JP4544372B2 - 基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板の製造方法に関する。
磁気記録媒体は、記録密度をより高度化するために、磁性層をパターニングして磁性層を複数の領域に物理的に分割したパターンドメディア(PM)が提案されている。このPMの作製方法としては、例えば、基板上に磁性層を形成した後に、その磁性層に対してパターニングする方法と、磁気記録媒体の基板をパターニングした後に、パターニングした基板上に磁性層を形成することによって、基板のパターンに対応したパターンを有する磁性層を形成する方法等が挙げられる。
基板上に磁性層を形成した後に、その磁性層に対してパターニングする方法は、パターニングする際のエッチング等によって、磁性層が劣化するという問題があった。この問題を解消するために、パターニングを施す前に、磁性層を保護するための保護層を磁性層上に形成させることが考えられる。例えば、特許文献1には、媒体基板上に記録材料層(磁性層)を形成し、前記記録材料層上にレジスト層(保護層)を形成し、前記レジスト層にインプリント原盤(鋳型)をプレスして前記レジスト層に該インプリント原盤表面の凹凸形状を転写し、前記レジスト層に形成された凹部にマスク材料の粒子を形成し、前記マスク材料の粒子をマスクとして前記レジスト層及び記録材料層をパターニングして、パターン化された記録層を形成する記録媒体の製造方法が記載されている。しかしながら、磁性層上に保護層を形成する工程を加えることによって、作業が煩雑化し、高スループット化が困難である。さらに、ここでのエッチングは、ドライエッチングが用いられるが、ドライエッチングは、通常、真空条件下で行う。よって、エッチングを行う際に、装置内を真空にしなければならず、この点も高スループット化の妨げとなる。
磁気記録媒体の基板をパターニングする方法としては、例えば、特許文献2には、エッチング耐性の異なる2種のポリマー成分を含むジブロックコポリマー膜を基板上に塗布し、前記ジブロックコポリマー膜を相分離させて1つのポリマー成分をシリンダー又はラメラの形態にし、前記ジブロックコポリマー膜に対してラインパターンを有するインプリントモールドを用いてインプリントを施し、前記シリンダー又はラメラの長さ方向に対して交差する第1の凹部を形成し、前記シリンダー又はラメラの形態のポリマー成分をエッチングにより除去して第2の凹部を形成し、前記第1及び第2の凹部にシリコン含有レジストを埋め込み、前記シリコン含有レジストをマスクとして、前記ジブロックコポリマー膜をエッチングし、つづいて前記基板をエッチングするパターン形成方法が記載されている。ここでは、シリコン含有レジストをマスクとして、基板をエッチングしてパターンを形成しているが、マイクロローディング効果と呼ばれる、パターンの粗密によってエッチング速度が異なる現象が発生するという問題があった。そして、PM用のパターンには、通常、データ記録用のパターンとデータのトラッキングに用いるサーボパターンが存在し、各パターンの形状はそれぞれ異なる。すなわち、マイクロローディング効果が発生するので、形状の異なるパターンの全てを均一に加工することは、困難であった。
また、エッチングを行う際、ドライエッチングとして一般的な反応性イオンエッチング(RIE)等を用いると、以下のような問題が発生する。RIEは、プラズマによって発生したラジカルやイオンを被加工物に衝突させて、被加工物の表面をエッチングする方法である。一方、PM用のパターンは、通常、隣り合う凸部間距離が数十nm程度と小さく、記録密度をさらに向上させるためには、その距離をさらに小さくしなければならない。このような凸部間距離が小さいパターンを形成する場合、エッチングの際のマスクの開口部分が非常に小さくなる。このようにマスクの開口部分が小さいと、マスク間にラジカルやイオンが侵入しにくくなるため、エッチングが困難になるという問題があった。また、この方法も、ドライエッチングであるため、高スループット化には適していなかった。
そこで、上記問題点を解消しうる方法として、ナノインプリント法によってパターンを形成する方法が提案されている。ナノインプリント法によってパターンを形成する方法としては、例えば、特許文献3には、平坦な基板上又は凹凸構造を有するモールド上に被転写体(インプリント材料)を形成する工程と、前記モールドを被転写体に接触させ加圧する工程と、前記モールドの凹凸構造を前記被転写体に転写する工程と、前記モールドを被転写体から剥離する工程と、前記モールドの凹凸構造が転写された被転写体上に磁気記録層を堆積する工程とを有する磁気記録媒体の製造方法が記載されている。すなわち、ナノインプリント法とは、まず、表面に凹凸形状を有する鋳型を基板基体上に塗布したインプリント材料に押し付けることによって、インプリント材料に凹凸形状を転写し、そして、インプリント材料を固化させた後に鋳型を剥離することによって、表面に凹凸形状を有する基板を得る方法である。
特許文献3に記載されているようなナノインプリント法を用いると、エッチングによる場合より工程数が少ない、例えば、大気圧下で行うことができ、装置内を真空にする工程を必要としないので、高スループット化が実現できる。
しかしながら、上記のようなナノインプリント法では、インプリント材料の鋳型への充填性と、インプリント材料に凹凸形状を転写した後の鋳型の離型性との両立が困難であった。
具体的には、鋳型に特別な処理を施さずに、ナノインプリント法を行うと、凹凸形状を転写した後のインプリント材料から鋳型を剥離する際、鋳型の凹凸形状等にインプリント材料が残存しやすいという離型性の問題が生じた。インプリント材料が鋳型に残存すると、そのまま基板を作製すると、得られた基板に所望の凹凸形状が形成されない。こうなると、鋳型を作製しなおさなければならず、スループットが低下し、製造コストもかかる。
上記離型性の問題を解消するために、鋳型に予めフッ素系等の離型剤を塗布しておくことが考えられる。そうすると、離型剤は、インプリント材料をはじくため、凹凸形状を転写した後にインプリント材料から鋳型を剥離する際に、鋳型にインプリント材料が残存しにくくなる。しかしながら、鋳型に予めフッ素系等の離型剤が塗布されているので、鋳型をインプリント材料に押し付けても、インプリント材料が離型剤によってはじかれ、鋳型の凹部にインプリント材料が充分に充填されない充填性の問題が生じた。
したがって、従来のナノインプリント法では、インプリント材料の充填性と離型性とを両立することが困難であった。
特開2004−79098号公報 特開2007−301839号公報 特開2007−95162号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ナノインプリント法において、離型処理のような他の工程を追加することなく、良好な充填性と離型性との両立を可能にした基板の製造方法を提供することを目的とする
本発明の一態様に係る基板の製造方法は、複数の凹凸形状を有する表面部を備えた基板の製造方法であって、前記凹凸形状に対応する形状を有する鋳型と基板基材との間に、前記表面部を構成するための構造材料を溶媒に溶解させた溶液を介在させる工程と、前記鋳型と前記基板基材との間に前記溶液を介在させた状態で、前記溶媒を乾燥させることにより、前記表面部を形成する工程と、前記鋳型を前記表面部から剥離する工程とを備え、前記鋳型として、前記溶液と接触する前記鋳型の接触部の前記溶媒に対する接触角が90°未満であって、前記接触部と前記構造材料との接着仕事が、前記接触部と前記溶媒との接着仕事より小さい鋳型を用いることを特徴とするものである。
このような製造方法によれば、ナノインプリント法において、離型処理のような他の工程を追加することなく、良好な充填性と離型性とを両立することができる。また、離型処理のような他の工程を追加する必要がないので、高スループット化を実現できる。
上記並びにその他の本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な記載と添付図面から明らかになるであろう。
毛細管現象が発揮されている状態の一例を示す図面である。 接触部に溶媒を滴下した状態を示す図面である。 物質1と物質2とが接着したときに、それぞれに働く力を説明するための図面である。 実施例1に係る基板の製造方法を示す図面である。 実施例2に係る基板の製造方法を示す図面である。 実施例3に係る基板の製造方法を示す図面である。 実施例4に係る基板の製造方法を示す図面である。 実施例5に係る基板の製造方法を示す図面である。 比較例1に係る基板の製造方法を示す図面である。 比較例2に係る基板の製造方法を示す図面である。 比較例3に係る基板の製造方法を示す図面である。 比較例4に係る基板の製造方法を示す図面である。
以下、本発明を実施の形態により説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本実施形態に係る基板の製造方法は、複数の凹凸形状を有する表面部を備えた基板の製造方法である。具体的には、前記凹凸形状に対応する形状を有する鋳型と基板基材との間に、前記表面部を構成するための構造材料を溶媒に溶解させた溶液を介在させる工程と、前記鋳型と前記基板基材との間に前記溶液を介在させた状態で、前記溶媒を乾燥させることにより、前記表面部を形成する工程と、前記鋳型を前記表面部から剥離する工程とを備える、いわゆるナノインプリント法による基板の製造方法である。そして、前記鋳型としては、前記溶液と接触する前記鋳型の接触部の前記溶媒に対する接触角が90°未満であって、前記接触部と前記構造材料との接着仕事W1が、前記接触部と前記溶媒との接着仕事W2より小さい鋳型を用いる。すなわち、本実施形態に係る基板の製造方法は、ナノインプリント法において、前記接触部の前記溶媒に対する接触角が90°未満であって、前記接触部と前記構造材料との接着仕事W1が、前記接触部と前記溶媒との接着仕事W2より小さくなるような鋳型、構造材料及び溶媒を用いるものである。
このような製造方法によれば、前記接触部の前記溶媒に対する接触角が90°未満であるので、前記鋳型の凹凸形状に乾燥前のインプリント材料である前記溶液を充分に充填させることができる。そして、前記接触部と前記構造材料との接着仕事W1が、前記接触部と前記溶媒との接着仕事W2より小さいので、乾燥後のインプリント材料である前記構造材料からなる前記表面部から前記鋳型を容易に剥離することができる。従って、ナノインプリント法において、離型処理のような他の工程を追加することなく、良好な充填性と離型性とを両立することができる。また、離型処理のような他の工程を追加する必要がないので、高スループット化を実現できる。
前記基板としては、表面に複数の凹凸形状を有するものであればよく、例えば、パターン化された磁気記録媒体(パターンドメディア:PM)用の基板等が挙げられる。また、前記凹凸形状は、微細な凹凸形状であり、例えば、nmオーダーの凹凸形状である。
また、前記鋳型としては、前記凹凸形状に対応する形状を有する。そして、前記溶液と接触する前記鋳型の接触部の前記溶媒に対する接触角が90°未満である。このような鋳型であれば、前記鋳型の凹凸形状に乾燥前のインプリント材料である前記溶液を充分に充填させることができる。このことは、以下のことによると考えられる。前記溶媒を乾燥させる前は、前記溶液の主成分が前記溶媒であるため、前記接触部と前記溶媒との性質によって、前記鋳型の凹凸形状への前記溶液の充填性を変化させることができると考えられる。前記接触部の前記溶媒に対する接触角が90°未満であると、その状態は一般的に浸漬ぬれであると言われ、前記溶液が前記接触部によくぬれ広がる。よって、前記溶液の充填性を充分に高めることができると考えられる。
ここで、接触角が90°未満であるとよく濡れることについて、詳細に説明する。例えば、毛細管現象を例に挙げて説明する。毛細管現象とは、表面張力によって、毛細管内の液面が毛細管の管外の液面よりも上又は下になる現象である。
例えば、図1に示すような状態の場合、液体を持ち上げる力は、毛細管の内面上に働く表面張力の、毛細管の管壁に平行な成分である。具体的には、2πr×Tcosθと表される。なお、図1は、毛細管現象が発揮されている状態の一例を示し、rは、毛細管の半径を示し、Tは、表面張力を示し、θは、液体の毛細管に対する接触角を示す。
これに対して、液体を下げる力は、持ち上げた液体にかかる重力である。具体的には、πr×h×ρ×gと表される。なお、rは、毛細管の半径を示し、hは、持ち上げた液体の高さ(毛細管内の液面と毛細管の管外の液面との高さの差)を示し、ρは、液体の密度を示し、gは、重力加速度を示す。
毛細管内の液面が移動しなくなったときは、これらの液体を持ち上げる力と液体を下げる力とが等しくなる。よって、持ち上げた液体の高さ(液体が持ち上がる高さ)hは、下記式(1)から算出される。
h=2Tcosθ/rρg (1)
なお、T、θ、r、ρ、及びgは、それぞれ正の値である。
ここで、接触角θに注目すると、接触角θが90°未満である場合、cosθ>0であり、h>0となる。つまり、液面が持ち上がる。
このことは、表面張力が、重力に逆らいつつ、これまで濡れていなかった領域を濡らそうとした結果である。よって、接触角θが90°未満である場合、液体は表面張力によって、より濡れ広がる方向に動くことがわかる。
反対に、接触角θが90°以上の場合、cosθ≦0であり、h≦0となる。つまり、液面が持ち上がらない。
このことは、表面張力によって、これまで濡れていた領域を濡らさなくした結果である。よって、接触角θが90°以上の場合、液体は表面張力によって、より濡れ広がる方向には動かないことがわかる。
また、このような浸漬ぬれの状態において、溶液の塗布面がわずかに粗化されていると、ぬれ性がさらに高まる。例えば、基板基材として、磁気記録媒体として一般的に用いられる2.5インチの基板を用いると、その基板基材は、外径65mm、内径20mmのドーナツ形状であり、PM用の凹凸形状は、隣り合う凸部間距離が数十nmという大きさなので、上記の塗布面がわずかに粗化されている状態に該当し、ぬれ性がさらに向上するため、より充填性が高まる。さらに、浸漬ぬれの状態は、例えば、溶液を2枚の板状部材で挟んだ際に、実際には、溶液の量でぬれ広がる領域の大きさが決まるが、原理的には、自然に無限にぬれ広がる。このため、基板及び鋳型の面積が大きくても、良好な充填性を確保できるという点でも好適である。
さらに、前記鋳型としては、前記溶液と接触する前記鋳型の接触部と前記構造材料との接着仕事W1が、前記接触部と前記溶媒との接着仕事W2より小さいものである。このような鋳型であれば、乾燥後のインプリント材料である前記構造材料からなる前記表面部から前記鋳型を容易に剥離することができる。このことは、以下のことによると考えられる。前記溶液の溶媒を乾燥させた後は、前記構造材料が主成分であるため、前記接触部と前記構造材料との性質によって、前記鋳型の離型性を変化させることができると考えられる。前記接触部と前記構造材料との接着仕事W1が、前記接触部と前記溶媒との接着仕事W2より小さいと、前記溶媒を乾燥させる前は、前記接触部と前記溶媒に対する接触角が90°未満であるので、乾燥前のインプリント材料である溶液と前記接触部とがなじみやすいが、前記溶媒を乾燥させた後は、乾燥後のインプリント材料である構造材料と前記接触部とは、引き離しやすくなっていると考えられる。すなわち、接着仕事が上記関係を満たしていれば、離型剤等を用いなくても、前記構造材料からなる表面部を鋳型から容易に剥離することができると考えられる。なお、接着仕事は、ある物質とある物質とが接着している状態から、それらを引き離す際に必要なエネルギーである。接着仕事が大きいほど互いに接触している物質間の接着性が高いことを意味する。
以上より、ナノインプリント法において、上記のような関係を満たす鋳型を用いることによって、離型処理のような他の工程を追加することなく、良好な充填性と離型性とを両立することができる。また、離型処理のような他の工程を追加する必要がないので、高スループット化を実現できる。また、このような基板の製造方法は、極めて高い平坦性及び平滑性が求められるPM用の基板等の製造方法に特に好適である。
上記のような接触角及び接着仕事の関係を満たす鋳型となるように、鋳型の接触部、構造材料及び溶媒の組み合わせを選定する際、下記のような方法で、接触角及び接着仕事を測定することができる。
まず、固体の液体に対する接触角は、一般的な接触角測定器を用いて測定することができる。
前記接着仕事は、以下のようにして測定することができる。
具体的には、例えば、互いに接着している物質1と物質2との接着仕事Waは、下記式(2)で表される。
Wa=Γ1g+Γ2g−Γ12 (2)
ここで、Γ1gは、物質1と空気との界面自由エネルギーを示し、Γ2gは、物質2と空気との界面自由エネルギーを示し、Γ12は、物質1と物質2との界面自由エネルギーを示す。
まず、前記接触部と前記溶媒との接着仕事W2を測定する場合、すなわち、固体と液体との接着仕事を測定する場合について説明する。ここでは、物質1を接触部(固体)とし、物質2を溶媒(液体)として説明する。
具体的には、例えば、物質1(接触部)に物質2(溶媒)を滴下したら、図2に示すような状態になる。すなわち、物質2の物質1に対する接触角がθとなるように、物質1上に物質2の液滴が形成される。なお、図2は、接触部に溶媒を滴下した状態を示す図面である。
上記のような液滴は、種々の界面張力がつりあった結果、形成される。そして、物質1(接触部)の物質2(溶媒)が接触している面の面方向に平行な方向の成分の力関係に着目すると、下記式(3)で表される。
γ1g=γ12+γ2gcosθ (3)
ここで、γ1gは、物質1と空気との界面張力を示し、γ2gは、物質2と空気との界面張力を示し、γ12は、物質1と物質2との界面張力を示し、θは、物質2の物質1に対する接触角を示す。また、γ2gは、液体と空気との界面張力であるので、表面張力に相当する。
一方、界面張力とは、単位面積当たりの界面自由エネルギーであるので、上記式(3)と同様、下記式(4)が成立する。
Γ1g=Γ12+Γ2gcosθ (4)
よって、上記式(2)と上記式(4)とから、下記式(5)が導かれる。
Wa=Γ2g(1+cosθ) (5)
液体(物質2)の表面張力γ2gは、例えば、ウイルヘルミ法、毛管上昇法、及び静滴法等から測定することができる。そして、この表面張力γ2gから、液体(物質2)と空気との界面自由エネルギーΓ2gを算出することができる。
また、固体(物質1)の液体(物質2)に対する接触角θは、例えば、上記と同様、一般的な接触角測定器を用いて測定することができる。
このようにして求められた液体(物質2)と空気との界面自由エネルギーΓ2g及び固体(物質1)の液体(物質2)に対する接触角θから、上記式(5)を用いて、固体と液体との接着仕事、例えば、接触部と溶媒との接着仕事W2を求めることができる。
次に、前記接触部と前記構造材料との接着仕事W1を測定する場合、すなわち、固体と固体との接着仕事を測定する場合について説明する。ここでは、物質1を接触部(固体)とし、物質2を構造材料(固体)として説明する。
具体的には、例えば、物質1(接触部)と物質2(構造材料)とが接着したときの界面に着目する。物質1と物質2とが離間しているときは、物質1の最表面の分子には、界面張力γ1gが働き、物質2の最表面の分子には、界面張力γ2gが働く。そして、物質1と物質2とが接着すると、図3に示すように、前記界面張力γ1g及び前記界面張力γ2g以外に、物質1の最表面の分子及び物質2の最表面の分子のそれぞれに、物質1と物質2との相互作用力γintが働く。その相互作用力γintが働くことによって、物質1と物質2との界面を安定化させようとする。なお、図3は、物質1と物質2とが接着したときに、それぞれに働く力を説明するための図面である。
よって、物質1と物質2との界面に発生する界面張力γ12は、下記式(6)で表される。
γ12=(γ1g−γint)+(γ2g−γint)=γ1g+γ2g−2γint (6)
さらに、界面張力を構成する成分に着目する。界面張力は、物質の分散成分、極性成分、及び水素結合成分からなり、各成分は、互いに干渉しないと考えられる。よって、界面張力は、一般的に、下記式(7)で表される。
γ=γ+γ+γ (7)
ここで、γは、界面張力の分散成分を示し、γは、界面張力の極性成分を示し、γは、界面張力の水素結合成分を示す。
そして、物質1と物質2との相互作用力γintは、物質1と物質2との界面張力の相互作用である。なお、ここでの界面張力の、分散成分、極性成分、及び水素結合成分の各成分は、上述したように、互いに干渉しないと考えられる。よって、物質1と物質2との相互作用力γintは、下記式(8)で表される。
γint=(γ1g γ2g 1/2+(γ1g γ2g 1/2+(γ1g γ2g 1/2 (8)
ここで、γ1g は、物質1の界面張力の分散成分を示し、γ2g は、物質2の界面張力の分散成分を示し、γ1g は、物質1の界面張力の極性成分を示し、γ2g は、物質2の界面張力の極性成分を示し、γ1g は、物質1の表面張力の水素結合成分を示し、γ2g は、物質2の表面張力の水素結合成分を示す。
そして、上記式(6)と上記式(8)とから、下記式(9)が導かれる。
γ12=γ1g+γ2g−2[(γ1g γ2g 1/2+(γ1g γ2g 1/2+(γ1g γ2g 1/2] (9)
一方、界面張力とは、単位面積当たりの界面自由エネルギーであるので、上記式(9)と同様、下記式(10)が成立する。
Γ12=Γ1g+Γ2g−2[(Γ1g Γ2g 1/2+(Γ1g Γ2g 1/2+(Γ1g Γ2g 1/2] (10)
ここで、Γ1g は、物質1の界面自由エネルギーの分散成分を示し、Γ2g は、物質2の界面自由エネルギーの分散成分を示し、Γ1g は、物質1の界面自由エネルギーの極性成分を示し、Γ2g は、物質2の界面自由エネルギーの極性成分を示し、Γ1g は、物質1の界面自由エネルギーの水素結合成分を示し、Γ2g は、物質2の界面自由エネルギーの水素結合成分を示す。
よって、上記式(2)と上記式(10)とから、下記式(11)が導かれる。
Wa=2(Γ1g Γ2g 1/2+2(Γ1g Γ2g 1/2+2(Γ1g Γ2g 1/2 (11)
したがって、上記式(11)に、物質1及び物質2のそれぞれの空気に対する界面自由エネルギーの各成分を測定した値を代入することによって、物質1と物質2との接着仕事Waを算出することができる。
なお、ここでは、固体と固体との接着仕事を測定する場合について説明したが、上記式(11)は、固体と液体との接着仕事や液体と液体との接着仕事を測定する場合にも適用できる。
より具体的には、以下のようにして測定する。
まず、液体として、表面張力(界面張力)が既知又は測定済みのものであって、液体の分子に極性や水素結合のない分散成分のみからなる液体を用いて、物質1(固体)に対する液体の接触角を測定する。
そして、液体の表面張力から、界面自由エネルギーを算出し、この算出した界面自由エネルギーと測定した接触角とから、上記式(5)を用いて、物質1と液体との接着仕事を算出する。
一方、液体の界面自由エネルギーは、分散成分のみであるので、上記算出した物質1と液体との接着仕事から、上記式(11)を用いて、物質1の界面自由エネルギーの分散成分を算出することができる。
次に、液体として、表面張力が既知又は測定済みのものであって、液体の分子に水素結合のない、極性成分のみ、又は極性成分と分散成分とからなる液体を用いて、物質1(固体)に対する液体の接触角を測定する。
そして、液体の表面張力から、界面自由エネルギーを算出し、この算出した界面自由エネルギーと測定した接触角とから、上記式(5)を用いて、物質1と液体との接着仕事を算出する。
一方、液体の界面自由エネルギーは、極性成分のみ、又は極性成分と分散成分とからなるものであり、物質1の界面自由エネルギーの分散成分は、上述の方法で算出されているので、上記算出した物質1と液体との接着仕事から、上記式(11)を用いて、物質1の界面自由エネルギーの極性成分を算出することができる。
最後に、液体として、表面張力が既知又は測定済みのものであって、水素結合成分を含む液体を用いて、物質1(固体)に対する液体の接触角を測定する。
そして、液体の表面張力から、界面自由エネルギーを算出し、この算出した界面自由エネルギーと測定した接触角とから、上記式(5)を用いて、物質1と液体との接着仕事を算出する。
一方、液体の界面自由エネルギーは、水素結合成分を含むものであり、物質1の界面自由エネルギーの分散成分及び極性成分は、上述の方法で算出されているので、上記算出した物質1と液体との接着仕事から、上記式(11)を用いて、物質1の界面自由エネルギーの極性成分を算出することができる。
さらに、物質1を物質2に代えて、上記と同様の方法で、物質2の界面自由エネルギーの各成分を算出することができる。
最終的に、上記の方法で得られた、物質1と物質2との界面自由エネルギーの各成分から、上記式(11)を用いて、物質1と物質2との接着仕事Waを算出することができる。
また、表面張力の分散成分、極性成分及び水素結合成分は、分子のファンデルワールス力、極性、水素結合力によって決まるため、分子構造が既知であれば、どの成分を持つものであるかを判断することができる。例えば、鋳型の接触部として、ポリオレフィン樹脂、溶媒として、グライム(対称グリコールジエーテル)、構造材料として、水素シルセスキオキサン(HSQ)を用いた場合、ポリオレフィン樹脂の表面張力は、分散成分が主であり、グライムは極性成分も持っているが、分散成分が主である。よって、上記式(11)より接着仕事Waが大きくなり、上記式(5)より接触角が小さくなることがわかる。これに対して、HSQは、水素結合成分が大きい。よって、上記式(11)より、分散成分が主であるポリオレフィン樹脂との接着仕事は小さくなることがわかる。
鋳型の接触部、構造材料及び溶媒の組み合わせは、上記の方法により求められる接触角及び接着仕事が、上記関係を満たせば、特に制限されない。例えば、前記接触部が、樹脂であり、前記溶媒が、有機溶媒であり、前記構造材料が、ケイ素化合物である組み合わせであることが好ましい。
前記樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂等が挙げられる。また、前記ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、シクロオレフィン樹脂及びポリメチルペンテン樹脂等が挙げられる。前記セルロース系樹脂としては、例えば、トリアセチルセルロール(TAC)等が挙げられる。
前記有機溶媒としては、例えば、ケトン類、エーテル類、アルコール類及びエステル類等が挙げられる。また、前記ケトン類としては、例えば、アセトン及びメチルイソブチルケトン等が挙げられる。前記エーテル類としては、例えば、プロピレングリコールジメチルエーテル及びエチレングリコールジメチルエーテル等のグライム等が挙げられる。前記アルコール類としては、例えば、グリコール、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール及びブタノール等が挙げられる。
前記ケイ素化合物としては、例えば、シリケート及びシロキサン等が挙げられる。また、前記シロキサンとしては、例えば、水素シルセスキオキサン(HSQ)等のシルセスキオキサン等が挙げられる。
さらに、前記接触部が、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、及びポリスチレン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、前記溶媒が、ケトン類及びエーテル類から選ばれる少なくとも1種であり、前記構造材料が、ケイ素化合物である組み合わせであることがより好ましい。上記のような組み合わせによれば、より良好な充填性と離型性とを両立することができる。また、前記構造溶液を前記溶媒に溶解させた溶液としては、例えば、スピンオングラス(SOG)と呼ばれる材料を用いることができる。
また、鋳型の接触部、構造材料及び溶媒の組み合わせは、接触角及び接着仕事が、上記関係を満たせばよいので、例えば、前記接触部が、石英であり、前記溶媒が、水であり、前記構造材料が、樹脂のオリゴマー、例えば、セルロース樹脂のオリゴマーやグルコース樹脂のオリゴマーであってもよい。
以下、本実施形態に係る基板の製造方法について説明する。
まず、前記鋳型を用意する。前記鋳型としては、接触角及び接着仕事が、上記関係を満たす接触部が、前記溶液と接触する部分に配置されていればよい。例えば、前記接触部で鋳型全体が形成されていているものであってもよいし、シリコン、石英、その他の基材上に、前記接触部が配置されているものであってもよい。また、前記接触部の表面には、微細な複数の凹凸形状が形成されている。この微細な複数の凹凸形状を形成する方法は、特に制限されず、公知の微細加工技術や転写技術を用いて形成することができる。
そして、インプリント材料として、構造材料を溶媒に溶解させた溶液を用意する。前記構造材料及び溶媒は、接触角及び接着仕事が上記関係を満たし、構造材料が溶媒に溶解することができる組み合わせであれば、特に制限されない。また、前記溶媒は、上記関係を満たす1種を用いてもよいし、溶液の粘度、乾燥速度、及び構造材料の溶解性等を調整する点から、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、前記構造材料は、上記関係を満たす1種を用いてもよいし、溶液の粘度、構造材料の溶解性及び乾燥固化後の硬さを調整する点から、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
次に、前記鋳型と基板基材との間に、乾燥前のインプリント材料である溶液を介在させる。その方法としては、特に制限されないが、例えば、以下のようにして行う。
まず、前記鋳型及び基板基材の少なくともいずれか一方の表面上に前記溶液を塗布する。前記鋳型及び基板基材のいずれの表面上に前記溶液を塗布してもよいが、前記溶液の充填性を高めるために、前記鋳型上に塗布することが好ましい。また、塗布方法は、特に制限されず、公知の塗布方法を用いることができる。例えば、ディスペンサ等による滴下塗布であってもよいし、スピンコートや、ワイヤーバー及びアプリケータ等を用いて塗り広げてもよい。また、前記基板基材は、表面上に微細な複数の凹凸形状を有する構造材料からなる表面部を備えることによって、基板、例えば、PM用の基板を形成することができる基材である。前記基板基材としては、特に制限されず、例えば、石英基板等が挙げられる。
そして、前記鋳型と前記基板基材との間に前記溶液を介在させるように、前記鋳型と前記基板基材とを重ね合わせる。前記鋳型として、接触角及び接着仕事が上記関係を満たしているので、前記鋳型の微細な複数の凹凸形状にインプリント材料が好適に充填される。また、前記鋳型と前記基板基材とを重ね合わせた後に、重ね合わせた前記鋳型と前記基板基材とを回転させたり、前記鋳型と前記基板基材とに荷重をかけることが好ましい。そうすることによって、前記溶液からなる薄膜の膜厚が均一となり、余分な溶液が除去される。
次に、前記鋳型と前記基板基材との間に前記溶液を介在させた状態で、前記溶媒を乾燥させる。そうすることによって、インプリント材料が固化され、前記鋳型の有する微細な複数の凹凸形状が転写された表面部が形成される。ここでの乾燥は、転写された凹凸形状が維持できればよく、前記溶媒が全て除去されていなくてもよい。また、乾燥方法としては、特に制限なく、公知の乾燥方法を用いることができる。例えば、室温で放置してもよいが、さらに、減圧、送風及び加熱等を行うと、乾燥をより早める点から好ましい。また、加熱を行う場合、加熱温度を溶媒の沸点を超えないようにすることが好ましい。そうすることによって、前記溶液が沸騰せず、インプリント材料内部に気泡が残存する可能性が低くなるため、凹凸形状の転写不良の発生が抑制される。
そして、前記鋳型を前記表面部から剥離する離型を行う。前記鋳型として、接触角及び接着仕事が上記関係を満たしているので、良好な離型性を確保できる。また、離型の方法としては、特に制限されず、例えば、以下のような方法が挙げられる。前記鋳型と、前記表面部が形成された基板との両側から均等に引っ張り力をかけて剥離してもよい。また、前記鋳型と前記基板との界面に切り込み等の離型のきっかけとなる場所を設け、その離型のきっかけとなる場所を起点として離型を行ってもよい。また、前記基板又は前記鋳型が、例えば、フィルムのようにフレキシブルな場合、ピーリング離型が、剥離時に必要な離型力が少なく、離型が容易である点から好ましい。また、前記鋳型とそれ以外の材料との選択比が高い溶液やガス等を用いて、ウェットエッチング又はドライエッチングにより、前記鋳型を除去してもよい。また、前記鋳型以外の材料の融点に対して、前記鋳型の材料の融点が低い場合、前記鋳型以外の材料が溶融しない温度まで加熱することによって、前記鋳型を溶融させて、前記鋳型を除去してもかまわない。
上記の製造方法によって、微細な複数の凹凸形状を有する表面部を備える基板を、前記凹凸形状に損傷なく、容易に製造することができる。したがって、ここで得られる基板は、凹凸形状が微細な、例えば、PM用の基板に好適に利用することができる。
また、この基板の表面上に、磁性層を形成させることによって、PMを形成させることができる。すなわち、前記基板と、前記基板上に設けられた磁性層とを備え、前記基板の表面部の複数の凹凸形状は、凸部又は凹部が規則的に配列されているPMが得られる。このPMの一例としては、例えば、前記基板と、前記基板上に設けられた磁性層とを備え、前記基板の表面部の凸部上に形成された磁性層と前記基板の表面部の凹部上に形成された磁性層とが分離されているPM等が挙げられる。基板の凹凸形状を微細にすれば、記録密度の高いPMが得られる。また、前記磁性層やその形成方法としては、特に制限なく、公知の磁性層や公知の形成方法を用いることができる。また、前記基板と前記磁性層との間に、下地層を備えていてもよい。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
図4に示すように基板を作製した。
まず、図4(a)に示すような鋳型11を用意した。具体的には、30mm×30mmのシリコン基板12上にPAK−02(東洋合成工業株式会社製)を塗布した。そして、光インプリント法を用いて、図4(a)に示すような、ピッチ360nm、高さ200nm、直径180nmの円柱状の凸部14を正方格子状に複数形成した接触部13をシリコン基板12上に備えた鋳型11を作製した。接触部13は、アクリル系樹脂からなるものであった。
次に、インプリント材料(溶液)として、スピンオングラス(SOG)であるOCD T−12 900−V(東京応化工業株式会社製)を用意した。そして、図4(b)に示すように、前記溶液15をディスペンサで鋳型11の接触部13上に40μl塗布した。このSOGは、溶媒がプロピレングリコールジメチルエーテルであり、溶質(構造材料)がラダー型の水素シルセスキオキサンである。
なお、アクリル系樹脂のプロピレングリコールジメチルエーテルに対する接触角は、約20°であり、90°未満であった。
そして、アクリル系樹脂の表面張力は、分散成分が主であり、プロピレングリコールジメチルエーテルは極性成分も持っているが、分散成分が主である。よって、上記式(11)よりアクリル系樹脂とプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事が大きいと考えられる。これに対して、ラダー型の水素シルセスキオキサンは、水素結合成分が大きい。よって、上記式(11)より、分散成分が主であるアクリル系樹脂との接着仕事は小さくなると考えられる。したがって、アクリル系樹脂とラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、アクリル系樹脂とプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事より小さいと考えられる。
実際には、アクリル系樹脂とプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事は、73.2mN/mであり、ラダー型の水素シルセスキオキサンとアクリル系樹脂との接着仕事は、39.2mN/mであった。なお、ここでの接着仕事は、単位面積当たりの接着仕事を示す。したがって、アクリル系樹脂とラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、アクリル系樹脂とプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事より小さかった。
そして、図4(c)に示すように、30mm×30mmの石英基板16を、前記溶液15を鋳型11で挟むように載置した。そして、さらに、前記石英基板16上に50gの荷重17をかけて、30分間溶媒を乾燥させた。そうすることによって、溶液から溶媒を除去し、構造材料からなる表面部18を形成させる。
最後に、鋳型11を離型した。具体的には、図4(d)に示すように、表面部18を備えた基板19から鋳型11を剥離した。そうすることによって、鋳型11の凹凸に対応した凹凸形状を有する表面部18を備えた基板19が得られた。そして、表面部18の凹凸に、欠陥が見られず、鋳型11にもインプリント材料の残存が確認できなかった。この欠陥の確認方法としては、まず、表面部18を目視と光学顕微鏡(50倍)とで全面検査し、目立った欠陥がないことを確認し、その後で、原子間力顕微鏡(AFM)で2μm×2μm領域×3箇所を測定することによって、確認した。
[実施例2]
図5に示すように基板を作製した。
まず、図5(a)に示すような鋳型21を用意した。具体的には、トリアセチルセルロース(TAC)のフィルムを、キャスト法を用いて、図5(a)に示すような、ピッチ360nm、高さ200nm、直径180nmの円柱状の凸部24を正方格子状に複数形成した鋳型21を作製した。なお、鋳型21は、TACからなるものであって、接触部も、TACである。
次に、インプリント材料(溶液)として、実施例1と同様、スピンオングラス(SOG)であるOCD T−12 900−V(東京応化工業株式会社製)を用意した。そして、図5(b)に示すように、前記溶液25をディスペンサで鋳型21上に40μl塗布した。このSOGは、溶媒がプロピレングリコールジメチルエーテルであり、溶質(構造材料)がラダー型の水素シルセスキオキサンである。
なお、TACのプロピレングリコールジメチルエーテルに対する接触角は、約20°であり、90°未満であった。
そして、TACの表面張力は、分散成分が主であり、プロピレングリコールジメチルエーテルは極性成分も持っているが、分散成分が主である。よって、上記式(11)よりTACとプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事が大きいと考えられる。これに対して、ラダー型の水素シルセスキオキサンは、水素結合成分が大きい。よって、上記式(11)より、分散成分が主であるTACとの接着仕事は小さくなると考えられる。したがって、TACとラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、TACとプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事より小さいと考えられる。
実際には、TACとプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事は、100.4mN/mであり、ラダー型の水素シルセスキオキサンとTACとの接着仕事は、98.7mN/mであった。したがって、TACとラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、TACとプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事より小さかった。
そして、図5(c)に示すように、30mm×30mmの石英基板26を、前記溶液25を鋳型21で挟むように載置した。そして、さらに、前記石英基板26上に50gの荷重27をかけて、30分間溶媒を乾燥させた。そうすることによって、溶液から溶媒を除去し、構造材料からなる表面部28を形成させる。
最後に、鋳型21を離型した。具体的には、図5(d)に示すように、表面部28を備えた基板29から鋳型21を剥離した。そうすることによって、鋳型21の凹凸に対応した凹凸形状を有する表面部28を備えた基板29が得られた。そして、表面部28の凹凸に、欠陥が見られず、鋳型21にもインプリント材料の残存が確認できなかった。この欠陥の確認方法としては、実施例1と同様の方法により行った。
[実施例3]
図6に示すように基板を作製した。
まず、図6(a)に示すような鋳型31を用意した。具体的には、ポリカーボネート(PC)のフィルムを、キャスト法を用いて、図6(a)に示すような、ピッチ360nm、高さ200nm、直径180nmの円柱状の凸部34を正方格子状に複数形成した鋳型31を作製した。なお、鋳型31は、PCからなるものであって、接触部も、PCである。
次に、インプリント材料(溶液)として、実施例1と同様、スピンオングラス(SOG)であるOCD T−12 900−V(東京応化工業株式会社製)を用意した。そして、図6(b)に示すように、30mm×30mmの石英基板36上に前記溶液35をディスペンサで10μl塗布した。このSOGは、溶媒がプロピレングリコールジメチルエーテルであり、溶質(構造材料)がラダー型の水素シルセスキオキサンである。
なお、PCのプロピレングリコールジメチルエーテルに対する接触角は、約20°であり、90°未満であった。
そして、PCの表面張力は、分散成分が主であり、プロピレングリコールジメチルエーテルは極性成分も持っているが、分散成分が主である。よって、上記式(11)よりPCとプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事が大きいと考えられる。これに対して、ラダー型の水素シルセスキオキサンは、水素結合成分が大きい。よって、上記式(11)より、分散成分が主であるPCとの接着仕事は小さくなると考えられる。したがって、PCとラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、PCとプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事より小さいと考えられる。
実際には、PCとプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事は、86.9mN/mであり、ラダー型の水素シルセスキオキサンとPCとの接着仕事は、27.3mN/mであった。したがって、PCとラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、PCとプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事より小さかった。
そして、図6(c)に示すように、前記鋳型31を、前記溶液35を石英基板36で挟むように載置した。そして、さらに、前記鋳型31上に50gの荷重37をかけて、5分間溶媒を乾燥させた。そうすることによって、溶液から溶媒を除去し、構造材料からなる表面部38を形成させる。
最後に、鋳型31を離型した。具体的には、図6(d)に示すように、表面部38を備えた基板39から鋳型31を剥離した。そうすることによって、鋳型31の凹凸に対応した凹凸形状を有する表面部38を備えた基板39が得られた。そして、表面部38の凹凸に、欠陥が見られず、鋳型31にもインプリント材料の残存が確認できなかった。この欠陥の確認方法としては、実施例1と同様の方法により行った。
[実施例4]
図7に示すように基板を作製した。
まず、図7(a)に示すような鋳型41を用意した。具体的には、ポリメチルペンテン(PMP)のフィルムを、キャスト法を用いて、図7(a)に示すような、ピッチ360nm、高さ200nm、直径180nmの円柱状の凸部44を正方格子状に複数形成した鋳型41を作製した。なお、鋳型41は、PMPからなるものであって、接触部も、PMPである。
次に、インプリント材料(溶液)として、スピンオングラス(SOG)であるFOx−16(東レ・ダウコーニング株式会社製)を用意した。そして、図7(b)に示すように、30mm×30mmの石英基板46上に前記溶液45をディスペンサで40μl塗布した。このSOGは、溶媒がメチルイソブチルケトンであり、溶質(構造材料)がかご型の水素シルセスキオキサンである。
なお、PMPのメチルイソブチルケトンに対する接触角は、約20°であり、90°未満であった。
そして、PMPの表面張力は、分散成分が主であり、メチルイソブチルケトンは極性成分も持っているが、分散成分が主である。よって、上記式(11)よりPMPとメチルイソブチルケトンとの接着仕事が大きいと考えられる。これに対して、かご型の水素シルセスキオキサンは、水素結合成分が大きい。よって、上記式(11)より、分散成分が主であるPMPとの接着仕事は小さくなると考えられる。したがって、PMPとかご型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、PMPとメチルイソブチルケトンとの接着仕事より小さいと考えられる。
実際には、PMPとメチルイソブチルケトンとの接着仕事は、99.5mN/mであり、ラダー型の水素シルセスキオキサンとPMPとの接着仕事は、18.9mN/mであった。したがって、PMPとラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、PMPとメチルイソブチルケトンとの接着仕事より小さかった。
そして、図7(c)に示すように、前記鋳型41を、前記溶液45を石英基板46で挟むように載置した。そして、さらに、前記鋳型41上に50gの荷重47をかけて、30分間溶媒を乾燥させた。そうすることによって、溶液から溶媒を除去し、構造材料からなる表面部48を形成させる。
最後に、鋳型41を離型した。具体的には、図7(d)に示すように、表面部48を備えた基板49から鋳型41を剥離した。そうすることによって、鋳型41の凹凸に対応した凹凸形状を有する表面部48を備えた基板49が得られた。そして、表面部48の凹凸に、欠陥が見られず、鋳型41にもインプリント材料の残存が確認できなかった。この欠陥の確認方法としては、実施例1と同様の方法により行った。
[実施例5]
図8に示すように基板を作製した。
まず、図8(a)に示すような鋳型51を用意した。具体的には、30mm×30mmのシリコン基板52上にZEP520A(日本ゼオン株式会社製)を塗布した。そして、熱インプリント法を用いて、図8(a)に示すような、ピッチ360nm、高さ200nm、直径180nmの円柱状の凸部54を正方格子状に複数形成した接触部53をシリコン基板52上に備えた鋳型51を作製した。接触部53は、ポリスチレン(PS)系共重合体からなるものであった。
次に、インプリント材料(溶液)として、実施例4と同様、スピンオングラス(SOG)であるFOx−16(東レ・ダウコーニング株式会社製)を用意した。そして、図8(b)に示すように、前記溶液55をディスペンサで鋳型51の接触部53上に40μl塗布した。このSOGは、溶媒がメチルイソブチルケトンであり、溶質(構造材料)がかご型の水素シルセスキオキサンである。
なお、PS系共重合体のメチルイソブチルケトンに対する接触角は、約30°であり、90°未満であった。
そして、PS系共重合体の表面張力は、分散成分が主であり、メチルイソブチルケトンは極性成分も持っているが、分散成分が主である。よって、上記式(11)よりPS系共重合体とメチルイソブチルケトンとの接着仕事が大きいと考えられる。これに対して、かご型の水素シルセスキオキサンは、水素結合成分が大きい。よって、上記式(11)より、分散成分が主であるPS系共重合体との接着仕事は小さくなると考えられる。したがって、PS系共重合体とかご型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、PMPとメチルイソブチルケトンとの接着仕事より小さいと考えられる。
実際には、PS系共重合体とメチルイソブチルケトンとの接着仕事は、141.2mN/mであり、ラダー型の水素シルセスキオキサンとPS系共重合体との接着仕事は、47.9mN/mであった。したがって、PS系共重合体とラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、PS系共重合体とメチルイソブチルケトンとの接着仕事より小さかった。
そして、図8(c)に示すように、30mm×30mmの石英基板56を、前記溶液55を鋳型51で挟むように載置した。そして、さらに、前記石英基板56上に50gの荷重57をかけて、30分間溶媒を乾燥させた。そうすることによって、溶液から溶媒を除去し、構造材料からなる表面部58を形成させる。
最後に、鋳型51を離型した。具体的には、図8(d)に示すように、表面部58を備えた基板59から鋳型51を剥離した。そうすることによって、鋳型51の凹凸に対応した凹凸形状を有する表面部58を備えた基板59が得られた。そして、表面部58の凹凸に、欠陥が見られず、鋳型51にもインプリント材料の残存が確認できなかった。この欠陥の確認方法としては、実施例1と同様の方法により行った。
[実施例6]
接触部として石英を用いた鋳型と、インプリント材料として、溶媒が水で、構造材料(溶質)がセルロースオリゴマーである溶液を用いたこと以外、実施例1と同様である。
鋳型としては、以下のようにして得られたものを用いた。まず、30mm×30mmのシリコン基板12上に石英からなる膜を製膜した。そして、フォトリソグラフィ法とドライエッチング法とを用いて、図4(a)に示すような、ピッチ360nm、高さ200nmの円柱状の凸部14を正方格子状に複数形成した接触部13をシリコン基板12上に備えた鋳型11を作製した。ここで接触部13は、石英からなるものであった。そして、インプリント材料としては、セルロースオリゴマーを水に溶解させた溶液を用いた。
なお、石英の水に対する接触角は、約20°であり、90°未満であった。
そして、石英の表面張力は、水素結合成分が主であり、水の表面張力も、極性成分も持っているが、分散成分及び水素結合成分を持っている。よって、上記式(11)より石英と水との接着仕事が大きいと考えられる。これに対して、セルロースオリゴマーは、分散成分が主である。よって、上記式(11)より、水素結合成分の大きな水との接着仕事は、石英と水との接着仕事より小さいと考えられる。
実際には、石英と水との接着仕事は、224.1mN/mであり、セルロースオリゴマーと石英との接着仕事は、124.7mN/mであった。したがって、石英とセルロースオリゴマーとの接着仕事は、石英と水との接着仕事より小さかった。
上記の条件で基板を作製することによって、鋳型11の凹凸に対応した凹凸形状を有する表面部18を備えた基板19が得られた。そして、表面部18の凹凸に、欠陥が見られず、鋳型11にもインプリント材料の残存が確認できなかった。この欠陥の確認方法としては、実施例1と同様の方法により行った。
[実施例7]
接触部として石英を用いた鋳型と、インプリント材料として、溶媒が水で、構造材料(溶質)がグルコースオリゴマーである溶液を用いたこと以外、実施例1と同様である。
鋳型としては、実施例6と同様のものを用いた。そして、インプリント材料としては、グルコースオリゴマーを水に溶解させた溶液を用いた。
なお、石英の水に対する接触角は、約20°であり、90°未満であった。そして、石英の表面張力は、水素結合成分が主であり、水の表面張力も、極性成分も持っているが、分散成分及び水素結合成分を持っている。よって、上記式(11)より石英と水との接着仕事が大きいと考えられる。これに対して、グルコースオリゴマーは、分散成分が主である。よって、上記式(11)より、水素結合成分の大きな水との接着仕事は、石英と水との接着仕事より小さいと考えられる。
実際には、石英と水との接着仕事は、224.1mN/mであり、グルコースオリゴマーと石英との接着仕事は、135.5mN/mであった。したがって、石英とグルコースオリゴマーとの接着仕事は、石英と水との接着仕事より小さかった。
上記の条件で基板を作製することによって、鋳型11の凹凸に対応した凹凸形状を有する表面部18を備えた基板19が得られた。そして、表面部18の凹凸に、欠陥が見られず、鋳型11にもインプリント材料の残存が確認できなかった。この欠陥の確認方法としては、実施例1と同様の方法により行った。
[比較例1]
図9に示すように基板を作製した。
まず、図9(a)に示すような鋳型61を用意した。具体的には、実施例6で用いた鋳型と同様のものである。よって、接触部63は、石英からなるものであった。
以下、実施例1と同様の方法に従って、基板を作製した。その結果、図9(d)に示すように、離型時に、乾燥後のインプリント材料の約9割が鋳型側に残存し、凹凸形状を有する基板を作製することができなかった。この欠陥の確認方法としては、実施例1と同様の方法により行った。
なお、石英のプロピレングリコールジメチルエーテルに対する接触角は、約30°であった。
そして、石英の表面張力は、水素結合成分が主であり、プロピレングリコールジメチルエーテルは極性成分も持っているが、分散成分が主である。よって、上記式(11)より石英とプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事が小さいと考えられる。これに対して、ラダー型の水素シルセスキオキサンは、水素結合成分が大きい。よって、上記式(11)より、水素結合成分を有する石英との接着仕事は大きくなると考えられる。したがって、石英とラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、石英とプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事より大きいと考えられる。
実際には、石英とプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事は、121.6mN/mであり、ラダー型の水素シルセスキオキサンと石英との接着仕事は、418.7mN/mであった。したがって、石英とラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、石英とプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事より大きかった。
[比較例2]
図10に示すように基板を作製した。
まず、図10(a)に示すような鋳型71を用意した。具体的には、実施例6で用いた鋳型と同様のものである。そして、その鋳型71上に、フッ素系の離型剤であるオプツール DSX(ダイキン工業株式会社製)をディップコート法により、コーティングする離型処理を施した。そうすることによって、図10(b)に示すように、鋳型71上にコーティング層75を備えた。
以下、実施例1と同様の方法に従って、基板を作製した。具体的には、まず、図10(c)に示すように、前記溶液76をディスペンサで鋳型71の接触部73上に40μl塗布した。その結果、図10(c)に示すように、前記溶液76が前記コーティング層75によって、はじかれ、前記溶液76の充填性を確保することができない。なお、前記コーティング層75のプロピレングリコールジメチルエーテル(前記溶液76の溶媒)に対する接触角は、約100°であった。フッ素系の離型剤を鋳型上に塗布してコーティング層を形成されることによって、前記接触角が90°以上となった。ちなみに、このコーティング層との接着仕事の関係は、以下のようになる。
実際には、コーティング層とプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事は、60.6mN/mであり、ラダー型の水素シルセスキオキサンとコーティング層との接着仕事は、30.9mN/mであった。したがって、コーティング層とラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、コーティング層とプロピレングリコールジメチルエーテルとの接着仕事より小さかった。
そして、図10(d)に示すように、30mm×30mmの石英基板77を、前記溶液76を鋳型71で挟むように載置した。そして、さらに、前記石英基板77上に50gの荷重78をかけて、30分間溶媒を乾燥させた。そうすることによって、溶液から溶媒を除去し、構造材料からなる表面部79を形成させる。
最後に、鋳型71を離型した。具体的には、図10(e)に示すように、表面部79を備えた基板80から鋳型71を剥離した。しかしながら、前記表面部79は、充填性が不充分であるために、凹部の深さが、鋳型の凸部の高さの半分ほどしかなく、断面が楕円形状のように角が丸まってしまった。この欠陥の確認方法としては、実施例1と同様の方法により行った。
[比較例3]
図11に示すように基板を作製した。
まず、図11(a)に示すような鋳型81を用意した。具体的には、実施例6で用いた鋳型と同様のものである。よって、接触部83は、石英からなるものであった。
以下、実施例4と同様の方法に従って、基板を作製した。その結果、図11(d)に示すように、離型時に、乾燥後のインプリント材料の約9割が鋳型側に残存し、凹凸形状を有する基板を作製することができなかった。この欠陥の確認方法としては、実施例1と同様の方法により行った。
なお、石英のメチルイソブチルケトンに対する接触角は、約30°であった。そして、石英の表面張力は、水素結合成分が主であり、メチルイソブチルケトンは極性成分も持っているが、分散成分が主である。よって、上記式(11)より石英とメチルイソブチルケトンとの接着仕事が小さいと考えられる。これに対して、かご型の水素シルセスキオキサンは、水素結合成分が大きい。よって、上記式(11)より、水素結合成分を有する石英との接着仕事は大きくなると考えられる。したがって、石英とかご型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、石英とメチルイソブチルケトンとの接着仕事より大きいと考えられる。
実際には、石英とメチルイソブチルケトンとの接着仕事は、152.8mN/mであり、ラダー型の水素シルセスキオキサンと石英との接着仕事は、412.4mN/mであった。したがって、石英とラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、石英とメチルイソブチルケトンとの接着仕事より大きかった。
[比較例4]
図12に示すように基板を作製した。
まず、図12(a)に示すような鋳型91を用意した。具体的には、実施例6で用いた鋳型と同様のものである。そして、その鋳型91上に、フッ素系の離型剤であるオプツール DSX(ダイキン工業株式会社製)をディップコート法により、コーティングする離型処理を施した。そうすることによって、図12(b)に示すように、鋳型91上にコーティング層95を備えた。
以下、実施例4と同様の方法に従って、基板を作製した。具体的には、まず、図12(c)に示すように、30mm×30mmの石英基板97上に前記溶液96をディスペンサで40μl塗布した。そして、図12(d)に示すように、前記鋳型91を、前記溶液96を石英基板97で挟むように載置した。そして、さらに、前記鋳型91上に50gの荷重98をかけて、30分間溶媒を乾燥させた。そうすることによって、溶液から溶媒を除去し、構造材料からなる表面部99を形成させる。なお、前記コーティング層95のメチルイソブチルケトン(前記溶液96の溶媒)に対する接触角は、約100°であった。そのため、前記溶液96は、前記コーティング層95からはじかれ、得られた前記表面部99の充填性が不充分となった。フッ素系の離型剤を鋳型上に塗布してコーティング層を形成されることによって、前記接触角が90°以上となった。ちなみに、このコーティング層との接着仕事の関係は、以下のようになる。
実際には、コーティング層とメチルイソブチルケトンとの接着仕事は、97.6mN/mであり、ラダー型の水素シルセスキオキサンとコーティング層との接着仕事は、28.3mN/mであった。したがって、コーティング層とラダー型の水素シルセスキオキサンとの接着仕事は、コーティング層とメチルイソブチルケトンとの接着仕事より小さかった。
最後に、鋳型91を離型した。具体的には、図12(e)に示すように、表面部99を備えた基板100から鋳型91を剥離した。しかしながら、前記表面部99は、充填性が不充分であるために、凹部の深さが、鋳型の凸部の高さの半分ほどしかなく、断面が楕円形状のように角が丸まってしまった。この欠陥の確認方法としては、実施例1と同様の方法により行った。
以上より、前記鋳型として、前記溶液と接触する前記鋳型の接触部の前記溶媒に対する接触角が90°未満であって、前記接触部と前記構造材料との接着仕事W1が、前記接触部と前記溶媒との接着仕事W2より小さい鋳型を用いた場合(実施例1〜7)、基板に形成される凹凸形状に欠損が生じず、鋳型にもインプリント材料が残存しなかった。
これに対して、前記鋳型として、前記接触部と前記構造材料との接着仕事W1が、前記接触部と前記溶媒との接着仕事W2より大きい鋳型を用いた場合(比較例1及び比較例3)、鋳型にインプリント材料が残存したり、所望の凹凸形状を有する基板を製造することができなかった。また、離型処理を施した場合(比較例2及び比較例4)であっても、鋳型へのインプリント材料の残存はほとんどなかったが、所望の凹凸形状を有する基板を製造することができなかった。
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
本発明の一態様に係る基板の製造方法は、複数の凹凸形状を有する表面部を備えた基板の製造方法であって、前記凹凸形状に対応する形状を有する鋳型と基板基材との間に、前記表面部を構成するための構造材料を溶媒に溶解させた溶液を介在させる工程と、前記鋳型と前記基板基材との間に前記溶液を介在させた状態で、前記溶媒を乾燥させることにより、前記表面部を形成する工程と、前記鋳型を前記表面部から剥離する工程とを備え、前記鋳型として、前記溶液と接触する前記鋳型の接触部の前記溶媒に対する接触角が90°未満であって、前記接触部と前記構造材料との接着仕事が、前記接触部と前記溶媒との接着仕事より小さい鋳型を用いることを特徴とするものである。
上記構成によれば、前記接触部の前記溶媒に対する接触角が90°未満であるので、前記鋳型の凹凸形状に乾燥前のインプリント材料である前記溶液を充分に充填させることができる。そして、前記接触部と前記構造材料との接着仕事が、前記接触部と前記溶媒との接着仕事より小さいので、乾燥後のインプリント材料である前記構造材料からなる前記表面部から前記鋳型を容易に剥離することができる。従って、ナノインプリント法において、離型処理のような他の工程を追加することなく、良好な充填性と離型性とを両立することができる。また、離型処理のような他の工程を追加する必要がないので、高スループット化を実現できる。
このことは、以下のことによると考えられる。まず、前記溶媒を乾燥させる前は、前記溶液の主成分が前記溶媒であるため、前記接触部と前記溶媒との性質によって、前記鋳型の凹凸形状への前記溶液の充填性を変化させることができると考えられる。前記接触部の前記溶媒に対する接触角が90°未満であると、その状態は一般的に浸漬ぬれであると言われ、前記溶液が前記接触部によくぬれ広がり、前記溶液の充填性を充分に高めることができると考えられる。
また、前記溶液の溶媒を乾燥させた後は、前記構造材料が主成分であるため、前記接触部と前記構造材料との性質によって、前記鋳型の離型性を変化させることができると考えられる。前記接触部と前記構造材料との接着仕事が、前記接触部と前記溶媒との接着仕事より小さいと、前記溶媒を乾燥させる前は、前記接触部の前記溶媒に対する接触角が90°未満であるので、乾燥前のインプリント材料である溶液と前記接触部とがなじみやすいが、前記溶媒を乾燥させた後は、乾燥後のインプリント材料である構造材料と前記接触部とは、引き離しやすくなっていると考えられる。すなわち、接着仕事が上記関係を満たしていれば、離型剤等を用いなくても、前記構造材料からなる表面部を鋳型から容易に剥離することができると考えられる。
したがって、接触角及び接着仕事がともに上記関係を満たす接触部、構造材料及び溶媒を用いることによって、ナノインプリント法において、離型処理のような他の工程を追加することなく、良好な充填性と離型性とを両立することができる。
また、前記製造方法において、前記接触部が、樹脂であり、前記溶媒が、有機溶媒であり、前記構造材料が、ケイ素化合物であることが好ましい。また、前記接触部が、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、及びポリスチレン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、前記溶媒が、ケトン類及びエーテル類から選ばれる少なくとも1種であり、前記構造材料が、ケイ素化合物であることが好ましい。上記のような組み合わせによれば、より良好な充填性と離型性とを両立することができる。
本発明によれば、ナノインプリント法において、離型処理のような他の工程を追加することなく、良好な充填性と離型性との両立を可能にした基板の製造方法を提供することができる
この出願は、2008年8月22日に出願された日本国特許出願特願2008−213815を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。

Claims (3)

  1. 複数の凹凸形状を有する表面部を備えた基板の製造方法であって、
    前記凹凸形状に対応する形状を有する鋳型と基板基材との間に、前記表面部を構成するための構造材料を溶媒に溶解させた溶液を介在させる工程と、
    前記鋳型と前記基板基材との間に前記溶液を介在させた状態で、前記溶媒を乾燥させることにより、前記表面部を形成する工程と、
    前記鋳型を前記表面部から剥離する工程とを備え、
    前記鋳型として、
    前記溶液と接触する前記鋳型の接触部の前記溶媒に対する接触角が90°未満であって、
    前記接触部と前記構造材料との接着仕事が、前記接触部と前記溶媒との接着仕事より小さい鋳型を用いることを特徴とする基板の製造方法。
  2. 前記接触部が、樹脂であり、
    前記溶媒が、有機溶媒であり、
    前記構造材料が、ケイ素化合物であることを特徴とする請求項1に記載の基板の製造方法。
  3. 前記接触部が、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、及びポリスチレン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、
    前記溶媒が、ケトン類及びエーテル類から選ばれる少なくとも1種であり、
    前記構造材料が、ケイ素化合物であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板の製造方法
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