JP4547588B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置に関し、例えばノートブック型パーソナルコンピュータに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来パーソナルコンピュータにおいて、マザーボードやハードディスクドライブを内蔵した偏平板状の本体に、液晶表示パネル等の薄型表示手段を有する表示部を回動自在に設けたノートブック型コンピュータ(以下、これをノートパソコンと呼ぶ)がある。
【0003】
かかる構成のノートパソコンにおいては、その使用時において、表示部を本体に対して展開することにより、当該本体の上面に設けられたキーボードを使用可能な状態にすると共に、表示手段をユーザに対して対向させて視認可能な状態とし、その携行時において、表示部を本体に対して閉じることにより、本体と表示部とを一体化してノートパソコン1全体の形状を小型化し、携行性を向上し得るようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる構成のノートパソコンにおいては、その筐体の材質として、一般にABS等の合成樹脂やマグネシウム等の金属材が用いられている。
【0005】
ところが合成樹脂製の筐体を用いたノートパソコンにおいては、合成樹脂の剛性が比較的低いため、筐体全体の強度を確保するために筐体デザインの自由度(例えば開口部の形状や面積、筐体の薄型化等)に制約が生じるという問題があった。
【0006】
また、金属製の筐体を用いたノートパソコンにおいては、金属材の加工は合成樹脂の加工に比べて難しいことから、筐体デザインの自由度に制約が生じるという問題があった。
【0007】
また、金属製の筐体を用いたノートパソコンにおいては、その外観品位を確保するため筐体表面に塗装処理を行う必要があり、このため筐体の製造工程が煩雑になるという問題があった。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な構成で、高い機械的強度を有する情報処理装置を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、情報処理装置の筐体を上側半体及び下側半体によって構成する本体ケースと、本体ケースの内部に収納され、情報処理装置を構成する電子部品の少なくとも一部を収納する箱状の収納部を有する内部シャーシと、内部シャーシに対して所定角度範囲内で回動自在に取付けられたハンドルと、を具え、内部シャーシに対して直接取付けられたハンドルを回動することにより当該ハンドルの1部を本体ケースに収納するハンドル収納溝を設けると共に、本体ケースの当該ハンドル収納溝に収納した状態において、ハンドルの把持部が本体ケースから突出することにより筐体のチルトスタンドとして機能するようにした。
【0010】
この結果本体ケース及びハンドルを直接内部シャーシに取付けたので、情報処理装置本体の機械的強度を内部シャーシで負担することができ、本体ケースに機械的強度を負担させる必要がなくなり、筐体デザインの自由度を確保しつつ、簡易な構成で高い機械的強度を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面について本発明の一実施の形態を詳述する。
【0012】
図1において、1は全体として本発明を適用したノートブック型パーソナルコンピュータ(以下、これをノートパソコンと呼ぶ)を示し、本体2と、当該本体2の上面後端に当該本体2に対して開閉自在に設けられた表示部3とで構成されている。
【0013】
本体2には、その上面に各種文字や記号及び数字等を入力するための複数の操作キーからなるキーボード4、2つのスピーカ5、マウスカーソルの移動に用いられるタッチパッド6、通常のマウスにおける左ボタン及び右ボタンに相当する左クリックボタン7及び右クリックボタン8、及び押しボタン式の電源スイッチ9が設けられている。
【0014】
また、本体2の右側面には着脱式のバッテリパックBPが挿着されていると共に、本体2の左側面には、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory )ドライブCDDが設けられている。
【0015】
さらに、本体2の上面前端におけるタッチパッド6の右隣近傍には収納式のツメ10が設けられると共に、当該ツメ10に対応する表示部3の所定位置にはツメ孔11が設けられている。
【0016】
そしてノートパソコン1においては、表示部3を本体2に対して閉じた状態で、本体2の前側面に設けられたスライドレバー12を矢印L方向にスライド操作することにより、収納されていたツメ10を起立してツメ孔11に係合させ、これにより本体2と表示部3とを確実に係止し、その携行時等において表示部3が不意に開いてしまうことを防止するようになされている。
【0017】
またノートパソコン1においては、スライドレバー12を矢印R方向にスライド操作することにより、起立されていたツメ10を収納してツメ孔11との係止を解除し、表示部3を本体2に対して開き得るようになされている。
【0018】
一方、表示部3には、その正面にTFT−LCD(Thin Film Transistor-Liquid Cryctal Display) でなる液晶表示パネルを用いた液晶ディスプレイ15が設けられている。
【0019】
また、表示部3における本体2との接続部分であるヒンジ部16を除いた周縁部には、例えばABS等の合成樹脂を屈曲した丸パイプ状に成形してなる周縁保護材17が周設されている。
【0020】
図2に示すように周縁保護材17は、その外周が本体2の周縁部よりも外方に張り出すようになされており、表示部3を本体2に対して閉じた状態(例えばノートパソコン1の携行時)において、周縁方向から加えられる衝撃を受け止めることにより、ハードディスクドライブ等の精密デバイスを内蔵した本体2を衝撃から保護するようになされている。
【0021】
また、周縁保護材17はその全長に渡って内部が中空に成形されており、その重量を軽減すると共に、受け止めた衝撃に応じて適度に変形し衝撃を吸収するようになされている。
【0022】
ここで、一般に周縁保護材17のような屈曲したパイプ状部材を製造する場合、図3(A)に示すように比較的簡単な形状に分割された複数のパイプ部材50A〜50Cを接合して構成したり、あるいは図3(B)に示すように上下に分割されたU字断面の半体部材51A、51Bを接合して構成することが考えられる。
【0023】
しかし、これらの製造方法においてはいずれも各部材を接着或いは溶着等の方法で接合する必要があり、これにより接合部の強度や外観品位が低下すると共に製造工程が煩雑になるという問題がある。
【0024】
これに対して本願発明のノートパソコン1においては、ガスアシスト成形法と呼ばれる中空成形法を用いて周縁保護材17を射出成形することにより、当該周縁保護材17を分割することなく一体かつ中空に成形することができ、これにより周縁保護材17の強度及び外観品位を向上し得るようになされている。
【0025】
ちなみに図4はガスアシスト成形法の原理を示し、金型52のキャビティ53内に当該キャビティ53の容積よりも少ない量の溶融樹脂54を射出ノズル55から充填した後(図4(A))、窒素ガス等の不活性ガスを注入することにより成型品56の内部に中空部57を形成するものである(図4(B))。
【0026】
かくしてノートパソコン1においては、ガスアシスト成形法を用いて中空かつ一体に成形された周縁保護材17を、本体2の外周よりも張り出すようにして表示部3に周設したことにより、周縁方向からの衝撃を当該周縁保護材17で確実に吸収して本体2及び表示部3を保護する。
【0027】
ここで、周縁保護材17は表示部3のみに設けられていることから、周縁保護材17に周縁方向から加えられた衝撃は、表示部3を本体2に対して横ずれさせる横ずれ力として作用する。
【0028】
そして、かかる横ずれ力は表示部3と本体2との接続部分であるヒンジ部16に集中して作用し、これにより当該ヒンジ部16が破損する恐れがある。
【0029】
このため本願発明のノートパソコン1においては、図1に示すように、本体2の上面におけるツメ10の近傍に棒状の横ずれ防止シャフト13を垂設すると共に、当該横ずれ防止シャフト13に対応する表示部3の所定位置にシャフト孔14を設け、表示部3を本体2に対して閉じた状態でシャフト孔14に横ずれ防止シャフト13を嵌合させ、当該横ずれ防止シャフト13によって表示部3の横ずれを防止し、衝撃によるヒンジ部16の破損を防ぐようになされている。
【0030】
この横ずれ防止シャフト13は本体2の上面前端に設けられており、本体2の上面後端に設けられているヒンジ部16に対して可能な限り離開して設けられていることから、周縁保護材17に周縁方向から加えられた衝撃を横ずれ防止シャフト13とヒンジ部16とで分散して受け止め、これによりヒンジ部16の破損を確実に防ぐことができる。
【0031】
またノートパソコン1においては、スライドレバー12のスライド操作に応じたツメ10の収納及び起立に伴って、横ずれ防止シャフト13を収納及び伸長するようになされている。
【0032】
図5は、スライドレバー12、ツメ10及び横ずれ防止シャフト13からなるラッチ部18の詳細な構造を示し、スライドレバー12には円弧状のガイド溝12Aが設けられており、スライドレバー12のスライド操作に応じてツメ10に設けられたガイドピン10Aがガイド溝12A内を摺動しつつ押動され、これによりツメ10が回動軸10Bを中心に回動する。
【0033】
また、スライドレバー12には直線状のガイド溝12Bが設けられており、スライドレバー12のスライド操作に応じて横ずれ防止シャフト13に設けられたガイドピン13Aがガイド溝12B内を摺動しつつ押動され、これにより横ずれ防止シャフト13が本体2の上下方向に往復する。
【0034】
図5(A)はスライドレバー12が矢印R方向の移動限界位置にある状態を示し、ガイドピン10Aはガイド溝12Aによって矢印R方向に押動され、これによりツメ10は反時計回りに回動して本体2の内部に収納される。また、ガイドピン13Aはガイド溝12Bによって本体2の下方向に押動され、これにより横ずれ防止シャフト13は本体2の下方向に移動して当該本体2の内部に収納される。
【0035】
そして、スライドレバー12が矢印L方向に移動されると、図5(B)に示すように、ガイドピン10Aはガイド溝12Aによって矢印L方向に押動されていき、これによりツメ10は時計回りに回動して起立していく。また、ガイドピン13Aはガイド溝12Bによって本体2の上方向に押動されていき、これにより横ずれ防止シャフト13は本体2の上方向に移動して伸長していく。
【0036】
図5(C)はスライドレバー12が矢印L方向の移動限界位置にある状態を示し、ガイドピン10Aはガイド溝12Aによって矢印L方向に押動され、これによりツメ10は完全に起立してツメ10の先端部10Cが表示部3のツメ孔11と噛み合い、かくして本体2と表示部3とがツメ10によって締結される。また、ガイドピン13Aはガイド溝12Bによって本体2の上方向に押動され、これにより横ずれ防止シャフト13は上方向に移動して完全に伸長し、表示部3のシャフト孔14に嵌合する。
【0037】
かくしてノートパソコン1においては、その使用時においてツメ10及び横ずれ防止シャフト13を本体2の内部に収納し、ツメ10及び横ずれ防止シャフト13がキーボード操作の妨げにならないようになされている。
【0038】
一方図6に示すように、ノートパソコン1の背面1Aには、USB(Universal Serial Bus)やLAN(Local Area Network)等の各種コネクタが配設された入出力ポート部20が設けられていると共に、当該背面1Aにおけるヒンジ部16には、略弓型の円柱状部材でなるハンドル21が、本体2に対して所定角度範囲内で回動自在に設けられている。ここで、表示部3の回動軸及びハンドル21の回動軸は同一軸線上に設けられていると共に、周縁保護材17の外径とハンドル21の外径とは同一になされており、全体として周縁保護材17とハンドル21とが連続した外形を有している。
【0039】
そしてハンドル21においては、図7(A)及び図8(A)に示すように、本体2に対して平行に起立させることにより、把持部21Aを背面1Aから離開させノートパソコン1を携行する際の把持手段として使用し得るようになされている(この回動位置を携行位置P1と呼ぶ)。
【0040】
またハンドル21においては、図7(B)及び図8(B)に示すように、下方に回動して折り畳むことにより、ノートパソコン1の奥行き方向の寸法を小型化し、さらに図9に示すように、把持部21Aを本体2の下面側に位置させ、これによりノートパソコン1を机等に載置した状態で本体2を傾斜させてキーボード4の操作性を向上するためのチルトスタンドとして使用し得るようになされている(この回動位置をチルトスタンド位置P2と呼ぶ)。
【0041】
ここで本体2においては、図10に示すように、ハンドル21の垂直部21Bに対応する位置にハンドル収納溝22が設けられており、チルトスタンド位置P2において垂直部21Bがハンドル収納溝22に収納され、これによりハンドル21がノートパソコン1の背面1Aから突出しないようになされている。
【0042】
かくしてノートパソコン1は、その携行時においてハンドル21を携行位置P1に起立させることにより、把持部21Aを背面1Aから十分に離開させて当該ハンドル21の把持性を向上し、また、その使用時においてハンドル21をチルトスタンド位置P2に折り畳むことにより、ハンドル21の垂直部21Bをハンドル収納溝22に収納してノートパソコン1の奥行き方向の寸法を小型化すると共に、本体2を傾斜させてキーボード4の操作性を向上し得るようになされている。
【0043】
ここで、図9においてハンドル21をチルトスタンド位置P2に回動した場合における本体2の傾斜角度をαとすると、ハンドル21の回動角度範囲は、本体2と平行な状態(すなわち携行位置P1)から、90°+β(ここでβ>α)の範囲に設定されており、このためハンドル21はチルトスタンド位置P2において載置面Aに対して鈍角(90°+β−α)をなす。
【0044】
これによりハンドル21は、ノートパソコン1の自重によって矢印F方向への力を受けて安定し、かくしてノートパソコン1においては、外力によってハンドル31がチルトスタンド位置から不意に回動することを防止し得るようになされている。
【0045】
また、ノートパソコン1においてはハンドル21が入出力ポート部20の上方に設けられているため、ハンドル21が携行位置P1にある状態で入出力ポート部20に入出力ケーブル23を接続し(図11(A))、その後当該ハンドル21をチルトスタンド位置P2に回動させようとすると、ハンドル21と入出力ケーブル23とが接触し、ハンドル21をチルトスタンド位置P2へ回動し得ないばかりか、入出力ポート部20や入出力ケーブル23を破損してしまう恐れがあるという問題がある(図11(B))。
【0046】
このためノートパソコン1においては、当該ノートパソコン1を略水平に位置された状態でハンドル21がその自重によって自然に下方へ回動するようにハンドル21の回動抵抗が設定されており、これによりノートパソコン1をテーブル等に載置する際にハンドル21がチルトスタンド位置P2近傍まで自動的に回動し、かくしてハンドル21と入出力ケーブル23との干渉を未然に防止し得るようになされている。
【0047】
次に、本体2の内部構造について説明する。
【0048】
図12に示すように、ノートパソコン1の本体2においては、当該本体2の外壁を構成する本体ケース30の内部に、マグネシウムのダイキャスト成型品でなる内部シャーシ31が収納されている。
【0049】
本体ケース30は、ポリカーボネート樹脂の射出成型品でなる上側半体30A及び下側半体30Bから構成される。この上側半体30A及び下側半体30Bは、それぞれに複数個設けられたネジ孔に挿通した取付ネジを内部シャーシ31に設けられた雌ネジに螺止することにより内部シャーシ31に取り付けられる。このためこの本体ケース30においては、その取り付けのためのインサートナット(埋め込み式のナット)が不要になり、これにより当該本体ケース30の構造を簡易化し得ると共に、リサイクルを容易に行い得るようになされている。
【0050】
内部シャーシ31は、CD−ROMドライブCDD及びバッテリパックBPをそれぞれ収納する箱状の収納部32及び33を有している。
【0051】
収納部32及び33は、それぞれ複数の平面32A〜32C及び33A〜33Cから構成されており、このため内部シャーシ31は全体として複数の平面を立体的に組み合わせて構成された立体構造を備え、これにより曲げやねじりに対して高い剛性を有している。
【0052】
内部シャーシ31の前側面にはラッチ部18が取り付けられていると共に、内部シャーシ31の上面後端には2つのハンドル基部21Cを介してハンドル21が回動自在に取り付けられ、さらに当該ハンドル基部21Cの外側には、表示部3(図示せず)を回動自在に保持する2つの表示部ヒンジ16Aが取り付けられている。
【0053】
また、内部シャーシ31の下面には、CPU(Central Processing Unit )やハードディスクドライブ、各種コネクタ等を配設した回路基板34が取り付けられている。
【0054】
ここでノートパソコン1においては、高い剛性を有する内部シャーシ31に対して表示部3、ラッチ部18、ハンドル21が直接取り付けられ、当該内部シャーシ31が本体2の機械的強度を負担するようになされている。このためノートパソコン1においては本体ケース30に機械的強度を負担させる必要が無く、これにより本体ケース30のデザインの自由度が増えると共に、本体ケース30に大きな開口部を設けることができる。
【0055】
すなわち本体ケース30の下側半体30Bには、回路基板34の輪郭とほぼ全同一形状の開口部35が設けられており、当該開口部35にアクセス蓋36がはめ込まれて取り付けられることにより、下側半体30B及びアクセス蓋36が一体となって本体2の外壁を構成するようになされている。
【0056】
そしてノートパソコン1においては、アクセス蓋36を取り外すだけで回路基板32の一面のほぼ全体が露出し、当該回路基板32に取り付けられているCPUやハードディスクドライブを容易に交換することができる。
【0057】
またノートパソコン1においては、CPU等が発生する熱を内部シャーシ31に伝熱して当該内部シャーシ31全体に分散させ、本体ケース30の特定部位が高温になることを防止するようになされている。
【0058】
以上の構成において、このノートパソコン1では、マグネシウムのダイキャスト成型品でなる内部シャーシ31に、本体2の外壁を構成する合成樹脂の射出成型品でなる本体ケース30の上側半体30A及び下側半体30Bを取り付けるようにした。
【0059】
これによりこのノートパソコン1では、本体ケース30に機械的強度を負担させる必要が無くなり、本体ケース30のデザインの自由度が増えると共に、本体ケース30に大きな開口部を設けることができる。さらに、このノートパソコン1では、本体2に加えられた衝撃は本体ケース30を介して内部シャーシ31に間接的に伝わるため、内部シャーシ31にかかる衝撃を緩衝することができ、これにより回路基板32、CD−ROMドライブCDD、バッテリパックBPを保護することができる。
【0060】
また、このノートパソコン1では、内部シャーシ31に対して表示部3、ラッチ部18及びハンドル21を直接取り付けるようにした。
【0061】
ここで内部シャーシ31は、箱状の収納部32及び33を有していることから、全体として複数の平面を立体的に組み合わせて構成された立体構造を備え、曲げやねじりに対して高い剛性を有している。
【0062】
従ってこのノートパソコン1では、内部シャーシ31にハンドル21が直接取り付けられていることから、その携行時においてハンドル21を把持して吊下するに十分な強度を持つことができる。
【0063】
またこのノートパソコン1では、内部シャーシ31に表示部3及びラッチ部18が直接取り付けられていることから、表示部3に周設された周縁保護材17に衝撃を受けたとしても、当該衝撃によるヒンジ部16の損傷を防ぐことができる。
【0064】
以上の構成によれば、曲げやねじりに対して高い剛性を有する内部シャーシ31に本体2の外壁を構成する本体ケース30の上側半体30A及び下側半体30Bを取り付けるようにすると共に、当該内部シャーシ31に表示部3やハンドル21を直接取り付けるようにしたことにより、全体としてノートパソコン1の強度を高めることができる。
【0065】
なお上述の実施の形態においては、本体と表示部とが開閉自在に連結されたノートパソコンに本発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば本体に液晶ディスプレイ等の表示手段が一体に組み込まれたPDA(Personal Data Assitant)等、他の種々の情報処理装置に本発明を適用しても良い。
【0066】
また上述の実施の形態においては、内部シャーシ31の材質としてマグネシウムを用いた場合に付いて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば金属板のプレス成型品や、あるいは炭素繊維強化樹脂の成形品等、ノートパソコン1の機械的強度を負担し得るような様々な材質を内部シャーシ31に適用しても良い。
【0067】
また上述の実施の形態においては、本体ケース30の材質としてポリカーボネート樹脂を用いた場合に付いて述べたが、本発明はこれに限らず、例えばABS樹脂や金属板等、他の様々な材質を本体ケース30に適用しても良い。
【0068】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、情報処理装置の筐体を上側半体及び下側半体によって構成する本体ケースと、本体ケースの内部に収納され、情報処理装置を構成する電子部品の少なくとも一部を収納する箱状の収納部を有する内部シャーシと、内部シャーシに対して所定角度範囲内で回動自在に取付けられたハンドルと、を具え、内部シャーシに対して直接取付けられたハンドルを回動することにより当該ハンドルの1部を本体ケースに収納するハンドル収納溝を設けると共に、本体ケースの当該ハンドル収納溝に収納した状態において、ハンドルの把持部が本体ケースから突出することにより筐体のチルトスタンドとして機能するようにしたことにより、情報処理装置本体の機械的強度を高い剛性を有する内部シャーシで負担することができるので、内部シャーシに取付けられた筐体及びハンドルの強度も高められ、情報処理装置全体としてまた携行時においてハンドルを把持して吊下するのに十分な強度をもち、チルトスタンドとしての強度を高めることができ、かくして筐体デザインの自由度を確保しつつ、簡易な構成で高い機械的強度が得られる情報処理装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるノートパソコンの一実施の形態を示す略線的斜視図である。
【図2】周縁保護材と本体の関係を示す略線図である。
【図3】パイプ状部材の製造方法の例を示す略線的斜視図である。
【図4】ガスアシスト成形法の原理を示す略線図である。
【図5】ラッチ部の構造を示す略線図である。
【図6】ノートパソコンの背面の構成を示す略線的斜視図である。
【図7】ハンドルの回動状態を示す略線的斜視図である。
【図8】ハンドルの回動状態を示す略線的斜視図である。
【図9】ハンドルの回動角度を示す略線図である。
【図10】ハンドル収納溝を示す略線的斜視図である。
【図11】ハンドルと入出力ケーブルの干渉状態を示す略線図である。
【図12】本体の内部構造を示す略線的斜視図である。
【符号の説明】
1……ノートパソコン、2……本体、3……表示部、4……キーボード、5……スピーカ、6……タッチパッド、10……ツメ、11……ツメ孔、12……スライドレバー、13……横ずれ防止シャフト、14……シャフト孔、15……液晶ディスプレイ、16……ヒンジ部、17……周縁保護材、18……ラッチ部、20……入出力ポート部、21……ハンドル、22……ハンドル収納溝、30……本体ケース、31……内部シャーシ、32、33……収納部、34……回路基板、35……開口部、36……アクセス蓋。
Claims (4)
- 情報処理装置の筐体を上側半体及び下側半体によって構成する本体ケースと、
上記本体ケースの内部に収納され、上記情報処理装置を構成する電子部品の少なくとも一部を収納する箱状の収納部を有する内部シャーシと、
上記内部シャーシに対して所定角度範囲内で回動自在に取付けられたハンドルと、
を具え、
上記内部シャーシに対して直接取付けられた上記ハンドルを回動することにより当該ハンドルの1部を上記本体ケースに収納するハンドル収納溝を設けると共に、上記本体ケースの当該ハンドル収納溝に収納した状態において、上記ハンドルの把持部が上記本体ケースから突出することにより上記筐体のチルトスタンドとして機能する
情報処理装置。 - 上記本体ケースに平行なハンドル携行位置から上記ハンドル収納溝に収納した状態位置までの上記ハンドルの回動角度を、(90°+A)の範囲に設定する(ただし、A>載置面と本体ケースの平行面との傾斜角度B)
請求項1に記載の情報処理装置。 - 上記本体ケースを載置面に対し水平方向に傾斜させる状態にしたときに、上記ハンドルが自重によりチルトスタンド位置近傍まで下方向へ回動するように上記ハンドルの回動抵抗を設定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 上記内部シャーシに設けられている雌ねじに対し所定の雄ねじを用いることにより、上記上側半体及び上記下側半体を当該内部シャーシに直接取付ける構造を有する
請求項1に記載の情報処理装置。
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