JP4484825B2 - かき揚げ天ぷら - Google Patents

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Description

本発明は、複数の具材をまとめて油で揚げることにより製造されるかき揚げ天ぷらに係り、特に、ダイス状の具材を含むかき揚げ天ぷらに関する。
従来より、このようなかき揚げ天ぷらを連続して製造するための天ぷら製造装置が用いられている。
前記天ぷら製造装置としては、かき揚げ天ぷらを製造するために野菜や海産物などの大量の具材と衣液とを混合し、この大量の具材から一定量の具材を取り分けて油で揚げる装置が知られている。
しかしながら、このような天ぷら製造装置によると、例えば100個以上のかき揚げ天ぷらを製造するために大量の具材と衣液とを混合する際、衣液が大量の具材に均一に付着するように前記具材と前記衣液とを何度も混合し、さらに、混合の際に前記具材と前記衣液に作用する物理的な力も混合量が多いため大きくする必要があり、この際具材と衣液が摩擦されることによって衣液に含まれる小麦粉などによりグルテンが生成されてしまう場合がある。
また、大量の具材と衣液とを混合すると、低粘度の衣液を用いた場合には、前記衣液を混合した後、具材全てを油中に入れるまでに長時間放置することになり、前記衣液が具材からたれ落ちて、前記具材と前記衣液が分離してしまう。
これを避けるためには具材全てを油中に入れる間にも混合攪拌を継続しなければならず、グルテンが生成されてしまう。
そして、このような天ぷら製造装置によりグルテンが生成された衣液や高い粘度の衣液を用いて製造されたかき揚げ天ぷらは、衣の食感にさくさく感が欠けたお好み焼き風の食感の仕上がりとなってしまうおそれがあった。
そこで、従来より、衣の食感にさくさく感を有する美味しいかき揚げ天ぷらを製造するための天ぷら製造装置が考えられている。
この天ぷら製造装置は、一定量ずつ個別に計量された具材に衣液を付着させて前記具材と前記衣液とを混合し、この具材を油中において撹拌あるいは分散形成しながら油で揚げることによりかき揚げ天ぷらを製造する装置である。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
この天ぷら製造装置によれば、一定量ずつ個別に計量された具材と衣液とを混合するので、前記具材と前記衣液とを何度もかつ強い物理的な力を加えて混合する必要がなく、グルテンの生成を抑制することができる。また個別に計量された具材に一定量の衣液を付着させるので、前述のような粘度の高い衣液を用いる必要もない。このため、前記天ぷら製造装置によれば、衣の食感にさくさく感を有するかき揚げ天ぷらを製造することができた。
しかしながら、前述のような天ぷら製造装置によってかき揚げ天ぷらを製造する場合、前記衣液と混合された具材を搬送して油中に浸漬させるまでの工程において、前記具材には衣液が付着しているので、この衣液により前記具材が天ぷら製造装置の搬送径路に付着してその一部が他の具材から離れてしまうおそれがある。このような場合には、油中に浸漬されるまでに一定量に計量された具材の重量が減ってしまい、この結果、完成したかき揚げ天ぷらの重量は所望の一定量よりも減り、個々のかき揚げ天ぷらの重量にばらつきが生じるおそれがあるという問題を有していた。
また、低粘度の衣液と混合された具材は、個々の具材が不揃いな形状によって油中に入れられ、その後撹拌されるので、完成したかき揚げ天ぷらを所望の形状に成形することができず、さらに、低粘度の衣液を油に入れると大量の泡が発生してしまい、この大量の泡により具材がバラバラになってしまう場合もあるという問題もあった。
また、衣の食感にさくさく感を有する美味しいかき揚げ天ぷらを製造するための他の天ぷら製造装置として、粉を付着させた具材に衣液を付与し、この衣液を付与した具材をコンベア上において成形しながら搬送し、この成形された具材上に成形カップを覆いかぶせながら、前記具材を油中に浸漬して油で揚げる装置も考えられている(例えば、特許文献3参照)。
この天ぷら製造装置によれば、衣液が付着した具材を撹拌することなく油で揚げるので、グルテンが生成されることがない点において、衣の食感にさくさく感を有するかき揚げ天ぷらを製造することができる。
しかしながら、衣液を付与した後に成形した具材をコンベアによって搬送する際に、低粘度の衣液を用いた場合、成形した具材の形状が崩れ、さらに、前記具材を油に浸漬させたときに油中において大量に発生する泡により具材の形状が壊れてしまうおそれがある。また、成形した具材の形状を壊さないように搬送して油で揚げるために、8000cP以上の高い粘度の衣液を具材に付着させてかき揚げ天ぷらを製造した場合、完成したかき揚げ天ぷらは、お好み焼き風の食感の仕上がりになってしまうことが多いという問題を有していた。
特開平05−103602号公報 特開平09−252962号公報 特開平11−289999号公報
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、油中において具材がバラバラにならず所望の形状に成形され、かつ衣の食感にさくさく感を有するかき揚げ天ぷらを提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため請求項1に係る本発明のかき揚げ天ぷらの特徴は、全体として円盤状に成形されており、複数個の少なくともダイス状に形成された具材を含んでいるかき揚げ天ぷらにおいて、固化された衣液からなり前記具材間を接着するように前記具材を被覆する第1被膜と、前記第1被膜と同粘度の固化された衣液からなり前記第1被膜上に積層されるとともに、前記円盤状における表裏1対の表面層を構成する第2被膜と、前記第1被膜を構成する衣液の供給前に前記具材に供給され、前記両被膜より低粘度の固化された衣液からなり、前記第1被膜と前記具材との間に介装される補助被膜とを有し、前記第1被膜および第2被膜を構成する衣液の粘度が500〜5000cPとされ、前記補助被膜を構成する衣液の粘度が300cP以下とされており、前記補助被膜の形成前に、前記具材にあらかじめ粉が付着されている点にある。
本発明のかき揚げ天ぷらによれば、第1被膜により具材の分離を生じさせることがないし、第2被膜により食感にさくさく感を有している。
また、第1被膜と具材との間に介装される補助被膜により個々の具材の被覆を確実に行うことができる。
さらに、第1被膜および第2被膜を構成する衣液の粘度を500〜5000cPとすることにより、食感にさくさく感を良好に付与することができる。
さらにまた、補助被膜を構成する衣液の粘度を300cP以下とすることにより、補助被膜による具材の被覆をさらに確実に行うことができる。
また、具材にはあらかじめ粉を付着することにより、具材の水分を除去して具材の分散を確実に行うことができる。
本発明に係るかき揚げ天ぷらの実施形態を示す正面図 図1の平面図 図1の縦断面図 図1のかき揚げ天ぷらの製造工程を示すフローチャート
まず、本発明のかき揚げ天ぷらの実施形態における構成を図1ないし図3により説明する。
図1ないし図3に示すかき揚げ天ぷら1は、全体として円盤状に成形されており、複数個の少なくともダイス状に形成された野菜のような具材2A,2A…のほか、エビやイカのような他の形状の具材2B,2B…を含んでいる。以下、具材は符号2で総称する。
前記各具材2には、油により揚げる油揚工程に先立って、小麦粉のような粉が付着されている。具材の水分を粉が吸収することにより除去して具材の分散を確実に行うことができるようにするためである。
前記具材2の外周には、各具材2を被覆するための補助被膜3が形成されている。この補助被膜3は、衣液を加熱して固化することにより構成されており、この補助被膜3を構成する衣液の粘度は300cP以下とされている。
前記補助被膜3の外側には、この補助被膜3を各具材2との間に介装することになる第1被膜4が配設されており、この第1被膜4により具材2間が接着されることになる。この第1被膜4も、衣液を加熱して固化することにより構成されており、この第1被膜4を構成する衣液の粘度は500〜5000cPとされている。
さらに、前記第1被膜4上には、第2被膜5が積層されており、この第2被膜5は、円盤状をなすかき揚げ天ぷら1における表裏1対の表面層6A,6Bを構成するようになっている。この第2被膜5も、衣液を加熱して固化することにより構成されており、この第2被膜5を構成する衣液の粘度は前記第1被膜4を構成する衣液と同様、500〜5000cPとされている。
前記衣液は、小麦粉93.0重量部、全卵粉末1.0重量部、乳化剤0.5重量部、加工澱粉5.0重量部、ベーキングパウダー0.5重量部からなる成分を水で溶かしたものである。
そして、前記補助被膜3を構成する衣液は、その粘度を200cPにする場合、水と前記成分の比率が85:15とされている。一方、前記第1被膜4および第2被膜5を構成する衣液は、その粘度を2500cPにする場合、水と前記成分の比率が50:50とされている。
また、前記供給される衣液の温度は、15℃程度の低温とされている。
つぎに、このようなかき揚げ天ぷら1を製造する工程について図4を参照して説明する。本実施形態のかき揚げ天ぷら1は家庭において1個ずつ製造することも可能であるし、工場において連続的に製造することも可能である。なお、本実施形態においては、1個ずつ製造する場合を説明する。
まず、前工程において野菜や海産物などのかき揚げ天ぷら1の材料を所望の大きさのダイス状あるいはその他の形状に切断して具材2を作成する。
そして、かき揚げ天ぷら1の製造が開始されると、付着工程ST1において前記具材2に小麦粉などの大量の粉を付着させる。この具材2に粉を付着させる方法としては、前記具材2と前記粉とを手で混ぜることにより人手によって前記具材2に前記粉を付着させる。このように、予め具材2に大量の粉を付着させることにより、付着された粉が具材2の表面の水分を吸収することができる。
つぎに、収容工程ST2において粉が付着された所定量の具材2をお玉杓子のような受け皿に収容する。なお、この受け皿としては、油を具材2の下面との間に供給しやすくするため上向きの突起を形成したものが好ましい。また、必要に応じて具材2上に、エビなどのトッピング具材をトッピングする。
さらに、第1衣液供給工程ST3において、受け皿に収容されている具材2に前記補助被膜3を形成するための粘度300cP以下で15℃程度の低温度の衣液を供給する。この衣液の供給は、なるべく霧状にて行うことが好ましい。このとき、前記具材2に噴霧される衣液は低粘度であるため、前記具材2同士の空隙を維持しながら前記衣液を前記具材2の全体に行き渡らせることができる。
つぎに、第2衣液供給工程ST4において、受け皿に収容されている具材2上に、受け皿5に収容された具材2同士を接着するのに最低限の量の15℃程度の低温度の衣液を滴下する。
ところで、この第2衣液供給工程ST4において供給される衣液の粘度は500〜5000cPとされ、前記第1衣液供給工程ST3において供給される衣液より粘度が大きくされている。したがって、この衣液の全部が具材2の底部に流れることはなく、この衣液の一部は前記具材2同士の空隙に入り込んでこの空隙内に残留されることになる。これにより、具材2同士を確実に接着させることができる。
また、第1衣液滴下器11から滴下される衣液10は具材2同士を接着するのに最低限の量であるので、具材2同士に多少の空隙が残っている。
つぎに、前記具材2が収容された受け皿をかき揚げ天ぷら1を揚げるのに好適な高温の油中に浸漬する。このとき、受け皿内に収容された具材2の上端と油面とをほぼ等しくなるように具材2を油中に浸漬して、所定時間この浸漬状態を維持する。このとき、油は、受け皿の上縁から前記受け皿内に緩慢に流入し充満する。すると、前記具材2および前記2種の衣液は、前記具材2同士の空隙に到達した油によって揚げられ、前記衣液19の加熱変性によって前記具材2同士が接着する。これにより、前記具材2は、受け皿に収容されたままの形状に成形される。なお、一度受け皿の上縁を油中に没して油を受け皿内に満たした後に受け皿の上縁を油面より多少の上方に位置するように保持してもよい。
ここで、具材2同士は、第1衣液供給工程ST3において供給された300cP以下の低粘度の衣液により全体が薄く被覆されているだけではなく、第2衣液供給工程ST4において供給された500〜5000cPの高粘度の衣液が前記具材2同士の空隙に位置されている。このため、異なる粘度の2種の衣液が付着した具材2を油中に投入した際に生じる水蒸気の泡によって具材2同士がバラバラになってしまうのを抑制することができる。
つぎに、受け皿を前述した浸漬状態にしたら直ちに、第1注油工程ST5に移行し、受け皿内の具材2に上方から高温の油を注ぎ、この注いだ油によって受け皿内の油の熱量を補い、また、具材2を物理的に攪拌しながら具材2を表面からも揚げることができる。
その後、第3衣液供給工程ST6に移行し、受け皿に収容されている具材2上に、粘度が500〜5000cPの衣液を滴下する。この衣液としては、具材2同士間に多少残っている空隙ならびに具材2の外側を介して具材2と受け皿の上面との間の隙間に到達して具材2の裏面に衣液の表面層6Bを形成するとともに、具材2同士の空隙を埋め、かつ具材2の表面にも衣液の表面層6Aを形成することができる程度の量の衣液が滴下される。
なお、本実施形態においては第3衣液供給工程ST6において衣液が供給される際、具材2は油中においてその上端が油面から若干上方に位置するようになっており、これにより供給される衣液は、具材2上において滑らかに広がるようになっている。しかし、本発明においてはこれに限定されず、例えば、第3衣液供給工程ST6において衣液が供給される際、具材2が油中においてその上端が油面と同一または若干下方に位置するようになっていてもよい。これにより、具材2上に衣液が供給される際にこの衣液が油に触れながら具材2上に供給されるので、前記衣液は具材2において天かす状となって付着されることとなる。
その後、受け皿は、この受け皿に収容された具材2の上端が油面と同一面または若干下方に位置する程度に油中に浸漬され、ついで、第2注油工程ST7において、第1注油工程ST5と同様に高温の油を具材2の上面全体に注ぐ。これにより、具材2の上面からも具材2に完全に火を通し、かつ各衣液に含有されていた水分を完全に蒸発させることができる。
そして、完全に油中に入れられた具材2は、浮力によって受け皿から剥がれて油面付近に浮上する。これにより、かき揚げ天ぷら1が完成する。
このような本実施形態のかき揚げ天ぷら1は、第1衣液供給工程ST3において粉が付着した具材2上に低粘度の衣液を供給して、具材2の全体に衣液を行き渡らせた後、第2衣液供給工程ST4において第1衣液供給工程ST3における衣液よりも高粘度の衣液を供給して具材2同士の空隙に入り込ませることにより、具材2を確実に接着させることができる。ここで、具材2として例えば短冊上に切断されたものと比較してダイス状に切断された具材2Aは個々の具材2の接着面積が小さく具材2同士が接着しにくいが、本実施形態によれば、具材2としてダイス状に切断された具材2Aを用いても、具材2同士の空隙に衣液を入り込ませることにより各具材2同士を確実に接着させることができる。
また、第3衣液供給工程ST6において高粘度の衣液をさらに具材2上に供給することにより、具材2の下面に衣液の表面層6Bを形成するとともに、具材2同士の空隙を一部埋め、かつ、具材2の上面にも衣液の表面層6Aを形成することができる。
このとき、各衣液が供給された具材2を撹拌することなく受け皿に収容したまま油で揚げることによりかき揚げ天ぷら1を製造するので、衣液におけるグルテンの生成を抑制することができる。また、第2衣液供給工程ST4および第3衣液供給工程ST6において滴下される衣液は、第1衣液供給工程ST3において供給される衣液と比較して高粘度であるが、従来の大量の具材と衣液とを混合する場合に用いられる8000〜10000cPの高い粘度の衣液と比較すれば、少なくとも2分の1以下の粘度の衣液である。このため、完成したかき揚げ天ぷら1が衣の食感にさくさく感のないお好み焼き状になってしまうことを防止することができる。
さらに、第3衣液供給工程ST6に移行する前に第1注油工程ST5によって具材2上に高温の油を注ぐことにより、具材2に火を通すとともに衣液の水分を蒸発させることができ、かつ第3衣液供給工程ST6において衣液が供給された後に再度第2注油工程ST7において具材2上に高温の油を注ぐことにより、具材2に確実に火を通しかつ衣液の水分を蒸発させることができる。また、注がれた油による物理的な力によって衣液を撹拌し、きれいな衣の花を形成することができる。
さらにまた、高温の油中に投入される際、具材2同士の空隙には500〜5000cPの粘度の衣液が入り込んでいるので、具材2が油中に投入される際に衣液によって水蒸気の泡が発生した場合であっても、具材2同士がバラバラになってしまうことを防止することができる。
また、受け皿が油中に浸漬される際、具材2が急激に油中に入れられると低粘度の衣液19から大量の泡が発生してしまうが、本実施形態においては、受け皿の内部には、上縁から徐々に油が充満されるようになっているので、これにより大量の泡が発生してしまうのを抑制することができ、油中に投入された具材2同士がバラバラになってしまうのを一層防止することができる。
したがって、本実施形態に係るかき揚げ天ぷら1は、油中において具材2をバラバラにすることなく所望の形状に成形されており、衣の食感にさくさく感を有し、かつ衣の重量感があるものにできる。
また、第1衣液供給工程ST3において第2衣液供給工程ST4および第3衣液供給工程ST6において供給される衣液の粘度よりも低粘度の衣液が具材2上に供給されることにより、具材2の全体に低粘度の衣液を行き渡らせることができ、この結果、具材2に高粘度の衣液が付着せずに具材2がむき出しになってしまうことを防止することができる。
さらに、第2衣液供給工程ST4において、比較的少量の衣液を具材に供給するので、第3衣液供給工程ST6において衣液の供給して油で揚げたのちにもかき揚げ天ぷら1内には、ある程度の気泡7,7…が残置されることになる。よって、この気泡7によっても食感にさくさく感が得られることになる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
例えば、本実施形態において衣液10の温度は15℃程度とされているが、これに限定されるものではない。ただし、衣液の温度が低過ぎると、この衣液が付着された具材2が油中に投入されたときに油の温度が急激に低下してしまうことになるので、衣液の温度は、油の温度が急激に低下しないように考慮して設定されることが好ましい。

Claims (1)

  1. 全体として円盤状に成形されており、複数個の少なくともダイス状に形成された具材を含んでいるかき揚げ天ぷらにおいて、
    固化された衣液からなり前記具材間を接着するように前記具材を被覆する第1被膜と、
    前記第1被膜と同粘度の固化された衣液からなり前記第1被膜上に積層されるとともに、前記円盤状における表裏1対の表面層を構成する第2被膜と、
    前記第1被膜を構成する衣液の供給前に前記具材に供給され、前記両被膜より低粘度の固化された衣液からなり、前記第1被膜と前記具材との間に介装される補助被膜とを有し、
    前記第1被膜および第2被膜を構成する衣液の粘度が500〜5000cPとされ、前記補助被膜を構成する衣液の粘度が300cP以下とされており、
    前記補助被膜の形成前に、前記具材にあらかじめ粉が付着されていることを特徴とするかき揚げ天ぷら。
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