JP2010044294A - 電気光学装置、その駆動方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、その駆動方法および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】高品質の画像を表示しつつ、選択トランジスタの耐圧を低減すると共に信頼性を向上させる。
【解決手段】1フレームは複数のサブフィールドSFに分割されている。書込期間Txでは、点灯または消灯となる2値のデータ電位を画素に書き込む。リセット期間Tyでは、画素電極の電位を対向電極電位と一致させようにリセット電位を画素に書き込む。反転期間Tzでは保持容量電位および対向電極電位の極性を反転させる。走査線は4つのグループG1〜G4に分割されている。リセット期間Tyでは1走査線選択期間ごとに、各グループに属する4本の走査線が時分割で選択される。
【選択図】図5

Description

本発明は、液晶など電気光学物質を用いた電気光学装置、その駆動方法および電子機器に関する。
電気エネルギーによって光学特性が変化する電気光学物質として、液晶が知られている。液晶は印加電圧に応じて透過率が変化する。この透過率の変化は、液晶分子の配向状態が印加電圧に応じて変化することによって得られる。また、液晶には、直流電圧を長時間印加すると、配向状態が元に戻りにくくなる性質がある。このため、液晶を表示装置に適用した液晶表示装置では、電気光学素子たる液晶素子に印加する電圧の極性を反転する交流駆動が採用される。
液晶表示装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、走査線とデータ線の交差に対応して設けられた複数の画素を備える。複数の画素は、画素電極、対向電極、およびこれらの間に挟持された液晶からなる液晶素子を有する。
液晶素子への印加電圧を反転する手法として、対向電極の電位(以下、対向電極電位と称する)を固定し、データ線を介して供給するデータ電位の極性を、対向電極電位を中心して反転させるものが知られている。また、特許文献1には対向電極電位の極性をデータ電位の振幅の中心電位を基準として反転させると共に、データ電位についても極性を反転させる手法が開示されている。
図14に従来の駆動方法による画素の各部の電位変化を示す。この例では、液晶LCは印加電圧が0Vの場合に透過率が最大となるノーマリーホワイトであり、液晶素子60への印加電圧の最大値は5V、保持容量線電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMは2Vと7Vのいずれか一方となるものとする。
まず、直前のフレームでは、保持容量線電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMは2Vとなっている。この場合の黒表示では、画素電極53に7Vのデータ電位が書き込まれており、液晶LCに印加される電圧は5Vとなっている。
この状態で保持容量線電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMの極性が4.5Vを中心に反転すると、保持容量線電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMは2Vから7Vに変化する。すると、画素電極53の電位は7Vから12Vに変化する。
ここで、データ線20を介して2Vのデータ電位が画素P1に書き込まれたとする。このとき、画素P1の選択トランジスタ51はオン状態となり、画素電極53の電位は12Vから2Vに変化する。
仮に、保持容量線電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMを2Vに固定したとすると、液晶素子60に印加する電圧の極性を反転するためには、データ電位を−3Vにする必要がある。この場合には、データ線20を7Vから−3Vに変化させる必要があるためデータ電位の振幅が10Vになるが、上述した手法によれば、データ電位の振幅を5Vに低減することができる。
特開2005−241741号公報
しかしながら、画素P2に着目すると、画素P1に2Vのデータ電位が書き込まれているとき、画素P2の選択トランジスタ51はオフ状態となっているので、当該選択トランジスタ51のドレイン・ソース間には10Vの電圧が印加される。すなわち、従来の駆動方法ではデータ電位の振幅を低減することはできるが、選択トランジスタ51にはデータ電位の振幅の2倍の電圧が印加されるため、大きな耐圧が必要とされるといった問題があった。また、選択トランジスタ51に大きな電圧を印加すると、選択トランジスタ51の経時劣化が早く進行するため、信頼性が低下するといった問題があった。
さらに、画像表示に寄与しない時間が長くなると、表示品質が劣化するといった問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、高品質の画像を表示しつつ、画素に設けられたスイッチング素子の耐圧を低減すると共に信頼性を向上させることなどを解決課題とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられた複数の画素と備え、前記複数の画素の各々は、画素電極、対向電極、およびこれらの間に挟持された電気光学物質からなる電気光学素子と、前記画素電極と前記データ線との間に設けられ、前記走査線を介して供給される走査信号によってオン状態またはオフ状態の一方の状態となるように制御されるスイッチング素子(例えば、図2に示す選択トランジスタ51)とを備えた電気光学装置を、第1期間(例えば、図5に示す書込期間Tx)、第2期間(例えば、図5に示すリセット期間Ty)および第3期間(例えば、図5に示す反転期間Tz)を一つの単位期間(例えば、図5に示す1フレーム)として駆動する電気光学装置の駆動方法であって、ある単位期間において、前記第1期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた正極性の電位を前記データ線を介して前記画素に書き込み、前記第2期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位に近づけるリセット電位を前記画素に書き込み、前記第3期間では、前記対向電極の電位を、所定周期で第1電位および第2電位のうち一方の電位から他方の電位に遷移させ、ある単位期間に続く次の単位期間では、前記第1期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた負極性の電位を前記データ線を介して前記画素に書き込み、前記第2期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記リセット電位を前記データ線を介して前記画素に書き込み、前記第3期間では、前記対向電極の電位を、所定周期で第1電位および第2電位のうち一方の電位から他方の電位に遷移させ、前記第2期間は、複数の所定期間を少なくとも有し、前記複数の所定期間の各々において、前記2本以上の走査線に前記走査信号を供給して走査線を選択することを特徴とする。
この発明において、電気光学素子は画素電極と対向電極との間に電気光学物質を挟持されて構成されるので、容量素子として機能する。したがって、対向電極の電位の極性が反転すると、画素電極の電位は対向電極の電位の変化分だけ遷移する。本発明では、対向電極の電位の極性反転(第1電位と第2電位間の遷移)に先立って、画素電極の電位を対向電極の電位に近づけるように変更するから、次の単位期間で信号電位の極性が反転してもスイッチング素子に印加される電圧を低減することができる。これにより、スイッチング素子の耐圧を下げることが可能となる。また、実際のスイッチング素子(例えば、薄膜トランジスタ)は、大きな電圧が印加されると、電気的特性が早く劣化する。本発明では、スッチング素子の印加電圧を低減できるので、素子の劣化を抑制して、電気光学装置の信頼性を向上させることが可能となる。
くわえて、リセット電位を書き込む第2期間においては、ある所定期間において2本以上の走査線を選択する。したがって、1つの所定期間(例えば、走査線選択期間)で複数の行の画素にリセット電位を書き込むことができる。このため、所定期間ごとに1本の走査線を選択する場合と比較して、全ての画素にリセット電位を書き込む第2期間を短くすることができる。よって、単位期間に占める第1期間の割合を大きくすることができる。第1期間は表示すべき階調に応じたデータ電位を画素に書き込む時間であるから、この時間を長くすることにより、高品質の画像を表示することが可能となる。
なお、対向電極の電位の極性を反転する場合、信号電位の最大電位から最小電位までの間にある基準電位を中心として反転させることが電源効率の観点から好ましく。さらに、基準電位は信号電位の最大電位と最小電位との中心電位であることが好ましい。また、信号電位の極性を反転する場合、信号電位の最大電位と最小電位との中心電位を基準として反転させることが好ましい。また、単位期間は、1枚の画像を形成するために必要な1フレームの期間と一致してもよいし、あるいは、1フレームの期間に複数の単位期間が含まれるものであってもよい。
上述した電気光学装置の駆動方法において、前記第2期間の前記複数の所定期間の各々において、前記2本以上の走査線に前記走査信号を排他的に供給してもよい。ここで、排他的に供給するとは、走査信号のアクティブとなる期間、すなわち、スイッチング素子をオン状態とする期間が互いに重複しないという意味である。
上述した電気光学装置の駆動方法において、前記第2期間の前記複数の所定期間の各々において、前記2本以上の走査線に同時に前記走査信号を供給してもよい。第1期間は表示すべき階調に応じたデータ電位を画素に書き込む期間であるから、1所定期間において2本以上の走査線を選択する場合は、排他的に選択する必要がある。これに対して第2期間は全ての画素に同一のリセット電位を書き込む期間であるので、2本以上の走査線を同時に選択することが可能である。この場合には、各走査線を選択する期間を長くできるので、データ線に大きな寄生容量が付随しても確実にリセット電位を画素に欠き込むことができる。
上述した電気光学装置の駆動方法において、NをN=J×K、JおよびKを各々2以上の自然数としたとき、前記複数の走査線はN本の走査線からなり、前記N本の走査線は1グループ当たりJ本の走査線が属するK個のグループに分割され、前記第2期間はJ個の所定期間を少なくとも有し、J個の所定期間の各々において、K個のグループから1本ずつ選択したK本の走査線に前記走査信号を供給することによって前記K本の走査線の選択を実行し、選択した走査線に対応する画素に、前記データ線を介して前記リセット電位を書き込むことが好ましい。
この発明によれば、1所定期間にK本の走査線を選択し、1グループにJ本の走査線が属するので、J個の所定期間でリセット電位の書き込みを終了させることができる。このように複数の走査線を均等に分割し、各グループから1ずつ選択した走査線に走査信号を供給することによって、第2期間を最も短くすることができる。この結果、高品質の画像を表示することが可能となる。
上述した電気光学装置において、前記第1期間は、複数のサブフィールドからなり、前記複数のサブフィールドの各々において、前記複数の走査線に前記走査信号を所定の順序で順次供給し、点灯また消灯の一方に対応する電位を前記データ電位として前記データ線に供給し、選択された走査線に対応する画素に前記データ電位を書き込むことが好ましい。この場合には、点灯また消灯の一方に対応する電位をデータ電位として書き込むので、デジタル的にデータ電位を制御することができる。そして、表示階調は複数のサブフィールドのどのサブフィールドで点灯の電位を書き込むかによって制御される。なお、複数のサブフィールドの一部または全部について、時間的な重み付けがなされていてもよい。
上述した電気光学装置において、前記複数のサブフィードの各々の長さは、前記複数の走査線の全てを順次選択する時間よりも短く、1の走査線に前記走査信号を供給した後、前記1の走査線と隣り合う走査線に前記走査信号を供給する前に、前記1の走査線と隣り合わない他の走査線に前記走査信号を供給することが好ましい。仮に、複数のサブフィールドの各々において、その時間が全ての走査線を選択する時間以上であるとすれば、最短のサブフィールドの時間が長くなってしまう。例えば、画素にデータ電位を書き込む最小の時間をTwとし、走査線の本数をNとすれば、最短のサブフィールドの長さは、N・Twとなる。これに対して、1所定期間に2本以上の走査線を選択すれば、そのような制約がなくなり、最短のサブフィールドの長さをTwとすることも可能である。表示階調の分解能は、最短のサブフィードの長さによって定まるので、本発明によれば、表示階調の階調数を増加させることができる。
上述した電気光学装置の駆動方法において、前記リセット電位は前記対向電極の電位と一致することが好ましい。このように設定することによって、スッチング素子に印加される電圧をより一層低減することが可能となる。
上述した電気光学装置の駆動方法において、前記第2電位が前記第1電位より高電位であるとしたとき、前記第2電位は前記データ電位の最大電位と一致し、前記第1電位は前記データ電位の最小電位と一致することが好ましい。この場合には、電源の利用効率を向上させることができる。
次に、本発明に係る電気光学装置は、第1期間、第2期間および第3期間を一つの単位期間として駆動するものであって、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられた複数の画素と、駆動手段とを備え、前記複数の画素の各々は、画素電極、対向電極、およびこれらの間に挟持された電気光学物質からなる電気光学素子と、前記画素電極と前記データ線との間に設けられ、前記走査線を介して供給される走査信号によってオン状態またはオフ状態の一方の状態となるように制御されるスイッチング素子とを備え、前記駆動手段は、ある単位期間において、前記対向電極の電位を第1電位に設定し、前記第1期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記第1電位を基準として表示すべき画像に応じた正極性の電位を前記データ線を介して前記画素に書き込み、前記第2期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位である前記第1電位に近づけるリセット電位を前記画素に書き込み、前記第3期間では、前記対向電極の電位を、前記第1電位から前記第1電位より高電位である第2電位に遷移させ、ある単位期間に続く次の単位期間では、前記第1期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記第2電位を基準として表示すべき画像に応じた負極性の電位を前記データ線を介して前記画素に書き込み、前記第2期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位である前記第2電位に近づけるリセット電位を前記データ線を介して前記画素に書き込み、前記第3期間では、前記対向電極の電位を、前記第2電位から前記第1電位に遷移させ、前記第2期間は、複数の所定期間を少なくとも有し、前記複数の所定期間の各々において、前記2本以上の走査線に前記走査信号を供給して走査線を選択することを特徴とする。
この発明によれば、対向電極の電位の極性反転(第1電位と第2電位間の遷移)に先立って、画素電極の電位を対向電極の電位に近づけるように変更するから、次の単位期間で信号電位の極性が反転してもスイッチング素子に印加される電圧を低減することができる。これにより、スイッチング素子の耐圧を下げることが可能となる。また、実際のスイッチング素子(例えば、薄膜トランジスタ)は、大きな電圧が印加されると、電気的特性が早く劣化する。本発明では、スッチング素子の印加電圧を低減できるので、素子の劣化を抑制して、電気光学装置の信頼性を向上させることが可能となる。くわえて、リセット電位を書き込む第2期間においては、ある所定期間において2本以上の走査線を選択する。したがって、1つの所定期間で複数の行の画素にリセット電位を書き込むことができる。したがって、所定期間ごとに1本の走査線を選択する場合と比較して、全ての画素にリセット電位を書き込む第2期間を短くすることができる。したがって、単位期間に占める第1期間の割合を大きくすることができる。第1期間は表示すべき階調に応じたデータ電位を画素に書き込む時間であるから、この時間を長くすることにより、高品質の画像を表示することが可能となる。
次に、本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を備えたことを特徴とする。この電子機器としては、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話機、及び情報携帯端末等が含まれる。
<1.実施形態>
本発明の実施形態に係る電気光学装置は、電気光学材料として液晶を用いる。電気光学装置1は、主要部として液晶パネル(電気光学パネルの一例)を備える。液晶パネルは、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、「TFT」と称する)を形成した素子基板と対向基板とを互いに電極形成面を対向させて、かつ、一定の間隙を保って貼付し、この間隙に液晶が挟持されている。
図1は実施形態に係る電気光学装置1の全体構成を示すブロック図である。この電気光学装置1は、走査線駆動回路100、データ線駆動回路200、制御回路300、電源回路400、および画像表示領域Aを備える。これらの構成のうち、液晶パネルは少なくとも画像表示領域Aを備え、電源回路400は液晶パネルの外付け回路となる。走査線駆動回路100、データ線駆動回路200、および制御回路300は、液晶パネルに取り込んでもよいし、あるいは、外付け回路としてもよい。この例では、液晶パネルの素子基板上に、画像表示領域A、走査線駆動回路100、およびデータ線駆動回路200が形成されているものとする。
画像表示領域Aには、n(nは2以上の自然数)本の走査線10と、m(mは2以上の自然数)本のデータ線20と、走査線10およびデータ線20の交差に対応してn×m個の画素50が設けられている。画素50には、図示せぬバックライトからの光が入射され、透過率が調整される。これによって、光変調による階調表示が可能となる。
制御回路300は、X転送開始パルスDX、Xクロック信号XCK、および画像データDなどを生成してデータ線駆動回路200に供給すると共に、Y転送開始パルスDYおよびYクロック信号YCKを生成して走査線駆動回路100に供給する。走査線駆動回路100は、シフトレジスタを備えており、Y転送開始パルスDYをYクロック信号YCKに従って転送し、n本の走査線10を選択する走査信号Y1〜Ynを生成する。データ線駆動回路200の詳細な構成については、後述する。
図2に画素50の電気的な構成を示し、図3に画像表示領域Aの一部の構造を模式的に示す。画素50は、液晶素子60、データ線50と液晶素子60との間に設けられた選択トランジスタ51、および保持容量52を備える。素子基板80には、選択トランジスタ51が形成されており、その上に画素電極53が形成されている。一方、対向基板70の下面には対向電極54が全面に形成されている。そして、所定のギャップを介して画素電極53と対向電極54が向かい合うように配置されており、これらの間に液晶LCが充填されている。
このような構成において、走査線10を介して供給される走査信号Yがアクティブになると、選択トランジスタ51がオン状態となり、データ電位DATが液晶素子60に書き込まれる。そして、走査信号Yが非アクティブになると、選択トランジスタ51がオフ状態となり、書き込まれたデータ電位DATが保持されることになる。保持容量52は画素電極53と保持容量線30との間に設けられている。実際の選択トランジスタ51は、完全なオフ状態にならず一定のリーク電流が発生するが、保持容量52を設けることによって、リーク電流の影響を低減してデータ電位DATが保持特性を向上させることができる。
本実施形態において、液晶素子60はノーマリーブラックモードに設定されている。このため、液晶素子60の透過率は、画素電極53および対向電極54とによる差電圧の実効値が小さくなるにつれて暗くなり、電圧無印加状態においてほぼ黒色となる。ただし、本実施形態において、画素電極53には、上記差電圧を飽和電圧以上とさせるオン電圧、または、しきい値電圧以下のオフ電圧のいずれか一方の電圧のみが印加される。
ノーマリーブラックモードにおいて、最も暗い状態の透過率を相対透過率0%とし、最も明るい状態の反射率を相対透過率100%としたとき、液晶素子60に印加される電圧のうち、相対透過率が10%となる電圧を光学的しきい値電圧といい、相対透過率が90%となる電圧を光学的飽和電圧という。電圧変調方式(アナログ駆動)において、液晶素子60を中間調(灰色)とさせる場合には、液晶LCに光学的飽和電圧以下の電圧が印加されるように設計される。このため、液晶LCの透過率は、液晶LCの印加電圧にほぼ比例した値となる。
これに対して、本実施形態では、液晶素子60に印加する電圧としては、オン電圧とオフ電圧との2つのみを用いて階調表示が行われる。詳細には、本実施形態において階調表示は、1フレームを複数のサブフィールドに分割するとともに、液晶素子60にオンまたはオフ電圧を印加する期間を、サブフィールドを単位として配分することによって実行される。
保持容量線30には、電源回路400から保持容量電位VCOMが供給される一方、対向電極54には電源回路400から対向電極電位LCCOMが供給される。保持容量電位VCOMと対向電極電位LCCOMとは必ずしも一致しなくてもよいが、本実施形態では両者の電位を一致させる。これによって、電源回路400の構成を簡素化できる。また、電源回路400は、所定周期(この例では、1フレーム)で、保持容量電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMの電位を基準電位を中心として極性を反転させる。ここで、基準電位は、データ電位DATの最大値と最小値との間の固定電位であればよいが、電源の効率化の観点より、データ電位DATの最大値と最小値との中心に設定している。
次に、本実施形態で採用するサブフィールド駆動について、説明する。図4にサブフィールドの構成を示す。この図において、1フレームとは、1枚分の画像を形成するのに要する期間をいう。本実施形態において1フレームの期間は、1つの反転期間Tzと12個のフィールドに分割され、さらに各フィールドは、4つのサブフィールドに分割されている。したがって、1フレームは、48個のサブフィールドに分割される。各サブフィールドについて、1フィールドの最初から順番にSF1、SF2、SF3、SF4と呼ぶ。
ここで、第1フィールドから第11フィールドまでの期間Taは、サブフィールドSF1〜SF4の長さに重み付けがなされている。一方、第12フィールドの期間Tbにおいては、サブフィールドSF1〜SF4の長さが等しくなるように設定されている。
図5に、1フレームを構成する各サブフィードにおける走査線の選択を示す。なお、以下の説明では、理解を容易にするため、走査線10の数「n」を16本とし、第1行〜第16行の走査線10をL1〜L16で表す。
本実施形態では、16本の走査線L1〜L16を4つのグループG1〜G4に分割している。各グループに属する4本の走査線は、走査線選択期間(所定期間)ごとに順次排他的に選択される。また、異なるグループに属する走査線は、ある走査線選択期間において複数の走査線が選択されることがある。なお、この例では、サブフィールドが複数の走査線選択期間から構成され、走査線選択期間ではいずれかの走査線が必ず選択されるが、サブフィールド中に走査線を選択しない期間を含んでもよい。すなわち、サブフィールドが複数の所定期間を有し、複数の所定期間の各々において走査線を選択するようにしてもよい。
図5において、反転期間Tzは、対向電極電位LCCOMの極性を反転させる期間である。また、ハッチングで示す部分は、後述するリセット電位Rを画素50で保持するリセット期間Tyである。また、書込期間Txは、階調に応じたオン電圧またはオフ電圧の一方を画素50に書き込む期間である。
ここで、リセット電位Rは、例えば、対向電極電位LCCOMとする。したがって、リセット期間Tyは、階調表示に寄与しない期間である。本実施形態では、リセット期間Tyを構成する各走査線選択期間の各々において、異なるグループG1〜G4に属する4本の走査線を選択して4行の画素50にリセット電位Rを書き込む。このため、16本の走査線を走査線選択期間ごとに順次選択する場合と比較して、リセット期間Tyを短くすることができる。仮に、16本の走査線をL1からL16に向けて順次選択するとすれば、図6に示すようにリセット期間Tyが長くなってしまう。
オン電圧とオフ電圧の一方を画素50に書き込むサブフレーム駆動においては、1フレームに占めるリセット期間Tyが短い程、書込期間Tzが長くなり、表示可能な階調数が多くなる。よって、本実施形態によれば、リセット期間Tyを短くすることによって、高品質な画像を表示することが可能となる。図7に示すように、1フレームは、あるフレームにおける第1フィールドのサブフレームSF1において、各画素に階調に応じたオン電圧またはオフ電圧の一方を書き込んだ後、次のフレームにおける第1フィールドのサブフレームSF1において、各画素に階調に応じたオン電圧またはオフ電圧の一方を書き込むまでの時間としたが、1フレームは、ある反転期間Tzが終了した後、次の反転期間Tzが開始されるまでの期間としてもよい。1フレームの期間を変更する場合には、1枚分の画像に対応する画像信号の各フィールドの各サブフレームに対する割り当てを変更すればよい。
ところで、第12フィールドにおけるリセット期間Tyと反転期間Tzとの時間的な関係は、走査線L1〜L16ごとに相違する。図7に、走査線L1、L5、L9、およびL13について、リセット期間Tyと反転期間Tzとの時間的な関係を示す。この図に示すように、走査線L1では、サブフィールドSF4がリセット期間Tyであり、その直後に反転期間Tzが位置する。走査線L5では、サブフィールドSF3がリセット期間Tyであり、その直後に反転期間Tzが位置する。走査線L9では、サブフィールドSF2がリセット期間Tyであり、その直後に反転期間Tzが位置する。走査線L13では、サブフィールドSF1がリセット期間Tyであり、その直後に反転期間Tzが位置する。このように、第12フィールドにおいて、リセット期間Tyが割り当てられるサブフィールドが相違しても、リセット期間Tyの後に、反転期間Tzが位置している。
図8に、走査線駆動回路100の構成を示す。この図に示すように、走査線駆動回路100は、開始パルスDYをYクロック信号YCKに従って順次シフトしてシフト信号S1〜S16を生成するシフトレジスタ110と、4個の選択ユニットU1〜U4を備える。開始パルスDXは、図9に示すよう各サブフィールドSF1〜SF4の最初の走査線選択期間でアクティブとなる。
カウンタ120のイネーブル端子には、開始パルスDYが供給されており、クロック端子にはYクロック信号YCKが供給される。カウンタ120は、2ビットのリングカウンタであり、カウント値を示すカウントデータCDを生成する。カウントデータCDの値は、「00」→「01」→「10」→「11」→「00」…といったように遷移する。1フィールド当たりのサブフィールド数は4であるので、カウントデータCDによって、現在がどのサブフィールドに属するかが指定される。
選択ユニットU1〜U4は、同じ構成である。選択ユニットU1は、4個の選択回路SWと、4個のカウンタ120と、アンド回路130とを備える。各選択回路SWには、イネーブル信号EN1〜EN4が供給される。図9に示すように、イネーブル信号EN1〜EN4は1走査線選択期間において、排他的にアクティブとなる。即ち、イネーブル信号EN1〜EN4は1つの走査線選択期間を等分割した期間T1〜T4において各々アクティブとなる。4個のカウンタ120は、シフトレジスタ110から出力されるシフト信号S1〜S4を各々計数してカウントデータを生成する。カウンタ120は、2ビットのリングカウンタである。このため、カウントデータの値は、「00」→「01」→「10」→「11」→「00」…といったように遷移する。1フィールド当たりのサブフィールド数は4であるので、カウントデータによって、現在がどのサブフィールドに属するかが指定される。
選択回路SWは、カウントデータが「00」の場合にイネーブル信号EN4を選択出力し、カウントデータが「01」の場合にイネーブル信号EN1を選択出力し、カウントデータが「10」の場合にイネーブル信号EN2を選択出力し、カウントデータが「11」の場合にイネーブル信号EN3を選択出力する。
この結果、第1番目のサブフィールドSF1においては、第4期間T4でアクティブとなる走査信号Y1〜Y16が生成され、第2番目のサブフィールドSF2においては、第1期間T1でアクティブとなる走査信号Y1〜Y16が生成され、第3番目のサブフィールドSF3においては、第2期間T2でアクティブとなる走査信号Y1〜Y16が生成され、第4番目のサブフィールドSF4においては、第3期間T3でアクティブとなる走査信号Y1〜Y16が生成される。
図10に、第1フィールドにおける走査信号Y1〜Y16を示し、図11に第12フィールドにおける走査信号Y1〜Y16を示す。例えば、図10に示す走査線選択期間Taでは、走査信号Y9とY13とがアクティブになり、走査線選択期間Tbでは、走査信号Y1、Y5、およびY14がアクティブとなり、期間Tcでは走査信号Y1、Y3、Y7、およびY16がアクティブとなる。また、図11に示す反転期間では、Yクロック信号YCKの供給が停止する。このため、図8に示すシフトレジスタ110における開始パルスDYの転送動作が停止する。
図12に期間Tcにおける走査信号Y1、Y3、Y7、およびY16と、第j列のデータ信号DATjとの関係を示す。この図に示すように、j番目のデータ線20に供給されるデータ信号DATjは、第3行第j列の画素50に供給するデータ信号D(3,j)と、第7行第j列の画素50に供給するデータ信号D(7,j)と、第16行第j列の画素50に供給するデータ信号D(16,j)と、第1行第j列の画素50に供給するデータ信号D(1,j)とが時分割多重されている。
このように、データ線駆動回路200は、時分割多重されたデータ信号DATjを生成し、これと同期して1走査線選択期間で複数の走査線10を排他的に選択することによって、1走査線選択期間に複数の行の画素50に書き込みを実行している。
次に、画素50の駆動について説明する。まず、図5に示す第1フィールドの開始から、第12フィールドのサブフレームSF3までの書込期間Txは、階調表示のためのデータ信号DATが各サブフィールドごとに書き込まれる。この場合、各画素50には、オン電圧またはオフ電圧の一方が書き込まれる。
次に、第12フィールドのサブフィールドSF4はリセット期間Tyであり、対向電極電位LCCOMがデータ電位DAT1〜DATmとしてデータ線駆動回路200から供給される。この結果、画素50において画素電極53の電位PIXが対向電極電位LCCOMに遷移する。
次に、リセット期間Tyに続く反転期間Tzでは、Yクロック信号YCKが停止し(ローレベルに固定)、走査線駆動回路100は走査線10を選択せず全ての走査信号Y1〜Y16を非アクティブとする。反転期間Txにおいて、電源回路400が保持容量電位VCOMおよび対向電極電位LCCOMの極性を反転する。
図13に書込期間Txにおいて正極性の黒表示(消灯)である場合の各部の電位変化を示す。この例では、点灯に対応するデータ電位DATを「V1」、消灯に対応するデータ電位DATを「V2」とする。すなわち、データ電位DATの最大電位がV1であり、最小電位がV2である。そして、最大電位V1と最小電位V2との中心を中心電位Vcとする。さらに、対向電極電位LCCOMは、最小電位V1と最大電位V2の一方のレベルとする。
書込期間Txにおいて、走査信号Yがハイレベルとなり、対向電極電位LCCOM(=V2)に対して正極性のデータ電位DAT(=V1)が画素50に書き込まれる。この場合、画素電極53の電位PIXは、「V1」となる。
リセット期間Tyでは、データ電位DATとして対向電極電位LCCOMがデータ線20に供給され、「V2」が画素50に書き込まれる。この結果、画素電極53の電位PIXは、「V2」となる。
さらに、反転期間Tzでは、対向電極電位LCCOMの極性が反転されるので、対向電極電位LCCOMおよび保持容量電位VCOMが「V2」から「V1」へ遷移する。とのとき、選択トランジスタ51はオフ状態となっているので、画素電極53の電位PIXも「V2」から「V1」へ遷移する。
図14に次のフレームの書込期間におけるi行j列の画素とi+1行j列の画素の各部の電位を示す。iは1≦i<n-1の自然数であり、jはiは1≦j<m-1の自然数である。まず、直前のフレームでは正極性の黒表示が行われていたため、次のフレームでは、データ電位DATの極性が反転され、負極性の黒表示が実行される。したがって、データ電位DATjとしてV2が供給される。i行j列の画素50iでは、画素電極53の電位PIXが「V1」から「V2」へ変化する。このとき、i+1行j列の画素50i+1では、選択トランジスタ51がオフ状態となっており、そのドレイン・ソース間には、電圧V1−V2が印加される。
ここで、電圧V1−V2は、データ電位DATの振幅となっており、従来の駆動方法(図18参照)と比較して、ドレイン・ソース間の電圧を半分に低減することができる。これにより、選択トランジスタ51の耐圧を下げることができる。
このように、選択トランジスタ51のドレイン・ソース間の電圧を低減できるのは、対向電極電位LCCOMおよび保持容量線電位VCOMの極性反転の前に、画素電極53の電位PIXを対向電極電位LCCOMに一致させたからである。
仮に、図5に示すリセット期間Tyを設けないと、反転期間Tzにおいて対向電極電位LCCOMの極性が反転して、その電位が「V2」から「V1」に上昇すると、画素電極53の電位PIXがV1からさらに上昇し2V1−V2となる。そうすると、次のフレームにおいてデータ電位DAT=V2が書き込まれたときに、画素50i+1の選択トランジスタ51のドレイン・ソース間に2(V1−V2)が印加されることになる。この場合には、データ電位DATの2倍の振幅が選択トランジスタ51に印加されてしまう。
以上、説明したように本実施形態によれば、選択トランジスタ51に印加される電圧を低減することができるので、信頼性を向上させることができ、耐圧の低いトランジスタを用いることが可能となる。
<2.変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に述べる各種の変形が可能である。
(1)上述した実施形態では、1フレームを複数のフィールドに分割し、第1〜第11フィールドでは、各フィールドを時間的に重み付けを付与した複数のサブフィールドで構成した。すなわち、第1〜第11フィールドの各々では、異なる時間長を有するサブフィールドを繰り返し、その繰り返しの単位がフィールドであった。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、第1〜第12フィールドを一つの単位として捉え、この期間を複数のサブフィールドに分割して駆動してもよい。この場合、複数のサブフィールドの長さに重み付けをしてもよいし、その一部または全部を等しい長さとしてもよい。
(2)上述した実施形態および変形例では、第12フィールドを構成するサブフィールドSF1〜SF4の長さを等しくして、1走査線選択期間において4つの走査線を所定の順序で排他的に選択することによって、4行の画素50にリセット電位を時分割で書き込んだ。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、1走査線選択期間において4つの走査線を同時に選択して4行の画素50にリセット電位を同時に書き込んでもよい。
時分割の駆動は階調表示のために必要であるが、リセット電位Rは、各画素50に共通であるから、時分割で書き込む必要性がないからである。この場合には、リセット電位を1行当たり書き込む時間を長くすることができるので、データ線20の寄生容量などの影響で、書き込みの時定数が大きい場合であっても、確実にリセット電位Rを画素50に書き込むことが可能となる。
また、第12フィールドを構成する各サブフィールドの長さは必ずしも等しくなくてよい。要は、1走査線選択期間において2以上の走査線10を選択して、2行以上の画素50にリセット電位を書き込むのであれば、どのような駆動であってもよい。各サブフィールドの長さを等しくする場合が、リセット期間Tyを最も短くすることができるが、1走査線選択期間において2以上の走査線10を選択するのであれば、図6に示すように、1走査線選択期間ごとに1本の走査線10を順次選択する場合と比較して、リセット期間Tyを短くすることができる。
(3)上述した実施形態では、1フレームに1回、書込期間Tx→リセット期間Ty→反転期間Tzを実行したが、この動作のサイクルを複数回行ってもよい。このように、1フレームに複数回の極性反転を実行することによって、フリッカを低減することが可能となる。
(4)上述した実施形態および変形例では、点灯・消灯の2値のデータ電位DATを書き込むサブフィールド駆動を一例として、説明したが、3値以上のデータ電位DATを書き込むサブフィールド駆動であってもよい。要は、対向電極電位LCCOMの極性反転に先立って、画素電極53の電位PIXの電位を対向電極電位LCCOMと一致させるのであれば、どのような駆動であってあってもよい。
(5)上述した実施形態および変形例において、リセット期間Tyでは、画素電極53の電位PIXを対向電極電位LCCOMと一致させるようにしたが、必ずしも一致させる必要はなく、リセット前の画素電極53の電位PIXと対向電極電位LCCOMとの電位差が減少するようにリセット電位Rを設定してもよい。最も大きな効果が得られるのは、両者が一致する場合であるが、電位差が減少すれば、減少分だけ選択トランジスタ51の耐圧を下げることができる。
<3.電子機器>
次に、上述した実施形態および変形例に係る電気光学装置1を適用した電子機器について説明する。図15に、電気光学装置1を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての電気光学装置1と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。
図16に、電気光学装置1を適用した携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置1を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置1に表示される画面がスクロールされる。
図17に、電気光学装置1を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置1を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置1に表示される。
なお、電気光学装置1が適用される電子機器としては、図15〜図17に示すものの他、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置1が適用可能である。
本発明の実施形態に係る電気光学装置1の全体構成を示すブロック図である。 同装置の画素50の構成を示す回路図である。 画像表示領域Aの一部の構造を示す模式図である。 1フレームを構成するサブフィールドの構造を示す説明図である。 1フレームを構成するサブフィールドの構造を示す説明図である。 リセット期間において1走査線選択期間に1本の走査線を選択した場合における1フレームを構成するサブフィールドの構造を示す説明図である。 1フレームを構成するサブフィールドの構造を示す説明図である。 同装置のデータ線駆動回路200の構成を示すブロック図である。 イネーブル信号のタイミングチャートである。と1フレームを構成するサブフィールドの構造を示す説明図である。 第1フィールドにおける走査信号のタイミングチャートである。 第12フィールドにおける走査信号のタイミングチャートである。 第12フィールドにおける走査信号のタイミングチャートである。 あるフレームにおける正極性の黒表示を一例として説明する説明図である。 次のフレームの書込期間におけるi行j列の画素とi+1行j列の画素の各部の電位を示す説明図である。 同電気光学装置1を適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 同電気光学装置1を適用した電子機器の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。 同電気光学装置1を適用した電子機器の一例たる携帯情報端末の構成を示す斜視図である。 従来の駆動方法による画素の各部の電位変化を示す説明図である。
符号の説明
1…電気光学装置、10…走査線、20…データ線、100…走査線駆動回路、200…データ線駆動回路、300…制御回路、400…電源回路、51…選択トランジスタ、50…画素、53…画素電極、54…対向電極、LCCOM…対向電極電位、VCOM…保持容量線電位。

Claims (10)

  1. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられた複数の画素と備え、前記複数の画素の各々は、画素電極、対向電極、およびこれらの間に挟持された電気光学物質からなる電気光学素子と、前記画素電極と前記データ線との間に設けられ、前記走査線を介して供給される走査信号によってオン状態またはオフ状態の一方の状態となるように制御されるスイッチング素子とを備えた電気光学装置を、第1期間、第2期間および第3期間を一つの単位期間として駆動する電気光学装置の駆動方法であって、
    ある単位期間において、
    前記第1期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた正極性の電位を前記データ線を介して前記画素に書き込み、
    前記第2期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位に近づけるリセット電位を前記画素に書き込み、
    前記第3期間では、前記対向電極の電位を、所定周期で第1電位および第2電位のうち一方の電位から他方の電位に遷移させ、
    ある単位期間に続く次の単位期間では、
    前記第1期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記対向電極の電位を基準として表示すべき画像に応じた負極性の電位を前記データ線を介して前記画素に書き込み、
    前記第2期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記リセット電位を前記データ線を介して前記画素に書き込み、
    前記第3期間では、前記対向電極の電位を、所定周期で第1電位および第2電位のうち一方の電位から他方の電位に遷移させ、
    前記第2期間は、複数の所定期間を少なくとも有し、
    前記複数の所定期間の各々において、前記2本以上の走査線に前記走査信号を供給して走査線を選択する、
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  2. 前記第2期間の前記複数の所定期間の各々において、前記2本以上の走査線に前記走査信号を排他的に供給することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法。
  3. 前記第2期間の前記複数の所定期間の各々において、前記2本以上の走査線に同時に前記走査信号を供給することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法。
  4. NをN=J×K、JおよびKを各々2以上の自然数としたとき、
    前記複数の走査線はN本の走査線からなり、
    前記N本の走査線は1グループ当たりJ本の走査線が属するK個のグループに分割され、
    前記第2期間はJ個の所定期間を少なくとも有し、
    J個の所定期間の各々において、K個のグループから1本ずつ選択したK本の走査線に前記走査信号を供給することによって前記K本の走査線の選択を実行し、選択した走査線に対応する画素に、前記データ線を介して前記リセット電位を書き込む、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の電気光学装置の駆動方法。
  5. 前記第1期間は、複数のサブフィールドからなり、
    前記複数のサブフィールドの各々において、前記複数の走査線に前記走査信号を所定の順序で順次供給し、点灯また消灯の一方に対応する電位を前記データ電位として前記データ線に供給し、選択された走査線に対応する画素に前記データ電位を書き込むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  6. 前記複数のサブフィードの各々の長さは、前記複数の走査線の全てを順次選択する時間よりも短く、
    1の走査線に前記走査信号を供給した後、前記1の走査線と隣り合う走査線に前記走査信号を供給する前に、前記1の走査線と隣り合わない他の走査線に前記走査信号を供給することを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置の駆動方法。
  7. 前記リセット電位は前記対向電極の電位と一致することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の電気光学装置の駆動方法。
  8. 前記第2電位が前記第1電位より高電位であるとしたとき、前記第2電位は前記データ電位の最大電位と一致し、前記第1電位は前記データ電位の最小電位と一致することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の電気光学装置の駆動方法。
  9. 第1期間、第2期間および第3期間を一つの単位期間として駆動する電気光学装置であって、
    複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられた複数の画素と、
    駆動手段とを備え、
    前記複数の画素の各々は、
    画素電極、対向電極、およびこれらの間に挟持された電気光学物質からなる電気光学素子と、前記画素電極と前記データ線との間に設けられ、前記走査線を介して供給される走査信号によってオン状態またはオフ状態の一方の状態となるように制御されるスイッチング素子とを備え、
    前記駆動手段は、
    ある単位期間において、
    前記対向電極の電位を第1電位に設定し、
    前記第1期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記第1電位を基準として表示すべき画像に応じた正極性の電位を前記データ線を介して前記画素に書き込み、
    前記第2期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位である前記第1電位に近づけるリセット電位を前記画素に書き込み、
    前記第3期間では、前記対向電極の電位を、前記第1電位から前記第1電位より高電位である第2電位に遷移させ、
    ある単位期間に続く次の単位期間では、
    前記第1期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記第2電位を基準として表示すべき画像に応じた負極性の電位を前記データ線を介して前記画素に書き込み、
    前記第2期間では、前記スイッチング素子をオン状態とする走査信号を前記複数の走査線に所定の順序で供給し、前記画素電極の電位を前記対向電極の電位である前記第2電位に近づけるリセット電位を前記データ線を介して前記画素に書き込み、
    前記第3期間では、前記対向電極の電位を、前記第2電位から前記第1電位に遷移させ、
    前記第2期間は、複数の所定期間を少なくとも有し、
    前記複数の所定期間の各々において、前記2本以上の走査線に前記走査信号を供給して走査線を選択する、
    ことを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項9に記載の電気光学装置を備えた電子機器。
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