JP2005076419A - 温感床材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】人が直接触れる表面に水が存在する場合でも、優れた温感効果を奏することのできる温感床材を提供する。
【解決手段】温感床材としての温感タイルは、板状の基部1と、この基部1の表面側で周縁に連通する溝5により島状に一体に設けられ、無数の気泡2aを有して構成された断熱部4とからなる。
【選択図】 図5

Description

本発明は温感部材及びその製造方法に関する。温感部材とは、人が表面に触れた場合に冷たさや熱さをより感じ難い部材である。
床材として用いられ得る一般的なタイルは、板状をなすセラミックス製の基部と、この基部の表面側に形成され、釉薬が溶融することによって形成された表面層とからなる。このセラミックス製品はおよそ以下の製造方法によって製造される。まず、粘土等のセラミックス原料によって板状の素地を得る。そして、この素地の表面側に釉薬によって釉薬層を施釉し、施釉品とする。この後、この施釉品を焼成する。こうして得られるタイルは、基部がセラミックス製であり、表面層が非晶質又は結晶質のガラス質からなるため、内装材等の建材等として、優れた耐熱性、耐薬品性等による優れた耐久性を発揮する。また、このタイルは表面層によって優れた意匠性も発揮する。
しかし、この種の一般的なタイルは、冬場にそれが日陰にあり、人がその表面に触れた場合には冷たさを感じ、夏場にそれが日なたにあり、人がその表面に触れた場合には熱さを感じるという不具合がある。
このため、上記表面層を多孔質にした温感タイルが特許文献1に提案されている。この温感タイルは、多孔質の表面層が熱伝導率を低下させることから、冬場にそれが日陰にあり、人がその表面に触れた場合にも冷たさを感じ難く、夏場にそれが日なたにあり、人がその表面に触れた場合にも熱さを感じ難いという温感効果を生じる。
一方、板状をなす繊維強化プラスチック(FRP)製の基部と、無数の中空粒子を含む塗料を基部の表面側に塗布することにより基部と一体に設けられた表面層とからなる床材も特許文献2、3に提案されている。FRPからなる基部は、ハンドレイアップ(HLU)法、スプレーアップ(SPU)法、シートモールディングコンパウンド(SMC)法、バルクモールディングコンパウンド(BMC)法、注型(キャスト)成形法、プリフォームマッチドダイ(PFMD)法、コールドプレス(CP)法、レジントランスファーモールディング(RTM)法、バキュームアシストレジントランスファーモールディング(VARTM)法、レジンインフュージョン(RIMP)法、オートクレーブ(AC)法、フィラメントワインディング(FW)法、引抜成形法、真空バッグ(VB)法、遠心成形(CC)法、回転成形(RM)法、加圧バッグ(PB)法等の製造方法によって製造される。これらの床材は、軽量及び高強度であるとともに、FRPが比較的低い熱伝導率を有し、かつ表面層が中空粒子によって無数の気泡を有していることから、同様の温感効果を生じる。
特開平5−17271号公報 特開平9−193275号公報 実用新案登録第3028852号公報
しかし、上記特許文献1記載の温感タイルや上記特許文献2、3記載の床材は、多孔質の表面層や無数の気泡を有する表面層が単に基部の表面側に一体に設けられているに過ぎないものであるため、その表面に水が存在する場合、人はその水に触れてしまうこととなる。つまり、この温感タイルは、表面に存在する水によって温感効果が損なわれやすいという不具合がある。
なお、焼成時に素地を発泡させつつ焼結させた温感タイルが特開平4−2675号公報に提案されている。同様に、素地に多孔質粒を混合して焼結させた温感タイルも特開2002−285695号公報に提案されている。しかしながら、これらの温感タイルは、基部が多孔質になっているに過ぎないことから、基部が剥き出しの意匠性の低いものでない限り、人は基部に直接触れることはなく、温感効果が十分でない。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、人が直接触れる表面に水が存在する場合でも、優れた温感効果を奏することのできる温感床材を提供することを解決すべき課題としている。
第1発明の温感床材は、板状の基部と、該基部の表面側で周縁に連通する溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された断熱部とからなることを特徴とする。
第1発明の温感床材は、人が直接触れる表面側の断熱部が無数の気泡を有しており、各気泡が熱の移動を阻害する。このため、例えば、冬場において人が表面に触れた場合に冷たさをより感じ難い。また、夏場において、人が表面に触れた場合に熱さをより感じ難い。すなわち、この温感床材は効果的な温感効果を発揮する。なお、発明者らの知見によれば、体感される温感効果は、温感床材の熱流速と相関関係がある。
また、第1発明の温感床材は、断熱部が基部の表面側で周縁に連通する溝により島状に設けられたものであるため、その表面に水が存在する場合、水は断熱部の表面から溝内に落ちて基部の周縁から外部に排出される。このため、人はその水に触れ難く、温感効果が損なわれ難い。
したがって、第1発明の温感床材は、人が直接触れる表面に水が存在する場合でも、優れた温感効果を奏することができる。また、この温感床材においては、断熱部が基部と一体になっているため、使用者は温感を得るために別体のシートをこの温感床材の上に設けるというような面倒さを感じることもない。さらに、この温感床材は、断熱部によって基部が隠蔽され、高い意匠性を発揮する。
第1発明の温感床材において、断熱部は撥水性をもつことが好ましい。この場合、断熱部の表面に水が存在する場合、水は断熱部の表面から溝内に落ちやすく、基部の周縁から外部に排出されやすい。
第1発明の温感床材において、溝は親水性をもつことが好ましい。この場合、断熱部の表面に水が存在する場合、水は断熱部の表面から溝内に落ちやすく、基部の周縁から外部に排出されやすい。
第1発明の温感床材において、断熱部の表面は粗面化されていることが好ましい。この場合、凹部と人の肌との間に空気が存在しやすく、温感効果が高まる。また、断熱部の粗面によって、人が床面を滑り難くなり、安全性が高まる。さらに、断熱部の粗面によって、温感床材の意匠性が高まる。
第2発明の温感床材は、板状の基部と、該基部の表面側に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第1断熱部と、該第1断熱部の表面側で周縁に連通する溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部とからなることを特徴とする。
第2発明の温感床材は、人が直接触れない表面側の第1断熱部と、人が直接触れる表面側の第2断熱部とが無数の気泡を有しており、各気泡が熱の移動を阻害する。このため、この温感床材はさらに効果的な温感効果を発揮する。
また、第2発明の温感床材は、第2断熱部が第1断熱部の表面側で周縁に連通する溝により島状に設けられたものであるため、その表面に水が存在する場合、水は第2断熱部の表面から溝内に落ちて第1断熱部の周縁から外部に排出される。このため、人はその水に触れ難く、温感効果が損なわれ難い。
したがって、第2発明の温感床材はより優れた温感効果を奏することができる。また、この温感床材においても、第1断熱部が基部と一体になっており、第2断熱部が第1断熱部と一体になっているため、使用者は温感を得るために別体のシートをこの温感床材の上に設けるというような面倒さを感じることもない。さらに、この温感床材は、第1、2断熱部によって基部が隠蔽され、より高い意匠性を発揮する。
第2発明の温感床材において、第2断熱部は撥水性をもつことが好ましい。この場合、第2断熱部の表面に水が存在する場合、水は第2断熱部の表面から溝内に落ちやすく、第1断熱部の周縁から外部に排出されやすい。
第2発明の温感床材において、溝は親水性をもつことが好ましい。この場合、第2断熱部の表面に水が存在する場合、水は第2断熱部の表面から溝内に落ちやすく、第1断熱部の周縁から外部に排出されやすい。
第2発明の温感床材において、第2断熱部の表面は粗面化されていることが好ましい。この場合、凹部と人の肌との間に空気が存在しやすく、温感効果が高まる。また、第2断熱部の粗面によって、人が床面を滑り難くなり、安全性が高まる。さらに、第2断熱部の粗面によって、温感床材の意匠性が高まる。
第1、2発明の温感床材において、基部は板状のものである。基部の材質としては、樹脂、FRP、セラミックス、金属、木質、紙等を採用することができる。基部がFRP製であれば、軽量性、高強度性等の優れた特質も発揮する。
第1、2発明の温感床材において、断熱部のマトリックスとしては、有機又は無機の一般塗料を採用することができる。有機の一般塗料としては、シリコン系塗料、アクリル系塗料、フッ素系塗料、ウレタン系塗料等を採用することができる。無機の一般塗料としては、釉薬、水ガラス等を採用することができる。
第1、2発明の温感床材において、気泡内は、空気等の気体が充満していてもよく、真空であってもよい。気泡内に空気が存在していることが好ましい。気泡内に空気が存在している断熱部、第1断熱部又は第2断熱部の製造は容易であり、製造コストの低廉化を実現できる。
また、気泡は、連続気泡であってもよいが、独立気泡であることが好ましい。連続気泡は、表面に開口して内部に常に外気を取り入れることから、大きな温感効果が得られ難い。また、連続気泡の断熱部、第1断熱部又は第2断熱部は、表面から含水等を生じ、汚れ易い。これに対し、独立気泡は、表面に閉口して内部が閉じ込められていることから、大きな温感効果が得られやすい。また、独立気泡の断熱部、第1断熱部又は第2断熱部は、表面からの含水をより確実に防止することができ、汚れにくい。断熱部、第1断熱部又は第2断熱部はそのような独立気泡が密に存在していることが好ましく、特に最密に存在していることが好ましい。独立気泡の密度が高い程、温感効果が高くなる。
断熱部、第1断熱部又は第2断熱部の表面側には保護層が一体に設けられていることが好ましい。断熱部、第1断熱部又は第2断熱部の気泡が表面に開いているとそこに汚れが蓄積するおそれがあるが、保護層はその気泡が表面に開くことを防止する。特に、断熱部、第1断熱部又は第2断熱部の無数の気泡を中空粒子や中空繊維によって形成している場合にこの効果が大きい。中空粒子や中空繊維は使用によって割れてしまうこともあり、保護層がクッションとなってその割れを防止することができる。中空粒子や中空繊維を含む断熱用塗料を基部の表面側に塗布した場合、中空粒子や中空繊維が凸状に表面側に突出しやすいことから、特にこの効果が顕著である。また、保護層は汚れが温感床材の表面に付着することを防止することも可能である。断熱部、第1断熱部又は第2断熱部による温感効果を維持するため、保護層の厚さは20〜500μmが好ましい。断熱部、第1断熱部又は第2断熱部の表面に保護層を一体に設けるためには、基部及び断熱部、第1断熱部又は第2断熱部を成形後、成形体に保護層用の塗料をスプレー等によって塗布する手段、基部及び断熱部、第1断熱部又は第2断熱部とともに保護層用のシートを成形する手段等を採用することができる。保護層用の塗料としては、ウレタン塗料、アクリル塗料等を採用することができる。保護層用のシートとしては、不織布にウレタンやアクリル等の未硬化樹脂を含浸させたものを採用することができる。
本発明の温感床材は、浴室用に具体化可能である他、ベランダ用、バルコニー用、リビング用等に具体化可能である。浴室用温感床材のうち、洗い場部分に本発明を適用することが特に効果的である。人が裸足でその上に居るとしても、温感効果によってここちよく過ごすことが可能になる。
第1発明の温感床材は以下の第1の製造方法により製造可能である。第1の製造方法は、板状の基部を得る第1工程と、無数の中空粒子又は中空繊維を含む断熱用塗料を該基部の表面側に周縁に連通する溝により島状になるように塗布することにより、該基部の表面側で該溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された断熱部とし、温感床材を得る第2工程とからなることを特徴とする。
第1の製造方法の場合、第1工程では、板状の基部を得る。樹脂製の基部を得る場合、射出成形、押出成形等を採用することができる。FRP製の基部を得る場合、ハンドレイアップ(HLU)法、スプレーアップ(SPU)法、シートモールディングコンパウンド(SMC)法、バルクモールディングコンパウンド(BMC)法、注型(キャスト)成形法、プリフォームマッチドダイ(PFMD)法、コールドプレス(CP)法、レジントランスファーモールディング(RTM)法、バキュームアシストレジントランスファーモールディング(VARTM)法、レジンインフュージョン(RIMP)法、オートクレーブ(AC)法、フィラメントワインディング(FW)法、引抜成形法、真空バッグ(VB)法、遠心成形(CC)法、回転成形(RM)法、加圧バッグ(PB)法等を採用することができる。セラミックス製の基部を得る場合、粘土等のセラミックス原料によって板状の素地を得た後、第2工程によってこの素地の表面側に断熱部用釉薬によって釉薬層を施釉して施釉品とし、さらにこの施釉品を焼成する。金属製の基部は、金属板等を切断すること等によって得られる。
そして、第2工程では、まず無数の中空粒子又は中空繊維を含む断熱用塗料を用意し、この断熱用塗料を基部の表面側に塗布する。この際、周縁に連通する溝により島状になるように断熱用塗料を塗布する。これにより、基部の表面側で溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された断熱部とする。この際、有機の一般塗料によって断熱用塗料を得ている場合には、塗布後、硬化される。また、無機の一般塗料によって断熱用塗料を得ている場合には、塗布後、焼成される。この際、中空粒子や中空繊維が中空部に空気を有しておれば、表面を上方にすることにより、中空粒子や中空繊維が塗料内を浮く方向に移動し、人が触れる表面側に中空粒子や中空繊維が存在する温感床材を確実に製造することができる。塗布方法としては、スプレーによって断熱用塗料を細かく点在させる方法、滴下によって断熱用塗料を粗く点在させる方法、マスキングして断熱用塗料を点在させる方法等を採用することができる。こうして温感床材を得る。
第1発明の温感床材は以下の第2の製造方法によっても製造可能である。第2の製造方法は、板状の基部を得る第1工程と、無数の中空粒子又は中空繊維を含まない一般塗料を該基部の表面側に周縁に連通する溝により島状になるように塗布することにより未硬化塗料部を形成し、中間材を得る第2工程と、該中間材の該未硬化塗料部に中空粒子又は中空繊維を散在することにより、該基部の表面側で該溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された断熱部とし、温感床材を得る第3工程とからなることを特徴とする。
第2の製造方法の場合も、第1工程では、上記と同様、板状の基部を得る。そして、第2工程では、無数の中空粒子又は中空繊維を含まない一般塗料を用意し、この一般塗料を基部の表面側に塗布する。この際、周縁に連通する溝により島状になるように一般塗料を塗布する。これにより未硬化塗料部を形成し、中間材を得る。この後、第3工程において、中間材の未硬化塗料部に中空粒子又は中空繊維を散在する。これにより、基部の表面側で溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された断熱部とする。こうして温感床材を得る。
第1発明の温感床材は以下の第3の製造方法によっても製造可能である。第3の製造方法は、板状の基部を得る第1工程と、無数の中空粒子又は中空繊維を含む断熱部用シートモールディングコンパウンドを該基部の表面側に周縁に連通する溝により島状になるように設けることにより、該基部の表面側で該溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された断熱部を形成し、温感床材を得る第2工程とからなることを特徴とする。
第3の製造方法の場合も、第1工程では、上記と同様、板状の基部を得る。そして、第2工程では、無数の中空粒子又は中空繊維を含む断熱部用シートモールディングコンパウンド(SMC)を用意し、この断熱部用SMCを基部の表面側に設ける。この際、周縁に連通する溝により島状になるように断熱部用SMCを設ける。これにより、基部の表面側で溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された断熱部を形成する。こうして温感床材を得る。
一方、第2発明の温感床材は以下の第4の製造方法により製造可能である。第4の製造方法は、板状の基部を得る第1工程と、無数の中空粒子又は中空繊維を含む第1断熱用塗料を該基部の表面側に塗布することにより、該基部の表面側で一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第1断熱部とし、中間材を得る第2工程と、無数の中空粒子又は中空繊維を含む第2断熱用塗料を該中間材の表面側に周縁に連通する溝により島状になるように塗布することにより、該中間材の表面側で該溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部とし、温感床材を得る第3工程とからなることを特徴とする。
第4の製造方法の場合も、第1工程では、上記と同様、板状の基部を得る。第2工程では、まず無数の中空粒子又は中空繊維を含む第1断熱用塗料を用意し、この第1断熱用塗料を基部の表面側に塗布する。これにより、基部の表面側で一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第1断熱部とする。この際、有機の一般塗料によって第1断熱用塗料を得ている場合には、塗布後、硬化される。また、無機の一般塗料によって第1断熱用塗料を得ている場合には、塗布後、焼成される。こうして中間材を得る。この後、第3工程では、まず無数の中空粒子又は中空繊維を含む第2断熱用塗料を用意し、この第2断熱用塗料を中間材の表面側に塗布する。この際、周縁に連通する溝により島状になるように第2断熱用塗料を塗布する。これにより、中間材の表面側で溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部とする。この際、有機の一般塗料によって第2断熱用塗料を得ている場合には、塗布後、硬化される。また、無機の一般塗料によって第2断熱用塗料を得ている場合には、塗布後、焼成される。こうして温感床材を得る。
第2発明の温感床材は以下の第5の製造方法によっても製造可能である。第5の製造方法は、板状の基部を得る第1工程と、無数の中空粒子又は中空繊維を含む第1断熱用塗料を該基部の表面側に塗布することにより、該基部の表面側で一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第1断熱部とし、中間材を得る第2工程と、無数の中空粒子又は中空繊維を含まない一般塗料を該中間材の表面側に周縁に連通する溝により島状になるように塗布することにより未硬化塗料部を形成し、中間材を得る第3工程と、該中間材の該未硬化塗料部に中空粒子又は中空繊維を散在することにより、該中間材の表面側で該溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部とし、温感床材を得る第4工程とからなることを特徴とする。
第5の製造方法の場合も、第1工程では、上記と同様、板状の基部を得る。第2工程では、まず無数の中空粒子又は中空繊維を含む第1断熱用塗料を用意し、上記と同様、この第1断熱用塗料を基部の表面側に塗布する。これにより、基部の表面側で一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第1断熱部とする。こうして中間材を得る。この後、第3工程では、まず無数の中空粒子又は中空繊維を含まない一般塗料を用意し、上記と同様、この一般塗料を中間材の表面側に塗布する。この際、周縁に連通する溝により島状になるように一般塗料を塗布する。これにより、中間材の表面側で溝により島状に一体に設けられた未硬化塗料部とする。次いで、第4工程として、中間材の未硬化塗料部に中空粒子又は中空繊維を散在する。これにより、中間材の表面側で溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部とする。こうして温感床材を得る。
第2発明の温感床材は以下の第6の製造方法によっても製造可能である。第6の製造方法は、板状の基部を得る第1工程と、無数の中空粒子又は中空繊維を含む第1断熱部用シートモールディングコンパウンドを該基部の表面側に設けることにより、該基部の表面側で一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第1断熱部を形成し、中間材を得る第2工程と、無数の中空粒子又は中空繊維を含む第2断熱部用シートモールディングコンパウンドを該中間材の表面側に周縁に連通する溝により島状になるように設けることにより、該中間材の表面側で該溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部を形成し、温感床材を得る第3工程とからなることを特徴とする。
第6の製造方法の場合も、第1工程では、上記と同様、板状の基部を得る。そして、第2工程では、無数の中空粒子又は中空繊維を含む第1断熱部用SMCを用意し、この第1断熱部用SMCを基部の表面側に設ける。これにより、基部の表面側で一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第1断熱部を形成する。こうして中間材を得る。この後、第3工程では、無数の中空粒子又は中空繊維を含む第2断熱部用SMCを用意し、この第2断熱部用SMCを中間材の表面側に設ける。この際、周縁に連通する溝により島状になるように第2断熱部用SMCを設ける。これにより、中間材の表面側で溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部を形成する。こうして温感床材を得る。
中空粒子とは、内部に中空部をもつ粒子である。中空部内は、空気等の気体が充満していてもよく、真空であってもよい。有機の一般塗料を採用する場合には、無機系の中空粒子であってもよく、有機系の中空粒子であってもよい。無機の一般塗料を採用する場合には、無機系の中空粒子を採用する。無機系の中空粒子としては、粒径が数10μm程度のガラスバルーン、シリカバルーン、石英ガラスバルーン、フライアッシュ、シラスバルーン、アルミナバルーン等を採用することができる。有機系の中空粒子としては、粒径が数10μm程度のフェノールバルーン、ポリアミドバルーン等を採用することができる。
中空繊維とは、内部に中空部をもつ繊維である。中空部内は、空気等の気体が充満していてもよく、真空であってもよい。有機の一般塗料を採用する場合には、無機系の中空繊維であってもよく、有機系の中空繊維であってもよい。無機の一般塗料を採用する場合には、無機系の中空繊維を採用する。無機系の中空繊維としては、直径が数10μm程度の中空ガラス繊維、中空シリカ繊維、中空石英ガラス繊維等を採用することができる。有機系の中空繊維としては、直径が数10μm程度の中空ポリエステル繊維、中空アクリル繊維等を採用することができる。
発明者らの試験結果によれば、中空粒子や中空繊維を塗料やSMC中に含ませる場合には、その塗料やSMCの固形分100重量部に対し、中空粒子や中空繊維が10質量部以上含まれることにより温感効果が顕著である。塗料やSMCの固形分100重量部に対し、中空粒子や中空繊維が30質量%以上含まれることが特に好ましい。
以下、本発明を具体化した実施例1〜6及び比較例を図面を参照しつつ説明する。
実施例1では、以下の製造方法により浴室用の温感タイル10を製造する。まず、第1工程において、図1に示す板状の基部1を得る。この基部1の材質はポリプロピレン(PP)であり、プレス法によってこの基部1を得た。この基部1は、図2にも示すように、全体の略二分の一の厚みをなす板状の第1部材1aと、この第1部材1aの上面と平行な縦方向及び横方向に同一長さだけ平行移動して第1部材1aと一体をなし、全体の略二分の一の厚みをなす第2部材1bとからなる。この基部1の全ての表面に対してマイクロシリカ又は二酸化チタンを含む塗料を塗布し、表面を親水性とする。
次いで、第2工程を行う。まず、無数の中空粒子として、図3に示すように、最小粒径5μm、最大粒径100μm及び平均粒径40μmの市販のガラスバルーン2を用意する。このガラスバルーン2の気泡2a内には空気が存在している。このガラスバルーン2を高耐候性シリコン樹脂塗料3中に5体積%添加し、断熱用塗料4を得る。なお、ガラスバルーン2等の中空粒子の代わりに中空繊維を用いて断熱用塗料4を得ることもできる。
そして、図4に示すように、断熱用塗料4を上記基部1の第2部材1bの表面側に塗布する。この際、第2部材1bにマスキングをしつつ断熱用塗料4を塗布する。このため、断熱用塗料4は、平面視で小さな正方形形状の島状に塗布され、各断熱用塗料4の間に存在する溝5は基部1における第2部材1bの周縁に連通している。そして、断熱用塗料4を硬化させ、断熱部4とする。この断熱部4は、図5に示すように、基部1の表面側で溝5により島状に一体に設けられ、図3に示すように、無数のガラスバルーン2による気泡2aを密に有して構成されている。ここで、断熱部4は高耐候性シリコン樹脂塗料3がマトリックスになっていることにより撥水性を有し、各断熱部4間に存在する溝5は基部1の表面が剥き出しであることにより親水性を有している。また、断熱部4の表面は各ガラスバルーン2の球面によって粗面化されている。こうして多数の温感タイル10を得る。
これらの温感タイル10は、図6及び図7に示すように、浴室の洗い場の床面F上において、隣り合うもの同士、水平方向に突出した第2部材1bの下に水平方向に突出した第1部材1aが位置するように組み合わされる。この際、図8に示すように、各温感タイル10の溝5は、自己の第2部材1bの周縁から自己又は隣り合うものの第1部材1a上に段差をもって連通する。こうして洗い場の床が構成される。
この温感タイル10からなる床では、図5及び図3に示すように、人が直接触れる表面側の断熱部4が無数の独立気泡からなる気泡2aを有しており、各気泡2aが熱の移動を阻害する。このため、例えば、冬場において人が表面に触れた場合に冷たさをより感じ難い。また、夏場において、人が表面に触れた場合に熱さをより感じ難い。すなわち、各温感タイル10は効果的な温感効果を発揮する。
また、これらの温感タイル10からなる床では、図8に示すように、断熱部4が基部1の表面側で周縁に連通する溝5により島状に設けられたものであるため、その表面に水Wが存在する場合、水Wは断熱部4の表面から溝5内に落ち、さらに基部1の第2部材1bの周縁から基部1の第1部材1a上に落ち、外部に排出される。特に、これらの温感タイル10からなる床では、断熱部4が撥水性をもち、かつ溝5が親水性をもつため、断熱部4の表面に水Wが存在する場合、水Wは断熱部4の表面から溝5内に落ちやすく、外部に排出されやすい。このため、人はその水Wに触れ難く、温感効果が損なわれ難い。
したがって、これらの温感タイル10は、人が直接触れる表面に水Wが存在する場合でも、優れた温感効果を奏することができる。また、これらの温感タイル10においては、断熱部4が基部1と一体になっているため、使用者は温感を得るために別体のシートをこれらの温感タイル10の上に設けるというような面倒さを感じることもない。さらに、これらの温感タイル10は、断熱部4によって基部1が隠蔽され、高い意匠性を発揮する。
また、これらの温感タイル10では、断熱部4の表面が粗面化されているため、凹部と人の肌との間に空気が存在しやすく、温感効果が高まる。また、断熱部4の粗面によって、人が床面を滑り難くなり、安全性が高まる。さらに、断熱部4の粗面によって、温感タイル10の意匠性が高まっている。
さらに、これらの温感タイル10では、気泡2a内に空気が存在するガラスバルーン2を採用しているため、断熱部4の製造が容易であり、製造コストの低廉化を実現できる。また、これらの温感タイル10では、気泡2aが独立気泡であることから、表面からの含水をより確実に防止することができ、汚れにくい。
実施例2では、断熱用塗料4を基部1の第2部材1bの表面側に塗布した後、表面が鏡面をなす図示しない当て板を断熱用塗料4の表面に当接し、この状態で断熱用塗料4を硬化させる。こうして得られる断熱部4の表面は、図9に示すように、鏡面化されている。他の条件及び構成は実施例1と同様である。
こうして得られる温感タイル10では、断熱部4の表面が鏡面化されていることにより、実施例1の床のような粗面による効果は享受できないものの、他の作用効果は実施例1と同様である。
実施例3では、以下の製造方法により、浴室用の温感タイル20を製造する。まず、第1工程において、実施例1と同様の基部1を得る。
次いで、第2工程を行う。まず、実施例1と同様に得た断熱用塗料4を基部1の第2部材1bの表面側全体に塗布する。そして、断熱用塗料4を硬化させ、第1断熱部4aとする。この第1断熱部4aは、基部1の第2部材1bの表面側で一体に設けられ、無数のガラスバルーン2による気泡2aを密に有して構成されている。この第1断熱部4aの全ての表面に対してマイクロシリカ又は二酸化チタンを含む塗料を塗布し、表面を親水性とする。こうして、中間材を得る。
この後、第3工程を行う。まず、断熱用塗料4を中間材の第2部材1bの表面側に塗布する。この際、第2部材1bにマスキングをしつつ断熱用塗料4を塗布する。このため、断熱用塗料4は、実施例1と同様、島状に塗布され、各断熱用塗料4の間に存在する溝5は周縁に連通している。そして、断熱用塗料4を硬化させ、第2断熱部4bとする。この第2断熱部4bは、実施例1の断熱部4と同様、基部1の表面側で溝5により島状に一体に設けられ、無数のガラスバルーン2による気泡2aを密に有して構成されている。なお、他の中空粒子又は中空繊維を用いた他の断熱用塗料をここで用いることも可能である。こうして多数の温感タイル20を得る。
こうして得られる温感タイル20は、人が直接触れない表面側の第1断熱部4aと、人が直接触れる表面側の第2断熱部4bとが無数の気泡2aを有しており、各気泡2aが熱の移動を阻害する。このため、これらの温感タイル20はさらに効果的な温感効果を発揮する。
また、これらの温感タイル20は、第2断熱部4bが第1断熱部4aの表面側で周縁に連通する溝5により島状に設けられたものであるため、その表面に水Wが存在する場合、水Wは第2断熱部4bの表面から溝5内に落ちて第1断熱部4aの周縁から外部に排出される。このため、人はその水に触れ難く、温感効果が損なわれ難い。
したがって、これらの温感タイル20はより優れた温感効果を奏することができる。他の作用効果は実施例1と同様である。
実施例4では、断熱部4を図11に示すように塗布し、形成する。他の条件及び構成は実施例1と同様である。こうして得られる温感タイル30においては、表面積に占める溝5の割合が多いことから、より水Wを外部に排出しやすいという作用効果を奏することができる。他の作用効果は実施例1と同様である。
実施例5では、断熱部4を図12に示すように塗布し、形成する。他の条件及び構成は実施例1と同様である。こうして得られる温感タイル40においては、表面積に占める断熱部4の割合が多いことから、より温感効果を得やすい。他の作用効果は実施例1と同様である。
実施例6では、断熱部4を図13に示すように塗布し、形成する。他の条件及び構成は実施例1と同様である。こうして得られる温感タイル50においても、実施例1、4と同様の作用効果を奏することができる。
比較例
比較例では、断熱部4を図14に示すように塗布し、形成する。他の条件及び構成は実施例1と同様である。こうして得られる温感タイル60においては、断熱部4が基部1の表面側で周縁に連通しない溝5により設けられたものであるため、その表面に水Wが存在する場合、水Wが外部に排出されない。このため、人はその水Wに触れやすく、温感効果が損なわれてしまう。
実施例1、2、4〜6の温感タイルと同様の温感床材は以下の製造方法によっても製造可能である。この製造方法では、第1工程において、上記と同様、板状の基部1を得る。そして、第2工程では、無数の中空粒子又は中空繊維を含まない一般塗料を用意し、この一般塗料を基部1の表面側に塗布する。この際、周縁に連通する溝5により島状になるように一般塗料を塗布する。これにより未硬化塗料部を形成し、中間材を得る。この後、第3工程において、中間材の未硬化塗料部に中空粒子又は中空繊維を散在する。これにより、基部1の表面側で溝5により島状に一体に設けられ、無数の気泡2aを有して構成された断熱部4とする。こうして温感床材を得る。
また、実施例1、2、4〜6の温感タイルと同様の温感床材は以下の製造方法によっても製造可能である。この製造方法では、第1工程において、上記と同様、板状の基部1を得る。そして、第2工程では、無数の中空粒子又は中空繊維を含む断熱部用SMCを用意し、この断熱部用SMCを基部1の表面側に設ける。この際、周縁に連通する溝5により島状になるように断熱部用SMCを設ける。これにより、基部1の表面側で溝5により島状に一体に設けられ、無数の気泡2aを有して構成された断熱部4を形成する。こうして温感床材を得る。
一方、実施例3の温感タイルと同様の温感床材は以下の製造方法によっても製造可能である。この製造方法では、第1工程において、上記と同様、板状の基部1を得る。第2工程では、まず無数の中空粒子又は中空繊維を含む第1断熱用塗料を用意し、この第1断熱用塗料を基部1の表面側に塗布する。これにより、基部1の表面側で一体に設けられ、無数の気泡2aを有して構成された第1断熱部4aとする。こうして中間材を得る。この後、第3工程では、まず無数の中空粒子又は中空繊維を含む第2断熱用塗料を用意し、この第2断熱用塗料を中間材の表面側に塗布する。この際、周縁に連通する溝5により島状になるように第2断熱用塗料を塗布する。これにより、中間材の表面側で溝5により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部4bとする。こうして温感床材を得る。
また、実施例3の温感タイルと同様の温感床材は以下の製造方法によっても製造可能である。この製造方法では、第1工程において、上記と同様、板状の基部1を得る。第2工程では、まず無数の中空粒子又は中空繊維を含む第1断熱用塗料を用意し、上記と同様、この第1断熱用塗料を基部1の表面側に塗布する。これにより、基部1の表面側で一体に設けられ、無数の気泡2aを有して構成された第1断熱部4aとする。こうして中間材を得る。この後、第3工程では、まず無数の中空粒子又は中空繊維を含まない一般塗料を用意し、上記と同様、この一般塗料を中間材の表面側に塗布する。この際、周縁に連通する溝5により島状になるように一般塗料を塗布する。これにより、中間材の表面側で溝5により島状に一体に設けられた未硬化塗料部とする。次いで、第4工程として、中間材の未硬化塗料部に中空粒子又は中空繊維を散在する。これにより、中間材の表面側で溝5により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部4bとする。こうして温感床材を得る。
さらに、実施例3の温感タイルと同様の温感床材は以下の製造方法によっても製造可能である。この製造方法では、第1工程において、上記と同様、板状の基部1を得る。そして、第2工程では、無数の中空粒子又は中空繊維を含む第1断熱部用SMCを用意し、この第1断熱部用SMCを基部1の表面側に設ける。これにより、基部1の表面側で一体に設けられ、無数の気泡2aを有して構成された第1断熱部4aを形成する。こうして中間材を得る。この後、第3工程では、無数の中空粒子又は中空繊維を含む第2断熱部用SMCを用意し、この第2断熱部用SMCを中間材の表面側に設ける。この際、周縁に連通する溝5により島状になるように第2断熱部用SMCを設ける。これにより、中間材の表面側で溝5により島状に一体に設けられ、無数の気泡2aを有して構成された第2断熱部4bを形成する。こうして温感床材を得る。
なお、基部1をセラミックス製とする場合、粘土等のセラミックス原料によって板状の素地を得た後、この素地の表面側に断熱部用釉薬によって釉薬層を施釉して施釉品とし、さらにこの施釉品を焼成する。これにより第1工程と第2工程とを同時に行うことができる。
また、上記実施例1〜6の温感床材は温感タイルであることから、温感効果は冬場の冷感の回避として発揮されるが、本発明の温感床材をベランダやバルコニーの床タイル等に適用した場合には、温感効果が夏場の熱感の回避として発揮されることはいうまでもない。
本発明は、浴室用、ベランダ用、バルコニー用、リビング用等の温感タイル、防水パン等に利用可能である。
実施例1の温感タイルに係り、基部の斜視図である。 実施例1の温感タイルに係り、基部の断面図である。 実施例1の断熱用塗料又は温感タイルの断熱部の拡大断面図である。 実施例1の温感タイルの斜視図である。 実施例1の温感タイルの拡大断面図である。 実施例1の温感タイルからなる床の拡大断面図である。 実施例1の温感タイルからなる床の斜視図である。 実施例1の温感タイルからなる床の拡大斜視図である。 実施例2の断熱用塗料又は温感タイルの断熱部の拡大断面図である。 実施例3の温感タイルの拡大断面図である。 実施例4の温感タイルの斜視図である。 実施例5の温感タイルの斜視図である。 実施例6の温感タイルの斜視図である。 比較例の温感タイルの斜視図である。
符号の説明
1…基部
4…断熱部、断熱用塗料
4a…第1断熱部
4b…第2断熱部
5…溝
2a…気泡

Claims (17)

  1. 板状の基部と、該基部の表面側で周縁に連通する溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された断熱部とからなることを特徴とする温感床材。
  2. 前記断熱部は撥水性をもつことを特徴とする請求項1記載の温感床材。
  3. 前記溝は親水性をもつことを特徴とする請求項1又は2記載の温感床材。
  4. 前記断熱部の表面は粗面化されていることを特徴とする1乃至3のいずれか1項記載の温感床材。
  5. 板状の基部と、該基部の表面側に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第1断熱部と、該第1断熱部の表面側で周縁に連通する溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部とからなることを特徴とする温感床材。
  6. 前記第2断熱部は撥水性をもつことを特徴とする請求項5記載の温感床材。
  7. 前記溝は親水性をもつことを特徴とする請求項5又は6記載の温感床材。
  8. 前記第2断熱部の表面は粗面化されていることを特徴とする5乃至7のいずれか1項記載の温感床材。
  9. 前記気泡内には空気が存在していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の温感床材。
  10. 前記気泡は独立気泡であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の温感床材。
  11. 浴室用のものであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載の温感床材。
  12. 板状の基部を得る第1工程と、
    無数の中空粒子又は中空繊維を含む断熱用塗料を該基部の表面側に周縁に連通する溝により島状になるように塗布することにより、該基部の表面側で該溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された断熱部とし、温感床材を得る第2工程とからなることを特徴とする温感床材の製造方法。
  13. 板状の基部を得る第1工程と、
    無数の中空粒子又は中空繊維を含む第1断熱用塗料を該基部の表面側に塗布することにより、該基部の表面側で一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第1断熱部とし、中間材を得る第2工程と、
    無数の中空粒子又は中空繊維を含む第2断熱用塗料を該中間材の表面側に周縁に連通する溝により島状になるように塗布することにより、該中間材の表面側で該溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部とし、温感床材を得る第3工程とからなることを特徴とする温感床材の製造方法。
  14. 板状の基部を得る第1工程と、
    無数の中空粒子又は中空繊維を含まない一般塗料を該基部の表面側に周縁に連通する溝により島状になるように塗布することにより未硬化塗料部を形成し、中間材を得る第2工程と、
    該中間材の該未硬化塗料部に中空粒子又は中空繊維を散在することにより、該基部の表面側で該溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された断熱部とし、温感床材を得る第3工程とからなることを特徴とする温感床材の製造方法。
  15. 板状の基部を得る第1工程と、
    無数の中空粒子又は中空繊維を含む第1断熱用塗料を該基部の表面側に塗布することにより、該基部の表面側で一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第1断熱部とし、中間材を得る第2工程と、
    無数の中空粒子又は中空繊維を含まない一般塗料を該中間材の表面側に周縁に連通する溝により島状になるように塗布することにより未硬化塗料部を形成し、中間材を得る第3工程と、
    該中間材の該未硬化塗料部に中空粒子又は中空繊維を散在することにより、該中間材の表面側で該溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部とし、温感床材を得る第4工程とからなることを特徴とする温感床材の製造方法。
  16. 板状の基部を得る第1工程と、
    無数の中空粒子又は中空繊維を含む断熱部用シートモールディングコンパウンドを該基部の表面側に周縁に連通する溝により島状になるように設けることにより、該基部の表面側で該溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された断熱部を形成し、温感床材を得る第2工程とからなることを特徴とする温感床材の製造方法。
  17. 板状の基部を得る第1工程と、
    無数の中空粒子又は中空繊維を含む第1断熱部用シートモールディングコンパウンドを該基部の表面側に設けることにより、該基部の表面側で一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第1断熱部を形成し、中間材を得る第2工程と、
    無数の中空粒子又は中空繊維を含む第2断熱部用シートモールディングコンパウンドを該中間材の表面側に周縁に連通する溝により島状になるように設けることにより、該中間材の表面側で該溝により島状に一体に設けられ、無数の気泡を有して構成された第2断熱部を形成し、温感床材を得る第3工程とからなることを特徴とする温感床材の製造方法。
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