カムの前記外周と前記回転軸からの距離が最大となるカム最大部と、前記カム最大部に隣接して設けられた前記外周と前記回転軸からの距離が最小となるカム最小部とを有し、稼働状態において、前記カムが回転し前記稼働アームが前記カム最大部から前記カム最小部に移動することにより、稼働アームが上方に移動し、前記送球アームを前記第1の方向に回転させるように構成されていることを特徴としてもよい。このようなカムを用いることで、カムの回転とともに、連続してボールを送球することができる。
本発明のトスマシーンでは、稼働状態において、稼働アームの弾性力により、送球アームが第1の方向に回転すると共に、稼働アームに接続された上部アームが、下部アームに沿って上方に移動する。このとき送球アームが、延伸方向に伸長しながら回転することにより、ボールがボール受皿から放出される。このように構成することで、人間が投球すると同様のボールが、トスマシーンから放出される。これにより、打者からボールを容易に視認することができるので、打ちやすい飛行曲線を有するボールを安定して供給することができる。
図1は、本実施形態に係るトスマシーンを概略的に示す図である。 図2は、トスマシーンの稼働アームを概略的に示す図である。 図3は、トスマシーンの上部アーム、及び上部アームに取り付けるボール受皿を概略的に示す図である。図3(a)は、上部アーム、及びボール受皿を概略的に示している。また、図3(b)は、上部アームのガイド部の断面図を概略的に示している。 図4は、トスマシーンの下部アームを概略的に示す図である。 図5は、トスマシーンの初期状態を概略的に示す図である。 図6は、トスマシーンの稼働状態を概略的に示す図である。 図7は、トスマシーンの待機状態、初期状態、及び稼働状態の3つの状態を説明するための図である。 図8は、トスマシーンの待機状態、初期状態、及び稼働状態のそれぞれ状態におけるカムを設けた領域の部分拡大図を示す図である。 トスマシーンから送球されるボールのトス起動を概略的に示す図である。 従来のトスマシーンから送球されるボールのトス起動を示す図である。
いくつかの実施形態に係るトスマシーンを、以下に図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付する。
図1に、第1の実施形態に係るトスマシーン1を概略的に示す。図2に、トスマシーン1の稼働アーム20(20a,20b)を概略的に示す。図3に、トスマシーン1の上部アーム6、及び上部アーム6に取り付けるボール受皿9を概略的に示す。図3(a)は、上部アーム6、及びボール受皿9を概略的に示している。図3(b)は、上部アーム6のガイド部10の断面図を概略的に示している。また、図4に、トスマシーン1の下部アーム7を概略的に示す。
図1に示すように、本発明に係るトスマシーン1は、取付板2と、取付板2の主面上に配置された送球アーム5と、送球アーム5の一端側に取り付けられたボール受皿9を有する。
取付板2の主面上には、支持部材4が設けられており、送球アーム5の他端側は、支持部材4に回転可能に取り付けられている。送球アーム5は、支持部材4の軸受部4aを支点として、回転することができる。本実施形態では、支持部材4の軸受穴と、送球アーム5の他端側に設けられた貫通孔とを位置合わせして、例えば固定ピンを挿通することで、送球アーム5を支持部材4に固定している。支持部材4の軸受穴には、例えばベアリング等の軸受を設けることができる。このとき、固定ピンは、送球アーム5の他端側に設けられた貫通孔に挿通された後、送球アーム5に固定され、支持部材4の軸受に支持されている。また、ベアリング等の軸受を送球アーム5の他端側に設けられた貫通孔に設けることもできる。
図1に示すように、送球アーム5は、上部アーム6と、下部アーム7とから構成されることができる。上部アーム6は、下部アーム7に沿って可動可能に下部アームに取り付けられている。
また、図3(a)、及び図3(b)に示したように、上部アーム6は、例えば略U字形状のガイド部10を有することができる。ガイド部10の上方側には、上部アーム6の延伸方向に延伸する開口を設けることができる。下部アーム7は、上部アーム6のガイド部10内に挿通し取り付けられる。上部アーム6が、下部アーム7に沿って移動する時に、上部アーム6が、下部アーム7から脱落することを防止するために、ガイド部10の上面側には、庇部13が設けられている。また、ガイド部10は、例えば、スチール材又はアルミ材などの金属材料から成ることができる。
下部アーム7を上部アーム6のガイド部10内に挿通し取り付けることにより、上部アーム6は、ガイド部10に案内されて下部アーム7に沿って移動可能に構成されている。
また、図4に示すように、下部アーム7は、略くの字状に屈曲した形状を有している。下部アーム7は、例えばコの字形状を有するスチール材又はアルミ材から成ることができる。下部アーム7の一端側には、支持部材4に取り付けるための貫通孔が設けられており、支持部材4の軸受穴と、下部アーム7の一端側に設けられた貫通孔とを位置合わせして、例えば固定ピンを挿通することで、下部アーム7(送球アーム5)を支持部材4に固定することができる。また、詳細については後述するが、図4のA部において、トスマシーン1が稼働中に、送球アームを駆動するためのカム50に下部アーム7が接触しないようにするためのスリット部12が設けられている。
また、上部アーム6、及び下部アーム7は、簡単に取り外すことができるので、トスマシーンの保管時には、送球アーム5を上部アーム6、及び下部アーム7に分解して、簡単に収納することができる。
また、上部アーム6(送球アーム5)の一端側には、取付部8が設けられており、取付部8にボール受皿9が取り付けられている。取付部8は、送球アーム5の先端部に回転可能に取り付けられており、ボール受皿9の取り付け角度を調整できるようになっている。また、取付部8には、ボール受皿9を取り付けるための貫通孔が設けられており、固定部材を用いて、ボール受皿9が、取付部8に固定されている。個体部材として、例えばキャップボルトとネジを用いて、ボール受皿9を、取付部8に固定することができる。
再び、図1を参照すると、送球アーム5の上部アーム6の他端側には、稼働アーム20が取り付けられている。上述したように、上部アーム6は、ガイド部10に案内されて下部アーム7に沿って移動可能に構成されている。したがい、稼働アーム20の運動によって、上部アーム6は、下部アーム7に沿って移動又はスライドすることができる。
図2を参照すると、稼働アーム20は、例えば、棒状又は板状の弾性部材からなることができる。本実施形態では、稼働アーム20は、互いに略平行に配置した2本の棒状の弾性部材からなる第1の稼働アーム20a、及び第2の稼働アーム20bを有することができる。稼働アーム20(第1の稼働アーム20a、第2の稼働アーム20b)は、例えば、板ばね、又は棒状ばね(線ばね)から成ることができる。上部アーム6の他端側には、ピン部材を用いて稼働アーム20と接続するための貫通孔が設けられている。稼働アーム20の一端側は、リング状の接続部を備え、上部アーム6の他端側に設けられた貫通孔と位置合わせを行った後、ピン部材を、稼働アーム20の接続部と上部アーム6の他端側に設けられた貫通孔に挿通することにより、送球アーム5の上部アーム6と稼働アーム20とを回転可能に取り付けることができる。本実施形態では、上部アーム6の他端側には、ガイド部10から延伸し、互いに対向する側面に貫通孔が設けられている。上部アーム6の他端側の側面の間にパイプ状の接続部材30を挟んで、この接続部材30を介して、ピン部材を、稼働アーム20の接続部と上部アーム6の他端側に設けられた貫通孔に挿通することにより、送球アーム5の上部アーム6と稼働アーム20とを回転可能に取り付けている。
また、稼働アーム20の他端側の端部は、カム筐体60に固定されている。また、稼働アーム20は、パイプ状の稼働アーム取付部材21の外周面に巻き付けて取り付けられている。本実施形態では、図2に示すように、第1の稼働アーム20aは、稼働アーム取付部材21の外側から内側方向に向かって、右巻きで稼働アーム取付部材21の外周面に巻き付けられている。一方、第2の稼働アーム20bは、稼働アーム取付部材21の外側から内側方向に向かって、第1の稼働アーム20aの巻き方向とはことなる左巻きで稼働アーム取付部材21の外周面に巻き付けられている。このように、第1の稼働アーム20aと第2の稼働アーム20bを異なる巻き方向で稼働アーム取付部材21の外周面に巻き付けることで、稼働アーム20を稼働した時の弾性力による反発方向が偏らず、所定の方向への弾性力を得ることができる。これにより、トスマシーン1から送球されるボールの飛行方向を好適に制御することができる。なお、トスマシーン1の動作については、後で詳述する。
また、稼働アーム20(第1の稼働アーム20a、第2の稼働アーム20b)の中間部には、カム押えローラー22が設けられている。図1に示すように、第1の稼働アーム20a、及び第2の稼働アーム20bのそれぞれには、凹形状のローラー支持部24が設けられており、当該ローラー支持部24にカム押えローラー22を載せ、カム押えローラー22を所定の位置で支持することができる。ローラー支持部24の凹部の底面は、稼働アーム20(第1の稼働アーム20a、第2の稼働アーム20b)の延伸方向に僅かに延びた略直線形状を有している。後述するカム50を用いて、稼働アーム20を稼働する際に、このローラー支持部24の凹部形状により、カム押えローラー22が、ローラー支持部24の凹部にガイドされて可動可能とすることができる。
カム押えローラー22は、ローラー押え23により、稼働アーム20(第1の稼働アーム20a、第2の稼働アーム20b)に取り付けられている。ローラー押え23は、稼働アーム20(第1の稼働アーム20a、第2の稼働アーム20b)に着脱可能に、カム押えローラー22を挟持して取り付けられる。ローラー押え23により、カム押えローラー22を挟持することで、カム押えローラー22が、稼働アーム20(第1の稼働アーム20a、第2の稼働アーム20b)から脱落することを防止することができる。ローラー押え23により挟持された状態でも、カム押えローラー22がローラー支持部24の凹部内を移動可能に、ローラー押え23は、稼働アーム20(第1の稼働アーム20a、第2の稼働アーム20b)に取り付けられている。ローラー押え23は、例えば金属材料、樹脂材料等の弾性部材からなることができる。
図1を参照すると、稼働アーム20は、カム50により稼働することができる。図1において、カム50、及び回転板72は、シャフト73に固定されている。また、カム50と回転板72との間には、カム50と回転板72との距離を所定の距離に維持するためのワッシャー(図示せず)を設けることができる。これにより、下部アーム7が回転した時に回転板72と接触することを防止することができる。シャフト73は、回転可能にカム筐体60に支持され取り付けられている。また、カム50を回転するためのモーター70を有することができる。また、カム50の回転板72の周縁部には、ギア74が取り付けられている。
また、カム筐体60には、ストッパー61が取り付けられている。ストッパー61は、カム筐体60にストッパー61を取り付けるためのストッパー取付板62と、当該ストッパー取付板62に装着し、衝撃を吸収するための緩衝部材63からなることができる。緩衝部材63として、例えば、硬質ゴムをふくむことができる。ストッパー61は、ストッパー取付板62の長さ、或いは、緩衝部材63の長さを調整することで、緩衝部材63の先端部の位置を調整可能に構成されている。
送球アーム5が、稼働アーム20の運動により、支持部材4を支点として反時計方向に回転した時に、送球アーム5がストッパー61に当たり、この位置で、ストッパボール受皿9にセットされたボールが、ボール受皿9から送球される。ストッパー61の位置を所定の位置に調整することで、ボール受皿9にセットされたボールが、ボール受皿9から送球される位置、高さ等を調整することができる。
モーター70には、ギア74に回転力を伝達する減速機71が接続されており、モーター70を回転させることにより、ギア74を所定方向に回転させることができる。なお、モーター70とギア74の間に、ギア74に回転力を伝達するための減速機を接続してもよい。また、モーター70に電力を供給するためのバッテリー80を備えることができる。
カム50は、シャフト73に取り付けられ、シャフト73に取り付けられた部位を回転軸75として、シャフト73の回転とともに、回転することができる。外周と回転軸75との距離(半径)が徐々に変化する形状を有することができる。カム50は、カム50の外周と回転軸75からの距離が最大となるカム最大部51を有する。また、カム50は、カム最大部51に隣接して、カム50の外周と回転軸75からの距離が最小となるカム最小部52を有し、カム最大部51とカム最小部52との間には段差部を有することができる(図5参照)。カム50の回転軸75からカム最大部51までの距離は、例えば約150mm程度とすることができる。また、カム50の回転軸75からカム最小部52までの距離は、例えば約120mmから130mm程度とすることができる。
本実施形態では、カム50は、例えば時計方向に回転可能に構成されており、図1に示したように、カム50の外周部が、カム押えローラー22に当接し、カム50が時計方向に回転することにより、カム押えローラー22を介して稼働アーム20を下方に押すことができる。稼働アーム20の他端側の端部は、カム筐体60に固定されている。稼働アーム20は、例えば、ばね鋼などの弾性部材からなることができ、下方に押されることで、上方への弾性力を生じるように付勢されている。また、稼働アーム20は、パイプ状の稼働アーム取付部材21の外周面に巻き付けて取り付けられているので、稼働アーム20を下方に押したときに、安定した弾性力を得ることができる。
図1を参照すると、カム50が回転して、カム50の外周が回転軸75から最大の距離となるカム最大部51に達した時に、稼働アーム20が下側の最大位置(床面に最も近い位置)まで押される(初期状態)。このとき稼働アーム20の弾性力が最大となる。さらに、カム50が回転すると、カム押えローラー22が、カム50の外周が回転軸75から最小の距離となるカム最小部52に移動する。このとき、稼働アーム20が上方に移動し、稼働アーム20の移動と共に、稼働アームに接続された送球アーム5が、支持部材4を支点として反時計方向に回転し、ボール受皿9にセットされたボールが、ボール受皿9から送球される。
モーター70は、例えば12ボルトの直流モータが用いられている。
前記モーター70の駆動電源としてはバッテリー80の他、電池でもよく、その他、将来実用化が図られる燃料電池でもよい。
次に、トスマシーン1の動作について説明する。トスマシーン1の動作は、待機状態、初期状態、及び稼働状態の3つの動作で説明することができる。以下に、これらの3状態について詳細に説明する。
図5に、トスマシーン1の初期状態を概略的に示す。図6に、トスマシーン1の稼働状態を概略的に示す。図7に、トスマシーン1の待機状態、初期状態、及び稼働状態の3つの状態を説明するための図を示す。図8に、トスマシーン1の待機状態、初期状態、及び稼働状態のそれぞれ状態におけるカム50を設けた領域の部分拡大図を示す。
(1)待機状態
まず、トスマシーン1の待機状態について説明する。図1に示したトスマシーン1は、待機状態のトスマシーンを示している。また、図8(a)に、待機状態におけるカム50を設けた領域の部分拡大図を示す。図1、及び図8(a)に示すように、待機状態では、回転カム50の外周面にカム押えローラー22が当接して、稼働アーム20を下方に押している状態となっている。待機状態において、カム押えローラー22は、回転カム50の外周面のカム最大部51とカム最小部52の中間の位置に位置している。本実施形態では、カム50は、第1の方向である右回り(時計回り)にカム最大部51に達するまで回転する。
また、カム50の右回り(時計回り)の回転に合わせて、カムの外周面に押されて、稼働アーム20が、下方に運動する。稼働アーム20は、例えば棒状の弾性部材から成り、下方に運動すると、左回り(反時計回り)の弾性力を生じ、下方に運動するに従って、徐々にこの弾性力が増加する。
稼働アーム20の一端側の接続部と上部アーム6の他端側に設けられた貫通孔には、接続部材30を介して、ピン部材を挿通することにより、送球アーム5の上部アーム6と稼働アーム20とが回転可能に取り付けている。稼働アーム20が、下方に運動するとき、稼働アーム20の移動と共に、稼働アームに接続された送球アーム5が、支持部材4を支点として時計回りに回転する。さらに、稼働アーム20に接続された上部アーム6も、下部アーム7に沿って、初期状態まで、下方に移動する。なお、待機状態では、ボール受皿9に、ボールが予めセットされている。
(2)初期状態
図5に、トスマシーン1の初期状態を示す。また、図8(b)に、初期状態におけるカム50を設けた領域の部分拡大図を示す。図5、及び図8(b)に示すように、図1に示した待機状態から、カム50が、時計回りにカム最大部51に達するまで回転する。カム50が回転して、カム最大部51に達した時に、稼働アーム20が下側の最大位置(床面に最も近い位置)まで押され、トスマシーン1を初期状態とすることができる。このとき稼働アーム20の左回り(反時計回り)の弾性力が最大となる。
また、稼働アーム20に接続された上部アーム6も、下部アーム7に沿って下方側に移動し、送球アーム5が送球アーム初期位置64にセットされる。初期状態では、送球アーム5の先端に取り付けられたボール受皿9にボールがセットされている。
初期状態において、弾性部材から成る駆動アーム20のばね力により、送球アーム5は、第1の方向と逆方向(反時計回り)に付勢されている。このとき、稼働アーム20の弾性力(ばね力)が最大となるように構成されている。
(3)稼働状態
次に、稼働状態について説明する。図6に、トスマシーン1の稼働状態を示す。また、図8(c)に、稼働状態におけるカム50を設けた領域の部分拡大図を示す。図6、及び図8(c)に示すように、カム50は、カム最大部51に隣接する段差部を有し、カム50が回転したとき、カム押えローラー22が、カム50の外周が回転軸75から最小の距離となるカム最小部52に移動する。このとき、稼働アーム20は、巻きつけられた稼働アーム取付部材を支点として回転し上方に移動する。稼働アーム20の移動と共に、稼働アームに接続された送球アーム5が、支持部材4を支点として反時計方向に回転する。このとき、稼働アーム20に接続された上部アーム6も、下部アーム7に沿って上方に移動し、送球アーム5が、延伸方向に伸長しながら回転する。このとき、ガイド部10の上側に庇部13が設けられているので、上部アーム6が、下部アーム7から脱落することが防止できる。この結果、上部アーム6は、下部アーム7に沿って上方にスムーズに移動することができる。
送球アームが、反時計回りに回転し、ストッパー61の緩衝部材63に当たった時に、ボール受皿9にセットされたボールが、ボール受皿9から送球される。その後待機状態に戻り、トスマシーン1 の動作の一サイクルが終了する。なお、図7に、トスマシーン1の動作を説明するために、待機状態、初期状態、及び稼働状態の3つの状態を纏めて示した。また、トスマシーン1からボールが送球された後、自動的にボールをトスマシーン1のボール受皿9に供給するためのボールストッカー(図示せず)を、トスマシーン1に装着することもできる。
図6に示したように、トスマシーン1の稼働状態において、第1の方向と逆方向(反時計回り)に付勢された送球アーム5が、支持部材4を支点として反時計方向に回転し、この回転力を利用してボール受皿9にセットされたボールが、ボール受皿9から送球される。このとき、稼働アーム20に接続された上部アーム6も、稼働アーム20の回転と共に、下部アーム7に沿って上方に移動する。送球アーム5(上部アーム6)が、延伸方向に伸長しながら回転し、所定の位置で、ボールが、ボール受皿9から送球される。この送球アームの動きは、実際にボールを投球する人間(投手)の投球フォーム、或いは腕の動きとほぼ同じである。したがって、トスマシーン1から送球されるボールを打つ打者にとっては、投手から送球されるボールと同じ感覚で、ボールを打つことができる。
次に、本実施形態に係るトスマシーン1のトス軌道について説明する。図9は、本実施形態に係るトスマシーンから送球されるボールのトス起動を示している。トスマシーン1は、例えば、地面に設置して使用することができる。また、図10には、比較のために、従来のトスマシーンから送球されるボールのトス起動を示している。
図9に示したように、本実施形態に係るトスマシーンでは、ボールのトス軌道として、地面からの高さが約0.8m~1.0m程度、飛距離が約4.8m~5.5m程度とすることができる。また、ボール受皿9の送球アーム5への取り付け角度を調整することで、ボールのトス軌道を変更することができる。図10には、ボール受皿9の送球アーム5への取り付け角度を調整することで、ボールのトス軌道として、地面からの高さが約1.3m~1.5m程度、飛距離が約3.5m~4.0m程度とすることができることも示した。
一方、従来のトスマシーンでは、図10に示したように、送球されるボールの地面からの高さは約0.9m~1.5m程度であり、飛距離は約2m~3m程度である。このように、本実施形態に係るトスマシーンでは、地面からの高さが約1m程度のボールを送球することができ、さらに、比較的大きい飛距離を有するボールを送球することができる。
さらに、図10に示した従来のトスマシーンでは、ボールは、地面に近い位置から上方に向かって送球されるため、ボールの軌道は山なりとなり、打者からは視認し難く、また、バットを水平に振ってボールを打つことも困難である。また、バットで打った場合にフライになり易く、打者の前方に打ち返すことも困難である。本実施形態に係るトスマシーンでは、ボールが比較的高い位置から、人間が送球すると同様の形態でボールが送球される。このため、ボールが視認し易く、且つバットを水平に振って簡単にボールを打つことができる。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
1 トスマシーン
2 取付板
4 支持部材
4a 支持部材の軸受部
5 送球アーム
6 上部アーム
7 下部アーム
8 取付部
9 ボール受皿
10 ガイド部
11 アーム取付部
12 スリット部
13 庇部
20 稼働アーム
20a 第1の稼働アーム
20b 第2の稼働アーム
21 稼働アーム取付部材
22 カム押えローラー
23 ローラー押え
24 ローラー支持部
30 接続部材
50 回転カム
51 カム最大部
52 カム最小部
60 カム筐体
61 ストッパー
62 ストッパー取付板
63 緩衝部材
64 送球アーム初期位置
65 送球アーム可動位置
70 モーター
71 減速機
72 回転板
73 シャフト
74 ギヤ
75 回転軸
80 バッテリー

Claims (4)

  1. ボールを打ち出すためのトスマシーンであって、
    主面を有する取付板と、
    前記取付板の前記主面上に配置された支持部材と、
    一端側に前記ボールを保持するためのボール受皿を有し、他端側が前記支持部材に回転可能に取り付けられた送球アームと、
    弾性部材から成り、当該送球アームを前記支持部材を支点として回転させるための稼働アームと、
    前記稼働アームを押して、前記送球アームが第1の方向に回転するように前記稼働アームを付勢するためのカムと、を備え、
    前記送球アームは、前記ボール受皿が取り付けられた上部アームと、前記支持部材に接続された下部アームを有し、
    前記稼働アームは、前記上部アームに取り付けられており、
    稼働状態において、前記稼働アームの弾性力により、前記送球アームが前記第1の方向に回転すると共に、前記稼働アームに接続された前記上部アームが、前記下部アームに沿って上方に移動し、前記送球アームが、延伸方向に伸長しながら回転することにより、前記ボールを前記ボール受皿から放出するように構成されていることを特徴とするトスマシーン。
  2. 前記上部アームは、略U字形状を有すると共に、上面側に庇部を有するガイド部を有し、
    前記下部アームは、前記上部アームの前記ガイド部内に挿通し取り付けられており、
    前記上部アームが、前記ガイド部に案内されて前記下部アームに沿って移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のトスマシーン。
  3. 前記稼働アームは、棒状ばね又は板状ばねから成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトスマシーン。
  4. 前記カムは、前記カムの前記外周と前記回転軸からの距離が最大となるカム最大部と、前記カム最大部に隣接して設けられた前記外周と前記回転軸からの距離が最小となるカム最小部とを有し、
    稼働状態において、前記カムが回転し前記稼働アームが前記カム最大部から前記カム最小部に移動することにより、稼働アームが上方に移動し、前記送球アームを前記第1の方向に回転させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のトスマシーン。

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