JP2010044295A - 電気光学装置、その駆動方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、その駆動方法および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】高品質の画像を表示しつつ、選択トランジスタの耐圧を低減すると共に信頼性を向上させる。
【解決手段】1フレームは複数のサブフィールドSFに分割されている。書込期間Txでは、データ線を介してデータ電位を画素に書き込む。リセット期間Tyでは、2本の走査線を選択して1走査線選択期間あたり2行の画素にリセット電位である対向電極電位を書き込む。反転期間Tzでは、保持容量電位および対向電極電位の極性を反転させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、液晶など電気光学物質を用いた電気光学装置、その駆動方法および電子機器に関する。
電気エネルギーによって光学特性が変化する電気光学物質として、液晶が知られている。液晶は印加電圧に応じて透過率が変化する。この透過率の変化は、液晶分子の配向状態が印加電圧に応じて変化することによって得られる。また、液晶には、直流電圧を長時間印加すると、配向状態が元に戻りにくくなる性質がある。このため、液晶を表示装置に適用した液晶表示装置では、電気光学素子たる液晶素子に印加する電圧の極性を反転する交流駆動が採用される。
液晶表示装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、走査線とデータ線の交差に対応して設けられた複数の画素を備える。複数の画素は、画素電極、対向電極、およびこれらの間に挟持された液晶からなる液晶素子を有する。
液晶素子への印加電圧を反転する手法として、対向電極の電位(以下、対向電極電位と称する)を固定し、データ線を介して供給するデータ電位の極性を、対向電極電位を中心して反転させるものが知られている。また、特許文献1には対向電極電位の極性をデータ電位の振幅の中心電位を基準として反転させると共に、データ電位についても極性を反転させる手法が開示されている。
図22に従来の駆動方法による画素の各部の電位変化を示す。この例では、液晶LCは印加電圧が0Vの場合に透過率が最大となるノーマリーホワイトであり、液晶素子60への印加電圧の最大値は5V、保持容量線電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMは2Vと7Vのいずれか一方となるものとする。
まず、直前のフレームでは、保持容量線電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMは2Vとなっている。この場合の黒表示では、画素電極53に7Vのデータ電位が書き込まれており、液晶LCに印加される電圧は5Vとなっている。
この状態で保持容量線電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMの極性が4.5Vを中心に反転すると、保持容量線電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMは2Vから7Vに変化する。すると、画素電極53の電位は7Vから12Vに変化する。
ここで、データ線20を介して2Vのデータ電位が画素P1に書き込まれたとする。このとき、画素P1の選択トランジスタ51はオン状態となり、画素電極53の電位は12Vから2Vに変化する。
仮に、保持容量線電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMを2Vに固定したとすると、液晶素子60に印加する電圧の極性を反転するためには、データ電位を−3Vにする必要がある。この場合には、データ線20を7Vから−3Vに変化させる必要があるためデータ電位の振幅が10Vになるが、上述した手法によれば、データ電位の振幅を5Vに低減することができる。
特開2005−241741号公報
しかしながら、画素P2に着目すると、画素P1に2Vのデータ電位が書き込まれているとき、画素P2の選択トランジスタ51はオフ状態となっているので、当該選択トランジスタ51のドレイン・ソース間には10Vの電圧が印加される。すなわち、従来の駆動方法ではデータ電位の振幅を低減することはできるが、選択トランジスタ51にはデータ電位の振幅の2倍の電圧が印加されるため、大きな耐圧が必要とされるといった問題があった。また、選択トランジスタ51に大きな電圧を印加すると、選択トランジスタ51の経時劣化が早く進行するため、信頼性が低下するといった問題があった。
さらに、画像表示に寄与しない時間が長くなると、表示品質が劣化するといった問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、高品質の画像を表示しつつ、画素に設けられたスイッチング素子の耐圧を低減すると共に信頼性を向上させることなどを解決課題とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置は、第1期間(例えば、図5に示す書込期間Tx)、第2期間(例えば、図5に示すリセット期間Ty)および第3期間(例えば、図5に示す反転期間Tz)を一つの単位期間(例えば、図5に示す1フレーム)として駆動するものであって、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられた複数の画素と、前記複数の走査線のうち、上半分の走査線を駆動する第1走査線駆動回路と、前記複数の走査線のうち、下半分の走査線を駆動する第2走査線駆動回路と、前記複数のデータ線を駆動するデータ線駆動回路とを備え、前記複数の画素の各々は、画素電極、対向電極、およびこれらの間に挟持された電気光学物質からなる電気光学素子と、前記画素電極と前記データ線との間に設けられ、前記走査線を介して供給される走査信号によってオン状態またはオフ状態の一方の状態となるように制御されるスイッチング素子(例えば、図2に示す選択トランジスタ51)とを有し、1所定期間(例えば、実施形態の走査線選択期間)を2分割した前半期間と後半期間とのうち、一方の期間を第1所定期間、他方の期間を第2所定期間としたとき、ある単位期間において、前記第1期間では、前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記上半分の走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記下半分の走査線に順次供給し、前記データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた正極性の電位を前記複数のデータ線に供給し、前記第2期間では、前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記上半分の走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記下半分の走査線に順次供給し、前記データ線駆動回路は、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位に近づけるリセット電位を前記複数のデータ線に供給し、前記第3期間では、前記対向電極の電位を、第1電位および第2電位のうち一方の電位から他方の電位に遷移させ、ある単位期間に続く次の単位期間では、前記第1期間では、前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記上半分の走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記下半分の走査線に順次供給し、前記データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた負極性の電位を前記複数のデータ線に供給し、前記第2期間では、前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記上半分の走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記下半分の走査線に順次供給し、前記データ線駆動回路は、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位に近づけるリセット電位を前記複数のデータ線に供給し、前記第3期間では、前記対向電極の電位を、第1電位および第2電位のうち他方の電位から一方の電位に遷移させることを特徴とする。
この発明において、電気光学素子は画素電極と対向電極との間に電気光学物質を挟持されて構成されるので、容量素子として機能する。したがって、対向電極の電位の極性が反転すると、画素電極の電位は対向電極の電位の変化分だけ遷移する。本発明では、対向電極の電位の極性反転(第1電位と第2電位間の遷移)に先立って、画素電極の電位を対向電極の電位に近づけるように変更するから、次の単位期間で信号電位の極性が反転してもスイッチング素子に印加される電圧を低減することができる。これにより、スイッチング素子の耐圧を下げることが可能となる。また、実際のスイッチング素子(例えば、薄膜トランジスタ)は、大きな電圧が印加されると、電気的特性が早く劣化する。本発明では、スッチング素子の印加電圧を低減できるので、素子の劣化を抑制して、電気光学装置の信頼性を向上させることが可能となる。
くわえて、リセット電位を書き込む第2期間においては、1所定期間を2分割した第1所定期間と第2所定期間の各々において走査線を選択する。したがって、1つの所定期間で2つの行の画素にリセット電位を書き込むことができる。このため、所定期間ごとに1本の走査線を選択する場合と比較して、全ての画素にリセット電位を書き込む第2期間を短くすることができる。よって、単位期間に占める第1期間の割合を大きくすることができる。第1期間は表示すべき階調に応じたデータ電位を画素に書き込む時間であるから、この時間を長くすることにより、高品質の画像を表示することが可能となる。
ここで、前記複数の走査線を上から下に選択する方向と下から上に選択する方向とのうち、一方の方向を第1方向、他方の方向を第2方向としたとき、前記第2期間において、前記第1走査線駆動回路は、前記上半分の走査線を前記第1方向に選択し、前記第2走査線駆動回路は、前記下半分の走査線を前記第2方向に選択することが好ましい。
上半分の走査線と下半分の走査線とを同じ方向に走査する場合、それらの境界では、駆動条件が大きく相違するため、輝度差として人の視覚で認識されることがある。これに対して、上半分の走査線と下半分の走査線とを逆の方向に走査すれば、境界部分での駆動条件を揃えることができるので輝度差を大幅に低減することが可能となる。
次に、本発明に係る電気光学装置は、第1期間、第2期間および第3期間を一つの単位期間として駆動するものであって、複数の第1走査線と、複数の第1データ線と、前記複数の第1走査線と前記複数の第1データ線との交差に対応して設けられた複数の第1画素と、複数の第2走査線と、複数の第2データ線と、前記複数の第2走査線と前記複数の第2データ線との交差に対応して設けられた複数の第2画素と、前記複数の第1走査線を駆動する第1走査線駆動回路と、前記複数の第2走査線を駆動する第2走査線駆動回路と、前記複数の第1データ線を駆動する第1データ線駆動回路と、前記複数の第2データ線を駆動する第2データ線駆動回路と、前記複数の第1画素および前記複数の第2画素の各々は、画素電極、対向電極、およびこれらの間に挟持された電気光学物質からなる電気光学素子と、前記画素電極と前記第1データ線または前記第2データ線との間に設けられ、前記第1走査線または前記第2走査線を介して供給される走査信号によってオン状態またはオフ状態の一方の状態となるように制御されるスイッチング素子(例えば、図2に示す選択トランジスタ51)とを有し、ある単位期間において、前記第1期間では、前記第1走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第1走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第2走査線に順次供給し、前記第1データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた正極性の電位を前記複数の第1データ線に供給し、前記第2データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた正極性の電位を前記複数の第2データ線に供給し、前記第2期間では、前記第1走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第1走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第2走査線に順次供給し、前記第1データ線駆動回路は、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位に近づけるリセット電位を前記複数の第1データ線に供給し、前記第2データ線駆動回路は、前記リセット電位を前記複数の第2データ線に供給し、前記第3期間では、前記対向電極の電位を、第1電位および第2電位のうち一方の電位から他方の電位に遷移させ、ある単位期間に続く次の単位期間では、前記第1期間では、前記第1走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第1走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第2走査線に順次供給し、前記第1データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた負極性の電位を前記複数の第1データ線に供給し、前記第2データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた負極性の電位を前記複数の第2データ線に供給し、前記第2期間では、前記第1走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第1走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第2走査線に順次供給し、前記第1データ線駆動回路は、前記リセット電位を前記複数の第1データ線に供給し、前記第2データ線駆動回路は、前記リセット電位を前記複数の第2データ線に供給し、前記第3期間では、前記対向電極の電位を、第1電位および第2電位のうち他方の電位から一方の電位に遷移させることを特徴とする。
この発明によれば、対向電極の電位の極性反転に先立って、画素電極の電位を対向電極の電位に近づけるように変更するから、次の単位期間で信号電位の極性が反転してもスイッチング素子に印加される電圧を低減することができる。これにより、スイッチング素子の耐圧を下げることができ、スイッチング素子の劣化を抑制して、電気光学装置の信頼性を向上させることが可能となる。
くわえて、リセット電位を書き込む第2期間においては、1所定期間で第1走査線と第2走査線を選択して、第1データ線と第2データ線とを介して、第1画素と第2画素との各々にリセット電位を書き込むことができる。したがって、1つの所定期間で2つの行の画素にリセット電位を書き込むことから、所定期間ごとに1本の走査線を選択する場合と比較して、全ての画素にリセット電位を書き込む第2期間を短くすることができる。よって、単位期間に占める第1期間の割合を大きくし、高品質の画像を表示することが可能となる。
さらに、データ線を第1データ線と第2データ線に分割し、各々を独立して駆動しているので、1所定期間を時間的に分割してリセット電位を書き込む必要がない。つまり長い時間をかけてリセット電位を画素に書き込むことができる。このため、リセット電位を高い精度で書き込むことができ、スイッチング素子の耐圧を確実に低減することが可能となる。
ここで、前記複数の走査線を上から下に選択する方向と下から上に選択する方向とのうち、一方の方向を第1方向、他方の方向を第2方向としたとき、前記第2期間において、前記第1走査線駆動回路は、前記第1走査線を前記第1方向に選択し、前記第2走査線駆動回路は、前記第2走査線を前記第2方向に選択することが好ましい。第1走査線と第2走査線とを同じ方向に走査する場合、それらの境界では、駆動条件が大きく相違するため、輝度差として人の視覚で認識されることがある。これに対して、第1走査線と第2走査線とを逆の方向に走査すれば、境界部分での駆動条件を揃えることができるので輝度差を大幅に低減することが可能となる。
次に、本発明に係る電気光学装置は、第1期間、第2期間および第3期間を一つの単位期間として駆動するものであって、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられた複数の画素と、前記複数の走査線のうち、奇数番目の走査線を駆動する第1走査線駆動回路と、前記複数の走査線のうち、偶数番目の走査線を駆動する第2走査線駆動回路と、前記複数のデータ線を駆動するデータ線駆動回路とを備え、前記複数の画素の各々は、画素電極、対向電極、およびこれらの間に挟持された電気光学物質からなる電気光学素子と、前記画素電極と前記データ線との間に設けられ、前記走査線を介して供給される走査信号によってオン状態またはオフ状態の一方の状態となるように制御されるスイッチング素子(例えば、図2に示す選択トランジスタ51)とを有し、1所定期間を2分割した前半期間と後半期間とのうち、一方の期間を第1所定期間、他方の期間を第2所定期間としたとき、ある単位期間において、前記第1期間では、前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記奇数番目の走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記偶数番目の走査線に順次供給し、前記データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた正極性の電位を前記複数のデータ線に供給し、前記第2期間では、前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記奇数番目の走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記偶数番目の走査線に順次供給し、前記データ線駆動回路は、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位に近づけるリセット電位を前記複数のデータ線に供給し、前記第3期間では、前記対向電極の電位を、第1電位および第2電位のうち一方の電位から他方の電位に遷移させ、ある単位期間に続く次の単位期間では、前記第1期間では、前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記奇数番目の走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記偶数番目の走査線に順次供給し、前記データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた負極性の電位を前記複数のデータ線に供給し、前記第2期間では、前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記奇数番目の走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記偶数番目の走査線に順次供給し、前記データ線駆動回路は、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位に近づけるリセット電位を前記複数のデータ線に供給し、前記第3期間では、前記対向電極の電位を、第1電位および第2電位のうち他方の電位から一方の電位に遷移させることを特徴とする。
この発明によれば、対向電極の電位の極性反転に先立って、画素電極の電位を対向電極の電位に近づけるように変更するから、次の単位期間で信号電位の極性が反転してもスイッチング素子に印加される電圧を低減することができる。これにより、スイッチング素子の耐圧を下げることができ、スイッチング素子の劣化を抑制して、電気光学装置の信頼性を向上させることが可能となる。
くわえて、リセット電位を書き込む第2期間においては、1所定期間で奇数番目の走査線と偶数番目の走査線を時分割で選択して、データ線を介して画素にリセット電位を書き込むことができる。したがって、1つの所定期間で2つの行の画素にリセット電位を書き込むことから、所定期間ごとに1本の走査線を選択する場合と比較して、全ての画素にリセット電位を書き込む第2期間を短くすることができる。よって、単位期間に占める第1期間の割合を大きくし、高品質の画像を表示することが可能となる。
ここで、前記複数の走査線を上から下に選択する方向と下から上に選択する方向とのうち、一方の方向を第1方向、他方の方向を第2方向としたとき、前記第2期間において、前記第1走査線駆動回路は、前記奇数番目の走査線を前記第1方向に選択し、前記第2走査線駆動回路は、前記偶数番目の走査線を前記第2方向に選択することが好ましい。この場合、隣接する行における駆動条件の差は、画像表示領域の中心から離れるについて、次第に大きくなる。したがって、隣接する行における駆動条件の差が突如として大きくなることはないので、人の視覚で認識される輝度差を低減することができる。
上述した電気光学装置において、前記リセット電位は前記対向電極の電位と一致することが好ましい。このように設定することによって、スッチング素子に印加される電圧をより一層低減することが可能となる。
また、上述した電気光学装置において、前記第2電位が前記第1電位より高電位であるとしたとき、前記第2電位は前記第1期間における前記データ線の最大電位と一致し、前記第1電位は前記第1期間における前記データ線の最小電位と一致することが好ましい。この場合には、電源の利用効率を向上させることができる。
次に、本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を備えることを特徴とする。この電子機器としては、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話機、及び情報携帯端末等が含まれる。
<1.第1実施形態>
本発明の実施形態に係る電気光学装置は、電気光学材料として液晶を用いる。電気光学装置1Aは、主要部として液晶パネル(電気光学パネルの一例)を備える。液晶パネルは、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、「TFT」と称する)を形成した素子基板と対向基板とを互いに電極形成面を対向させて、かつ、一定の間隙を保って貼付し、この間隙に液晶が挟持されている。
図1は第1実施形態に係る電気光学装置1Aの全体構成を示すブロック図である。この電気光学装置1Aは、走査線駆動回路100Aおよび100B、データ線駆動回路200、制御回路300、電源回路400、および画像表示領域Aを備える。これらの構成のうち、液晶パネルは少なくとも画像表示領域Aを備え、電源回路400は液晶パネルの外付け回路となる。走査線駆動回路100100Aおよび100B、データ線駆動回路200、および制御回路300は、液晶パネルに取り込んでもよいし、あるいは、外付け回路としてもよい。この例では、液晶パネルの素子基板上に、画像表示領域A、走査線駆動回路100Aおよび100B、およびデータ線駆動回路200が形成されているものとする。
画像表示領域Aには、2n(nは2以上の自然数)本の走査線10と、m(mは2以上の自然数)本のデータ線20と、走査線10およびデータ線20の交差に対応してn×m個の画素50が設けられている。画素50には、図示せぬバックライトからの光が入射され、透過率が調整される。これによって、光変調による階調表示が可能となる。本実施形態は、透過型の液晶パネルを例示するが、反射型あるいは半透過反射型の液晶パネルであってもよいことは勿論である。
2n本の走査線10のうち、上半部の走査線10は走査線駆動回路100Aによって駆動され、下半分の走査線10は走査線駆動回路100Bによって駆動される。
制御回路300は、X転送開始パルスDX、Xクロック信号XCK、および画像データDなどを生成してデータ線駆動回路200に供給すると共に、Y転送開始パルスDY、Yクロック信号YCK、イネーブル信号EN1およびEN2を生成して走査線駆動回路100Aおよび100Bに供給する。
図2に画素50の電気的な構成を示し、図3に画像表示領域Aの一部の構造を模式的に示す。画素50は、液晶素子60、データ線50と液晶素子60との間に設けられた選択トランジスタ51、および保持容量52を備える。素子基板80には、選択トランジスタ51が形成されており、その上に画素電極53が形成されている。一方、対向基板70の下面には対向電極54が全面に形成されている。そして、所定のギャップを介して画素電極53と対向電極54が向かい合うように配置されており、これらの間に液晶LCが充填されている。
このような構成において、走査線10を介して供給される走査信号Yがアクティブになると、選択トランジスタ51がオン状態となり、データ電位DATが液晶素子60に書き込まれる。そして、走査信号Yが非アクティブになると、選択トランジスタ51がオフ状態となり、書き込まれたデータ電位DATが保持されることになる。保持容量52は画素電極53と保持容量線30との間に設けられている。実際の選択トランジスタ51は、完全なオフ状態にならず一定のリーク電流が発生するが、保持容量52を設けることによって、リーク電流の影響を低減してデータ電位DATが保持特性を向上させることができる。
本実施形態において、液晶素子60はノーマリーブラックモードに設定されている。このため、液晶素子60の透過率は、画素電極53および対向電極54とによる差電圧の実効値が小さくなるにつれて暗くなり、電圧無印加状態においてほぼ黒色となる。ただし、本実施形態において、画素電極53には、上記差電圧を飽和電圧以上とさせるオン電圧、または、しきい値電圧以下のオフ電圧のいずれか一方の電圧のみが印加される。
ノーマリーブラックモードにおいて、最も暗い状態の透過率を相対透過率0%とし、最も明るい状態の反射率を相対透過率100%としたとき、液晶素子60に印加される電圧のうち、相対透過率が10%となる電圧を光学的しきい値電圧といい、相対透過率が90%となる電圧を光学的飽和電圧という。電圧変調方式(アナログ駆動)において、液晶素子60を中間調(灰色)とさせる場合には、液晶LCに光学的飽和電圧以下の電圧が印加されるように設計される。このため、液晶LCの透過率は、液晶LCの印加電圧にほぼ比例した値となる。
これに対して、本実施形態では、液晶素子60に印加する電圧としては、オン電圧とオフ電圧との2つのみを用いて階調表示が行われる。詳細には、本実施形態において階調表示は、1フレームを複数のサブフィールドに分割するとともに、液晶素子60にオンまたはオフ電圧を印加する期間を、サブフィールドを単位として配分することによって実行される。
保持容量線30には、電源回路400から保持容量電位VCOMが供給される一方、対向電極54には電源回路400から対向電極電位LCCOMが供給される。保持容量電位VCOMと対向電極電位LCCOMとは必ずしも一致しなくてもよいが、本実施形態では両者の電位を一致させる。これによって、電源回路400の構成を簡素化できる。また、電源回路400は、所定周期(この例では、1フレーム)で、保持容量電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMの電位を基準電位を中心として極性を反転させる。ここで、基準電位は、データ電位DATの最大値と最小値との間の固定電位であればよいが、電源の効率化の観点より、データ電位DATの最大値と最小値との中心に設定している。
次に、本実施形態で採用するサブフィールド駆動について、説明する。図4にサブフィールドの構成を示す。この図において、1フレームとは、1枚分の画像を形成するのに要する期間をいう。本実施形態において1フレームの期間は、12個のフィールドに分割される。さらに、第1〜第11フィールドは3つのサブフィールドSF1、SF2、およびSF3に分割されている。また、第12サブフィールドは、2つのサブフィールドSF1およびSF2に分割されている。したがって、1フレームは、35個のサブフィールドに分割される。
ここで、第1フィールドから第11フィールドまでの期間Taは、サブフィールドSF1〜SF3の長さに重み付けがなされている。一方、第12フィールドの期間Tbにおいては、サブフィールドSF1およびSF2の長さが等しくなるように設定されている。
図5に、1フレームを構成する各サブフィードにおける走査線の選択を示す。なお、以下の説明では、理解を容易にするため、走査線10の数「n」を16本とし、第1行〜第16行の走査線10をL1〜L16で表す。
本実施形態では、16本の走査線L1〜L16を2つのグループG1およびG2に分割している。各グループに属する8本の走査線は、走査線選択期間ごとに順次排他的に選択される。
図5において、反転期間Tzは、対向電極電位LCCOMの極性を反転させる期間である。また、ハッチングで示す部分は、後述するリセット電位Rを画素50で保持するリセット期間Tyである。また、書込期間Txは、階調に応じたオン電圧またはオフ電圧の一方を画素50に書き込む期間である。
ここで、リセット電位Rは、例えば、対向電極電位LCCOMとする。したがって、リセット期間Tyは、階調表示に寄与しない期間である。本実施形態では、リセット期間Tyを構成する各走査線選択期間の各々において、異なるグループG1およびG2に属する2本の走査線を選択して2行の画素50にリセット電位Rを書き込む。このため、16本の走査線を走査線選択期間ごとに順次選択する場合と比較して、リセット期間Tyを短くすることができる。仮に、16本の走査線をL1からL16に向けて順次選択するとすれば、図6に示すようにリセット期間Tyが長くなってしまう。
オン電圧とオフ電圧の一方を画素50に書き込むサブフレーム駆動においては、1フレームに占めるリセット期間Tyが短い程、書込期間Tzが長くなり、表示可能な階調数が多くなる。よって、本実施形態によれば、リセット期間Tyを短くすることによって、高品質な画像を表示することが可能となる。
図7に、走査線駆動回路100Aおよび100Bの構成を示す。この図に示すように、走査線駆動回路100Aおよび100Bは、開始パルスDYをYクロック信号YCKに従って順次シフトしてシフト信号S1〜SnまたはSn+1〜S2nを生成するシフトレジスタ110と、4個のアンド回路を備える。開始パルスDXは、各サブフィールドSF1〜SF3の最初の走査線選択期間でアクティブとなる。
走査線駆動回路100Aのアンド回路130には、イネーブル信号EN1が供給される一方、走査線駆動回路100Bのアンド回路130には、イネーブル信号EN2が供給される。イネーブル信号EN1は1走査線選択期間1Hの前半でアクティブとなり、イネーブル信号EN2は1走査線選択期間1Hの後半でアクティブとなる。
図8に走査線駆動回路100Aおよび100Bのタイミングチャートを示す。この図に示すようにシフト信号S1〜S8は排他的に順次アクティブとなり、同様にシフト信号S9〜S16は排他的に順次アクティブとなる。
そして、イネーブル信号EN1およびEN2によって、シフト信号S1〜S16のアクティブとなる期間が制限されることによって、走査信号Y1〜Y16が生成される。この結果、Y1→Y9→Y2→Y10→Y3→Y11…Y8→Y16の順に走査信号がアクティブとなる。
シフト信号S3およびS11がアクティブとなる第3番目の走査線選択期間に着目する。ここで、当該期間における第j列のデータ信号DATjは、図に示すように、第3行第j列の画素50に供給するデータ信号D(3,j)と、第11行第j列の画素50に供給するデータ信号D(11,j)とが時分割多重されている。
このように、データ線駆動回路200は、時分割多重されたデータ信号DATjを生成し、これと同期して1走査線選択期間で複数の走査線10を排他的に選択することによって、1走査線選択期間に複数の行の画素50に書き込みを実行している。
次に、画素50の駆動について説明する。まず、図5に示す第1フィールドの開始から、第12フィールドのサブフレームSF1までの書込期間Txは、階調表示のためのデータ信号DATが各サブフィールドごとに書き込まれる。この場合、各画素50には、オン電圧またはオフ電圧の一方が書き込まれる。
次に、第12フィールドのサブフィールドSF2はリセット期間Tyであり、対向電極電位LCCOMがデータ電位DAT1〜DATmとしてデータ線駆動回路200から供給される。この結果、画素50において画素電極53の電位PIXが対向電極電位LCCOMに遷移する。
次に、リセット期間Tyに続く反転期間Tzでは、Yクロック信号YCKが停止し(ローレベルに固定)、走査線駆動回路100は走査線10を選択せず全ての走査信号Y1〜Y16を非アクティブとする。反転期間Tzにおいて、電源回路400が保持容量電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMの極性を反転する。
図9に書込期間Txにおいて正極性の黒表示(消灯)である場合の各部の電位変化を示す。この例では、点灯に対応するデータ電位DATを「V1」、消灯に対応するデータ電位DATを「V2」とする。すなわち、データ電位DATの最大電位がV1であり、最小電位がV2である。そして、最大電位V1と最小電位V2との中心を中心電位Vcとする。さらに、対向電極電位LCCOMは、最小電位V1と最大電位V2の一方のレベルとする。
書込期間Txにおいて、走査信号Yがハイレベルとなり、対向電極電位LCCOM(=V2)に対して正極性のデータ電位DAT(=V1)が画素50に書き込まれる。この場合、画素電極53の電位PIXは、「V1」となる。
リセット期間Tyでは、データ電位DATとして対向電極電位LCCOMがデータ線20に供給され、「V2」が画素50に書き込まれる。この結果、画素電極53の電位PIXは、「V2」となる。
さらに、反転期間Tzでは、対向電極電位LCCOMの極性が反転されるので、対向電極電位LCCOMおよび保持容量電位VCOMが「V2」から「V1」へ遷移する。とのとき、選択トランジスタ51はオフ状態となっているので、画素電極53の電位PIXも「V2」から「V1」へ遷移する。
図10に次のフレームの書込期間Txにおけるi行j列の画素とi+1行j列の画素の各部の電位を示す。iは1≦i<n-1の自然数であり、jはiは1≦j<m-1の自然数である。まず、直前のフレームでは正極性の黒表示が行われていたため、次のフレームでは、データ電位DATの極性が反転され、負極性の黒表示が実行される。つまり、隣接するフレームで対向電極電位LCCOMを基準として、データ電位DATの極性を反転させる。したがって、データ電位DATjとしてV2が供給される。i行j列の画素50iでは、画素電極53の電位PIXが「V1」から「V2」へ変化する。このとき、i+1行j列の画素50i+1では、選択トランジスタ51がオフ状態となっており、そのドレイン・ソース間には、電圧V1−V2が印加される。
ここで、電圧V1−V2は、データ電位DATの振幅となっており、従来の駆動方法(図22参照)と比較して、ドレイン・ソース間の電圧を半分に低減することができる。これにより、選択トランジスタ51の耐圧を下げることができる。
このように、選択トランジスタ51のドレイン・ソース間の電圧を低減できるのは、対向電極電位LCCOMおよび保持容量線電位VCOMの極性反転の前に、画素電極53の電位PIXを対向電極電位LCCOMに一致させたからである。
仮に、図5に示すリセット期間Tyを設けないと、反転期間Tzにおいて対向電極電位LCCOMの極性が反転して、その電位が「V2」から「V1」に上昇すると、画素電極53の電位PIXがV1からさらに上昇し2V1−V2となる。そうすると、次のフレームにおいてデータ電位DAT=V2が書き込まれたときに、画素50i+1の選択トランジスタ51のドレイン・ソース間に2(V1−V2)が印加されることになる。この場合には、データ電位DATの2倍の振幅が選択トランジスタ51に印加されてしまう。
以上、説明したように本実施形態によれば、選択トランジスタ51に印加される電圧を低減することができるので、信頼性を向上させることができ、耐圧の低いトランジスタを用いることが可能となる。
<2.第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る電気光学装置は、図1に示す第1実施形態の電気光学装置1Aにおいて、走査線駆動回路100Bの走査線10を選択する順序が逆転する点を除いて同一である。すなわち、第1実施形態の走査線駆動回路100Bは、走査信号をYn→Yn+1→Yn+2…→Y2nの順にアクティブにしたが、第2実施形態の走査線駆動回路100Bは、走査信号をY2n→Y2n-1→Y2n-2…→Yn+1の順にアクティブにする。
図11に走査信号とデータ電位のタイミングチャートを示す。この例では、n=8とする。この図に示すようにシフト信号S1〜S8は、S1→S2→…→S8の順に排他的にアクティブとなり、シフト信号S9〜S16は、S16→S15→…→S9の順に排他的にアクティブとなる。
そして、イネーブル信号EN1およびEN2によって、シフト信号S1〜S16のアクティブとなる期間が制限されることによって、走査信号Y1〜Y16が生成される。この結果、Y1→Y16→Y2→Y15→Y3→Y14…Y8→Y9の順に走査信号がアクティブとなる。
シフト信号S3およびS14がアクティブとなる第3番目の走査線選択期間に着目する。ここで、当該期間における第j列のデータ信号DATjは、図に示すように、第3行第j列の画素50に供給するデータ信号D(3,j)と、第14行第j列の画素50に供給するデータ信号D(14,j)とが時分割多重されている。データ線駆動回路200は、時分割多重されたデータ信号DATjを生成し、これと同期して1走査線選択期間で複数の走査線10を排他的に選択することによって、1走査線選択期間に複数の行の画素50に書き込みを実行している。
図12に、1フレームを構成する各サブフィードにおける走査線の選択を示す。第1実施形態では、走査線駆動回路100Aと100Bの境界、すなわち、図5に示す走査線L8とL9の境目において、輝度差が視認される可能性がある。第8行目の画素50では、リセット電位Rが書き込まれた後、直ちに対向電極電位LCCOMの極性が反転されるのに対して、第9行目の画素50では、リセット電位Rが書き込まれて1サブフィールド分の時間が経過して対向電極電位LCCOMの極性が反転しているため、駆動条件が大きく相違する。このように駆動条件が相違すると、輝度差として人の視覚で認識される可能性がある。より具体的には、図2に示す実際の選択トランジスタ51には、オフ状態において微小な漏れ電流がある。このため、リセット電位Rを書き込んだ直後と、所定時間が経過した後では、画素電極53の電位が異なる。この結果、表示される階調に微妙なズレが発生する可能性がある。
これに対して、本実施形態では、走査線駆動回路100Aおよび100Bを上下対象に設け、走査方向を向かいあわせとすることによって、境界部分での輝度差を大幅に低減することができる。
なお、第2実施形態においても第1実施形態において図9および図10を参照して説明したように、リセット期間Tyにおいてリセット電位Rを書き込んだ後、反転期間Tzにおいて対向電極電位LCCOMの極性を反転させることによって、選択トランジスタ51の耐圧を下げて信頼性を向上させることができる。
<3.第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る電気光学装置1Bについて説明する。図13に電気光学装置1Bの構成を示す。電気光学装置1Bが、電気光学装置1Aと相違するのは、走査線駆動回路100Aおよび100Bの替わりに走査線駆動回路100Cおよび100Dを用いる点、データ線駆動回路200の替わりにデータ線駆動回路200Aおよび200Bを用いる点、およびデータ線20が上下に分割されている点である。
この例では、第1行から第n行の走査線10(第1走査線)は、走査線駆動回路100Cによって駆動され、第n+1行から第2n行の走査線10(第2走査線)は走査線駆動回路100Dによって駆動される。以下の説明では、走査線駆動回路100Cによって駆動される上半部の走査線10を第1走査線10aと、走査線駆動回路100Dによって駆動される下半部の走査線10を第2走査線10bと称する。また、第1走査線10aが配置される画像表示領域Aのデータ線20を第1データ線20aと、第2走査線10bが配置される画像表示領域Aのデータ線20を第2データ線20bと称する。また、以下の説明では、理解を容易にするため、n=8の場合を例示する。
走査線駆動回路100Cおよび100Dは、図7に示す走査線駆動回路100Aおよび100Bから、アンド回路130を除いて構成されており、シフト信号S1〜S16を走査信号Y1〜Y16として直接生成する。このため、イネーブル信号EN1およびEN2により、走査信号Y1〜Y16のアクティブ期間が1走査線選択期間の前半または後半に制限されることはない。この結果、図14に示すように、各走査線選択期間1Hごとに2つの走査信号が同時にアクティブとなり、2本の走査線10が同時に選択される。詳細には、同時にアクティブとなる2つの走査信号は、一方は第1走査線10aに供給され、他方は第2走査線10bに供給される。ここで、データ線20は上下に分割されており、1列が第1データ線10aと第2データ線20bとで構成されるから、1本のデータ線20に同時にデータ電位DATが供給されることはない。
図14に走査信号とデータ電位のタイミングチャートを示す。この図に示すように走査信号Y1〜Y8は走査線選択期間ごとに排他的にアクティブとなり、走査信号Y9〜Y16は走査線選択期間ごとに排他的にアクティブとなる。走査信号Y3およびY11がアクティブとなる第3番目の走査線選択期間に着目する。当該期間において、第1データ線駆動回路200Aは、j番目の第1データ線20aにデータ電位DATajとしてD(3,j)を出力する。これによって、第3行第j列の画素50にD(3,j)が書き込まれる。また、当該期間において、第2データ線駆動回路200Bは、j番目の第1データ線20bにデータ電位DATbjとしてD(11,j)を出力する。これによって、第11行第j列の画素50にD(11,j)が書き込まれる。
このように、データ線20の上下に分割し、第1データ線駆動回路200Aと第2データ線駆動回路200Bとを用いて駆動することにより、走査線を選択する期間を長くすることができる。データ線に寄生容量が付随するため、データ電位の書き込みには、ある程度の時間を要する。充分な時間を確保できないと、正確なデータ電位を書き込むことができず、階調表示の精度が低下する。第3実施形態によれば、第1および第2実施形態ように1走査線選択期間を時間的に分割してデータ電位を書き込む必要がないので、階調表示の精度を向上させることが可能となる。
なお、第3実施形態においても、第2実施形態と同様に走査線駆動回路100Cと走査線駆動回路100Dの走査方向を逆にしてもよい。例えば、走査線駆動回路100Cの走査方向が上から下である場合には、走査線駆動回路100Dの走査方向は下から上となる。
図15に走査信号とデータ電位とのタイミングチャートを示す。この図に示すように走査信号Y1〜Y16は、Y1,Y16→Y2,Y15→Y3,Y14→…Y8,Y9の順にアクティブとなる。走査信号Y3およびY14がアクティブとなる第3番目の走査線選択期間に着目する。当該期間において、第1データ線駆動回路200Aは、j番目の第1データ線20aにデータ電位DATajとしてD(3,j)を出力すると共に、第2データ線駆動回路200Bは、j番目の第1データ線20bにデータ電位DATbjとしてD(14,j)を出力する。これによって、第3行第j列の画素50および第14行第j列の画素50にD(14,j)が書き込まれる。
このように、走査線駆動回路100Cと走査線駆動回路100Dの走査方向を逆にすることによって、第2実施形態で説明した図12と同様に、リセット期間Tyを設けることができるので、境界部分での輝度差を大幅に低減することができる。
なお、第3実施形態においても第1実施形態において図9および図10を参照して説明したように、リセット期間Tyにおいてリセット電位Rを書き込んだ後、反転期間Tzにおいて対向電極電位LCCOMの極性を反転させることによって、選択トランジスタ51の耐圧を下げて信頼性を向上させることができる。
<4.第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。図16に第4実施形態に係る電気光学装置1Cの構成を示す。図1に示す第1実施形態の電気光学装置1Aは、走査線駆動回路100Aで上半分の走査線10を駆動する共に、走査線駆動回路100Bで下半分の走査線10を駆動した。これに対して、電気光学装置1Cにおいては、走査線駆動回路100Aおよび100Bが画像表示領域Aを挟んで左右に配置されており、走査線駆動回路100Aが奇数番目の走査線10を駆動し、走査線駆動回路100Bが偶数番目の走査線10を駆動する。
図17に走査線駆動回路100Aおよび100Bのタイミングチャートを示す。この図に示すようにシフト信号S1、S3、…、S15は排他的に順次アクティブとなり、同様にシフト信号S2、S4、…、S16は排他的に順次アクティブとなる。
そして、イネーブル信号EN1およびEN2によって、シフト信号S1〜S16のアクティブとなる期間が制限されることによって、走査信号Y1〜Y16が生成される。この結果、Y1→Y2→Y3→Y4→…→Y16の順に走査信号がアクティブとなる。
シフト信号S5およびS6がアクティブとなる第3番目の走査線選択期間に着目する。ここで、当該期間における第j列のデータ信号DATjは、図に示すように、第5行第j列の画素50に供給するデータ信号D(5,j)と、第6行第j列の画素50に供給するデータ信号D(6,j)とが時分割多重されている。
このように、データ線駆動回路200は、時分割多重されたデータ信号DATjを生成し、これと同期して1走査線選択期間で複数の走査線10を排他的に選択することによって、1走査線選択期間に複数の行の画素50に書き込みを実行している。
この結果、1走査線選択期間に2行の画素50にリセット電位Rを書き込むことができるので、リセット期間Tyを短くして、その分、書込期間Txを長くできるので、高品質な画像を表示することが可能となる。
なお、第4実施形態においても、第2実施形態と同様に走査線駆動回路100Aと走査線駆動回路100Bの走査方向を逆にしてもよい。例えば、走査線駆動回路100Aの走査方向が上から下である場合には、走査線駆動回路100Bの走査方向は下から上となる。
図18に走査信号とデータ電位とのタイミングチャートを示す。この図に示すように走査信号Y1〜Y16は、Y1→Y16→Y3→Y14→…Y15→Y2の順にアクティブとなる。走査信号Y5およびY12がアクティブとなる第3番目の走査線選択期間に着目する。ここで、当該期間における第j列のデータ信号DATjは、図に示すように、第5行第j列の画素50に供給するデータ信号D(5,j)と、第12行第j列の画素50に供給するデータ信号D(12,j)とが時分割多重されている。データ線駆動回路200は、時分割多重されたデータ信号DATjを生成し、これと同期して1走査線選択期間で複数の走査線10を排他的に選択することによって、1走査線選択期間に複数の行の画素50に書き込みを実行している。
この場合、リセット期間Tyにおいてリセット電位Rが書き込まれてから、反転期間Tzにおいて対向電極電位LCCOMが反転するまでの時間の隣接する行間の差(例えば、第1行と第2行の差)は、画像表示領域の中心から離れるについて、次第に大きくなる。したがって、人の視覚で認識される輝度差を低減することができる。
なお、第4実施形態においても第1実施形態において図9および図10を参照して説明したように、リセット期間Tyにおいてリセット電位Rを書き込んだ後、反転期間Tzにおいて対向電極電位LCCOMの極性を反転させることによって、選択トランジスタ51の耐圧を下げて信頼性を向上させることができる。
<5.変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に述べる各種の変形が可能である。
(1)上述した実施形態では、1フレームを複数のフィールドに分割し、第1〜第11フィールドでは、各フィールドを時間的に重み付けを付与した複数のサブフィールドで構成した。すなわち、第1〜第11フィールドの各々では、異なる時間長を有するサブフィールドを繰り返し、その繰り返しの単位がフィールドであった。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、第1〜第12フィールドを一つの単位として捉え、この期間を複数のサブフィールドに分割して駆動してもよい。この場合、複数のサブフィールドの長さに重み付けをしてもよいし、その一部または全部を等しい長さとしてもよい。
(2)上述した実施形態では、1フレームに1回、書込期間Tx→リセット期間Ty→反転期間Tzを実行したが、この動作のサイクルを複数回行ってもよい。このように、1フレームに複数回の極性反転を実行することによって、フリッカを低減することが可能となる。
(3)上述した実施形態および変形例では、点灯・消灯の2値のデータ電位DATを書き込むサブフィールド駆動を一例として、説明したが、3値以上のデータ電位DATを書き込むサブフィールド駆動であってもよい。要は、対向電極電位LCCOMの極性反転に先立って、画素電極53の電位PIXを対向電極電位LCCOMと一致させるのであれば、どのような駆動であってあってもよい。
(4)上述した実施形態および変形例において、リセット期間Tyでは、画素電極53の電位PIXを対向電極電位LCCOMと一致させるようにしたが、必ずしも一致させる必要はなく、リセット前の画素電極53の電位PIXと対向電極電位LCCOMとの電位差が減少するようにリセット電位Rを設定してもよい。最も大きな効果が得られるのは、両者が一致する場合であるが、電位差が減少すれば、減少分だけ選択トランジスタ51の耐圧を下げることができる。
(5)上述した実施形態および変形例において、1フレームは、あるフレームにおける第1フィールドのサブフレームSF1において、各画素に階調に応じたオン電圧またはオフ電圧の一方を書き込んだ後、次のフレームにおける第1フィールドのサブフレームSF1において、各画素に階調に応じたオン電圧またはオフ電圧の一方を書き込むまでの時間としたが、1フレームは、ある反転期間Tzが終了した後、次の反転期間Tzが開始されるまでの期間としてもよい。1フレームの期間を変更する場合には、1枚分の画像に対応する画像信号の各フィールドの各サブフレームに対する割り当てを変更すればよい。
<6.電子機器>
次に、上述した実施形態および変形例に係る電気光学装置1A(1B,1C)を適用した電子機器について説明する。図19に、電気光学装置1A(1B,1C)を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての電気光学装置1Aと本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。
図20に、電気光学装置1A(1B,1C)を適用した携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置1A(1B,1C)を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置1A(1B,1C)に表示される画面がスクロールされる。
図21に、電気光学装置1A(1B,1C)を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置1A(1B,1C)を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置1A(1B,1C)に表示される。
なお、電気光学装置1A(1B,1C)が適用される電子機器としては、図19〜図21に示すものの他、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置1A(1B,1C)が適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置1Aの全体構成を示すブロック図である。 同装置の画素50の構成を示す回路図である。 画像表示領域Aの一部の構造を示す模式図である。 1フレームを構成するサブフィールドの構造を示す説明図である。 1フレームを構成するサブフィールドの構造を示す説明図である。 リセット期間において1走査線選択期間に1本の走査線を選択した場合における1フレームを構成するサブフィールドの構造を示す説明図である。 走査線駆動回路100Aおとび100Bの構成を示す回路図である。 走査信号とデータ電位のタイミングチャートである。 あるフレームにおける正極性の黒表示を一例として説明する説明図である。 次のフレームの書込期間におけるi行j列の画素とi+1行j列の画素の各部の電位を示す説明図である。 第2実施形態において走査線駆動回路100Bの走査方向を走査線駆動回路100Aの走査方向と逆にした場合の走査信号とデータ電位のタイミングチャートである。 1フレームを構成するサブフィールドの構造を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る電気光学装置1Bの全体構成を示すブロック図である。 走査信号とデータ電位のタイミングチャートである。 第3実施形態において走査線駆動回路100Cの走査方向を走査線駆動回路100Dの走査方向と逆にした場合の走査信号とデータ電位のタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態に係る電気光学装置1Cの全体構成を示すブロック図である。 走査信号とデータ電位のタイミングチャートである。 第4実施形態において走査線駆動回路100Bの走査方向を走査線駆動回路100Aの走査方向と逆にした場合の走査信号とデータ電位のタイミングチャートである。 同電気光学装置を適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 同電気光学装置を適用した電子機器の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。 同電気光学装置を適用した電子機器の一例たる携帯情報端末の構成を示す斜視図である。 従来の駆動方法による画素の各部の電位変化を示す説明図である。
符号の説明
1A,1B,1C…電気光学装置、10…走査線、20…データ線、100A,100B,100C,100D…走査線駆動回路、200,200A,200B…データ線駆動回路、300…制御回路、400…電源回路、51…選択トランジスタ、50…画素、53…画素電極、54…対向電極、LCCOM…対向電極電位、VCOM…保持容量線電位。

Claims (9)

  1. 第1期間、第2期間および第3期間を一つの単位期間として駆動する電気光学装置であって、
    複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられた複数の画素と、
    前記複数の走査線のうち、上半分の走査線を駆動する第1走査線駆動回路と、
    前記複数の走査線のうち、下半分の走査線を駆動する第2走査線駆動回路と、
    前記複数のデータ線を駆動するデータ線駆動回路とを備え、
    前記複数の画素の各々は、画素電極、対向電極、およびこれらの間に挟持された電気光学物質からなる電気光学素子と、前記画素電極と前記データ線との間に設けられ、前記走査線を介して供給される走査信号によってオン状態またはオフ状態の一方の状態となるように制御されるスイッチング素子とを有し、
    1所定期間を2分割した前半期間と後半期間とのうち、一方の期間を第1所定期間、他方の期間を第2所定期間としたとき、
    ある単位期間において、
    前記第1期間では、
    前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記上半分の走査線に順次供給し、
    前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記下半分の走査線に順次供給し、
    前記データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた正極性の電位を前記複数のデータ線に供給し、
    前記第2期間では、
    前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記上半分の走査線に順次供給し、
    前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記下半分の走査線に順次供給し、
    前記データ線駆動回路は、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位に近づけるリセット電位を前記複数のデータ線に供給し、
    前記第3期間では、
    前記対向電極の電位を、第1電位および第2電位のうち一方の電位から他方の電位に遷移させ、
    ある単位期間に続く次の単位期間では、
    前記第1期間では、
    前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記上半分の走査線に順次供給し、
    前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記下半分の走査線に順次供給し、
    前記データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた負極性の電位を前記複数のデータ線に供給し、
    前記第2期間では、
    前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記上半分の走査線に順次供給し、
    前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記下半分の走査線に順次供給し、
    前記データ線駆動回路は、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位に近づけるリセット電位を前記複数のデータ線に供給し、
    前記第3期間では、
    前記対向電極の電位を、第1電位および第2電位のうち他方の電位から一方の電位に遷移させる、
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記複数の走査線を上から下に選択する方向と下から上に選択する方向とのうち、一方の方向を第1方向、他方の方向を第2方向としたとき、
    前記第2期間において、前記第1走査線駆動回路は、前記上半分の走査線を前記第1方向に選択し、前記第2走査線駆動回路は、前記下半分の走査線を前記第2方向に選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 第1期間、第2期間および第3期間を一つの単位期間として駆動する電気光学装置であって、
    複数の第1走査線と、複数の第1データ線と、前記複数の第1走査線と前記複数の第1データ線との交差に対応して設けられた複数の第1画素と、
    複数の第2走査線と、複数の第2データ線と、前記複数の第2走査線と前記複数の第2データ線との交差に対応して設けられた複数の第2画素と、
    前記複数の第1走査線を駆動する第1走査線駆動回路と、
    前記複数の第2走査線を駆動する第2走査線駆動回路と、
    前記複数の第1データ線を駆動する第1データ線駆動回路と、
    前記複数の第2データ線を駆動する第2データ線駆動回路と、
    前記複数の第1画素および前記複数の第2画素の各々は、画素電極、対向電極、およびこれらの間に挟持された電気光学物質からなる電気光学素子と、前記画素電極と前記第1データ線または前記第2データ線との間に設けられ、前記第1走査線または前記第2走査線を介して供給される走査信号によってオン状態またはオフ状態の一方の状態となるように制御されるスイッチング素子とを有し、
    ある単位期間において、
    前記第1期間では、
    前記第1走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第1走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第2走査線に順次供給し、
    前記第1データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた正極性の電位を前記複数の第1データ線に供給し、前記第2データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた正極性の電位を前記複数の第2データ線に供給し、
    前記第2期間では、
    前記第1走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第1走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第2走査線に順次供給し、
    前記第1データ線駆動回路は、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位に近づけるリセット電位を前記複数の第1データ線に供給し、前記第2データ線駆動回路は、前記リセット電位を前記複数の第2データ線に供給し、
    前記第3期間では、
    前記対向電極の電位を、第1電位および第2電位のうち一方の電位から他方の電位に遷移させ、
    ある単位期間に続く次の単位期間では、
    前記第1期間では、
    前記第1走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第1走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第2走査線に順次供給し、
    前記第1データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた負極性の電位を前記複数の第1データ線に供給し、前記第2データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた負極性の電位を前記複数の第2データ線に供給し、
    前記第2期間では、
    前記第1走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第1走査線に順次供給し、前記第2走査線駆動回路は、所定期間ごとに前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記第2走査線に順次供給し、
    前記第1データ線駆動回路は、前記リセット電位を前記複数の第1データ線に供給し、前記第2データ線駆動回路は、前記リセット電位を前記複数の第2データ線に供給し、
    前記第3期間では、
    前記対向電極の電位を、第1電位および第2電位のうち他方の電位から一方の電位に遷移させる、
    ことを特徴とする電気光学装置。
  4. 前記複数の走査線を上から下に選択する方向と下から上に選択する方向とのうち、一方の方向を第1方向、他方の方向を第2方向としたとき、
    前記第2期間において、前記第1走査線駆動回路は、前記第1走査線を前記第1方向に選択し、前記第2走査線駆動回路は、前記第2走査線を前記第2方向に選択する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 第1期間、第2期間および第3期間を一つの単位期間として駆動する電気光学装置であって、
    複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられた複数の画素と、
    前記複数の走査線のうち、奇数番目の走査線を駆動する第1走査線駆動回路と、
    前記複数の走査線のうち、偶数番目の走査線を駆動する第2走査線駆動回路と、
    前記複数のデータ線を駆動するデータ線駆動回路とを備え、
    前記複数の画素の各々は、画素電極、対向電極、およびこれらの間に挟持された電気光学物質からなる電気光学素子と、前記画素電極と前記データ線との間に設けられ、前記走査線を介して供給される走査信号によってオン状態またはオフ状態の一方の状態となるように制御されるスイッチング素子とを有し、
    1所定期間を2分割した前半期間と後半期間とのうち、一方の期間を第1所定期間、他方の期間を第2所定期間としたとき、
    ある単位期間において、
    前記第1期間では、
    前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記奇数番目の走査線に順次供給し、
    前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記偶数番目の走査線に順次供給し、
    前記データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた正極性の電位を前記複数のデータ線に供給し、
    前記第2期間では、
    前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記奇数番目の走査線に順次供給し、
    前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記偶数番目の走査線に順次供給し、
    前記データ線駆動回路は、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位に近づけるリセット電位を前記複数のデータ線に供給し、
    前記第3期間では、
    前記対向電極の電位を、第1電位および第2電位のうち一方の電位から他方の電位に遷移させ、
    ある単位期間に続く次の単位期間では、
    前記第1期間では、
    前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記奇数番目の走査線に順次供給し、
    前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記偶数番目の走査線に順次供給し、
    前記データ線駆動回路は、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた負極性の電位を前記複数のデータ線に供給し、
    前記第2期間では、
    前記第1走査線駆動回路は、前記第1所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記奇数番目の走査線に順次供給し、
    前記第2走査線駆動回路は、前記第2所定期間に前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記偶数番目の走査線に順次供給し、
    前記データ線駆動回路は、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位に近づけるリセット電位を前記複数のデータ線に供給し、
    前記第3期間では、
    前記対向電極の電位を、第1電位および第2電位のうち他方の電位から一方の電位に遷移させる、
    ことを特徴とする電気光学装置。
  6. 前記複数の走査線を上から下に選択する方向と下から上に選択する方向とのうち、一方の方向を第1方向、他方の方向を第2方向としたとき、
    前記第2期間において、前記第1走査線駆動回路は、前記奇数番目の走査線を前記第1方向に選択し、前記第2走査線駆動回路は、前記偶数番目の走査線を前記第2方向に選択する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
  7. 前記リセット電位は前記対向電極の電位と一致することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の電気光学装置。
  8. 前記第2電位が前記第1電位より高電位であるとしたとき、前記第2電位は前記第1期間における前記データ線の最大電位と一致し、前記第1電位は前記第1期間における前記データ線の最小電位と一致することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の電気光学装置。
  9. 請求項8に記載の電気光学装置を備えた電子機器。
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