JP4544597B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関における混合気への着火源として使用されるスパークプラグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車エンジン等の内燃機関に使用されるスパークプラグでは、スパークプラグ用絶縁体(以下、単に「絶縁体」ともいう)として、従来より、アルミナ(Al)系材料を焼成したアルミナ基焼結体により形成されている。その理由としては、アルミナが耐熱性及び機械的強度、さらには耐電圧特性に優れていることが挙げられる。なお、従来より、このアルミナ基焼結体から構成される絶縁体を形成するにあたっては、焼成温度の低減を目的として、例えば酸化珪素(SiO)−酸化カルシウム(CaO)−酸化マグネシウム(MgO)からなる三成分系が焼結助剤として用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の絶縁体は、内燃機関の燃焼室内にて生じる火花放電による高温の燃焼ガス(約2000℃〜3000℃)の影響により、500〜700℃程度の熱間に曝されるものである。そのために、絶縁体は、室温から上記高温にわたり優れた耐電圧特性を有することが望まれる。とりわけ、近年では、内燃機関の高出力化やエンジンの小型化に伴い、燃焼室内における吸気及び排気バルブの占有面積の大型化や4バルブ化が検討されており、スパークプラグ自体が小型化(小径化)される傾向にある。そのために、絶縁体の肉厚は薄肉化される傾向にあり、絶縁体としては700℃程度の熱間に曝されたときにも耐電圧特性に一層優れるものが要求されるようになってきている。
【0004】
しかしながら、上述のように三成分系の焼結助剤を用いて絶縁体を形成した場合には、この三成分系の焼結助剤(主にSi成分)が、焼結後にアルミナ結晶粒子の粒界に低融点ガラス相として存在してしまい、絶縁体が700℃程度の熱間に曝されると、該低融点ガラス相が軟化して耐電圧特性の低下につながってしまう。そこで、低融点ガラス相を減少させべく、単にこれらの焼結助剤の添加量を低減して絶縁体を形成することも考えられるが、絶縁体の緻密化が進行しなかったり、あるいは一見緻密化が進行していてもアルミナ結晶粒子により構成される粒界に多数の気孔が残留してしまい、これらが原因となって耐電圧特性の低下につながってしまう。
【0005】
そして、このように絶縁体の耐電圧特性が低下することがあると、絶縁体が700℃程度の熱間に曝され、かつスパークプラグを火花放電させるべく数十kVの高電圧が印加されたときに、粒界に存在する残留気孔に電界が集中してしまったり、あるいは粒界相が軟化してしまったりして、絶縁体にて火花貫通(絶縁破壊)が生じるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、肉厚が薄肉化される絶縁体であっても、700℃程度の高温下における耐電圧特性を十分に有し、且つ火花貫通の発生を抑制し、ひいては小型化の要求に応えることが可能なスパークプラグを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、及び作用・効果】
前記課題を解決するための本発明のスパークプラグは、自身の軸線方向に貫通孔を有する絶縁体と、前記絶縁体の径方向周囲を取り囲む主体金具と、前記絶縁体の貫通孔に固定される中心電極と、前記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する1又は複数の接地電極とを備えたスパークプラグであって、
前記主体金具の内周面には、前記絶縁体を係合するための金具側係合部が内向きに突出して形成されており、
前記絶縁体は、アルミナ(Al)を主成分として前記絶縁体を100質量%中としたときに80.5〜99.7質量%含有し、ケイ素(Si)成分と、カルシウム(Ca)成分もしくはマグネシウム(Mg)成分のうち少なくとも一方が含有されるとともに、前記ケイ素成分、前記カルシウム成分及び前記マグネシウム成分の各成分の含有量を酸化物換算にてそれぞれS(単位:質量%)、C(単位:質量%)及びM(単位:質量%)としたときに、
S/(S+C+M)≧0.7を満足し、
さらに、少なくとも1種以上の希土類元素(以下、RE.と表す)成分を含有して構成され、当該絶縁体の軸線方向において前記火花放電ギャップの位置する側を前方側、これと反対側を後方側として、最も前方側に脚長部が形成される一方、前記金具側係合部に係合される中胴部が前記脚長部の後方側に隣接して形成されており、さらに、前記絶縁体の脚長部の基端外径をA、前記主体金具の金具側係合部の最小内径をB、前記脚長部内における貫通孔の内径をCとしたときに、
B−A≦2.0mm、かつ、0.4mm≦(A−C)/2≦2.0mm
を満足することを特徴とする。
【0008】
一般的に、スパークプラグに備えられる絶縁体においては、図3に示すように、最も前方側(図中下方)に脚長部2iが形成されており、それよりも後方側に隣接した形で、主体金具4に形成された金具側係合部4cに係合される中胴部2gが形成される。ここで、絶縁体2の耐電圧特性については肉厚と相関があることが確認されているが、耐電圧特性の不足により生じる絶縁体2での火花貫通(絶縁破壊)は、主体金具4の金具側係合部4cと、その金具側係合部4cと対向する位置関係にある脚長部2iとの間の距離が最も狭くなる当該脚長部2iにて生じ易いことが知られている。
【0009】
とりわけ、絶縁体2の脚長部2iの基端外径をA、前記主体金具4の金具係合部4cの最小内径Bとし、B−A≦2.0mmであるときには、上述の金具側係合部4cと脚長部2iとの間の距離が最も狭い部分近傍において電界強度が高くなり、絶縁体2(脚長部2i)での火花貫通の発生確率が高くなる。他方、この火花貫通の発生確率は、上述したように絶縁体2(脚長部2i)の肉厚とも相関がある。但し、近年ではスパークプラグの小型化の要求に伴い、絶縁体の肉厚を薄肉化することが検討され、具体的には絶縁体2の脚長部2iの基端外径をA、脚長部2i内における貫通孔6aの内径をCとしたときに、(A−C)/2≦2.0mmにまで薄肉化することが検討されている。その結果、従来のように主成分であるアルミナに対して、単に三成分系の焼結助剤を用いて絶縁体が構成されたのでは、絶縁体(脚長部)が700℃以上といった高温下に晒されると、上述の金具側係合部と脚長部との間の距離が最も狭い当該脚長部にて火花貫通が生じる確率が高くなってしまう。
【0010】
そこで、本発明においては、アルミナを主成分にして構成される絶縁体に、少なくとも1種以上のRE.成分を含有させることによって、700℃程度の高温下における耐電圧特性が顕著に向上し、ひいては脚長部と金具側係合部との間での火花貫通(絶縁破壊)が生じにくくなり、ひいては小型で絶縁体の肉厚が薄いスパークプラグを提供することができる。
原料粉末を構成するアルミナ粉末としては、焼成後のアルミナ基焼結体100質量%中に、Al成分の酸化物換算にて、80.5〜99.7質量%の範囲内となるように適宜調製されることが良好な耐電圧特性を得る上で好ましい。
【0011】
RE.成分としては、周期律表第3a族のSc(スカンジウム)、Y(イットリウム)、及び、La(ランタン)からLu(ルテチウム)までのランタノイド元素が挙げられ、いずれの成分についても絶縁体中に含有されることにより、700℃の高温下における耐電圧特性の向上を図ることができる。RE.成分を含有させることにより耐電圧特性が向上する理由としては、アルミナ結晶粒子により構成される粒界に、RE.成分を有する粒界相が生成され、粒界相の融点が向上するものと考えられる。
本発明のスパークプラグは、絶縁体に主成分であるアルミナ、及びRE.成分を含有する他に、ケイ素(Si)成分と、カルシウム(Ca)成分若しくはマグネシウム(Mg)成分のうち少なくともいずれかを含有して絶縁体を構成する。そして、この場合にはケイ素成分(S:単位は質量%)、カルシウム成分(C:単位は質量%)、マグネシウム成分(M:単位は質量%)の酸化物換算した各成分の総計に対するケイ素成分の割合を重量基準で、S/(S+C+M)≧0.7の関係式を満たす。
前記三成分系の各成分は、絶縁体中に含有されることにより焼成時に各成分が溶融して液相を生じ、絶縁体(アルミナ基焼結体)の緻密化を促進する焼結助剤として機能することから、絶縁体の緻密化を図る上で効果的である。ただし、前記Si成分は緻密化を促進する焼結助剤として機能する一方、アルミナ結晶相粒子の粒界にて低融点ガラス相として存在するものである。しかし、本発明では前記三成分系の成分が含有されるときにも、Si成分の割合を前記関係式のように調整することにより、絶縁体の700℃程度の高温下における耐電圧特性の向上効果を得ることができる。この理由としては、絶縁体(アルミナ基焼結体)中のアルミナ結晶粒子の粒界における低融点ガラス相を構成するSi成分が、本発明の必須成分であるRE.成分と相俟ってRE.−Siからなるガラス相といった高融点相を生成し、粒界相の融点を向上させるものと考えられる。
なお、前記関係式としては、0.95≧S/(S+C+M)≧0.75を満たすことがより好ましい。この関係式の範囲内でSi成分の割合を調整することで、Si成分がRE.成分と相俟って高融点結晶相を生成するとともに、融点が1900℃近傍といったムライト(Al Si 13 )結晶相を生成させることが可能となる。それにより、700℃程度の高温下における絶縁体の耐電圧特性をより向上させることができる。なお、絶縁体におけるムライト結晶相の存在箇所は特には限定されるものではなく、絶縁体(アルミナ基焼結体)の内部に存在することが好ましく、さらにはアルミナの二粒子粒界及び/又は三重点に存在することがより好ましい。
【0012】
但し、上述の(A−C)/2の値が0.4mmを下回ると、RE.成分が含有される場合にも絶縁体(脚長部)自身の肉厚が薄すぎて、耐電圧特性の効果を十分に発揮することができなくなる。また、上述の(B−A)の下限の値としては、理論上0mmでもよいが、絶縁体と主体金具との組付け容易性等を考慮すると、0mmより大きい値をとることが通常である。
【0013】
なお、図3を援用して示すように、通常、絶縁体2の中胴部2gと脚長部2iとは段付面とされた接続部2hを介して接続され、この接続部2hが主体金具4に形成される金具側係合部4cに対して係合する(具体的には、環状の板パッキン11を介して係合する)。ここで、本明細書においては、この接続部2hは中胴部2gに属するものとして扱う。また、この接続部2hよりも前方側に隣接する部分を脚長部2iとして扱う。そして、絶縁体2の軸線Oを含む縦断面をとったときに、脚長部2iの外周側面を延長した第1仮想線21と、接続部2hの外周面を延長した第2仮想線22とし、この第1仮想線21と第二仮想線22との交点23を脚長部の「基端」として定義し、この基端における径を「脚長部の基端外径A」とする。なお、「脚長部の基端外径A」は、例えば投影機を使用することで、「主体金具の金具側係合部の最小内径B」は、例えばピンゲージを使用することで測定することができる。さらに、「脚長部内における貫通孔の内径C」は、上記定義した脚長部の「基端」における貫通孔の内径を指すものとし、この貫通孔の内径Cは、例えばホールテスト(内側マイクロメーター)を使用することで測定することができる。
【0014】
次に、本発明のスパークプラグにあっては、絶縁体に含有されるRE.成分は、酸化物換算にて0.01〜18質量%の範囲内にあることが、700℃程度の高温下における耐電圧特性の向上を効果的に得る上で好ましい。
【0015】
そして、絶縁体に含有されるRE.成分としては、ランタン(La)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)成分のうちの1種以上からなることが好ましい。
【0016】
これらLa、Pr、Nd成分は、3価のイオンのイオン半径が他のRE.成分(RE.元素)と比較して小さいことから、融点2000℃近傍といったRE.−β−アルミナ構造の結晶相(以下、単に「RE.−β−アルミナ結晶相」ともいう)を絶縁体(アルミナ基焼結体)中に生成させることが可能となる。そして、この結晶相の生成により、絶縁体は700℃程度の高温下における耐電圧特性をより向上させることが可能となる。絶縁体におけるRE.−β−アルミナ結晶相の存在箇所は特には限定されるものではないが、絶縁体(アルミナ基焼結体)の内部にまで存在することが好ましく、さらにはアルミナの二粒子粒界及び/又は三重点に存在することがより好ましい。
【0017】
なお、Pr及びNd成分に関しては、La成分とは異なりRE.−β−アルミナのJCPDSカードが存在しないために、X線回折による同定は直接的には不可能である。しかし、Pr3+及びNd3+のイオン半径がLa3+とほぼ同等であることから、Pr及びNd成分については、La−β−アルミナのJCPDSカード(No.33−699)と類似したX線回折スペクトルを示すものである。このRE.−β−アルミナ結晶相は、RE.−β−アルミナを原料粉末として予め添加することもできるが、この場合には焼成時に粒成長の異方性が大きいことから焼結体の緻密化が阻害されるおそれがある。このため、前記結晶相は焼成時に生成させることが好ましい。
【0018】
ここで、RE.−β−アルミナ結晶相の有無は、絶縁体自身の軸線との直交断面をとり、その断面組織のX線回折を行い、JCPDSカードNo.33−699、No.15−776に相当するスペクトルが存在するか否かにより判断することができる。図2に、一例としてNd−β−アルミナ結晶相(Al11NdO18)のX線回折チャートを示す。なお、RE.−β−アルミナ結晶相が絶縁体中に存在するときにも、例えば極少量の割合のためにX線回折にて明確にスペクトルとして現れない場合があるが、La、Pr、Nd成分のうちの1種以上が絶縁体に含有されることによる耐電圧特性の向上効果を期待することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の幾つかの実施の形態を図面を用いて説明する。
図1に示す本発明の一例たるスパークプラグ100は、軸状に延びる中心電極3と、この中心電極3の径方向周囲を覆うように配置された絶縁体2と、その絶縁体2を保持する主体金具4とを有する。この主体金具4は例えば炭素鋼により形成され、先端側4aに接地電極5の一端5aが溶接等により固着されている。
そして、この接地電極5の他端側は、中心電極4aの先端面に向かって延び、略L字状に曲げ返され、中心電極3(先端側中心電極3a)と所定の火花放電ギャップgを形成している。
【0023】
本発明の主要部である絶縁体2には、自身の軸線Oの方向に貫通孔6が形成されている。以下、絶縁体2の軸線Oの方向において火花放電ギャップgの形成される側を前方側、これと反対側を後方側とする。そして、絶縁体2の後端部側に端子電極7が挿入・固定され、前方側に中心電極3が挿入・固定されている。また、この貫通孔6内において端子電極7と中心電極3との間にはセラミック抵抗体8が配置されている。このセラミック抵抗体8の両端部は、導電性ガラス層9、10を介して中心電極3と端子電極7にそれぞれ電気的に接続されている。なお、セラミック抵抗体8は、ガラス粉末と導電材料粉末(及び必要に応じてガラス粉末以外のセラミック粉末)とを混合して、ホットプレス等により焼結して得られる抵抗体組成物により形成される。また、このセラミック抵抗体8を省略し、一層の導電性ガラスシール層により中心電極3と端子電極7とを一体化した構成としてもよい。
【0024】
絶縁体2は、全体が本発明の絶縁材料により構成され、具体的にはアルミナ(Al)を主成分とし、少なくとも1種以上のRE.成分を酸化物換算にて0.01〜18質量%含有する絶縁材料から構成されている。
【0025】
さらに、絶縁体2は、図1に示すように、絶縁体2の軸線Oの方向中間には、周方向外向きに突出する突出部2eがフランジ状に形成されている。そして、絶縁体2には、突出部2eよりも後方側がこれよりも細径に形成された本体部2bとされている。一方、突出部2eの前方側にはこれよりも細径の中胴部2gと、その中胴部2gよりもさらに細径の脚長部2iが隣接して形成されている。なお、本体部2bの外周面には釉薬2dが施され、当該外周面の後端部にはコルゲーション2cが形成されている。絶縁体2の軸線Oの方向において最も前方側に位置する脚長部2gの外周面は前端に向かうほど縮径する略円錐状とされている。
【0026】
ついで、絶縁体2の貫通孔6は、中心電極3を挿通させる略円筒状の第一部分6aと、その第一部分6aの後方側(図中上方側)においてこれよりも大径に形成される略円筒状の第二部分6bとを有する。図1に示すように、端子電極7とセラミック抵抗体8は第二部分6b内に収容され、中心電極3は第一部分6a内に挿通される。中心電極3の後端部には、その外周面から外向きに突出して電極固定用凸部3aが形成されている。そして、この貫通孔6の第一部分6aと第二部分6bとは、第一軸部内において互いに接続しており、その接続位置には、中心電極3の電極固定用凸状部3bを受けるための凸部受け面6cがテーパ面あるいはR面状に形成されている。なお、貫通孔6の第一部分6aと第二部分6bとの接続位置は、主体金具4の金具側係止部よりも後方側に位置するものである。
【0027】
また、中胴部2gと脚長部2iとの接続部2hの外周面は段付面状とされ、この面が主体金具4の内面に形成された金具側係合部4cに対して環状の板パッキン11を介して係合することにより、絶縁体2の軸方向前方側への抜止めがなされている。なお、本明細書において、この接続部2hは中胴部2gに属するものとして扱う。他方、主体金具4の後方側開口部内面と絶縁体2の外面との間には、フランジ状の突出部2eの後方側周縁と係合する環状の線パッキン12が配置され、そのさらに後方側に粉末滑石13を介して環状の線パッキン14が配置されている。そして、絶縁体2を主体金具4に向けて前方側に押し込み、その状態で主体金具4の開口縁を線パッキン14に向けて内側にR状にカシメることにより、カシメ部4bが形成され、主体金具4が絶縁体2に対して固定される。
【0028】
図2(a)及び図2(b)は、絶縁体2の幾つかの例を示すものである。その各部の寸法は、以下に例示する。
・全長L1:30〜75mm。
・中胴部2gの長さL2:0〜30mm(但し、突出部2eとの接続部2fを含まず、第二軸部2iとの接続部2hを含む)。
・脚長部2iの長さL3:2〜27mm。
・本体部2bの外径D1:9〜13mm。
・突出部2eの外径D2:11〜16mm。
・中胴部2gの外径D3:5〜11mm。
・脚長部2iの基端(後端部)外径D4(但し、軸線Oを含む縦断面において、脚長部2iの外周側面を延長した第一仮想線と、中胴部2gの接続部2hを延長した第二仮想線との交点における外径を指す):3〜8mm。
・脚長部2iの前端部外径D5(但し、前端面外周縁にRないし面取りが施される場合は、軸線Oを含む縦断面において、そのR部ないし面取り部の基端位置における外径を指す):2.5〜7mm。
・貫通孔6の第二部分6bの内径D6:2〜5mm。
・貫通孔6の第一部分6aの内径(脚長部2iの基端における内径):D7:1〜3.5mm。
・中胴部2gの肉厚t1:0.5〜4.5mm。
・脚長部2iの基端(後端部)の肉厚t2(軸線Oと直交する向きにおける値;但し、軸線Oを含む縦断面において、上記脚長部の基端外径をA、脚長部内における貫通孔(第一部分)6aの内径をCとしたときの(C−A)/2の値):0.4〜2.0mm。
・脚長部2iの先端部肉厚t3(軸線Oと直交する向きにおける値;但し、先端面外周縁にRないし面取りが施される場合は、軸線Oを含む縦断面において、該R部ないし面取り部の基端位置における肉厚を指す):0.2〜1.5mm。
【0029】
なお、図2(a)に示す絶縁体2における前記各部の寸法は、例えば以下の通りである:L1=約60mm、L2=約10mm、L3=約14mm、D1=約11mm、D2=約13mm、D3=約7.3mm、D4=5.3mm、D5=約4.3mm、D6=3.9mm、D7=2.6mm、t1=1.7mm、t2=1.3mm、t3=0.9mm。
【0030】
また、図2(b)に示す絶縁体2は、中胴部2g及び脚長部2iがそれぞれ、図2(a)に示すものと比較してやや大きい外径を有している。各部の寸法としては、例えば以下の通りである:L1=約60mm、L2=約10mm、L3=約14mm、D1=約11mm、D2=約13mm、D3=約9.2mm、D4=6.8mm、D5=約5.1mm、D6=3.9mm、D7=2.8mm、t1=2.7mm、t2=2.0mm、t3=1.2mm。
【0031】
ついで、この絶縁体2は、例えば下記のような方法で製造される。まず、原料粉末として、バイヤー法により得られたアルミナ粉末(平均粒径2.0μm以下)と、ケイ素(Si)成分、カルシウム(Ca)成分、マグネシウム(Mg)成分の各無機系粉末と、さらにRE.成分系粉末を添加した上で配合し、親水性結合剤(例えば、ポリビニルアルコール)と溶媒としての水とを添加・混合して成形用素地スラリーを調製する。
【0032】
ここで、原料のアルミナ粉末としては、Na成分の含有量が酸化物換算にて0.07質量%以下のものを使用するのがよい。これにより、得られる絶縁体2に含有されるNa成分の含有量が酸化物換算にて0.05質量%以下(Na成分の一部は焼成時に焼失することがある)となる。絶縁体2中に含有されるNa成分の含有量(酸化物換算した含有量)が0.05質量%を超えると、Naイオンによるイオン伝導性の影響から500℃以上の高温下における耐電圧特性が低下するおそれがある。従って、Na成分の含有量を上記範囲とすることで、RE.成分含有による耐電圧特性の向上効果を有効に維持することができる。他方、Na成分は理論的には0質量%が望ましいが、アルミナは通常バイヤー法にて精製される関係上、極微量(ナノオーダーレベル)のNa成分が不可避的に含有されてしまう。なお、アルミナ粉末中のNa成分の含有量を酸化物換算にて0.07質量%以下とするには、バイヤー法により精製されたアルミナ(バイヤーアルミナ)が所定のNa成分の含有量となるまで、脱ソーダ処理を繰り返すことにより調整可能である。
【0033】
原料粉末の主成分であるアルミナ粉末は、その平均粒径が2μm以下のものを使用するのがよい。平均粒径が2μmを超えると、焼結体自体の緻密化を十分に進行させることが困難となりがちで、絶縁体2の耐電圧特性の低下につながってしまうことがある。ここで、緻密化された絶縁体2としては、理論密度比が95%以上であることが好ましい。このような理論密度比を満たすことにより、アルミナ結晶粒界に存在する電界が集中し易い残留気孔を低減させ、RE.成分含有による耐電圧特性の向上効果を有効に維持することができる。なお、「理論密度」とは、焼成後の絶縁体(アルミナ基焼結体)を構成する各元素成分の含有量を酸化物に換算し、各酸化物の含有量から混合則によって算出される密度のことをいう。ここでいう「理論密度比」とは、アルキメデス法によって測定された焼結体密度の前記理論密度に対する割合を示すものである。
【0035】
一方、RE.成分系粉末は、焼成時にRE.成分の酸化物に転化できる物質である限りその種類に特に制限はなく、例えばRE.成分の酸化物、及びその複合酸化物等の粉末を挙げることができる。なお、添加されるRE.成分系粉末の量は、焼成後の絶縁体(アルミナ基焼結体)100質量%中に、RE.成分の酸化物換算にて0.01〜18質量%の範囲内となるように適宜調整される必要がある。ここでいうRE.成分としては、周期律表第3a族のSc(スカンジウム)、Y(イットリウム)、及び、La(ランタン)からLu(ルテチウム)までのランタノイド元素の各成分が挙げられる。
【0036】
さらに、Si成分はSiO粉末、Ca成分はCaCO粉末、Mg成分はMgO粉末の形でアルミナ粉末に添加することができる。なお、Si、Ca、Mgの各成分については、各成分の酸化物(複合酸化物でもよい)の他、水酸化物、炭酸塩、塩化物、硫酸塩、硝酸塩等、リン酸塩等の各種無機系粉末を使用してもよい。但し、これら無機系粉末は、いずれも大気中高温の焼成により酸化されて酸化物に転化できるものを使用する必要がある。
【0037】
添加される各無機系粉末の量は、Si成分(S:単位は質量%)、Ca成分(C:単位は質量%)、Mg成分(M:単位は質量%)の酸化物換算した各成分の総計に対するSi成分の割合を重量基準で、S/(S+C+M)≧0.7を満たすように、より好ましくは0.95≧S/(S+C+M)≧0.75の関係式を満たすように適宜調整される必要がある。また、各無機系粉末の好適な平均粒径としては、各無機系粉末とも平均粒径1μm以下とするとよい。各無機系粉末の平均粒径が前記範囲内にあると、前記平均粒径の範囲にあるアルミナ粉末及びRE.成分系粉末との焼結過程での反応(接触)が良くなるものと考えられ、焼成収縮が高められ緻密化した絶縁体を構成することができる。
【0038】
成形用素地スラリーを調整する際の溶媒としての水には特に制限がなく、従来の絶縁体を製造する場合と同様の水を使用することができる。また、バインダーには、例えば親水性有機化合物を使用することができ、例えばポリビニルアルコール(PVA)、水溶性アクリル樹脂、アラビアゴム、デキストリン等を挙げることができる。これの中でもPVAが最も好ましい。また、成形用素地スラリーを調整する方法には、特に制限がなく、原料粉末、バインダー及び水を混合して成形用素地スラリーを形成することができればどのような混合方法であってもよい。バインダー及び水の配合量は、原料粉末を100重量部とした場合に、バインダーは0.1〜5重量部、特に0.5〜3重量部の割合で、水は40〜120重量部、特に50〜100重量部の割合で配合される。
【0039】
成形用素地スラリーは、スプレードライ法等により噴霧乾燥されて球状の成形用素地造粒物に調製される。この造粒物の平均粒径としては、30〜200μmがよく、特に好ましくは50〜150μmである。そして、得られた成形用素地造粒物をラバープレス成形することにより、絶縁体の原形となるプレス成形体を作る。得られたプレス成形体は、その外側をレジノイド砥石等にて切削加工されて、図2に対応した外形形状に仕上げられ、ついで大気雰囲気下において焼成温度1450℃〜1650℃の範囲内で、かつ1〜8時間の焼成時間の焼成時間により成形体を焼成し、その後、釉薬をかけて仕上焼成されて、絶縁体2が完成される。
【0040】
前記成形体の焼成温度に関しては、その焼成温度が1450℃よりも低い場合には、十分に緻密化した絶縁体が得られない場合がある。他方、焼成温度が1650℃を超える場合には、アルミナ結晶粒子が焼成中に異常粒成長してしまうために、絶縁体の機械的強度が低下し易く、かつ、粒界に粗大な気孔が生じ易く耐電圧特性の低下につながってしまう。
【0041】
また、前記焼成温度の条件における前記成形体の焼成時間に関しては、1時間〜8時間保持させることが好ましい。この焼成時間が、1時間より短い場合には、十分に緻密化した絶縁体(アルミナ基焼結体)が得られない場合がある。一方、8時間よりも焼成時間が長い場合には、アルミナ結晶粒子が焼成中に異常粒成長してしまうために、焼成温度が高過ぎる(1650℃以上)時と同様に、耐電圧特性の低下につながってしまう。なお、成形体を前記焼成温度範囲内にて成形体を保持するにあたり、前記温度範囲内の任意の温度を一定に維持させながら所定時間保持させてもよいし、前記温度範囲内において所定の加熱パターンに従って温度を変動させつつ所定時間保持させてもよい。
【0042】
以下、スパークプラグ100の作用について説明する。即ち、スパークプラグ100は、主体金具4に形成されたネジ部4dによりエンジンブロックに取り付けられ、燃焼室内に導入される混合気への着火源として使用される。そして、本発明におけるスパークプラグ100については、それを構成する絶縁体2(例えば、図2(a)及び(b)に示す絶縁体2)が700℃程度の高温下に晒される場合にも耐電圧特性に優れることから、火花貫通(絶縁破壊)といったトラブルの発生を効果的に防止ないし抑制することができ、高い信頼性を確保することができる。
【0043】
なお、本発明の絶縁体が適用可能なスパークプラグは図1に示すタイプのものに限らず、例えば、複数の接地電極の先端を中心電極の側面と対向させてそれらの間に火花放電ギャップを形成したものであってもよい。この場合には、絶縁体の先端部を中心電極の側面と接地電極の先端面との間に進入させたセミ沿面タイプのスパークプラグとして構成してもよい。この構成では、絶縁体の先端部の表面を沿う形態の火花放電がなされるので、気中放電タイプのスパークプラグと比べて燻り等に対する耐汚損性が向上する。
【0044】
【実施例】
本発明の効果を確認するために、以下の実験を行った。
まず、平均粒径0.6μmのアルミナ(Al)粉末(純度99.8%以上)に対して、平均粒径1.0μmの各種RE.酸化物(RE.成分系粉末)を表1に示す量比となるように秤量した上で添加しa〜gの各原料粉末を調製し、さらにaを除く原料粉末には平均粒径0.6μmのSiO粉末(純度99.9%)と、平均粒径0.8μmのCaCO粉末(純度99.9%)と、平均粒径0.3μmのMgO粉末(純度99.9%)とを添加して、さらには原料粉末を調製した。なお、各種RE.酸化物は、アルミナ粉末、SiO粉末、CaCO粉末及びMgO粉末の合計添加量に対して外配合にて添加した。
【0045】
そして、これらの原料粉末総量を100重量部として、親水性結合剤としてPVA2重量部と、溶媒としての水70重量部を配合し、アルミナ球石を用いたボールミルにて湿式混合することにより、成形用素地スラリーを調製する。ついで、この成形用素地スラリーをスプレードライ法等により噴霧乾燥して球状の成形用素地造粒物を調製し、篩により粒径10〜355μmに整粒する。そして得られた成形用素地造粒物をラバープレス型内に投入し、貫通孔6形成用ラバープレスピンを挿入しつつ約100MPaの圧力にてラバープレス成形を行い、得られたプレス成形体の外側をレジノイド砥石にて切削加工して、所定の絶縁体形状の成形体に成形する。その後、大気雰囲気下において焼成温度(最高焼成保持温度)1550℃で2時間の保持時間をもって各成形体を焼成し、その後、釉薬をかけて仕上焼成し、図2(a)に示すような絶縁体2をそれぞれ製造した。
【0046】
なお、各原料粉末から構成される絶縁体2については、表3に示すように各部の寸法(なお、脚長部の基端外径Aは図2(a)のD4に相当し、脚長部内における貫通孔の内径Cは図2(a)のD7に相当)を各種値に調整したものを11種類にわたって作成し、さらにそれら絶縁体2を用いて、図1に示すスパークプラグをそれぞれ形成した。ここで、主体金具の絶縁体係止部の最小内径についても11種類の絶縁体2毎に表3に示すようにそれぞれ調整した。また、主体金具のねじの呼びはM12とした。
【0047】
そして、以下の方法によって、焼成して得られた絶縁体に含有されるRE.成分の酸化物換算値、上述したS/(S+C+M)の関係式の値、実機耐電圧テストの各分析並びに各試験を行った。それらの結果を表2及び表3に示した。
【0048】
▲1▼絶縁体に含有されるRE.成分:絶縁体中のRE.成分の酸化物換算値は、各絶縁体を蛍光X線にて分析し、それより検出されたRE.成分の量を酸化物換算した値で示した。ここで、表4に示すRe.成分のうち、La、Nd、Dy(ジスプロシウム)に関しては、それぞれLa、Nd、Dyとして換算し、Prに関してはPr11として換算するものとする。
【0049】
▲2▼S/(S+C+M)の関係式の値:各絶縁体を化学分析して、それより得られたSi成分、Ca成分、Mg成分の値をそれぞれ酸化物換算し、上記関係式により算出した。
【0050】
なお、▲1▼及び▲2▼の各分析については、表3に示すような各部の寸法を各種値に調整したものを11種類にわたって作成した中において、試料番号5に対応する各絶縁体a〜gについて分析を行い、この分析結果(表2に示す)をもって試料番号1〜4、及び6〜11の各々に対応する絶縁体a〜gの分析結果にあたるものとみなした。
【0051】
▲3▼実機耐電圧テスト:各スパークプラグを4気筒エンジン(排気量2000cc)に取付け、スロットル全開状態、エンジン回転数6000rpmにて、最高放電電圧を35kVに制御しつつ、絶縁体の脚長部における温度を700℃程度に設定した上で連続運転を行い、絶縁体に火花貫通が生じるまでの時間にて耐電圧特性を評価した。なお、本耐電圧特性の評価にあたっては、RE.成分を含有しない絶縁体(絶縁体試料番号)gを備え、各試料番号1〜11に示す各寸法(表3に示す)のスパークプラグのそれぞれにおける絶縁体gに火花貫通がみられた時間を「1」としたときに、RE.成分を含有する各試料番号1〜11に示す各寸法のスパークプラグのそれぞれにおける絶縁体(絶縁体試料番号)a〜fにおいて火花貫通がみられた時間が何倍に相当するかの比により表した(換言すれば、試料番号個々をみた場合、絶縁体gに火花貫通が生じた時間に対する絶縁体a〜fに火花貫通が生じた時間の比により表した)。
【0052】
【表1】
Figure 0004544597
【0053】
【表2】
Figure 0004544597
【0054】
【表3】
Figure 0004544597
【0055】
この表2及び表3の結果より、アルミナ(Al)を主成分としRE.成分を含有する絶縁体(絶縁体試料番号)a〜fを備えるとともに、各寸法がB−A≦2.0mm、かつ、0.4mm≦(A−C)/2≦2.0mmを満足するスパークプラグ(試料番号1〜8、10に対応するスパークプラグ)については、各寸法がB−A≦2.0mm、かつ、0.4mm≦(A−C)/2≦2.0mmを満足するスパークプラグのうちで、RE.成分を含有しない絶縁体(絶縁体試料番号)gを備えるいずれのものと比較しても、火花貫通がみられる時間が2倍以上となっていることがわかる。
【0056】
一方、各寸法がB−A≦2.0mm、かつ、0.4mm≦(A−C)/2≦2.0mmを満たさないスパークプラグ(試料番号9、11に対応するスパークプラグ;比較例)については、絶縁体中にRE.成分を含有されているか否かに関わらず火花貫通がみられる時間が同等であった。このことから、上述のB−A≦2.0mm、かつ、0.4mm≦(A−C)/2≦2.0mmといった小型で肉厚の薄い絶縁体を備えるスパークプラグであって、絶縁体がアルミナを主成分とし、かつ少なくとも1種以上のRE.成分を含有することにより、700℃程度の高温下における耐電圧特性が顕著に向上することがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパークプラグの一例を示す全体正面断面図である。
【図2】スパークプラグ用絶縁体の幾つかの実施形態を示す縦断面図である。
【図3】主体金具の金具係合部近傍における絶縁体と該金具側係合部との係合の様子、及び絶縁体の脚長部の基端外径について説明した模式図である。
【図4】Nd−β−アルミナ結晶相(Al11NdO18)を有する実施例である試料番号10のX線回折チャートである。
【符号の説明】
100 スパークプラグ
2 絶縁体
2g 中胴部
2i 脚長部
3 中心電極
4 主体金具
4c 金具側係止部
5 接地電極

Claims (4)

  1. 自身の軸線方向に貫通孔を有する絶縁体と、前記絶縁体の径方向周囲を取り囲む主体金具と、前記絶縁体の貫通孔に固定される中心電極と、前記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する1又は複数の接地電極とを備えたスパークプラグであって、
    前記主体金具の内周面には、前記絶縁体を係合するための金具側係合部が内向きに突出して形成されており、
    前記絶縁体は、アルミナ(Al)を主成分として前記絶縁体を100質量%中としたときに80.5〜99.7質量%含有し、ケイ素(Si)成分と、カルシウム(Ca)成分もしくはマグネシウム(Mg)成分のうち少なくとも一方が含有されるとともに、前記ケイ素成分、前記カルシウム成分及び前記マグネシウム成分の各成分の含有量を酸化物換算にてそれぞれS(単位:質量%)、C(単位:質量%)及びM(単位:質量%)としたときに、
    S/(S+C+M)≧0.7を満足し、
    さらに、少なくとも1種以上の希土類元素(以下、RE.と表す)成分を含有して構成され、当該絶縁体の軸線方向において前記火花放電ギャップの位置する側を前方側、これと反対側を後方側として、最も前方側に脚長部が形成される一方、前記金具側係合部に係合される中胴部が前記脚長部の後方側に隣接して形成されており、
    さらに、前記絶縁体の脚長部の基端外径をA、前記主体金具の金具側係合部の最小内径をB、前記脚長部内における貫通孔の内径をCとしたときに、
    B−A≦2.0mm、かつ、0.4mm≦(A−C)/2≦2.0mm
    を満足することを特徴とするスパークプラグ。
  2. 前記絶縁体には、前記RE.成分が酸化物換算にて0.01〜18質量%の範囲内で含有されている請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記絶縁体に含有される前記RE.成分は、ランタン(La)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)成分のうちの1種以上からなる請求項1または2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記主体金具の呼びがM8、M10、M12及びM14のいずれかである請求項1ないし3のいずれかに記載のスパークプラグ。
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