JP4545689B2 - 天ぷら製造方法および天ぷら製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、衣液を付着させた具材を油で揚げることにより、天ぷら、特にかき揚げ天ぷらを製造するのに好適な天ぷら製造方法および天ぷら製造装置に関する。
従来より、連続して自動的に大量のかき揚げ天ぷら等の天ぷらを製造するための天ぷら製造装置が用いられている。
前記天ぷら製造装置としては、例えばかき揚げ天ぷらを製造するために野菜やシーフード等の大量の具材と衣液とを混合し、この大量の具材から一定量の具材を取り分けて油で揚げる装置が知られている。
しかし、このような天ぷら製造装置によると、例えば100個以上のかき揚げ天ぷらを製造するために大量の具材と衣液とを混合する際、衣液が大量の具材に均一に付着するように前記具材と前記衣液とを何度も混合しなければならず、この際具材と衣液が摩擦されることによって衣液に含まれる小麦粉等によりグルテンが生成されてしまう場合がある。
また、大量の具材と衣液とを混合すると、前記衣液を混合した具材を全て油中に入れるには長い時間を要するので、低粘度の衣液を用いた場合には前記具材を油中に入れるまでに前記衣液が具材から離れてしまう。このため、大量の具材と衣液とを混合する場合には、高い粘度の衣液を用いる必要がある。
そして、このような天ぷら製造装置によりグルテンが生成された衣液や高い粘度の衣液を用いて製造されたかき揚げ天ぷらは、衣の食感にさくさく感が欠けたお好み焼き風の食感の仕上がりとなってしまうおそれがあった。
そこで、従来より、衣の食感にさくさく感を有する美味しいかき揚げ天ぷらを製造するための天ぷら製造装置が考えられている。
この天ぷら製造装置としては、一定量ずつ個別に計量された具材に衣液を付着させて前記具材と前記衣液とを混合し、この具材を油中において撹拌あるいは分散形成しながら油で揚げることによりかき揚げ天ぷらを製造する装置が提供されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
この天ぷら製造装置によれば、一定量ずつ個別に計量された具材と衣液とを混合するので、前記具材と前記衣液とを何度も混合する必要がなく、グルテンの生成を抑制することができる。また個別に計量された具材に一定量の衣液を付着させるので、前述のように粘度の高い衣液を用いる必要もない。このため、前記天ぷら製造装置は、衣の食感にさくさく感を有するかき揚げ天ぷらを製造することができた。
しかし、前述のような天ぷら製造装置によってかき揚げ天ぷらを製造する場合、前記衣液と混合された具材を搬送して油中に浸漬させるまでの工程において、前記具材には衣液が付着しているので、この衣液により前記具材が天ぷら製造装置の搬送径路において付着してその一部が他の具材から離れてしまうおそれがある。このような場合には、油中に没入されるまでに一定量に計量された具材の重量が減ってしまい、この結果、完成したかき揚げ天ぷらの重量は所望の一定量よりも減り、個々のかき揚げ天ぷらの重量にばらつきが生じるおそれがあるという問題を有していた。
また、低粘度の衣液と混合された具材は、個々の具材が不揃いな形状によって油中に入れられ、その後撹拌されるので、完成したかき揚げ天ぷらを所望の形状に成形することができず、さらに低粘度の衣液を油に入れると大量の泡が発生してしまい、この大量の泡により具材がバラバラになってしまう場合もあるという問題もあった。
また衣の食感にさくさく感を有する美味しいかき揚げ天ぷらを製造するための他の天ぷら製造装置として、粉を付着させた具材に衣液を付与し、この衣液を付与した具材をコンベア上において成形しながら搬送し、この成形された具材上に成形カップを覆いかぶせながら、前記具材を油中に入れて油で揚げる装置も考えられている(例えば、特許文献3参照)。
この天ぷら製造装置によれば、衣液が付着した具材を撹拌することなく油で揚げるので、グルテンが生成されることがない点において、衣の食感にさくさく感を有するかき揚げ天ぷらを製造することができる。
しかし、衣液を付与した後に成形した具材をコンベアによって搬送する際に、低粘度の衣液を用いた場合、成形した具材の形状が崩れ、さらに前記具材を油に没入させたときに油中において大量に発生する泡により具材の形状が壊れてしまうおそれがある。また、成形した具材の形状を壊さないように搬送して油で揚げるために、粘度の高い衣液を具材に付着させてかき揚げ天ぷらを製造した場合、完成したかき揚げ天ぷらは、お好み焼き風の食感の仕上がりになってしまうことが多いという問題を有していた。
特開平05−103602号公報 特開平09−252962号公報 特開平11−289999号公報
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、油中において具材をバラバラにすることなく所望の形状に成形することができ、かつ衣の食感にさくさく感を有する天ぷらを製造することができる天ぷら製造方法および天ぷら製造装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る天ぷら製造方法の特徴は、具材に粉を付着させる付着工程と、粉が付着した一定量の前記具材を受け皿に収容する収容工程と、前記受け皿内の具材に300cp以下の粘度の衣液を噴霧する噴霧工程と、前記具材を収容した受け皿を油中に浸漬させて前記具材を油で揚げる調理工程とを有し、前記噴霧工程と、前記調理工程との間に、余分な衣液を前記受け皿の底部に形成した貫通孔から排出する排出工程をさらに有する点にある。
この天ぷら製造方法によれば、粉が付着した具材を受け皿に投入し、この具材上に低粘度の衣液を噴霧して、具材を撹拌することなく受け皿に収容したまま油で揚げることにより天ぷらを製造するので、衣液におけるグルテンの生成を抑制することができ、また完成した天ぷらにおいて具材同士の空隙を維持させることができる。
また、この天ぷら製造方法によれば、各貫通孔から受け皿の底部に到達した衣液を漏出させるので、天ぷらに余分な衣液が付着することを防止することができる。
本発明に係る他の天ぷら製造方法の特徴は、前記調理工程において、前記受け皿の底部に形成した貫通孔から前記受け皿内に徐々に油を流入させた状態において前記具材を所定時間油で揚げ、次いで前記受け皿全体を油中に浸漬させた状態において前記具材を所定時間油で揚げる点にある。
この天ぷら製造方法によれば、受け皿内にはまず底部の貫通孔から油が流入し、受け皿は油中に徐々に浸漬されるので、具材が急激に油中に入れられることによって低粘度の衣液から大量の泡が発生してしまうのを防止することができ、これにより、大量の泡によって具材同士が油中においてバラバラになってしまうことを防止することができる。
本発明に係る他の天ぷら製造方法の特徴は、複数個の前記受け皿が、無端環状のコンベアの長手方向に沿って装着されている点にある。
また、本発明に係る他の天ぷら製造方法の特徴は、前記コンベアの長手方向における各受け皿の装着位置には、それぞれ複数個の受け皿が装着されている点にある。
これらの天ぷら製造方法によれば、多数の天ぷらを効率よく製造することができる。
本発明に係る他の天ぷら製造方法の特徴は、前記コンベアを走行させて前記受け皿を搬送しつつ、前記受け皿が油の外に存在しているときに粉が付着した一定量の具材を前記受け皿に収容する収容工程を行った後、前記受け皿内の具材に対して300cp以下の粘度の衣液を噴霧する噴霧工程を行い、前記受け皿の底部に形成された貫通孔から余分な衣液を排出する前記排出工程を経て、前記受け皿を徐々に油中に浸漬させ、前記受け皿の貫通孔から前記受け皿内に徐々に油を流入させた状態において前記具材を所定時間油で揚げ、次いで前記受け皿全体を油中に浸漬させた状態において前記具材を所定時間油で揚げ、その後前記具材の浮力を利用して前記受け皿から前記具材を剥がし、前記具材を油中に放出させる前記調理工程を行う点にある。
この天ぷら製造方法によれば、衣液におけるグルテンの生成を抑制することができ、また完成した天ぷらにおいて具材同士の空隙を維持させることができる。
本発明に係る他の天ぷら製造方法の特徴は、前記調理工程において、前記受け皿内の具材上に高温の油を注ぐ注油工程をさらに有する点にある。
この天ぷら製造方法によれば、油中に入れられた具材上に高温の油が注がれるので、具材の上面からも前記具材に火を通し衣液の水分を蒸発させることができる。また、油を受け皿におけるその搬送方向の一端縁から具材と受け皿との間に流入させ、この流入する際の勢いによって受け皿の表面を介し受け皿における前記一端縁と対向する他端縁の方向に流すことにより、具材を受け皿から容易に剥がすことができる。
また、本発明に係る他の天ぷら製造方法の特徴は、前記収容工程と、前記噴霧工程との間に、前記具材上にトッピング具材をトッピングする載置工程をさらに有する点にある。
本発明に係る他の天ぷら製造方法の特徴は、前記粉が付着した具材について1つの前記受け皿に収容される一定量を自動的に計量し、前記計量した具材を前記受け皿に収容する点にある。
この天ぷら製造方法によれば、各受け皿に自動計量供給装置によって一定量の具材を供給することができるので、より容易に天ぷらを製造することができる。
本発明に係る他の天ぷら製造方法の特徴は、前記油中に浸漬されていた受け皿を冷却する冷却工程をさらに有し、前記冷却した受け皿に前記具材を収容する点にある。
ここで、加熱されたままの受け皿に具材を収容すると、具材および衣液が受け皿の熱によって加熱されてしまい、このような具材を油で揚げた場合には膨らみの悪い天ぷらとなってしまうが、この天ぷら製造方法によれば、油によって加熱された受け皿を冷水によって冷却することにより、膨らみのよい天ぷらを製造することができる。
本発明に係る他の天ぷら製造方法の特徴は、前記冷却工程において、前記油中に浸漬されていた受け皿を冷水に浸漬させて冷却し、前記冷却した受け皿の受け部にエアを噴射し、前記冷却工程の後、前記エアが噴射された受け皿に粉が付着した具材を収容する点にある。
この天ぷら製造方法によれば、受け皿に付着した水滴をエア噴射器によって除去することができるので、受け皿において具材に付着した粉が水滴を吸収したり、また衣液が水滴と混合してしてしまうことを防止することができ、所望の粘度の衣液が付着した具材を油で揚げることができる。
また、本発明に係る天ぷら製造装置の特徴は、粉が付着した具材を収容する受け皿と、前記受け皿内の具材に300cp以下の粘度の衣液を噴霧する衣液噴霧器と、前記衣液が噴霧された具材を油で揚げるため前記具材を収容した受け皿を油中に浸漬可能な油槽とを有し、前記受け皿の底部に、貫通孔が形成されている点にある。
このような構成により、粉が付着した具材を受け皿に投入し、この具材上に低粘度の衣液を噴霧して、具材を撹拌することなく受け皿に収容したまま油で揚げることにより天ぷらを製造するので、衣液におけるグルテンの生成を抑制することができ、また完成した天ぷらにおいて具材同士の空隙を維持させることができる。
また、このような構成により、貫通孔から受け皿の底部に到達した衣液を漏出させることができるとともに、各受け皿が油中に浸漬され、貫通孔から受け皿中に油を徐々に流入させることができる。
本発明に係る天ぷら製造装置の特徴は、前記受け皿が椀状に形成され、前記受け皿の底部に形成されている前記貫通孔が、前記受け皿の底部における中央部に形成した円形状の第1貫通孔と、前記第1貫通孔の周囲にそれぞれ所定の間隔をもって配置された前記第1貫通孔と同形状の3つの第2貫通孔と、前記各第2貫通孔の形成位置の間にそれぞれ配置され前記第1貫通孔および前記第2貫通孔よりも小径である円形状の3つの第3貫通孔とにより構成されている点にある。
このような構成により、各貫通孔から確実に余分な衣液を漏出させることができる。
本発明に係る天ぷら製造装置の特徴は、複数個の前記受け皿が、並列配置させて一体に形成され、前記各受け皿に、前記具材が貼り付かないための表面処理が施されている点にある。
本発明に係る天ぷら製造装置の特徴は、一体形成された複数個の前記受け皿が、無端環状のコンベアの長手方向における複数箇所に装着されている点にある。
前記各天ぷら製造装置の構成により、多数の天ぷらを効率よく製造することができる。
本発明に係る他の天ぷら製造装置の特徴は、前記コンベアが、前記油槽内において前記受け皿を底部から徐々に油中に浸漬させながら全体が浸漬させるように、前記コンベアの具材搬送径路を前記油槽内の油面に対して傾斜させて配置されている点にある。
このような構成により、具材が急激に油中に入れられることによって低粘度の衣液から大量の泡が発生してしまうのを防止することができ、この結果、大量の泡によって具材同士が油中においてバラバラになってしまうことを防止することができる。
本発明に係る他の天ぷら製造装置の特徴は、前記油中に浸漬された前記受け皿内の具材上に油を注ぐ注油器を有する点にある。
このような構成により、油中に入れられた具材上に高温の油が注がれるので、具材の上面からも前記具材に火を通し衣液の衣を蒸発させることができる。
本発明に係る他の天ぷら製造装置の特徴は、1つの前記受け皿に収容される一定量の前記具材を自動的に計量する自動計量器をさらに有する点にある。
このような構成により、一層容易に天ぷらを製造することができる。
本発明に係る他の天ぷら製造装置の特徴は、油中に浸漬されていた前記受け皿を冷却する冷却部をさらに有する点にある。
このような構成により、油によって加熱された受け皿を冷水によって冷却することにより、膨らみのよいかき揚げ天ぷらを製造することができる。
本発明に係る他の天ぷら製造装置の特徴は、前記冷却部が、前記油中に浸漬されていた受け皿を冷水に浸漬可能な冷水槽と、前記冷却された受け皿にエアを噴射するエア噴射器とを有する点にある。
このような構成により、水槽において受け皿に付着した水滴をエア噴射器によって除去することができるので、受け皿において具材に付着した粉が水滴を吸収したり、また衣液が水滴と混合してしてしまうことを防止することができ、所望の粘度の衣液が付着した具材を油で揚げることができる。
以上述べたように、本発明に係る天ぷら製造方法およびてんぷら製造装置によれば、所望の形状に成形された衣の食感にさくさく感を有する天ぷらを製造することができる。
本発明に係る天ぷら製造装置の一実施形態を示す概略図 図1の天ぷら製造装置における型枠を示す平面図 図2の型枠における各受け皿を示す平面図 他の天ぷら製造装置の型枠における各受け皿を示す平面図 本発明の天ぷら製造装置における自動計量供給装置の一実施形態を示す概略図 図1の天ぷら製造装置における衣液噴霧器を示す概略図 図1の天ぷら製造装置において受け皿が油中に浸漬される工程を示す説明図 図1の天ぷら製造装置における注油器を示す概略図 図1の天ぷら製造装置における完成したかき揚げ天ぷらを搬送する各コンベアを示す概略図 図1の天ぷら製造装置における受け皿に収容された具材上に衣液が噴霧される場合を示す説明図 図1の天ぷら製造装置における受け皿における受け部の一端縁に油が注がれる場合を示す説明図
以下、本発明に係る天ぷら製造装置の実施形態を図1から図11を参照して説明する。
ここで、本実施形態においては、天ぷらとしてかき揚げ天ぷらを製造するのに用いられる天ぷら製造装置について説明する。
図1は、本実施形態に係る天ぷら製造装置を示す概要図であり、図1に示すように、前記天ぷら製造装置1は、第1コンベア2を有し、第1コンベア2は、複数のプーリ3に巻回された無端環状のコンベアベルト4を有している。この第1コンベア2には、1つのかき揚げ天ぷらを構成する一定量の具材44であって小麦粉等の粉が付着されたものが収容される椀状の受け皿5が装着されている。そして、第1コンベア2におけるコンベアベルト4の上面は、具材44が収容された受け皿5を搬送する具材搬送径路2aとされている。
前記受け皿5は、図2に示すように、例えば鉄等の金属材料によって複数(本実施形態においては5つ)の受け皿5が並列配置するように一体に形成されて型枠7とされており、前記型枠7の全体には、表面処理として表面エネルギの小さなポリ四フッ化エチレン被膜が施されている。そして、型枠7は、この型枠7に形成された各受け皿5の並列方向が前記第1コンベア2の搬送方向に対して直交するように配置され、複数の型枠7が第1コンベア2の長手方向に沿って装着されるようになっている。これにより、第1コンベア2によって、複数個の受け皿5が同時に搬送可能にされている。なお、型枠7は熱伝導率等を考慮して薄型に形成することが好ましい。
前記受け皿5における具材44が収容される受け部8は、図3に示すように、平面形状が円形状に形成されており、本実施形態においては、受け部8の内径は110mmとされている。また、受け部8の底面における中央部には、平面形状が円形状の第1貫通孔10が形成されており、本実施形態において第1貫通孔10の直径は10mmとされている。第1貫通孔10の周囲には、それぞれ所定の間隔をもって配置された第1貫通孔10と同一の大きさおよび形状の3つの第2貫通孔11が形成されている。各第2貫通孔11の形成位置の間には、第1貫通孔10および第2貫通孔11よりも小径な円形状の3つの第3貫通孔12がそれぞれ形成されており、本実施形態において前記第3貫通孔12の直径は7mmとされている。
なお、前記受け皿5における受け部8の内径寸法および形状、または前記各貫通孔10,11,12の形成位置、形状および大きさ等は本実施形態のものに限定されるものではない。例えば、大きいサイズのかき揚げ天ぷらを製造する場合には、受け部8の内径を130mm等に形成してもよい。また、図4に示すように、第1貫通孔10を小径に形成し、各第3貫通孔12より受け部8における外縁側の位置に小径の第4貫通孔13をそれぞれ形成してもよい。
前記第1コンベア2の近傍には、各受け皿5に収容するための一定量の具材44を自動的に計量し、前記受け皿5の上方から受け部8に具材44を供給する図5に示すような自動計量供給装置14が設けられている。
この自動計量供給装置14は、粉が付着された具材44を搬送する第1具材搬送コンベア15を有し、第1具材搬送コンベア15の具材搬送径路15aにおける下流側先端部の下方には、前記型枠7に形成された受け皿5の個数に対向する数の第2具材搬送コンベア16が設けられている。そして、前記第1具材搬送コンベア15は、搬送した具材44をその先端部から前記各第2具材搬送コンベア16の具材搬送径路16aにそれぞれ供給するようになっている。
前記各第2具材搬送コンベア16の具材搬送径路16aにおける下流側先端部の下方であって、前記型枠7における各受け皿5の上方に対応する位置には、それぞれ具材供給ホッパ18が設けられており、前記各第2具材搬送コンベア16は、搬送した具材44をその先端部から前記各具材供給ホッパ18内にそれぞれ投入するようになっている。
前記各具材供給ホッパ18の底面は開閉自在に形成されており、また各具材供給ホッパ18には、具材供給ホッパ18に投入された具材44の量を計測する図示しない計測センサが設けられ、前記計測センサは前記自動計量供給装置14の各部を制御する図示しない制御部に接続されている。
そして、前記制御部は、前記計量センサによって前記具材供給ホッパ18に投入された具材44が一定量になったことが検出されたとき、それぞれ第1具材搬送コンベア15および第2具材搬送コンベア16の搬送を中断し、第2具材搬送コンベア16および各具材供給ホッパ18への具材の供給を中断するようになっている。また、前記制御部は、具材供給ホッパ18に具材が投入されているときには具材供給ホッパ18の底面を閉鎖し、前記計量センサによって具材供給ホッパ18に一定量の具材44が投入されたことを検出したとき、前記底面を開放して各受け皿5の受け部8に具材44を供給するようになっている。
前記第1コンベア2の上方であって前記第1コンベア2の搬送方向における前記自動計量供給装置14の配置位置よりも下流側には、前記受け皿5に収容された具材44に対して300cp以下の低粘度の衣液19を噴霧する衣液噴霧器20が設けられている。
この衣液噴霧器20は、図6に示すように、前記型枠7における各受け皿5の上方に対向するようにそれぞれ配置された複数の噴霧ノズル21を有し、各噴霧ノズル21は配管22に接続されている。前記配管22には、衣液19が貯留された衣液貯留タンク23から前記配管に衣液19を供給するホース24が接続されている。
また、前記衣液噴霧器20は、各受け皿5の上方にそれぞれ設けられた円筒状の複数の飛散防止枠25を有し、各飛散防止枠25は、その一方の開口部が具材44に対向し他方の開口部が噴霧ノズル21に対向するように配置され、昇降可能に設けられている。
そして、この衣液噴霧器20は、前記型枠7が前記噴霧ノズル21の下方に搬送されると、前記各飛散防止枠25の一方の開口部が前記各受け皿5の上縁に接触するように各飛散防止枠25を下降させ、前記衣液貯留タンク23からホース24および配管22を介して噴霧ノズル21より具材44上に衣液19を噴霧するようになっている。また、衣液噴霧器20は、衣液19の噴霧後は各飛散防止枠25を上昇させるようになっている。
前記第1コンベア2の下方であって前記第1コンベア2の搬送方向における前記衣液噴霧器20の配置位置よりも下流側には、受け皿5に収容された具材44を揚げるための油26が貯留された油槽27が設けられている。そして、前記第1コンベア2は、その具材搬送径路2aが油面に対して傾斜し、前記受け皿5を徐々に油中に浸漬させるように配置されている。衣液噴霧器20と油槽27との間の距離は、受け皿5の底部に流れた余分な衣液19が各貫通孔10,11,12から完全に漏出することを考慮して決定することが望ましい。
詳しくは、図7に示すように、前記第1コンベア2は、まず装着された受け皿5の上縁が油面より若干上方に位置する程度に下降し、続いて受け皿5にその上縁よりも盛り上がるように収容された具材44の上面が油面から出る程度に下降するようになっている。次に、第1コンベア2は、受け皿5の具材44の上面に油26がかかる程度に下降し、さらに具材44を完全に油中に浸漬させるように下降するようになっている。このとき、受け皿5に収容された具材44は、完全に油中に浸漬されると油26で揚げられてかき揚げ天ぷらとなり、その浮力によって受け皿5から放出されて油面付近に浮上するようになっている。
そして、前記第1コンベア2は、油中において搬送方向を反転させながら前記受け皿5を前記油槽27の外側に搬送するように設けられている。
前記第1コンベア2および前記油槽27の上方には、受け皿5に収容された具材44上に少なくとも100℃以上の高温の油26を注ぐための注油器29が設けられている。
この注油器29は、図8に示すように、前記型枠7上に配置された注油口部30を有し、注油口部30から型枠7における受け皿5の具材上に油26が注がれるようになっている。詳しくは、本実施形態においては、注油器29は、注油口部30から滝状に高温の油26を流し、前記各受け皿5に収容された具材44上に一斉に前記油26を注ぐようになっている。なお、注油器29は本実施形態のものに限定されず、例えば、各受け皿5に対応するように複数の注油口部30を有し、各注油口部30から各受け皿5の具材44上にそれぞれシャワー状に油26を注ぐものであってもよい。
また、前記注油口部30は、注油口部30に油26を供給するためのオイル管31に接続されており、このオイル管31は、その一端部が油槽27の内部に接続されて、油槽27の油を注油口部30に供給するようになっている。
前記第1コンベア2の下方であって第1コンベア2の搬送方向における前記油槽27の配置位置よりも下流側には、油26に浸漬されて加熱された受け皿5を冷却するための冷水33が貯留された水槽34が設けられている。そして、第1コンベア2は、受け皿5を冷水33に浸水させながら搬送するように設けられている。
さらに、前記第1コンベア2の近傍であって第1コンベア2の搬送方向における前記水槽34の配置位置よりも下流側であり、かつ前記自動計量供給装置14の配置位置よりも上流側には、冷水33に浸漬されることにより前記受け皿5の受け部8および各貫通孔10,11,12に付着した水滴を除去するために受け部8および受け皿5の裏側から勢いよくエアを噴射するエア噴射器36が設けられている。
このエア噴射器36は、前記型枠7における各受け皿5の受け部8および受け皿5の裏面に対向するようにそれぞれ配置された複数のエアノズル37を有しており、前記各エアノズル37は、各エアノズル37にエアを供給するためのエア配管38に接続されている。
そして、前記第1コンベア2は、装着された受け皿5を前記自動計量供給装置14の近傍から前記衣液噴霧器20の配置位置まで平行に搬送し、上昇して前記油槽27の縁を跨いだ後、受け皿5を油槽27中の油26に徐々に浸漬させるように下降して走行する。続いて、第1コンベア2は、油槽27中の油内において搬送方向を反転させた後上昇して油槽27の縁を再度跨ぎ、受け皿5を前記水槽34内の冷水33に浸漬させるように下降して走行する。その後、第1コンベア2は、上昇して前記エア噴射器36の近傍を通過し自動計量供給装置14の近傍に戻って循環走行するようになっている。
前記油槽27の上方であって前記第1コンベア2の具材搬送径路2aにおける先端部近傍には、図9に示すように、前記受け皿5から剥がれて油面付近に浮上したかき揚げ天ぷら45を油中に没入させるように押さえつけながら搬送するための第2コンベア40が設けられている。
さらに、前記油槽27の上方であって前記第2コンベア40のかき揚げ天ぷら搬送径路40aにおける先端部には、前記かき揚げ天ぷらを油中から前記油槽27の外側に搬送するための第3コンベア41が設けられており、第3コンベア41のかき揚げ天ぷら搬送径路41aにおける先端部には、油槽27の外側に搬送されたかき揚げ天ぷら45を搬送するための第4コンベア42が設けられている。これにより、前記天ぷら製造装置1は、かき揚げ天ぷら45を製造し、この完成したかき揚げ天ぷら45を所望の位置に搬送するようになっている。
次に、かき揚げ天ぷらの製造方法について説明する。
まず、野菜や海産物等のかき揚げ天ぷら45の材料を所望の大きさに切断して具材44を作成し、前記具材44に小麦粉等の大量の粉を付着させる。この具材44に粉を付着させる方法としては、大きな容器に大量の具材44および粉を投入し、前記容器を振動または回転等させることにより機械的に前記具材44に前記粉を付着させてもよく、また前記具材44と前記粉とを手で混ぜることにより人手によって前記具材44に前記粉を付着させてもよい。このように、予め具材44に大量の粉を付着させることにより、付着された粉が具材44の表面の水分を吸収し、次工程である具材計量工程において、容易かつ安定して具材44の計量を行うことができる。
続いて、前記粉が付着された具材44は、機械的または手動によって前記自動計量供給装置14の第1具材搬送コンベア15における具材搬送径路15aの上流先端部に供給される。前記第1具材搬送コンベア15に供給された具材は、前記第1具材搬送コンベア15から前記各第2具材搬送コンベア16の具材搬送径路16aにそれぞれ供給された後、前記各第2具材搬送コンベア16から底面が閉鎖された各具材供給ホッパ18に投入される。そして、計量センサにより前記各具材供給ホッパ18において投入された具材が一定量に達したことが検出されると、制御部によって前記各第2具材搬送コンベア16の駆動が中断され、前記各具材供給ホッパ18の底面が開放されて前記各受け皿5の受け部8に一定量の具材44が供給される。
このとき、前記一定量の具材44は、前記各具材供給ホッパ18から落下して前記各受け皿5に供給されるので、前記受け皿5に収容された具材44同士の間には多くの空隙を存在させることができる。
そして、前記受け皿5の受け部8に収容された具材44は、前記第1コンベア2の走行によって前記油槽27の方向に搬送される。
次に、前記搬送中の具材44上に、人手によってまたは機械的にエビ等のトッピング具材46をトッピングする。
続いて、トッピング具材46および具材44が衣液噴霧器20の下方に搬送されると、各飛散防止枠25の一方の開口部が各受け皿5の上縁に接触するように各飛散防止枠25が下降する。そして、衣液貯留タンク23からホース24および配管22を介して前記各噴霧ノズル21に供給された衣液19が、前記各噴霧ノズル21から前記トッピング具材46および具材44上に噴霧された後、各飛散防止枠25が上昇する。
このとき、前記具材44に噴霧される衣液19は低粘度であるため、前記具材44同士の空隙を維持しながら前記衣液19を前記具材44の全体に行き渡らせることができる。
また、前記具材44に噴霧された衣液19のうち前記具材44の全体に行き渡った後前記受け皿5の受け部8における底面に到達した衣液19は、前記受け部8の底面に貯まることなく、図10に示すように、前記受け皿5の第1貫通孔10、第2貫通孔11および第3貫通孔12から下方に漏出する。
さらに、噴霧ノズル21から具材44上に衣液19を噴霧する際、前記具材44の上部周辺は飛散防止枠25によって囲まれるので、噴霧された衣液19が具材44に当たって周囲に飛散してしまうのを防止することができる。
次に、前記具材44が収容された受け皿5は、前記第1コンベア2に搬送されて上昇しながら油槽27の縁を越えた後下降して、まず、低速度によってその上縁が油面より若干上方または油面と同一面に位置する程度に油中に浸漬されて、所定時間その高さ位置によって搬送される。ここで、油26は、第1貫通孔10、第2貫通孔11および第3貫通孔12を介して底面から前記受け部8内に徐々に流入し充満する。またこのとき、受け部8の上面からも少量の油26が受け部8内に流入する。すると、前記具材44および前記衣液19は、前記具材44同士の空隙に徐々に到達した油によって揚げられ、前記衣液19の加熱変性によって前記具材44同士が接着する。これにより、前記具材44は、受け皿5の受け部8に収容されたままの形状に成形される。
ここで、前記受け皿5は油中に低速度によって徐々に浸漬するように入れられるので、前記油26は各貫通孔10,11,12から徐々に受け皿5の内部に流入する。また、受け部8の上面から受け部8内に流入する油も少量である。このため、低粘度の衣液19を使用した場合に生じる急激な水蒸気の発生を抑制し、水蒸気の泡により前記具材44が撹拌されて具材44同士がバラバラになってしまうのを抑制することができる。
さらに、前記受け皿5は、低速度によって受け皿5に収容された具材44の上面が油面から出る程度に油中に浸漬されて、前記注油器29の下方に到達する。
ここで、注油器29においては、油槽27よりオイル管31を介して供給された高温の油26が注油口部30から滝状に流れている。
そして、受け皿5は、図11に示すように、滝状に流れる油26が具材44上に注がれた後各受け皿5の搬送方向における受け部8の最後端縁に注がれる位置において一時停止する。これにより、前記具材44の上面に注油口部30から高温の油26が注がれることによって、前記具材44の上面を揚げることができる。また、前記油26は、受け皿5の搬送方向における受け部8の最後端縁から具材44と受け部8との間に流入し、この流入する際の勢いによって前記受け部8の表面を伝い、受け皿5における前記最終端縁と対向する他端縁の方向に流れる。この結果、具材44は受け部8から容易に剥がれるようになっている。
その後、前記受け皿5は、前記具材44の上面に油26がかかる程度に油中に浸漬され、さらに前記具材44が完全に油中に没入するように浸漬される。これにより、前記具材44に火を通し、かつ前記衣液19の水分を蒸発させることができる。
そして、完全に油中に入れられた具材44は、浮力によって前記受け皿5から剥がれて油面付近に浮上する。これにより、かき揚げ天ぷら45が完成する。
さらに、このかき揚げ天ぷら45は、油面付近の油26の流れにのって第2コンベア40に到達し、前記第2コンベア40によって油中に沈められながら搬送される。これにより、さらに、かき揚げ天ぷら45の具材44に完全に火を通し、衣液19の水分を十分に蒸発させる。その後、前記かき揚げ天ぷら45は、第3コンベア41のかき揚げ天ぷら搬送径路に到達し、前記第3コンベア41によって油外に搬送される。そして、前記かき揚げ天ぷら45は、第4コンベア42に到達し、前記第4コンベア42によって所望の位置に搬送される。
一方、前記具材44が剥がれた受け皿5は、油中において搬送方向を反転された後油外に搬送されて、冷水33槽の冷水33に浸水するように搬送される。この冷水33により、油26によって加熱された受け皿5は、冷水33によって冷却される。
続いて、前記冷却された受け皿5は、エア噴射器36の近傍に搬送され、エア配管38によって供給されたエアがエアノズル37から前記受け皿5の受け部8および底面に対して勢いよく噴射される。このエアによって、前記受け皿5においては、前記受け部8および各貫通孔10,11,12の周面に付着した水滴が除去される。
そして、前記水滴が除去された受け皿5は、前記自動計量供給装置14の近傍に搬送され、具材供給ホッパ18から一定量の具材44が供給される。
本実施形態によれば、粉が付着した具材44を受け皿5に投入し、この具材44上に低粘度の衣液19を噴霧して、具材44を撹拌することなく受け皿5に収容したまま油で揚げることによりかき揚げ天ぷら45を製造するので、衣液19におけるグルテンの生成を抑制することができ、また完成したかき揚げ天ぷら45において具材44同士の空隙を維持させることができる。
また、各貫通孔10,11,12から受け皿5の底部に到達した衣液19を漏出させるので、かき揚げ天ぷら45に余分な衣液19が付着することを防止することができる。
さらに、受け皿5は油26に徐々に浸漬されるので、具材44が急激に油中に入れられることによって低粘度の衣液19から大量の泡が発生してしまうのを防止することができ、これにより、大量の泡によって具材44同士が油中においてバラバラになってしまうことを防止することができる。
したがって、本実施形態に係る天ぷら製造装置1によれば、所望の形状に成形された衣の食感にさくさく感を有するかき揚げ天ぷら45を製造することができる。
また、各受け皿5に自動計量供給装置14によって一定量の具材44を供給することができるので、より容易にかき揚げ天ぷら45を製造することができる。
さらに、油中に入れられた具材44上に滝状の油26が注がれるので、具材44の上面からも具材44に火を通し衣液の衣を蒸発させることができるので、一層衣の食感にさくさく感を有するかき揚げ天ぷら45を製造することができる。
さらにまた、加熱されたままの受け皿5に具材44を収容して衣液19を噴霧しこの具材44を油で揚げた場合、膨らみの悪いかき揚げ天ぷらとなってしまうので、油26によって加熱された受け皿5を冷水33によって冷却することにより、膨らみのよいかき揚げ天ぷらを製造することができる。
また、水槽34において受け皿5に付着した水滴をエア噴射器36によって除去することができるので、受け皿5において具材44に付着した粉が水滴を吸収したり、また衣液19が水滴と混合してしてしまうことを防止することができ、所望の粘度の衣液19が付着した具材44を油で揚げることにより、衣の食感にさくさく感を有するかき揚げ天ぷら45を製造することができる。
さらに、第2コンベア40によってかき揚げ天ぷら45を再度油中に沈めることにより、かき揚げ天ぷら45に完全に火を通し、衣液の水分を十分に蒸発することができ、この結果、一層衣の食感にさくさく感を有するかき揚げ天ぷら45を製造することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
例えば、本実施形態においては、第1貫通孔10および第2貫通孔11は直径10mmに、また第3貫通孔12は直径7mmに形成されているが、これに限定されることはない。ただし、衣液19を受け皿5から下方に円滑に漏出させるためには各貫通孔10,11,12の直径が7mm以上に形成されることが好ましい。

Claims (19)

  1. 具材に粉を付着させる付着工程と、粉が付着した一定量の前記具材を受け皿に収容する収容工程と、前記受け皿内の具材に300cp以下の粘度の衣液を噴霧する噴霧工程と、前記具材を収容した受け皿を油中に浸漬させて前記具材を油で揚げる調理工程とを有し、
    前記噴霧工程と、前記調理工程との間に、余分な衣液を前記受け皿の底部に形成した貫通孔から排出する排出工程をさらに有することを特徴する天ぷら製造方法。
  2. 前記調理工程において、前記受け皿の底部に形成した貫通孔から前記受け皿内に徐々に油を流入させた状態において前記具材を所定時間油で揚げ、次いで前記受け皿全体を油中に浸漬させた状態において前記具材を所定時間油で揚げることを特徴とする請求項1に記載の天ぷら製造方法。
  3. 複数個の前記受け皿が、無端環状のコンベアの長手方向に沿って装着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天ぷら製造方法。
  4. 前記コンベアの長手方向における各受け皿の装着位置には、それぞれ複数個の受け皿が装着されていることを特徴とする請求項に記載の天ぷら製造方法。
  5. 前記コンベアを走行させて前記受け皿を搬送しつつ、前記受け皿が油の外に存在しているときに粉が付着した一定量の具材を前記受け皿に収容する収容工程を行った後、
    前記受け皿内の具材に対して300cp以下の粘度の衣液を噴霧する噴霧工程を行い、
    前記受け皿の底部に形成された貫通孔から余分な衣液を排出する前記排出工程を経て、
    前記受け皿を徐々に油中に浸漬させ、前記受け皿の貫通孔から前記受け皿内に徐々に油を流入させた状態において前記具材を所定時間油で揚げ、次いで前記受け皿全体を油中に浸漬させた状態において前記具材を所定時間油で揚げ、その後前記具材の浮力を利用して前記受け皿から前記具材を剥がし、前記具材を油中に放出させる前記調理工程を行うことを特徴とする請求項または請求項に記載の天ぷら製造方法。
  6. 前記調理工程において、前記受け皿内の具材上に高温の油を注ぐ注油工程をさらに有することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の天ぷら製造方法。
  7. 前記収容工程と前記噴霧工程との間に、前記具材上にトッピング具材をトッピングする載置工程をさらに有することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の天ぷら製造方法。
  8. 前記粉が付着した具材について1つの前記受け皿に収容される一定量を自動的に計量し、前記計量した具材を前記受け皿に収容することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の天ぷら製造方法。
  9. 前記油中に浸漬されていた受け皿を冷却する冷却工程をさらに有し、前記冷却工程の後、前記冷却された受け皿に粉が付着した具材を収容することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の天ぷら製造方法。
  10. 前記冷却工程において、前記油中に浸漬されていた受け皿を冷水に浸漬させて冷却し、前記冷却した受け皿にエアを噴射し、前記冷却工程の後、前記エアが噴射された受け皿に粉が付着した具材を収容することを特徴とする請求項に記載の天ぷら製造方法。
  11. 粉が付着した具材を収容する受け皿と、前記受け皿内の具材に300cp以下の粘度の衣液を噴霧する衣液噴霧器と、前記衣液が噴霧された具材を油で揚げるため前記具材を収容した受け皿を油中に浸漬可能な油槽とを有し、
    前記受け皿の底部に、貫通孔が形成されていることを特徴とする天ぷら製造装置。
  12. 前記受け皿が椀状に形成され、前記受け皿の底部に形成されている前記貫通孔が、前記受け皿の底部における中央部に形成した円形状の第1貫通孔と、前記第1貫通孔の周囲にそれぞれ所定の間隔をもって配置された前記第1貫通孔と同形状の3つの第2貫通孔と、前記各第2貫通孔の形成位置の間にそれぞれ配置され前記第1貫通孔および前記第2貫通孔よりも小径である円形状の3つの第3貫通孔とにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の天ぷら製造装置。
  13. 複数個の前記受け皿が、並列配置されて一体に形成され、前記各受け皿に前記具材が貼り付かないための表面処理が施されていることを特徴とする請求項1ないし請求項1のいずれか1項に記載の天ぷら製造装置。
  14. 一体形成された複数個の前記受け皿が、無端環状のコンベアの長手方向における複数箇所に装着されていることを特徴とする請求項1ないし請求項1のいずれか1項に記載の天ぷら製造装置。
  15. 前記コンベアが、前記油槽内において前記受け皿を底部から徐々に油中に浸漬させながら全体が浸漬させるように、前記コンベアの具材搬送径路を前記油槽内の油面に対して傾斜するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の天ぷら製造装置。
  16. 前記油中に浸漬された前記受け皿内の具材上に高温の油を注ぐ注油器を有することを特徴とする請求項11ないし1のいずれか1項に記載の天ぷら製造装置。
  17. 1つの前記受け皿に収容される一定量の前記具材を自動的に計量する自動計量器をさらに有することを特徴とする請求項1ないし請求項1のいずれか1項に記載の天ぷら製造装置。
  18. 油中に浸漬されていた前記受け皿を冷却する冷却部をさらに有することを特徴とする請求項1ないし請求項1のいずれか1項に記載の天ぷら製造装置。
  19. 前記冷却部が、前記油中に浸漬されていた受け皿を冷水に浸漬可能な冷水槽と、前記冷却された受け皿にエアを噴射するエア噴射器とを有することを特徴とする請求項18に記載の天ぷら製造装置。
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