JP4550954B2 - 白色エラストマーシール材およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体産業などにおいて用いられる熱源として赤外線を使用する装置や、600℃以上の高温下で使用されるために二次的に赤外線が発生する装置など、シール部に赤外線が照射される装置内において好適に使用されるシール材に関し、詳しくは耐熱性および耐薬品性に優れ、さらに赤外線の照射による温度上昇が少ない耐久性に優れたシール材に関する。
【0002】
また、本発明は白色エラストマーシール材の製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
シリコンゴム、ニトリルゴムなどのエラストマーは、従来より、シール材として幅広く用いられる。特に、フッ素系エラストマーは、その優れた耐熱性および耐薬品性から、自動車、航空機、宇宙開発装置、工業用機械、半導体製造装置などのシール材として用いられている。また、パーフルオロエラストマーは、特に優れた耐熱性および耐薬品性を有するため、半導体製造装置のシール材として好適に用いられている。さらに、耐プラズマ性を向上させるために、金属酸化物を添加したフッ素系エラストマーやパーフルオロエラストマーから成るシール材も開発され、その中には白色のシール材もある。
【0004】
しかしながら、赤外線の照射を受けるような環境下で使用されるシール材は、シール材の表面の温度が上昇するために劣化しやすいという問題があり、従来のいかなるシール材を使用しても、このような環境下でのシール材の劣化という問題は解決されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、耐熱性および耐薬品性に優れ、さらに赤外線の照射による温度上昇が少ない耐久性に優れたシール材を提供することにある。
【0006】
詳しくは、表面の白色度が高いシール材およびその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、このような課題を解決するために、シール材表面の白色度を高めることにより、赤外線の照射によるシール材表面の温度上昇を抑えることが可能であることを見出し、鋭意研究を重ねた結果、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が90以上のシール材は、赤外線照射による温度上昇が非常に少ないことを見出した。
【0008】
すなわち、本発明のシール材は、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも3重量%の白色顔料とを含有する組成物から成るシール材であって、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が90以上である表面を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の第2の形態は、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が75を超える表面を有するシール材の製造方法は、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも1重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、得られたシール材を、そのシール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、過酸化水素水溶液に浸漬することを特徴とする。
【0010】
本発明の第3の形態は、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が80以上の表面を有するシール材の製造方法は、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも3重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、得られたシール材を、そのシール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、過酸化水素水溶液に浸漬することを特徴とする。
【0011】
本発明の第4または第5の形態は、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が75を超える表面を有するシール材の製造方法は、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも1重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、得られたシール材に、そのシール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、紫外線を照射するか、または得られたシール材を、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、オゾンに曝すことを特徴とする。
【0012】
本発明の第6または第7の形態は、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が80以上の表面を有するシール材の製造方法は、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも3重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、得られたシール材に、そのシール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、紫外線を照射するか、または得られたシール材を、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、オゾンに曝すことを特徴とする。
【0013】
さらにまた、本発明の第8の形態は、白色エラストマーシール材が上記いずれかの製造方法により製造されたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のシール材は、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも3重量%の白色顔料とを含有する組成物からなる。
【0015】
パーフルオロエラストマーは、フッ素系エラストマーと異なり、主鎖の一部に化学反応により劣化しやすい炭素−水素結合を含んでいないため、白色顔料を添加する以外の白色化方法を適用することができ、W(Lab)表色系により表されたシール材の表面の白色度を75を超えて、好ましくは80以上、さらに好ましくは90以上に高めることができる。
【0016】
本発明の組成物はパーフルオロエラストマーに基づく。ここで、「パーフルオロエラストマー」とは、エラストマー性パーフルオロポリマーであり、すなわち、硬化されたときにエラストマー特性を示す実質的に完全にフッ素化されたフルオロポリマーである。パーフルオロエラストマーは、そのポリマーを架橋性にする共重合された硬化部位モノマーを含有する。
【0017】
パーフルオロエラストマーは、少なくとも2種の主の過フッ素化モノマーの共重合された単位を有するポリマー組成物である。一般的に、主コモノマーのひとつはパーフルオロオレフィンであり、その他はパーフルオロビニルエーテルである。代表的な過フッ素化オレフィンは、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンを含む。適当な過フッ素化ビニルエーテルは、
【0018】
【化1】
Figure 0004550954
【0019】
により表される。ここで、Rf およびRf は2〜6個の炭素原子の異なる直鎖または分岐のパーフルオロアルキレン基であり、mおよびnは独立に0〜10であり、およびRfは1〜6個の炭素原子のパーフルオロアルキル基である。
【0020】
パーフルオロ(アルキルビニル)エーテルの好ましい類は、
【0021】
【化2】
Figure 0004550954
【0022】
により表される組成物を含む。ここで、XはFまたはCF3であり、nは0〜5であり、およびRfは1〜6個の炭素原子のパーフルオロアルキル基である。パーフルオロ(アルキルビニル)エーテルの最も好ましい類は、nが0または1であり、およびRfが1〜3個の炭素原子を含有するそれらのエーテルを含む。このような過フッ素化されたエーテルの具体例は、パーフルオロ(メチルビニル)エーテルおよびパーフルオロ(プロピルビニル)エーテルを含む。他の有用なモノマーは、
【0023】
【化3】
Figure 0004550954
【0024】
により表される化合物を含む。ここで、Rfは1〜6個の炭素原子を有するパーフルオロアルキル基であり、mは0または1、nは0〜5、およびZはFまたはCF3である。中でも好ましい化合物は、RfはC37であり、mは0、およびnは1である。
【0025】
さらなるパーフルオロ(アルキルビニル)エーテルモノマーは、
【0026】
【化4】
Figure 0004550954
【0027】
により表される化合物を含む。ここで、mおよびnは1〜10、pは0〜3、およびxは1〜5である。中でも好ましい化合物は、nが0〜1、mが0〜1、およびxが1である化合物を含む。
【0028】
有用なパーフルオロ(アルコキシビニル)エーテルの具体例は、
【0029】
【化5】
Figure 0004550954
【0030】
を含む。ここで、nは1〜5であり、mは1〜3であり、そして好ましくはnが1である。
【0031】
パーフルオロ(アルキルビニル)エーテルとパーフルオロ(アルコキシビニル)エーテルとの混合物も使用することができる。
【0032】
好ましいパーフルオロエラストマーは、主モノマー単位としてテトラフルオロエチレンと、少なくとも1種のパーフルオロ(アルキルビニル)エーテルとから成る。このようなコポリマーにおいて、共重合された過フッ素化エーテル単位は、そのポリマー中の総モノマー単位の約15〜50モルパーセントを構成する。
【0033】
さらに、パーフルオロポリマーは、少なくとも1種の硬化部位モノマーの共重合された単位を、一般的に0.1〜5モルパーセントの量で含有する。その範囲は好ましくは0.3〜1.5モルパーセントである。1種より多い硬化部位モノマーが存在してもよいが、最も慣用的には1種の硬化部位モノマーが使用される。適当な硬化部位モノマーは、ニトリル含有フッ素化オレフィンおよびニトリル含有フッ素化ビニルエーテルを含む。他の硬化部位モノマーは、式R1CH=CR23により表されるオレフィンを含む。ここで、R1およびR2は、水素、フッ素、臭素、およびヨウ素から独立に選択され、そしてR3は、水素、フッ素、臭素、ヨウ素、アルキル、およびパーフルオロアルキルから独立に選択される。アルキル基は1または2以上のハロゲン原子と置換されてもよい。パーフルオロアルキル基は約12個までの炭素原子を含有してもよい。しかしながら、4個までの炭素原子のパーフルオロアルキル基が好ましい。さらに、硬化部位モノマーは、好ましくは3個以下の水素原子を有する。このようなオレフィンの具体例は、エチレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、4−ブロモ−3,3,4,4−テトラフルオロブテン−1、4−ヨード−3,3,4,4−テトラフルオロブテン−1、トリフルオロエチレン、1−ヒドロペンタフルオロプロペン、および2−ヒドロペンタフルオロプロペンを含む。
【0034】
有用なニトリル含有硬化部位モノマーは、以下の式で表されるものを含む。
【0035】
【化6】
Figure 0004550954
【0036】
ここで、nは2〜12であり、好ましくは2〜6である;
【0037】
【化7】
Figure 0004550954
【0038】
ここで、nは0〜4であり、好ましくは0〜2である;
【0039】
【化8】
Figure 0004550954
【0040】
ここで、xは1〜2であり、およびnは1〜4である;
【0041】
【化9】
Figure 0004550954
【0042】
ここで、nは2〜4である。
【0043】
式8のニトリル含有硬化部位モノマーが好ましい。特に好ましい硬化部位モノマーは、ニトリル基およびトリフルオロビニルエーテル基を有する過フッ素化ポリエーテルである。最も好ましい硬化部位モノマーは、
【0044】
【化10】
Figure 0004550954
【0045】
、すなわち、パーフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン)または8−CNVEである。
【0046】
本発明のおける使用に適当なパーフルオロエラストマーは、重合の間に多様な開始剤または連鎖移動剤を使用した結果として、種々の末端基を含むこともできる。例えば、そのポリマーは、スルホン酸塩、スルホン酸、カルボン酸塩、カルボン酸、カルボキサミド、ジフルオロメチル基、またはトリフルオロビニル基を含んでもよい。
【0047】
白色顔料は、本発明による白色化効果をもたらすならば、いかなる慣用の白色顔料でも、有機、無機に拘らず使用することができる。具体的には、酸化チタン、硫酸バリウム、二酸化ケイ素、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂などを挙げることができる。二酸化チタンが特に好ましい。白色顔料は、組成物の重量に基づいて少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量%含有される。1重量%未満では、本発明の白色化処理を施すシート材の表層が完全に白くならずに、白色シール材を得ることができない。
【0048】
本発明のシール材は、一般的に、パーフルオロエラストマーを架橋することを可能にする化合物を含有する。例えば、有機スズ化合物またはある種のアミノ基含有ベンゼン化合物である。適当な有機スズ化合物は、アリル−、プロパルギル−、トリフェニル−、およびアレニルスズ硬化剤を含む。テトラアルキルスズ化合物またはテトラアリールスズ化合物は、ニトリル置換硬化部位と関連する使用に好ましい硬化剤である。使用される硬化剤の量は、パーフルオロエラストマー中の反応成分のタイプおよび濃度と同様に、最終生成物において所望される架橋の程度に当然に依存する。一般的に、ラバー100部当たり約0.5〜10部の硬化剤が使用され、そして1〜4部がたいていの目的に対して満足である。ニトリル基は、有機スズのような硬化剤の存在下で三量体化して、s−トリアジン環を形成し、それによってパーフルオロエラストマーを架橋すると考えられている。その架橋は、275℃以上の温度でさえ熱的に安定である。
【0049】
ニトリル含有硬化部位を含有するパーフルオロエラストマーに有用な好ましい硬化システムは、
【0050】
【化11】
Figure 0004550954
【0051】
および
【0052】
【化12】
Figure 0004550954
【0053】
のビス(アミノフェノール)およびビス(アミノチオフェノール)、並びに
【0054】
【化13】
Figure 0004550954
【0055】
のテトラアミンを利用する。ここで、AはSO2、O、CO、1〜6個の炭素原子のアルキル、1〜10個の炭素原子のパーフルオロアルキル、または2個の芳香環をつなぐ炭素−炭素結合である。上記式11および12におけるアミノ基およびヒドロキシル基は、Aに関して互換可能にメタ位およびパラ位にある。好ましくは、硬化剤は、2,2−ビス[3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル]ヘキサフルオロプロパン;4,4′−スルホニルビス(2−アミノフェノール);3,3′−ジアミノベンジジン;および3,3′,4,4′−テトラアミノベンゾフェノンから成る群から選択された化合物である。これらの好ましい最初の硬化剤は、ジアミノビスフェノールAFと称される。この硬化剤は、アンジェロへの米国特許第3,332,907号に開示されているように調製することができる。
ジアミノビスフェノールAFは、4,4′−[2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチリデン]ビスフェノール(すなわち、ビスフェノールAF)のニトロ化、好ましくは硝酸カリウムおよびトリフルオロ酢酸を用いたニトロ化により、続いて接触水素化、好ましくは溶媒としてエタノールおよび触媒として炭素における触媒量のパラジウムを用いた接触水素化により調製される。特に好ましい化合物は、3,3′−ジアミノベンジジンである。
【0056】
硬化剤の濃度は、硬化物の所望の特性を最善にするために選択されるべきである。一般的に、ポリマー中に存在するすべての硬化部位と反応するために必要とされる量よりわずかに過剰の硬化剤が使用される。典型的に、ポリマー100部当たり0.5〜5.0重量部の硬化剤が必要とされる。好ましい範囲は1.0〜2.5部である。
【0057】
パーフルオロエラストマーのコンパウンディングに典型的に使用される促進剤、安定剤、可塑剤、潤滑剤、充填材、および加工助剤などの添加剤を、それらが意図された使用条件に対して適当な安定性を有することを条件として、本発明の組成物に混合することができる。
【0058】
エラストマー組成物から成るシール材は、押出し法、金型法など公知の方法により成形することができる。
【0059】
本発明の組成物は、パーフルオロエラストマー、白色顔料、任意成分の硬化剤、および他の成分を、標準のラバーコンパウンディングの手順を用いて混合することにより調製することもできる。例えば、成分は、ゴム用二本ロール機において、バンバリー密閉式混合機のような密閉式混合機において、または押出機において混合されてもよい。ついで、この硬化性組成物は、加熱および/または加圧により架橋されてもよい(すなわち、硬化されてもよい)。圧縮成形が使用されるとき、プレス硬化サイクルに続いて、一般的に、プレス硬化された組成物が、数時間の間、200℃を超える高められた温度で加熱される後硬化サイクルがなされる。
【0060】
シール材の表面は、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が75を超えなければならず、好ましくは80以上、さらに好ましくは90以上である。白色度が高い程、赤外線照射によるシール材表面の温度上昇が抑えられ、シール材が劣化しにくくなるが、白色度が90以上になると、シール材の劣化を顕著に防止することができる。
【0061】
2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が75を超える表面を有するシール材は、パーフルオロエラストマーと白色顔料から成る組成物から成形されたシール材を過酸化水素水溶液に浸漬することにより得られる。具体的な白色化処理の条件は、要求される白色度に応じて、過酸化水素水溶液の濃度および温度と浸漬時間とから適宣設定される。白色度が少なくとも80の表面を有するシール材を得るための代表的な処理条件、および白色度が少なくとも90の表面を有するシール材を得るための代表的な処理条件を表1および表2にそれぞれ示す。
【0062】
【表1】
Figure 0004550954
【0063】
【表2】
Figure 0004550954
【0064】
また、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が75を超える表面を有するシール材は、パーフルオロエラストマーと白色顔料からなる組成物から成形されたシール材に紫外線を照射することによっても得られる。具体的な白色化処理の条件は、要求される白色度に応じて、紫外線の波長および照射時間とから適宣設定される。例えば、白色度が75を超える表面を有するシール材は、成形されたシール材に、チャンバー内で、室温にて、300nm以下の波長の紫外線を1時間照射することにより得られる。また、白色度が少なくとも90の表面を有するシール材は、成形されたシール材に、チャンバー内で、室温にて、300nm以下の波長の紫外線を3時間照射することにより得られる。
【0065】
さらに、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が75を超える表面を有するシール材は、パーフルオロエラストマーと白色顔料からなる組成物から成形されたシール材をオゾンに曝すことによっても得られる。他の白色化方法では、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が95以上の表面を有するシール材を得ることはできないが、温度180℃のチャンバー内で濃度3%のオゾンに約12分曝すと、シール材の表面の白色度を95以上にすることができる。オゾンは、気体の形態であってもよく、またはオゾン水溶液でもよいが、好ましくは、それぞれ、気体中に10%のオゾンを含有し、水溶液中に50ppmのオゾンを含有する。
【0066】
具体的な白色化処理の条件は、要求される白色度に応じて、オゾンの濃度、チャンバー内の温度、オゾンに曝す時間とから適宣選択される。但し、チャンバー内の温度は、用いるパーフルオロエラストマーの耐熱温度以下でなければならない。一般的に、耐熱温度は200℃から320℃の間である。さらに、紫外線とオゾンの両方に曝すことにより処理時間を短くすることができる。
【0067】
代表的な処理条件を表3に示す。
【0068】
【表3】
Figure 0004550954
【0069】
【実施例】
本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明は本実施例にのみ限定されるものではない。
【0070】
以下の実施例および比較例において、特に示されない限り、全ての部は重量に基づく。
【0071】
白色度のテスト方法
白色度(Lab)を、日本電色工業株式会社モデル SZ−シグマ 80 測色色差計システムで測定した。このシステムにおいて、国際照明委員会(CIE)の白光源Cの反射が、ラバー部材から測定された。ついで、得られたCIELab値を、式W (Lab) = 100 [(100 L)2 + a2 + b2] 1/2を用いてW(Lab)に変換した。W(Lab)値100は完全に白色であり、0は完全に黒色である。
【0072】
(実施例1〜2および比較例1〜3)
例において使用されたポリマーは、56.2重量%のテトラフルオロエチレン、43重量%のパーフルオロメチルパーフルオロビニルエーテル、および0.8重量%の4−ブロモ−3,3,4,4−テトラフルオロブテン−1の共重合された単位を有するターポリマーであった。このポリマーを、以下の添加剤と混合して硬化性組成物を形成した。
【0073】
ポリマー 100重量部
二酸化チタン 20重量部
プロトンスポンジ 0.5重量部
トリメチルアリルイソシアヌレート 2.0重量部
ルパーコ(商標)101−XL 3.0重量部
ルパーコ(商標)101−XLは、(2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチル)ヘキサンと45%の不活性な成分との混合物である。プロトンスポンジは、アルドリッチケミカル社から市販されている1,8−ビス−(ジメチルアミノ)ナフタレンである。
【0074】
コンパウンドされたポリマーを、成形して、200℃で15〜20分間硬化させ、そして288℃のエアーオーブン中で24時間にわたり後硬化させてパーフルオロエラストマーシートにした。
【0075】
直径25mmの円形の試験片を、この硬化されたシートから作成した。
【0076】
表4に示す条件下で、試験片の表面を白色化した。2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された各試験片表面の白色度を表4に示す。
【0077】
島津製作所製の分光光度計UV−3100に大型試料室ユニットMPC−3100を取りつけた装置に、白色化した試験片をセットし、表4に示す波長の光を照射して各試験片の反射率を測定した。結果を表4および図1に示す。
【0078】
【表4】
Figure 0004550954
【0079】
試験片表面の白色度が90以上であれば、反射率が大きく、したがって、表面の温度上昇を防ぐことができる。さらに、白色度が95になると、著しく反射率が大きくなることから、白色度95以上のシール材は、赤外線の照射によるシール材表面の温度上昇が問題となるような環境下では特に好適である。
【0080】
(実施例3〜6)
例において使用されたポリマーは、56.2重量%のテトラフルオロエチレン、43重量%のパーフルオロメチルパーフルオロビニルエーテル、および0.8重量%の4−ブロモ−3,3,4,4−テトラフルオロブテン−1の共重合された単位を有するターポリマーであった。このポリマーを、以下の添加剤と混合して硬化性組成物を形成した。
【0081】
ポリマー 100重量部
二酸化チタン 20重量部
プロトンスポンジ 0.5重量部
トリメチルアリルイソシアヌレート 2.0重量部
ルパーコ(商標)101−XL 3.0重量部
ルパーコ(商標)101−XLは、(2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチル)ヘキサンと45%の不活性な成分との混合物である。プロトンスポンジは、アルドリッチケミカル社から市販されている1,8−ビス−(ジメチルアミノ)ナフタレンである。
【0082】
コンパウンドされたポリマーを、成形して、200℃で15〜20分間硬化させ、そして288℃のエアーオーブン中で24時間にわたり後硬化させてパーフルオロエラストマーシートにした。
【0083】
この硬化されたシートを用いて、1993年JIS K6250およびK6251に準拠してダンベル状3号形を作成し試験片とした。
【0084】
得られた試験片を、80℃にて3%の過酸化水素水溶液に浸漬し表5に示す時間経過後、その白色度を算出した。また、1993年JIS K6250に準拠して引張強さおよび破断時伸びを測定した。結果を表5に示す。
【0085】
(比較例4)
実施例3〜6と同様に、試験片を作成し、得られた試験片の白色度を算出した。結果を表5に示す。
【0086】
(比較例5)
例において使用されたポリマーは、55.2重量%のテトラフルオロエチレン、42.6重量%のパーフルオロメチルパーフルオロビニルエーテル、および2.2重量%のパーフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン)の共重合された単位を有するターポリマーであった。このポリマーを、以下の添加剤と混合して硬化性組成物を形成した。
【0087】
ポリマー 100重量部
18−クラウン−6ポリエーテル 0.2重量部
ポリテトラフルオロエチレン 2重量部
二酸化チタン 3重量部
テトラフェニルスズ 2重量部
コンパウンドされたポリマーを、成形して、200℃で15〜20分間硬化させ、そして288℃で窒素中で24時間にわたり後硬化させてパーフルオロエラストマーシートにした。
【0088】
この硬化されたシートを用いて、1993年JIS K6250およびK6251に準拠してダンベル状3号形を作成し試験片とし、得られた試験片の白色度を算出し、結果を表5に示す。
【0089】
【表5】
Figure 0004550954
【0090】
実施例3〜6と比較例4および5とを比較すると、白色度を上げるために、過酸化水素水溶液に浸漬しても、シール材に必要とされる機械的特性を維持できることがわかる。
【0091】
(実施例7〜11)
実施例3〜6と同様に、試験片を作成した。
【0092】
得られた試験片を、チェンバー内で濃度3%のオゾンおよび/または波長185nmおよび284nmの紫外線に曝し表6に示す時間経過後、その白色度を算出した。また、実施例3〜6と同様に、機械的特性を測定した。結果を表6に示す。
【0093】
【表6】
Figure 0004550954
【0094】
実施例8と実施例10とを比較すると、同じ条件下では、オゾンに曝した方が、紫外線照射より白色度を高めることができることがわかる。実施例7と実施例8とを比較すると、紫外線照射による白色化の場合には、チャンバー内温度の影響を受けないことがわかる。実施例10と実施例11とを比較すると、高温条件下でオゾンに曝して白色化を行う場合には、紫外線を併用してもしなくとも白色度に変わりがないが、オゾンと紫外線を併用した方が機械的特性が良好であることがわかる。
【0095】
(実施例12)
テトラフルオロエチレン(TFE)、パーフルオロ(メチルビニル)エーテル(PMVE)、および米国特許第5,789,489号に記載された一般的な方法により実質的に調製された8−CNVE(TFE/PMVE/8−CNVEの重量比:48.8/49/2.2)の共重合された単位を含むターポリマー100部と、ジアミノビスフェノールAF硬化剤1.5部と、二酸化チタン1.03部を、ゴム用二本ロール機でコンパウンドすることにより試験片12Aを調製した。
【0096】
試験片12B、12Cおよび12Dを同じ方法で調製した。但し、12Bは、二酸化チタン2.07部およびターポリマー100部を含有し、12Cは二酸化チタン3.14部およびターポリマー100部を含有し、そして12Dは二酸化チタン5.34部およびターポリマー100部を含有した。
【0097】
コンパウンドされた組成物の2〜3mmのスラブを、200℃のプレス中で15〜20分にわたり硬化させ、ついで288℃のエアーオーブン中で後硬化させた。硬化したスラブを、表7に示す条件下で、200℃のチャンバー内で10%の濃度で気体オゾンに曝した。白色度を、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系を用いて測定した。
【0098】
【表7】
Figure 0004550954
【0099】
【発明の効果】
本発明により、耐熱性および耐薬品性に優れ、さらに赤外線の照射による温度上昇が少ない耐久性に優れた白色エラストマーシール材を提供することができる。さらに、本発明の製造方法により、白色エラストマーシール材の生産性を上げることができる。
以下に、本発明の好ましい態様を示す。
1. エラストマーシール材において、
前記シール材が、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも3重量%の白色顔料とを含有する組成物から成り、且つ、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が90以上である表面を有することを特徴とする白色エラストマーシール材。
2. 2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が75を超える表面を有するシール材の製造方法において、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも1重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、成形されたシール材を、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、過酸化水素水溶液に浸漬することを特徴とする白色エラストマーシール材の製造方法。
3. 2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が80以上の表面を有するシール材の製造方法において、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも3重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、成形されたシール材を、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、過酸化水素水溶液に浸漬することを特徴とする白色エラストマーシール材の製造方法。
4. 2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が75を超える表面を有するシール材の製造方法において、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも1重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、成形されたシール材に、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、紫外線を照射することを特徴とする白色エラストマーシール材の製造方法。
5. 2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が80以上の表面を有するシール材の製造方法において、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも3重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、成形されたシール材に、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、紫外線を照射することを特徴とする白色エラストマーシール材の製造方法。
6. 2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が75を超える表面を有するシール材の製造方法において、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも1重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、成形されたシール材を、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、オゾンに曝すことを特徴とする白色エラストマーシール材の製造方法。
7. 2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が80以上の表面を有するシール材の製造方法において、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも3重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、成形されたシール材を、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、オゾンに曝すことを特徴とする白色エラストマーシール材の製造方法。
8. 2.〜7.のいずれか1項に記載された白色エラストマーシール材の製造方法により製造されたことを特徴とする白色エラストマーシール材。
【図面の簡単な説明】
【図1】白色度とパーフルオロエラストマー表面の赤外光反射率との関係を示す図である。

Claims (7)

  1. エラストマーシール材において、
    前記シール材が、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも3重量%の白色顔料とを含有する組成物から成り、且つ、2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が90以上である表面を有することを特徴とする白色エラストマーシール材。
  2. 2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が75を超える表面を有するシール材の製造方法において、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも1重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、成形されたシール材を、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、過酸化水素水溶液に浸漬することを特徴とする白色エラストマーシール材の製造方法。
  3. 2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が80以上の表面を有するシール材の製造方法において、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも3重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、成形されたシール材を、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、過酸化水素水溶液に浸漬することを特徴とする白色エラストマーシール材の製造方法。
  4. 2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が75を超える表面を有するシール材の製造方法において、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも1重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、成形されたシール材に、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、紫外線を照射することを特徴とする白色エラストマーシール材の製造方法。
  5. 2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が80以上の表面を有するシール材の製造方法において、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも3重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、成形されたシール材に、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、紫外線を照射することを特徴とする白色エラストマーシール材の製造方法。
  6. 2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が75を超える表面を有するシール材の製造方法において、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも1重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、成形されたシール材を、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、オゾンに曝すことを特徴とする白色エラストマーシール材の製造方法。
  7. 2度視野、C光源の条件下で、W(Lab)表色系により表された白色度が80以上の表面を有するシール材の製造方法において、パーフルオロエラストマーと、組成物の重量に基づいて少なくとも3重量%の白色顔料とを含有する組成物からシール材を成形し、成形されたシール材を、該シール材の初期白色度を少なくとも5ポイント高めるのに十分な時間、オゾンに曝すことを特徴とする白色エラストマーシール材の製造方法。
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