JP4555590B2 - 温感建材 - Google Patents

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本発明は、人が表面に触れて冷たさや熱さを感じ難い温感建材に関する。
一般的なタイルは、セラミックス製の基部と、この基部の表面側で基部と一体に設けられ、釉薬が溶融することによって形成された釉薬層とからなる。このタイルはおよそ以下の製造方法によって製造される。まず、粘土等のセラミックス原料によって素地を得る。そして、この素地の表面側に釉薬によって施釉層を施釉し、施釉品とする。この後、この施釉品を焼成する。こうして得られるタイルは、基部が無機系のセラミックス製であり、釉薬層が非晶質又は結晶質のガラス質からなるため、内装材等の建材として、優れた耐熱性、耐薬品性等による優れた耐久性を発揮する。また、このタイルは釉薬層によって優れた意匠性も発揮する。
しかし、この種の一般的なタイルは、冬場にそれが日陰にあり、人がその表面に触れた場合には冷たさを感じやすく、夏場にそれが日なたにあり、人がその表面に触れた場合には熱さを感じやすいという不具合がある。
このため、上記釉薬層を多孔質にした温感建材が特許文献1に提案されている。この温感建材は多孔質の釉薬層が気孔を有する無機系の機能層となり、この機能層が熱流束を低下させる。このため、この温感建材は、冬場にそれが日陰にあり、人がその表面に触れた場合にも冷たさを感じ難く、夏場にそれが日なたにあり、人がその表面に触れた場合にも熱さを感じ難いという温感効果を生じる。
また、焼成時に素地を発泡させつつ焼結させた温感建材も特許文献2に提案されている。同様に、素地に多孔質粒子を混合して焼結させた温感建材も特許文献3に提案されている。これらの温感建材は、素地が多孔質の状態でセラミックス製の基部となるため、その多孔質の基部が気孔を有する無機系の機能層となり、この機能層が熱流束を低下させ、上記と同様の温感効果を生じる。
特開平5−17271号公報 特開平4−2675号公報 特開2002−285695号公報
しかし、上記従来の温感建材は、多孔質によって気孔を確保していることから、各気孔がさほどの容積を確保することができず、熱流束が十分に下がらない。特に、釉薬層や素地を発泡させることによりそれらを多孔質にしている場合には、各気孔が連続することにより密閉されておらず、内部に空気等を閉じ込めることができないため、この傾向が大きい。このため、これらの温感建材は、効果的な温感効果が得られ難い。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、効果的な温感効果を発揮できる温感建材を得ることを解決すべき課題としている。
本発明の温感建材は、セラミックス製の基部と、該基部の表面側で釉薬が溶融することによって該基部と一体に設けられた釉薬層とからなり、
前記釉薬層は、内部に密閉状の気孔をもつ無数の気孔粒子と、各該気孔粒子を繋ぐ非晶質又は結晶質のガラス質からなるマトリックスの骨格と、各骨格間に確保される該気孔粒子間に生じる密閉状でない気孔とを含む機能層と、
該機能層の表面側に該機能層と一体に設けられ、密閉状でない該気孔を隠蔽する保護層とを備えていることを特徴とする。
発明の温感建材は釉薬層が気孔粒子を含む機能層を有している。気孔粒子は内部に密閉状の気孔をもっているため、機能層の気孔は多孔質によって確保されるものよりも大きな容積を確保することができる。気孔内は、空気等の気体が充満していてもよく、真空であってもよい。また、この気孔粒子によって構成される各気孔は、密閉されていることにより内部に空気等を閉じ込めている。このため、この温感建材は熱流束を十分に下ることができる。
したがって、発明の温感建材に人が接触した場合、冬場には体から建材への熱の移動が小さくて冷感を十分に抑えることができ、夏場には建材から体への熱の移動が小さくて熱感を十分に抑えることができ、十分な温感を付与できる。
発明の温感建材において、釉薬層は、全体が機能層であってもよく、一部が機能層であってもよい。釉薬層の一部が機能層である場合、表面側に機能層を備えていてもよく、奥側に機能層を備えていてもよい。
釉薬層の全体が機能層であったり、釉薬層が表面側に機能層を備えていたりする温感建材は、機能層が剥き出しになっているため、人が直接触れる表面が気孔を有していることから、高い温感効果を発揮する。また、この温感建材は、気孔が気孔粒子によって密閉状にされているため、表面に気孔粒子が剥き出しになっていても、表面からの含水等を生じない。このため、これは、汚れ難いことから防汚性に優れるとともに、凍害も生じない。但し、機能層における気孔粒子の含有率を上げすぎると、気孔粒子間に密閉状でない気孔を生じやすく、防汚性が損なわれるとともに、凍害の懸念を生じる。
釉薬層が奥側に機能層を備えている場合、釉薬層は、機能層の表面側に機能層と一体に設けられ、密閉状でない該気孔を隠蔽する保護層を備えている。この温感建材は、機能層が剥き出しになっている温感建材に比べてやや温感効果が劣るものの、気孔粒子が表面から破壊されることを保護層が防止し、優れた耐久性を発揮する。また、機能層における気孔粒子の含有率を上げて温感効果を向上させたとしても、気孔粒子間に生じる密閉状でない気孔を保護層が隠蔽するため、防汚性と耐凍害性とを確保することができる。
発明の温感建材において、機能層の厚みは0.1mm以上であることが好ましい。0.1mm以上であれば、満足できる温感効果が得られる。機能層の厚みを増減することで、温感、表面硬度、強度等を調整できる。これにより、タイル等、建材に合ったJIS規格に適合させることが容易である。
気孔粒子とは、内部に密閉状の気孔をもつ粒子である。気孔粒子としては、中空粒子及び多孔質粒子の少なくとも1種を採用することができる。機能層は、気孔粒子の他に又は気孔粒子とともに中空繊維を含むものであってもよい。
中空粒子とは、非吸水性の球状又は略球状の殻内に気孔をもつ粒子である。気孔内は、空気等の気体が充満していてもよく、真空であってもよい。無機系の中空粒子として、粒径が数10μm程度のガラスバルーン、シリカバルーン、石英ガラスバルーン、フライアッシュ、シラスバルーン、アルミナバルーン等を採用することができる。
多孔質粒子とは、内部に密閉された気孔をもつ粒子である。この多孔質粒子としては、特開平4−2675、特開2002−285695等に開示された粒子を採用することができる。
中空繊維とは、内部に気孔をもつ繊維である。気孔内は、空気等の気体が充満していてもよく、真空であってもよい。無機系の中空繊維として、直径が数10μm程度の中空ガラス繊維、中空シリカ繊維、中空石英ガラス繊維等を採用することができる。但し、気孔が両端で開口している中空繊維を含む場合には、より表面側にはこの中空繊維を含まないようにするか、防汚性及び耐凍害性を損なわない程度の量にすることが好ましい。
機能層は、奥側と表面側とが機能層よりも強度の高い高強度層により一体に挟まれていることが好ましい。機能層は多くの気孔を有していることからそれ自体では強度が低くならざるを得ないが、こうすることにより機能層が十分な強度を有するものとなる。また、機能層と高強度層とが一体になっているため、これらが強固に結合され、温感建材全体の強度も向上する。機能層よりも強度の高い高強度層としては、気孔率の低い層、溶融粘性が低いことにより溶融又は焼結の程度が進んだ層等を採用することができる。気孔粒子を含まない保護層も高強度層になり得る。
機能層は奥側から表面側に複数あることも可能である。この場合、機能層が複数あることにより、温感効果が高まる。
表面側の機能層は奥側の機能層よりも気孔率が小さいことが好ましい。気孔率は、機能層の一定容積中における気孔の総容積の割合をいう。二次元的に考え、機能層の一定面積中における気孔の総面積の割合で換算することも可能である。この温感建材は、表面側の機能層が硬質になってキズが付き難くなるとともに、より優れた意匠性を発揮できる。表面側に機能層の気孔率を奥側の機能層の気孔率より小さくするためには、気孔粒子の数、気孔粒子の粒径を調整することができる。表面側の機能層及び奥側の機能層がともに気孔粒子を含むことから、同一の気孔粒子を用いることにより製造工程を簡略化することができ、製造コストの低廉化を実現できる。
気孔粒子として、非吸水性の球状又は略球状の殻内に気孔をもつ中空粒子だけを採用することが特に好ましい。この温感建材は、中空粒子が剥き出しになっていても、非吸水性の殻によって水や汚れの染み込みがなく、特に防汚性及び耐凍害に優れる。また、このような中空粒子は、流動性が高いことから、機能層のマトリックスを構成する原料内で均一に分散しやすく、製造工程を簡略化することができ、製造コストの低廉化を実現できる。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を参考例1〜13とともに図面を参照しつつ説明する。
参考例1)
参考例1では、温感建材として、以下の製造方法により、床タイルを製造する。まず、粘土が35質量部、長石が30質量部、陶石が25質量部及び陶磁器くずが15質量部の公知の第1セラミックス原料を用意する。
また、表1に組成を示す中空粒子B1〜4を用意する。これらの中空粒子B1〜4はフライアッシュバルーンであり、中空粒子B1、B2の融点は1600°C程度、中空粒子B3、B4の融点は1400°C程度である。これらの中空粒子B1〜4は、市販のフライアッシュを水に投入し、これを攪拌した後に浮上したものである。
そして、長石が36質量部、炭酸カルシウムが13質量部、粘土が10質量部、アルミナが10質量部、炭酸バリウムが9質量部、珪砂が8質量部、亜鉛華が7質量部、カレットが7質量部及び中空粒子B1が50質量部の第2セラミックス原料を用意する。
次いで、成形型内の底部に第1セラミックス原料を投入した後、この第1セラミックス原料の上に第2セラミックス原料を投入し、これら第1、2セラミックス原料を成形する。これにより、図1に示すように、素地1を得る。この素地1は、第1セラミックス原料による第1部1aと、この第1部1aの表面側で第1部1aと一体に設けられ、第2セラミックス原料による第2部1bとからなる。第2部1bには、中空粒子B1からなる中空粒子2が分散されている。中空粒子2は、非吸水性の球状の殻2a内に気孔2bをもつ粒子である。気孔2b内には、空気が充満している。
この後、長石が36質量部、炭酸カルシウムが13質量部、粘土が10質量部、アルミナが10質量部、炭酸バリウムが9質量部、珪砂が8質量部、亜鉛華が7質量部、カレットが7質量部、中空粒子B1が20質量部及び適宜の水の第1釉薬を用意する。なお、水の添加量は、スプレー式の方法により施釉する場合には167質量部にする等、施釉方法に合わせて調整する。そして、図2に示すように、公知のスプレー式、スクリーン式、どぼづけ式等の通常の方法により、素地1の表面側にこの第1釉薬を施釉し、第1施釉層3を施釉する。第1施釉層3にも、中空粒子B1からなる中空粒子2が分散されている。
また、長石が36質量部、炭酸カルシウムが13質量部、粘土が10質量部、アルミナが10質量部、炭酸バリウムが9質量部、珪砂が8質量部、亜鉛華が7質量部、カレットが7質量部、中空粒子B1が100質量部及び適宜の水の第2釉薬を用意する。そして、図3に示すように、第1施釉層3の表面側にこの第2釉薬を施釉し、第2施釉層4を施釉する。この際、スプレーを用い、比較的弱い圧力で第2釉薬を第1施釉層3の表面側に施釉する。このため、第2釉薬は、空気を含みながら三次元網目状又は海綿状の第2施釉層4を構成する。第2施釉層4にも、中空粒子B1からなる中空粒子2が分散されている。
さらに、長石が36質量部、炭酸カルシウムが13質量部、粘土が10質量部、アルミナが10質量部、炭酸バリウムが9質量部、珪砂が8質量部、亜鉛華が7質量部、カレットが7質量部、中空粒子B1が20質量部及び適宜の水の第3釉薬を用意する。そして、図4に示すように、公知のスプレー式、スクリーン式、どぼづけ式等の通常の方法により、第2釉薬層4の表面側にこの第3釉薬を施釉し、第3施釉層5を施釉する。第3施釉層5にも、中空粒子B1からなる中空粒子2が分散されている。
こうして、同種の中空粒子B1を用いることにより製造工程を簡略化することができ、製造コストの低廉化を実現できる。また、中空粒子B1を用いていることから、第1〜3釉薬内で中空粒子B1が均一に分散しやすく、製造工程を簡略化することができ、製造コストの低廉化を実現できる。
こうして得られた施釉品を1220°Cで40分間焼成し、図5に示す温感建材としての床タイルを得る。この床タイルは、セラミックス製の基部11と、この基部11の表面側で基部11と一体に設けられた釉薬層12とからなる。
基部11は、第1部1aが焼結してなる焼結部11aと、第2部1bが焼結してなる第1機能層11bとからなる。焼結部11aは、厚みが5mm、気孔率が5%未満である。第1機能層11bは、厚みが0.5mm、気孔率が平均40%である。
また、釉薬層12は、第1施釉層3が溶融することによって形成された第2機能層13と、第2施釉層4が溶融することによって形成された第3機能層14と、第3施釉層5が溶融することによって形成された第4機能層15とからなる。第2機能層13の厚みは0.1mm、第3機能層14の厚みは0.5mm、第4機能層15の厚みは0.2mmである。釉薬層12において、中空粒子2以外の原料は、無機バインダとして、非晶質又は結晶質のガラス質からなるマトリックスを構成している。特に、第3機能層14は、無数の中空粒子2が芯となり、各中空粒子2がマトリックスの骨格14aによって繋がれることにより三次元網目状又は海綿状に構成され、骨格14a間にも気孔14bが確保されている。第2機能層13の気孔率は平均20%、第3機能層14の気孔率は平均70%、第4機能層15の気孔率は平均20%である。
この床タイルの断面写真を図6に示し、そのa部の拡大断面写真を図7に示し、そのb部の拡大断面写真を図8に示す。また、第3施釉層5を形成することなく製造した床タイルの断面写真を図9及び図10に示し、それらのa部の拡大断面写真を図11及び図12に示し、それらのb部の拡大断面写真を図13及び図14に示す。
以上の構成からなるこの床タイルは、基部11が中空粒子2を含む第1機能層11bを有し、かつ釉薬層12が中空粒子2を含む第2〜4機能層13〜15を有している。特に、この床タイルは、第1〜5機能層11、13〜15が奥側から表面側に複数ある。中空粒子2は内部に密閉状の気孔2bをもっているため、第1機能層11bの気孔2b及び第2〜4機能層13〜15の気孔2b、14bは多孔質によって確保されるものよりも大きな容積を確保することができる。また、中空粒子2によって構成される各気孔2bは、密閉されていることにより内部に空気を閉じ込めている。このため、この床タイルは熱流束を十分に下げることができる。
したがって、この床タイルに人が接触した場合、冬場には体から建材への熱の移動が小さくて冷感を十分に抑えることができ、十分な温感を付与できる。このため、この床タイルは浴室用に用いて極めて有効である。なお、この床タイルは、夏場には床タイルから体への熱の移動が小さくて熱感を十分に抑えることもできる。
また、この床タイルは、第4機能層15が剥き出しになっているため、人が直接触れる表面が気孔2bを有していることから、高い温感効果を発揮する。また、この床タイルは、気孔2bが中空粒子2によって密閉状にされているとともに、第4機能層15における中空粒子2の含有率が低いため、表面からの含水等を生じない。このため、これは、汚れ難いことから防汚性に優れるとともに、凍害も生じない。
さらに、この床タイルは、第3機能層14の奥側に第2機能層13が存在し、第3機能層14の表面側に第4機能層15が存在し、第2機能層13及び第4機能層15が第3機能層14よりも強度の高い高強度層に相当するため、第3機能層14が十分な強度を有するものとなっている。また、第3機能層14と第2、4機能層13、15とが一体になっているため、これらが強固に結合され、床タイル全体の強度も向上している。
また、この床タイルでは、表面側の第4機能層15は奥側の第3機能層14よりも気孔率が小さいため、第4機能層15が硬質になってキズが付き難く、かつより優れた意匠性を発揮できる。
なお、中空粒子B1に変え、表1に組成を示す同様の中空粒子B2〜4を用いることも可能である。中空粒子B2は、粒度範囲が20〜75μm(75μm以上が2%以下)、平均粒径が45μmである。中空粒子B3は、粒度範囲が10〜150μm(150μm以上が2%以下)、平均粒径が68μmである。中空粒子B4は、粒度範囲が10〜300μm(300μm以上が3%以下)、平均粒径が120μmである。
(参考例
参考例の床タイルは、図15に示すように、焼結部11aと、この焼結部11aの表面側で焼結部11aと一体に設けられた第3機能層14とからなる。他の構成は参考例1と同様である。
この床タイルは、中空粒子2の含有率の高い第3機能層14が剥き出しになっているため、極めて高い温感効果を発揮する。
(実施例
実施例の床タイルは、図16に示すように、焼結部11aと、この焼結部11aの表面側で焼結部11aと一体に設けられた第3機能層14と、この第3機能層14の表面側で第3機能層14と一体に設けられた保護層25とからなる。保護層25は、第1〜3釉薬から中空粒子2を除いた釉薬によって形成されている。他の構成は参考例1と同様である。
この床タイルは、第3機能層14が剥き出しになっている参考例の床タイルに比べてやや温感効果が劣るものの、中空粒子2が表面から破壊されることを保護層25が防止し、優れた耐久性を発揮する。また、この床タイルは、中空粒子2間に生じる密閉状でない気孔14bを保護層25が隠蔽するため、防汚性と耐凍害性とを確保することができる。
参考例3)
参考例3の床タイルは、図17に示すように、焼結部11aと、この焼結部11aの表面側で焼結部11aと一体に設けられた第3機能層14と、この第3機能層14の表面側で第3機能層14と一体に設けられた第4機能層15とからなる。他の構成は参考例1と同様である。
この床タイルは、参考例の床タイルと実施例の床タイルとの中間的な性質を発揮する。
(参考例
参考例の床タイルは、図18に示すように、焼結部11aと、この焼結部11aの表面側で焼結部11aと一体に設けられた第2機能層13とからなる。他の構成は参考例1と同様である。
この床タイルは、中空粒子2の含有率は低いものの、第2機能層13が剥き出しになっているため、高い温感効果を発揮する。
(参考例
参考例の床タイルは、図19に示すように、焼結部11aと、この焼結部11aの表面側で焼結部11aと一体に設けられた第2機能層13と、この第2機能層13の表面側で第2機能層13と一体に設けられた保護層25とからなる。他の構成は参考例1及び実施例1と同様である。
この床タイルは、第2機能層13が剥き出しになっている参考例の床タイルに比べてやや温感効果が劣るものの、中空粒子2が表面から破壊されることを保護層25が防止し、優れた耐久性を発揮する。
(参考例
参考例の床タイルは、図20に示すように、焼結部11aと、この焼結部11aの表面側で焼結部11aと一体に設けられた第2機能層13と、この第2機能層13の表面側で第2機能層13と一体に設けられた第4機能層15とからなる。他の構成は参考例1と同様である。
この床タイルは、参考例の床タイルと参考例の床タイルとの中間的な性質を発揮する。
(実施例
実施例では、長石粉が37質量部、炭酸カルシウムが13質量部、アルミナが10質量部、粘土が9質量部、炭酸バリウムが9質量部、珪砂が8質量部、亜鉛華が7質量部、カレットが7質量部及び適宜の水の第1釉薬を用意する。そして、参考例1と同様、素地1の表面側にこの第1釉薬を施釉し、第1施釉層3を施釉する。
また、第1釉薬と同じ成分組成の第3釉薬を用意する。そして、参考例1と同様、第2釉薬層4の表面側にこの第3釉薬を施釉し、第3施釉層5を施釉する。他の条件は参考例1と同様である。
こうして得られた床タイルにおいても、図21に示すように、セラミックス製の基部11と、この基部11の表面側で基部11と一体に設けられた釉薬層12とからなる。特に、第1施釉層3が溶融することによって形成された第1保護層23と、第3施釉層5が溶融することによって形成された表面層としての第2保護層25とには、気孔が含まれていない。他の構成は参考例1と同様である。
この床タイルにおいては、第2保護層25が気孔を有していないことから、参考例1よりも温感が若干劣るものの、参考例1と同様の作用効果を奏することができる。
参考例7
参考例7では、実施例の第1、3釉薬を用いる。また、長石粉が37質量部、炭酸カルシウムが13質量部、アルミナが10質量部、粘土が9質量部、炭酸バリウムが9質量部、珪砂が8質量部、亜鉛華が7質量部、カレットが7質量部、中空粒子B1が50質量部及び適宜の水の第2釉薬を用意し、この第2釉薬を用いる。他の条件は参考例1と同様である。
こうして得られた床タイルにおいても、図22に示すように、セラミックス製の基部11と、この基部11の表面側で基部11と一体に設けられた釉薬層12とからなる。特に、釉薬層12の第2機能層34は、無数の中空粒子2がほぼ隣り合って繋がれており、各中空粒子2間にも気孔2cが確保されている。第2機能層34の気孔率は平均80%である。この床タイルにおいても参考例と同様の作用効果を奏することができる。
(参考例
参考例では、長石が36質量部、炭酸カルシウムが13質量部、粘土が10質量部、アルミナが10質量部、炭酸バリウムが9質量部、珪砂が8質量部、亜鉛華が7質量部、カレットが7質量部、中空繊維32が100質量部及び適宜の水の第2釉薬を用意する。図23に示すように、中空繊維32は円筒状の筒32aの内部に気孔32bをもつ繊維であり、気孔32b内には空気が充満している。中空繊維32の長さは0.1〜1mmである。そして、参考例1と同様、第1施釉層3の表面側にこの第2釉薬を施釉し、第2施釉層4を施釉する。他の条件は参考例1と同様である。
こうして得られた床タイルにおいても、セラミックス製の基部11と、この基部11の表面側で基部11と一体に設けられた釉薬層12とからなる。特に、第2機能層44は、無数の中空繊維32が芯となり、各中空繊維32がマトリックスの骨格34aによって繋がれることにより三次元網目状又は海綿状に構成され、骨格34a間にも気孔34bが確保されている。第2機能層44の気孔率は平均70%である。他の構成は参考例1と同様である。この床タイルにおいても参考例1と同様の作用効果を奏することができる。
参考例9
参考例9では、長石が36質量部、炭酸カルシウムが13質量部、粘土が10質量部、アルミナが10質量部、炭酸バリウムが9質量部、珪砂が8質量部、亜鉛華が7質量部、カレットが7質量部、多孔質粒子42が50質量部及び適宜の水の第2釉薬を用意する。図24に示すように、多孔質粒子42は特開平4−2675、特開2002−285695等に開示されたものである。そして、参考例1、2と同様、第1施釉層3の表面側にこの第2釉薬を施釉し、第2施釉層4を施釉する。他の条件は参考例1と同様である。
こうして得られた床タイルにおいても、セラミックス製の基部11と、この基部11の表面側で基部11と一体に設けられた釉薬層12とからなる。特に、第2機能層54は、無数の多孔質粒子42が芯となり、各多孔質粒子42がマトリックスの骨格44aによって繋がれることにより三次元網目状又は海綿状に構成され、骨格44a間にも気孔44bが確保されている。第2機能層54の気孔率は平均50%である。他の構成は参考例1と同様である。この床タイルにおいても参考例1と同様の作用効果を奏することができる。
参考例10
参考例10では、長石が36質量部、炭酸カルシウムが13質量部、粘土が10質量部、アルミナが10質量部、炭酸バリウムが9質量部、珪砂が8質量部、亜鉛華が7質量部、カレットが7質量部、中空粒子B1が200質量部及び適宜の水の第2釉薬を用意する。そして、第1施釉層3の表面側にこの第2釉薬を塗布することにより施釉し、第2施釉層4を施釉する。他の条件は参考例1と同様である。
こうして得られた床タイルにおいても、図25に示すように、セラミックス製の基部11と、この基部11の表面側で基部11と一体に設けられた釉薬層12とからなる。他の構成は参考例1と同様である。この床タイルにおいても参考例1と同様の作用効果を奏することができる。
(参考例11
参考例11では、長石が36質量部、炭酸カルシウムが13質量部、粘土が10質量部、アルミナが10質量部、炭酸バリウムが9質量部、珪砂が8質量部、亜鉛華が7質量部、カレットが7質量部、中空繊維32が200質量部及び適宜の水の第2釉薬を用意する。そして、第1施釉層3の表面側にこの第2釉薬を塗布することにより施釉し、第2施釉層4を施釉する。他の条件は参考例1と同様である。
こうして得られた床タイルにおいても、図26に示すように、セラミックス製の基部11と、この基部11の表面側で基部11と一体に設けられた釉薬層12とからなる。特に、第2機能層64は、無数の中空繊維32がほぼ隣り合って繋がれており、各中空繊維32間にも気孔32cが確保されている。第2機能層64の気孔率は平均80%である。他の構成は参考例1と同様である。この床タイルにおいても参考例1と同様の作用効果を奏することができる。
参考例12
参考例12では、長石が36質量部、炭酸カルシウムが13質量部、粘土が10質量部、アルミナが10質量部、炭酸バリウムが9質量部、珪砂が8質量部、亜鉛華が7質量部、カレットが7質量部、多孔質粒子42が200質量部及び適宜の水の第2釉薬を用意する。そして、第1施釉層3の表面側にこの第2釉薬を塗布することにより施釉し、第2施釉層4を施釉する。他の条件は参考例1と同様である。
こうして得られた床タイルにおいても、図27に示すように、セラミックス製の基部11と、この基部11の表面側で基部11と一体に設けられた釉薬層12とからなる。特に、第2機能層74は、無数の多孔質粒子42がほぼ隣り合って繋がれており、各多孔質粒子42間にも気孔42bが確保されている。第2機能層74の気孔率は平均70%である。他の構成は参考例1と同様である。この床タイルにおいても参考例1と同様の作用効果を奏することができる。
(参考例13
参考例13では、長石が36質量部、炭酸カルシウムが13質量部、粘土が10質量部、アルミナが10質量部、炭酸バリウムが9質量部、珪砂が8質量部、亜鉛華が7質量部、カレットが7質量部、炭化珪素が0.4質量部及び適宜の水の第2釉薬を用意する。そして、第1施釉層3の表面側にこの第2釉薬を第1施釉層3及び第3施釉層5と同様に施釉し、第2施釉層4を施釉する。他の条件は参考例1と同様である。
こうして得られた床タイルにおいても、図28に示すように、セラミックス製の基部11と、この基部11の表面側で基部11と一体に設けられた釉薬層12とからなる。特に、第2機能層84は、第2釉薬が炭化珪素の発泡により内部に気孔84aを有している。第2機能層84の気孔率は約70%である。他の構成は参考例1と同様である。この床タイルにおいても参考例1と同様の作用効果を奏することができる。
本発明の温感建材は、床タイル、壁タイル等に具体化可能である。特に、温感建材を床タイルに具体化することが好ましい。室内のリビング、キッチン、浴室等にこの床タイルを施工すれば、人が裸足でその上に居るとしても、温感効果によってここちよく過ごすことが可能になる。
参考例1に係る床タイルを製造するための素地を示す模式拡大断面図である。 参考例1に係る床タイルを製造するための素地及び第1施釉層を示す模式拡大断面図である。 参考例1に係る床タイルを製造するための素地、第1施釉層及び第2施釉層を示す模式拡大断面図である。 参考例1に係る床タイルを製造するための素地、第1施釉層、第2施釉層及び第3施釉層を示す模式拡大断面図である。 参考例1に係る床タイルの模式拡大断面図である。 参考例1に係る床タイルの断面を示す35倍の顕微鏡写真である。 参考例1に係り、図6のa部を拡大して示す100倍の顕微鏡写真である。 参考例1に係り、図6のb部を拡大して示す100倍の顕微鏡写真である。 参考例1の変形例に係る床タイルの断面を示す35倍の顕微鏡写真である。 参考例1の変形例に係る床タイルの断面を示す100倍の顕微鏡写真である。 参考例1に係り、図9のa部を拡大して示す100倍の顕微鏡写真である。 参考例1に係り、図10のa部を拡大して示す35倍の顕微鏡写真である。 参考例1に係り、図9のb部を拡大して示す100倍の顕微鏡写真である。 参考例1に係り、図10のb部を拡大して示す100倍の顕微鏡写真である。 参考例に係る床タイルの模式拡大断面図である。 実施例に係る床タイルの模式拡大断面図である。 参考例3に係る床タイルの模式拡大断面図である。 参考例に係る床タイルの模式拡大断面図である。 参考例に係る床タイルの模式拡大断面図である。 参考例に係る床タイルの模式拡大断面図である。 実施例に係る床タイルの模式拡大断面図である。 参考例7に係る床タイルの模式拡大断面図である。 参考例に係る床タイルの模式拡大断面図である。 参考例9に係る床タイルの模式拡大断面図である。 参考例10に係る床タイルの模式拡大断面図である。 参考例11に係る床タイルの模式拡大断面図である。 参考例12に係る床タイルの模式拡大断面図である。 参考例13に係る床タイルの模式拡大断面図である。
11…基部
12…釉薬層
11b、13、14、15…機能層(11b…第1機能層、13…第2機能層(高強度層)、14…第3機能層、15…第4機能層(高強度層)
2…気孔粒子(中空粒子)
3、25…保護

Claims (4)

  1. セラミックス製の基部と、該基部の表面側で釉薬が溶融することによって該基部と一体に設けられた釉薬層とからなり、
    前記釉薬層は、内部に密閉状の気孔をもつ無数の気孔粒子と、各該気孔粒子を繋ぐ非晶質又は結晶質のガラス質からなるマトリックスの骨格と、各骨格間に確保される該気孔粒子間に生じる密閉状でない気孔とを含む機能層と、
    該機能層の表面側に該機能層と一体に設けられ、密閉状でない該気孔を隠蔽する保護層とを備えていることを特徴とする温感建材。
  2. 前記気孔粒子は、非吸水性の球状又は略球状の殻内に気孔をもつ中空粒子であることを特徴とする請求項1記載の温感建材。
  3. 前記保護層は、前記気孔粒子を含まないことを特徴とする請求項2記載の温感建材。
  4. 前記機能層は、奥側と表面側とが該機能層よりも強度の高い高強度層により一体に挟まれていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の温感建材。
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