JP2007112341A - 車両オーナー認証装置 - Google Patents

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昌樹 小池
Keiichi Yonezaki
圭一 米崎
Yoshio Ono
誉生 小野
Koji Tamura
康児 田村
Yasushi Seike
康 清家
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Abstract

【課題】物品認証技術を利用することにより、現状の生体認証率レベルであっても確実に車両オーナーと判断することができる車両オーナー認証装置を提供する。
【解決手段】車両オーナーがアンロックボタンを押下すると、生体データ読取部13により車両オーナーの指紋が採取されるとともに、RFIDリーダ/ライタ14により携帯機近傍の物品のIDが取得される(ステップ601、602)。次に、車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致するか否か及び取得した物品IDと物品認証用IDとが一致するか否かが判定され、両者が一致した場合、車両側に車両操作信号が送信され(ステップ603〜604)、車両のドア開錠等の操作が実行される。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両オーナー認証装置、特に、RFIDによる物品認証手段を備えた車両オーナー認証装置に関する。
自動車等の車両は、車体に搭載されたバッテリを電源としてスタータモータを作動させ、その回転力でエンジンのクランキングを行ってエンジンを始動させる。このスタータモータの作動は、運転者がイグニッションスイッチのキー孔にイグニッションキーを差し込み、これを所定角度回動させることによりイグニッションスイッチ及びスタータスイッチをオンにして行うが、最近、運転者が車両に乗り込まずに遠隔操作によりエンジンを始動させる機器が多く使用されるようになってきている。これは、冬季あるいは夏季においてエアコンのヒータあるいはクーラ装置を車両の発進前に立ち上げておくためである。
このような車両用の遠隔始動制御装置は、運転者が携帯する送信機と車両に取り付けられる受信機及び制御機器により構成され、送信機からの始動信号を受信機が受信し、制御機器によりエンジン始動を制御する際、安全等の条件が満たされた場合のみ、イグニッションスイッチ及びスタータスイッチの出力ラインにそれぞれ擬似信号を発生し、スタータモータが駆動されて、エンジンが始動される。
また、最近、送信機による遠隔操作で車両のドアをロック制御するキーレスエントリー装置も普及し、多くの車両に搭載されるようになっている。
これらの遠隔始動制御装置やキーレスエントリー装置では車両オーナーを判定する場合、車両キー、すなわち携帯機に記憶されているIDと、車両側に登録されているIDが一致した場合に、オーナーと判断し、ドア開錠やエンジン始動等を許可している。
一方、物品等を識別するためのID技術として、最近、人や物にタグを取り付け、通信を中継するアンテナを介して電波で個々の情報を識別するRFID(Radio Frequency Identification)が幅広く採用されるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−260468号公報
電池を内蔵していないRFIDでは、IDメモリと通信回路で構成された、例えば、CMOSチップ及び小型ループアンテナで作られているタグが物品に取り付けられる。このタグに向かってRFIDリーダから電波が放出されて応答動作に必要なエネルギーがタグに与えられると、タグがデータを送信するようになっている。一方、RFIDリーダは、タグに対する電波送信の後に受信状態に変わり、IDのデータを読み取ることでタグの有するIDを認識する。このRFIDの伝送方式には、遠距離タイプとして、UHF帯(452MHz〜954MHz)、マイクロ波帯(2.45GHz)等があり、検知エリアは〜数mに及ぶものもあり、また、近距離タイプとしては、13.56MHzのものがあり、〜数十cm程度の検知エリアを備えている。
最近、小売業でも、商品管理にRFIDを利用する動きが急速に広がっており、例えば、RFIDを様々な物品に取り付け、製造国や製造者、製品名、シリアルナンバー等の製品情報を読取装置に読み取らせることが可能になっている。近い将来、世の中のあらゆる物品に対してRFIDが付与されることも予想される。
上記のように、従来の車両オーナー認証装置は、携帯機に記憶されているIDと、車両側に登録されているIDが一致した場合に、オーナーと判断しているが、盗まれたキーや複製キー等を使用して車両が盗まれるという問題が発生している。
また、近年、生体認証(顔面認証、指紋認証、静脈認証等)によりオーナーと判断してドアを開錠する等の認証方法が提案されているが、個人認証率が100%でないことから、他人を誤ってオーナーとして判定してしまう等の問題が発生していた。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、上記のRFIDによる物品認証技術を利用し、かつ、生体認証もしくは車両キー認証の少なくとも1つ以上の認証機器を組合せ使用することにより、現状の生体認証率レベルであっても確実に車両オーナーと判断することができる車両オーナー認証装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る車両オーナー認証装置(1)は、
物品認証手段と、バイオメトリクスによる生体認証手段と、車両側及び携帯機側に登録されたIDの認証を行う車両キー認証手段を備え、
前記物品認証手段と前記生体認証手段と前記車両キー認証手段を組み合わせて認証判定を行うことにより車両オーナーを判別する制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る車両オーナー認証装置(2)は、車両オーナー認証装置(1)において、
前記生体認証手段に対して規定操作を行い、車両オーナーと判定された場合、前記制御手段が、物品認証判定に使用する物品認証IDを少なくとも1つ以上登録することを特徴する。
さらに、本発明に係る車両オーナー認証装置(3)は、車両オーナー認証装置(1)において、
前記生体認証手段に対して規定操作を行い、車両オーナーと判定された場合、前記制御手段が、物品認証判定に使用する物品認証IDを少なくとも1つ以上消去することを特徴とする。
また、本発明に係る車両オーナー認証装置(4)は、車両オーナー認証装置(1)において、
前記携帯機が物品認証用ID記憶部を備え、前記携帯機の規定操作により、前記制御手段が、物品認証用IDを車両側に送信することを特徴とする。
さらに、本発明に係る車両オーナー認証装置(5)は、車両オーナー認証装置(1)において、
前記物品認証手段と前記生体認証手段とを携帯機に備えたことを特徴とし、
本発明に係る車両オーナー認証装置(6)は、車両オーナー認証装置(5)において、
前記携帯機により車両の開錠等の操作を行った場合、携帯機に備えられた生体認証手段及び物品認証手段により車両オーナーと判定された場合に限り、前記制御手段が、車両の開錠等の操作信号を車両側に送信することを特徴とする。
また、本発明に係る車両オーナー認証装置(7)は、車両オーナー認証装置(6)において、
携帯機に車両物品のIDが登録されている場合、物品認証に用いる物品を不携帯の場合でも、前記生体認証手段により車両オーナーと判断された場合、前記の登録された車両物品のIDが認証された場合には、前記制御手段が、開錠等を許可することを特徴とする。
さらに、本発明に係る車両オーナー認証装置(8)は、車両オーナー認証装置(1)において、
前記物品認証手段と前記生体認証手段とを車両側に備えたことを特徴とし、
本発明に係る車両オーナー認証装置(9)は、車両オーナー認証装置(8)において、
携帯機により車両の開錠等の操作を行った場合、車両側に備えられた生体認証手段及び物品認証手段により車両オーナーと判定された場合に限り、前記制御手段が車両の開錠等を許可することを特徴とする。
また、本発明に係る車両オーナー認証装置(10)は、車両オーナー認証装置(8)において、
車両に搭載された生体認証手段により車両の開錠等の操作を行った場合、生体認証手段及び物品認証手段により車両オーナーと判定された場合に限り、前記制御手段が、車両の開錠等を許可することを特徴とする。
さらに、本発明に係る車両オーナー認証装置(11)は、車両オーナー認証装置(1)において、
前記物品認証用に登録された複数の物品IDのうち、少なくとも1つ以上の物品認証結果がOKの場合、上記制御手段が、開錠等を許可することを特徴とする。
また、本発明に係る車両オーナー認証装置(12)は、車両オーナー認証装置(1)において、
前記生体認証手段によるオーナー認証結果がNGであった場合でも、物品認証手段による判定結果がOKであった時、生体認証の認証率が規定値以上である場合は、前記制御手段が、生体認証をOKと判断することを特徴とし、
本発明に係る車両オーナー認証装置(13)は、車両オーナー認証装置(1)において、
前記物品認証手段による物品認証結果がNGであった場合でも、生体認証手段による認証結果がOKであった時、前記制御手段が開錠のみを許可することを特徴とする。
さらに、本発明に係る車両オーナー認証装置(14)は、車両オーナー認証装置(1)において、
前記物品認証手段及び前記生体認証手段により車両オーナーと判断され車両の開錠等を行った後、施錠を行う場合に、開錠等を許可したときに認証に用いたIDの物品が車室内にあると判定した場合、前記制御手段が、車両の施錠を許可しないことを特徴とし、
本発明に係る車両オーナー認証装置(15)は、車両オーナー認証装置(1)において、
前記物品認証手段及び前記生体認証手段により車両オーナーと判断された場合、車両オーナー以外の生体認証IDを登録でき、一定時間のみ登録された生体認証IDにより前記制御手段が開錠等の操作を許可することを特徴とする。
また、本発明に係る車両オーナー認証装置(16)は、車両オーナー認証装置(1)において、
前記物品認証手段及び前記生体認証手段により車両オーナーと判断された場合、車両オーナー以外の生体認証IDを登録でき、生体認証IDなしで車両キー認証手段のみで一定時間前記制御手段が車両の開錠等を許可することを特徴し、
本発明に係る車両オーナー認証装置(17)は、車両オーナー認証装置(15)または(16)において、
前記制御手段が、前記登録された車両オーナー以外の生体認証IDを前記一定時間経過後自動的に消去することを特徴とする。
本発明に係る車両オーナー認証装置(1)によれば、物品認証技術を利用し、かつ、生体認証もしくは車両キー認証の少なくとも1つ以上の認証機器を組合せて車両オーナーを判別するので、現状の生体認証率レベルであっても確実に車両オーナーと判断することが可能となる。
また、本発明に係る車両オーナー認証装置(2)、(3)によれば、任意の物品IDを登録・消去することができるので、ユーザによるカスタマイズが可能になるとともに、車両盗難を防止することができる。
さらに本発明に係る車両オーナー認証装置(4)によれば、物品認証用IDを車両側に登録することができるので、携帯機を不所持の場合においても、車両側で認証することが可能になるとともに、車両側と物品認証用IDを共有することで利便性が向上する。
また、本発明に係る車両オーナー認証装置(5)、(6)によれば、携帯機により認証を行うことができるので、操作性が向上するとともに、セキュリティ性を向上することができ、本発明に係る車両オーナー認証装置(7)によれば、車両物品のIDで認証を行うことができるので、認証用物品を忘れた場合でも、操作を行うことが可能となる。
さらに、本発明に係る車両オーナー認証装置(8)〜(10)によれば、車両側で認証を行うことができるので、携帯機を不所持の場合でも車両操作が可能になるとともに、セキュリティ性を向上することができる。
また、本発明に係る車両オーナー認証装置(11)によれば、登録された物品IDよりも少ない物品で認証が行われるので、認証用物品をいくつか忘れた場合にも車両操作が可能となり、利便性が向上する。
さらに、本発明に係る車両オーナー認証装置(12)によれば、物品認証がOKの場合、生体認証の認証率が下げられるので、生体認証手段の認証率が低い場合であっても、車両操作が可能となる。
また、本発明に係る車両オーナー認証装置(13)によれば、生体認証がOKであれば、少なくとも開錠のみは許可されるので、認証用物品を車室内に忘れた場合に、緊急で開錠することができる。
さらに、本発明に係る車両オーナー認証装置(14)によれば、認証に用いたIDの物品を車室内に置き忘れた場合、施錠されないので、忘れ物を防止することができる。
また、本発明に係る車両オーナー認証装置(15)〜(17)によれば、一定時間のみ車両オーナー以外の者が車両操作を行うことができるので、オーナーが許可した他人に車両を操作させることが可能となる。
以下、本発明の車両オーナー認証装置の実施例について、図面を用いて説明する。
図1は本発明の車両オーナー認証装置の構成を示すブロック図であり、携帯機1、ボディECU2より構成され、携帯機1の表面にはロックボタン11、アンロックボタン12が設けられている。また、アンロックボタン12は生体データ読取部13を備え、携帯機1内部にはRFIDリーダ/ライタ14が備えられている。
ボディECU2は、マイコン21、データ送受信部22、物品認証用ID記憶部23よりなり、マイコン21はボディECU2のハードウェア各部を制御するとともに、ドアやトランクのロック、アンロックが指示された場合、ドアロックアクチュエータ3を駆動し、エンジンスタート指示を受けた場合には、エンジンECU4にエンジンスタートを指示する。また、データ送受信部22は携帯機1とデータの送受信を行い、物品認証用ID記憶部23は携帯機1から送信されてくる物品認証用のIDを記憶する。
一方、携帯機1は電波又は赤外線によりロック信号又はアンロック信号をボディECU2に送信するものであり、図2に示すように、ロックボタン11、アンロックボタン12、生体データ読取部13、RFIDリーダ/ライタ14、マイコン15、データ送受信部16、生体認証用データ記憶部17、物品認証用ID記憶部18により構成されている。
生体データ読取部13は、例えば、指紋等の生体データを採取してマイコン15に転送し、RFIDリーダ/ライタ14は、携帯機1の近傍にある物品のIDを取得してマイコン15に転送する。
このRFIDリーダ/ライタ14は、携帯機1の近傍にある物品に取り付けられているRFIDタグとの間で電波の送受信を行うアンテナ、アンテナから放出される電波を供給するとともに、受信したアナログ電波をディジタル信号に変換して出力する無線周波装置、RFIDリーダ/ライタ14をコントロールするコントロール装置からなり、コントロール装置は、無線周波装置に対して送受信の切替えや、誤り検出を行う通信制御機能を備えるとともに、マイコン15とのインターフェース機能を備えている。
また、マイコン15は、携帯機1の各部を制御するとともに、物品認証手段、生体認証手段としての機能を実行し、データ送受信部16はボディECU2との間でデータの送受信を行う。生体認証用データ記憶部17は生体データ読取部13により採取された生体データをマイコン15の指示により生体認証用データとして記憶し、物品認証用ID記憶部18は同様にRFIDリーダ/ライタ14により取得された物品IDをマイコン15の指示により物品認証用IDとして記憶する。
この生体認証用データ記憶部17、物品認証用ID記憶部18への生体認証用データや物品認証用IDの登録・消去は、ロックボタン11、アンロックボタン12によって所定の操作を行うことによって実行することができ、以下登録・消去時の作用について説明する。
図3(a)、(b)は生体認証用データ登録時の作用を示すフローチャート及び操作方法を示す図であり、この場合、例えば、アンロックボタン12を3回早押しすることにより、生体認証用データを登録することができる。
図3(b)に示すように、車両オーナーがアンロックボタン12を押下すると、携帯機1のマイコン15は図3(a)のフローチャートに示す生体認証用データ登録プログラムを開始し、生体データ読取部13により車両オーナーの指紋を採取する(ステップ101)。
次に、マイコン15はアンロックボタン12が3回早押しされたか否かを判定し(ステップ102)、3回早押しされていないと判定した場合、プログラムを終了し、3回早押しされたと判定した場合、生体データ読取部13により採取した指紋を生体認証用データとして生体認証用データ記憶部17に記憶する。
また、図4(a)、(b)は物品認証用ID登録時の作用を示すフローチャート及び操作方法を示す図であり、この場合、例えば、アンロックボタン12を5回早押しすることにより、物品認証用IDを登録することができる。
図4(b)に示すように、車両オーナーがアンロックボタン12を押下すると、携帯機1のマイコン15は図4(a)のフローチャートに示す物品認証用ID登録プログラムを開始し、生体データ読取部13により車両オーナーの指紋を採取する(ステップ201)。
次に、マイコン15はアンロックボタン12が5回早押しされたか否かを判定し(ステップ202)、5回早押しされていないと判定した場合、プログラムを終了し、5回早押しされたと判定した場合、生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データ記憶部17に記憶されている生体認証用データと一致するか否かを判定する(ステップ203)。
生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致しないと判定した場合、プログラムを終了し、生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致したと判定した場合、RFIDリーダ/ライタ14により携帯機1近傍の物品のIDを取得し、物品認証用IDとして物品認証用ID記憶部18に記憶する(ステップ204)。
すなわち、図4(b)に示すように、物品認証用ID登録時に、車両オーナーが財布や時計等を携帯機1のRFIDリーダ/ライタ14の付近を移動させると、RFIDリーダ/ライタ14は、財布や時計のRFIDタグに、無線周波装置によりアンテナを介して電波を発信し、RFIDタグに応答用のエネルギーを与える。その後、RFIDリーダ/ライタ14は送信状態から受信状態に切り替わり、無線周波装置によりアンテナを介して物品ID情報を取得してマイコン15に転送し、マイコン15がそのID情報を物品認証用ID記憶部18に記憶する。
さらに、ロックボタンとアンロックボタンを同時に押下した場合、物品認証用IDを削除するようにすることができ、以下、物品認証用IDを削除する場合の作用を図5のフローチャートにより説明する。
車両オーナーがロックボタン11とアンロックボタン12を同時に押下すると、携帯機1のマイコン15は図5のフローチャートに示す物品認証用ID削除プログラムを開始し、生体データ読取部13により車両オーナーの指紋を採取する(ステップ301)。
次に、マイコン15は生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データ記憶部17に記憶されている生体認証用データと一致するか否かを判定し(ステップ302)、生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
一方、生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致したと判定した場合、マイコン15は、物品認証用ID記憶部18に記憶されている物品認証用IDを削除する(ステップ303)。
なお、この場合、物品認証用ID記憶部18に記憶されている物品認証用IDを全て削除するようにすることができるが、ロックボタンとアンロックボタンが同時に押下される度に、物品認証用ID記憶部18に記憶されている物品認証用IDを早く登録された順番で一つずつ削除するようにすることもできる。
また、例えば、ロックボタン11を4回早押しすることにより、物品認証用ID記憶部18に記憶されている物品認証用IDを車両側に送信できるようにすることができ、以下、物品認証用IDを車両側に送信する場合の作用を図6(a)、(b)のフローチャート及び操作方法を示す図により説明する。
図6(b)に示すように、車両オーナーがロックボタン11を押下すると、携帯機1のマイコン15は図6(a)のフローチャートに示す物品認証用ID転送プログラムを開始し、ロックボタン11が4回早押しされたか否かを判定し(ステップ401)、4回早押しされていないと判定した場合、プログラムを終了し、4回早押しされたと判定した場合、物品認証用ID記憶部18に記憶されている物品認証用ID、携帯機1のIDコード及び物品認証用ID転送のファンクションコードをデータ送受信部16を介してボディECU2に送信する(ステップ402)。
一方、ボディECU2のマイコン21は、常時、図7のフローチャートに示す物品認証用ID受信プログラムを実行し、携帯機1から送信コードを受信したか否かを判定している(ステップ501)。送信コードを受信したと判定した場合、マイコン21は、受信したIDコードを車両に登録されている正規IDコードと比較することにより、正規IDコードと一致するか否かを判定し(ステップ502)、受信したIDコードが正規IDコードと一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
受信したIDコードと正規IDコードとが一致したと判定した場合、マイコン21は、受信したファンクションコードにより携帯機1からの指令が物品認証用IDの転送か否かを判定し(ステップ503)、受信したファンクションコードが物品認証用IDの転送でないと判定した場合、プログラムを終了し、受信したファンクションコードが物品認証用IDの転送であると判定した場合、受信した物品認証用IDを物品認証用ID記憶部23に記憶する(ステップ504)。
ここでは、常時、図7のフローチャートが実行されて、条件成立時に物品認証用IDをマイコン21に記憶するとしたが、車両のスイッチ(ウインカーやドア等)を所定操作して登録モードに移行してもよい。あるいは、車両スイッチと携帯機のボタン操作を組合わせて登録モードとしてもよい。
次に、携帯機1からボディECU2にドアやトランクのロック、アンロック、エンジンスタート等の操作信号を送信する場合の作用について説明する。
図8(a)、(b)は携帯機1で生体認証、物品認証を行って操作信号を送信する場合の作用を示すフローチャート及び操作方法を示す図である。
図8(b)に示すように、車両オーナーがアンロックボタン12を押下すると、携帯機1のマイコン15は図8(a)のフローチャートに示す操作信号送信プログラムを開始し、生体データ読取部13により車両オーナーの指紋を採取した(ステップ601)後、RFIDリーダ/ライタ14により携帯機1近傍の物品のIDを取得する(ステップ602)。
次に、マイコン15は生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データ記憶部17に記憶されている生体認証用データと一致するか否かを判定し(ステップ603)、生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致したと判定した場合、マイコン15は、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用ID記憶部18に記憶されている物品認証用IDとが一致するか否かを判定し(ステップ604)、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用IDとが一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
そして、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用IDが一致したと判定した場合、マイコン15は、携帯機1のIDコード及びドアアンロックの操作信号のファンクションコードをデータ送受信部16を介してボディECU2に送信する(ステップ605)。
これにより、ボディECU2のマイコン21が携帯機1のIDコードとドアアンロックの操作信号のファンクションコードを受信し、受信したIDコードが車両に登録されている正規IDコードと一致した場合、ドアロックアクチュエータ3を駆動することにより、ドアを開錠する。
なお、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用IDとの一致の判定を行う場合、物品認証用ID記憶部18に記憶されている物品認証用IDのすべてが一致した場合にOKと判断することもでき、また、物品認証用ID記憶部18に記憶されている物品認証用IDの少なくとも1つまたは任意の個数が一致した場合にOKと判断することもできる。
上記の実施例では携帯機1側で生体認証、物品認証を行ったが、車両側で物品認証を行うこともでき、以下、車両側で物品認証を行う場合の作用を図9(a)、(b)のフローチャート及び操作方法を示す図により説明する。
図9(b)に示すように、車両オーナーがアンロックボタン12を押下すると、携帯機1のマイコン15は図9(a)のフローチャートに示す操作信号送信プログラムを開始し、生体データ読取部13により車両オーナーの指紋を採取した(ステップ701)後、RFIDリーダ/ライタ14により携帯機1近傍の物品のIDを取得する(ステップ702)。
次に、マイコン15は生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データ記憶部17に記憶されている生体認証用データと一致するか否かを判定し(ステップ703)、生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致したと判定した場合、マイコン15は、携帯機1のIDコード、ドアアンロックの操作信号のファンクションコード及びRFIDリーダ/ライタ14により取得した物品IDをデータ送受信部16を介してボディECU2に送信する(ステップ704)。
一方、ボディECU2のマイコン21は、常時、図10のフローチャートに示す操作信号受信プログラムを実行し、携帯機1から送信コードを受信したか否かを判定している(ステップ801)。送信コードを受信したと判定した場合、マイコン21は、受信したIDコードを車両に登録されている正規IDコードと比較することにより、正規IDコードと一致するか否かを判定し(ステップ802)、受信したIDコードが正規IDコードと一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
受信したIDコードと正規IDコードとが一致したと判定した場合、マイコン21は、受信した物品IDと物品認証用ID記憶部23に記憶されている物品認証用IDとが一致するか否かを判定し(ステップ803)、受信した物品IDと物品認証用IDが一致しないと判定した場合、プログラムを終了し、受信した物品IDと物品認証用IDが一致したと判定した場合、ドアロックアクチュエータ3を駆動することにより、ドアを開錠する(ステップ804)。
また、ドアの開錠時等の携帯機1による操作時に物品IDのみを認証して開錠等の操作を行うこともでき、以下、物品IDのみを認証する場合の作用を図11(a)、(b)のフローチャート及び操作方法を示す図により説明する。
図11(b)に示すように、車両オーナーがアンロックボタン12を押下すると、携帯機1のマイコン15は図11(a)のフローチャートに示す操作信号送信プログラムを開始し、RFIDリーダ/ライタ14により携帯機1近傍の物品のIDを取得した(ステップ901)後、携帯機1のIDコード、ドアアンロックの操作信号のファンクションコード及びRFIDリーダ/ライタ14により取得した物品IDをデータ送受信部16を介してボディECU2に送信する(ステップ902)。
一方、ボディECU2のマイコン21は、常時、図12のフローチャートに示す操作信号受信プログラムを実行し、携帯機1から送信コードを受信したか否かを判定している(ステップ1001)。送信コードを受信したと判定した場合、マイコン21は、受信したIDコードを車両に登録されている正規IDコードと比較することにより、正規IDコードと一致するか否かを判定し(ステップ1002)、受信したIDコードが正規IDコードと一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
受信したIDコードと正規IDコードとが一致したと判定した場合、マイコン21は、受信した物品IDと物品認証用ID記憶部23に記憶されている物品認証用IDとが一致するか否かを判定し(ステップ1003)、受信した物品IDと物品認証用IDが一致しないと判定した場合、プログラムを終了し、受信した物品IDと物品認証用IDが一致したと判定した場合、ドアロックアクチュエータ3を駆動することにより、ドアを開錠する(ステップ1004)。
さらに、生体認証データが一致し、物品認証用IDが一致しない場合にドアの開錠のみを実行可能することにより、物品認証のための財布や時計を忘れた場合にドアの開錠操作のみを許可することもでき、以下、ドアの開錠のみを許可する場合の作用を図13のフローチャートにより説明する。
車両オーナーが携帯機1に何らかの操作実行を指示すると、携帯機1のマイコン15は図13のフローチャートに示す操作信号送信プログラムを開始し、生体データ読取部13により車両オーナーの指紋を採取した(ステップ1101)後、RFIDリーダ/ライタ14により携帯機1近傍の物品のIDを取得する(ステップ1102)。
次に、マイコン15は生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データ記憶部17に記憶されている生体認証用データと一致するか否かを判定し(ステップ1103)、生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致したと判定した場合、マイコン15は、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用ID記憶部18に記憶されている物品認証用IDとが一致するか否かを判定し(ステップ1104)、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用IDが一致したと判定した場合、携帯機1のIDコード及び指示された車両操作の操作信号のファンクションコードをデータ送受信部16を介してボディECU2に送信する(ステップ1105)。
これにより、ボディECU2のマイコン21が携帯機1のIDコードと操作信号のファンクションコードを受信し、受信したIDコードが車両に登録されている正規IDコードと一致した場合、指示された車両操作を実行する。
一方、ステップ1104でRFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用IDとが一致しないと判定した場合、マイコン15は、車両オーナーに指示された操作がドアの開錠か否かを判定し(ステップ1106)、車両オーナーに指示された操作がドアの開錠でないと判定した場合、プログラムを終了し、車両オーナーに指示された操作がドアの開錠であると判定した場合、携帯機1のIDコード及ドア開錠の操作信号のファンクションコードをデータ送受信部16を介してボディECU2に送信する(ステップ1107)。
これにより、ボディECU2のマイコン21が携帯機1のIDコードとドア開錠の操作信号のファンクションコードを受信し、受信したIDコードが車両に登録されている正規IDコードと一致した場合、ドアロックアクチュエータ3を駆動することにより、ドアを開錠する。
また、物品認証用IDが一致した場合に、生体認証の認証率を下げて認証を行うこともでき、以下、生体認証の認証率を下げる場合の作用を図14のフローチャートにより説明する。
車両オーナーが携帯機1に何らかの操作実行を指示すると、携帯機1のマイコン15は図14のフローチャートに示す操作信号送信プログラムを開始し、生体データ読取部13により車両オーナーの指紋を採取した(ステップ1201)後、RFIDリーダ/ライタ14により携帯機1近傍の物品のIDを取得する(ステップ1202)。
次に、マイコン15は生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データ記憶部17に記憶されている生体認証用データと一致するか否かを判定し(ステップ1203)、生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致したと判定した場合、携帯機1のIDコード及び指示された車両操作の操作信号のファンクションコードをデータ送受信部16を介してボディECU2に送信する(ステップ1204)。
一方、生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致しないと判定した場合、マイコン15は、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用ID記憶部18に記憶されている物品認証用IDとが一致するか否かを判定し(ステップ1205)、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用IDが一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
ステップ1205でRFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用IDが一致したと判定した場合、マイコン15は、生体認証率が規定値以上か否かを判定する(ステップ1206)。
例えば、図15に示すように、指紋認証の場合、通常時は、指紋特異点aからcの3点全てが一致した場合、認証OKと判定し、指紋特異点の一致が2点以下の場合認証NGと判定するが、物品認証OK時には、指紋特異点が2点以上一致した場合、認証OKと判定し、指紋特異点の一致が1点以下の場合認証NGと判定するので、認証率が悪い場合であっても物品認証OKを条件に認証率を下げることにより、指紋認証を使用することが可能となる。
そして、ステップ1206で認証OKと判定した場合、マイコン15は携帯機1のIDコード及び指示された車両操作の操作信号のファンクションコードをデータ送受信部16を介してボディECU2に送信し(ステップ1204)、認証NGと判定した場合、プログラムを終了する。
また、携帯機に車両部品、例えば、ドアミラーやナンバープレートの物品IDが登録されている場合に限り、物品認証に用いる物品を不携帯であっても、登録された車両物品の近くで携帯機を操作し、生体認証手段により車両オーナーと判断された場合には、開錠等の操作を許可することもでき、以下、携帯機に車両部品の物品IDが登録されている場合の作用を図16のフローチャートにより説明する。
車両オーナーが携帯機1に何らかの操作実行を指示すると、携帯機1のマイコン15は図16のフローチャートに示す操作信号送信プログラムを開始し、生体データ読取部13により車両オーナーの指紋を採取した(ステップ1301)後、RFIDリーダ/ライタ14により携帯機1近傍の物品のIDを取得する(ステップ1302)。
次に、マイコン15は生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データ記憶部17に記憶されている生体認証用データと一致するか否かを判定し(ステップ1303)、生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
生体データ読取部13により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致したと判定した場合、マイコン15は、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用ID記憶部18に記憶されている物品認証用IDとが一致するか否かを判定し(ステップ1304)、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用IDが一致したと判定した場合、携帯機1のIDコード及び指示された車両操作の操作信号のファンクションコードをデータ送受信部16を介してボディECU2に送信する(ステップ1305)。
一方、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと物品認証用IDとが一致しないと判定した場合、マイコン15は、物品認証用ID記憶部18に車両部品のIDが登録されているか否かを判定し(ステップ1306)、車両部品のIDが登録されていないと判定した場合、プログラムを終了する。また、車両部品のIDが登録されていると判定した場合、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDが登録されている車両部品、例えば、ドアミラーのIDと一致するか否かを判定する(ステップ1307)。
RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと登録されている車両部品IDが一致したと判定した場合、マイコン15は、携帯機1のIDコード及び指示された車両操作の操作信号のファンクションコードをデータ送受信部16を介してボディECU2に送信し(ステップ1305)、RFIDリーダ/ライタ14により取得したIDと登録されている車両部品IDが一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
これにより、車両オーナーが物品認証に用いる物品を忘れた場合であっても、携帯機に登録された車両物品、例えば、ドアミラーの近くで操作することにより開錠等の操作を行うことができる。
以上の実施例では携帯機側に生体データ読取部、RFIDリーダ/ライタを設けたが、車両側に生体データ読取部とRFIDリーダ/ライタを設けることもでき、以下、車両側に生体データ読取部、RFIDリーダ/ライタを設ける実施例について説明する。
図17に示すように、車両のドアの取っ手部に生体データ、例えば、静脈の読取部24が設けられるとともに、車両内にRFIDリーダ/ライタ25が備えられている。
図18はこの実施例のボディECU2の構成を示すブロック図であり、図に示すように、ボディECU2は、マイコン21、データ送受信部22、物品認証用ID記憶部23、生体データ読取部24、RFIDリーダ/ライタ25及び生体認証用データ記憶部26よりなり、生体認証用データ記憶部26は生体データ読取部24により採取された、静脈等の生体データを生体認証用データとして記憶し、物品認証用ID記憶部23は、例えば、携帯機のRFIDリーダ/ライタにより取得された物品IDを物品認証用IDとして記憶している。
なお、この実施例では、マイコン21が、物品認証手段、生体認証手段としての機能を実行する。
次に、この実施例で開錠等の操作を行う場合の作用を図19(a)、(b)に示すフローチャート及び操作方法を示す図により説明する。
図19(b)に示すように、車両オーナーが車両のドアの取っ手部に触れると、ボディECU2のマイコン21は図19(a)のフローチャートに示すドア開錠プログラムを開始し、ドア取っ手部の生体データ読取部24により車両オーナーの静脈を採取する(ステップ1401)とともに、RFIDリーダ/ライタ25により車両近傍の物品のIDを取得する(ステップ1402)。
次に、マイコン21は生体データ読取部24により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データ記憶部26に記憶されている生体認証用データと一致するか否かを判定し(ステップ1403)、生体データ読取部24により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
生体データ読取部24により採取した車両オーナーの指紋が生体認証用データと一致したと判定した場合、マイコン21は、RFIDリーダ/ライタ25により取得したIDと物品認証用ID記憶部23に記憶されている物品認証用IDとが一致するか否かを判定し(ステップ1404)、RFIDリーダ/ライタ25により取得したIDと物品認証用IDとが一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
そして、RFIDリーダ/ライタ25により取得したIDと物品認証用IDが一致したと判定した場合、マイコン21は、ドアロックアクチュエータ3を駆動することにより、ドアを開錠する(ステップ1405)。
なお、RFIDリーダ/ライタ25により取得したIDと物品認証用IDとの一致の判定を行う場合、上記と同様に、物品認証用ID記憶部23に記憶されている物品認証用IDのすべてが一致した場合にOKと判断することもでき、また、物品認証用ID記憶部23に記憶されている物品認証用IDの少なくとも1つまたは任意の個数が一致した場合にOKと判断することもできる。
また、物品認証手段及び生体認証手段により車両オーナーと判断され、車両の開錠等を行って車両に搭乗した場合は、降車し施錠を行う時、開錠等を許可した際に認証に用いたIDの物品が車室内にあると判定された場合、車両の施錠を許可しないようにすることもでき、以下、認証に用いた物品が車室内にあるか否かを判定する場合の作用を図20のフローチャートにより説明する。
ボディECU2のマイコン21は、常時、図20のフローチャートに示す施錠プログラムを実行し、携帯機1から送信コードを受信したか否かを判定している(ステップ1501)。送信コードを受信したと判定した場合、マイコン21は、受信したIDコードを車両に登録されている正規IDコードと比較することにより、正規IDコードと一致するか否かを判定し(ステップ1502)、受信したIDコードが正規IDコードと一致しないと判定した場合、プログラムを終了する。
受信したIDコードと正規IDコードとが一致したと判定した場合、マイコン21は、受信したファンクションコードが施錠命令か否かを判別し(ステップ1503)、受信したファンクションコードが施錠命令でないと判定した場合、その他の操作を実行する(ステップ1504)。
受信したファンクションコードが施錠命令であると判定した場合、マイコン21は、生体認証及び物品認証により開錠を行ったか否かを判定し(ステップ1505)、生体認証及び物品認証により開錠を行っていないと判定した場合、ドアロックアクチュエータ3を駆動することにより、ドアを施錠する。
一方、ステップ1505で生体認証及び物品認証により開錠を行ったと判定した場合、マイコン21は、RFIDリーダ/ライタ25により車両内の物品のIDを取得した(ステップ1507)後、RFIDリーダ/ライタ25により取得した物品IDに認証に使用した物品IDが含まれているか否かを判定する(ステップ1508)。
そして、RFIDリーダ/ライタ25により取得した物品IDに認証に使用した物品IDが含まれていないと判定した場合、マイコン21は、ドアロックアクチュエータ3を駆動することにより、ドアを施錠し(ステップ1506)、RFIDリーダ/ライタ25により取得した物品IDに認証に使用した物品IDが含まれていると判定した場合、施錠を禁止し、携帯機1への通知または電子メールによる携帯電話等への通知を実行する(ステップ1509)。
これにより、車両オーナーが認証に使用したIDの物品を車室内に置き忘れた場合には、施錠が禁止されるので、認証に使用したIDの物品を置き忘れることを防止することができる。
なお、以上の実施例では、生体認証用データや物品認証用IDの登録・消去時にはロックボタン、アンロックボタンに対して規定操作を行うことにより、登録・消去を行うようにしたが、ボタンの早押し回数等は任意に設定することができ、また他のボタンを使用して生体認証用データや物品認証用IDの登録・消去を行うことも可能である。
また、以上の実施例では、物品認証手段や生体認証手段により車両オーナーと判断された場合のみ、車両操作を許可するようにしたが、車両オーナーと判断された場合、車両オーナー以外の生体データを生体認証用データとして登録できるようにし、一定時間のみ登録された生体認証データにより開錠等の操作を許可するようにしてもよく、あるいは、一定時間のみ生体認証なしで車両キー認証手段のみで車両の開錠等を許可するようにしてもよい。なお、この場合には、上記の一定時間経過後に、登録された車両オーナー以外の生体認証データを自動的に消去するようにする。
このようにすれば、一定時間のみ車両オーナー以外の者が車両操作を行うことができるので、オーナーが許可した他人に車両を操作させることが可能となる。
本発明の車両オーナー認証装置の構成を示すブロック図である。 携帯機1の構成を示すブロック図である。 生体認証用データ登録時の作用を示すフローチャート及び操作方法を示す図である。 物品認証用ID登録時の作用を示すフローチャート及び操作方法を示す図である。 物品認証用IDを削除する場合の作用を示すフローチャートである。 物品認証用IDを車両側に送信する場合の作用を示すフローチャート及び操作方法を示す図である。 物品認証用ID受信プログラムの作用を示すフローチャートである。 携帯機で生体認証、物品認証を行って操作信号を送信する場合の作用を示すフローチャート及び操作方法を示す図である。 車両側で物品認証を行う場合の作用を示すフローチャート及び操作方法を示す図である。 操作信号受信プログラムの作用を示すフローチャートである。 物品IDのみを認証する場合の作用を示すフローチャート及び操作方法を示す図である。 操作信号受信プログラムの作用を示すフローチャートである。 ドアの開錠のみを許可する場合の作用を示すフローチャートである。 生体認証の認証率を下げて認証を行う場合の作用を示すフローチャートである。 指紋認証に使用する指紋特異点を示す図である。 携帯機に車両部品の物品IDが登録されている場合の作用を示すフローチャートである。 車両側に生体データ読取部とRFIDリーダ/ライタを設けた場合の構成を示す図である。 図17の実施例のボディECU2の構成を示すブロック図である。 図17の実施例で開錠等の操作を行う場合の作用を示すフローチャート及び操作方法を示す図である。 認証に用いた物品が車室内にあるか否かを判定する場合の作用を示すフローチャートである。
符号の説明
1 携帯機
2 ボディECU
3 ドアロックアクチュエータ
4 エンジンECU
11 ロックボタン
12 アンロックボタン
13、24 生体データ読取部
14、25 RFIDリーダ/ライタ
15、21 マイコン
16、22 データ送受信部
17、26 生体認証用データ記憶部
18、23 物品認証用ID記憶部

Claims (17)

  1. 物品認証手段と、バイオメトリクスによる生体認証手段と、車両側及び携帯機側に登録されたIDの認証を行う車両キー認証手段を備え、
    前記物品認証手段と前記生体認証手段と前記車両キー認証手段を組み合わせて認証判定を行うことにより車両オーナーを判別する制御手段を備えたことを特徴とする車両オーナー認証装置。
  2. 請求項1に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記生体認証手段に対して規定操作を行い、車両オーナーと判定された場合、前記制御手段が、物品認証判定に使用する物品認証IDを少なくとも1つ以上登録することを特徴とする車両オーナー認証装置。
  3. 請求項1に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記生体認証手段に対して規定操作を行い、車両オーナーと判定された場合、前記制御手段が、物品認証判定に使用する物品認証IDを少なくとも1つ以上消去することを特徴とする車両オーナー認証装置。
  4. 請求項1に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記携帯機が物品認証用ID記憶部を備え、前記携帯機の規定操作により、前記制御手段が、物品認証用IDを車両側に送信することを特徴とする車両オーナー認証装置。
  5. 請求項1に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記物品認証手段と前記生体認証手段とを携帯機に備えたことを特徴とする車両オーナー認証装置。
  6. 請求項5に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記携帯機により車両の開錠等の操作を行った場合、携帯機に備えられた生体認証手段及び物品認証手段により車両オーナーと判定された場合に限り、前記制御手段が、車両の開錠等の操作信号を車両側に送信することを特徴とする車両オーナー認証装置。
  7. 請求項6に記載された車両オーナー認証装置において、
    携帯機に車両物品のIDが登録されている場合、物品認証に用いる物品を不携帯の場合でも、前記生体認証手段により車両オーナーと判断された場合、前記の登録された車両物品のIDが認証された場合には、前記制御手段が、開錠等を許可することを特徴とする車両オーナー認証装置。
  8. 請求項1に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記物品認証手段と前記生体認証手段とを車両側に備えたことを特徴とする車両オーナー認証装置。
  9. 請求項8に記載された車両オーナー認証装置において、
    携帯機により車両の開錠等の操作を行った場合、車両側に備えられた生体認証手段及び物品認証手段により車両オーナーと判定された場合に限り、前記制御手段が車両の開錠等を許可することを特徴とする車両オーナー認証装置。
  10. 請求項8に記載された車両オーナー認証装置において、
    車両に搭載された生体認証手段により車両の開錠等の操作を行った場合、生体認証手段及び物品認証手段により車両オーナーと判定された場合に限り、前記制御手段が、車両の開錠等を許可することを特徴とする車両オーナー認証装置。
  11. 請求項1に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記物品認証用に登録された複数の物品IDのうち、少なくとも1つ以上の物品認証結果がOKの場合、上記制御手段が、開錠等を許可することを特徴とする車両オーナー認証装置。
  12. 請求項1に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記生体認証手段によるオーナー認証結果がNGであった場合でも、物品認証手段による判定結果がOKであった時、生体認証の認証率が規定値以上である場合は、前記制御手段が、生体認証をOKと判断することを特徴とする車両オーナー認証装置。
  13. 請求項1に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記物品認証手段による物品認証結果がNGであった場合でも、生体認証手段による認証結果がOKであった時、前記制御手段が開錠のみを許可することを特徴とする車両オーナー認証装置。
  14. 請求項1に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記物品認証手段及び前記生体認証手段により車両オーナーと判断され車両の開錠等を行った後、施錠を行う場合に、開錠等を許可したときに認証に用いたIDの物品が車室内にあると判定した場合、前記制御手段が、車両の施錠を許可しないことを特徴とする車両オーナー認証装置。
  15. 請求項1に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記物品認証手段及び前記生体認証手段により車両オーナーと判断された場合、車両オーナー以外の生体認証IDを登録でき、一定時間のみ登録された生体認証IDにより前記制御手段が開錠等の操作を許可することを特徴とする車両オーナー認証装置。
  16. 請求項1に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記物品認証手段及び前記生体認証手段により車両オーナーと判断された場合、車両オーナー以外の生体認証IDを登録でき、生体認証IDなしで車両キー認証手段のみで一定時間前記制御手段が車両の開錠等を許可することを特徴とする車両オーナー認証装置。
  17. 請求項15または請求項16に記載された車両オーナー認証装置において、
    前記制御手段が、前記登録された車両オーナー以外の生体認証IDを前記一定時間経過後自動的に消去することを特徴とする車両オーナー認証装置。
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