JP4553494B2 - スピニングリールの釣り糸案内機構 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣り糸案内機構、特に、第1及び第2ロータアームの先端に揺動自在に装着されスプールに釣り糸を案内するためのスピニングリールの釣り糸案内機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピニングリールのロータには、釣り糸をスプールに案内するためのベールアーム(釣り糸案内機構の一例)が設けられている。ベールアームは、第1及び第2ロータアームの先端に糸開放姿勢と糸巻取姿勢との間で揺動自在に装着されている。ベールアームは、第1及び第2ロータアームの先端に各別に揺動自在に装着された第1及び第2ベール支持部材と、固定軸と、固定軸カバーと、ラインローラと、ベールとを備えている。固定軸は、第1ベール支持部材に一端が固定された軸である。固定軸カバーは、固定軸の他端に第1ベール支持部材と間隔を隔てて設けられたカバーである。ラインローラは、固定軸に回転自在に支持された金属製のローラであり、外周に釣り糸が案内される。ベールは、金属線材製であり、第2ベール支持部材と固定軸カバーとの間にわたって設けられている。
【0003】
この種のベールアームで、ロータの軽量化を図るために、第1及び第2ベール支持部材に、たとえばガラス繊維で強化したナイロン66等の合成樹脂を使用したものが知られている。
【0004】
このようなベールアームでは、釣り糸案内機構を糸開放姿勢に反転させて釣り糸をスプールから繰り出した後に、釣り糸案内機構を糸巻取姿勢に復帰させると、ベールに釣り糸が接触してベールを摺りながら固定軸カバーを経てラインローラに釣り糸が案内され、さらにスプールに釣り糸が案内される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
合成樹脂製の第1及び第2ベール支持部材を有する従来のベールアームでは、キャスティング時に糸ふけが生じて第1ベール支持部材の外周部に釣り糸が接触すると、金属に比べて硬度が低い合成樹脂製のため、第1ベール支持部材が傷つきやすい。この糸ふけは、特に極細糸を使用してキャスティングする際に風などの影響により生じやすい。また、表面が金属表面に比べて滑らかではないため、特にポリエチレン製の細い釣り糸の場合、糸ふけされた釣り糸が第1ベール支持部材に絡みつく場合がある。このような問題は、第1ベール支持部材を比較的軟質のアルミニウム合金を使用した場合にも同様に生じることがある。
【0006】
本発明の課題は、釣り糸が接触しても傷つきにくくかつ絡みにくいベールアームを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、スピニングリールの第1及び第2ロータアームの先端に糸開放姿勢と糸巻取姿勢の間で揺動自在に装着されスプールに釣り糸を案内するための機構であって、第1ベール支持部材と、第2ベール支持部材と、固定軸と、固定軸カバーと、ラインローラと、ベールとを備えている。第1ベール支持部材は第1ロータアームの先端外側に揺動自在に装着され、外周部に硬質被膜を有する部材である。第2ベール支持部材は、第2ロータアームの先端に揺動自在に装着された部材である。固定軸は、第1ベール支持部材から突出するものである。固定軸カバーは、固定軸の突出端に第1ベール支持部材と間隔を隔てて設けられたものである。ラインローラは、固定軸に回転自在に支持されたものである。ベールは、第2ベール支持部材と固定軸カバーとの間にわたって設けられたものである。第1ベール支持部材の外周部の長手方向の稜線は、稜線と所定の基準点との距離が最大となる第1距離を半径とする球体内部に設けられ、かつ稜線と基準点との距離が外方に向けて第1距離より徐々に小さくなるような曲面形状に外周部が形成されており、基準点は固定軸カバーとベールとの接合点である。
【0008】
この釣り糸案内機構では、釣り糸案内機構を糸開放姿勢側に揺動させてキャスティングを行う。このとき、風などの影響により糸ふけが生じて第1ベール支持部材の外周部に釣り糸が接触することがある。ここでは、第1ベール支持部材の外周部に硬質被膜が形成されているので、外周部の硬度が高くなり、糸ふけした釣り糸が第1ベール支持部材の外周部に接触しても傷つきにくくなる。また、金属の硬質被膜により滑らかな表面が得られる場合には、第1ベール支持部材で釣り糸が滑りやすくなり、糸ふけした釣り糸が第1ベール支持部材に絡みにくくなる。なお、金属硬質被膜は、電解メッキ法や非電解メッキ法等の各種メッキ法、真空蒸着法やスパッタリング法やイオンプレーティング等の各種物理蒸着法(PVD)、及びプラズマCVDや有機金属CVD等の各種化学蒸着法等の各種薄膜形成法により形成可能である。
【0009】
また、たとえば糸絡みを起こす可能性のある任意の位置を所定の基準点として定め、この基準点から第1ベール支持部材の長手方向の稜線までの間の最大距離を半径とする球体を定義し、この球体内に第1ベール支持部材の外周部が配置されている。そして、第1ベール支持部材の外周部は、釣り糸が案内可能な外方に向けて、基準点と稜線との間の距離が徐々に小さくなるような曲面形状に形成されている。ここでは、たとえば所定の基準点で糸絡みを起こし、第1ベール支持部材の外周部で釣り糸が引っ掛かかった場合でも、巻き取り動作によって第1ベール支持部材の外周部の引っ掛かり位置が基準点を中心に外方に移動し、ついには抜けきり、それと同時に基準点での糸絡みも解消される。したがって、糸絡みの解消が容易になる。しかも、外周部に硬質被膜が形成されているので、釣り糸が接触しながら移動する際に第1ベール支持部材が傷つきにくくなる。
【0010】
さらに、糸絡みを起こしやすい固定軸カバーとベールとの接合点を基準点と定めることで、基準点で糸絡みを起こした場合でも、糸絡みの解消が容易になる。
【0011】
発明2に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発明1に記載の機構であって、第1ベール支持部材は合成樹脂製であり、硬質被膜は金属メッキ処理により形成されている。この場合には、金属メッキ処理により滑らかな硬質被膜を容易に形成できる。
【0012】
発明3に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発明1に記載の機構において、第1ベール支持部材は合成樹脂製であり、硬質被膜は塗装処理により形成された塗膜の硬化処理により形成されている。この場合には、塗膜の硬化処理により硬質被膜を安価に形成できる。
【0013】
発明4に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発明1から3のいずれかに記載の機構において、固定軸カバーは合成樹脂製であり、表面に硬質被膜が形成されている。この場合には、固定軸カバーにも硬質被膜が形成されているので、キャスティング後に釣り糸案内機構を糸案内姿勢にして釣り糸がベールから固定軸カバーを経てラインローラに案内されるときに、固定軸カバーが傷つきにくくなる。
【0014】
発明5に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発明1から3のいずれかに記載の機構において、固定軸カバーは金属製であり、固定軸と一体形成されている。この場合には、固定軸カバーと固定軸とが一体形成されるので、部品点数が少なくなりコストを削減できる。
【0015】
発明6に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発明4又は5に記載の機構において、固定軸カバーの先端は、概ね円錐形状であり、ベールの一端は、円錐の頂点付近で稜線部と滑らかに接合されている。この場合には、ベールと固定軸カバーとの接合部分の段差が生じにくくなるので、ベールから固定軸カバーに釣り糸が案内される際に釣り糸が引っ掛かりにくくなり、さらに釣り糸の滑りが良好になる。
【0016】
発明7に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発明2から4のいずれかに記載の機構において、第1ベール支持部材又は固定軸カバーは、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、PC(ボリカーボネート)樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニール樹脂のいずれかひとつ又はそれらを混合した合成樹脂製である。この場合には、他の合成樹脂に比べて、たとえば無電解メッキ法による硬質被膜を表面に形成しやすい。
【0017】
発明8に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発明7に記載の機構において、第1ベール支持部材又は固定軸カバーは、ABSとPCとを40:60〜60:40の範囲で混合した合成樹脂製である。この場合には、強度を維持して表面に硬質被膜を形成しやすい。
【0018】
発明9に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発明2又は4に記載の機構において、硬質被膜は、無電解メッキ処理法により形成されたパラジウム(Pd)メッキ層である。この場合には、電解メッキ法によるクロムメッキ等より安価に硬質被膜を形成できるとともに、表面がより平滑になり釣り糸が滑りやすくなる。
【0019】
発明10に係るスピニングリールの釣り糸案内機構は、発明1,4,5及び6のいずれかに記載の機構において、第1ベール支持部材は軽金属製であり、硬質被膜は金属酸化物を主成分とするセラミックスである。この場合には、比較的軟質な金属を用いても簡単に硬質被膜を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1に示すスピニングリールは、ハンドル1を有するリール本体2と、リール本体2の前部に回転自在に支持されたロータ3と、ロータ3の前部に配置され釣り糸が巻き付けられるスプール4とを備えている。
【0021】
リール本体2の上部には、スピニングリールを釣竿に取り付けるための竿取付部2aが形成されている。また、リール本体2の内部には、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構や、スプール4を回転軸芯に沿って前後方向に移動させてスプール4に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワインド機構等が設けられている。
【0022】
ロータ3は回転軸に沿って前方に延びる第1ロータアーム5及び第2ロータアーム6を有しており、この両ロータアーム5,6は互いに対向して配置されている。両ロータアーム5,6の先端には釣り糸案内機構としてのベールアーム7が揺動自在に装着されている。ベールアーム7は、糸開放姿勢と糸巻取姿勢との間で揺動し、かつベール反転機構(図示せず)によりハンドル1の糸巻取方向の回転に連動して糸開放姿勢から糸巻取姿勢に戻る。
【0023】
〔ベールアームの構成〕
ベールアーム7は、第1ロータアーム5の先端に揺動自在に装着された第1ベール支持部材8と、第2ロータアーム6の先端に揺動自在に装着された第2ベール支持部材9とを備えている。さらに、ベールアーム7は、図2及び図3に示すように、第1ベール支持部材8の先端に一端が固定された固定軸10と、固定軸10の他端に第1ベール支持部材8と間隔を隔てて設けられた固定軸カバー11と、固定軸10に回転自在に支持されたラインローラ12と、第2ベール支持部材9と固定軸カバー11との間にわたって設けられたベール13とを有している。第1ベール支持部材8は、第1ロータアーム5の先端外側に揺動自在に装着されている。第2ベール支持部材9は、第2ロータアーム6の先端外側に揺動自在に装着されている。これらの両ベール支持部材8,9は、高強度合成樹脂製である。
【0024】
第1ベール支持部材8は、図4及び図5に示すように、第1ロータアーム5に固定ボルト30により揺動自在に取り付けられる円形の取付部31と、固定軸10が固定されラインローラ12が装着される円形のローラ支持部32と、取付部31とローラ支持部32とを連結する略均一肉厚に成型された連結部33とを有している。ローラ支持部32は、取付部31とねじれた位置に配置されており、そこには段付きの貫通孔34(図2参照)が形成されている。貫通孔34には、固定軸10を第1ベール支持部材8に固定するための固定ネジ35が貫通している。
【0025】
第1ベール支持部材8の外周部36の長手方向の稜線36aは、図5に示すように、固定軸カバー11とベール13との接合点(段差が生じている点)である基準点Pから稜線36aまでの最大距離である第1距離R1を半径とする球体内に配置されている。基準点Pから稜線36aまでの距離R1a、R1bは外方に向けて第1距離R1より徐々に短くなるように形成されている。すなわち、距離R1bは距離R1aより短くなるように形成されている。また、第1ベール支持部材8の外周部36の長手方向の交差する方向の稜線36bは、図3に示すように、基準点Pから稜線(上方視断面における外周部)36bまでの最大距離である第2距離R2を半径とする球体内に配置されている。基準点Pから稜線36bまでの距離R2aは外方に向けて第2距離R2より徐々に短くなるように形成されている。なお、第2距離R2と第1距離R1とは同一の長さである。
【0026】
このような範囲に外周部36の形状を設定すると、たとえば基準点Pで糸絡みを起こし、第1ベール支持部材8の外周部で釣り糸が引っ掛かかった場合でも、巻き取り動作によって第1ベール支持部材8の外周部の引っ掛かり位置が基準点Pを中心に外方に移動し、ついには抜けきり、それと同時に基準点Pでの糸絡みも解消される。したがって、糸絡みの解消が容易になる。
【0027】
図6に示すように、第1ベール支持部材8の連結部33は、略均一肉厚で一体形成されており、そこには、他の部分より内側突出して配置されラインローラ12へ釣り糸を誘導するための釣り糸誘導面37aを有する糸ふけ抑制部37が一体で形成されている。糸ふけ抑制部37は、連結部33に固定軸10の突出方向に突出して形成されたリブであり、釣り糸誘導面37aは、リブの先端にラインローラ12の外周面に向かって傾斜して形成されている。このような糸ふけ抑制部37は、糸ふけが生じてラインローラ12から釣り糸が離反しても、離反した釣り糸をラインローラ12に向けて案内するので、糸ふけによる不具合を未然に防止することができる。
【0028】
図7に示すように、第1ベール支持部材8は、母材部としての合成樹脂製の本体部17と、本体部17の外周部に形成された硬質被膜としてのメッキ層18とを有している。本体部17は、たとえば、ABS樹脂とPC樹脂とを50%ずつ混合した合成樹脂製の部材である。ABS樹脂とPC樹脂との混合割合は、40:60から60:40までの範囲が好ましい。このような範囲であると、得られる合成樹脂製の第1ベール支持部材8が強度を維持して表面にメッキ層18を形成しやすい。メッキ層18は、たとえば非電解メッキ法である化学メッキ法により形成されたパラジウム(Pd)メッキ層である。このようなパラジウムメッキ層は、クロムメッキ層に比べて安価であり、かつ表面が滑らかになるので、釣り糸の滑りがよくなり、さらに合成樹脂より硬度が高くなるので傷つきにくくなる。また、金属光沢が得られるので高級感を演出でき耐久性も高くなる。
ここで、メッキ層18は、たとえば無電解メッキ処理法により形成されたパラジウム(Pd)メッキ層である。この場合には、電解メッキ法によるクロムメッキ等より安価に硬質被膜を形成できるとともに、表面がより平滑になり釣り糸が滑りやすくなる。このため糸ふけが生じて釣り糸が外周部36に接触しても外周部が傷つきにくくなる。
【0029】
ベール13は、Ni−Ti合金等の超弾性を有する形状記憶合金製の線材からなり、第2ベール支持部材9と固定軸カバー11とに両端がたとえばかしめ固定されている。ベール13は、スプール4の周方向外方に凸に湾曲して配置され、釣り糸を固定軸カバー11に導く。
【0030】
固定軸10は、ステンレス合金等の金属製の部材であり、図2に示すように、基端が固定軸カバー11から延びており、先端が第1ベール支持部材8に形成されたローラ支持部32に固定ネジ35により固定されている。このローラ支持部32は、第1ベール支持部材8の先端に円盤状に突出して一体形成されている。また、固定軸10は、固定軸カバー11の頂点が所定の方向を向くように回転方向に位置決めしてローラ支持部32に嵌め込まれている。
【0031】
固定軸カバー11は、合成樹脂製の部材であり、固定軸10に回転方向に位置決めして連結されている。固定軸カバー11は、図2に示すように、頂点が中心からずれた略円錐形状であり、その頂点11aは、固定軸10の軸芯を基準にしてリールの後方向でかつスプール4の径方向外方を向いている。この円錐の頂点11a付近にベール13が稜線部11bと滑らかに接合されている。このベール13と固定軸カバー11との接合部の中心は、円錐の頂点11aに位置している。また、固定軸カバー11の釣り糸案内側と逆側の稜線部11cには、凹んだ欠損部11dが形成されている。
【0032】
固定軸カバー11も、図7に示すように、母材部としての本体部17と、本体部17表面に形成された硬質被膜としてのメッキ層18とを有している。本体部17は、たとえば、ABS樹脂とPC樹脂とを50%ずつ混合した合成樹脂製の部材である。ABS樹脂とPC樹脂との混合割合は、40:60から60:40までの範囲が好ましい。このような範囲であると、得られる合成樹脂製の固定軸カバー11も強度を維持して表面に硬質のメッキ層18を形成しやすい。
【0033】
ラインローラ12は、ステンレス合金等の金属製の略筒状部材であり、固定軸10に軸受20を介して回転自在に支持されている。軸受20は、ローラ支持部32と固定軸カバー11との間で固定軸10に嵌められている。軸受20の内輪20aの一端は、ローラ支持部32に当接し、他端は、固定軸カバー11との間に配置されたスペーサ21に当接している。これにより内輪20aが軸方向に位置決めされている。
【0034】
また、ラインローラ12は、軸受20の外輪20bに固定軸カバー11方向に移動不能に嵌め込まれ、釣り糸をスプール4に案内する案内部である周溝12aが外周面に形成されている。ラインローラ12は、軸受20の外輪20bのローラ支持部32側の端面に係止するように内方に突出する係止部12bを内周面に有している。これにより、ラインローラ12は、固定軸カバー11方向に移動不能になっており、固定軸カバー11との間に僅かな隙間が常に形成されるようになっている。
【0035】
ラインローラ12のローラ支持部32側の端面と、ローラ支持部32との間にはポリアセタール等の合成樹脂製のスラスト受けリング22が配置されている。スラスト受けリング22は、ラインローラ12がローラ支持部32と直接接触するのを防止している。
【0036】
〔釣り糸の案内動作〕
キャスティング時には、ベールアーム7を糸開放姿勢に倒して釣り竿を前方に振り出す。すると、ルアーなどの仕掛けの自重により釣り糸がスプール4から繰り出される。このとき、風などの影響により釣り糸が糸ふけし、ベールアーム7を糸巻取姿勢に戻したときに、第1ベール支持部材8に接触することがある。このような場合でも、第1ベール支持部材8の外周部36に硬質被膜であるメッキ層18が形成されているので、第1ベール支持部材8が傷つきにくくなる。また、糸ふけにより基準点Pとの間で糸絡みが生じても、第1ベール支持部材8の外周部36の形状が徐々に径が小さくなるように形成されているので、釣り糸が第1ベール支持部材8に引っ掛かりにくくなる。
【0037】
キャスティング後にハンドル1によりロータ3を回転させると、ベールアーム7は、ベール反転機構により糸巻取姿勢に戻る。そしてロータ3が回転により釣り糸はベール13から固定軸カバー11を経てラインローラ12に案内されてスプール4に巻き取られる。このとき、釣り糸はラインローラ12の周溝12aを通してスプール4に案内される。ここで、固定軸カバー11の表面にメッキ層18が形成されているので、表面が滑らかになり釣り糸がスムーズに案内される。また、表面の硬度が高くなり、釣り糸が表面を摺りながら移動しても、固定軸カバー11の表面が傷つきにくくなる。
【0038】
なお、釣り糸の通過に伴ってラインローラ12は軸受20の作用で軽く回転するので、釣り糸には大きな抵抗力はかからずスムーズに通過することができる。
【0039】
また、風などの影響により釣り糸がラインローラ12から外れて糸ふけしても第1ベール支持部材8のスプール4側に突出する糸ふけ抑制部37が形成されているので、離反した釣り糸が再度ラインローラ12に向けて案内され、糸ふけによる不具合が生じにくくなる。
【0040】
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、本体部17の表面にメッキ層18を形成したが、図8に示すように、メッキ層18の上に表面被膜層としてさらに硬質の電解メッキ層や各種薄膜形成法により金属又は非金属の薄膜層19を形成してもよい。たとえば、メッキ層18上にさらに電解メッキ法によりニッケルクロムメッキからなる薄膜層19を形成してもよい。
【0041】
(b)前記実施形態では、第1ベール支持部材8を第1ロータアーム5の外側に配置したが、第1ベール支持部材8を第1ロータアーム5の内側に配置してもよい。
【0042】
(c)前記実施形態では、硬質被膜として非電解メッキ法によるメッキ層を例示したが、金属薄膜層の形成方法は、これに限定されず、電解メッキ法や非電解メッキ法等の各種メッキ法、真空蒸着法やスパッタリング法やイオンプレーティング等の各種物理蒸着法(PVD)、及びプラズマCVDや有機金属CVD等の各種化学蒸着法等の各種薄膜形成法を含んでいる。また、硬質被膜を塗装処理により形成された塗膜の硬化処理により形成してもよい。この場合には、塗膜の硬化処理により硬質被膜を安価に形成できる。
【0043】
(d)前記実施形態では、合成樹脂としてABS樹脂、PC樹脂、ポリエステル樹脂との混合樹脂を用いたが、それらの単体やポリプロピレン樹脂や塩化ビニール樹脂のいずれかひとつ又はそれらを混合した合成樹脂製でもよい。
【0044】
(e)前記実施形態では、第1ベール支持部材8を合成樹脂製としてが、アルミニウム合金等の比較的軟質の金属を用い、硬質被膜を陽極酸化処理により生成された金属酸化物を主成分とするセラミックスで形成してもよい。この場合には、比較的軟質な金属を用いても簡単に硬質被膜を得ることができる。
【0045】
(f)前記実施形態では、固定軸カバー11を合成樹脂製にし、固定軸10をステンレス合金製にしたが、図9に示すように、固定軸カバー11を金属製にして固定軸10と一体形成してもよい。この場合、固定軸カバー11の表面に硬質被膜を形成してもよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係るスピニングリールの釣り糸案内機構では、第1ベール支持部材の外周部に硬質被膜が形成されているので、外周部の硬度が高くなり、糸ふけした釣り糸が第1ベール支持部材の外周部に接触しても傷つきにくくなる。また、金属の硬質被膜により滑らかな表面が得られる場合には、第1ベール支持部材で釣り糸が滑りやすくなり、糸ふけした釣り糸が第1ベール支持部材に絡みにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの側面図。
【図2】 ベールアームの先端部の要部半截断面図。
【図3】 ベールアームの先端部の平面図。
【図4】 第1ベール支持部材側の断面部分図。
【図5】 第1ベール支持部材側のベールアームの要部斜視図。
【図6】 図4のVI−VI断面図。
【図7】 第1ベール支持部材の断面模式図。
【図8】 他の実施形態の図7に相当する図。
【図9】 他の実施形態の図2に相当する図。
【符号の説明】
3 ロータ
4 スプール
5,6 第1及び第2ロータアーム
7 ベールアーム
8,9 第1及び第2ベール支持部材
10 固定軸
11 固定軸カバー
12 ラインローラ
13 ベール
17 本体部
18 メッキ層
36 外周部

Claims (10)

  1. スピニングリールの第1及び第2ロータアームの先端に糸開放姿勢と糸巻取姿勢の間で揺動自在に装着されスプールに釣り糸を案内するためのスピニングリールの釣り糸案内機構であって、
    前記第1ロータアームの先端外側に揺動自在に装着され、外周部に硬質被膜を有する第1ベール支持部材と、
    前記第2ロータアームの先端に揺動自在に装着された第2ベール支持部材と、
    前記第1ベール支持部材から突出する固定軸と、
    前記固定軸の突出端に第1ベール支持部材と間隔を隔てて設けられた固定軸カバーと、
    前記固定軸に回転自在に支持されたラインローラと、
    前記第2ベール支持部材と前記固定軸カバーとの間にわたって設けられたベールと、を備え、
    前記第1ベール支持部材の外周部の長手方向の稜線は、前記稜線と所定の基準点との距離が最大となる第1距離を半径とする球体内部に設けられ、かつ前記稜線と前記基準点との距離が外方に向けて前記第1距離より徐々に小さくなるような曲面形状に前記外周部が形成されており、
    前記基準点は前記固定軸カバーと前記ベールとの接合点である、スピニングリールの釣り糸案内機構
  2. 前記第1ベール支持部材は合成樹脂製であり、前記硬質被膜は金属メッキ処理により形成されている、請求項1に記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  3. 前記第1ベール支持部材は合成樹脂製であり、前記硬質被膜は塗装処理により形成された塗膜の硬化処理により形成されている、請求項1に記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  4. 前記固定軸カバーは合成樹脂製であり、表面に硬質被膜が形成されている、請求項1から3のいずれかに記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  5. 前記固定軸カバーは金属製であり、前記固定軸と一体形成されている、請求項1から3のいずれかに記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  6. 前記固定軸カバーの先端は、概ね円錐形状であり、前記ベールの一端は、前記円錐の頂点付近の稜線部と滑らかに接合されている、請求項4又は5に記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  7. 前記第1ベール支持部材又は前記固定軸カバーは、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、PC(ボリカーボネート)樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニール樹脂のいずれかひとつ又はそれらを混合した合成樹脂製である、請求項2から4のいずれかに記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  8. 前記第1ベール支持部材又は前記固定軸カバーは、前記ABSと前記PCとを40:60〜60:40の範囲で混合した合成樹脂製である、請求項7に記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  9. 前記硬質被膜は、無電解メッキ処理法により形成されたパラジウム(Pd)メッキ層である、請求項2又は4に記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
  10. 前記第1ベール支持部材は軽金属製であり、前記硬質被膜は金属酸化物を主成分とするセラミックスである、請求項1,4,5及び6のいずれかに記載のスピニングリールの釣り糸案内機構。
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