JP4544376B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置に関し、特に、マトリクス状に配列された複数の電気化学表示素子を有する表示装置に関する。
近年、パーソナルコンピューターの動作速度の向上、ネットワークインフラの普及、データストレージの大容量化と低価格化に伴い、従来紙への印刷物で提供されたドキュメントや画像等の情報を、より簡便な電子情報として入手し、その電子情報を閲覧する機会が益々増大している。
この様な電子情報を閲覧するためには、従来からの液晶ディスプレイやCRT、また近年では有機ELディスプレイ等の発光型のディスプレイが主として用いられている。しかしながら、特に、電子情報がドキュメント情報の場合、比較的長時間にわたってこのドキュメント情報を注視する必要があり、一般的な発光型のディスプレイの欠点として、フリッカーで目が疲労する、持ち運びに不便、読む姿勢が制限される、長時間読むと消費電力が嵩む等が知られている。
これらの欠点を解消する表示方式として、電気化学表示方式が知られており、その一例として、金属または金属塩の溶解析出を利用するエレクトロデポジション方式(以下、ED方式と略す)が知られている。(例えば、特許文献1、2参照。)。
ED方式の表示素子は、3V以下の低電圧で駆動が可能で、簡便なセル構成で実現でき、また、表示品位が優れている(明るいペーパーライクな白と引き締まった黒)といった特長を持っている。
ED方式等の電気化学表示素子を駆動するときは、電気化学表示素子の両端に閾値以上の一定の電圧をある時間印加する。その表示状態は電圧や時間で制御が可能である。
しかしながら、これらの電気化学表示素子をマトリクス状に複数配設した表示装置においては、表示装置を駆動する電流は大きなものになる。特にED方式の場合は、金属または金属塩の溶解析出を利用しているため、電圧を印加した当初に大電流が流れ、表示装置を駆動するピーク電流は非常に大きなものになってしまう。これに対応するためには、電流容量の大きな電源回路を用意する必要があり、コストアップの原因となる。
また、複数の電気化学表示素子に共通のバス配線や透明電極などの共通電極は、一般的にある程度の抵抗を持っており、電圧印加源からの距離が遠い素子ほど印加される電圧が低下して表示の不均一が生じる問題がある。
このような問題を解決するため、透明電極の駆動部からの距離に応じて対向電極に印加する選択電圧の大きさまたは印加時間を設定して画像の書き込みや消去を画面全体で均一にする方法が提案されている(特許文献3参照)
特許第3428603号公報 特開2003−241227号公報 特開2005−257956号公報
しかしながら、特許文献3に開示されている方法においても、各素子に同じタイミングで電圧を印加しているので、ピーク電流は非常に大きなものになり、電流容量が大きい電源回路が必要となる問題は解消されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、電流容量の小さな電源回路を採用することができ、コストダウンが可能な表示装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
1.マトリクス状に配列された複数の電気化学表示素子を有し、それぞれの電気化学表示素子に対して表示すべき画像の濃度に応じた回数のフレーム期間の間、電圧を印加して画像を表示する表示装置であって、
少なくとも2つの異なる開始フレーム番号をそれぞれの電気化学表示素子に割り当てる割り当て部と、
前記フレーム期間のそれぞれに割り当てられたフレーム番号と前記開始フレーム番号とが一致したときに、当該開始フレーム番号が割り当てられた電気化学表示素子への電圧の印加を開始する電圧印加制御部と、
前記電圧印加制御部が電圧の印加を開始してから、前記フレーム期間を経過した回数を前記電気化学表示素子ごとに管理するフレーム管理部とを備え、
前記電圧印加制御部は、前記フレーム管理部による管理に基づいて、それぞれの電気化学表示素子に対して所望の回数のフレーム期間の間電圧を印加するように、電圧の印加を制御することを特徴とする表示装置。
2.前記割り当て部は、マトリクス状に配列された前記複数の電気化学表示素子の列ごとに異なる開始フレーム番号を割り当てることを特徴とする前記1に記載の表示装置。
3.前記割り当て部は、マトリクス状に配列された前記複数の電気化学表示素子の列及び行ごとに異なる開始フレーム番号を割り当てることを特徴とする前記1に記載の表示装置。
4.表示すべき画像の画像データに基づいて電圧を印加すべき電気化学表示素子の画素数を算出するON画素数算出部と、
前記ON画素数算出部によって算出された画素数に応じて前記複数の電気化学表示素子を分割する分割数を決定する分割数決定部とを有し、
前記割り当て部は、前記分割数に基づいて前記開始フレーム番号を決定することを特徴とする前記1に記載の表示装置。
5.前記開始フレーム番号の最大値は、それぞれの電気化学表示素子によって最大濃度を表示するために必要なフレーム期間の回数よりも小さいことを特徴とする前記1に記載の表示装置。
本発明によれば、複数の電気化学表示素子を駆動するための電流の発生するタイミングを分散させることができることにより、電流容量の小さな電源回路を採用することができ、コストダウンが可能である。
本発明の表示装置の実施形態に係る表示装置100の概観を示す図である。 本実施形態における表示装置100に用いられるED方式の電気化学表示素子1の基本的な構成を示す概略断面図である。 電気化学表示素子1に書き込み電圧を印加する時間と表示濃度Dとの関係を説明する図である。 本実施形態における表示装置100の電気的構成を示す図である。 本実施形態における表示装置100の制御部11の内部構成を示すブロック図である。 本実施形態における制御部11の制御の手順を説明するためのフローチャートである。 電気化学表示素子1によって画像を表示するときの各部の電圧の変化を示すタイムチャートである。 本実施形態におけるFS割当ルーチンの手順を説明するためのフローチャートである。 各画素に割り当てられた開始フレーム番号FSnmの例を説明する説明図である。 各画素に流れる電流と電源電流の経過時間による変化の例を説明する説明図である。 各画素の表示濃度の変化の例を説明するための説明図である。 列毎に加えて行毎にも開始フレーム番号FSnmを変えて割り当てた例を説明する説明図である。 電気化学表示素子1によって表示された画像を消去するときの各部の電圧の変化を示すタイムチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る表示装置の一例を示す外観図である。
表示装置100は、例えばタブレットPCや電子ブック、PDAであり、メモリ10(図5参照)に記憶されている画像や文字などのデータを表示画面50に表示する。表示画面50には白から黒の階調表示が可能なメモリー性表示素子である電気化学表示素子1(図2参照)が用いられている。操作部42にはメカニカルスイッチからなる順送りボタン43と逆送りボタン44が設けられている。例えば、ユーザが順送りボタン43を押すと表示画面50に表示されているデータの次のページのデータをメモリ10から読み出して表示する。同様に、ユーザが逆送りボタン44を押すと表示画面50に表示されているデータの前のページのデータをメモリ10から読み出して表示する。
また、図1において、表示画面50の上層はタッチパネル40になっている。ユーザは、タッチパネル40への入力操作により、手書きモードへの切換を行った後、画面上の位置または領域を指定し、手書き入力を行う。タッチパネル40への入力操作はスタイラスペンを用いても良いし、直接指などでタッチパネル40を操作しても良い。
図2は、表示装置100に用いられるED方式の電気化学表示素子1の基本的な構成を示す概略断面図である。図2(a)は電気化学表示素子1により黒を表示している状態であり、図2(b)は白を表示している状態である。
図2に示すED方式の電気化学表示素子1は、透明なITO(錫ドープ酸化インジウム)電極32と、銀電極30との間に電解質31を保持している。ITO電極32と銀電極30には電源34が接続されている。なお、ユーザはITO電極32側から電気化学表示素子1を観察する。
図2(a)のように電源34から銀電極30に対しITO電極32に負の電圧を印加すると図中の矢印方向に電流が流れ、ITO電極32側で電解質31中に含まれる銀の析出反応が生じる。以降ITO電極32に印加する負の電圧を書き込み電圧と呼ぶ。
35は析出した銀であり、析出した銀35は光を吸収するので、ITO電極32側から見た電気化学表示素子1の濃度が高くなる。36は溶解した銀を模式的に示しており、銀電極30側では析出していた銀が電解質31中に溶解する現象が生じる。
図2(b)のように電源34から銀電極30に対しITO電極32に正の電圧を印加すると、図中の矢印方向に電流が流れ、ITO電極32側では銀の溶解反応が生じる。以降ITO電極32に印加する正の電圧を消去電圧と呼ぶ。図2(a)の状態においてITO電極32側に析出していた銀は電解質31中に溶解し、一定時間消去電圧を印加すると、電解質31に混入された光拡散物質(例えば、酸化チタン粒子)の作用によってITO電極32側から見た電気化学表示素子1は初期状態の白色になる。
電気化学表示素子1に含まれる電解質31は、例えば銀塩水溶液より非水系銀塩溶液に銀を転相させることにより調製できる。このような銀塩水溶液は、公知の銀塩を水に溶解して調製することができる。
図3は、電気化学表示素子1に書き込み電圧を印加する時間と表示濃度Dとの関係を説明する図である。
図3の横軸はTxは書き込み電圧を印加する時間、縦軸の0〜8は表示濃度の値Dである。0は電気化学表示素子1の最小表示濃度(白)、8は電気化学表示素子1の最大表示濃度(黒)であり本実施形態では0から8までの9段階の階調を表示するものとする。図3に示すように本実施形態の電気化学表示素子1では所定の書き込み電圧を印加すると書き込み時間Txに応じて表示濃度Dが増していく。
図4、図5は、本実施形態における表示装置の構成を示す図である。図4では説明の簡略化のために3行×3列の画素だけの構成を示すが、表示画面50に画像表示を行うためには、より多くのn行×m列の画素が用いられる。例えば、XGAの表示画面50を構成する場合であれば、画素数は1024×768となる。図5は制御部11の内部構成を説明するための図である。
図4において、各画素は、電気化学表示素子1、駆動トランジスタ2、スイッチングトランジスタ4とを有する。図4ではn行×m列の画素の電気化学表示素子1をそれぞれPnmと表記している。例えば1行1列目の画素の電気化学表示素子1はP11、1行2列目の画素の電気化学表示素子1はP12、というように順に表記している。
符号5a、5b、5cは走査線で、行方向に並んだ画素それぞれのスイッチングトランジスタ4のゲートと、ゲートドライバ12とを互いに接続する。符号8a、8b、8cは信号線で、列方向に並んだ画素それぞれのスイッチングトランジスタ4のソースと、ソースドライバ14とを互いに接続する。ゲートドライバ12は、制御部11の制御に基づいて、走査線5a、5b、5cに出力電圧G1、G2、G3を選択的に出力することにより、スイッチングトランジスタ4のオン/オフの制御を行い、駆動トランジスタ2に制御電圧を印加する行を選択する。駆動トランジスタ2のドレインは各画素の電気化学表示素子1の銀電極30に接続され、ソースはGNDバス6によって接地されている。
ソースドライバ14は、信号線8a、8b、8c毎にドライバ回路を有し、制御部11の制御に基づいて、信号線8a、8b、8cに出力電圧S1、S2、S3を出力する。ソースドライバ14のドライバ回路はオン、オフの2値ドライバであり、制御部11の制御に基づいてソースドライバ14に入力された制御電圧Vsまたはオフ電圧である0Vを出力する。
制御電圧電源15は、制御部11の制御に基づいて制御電圧Vsを出力しソースドライバ14に供給する。
バスライン7a、7b、7cは、それぞれ1行ごとの各画素の電気化学表示素子1のITO電極32と接続され、またその一端はコモン電源13に接続されている。コモン電源13は制御部11の指令により正極性または負極性の電圧であるコモン電圧Vを出力する。
ソースドライバ14の出力電圧S1、S2、S3がオン電圧であるVsのとき、スイッチングトランジスタ4がオンになると、駆動トランジスタ2のゲートにVsが印加され、駆動トランジスタ2はオンになり電気化学表示素子1にはコモン電圧Vcが印加される。その後、スイッチングトランジスタ4がオフになってもゲートの浮遊容量により、駆動トランジスタ2はオン状態を保持する。
ソースドライバ14の出力電圧S1、S2、S3がオフ電圧である0Vのとき、スイッチングトランジスタ4がオンになると、駆動トランジスタ2のゲートに0Vが印加され、駆動トランジスタ2はオフになる。
メモリ10は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの記録媒体から構成されている。
第1フレームメモリ60、第2フレームメモリ61は、それぞれ表示画面50の画素数に対応する記憶領域を有する1画面分のフレームメモリである。第1フレームメモリ60は、電気化学表示素子1によって次回に表示画面50に表示する第1の画像データとして表示濃度の値Xを記憶する。第2フレームメモリ61は、電気化学表示素子1によって現在表示画面50に表示中の第2の画像データとして表示濃度の値Yを記憶する。図面上では第1フレームメモリ60、第2フレームメモリ61をそれぞれFM1、FM2と表記する。
タッチパネルコントローラ41は、制御部11の指令によりタッチパネル40を駆動し、またタッチパネル40から読みとった入力位置情報を制御部11に送信する。
制御部11は、CPUなどから構成され、プログラムに基づいて表示装置100全体を制御する。
制御部11の内部構成は図5を用いて説明する。
制御部11は、CPU98(中央処理装置)とRAM97(Random Access Memory)、ROM96(Read Only Memory)等から構成され、不揮発性の記憶部であるROM96に記憶されているプログラムをRAM97に読み出し、当該プログラムに従って表示装置100の各部を制御する。
図5において、CPU98内に記載されているON画素数算出部80、分割数決定部81、割り当て部82、電圧印加制御部83及びフレーム管理部84は、それぞれCPU98によるプログラムの実行により実現される機能を機能ブロックとして示している。なお、本実施形態ではこれらの機能ブロックをソフトウェアにより実現するものとしたが、ハードウェアにより実現するようにしてもよい。
ON画素数算出部80は、第1フレームメモリ60に記憶されている第1の画像データに基づいて、次回の画像表示において、消去電圧または書き込み電圧を印加する電気化学表示素子1の画素数を算出する。
分割数決定部81は、ON画素数算出部80の算出した画素数に応じて複数の電気化学表示素子1をいくつのグループに分割するかを判断し、分割数を決定する。
割り当て部82は、それぞれの電気化学表示素子1に消去電圧または書き込み電圧の印加を開始する開始フレーム番号を消去または書き込みを行う前に決定する。この割り当て部82により、少なくとも2つの異なる開始フレーム番号をそれぞれの電気化学表示素子に割り当てることによって、後述するように、消去電圧または書き込み電圧の印加を開始するタイミングをずらすことができる。
電圧印加制御部83は、開始フレーム番号と後に説明するフレーム番号とに基づいてそれぞれの電気化学表示素子1に消去電圧または書き込み電圧を印加するように、ゲートドライバ12およびソースドライバ14を介して駆動トランジスタ2を制御する。この電圧印加制御部83は、フレーム期間のそれぞれに割り当てられたフレーム番号と開始フレーム番号とが一致したときに、その開始フレーム番号が割り当てられた電気化学表示素子1への電圧の印加を開始し、それぞれの電気化学表示素子に対して所望の回数のフレーム期間の間電圧を印加するように、電圧の印加を制御する。
フレーム管理部84は、電圧印加制御部83の制御に基づき駆動トランジスタ2により消去または書き込み電圧の印加を開始してからの経過時間をフレーム期間を経過する毎にフレーム番号を加算して管理する。このフレーム管理部84による管理は、後述するように、第2フレームメモリ61の表示濃度Yをフレーム期間の経過毎に更新することで実行され、それぞれの電気化学表示素子1ごとの管理となっている。
次に、図6と図7を用いて本実施形態の表示装置100に画像を表示させるときの制御を説明する。
図6は本実施形態における制御部11の制御の手順を説明するためのフローチャート、図7は電気化学表示素子1によって画像を表示するときの各部の電圧の変化を示すタイムチャートである。
以下の説明では、事前に画像が消去され全ての電気化学表示素子1が表示濃度0(白)となっている状態から、電気化学表示素子1の表示濃度を変化させることにより画像を書き込む例を説明する。このような場合、書き込み開始時にはほとんどの電気化学表示素子1に書き込み電圧を印加しなければならないが、本実施形態では書き込み電圧を印加するタイミングを分散させることにより過大なピーク電流が流れることを防止している。
以下、図7のタイムチャートを参照しながら図6のフローチャートに沿って説明する。
なお、画像の書き込みはフレーム期間の単位で行われ、フレーム期間をFN(Nはフレーム番号)で表す。
書き込み開始時にCPU98は、コモン電源13に指令し、コモン電圧Vcを負極性の−Vcbにする。
S101:フレーム番号N=1とするステップである。
フレーム管理部84は、NをN=1に初期化する。
S102:n=1とするステップである。
CPU98は、nを行番号n=1に初期化するとともに、ゲートドライバ12を介してG1を‘H’にする。
S103:開始フレーム番号FSを各列の画素に割り当てるステップである。
割り当て部82は、FS割当ルーチン(図8参照)をコールし、n行目m列目の各画素に開始フレーム番号FSnmを割り当てる。
本例ではFS割当ルーチンによって、1列目の画素の開始フレーム番号FSn1は1、2列目の画素の開始フレーム番号FSn2は2、3列目の画素の開始フレーム番号FSn3は3が割り当てられるものとする。FS割当ルーチンで開始フレーム番号FSを割り当てる手順や他の例については後に詳しく説明する。
S104:n行目の画素に関して、第1フレームメモリ60と第2フレームメモリ61の表示濃度の値を比較するステップである。
電圧印加制御部83は、第1フレームメモリ60に記憶されている表示濃度の値Xnmと第2フレームメモリ61に記憶されている表示濃度の値Ynmとをそれぞれn行目の行方向に順次読み出して比較し、Xnm>Ynmのとき‘H’、Xnm≦Ynmのとき‘L’と判定する。CPU98は、判定した結果をRAM97に一時記憶する。
例えば、1行目の1列目の画素に関して、X11が8、Y11が0だったとすると、判定結果は‘H’である。
S105:N≧FSnmの列のみ‘H’を出力するステップである。
電圧印加制御部83は、RAM97に一時記憶されているステップS104で比較した結果‘H’だった列のうちN≧FSnmの列のみ‘H’、それ以外は‘L’と判定し、‘H’と判定されたソースドライバ14のドライバ回路をオンにするとともに、‘L’と判定されたソースドライバ14のドライバ回路をオフにする。
本実施形態では1行目1列目の開始フレーム番号N11は1なので、図7のようにフレームF1のときのソースドライバ14の出力S1はVsであり、S2とS3は0である。同様に、1行目2列目の開始フレーム番号N12は2であり、フレームF2のときのS1とS2はVsであり、S3は0である。1行目3列目の開始フレーム番号N13は3であり、フレームFb3になるとS1とS2とS3はVsになる。
S106:第2フレームメモリ61のn行目の表示濃度の値Yを更新するステップである。
CPU98は、第2フレームメモリ61のn行目の画素に対応する表示濃度の値Yを書き換える。すなわち、1回のフレーム期間の間書き込み電圧を印加した画素について表示濃度の値Yを1だけ加算する。例えば、1行1列目の表示濃度の値Y11が0だったとすると1に書き換える。
S107:nとnmaxを比較するステップである。
CPU98は、nと表示装置の最大行nmaxを比較する。図4の例ではnmaxは3である。
n≠nmaxの場合、(ステップS107;No)、ステップS108に進む。
S108:ΔT遅延させるステップである。
CPU98は、内部タイマによりΔTの間遅延させる。この期間ゲートドライバ12の出力Gnが維持されることになる。
S109:n=n+1とするステップである。
CPU98は、最大行nmaxまで比較を終えていないのでGnを‘L’にするとともにGn+1を‘H’にした後、n=n+1としステップS103に戻る。
n=nmaxの場合、(ステップS107;Yes)、ステップS110に進む。
S110:NとXmax+FSmax−1とを比較するステップである。
CPU98は、フレーム番号Nと表示濃度の値Xの最大値Xmax+開始フレーム番号の最大値FSmax−1とを比較する。本例では表示濃度の値Xの最大値Xmaxは8、開始フレーム番号の最大値FSmaxは3とする。したがって、本例では本ステップでフレーム番号N=10か、否かを判定する。すなわち、このステップにおいて、本実施形態で1画面の画像を表示するために必要な回数のフレーム期間の制御を実行したかどうかが判断される。
N≠Xmax+FSmax−1の場合、(ステップS110;No)、ステップS111に進む。
S111:N=N+1とするステップである。
CPU98は、最大フレームNmaxまで達していないのでN=N+1とし、ステップS102に戻る。
N=Xmax+FSmax−1の場合、(ステップS110;Yes)、最大フレームNmaxまで達したので処理を終了する。
フローチャートの説明は以上である。
次に、図7のタイムチャートを用いて1行目の電気化学表示素子P11、P12、P13に印加される電圧VP11、VP12、VP13と電気化学表示素子P11、P12、P13に流れる電流i11、i12、i13について説明する。
なお、図7のタイムチャートでは図面を簡略化するためフレームF5までしか表示していない。
図6のフローチャートで説明したように、本例ではP11の開始フレーム番号FS11は1、P12の開始フレーム番号FS12は2、P13の開始フレーム番号FS13は3である。そのため、フレームF1のときのソースドライバ14の出力S1はVsであり、S2とS3は0である。
フレームF1ではP11には−Vcbが印加され電流i11が流れる。図7の例ではP11の表示濃度の値Xは4であり、フレームF4までP11に−Vcbが印加されている。電流i11は図7のようにP11に電圧を印加した当初にピーク電流iP11が流れ、その後徐々に電流が減少する。
また、図7には図示していないが、G2が‘H’になったタイミングでP21に電流i21、G3が‘H’になったタイミングでP31に電流i31が流れる。
フレームF2ではP12に−Vcb印加され電流i12が流れる。例えばP12の表示濃度の値Xは8であり、8フレームの期間に相当するフレームF9までP11に−Vcaが印加される。電流i12は図7のようにP12に電圧を印加した当初にピーク電流iP12流れ、その後徐々に電流が減少する。
また図7には図示していないが、G2が‘H’になったタイミングでP22に電流i22、G3が‘H’になったタイミングでP32に電流i32が流れる。
フレームF3ではP13に−Vcb印加され同様に電流i13が流れる。
図7の例では、フレームF4では全ての電気化学表示素子1に−Vcbが印加され、フレームF5ではP11、P21、P31以外の電気化学表示素子1に電流が流れる。
このように、本実施形態では書き込みを開始する時、それぞれの電気化学表示素子1にピーク電流が流れ始めるタイミングが分散されているので電源から供給する電流のピーク値を抑えることができる。また、電気化学表示素子1が接続されているバスライン7a、7b、7cに電圧降下が生じて表示に影響を与えることを減少することができる。
したがって、電流容量の小さな簡単な構成の電源回路を用いて、画面むらが少ない表示画像を表示することができる。
次に、FS割当ルーチンについて説明する。
図8は、本実施形態におけるFS割当ルーチンの手順を説明するためのフローチャートである。以下、メインルーチンからFS割当ルーチンがコールされてからの手順を説明する。
S201:フレーム番号N=1か、否かを判定するステップである。
N≠1の場合、(ステップS110;No)、元のルーチンに戻る。
N=1の場合、(ステップS110;Yes)、ステップS202に進む。
S202:表示濃度の値Xから書き込み電圧を印加する画素数を算出するステップである。
ON画素数算出部80は、第1フレームメモリ60に記憶されている表示濃度の値Xから書き込みを行う画素数GONを算出する。具体的には表示濃度の値X≠0の画素数GONを算出する。
S203:分割数Zを決定するステップである。
分割数決定部81は、ROM96に予め記憶されているテーブルに従ってステップS202で算出した画素数GONから分割数Zを決定する。
次に、表1に示すテーブルの例を用いて分割数決定部81が決定する分割数Zの具体例を説明する。
表1は、XGAの画素数(1024×768)の表示画面50を有する表示装置100の例であり、総画素数は786432画素である。表1の左側の列はGONの範囲、右側の列は対応する分割数Zである。表1に示すように629146<GON≦786432のとき分割数Zは3、393216<GON≦629146のとき分割数Zは2、0≦GON≦393216のとき分割数Zは1である。
このようにすると書き込みを行う画素数GONが多いときは分割数Zを大にして書き込みを開始するタイミングを分散させ、起動時に流れるピーク電流を減少させることができる。一方、書き込みを行う画素数GONが少ないときは、起動時に流れる電流も少ないので分割数Zを小にし、トータルの書き込み時間を短縮している。
S204:開始フレーム番号FSnmを決定するステップである。
割り当て部82は、分割数Z、列番号mに基づいて各画素の開始フレーム番号FSnmを決定する。
割り当て部82は、開始フレーム番号FSnmを例えば下記(1)式により決定する。
FSnm=mod((m+2)÷Z)+1・・・・(1)
Zは分割数、nは行番号、mは列番号、mod(A÷B)はA÷Bの剰余を求める関数である。
以上でFS割当ルーチンの処理を終了し、元のルーチンに戻る。
本実施形態では、図4に示すように電気化学表示素子1は各行毎に配設されたバスライン7a、7b、7cに接続されているので、各列毎に開始フレーム番号FSnmを異ならせ、各行の電気化学表示素子1に電圧を印加するタイミングを分散させている。
本実施形態の例に限らず、電気化学表示素子1の電源(コモン電源13)との配線に応じて、開始フレーム番号FSnmを決定し、電気化学表示素子1に電圧を印加するタイミングを分散させることが望ましい。例えば、列毎にバスライン7が配設されている場合は、行毎に開始フレーム番号FSnmを異なるものに設定し、同一のバスラインに接続された電気化学表示素子1に電圧を印加するタイミングを分散させれば良い。また、例えば、所定の領域毎にバスライン7が配設されている場合は、所定の領域毎にその領域の中で開始フレーム番号FSnmが分散するように設定し、同一のバスラインに接続された電気化学表示素子1に電圧を印加するタイミングを分散させれば良い。
次に、図9、図10を用いてFS割当ルーチンで各画素に割り当てられた開始フレーム番号FSnmの具体例とピーク電流の例を説明する。図9は、各画素に割り当てられた開始フレーム番号FSnmの例を説明する説明図、図10は、各画素に流れる電流と電源電流の経過時間による変化の例を説明する説明図である。
図9(a)は、XGAの画素数(1024×768)の表示画面50を有する表示装置100の分割数Z=3の例である。割り当て部82が(1)式により決定すると、図9(a)のように開始フレーム番号FSnmは、画素の列毎に1、2、3、1、2、3、・・・と割り当てられる。
図10(a)は、図9(a)のように開始フレーム番号FSnmを割り当てた時の各部電流波形である。横軸は時間軸であり横軸の数値はフレーム番号である。図10(a)に示すように各画素に流れる電流は流れ始める時が最も多く、しだいに減少する。Xを0を含む正の整数とすると、この例では1+3X列目の画素電流、2+3X列目の画素電流、3+3X列目の画素電流に流れ始めるタイミングをそれぞれ第1フレーム、第2フレーム、第3フレームにずらしているのでピーク電流が流れるタイミングが分散される。このことにより、図10(a)のようにコモン電源13の電源電流のピーク値を抑制することができる。なお、図10ではコモン電源13の電源電流をコモン電源電流と略記している。
各列の開始フレーム番号FSnmを大きくずらすとピーク電流が流れるタイミングを分散する効果が増し、コモン電源13の電源電流のピーク値を抑制できる。
図9(b)は、開始フレーム番号FSnmを大きくずらした例であり、列毎に1、3、5、1、3、5、・・・と割り当てられている。なお、図9(b)も、XGAの画素数(1024×768)の表示画面50を有する表示装置100の分割数Z=3の例である。
図9(b)の例では、割り当て部82は、開始フレーム番号FSnmを例えば下記(2)式により決定すれば良い。
FSnm=mod((m+2)÷Z)+2・・・・(2)
図10(b)は、図9(b)のように開始フレーム番号FSnmを割り当てた時の各部電流波形である。この例では3n+1列目の画素電流、3n+2列目の画素電流、3n+3列目の画素電流に流れ始めるタイミングをそれぞれ第1フレーム、第3フレーム、第5フレームになっているのでピーク電流が流れるタイミングがさらに分散される。このことにより、図10(b)のようにさらにコモン電源13の電源電流のピーク値を抑制することができる。
図11は、開始フレーム番号FSnmを列毎に1、2、3、1、2、3、・・・と割り当てたとき(図9(a)の場合)の各画素の表示濃度の変化を説明するための説明図である。
図11は、わかりやすさのために3×5の画素について示したものであり横軸は画像を書き込み開始してからのフレーム数である。書き込み開始時には全画素が消去され表示濃度は0(白)であり、全画素に表示濃度8(黒)を表示させるように書き込みを行うものとする。
図11(a)は、第1フレームの書き込み後であり、1列目と4列目の画素が表示濃度1になっている。図11(b)は、第2フレームの書き込み後であり、1列目と4列目の画素が表示濃度2、2列目と5列目の画素が表示濃度1になっている。
図11(c)は、第3フレームの書き込み後であり、1列目と4列目の画素が表示濃度3、2列目と5列目の画素が表示濃度2、3列目の画素が表示濃度1になっている。
図11(d)は、第7フレームの書き込み後であり、1列目と4列目の画素が表示濃度7、2列目と5列目の画素が表示濃度6、3列目の画素が表示濃度5になっている。
図11(e)は、第8フレームの書き込み後であり、1列目と4列目の画素が表示濃度8、2列目と5列目の画素が表示濃度7、3列目の画素が表示濃度6になっている。この第8フレームの書き込みで、第1フレームから書き込みを行った1列目と4列目の書き込みが終了する。
図11(f)は、第9フレームの書き込み後であり、2列目と5列目の画素が表示濃度8、3列目の画素が表示濃度7になっている。この第9フレームの書き込みで、第2フレームから書き込みを行った2列目と5列目の書き込みが終了する。
図11(g)は、第10フレームの書き込み後であり、3列目の画素が表示濃度8になっている。この第10フレームの書き込みで、第3フレームから書き込みを行った3列目の書き込みが終了し、全画素への書き込みが終了したことになる。すなわち、開始フレーム番号FSnmとして1から3の値を用いたので、最大の表示濃度を表示するために必要なフレーム期間の回数(8回)に開始フレームのずれ量(2回)を加算した10回のフレーム期間が用いられることになる。
一方、図9(b)のように開始フレーム番号FSnmを列毎に1、3、5、1、3、5、・・・と割り当てた場合は、最大4回開始フレームをずらすことになるので、全画素を表示濃度8にするには第12フレームの書き込み後になる。すなわち、開始フレーム番号FSnmのずらし量を大きくすると、コモン電源13の電源電流のピーク値をより抑制することができる反面、書き込みが終了するまでのフレーム数が多くなり、画像形成に時間がかかる問題がある。また、開始フレーム番号FSnmを大きくずらすと、書き込み途中において隣の列との濃度差が目立ってしまうおそれがある。そのため、開始フレーム番号FSnmは、少なくとも画像の最大濃度を表示するために必要なフレーム期間の回数より少なくすることが望ましい。
次に、書き込み途中における列間の濃度差を目立たなくする方法について説明する。
図12は、列毎に加えて行毎にも開始フレーム番号FSnmを変えて割り当てた例である。図9と同様にXGAの画素数(1024×768)の表示画面50を有する表示装置100の分割数Z=3の場合である。
図12の例では、割り当て部82は、開始フレーム番号FSnmを例えば下記(3)式、(4)式により決定すれば良い。
nが奇数のとき、
FSnm=mod(((m+n)+2)÷Z)+1・・・・(3)
nが偶数のとき、
FSnm=mod((1027−m−n)÷Z)+1・・・・(4)
Zは分割数、nは行番号、mは列番号、mod(A÷B)はA÷Bの剰余を求める関数である。1027は、図12の例の行方向の最大画素数であり、本例ではZは3である。
このようにすると列毎にだけ開始フレーム番号FSnmをずらす場合より、濃度差を目立たなくすることができる。
なお、図12の例に限定されるものではなく、例えば分割数Zを最大値とする乱数により開始フレーム番号FSnmを決定しても良い。
次に、図13を用いて本実施形態の表示装置100の画像を消去するときの制御を説明する。
図13は電気化学表示素子1の画像を消去するときの各部の電圧の変化を示すタイムチャートである。本例では、画像の消去を開始するとき、全ての電気化学表示素子1の表示濃度は8であり、全画像を消去し表示濃度を0にするものとする。
図13のタイムチャートを用いて1行目のP11、P12、P13に印加される電圧VP11、VP12、VP13とP11、P12、P13に流れる電流i11、i12、i13について説明する。
なお、図13のタイムチャートでは図面を簡略化するためF5までしか表示していない。
画像を消去するときも図6のフローチャートで説明した手順を適用できる。本例ではP11の開始フレーム番号FS11は1、P12の開始フレーム番号FS12は2、P13の開始フレーム番号FS13は3である。そのため、フレームF1のときのソースドライバ14の出力S1はVsであり、S2とS3は0である。
フレームF1ではP11にはVcaが印加され電流i11が流れる。電流i11は図13のようにP11に電圧を印加した当初にピーク電流が流れ、その後徐々に電流が減少する。
フレームF2ではP12にVcaが印加され電流i12が流れる。電流i12は図7のようにP12に電圧を印加した当初にピーク電流が流れ、その後徐々に電流が減少する。
フレームF3ではP13にVcaが印加され同様に電流i13が流れる。
以降、フレームF4、フレームF5では全ての電気化学表示素子1に電流が流れる。
このように、画像を消去する時も、それぞれの電気化学表示素子1に電流が流れ始めるタイミングを分散して電源から供給する電流のピーク値を抑えることができる。したがって、電流容量の小さな簡単な構成の電源回路でも消去電圧の変動が無いので確実に画像を消去できる。
以上のように、本実施形態によれば、電流容量の小さな簡単な構成の電源回路を用いて、画面むらが少ない表示画像を表示できる反射型の表示装置を提供することができる。
1 電気化学表示素子
2 駆動トランジスタ
4 スイッチングトランジスタ
5a、5b、5c 走査線
7a、7b、7c バスライン
8a、8b、8c 信号線
10 メモリ
11 制御部
12 ゲートドライバ
13 コモン電源
14 ソースドライバ
30 銀電極
31 電解質
32 ITO電極
34 電源
80 ON画素数算出部
81 分割数決定部
82 割り当て部
83 電圧印加制御部
84 フレーム管理部

Claims (5)

  1. マトリクス状に配列された複数の電気化学表示素子を有し、それぞれの電気化学表示素子に対して表示すべき画像の濃度に応じた回数のフレーム期間の間、電圧を印加して画像を表示する表示装置であって、
    少なくとも2つの異なる開始フレーム番号をそれぞれの電気化学表示素子に割り当てる割り当て部と、
    前記フレーム期間のそれぞれに割り当てられたフレーム番号と前記開始フレーム番号とが一致したときに、当該開始フレーム番号が割り当てられた電気化学表示素子への電圧の印加を開始する電圧印加制御部と、
    前記電圧印加制御部が電圧の印加を開始してから、前記フレーム期間を経過した回数を前記電気化学表示素子ごとに管理するフレーム管理部とを備え、
    前記電圧印加制御部は、前記フレーム管理部による管理に基づいて、それぞれの電気化学表示素子に対して所望の回数のフレーム期間の間電圧を印加するように、電圧の印加を制御することを特徴とする表示装置。
  2. 前記割り当て部は、マトリクス状に配列された前記複数の電気化学表示素子の列ごとに異なる開始フレーム番号を割り当てることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記割り当て部は、マトリクス状に配列された前記複数の電気化学表示素子の列及び行ごとに異なる開始フレーム番号を割り当てることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 表示すべき画像の画像データに基づいて電圧を印加すべき電気化学表示素子の画素数を算出するON画素数算出部と、
    前記ON画素数算出部によって算出された画素数に応じて前記複数の電気化学表示素子を分割する分割数を決定する分割数決定部とを有し、
    前記割り当て部は、前記分割数に基づいて前記開始フレーム番号を決定することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記開始フレーム番号の最大値は、それぞれの電気化学表示素子によって最大濃度を表示するために必要なフレーム期間の回数よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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