JP4547262B2 - 交換カッティングプレートを備えた穿孔工具およびこの種の穿孔工具用交換カッティングプレート - Google Patents

交換カッティングプレートを備えた穿孔工具およびこの種の穿孔工具用交換カッティングプレート Download PDF

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Description

本発明は、穿孔工具軸線のまわりに回転可能な本体と、本体の先端領域に配置される2つのプレート着座部と、プレート着座部に交換可能に取り付けられ、中央プレート隅角部にて穿孔工具軸線を挟んで互いに対向して中央間隙を形成している交換カッティングプレートとを備え、交換カッティングプレートが、半径方向外側のマージンから中央プレート隅角部まで達している主切れ刃と、主切れ刃の領域で接合して切削くさびを形成しているそれぞれ1つのすくい面と逃げ面とを有し、交換カッティングプレートの主切れ刃が中央切れ刃部分の領域で、有利には屈曲した中央切れ刃部分の領域で補完されて、中央間隙により中断された横切れ刃を形成している穿孔工具に関するものである。さらに本発明は、この種の穿孔工具に使用するための交換カッティングプレートにも関わる。
この種の穿孔工具は複刃のむくドリルとして使用され、スパイラルドリルと同様の構成であるが、交換可能なカッティングプレートを備えている。端面側のドリル先端にねじ込まれる交換カッティングプレートはその主切れ刃の領域に、ドリルを穴内で心合わせさせる用を成す先端角を有している(特許文献1)。カッティングプレートはドリル軸線を越えるようにして切削をせず、前記領域で互いに間隔を有して中央間隙を形成しているので、そこには穿孔工程時に節或いは錘状部が発生する。節或いは錘状部は破砕されない。中央間隙における前記間隔は、発生する錘状部が十分に小さくて穿孔工程時に破砕されるように設定される。穿孔工程時に生じる圧力を支障なく吸収することができるようにするため、中央切れ刃部分は切れ刃延在態様に関し面取りされている。しかしながら、この種の穿孔工具を作動させたところ、このように構成された保護面取り部は、この個所で交換カッティングプレートが破損する危険を防止するには十分でないことが明らかになった。さらに、穿孔工程時におけるこの公知のドリルの案内は望ましいものでない。
ドイツ連邦共和国特許公開第10030297号公報
本発明の課題は、冒頭で述べた種類の公知の穿孔工具と交換カッティングプレートとを改善して、交換カッティングプレート中央領域での破損の危険を少なくし、且つ工具の良好な案内を保証することである。
この課題を解決するため、請求項1,2,37,45に記載の構成が提案される。本発明の有利な他の構成は従属項から明らかである。
本発明による解決手段の特徴は、交換カッティングプレートが、その逃げ面に、中央切れ刃部分の領域を起点とする頂線から中央プレート隅角部まで延びている傾斜した誘導傾斜部を有していること、逃げ面が半径方向外側の領域で送り方向にて正に傾斜して矢状に補完され、且つ誘導傾斜部の領域で送り方向にて負に傾斜して中央間隙のほうへ漏斗状に補完されていることにある。カッティングプレートに設けた中央傾斜部は、穿孔工具先端に逆W字状の形状を与え、これにより中央傾斜部の領域での切屑の締め付けが減少するとともに、切屑破断時に発生する圧力が中央領域の広い面積にわたって分散するという効果がある。したがって、中央プレート領域での破損の危険が効果的に防止される。
以下の説明は、主に、交換カッティングプレートの貫通穴が逃げ面と該逃げ面とは逆の側の取付け面とを貫通しているような竪型の交換カッティングプレートに関わる。しかし、基本的には、本発明は交換カッティングプレートを横置きにした穿孔工具にも適用可能であり、すなわち固定用の貫通穴が逃げ面ではなく、すくい面と該すくい面とは逆の側の取付け面とを貫通しているような前記横置き型の穿孔工具にも適用可能である。
中央傾斜部は、中央領域で発生する残り切屑を中央間隙の方向へ案内させる機能を有している。また、中央プレート隅角部の領域に設けた自由空隙とプレート着座部に対し軸線方向後方にずれるように本体に設けた凹状輪郭部とは切屑の排出を改善させる。本体に設けた凹状輪郭部は、さらに、穿孔工程時に穿孔工具中核部に作用する拡開力のノッチ効果を減少させる用を成している。
主切れ刃の中央切れ刃部分に属しているすくい面部分と半径方向外側の切れ刃部分に属しているすくい面部分とが移行領域において70゜よりも小さな、有利には20゜ないし40゜の横切れ刃角を成しているのが有利である。交換カッティングプレートが本体に正確に対称に配置されていると、半径方向の力が補償された対称的な作動態様が得られる。これにより穿孔工具は、穿孔工程時における両カッティングプレートに対する位置に関し不特定である。切削工程時に半径方向の力がわずかに異なれば、穿孔工具を1つの方向または他の方向へ押しやるのに十分である。前記不特定性は、穿孔工具が半径方向において前記1つの方向または他の方向へ押しやられることに起因する公差を発生させる。それ故この種の構成では、穴の筒状性が常に保証されているとは限らない。
正確な穴は、プレート配置構成にある程度の非対称性を導入することにより両交換カッティングプレートの一方に加工優先性を生じさせる場合に得られる。これはたとえば、両交換カッティングプレートの主切れ刃の互いに対応している部分が互いに180゜とは異なる角度を成していることによって達成できる。わずかなずれがあれば(たとえば0゜と4゜との間のずれ)、十分な優先方向が得られ、しかも磨耗の過度な不均一性が生じないことが明らかになった。角度のずれは押しのけ作用を生じさせる公差よりも幾分大きければ十分である。この場合、切れ刃が先行するプレートは優先的に案内機能を受け持ち、他方後行するプレートはこれに追従する。プレート優先性は、両交換カッティングプレートが軸線方向にずれていることによっても制御することができる。軸線方向に優先するプレートは幾分厚い切屑を発生させる。このため最適な軸線方向のずれは1/100mm、有利には0.005mmないし0.05mmである。両プレート間の優先性を正確に設定すると、非優先プレートの、半径方向外側にある案内面取り部を介して、穴壁での確実な半径方向案内が得られる。
本発明の有利な他の構成によれば、貫通穴を含んでいる半径方向外側の逃げ面部分と中央の誘導傾斜部とは頂線の領域で170゜以下の頂角、有利には120゜ないし160゜の頂角を成している。
本発明の有利な他の構成によれば、頂線は中央切れ刃部分内側の位置を起点として反対側のプレートエッジへ延び、中央切れ刃部分と反対側のプレートエッジとは中央プレート隅角部で交差している。その結果中央の誘導面は、頂線と中央切れ刃部分の一部分とプレートエッジの一部分とにより画成される三角形の輪郭を有している。この場合、三角形の輪郭を有している中央の誘導面の、頂線とプレート隅角部との間で測った高さが、中央間隙の幅の複数倍、有利には5倍ないし20倍であるのが有利である。中央間隙の幅は処理対象である工作物の靭性に応じており、0.3mm以下であるのが合目的である。
穿孔工程時に交換カッティングプレートの領域での冷却と切屑の排出とを改善するため、本発明の択一的な、または有利な構成によれば、交換カッティングプレートはそのすくい面とは逆の側の当接面とその取付け面とによりプレート着座部の補完的な着座面に当接し、当接面は、プレート着座部の隣接している着座面とともに管路状の自由空間を形成しているそれぞれ1つの取付け面取り部を介して、取付け面に移行し、管路状の自由空間の領域において、本体内に配置され冷却潤滑剤で付勢可能な冷却管路が各プレート着座部に開口している。この場合、管路状の自由空間が中央間隙のほうへ開口しているとともに、半径方向外側のマージンのほうへも開口しているのが合目的である。冷却管路を通じて誘導される冷却潤滑剤は外側の案内面取り部において冷却に寄与し、他方内側の中央間隙の方向では、そこに生じる屈曲切屑を切屑管路へ搬出させる用を成す。
交換カッティングプレートのすくい面とは逆の側の当接面と取付け面取り部とは面取りしたプレート隅角部を介して互いに移行しているのが有利であり、この場合冷却管路は面取りしたプレート隅角部の付近で開口部を介してプレート着座部に開口しているのが有利である。
穿孔工程時に発生する半径方向の力を固定ねじだけで吸収する必要がないようにするため、本発明の他の有利な構成によれば、プレート着座部と交換カッティングプレートとは、半径方向の形状拘束部の生成のため、互いに補完しあって係合している歯部を有している。
穿孔工具の切削特性をさらに改善するため、本発明の有利な構成によれば、交換カッティングプレートは、そのすくい面の領域に、少なくとも主切れ刃の一部分に境を接する切屑成形くぼみを有している。切屑成形くぼみは少なくとも部分的に中央切れ刃部分の領域内に達していることが可能で、場合によっては頂線を越えて、誘導傾斜部に境を接しているすくい面の領域内にして中央プレート隅角部の付近まで達していてもよい。さらに、切屑成形くぼみは外側の副切れ刃まで達していてもよく、場合によってはこれを貫通していてもよい。切屑成形くぼみは凹状の、有利には部分筒状の底面を有しているのが合目的である。主切れ刃と切屑成形くぼみとは主切れ刃に対し実質的に平行に延びている面取り部により互いに分離されているのが有利である。以上説明した切屑成形くぼみは、とりわけ、穿孔工程時に発生する切屑が中央部から引き離されるように変形させる用を成す。
これに関する他の改善は、主切れ刃が互いに間隔をもって配置されているチップブレーカーノッチにより中断されていることによって得ることができる。チップブレーカーノッチは中央切れ刃部分の外側に配置されているのが有利である。しかし基本的には、中央切れ刃部分の領域にチップブレーカーノッチを設けてもよい。
本発明の他の有利な構成によれば、副切れ刃は穿孔工具軸線に対し平行に延在し、または、3゜以下の角度だけ穿孔工具軸線に対し発散するように指向している。
次に、本発明の実施形態を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図面に図示した穿孔工具は両刃のむくドリルとして構成されている。この穿孔工具は工作機械で使用するためのもので、このため平面当接用の連結フランジ10により画成された連結シャンク12を有し、この連結シャンク12により工作機械の主軸(図示せず)に接続させる。連結フランジ10には長尺の本体14が結合されている。本体14は端面側に2つのプレート着座部16を備え、これらのプレート着座部16を起点として切屑搬送溝18が本体14の長さ方向に延びている。プレート着座部16には同一構成の2つの交換カッティングプレート20が配置され、固定ねじ22により本体14に固定されている。
図1ないし図5に記載の直立配置されるカッティングプレート20は、逃げ面24と、該逃げ面24とは逆の側の取付け面26とを有し、逃げ面24と取付け面26とは互いに面平行に指向している。逃げ面24は、切屑搬送溝18の側で、主切れ刃28とこれに接続して切屑搬送溝18に開口しているすくい面30とによって画成されている。主切れ刃28とすくい面30に半径方向外側に接続して、ガイドエッジとしても兼用できるように構成した副切れ刃32とマージン34とが設けられている。副切れ刃32とマージン34とは刃先面取り部35に接続して、プレート厚にわたってドリル軸線36に平行に延びている。両カッティングプレート20のマージン34は穿孔穴内での穿孔工具の案内を補助するためものであり、他方両カッティングプレート20の主切れ刃28の成す鋭角(特に図4から見て取れる)は穿孔穴内でのドリルの心合わせを保証するものである。固定ねじ22を係合させるための固定穴44は逃げ面24と取付け面26との間において交換カッティングプレート20を横方向に貫通している。特に図3bからわかるように、交換カッティングプレート20の主切れ刃28はほぼ30゜の横切れ刃角αだけ屈曲した中央切れ刃部分28’を有している。中央切れ刃部分28’は中央プレート隅角部46まで延びている。中央プレート隅角部46からは、当接面48を画成している当接エッジ50に移行している中央面取り部52が延びている。逃げ面24は誘導傾斜部56を有し、誘導傾斜部56は貫通穴44と内側プレート隅角部46との間の領域に配置される頂線54から内側プレート隅角部まで延び、取付け面26の方向へ傾斜している。貫通穴44を含んでいる半径方向外側の逃げ面部分24と誘導傾斜部56との成す頂角βは本実施形態の場合ほぼ140゜である。この場合頂線54は中央切れ刃部分28’を起点として反対側のプレートエッジ50まで達している。図3bからわかるように、中央の誘導傾斜部56は、頂線54と中央切れ刃部分28’の一部分とプレートエッジ50の一部分とにより画成される三角形の輪郭を有している。さらに、中央プレート隅角部46の領域には、取付け面26側に、本体14のほうへ縁開口している自由空隙58が配置されている。
両交換カッティングプレート20は、組み立て状態で、そのプレート隅角部46の領域において互いに小さな間隔(0.05mmないし0.2mm)を有し、中央間隙60を形成している。この場合、両交換カッティングプレート20の両中央切れ刃部分28’は互いに補完しあって、中央間隙60を中断させる横切れ刃を形成するように互いに付設されている。特に図4aからわかるように、両逃げ面24はその半径方向外側の領域で送り方向に正の先端角γを成し、この先端角γにより穿孔工程時にドリルは穴底で心合わせされる。これに対して両カッティングプレート20の両中央切れ刃部分28’は誘導傾斜部56の領域において送り方向に負であり、中央間隙60のほうへ漏斗状に補完的に傾斜しており、漏斗角δを成している。この漏斗角δも穴底での心合わせに寄与し、切屑発生時に中央部に生じる圧力を比較的広い面にわたって分散させて弱めさせる用を成す。図5bと図5cに認められるように、切屑面30とは逆の側の当接面48,64は面取りしたプレート隅角部66を介して互いに移行し、且つ取付け用面取り部68,69,70を介して取付け面26に移行している。取付け用面取り部68,69,70は隣接しているプレート着座部16の着座面とともに管路状の自由空間80を形成している。自由空間80は半径方向内側で中央間隙60のほうへ開口しているとともに、半径方向外側で外側のマージン34のほうへ開口している(図3bと図4bを参照)。それぞれのプレート着座部16の管路状の自由空間80はそれぞれ1つの開口部82と分岐管路84とを介して本体内の冷却管路86と連通している。冷却管路86は本体の端面側に配置した第2の出口開口部88を有し、且つ穿孔工具の背面領域において冷却潤滑剤で加圧付勢可能である。開口部82を介して管路状の自由空間80内に達する冷却潤滑剤は穿孔工程時に外面側のマージン34で冷却と潤滑の用を成し、他方内面側の中央間隙60では、そこに発生する脆い切屑を切屑管路18内へ搬出させる用を成す。
組み立て状態で実質的に半径方向に指向する当接面64は基本的には段状に形成してもよく、その結果、これに対応して段状に形成されるプレート着座部との半径方向形状拘束部が生じる。これにより、穿孔工程時に発生する半径方向の力から固定ねじ22を解放させることができる。
さらに図4aからわかるように、本体は中央間隙60の領域にしてプレート着座部の間に、該プレート着座部に対し軸線方向後方へずれた位置に凹状輪郭部72を有している。この凹状輪郭部72は、穿孔工程時にこの領域に曲げ力が発生するために、許容し得ないノッチ効果が生じないようにする。
図6ないし図9に記載の実施形態では、カッティングプレート20は、すくい面30とこれとは反対側の取付け面26とを有し、すくい面30と取付け面26とは互いに面平行に指向している。切屑搬送溝18に開口しているすくい面30は、主切れ刃28とこれに接続している逃げ面30とによって画成されている。主切れ刃28とすくい面30に半径方向外側に接続して、ガイドエッジとしても兼用できるように構成した副切れ刃32とマージン34とが設けられている。副切れ刃32とマージン34とは刃先面取り部35に接続して、プレートの一部高さにわたってドリル軸線36に平行に延びている。両カッティングプレート20のマージン34は穿孔穴内での穿孔工具の案内を補助するためものであり、他方両カッティングプレート20の主切れ刃28の成す鋭角は穿孔穴内でのドリルの心合わせを保証するものである。固定ねじ22を係合させるための固定穴44はすくい面30と取付け面26との間において交換カッティングプレート20を横方向に貫通している。特に図8からわかるように、交換カッティングプレート20の主切れ刃28はほぼ30゜の横切れ刃角αだけ屈曲した中央切れ刃部分28’を有している。中央切れ刃部分28’は中央プレート隅角部46まで延びている。逃げ面24は誘導傾斜部56を有し、誘導傾斜部56は頂線54から内側プレート隅角部46まで延び、内側へ傾斜している。半径方向外側の逃げ面24と誘導傾斜部56との成す頂角βは、図示した実施形態の場合ほぼ140゜である。この場合頂線54は中央切れ刃部分28’の内側の位置を起点として後方のプレートエッジ50まで達している。図7bからわかるように、中央の誘導傾斜部56は、頂線54と中央切れ刃部分28’の一部分とプレートエッジ50の一部分とにより画成される三角形の輪郭を有している。さらに、中央プレート隅角部46の領域には、本体14のほうへ縁開口している自由空隙58が配置されている。
両交換カッティングプレート20は、組み立て状態で、そのプレート隅角部46の領域において互いに小さな間隔(0.05mmないし0.2mm)を有し、中央間隙60を形成している。この場合、両交換カッティングプレート20の両中央切れ刃部分28’は互いに補完しあって、中央間隙60を中断させる横切れ刃を形成するように互いに付設されている。特に図9からわかるように、両逃げ面24はその半径方向外側の領域で送り方向に正の先端角を成し、この先端角により穿孔工程時にドリルは穴底で心合わせされる。これに対して両カッティングプレート20の両中央切れ刃部分28’は誘導傾斜部56の領域において送り方向に負であり、中央間隙60のほうへ漏斗状に補完的に傾斜しており、漏斗角を成している。この漏斗角も穴底での心合わせに寄与し、切屑発生時に中央部に生じる圧力を比較的広い面にわたって分散させて弱めさせる用を成す。
図10aないし図10dに図示した実施形態では、交換カッティングプレート20のすくい面30の領域に切屑成形くぼみ90が設けられている。切屑成形くぼみ90は主切れ刃28に直接境を接し、或いは面取り部92を介して主切れ刃28に境を接し、主切れ刃28に対しほぼ平行に延びている。次に、主切れ刃28に対する切屑成形くぼみ90の配置と構成に関し述べる。図10aの実施形態では、切屑成形くぼみ90は横切れ刃28’のすくい面の外側部分30’のなかにわずかに侵入し、且つ副切れ刃32に対し小さな間隔をもつようにすくい面30から出ている。図10bの実施形態の場合には、切屑成形くぼみ90は副切れ刃32を貫通して、すくい面30とすくい面内側部分30’との分離線94の前で終わるようにすくい面30から出ている。図10cの実施形態の場合、切屑成形くぼみ90は実質的に筒状であり、主切れ刃28に対し正確に平行に横切れ刃の外側に延在しており、且つ副切れ刃32とすくい面内側部分30’に対する分離線94とを貫通している。図10dに図示した実施形態では、すくい面30の外側部分を介して且つ中央切れ刃部分28’に沿ってすくい面内側部分30’を介して中央プレート隅角部46付近まで延びる切屑成形くぼみ90が設けられている。図10aないし図10dに図示した実施形態の場合、切屑成形くぼみ90の主要な課題は、切屑がドリル軸線から外側へ排出されるように切屑を穿孔工程時に成形させることである。
この点でさらに改善した実施形態を図11aと図11bに図示する。これらの実施形態では、主切れ刃28の領域に互いに間隔をもって配置される複数個のチップブレーカーノッチ96’,96”が設けられている。チップブレーカーノッチ96’,96”は主切れ刃28を貫通している。チップブレーカーノッチ96’,96”の課題は、穿孔工程時に発生する切屑を穿孔工具の切屑搬送溝を介して容易に搬出できるように切屑を変形させ、破砕することである。
ドリ本体で横置き使用する交換カッティングプレートを示した図9の実施形態の場合、すくい面の領域に同様の切屑成形くぼみ90が図示されている。さらに、この実施形態では取付け面取り部68と70も設けられ、取付け面取り部68と70は隣接しているプレート着座部の着座面と協働して管路状の自由空間80を形成し、自由空間80は本体に設けた冷却管路86と連通している。
以上を総括すると以下のようになる。
本発明は2刃の穿孔工具に関する。穿孔工具は、穿孔工具軸線36のまわりに回転可能な本体14を有し、本体14内には、同一に構成される2つの交換カッティングプレート20を受容するために2つのプレート着座部16が端面側に配置されている。交換カッティングプレート20は、主切れ刃28の領域で接合して切削くさびを形成しているそれぞれ1つのすくい面30と逃げ面24とを有している。交換カッティングプレート20の主切れ刃28は、屈曲した中央切れ刃部分28’の領域で補完されて、中央間隙60により中断された横切れ刃を形成している。本発明の目的は、交換カッティングプレートの中央領域での破損の危険を減少させ、工具の良好な案内を得ることである。このため、本発明によれば、交換カッティングプレート20が、その逃げ面24に、頂線54から中央プレート隅角部46まで延びている傾斜した誘導傾斜部56を有し、この場合逃げ面24が半径方向外側の領域で送り方向にて正に傾斜し、且つ誘導傾斜部56の領域で負に傾斜していることが提案される。
本発明は請求項1,23,41および50に記載した構成に限定されるものではない。本出願人は、審査結果に応じて特許の対象を明細書および図面に開示した1つまたは複数の構成要件あるいは部分的構成要件に限定する用意がある。
竪型交換カッティングプレートを備えた穿孔工具の斜視図である。 図1の部分拡大図である。 図1の穿孔工具の端面図である。 図3aの部分拡大図である。 穿孔工具の拡大端面図である。 穿孔工具の拡大端面図である。 穿孔工具の交換カッティングプレートの斜視図である。 他の方向から見た穿孔工具の交換カッティングプレートの斜視図である。 他の方向から見た穿孔工具の交換カッティングプレートの斜視図である。 横置き型交換カッティングプレートを備えた穿孔工具の斜視図である。 図6の穿孔工具の先端領域の部分拡大図である。 図6の穿孔工具の先端領域の部分拡大図である。 図6の穿孔工具の端面図である。 図6の穿孔工具の交換カッティングプレートの端面図である。 すくい面の領域に切屑成形くぼみを備えた穿孔工具の交換カッティングプレートの斜視図である。 すくい面の領域に他の実施形態の切屑成形くぼみを備えた穿孔工具の交換カッティングプレートの斜視図である。 すくい面の領域に他の実施形態の切屑成形くぼみを備えた穿孔工具の交換カッティングプレートの斜視図である。 すくい面の領域に他の実施形態の切屑成形くぼみを備えた穿孔工具の交換カッティングプレートの斜視図である。 主切れ刃の領域にチップブレーカーノッチを備えた穿孔工具の1つの交換カッティングプレートの実施形態の斜視図である。 主切れ刃の領域に他の実施形態のチップブレーカーノッチを備えた穿孔工具の1つの交換カッティングプレートの変形形態の斜視図である。

Claims (60)

  1. 穿孔工具軸線(36)のまわりに回転可能な本体(14)と、本体(14)の先端領域に配置される2つのプレート着座部(16)と、プレート着座部(16)に交換可能に取り付けられ、中央プレート隅角部(46)にて穿孔工具軸線(36)を挟んで互いに対向して中央間隙(60)を形成している交換カッティングプレート(20)とを備え、交換カッティングプレート(20)が、半径方向外側のマージン(34)から中央プレート隅角部(46)まで達している主切れ刃(28)と、主切れ刃(28)の領域で接合して切削くさびを形成しているそれぞれ1つのすくい面(30)と逃げ面(24)とを有し、交換カッティングプレート(20)の主切れ刃(28)がその屈曲した中央切れ刃部分(28’)の領域で補完されて、中央間隙(60)により中断された横切れ刃を形成している穿孔工具であって、交換カッティングプレート(20)が、その逃げ面(24)に、前記中央切れ刃部分(28’)の領域を起点とする頂線(54)から中央プレート隅角部(46)まで延びている傾斜した誘導傾斜部(56)を有し、逃げ面(24)が半径方向外側の領域で送り方向にて正に傾斜して(γ)矢状に補完され、且つ誘導傾斜部(56)の領域で送り方向にて負に傾斜して(δ)中央間隙(60)のほうへ漏斗状に補完され、交換カッティングプレートが、逃げ面(24)とは逆の側の取付け面(26)と、逃げ面(24)と取付け面(26)とを貫通している固定機構(22)用貫通穴(44)とを有し、誘導傾斜部(56)がそれぞれの取付け面(26)の方向に傾斜している前記穿孔工具において、
    頂線(54)が中央切れ刃部分(28’)内側の位置を起点として反対側のプレートエッジ(50)へ延び、中央切れ刃部分(28’)と反対側のプレートエッジ(50)とが中央プレート隅角部(46)で交差していること、
    を特徴とする穿孔工具。
  2. 穿孔工具軸線(36)のまわりに回転可能な本体(14)と、本体(14)の先端領域に配置される2つのプレート着座部(16)と、プレート着座部(16)に交換可能に取り付けられ、中央プレート隅角部(46)にて穿孔工具軸線(36)を挟んで互いに対向して中央間隙(60)を形成している交換カッティングプレート(20)とを備え、交換カッティングプレート(20)が、半径方向外側のマージン(34)から中央プレート隅角部(46)まで達している主切れ刃(28)と、主切れ刃(28)の領域で接合して切削くさびを形成しているそれぞれ1つのすくい面(30)と逃げ面(24)とを有し、交換カッティングプレート(20)の主切れ刃(28)がその屈曲した中央切れ刃部分(28’)の領域で補完されて、中央間隙(60)により中断された横切れ刃を形成している穿孔工具であって、交換カッティングプレート(20)が、その逃げ面(24)に、前記中央切れ刃部分(28’)の領域を起点とする頂線(54)から中央プレート隅角部(46)まで延びている傾斜した誘導傾斜部(56)を有し、逃げ面(24)が半径方向外側の領域で送り方向にて正に傾斜して(γ)矢状に補完され、且つ誘導傾斜部(56)の領域で送り方向にて負に傾斜して(δ)中央間隙(60)のほうへ漏斗状に補完されている前記穿孔工具において、
    交換カッティングプレートが、すくい面(30)とは逆の側の取付け面(26)と、すくい面(30)と取付け面(26)とを貫通している固定機構(22)用貫通穴(44)とを有していること、
    頂線(54)が中央切れ刃部分(28’)内側の位置を起点として当接面側のプレートエッジ(50)へ延びていること、
    を特徴とする穿孔工具。
  3. 主切れ刃(28)の中央切れ刃部分に属しているすくい面部分(30)と半径方向外側の切れ刃部分に属しているすくい面部分(30)とが移行領域において70゜よりも小さな横切れ刃角(α)を成していることを特徴とする、請求項1または2に記載の穿孔工具。
  4. 横切れ刃角(α)が20゜ないし40゜であることを特徴とする、請求項3に記載の穿孔工具。
  5. 両すくい面部分(30)の移行エッジが面取りされていることを特徴とする、請求項3または4に記載の穿孔工具。
  6. 半径方向外側の逃げ面部分(24)と中央の誘導傾斜部(56)とが頂線(54)の領域で170゜以下の頂角(β)を成していることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  7. 頂角(β)が120゜ないし160゜であることを特徴とする、請求項6に記載の穿孔工具。
  8. 中央の誘導面(56)が、頂線(54)と中央切れ刃部分(28’)の一部分とプレートエッジ(50)の一部分とにより画成される三角形の輪郭を有していることを特徴とする、請求項1,3から7までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  9. 三角形の輪郭を有している中央の誘導面(56)の、頂線(54)とプレート隅角部(42)との間で測った高さが、中央間隙(60)の幅の複数倍であることを特徴とする、請求項8に記載の穿孔工具。
  10. 中央の誘導面(56)が、頂線(54)と中央切れ刃部分(28’)の一部分と当接面側のプレートエッジ(50)の一部分とにより画成される多角形の輪郭を有していることを特徴とする、請求項2から7までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  11. 多角形の輪郭を有している中央の誘導面(56)の、頂線(54)とプレート隅角部(42)との間で測った径が、中央間隙(60)の幅の複数倍であることを特徴とする、請求項10に記載の穿孔工具。
  12. 中央間隙(60)の幅が0.3mm以下であることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  13. 両交換カッティングプレート(20)の主切れ刃(28,28’)の互いに対応している部分が互いに180゜とは異なる角度を成していることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  14. 180゜に対する角度のずれが1゜ないし4゜であることを特徴とする、請求項13に記載の穿孔工具。
  15. 両カッティングプレート(20)が軸線方向において互いにずれていることを特徴とする、請求項1から14までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  16. 軸線方向のずれが1/100mmのオーダーであることを特徴とする、請求項15に記載の穿孔工具。
  17. 本体(14)が、中央間隙(60)の領域にしてプレート着座部(16)の間に、プレート着座部(16)に対し軸線方向後方にずれた凹状の輪郭部(72)を有していることを特徴とする、請求項1から16までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  18. プレート着座部(16)と交換カッティングプレート(20)とが、半径方向の形状拘束部の生成のため、互いに補完しあって係合している歯部を有していることを特徴とする、請求項1から17までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  19. 交換カッティングプレート(20)が、そのすくい面(30)とは逆の側の当接面(48,64)とその取付け面(26)とにより、プレート着座部の補完的な着座面に当接していること、当接面(48,64)が、隣接しているプレート着座部(16)の着座面とともに管路状の自由空間(80)を形成しているそれぞれ1つの取付け面取り部(68,70)を介して取付け面(26)に移行していること、本体(14)内部に配置され冷却潤滑剤で付勢可能な冷却管路(84,86)が管路状の自由空間(80)の領域で各プレート着座部に開口していることを特徴とする、請求項1から18までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  20. 管路状の自由空間(80)が中央間隙(60)のほうへ開口していることを特徴とする、請求項19に記載の穿孔工具。
  21. 管路状の自由空間(80)が半径方向外側のマージン(34)のほうへ開口していることを特徴とする、請求項19に記載の穿孔工具。
  22. 交換カッティングプレートのすくい面(30)とは逆の側の当接面(48,64)と取付け面取り部(68,70)とが面取りしたプレート隅角部(66,69)を介して互いに移行していることを特徴とする、請求項19から21までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  23. 冷却管路(84,86)が面取りしたプレート隅角部(66)の付近で開口部(82)を介してプレート着座部(16)に開口していることを特徴とする、請求項22に記載の穿孔工具。
  24. 交換カッティングプレート(20)が、そのすくい面(30)の領域に、少なくとも主切れ刃(28,28’)の一部分に境を接する切屑成形くぼみ(90)を有していることを特徴とする、請求項1から23までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  25. 切屑成形くぼみ(90)が少なくとも部分的に中央切れ刃部分(28’)の領域内に達していることを特徴とする、請求項24に記載の穿孔工具。
  26. 切屑成形くぼみ(90)が誘導傾斜部に境を接しているすくい面(30)の領域内に達していることを特徴とする、請求項24または25に記載の穿孔工具。
  27. 切屑成形くぼみ(90)が中央プレート隅角部の付近まで達していることを特徴とする、請求項26に記載の穿孔工具。
  28. 切屑成形くぼみ(90)が外側の副切れ刃(32)まで達していることを特徴とする、請求項24から27までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  29. 切屑成形くぼみ(90)が外側の副切れ刃(32)を貫通していることを特徴とする、請求項28に記載の穿孔工具。
  30. 主切れ刃(28)と切屑成形くぼみ(90)とが主切れ刃(28)に対し実質的に平行に延びている面取り部(92)により互いに分離されていることを特徴とする、請求項24から29までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  31. 切屑成形くぼみ(90)が凹状の底面を有していることを特徴とする、請求項24から30までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  32. 切屑成形くぼみ(90)が部分筒状の凹状の底面を有していることを特徴とする、請求項24から31までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  33. 主切れ刃(28)が互いに間隔をもって配置されているチップブレーカーノッチ(96’,96”)により中断されていることを特徴とする、請求項1から32までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  34. チップブレーカーノッチ(96’,96”)が中央切れ刃部分(28’)の外側に配置されていることを特徴とする、請求項33に記載の穿孔工具。
  35. 中央切れ刃部分(28’)の外側にもチップブレーカーノッチが配置されていることを特徴とする、請求項33に記載の穿孔工具。
  36. 副切れ刃(32)が穿孔工具軸線に対し平行に延在し、または、3゜以下の角度だけ穿孔工具軸線に対し発散するように指向していることを特徴とする、請求項1から35までのいずれか一つに記載の穿孔工具。
  37. 外側プレート隅角部(32)から内側プレート隅角部(46)まで延びている主切れ刃(28)と、主切れ刃(28)に接続して切削くさびを形成しているそれぞれ1つのすくい面(30)および逃げ面(24)と、逃げ面(24)とは逆の側のプレート側に配置されている取付け面(26)と、逃げ面(24)と取付け面(26)とを貫通している固定機構(22)用の貫通穴(44)とを備え、逃げ面(24)が誘導傾斜部(56)を有し、誘導傾斜部(56)が、貫通穴(44)と内側プレート隅角部(46)との間の領域に配置されている、主切れ刃(28)の屈曲した中央切れ刃部分(28’)を起点としている頂線(54)から内側プレート隅角部(46)まで延び且つ取付け面(26)の方向に傾斜している、2刃穿孔工具の交換カッティングプレートにおいて、
    頂線(54)が中央切れ刃部分(28’)内側の位置を起点として反対側のプレートエッジ(50)へ延び、中央切れ刃部分(28’)と反対側のプレートエッジ(50)とが内側プレート隅角部(46)で交わっていることを特徴とする交換カッティングプレート。
  38. 貫通穴(44)を含んでいる逃げ面部分(24)と誘導傾斜部(56)とが頂線(54)の領域で互いに170゜以下の頂角(β)で交差していることを特徴とする、請求項37に記載の交換カッティングプレート。
  39. 誘導傾斜部(56)が、頂線(54)と中央切れ刃部分(28’)の一部分とプレートエッジ(50)の一部分とにより画成される三角形の輪郭を有していることを特徴とする、請求項38に記載の交換カッティングプレート。
  40. 中央プレート隅角部(46)の領域にして取付け面(26)の側に自由間隙(58)が配置されていることを特徴とする、請求項37から39までのいずれか一つに記載の交換カッティングプレート。
  41. 貫通穴(44)を含んでいる外側逃げ面部分(24)と誘導傾斜部(56)とが頂線(54)の領域で互いに170゜以下の頂角(β)を成していることを特徴とする、請求項37から40までのいずれか一つに記載の交換カッティングプレート。
  42. 頂角(β)が120゜ないし160゜であることを特徴とする、請求項41に記載の交換カッティングプレート。
  43. 取付け面(26)が、取付け面取り部(68,70)を介して、すくい面(30)とは逆の側で隣接している当接面(48,64)に移行していることを特徴とする、請求項37から42までのいずれか一つに記載の交換カッティングプレート。
  44. すくい面(30)とは逆の側の当接面(48,64)とその取付け面取り部(68,70)とが面取りしたプレート隅角部(66,69)を介して互いに移行していることを特徴とする、請求項43に記載の交換カッティングプレート。
  45. 外側プレート隅角部(32)から内側プレート隅角部(46)まで延びている主切れ刃(28)と、主切れ刃(28)に接続して切削くさびを形成しているそれぞれ1つのすくい面(30)および逃げ面(24)とを備え、逃げ面(24)が誘導傾斜部(56)を有し、誘導傾斜部(56)が、主切れ刃(28)の屈曲した中央切れ刃部分(28’)を起点とする頂線(54)から内側プレート隅角部(46)まで延び且つ外側逃げ面部分に対し傾斜している、2刃穿孔工具の交換カッティングプレートにおいて、
    交換カッティングプレートが、すくい面(30)とは逆の側の取付け面(26)と、すくい面(30)と取付け面(26)とを貫通している固定機構用貫通穴(44)とを有していること、
    頂線(54)が中央切れ刃部分(28’)内側の位置を起点として取付け面側のプレートエッジ(50)へ延びていること、
    を特徴とする交換カッティングプレート。
  46. 誘導傾斜部(56)と頂線(54)の領域で該誘導傾斜部(56)に境を接している外側逃げ面部分(24)とが170゜以下の頂角(β)を成していることを特徴とする、請求項45に記載の交換カッティングプレート。
  47. 頂角(β)が120゜ないし160゜であることを特徴とする、請求項46に記載の交換カッティングプレート。
  48. 誘導傾斜部(56)が、頂線(54)と中央切れ刃部分(28’)の一部分と取付け面側のプレートエッジ(50)の一部分とにより画成される多角形の輪郭を有していることを特徴とする、請求項45から47までのいずれか一つに記載の交換カッティングプレート。
  49. すくい面(30)の領域に配置され、少なくとも主切れ刃(28,28’)の一部分に境を接している切屑成形くぼみ(90)が設けられていることを特徴とする、請求項37から48までのいずれか一つに記載の交換カッティングプレート。
  50. 切屑成形くぼみ(90)が少なくとも部分的に中央切れ刃部分(28’)の領域内へ達していることを特徴とする、請求項49に記載の交換カッティングプレート。
  51. 切屑成形くぼみ(90)が誘導傾斜部に境を接しているすくい面(30)の領域内へ達していることを特徴とする、請求項49または50に記載の交換カッティングプレート。
  52. 切屑成形くぼみ(90)が中央プレートエッジ付近まで達していることを特徴とする、請求項51に記載の交換カッティングプレート。
  53. 切屑成形くぼみ(90)が外側副切れ刃(32)まで達していることを特徴とする、請求項49から51までのいずれか一つに記載の交換カッティングプレート。
  54. 切屑成形くぼみ(90)が外側副切れ刃(32)を貫通していることを特徴とする、請求項53に記載の交換カッティングプレート。
  55. 主切れ刃(28)と切屑成形くぼみ(90)とが主切れ刃(28)に対し実質的に平行に延びている面取り部(92)により互いに分離されていることを特徴とする、請求項49から54までのいずれか一つに記載の交換カッティングプレート。
  56. 切屑成形くぼみ(90)が凹状の底面を有していることを特徴とする、請求項49から55までのいずれか一つに記載の交換カッティングプレート。
  57. 切屑成形くぼみ(90)が部分筒状の凹状の底面を有していることを特徴とする、請求項49から56までのいずれか一つに記載の交換カッティングプレート。
  58. 主切れ刃(28)が互いに間隔をもって配置されるチップブレーカーノッチ(96’,96”)により中断されていることを特徴とする、請求項37から57までのいずれか一つに記載の交換カッティングプレート。
  59. チップブレーカーノッチ(96’,96”)が中央切れ刃部分(28’)の外側に配置されていることを特徴とする、請求項58に記載の交換カッティングプレート。
  60. 中央切れ刃部分(28’)の領域にもチップブレーカーノッチが配置されていることを特徴とする、請求項58に記載の交換カッティングプレート。
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