JP4540643B2 - 発光素子駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子を発光駆動する装置に係り、特に発光素子の光出力を一定に保つためのAPC(オートパワーコントロール)機能を有する発光素子駆動装置に関する。
発光素子の代表例としてレーザダイオードがよく知られている。レーザダイオードに順方向の駆動電流を流すと、活性層の領域で電子とホールとが再結合してフォトンが発生し、この自然放出光が帰還作用によって活性層中を往復運動してレーザ発振(誘導放出)が生じる。
一般に、レーザダイオードを駆動する装置は、レーザダイオードの特性が変化してもその光出力または発光量を一定に保つためにAPC機能を備えている。この種のAPCは、レーザダイオードの発生する光を受光してその光出力に応じた光電流を生成する受光素子と、この受光素子の光電流に所定の係数を乗じた大きさのモニタ電圧を生成するモニタ電圧生成回路と、このモニタ電圧生成回路からのモニタ電圧をレーザダイオードの発光出力の設定値に対応する基準電圧と比較してその差分に応じた誤差電圧を出力する差動増幅回路と、この差動増幅回路の出力電圧をサンプリングしてホールドするサンプル・ホールド回路と、このサンプル・ホールド回路の出力電圧に応じた駆動電流を生成する駆動電流生成回路とで構成される。
レーザダイオードが定常動作モードで発光している間はAPCが働かず、レーザダイオードに供給する駆動電流を再設定するときにAPC動作が行われる。この場合、レーザダイオードの光出力に応じた光電流が受光素子に流れ、モニタ電圧生成回路より受光素子の光電流ひいてはレーザダイオードの光出力に応じたモニタ電圧が出力される。そして、このモニタ電圧が誤差増幅回路で基準電圧と比較され、その差分または比較誤差を表す誤差電圧がサンプル・ホールド回路によりサンプリング・ホールドされて駆動電流生成回路に与えられる。駆動電流生成回路は、サンプル・ホールド回路の出力電圧を制御電圧としてこれに応じた電流値を有する駆動電流を生成し、この駆動電流をレーザダイオードに供給し、レーザダイオードはこの駆動電流の電流値に応じた光出力で発光する。こうしてフィードバックループの中でレーザダイオードが発光し、モニタ電圧が基準電圧に到達ないし収束すると、つまりレーザダイオードの光出力が設定出力に等しくなると、フィードバックループは平衡状態に達する。この平衡状態の下でサンプル・ホールド回路をサンプリング・モードからホールド・モードに切り替えると、APC動作から定常動作へ切り替えた後も駆動電流生成回路よりレーザダイオードに供給される駆動電流の電流値が該平衡状態のときの電流値(再設定電流値)に保持され、レーザダイオードの光出力が設定出力に保持される。APC動作を終了するときは、上記のようなサンプル・ホールド回路のモード切替とともに、モニタ電圧生成回路ないしは受光素子をオフにするようにしている。
従来の発光素子駆動装置は、APC動作を開始するときに、モニタ電圧生成回路ないしは受光素子をそれまでのオフ状態からオン状態に切り替え、これと同時にサンプル・ホールド回路をそれまでのホールド・モードからサンプリング・モードに切り替えるようにしている。
この場合、APC動作の開始直後で、モニタ電圧生成回路より出力されるモニタ電圧がそれまでのオフ状態のレベル(通常は零レベル)から基準電圧に向かって立ち上がる際に誤差増幅回路より大きな誤差電圧が出力され、この大きな誤差電圧がサンプル・ホールド回路でサンプリングされ、駆動電流生成回路へ与えられる。そうすると、サンプル・ホールド回路からの制御電圧に応じて駆動電流生成回路より出力される駆動電流の電流値はそれまでの設定電流値から増大し、レーザダイオードの光出力も設定出力付近の値から上昇する方向に変化し、これによってモニタ電圧がさらに上昇する。そして、モニタ電圧が基準電圧を超えると、APCのフィードバックループが一転して逆方向に働き、今度は誤差増幅回路より逆極性の誤差電圧が出力されることとなり、サンプル・ホールド回路から駆動電流生成回路へ与えられる制御電圧が低下して、駆動電流の電流値、レーザダイオードの光出力ひいてはモニタ電圧が減少または下降する。こうして終いには、モニタ電圧生成回路より出力されるモニタ電圧が基準電圧に収束して平衡状態に達し、レーザダイオードの光出力が設定出力に等しくなるように駆動電流の電流値が最設定される。
しかしながら、上記のように駆動電流の電流値をそれまでの設定値よりいったん大きく増大させてから再び元の方へ戻すように減少させて新たな設定値(再設定値)に調整するのでは、APC動作の開始から完了までの所要時間がどうしても長くなってしまう。通常のアプリケーションではレーザダイオードの特性変化の速度に比してAPC動作は非常に短いサイクルで行われ、たとえばレーザ印字ヘッドにおいてはライン走査の合間にAPC動作が行われる。したがって、APC動作の開始直前と完了直後とで駆動電流の設定電流値が大して違わないのが普通である。それなのに、上記のように毎回一律に制御電圧や駆動電流の大幅な上げ下げや増減を行うのは無駄な動作あるいは誤動作といえる面があるだけでなく、他面においてレーザダイオードの特性がAPC動作時の過電流駆動によって劣化し、あるいは劣化を早めるおそれがある。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解消するものであり、発光素子に無意味な過電流を与えずに効率的にAPC動作を行うようにした発光素子駆動装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の発光素子駆動装置は、発光素子の光出力を光電流に変換するための受光素子と、前記受光素子の光電流またはそれに比例した出力電流が流れるモニタ抵抗と前記光電流または前記出力電流の通電/遮断を切り替えるためのオン/オフ・スイッチとを有し、前記モニタ抵抗の電圧降下に応じたモニタ電圧を出力するモニタ電圧生成回路と、前記モニタ電圧生成回路の出力電圧と前記発光素子の光出力の設定値に対応する基準電圧とを比較して、その差分に応じた誤差電圧を出力する誤差増幅回路と、入力端子が前記誤差増幅回路の出力端子に接続され、前記誤差増幅回路からの誤差電圧をサンプリングして出力するサンプリング・モードまたは現時の出力電圧を保持するホールド・モードのいずれかに選択的に切替可能なサンプル・ホールド回路と、前記発光素子を発光駆動するために前記サンプル・ホールド回路の出力電圧に応じた電流値を有する駆動電流を生成する駆動電流生成回路と、前記駆動電流を再設定するために前記モニタ電圧生成回路の前記オン/オフ・スイッチをオフ状態からオン状態に切り替えた直後に、前記モニタ電圧生成回路より出力される前記モニタ電圧を監視し、前記モニタ電圧が前記基準電圧の近傍に到達したタイミングを検出して前記サンプル・ホールド回路を前記ホールド・モードから前記サンプリング・モードに切り替えるモード切替回路とを有する。
上記の構成においては、オン/オフ・スイッチをオフ状態からオン状態に切り替えると、モニタ電圧生成回路内で光電流ないしそれに比例した出力電流が流れて、モニタ抵抗より光電流の電流値に比例した電圧値を有するモニタ電圧が得られる。このモニタ電圧は誤差増幅回路で基準電圧と比較され、誤差増幅回路より出力される誤差電圧がサンプル・ホールド回路に入力される。一方、モード切替回路は、サンプル・ホールド回路をそれまでのホールド・モードに保ったまま、モニタ電圧生成回路より出力されるモニタ電圧を監視する。こうして、誤差増幅回路より出力される誤差電圧の値に関係なく、ホールド・モード状態のサンプル・ホールド回路の出力電圧に対応した電流値の駆動電流が駆動電流生成回路より生成され、この駆動電流で発光素子が発光駆動される。そして、モニタ電圧が基準電圧の近傍に到達すると、そのタイミングでモード切替回路がサンプル・ホールド回路をホールド・モードからサンプリング・モードに切り替える。そうすると、サンプル・ホールド回路は誤差増幅回路からの誤差電圧をサンプリングして出力電圧をリアルタイムで更新し、閉ループのフィードバック制御動作が働いて、モニタ電圧を基準電圧に限りなく近づける。これにより、アプリケーションに依存せずに効率よくAPC動作を行うことができる。
本発明の好適な一態様によれば、モード切替回路が、モニタ電圧を入力して、モニタ電圧の微分波形を表す出力電圧を生成する微分回路と、この微分回路の出力電圧を入力し、その電圧が零近傍のレベルまで下がった時にサンプル・ホールド回路をホールド・モードからサンプリング・モードに切り替えるための第1の切替信号を出力する出力回路とを有する。この場合、好適には、微分回路がコンデンサと抵抗とを直列に接続して構成され、該抵抗の両端間の電圧を微分回路の出力電圧とする。また、出力回路は、第1の入力端子が抵抗の一端に接続されるとともに、第2の入力端子が抵抗の他端に接続され、第1の入力端子に入力する第1の入力電圧と第2の入力端子に入力する第2の入力電圧との大小を比較してその比較結果を表す二値信号を第1のモード切替信号として出力するコンパレータを有する。さらに好適には、出力回路が、コンパレータの入力に所定のバイアスを与えるために、微分回路の抵抗の一端とコンパレータの第1の入力端子とに接続されたバイアス回路、あるいは微分回路の抵抗の他端とコンパレータの第2の入力端子とに接続されたバイアス回路を有してよい。さらに、コンパレータが、差動入力部を構成するためにそれぞれのベースが第1および第2の入力端子に接続された第1および第2のバイポーラ・トランジスタを有してよい。
また、別の好適な一態様として、モード切替回路が、モニタ電圧を入力して、モニタ電圧の微分波形を表す過渡電流を生成する微分回路と、この微分回路で生成される過渡電流の電流値が零近傍まで減少した時にサンプル・ホールド回路をホールド・モードからサンプリング・モードに切り替えるための第1の切替信号を出力する出力回路とを有してもよい。
また、好適な一態様によれば、駆動電流生成回路の出力端子に対して発光素子と直列に接続されるスイッチング回路が設けられる。このスイッチング回路は、二値信号またはパルス信号として与えられる入力信号の論理レベルに応じて駆動電流生成回路からの駆動電流を発光素子に流し、もしくは駆動電流を遮断するように動作する。
また、好適な一態様によれば、モニタ電圧生成回路が、受光素子と直列接続された第1のトランジスタと、第1のトランジスタとカレントミラー回路を構成する第2のトランジスタとを有し、第2のトランジスタと直列に前記モニタ抵抗およびオン/オフ・スイッチが接続される。
また、好適な一態様によれば、モニタ電圧生成回路のオン/オフ・スイッチがオン状態からオフ状態に切り替わった時から所定時間の経過後に、モード切替回路がサンプル・ホールド回路をサンプリング・モードからホールド・モードに切り替えるための第2の切替信号を出力する。
また、好適な一態様においては、モード切替回路がサンプル・ホールド回路をサンプリング・モードからホールド・モードに切り替えるのとほぼ同時に、モード選択回路がモニタ電圧生成回路のオン/オフ・スイッチをオン状態からオフ状態に切り替える。このモード選択回路は、オン/オフ・スイッチのオフ状態からオン状態への切り替えも行う。さらに、モード選択回路が、モード切替回路を通じて、サンプル・ホールド回路のホールド・モードからサンプリング・モードへの切り替え、およびサンプリング・モードからホールド・モードへの切り替えを選択する。
本発明の別の観点における発光素子駆動装置は、選択的に発光する第1または第2の発光素子の光出力を光電流に変換するための受光素子と、前記第1の発光素子が発光するときに前記受光素子の光電流またはそれに比例した第1の出力電流が流れる第1のモニタ抵抗と前記第1の出力電流の通電/遮断を切り替えるための第1のオン/オフ・スイッチとを有し、前記第1のモニタ抵抗の電圧降下に応じた第1のモニタ電圧を出力する第1のモニタ電圧生成回路と、前記第1のモニタ電圧生成回路の出力電圧と前記第1の発光素子の光出力の設定値に対応する第1の基準電圧とを比較して、その差分に応じた誤差電圧を発生する第1の誤差増幅回路と、入力端子が前記第1の誤差増幅回路の出力端子に接続され、前記第1の誤差増幅回路からの誤差電圧をサンプリングして出力するサンプリング・モードまたは現時の入力電圧に関係なく出力電圧を保持するホールド・モードのいずれかに選択的に切替可能な第1のサンプル・ホールド回路と、前記第1の発光素子を発光駆動するために前記第1のサンプル・ホールド回路の出力電圧に応じた電流値を有する第1の駆動電流を生成する第1の駆動電流生成回路と、前記第1の駆動電流を再設定するために前記第1のモニタ電圧生成回路の前記第1のオン/オフ・スイッチをオフ状態からオン状態に切り替えた直後に、前記第1のモニタ電圧生成回路より出力される前記第1のモニタ電圧を監視し、前記第1のモニタ電圧が前記第1の基準電圧の近傍に到達したタイミングを検出して前記第1のサンプル・ホールド回路を前記ホールド・モードから前記サンプリング・モードに切り替える第1のモード切替回路と、前記第2の発光素子が発光するときに前記受光素子の光電流またはそれに比例した第2の出力電流が流れる第2のモニタ抵抗と前記第2の出力電流の通電/遮断を切り替えるための第2のオン/オフ・スイッチとを有し、前記第2のモニタ抵抗の電圧降下に応じた第2のモニタ電圧を出力する第2のモニタ電圧生成回路と、前記第2のモニタ電圧生成回路の出力電圧と前記第2の発光素子の光出力の設定値に対応する第2の基準電圧とを比較して、その差分に応じた誤差電圧を発生する第2の誤差増幅回路と、入力端子が前記第2の誤差増幅回路の出力端子に接続され、前記第2の誤差増幅回路からの誤差電圧をサンプリングして出力するサンプリング・モードまたは現時の入力電圧に関係なく出力電圧を保持するホールド・モードのいずれかに選択的に切替可能な第2のサンプル・ホールド回路と、前記第2の発光素子を発光駆動するために前記第2のサンプル・ホールド回路の出力電圧に応じた電流値を有する第2の駆動電流を生成する第2の駆動電流生成回路と、前記第2の駆動電流を再設定するために前記第2のモニタ電圧生成回路の前記第2のオン/オフ・スイッチをオフ状態からオン状態に切り替えた直後に、前記第2のモニタ電圧生成回路より出力される前記第2のモニタ電圧を監視し、前記第2のモニタ電圧が前記第2の基準電圧の近傍に到達したタイミングを検出して前記第2のサンプル・ホールド回路を前記ホールド・モードから前記サンプリング・モードに切り替える第2のモード切替回路とを有する。
また、本発明の他の観点における発光素子駆動装置は、選択的に発光する発光素子の光出力を光電流に変換するための受光素子と、前記発光素子が発光するときに前記受光素子の光電流またはそれに比例した第1の出力電流が選択的に流れる第1のモニタ抵抗を有し、前記第1のモニタ抵抗の電圧降下に応じた第1のモニタ電圧を出力する第1のモニタ電圧生成回路と、前記第1のモニタ電圧生成回路の出力電圧と前記発光素子の光出力の設定値に対応する第1の基準電圧とを比較して、その差分に応じた誤差電圧を発生する第1の誤差増幅回路と、入力端子が前記第1の誤差増幅回路の出力端子に接続され、前記第1の誤差増幅回路からの誤差電圧をサンプリングして出力するサンプリング・モードまたは現時の入力電圧に関係なく出力電圧を保持するホールド・モードのいずれかに選択的に切替可能な第1のサンプル・ホールド回路と、前記発光素子を発光駆動するために前記第1のサンプル・ホールド回路の出力電圧に応じた電流値を有する駆動電流を生成する駆動電流生成回路と、前記発光素子が発光するときに前記受光素子の光電流またはそれに比例した第2の出力電流が選択的に流れる第2のモニタ抵抗を有し、前記第2のモニタ抵抗の電圧降下に応じた第2のモニタ電圧を出力する第2のモニタ電圧生成回路と、前記第2のモニタ電圧生成回路の出力電圧と前記発光素子の閾電流値付近に選ばれるバイアス電流設定値に対応する第2の基準電圧とを比較して、その差分に応じた誤差電圧を発生する第2の誤差増幅回路と、入力端子が前記第2の誤差増幅回路の出力端子に接続され、前記第2の誤差増幅回路からの誤差電圧をサンプリングして出力するサンプリング・モードまたは現時の入力電圧に関係なく出力電圧を保持するホールド・モードのいずれかに選択的に切替可能な第2のサンプル・ホールド回路と、前記発光素子をバイアスするために前記第2のサンプル・ホールド回路の出力電圧に応じた電流値を有するバイアス電流を生成するバイアス電流生成回路と、前記発光素子が発光するときに、前記第1のモニタ抵抗に前記第1の出力電流を流すための第1のスイッチ位置もしくは前記第2のモニタ抵抗に前記第2の出力電流を流すための第2のスイッチ位置に切替可能な切替スイッチと、前記駆動電流を再設定するために前記切替スイッチを前記第1のスイッチ位置に切り替えた直後に、前記第1のモニタ電圧生成回路より出力される前記第1のモニタ電圧を監視し、前記第1のモニタ電圧が前記第1の基準電圧の近傍に到達したタイミングを検出して前記第1のサンプル・ホールド回路を前記ホールド・モードから前記サンプリング・モードに切り替える第1のモード切替回路と、前記バイアス電流を再設定するために前記切替スイッチを前記第2のスイッチ位置に切り替えた直後に、前記第2のモニタ電圧生成回路より出力される前記第2のモニタ電圧を監視し、前記第2のモニタ電圧が前記第2の基準電圧の近傍に到達したタイミングを検出して前記第2のサンプル・ホールド回路を前記ホールド・モードから前記サンプリング・モードに切り替える第2のモード切替回路とを有する。
本発明の発光素子駆動装置によれば、上記のような構成および作用を有することにより、発光素子に無意味な過電流を与えずに効率的にAPC動作を行うことができる。
以下、添付図を参照して本発明の好適な一実施形態を説明する。
図1に、本発明の一実施形態による発光素子駆動装置の回路構成を示す。この発光素子駆動装置は、多チャネル発光素子の一例として2チャネルのレーザダイオードLDA,LDBを駆動する2チャネル・レーザダイオード駆動装置として構成されており、各々独立に動作可能な2つのLD駆動部10A,10BとAPC選択回路50とを備えている。
第1チャネルのレーザダイオードLDAを駆動するための第1LD駆動部10Aは、電圧−電流変換回路(駆動電流生成回路)12Aと、スイッチング回路14Aと、フォトダイオードPDと、モニタ電圧生成回路16Aと、誤差増幅回路18Aと、S/H(サンプル・ホールド)回路20Aと、タイミング生成回路(モード切替回路)22Aとで構成される。
第2チャネルのレーザダイオードLDBを駆動するための第2LD駆動部10Bは、電圧−電流変換回路(駆動電流生成回路)12Bと、スイッチング回路14Bと、フォトダイオードPDと、モニタ電圧生成回路16Bと、誤差増幅回路18Bと、S/H回路20Bと、タイミング生成回路(モード切替回路)22Bとで構成される。
フォトダイオードPDは、第1チャネルのレーザダイオードLDAの発生するレーザ光および第2チャネルのレーザダイオードLDBの発生するレーザ光のいずれも受光できるようになっており、第1LD駆動部10AのAPCと第2LD駆動部10BのAPCとに時分割的に共用される。後述するように、APC選択回路50の制御の下で双方のモニタ電圧生成回路16A,16Bに備わっているオン・オフ/スイッチ28(図2)を非同時的にオンさせることで、第1LD駆動部10Aおよび第2LD駆動部10BはそれぞれのAPC動作を時分割的または順番に行えるようになっている。
第1LD駆動部10Aにおいて、モニタ電圧生成回路16Aは、たとえば図2に示すようなカレントミラー回路を有している。より詳細には、このカレントミラー回路は一対のPNPトランジスタ24,26によって構成され、一方のPNPトランジスタ24と直列にフォトダイオードPDが接続され、他方のトランジスタ26と直列にオン/オフ・スイッチ28およびモニタ抵抗30が接続されている。ここで、オン/オフ・スイッチ28は後述するAPC選択回路50からのAPC選択信号FAによってオン/オフ制御され、たとえばFA=Hレベルのときはオン状態となり、FB=Lレベルのときはオフ状態となる。カレントミラー比をN、モニタ抵抗30の抵抗値をR30とすると、第1チャネルのレーザダイオードLDA(図1)が発光し、かつオン/オフ・スイッチ28がオンになっている時は、モニタ抵抗30にNIPDで表される出力電流が流れ、モニタ抵抗30の端子よりR30*NIPDで表されるモニタ電圧VAが取り出される。
図1に戻り、誤差増幅回路18Aは、演算増幅器からなり、モニタ電圧生成回路16Aより出力されるモニタ電圧VAを一方(負極性)の入力端子に入力するとともに、基準電圧発生回路(図示せず)からのAPC基準電圧VPを他方(正極性)の入力端子に入力し、両入力電圧VA,VPの差分に応じた誤差電圧VEAを出力する。S/H回路20Aは、誤差増幅回路18Aからの誤差電圧VEAをサンプリングし、ホールドする。
より詳しくは、S/H回路20Aは、後述するタイミング生成回路22Aの出力信号(モード切替信号)TAによりモードを切り替えられ、たとえばTA=Hレベルのときはサンプリング・モードとなり、TA=Lレベルのときはホールド・モードとなるように構成されている。サンプリング・モードでは、誤差増幅回路18Aからの誤差電圧VEAをサンプリングし、サンプリングした誤差電圧VEAをそのまま制御電圧VCAとして、あるいは所定の中心電圧に誤差電圧VEAを加算したものを制御電圧VCAとして出力する。ホールド・モードでは、現時の入力電圧に関係なくそれまでの制御電圧(出力電圧)VCAを保持する。なお、上記中心電圧を誤差増幅回路18Aの出力電圧に持たせることも可能である。
電圧−電流変換回路12Aは、S/H回路20Aからの制御電圧VCAに応じた電流値を有する駆動電流またはスイッチング電流ISAを生成する。電圧−電流変換回路12AとレーザダイオードLDAとの間に直列に接続されているスイッチング回路14Aは、高周波数でオン・オフ動作の可能なスイッチング素子からなり、電圧−電流変換回路12Aからのスイッチング電流ISAを入力し、二値信号またはパルス信号として与えられる入力信号DSAに応じて、DSA=Hレベルのときはスイッチング電流ISAをレーザダイオードLDAへ流し、DSA=Lレベルのときはスイッチング電流ISAを遮断するようになっている。なお、レーザダイオードLDAはカソード接地型であり、そのカソード端子が負極側の電源電圧端子VSSに接続され、アノード端子がスイッチング回路14Aの出力端子に接続されている。
タイミング生成回路22Aは、APC選択回路50からのAPC選択信号FAに応動してS/H回路20Aのモードを切り替える回路であり、特にAPC動作の開始直後は、モニタ電圧生成回路16Aより出力されるモニタ電圧VAを監視し、モニタ電圧VAが基準電圧VPの近傍まで上昇したタイミングを検出してS/H回路20Aに対する出力信号TAをLレベルからHレベルに切り替え、S/H回路20Aをそれまでのホールド・モードからサンプリング・モードに切り替えるように構成されている。
図3に、タイミング生成回路22Aの一構成例を示す。この構成例のタイミング生成回路22Aは、モニタ電圧生成回路16A(図1,図2)からのモニタ電圧VAを入力して、モニタ電圧VAの微分波形を表す出力電圧を生成する微分回路32と、この微分回路32の出力電圧を入力し、その電圧が零近傍まで下がった時に出力信号TAをLレベルからHレベルに切り替える出力回路34とを有している。
より詳しくは、微分回路32は、コンデンサ36と抵抗38とを直列に接続して構成され、抵抗38の両端間の電圧を微分回路32の出力電圧とする。また、出力回路34は、コンパレータ40とアンドゲート42とで構成される。ここで、コンパレータ40の正極側の入力端子(+)に抵抗38の一方の端子が接続されるとともに、コンパレータ40の負極側の入力端子(−)に抵抗38の他方の(コンデンサ36側)の端子が接続され、コンパレータ40の出力端子がアンドゲート42の一方の入力端子に接続される。アンドゲート42の他方の入力端子にはAPC選択回路50(図1)からのAPC選択信号FAが与えられる。アンドゲート42の出力端子はS/H回路20A(図1)内に備わっているモード切替スイッチ(図示せず)に接続される。
さらに、コンパレータ40の入力に所定のバイアスを与えるためのバイアス回路44も設けられている。図示のバイアス回路44は、正極側の電源電圧端子VCCと負極側の電源電圧端子VSSとの間に直列に接続された2つの抵抗46,48からなり、両抵抗46,48間のノードMが微分回路32の抵抗38の一方の端子とコンパレータ40の正極側入力端子(+)とに接続される。このタイミング生成回路22Aの作用は、以下に述べる第1LD駆動部10Aの全体の作用の中で詳しく説明する。
次に、図1〜図3および図5を参照して第1LD駆動部10Aの作用を説明する。なお、図5は、図1〜図3の2チャネル・レーザダイオード駆動装置のAPC動作におけるモニタ電圧(VA,VB)および制御電圧(VCA,VCB)の波形(シミュレーション波形)の一例を示す。
第1LD駆動部10AでAPC動作が行われない間(図5の時点tsより前)は、APC選択回路50(図1)よりAPC選択信号FAがLレベル(ディセーブル状態)で与えられる。これにより、モニタ電圧生成回路16Aのオン/オフ・スイッチ28(図2)がオフしており、第1チャネルのレーザダイオードLDAが発光してもモニタ電圧生成回路16Aよりモニタ電圧VAは生成されず、モニタ電圧生成回路16Aの出力電圧として負極側電源電圧VSS(たとえば零ボルト)が誤差増幅回路18Aに与えられる。
また、タイミング生成回路22Aは、アンドゲート42の一方の入力端子に入力されるAPC選択信号FAがLレベルなので、アンドゲート42の出力信号TAをLレベルに保つ。S/H回路20Aは、タイミング生成回路22Aの出力信号TAがLレベルなので、ホールド・モードの状態にあり、その入力電圧に関係なく出力電圧(制御電圧)VCAを保持する。したがって、電圧−電流変換回路12Aは、S/H回路18Aより与えられる一定の制御電圧VSHに応じた電流値を有するスイッチング電流ISAを生成する。スイッチング回路14Aは定常動作モードで与えられる入力信号DSAに応じてスイッチング動作し、入力信号DSAがHレベルのときにスイッチング回路14Aがオンして電圧−電流変換回路12Aからのスイッチング電流ISAが第1チャネルのレーザダイオードLDAに供給され、該レーザダイオードLDAが発光する。
なお、タイミング生成回路22A内では、モニタ電圧生成回路16Aよりモニタ電圧VAは入力されず、微分回路32のコンデンサ36が入力電圧つまり負極側電源電圧VSSを直流的に遮断しており、バイアス回路44を流れる電流の一部(mAオーダ以下の微小電流)がノードMから微分回路32の抵抗38を通ってコンパレータ40の負極側入力端子(−)に流れ込む。これにより、コンパレータ40は、負極側入力端子(−)の入力電圧よりも正極側入力端子(+)の入力電圧が抵抗38の電圧降下分だけ高くなっており、その出力端子にHレベルの信号を出力している。
APC選択回路50は、第1LD駆動部10AにAPC動作を行わせるときに、APC選択信号FAをそれまでのLレベルからHレベル(イネーブル状態)に切り替える。なお、APC動作のために、たとえば入力信号DSA側の入力端子をHレベルに固定して、スイッチング回路14Aを強制的にオン状態にする。
APC選択信号FAがHレベルになると、モニタ電圧生成回路16Aでは、オン/オフ・スイッチ28(図2)がオンし、第1チャネルのレーザダイオードLDAの発生する光が一定の比率でフォトダイオードPDにより光電流IPDに変換され、この光電流IPDが一定の比率でモニタ電圧VAに変換される。この場合、オン/オフ・スイッチ28(図2)がオンしてからモニタ抵抗30を流れる出力電流はそれまでの電流値(零アンペア)から増大し、図5に示すようにモニタ電圧VAは負極側電源電圧VSSの電圧レベル(零ボルト)から上昇する。このように負極側電源電圧VSSの電圧レベル(零ボルト)から正方向の立ち上がりを開始するモニタ電圧VAが、誤差増幅回路18Aの反転入力端子(−)に入力されるとともに、タイミング生成回路22Aにも入力される。
タイミング生成回路22Aにおいては、モニタ電圧生成回路16Aからのモニタ電圧VAが上記のような立ち上がり遷移を始めると、微分回路34のコンデンサ36および抵抗38にモニタ電圧VAの微分波形を表す正極性の過渡電流ICが流れ、抵抗38の両端間にそのコンデンサ36に接続された端子がその反対側の端子よりも高電位となるような電圧降下が生じる。この時にも、抵抗38にはバイアス回路44から逆方向のバイアス電流が流れるが、このバイアス電流を過渡電流ICに比して無視できるほど微小な電流に設定することができる。こうして、微分回路34の抵抗38よりモニタ電圧VAの微分波形を表す正極性の出力電圧がコンパレータ40の両入力端子(+),(−)に入力されることになり、コンパレータ40の出力はそれまでのHレベルからLレベルに変わる。アンドゲート42は、一方の入力端子に入力されるAPC選択信号FAがHレベルになっても、それと略同時に他方の入力端子に入力されるコンパレータ40の出力信号がHレベルからLレベルに変わるので、出力信号TAをそれまでの論理レベルつまりLレベルに保つ。
上記のように、APC動作を開始させるためAPC選択信号FAがHレベルになると、直ちにモニタ電圧生成回路16Aよりモニタ電圧VAが生成され、誤差増幅回路18Aよりモニタ電圧VAと基準電圧VPとの差分に応じた誤差電圧VEAが出力されるものの、S/H回路20Aに与えられるタイミング生成回路22Aの出力信号TAがそれまでの論理レベル(Lレベル)をしばらく保つため、その間は図5に示すようにS/H回路20Aの出力電圧(制御電圧)VCAはそれまでと同じ値を保つ。こうして、前回のAPC動作で再設定された電流値のスイッチング電流ISAにより今回のAPC動作におけるレーザダイオードLDAの発光が開始され、モニタ電圧VAが基準電圧VPに到達するまでモニタ電圧VAを上昇させる閉ループのフィードバック制御動作が第1LD駆動部10A内で行われる。
そして、タイミング生成回路22Aにおいて、微分回路34を流れる正極性の過渡電流ICが零付近まで減少して抵抗38の電圧降下の極性が反転すると、つまり厳密にはバイアス回路44より抵抗38に供給される逆方向のバイアス電流よりも過渡電流ICが小さくなると、コンパレータ40の出力信号がそれまでのLレベルからHレベルに変わる。すると、アンドゲート42の出力信号TAがそれまでのLレベルからHレベルに変わり、これに応答してS/H回路20Aがホールド・モードからサンプリング・モードに切り換わる。サンプリング・モードに切り換わると、S/H回路20Aは誤差増幅回路18Aからの誤差電圧VEAをサンプリングして取り込み、誤差電圧VEAに応じてその出力電圧(制御電圧)VCAをリアルタイムで更新する。
通常は、サンプリング・モードに切り換わった時、モニタ電圧VAは基準電圧VSよりも僅かに低いレベルに到達しているので、誤差電圧VEAは正極性の値を示し、図5に示すようにS/H回路20Aの出力電圧(制御電圧)VCAが(図5の時点taで)それまでの定常値よりも少し上昇する。この制御電圧VCAの僅かな上昇に応動して電圧−電流変換回路12Aより出力されるスイッチング電流ISAが僅かに増大し、レーザダイオードLDAの光出力が僅かに上昇し、ひいてはモニタ電圧VAが僅かに増大する。そして、モニタ電圧VAが基準電圧VPを超えて誤差電圧VEAが正極性から負極性に変わるや否や、制御電圧VCAは下降に転じてスイッチング電流ISAが減少し、レーザダイオードLDAの光出力ひいてはモニタ電圧VAが減少または下降し、速やかに基準電圧VPに限りなく近づく(図5の時点tb)。こうして第1LD駆動部10Aにおける閉ループのフィードバック制御動作が平衡状態に達する。
APC選択回路50は、APC動作が完了する頃合(図5の時点tb)を見計らって、APC開始時点(ts)から一定時間経過後にAPC制御信号FAをHレベルからLレベルに戻す。そうすると、タイミング生成回路22Aの出力信号TAがHレベルからLレベルに変わって、S/H回路20Aがサンプリング・モードからホールド・モードに切り換わる。これにより、S/H回路20Aの出力電圧(制御電圧)VCAひいてはスイッチング電流ISAの電流値が平衡状態のときの値つまりレーザダイオードLDAの光出力が設定出力に等しくなっているときの値に固定または再設定される。
このように、この実施形態では、APC動作を開始してからモニタ電圧VAが基準電圧VP近傍に到達するまではS/H回路20Aをホールド・モードのままにしておいてAPC動作開始前と同じ電流値(前回のAPC動作で再設定した電流値)のスイッチング電流ISAでレーザダイオードLDAを駆動し、モニタ電圧VAが基準電圧VP近傍に到達してからS/H回路20Aをサンプリング・モードに切り替えて閉ループのフィードバック制御動作を開始させるので、APC動作中に制御電圧VCAを上げ下げする幅(図5の誤サンプル電圧)が非常に小さく、APC動作の開始から完了までの所要時間(図5のAPC期間)を短縮できるとともに、APCのためにレーザダイオードLDAに実質的な過電流を流すこともないのでレーザダイオード特性の劣化や信頼性の低下を防止できる。
なお、モニタ電圧VAが十分に立ち上がるまで一定時間S/H回路20Aの動作を遅延させることによってAPC動作における制御電圧VCAの変動幅を小さくする手法も考えられる。しかしながら、モニタ電圧VAの立ち上がり時間はアプリケーションから決定されるフォトダイオードPDの光電流IPDの電流値やモニタ抵抗30の抵抗値R30に依存しており、一定時間の遅延では対策として不十分であり、問題の解決には適さない。本発明のように、アプリケーションに応じてS/H回路路20Aのサンプリング動作をモニタ電圧VAが制御電圧VCA近傍に到達するまで遅らせる手法によって、制御電圧VCAの変動を最小限に抑え、APC期間を最短にすることができる。しかも、この実施形態では、複雑なアナログ演算回路を必要とすることなく、微分回路やコンパレータ等の比較的簡易な回路で実現している。
第2LD駆動部10Bは、上記した第1LD駆動部10Aと同様の構成および作用を有する。すなわち、第2LD駆動部10Bにおける電圧−電流変換回路12B、スイッチング回路14B、モニタ電圧生成回路16B、誤差増幅回路18B、S/H回路20Bおよびタイミング生成回路22Bが、第1LD駆動部10Aにおける電圧−電流変換回路12A、スイッチング回路14A、モニタ電圧生成回路16A、誤差増幅回路18A、S/H回路20Aおよびタイミング生成回路22Aにそれぞれ対応する。また、第2チャネルのレーザダイオードLDBは第1チャネルのレーザダイオードLDAに対応する。もっとも、両レーザダイオードLDA,LDBの特性変化が違うこともあり、その限りでAPCループ内の各部の値、たとえばモニタ電圧(VA,VB)、誤差電圧(VEA,VEB)、S/H回路20A,20Bの出力電圧または制御電圧(VCA,VCB)、スイッチング電流(ISA,ISB)等が相違し、ひいてはAPC所要時間が相違することもある。
通常、APC動作は一定期間内に第1チャネル、第2チャネルの順またはその逆の順に実行される。たとえば、レーザ印字ヘッドにおいては、連続するライン走査の合間の期間内に両チャネルのAPC動作が順次実行される。そして、APC動作の終了後に、第1および第2LD駆動部10A,10Bは定常動作モードまたはデータモードに移行し、それぞれの入力信号DSA,DSBに応じて個別的または同時にレーザダイオードLDA,LDBを発光駆動する。その際、レーザダイオードLDA,LDBは、当該ライン走査の直前に行われたAPC動作で再設定されたスイッチング電流ISA,ISBによってそれぞれ駆動される。
図4に、図3のタイミング生成回路22A(22B)のより具体的な回路構成例を示す。バイアス回路44は、PMOSトランジスタ52,54、NMOSトランジスタ56,58および抵抗60からなる定電流回路として構成されている。より詳しくは、正極側電源電圧端子VCCと負極側電源電圧端子VSSとの間にPMOSトランジスタ52と抵抗60とNMOSトランジスタ56とが直列に接続され、各トランジスタ52,58においてはゲートとドレインがダイオード接続される。また、正極側電源電圧端子VCCと負極側電源電圧端子VSSとの間にPMOSトランジスタ54とNMOSトランジスタ58とが直列に接続され、トランジスタ54,58のゲートがトランジスタ52,56のゲートにそれぞれ接続されるとともに、トランジスタ54,58のそれぞれのドレインの間にノードMが設けられる。
コンパレータ40は、差動入力部62、増幅部64およびインバータ66からなる。ここで、差動入力部62は、PNPトランジスタ68,70と、NPNトランジスタ72,74と、定電流源回路76とで構成される。より詳しくは、正極側電源電圧端子VCCと負極側電源電圧端子VSSとの間にPNPトランジスタ68とNPNトランジスタ72と定電流源回路76とが直列に接続されるとともに、PNPトランジスタ70とNPNトランジスタ74と定電流源回路76とが直列に接続され、NPNトランジスタ72,74のベースに反転入力端子(−)、非反転入力端子(+)がそれぞれ接続される。この差動入力部62においては、PNPトランジスタ68、NPNトランジスタ72を直列に流れる電流Iaと、PNPトランジスタ70、NPNトランジスタ74を直列に流れる電流Ibとが合流して(足し合わさって)定電流源回路76の定電流Ic(Ic=Ia+Ib)になる。
増幅部64は、PNPトランジスタ78,80とNPNトランジスタ82,84とで構成される。より詳しくは、PNPトランジスタ78,80はそれぞれ差動入力部62のPNPトランジスタ68,70とカレントミラー回路を構成し、NPNトランジスタ82,84がそれぞれPNPトランジスタ78,80と直列に接続される。さらに、NPNトランジスタ82のベースおよびドレインとNPNトランジスタ82のベースが共通接続され、両PNPトランジスタ82,84にはそれぞれnIa,nIbで表される電流が流れる。ここで、nはカレントミラー比である。また、PNPトランジスタ78のドレインとNPNトランジスタ82のドレインとの間に設けられるノードJがインバータ66の入力端子に接続される。インバータ66の出力端子は、コンパレータ40の出力端子としてアンドゲート42の一方の入力端子に接続される。
このコンパレータ40において、入力電圧であるモニタ電圧VAが立ち上がっていない時は、つまり微分回路32に正極性の電流Icが流れていない時は、バイアス回路44より差動入力部62の入力トランジスタ74のベースには比較的大きなバイアス電流が供給され、入力トランジスタ72のベースには非常に小さなバイアス電流が供給される。これにより、トランジスタ74を流れる電流Ibに比して格段に小さな電流Iaがトランジスタ72を流れ、出力トランジスタ82を流れる電流nIaも小さく、インバータ66の出力端子にはHレベルの出力電圧が現れる。
しかし、入力電圧であるモニタ電圧VAの立ち上がり遷移中は、つまり微分回路32に正極性の過渡電流Icが流れている間は、抵抗38を通じて入力トランジスタ74のベース電圧よりも入力トランジスタ72のベース電圧が相対的に高くなることにより、両入力トランジスタ72,74をそれぞれ流れる電流Ia,Ibの大小関係がそれまでとは逆転し、出力トランジスタ82を流れる電流nIaが大きくなり、インバータ66の出力端子にはLレベルの出力電圧が現れる。
このように、この実施例では、コンパレータ40内のトランジスタ、特に差動入力部62の入力トランジスタ72,74をバイポーラ・トランジスで構成しているので、バイアス回路44を電流バイアス回路として働かせ、高速応答または高感度のコンパレータ動作を行えるようにしている。
ここで、この実施形態のAPC動作における作用効果の理解を容易にするため、この実施形態における2チャネル・レーザダイオード駆動装置(図1)からタイミング生成回路22A,22Bを除いた装置構成を図6に示し、この図6の装置構成のAPC動作におけるモニタ電圧(VA,VB)および制御電圧(VCA,VCB)の波形を図7に示す。
図6の装置構成においては、APC選択回路50からのAPC選択信号FA,FBがモニタ電圧生成回路16A,16Bに与えられるのと同じタイミングでS/H回路20A,20Bにも直接与えられる。このため、APC動作の開始直後に、モニタ電圧生成回路16A,16Bよりモニタ信号VA,VBが出力されるのと同時に、S/H回路20A,20Bがそれまでのホールド・モードからサンプリング・モードに切り換わって、閉ループのフィードバック制御動作が開始される。これにより、結果的にはAPC動作の前後で制御電圧(VCA,VCB)が殆ど変わっていない場合でも、図7に示すように、毎回必ず制御電圧の大幅な上げ下げ(つまり駆動電流の大幅な増減)が行われる。このため、APC動作においてレーザダイオードLDA,LDBに過電流が流れるとともに、APC期間(APC所要時間)が長くなる。
上記した実施形態は2チャネルのレーザダイオードLDA,LDBを駆動する装置に係るものであったが、本発明は3チャネル以上のレーザダイオードを駆動する多チャネル・レーザダイオード駆動装置にも適用可能である。
さらに、本発明は、たとえば図8に示すようなバイアス電流供給回路およびバイアスAPC機能を備えるレーザダイオード駆動装置にも適用可能である。
図8において、このレーザダイオード駆動装置は、レーザダイオードLDを発光駆動するためのLD駆動部10と、このレーザダイオードLDにバイアス電流を供給するためのバイアス電流供給部100と、電流加算回路120と、APC切替スイッチ122と、APC選択回路124とを有する。
LD駆動部10は、上記した2チャネル・レーザダイオード駆動装置(図1)における第1LD駆動部10Aまたは第2LD駆動部10Bに相当するものであり、電圧−電流変換回路12と、スイッチング回路14と、フォトダイオードPDと、モニタ電圧生成回路16と、誤差増幅回路18と、S/H回路20と、タイミング生成回路(モード切替回路)22とで構成される。LD駆動部10の各部における電圧、電流または信号、特にモニタ電圧VM、誤差電圧VEM、制御電圧VCM、スイッチング電流IS、モード切替信号TMは、たとえば第1LD駆動部10A(図1)におけるモニタ電圧VA、誤差電圧VEA、制御電圧VCA、スイッチング電流ISA、モード切替信号TAにそれぞれ対応する。
バイアス電流供給部100は、レーザダイオードLDにその閾電流値ITH付近に設定された直流のバイアス電流を注入する。すなわち、一般にレーザダイオードの駆動電流−光出力特性には発振閾値または閾電流値ITHと称される変曲点が存在し、この閾電流値ITH以上の駆動(注入)電流によってレーザ発振(発光)する。このため、レーザダイオードLDを発光させるために、駆動電流ISを零から増加させたならば、スイッチング電流つまり駆動電流ISが閾電流値ITHを越えた時点からレーザ発振(発光)が開始する。つまり、スイッチング電流ISが閾電流値ITHに達するまでの遅れ時間が存在する。そこで、レーザダイオードLDに閾電流値ITH付近に設定された直流のバイアス電流Ibを注入しておいて、パルス期間中はバイアス電流Ibに上積みする形で一定電流値のスイッチング電流ISを供給(注入)して、レーザダイオードLDの光出力をスイッチング電流ISに追随させて高速に立ち上げるようにしている。
バイアス電流供給部100は、フォトダイオードPDと、モニタ電圧生成回路102と、誤差増幅回路104と、S/H回路106と、電圧−電流変換回路108と、タイミング生成回路(モード切替回路)110とで構成される。
フォトダイオードPDは、LD駆動部10とバイアス電流供給部100とで時分割的に共用される。すなわち、LD駆動部10でスイッチング電流ISの電流値を再設定するためのAPC動作が行われるときは、APC選択回路50によりAPC切替スイッチ122が端子s側に切り替えられ、フォトダイオードPDはLD駆動部10のモニタ電圧生成回路16に接続される。また、バイアス電流供給部100でバイアス電流Ibを再設定するためのバイアスAPC動作が行われるときは、APC選択回路50によりAPC切替スイッチ122が端子b側に切り替えられ、フォトダイオードPDはバイアス電流供給部100のモニタ電圧生成回路102に接続される。
バイアス電流供給部100において、モニタ電圧生成回路102は、正極側電源電圧端子VCCと負極側電源電圧端子VSSとの間でAPC切替スイッチ122を介してフォトダイオードPDと直列に接続可能なPNPトランジスタ126と、このPNPトランジスタ126とカレントミラー回路を構成するPNPトランジスタ128と、正極側電源電圧端子VCCと負極側電源電圧端子VSSとの間でPNPトランジスタ128と直列に接続されるモニタ抵抗130とで構成される。バイアスAPC動作において、レーザダイオードLDが発光し、その光出力に応じた光電流IPDがフォトダイオードPDに流れると、モニタ抵抗130の正極側端子よりVM=R130・nIPDで表されるモニタ電圧Vmが出力されるようになっている。ここで、R130はモニタ抵抗130の抵抗値であり、nはカレントミラー比である。
誤差増幅回路104は、演算増幅器からなり、モニタ電圧生成回路102より出力されるモニタ電圧Vmを一方(負極性)の入力端子に入力するとともに、基準電圧発生回路(図示せず)からのバイアスAPC用の基準電圧VQを他方(正極性)の入力端子に入力し、両入力電圧VA,VQの差分に応じた誤差電圧Vemを出力する。ここで、バイアスAPC基準電圧VQは、レーザダイオードLDがその閾電流値ITHにほぼ対応する光出力で発光するときにバイアスAPCの閉ループが平衡状態となるような値に設定される。
S/H回路106は、誤差増幅回路104からの誤差電圧Vemをサンプリングし、ホールドするもので、タイミング生成回路110の出力信号(モード切替信号)Tmによりモードを切り替えられ、たとえばTm=Hレベルのときはサンプリング・モードとなり、Tm=Lレベルのときはホールド・モードとなるように構成されている。電圧−電流変換回路108は、S/H回路106からの制御電圧Vcmに応じた電流値を有するバイアス電流Ibを生成する。
電流加算回路120は、電流駆動回路を含んでおり、バイアス電流供給部100からのバイアス電流IbとLD駆動部10からのスイッチング電流Isとを足し合わせて、その合成電流(Ib+Is)をレーザ駆動電流としてレーザダイオードLDに注入するように動作する。
このレーザダイオード駆動装置では、たとえばライン走査の合間の期間内にバイアス電流供給部100のバイアスAPC動作とLD駆動部10のAPC動作がこの順序で順番に実行される。
APC選択回路124は、バイアス電流供給部100にバイアスAPC動作を行わせるときは、LD駆動部10に対するAPC選択信号FMをLレベルにしたままAPC選択信号FQをHレベルにする。APC選択信号FQがHレベルになると、APC切替スイッチ122がそれまでのオフ位置から端子bの位置に切り替わり、フォトダイオードPDがバイアス電流供給部100のモニタ電圧生成回路102に接続される。また、電流加算回路120がバイアス電流供給部100からのバイアス電流IbのみをレーザダイオードLDに供給するように、LD駆動部10のスイッチング回路14は強制的にオフ状態に保持される。
バイアス電流供給部100のバイアスAPC動作は、レーザダイオードLDに供給または注入する電流Ibの電流値を閾電流値ITH付近に再設定する点が特別なだけで、上記した2チャネル・レーザダイオード駆動装置(図1)における第1LD駆動部10AのAPC動作と基本的には同じである。つまり、バイアスAPC動作を開始してからモニタ電圧Vmが基準電圧VQ近傍に到達するまではS/H回路106をホールド・モードのままにしておいてバイアスAPC動作開始前と同じ電流値(前回のバイアスAPC動作で再設定した電流値)のバイアス電流IbでレーザダイオードLDを駆動し、モニタ電圧Vmが基準電圧VQ近傍に到達してからS/H回路106をサンプリング・モードに切り替えて閉ループのフィードバック制御動作を開始させる。このことにより、バイアスAPC動作中に制御電圧Vcmを上げ下げする幅が非常に小さく、バイアスAPC動作の開始から完了までの所要時間を短縮することができる。
APC選択回路124は、バイアス電流供給部100にバイアスAPC動作を終了させるときは、APC選択信号FQをLレベルにする。そうすると、LレベルのAPC選択信号FQに応答してタイミング生成回路110の出力信号TmがHレベルからLレベルに変わり、S/H回路106がサンプリング・モードからホールド・モードに切り替わる。また、LレベルのAPC選択信号FQに応答してバイアスAPC切替スイッチ122が端子bの位置からオフ位置に切り替わる。
次に、APC選択回路124は、LD駆動部10にAPC動作を行わせるために、LD駆動部10に対するAPC選択信号FMをHレベルにする。APC選択信号FQがHレベルになると、APC切替スイッチ122がそれまでのオフ位置から端子sの位置に切り替わり、フォトダイオードPDがLD駆動部10のモニタ電圧生成回路16に接続される。また、LD駆動部10のスイッチング回路14は強制的にオン状態に保持される。
LD駆動部10のAPC動作も、スイッチング電流Isにバイアス電流供給部100からのバイアス電流Ibを加算してレーザダイオードLDに注入する点を除いては、上記した2チャネル・レーザダイオード駆動装置(図1)における第1LD駆動部10AのAPC動作とほとんど同じである。つまり、APC動作を開始してからモニタ電圧VMが基準電圧VP近傍に到達するまではS/H回路20をホールド・モードのままにしておいてAPC動作開始前と同じ電流値(前回のAPC動作で再設定した電流値)のスイッチング電流ISでレーザダイオードLDを駆動し、モニタ電圧VMが基準電圧VP近傍に到達してからS/H回路20をサンプリング・モードに切り替えて閉ループのフィードバック制御動作を開始させる。これにより、APC動作中に制御電圧VCMを上げ下げする幅が非常に小さく、APC動作の開始から完了までの所要時間を短縮することができる。また、APCのためにレーザダイオードLDに実質的な過電流を流すこともないので、レーザダイオード特性の劣化や信頼性の低下を防止できる。
また、他にも、本発明においては、装置全体または各部の構成について種々の変形が可能である。たとえば、上記した実施形態において、LD駆動部10AのAPC動作を終了させるためにS/H回路20Aをサンプリング・モードからホールド・モードに切り替えるには、APC選択回路50がAPC動作を開始させた時点から所定時間が経過した時点でAPC選択信号FAをHレベルからLレベルに戻し、これに応答してタイミング生成回路22Aがその出力信号TAをHレベルからLレベルに戻すようにした。一変形として、S/H回路20Aをホールド・モードからサンプリング・モードに切り替えた時を基準として、その時点から所定時間の経過後にタイミング生成回路22Aがその出力信号TAをHレベルからLレベルに戻し、このタイミングでS/H回路20Aをサンプリング・モードからホールド・モードに切り替えることも可能である。また、モニタ電圧生成回路16,16A,16B,102においては、モニタ抵抗30,130をフォトダイオードPDと直列に接続し、モニタ抵抗30,130の両端からモニタ電圧を取り出すことも可能である。
また、本発明の駆動装置は、レーザダイオードの発光駆動に適用して特に好適であるが、他の電流注入型発光素子の発光駆動にも適用可能である。
本発明の一実施形態における2チャネル・レーザダイオード駆動装置の構成を示すブロック図である。 実施形態の駆動装置におけるモニタ電圧生成回路の一構成例を示す回路図である。 実施形態の駆動装置におけるタイミング生成回路の一構成例を示す回路図である。 実施形態の駆動装置におけるタイミング生成回路のより具体的な構成例を示す回路図である。 実施形態の駆動装置のAPC動作におけるモニタ電圧および制御電圧の波形を示す波形図である。 実施形態の2チャネル・レーザダイオード駆動装置からタイミング生成回路を除いた場合(比較例)の装置構成を示すブロック図である。 図6の装置構成(比較例)のAPC動作において得られるモニタ電圧および制御電圧の波形を示す波形図である。 別の実施形態におけるレーザダイオード駆動装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10,10A,10B LD駆動部
12,12A,12B,108 電圧−電流変換回路(駆動電流生成回路)
14,14A,14B スイッチング回路
16,16A,16B,102 モニタ電圧生成回路
18,18A,18B,104 誤差増幅回路
20,20A,20B,106 S/H(サンプル・ホールド)回路
22,22A,22B,110 タイミング生成回路
30,130 モニタ抵抗
32 微分回路
40 コンパレータ
44 バイアス回路
50,124 APC選択回路
LD,LDA,LDB レーザダイオード
PD フォトダイオード

Claims (4)

  1. 発光素子の光出力を光電流に変換するための受光素子と、
    前記受光素子の光電流またはそれに比例した出力電流が流れるモニタ抵抗と前記光電流または出力電流の通電/遮断を切り替えるためのオン/オフ・スイッチとを有し、前記モニタ抵抗の電圧降下に応じたモニタ電圧を出力するモニタ電圧生成回路と、
    前記モニタ電圧生成回路より出力される前記モニタ電圧と前記発光素子の光出力の設定値に対応する基準電圧とを比較して、その差分に応じた誤差電圧を出力する誤差増幅回路と、
    入力端子が前記誤差増幅回路の出力端子に接続され、前記誤差増幅回路からの誤差電圧をサンプリングして出力するサンプリング・モードまたは現時の入力電圧に関係なく出力電圧を保持するホールド・モードのいずれかに選択的に切替可能なサンプル・ホールド回路と、
    前記発光素子を発光駆動するために前記サンプル・ホールド回路の出力電圧に応じた電流値を有する駆動電流を生成する駆動電流生成回路と、
    前記駆動電流を再設定するために前記モニタ電圧生成回路の前記オン/オフ・スイッチがオフ状態からオン状態に切り替わった直後に、前記モニタ電圧生成回路より出力される前記モニタ電圧を監視し、前記モニタ電圧が前記基準電圧の近傍に到達したタイミングを検出して前記サンプル・ホールド回路を前記ホールド・モードから前記サンプリング・モードに切り替えるモード切替回路と
    を有し、
    前記モード切替回路が、前記モニタ電圧を入力して、前記モニタ電圧の微分波形を表す出力電圧を生成する微分回路と、前記微分回路の出力電圧を入力し、その電圧が零近傍のレベルまで下がった時に前記サンプル・ホールド回路を前記ホールド・モードから前記サンプリング・モードに切り替えるための第1の切替信号を出力する出力回路とを有し、
    前記微分回路がコンデンサと抵抗とを直列に接続して構成され、前記抵抗の両端間の電圧を前記微分回路の出力電圧とし、
    前記出力回路が、第1の入力端子が前記抵抗の一端に接続されるとともに、第2の入力端子が前記抵抗の他端に接続され、前記第1の入力端子に入力する第1の入力電圧と前記第2の入力端子に入力する第2の入力電圧との大小を比較してその比較結果を表す二値信号を前記第1のモード切替信号として出力するコンパレータを有する、
    発光素子駆動装置。
  2. 前記出力回路が、前記コンパレータの入力に所定のバイアスを与えるために前記抵抗の一端と前記コンパレータの第1の入力端子とに接続されたバイアス回路を有する請求項に記載の発光素子駆動装置。
  3. 前記出力回路が、前記コンパレータの入力に所定のバイアスを与えるために前記抵抗の他端と前記コンパレータの第2の入力端子とに接続されたバイアス回路を有する請求項に記載の発光素子駆動装置。
  4. 前記コンパレータが、差動入力部を構成するためにそれぞれのベースが前記第1および第2の入力端子に接続された第1および第2のバイポーラ・トランジスタを有する請求項または請求項に記載の発光素子駆動装置。
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