JP4541857B2 - キーレスエントリーシステム - Google Patents

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本発明は、車両のキーレスエントリーシステムに関するものである。
従来より、スマートキーシステムと称されるキーレスエントリーシステムが知られている。このスマートキーシステムは、車両側から所定範囲内にリクエスト信号が発信されており、電子キーを携帯したユーザーが車両に近付き、そのリクエスト信号を電子キーが受信するとアンサ信号を返信し、車両側で受信したアンサ信号が正当なものであれば、ドアロックの解除等を実行するものである。また、このスマートキーシステムでは、電子キーを持ったユーザーが車両から降り、車両側から所定範囲外に電子キーが位置するようになったらドアロックを施錠する。
このスマートキーシステムを用いれば、ユーザーはキーをキーシリンダに挿入してドアのロック/アンロックのための機械的操作をしなくてもよいことから、ドアのロック/アンロックに伴うユーザーの負担が軽減されるという効果が発揮される。(特許文献1)
特開平11−101033号
しかし、このスマートキーシステムは、ユーザーが電子キーを所持してさえしていれば、車両に近づくだけでドアロックを開錠できるという利点があるがゆえに、もし、電子キーが盗まれると、車両が簡単に盗まれてしまうという問題があった。
そこで本発明では、上述した問題点を解決し、万が一電子キーが盗難にあっても、車両の盗難を確実に防止することができるスマートキーシステムと称されるキーレスエントリーシステムを提供することを目的とする。
上述した問題点を解決するためになされた請求項1に記載されたキーレスエントリーシステムは、ユーザーが携帯可能な携帯型発信器(6)と、前記ユーザーが正当な使用者である車両に取り付けられた車両側装置(1)とを備え、携帯型発信器を所持するユーザーが車両に近づくと、車両の使用が許可されるキーレスエントリーシステムにおいて、前記携帯型発信器は、ユーザーの個人識別情報を入力する入力手段(68)と、前記入力手段で入力された前記個人識別情報を記憶する記憶手段(70)と、前記入力手段で前記個人識別情報を入力してから、予め定められた許可時間内に前記車両側装置から発信されたリクエスト信号を受信したら、前記記憶手段に記憶された個人識別情報を含むアンサ信号を送信する通信手段(62,64)と、前記アンサ信号を送信するか(S16)、前記入力手段に前記個人識別情報が入力されてから所定時間経過すると(S18)、前記記憶手段に記憶された前記個人識別情報を消去する消去手段(S20)と、前記車両側装置は、前記車両の正当なユーザーの個人識別情報を予め記憶する記憶手段(22)と、前記車両から予め定められた探索距離内に前記リクエスト信号を送信する送信手段(10,14)と、前記アンサ信号を受信する受信手段(10,14)と、この受信手段が受信した前記アンサ信号に含まれる個人識別情報と、前記記憶手段に記憶された個人識別情報とを照合して一致したら、車両の使用を許可する使用許可手段(S34、S38)と、を備えることを特徴とする。
本発明のキーレスエントリーシステムでは、通信手段が、入力手段で個人識別情報を入力してから、予め定められた許可時間内にリクエスト信号を受信した場合にのみアンサ信号を送信しているので、例え正当なユーザーが携帯型発信器に個人識別情報を入力しても、許可時間が経過してしまえば、消去手段によって個人識別情報は消去され、その個人識別情報は、リクエスト信号を受信しても送信されることはない。すなわち、本発明のキーレスエントリーシステムでは、ユーザーが車両を使用する意思があるとき(個人識別情報を携帯型発信器に入力してから許可時間が経過するまでの間)以外は、車両の使用が許可されない構成となっている。また、本発明のキーレスエントリーシステムでは、車両側で携帯型発信器から受信した個人識別情報の照合を行っているので、仮に携帯型発信器が盗まれ、偽のアンサ信号が発信されたとしても、車両の使用が許可されない。従って、本発明のキーレスエントリーシステムを用いると、万が一携帯型発信器が盗難にあっても、車両の盗難を確実に防止することができる。
次に、請求項2に記載したように、入力手段は、ユーザーの指紋を読取る指紋読取手段であり、個人識別情報は、ユーザーの指紋の指紋情報であることが好ましい。この入力手段を用いれば、ユーザーは指を入力手段に当てる非常に簡単な操作だけで、個人識別情報を入力することができる。また、この指紋情報を個人識別情報として利用すれば、確実に個人を識別することができる。
ところで、受信した個人識別情報と、記憶された個人識別情報とが一致した場合に、使用許可手段が行う制御としては、例えば、請求項3に記載したように、ドアロックの解除を行ってもよいし、その他、ステアリングをロックする機構を備えている場合は、ステアリングのロックを解除してもよい。この許可手段が行う制御はこれらに限られるものではない。
次に、請求項4に記載したように、車両側装置は、使用許可手段において、受信した個人識別情報と、記憶された個人識別情報とが一致したら、その個人識別情報に対応した位置・角度にミラー、シート、ステアリングその他の車両設備を調整するアジャスト制御を行ってもよい。このようにすれば、ユーザーが車両を使用するとき、ミラーやシート等が、ユーザーが運転しやすいように調整されるので、ユーザーにとって車両が使いやすくなる。
ところで、携帯型発信器に入力された個人識別情報と、車両側装置に予め入力された個人識別情報が一致したら、エンジンの始動を許可してもよいが、エンジンが駆動されれば、車両の盗難に直結するので、エンジン始動だけは、より慎重な個人認証が必要である。
そこで、請求項5に記載したように、ユーザーの個人識別情報を入力する第2入力手段を車両にも備え、車両制御手段は、この第2入力手段で入力された個人識別情報と、記憶された個人識別情報とがさらに一致したら、エンジン始動制御を行うことが好ましい。このようにすれば、2重の個人認証によらないとエンジンが始動しないので、車両の盗難をより確実に防止することができる。
なお、請求項1において、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄で用いた符号を付したが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
本実施形態のスマートキーシステムは、車両に取り付けられた車両側装置と、携帯可能な大きさに形成された電子キーとを備え、これらの間で無線通信を行い、電子キーを携帯しているユーザーが車両に近づくと車両のドアを開錠し、そのユーザーが車両から遠ざかるとドアを施錠する制御を主に実行するシステムである。
ここで、図1は本実施形態のスマートキーシステムを構成する車両側装置のブロック図、図2は本実施形態のスマートキーシステムを構成する電子キーのブロック図である。
[車両側装置]
車両側装置1は、図1に示すように、第1アンテナ10及び第2アンテナ12の2つのアンテナを有している。第1アンテナ10は、例えばドアの取手に設けられている。一方、第2アンテナ12は、車室内のインパネ付近に設けられている。
第1アンテナ10は第1送受信部14を介し、第2アンテナ12は第2送受信部16を介し、CPU、ROM、RAM20a等を備えるコンピュータ装置であるスマートエントリ制御部20に接続されている。
スマートエントリ制御部20は、第1アンテナ10及び第2アンテナ12を介し、電子キー6(図2参照)と無線通信を行う。具体的には、電子キー6が車外に存在する場合には、周波数300MHz帯の第1リクエスト信号を外部に向けて送信して電子キー6からアンサ信号を受信し、電子キーが車外に存在する場合には、周波数2.45GHz帯の第2リクエスト信号を車内に向けて送信して電子キー6から応答信号を受信する。このうち、第1リクエスト信号は、第1アンテナから半径5m(本発明の探索距離に相当する)の位置まで届く電波である。尚、実際の回路としては、第1、第2送受信部16、16は、1つの回路にまとめてもよい。
スマートエントリ制御部20には、メモリ22が接続されており、このメモリ22には、このスマートエントリシステムが適用された車両を使用する正当なユーザーの複数の指紋情報(本発明の個人識別情報に相当する)が記憶されている。またこのメモリ22には、各指紋情報に関連付けられて、ミラーの角度、運転席のシートの位置、ステアリングの位置等、車両装置を指紋情報で識別可能な個人に合わせて調整するためのアジャスト情報も記憶されている。このアジャスト情報は、ユーザーを指紋で識別し、そのユーザーに合わせた各車両装置が設定を行うための情報であり、例えば、後述する第2指紋センサ38で指紋を読み込ませ、ユーザーの操作により運転席のミラー、シート、ステアリングの位置等をユーザーに適合するように調整した後、所定の登録操作を行って、各指紋情報にアジャスト情報を関連付けてメモリ22に記憶すればよいが、この方法に限られるものではない。尚、このメモリ22は、EEPROMなどで構成され、電源オフでは記憶内容が消えないようになっている。
また、スマートエントリ制御部20には、ドアロック30、ミラー角度調整機32、シート位置調整機34、ステアリング位置調整機36が接続されている。ドアロック30は全ドアのロック・アンロックを制御するものであり、ミラー角度調整機32は、ミラーを動かしてその上下位置および左右位置を変更するものであり、シート位置調整機34は、シートを動かしてその前後位置を変更するものであり、さらに、ステアリング位置調整機36は、ステアリングを動かしてその高さ位置を変更するものである。
さらに、スマートエントリ制御部20には、第2指紋センサ38、ドアセンサ40、イモビライザ42が接続されている。第2指紋センサ38はユーザーが指を触れるとその指の指紋の画像を撮影して画像データ化し(以下、指紋を撮影した画像データを指紋情報と呼ぶ)、スマートエントリ制御部20に送信するものである。またドアセンサ40は、車両のドアの取手に人の手が触れたことを感知し、その結果をスマートエントリ制御部20に送信するものであり、イモビライザ42は、エンジンの始動を電子的に許可する装置である。
[電子キー]
電子キー6は、図2に示すように、外部との電波の送受信を行うアンテナ62が送受信回路64を介し、CPU、ROM、RAM等を備えるコンピュータ装置であるECU66に接続されている。
ECU66は、アンテナ62を介し、車両側装置1と無線通信を行う。具体的には、電子キー6が車外に存在する場合には、車両側装置1から周波数300MHz帯の第1リクエスト信号を受信し、後述する送信処理により、指紋情報を含むアンサ信号を外部に向けて送信する。また、この電子キー6が車内に存在する場合には、車両側装置1から周波数2.45GHz帯の第2リクエスト信号を受信し、この電子キー6を識別可能な応答信号を送信する。尚、応答信号を送信する処理については、周知であるので、説明は省略する。
また、このECU66には、第1指紋センサ68とメモリ70とが接続されている。第1指紋センサ68は、ユーザーが指を触れると、その触れた指の指紋の画像を撮影して画像データ化し、ECU66にその指紋の画像データである指紋情報をECU66に送信する。メモリ70は、ECU66からの要求に従って、第1指紋センサ68から受信した指紋情報を記憶し、またはその指紋情報を消去することができるよう構成されている。
次に、本実施形態のキーレスエントリーシステムで実行される各処理について説明する。
[電子キーで実行される送信処理]
電子キー6のECU66で実行される送信処理について説明する。
この送信処理は、ユーザーの指紋を読み取り、その指紋情報を車両側に送信する処理である。
ここで、図3は、送信処理のフローチャートである。
この送信処理(S1)を開始すると、ECU66は、第1指紋センサ68に指が置かれ、その置かれた指の指紋情報が送られてきたか否かを判定する(S10)。この判定(S10)は常時行われており、ECU66は、第1指紋センサ60から指紋情報が送られてきていないと判定したときは待機し(S10:NO)、第1指紋センサ60から指紋情報が送られてきたと判定したときは、第1指紋センサ68から送られてきた指紋情報をメモリ70に記憶する処理を実行する(S12)。
次に、ECU66は、車両から発信されている第1リクエスト信号をアンテナ62、送受信回路64を介して受信したか否かを判定する(S14)。すなわち、このS14では、第1リクエスト信号の有効通信距離が第1アンテナ10から半径5mの電波であるので、電子キー6を所持するユーザーが車両から5m以内に近づいたか否かを判定している。この判定(S14)により、ユーザーが5m以内に近づいたとECU66が判定したら(S14:YES)、指紋情報をメモリ70から読み出して、この指紋情報を含んだアンサ信号を送受信回路64、アンテナ62を介して送信する処理(S16)を実行し、メモリ70に記憶されている指紋情報を消去する処理を行って(S20)、再びS10の処理を再開する。
一方、ECU66は、ユーザーが5m以内に近づいていないと判定したときは(S14:NO)、予め定められた許可時間(本実施形態では1時間)が経過したか否かを判定する(S18)。この判定(S20)で、許可時間が経過していないときは、再びS14の判定を実行し、許可時間が経過していると判定したときは、メモリ70に記憶されている指紋情報を消去する処理を行って、(S20)、再びS10の処理を再開する。
[車両側装置で実行される処理]
次に、車両側装置1のスマートエントリ制御部20で実行される受信処理について説明する。
この受信処理は、電子キーから受信した指紋情報が、車両の正当なユーザーのものか判断する処理である。
ここで、図4は、受信処理のフローチャートである。
この車両側装置1では、第2アンテナ12を介して第2リクエスト信号を車内に送信し、そのリクエスト信号に対する電子キー6からの応答信号の有無によって、電子キー6を所持している乗員が車外にいるか否かを判定する周知の処理を行っている。以下に説明する受信処理は、この周知の処理により、電子キー6を所持する乗員が車内にいなくなったことを検出したら実行する処理である。
この受信処理が開始されると、スマートエントリ制御部20は、第1リクエスト信号を送信する処理を実行する(S30)。そして、スマートエントリ制御部20は、第1リクエスト信号を送信してから所定のリクエスト時間内(例えば1秒)に、アンサ信号を受信したか否かを判定し(S32)、この判定(S32)でアンサ信号を受信できなかったと判定したら(S32:NO)、再び第1リクエスト信号を送信する処理(S30)を実行する。一方、この判定(S32)でリクエスト時間内にアンサ信号を受信したと判定したら(S32:YES)、その指紋情報をRAM20aに記憶して、次にS34の処理を実行する。
このS34の処理では、スマートエントリ制御部20は、メモリ22に記憶された複数の指紋情報から、アンサ信号に含まれる指紋情報に一致する指紋情報があるか検索する処理を実行する。そして、一致する指紋情報がないと判定した場合は(S34:NO)、RAM20aの指紋情報を消去し(S33)、再び、第1リクエスト信号を送信する処理(S30)を実行する。一方、一致する指紋情報があると判定した場合は(S34:YES)、次にS36の処理を実行する。
このS36の処理では、スマートエントリ制御部20は、ドアセンサ40により、ドアの取手に手が触れたか否かを判定する(S36)。この判定(S36)で、ドアのハンドルに所定時間以上(本実施形態では3分以上)、手が触れられなかった場合は、RAM20aの指紋情報を消去し(S33)、再び第1リクエスト信号を送信する処理(S30)を実行する。一方、ドアのハンドルが所定時間内に触れられた場合は、ドアロック30を解除する処理(S38)を実行した後、後述するアジャスト処理(S50)及びエンジン始動処理(S70)を実行し、その後RAM20aのアンサ信号に関連する指紋情報を消去し、本受信処理(S3)を終了する。
[アジャスト処理]
このアジャスト処理(S50)は、ユーザーにあわせてシート位置等を調整する処理である。
ここで図5は、アジャスト処理のフローチャートである。
このアジャスト処理(S50)を開始すると、スマートエントリ制御部20は、電子キー6から受信した指紋情報(RAM20aに記憶されている)に一致する指紋情報に関連付けられてメモリ22に記憶されたアジャスト情報を検索する処理(S52)を実行する。そして、そのアジャスト情報に基づいて、ミラー角度調整機32、シート位置調整機34、ステアリング位置調整機36を制御し、サイドミラーの角度、運転席のシートの位置、ステアリングの位置をユーザーに合わせた位置・角度に移動する調整処理(S54)がなされ、本処理(S50)を終了し、受信処理(S30)に戻る。
[エンジン始動処理]
このエンジン始動処理(S70)は、乗車したユーザーが正当なユーザーであった場合、エンジンの始動を許可する処理である。
ここで図6は、エンジン始動処理のフローチャートである。
このエンジン始動処理(S70)を開始すると、スマートエントリ制御部20は、第2指紋センサ38に指が置かれ、その置かれた指の指紋情報が送られてきたか否かを判定する(S72)。スマートエントリ制御部20は、第2指紋センサ38から指紋情報が送られてきていないと判定したときは待機し(S72:NO)、一方、第2指紋センサ38から指紋情報が送られてきたと判定したときは、第2指紋センサ38から送られてきた指紋情報をRAM20aの第2指紋センサ38用の記憶領域に記憶する処理を実行して(S72:YES)、S74の処理を実行する。
このS74の処理では、スマートエントリ制御部20は、第2指紋センサ38で読み取られ、RAM20aに記憶された指紋情報に一致する指紋情報がメモリ22に記憶されているか否かを検索する。そして、第2指紋センサ38で読み取られた指紋情報に一致する指紋情報がメモリ22に記憶されていないと判定した場合は、直ちに本処理(S70)を終了し、受信処理(S30)に戻る。一方、第2指紋センサ38で読み取られた指紋情報に一致する指紋情報がメモリ22に記憶されていると判定した場合は、S76の処理を実行する。
このS76の処理では、スマートエントリ制御部20は、イモビライザ42を制御して、図示しないエンジンスタートキーを押せばエンジンがかかるよう準備する準備処理(S76)を実行する。そしてこの準備処理(S76)が終了したら、本処理(S70)を終了し、受信処理(S30)に戻る。なお、ユーザーが複数いる場合、それぞれが正当なユーザーなので、第1指紋センサ68で指紋を読み取らせたユーザーと、第2指紋センサ38で指紋を読み取らせたユーザーとが異なっていてもよい。
[作用・効果]
以上の処理を実行すると以下のような作用・効果がある。
本実施形態の送信処理(S3)では、第1指紋センサ68で指紋情報を入力してから、予め定められた許可時間内に第1リクエスト信号を受信した場合にのみアンサ信号を送信しているので(S14〜S18)、例え正当なユーザーが電子キー6に指紋を読み込ませても、許可時間が経過してしまえば(S18:YES)、その指紋の指紋情報は、第1リクエスト信号を受信しても送信されることはない。すなわち、本実施形態のスマートキーシステムでは、ユーザーが車両を使用する意思があるとき(指紋を電子キー6に読み込ませてから許可時間が経過するまでの間)以外は、スマートキーシステムの基本的な機能(電子キー6を携帯しているユーザーが車両に近づくと車両のドアを開錠する等の機能)が働かない構成となっている。また、本実施形態のスマートキーシステムでは、指紋情報の照合を行っているので、仮に電子キー6が盗まれ、偽のアンサ信号が発信されたとしても、ドアロック30が開錠しないなど、車両の使用が許可されない。従って、本実施形態のスマートキーシステムを用いると、万が一電子キー6が盗難にあっても、車両の盗難を確実に防止することができる。
また、本実施形態のスマートキーシステムでは、正当なユーザー以外の指紋情報が含まれるアンサ信号を車両側装置1で受信しても、ドアロック30の開錠等が行われないので(S32:YES、S34:NO)、車両の盗難をより確実に防止することができる。
また、本実施形態のスマートキーシステムでは、車両側装置1が電子キー6から正当なユーザーの指紋情報を含むアンサ信号を受信したら(S34:YES)、ミラーやシート等が、ユーザーが運転しやすいように調整されるので(S50)、ユーザーが車両に乗車する前にユーザーが車両に乗りやすい状態に調整することができる。
また、本実施形態のスマートキーシステムでは、なんらかの手違い等で、車両側装置1が電子キー6から正当なユーザーの指紋情報を含むアンサ信号を受信し(S34:YES)、ドアロック30が開錠されても(S36)、車両内に設置された第2指紋センサ38で正当なユーザーの指紋情報がさらに入力されないと車両が動作しないので(S70)、車両の盗難をより確実に防止することができる。
尚、本実施形態の電子キー6は、本発明の携帯型発信器に相当し、本実施形態の第1リクエスト情報は、本発明のリクエスト情報に相当し、本実施形態の送受信回路64、アンテナ62及びS14〜S18の処理は、本発明の通信手段に相当し、第1送受信部14、第1アンテナ10及びS30の処理は、本発明の送信手段に相当し、第1送受信部14、第1アンテナ10及びS32の処理は、本発明の受信手段に相当する。
以上本発明の一実施形態ついて説明したが、本発明はこの実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、個人を識別するための個人識別情報として指紋情報を用いたが、暗証番号等の番号情報でもよい。その場合、指紋センサに代えてテンキーを備えればよい。
上記実施形態では、電子キー6の電源は常時電源がオンされているものについて説明したが、電子キー6が図示しない所定のボタンを備え、そのボタンを入切することにより電源がオンオフするように構成してもよい。
本実施形態のスマートキーシステムを構成する車両側装置のブロック図である。 本実施形態のスマートキーシステムを構成する電子キーのブロック図である。 電子キーで実行される送信処理のフローチャートである。 車両側装置で実行される受信処理のフローチャートである。 車両側装置で実行されるアジャスト処理のフローチャートである。 車両側装置で実行されるエンジン始動準備処理のフローチャートである。
符号の説明
1…車両側装置、6…電子キー、10…第1アンテナ、12…第2アンテナ、14…第1送受信部、16…第2送受信部、20…スマートエントリ制御部、22…メモリ、30…ドアロック、32…ミラー角度調整機、34…シート位置調整機、36…ステアリング位置調整機、38…第2指紋センサ、40…ドアセンサ、42…イモビライザ、60…第1指紋センサ、62…アンテナ、64…送受信回路、68…第1指紋センサ、70…メモリ


Claims (5)

  1. ユーザーが携帯可能な携帯型発信器(6)と、前記ユーザーが正当な使用者である車両に取り付けられた車両側装置(1)とを備え、携帯型発信器を所持するユーザーが車両に近づくと、車両の使用が許可されるキーレスエントリーシステムにおいて、
    前記携帯型発信器は、
    ユーザーの個人識別情報を入力する入力手段(68)と、
    前記入力手段で入力された前記個人識別情報を記憶する記憶手段(70)と、
    前記入力手段で前記個人識別情報を入力してから、予め定められた許可時間内に前記車両側装置から発信されたリクエスト信号を受信したら、前記記憶手段に記憶された個人識別情報を含むアンサ信号を送信する通信手段(62,64)と、
    前記アンサ信号を送信するか(S16)、前記入力手段に前記個人識別情報が入力されてから所定時間経過すると(S18)、前記記憶手段に記憶された前記個人識別情報を消去する消去手段(S20)と
    前記車両側装置は、
    前記車両の正当なユーザーの個人識別情報を予め記憶する記憶手段(22)と、
    前記車両から予め定められた探索距離内に前記リクエスト信号を送信する送信手段(10,14)と、
    前記アンサ信号を受信する受信手段(10,14)と、
    この受信手段が受信した前記アンサ信号に含まれる個人識別情報と、前記記憶手段に記憶された個人識別情報とを照合して一致したら、車両の使用を許可する使用許可手段(S34、S38)と、
    を備えることを特徴とするキーレスエントリーシステム。
  2. 請求項1記載のキーレスエントリーシステムにおいて、
    前記入力手段は、ユーザーの指紋を読取る指紋読取手段であり、前記個人識別情報は、ユーザーの指紋の指紋情報であることを特徴とするキーレスエントリーシステム。
  3. 請求項1〜2のいずれかに記載のキーレスエントリーシステムにおいて、
    前記使用許可手段は、前記受信手段が受信した前記個人識別情報と、前記記憶手段に記憶された前記個人識別情報とが一致したら、ドアロックを解除する制御を行うことを特徴とするキーレスエントリーシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のキーレスエントリーシステムにおいて、
    前記車両側装置は、前記使用許可手段において、前記受信手段が受信した前記個人識別情報と、前記記憶手段に記憶された前記個人識別情報とが一致したら、その個人識別情報に対応した位置・角度にミラー、シート、ステアリングその他の車両設備を調整するアジャスト制御を行うことを特徴とするキーレスエントリーシステム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のキーレスエントリーシステムにおいて、
    ユーザーの個人識別情報を入力する第2入力手段が前記車両に備えられ、
    前記車両側装置は、前記第2入力手段で入力された個人識別情報と、前記記憶手段に記憶された個人識別情報とが一致したら、エンジン始動制御を行うことを特徴とするキーレスエントリーシステム。
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