JP4442727B2 - 洗い場用床パネル - Google Patents

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Description

本発明は洗い場用床パネルに関する。
従来、繊維強化プラスチック(FRP)製の基部と、この基部の表面に一体に設けられた加飾層とからなる洗い場用床パネルが知られている(非特許文献1)。加飾層は、無数のナイロンパウダ等の粒状物質と、基部と一体をなし、各粒状物質を覆いながら表面に突出させて繋ぎとめるアクリルウレタン等のマトリックスとからなる。この床パネルの表面には、周囲に互いに連続する流路が形成されて島状に突出する複数の凸部が形成されている。
この床パネルは、基部がFRP製であることから、軽量性、高強度性等の優れた特質を発揮する。また、加飾層は床パネルの加飾を行い、その粒状物質は、滑り難い特性を床パネルの表面に付与する。そして、各凸部上の水が各流路に落下して集まることにより外部に排出されやすくされているため、床パネルの表面が乾燥されやすくされている。
しかし、従来の床パネルは、冬場にそれが日陰にあり、人がその表面に触れた場合には冷たさを感じやすいという不具合がある。このため、この床パネルに対しては、その洗い場の表面に発泡ポリウレタンフォーム等からなるバスマットを設けることがよく行われている。こうすることにより、バスマットの無数の気孔が熱の移動を阻害するため、冷感を生じ難いという温感効果を生じる。
他方、特許文献1には、FRP製の基部と、この基部の表面に一体に設けられ、シラスバルーンを有して構成された保温層と、この保温層の表面に一体に設けられたゲルコート層とからなるFRP製品が開示されている。このFRP製品はシラスバルーンが内部に気孔を有し、各気孔が熱の移動を阻害するため、保温効果を発揮すると考えられる。
(株)INAX「住宅設備機器/総合カタログ」(2003−2004、2003年3月発行)第663頁 特開2000−167940号公報
しかし、上記従来の床パネルは、基部がFRP製であることにより軽量性、高強度性等の優れた特質を発揮するものの、温感効果を得ようとすれば、発泡ポリウレタンフォーム等からなる別体のマットをわざわざ表面に設けなければならず、使用者に面倒な作業を強いてしまう。
他方、上記特許文献1開示のFRP製品は、ハンドレイアップ(HLU)法やスプレーアップ(SPU)法で製造されるものであることから、ゲルコート層が必須になっており、しかもそのゲルコート層が0.2〜0.5mmの厚みを有している。このため、このFRP製品は、表面で温感効果を十分に発揮することができない。
このため、出願人は、特願2003−399963号等において、FRP製の基部と、この基部の表面に一体に設けられ、無数の気孔を有して構成された断熱部と、断熱部の表面に一体に設けられた保護層とからなる温感部材を提案した。
この温感部材は、人が足裏等で保護層を介して触れる表面の断熱部が無数の気孔を有しており、各気孔が熱の移動を阻害する。このため、この温感部材を床パネルとすれば、その床パネルは、冬場において人が表面に触れた場合に冷たさをより感じにくく、効果的な温感効果を発揮する。また、この床パネルにおいては、断熱部が一体になっているため、使用者が面倒を感じることなく、温感効果を享受することが可能になる。したがって、この床パネルによれば、軽量性、高強度性等の優れた特質を維持しつつ、使用者が簡易に効果的な温感効果を享受することができる。
また、保護層は汚れが床パネルの表面に付着することを防止することも可能である。特に、断熱部の気孔が表面に開いているとそこに汚れが蓄積するおそれがあるが、保護層はその気孔が表面に開くことを防止する。また、内部に気孔をもつ気孔体を用いている場合、断熱部から露出している気孔体は使用によって割れてしまうこともあり、保護層がその割れを防止することができる。
しかしながら、上記のように断熱部を設けた床パネルは、仮に全体が断熱部を備えた場合には、強度不足の懸念を生じる。また、そのような床パネルは構成の付加によってコストアップが避けられない。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、軽量性、高強度性等の優れた特質を維持しつつ、使用者が簡易に効果的な温感効果を享受できるとともに、それによる強度不足の懸念を生じず、コストアップを最小限にすることができる洗い場用床パネルを提供することを解決すべき課題としている。
第1発明の洗い場用床パネルは、繊維強化プラスチック製の基部を有し、周囲に互いに連続する流路が形成されて島状に突出する複数の凸部が表面に形成された洗い場用床パネルにおいて、
前記基部は基部用SMCがプレス成形されて賦形され、
少なくとも前記各凸部は、前記基部の表面に一体に設けられ、無数の気孔を有して構成された断熱部からなり、該断熱部を構成する材料である断熱部用SMCが該基部用SMCとともにプレス成形されて賦形されていることを特徴とする。
発明者らの知見によれば、体感される温感効果は、温感部材の熱伝導率よりもむしろその熱流束(単位時間・単位面積当たりの熱の移動量)と相関関係がある。例えば、医療分野においては、人の感覚は熱流束によって評価されている。
第1発明の洗い場用床パネルは、島状に突出する各凸部において、人が足裏等で直接触れる表面の断熱部が無数の気孔を有しており、各気孔が熱の移動を阻害する。特に、この床パネルは、各凸部によって足裏等との接触面積が小さいため、足裏等の熱を奪い難い。
また、第2発明の洗い場用床パネルは、繊維強化プラスチック製の基部を有し、周囲に互いに連続する流路が形成されて島状に突出する複数の凸部が表面に形成された洗い場用床パネルにおいて、
前記基部は基部用SMCがプレス成形されて賦形され、
少なくとも前記各凸部は、前記基部の表面に一体に設けられ、無数の気孔を有して構成された断熱部と、該断熱部の表面に一体に設けられ、薄い部分の厚みが0.15mm未満の保護層とからなり、該断熱部を構成する材料である断熱部用SMCが該基部用SMCとともにプレス成形されて賦形されていることを特徴とする。
第2発明の洗い場用床パネルは、島状に突出する各凸部において、人が足裏等で保護層を介して触れる表面の断熱部が無数の気孔を有しており、各気孔が熱の移動を阻害する。この際、保護層は薄い部分の厚みが0.15mm未満であるため、熱流束が小さく、効果的な温感効果を発揮する。特に、この床パネルは、各凸部によって足裏等との接触面積が小さいため、足裏等の熱を奪い難い。
このため、第1、2発明の床パネルでは、その歩行域は、冬場において人が表面に触れた場合に冷たさをより感じにくく、効果的な温感効果を発揮する。また、これらの床パネルはその際に電気やガス等のエネルギーを消費することはないため、ランニングコストも生じない。
また、これらの床パネルでは、各凸部は断熱部が一体になっているため、使用者が面倒を感じることなく、温感効果を享受することが可能になる。このため、これらの床パネルによれば、軽量性、高強度性等の優れた特質を維持しつつ、使用者が簡易に効果的な温感効果を享受することができる。
さらに、これらの床パネルでは、各凸部は断熱部を備えている一方、流路が必ずしも断熱部を備えていないため、流路によって全体の強度が補われ、強度不足の懸念を生じない。また、これらの床パネルは、流路が断熱部を備えていない場合には、コストアップを最小限にすることができる。
したがって、これらの床パネルは、軽量性、高強度性等の優れた特質を維持しつつ、使用者が簡易に効果的な温感効果を享受できるとともに、それによる強度不足の懸念を生じず、コストアップを最小限にすることができるのである。
基部は一般的な繊維強化プラスチック(FRP)製のものである。
断熱部は、基部の表面に一体に設けられ、無数の気孔を有して構成されている。断熱部は強化用繊維を含むことが好ましい。これにより床パネルの強度をより高くすることができる。そして、プレス成形によって床パネルを製造するのであれば、保護層の有無にかかわらず、強化用繊維によって床パネルの表面性状が損なわれることはない。
気孔内は、空気等の気体が充満していてもよく、真空であってもよい。気孔内に空気が存在していることが好ましい。気孔内に空気が存在している断熱部は製造が容易であり、製造コストの低廉化を実現できる。
また、気孔は独立気孔であることが好ましい。独立気孔は、表面に閉口して内部が閉じ込められていることから、大きな温感効果が得られやすい。独立気孔の密度が高い程、温感効果が高くなる。
断熱部の気孔は、無数の気孔体の内部のものを含み得る。気孔体とは、内部に気孔をもつ粒子又は繊維をいう。気孔体の内部の気孔によって断熱部の気孔を確保すれば、断熱部中の気孔体の量によって気孔量を確実に確保することができることから、床パネルの温感効果が安定する。
また、断熱部の気孔は、各気孔体間のものを含み得る。各気孔体が互いの間に気孔を有しておれば、断熱部の気孔率が上がり、床パネルはより優れた温感効果を奏することができる。
気孔体としては、中空粒子、中空繊維及び多孔質粒子の少なくとも1種を採用することができる。すなわち、中空粒子のみを採用する場合と、中空繊維のみを採用する場合と、多孔質粒子のみを採用する場合と、中空粒子及び中空繊維を採用する場合と、中空繊維及び多孔質粒子を採用する場合と、中空粒子及び多孔質粒子を採用する場合と、中空粒子、中空繊維及び多孔質粒子を採用する場合とがある。
中空粒子とは、非吸水性の球状又は略球状の殻内に密閉された中空部をもつ粒子である。中空粒子の中空部によって断熱部の気孔を確保すれば、その気孔は独立気孔となる。中空部内は、空気等の気体が充満していてもよく、真空であってもよい。無機系の中空粒子であってもよく、有機系の中空粒子であってもよい。無機系の中空粒子としては、平均粒径が数10μm程度のガラスバルーン、シリカバルーン、石英ガラスバルーン、フライアッシュ、シラスバルーン、アルミナバルーン等を採用することができる。有機系の中空粒子としては、平均粒径が数10μm程度のウレタンバルーン、フェノールバルーン、ポリアミドバルーン等を採用することができる。
中空繊維とは、非吸水性の筒状の殻内に両端が開放された中空部をもつ繊維である。中空繊維の中空部によって断熱部の気孔を確保しても、その気孔は個々には連続せず、やはり独立気孔となる。中空部内は、空気等の気体が充満していてもよく、真空であってもよい。無機系の中空繊維であってもよく、有機系の中空繊維であってもよい。無機系の中空繊維としては、直径が数10μm程度の中空ガラス繊維、中空シリカ繊維、中空石英ガラス繊維等を採用することができる。有機系の中空繊維としては、直径が数10μm程度の中空ポリエステル繊維、中空アクリル繊維等を採用することができる。
多孔質粒子とは、それ自体が多孔質の材料で構成された粒子である。多孔質によって形成される気孔は、密閉されたものであってもよく、開放されたものであってもよい。無機系の多孔質粒子であってもよく、有機系の多孔質粒子であってもよい。無機系の多孔質粒子としては、微細に発泡したセラミックスの粉砕物、珪藻土、シリカゲル、軽石粉等を採用することができる。有機系の多孔質粒子としては、微細に発泡した樹脂の粉砕物等を採用することができる。
第1、2発明の床パネルにおいて、流路は人が底部に触れない幅又は深さに設定されていることが好ましい。これにより、人の接触面積が減少し、足裏等の熱をさらに奪い難くなる。
第2発明の床パネルでは、少なくとも各凸部において、断熱部の表面に保護層が一体に設けられている。断熱部の気孔が表面に開いているとそこに汚れが蓄積するおそれがあるが、保護層はその気孔が表面に開くことを防止する。特に、断熱部の無数の気孔を気孔体によって形成している場合にこの効果が大きい。内部に気孔をもつ気孔体を用いている場合、断熱部から露出している気孔体は使用によって割れてしまうこともあり、保護層がその割れを防止することができる。気孔体を含む断熱用塗料を基部の表面に塗布した場合、気孔体が凸状に表面に突出しやすいことから、特にこの効果が顕著である。また、保護層は汚れが床パネルの表面に付着することを防止することも可能である。
保護層は薄い部分の厚みが0.15mm未満である。保護層は薄い部分の厚みが0.15mmを超えると、熱流束が大きく、効果的な温感効果を発揮できない。保護層は薄い部分の厚みが0.1mm未満であることがより好ましい。
保護層は、表面が粗面化されていることが好ましい。保護層の表面を粗面化すれば、凹部と人の肌との間に空気が存在しやすく、温感効果が高まる。また、保護層の粗面によって、床パネルを滑り難くすることができる。
保護層の表面を粗面化するためには、保護層は、無数の粒状物質と、各粒状物質を覆いながら表面に突出させて繋ぎとめるマトリックスとからなることができる。
粒状物質は中空ではなく、芯の詰まった中実のものである。これにより床パネルの表面の強度を確保することができる。この粒状物質としては、ナイロン、ウレタン、フェノール等の有機系のものの他、二酸化ケイ素、アルミナ等の無機系のものを採用することができる。粒状物質は、真球状であることが好ましいが、コスト面を考えれば、真球状でないものでもよい。
マトリックスは、断熱部と一体をなし、各粒状物質を覆いながら表面に突出させて繋ぎとめる。マトリックスが各粒状物質を覆っているため、マトリックスが親水性であれば、保護層が親水性になる。
マトリックスとしては、アクリルウレタン、アクリル、ウレタン、エポキシ等の合成樹脂を採用することができる。親水性のマトリックスを採用することが後述の点で好ましい。床パネルの製造方法においては、硬化してマトリックスとなるマトリックス原料を用いる。
断熱部の表面に保護層を一体に設けるためには、基部及び断熱部を成形後、成形体に保護層用の塗料をスプレー等によって塗布する手段、基部及び断熱部とともに保護層用のシートを成形する手段等を採用することができる。保護層は、スプレー塗布によって形成されることにより薄く形成され、好ましいものとなる。保護層用のシートとしては、不織布にアクリルウレタンやDAP(ジアリルフタレート)樹脂等の未硬化樹脂を含浸させたものを採用することができる。
本発明の床パネルは、洗い場を有するユニットルームを構成し得る。ユニットルームとしては、洗い場とともに浴槽を有するユニットバス、洗い場にシャワーだけが設けられたシャワーブース、洗い場に便器だけが設けられたトイレユニット、洗い場に洗面器だけが設けられた洗面ユニット、洗い場、シャワー及び便器が設けられた病院用ユニット、洗い場、洗面器、シャワー及び便器が設けられた病院用ユニット又はホテル用ユニット等を採用することができる。
流路は断熱部を備えていないことが好ましい。これによって各凸部の強度が補われ、強度不足の懸念を生じない。また、温感効果が損なわれることはなく、コストダウンを確実にすることができる。特に、この床パネルをプレス成形するのであれば、断熱部を構成する材料によって各凸部が賦形されやすく、流路が断熱部を都合よく備えないものとなる。
床パネルの表面は親水性であることが好ましい。この場合、表面を流れる際に水が大きな面積に広がって揮発しやすくなる。このため、床パネルの表面がより乾燥されやすくなる。表面を親水性にするためには、親水性塗料を塗布したり、微細な凹凸を付与したりする手段を採用することができる。
各凸部及び流路は矩形が敷き詰められた模様をなしていることができる。また、各凸部及び流路は岩肌面状をなしていることもできる。
以下、第1、2発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、実施例1の洗い場用床パネル1は、壁パネル2〜4、浴槽5、カウンタ6、シャワー装置7、水栓8等とともに、ユニットバスを構成している。
床パネル1は、SMCプレス成形及びスプレー塗布によって製造されたものである。この床パネル1の洗い場10には、図2に示すように、周囲に互いに連続する流路10a、10bが形成されて島状に突出する複数の凸部10cが表面に形成されている。各凸部10c及び流路10a、10bは矩形が敷き詰められた模様をなしている。各流路10a、10bのうち、太い流路10aは大きな目地を構成し、細い流路10bは細かな目地を構成している。
この床パネル1は、図3に示すように、繊維強化プラスチック(FRP)製の基部21と、基部21の一部の表面に一体に設けられた断熱部22と、断熱部22の表面及び基部21の残部の表面に一体に設けられた保護層23とからなる。ここで、床パネル1として、繊維強化プラスチック(FRP)製の基部21と、基部21の一部の表面に一体に設けられた断熱部22とからなることもできる。この床パネル1は、プレス成形によって、断熱部22を構成する材料によって各凸部10cが賦形され、流路10a、10bが断熱部22を都合よく備えないものとなっている。
基部21の厚みは2mm以上であり、断熱部22の厚みは2±0.5mmである。基部21の厚みを2mm以上としたのは、断熱部22及び保護層23によっても強度が確保される一方、製品の強度を確保するために最低限必要だからである。また、断熱部22の厚みを2±0.5mmとしたのは、この程度の厚みまで温感効果がリニアに向上する一方、この程度を超えた厚みでは温感効果の向上が鈍化するからである。
断熱部22では、不飽和ポリエステル樹脂中に中空粒子としての無数のガラスバルーン16と強化用繊維としてのガラス繊維とが分散されている。各ガラスバルーン16は、最小粒径5μm、最大粒径100μm及び平均粒径40μmの市販のものである。各ガラスバルーン16は、非吸水性の球状又は略球状の殻16a内に密閉された中空部16bをもち、中空部16b内には空気が充満されている。また、各ガラスバルーン16はプレス成形によって破壊されない耐圧強度を有している。このため、断熱部22は、各ガラスバルーン16の中空部16b及び各ガラスバルーン16間等に存在する気泡による無数の気孔16cを有して構成されている。
保護層23はスプレーによって塗布されている。この保護層23は、無数のナイロンパウダ23aと、親水性アクリルウレタン塗料が硬化することにより断熱部22及び基部21と一体をなし、各ナイロンパウダ23aを覆いながら表面に突出させて繋ぎとめるマトリックス23bとからなる。マトリックス23bの厚みは、60〜70μmであり、ナイロンパウダ23aの平均粒径の52〜61%である。また、保護層23は、900〜2000個/cm2の割合でナイロンパウダ23aが突出している。
この床パネル1は、島状に突出する各凸部10cにおいて、人が足裏等で保護層23を介して触れる表面の断熱部22が無数の気孔16b、16cを有しており、各気孔16b、16cが熱の移動を阻害する。この際、保護層23は薄い部分の厚みが0.15mm未満であるため、熱流束が小さく、効果的な温感効果を発揮する。また、保護層23が粗面化されているため、凹部と人の肌との間に空気が存在しやすい。特に、この床パネル1は、各凸部10cによって足裏等との接触面積が小さいため、足裏等の熱を奪い難い。このため、その歩行域は、冬場において人が表面に触れた場合に冷たさをより感じにくく、効果的な温感効果を発揮する。特に、ガラスバルーン16の気孔16bが独立気孔であるため、この効果が大きい。また、この床パネル1はそれらの際に電気やガス等のエネルギーを消費することはないため、ランニングコストも生じない。
また、各凸部10cにおいては、断熱部22が一体になっているため、使用者が面倒を感じることなく、温感効果を享受することが可能になる。このため、この床パネル1によれば、軽量性、高強度性等の優れた特質を維持しつつ、使用者が簡易に効果的な温感効果を享受することができる。
また、この床パネル1は、断熱部22が強化用繊維を含むため、強度がより高まっている。そして、プレス成形によって床パネル1を製造しても、強化用繊維によって床パネル1の表面性状は損なわれない。
さらに、この床パネル1は、各凸部10cが断熱部22を備えており、流路10a、10bが断熱部22を備えていないため、流路10a、10bによって全体の強度が補われ、強度不足の懸念を生じない。また、この床パネル1は、流路10a、10bが断熱部22を備えていないため、コストアップを最小限にしている。
したがって、この床パネル1は、軽量性、高強度性等の優れた特質を維持しつつ、使用者が簡易に効果的な温感効果を享受できるとともに、それによるコストアップを最小限にすることができるのである。
また、この床パネル1は、表面に保護層23が一体に設けられているため、保護層23が汚れの付着を防止することができる。特に、断熱部22の気孔16cが表面に開いているとそこに汚れが蓄積するおそれがあるが、保護層23はその気孔16cが表面に開くことを防止する。また、気孔16bを確保するガラスバルーン16は使用によって割れやすいものであるが、保護層23がその割れを防止することができる。そして、保護層23のナイロンパウダ23aが公称目開き125μmのふるいの網下かつ公称目開き90μmのふるいの網上の範囲内のものであるため、上記温感効果を維持できるのである。
さらに、この床パネル1は、マトリックス23bが親水性であるため、表面に残る水が広がりやすく、早期に乾燥することとなる。このため、床パネル1の性能が水によって阻害された状態から早期に回復することができる。
図4に示すように、実施例2の床パネル11の洗い場10には、周囲に互いに連続する流路11aが形成されて島状に突出する複数の凸部11bが表面に形成されている。各凸部11b及び流路11aは岩肌面状をなしている。他の構成は実施例1と同様である。この床パネル11においても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
(評価試験1)
上記温感効果を以下の評価試験1により確認した。まず、表1に調合を示す基部用SMCを得る。なお、充填剤としては、炭酸カルシウムの他、水酸化アルミニウム、フリット粉末等を採用することもできる。また、表1に調合を示す断熱部用SMCを得る。
Figure 0004442727
そして、以下の試験例1〜3の床パネルを製造する。試験例1の床パネルは、プレス型のキャビティに複数枚の基部用SMCのみを設け、プレス成形したものである。
一方、試験例2の床パネルは、プレス型のキャビティにおいて、完成品としての床パネルの表面を構成するように複数枚の断熱部用SMCを設けた後、それらの断熱部用SMC上にさらに複数枚の基部用SMCを設け、プレス成形したものである。試験例3の床パネルは試験例2の床パネル上に保護液を塗布したものである。
これら試験例1〜3の床パネルの試験片を恒温槽(40%Rh)に12時間以上保持し、各試験片上に熱流束センサ(「VETELL CORPORATION」BF−04(25×25mm))を載置する。熱流束センサはアンプ((有)インタークロス製「intercross-200」)を介してパソコンに接続されている。パソコンにはデータ処理ソフト((有)インタークロス製「データアクディションシステムintercross-310D」)がインストールされている。
一方、板状の擬似足(50×50×20mm)を用意する。この擬似足は、シリコーンゴム製型取り用RTVゴム(信越化学工業(株)製信越シリコーン「KE−12」)に硬化剤(信越化学工業(株)製「CAT−RM」)を重量比100:1で混合し、成形したものである。この擬似足を35.0°Cの恒温水によって33.0±0.3°Cまで暖める。
各試験片上の熱流束センサ上に擬似足を載置し、さらに擬似足上に4kgの荷重を載置し、擬似足の温度が0.1秒毎に熱流束(W/m2)を測定する。
常温の室内において、各試験片を5°Cに維持して行った結果を図5及び図6に示し、各試験片を23°Cに維持して行った結果を図7及び図8に示す。
各試験片を5°Cに維持した場合、33°Cの物体との間における熱流束は、図5及び図6に示される。通常の床パネルと同様の試験例1の試験片のその熱流束はピークが6500W/m2を超えている。また、これら試験例1の試験片のその熱流束の3秒間の積分値は12000J/m2を超えている。
これに対し、実施例1、2の床パネルと同様の試験例2、3の試験片のその熱流束はピークが6500W/m2以下である。また、これら試験例2、3の試験片のその熱流束の3秒間の積分値は12000J/m2以下である。
また、各試験片を23°Cに維持した場合、33°Cの物体との間における熱流束は、図7及び図8に示される。通常の床パネルと同様の試験例1の試験片のその熱流束はピークが3000W/m2を超えている。また、これら試験例1の試験片のその熱流束の3秒間の積分値は5000J/m2を超えている。
これに対し、実施例1、2の床パネルと同様の試験例2、3の試験片のその熱流束はピークが3000W/m2以下である。また、これら試験例2、3の試験片のその熱流束の3秒間の積分値は5000J/m2以下である。
したがって、試験例2、3の試験片は、試験例1の試験片よりも、熱流束が小さく、十分な温感効果を発揮していることがわかる。このため、試験例2、3の試験片と同様の床パネルは、足裏から奪われる熱が少なく、浴室に入った時の冷たさを緩和できることがわかる。
(評価試験2)
評価試験1で製造した試験例1及び試験例3の試験片を用意し、両試験片を5°Cに維持した後、被験者の左足を試験例3の試験片、右足を試験例1の試験片に15秒間接する。この時の両足裏の温度分布をサーモグラフで測定した。被験者は成人である。
この結果、右足の試験片に接した部分は22°C、左足のその部分は24°Cであった。つまり、15秒後には、両足裏に2°Cの温度差が生じた。
また、被験者の足裏の皮膚の低下温度の経時変化を比較した。結果を図9に示す。図9に示すように、試験例3の試験片は、試験例1の試験片よりも、足裏の皮膚温度低下が緩やかであり、時間が長い程、試験例3の試験片と試験例1の試験片とで皮膚温度に開きを生じることがわかる。そして、試験例3の試験片は、試験例1の試験片よりも、足裏から逃げる熱を約25%低減できることがわかる。
(評価試験3)
評価試験1で製造した試験例1及び試験例3の試験片を用意し、両試験片を5°Cに維持した後、被験者の血圧変動を比較した。被験者は65歳以上の8人の成人である。8人の平均を図10に示す。
図10に示すように、接した直後の血圧上昇は、試験例3の試験片では25mmHgであったのに対し、試験例1の試験片では35mmHgであり、試験例3の試験片は、試験例1の試験片に比べ、10mmHg血圧上昇が低く、約30%血圧上昇を低減できることがわかる。このため、試験例3の試験片と同様の床パネルによれば、高齢者の血圧変動を低減でき、より快適な入浴を実現することができる。
(評価試験4)
図11及び図12に示すように、細い流路10bの幅及び深さ並びに凸部10cの幅及び高さを変更した試験例4、5の2種類の床パネル1を製造した。他の条件は実施例1と同様である。
試験例4の床パネル1は、図11に示すように、流路10bの幅w1が2.0mm、流路10bの深さd1が0.5mm、凸部10cの幅w2が縦及び横で10mm、流路10bの縁からの凸部10cの高さd2が0mmである。流路10bの底面には微小な凹凸が形成されている。
一方、試験例5の床パネル1は、図12に示すように、流路10bの幅w1が3.0mm、流路10bの深さd1が0.9mm、凸部10cの幅w2が縦で10mm又は20mm、横で20mm、流路10bの縁からの凸部10cの高さd2が0.55〜0.75mmである。流路10bの底面は平滑である。
試験例4の床パネル1は流路10bの底部に人が触れ易いものであったのに対し、試験例5の床パネル1は流路10bの底部に人が触れ難いものであった。このため、試験例5の床パネル1において、高い温感効果が発揮されることがわかる。
なお、発明者らはこれら試験例4、5の床パネル1以外にも流路10bの幅及び深さを種々変更した床パネル1を製造し、人が底部に触れない幅又は深さに設定された流路10bにより、人の接触面積が減少し、足裏等の熱を奪い難くなることを確認した。具体的には、流路10bの幅w1は2〜4mmで温感効果に大きな差がなく、流路10bの深さd1は1mm程度以上で温感効果を発揮していた。但し、流路10bの幅w1が大きくなり過ぎたり、深さd1が深くなり過ぎると、足裏に痛みを生じ易くなることも経験した。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。例えば、流路10a、10b及び凸部10cの形状としては、図13〜図17に示すような模様とすることもできる。これらにおいても、本発明を採用している限り、本発明の作用効果を奏することはいうまでもない。
本発明はユニットバスに利用可能である。
実施例1のユニットバスを示す斜視図である。 実施例1の洗い場用床パネルの一部斜視図である。 実施例1の洗い場用床パネルの要部拡大模式断面図である。 実施例2の洗い場用床パネルの一部斜視図である。 評価試験1において、各試験片を5°Cに維持して行った場合、熱流束の平均値における経時変化を示すグラフである。 評価試験1において、各試験片を5°Cに維持して行った場合、3秒後の積分値の平均値を示すグラフである。 評価試験1において、各試験片を23°Cに維持して行った場合、熱流束の平均値における経時変化を示すグラフである。 評価試験1において、各試験片を23°Cに維持して行った場合、3秒後の積分値の平均値を示すグラフである。 評価試験2において、試験例1及び試験例3の試験片を5°Cに維持して行った場合、足裏の皮膚の低下温度の経時変化を示すグラフである。 評価試験3において、試験例1及び試験例3の試験片を5°Cに維持して行った場合、血圧変動を示すグラフである。 評価試験4に係り、試験例4の床パネルの一部拡大断面図である。 評価試験4に係り、試験例5の床パネルの一部拡大断面図である。 変形例の床パネルを示す斜視図である。 変形例の床パネルを示す斜視図である。 変形例の床パネルを示す斜視図である。 変形例の床パネルを示す斜視図である。 変形例の床パネルを示す斜視図である。
符号の説明
21…基部
10a、10b、11a…流路
10c、11b…凸部
1、11…洗い場用床パネル
16b、16c…気孔
22…断熱部
23…保護層
23a…粒状物質
23b…マトリックス

Claims (12)

  1. 繊維強化プラスチック製の基部を有し、周囲に互いに連続する流路が形成されて島状に突出する複数の凸部が表面に形成された洗い場用床パネルにおいて、
    前記基部は基部用SMCがプレス成形されて賦形され、
    少なくとも前記各凸部は、前記基部の表面に一体に設けられ、無数の気孔を有して構成された断熱部からなり、該断熱部を構成する材料である断熱部用SMCが該基部用SMCとともにプレス成形されて賦形されていることを特徴とする洗い場用床パネル。
  2. 前記流路は、人が底部に触れない幅又は深さに設定されていることを特徴とする請求項1記載の洗い場用床パネル。
  3. 繊維強化プラスチック製の基部を有し、周囲に互いに連続する流路が形成されて島状に突出する複数の凸部が表面に形成された洗い場用床パネルにおいて、
    前記基部は基部用SMCがプレス成形されて賦形され、
    少なくとも前記各凸部は、前記基部の表面に一体に設けられ、無数の気孔を有して構成された断熱部と、該断熱部の表面に一体に設けられ、薄い部分の厚みが0.15mm未満の保護層とからなり、該断熱部を構成する材料である断熱部用SMCが該基部用SMCとともにプレス成形されて賦形されていることを特徴とする洗い場用床パネル。
  4. 前記流路は、人が底部に触れない幅又は深さに設定されていることを特徴とする請求項3記載の洗い場用床パネル。
  5. 前記保護層は、表面が粗面化されていることを特徴とする請求項3又は4記載の洗い場用床パネル。
  6. 前記保護層は、無数の粒状物質と、各該粒状物質を覆いながら表面に突出させて繋ぎとめるマトリックスとからなることを特徴とする請求項5記載の洗い場用床パネル。
  7. 前記保護層はスプレー塗布によって形成されていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項記載の洗い場用床パネル。
  8. 前記断熱部は強化用繊維を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の洗い場用床パネル。
  9. 前記流路は前記断熱部を備えていないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の洗い場用床パネル。
  10. 表面が親水性であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の洗い場用床パネル。
  11. 前記各凸部及び前記流路は矩形が敷き詰められた模様をなしていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載の洗い場用床パネル。
  12. 前記各凸部及び前記流路は岩肌面状をなしていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載の洗い場用床パネル。
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