JP4551228B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、図柄変動ゲームの演出とオープニング演出とを同時に実行させる遊技機に関するものである。
従来からパチンコ機においては、3列の図柄を変動させて図柄変動ゲームを行い、ゲームの結果が同一図柄による図柄組み合わせになった場合は大当りとなり、大当り遊技が行われている。大当り遊技では、最初にオープニング演出が行われ、該オープニング演出にて「大当り」等の文字を報じることにより、遊技者に大当りとなったことを認識させるとともに、大当り遊技が開始することを認識させるようになっている。そして、オープニング演出が終了すると、1回目のラウンド遊技が行われ、続いて、2回目、3回目…のラウンド遊技が行われ、予め定められた最終回のラウンド遊技まで継続してラウンド遊技が行われる。また、ラウンド遊技とラウンド遊技との間にはインターバル演出が行われ、最終回のラウンド遊技の終了後には、大当り遊技の終了を認識させるエンディング演出が行われる。
このような大当り遊技を遊技者に楽しませることを目的として、インターバル演出で行われる演出画像を複数設定することにより、インターバル演出に変化を持たせたものがあった(特許文献1参照)。
特開2004−16672号公報(請求項1,段落番号[0015])
ところで、通常、遊技者は、図柄変動ゲームの表示結果が大当り表示結果となるか否か(同一図柄による図柄組み合わせが表示されるか否か)に注目しながら遊技を行っている。そして、遊技者は、図柄変動ゲームにて同一図柄による図柄組み合わせが表示されることと、オープニング演出での「大当り」等の文字表示によって大当りになったことを認識する。このため、パチンコ遊技においては、大当りになったときが最も遊技者の注目が高まることとなる。したがって、大当り遊技を楽しませるためには、特許文献1のようにインターバル演出に変化を持たせるより、オープニング演出の演出内容や演出時間を変更した方が効果的であると言える。
しかしながら、大当り遊技に移行した直後のオープニング演出の演出時間を変更した場合には、最初のラウンド遊技の開始タイミングが複数存在することになる。このため、パチンコ機の制御基板は、オープニング演出の演出時間に合わせてラウンド遊技を開始(すなわち、大入賞口を開放)させなければならず、制御負担が増加する虞がある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、制御負担増を抑制しつつ、オープニング演出に変化を持たせることができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示手段を備え、大当りか否かを判定する大当り判定手段の判定結果が肯定である場合、前記図柄変動ゲームにて確定大当り表示結果が表示され、その後に大当り遊技が行われて前記大当り表示結果が前記大当り遊技の終了後の遊技状態として確率変動状態を付与する表示結果であれば当該大当り遊技の終了後には確率変動状態が付与される一方で、前記大当り表示結果が前記大当り遊技の終了後の遊技状態として非確率変動状態を付与する表示結果であれば当該大当り遊技の終了後には非確率変動状態が付与される遊技機において、前記図柄変動ゲームの開始から終了までの変動時間及び演出内容を特定可能な複数種類の変動パターンを記憶したパターン記憶手段と、前記大当り判定手段の判定結果に基づき複数種類の変動パターンの中から1つの変動パターンを選択するパターン選択手段と、前記パターン選択手段が選択した変動パターンに基づき前記表示手段を含む演出実行手段に遊技演出を実行させる演出制御手段とを備え、前記パターン記憶手段には、前記変動時間において前記図柄変動ゲームの終了時を含む最終所定時間に、前記大当りを認識できる図柄組み合わせを一旦停止表示させた後、その大当り図柄を再変動させて前記確定大当り表示結果を導出する再変動の演出が設定されるとともに当該再変動の演出とは別に進行させる前記大当り遊技の開始を示すゲーム中オープニング演出のオープニング時間を割り当てた特定変動パターンと、前記最終所定時間に、前記再変動の演出が設定されるとともに前記ゲーム中オープニング演出のオープニング時間が割り当てられていない通常変動パターンとが記憶されており、前記大当り遊技は、前記大当り判定の判定結果が肯定となった図柄変動ゲームの終了後、大当り中オープニング演出から開始され、前記パターン記憶手段には、大当り遊技中に実行される大当り中オープニング演出の演出時間と演出内容を特定可能なオープニングパターンが記憶されており、前記パターン選択手段は、前記非確率変動状態時に大当り判定の判定結果が肯定の場合、前記特定変動パターンを選択する一方で、前記確率変動状態時に大当り判定の判定結果が肯定の場合、前記通常変動パターンを選択し、前記大当り遊技の開始時に前記オープニングパターンを最初に選択し、前記演出制御手段は、前記大当り遊技の開始時に前記オープニングパターンに基づく前記大当り中オープニング演出を最初に実行させる構成とされ、前記特定変動パターンが選択された場合には、前記図柄変動ゲームにて前記確定大当り表示結果が表示される直前に前記再変動の演出と前記ゲーム中オープニング演出とを同時に実行させ、さらに前記大当り遊技の開始時に前記オープニングパターンに基づく前記大当り中オープニング演出を前記ゲーム中オープニング演出に引き続いて実行させる一方で、前記通常変動パターンが選択された場合には、前記図柄変動ゲームにて前記確定大当り表示結果が表示される直前に前記再変動の演出のみを実行させ、さらに前記大当り遊技の開始時に前記オープニングパターンに基づく前記大当り中オープニング演出を実行させることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記確定大当り表示結果には、前記大当り遊技終了後の遊技状態として前記確率変動状態が付与される第1の確定大当り表示結果と、前記確率変動状態が付与されない第2の確定大当り表示結果とを含み、前記パターン記憶手段には、前記確率変動状態時に前記大当り判定の判定結果が肯定となった場合に前記パターン選択手段が選択する第1のオープニングパターンと、前記確率変動状態が付与されていない非確率変動状態時に前記大当り判定の判定結果が肯定となった場合に前記パターン選択手段が選択する第2のオープニングパターンが記憶されており、前記第1のオープニングパターンと第2のオープニングパターンは、前記大当り中オープニング演出の演出時間として同一時間が設定されている一方で、前記大当り中オープニング演出の演出内容として異なる演出内容が設定されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載の遊技機において、前記演出制御手段は、前記図柄変動ゲームの変動開始から、前記図柄変動ゲームの変動時間から前記最終所定時間を差し引いた時間の経過によって前記ゲーム中オープニング演出を実行開始させる一方で、前記大当り遊技の開始時に、前記大当り中オープニング演出の開始を指示するオープニング指定コマンドを入力することによって前記大当り中オープニング演出を実行開始させることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記演出制御手段は、前記特定変動パターンが選択された場合、前記図柄変動ゲームを表示する表示手段の表示領域を少なくとも2つの表示領域に分割し、一方の表示領域にて前記ゲーム中オープニング演出を実行させ、他方の表示領域にて前記再変動の演出を実行させることを要旨とする。
本発明によれば、制御負担増を抑制しつつ、オープニング演出に変化を持たせることできる。
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図6に基づき説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するための保護ガラスが装着されるガラス枠を備えた前枠14と上球皿15がそれぞれ横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく遊技演出(発光演出)を行う装飾ランプ(演出実行手段)16が設けられている。外枠11の下部には、各種音声を出力し、音声出力に基づく遊技演出(音声演出)を行うスピーカ(演出実行手段)17が配置されている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、液晶ディスプレイ型の表示手段としての可変表示器(演出実行手段)20を備えた表示装置21が配設されている。可変表示器20では、変動画像(又は画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われるようになっている。そして、可変表示器20では、複数種類の図柄を複数列で変動させて表示する図柄組み合わせゲーム(図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。本実施形態では、図柄組み合わせゲームで3列の図柄による組み合わせを導出し、その組み合わせを形成する各列の図柄の種類を1〜7の7種類の数字としている。
そして、遊技者は、図柄組み合わせゲームにおいて、最終的に表示(確定表示)された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。可変表示器20に表示された全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([111][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが大当りの図柄組み合わせ(確定大当り表示結果)となる。大当りの図柄組み合わせが表示された場合、遊技者には、大当り遊技状態が付与される。また、可変表示器20に表示された全列の図柄が異なる種類の場合、又は1列の図柄がリーチを形成する図柄とは異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([234][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせがはずれの図柄組み合わせとなる。
また、表示装置21の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根22を備えた始動入賞口23が配設されている。始動入賞口23の奥方には、入賞した遊技球を検知する始動口センサSE1(図2に示す)が設けられている。始動入賞口23は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄組み合わせゲームの始動条件を付与し得る。また、始動入賞口23の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉25を備えた大入賞口(入賞手段)24が配設されている。そして、大当り遊技状態が付与されると、大入賞口扉25の開動作によって大入賞口24が開放されて遊技球が入賞可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。大当り遊技状態中の遊技が大当り遊技となる。
大当り遊技は、図柄組み合わせゲームにて大当りの図柄組み合わせが確定表示されてから所定秒後(本実施形態では0.5秒後)に開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出の終了後には、大入賞口24が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では5ラウンド)として複数回行われる。大入賞口24は、大当り遊技中のラウンド遊技において開放されることから、大当り遊技中のみに遊技球の入賞が許容されることになる。1回のラウンド遊技は、大入賞口24が開放されてから閉鎖されるまでであり、1回のラウンド遊技中に大入賞口24は、規定入賞個数(本実施形態では10個)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(本実施形態では25秒)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。本実施形態では、ラウンド演出にてラウンド遊技の回数が報知される。そして、最終のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出が行われ、エンディング演出の終了によって大当り遊技が終了する。オープニング演出、各ラウンド演出及びエンディング演出では、夫々に対応した発光演出、音声演出及び表示演出が装飾ランプ16、スピーカ17及び可変表示器20で行われる。
また、本実施形態のパチンコ機10は、確率変動機能を備えている。確率変動機能は、大当りの図柄組み合わせが予め定めた確変図柄による組み合わせであることを条件に、大当り遊技終了後に、次回の大当り遊技開始時まで大当りの抽選確率が低確率である通常確率(例えば200分の1)から高確率(例えば20分の1)に変動する確率変動状態(特典遊技状態)を付与する機能である。本実施形態では、確変図柄を1,3,5,6,7の5種類の図柄と定めている。可変表示器20に確定表示された大当りの図柄組み合わせが[111][333][555][666][777]の何れかの場合に確変大当りとなる。確変大当りとなる大当りの図柄組み合わせが第1の確定大当り表示結果となる。一方で、本実施形態では、非確変図柄を2,4の2種類の図柄と定めている。可変表示器20に確定表示された大当りの図柄組み合わせが[222][444]の何れかの場合に非確変大当りとなる。非確変大当りとなる大当りの図柄組み合わせが第2の確定大当り表示結果となる。確率変動状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起されやすくなるため、非確変大当りに比して確変大当りは遊技者にとってさらに有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。「確変」とは「確率変動」の略である。
そして、本実施形態のパチンコ機10では、大当りとなる場合において後述する所定条件(非確変状態時に大当り)が成立したとき、その大当りとなる図柄組み合わせゲームにおける最終の所定時間内に、該ゲームの演出とともにオープニング演出を同時に実行させ、大当り遊技の開始時にさらにオープニング演出を実行させるようになっている。この構成により、所定条件が成立した場合と成立していない場合とでオープニング演出の演出態様を異ならせている。そして、図柄組み合わせゲーム中にオープニング演出が実行される場合と実行されない場合では、遊技者側から見れば、オープニング演出の演出時間が異なって見える。以下、図柄組み合わせゲーム中に実行されるオープニング演出を「ゲーム中オープニング演出」と示し、大当り遊技開始後のオープニング演出を「大当り中オープニング演出」と示す。
次に、パチンコ機10の制御構成を図2〜図5に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御する主制御基板26が装着されている。主制御基板26は、パチンコ機10全体を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、その制御コマンドを出力する。また、機裏側には、演出制御基板27が装着されている。演出制御基板27は、主制御基板26が出力した制御コマンドに基づき、可変表示器20の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像)と、装飾ランプ16の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)と、スピーカ17の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)とを制御する。
以下、主制御基板26及び演出制御基板27の具体的な構成を図2に基づき説明する。
主制御基板26には、メインCPU26aと、ROM26bと、RAM26cとが設けられている。メインCPU26aには、始動入賞口23に入賞した遊技球を検知する始動口センサSE1が接続されている。また、メインCPU26aは、大当り判定用乱数、大当り図柄用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をRAM26cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。また、ROM26bには、パチンコ機10全体を制御するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、ROM26bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄が変動を開始(図柄組み合わせゲームが開始)してから全列の図柄が確定表示(図柄組み合わせゲームが終了)される迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。さらに、ROM26bには、大当り遊技中に実行される各種遊技演出(オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)のベースとなる各種演出パターン(オープニングパターン、ラウンドパターン、エンディングパターン)が記憶されている。また、RAM26cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(乱数の値など)が設定されるようになっている。
変動パターンには、該変動パターン毎に、図柄組み合わせゲームの開始から終了までの変動時間が定められているとともに、大当り演出用の変動パターンとはずれ演出用の変動パターンとに分類されている。すなわち、変動パターンは、図柄組み合わせゲームの変動時間と演出内容が特定可能とされている。大当り演出は、図柄組み合わせゲームが、最終的に大当りの図柄組み合わせを確定表示させるように展開される演出である。はずれ演出は、図柄組み合わせゲームが、最終的にはずれの図柄組み合わせを確定表示させるように展開される演出である(はずれリーチ演出を含む)。
本実施形態では、大当り演出用の変動パターンとして変動パターンP1と変動パターンP2の2種類が用意されている。
変動パターンP1では、図柄組み合わせゲームの変動時間(本実施形態では時間T1)と演出内容に加えて、ゲーム中オープニング演出の演出時間(オープニング時間)と演出内容が特定可能とされている。ゲーム中オープニング演出のオープニング時間は、変動時間において図柄組み合わせゲームの終了時(確定表示時)を含む最終所定時間(本実施形態では時間T2a(<T1))として割り当てられている。変動パターンP1において図柄組み合わせゲームの演出内容は、図柄変動の演出と再変動の演出とされている。図柄変動の演出は、各列の図柄が変動を開始してから大当りを認識できる図柄組み合わせが表示される迄の演出であり、本実施形態では大当りを認識できる図柄組み合わせとして仮図柄による仮の大当りの図柄組み合わせが表示(一旦停止表示)される。また、再変動の演出は、一旦停止表示された仮の大当りの図柄組み合わせを再び変動させて最終的な大当りの図柄組み合わせ(確定大当り表示結果)を導出する演出である。再変動の演出は、再抽選演出とも言われ、大当り遊技終了後に確変状態が付与されるか否か、すなわち、今回の大当りが確変大当りとなるか又は非確変大当りとなるか否かを遊技者に認識させるために行われる。
したがって、変動パターンP1によって大当り演出が行われた場合には、図5(a)に示すように図柄組み合わせゲームの開始によって図柄変動の演出が実行される。そして、時間T1−時間T2a(時間T1から時間T2aを差し引いた時間)の経過時に再変動の演出(図柄組み合わせゲームの演出)とともにゲーム中オープニング演出(図5では「OPa」と示す)が同時に実行開始され、時間T1(時間T2a)の経過時に図柄組み合わせゲームが終了し、大当りの図柄組み合わせが確定表示される。すなわち、時間T2aは、図柄組み合わせゲームの開始から終了までの時間T1における最後(最終)の方に割り当てられている。また、ゲーム中オープニング演出は、仮の大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示されることにより、遊技者が大当りとなることを認識し得る時点で実行され、かつ、大当り図柄組み合わせが確定表示される直前に実行される。
一方、変動パターンP2では、図柄組み合わせゲームの変動時間(本実施形態では時間T1)と演出内容が特定可能とされている。すなわち、変動パターンP2は、ゲーム中オープニング演出のオープニング時間が割り当てられておらず、該オープニング時間が割り当てられた変動パターンP1とは異なる変動パターンとされている。したがって、変動パターンP2によって大当り演出が行われた場合には、図5(b)に示すように図柄組み合わせゲームの開始によって図柄変動の演出が実行される。そして、変動パターンP1と同様に時間T1−時間T2aの経過時に再変動の演出が実行開始され、時間T1(時間T2a)の経過時に図柄組み合わせゲームが終了し、大当り図柄組み合わせが確定表示される。
また、オープニングパターンでは、大当り中オープニング演出の演出時間(本実施形態では時間T2b)と演出内容が特定可能とされている。また、ラウンドパターンは、規定ラウンド数が5ラウンドであることから5つ用意されており、ラウンドパターン毎にラウンド演出の演出時間(本実施形態では1回のラウンド遊技の最大時間T3)と演出内容が特定可能とされている。また、エンディングパターンは、確変大当り用エンディングパターンと非確変大当り用エンディングパターンの2つが用意されており、エンディングパターン毎にエンディング演出の演出時間(本実施形態では時間T4)と演出内容が特定可能とされている。
そして、メインCPU26aは、各種乱数を用いて図柄組み合わせゲームの制御を実行する。
具体的に言えば、メインCPU26aは、始動口センサSE1による遊技球の検知を契機に大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値をRAM26cから読み出し、その読み出した値をRAM26cの所定の設定領域に設定する。そして、メインCPU26aは、図柄組み合わせゲームの開始直前に、RAM26cに設定されている前記大当り判定用乱数の値とROM26bに記憶されている大当り判定値とを比較して大当り判定を行う。本実施形態においてメインCPU26aは、非確変状態時において大当りの抽選確率を200分の1に設定して大当り判定を行い、確変状態時において大当りの抽選確率を20分の1に設定して大当り判定を行う。
そして、メインCPU26aは、大当り判定の判定結果に基づき、図柄組み合わせゲームにて確定表示させる最終的な図柄組み合わせを構成する図柄(大当り図柄又ははずれ図柄)を決定するとともに変動パターンを決定する。このとき、メインCPU26aは、大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数と大当り判定値とが一致)の場合、大当りを決定する。大当りを決定したメインCPU26aは、RAM26cに記憶されている前記大当り図柄用乱数の値を読み出し、大当りの図柄組み合わせを構成する大当り図柄を決定する。また、メインCPU26aは、決定した大当り図柄が確変図柄(1,3,5,6,7)であるか否かを判定し、確変大当りとするか否かを決定する。メインCPU26aは、確変大当りを決定した場合、RAM26cに記憶されるメイン側確変フラグ(大当りとなる場合において該大当りが確変大当り又は非確変大当りの何れであるかを示すフラグ)に「1」を設定する。なお、メインCPU26aは、非確変大当りを決定した場合、メイン側確変フラグに「0」を設定する。本実施形態のパチンコ機10では、7種類の大当り図柄のうち、5種類の図柄を確変図柄と定めているので、確変大当りとなる割合が7分の5(71%)に設定されている。
また、メインCPU26aは、大当り判定の判定結果が肯定となった時(大当りを決定した時)の遊技状態(非確変状態又は確変状態)を示す遊技状態フラグをRAM26cに設定する。そして、メインCPU26aは、遊技状態フラグに示される遊技状態を確認し、大当り演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する。具体的に言えば、メインCPU26aは、遊技状態フラグが非確変状態を示す場合(すなわち、非確変状態時に大当りを決定した場合)、変動パターンP1を選択し、決定する。一方、メインCPU26aは、遊技状態フラグが確変状態を示す場合(すなわち、確変状態時に大当りを決定した場合)、変動パターンP2を選択し、決定する。
一方、メインCPU26aは、大当り判定の判定結果が否定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、はずれを決定するとともに、はずれの図柄組み合わせを構成するはずれ図柄を決定する。また、メインCPU26aは、はずれ演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する。
そして、図柄及び変動パターンを決定したメインCPU26aは、所定の制御コマンドを所定のタイミングで演出制御基板27に出力する。具体的に言えば、メインCPU26aは、最初に変動パターンを指示するとともに、図柄組み合わせゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを出力する。次に、メインCPU26aは、各列の図柄を指示する図柄指定コマンドを出力する。その後に、メインCPU26aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、各列の図柄の停止(確定表示)を指示する全図柄停止コマンドを出力する。
次に、大当りとなる図柄組み合わせゲームの終了後に行う大当り遊技の制御を説明する。
大当り遊技の制御においてメインCPU26aは、最初にオープニングパターンを選択し、該オープニングパターンを指示するとともにオープニング演出の開始を指示するオープニング指定コマンドを演出制御基板27に出力する。続いて、メインCPU26aは、各ラウンド遊技の開始時に、開始するラウンド遊技に対応するラウンドパターンを選択し、該ラウンドパターンを指示するとともにラウンド演出の開始を指示するラウンド指定コマンドを演出制御基板27に出力する。その後、メインCPU26aは、最終のラウンド遊技が終了すると、確変フラグを確認する。そして、メインCPU26aは、確変フラグに「1」が設定されている場合、確変大当り用エンディングパターンを指示するとともにエンディング演出の開始を指示するエンディング指定コマンドを演出制御基板27に出力する。一方、メインCPU26aは、確変フラグに「0」が設定されている場合、非確変大当り用エンディングパターンを指示するとともにエンディング演出の開始を指示するエンディング指定コマンドを演出制御基板27に出力する。
本実施形態では、複数種類の変動パターンを記憶しているROM26bがパターン記憶手段として機能する。また、大当り判定を行うメインCPU26aが大当り判定手段として機能し、大当り判定の判定結果に基づき、変動パターンを選択するメインCPU26aがパターン選択手段として機能する。そして、大当り演出用の変動パターンP1が特定変動パターンとなり、大当り演出用の変動パターンP2が通常変動パターンとなる。
次に、演出制御基板27について説明する。
演出制御基板27には、サブCPU27aと、ROM27bと、RAM27cとが設けられている。ROM27bには、遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)を制御するための演出制御プログラムが記憶されている。また、ROM27bには、各種の画像データ(図柄、背景、文字、演出キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。RAM27cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。本実施形態において、RAM27cには、遊技状態に係る情報として現在の遊技状態の種類(確変状態又は非確変状態)を示す遊技フラグが記憶される。また、RAM27cには、大当りとなる場合において該大当りが確変大当り又は非確変大当りの何れであるかを示すサブ側確変フラグが記憶される。また、RAM27cには、ラウンド遊技の回数を示すラウンド値が記憶される。
そして、サブCPU27aは、メインCPU26aが出力した各種制御コマンドと演出制御プログラムに基づき各種制御を行い、図柄組み合わせゲームを実行させる。
サブCPU27aは、変動パターン指定コマンドと図柄指定コマンドを入力すると、指定された変動パターンに対応する変動時間と演出内容の図柄組み合わせゲームを可変表示器20で実行させ、該図柄組み合わせゲームにて図柄指定コマンドで指定された図柄を確定表示させる。また、サブCPU27aは、表示演出からなる図柄組み合わせゲームに同期させて装飾ランプ16に発光演出を実行させるとともに、スピーカ17に音声演出を実行させる。そして、サブCPU27aは、図柄指定コマンドの入力時に確変フラグ設定処理を実行する。確変フラグ設定処理にてサブCPU27aは、図柄指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄であるか否か(全列の図柄が同一種類の図柄であるか否か)を判定することで、メインCPU26aによる大当り判定の判定結果が肯定であったか否か(大当りとなるか否か)を認識する。そして、サブCPU27aは、前記判定結果が大当り図柄の場合、該大当り図柄が確変図柄であるか否かを判定し、確変図柄の場合には確変大当りとなることからサブ側確変フラグに「1」を設定する一方で、非確変図柄の場合には非確変大当りとなることからサブ側確変フラグに「0」を設定する。なお、サブCPU27aは、図柄指定コマンドで指定された図柄がはずれ図柄の場合、確変フラグ設定処理を終了する。
また、サブCPU27aは、入力した変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンが大当り演出用の変動パターンP1,P2の場合、図柄組み合わせゲーム中に再変動の演出を実行させることから仮図柄を決定する。サブCPU27aは、図柄指定コマンドで指定される大当り図柄が確変図柄の場合、仮図柄を全7種類の図柄(5種類の確変図柄と2種類の非確変図柄)の中から決定する。一方で、サブCPU27aは、図柄指定コマンドで指定される大当り図柄が非確変図柄の場合、仮図柄を非確変図柄(全2種類)の中から決定する。そして、サブCPU27aは、変動パターンP1,P2に基づく図柄組み合わせゲームを実行する場合、図柄変動の演出にて仮図柄による仮の大当りの図柄組み合わせを一旦停止表示させた後、再変動の演出を実行させて図柄指定コマンドで指定された大当り図柄による大当りの図柄組み合わせを確定表示させるように可変表示器20を制御する。また、サブCPU27aは、変動パターンP1を指定する変動パターン指定コマンドを入力した場合、再変動の演出の際に可変表示器20の表示領域を2分割し、表示領域20aにてゲーム中オープニング演出を実行させ、表示領域20bにて再変動の演出を実行させる(図6(b)参照)。
次に、大当りとなる図柄組み合わせゲームの終了後に行う大当り遊技の制御を説明する。
サブCPU27aは、メインCPU26aが出力した各種制御コマンドと演出制御プログラムに基づき、大当り開始処理(図3)、ラウンド開始処理(図4)、エンディング処理を行い、大当り遊技中の各種遊技演出(大当り中オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)を実行させる。
図3に示す大当り開始処理においてサブCPU27aは、オープニング指定コマンドを入力したか否かを判定する(ステップS10)。この判定結果が否定の場合、サブCPU27aは、大当り開始処理を終了する。ステップS10の判定結果が肯定の場合、サブCPU27aは、遊技フラグを確認し、該遊技フラグの示す遊技状態が確変状態であるか否かを判定する(ステップS11)。遊技フラグには、遊技状態が確変状態の場合は「1」が設定され、遊技状態が非確変状態の場合は「0」が設定されている。ステップS11の判定結果が肯定の場合、サブCPU27aは、ステップS12に移行する。一方、ステップS11の判定結果が否定の場合、サブCPU27aは、非確変状態時に大当りとなったことからラウンド値を「0」にリセットし(ステップS14)、ステップS12に移行する。
ステップS12に移行したサブCPU27aは、サブ側確変フラグを確認し、今回の大当りが確変大当りであるか否かを判定する(ステップS12)。この判定結果が肯定の場合、サブCPU27aは、大当り遊技終了後に確変状態が付与されるので遊技フラグに「1(確変状態)」を設定し(ステップS13)、大当り開始処理を終了する。一方、ステップS12の判定結果が否定の場合、サブCPU27aは、大当り遊技終了後に確変状態が付与されないので遊技フラグに「0(非確変状態)」を設定し(ステップS15)、大当り開始処理を終了する。そして、サブCPU27aは、オープニング指定コマンドを入力したことにより、指定されたオープニングパターンのオープニング時間と演出内容のオープニング演出を実行させる。このときに実行されるオープニング演出は、大当り中オープニング演出である。
次に、図4に示すラウンド開始処理においてサブCPU27aは、ラウンド指定コマンドを入力したか否かを判定する(ステップS20)。この判定結果が否定の場合、サブCPU27aは、ラウンド開始処理を終了する。一方、ステップS20の判定結果が肯定の場合、サブCPU27aは、ラウンド値を+1(1加算)する(ステップS21)。続いて、サブCPU27aは、加算後のラウンド値を確認し、今回のラウンド遊技に伴うラウンド演出にて可変表示器20に画像表示させるラウンド遊技の回数を特定する(ステップS22)。そして、サブCPU27aは、ラウンド指定コマンドを入力したことにより、指定されたラウンドパターンに対応する演出時間と演出内容のラウンド演出を実行させ、該ラウンド演出中にラウンド開始処理のステップS22で特定したラウンド遊技の回数を可変表示器20に画像表示させる。
本実施形態のパチンコ機10では、ラウンド開始処理(図4)においてラウンド遊技が1回実行される毎にラウンド値が+1(1加算)される。そして、ラウンド値は、大当り開始処理のステップS14にて「0」にリセットされる迄の間、累積される。すなわち、リセット値は、非確変状態時に大当りとなった場合にリセット条件の成立によって「0」にリセットされ、確変状態時に大当りとなった場合には「0」にリセットされることなくラウンド開始処理にて累積加算される。このため、リセット値は、確変状態時に大当りとなるとき(すなわち、連チャンのとき)、複数回の大当り遊技で継続的に累積加算されることとなる。したがって、連チャン時には、複数回の大当り遊技を跨いでラウンド遊技の回数が継続的に報知される。例えば、前回の大当り遊技の最終ラウンド遊技で報知されたラウンド遊技の回数が「5」の場合、今回の大当り遊技において最初のラウンド遊技で報知されるラウンド遊技の回数は「6」となる。
次に、エンディング処理においてサブCPU27aは、エンディング指定コマンドを入力すると、そのエンディング指定コマンドで指定されたエンディングパターンが確変大当り用エンディングパターンであるか又は非確変大当り用エンディングパターンであるかを判定する。そして、サブCPU27aは、確変大当り用エンディングパターンが指定されている場合、確変大当り時のエンディング演出を実行させる。一方で、サブCPU27aは、非確変大当り用エンディングパターンが指定されている場合、非確変大当り時のエンディング演出を実行させる。
本実施形態では、変動パターン指定コマンドやオープニングコマンドなどで指定された各種パターン(変動パターン、オープニングパターンなど)に基づき、遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)を実行させるサブCPU27aが演出制御手段として機能する。また、本実施形態では、大当り開始処理とラウンド開始処理を実行するサブCPU27aがリセット手段として機能し、RAM27cが回数記憶手段として機能する。また、ラウンド値に基づきラウンド遊技の回数を報知する可変表示器20が報知手段として機能する。
以下、本実施形態のパチンコ機10において大当り遊技が行われる態様を図5及び図6に基づき説明する。
図5(a)は、非確変状態時に確変大当りとなって図柄組み合わせゲーム及び大当り遊技が行われる場合のタイミングチャートを示し、図5(b)は、確変状態時に非確変大当りとなって図柄組み合わせゲーム及び大当り遊技が行われる場合のタイミングチャートを示す。図5では、ゲーム中オープニング演出を「OPa」、大当り中オープニング演出を「OPb」、確変大当り時のエンディング演出を「ENa」、非確変大当り時のエンディング演出を「ENb」と示す。また、大当り遊技中に行われる1回目(最初)のラウンド遊技を「1ラウンド」、5回目(最終)のラウンド遊技を「5ラウンド」と示し、2回目〜4回目のラウンド遊技を省略している。図6の(a)〜(f)は、図5(a)の図柄組み合わせゲーム中及び大当り遊技中の可変表示器20の画像表示を示し、図6の(g)〜(k)は、図5(b)の図柄組み合わせゲーム中及び大当り遊技中の可変表示器20の画像表示を示す。
非確変状態時に確変大当りとなる場合、図柄組み合わせゲームは、変動パターンP1に基づき行われる。以下の説明では、決定された大当り図柄を「7」とし、仮図柄を「4」として説明する。変動パターンP1に基づく図柄組み合わせゲームが開始すると、図柄変動の演出が実行され、図5(a)に示す時間T1−時間T2aの経過時に仮図柄による仮の大当りの図柄組み合わせ[444]が可変表示器20に一旦停止表示される(図6(a))。この時点で遊技者は、大当りの図柄組み合わせ[444]から大当りになることを認識し得る。続いて、図5(a)に示す時間T2aを掛けて可変表示器20では、表示領域20aにてゲーム中オープニング演出が実行されるとともに該ゲーム中オープニング演出と同時に表示領域20bにて再変動の演出が実行される(図6(b))。ゲーム中オープニング演出は、可変表示器20の表示領域20aに「大当り」という文字画像を表示して実行される。そして、図5(a)に示す時間T1(時間T2a)の経過時に大当り図柄による大当りの図柄組み合わせ[777]が可変表示器20の表示領域20bで確定表示され、確変大当りが確定する。
続いて、大当り遊技が開始し、図5(a)に示す時間T2bを掛けて大当り中オープニング演出が実行される。大当り中オープニング演出は、可変表示器20に「おめでとう」という文字画像を表示して実行される(図6(c))。このとき、大当り中オープニング演出は、ゲーム中オープニング演出に引き続き実行され、図柄組み合わせゲームからオープニング演出が恰も継続しているかのように視認し得る。換言すれば、ゲーム中オープニング演出は、大当り中オープニング演出の直前に実行される。大当り中オープニング演出の終了後、続いて、1回目のラウンド遊技が開始され、大入賞口扉25の開動作によって大入賞口24が開放されるとともに1回目のラウンド遊技に対応するラウンド演出が可変表示器20で実行される(図6(d))。1回目のラウンド遊技のラウンド演出では、非確変状態時に大当りとなってラウンド値が「0」にリセットされたことから、「ROUND1開始」という文字画像によってラウンド遊技の回数として「1」が報知される。
1回目のラウンド遊技が終了すると、続いて2回目のラウンド遊技が開始され、以降、3回目、4回目及び5回目のラウンド遊技が順次行われる。なお、2回目、3回目、4回目及び5回目のラウンド遊技における各ラウンド演出は、ラウンド値がラウンド遊技毎に1加算されるので「ROUND2開始」、「ROUND3開始」、「ROUND4開始」、「ROUND5開始」というようにラウンド遊技の回数が報知される。図6(e)は、5回目のラウンド遊技のラウンド演出を示している。5回目のラウンド遊技が終了すると、図5に示す時間T4を掛けて確変大当り時のエンディング演出が実行される(図6(f))。確変大当り時のエンディング演出は、可変表示器20に「チャンスタイム継続中」という文字画像を表示して実行される。その後、エンディング演出が終了すると、大当り遊技が終了される。大当り遊技終了後は、確変状態が付与される。なお、大当り遊技終了時におけるラウンド値は「5」となっている。
そして、確変状態時に非確変大当りとなる場合、図柄組み合わせゲームは、変動パターンP2に基づき行われる。以下の説明では、決定された大当り図柄と仮図柄を「4」として説明する。変動パターンP2に基づく図柄組み合わせゲームが開始すると、図柄変動の演出が実行され、図5(b)に示す時間T1−時間T2aの経過時に仮図柄による仮の大当りの図柄組み合わせ[444]が可変表示器20に一旦停止表示され、続いて、図5(b)に示す時間T2aを掛けて再変動の演出が実行される。変動パターンP2には、ゲーム中オープニング演出のオープニング時間が割り当てられていないので、可変表示器20では、再変動の演出のみが実行される(図6(g))。そして、図5(b)に示す時間T1の経過時に大当り図柄による大当りの図柄組み合わせ[444]が可変表示器20に確定表示され、非確変大当りが確定する。
続いて、大当り遊技が開始し、図5(b)に示す時間T2bを掛けて大当り中オープニング演出が実行され、「おめでとう」という文字画像が可変表示器20に表示される(図6(h))。大当り中オープニング演出の終了後、続いて、1回目のラウンド遊技が開始され、大入賞口扉25の開動作によって大入賞口24が開放されるとともに1回目のラウンド遊技に対応するラウンド演出が可変表示器20で実行される(図6(i))。1回目のラウンド遊技のラウンド演出では、確変状態時に大当りとなってラウンド値が累積されたままであることから、前回の大当り遊技終了時のラウンド値「5」に1加算して「ROUND6開始」という文字画像によってラウンド遊技の回数として「6」が報知される。
1回目のラウンド遊技が終了すると、続いて2回目のラウンド遊技が開始され、以降、3回目、4回目及び5回目のラウンド遊技が順次行われる。なお、2回目、3回目、4回目及び5回目のラウンド遊技における各ラウンド演出は、ラウンド値がラウンド遊技毎に1加算されるので「ROUND7開始」、「ROUND8開始」、「ROUND9開始」、「ROUND10開始」というようにラウンド遊技の回数が報知される。図6(j)は、5回目のラウンド遊技のラウンド演出を示している。5回目のラウンド遊技が終了すると、図5(b)に示す時間T4を掛けて非確変大当り時のエンディング演出が実行される(図6(k))。非確変大当り時のエンディング演出は、可変表示器20に「おわり」という文字画像を表示して実行される。その後、エンディング演出が終了すると、大当り遊技が終了される。大当り遊技終了後は、非確変状態が付与される。
本実施形態のパチンコ機10では、非確変状態時に大当りとなった場合には図柄組み合わせゲーム中にゲーム中オープニング演出を実行させる変動パターンP1を選択し、大当り遊技の開始時にゲーム中オープニング演出に続いて大当り中オープニング演出を実行させる。その一方で、確変状態時に大当りとなった場合には図柄組み合わせゲーム中にゲーム中オープニング演出を実行させない変動パターンP2を選択し、大当り遊技の開始時に大当り中オープニング演出のみを実行させる。このため、非確変状態時に大当りとなった場合には、遊技者側から見れば、ゲーム中オープニング演出のオープニング時間(時間T2a)と大当り中オープニング演出のオープニング時間(時間T2b)の加算時間分のオープニング演出が実行されたように視認される。これに対し、確変状態時に大当りとなった場合には、遊技者側から見れば、大当り中オープニング演出のオープニング時間(時間T2b)分のオープニング演出が実行されたように視認される。このため、遊技者は、確変状態時に大当りとなった場合には、非確変状態時に大当りとなった場合に比してオープニング演出が短縮されたように感じ、大当り遊技に係る時間自体も短縮されているかのように感じる。換言すれば、遊技者は、非確変状態時に大当りとなった場合には、確変状態時に大当りとなった場合に比してオープニング演出が延長されたように感じ、大当り遊技に係る時間自体も延長されているかのように感じる。なお、大当り中オープニング演出のオープニング時間は、非確変状態時に大当りとなった場合と確変状態時に大当りとなった場合とで同一時間に設定されているので、最初(1回目)のラウンド遊技を開始させるタイミングは常に一定とされる。つまり、大当り図柄組み合わせが確定表示されてから最初のラウンド遊技を開始させるまでの時間は、常に一定である。
因みに、非確変状態時に非確変大当りとなる場合、図柄組み合わせゲームは、変動パターンP1に基づき行われる。可変表示器20では、図柄変動の演出が実行された後、非確変図柄による仮の大当りの図柄組み合わせが一旦停止表示される。その後、可変表示器20の表示領域20aでゲーム中オープニング演出が実行されると同時に、表示領域20bで再変動の演出が実行されて非確変図柄による大当りの図柄組み合わせが確定表示される。続いて、大当り遊技の開始時に図6(c)と同様な大当り中オープニング演出が行われ、該オープニング演出の終了後に1回目のラウンド遊技が開始され、ラウンド演出が行われる。なお、1回目〜5回目のラウンド遊技におけるラウンド演出は、図6(d),(e)と同様に実行される。そして、5回目のラウンド遊技が終了すると、図6(k)と同様な非確変大当り時のエンディング演出が実行される。
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)変動パターンP1によって図柄組み合わせゲームにおける最終の所定時間内(図柄組み合わせゲーム中)にゲーム中オープニング演出を実行させるようにした。このため、大当りとなる場合において、変動パターンP1が選択された場合と選択されていない場合(変動パターンP2が選択された場合)とでオープニング演出に変化を持たせることができる。すなわち、図柄組み合わせゲームにおいてゲーム中オープニング演出が同時に実行される場合と同時に実行されない場合とで、オープニング演出に変化を持たせることができる。また、図柄組み合わせゲームとゲーム中オープニング演出の演出時間と演出内容を1つの変動パターンで兼用しているため、変動パターンを選択するだけでオープニング演出に変化を持たせることができ、パチンコ機10の制御負担増を抑制し得る。
(2)大当り判定の判定結果が肯定の場合、すなわち、大当りとなる場合に変動パターンP1と変動パターンP2の何れかが選択されるので、図柄組み合わせゲーム中にゲーム中オープニング演出が同時に実行されるときと実行されないときが存在し、オープニング演出に変化を持たせることができる。
(3)確変状態時に大当りとなる場合には変動パターンP2を選択し、非確変状態時に大当りとなる場合には変動パターンP1を選択することにより、確変状態時に大当りとなる場合と非確変状態時に大当りとなる場合とでオープニング演出に変化を持たせることができる。すなわち、確変状態は大当り遊技を経由して付与されることから、確変状態中の大当りは前回の大当りに連続して付与された感が強く、オープニング演出によって大当りへの意識を高める必要性が低い。その一方で、非確変状態時は、大当りの連続性を感じることなく大当りになるか否かへの注目が高いことから、大当りになったことを遊技者に意識させるために図柄組み合わせゲーム中にオープニング演出を実行させることが有効となる。
(4)変動パターンP1が選択された場合には、図柄組み合わせゲーム中にゲーム中オープニング演出が実行され、さらに大当り遊技の開始時に大当り中オープニング演出が実行される。すなわち、図柄組み合わせゲーム中と大当り遊技中の両方でオープニング演出が実行される。その一方で、変動パターンP1が選択されていない場合(変動パターンP2が選択された場合)には、大当り遊技の開始時のみにオープニング演出が実行される。このため、遊技者から見れば、変動パターンP1が選択されたときの方がオープニング演出の演出時間が長く感じることになり、オープニング演出が変化していることを感じさせることができる。そして、大当り中オープニング演出は、変動パターンP1が選択されたか否かに拘わらず、同一のオープニングパターンに基づき実行されるので、大当り遊技中の制御が統一化され、制御負担増を抑制し得る。
(5)また、確変大当りの割合(確変突入率)を高めた仕様のパチンコ機10では、確変大当りが連続する可能性が高く、遊技者は頻繁に付与される大当り遊技の早期消化を望んでいる。すなわち、確変大当りとなった場合には、次の大当りが確変大当りとなるか又は非確変大当りとなるかに注目する。このため、大当り遊技毎に長い時間を掛けてオープニング演出を実行させることは遊技者を興醒めさせてしまう虞がある。したがって、本実施形態のパチンコ機10のように、遊技者に大当りを十分に認識させたいタイミング(非確変状態時に大当りとなったとき)と、遊技者が大当り遊技の早期消化を望むタイミング(確変状態時に大当りとなったとき)とでオープニング演出の演出時間に変化を感じさせることは有効である。
(6)図柄組み合わせゲームの演出は、大当り判定の判定結果を報知するのに際して遊技者の期待感(ドキドキ感)を高める目的で行われている。このため、図柄組み合わせゲームにて大当りとなることが認識できる時点(仮図柄による仮の大当りの図柄組み合わせが表示された時点)でオープニング演出を実行させることで、図柄組み合わせゲームの演出目的も達成し得る。
(7)ラウンド遊技の回数(ラウンド値)がRAM27cに記憶され、その回数はリセット条件が成立したことを契機にサブCPU27aによってリセットされる。換言すれば、リセット条件が成立する迄の間は、前記回数が累積されることから、前記回数は複数回の大当り遊技を対象にカウントされた値にもなる。したがって、大当り遊技が連続して行われる場合においては、前回までの大当り遊技で行われたラウンド遊技の回数を含めた回数が今回の大当り遊技におけるラウンド遊技で報知されることになり、大当り遊技の連続性をより強調し得る。また、回数が多くなればなるほど、大当り遊技が連続していることになり、その回数表示によって遊技者に優越感を持たせることができる。
(8)確変状態時の非確変大当りなど大当りの連続が期待し難い状況になったときに前記回数(ラウンド値)がリセットされる。換言すれば、確変状態時に確変大当りとなった場合、すなわち、大当りの連続が期待できる場合のみに該回数が継続して累積される。このため、前回の大当りと今回の大当りとの連続性を明確にでき、回数表示が前回の大当りから継続している場合には大当りが連続していることへの優越感を遊技者に持たせる一方で、回数表示がリセットされた場合には大当りを連続させることへの意欲を遊技者に持たせることができる。
(9)図柄組み合わせゲームの演出(再変動の演出)とオープニング演出とを同時に実行させる場合に、可変表示器20の表示領域を2つの表示領域に分割し、その表示領域毎に演出を行うようにした。このため、それぞれの演出が分かり易く、十分に楽しませることができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・本実施形態において、大当り演出用の変動パターンは、2種類に限らず、3種類、4種類など複数種類設けても良い。この場合、非確変状態時と確変状態時に選択される変動パターンの種類を複数種類としても良い。また、変動パターンにオープニング時間(ゲーム中オープニング演出の演出時間)を割り当てる場合には、変動パターン毎にオープニング時間を異ならせても良い。こうすることで、より一層、オープニング演出に変化を持たせることができる。
・本実施形態は、変動時間短縮(時短)機能を備えたパチンコ機に具体化しても良い。時短機能は、普通図柄変動ゲームの変動時間を短縮させる時短状態(特典遊技状態)を付与する機能である。詳しくは、時短図柄による大当りの図柄組み合わせ(第1の確定大当り表示結果)が表示されると当該大当り遊技の終了後に時短状態が付与され、非時短図柄による大当りの図柄組み合わせ(第2の確定大当り表示結果)が表示されると時短状態が付与されない。時短状態中は、持ち玉を大幅に減らすことなく、図柄組み合わせゲームの始動条件を得られるので遊技者にとって有利な状態である。そして、時短状態時に大当りとなった場合と時短状態が付与されていない非時短状態時に大当りとなった場合に選択する変動パターンを変更し、オープニング演出に変化を持たせても良い。
・本実施形態において、大当り中オープニング演出を省略しても良い。すなわち、オープニング演出を変動パターンP1が選択された場合のみに図柄組み合わせゲーム中に実行し、大当り遊技をラウンド遊技から開始させても良い。このように構成しても、制御負担増を抑制しつつ、オープニング演出に変化を持たせることができる。
・本実施形態において、ゲーム中オープニング演出と同時に実行させる図柄組み合わせゲームの演出は変更しても良い。例えば、大当り終了後の遊技状態を抽選する抽選演出を実行させても良い。ゲーム中オープニング演出と同時に実行させる演出というのは、大当り終了後の遊技状態を遊技者に認識させる(遊技状態を確定させる)ような演出が好ましい。
・本実施形態において、非確変状態時に大当りとなった場合と確変状態時に大当りとなった場合とで大当り中オープニング演出の演出内容を異ならせても良い。この場合、確変状態時に大当りとなったときに選択される第1のオープニングパターンと、非確変状態時に大当りとなったときに選択される第2のオープニングパターンを設ける。そして、第1のオープニングパターンと第2のオープニングパターンには、ラウンド遊技の開始タイミングを同一に設定するために同一のオープニング時間を設定し、演出内容のみを異ならせる。このように構成すれば、オープニング演出にさらに変化を持たせることができるとともに、オープニング演出の演出時間が同一時間に設定されているので最初(1回目)のラウンド遊技の開始タイミングについては一義的に決まり、主制御基板26(メインCPU26a)に制御負担を強いることはない。
・本実施形態において、変動パターンP1が選択された場合に、ゲーム中オープニング演出を可変表示器20の表示領域20aで実行させたが、表示領域20bで実行させても良い。この場合は、表示領域20aで再変動の演出を実行させる。また、可変表示器20を分割する表示領域は、表示領域20a,20bの2つに限らず、例えば、4つ、5つに分割しても良い。5つの表示領域に分割した場合には、その少なくとも一つの表示領域では、ゲーム中オープニング演出を行う。そして、残りの表示領域では、大当りの図柄組み合わせとなる図柄の候補を表示領域毎に表示しても良い。
・本実施形態において、ラウンド値のリセット条件を変更しても良い。例えば、確変状態時に非確変大当りとなった時にその大当り遊技終了後にラウンド値を「0」にリセットしても良い。また、パチンコ機10への電源投入時にラウンド値を「0」にリセットしても良い。
・本実施形態において、大当り判定の判定結果が肯定となった場合に、その時の遊技状態に拘わらず、変動パターンP1又は変動パターンP2の何れかを選択するようにしても良い。この構成によれば、非確変状態時に大当りとなった場合や確変状態時に大当りとなった場合であっても、図柄組み合わせゲーム中に該ゲームの演出と同時にゲーム中オープニング演出が実行される場合と実行されない場合とが作り出され、オープニング演出に変化を持たせることができる。
・本実施形態において、大当り演出用の変動パターンをメインCPU26aが決定する大当りの図柄組み合わせ毎に、メインCPU26aが選択するようにしても良い。
・本実施形態において、ゲーム中オープニング演出を装飾ランプ16の発光演出やスピーカ17の音声演出にて実行させても良い。また、ラウンド演出において装飾ランプ16の発光演出やスピーカ17の音声演出にてラウンド遊技の回数を報知させても良い。
次に、前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記確定大当り表示結果には、前記大当り遊技終了後の遊技状態として遊技者に有利な特典遊技状態が付与される第1の確定大当り表示結果と、前記特典遊技状態が付与されない第2の確定大当り表示結果とを含み、前記パターン記憶手段には、前記特典遊技状態時に前記大当り判定の判定結果が肯定となった場合に前記パターン選択手段が選択する第1のオープニングパターンと、前記特典遊技状態が付与されていない非特典遊技状態時に前記大当り判定の判定結果が肯定となった場合に前記パターン選択手段が選択する第2のオープニングパターンが記憶されており、前記第1のオープニングパターンと第2のオープニングパターンは、前記オープニング演出の演出時間として同一時間が設定されている一方で、前記オープニング演出の演出内容として異なる演出内容が設定されている遊技機。
(ロ)前記演出制御手段は、前記特定変動パターンが選択された場合、前記図柄変動ゲームを表示する表示手段の表示領域を少なくとも2つの表示領域に分割し、前記オープニング演出と前記図柄変動ゲームの演出とを別々の表示領域にて同時に実行させる遊技機。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 パチンコ遊技機の制御構成を示すブロック図。 大当り開始処理を示すフローチャート。 ラウンド開始処理を示すフローチャート。 (a)は非確変状態時に確変大当りとなった場合に図柄組み合わせゲームと大当り遊技が行われる態様を示すタイミングチャート。(b)は確変状態時に非確変大当りとなった場合に図柄組み合わせゲームと大当り遊技が行われる態様を示すタイミングチャート。 (a)〜(k)は、非確変状態時に確変大当りとなった場合と確変状態時に非確変大当りとなった場合の可変表示器の画像表示を示した模式図。
符号の説明
10…パチンコ機、16…装飾ランプ、17…スピーカ、20…可変表示器、20a,20b…表示領域、26…主制御基板、26a…メインCPU、26b…ROM、26c…RAM、27…演出制御基板、27a…サブCPU、27b…ROM、27c…RAM。

Claims (4)

  1. 複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示手段を備え、大当りか否かを判定する大当り判定手段の判定結果が肯定である場合、前記図柄変動ゲームにて確定大当り表示結果が表示され、その後に大当り遊技が行われて前記大当り表示結果が前記大当り遊技の終了後の遊技状態として確率変動状態を付与する表示結果であれば当該大当り遊技の終了後には確率変動状態が付与される一方で、前記大当り表示結果が前記大当り遊技の終了後の遊技状態として非確率変動状態を付与する表示結果であれば当該大当り遊技の終了後には非確率変動状態が付与される遊技機において、
    前記図柄変動ゲームの開始から終了までの変動時間及び演出内容を特定可能な複数種類の変動パターンを記憶したパターン記憶手段と、
    前記大当り判定手段の判定結果に基づき複数種類の変動パターンの中から1つの変動パターンを選択するパターン選択手段と、
    前記パターン選択手段が選択した変動パターンに基づき前記表示手段を含む演出実行手段に遊技演出を実行させる演出制御手段とを備え、
    前記パターン記憶手段には、前記変動時間において前記図柄変動ゲームの終了時を含む最終所定時間に、前記大当りを認識できる図柄組み合わせを一旦停止表示させた後、その大当り図柄を再変動させて前記確定大当り表示結果を導出する再変動の演出が設定されるとともに当該再変動の演出とは別に進行させる前記大当り遊技の開始を示すゲーム中オープニング演出のオープニング時間を割り当てた特定変動パターンと、前記最終所定時間に、前記再変動の演出が設定されるとともに前記ゲーム中オープニング演出のオープニング時間が割り当てられていない通常変動パターンとが記憶されており、
    前記大当り遊技は、前記大当り判定の判定結果が肯定となった図柄変動ゲームの終了後、大当り中オープニング演出から開始され、
    前記パターン記憶手段には、大当り遊技中に実行される大当り中オープニング演出の演出時間と演出内容を特定可能なオープニングパターンが記憶されており、
    前記パターン選択手段は、前記非確率変動状態時に大当り判定の判定結果が肯定の場合、前記特定変動パターンを選択する一方で、前記確率変動状態時に大当り判定の判定結果が肯定の場合、前記通常変動パターンを選択し、前記大当り遊技の開始時に前記オープニングパターンを最初に選択し、
    前記演出制御手段は、前記大当り遊技の開始時に前記オープニングパターンに基づく前記大当り中オープニング演出を最初に実行させる構成とされ、
    前記特定変動パターンが選択された場合には、前記図柄変動ゲームにて前記確定大当り表示結果が表示される直前に前記再変動の演出と前記ゲーム中オープニング演出とを同時に実行させ、さらに前記大当り遊技の開始時に前記オープニングパターンに基づく前記大当り中オープニング演出を前記ゲーム中オープニング演出に引き続いて実行させる一方で、
    前記通常変動パターンが選択された場合には、前記図柄変動ゲームにて前記確定大当り表示結果が表示される直前に前記再変動の演出のみを実行させ、さらに前記大当り遊技の開始時に前記オープニングパターンに基づく前記大当り中オープニング演出を実行させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記確定大当り表示結果には、前記大当り遊技終了後の遊技状態として前記確率変動状態が付与される第1の確定大当り表示結果と、前記確率変動状態が付与されない第2の確定大当り表示結果とを含み、
    前記パターン記憶手段には、前記確率変動状態時に前記大当り判定の判定結果が肯定となった場合に前記パターン選択手段が選択する第1のオープニングパターンと、前記確率変動状態が付与されていない非確率変動状態時に前記大当り判定の判定結果が肯定となった場合に前記パターン選択手段が選択する第2のオープニングパターンが記憶されており、前記第1のオープニングパターンと第2のオープニングパターンは、前記大当り中オープニング演出の演出時間として同一時間が設定されている一方で、前記大当り中オープニング演出の演出内容として異なる演出内容が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記演出制御手段は、前記図柄変動ゲームの変動開始から、前記図柄変動ゲームの変動時間から前記最終所定時間を差し引いた時間の経過によって前記ゲーム中オープニング演出を実行開始させる一方で、前記大当り遊技の開始時に、前記大当り中オープニング演出の開始を指示するオープニング指定コマンドを入力することによって前記大当り中オープニング演出を実行開始させることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の遊技機。
  4. 前記演出制御手段は、前記特定変動パターンが選択された場合、前記図柄変動ゲームを表示する表示手段の表示領域を少なくとも2つの表示領域に分割し、一方の表示領域にて前記ゲーム中オープニング演出を実行させ、他方の表示領域にて前記再変動の演出を実行させることを特徴とする請求項1〜請求項のうちいずれか一項に記載の遊技機。
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