JP5161324B2 - 中ぐり用切削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、中ぐり用切削工具に関し、詳しくは、横断面円形の穴の内周面や、円管状体などの内周面の旋削加工等に用いられる特に小径で深穴の加工に好適な中ぐり用切削工具(ボーリングバイトともいわれる)に関する。
中ぐり用切削工具は、工作物(被削物)の穴の内周面の加工に用いられるものであるから、棒状のホルダの先端に固定される切れ刃チップ(例えば、スローアウェイ方式の切削インサート)の刃先(切削を受け持つ切れ刃の先端)は、そのホルダ自身の外周面の一側において突出したものとなる。このような中ぐり用切削工具(以下、単に切削工具とも言う)は、工作物の穴の内周面(以下、単に内周面ともいう)の内径が、例えば、φ12mm以下と小さいと、ホルダの外径(通常10mm程度)にもよるが、ホルダ外周面からの刃先の突出量は、せいぜい1.5mm程度となる。したがって、その内周面とホルダの外周面との間隙(空隙)が小さくなってしまうから、このような切削過程で発生する切り屑は、ホルダ(シャンクとも言われる)の後端(根元)側に位置する加工対象の穴の入口から外部(ホルダ後端側)に排出されにくいことになる。しかも、穴が深い切削加工条件となるほど、こうした問題は顕在化する。このように切り屑処理性(排出性)が悪くなると、切り屑は加工された穴の内周面と、刃先やホルダの間に挟まりやすくなり、したがって、加工面(内周面)を傷つけ、加工面粗度の低下を招くことにもなる。また、場合によっては、その切り屑の除去のために加工中断を余儀なくされることもある。こうした問題は、切削油の供給をホルダの先端部から行う内部給油方式ではなく、外部から行う外部給油方式の場合にとくに発生しやすい。
このような切り屑処理性への対策は、切り屑の性状ないし状態やその排出方向のコントロールの他、ホルダの特にその先端を含む工作物の穴の内周面に入り込む部位を細くすることなどが、先ず挙げられる。しかし、ホルダを単に細くするというだけでは、剛性の低下によるビビリの発生を招いてしまう。そこで、ビビリの発生を招くことなく、切り屑排出性を高めるため、従来より切れ刃チップが固定されるホルダのヘッド部(先端寄り部位)に、種々の形態の切り屑ポケット(凹部、以下、単にポケットともいう)を設ける技術が提案されている。このようなポケットが適所に存在するように設け、これを流路ないし案内として、内面加工において発生する切り屑を外部に円滑に排出させようとするものである。
例えば、ホルダの先端に固定される切刃チップのすくい面上に、ホルダ自身の外周面に対し凹状をなすようにポケット(先端側切り屑ポケット)が形成されるようにすると共に、このポケット(すくい面上の空間)から連なるように、ホルダ(シャンク)のヘッド部をその後端に向けて上向きに傾斜するような切り屑ポケットを設けた中ぐり用切削工具(ボーリングバイト)がある(特許文献1)。この切削工具は、切刃チップのすくい面より上側であって、切れ刃が突出する側のホルダの外周側に先後に延びるように第1副ポケット(すくい面側切り屑ポケット)を設け、切刃チップのすくい面より上側であって、切れ刃が突出する側と反対側のホルダの外周側にも先後に延びるように第2副ポケットを設け、ホルダにおけるこれらの第1副ポケットと第2副ポケットとの間に先後に延びるリブを形成し、そのリブの前面(先端面)を傾斜ポケットに連なるように形成している。
このような中ぐり用切削工具による切削(内面加工)では、切り屑排出性について次の(1)(2)に記した効果があるとされている。
(1)内径穴の加工時に生成されて細かく分断された切り屑は、その切り屑を最初に取り込む切り屑ポケットから刃先側のホルダ外周に設けた第1副ポケットに流入し、この第1副ポケットを通って加工された穴の外に排出される。
(2)分断されなかった切り屑は、切り屑ポケットから刃先に対して周方向反対側のホルダ外周に設けた第2副ポケットに流入し、この第2副ポケットを介して外部に排出される。従って、切り屑が加工した穴との間に挟まったり噛み込んだりすることが少なくなり、高精度の穴を加工することができる。
特開2005−279855号公報
ところが、本願発明者らにおいて、上記構成を有する切削工具サンプル(適用加工最小内径:φ10mm)を入手し、切れ刃チップのブレーカ形状を変えて、切り屑が細かく分断(せん断)される場合(工作物:ステンレス鋼SUS303)と、比較的連続して延びる場合(工作物:ステンレス鋼SUS304)で、試験切削をしてみたところ、次の(1)、(2)のようなことが判明した。ただし、穴径(内径):10mm、穴深さ:20mmで、切込み深さ:0.25mm、送り:0.05mm/rev、切削速度:80m/min、切削油は外部給油。
(1)第1に、切り屑が細かく分断される切削では、主として第1副ポケットに流れるものの、そのチップポケット自体が凹部スペースとして小さいため、そこから外部へは排出されにくく、内周面に滞留ないし残留しがちとなる。したがって、仕上げ切削では、加工面粗度の低下を招くことになった。
(2)第2に、連続した切り屑(比較的長い切り屑)は、第2副ポケットにも流れるが、むしろ、第1副ポケットに入り込みがちであった。これは、切り屑が第2副ポケットへ流出しても滞留するためと考えられる。そして、この場合も、第1副ポケットは、そのチップポケット自体が凹部スペースとして小さいため、切り屑は第1副ポケット(凹面)と穴の内周面との間に滞留しがちとなった。したがって、切れ刃やホルダに絡まりがちであり、その内周面の加工面粗度の低下を招くことになった。
すなわち、上記先行技術による中ぐり用切削工具で、外部給油方式で、比較的小径の深穴加工を行うような場合には、切り屑はその形態にかかわらず、第1副ポケットに流れがちである一方で、穴内に滞留しがちとなるのである。なお、このような現象は、切削過程での切り屑の排出状態の観察や、切削の中断後や深穴加工後に切削工具を引き抜く過程や、その後、工作物の穴の内周面を観察することで確認される。
本発明は、上記先行技術の中ぐり用切削工具による、比較的小径の深穴加工を行う場合におけるような前記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、このような切削条件下でも、切り屑の形態にかかわらず、それらをより円滑に外部(ホルダの後端側)に排出できる中ぐり用切削工具を提供することにある。
本発明は、ホルダの先端寄り部位におけるポケットの配置等を各種変更した多数の切削工具サンプルを作り、試験切削を繰り返し行うなどの不断の開発、改良を続けた結果、得られたもので次のようである。
すなわち、上記の課題を解決するために請求項1に記載の発明は、棒状をなすホルダの先端に、切れ刃チップを固定してなる中ぐり用切削工具において、
前記ホルダは、前記切れ刃チップのすくい面側において、ホルダ自身の外周面に対し凹状をなし、かつ、切れ刃チップの刃先が突出するホルダ自身の外周面側である刃先突出外周面側に向けて開口すると共に、該刃先突出外周面側と反対側に、該刃先突出外周面側を向く底面を有するすくい面側切り屑ポケットを備えていると共に、
該すくい面側切り屑ポケットは、すくい面側から見たとき、前記刃先突出外周面側の端縁からの深さF1が、該すくい面側切り屑ポケットの後端に向かうに従い浅くなるように、該刃先突出外周面側を向く底面が、該後端に向かうに従い該刃先突出外周面側に向かうように形成され、
しかも、すくい面側から見たときの該すくい面側切り屑ポケットの底面における前記刃先突出外周面側の端縁が、ホルダ自身の外周面に対し凹状をなすように、該刃先突出外周面側において刃先側切り屑ポケットが形成されてなることを特徴とする。
また、前記した請求項1の中ぐり用切削工具の発明とは別の参考発明としては、次のような構成とすることもできる。
すなわち、棒状をなすホルダの先端に、切れ刃チップを、そのすくい面上にホルダ自身の外周面に対し凹状をなす先端側切り屑ポケットを有する状態で固定してなる中ぐり用切削工具において、
前記ホルダは、前記すくい面側において、前記先端側切り屑ポケットに連なる形で、ホルダ自身の外周面に対し凹状をなし、かつ、切れ刃チップの刃先が突出するホルダ自身の外周面側である刃先突出外周面側に向けて開口すると共に、該刃先突出外周面側と反対側に、該刃先突出外周面側を向く底面を有するすくい面側切り屑ポケットを備えていると共に、
すくい面側から見たときの該すくい面側切り屑ポケットの底面における前記刃先突出外周面側の端縁が、ホルダ自身の外周面に対し凹状をなすように、該刃先突出外周面側において刃先側切り屑ポケットが形成されてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明とは別の参考発明としては、請求項1の技術的事項のうちの、すくい面側から見たときの、前記すくい面側切り屑ポケットの前記刃先突出外周面側の端縁からの深さF1について、これを、該すくい面側切り屑ポケットの後端に向かうに従い、少なくともその後端寄り部位において浅くなるように形成されていること、としたものがある。
請求項2に記載の発明は、前記刃先側切り屑ポケットが、その後端を、前記すくい面側切り屑ポケットの後端よりも、ホルダにおける後方に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の中ぐり用切削工具である。また、請求項3に記載の発明は、前記刃先側切り屑ポケットにおけるすくい面側切り屑ポケット側と反対側の端縁が、ホルダの軸線に垂直な断面において、外向きに突出する突出部をなしていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の中ぐり用切削工具である。
請求項4に記載の発明は、前記刃先側切り屑ポケットが、ホルダの軸線に沿って略平行に延びる凹状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の中ぐり用切削工具である。そして、請求項5に記載の発明は、前記すくい面側切り屑ポケットの底面と、前記刃先側切り屑ポケットの底面とが交差する箇所であって、ホルダの先後方向に延びて稜線をなすべき箇所に、面取りが付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の中ぐり用切削工具である。また、請求項6に記載の発明は、前記面取りが、ホルダの軸線に垂直な断面において凸となす円弧状の曲線をなすものであることを特徴とする請求項5に記載の中ぐり用切削工具である。
上記構成に基づき、本発明の切削工具で工作物の穴の内周面を加工する際には、その内周面が、ホルダの外周面のうち、すくい面側切り屑ポケットと刃先側切り屑ポケットとが形成された外周面側に近接したとしても、これら内、外周面との間には両ポケットに対応して周方向に連なる空隙(切り屑排出ルート)が存在する。したがって、小径の深穴加工を行う場合においても、発生する切り屑のうち、すくい面側切り屑ポケット(上記先行技術における第1副ポケットに相当)に流れる切り屑を、刃先側切り屑ポケットに流し、或いは導入することができる。すなわち、このように本発明では、このような刃先側切り屑ポケットの無い従来技術に比べると、すくい面側切り屑ポケットに加えて、これに連なる刃先側切り屑ポケットを設けた分、すなわち、本発明では、すくい面側切り屑ポケットと刃先側切り屑ポケットとを分離させることなく(間隔をおいて設けることなく)、隣接して設けた構成を有している分、加工対象(穴)の内周面と、ホルダのすくい面側と、刃先側(前逃げ面側)におけるスペースを大きく確保できる。このため、切り屑の形態にかかわらず、切り屑の排出性が高められる。
前記したように本発明では、すくい面側切り屑ポケットに流れる切り屑は、刃先側切り屑ポケットに流すことができるため、その分、すくい面側切り屑ポケットにおいて滞留することが防止され、外部への切り屑排出性を高めることができる。このような効果は、小径穴加工に用いられる中ぐり用切削工具のように、ホルダの外周面からの刃先の突出量を大きく確保できず、ホルダにおけるその刃先側(前逃げ面側)の外周面と、工作物の内周面との間に微小なスペースしか確保できないような切削条件下では、注目されるべき効果である。とくに、深穴加工となる場合においてその効果には著しいものがある。このように本発明の切削工具による工作物の穴の内周面加工においては、従来の切削工具による切削による場合に比べ、切り屑処理性が高められることから、内周面の加工面粗度の低下防止が図られる。なお、刃先側切り屑ポケットのすくい面側から見た深さは、切り屑排出用スペースの確保の観点からは深いほうが良いが、ホルダの長さや太さに応じて、十分な剛性が確保される範囲で、加工条件に応じて設定すればよい。
請求項1に記載の発明によれば、その構成に基づき、すくい面側切り屑ポケットに流れる切り屑は、後方に向かうに従い、その底面に案内され、該刃先突出外周面側の刃先側切り屑ポケットに積極的に導かれることになる。このため、すくい面側切り屑ポケットから刃先側切り屑ポケットへの切り屑の移動ないし移行の円滑化が図られるため、すくい面側切り屑ポケットにおけるその残留ないし滞留が防止され、ホルダの後端側に向けてより円滑に排出される。なお、すくい面側切り屑ポケットは、刃先による切削において発生する切り屑の流出方向(切り屑流出角)を考慮し、その流出する切り屑を効率的に受け止められるよう、切れ刃チップに干渉しない範囲において、その先端側の刃先突出外周面側を向く底面の位置を設定すればよい。
また、本発明では、すくい面側切り屑ポケット、及び刃先側切り屑ポケットとも、その後端はできるだけホルダの後端(基端)側に位置するように形成するのが、切り屑を後方に排出させ易くなるために好ましい。したがって、加工する穴深さに対応して、この後端位置を設定するとよい。しかし、すくい面側切り屑ポケットは、その形成のしかた次第ではあるが、切削時にホルダの先端が受ける主分力に対する断面2次モーメントを小さくする原因となりやすい。したがって、すくい面側切り屑ポケットの後端を後方に延ばすとホルダの剛性の低下を招きやすく、ビビリを発生させる原因となりやすい。これに対して刃先側切り屑ポケットは、刃先突出外周面側において凹状に形成するものであるから、同主分力に対する断面2次モーメントへの影響が比較的小さい。しかも、その後端をすくい面側切り屑ポケットの後端よりも後方に位置させることで、切り屑を後方に排出させやすくなる。このため、請求項2に記載の構成とすることで、剛性の低下を防ぎつつ、切り屑排出性を合理的に高めることができる。なお、刃先側切り屑ポケットの後端が加工対象の穴の外方に位置するようにするのが、切り屑排出性の向上のために好ましい。
上記したように本発明では、すくい面側切り屑ポケットに流れた切り屑は、刃先側切り屑ポケットに流れた後、ホルダの後方に流出する。ここで、刃先側切り屑ポケットに流れ込んだ切り屑は、切れ刃に対する工作物の回転により、工作物の内周面と、ホルダの外周面との間において、刃先側切り屑ポケットにおけるすくい面側と反対側の端縁を超えて、ホルダの底面側(すくい面と反対側)に回り込もうとする作用を受ける。とくに、連続する切れ刃の場合には、これがホルダへの絡み付きの原因ともなる。請求項3に記載の発明のように、前記端縁が突出部を備えている場合には、この突出部が切り屑のこのような回り込みを阻止する作用が得られるため、切り屑が工作物の内周面とホルダの外周面との間に噛みこんだり、ホルダに絡みつくのを有効に防止する。請求項3に記載の発明において、前記刃先側切り屑ポケットにおけるすくい面側切り屑ポケットと反対側の端縁とは、刃先側切り屑ポケットにおけるホルダの底面側(すくい面側と反対側)寄りの端縁を意味する。なお、この突出部は、その機能上、前記端縁においてその先後に沿って連続して設けるのが好ましい。
また、請求項4に記載の発明では、前記刃先側切り屑ポケットが、ホルダの軸線に沿って略平行となる凹状に形成されている。このような発明では、刃先側切り屑ポケットを例えば、後方に行くほど、すくい面から離間するように、ホルダの軸線に対して傾斜するように形成した場合に比べると、切削時の主分力に対するホルダの強度(剛性)の低下を防止できる。しかも、請求項4に記載の発明のように、前記刃先側切り屑ポケットを形成した場合には、この刃先側切り屑ポケットに流れ込んだ切り屑をホルダの後方に排出させ易いから、切り屑がホルダの外周面に回り込み難くくする効果も得られる。
なお、上記本発明では、すくい面側から見たときの該すくい面側切り屑ポケットの底面における前記刃先突出外周面側の端縁が、ホルダ自身の外周面に対し凹状をなすように、該刃先突出外周面側において刃先側切り屑ポケットが形成されてなる構成を有している。したがって、工作物の穴の内周面の加工において、その内周面が、ホルダの外周面のうち、すくい面側切り屑ポケットと刃先側切り屑ポケットとが形成された外周面側に近接したとしても、これら内、外周面との間には両ポケットに対応し、周方向に連なる空隙(切り屑排出ルート)が存在する。このように上記本発明の構成では、該すくい面側切り屑ポケットの底面と、前記刃先側切り屑ポケットの面(底面)とが交差する形で、その両ポケットの底面(面)が連なる(隣接する)ことになるため、その交差する箇所、すなわち、その2つのポケットの底面(面)同士が接する箇所は、先後に延びる稜線を形成する。
本発明では、このような稜線をなす(2つのポケットの底面(面)が交差する)箇所には、請求項5に記載のように、ホルダの先後方向に延びてこの稜線をなすべき箇所に、面取りが付けられているものとしてもよい。そして、この場合には、請求項6に記載の発明のように、前記面取りが、ホルダの軸線に垂直な断面において凸となす円弧状の曲線(凸アール)をなすものであってもよいが、加工の容易な傾斜面取りとしてもよいし、その円弧状の曲線と傾斜面との組合せからなるものでも良いし、凹となす円弧状としてもよい。すなわち、本発明における「面取り」は、2つのポケットの底面(面)が交差する稜線をなすべき箇所に、その稜線による角が存在しないように、丸められているか、削られていれば良い。
このように面取りが設けられている場合には、それが設けられている分、とくに、面取り(凸アールの半径や傾斜面取りの幅)が大きいほど、上記のような工作物の穴の内周面の加工においては、その内周面が、すくい面側切り屑ポケットと刃先側切り屑ポケットとが形成された外周面側に近接したとき、これら内、外周面との間に存在することになる前記周方向に連なる空隙(切り屑排出ルート)は大きいものとなる。このため、すくい面側切り屑ポケットから刃先側切り屑ポケットへの切り屑の流れの円滑化が図られる。このような面取りは、切り屑の流れ性向やホルダの剛性の低下を考慮しつつ、その大きさ、断面形状を設定すれば良い。なお、この面取りが大きくなるほど、すくい面側切り屑ポケットと刃先側切り屑ポケットとの境界が不明瞭となり、したがって、両ポケットはいわば合体したものとなる。
本発明の中ぐり用切削工具を具体化した第1実施形態を先端側斜め上(すくい面)から見た要部の斜視図。 図1の分解斜視図。 図1の中ぐり用切削工具をすくい面側から見た図。 図3を刃先突出外周面側(前逃げ面側、矢印A1方向)から見た図。 図4の左側面図。 図1の中ぐり用切削工具をすくい面側から見た図、及びその各所の断面図。 Aは、図1の中ぐり用切削工具で工作物の穴の内周面を加工する状態を説明するすくい面側から見た図、Bは同状態を説明する刃先突出外周面側から見た図。 本発明の中ぐり用切削工具を具体化した第2実施形態(変形例)を先端側斜め上(すくい面)から見た要部の斜視図。 図8の分解斜視図。 図8の中ぐり用切削工具をすくい面側から見た図。 図10を刃先突出外周面側(前逃げ面側、矢印A1方向)から見た図。 図11の左側面図。 図8の中ぐり用切削工具をすくい面側から見た図、及びその各所の断面図。 本発明の中ぐり用切削工具を具体化した第3実施形態を先端側斜め上(すくい面)から見た要部の斜視図。 図14の中ぐり用切削工具をすくい面側から見た図。 図14を刃先突出外周面側(前逃げ面側、矢印A1方向)から見た図。 図16の左側面図。 図14の中ぐり用切削工具をすくい面側から見た図、及びその各所の断面図。 本発明の中ぐり用切削工具を具体化した第4実施形態を先端側斜め上(すくい面)から見た要部の斜視図。
本発明の実施形態について図1〜図9に基いて詳細に説明する。図中101は、本発明を具体化した中ぐり用切削工具(ボーリングバイト)を示したものである。本例では、棒状のホルダ(シャンク)10と、ホルダ10の先端寄り部位(ヘッド部)13の先端において、固定された三角形の平板状をなす切刃チップ(ポジタイプの三角チップ、以下、三角チップともいう)501とからなり、以下に詳述するように構成されている。
すなわち、ホルダ10は丸棒状をなし、その先端に、スクリュー穴付きの切刃チップ(三角チップ)501を、そのすくい面503上に、ホルダ10自身の外周面に対して凹状をなす先端側切り屑ポケット(ホルダ10自身の外周面に対して凹状をなす、すくい面503上の空間)20を有する状態で、クランプスクリュー550のねじ込みにより固定している。ただし、この三角チップ501を固定している部位を含むホルダ10の先端寄り部位13は、それより後端側の後端寄り部位(シャンク部)15の外径(例えばφ8mm)に比べてやや大径の外径(例えばφ9mm)をなしており、ホルダ10は全体として同心異径の丸棒から形成されている。本例ではこの先端寄り部位13の先端部位に、三角チップ501を着座させて固定する凹状をなす三角状のチップ座21を備えている(図2参照)が、このチップ座21、及び後述するすくい面側切り屑ポケットや刃先側切り屑ポケット等は、例えば合金鋼からなる同心異径丸棒をベースに、切削加工で形成される。なお、本例では、シャンク部15の先端の周方向の凹部14よりも先端側を先端寄り部位13としているが、先端寄り部位13、シャンク部15の各長さは、本例では、それぞれ20mm、80mm程度である。
さて、このようなホルダ10におけるチップ座21(図2参照)は、三角チップ501を固定した際、図1〜図5に示したように、切削を受け持つ1つの刃先505がホルダ10の外周面から突出して、そのすくい面503がホルダ10の軸線Gを通る平面(仮想平面)Hの近傍に位置する構成とされている。そして、チップ座21は、刃先505がその平面H上に位置するように、ヘッド部13において切欠き状に凹設、形成されている。なお、刃先505は、シャンク部15の外周面からの突出量Tが1.0mmとなるように設定されており、本例の切削工具101は、最小内径がφ10mmといった小径の内周面加工用のものとされている。
このようなチップ座21は、切れ刃チップ501の固定状態で、切削を受け持たない他の2つの刃先505(以下、切削を受け持つ刃先505と区別するため、ノーズという)が、ホルダ10の外周面から突出しないように、三角チップ501の2つの側面(逃げ面)510を拘束する2つの拘束壁面23、24を、座面22から立ち上がる形で有している。しかして、三角チップ501は、その底面(すくい面503と反対側の三角主面)をチップ座21をなす平坦な座面22に着座させて、その2つの側面(逃げ面)510,510を各拘束壁面23、24に当接させるようにし、クランプスクリュー550をこのチップ座21面の略中央に設けられたクランプスクリュー550のネジ穴25にねじ込むことでクランプされている。なお、このねじ込み後は、同スクリュー550の頭部(上面)は、すくい面503と略同高さとされている
なお、本例では、2つの拘束壁面23、24は、ホルダ10の外周面から突出する刃先505が、最先端に位置するように、すくい面503側から見て(図3参照)、先端側を開放する60度のV字形で形成されているが、チップ座21はホルダ10の軸線Gに対し、刃先505の突出側に偏在するように形成されている。これにより、すくい面503側から見たとき(図3参照)、外周面から突出する刃先505と、次記する逃げ部27に受け入れられているノーズ505との間の側面510を拘束する拘束壁面(突出側拘束面)23をなす部位は、切削を受け持たない2つノーズ505,505との間の側面510を拘束する拘束壁面24をなす部位より、相対的に薄肉とされている。なお、2つの拘束壁面23、24が交差する隅角には、ノーズ505を逃がして受け入れる逃げ部(凹部)27が、すくい面503側から見て略円弧状に切り込まれている。
さて、ホルダ10は、そのヘッド部13に固定された三角チップ501のすくい面503側において、三角チップ501のすくい面503上の先端側切り屑ポケット(空間)20に連なる形で、ホルダ10自身の外周面に対し、凹状で底面が平坦に近い形態をなす、すくい面側切り屑ポケット30を備えている。このすくい面側切り屑ポケット30は、切れ刃チップ501の刃先505が突出するホルダ10自身の外周面側(図3下側)である刃先突出外周面(穴加工においてその内周面に対向する刃先505の前逃げ面)18側に向けて開口している。また、このすくい面側切り屑ポケット30は、刃先突出外周面18側と反対側に、刃先突出外周面18側を向く底面33を有するように、凹設、形成されている(図6のS2,S3断面参照)。さらに、本例では、このようなすくい面側切り屑ポケット30は、すくい面503側から見ると(図3参照)、逃げ部27を含め、ホルダ10の軸線Gから刃先505側(図3下側)において形成されており、後端に向かうに従い幅が狭くなるように、すなわち、その深さF1が後端に向かうに従い浅くなるように形成されている。因みに、本例ではF1は、ホルダ13の外径の約1/2の大きさから0となるように設定されている。なお、このようなすくい面側切り屑ポケット30の底面33は、これを突出する刃先505側から見ると(図4参照)、相対的に薄肉の拘束壁面23をなす部位の上端縁26、及びその後方(図3,4右)かつ三角チップ501寄り部位26bにおいては、三角チップ501のすくい面503と略同じ面をなしており、それから後方に向かうに従い、そのすくい面503より上位となるように切り上がる形で形成されている。
本例では詳細は後述するが、すくい面503側から見て、刃先505が突出する側と反対側にも、三角チップ501のすくい面503上の先端側切り屑ポケット20に連なる形で、ホルダ10自身の外周面に対し凹状をなす、第2のすくい面側切り屑ポケット130が、拘束壁面24の上端縁29をすくい面503と略同高位として、それから後方に連なるように設けられている。このため、すくい面503側からみたとき、ホルダ10におけるこの2つのすくい面側切り屑ポケット30、130の間には、後方に向けて幅広で隆起状をなす凸条部位41が存在しており、この凸条部位41の先端43が、上記した刃先突出外周面18側を向く底面33の先端をなしている。なお、この凸条部位41の先端43は、逃げ部27に入り込んでいるノーズ505寄りの、突出する刃先505の反対側において、若干、後傾状にすくい面503から立ち上がる(隆起する)ように形成された傾斜状の先端向き面45をなしている。したがって、本例では、三角チップ501のすくい面503上を流れる切り屑は、基本的には、すくい面503側から見たとき(図3参照)この先端向き面45よりも、すくい面側切り屑ポケット30の刃先突出外周面18側を向く底面33に向けて流れる切り屑を主体として、その排出性を高める設定されている。すなわち、すくい面503側から見た切り屑流出角が、軸線Gと刃先から凸条部位41の先端43に引いた直線L1とのなす角θよりも小さい切り屑を主体として、すくい面側切り屑ポケット30で受けるように設定されている。なお、この角度θは、20〜40°の範囲となるようにするのが好ましい。
一方、ホルダ10をすくい面503側から見たとき、そのすくい面側切り屑ポケット30の底面33における上記した刃先突出外周面18側の端縁35が、ホルダ10自身の外周面に対し凹状をなすように、ホルダ10における刃先突出外周面18、すなわち前逃げ面に沿う面において切欠かれた刃先側切り屑ポケット50が形成されている。本例では、この刃先側切り屑ポケット50は、すくい面側切り屑ポケット30の刃先突出外周面18側の端縁35、すなわち、すくい面側切り屑ポケット30と刃先側切り屑ポケット50との交差する稜線に先後に沿って、すくい面503側から見てホルダ10の軸線Gに略平行となる凹状に形成されている。このすくい面503側から見た刃先側切り屑ポケット50の刃先505からの深さ(F2)は、刃先505の突出量Tやホルダ10の太さ、さらには切削条件による切り屑排出のための流路面積確保の要請に応じて適宜に設定すればよいが、シャンク部15の径の15〜30%の範囲で設定されるのが好ましい。
また、本例では、この刃先側切り屑ポケット50の先端53は、図3、図4に示したように、相対的に薄肉の拘束壁面23をなす部位の中間部位を起点としており、後端55は、すくい面側切り屑ポケット30の後端37より後方にあり、しかも、ヘッド部13よりも後方のシャンク部15に位置するように形成されている。このような刃先側切り屑ポケット50は、先後の端53,55寄り部位の凹アール面を除き、本例ではホルダ10の軸線Gに沿って略平面となるように形成されている。したがって、ホルダ10を突出する刃先505側から見たとき(図4参照)、すなわち、刃先505の前逃げ面側から見たときにおける刃先側切り屑ポケット50は、その先後の中間部位においては、後方(図4右)に向かうに従い、すくい面側切り屑ポケット30の底面33形状に倣って、切り上がる幅の広い平面形状を呈している。
さらに、本形態では、刃先側切り屑ポケット50におけるすくい面側切り屑ポケット30側とは反対側の端縁57が、ホルダ10の軸線Gに垂直な断面において、外向きに突出する突出部58を備えている(図6参照)。すなわち、刃先側切り屑ポケット50におけるホルダ10の底部17寄りの端縁(ホルダ10の外周面の底部17寄り部位と、刃先側切り屑ポケット50とが交差する稜線部位)が、ホルダ10の軸線G方向(先後)に沿って、外向きに(外方に)突出する突出部58をなしている。ただし、刃先側切り屑ポケット50における突出部58寄り部位(図4の下寄り部位)59は、横断面(ホルダ10の軸線Gに垂直な断面)において凹となすアールが付与されている(図6参照)。
上記したように、すくい面側切り屑ポケット30の刃先505側の端縁35に対し、刃先突出外周面18側に切り込む形で、刃先側切り屑ポケット50を形成したため、ホルダ10の刃先505側の外周面(前逃げ面)側に、加工対象の穴の内周面が近接しても、すくい面側切り屑ポケット30から刃先側切り屑ポケット50に切り屑が流れる流路が確保されるように構成されている。
なお、本例では上記においても簡述したが、すくい面503側から見たとき、軸線Gを挟んで、すくい面側切り屑ポケット30とは反対側に、このポケット30より幅が狭く、後端位置もポケット30の後端37よりも先端側に位置する第2のすくい面側切り屑ポケット130を設けている。このような第2のすくい面側切り屑ポケット130は、本発明においては必須のものではないが、これがあると、刃先505の突出側と反対側に流れるような切り屑を、第2のすくい面側切り屑ポケット130から排出させることができる。また、ホルダ10の先端部の重量軽減に寄与する。このため、剛性不足とならない場合には、ビビリの発生防止にも有効である。なお、このような第2のすくい面側切り屑ポケット130も、上記したすくい面側切り屑ポケット30と同様に、三角チップ501のすくい面503上の先端側切り屑ポケット20に連なる形で、ホルダ10自身の外周面に対し凹状をなし、かつ、切れ刃チップ501の刃先505が突出する側と反対側のホルダ10外周面側に向けて開口すると共に、その開口側を向く底面133を有している。
さて次に、上記のように構成された本例の中ぐり用切削工具101の作用効果について、図5、図7を参照しながら説明する。すなわち、このような切削工具101で、工作物601の穴の内周面603を加工する際には、その内周面603が、すくい面側切り屑ポケット30と、刃先側切り屑ポケット50とが形成されたホルダ10の外周面側に近接する。このようなときでも、本切削工具101によれば、その内周面603、ホルダ10の外周面との間には両ポケット30,50に対応して連なる空隙(切り屑排出ルート)が存在する(図7参照)。したがって、刃先505で切削され、先端側切り屑ポケット20からすくい面側切り屑ポケット30に流れる切り屑Kは、ホルダ10の刃先突出外周面18側の刃先側切り屑ポケット50に流出する。これにより、図7−A,Bに図示したように、刃先側切り屑ポケット50に流れ出た切り屑Kは、その後端55から後方に穴の開口605から外部に排出する。すなわち、本例の切削工具101で穴の内周面603加工をする際には、すくい面側切り屑ポケット30に加えて、これに連なる刃先側切り屑ポケット50がある分、工作物601の内周面603との間のスペース拡大が図られている。このため、この刃先側切り屑ポケット50の無い従来技術に比べると、切り屑Kの形態にかかわらず、それが内周面603内に滞留しにくくなり、外部への切り屑排出性が高められ、したがって、内周面603の加工面粗度の低下防止が図られる。
また、上記もしたように、すくい面側切り屑ポケット30のすくい面503側から見た深さF1を、後方ほど浅くなるように形成している。したがって、すくい面側切り屑ポケット30に流れる切り屑Kは、後方に向かうに従い、その底面33に案内され、刃先突出外周面18側の刃先側切り屑ポケット50に積極的に導かれるから、すくい面側切り屑ポケット30から刃先側切り屑ポケット50への移動の円滑化が図られる。しかも、本形態では、刃先側切り屑ポケット50の後端55を、すくい面側切り屑ポケット30の後端37よりも、ホルダ10における後方に位置するように形成している。このため、図7に示したように、穴加工終了時において、刃先側切り屑ポケット50の後端55が穴の開口(入口)605より後方に位置するような穴加工においては、刃先側切り屑ポケット50の存在により、切り屑Kを、すくい面側切り屑ポケット30に残留ないし滞留するのを防止できるだけでなく、刃先側切り屑ポケット50から外部に極めて円滑に排出させることができる。これより明らかなように、刃先側切り屑ポケット50の後端55位置は、ホルダ10の剛性に支障がでない限り、なるべく後方に位置させるのが好ましい。
さらに、上記形態では、刃先側切り屑ポケット50におけるすくい面503側と反対側の端縁57が、ホルダ10の軸線Gに垂直な断面において、外向きに突出する突出部58を備えている(図5、図6参照)。これより容易に理解されるが、すくい面側切り屑ポケット30から刃先側切り屑ポケット50に入り込んだ切り屑Kが、工作物601の回転により、その内周面603と、ホルダ10の外周面との間において、ホルダ10の底部17側(すくい面503と反対側)に回り込もうとしても、それをストップさせるストッパとしての作用を有する。このため、切り屑Kのホルダ10への絡み付き防止効果を極めて高めることができるという点で、その効果には著しいものがある。
しかも、本例では、刃先側切り屑ポケット50が、ホルダ10の軸線Gと平行に、しかも、該軸線Gの先後に沿って延びる形で形成されている。このため、前記効果に加えて次ぎの効果もある。刃先側切り屑ポケット50が、ホルダ10の軸線Gに沿って平行に形成されていても、ホルダ10の先端側から後端側に向かうに従い、例えば、ホルダ10のすくい面側から離間するように傾斜して延びている(刃先側切り屑ポケット50がホルダ10の軸線Gに沿って略平行に延びる凹状に形成されていない)場合には、それが、同軸線Gに沿って略平行に延びる凹状に形成されている場合に比べると、切削時にホルダ10が受ける主分力方向に対する剛性の低下がある(断面2次モーメントが小さくなる)。これに対し、本例では、刃先側切り屑ポケット50が、ホルダ10の軸線Gに沿って略平行に延びる凹状に形成されているため、ホルダ10における刃先側切り屑ポケット50が設けられている部位における剛性の低下を防止しやすい(断面2次モーメントが小さくなるのを防止しやすい断面形状とし得る)。
しかも、刃先側切り屑ポケット50が、ホルダ10の後端側に向かうに従い、ホルダ10のすくい面側から離間するように傾斜して延びている場合には、刃先側切り屑ポケット50が先端から後端に向けて、軸線Gに平行ではなく、傾斜するように(又は、軸線G回りに螺旋状に)延びていることになる。そうすると、この刃先側切り屑ポケット50を後方に流れる切り屑は、その傾斜に沿って流れやすくなるため、その分、後方に流れる切り屑がホルダ10の外周面に絡まる現象が生じやすくなるが、本例では、そうした現象の発生防止も図られる。
さて、次に本発明の中ぐり用切削工具201を具体化した第2の実施形態について、図8〜図13に基づいて説明するが、前記形態が切れ刃チップが三角チップ501であったのに対し、この第2の実施形態では、2つの刃先505(ノーズ角80°)をもつひし形チップ701であるという点が相違するが、前記形態とは作用ないし効果を含め、本質的相違は無い。したがって、その相違点に基づくチップ座21の形状、及びすくい面側切り屑ポケット30の形状等が若干異なっているのみであり、これらの相違点を中心として簡単に説明し、前記形態と同一の部位(又は対応する部位)には同一の符号を付すに止める。
すなわち、本形態の切削工具201をなすホルダ10におけるチップ座21は、図9等に示したように、ひし形チップ701を固定した際、切削を受け持つ1つの刃先(ノーズ)505がホルダ10の外周面から突出して、図8〜図12に示したように、そのすくい面503がホルダ10の軸線Gを通る平面(仮想平面)Hの近傍に位置すると共に、刃先505がその平面Hに位置するように、ヘッド部13において切欠き状に凹設、形成されている。
一方、このチップ座21は、ひし形チップ701のうちの突出する刃先505を挟む2つの側面510を、ホルダ10の外周面のその突出側と先端側に位置させ、切削を受け持たない他方の刃先(ノーズ)505を挟む2つの側面(逃げ面)510を拘束する2つの拘束壁面23、24を、それぞれすくい面503側から見て、ホルダ10の軸線Gに沿う方向と、横断するような方向において、それぞれ5度傾斜させた位置で、座面22から立ち上がる形で有している。したがって、ノーズ505を受け入れる逃げ部27は、そのノーズ505の位置に対応する位置に設けられている。しかして、ひし形チップ701は、その底面をチップ座21をなす平坦な座面22に着座させて、その2つの側面(逃げ面)510を各拘束壁面23、24に当接させるようにし、前例と同様にしてクランプスクリュー550をこの座面22の略中央に設けられたネジ穴25にねじ込むことでクランプされている。なお、本例では、同スクリュー550の頭部(上面)がすくい面503から若干突出している。
なお、本例では、2つの拘束壁面23、24が、すくい面503側から見たとき(図10参照)、上記のような配置とされているため、刃先505が突出する側と反対側に位置する拘束壁面24をなす部位が相対的に薄肉部をなしている。そして、すくい面側切り屑ポケット30は、この拘束壁面24に対向する拘束壁面23の上端縁26に沿う部位から後方に向けて凹状をなすように形成されている。また、第2のすくい面側切り屑ポケット130は、刃先505が突出する側と反対側に位置する拘束壁面24の上端縁29をすくい面503と略同高位として、それから後方に向けて上向き傾斜する傾斜面29bを有し、後方に連なる形で形成されている。
このような本形態は、切れ刃チップの形状が異なる場合の一例であり、前例のいわば変形例を示したものである。これより明らかなように、本発明では、各種のチップ形状を有する切れ刃チップを用いる場合にも同様に適用できるなど、適宜に変更して具体化できることは明らかである。上記各例では、すくい面側切り屑ポケットの底面と、刃先側切り屑ポケットの面とが交差する箇所に、稜線がでるように、両ポケットが形成されているが、その稜線の部位には適宜の大きさの面取りを付与しておくと、刃先側切り屑ポケットへの切り屑の流出が容易となる。なお、各例とも、シャンクのすくい面側には軸線に沿って一定幅で帯状に延びる平坦面部19を凹状に設けているが、これは切削工具を刃物台に、ボルト締めで固定する際の固定部をなす部位である。
次に、本発明の中ぐり用切削工具301を具体化した第3の実施形態について、図14〜図18に基づいて説明する。上記した第1、第2の実施形態においては、前記したように、すくい面側切り屑ポケット30の底面33と、刃先側切り屑ポケット50をなすその面(底面)52とが交差する箇所(すくい面側切り屑ポケット30の底面33における刃先突出外周面側の端縁35)に、ホルダ10の先後方向に沿って稜線が存在するように形成されていた。これに対し本形態(第3の実施形態)では、この稜線の部位に適宜の大きさ、断面形状の面取り36を付与したものである。本形態は、この稜線(端縁35)の部位に面取り36を付与(形成)した点以外は、上記の第1の実施形態と異なる点はないので、その相違点のみ説明し、同一部位には同一の符号を付し、その説明を省略する。
すなわち、本形態の中ぐり用切削工具301では、それを構成するホルダ10におけるすくい面側切り屑ポケット30の底面33と、刃先側切り屑ポケット50の底面(面)52とが交差する箇所であって、上記の第1の実施形態においてホルダ10の先後方向に延びて稜線(端縁35)をなすべき箇所に、その先後方向に沿って軸線G方向にその全長C2にわたり面取り36が付けられている。本例では、この面取り36は、ホルダ10の軸線Gに垂直な断面(横断面)において凸となす円弧状の曲線をなすもの(凸アール)とされている(図18参照)。より詳細には次のようである。本例では、すくい面側切り屑ポケット30が1つの底面33からなり、刃先側切り屑ポケット50も1つの面(底面)52からなっている。第1の実施形態においては、この両ポケット30,50の各底面33,52を交差させていたことから、その交差箇所に先後に沿って、端縁35に稜線が形成されていたものである。これに対して本形態では、その稜線であるべき箇所(端縁35)に沿い、ホルダ10の軸線Gに垂直な断面において、凸となすアール(円弧状の曲線。凸アール)の面取り36が、先後方向の全長C2にわたって形成されている。なお、図18中のS3−S3断面の拡大図に示したように、第1実施形態で稜線(鎖線で示す端縁35)をなすところであって、すくい面側切り屑ポケット30の底面33と、刃先側切り屑ポケット50の底面52との交差部における交角αが、90度を大きく超えてている。そして、その稜線(端縁35)をなすべきところに、凸アールの面取り36を形成したため、すくい面側切り屑ポケット30の底面33と、刃先側切り屑ポケット50の底面52とは、この面取り36を介してなだらかな曲面でつながったものとなっている。
しかも、本例では、この面取り36は、刃先側切り屑ポケット50の先端53から、すくい面側切り屑ポケット30の後端37近辺までの範囲C2にわたり形成されている。このような本例では、上記形態のように、両ポケット30,50の底面33,52が交差する箇所に稜線は存在せず、いわば曲面を介してその両底面33,52がつながっている。このため、この中ぐり用切削工具301で、工作物の穴の内周面603を加工する場合においては、このような面取り36が設けられている分、工作物の穴の内周面603が、すくい面側切り屑ポケット30と刃先側切り屑ポケット50とが形成された外周面側に近接したときでも、これら内、外周面との間において、すくい面側切り屑ポケット30から、刃先側切り屑ポケット50に連なる、上記第1実施形態における稜線を跨ぐ、周方向の空隙(切り屑排出ルート)よりも、稜線によるカドが存在しない分、その空隙が大きい(広い)ものとなる。したがって、すくい面側切り屑ポケット30から刃先側切り屑ポケット50への切り屑の流れの円滑化が図られる。
なお、このように面取り36を付ける場合には、面取り36(凸アールの場合は半径)が大きくなるほど、すくい面側切り屑ポケット30の底面33と、刃先側切り屑ポケット50の底面52との明確な境界が存在しなくなり、いわば両ポケット30,50が合体した1つ切り屑ポケットとでもいうべきものとなる。また、本形態では、面取り36を、ホルダ10の軸線Gに垂直な断面において、凸となすアールとしたが、例えば傾斜面取りとすることもできる。
図19は、面取り36を同図中、ダブルハッチングで示したように、傾斜面取り(部位)とした、中ぐり用切削工具401の一例(第4の実施形態)を示したものである。なお、このものは第3の実施形態と、面取りの形状ないし構造のみが異なるのみであるため、それと同一部位には、同一の符号を付すに止め、その説明は省略するが、本例のように、面取り36を傾斜面取りとする場合には、その形成における加工が容易となる。なお、この傾斜面取りは、例えば、刃先側切り屑ポケット50をなす底面52のうちのすくい面側端(第1実施形態の端縁35)寄り部位で、その底面52に対して45度でカットするような45度面取り36としてもよいが、両底面33,52の交差する箇所で、略均等の角度で交差するように、底面52に対して45度より小さい角度で設けてもよいし、いわゆる2段面取り(横断面において2つの傾斜からなる面取り)等の多段面取りとしてもよい。これより明らかであるが、極端な場合には、凸アールとは逆の凹アールとしてもよい。すなわち、面取りを付与することで 上記第1実施形態における稜線によるカドが存在せず、刃先側切り屑ポケット50への切り屑の流出性の円滑化が図られれば良いためである。なお、この面取り36の大きさは、加工対象とされる工作物の内径や、孔深さに応じて設定すればよいが、大きくなるほど、ホルダ10の強度低下を招いてしまうので、これは加工条件又は切削条件に応じて設定すればよい。
10 ホルダ
18 刃先突出外周面
20 先端側切り屑ポケット
30 すくい面側切り屑ポケット
33 すくい面側切り屑ポケットの底面
35 すくい面側切り屑ポケットの底面における刃先突出外周面側の端縁
36 面取り
37 すくい面側切り屑ポケットの後端
50 刃先側切り屑ポケット
52 刃先側切り屑ポケットの底面(面)
55 刃先側切り屑ポケットの後端
57 刃先側切り屑ポケットにおけるすくい面側切り屑ポケット側と反対側の端縁
58 突出部
101,201、301、401 中ぐり用切削工具
501,701 切れ刃チップ
503 すくい面
505 刃先
F1 すくい面側から見たときの刃先突出外周面側の端縁からのすくい面側切り屑ポケットを深さ

Claims (6)

  1. 棒状をなすホルダの先端に、切れ刃チップを固定してなる中ぐり用切削工具において、
    前記ホルダは、前記切れ刃チップのすくい面側において、ホルダ自身の外周面に対し凹状をなし、かつ、切れ刃チップの刃先が突出するホルダ自身の外周面側である刃先突出外周面側に向けて開口すると共に、該刃先突出外周面側と反対側に、該刃先突出外周面側を向く底面を有するすくい面側切り屑ポケットを備えていると共に、
    該すくい面側切り屑ポケットは、すくい面側から見たとき、前記刃先突出外周面側の端縁からの深さF1が、該すくい面側切り屑ポケットの後端に向かうに従い浅くなるように、該刃先突出外周面側を向く底面が、該後端に向かうに従い該刃先突出外周面側に向かうように形成され、
    しかも、すくい面側から見たときの該すくい面側切り屑ポケットの底面における前記刃先突出外周面側の端縁が、ホルダ自身の外周面に対し凹状をなすように、該刃先突出外周面側において刃先側切り屑ポケットが形成されてなることを特徴とする中ぐり用切削工具。
  2. 前記刃先側切り屑ポケットが、その後端を、前記すくい面側切り屑ポケットの後端よりも、ホルダにおける後方に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の中ぐり用切削工具。
  3. 前記刃先側切り屑ポケットにおけるすくい面側切り屑ポケット側と反対側の端縁が、ホルダの軸線に垂直な断面において、外向きに突出する突出部をなしていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の中ぐり用切削工具。
  4. 前記刃先側切り屑ポケットが、ホルダの軸線に沿って略平行に延びる凹状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の中ぐり用切削工具。
  5. 前記すくい面側切り屑ポケットの底面と、前記刃先側切り屑ポケットの底面とが交差する箇所であって、ホルダの先後方向に延びて稜線をなすべき箇所に、面取りが付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の中ぐり用切削工具。
  6. 前記面取りが、ホルダの軸線に垂直な断面において凸となす円弧状の曲線をなすものであることを特徴とする請求項5に記載の中ぐり用切削工具。
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