JP4549648B2 - 半導体貼り合わせ装置 - Google Patents

半導体貼り合わせ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4549648B2
JP4549648B2 JP2003341978A JP2003341978A JP4549648B2 JP 4549648 B2 JP4549648 B2 JP 4549648B2 JP 2003341978 A JP2003341978 A JP 2003341978A JP 2003341978 A JP2003341978 A JP 2003341978A JP 4549648 B2 JP4549648 B2 JP 4549648B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
pressure member
pressurizing
laminate
laminated body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003341978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005109219A (ja
Inventor
和徳 萩本
宣彦 能登
由夫 中村
精次 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJIKOSHI MACHINE INDUSTRY CO.,LTD.
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
FUJIKOSHI MACHINE INDUSTRY CO.,LTD.
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUJIKOSHI MACHINE INDUSTRY CO.,LTD., Shin Etsu Handotai Co Ltd filed Critical FUJIKOSHI MACHINE INDUSTRY CO.,LTD.
Priority to JP2003341978A priority Critical patent/JP4549648B2/ja
Publication of JP2005109219A publication Critical patent/JP2005109219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4549648B2 publication Critical patent/JP4549648B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Led Devices (AREA)

Description

この発明は半導体貼り合せ装置に関する。
特開2001−339100号公報 特開2001−68731号公報
発光ダイオードや半導体レーザー等の発光素子において高輝度化を図ろうとした場合、素子からの光取出し効率が極めて重要となる。特許文献1をはじめとする種々の公報には、成長用のGaAs基板を除去する一方、補強用のSi基板(導電性を有するもの)を、反射用のAu層を介して除去面に貼り合わせる技術が開示されている。このAu層は反射率が高く、また、反射率の入射角依存性が小さいので、光取出し効率の向上を図る上で有利である。また、特許文献2には、発光層部の両面から光を取り出すために、一旦GaAs基板を剥離し、発光波長域において透明なGaP等の透明導電性基板を新たに貼り合わせる方法が開示されている。
上記の方法においては、いずれも、発光層部や電流拡散層を含む薄い化合物半導体基板を、半導体や金属からなる他の基板に貼り合わせる工程が必須となる。一般に、III−V族化合物半導体をはじめとする発光素子用の化合物半導体は脆く欠けやすい特性を有しており、その薄い基板を他の基板に貼り合わせる際に、その貼り合わせの加圧力が不均一であると、基板に割れや欠けが極めて生じやすく、不良に直結する問題がある。
本発明の課題は、貼り合わせの加圧力を均一に発生させることができ、薄い化合物半導体基板であっても、他の基板への貼り合わせを、割れや欠けを生ずることなく確実に行なうことができる半導体貼り合せ装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために、本発明の半導体貼り合せ装置は、
第一基板に化合物半導体からなる第二基板を重ね合わせた積層体を積層方向に加圧することにより、第一基板と第二基板とを貼り合せる半導体貼り合わせ装置において、
積層体の第一主表面と当接する第一加圧部材と、積層体の第二主表面と当接する第二加圧部材とからなり、それら第一加圧部材と第二加圧部材とにより積層体を厚さ方向に挟圧するとともに、第二加圧部材の加圧面法線方向が可変に構成された1対の加圧部材と、
積層体の第二主表面が第一主表面に対して傾斜している場合に、第一加圧部材の加圧面法線方向が積層体の第一主表面の法線方向と一致し、かつ、第二加圧部材の加圧面法線方向が積層体の第二主表面の法線方向と一致するように、第二加圧部材の積層体に対する加圧姿勢を矯正しつつ加圧駆動する加圧駆動機構と、を備えたことを前提とする。
本発明の前提構成となる半導体貼り合わせ装置を用いると、第一加圧部材と第二加圧部材との間に積層体を配置して厚さ方向に挟圧することにより、第一基板と第二基板とを貼り合せて半導体貼り合せ体を製造することができる。なお、第二基板は、第一基板との積層体の状態で、上記貼り合わせの挟圧力を確実に受け止めることができ、貼り合わせ後は薄層の第一基板部分を強度的に支持する支持体の役割を果たすものであれば、特にその材質は限定されない。例えば第一基板が発光層部を含む化合物半導体基板とされ、得られる積層体に基づいて発光素子を製造する場合には、第二基板を、発光通電経路を形成する導電性基板(具体的には、他の半導体基板や金属板)として構成することができる。また、第二基板に支持体としての機能を付与するためには、該第二基板の剛性が第一基板よりも高いことが当然望ましく、第二基板が第一基板よりも厚く形成されているとさらによい。
図10に示すように、脆く欠けやすい化合物半導体からなる第二基板8を第一基板7に重ね合わせて加圧しつつ貼り合わせる際には、積層体50の厚みの面内方向のバラツキが加圧力の面内方向の偏りを生じやすい。例えば、積層体50に他の部分よりも厚さの大きい部分が生じていると、2つの加圧部材51,52はその厚さの大きい部分に偏って当たり、加重が集中する領域とそうでない領域との境界にて、積層体50(特に化合物半導体基板からなる第一基板8側)に割れや欠けが生じやすくなる。
このことは、積層体50と加圧部材との位置関係から幾何学的に以下のように考察できる。すなわち、積層体50の厚さ不均一は、半導体からなる第二基板8ないし第一基板7を製造する際の、研削、研磨ないしエピタキシャル成長の不均一によって生ずることが多い。研削、研磨あるいはエピタキシャル成長が不均一になると、基板の両主表面は互いに平行とならず、一方が他方に対して傾斜することになり、その傾斜の向きに対応して基板厚さの不均一が生じ、これが積層体50の厚さ不均一となって引き継がれる。他方、プレス機などの従来の加圧装置の場合、2つの加圧部材51,52の加圧面法線O,Oが可及的に一致するよう調整を行なうのが常識であった。しかし、上記のように厚さが不均一な積層体50の貼り合わせを行なう場合、この常識がむしろ不都合を招いていたのである。すなわち、図10に示すように、積層体50の両主表面の法線O,Oが厚さ不均一に対応して傾斜していると、互いに一致するように調整された加圧部材51,52の加圧面法線O,Oに対し、積層体50の主表面の法線O,Oは少なくとも一方が傾くことになり、この加圧面法線と積層体主表面の法線との不一致が、結果的に加圧力の不均一を引き起こしていたと見ることができる。
そこで、本発明の前提構成となる半導体貼り合せ装置では、第二加圧部材の加圧面法線方向が積層体の第二主表面の法線方向と一致するように、第二加圧部材の積層体に対する加圧姿勢を矯正しつつ加圧駆動する加圧駆動機構を設けた。つまり、図10に示すように、第一加圧部材の加圧面法線と第二加圧部材の加圧面法線とが一致した状態では、加圧に伴い第一加圧部材に積層体の第一主表面が密着すると、厚さ分布に応じて積層体の第二主表面は第二加圧部材の加圧面に対し傾斜し、隙間を生ずる。この状態では、積層体の第二主表面の法線が第二加圧部材の加圧面法線に対し傾斜する(つまり、不一致となっている)。そこで、上記の加圧駆動機構は、第二加圧部材の積層体に対する加圧姿勢を矯正して、その加圧面法線方向を積層体の第二主表面の法線方向に一致させる。これにより、積層体に対する貼り合わせの加圧力を面内に大幅に均一化することができる。そして、脆く薄い化合物半導体基板であって、かつ、厚さに偏りを生じている場合であっても、他の基板への貼り合わせを、割れや欠けを生ずることなく確実に行なうことができるようになる。
加圧駆動機構は、第二加圧部材を、積層体に面しているのと反対側から流体圧を介して加圧駆動する流体加圧機構として構成することができる。流体圧を用いて第二加圧部材を加圧駆動することにより、第二加圧部材はパスカルの原理により、加圧流体を介して常に均一な圧力で積層体を加圧付勢する。その結果、第二加圧部材の加圧面法線方向が積層体の面法線方向に対し傾斜して圧力分布に偏りが生ずると、該圧力分布が均一化される方向に加圧流体が流動するので、第二加圧部材は積層体に対する加圧姿勢が自己調整され、複雑な機構を用いずとも、積層体に対する貼り合わせの加圧力を、常に均一に発生させることができる。
そして、本発明の第一の半導体貼り合せ装置では、流体加圧機構は、第二加圧部材に対し、積層体に面しているのと反対側に加圧流体の充填空間が形成され、該第二加圧部材とともに充填空間の区画壁の一部をなす充填空間形成体と、該充填空間形成体と第二加圧部材とを充填空間を密閉する形で連結するとともに、充填空間内に加圧流体が圧入されたときの、第二加圧部材の積層体に対する加圧姿勢の変化を吸収する可撓性密閉部材とを有することを特徴とする。上記のような可撓性密閉部材を用いると、可撓性密閉部材の変形により、第二加圧部材の積層体に対する加圧姿勢ひいては圧力分布を均一化するための、加圧流体の流動の自由度が高められ、貼り合わせ加圧力の均一化効果が高められる。
より具体的な構成としては、充填空間となるべき凹部を有するものとして充填空間形成体を構成し、第二加圧部材が凹部の開口内に、該開口の内周縁と自身の外周縁との間に隙間を形成する形で凹部の深さ方向に進退可能に配置され、可撓性密閉部材が該隙間を閉塞する可撓性隔壁部として構成されたものとすることができる。この構成によると、可撓性隔壁部は、流体圧による変形方向が第二加圧部材による積層体の加圧方向に対応しているので、小さな変形量であっても第二加圧部材の加圧面法線方向の矯正代を大きく稼ぐことができ、加圧流体の流動に対する追従性にも優れるので、加圧力均一化の効果をより高めることができる。また、上記のような可撓性隔壁部は、第二加圧部材の加圧方向矯正に必要な変形量が小さく、その変形領域も、凹部と第二加圧部材との間の狭い隙間をふさぐ程度の小面積で狭い面積で済むから、耐久性の面でも有利である。
なお、第二加圧部材に対しては、その加圧姿勢の矯正に伴う加圧面法線方向の変化角度範囲を規制する加圧面法線方向規制部を設けておくことが望ましい。このようにしておくと、例えば両加圧部材間に異物等が噛み込まれた場合などにおいて、正常な加圧方向から極端に傾いた方向に第二加圧部材の加圧姿勢が誤って矯正されようとした場合でも、加圧面法線方向規制部により第二加圧部材の姿勢矯正のための変位が過度に大きくならないよう規制され、可撓性密閉部材の損傷等を防止することができる。
次に、第一加圧部材は、第二加圧部材との間で積層体を挟圧する際に、該挟圧方向の位置を固定とすることができる。このようにしておくと、加圧面法線方向の矯正機構を第二加圧部材側のみに設ければこと足りるので、貼り合せ装置の機械的な構造を単純化することができる。また、第一加圧部材側を加圧力の受け部材に専従させることができるので、加圧状態の安定化と再現性向上にも寄与する。
また、本発明の第二の半導体貼り合せ装置では、第一加圧部材が第二加圧部材との間で積層体を挟圧する際に、該挟圧方向の位置を固定とされる場合、第二加圧部材と第一加圧部材とが上下方向に積層体を挟圧するものであり、第二加圧部材が第一加圧部材よりも下側に配置され、当該第二加圧部材の上面に積層体が載置されるとともに、第一加圧部材が、積層体を第二加圧部材との間で挟圧する第一位置と、第二加圧部材の上方に積層体を載置するための空間を生ずる第二位置との間で進退可能とされていることを特徴とする。第二加圧部材を第一加圧部材よりも下側に配置しておくと、加圧駆動機構の随伴により重厚化しやすい第二加圧部材側の機構を積層体より上方に懸架する必要がなくなり、装置の簡略化と小型化を図ることができる。そして、第一加圧部材を、積層体を挟圧する第一位置から退避可能とすることにより、第二加圧部材上への積層体の載置(ロード)及び貼り合せ後の取出(アンロード)とを簡単に行なうことができる。また、進退可能とされるのが、加圧駆動機構が随伴しない比較的軽量な第一加圧部材側なので、進退機構の軽量化も同時に図ることができる。
第二位置を第一位置よりも上方に設定する場合に、上記効果は特に顕著となる。この場合、積層体の加圧時において第一加圧部材に付加される加圧力を第二位置側からバックアップするとともに、当該バックアップを行なうバックアップ位置と、加圧解除時においては第一加圧部材が第二位置へ退避することを妨げない退避位置との間で移動可能に設けられたバックアップ部材を設けることができる。つまり、該構成では、積層体を加圧する第一位置で、バックアップ部材により該第一加圧部材が加圧方向に補強(バックアップ)されるので、積層体のロード/アンロードのために加圧方向と平行に可動となっているにもかかわらず、第一加圧部材が積層体の加圧力を確実に受け止めることができる。
次に、本発明の半導体貼り合せ装置には、積層体を加熱する加熱機構を設けることができる。積層体を加熱しつつ加圧することにより、第一基板と第二基板とをより確実に貼り合せることができる。この場合、第一加圧部材及び第二加圧部材の少なくともいずれかが、上記加熱機構をなすヒータが内蔵されたヒータ内蔵加圧部材とすることができる。加圧部材側から積層体にヒータからの熱が接触により直接伝達されるので、加熱による貼り合わせ促進をより確実に行なうことができる。また、加圧部材及び積層体を炉などにより外部から加熱する場合と比較して、加熱機構の大幅な小型化及び軽量化を図ることができ、加熱空間も小さくて済むので経済的である。第一加圧部材及び第二加圧部材の双方をヒータ内蔵加圧部材とすれば、積層体をより迅速かつ均一に加熱することができる。
この場合、ヒータ内蔵加圧部材は金属本体を有し、ヒータを該金属本体に埋設しておけば、ヒータからの発熱が熱伝導率の良好な金属本体を介して積層体に速やかに伝えられ、また、加熱が不要なタイミングにおいては、ヒータへの通電を停止すれば、金属本体を介しての放熱・冷却もまた速やかに行なうことができる。金属本体は、特に熱伝導率が良好で、軽量かつ安価なアルミニウム又はその合金にて構成することが望ましく、特にアルミニウム又はその合金によりヒータを鋳ぐるんだ構造とすれば、ヒータとアルミニウム又はその合金からなる金属本体との接触状態が良好となり、上記の効果が一層顕著となる。
本発明の半導体貼り合せ装置を用いると、第一基板に化合物半導体からなる第二基板を重ね合わせた積層体の第二主表面側が下となるように、該積層体を第二加圧部材上に配置し、第一加圧部材を積層体の第一主表面の上方に隙間を生じた状態で固定し、その状態で第二加圧部材を、積層体に面しているのと反対側から流体圧を介して加圧駆動することにより、積層体の第一主表面を第一加圧部材に押し付けて第一加圧部材の加圧面法線方向を積層体の第一主表面の法線方向と一致させるとともに、積層体の第二主表面が第一主表面に対して傾斜している場合には、第二加圧部材の加圧面法線方向が積層体の第二主表面の法線方向と一致するように、第二加圧部材の積層体に対する加圧姿勢を矯正しつつ該積層体を積層方向に加圧することにより、第一基板と第二基板とを貼り合せて半導体貼り合せ体を製造することができる。
流体圧機構を用いて第二加圧部材の加圧面法線方向を矯正することにより、積層体に対する貼り合わせの加圧力を面内に大幅に均一化することができる。また、第一加圧部材を積層体の第一主表面に最初から当接させるのではなく、該第一主表面の上方に隙間を生じた状態で固定し、その状態で第二加圧部材を加圧駆動することで、積層体に第一加圧部材を位置決めする際に、第一加圧部材が積層体に不用意に当たり、その衝撃によって積層体を傷つけたりする心配がない。他方、積層体の上方に適度な隙間を形成しつつ待機させることで、流体加圧機構による第二加圧部材の加圧ストロークが小さい場合でも、第一加圧部材に対し積層体を容易に密着させることができ、ひいては貼り合わせの加圧力を積層体に確実に印加することができる。この場合、上記隙間を生ずる位置を、積層体を第二加圧部材との間で挟圧する第一位置として定め、前述のごとく、第二加圧部材の上方に積層体を載置するための空間を生ずる第二位置との間で進退可能としておけば、第二加圧部材上への積層体のロード/アンロードも極めて容易に行なうことができる。
本発明の適用対象となる半導体貼り合せ体は、発光層部を含む化合物半導体層を有した第一基板と、素子基板からなる第二基板とを貼り合わせたものとすることができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる半導体貼り合せ装置の一例を示す正面図である。該半導体貼り合せ装置200は、積層体50を積層方向に加圧しつつ加熱することにより、積層体50をなす第一基板7と化合物半導体からなる第二基板8とを貼り合せるためのものである。装置の要部は、積層体50の第一主表面MP1と当接する第一加圧部材51と、第二主表面MP2と当接する第二加圧部材52とからなり、第一加圧部材51にて第二加圧部材52からの加圧力を受け止めつつ積層体50を厚さ方向に挟圧する。図9(工程1)に示すように、第一加圧部材51の加圧面法線方向Oが固定とされる一方、第二加圧部材52は加圧面法線方向Oが可変に構成されている。また、第二加圧部材の加圧面法線O方向が積層体50の第二主表面MP2の法線方向Oと一致するように(結果的に、第一加圧部材51の加圧面法線O方向も積層体50の第一主表面MP1の法線Oと一致した状態となる)、該第二加圧部材52の積層体50に対する加圧姿勢を矯正しつつ加圧駆動する加圧駆動機構53を有している。また、加圧状態の積層体50を加熱する加熱機構49を備える。
図5に示すように、加圧駆動機構53は、第二加圧部材52を、積層体50に面しているのと反対側から流体圧を介して加圧駆動する流体加圧機構として構成されている。該加圧駆動機構53の要部は、充填空間形成体55と可撓性密閉部材56とからなる。充填空間形成体55は、装置の基体を兼用するものであり、第二加圧部材52に対し、積層体50に面しているのと反対側に加圧流体Fの充填空間54が形成され、該第二加圧部材52とともに充填空間54の区画壁の一部をなす。また、可撓性密閉部材56は、充填空間形成体55と第二加圧部材52とを充填空間54を密閉する形で連結するとともに、充填空間54内に加圧流体Fが圧入されたときの、第二加圧部材52の積層体50に対する加圧姿勢の変化を吸収する働きをなす。なお、本実施形態では加圧流体Fとして空気等の気体が用いられているが、油や水などの液体を用いてもよい。
充填空間形成体55は充填空間54となるべき凹部57を有する。第二加圧部材52は、凹部57の開口内に、該開口の内周縁と自身の外周縁との間に隙間gを形成する形で、凹部57の深さ方向に進退可能に配置されている。そして、可撓性密閉部材56は、隙間gを閉塞する可撓性隔壁部(以下、可撓性隔壁部56ともいう)として構成されている。本実施形態では、可撓性隔壁部56はゴム等の弾性材料からなり、第二加圧部材52の周方向に沿う環状に形成されている。第二加圧部材52は凹部57内に配置されるベースプレート52a上に、ガラス繊維等からなる耐熱層85を介して、ボルト80等の締結部材を用いて組みつけられている。可撓性隔壁部56は、該ベースプレート52aの裏面外周縁部(本実施形態ではリブをなしている)に上面側内周縁部が重ね合わされる形で配置され、その下側に配置される環状の第一押さえ部材58とベースプレート52aとの間で、ボルト81による締結力にて挟圧される形で固定されている。他方、可撓性隔壁部56の下面側外周縁部は、充填空間形成体55の上面の、凹部57の開口周縁部に重ね合わされる形で配置され、その上側に配置される環状の第二押さえ部材59と充填空間形成体55との間で、ボルト82による締結力にて挟圧される形で固定されている。
図1に示すように、充填空間形成体55には、凹部57に連通する流体導入通路62と同じく流体排出通路63とが形成されている。流体導入通路62には、充填空間54に加圧流体Fを圧送するコンプレッサー64(又はポンプ)が接続されている。さらに、流体排出通路63には、充填空間54からの加圧流体Fの排出を規制するバルブ65が設けられている。
図5に戻り、凹部57の深さ方向において、第二加圧部材52が第一加圧部材51からの離間する向きを退避方向DD、同じく接近する向きを加圧方向UDとして、該第二加圧部材52の退避方向DDの移動限度を規定する退避方向ストッパ60と、同じく加圧方向UDの移動限度を規定する加圧方向ストッパ61とが設けられている。加圧方向ストッパ61は、加圧方向UDに可撓性隔壁部56が過度に変形することを防止する。また、退避方向ストッパ60は、充填空間54内の圧力が開放されたときに、落下する第二加圧部材52を下側から支えて位置を安定化させ、例えば第二加圧部材52上における積層体50の載置ないし取出しを容易にする働きをなす。本実施形態では、退避方向ストッパ60は、凹部57の底面から突出する形態で形成されている。
また、加圧方向ストッパ61は、凹部57の開口周縁に、該凹部57の内側に突出する形態で設けられている。具体的には、加圧方向ストッパ61は、第二押さえ部材59の内周縁から突出する環状リブとして形成され、ベースプレート52aの上面外周縁に形成された周方向の切欠52cと係合する形で第二加圧部材52の加圧方向の移動を規制している。
図1に戻り、半導体貼り合せ装置200には、第二加圧部材52の加圧姿勢の矯正に伴う、加圧面法線方向O2の変化角度範囲を規制する加圧面法線方向規制部65が設けられている。図3に示すように、加圧面法線方向規制部65は、第二加圧部材52の下面と凹部57の底面の一方から突出して設けられた規制軸部66と、同じく他方から突出して設けられるとともに規制軸部66が挿入されるスリーブ67とを有する。スリーブ67の内周面と規制軸部66の外周面との間には隙間qが形成され、該隙間qの範囲内で規制軸部66が可動となることにより、加圧面法線方向O2の変化角度範囲が規制される。本実施形態では、スリーブ67の内周面には、規制軸部66の上端側及び下端側にてそれぞれ拡径する形態を有する軸受け用ボールブッシュ68が埋設されている。
図1に戻り、第一加圧部材51は、第二加圧部材52との間で積層体50を挟圧する際に、該挟圧方向の位置が固定とされている。具体的には、第二加圧部材52と第一加圧部材51とは上下方向に積層体50を挟圧するものであり、第二加圧部材52が第一加圧部材51よりも下側に配置されている。積層体50は、第二加圧部材52の上面に載置される。また、第一加圧部材51は、積層体50を第二加圧部材52との間で挟圧する第一位置P1と、第二加圧部材52の上方に積層体50を載置するための空間SLを生ずる第二位置P2との間で進退可能とされている。
第一加圧部材51の進退機構は、該第一加圧部材51が先端に取り付けられるピストンロッド70と、該第一加圧部材51を第一位置P1と第二位置P2との間で移動させるために、ピストンロッド70を伸縮させる第一シリンダ71とを有する。本実施形態では、ピストンロッド70の先端にベースプレート87が取り付けられ、該ベースプレート87の下面に第一加圧部材51が、ガラス繊維等からなる耐熱層86を介してボルト88により取り付けられている。
図1に示すように、第二位置P2は第一位置P1よりも上方に設定されている。また、第一加圧部材51側にはバックアップ部材69が設けられている。該バックアップ部材69は、図6に示す積層体50の加圧時において、第一加圧部材51に付加される加圧力をバックアップするためのものであり、当該バックアップを行なうバックアップ位置P3と、図1に示す加圧解除時において、第一加圧部材51が第二位置P2へ退避することを妨げない退避位置P4との間で移動可能に設けられている。バックアップ部材69は、ピストンロッド70が伸張して第一加圧部材51が第一位置P1に移動した際に、該ピストンロッド70の後端面71bに当接することにより、該ピストンロッド70を介して第一加圧部材51をバックアップする。
具体的には、充填空間形成体55の上面にて凹部57の周囲に立設される複数の支柱72(本実施形態では、凹部57の両側に2本設けられている)と、該支柱72の上端部にまたがる形で設けられた上部フレーム73とが設けられている。第一シリンダ71は、凹部57の直上位置において上部フレーム73に固定されている。また、バックアップ部材69は、図4に示すように、ピストンロッド70の後端面に当接するバックアップ位置P3と、図1に示すように、ピストンロッド70の伸縮方向と交差する向きにて該ピストンロッド70と干渉しない退避位置P4との間で移動可能とされている。
バックアップ部材69は、上部フレーム73内にて水平方向にスライド可能に配置されるとともに、第一シリンダ71は上部フレーム73の下面に懸架状態で支持されている。そして、ピストンロッド70は第一加圧部材51を第一位置P1に移動させるために伸張した際に、その後端面がバックアップ部材69のスライド面SPよりも下方に位置するように、ピストンロッド70の伸縮ストロークが定められている。具体的には、上部フレーム73は、上面がバックアップ部材69のスライド面SPとされるベースプレート73aを有し、該ベースプレート73aに孔設された貫通孔73h内にてピストンロッド70の後端部が昇降する。そして、ベースプレート73a上には、バックアップ部材69をピストンロッド91によりスライド移動させるための第二シリンダ90が取り付けられている。
本実施形態では、第一シリンダ71はボルト83によりベースプレート73aの下面に締結されるとともに、その先端面外周縁が補助フレーム85(上端部がボルト84により、ベースプレート73aの下面に同様に取り付けられている)にて補助支持されている。また、ベースプレート73aの上方に、バックアップ部材69のスライド空間を隔てる形でピストンロッド70の後端部が挿通される貫通孔73jを有したカバープレート73bが設けられている。
次に、図2に示すように、第一加圧部材51及び第二加圧部材52は、いずれも、加熱機構49をなすヒータ(以下、ヒータ49ともいう)が内蔵されたヒータ内蔵加圧部材とされている。該ヒータ内蔵加圧部材は金属本体74を有し、ヒータ49は該金属本体74に埋設されている。ヒータ49は、ニクロム線等の抵抗発熱線からなる発熱部49rと、その外側を覆う絶縁シース49iとを有し、面内方向の発熱分布を均一化するため、発熱部49rは金属本体74内にて加圧面PPに沿うように配置されている。なお、金属本体74内においてヒータ49の近傍には、熱電対等からなる温度センサ89が埋設されている。なお、ヒータ内蔵加圧部材内には冷却機構75を内蔵させることもできる。例えば水流式の冷却機構の場合、冷却水流通用の配管(例えばCuパイプ等からなる)を、金属本体74内に埋設することができる。なお、金属本体74の積層体50との当接面は、積層体50の擦れや金属本体74との反応を防止するために、フッ素樹脂層76にてコーティングされている。
金属本体74は、アルミニウム又はその合金により、ヒータ49に対する鋳ぐるみ金属部として形成されている。具体的には、鋳型内の所定位置にヒータ49(及び温度センサ89あるいは冷却機構75)を配置し、該鋳型内にアルミニウム又はその合金の溶湯を流し入れて冷却凝固させることにより、金属本体74をなす鋳ぐるみ金属部を形成することができる。
以下、半導体貼り合せ装置200の動作について説明する。
図14の工程3に示すごとく、第一基板7と第二基板8とを重ね合わせて積層体50とし、図1に示すように、第一加圧部材51を上昇させて第二位置P2に位置させた状態で、その積層体50を第二加圧部材52の上面に載置する。次に、図1及び図4に示すように、第一シリンダ71によりピストンロッド70を伸張させて第一加圧部材51を下降させる。このとき、積層体50に不要な加圧力や衝撃力が加わることを防止するために、図5に示すように、第一加圧部材51の下面と積層体50の第一主表面MP1との間に適当な隙間が生ずるように、ピストンロッド70の下降限を定めておく。そして、図4に示すように、第二シリンダ90を作動させてバックアップ部材69をバックアップ位置P3へ移動させる。
次に、図4においてバルブ65を閉じた状態とし、さらにコンプレッサー64を作動させて、充填空間54内に加圧流体(空気)Fを送り込む。すると、図6に示すように、第二加圧部材52は、その流体圧により可撓性隔壁部56を変形させつつ上昇する。これにより、積層体50は持ち上げられて、その第一主表面MP1を第一加圧部材51の下面に密着し、第二加圧部材52と第一加圧部材51との間で挟圧力Pにより加圧される。このとき、積層体50に対する加圧力が、5kPa以上1000kPa未満となるように、加圧流体Fによる流体圧を調整する。
図10に示すように、脆く欠けやすい化合物半導体からなる第二基板8を第一基板7に重ね合わせて加圧しつつ貼り合わせる際に、厚さ不均一により積層体50の主表面が傾斜していると、加圧力の面内方向の偏りを生じやすい。例えば、積層体50に他の部分よりも厚さの大きい部分が生じていると、2つの加圧部材51,52はその厚さの大きい部分に偏って当たり、加重が集中する領域とそうでない領域との境界にて、積層体50(特に化合物半導体基板からなる第二基板8側)に割れや欠けが生じやすくなる。図10を用いて既に説明した通り、第一加圧部材51の加圧面法線Oと第二加圧部材52の加圧面法線Oとが一致した状態では、加圧に伴い第一加圧部材51に積層体50の第一主表面が密着すると、厚さ分布に応じて積層体50の第二主表面は第二加圧部材52の加圧面に対し傾斜し、隙間を生ずる。この状態では、積層体50の第二主表面の法線Oが第二加圧部材51の加圧面法線Oに対し傾斜する(つまり、不一致となる)。
しかし、上記のように、流体圧を用いて第二加圧部材52を加圧駆動することにより、第二加圧部材52はパスカルの原理により、加圧流体Fを介して常に均一な圧力で積層体50を加圧付勢する。その結果、図9の工程1に示すように、第二加圧部材52の加圧面法線O方向が積層体50の第二主表面の法線O方向に対し傾斜して圧力分布に偏りが生ずると、該圧力分布が均一化される方向に加圧流体Fが流動するので、第二加圧部材52の積層体50に対する加圧姿勢は、工程2に示すように、第二加圧部材52の加圧面法線方向O2が積層体50の第二主表面の法線O方向に一致するように矯正される。これにより、積層体50に対し、貼り合わせの加圧力を均一に発生させることができ、薄い化合物半導体基板であっても、他の基板への貼り合わせを、割れや欠けを生ずることなく確実に行なうことができるようになる。なお、第一加圧部材51側も、第二加圧部材52側と同様の流体加圧機構等を用いて加圧面法線方向を可変に構成してもよい。
なお、可撓性密閉部材として可撓性隔壁部56を用いているので、流体圧による可撓性隔壁部56の変形方向が第二加圧部材52による積層体50の加圧方向に対応し、小さな変形量であっても第二加圧部材52の加圧面法線方向O2の矯正代を大きく稼ぐことができる。また、加圧流体Fの流動に対する追従性にも優れるので、加圧力均一化の効果をより高めることができる。また、上記のような可撓性隔壁部56は、第二加圧部材52の加圧方向矯正に必要な変形量が小さく、その変形領域も、凹部57と第二加圧部材52との間の狭い隙間gをふさぐ程度の小面積で済むから、耐久性の面でも有利である。さらに、加圧面法線方向規制部65が設けられているので、例えば両加圧部材間に異物等が噛み込まれた場合などにおいて、正常な加圧方向から極端に傾いた方向に第二加圧部材52の加圧姿勢が誤って矯正されようとした場合でも、加圧面法線方向規制部65により第二加圧部材52の姿勢矯正のための変位が過度に大きくならないよう規制され、可撓性密閉部材56の損傷等を防止することができる。
次に、図7に示すように、上記の挟圧力Pを維持した状態でヒータ49に通電して発熱させ、積層体50を加熱する。この加熱により、第一基板7と第二基板8とが結合される。
また、第一加圧部材51及び第二加圧部材52がいずれも、加熱機構をなすヒータ49が内蔵されたヒータ内蔵加圧部材とされており、加圧部材51,52側から積層体50にヒータ49からの熱が接触により直接伝達されるので、積層体50をより迅速かつ均一に加熱することができる。いずれも、金属本体74にヒータ49が鋳ぐるみにより埋設された構造なので、ヒータ49からの発熱が熱伝導率の良好な金属本体74を介して積層体50に速やかに伝えられる。
加熱が終了すれば、ヒータ49への通電を停止し、図8に示すごとく、第一シリンダ71を作動させて第一加圧部材51を第二位置P2へ退避させる。そして、コンプレッサー64(図1)による加圧流体の圧送を停止し、バルブ65を開いて加圧流体Fを開放する。これにより、第二加圧部材52は下降して退避方向ストッパ60により支持される。この状態で、貼り合わせ後の積層体50を第二加圧部材52の上面から回収する。金属本体74は、放熱性のよいアルミニウムにて構成されているので、次の貼り合わせに際しての放熱・冷却も速やかに行なうことができる。なお、この冷却を強制的に行ないたい場合は、冷却機構75に冷却水wを流通するか、あるいは、冷却機構75を用いない場合は、冷却ファンによる送風により冷却を行なってもよい。また、アルミニウム等の金属からなる放熱板を、いわばダミーとして第一加圧部材51と第二加圧部材52との間で挟圧させ、該放熱板により熱を吸収して冷却するようにしても良い。また、この放熱板の中に循環冷却水を流して冷却をさらに促進することもできる。
なお、以上説明した実施形態では、第一加圧部材51と第二加圧部材52との間に積層体50を1つのみ配して貼り合わせを行なうようにしていたが、図11に示すように、第一加圧部材51と第二加圧部材52との間に複数個の積層体50を配して、それらの貼り合わせを同時に行なうようにしてもよい。また、図12に示すように、可撓性密閉部材156は蛇腹部材(ベローズ)156とすることもできる。この場合、該蛇腹部材156の上側の開口が第二加圧部材52にて塞がれ、同じく下側の開口が充填空間形成体55にて塞がれる形となる。
本発明の半導体貼り合せ装置の一実施形態を示す正面断面図。 ヒータ内蔵加圧部材の一例を示す正面断面図。 加圧面法線方向規制部の一例を示す正面断面図。 図1の半導体貼り合せ装置の別動作状態を示す正面断面図。 図1の半導体貼り合せ装置の動作説明図。 図5に続く説明図。 図6に続く説明図。 図7に続く説明図。 図1の半導体貼り合せ装置の動作の、さらに要部を示す説明図。 積層体の加圧力に偏りが生ずる理由を説明する図。 本発明の半導体貼り合せ装置の第一変形例を模式的に示す図。 同じく第二変形例を模式的に示す図。
符号の説明
7 第一基板
8 第二基板
49 ヒータ(加熱機構)
50 積層体
51 第一加圧部材
O1 加圧面法線方向
O2 加圧面法線方向
52 第二加圧部材
MP1 第一主表面
MP2 第二主表面
53 加圧駆動機構
F 加圧流体
54 充填空間
55 充填空間形成体
56 可撓性隔壁部
57 凹部
g 隙間
65 加圧面法線方向規制部
SL 空間
P1 第一位置
P2 第二位置
69 バックアップ部材
P3 バックアップ位置
P4 退避位置
74 金属本体
156 蛇腹部材(可撓性密閉部材)
200 半導体貼り合せ装置

Claims (12)

  1. 第一基板に化合物半導体からなる第二基板を重ね合わせた積層体を積層方向に加圧することにより、前記第一基板と前記第二基板とを貼り合せる半導体貼り合わせ装置において、
    前記積層体の第一主表面と当接する第一加圧部材と、前記積層体の第二主表面と当接する第二加圧部材とからなり、それら第一加圧部材と前記第二加圧部材とにより前記積層体を厚さ方向に挟圧するとともに、前記第二加圧部材の加圧面法線方向が可変に構成された1対の加圧部材と、
    前記積層体の第二主表面が第一主表面に対して傾斜している場合に、前記第一加圧部材の加圧面法線方向が前記積層体の第一主表面の法線方向と一致し、かつ、前記第二加圧部材の加圧面法線方向が前記積層体の第二主表面の法線方向と一致するように、前記第二加圧部材の前記積層体に対する加圧姿勢を矯正しつつ加圧駆動する加圧駆動機構と、
    を備え
    前記加圧駆動機構は、前記第二加圧部材を、前記積層体に面しているのと反対側から流体圧を介して加圧駆動する流体加圧機構として構成され、
    前記流体加圧機構は、前記第二加圧部材に対し、前記積層体に面しているのと反対側に加圧流体の充填空間が形成され、該第二加圧部材とともに前記充填空間の区画壁の一部をなす充填空間形成体と、該充填空間形成体と前記第二加圧部材とを前記充填空間を密閉する形で連結するとともに、前記充填空間内に前記加圧流体が圧入されたときの、前記第二加圧部材の前記積層体に対する加圧姿勢の変化を吸収する可撓性密閉部材とを有することを特徴とする半導体貼り合せ装置。
  2. 前記充填空間形成体は前記充填空間となるべき凹部を有し、前記第二加圧部材は、前記凹部の開口内に、該開口の内周縁と自身の外周縁との間に隙間を形成する形で、前記凹部の深さ方向に進退可能に配置され、前記可撓性密閉部材は、前記隙間を閉塞する可撓性隔壁部として構成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体貼り合わせ装置。
  3. 前記第二加圧部材の加圧姿勢の矯正に伴う、前記加圧面法線方向の変化角度範囲を規制する加圧面法線方向規制部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体貼り合せ装置。
  4. 前記第一加圧部材は、前記第二加圧部材との間で前記積層体を挟圧する際に、該挟圧方向の位置が固定とされることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の半導体貼り合わせ装置。
  5. 前記第二加圧部材と前記第一加圧部材とは上下方向に前記積層体を挟圧するものであり、前記第二加圧部材が前記第一加圧部材よりも下側に配置され、当該第二加圧部材の上面に前記積層体が載置されるとともに、前記第一加圧部材は、前記積層体を前記第二加圧部材との間で挟圧する第一位置と、前記第二加圧部材の上方に前記積層体を載置するための空間を生ずる第二位置との間で進退可能とされていることを特徴とする請求項4記載の半導体貼り合わせ装置。
  6. 第一基板に化合物半導体からなる第二基板を重ね合わせた積層体を積層方向に加圧することにより、前記第一基板と前記第二基板とを貼り合せる半導体貼り合わせ装置において、
    前記積層体の第一主表面と当接する第一加圧部材と、前記積層体の第二主表面と当接する第二加圧部材とからなり、それら第一加圧部材と前記第二加圧部材とにより前記積層体を厚さ方向に挟圧するとともに、前記第二加圧部材の加圧面法線方向が可変に構成された1対の加圧部材と、
    前記積層体の第二主表面が第一主表面に対して傾斜している場合に、前記第一加圧部材の加圧面法線方向が前記積層体の第一主表面の法線方向と一致し、かつ、前記第二加圧部材の加圧面法線方向が前記積層体の第二主表面の法線方向と一致するように、前記第二加圧部材の前記積層体に対する加圧姿勢を矯正しつつ加圧駆動する加圧駆動機構と、
    を備え、
    前記第一加圧部材は、前記第二加圧部材との間で前記積層体を挟圧する際に、該挟圧方向の位置が固定とされ、
    前記第二加圧部材と前記第一加圧部材とは上下方向に前記積層体を挟圧するものであり、前記第二加圧部材が前記第一加圧部材よりも下側に配置され、当該第二加圧部材の上面に前記積層体が載置されるとともに、前記第一加圧部材は、前記積層体を前記第二加圧部材との間で挟圧する第一位置と、前記第二加圧部材の上方に前記積層体を載置するための空間を生ずる第二位置との間で進退可能とされていることを特徴とする半導体貼り合わせ装置。
  7. 前記第二位置は前記第一位置よりも上方に設定され、
    前記積層体の加圧時において前記第一加圧部材に付加される加圧力を前記第二位置側からバックアップするとともに、当該バックアップを行なうバックアップ位置と、加圧解除時においては前記第一加圧部材が前記第二位置へ退避することを妨げない退避位置との間で移動可能に設けられたバックアップ部材を有する請求項5又は請求項6に記載の半導体貼り合せ装置。
  8. 前記積層体を加熱する加熱機構を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の半導体貼り合せ装置。
  9. 前記第一加圧部材及び前記第二加圧部材の少なくともいずれかが、前記加熱機構をなすヒータが内蔵されたヒータ内蔵加圧部材とされていることを特徴とする請求項8に記載の半導体貼り合せ装置。
  10. 前記ヒータ内蔵加圧部材は金属本体を有し、前記ヒータは該金属本体に埋設されてなることを特徴とする請求項9記載の半導体貼り合せ装置。
  11. 前記金属本体はアルミニウム又はその合金からなることを特徴とする請求項10記載の半導体貼り合せ装置。
  12. 前記第一加圧部材及び前記第二加圧部材の双方が前記ヒータ内蔵加圧部材とされてなることを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載の半導体貼り合せ装置。
JP2003341978A 2003-09-30 2003-09-30 半導体貼り合わせ装置 Expired - Fee Related JP4549648B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003341978A JP4549648B2 (ja) 2003-09-30 2003-09-30 半導体貼り合わせ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003341978A JP4549648B2 (ja) 2003-09-30 2003-09-30 半導体貼り合わせ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005109219A JP2005109219A (ja) 2005-04-21
JP4549648B2 true JP4549648B2 (ja) 2010-09-22

Family

ID=34536406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003341978A Expired - Fee Related JP4549648B2 (ja) 2003-09-30 2003-09-30 半導体貼り合わせ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4549648B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4679890B2 (ja) * 2004-11-29 2011-05-11 東京応化工業株式会社 サポートプレートの貼り付け装置
EP1939926B1 (en) * 2005-10-12 2012-03-21 Murata Manufacturing Co. Ltd. Bonding apparatus
JP5458485B2 (ja) * 2007-09-25 2014-04-02 三洋電機株式会社 太陽電池セルの製造方法及び太陽電池モジュールの製造方法
JPWO2011036900A1 (ja) * 2009-09-28 2013-02-14 株式会社ニコン 加圧モジュール、加圧装置、基板貼り合せ装置、基板貼り合せ方法および貼り合せ基板
US8425715B2 (en) * 2010-04-12 2013-04-23 Suss Microtec Lithography, Gmbh Apparatus for high throughput wafer bonding
JP2012054416A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Nikon Corp 押圧装置、貼り合わせ装置、貼り合わせ方法、及び、積層半導体装置の製造方法
JP5091296B2 (ja) * 2010-10-18 2012-12-05 東京エレクトロン株式会社 接合装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06126835A (ja) * 1992-09-04 1994-05-10 Fujitsu Ltd 基板の接着装置
JPH06151265A (ja) * 1992-11-12 1994-05-31 Nec Corp 試料の接着方法及び真空ホットプレス装置
JP2002357838A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Hitachi Industries Co Ltd 基板貼り合わせ方法及びその装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06126835A (ja) * 1992-09-04 1994-05-10 Fujitsu Ltd 基板の接着装置
JPH06151265A (ja) * 1992-11-12 1994-05-31 Nec Corp 試料の接着方法及び真空ホットプレス装置
JP2002357838A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Hitachi Industries Co Ltd 基板貼り合わせ方法及びその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005109219A (ja) 2005-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5412731B2 (ja) 加熱加圧システム及び冷却装置
JP4549648B2 (ja) 半導体貼り合わせ装置
KR20120109963A (ko) 접합장치 및 접합방법
JP6422447B2 (ja) 樹脂モールド金型および樹脂モールド方法
KR102052115B1 (ko) 본딩헤드
JP5500927B2 (ja) 発光装置の製造方法
KR20130087505A (ko) 스퍼터링 타겟의 구성 요소들을 접합하기 위한 방법, 스퍼터링 타겟 구성 요소의 접합된 조립체 및 이들의 사용 방법
US20200176414A1 (en) Joint device and control method for joint device
JP5299837B2 (ja) 支持装置、加熱加圧装置及び加熱加圧方法
ES2280066T3 (es) Forro de freno para vehiculos sobre carriles y no guiados por carriles.
JP5090622B2 (ja) 冷却エレメントを備えた半導体装置
KR20200003818A (ko) 성형 프로세스에 기반한 반도체 패키징 방법 및 반도체 장치
JP4850172B2 (ja) 半導体レーザ装置の実装方法
JP2005109208A (ja) 発光素子の製造方法
JP4087594B2 (ja) 半導体レーザ装置の実装方法
KR100646942B1 (ko) 기판 냉각 척 플레이트 조립체
TWI747669B (zh) 加壓裝置及加壓方法
JP5965559B1 (ja) 部品接合装置
TWI737380B (zh) 樹脂塑封模具
JP4563426B2 (ja) 樹脂モールド金型
JP7076630B2 (ja) 半導体レーザ装置製造方法
JP2005109207A (ja) 発光素子の製造方法及び発光素子
US20150292689A1 (en) Light source assembly and method for manufacturing the same
JP5659427B2 (ja) 平行昇降機構および半導体製造装置
JP5938132B1 (ja) 部品接合装置及び部品接合システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100624

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4549648

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees