JP4537341B2 - 食器洗浄機および食器洗浄方法 - Google Patents
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Description
前記制御部は、前記エア噛み検出部の検出値と第1の設定値とに基づいてエア噛みなしと判定するまでの間、前記洗浄ポンプを駆動しながら前記給水機構を動作させて、第1の濃度の洗剤液を生成し、
この第1の濃度の洗剤液生成後、第1の設定時間に至るまでの間、前記給水機構を停止し、この間に前記洗浄ポンプを駆動して前記第1の濃度の洗剤液を前記洗浄ノズルから前記被洗浄物に噴射させて洗浄し、
この第1の濃度の洗剤液による洗浄の後、前記水位検出部からの検出信号を受けるまでの間、前記給水機構を再び動作させて第2の濃度の洗剤液を生成し、
この第2の濃度の洗剤液生成後、第2の設定時間に至るまでのあいだ、前記給水機構を停止し、この間に前記洗浄ポンプを動作させて前記洗浄ノズルから前記第2の濃度の洗剤液を前記被洗浄物に噴射させるように構成したものである。
また、エア噛みを起さない程度の必要最低限の水量で第1の洗浄工程を実施するため、標準濃度より高濃度の洗剤液を被洗浄物へ噴射することが可能である。
さらに、第1の洗浄工程実施後、通常洗浄に必要な水量を給水し第2の洗浄工程を実施するので洗浄性能を向上することができる。
図1はこの発明の実施の形態1における食器洗浄機の構成を示す構成図である。
図において、食器洗浄機1は食器洗浄機本体1aと食器洗浄機本体1aの上部に設けられた蓋1bとから構成されている。また、食器洗浄機本体1aには、例えば外部の水道から洗浄及びすすぎに使用する水を洗浄槽2内へ給水するための給水機構3が設けられている。洗浄槽2内に設けられた水位検出部4で給水機構3から給水される水について洗浄に必要な標準水量を検出する。また、洗浄槽2の中には被洗浄物である食器5を配置するためのカゴ6が備えられている。洗浄槽2は給水される水によって最初に水が溜まる凹部14を設けており、この凹部14に給水された水によって、水没する位置に配設されたヒータ13で洗剤液は加熱されるとともに、モータ7a及び羽(図示せず)及びケーシング7bで構成された洗浄ポンプ7によって加圧され、洗浄ポンプ7に回転可能な状態で取り付けられた洗浄ノズル8へ送出する構成となっている。
また、図3は図2のS1で実行される第1の給水工程を示すフローチャートであり、図4は図2のS2で実行される洗剤液加熱を示すフローチャートであり、図5は図2のS3で実行される洗浄ポンプ間欠駆動(第1の洗浄工程)を示すフローチャートであり、図6は図2のS4で実行される第2の給水工程を示すフローチャートであり、図7は図2のS5で実行される洗浄ポンプ駆動(第2の洗浄工程)を示すフローチャートである。また、図8は図3のS32で実行される洗浄ポンプ間欠駆動を示すフローチャートである。
標準量の洗剤を食器洗浄機本体1aの洗浄槽2内へ投入し被洗浄物である食器5を洗浄槽内に配置し使用者が開始のスイッチ(図示せず)を入れることで食器洗浄機1の一連の動作が開始されるものとして動作を説明する。
次に、制御部10は洗浄ポンプ7に対して、間欠駆動を行うように指令する(S32)。即ち、制御部10はカウンタの初期化(カウンタのクリア)を行い(S81)、次に洗浄ポンプ7に対して、駆動を開始し(S82)、予め設定された時間t21が経過するまで駆動を続け(S83)、この時間t21が経過したら駆動を停止し(S84)、予め設定された時間t22が経過するまで停止を続け(S85)、この時間t22が経過したらカウンタを1つカウントアップし(S86)、予め設定された値nと比較して(S87)、カウンタが設定値よりも小さければS82に戻り、カウンタが設定値と等しいかそれ以上であればリターンする。即ち、カウンタの値が設定値に達するまで上記ポンプを所定時間t21だけ駆動してから所定時間t22の間停止するという動作をn回繰り返し実行するように指令する。
なお、上記の所定時間t21およびt22は数100m秒程度の短い時間である。
これにより、洗浄ポンプ7は所定の時間だけ駆動されて所定時間停止するという間欠駆動を実行する。
次に、制御部10は、図3のS33において、エア噛みが発生していないか否か調べる。
この場合、洗浄ポンプ7が間欠運転をしている間に、モータ回転数検出部9が洗浄ポンプ7の回転数即ち、モータ7aの回転数をホール素子で検出し、制御部10がその検出結果と制御部10に予め設定されているモータ回転数との比較を行う。
なお、ヒータ13による洗剤液の加熱は、第1の給水工程を実行しながら行うようにしてもよい。
また、第1の給水工程において洗浄ポンプ7がエア噛みしないだけの給水量を確保するようにしているので、第1の洗浄工程において洗浄ノズルから充分に被洗浄物に標準濃度より高濃度の洗剤液を散布することが可能になるので、付着した汚れに対し洗剤の化学的作用を行わせることができ、洗浄力を向上することができる。
また、第2の給水工程において標準濃度より高濃度の洗剤液を標準濃度まで希釈するようにしているため、第2の洗浄工程後に行われるすすぎ工程での時間を短縮できるという効果がある。
さらに、第1の洗浄工程での洗浄ポンプの駆動は、第1の給水工程中の制御部10がエア噛みでないと判定した時における洗浄ポンプの間欠駆動によって洗浄ノズルから噴射される水量と略同量となるように制御されるようにしているため、第1の洗浄工程でのエア噛みの発生を確実に抑制することができるという効果がある。
また、さらなる洗浄力向上のために、第2の給水工程実行後、標準濃度となった洗剤液をヒータによって適温まで加熱し、第2の洗浄工程を実行するように動作させることで一層の洗浄力向上が可能になる。
以上の実施の形態1では、第1の給水工程において給水動作を行いながら、洗浄ポンプを駆動させるようにしたものであるが、次に第1の給水工程において給水動作と洗浄ポンプ駆動を交互に行うようにする実施の形態を示す。
本実施の形態2で説明する食器洗浄機の構成および制御部10の構成は、実施の形態1で説明した図1〜図12において図3の第1の給水工程の代わりに図9の第1の給水工程を置き換えたものである。実施の形態1と同様の部分については詳細説明を省略する。
図9は本実施の形態2の動作を説明するフローチャートである。
次に、図1、図9を用いて本実施の形態2の動作を説明する。
食器洗浄機1に標準量の洗剤を洗浄槽2内へ投入し被洗浄物である食器5を洗浄槽内に配置し使用者が開始のスイッチ(図示せず)を入れることで食器洗浄機1の一連の動作が開始されるものとして動作を説明する。
次に、制御部10は洗浄ポンプ7に対して、間欠駆動を行うように指令する(S94)。即ち、制御部10はカウンタの初期化(カウンタのクリア)を行い(S81)、次に洗浄ポンプ7に対して、駆動を開始し(S82)、予め設定された時間t21が経過するまで駆動を続け(S83)、この時間t21が経過したら駆動を停止し(S84)、予め設定された時間t22が経過するまで停止を続け(S85)、この時間t22が経過したらカウンタを1つカウントアップし(S86)、予め設定された値nと比較して(S87)、カウンタが設定値よりも小さければS82に戻り、カウンタが設定値と等しいかそれ以上であればリターンする。即ち、カウンタの値が設定値に達するまで上記ポンプを所定時間t21だけ駆動してから所定時間t22の間停止するという動作をn回繰り返し実行するように指令する。
なお、上記の所定時間t21およびt22は数100m秒程度の短い時間である。
これにより、洗浄ポンプ7は所定の時間だけ駆動されて所定時間停止するという間欠駆動を実行する。
次に、制御部10は、エア噛みが発生していないか否か調べる(S95)。
この場合、洗浄ポンプ7が間欠運転をしている間に、モータ回転数検出部9が洗浄ポンプ7の回転数即ち、モータ7aの回転数をホール素子で検出し、制御部10がその検出結果と制御部10に予め設定されているモータ回転数との比較を行う。
エア噛み発生の場合には洗浄ポンプ7が停止している状態で、制御部10はS91に戻り、再びS91からS95の動作を繰り返す。また、S95においてエア噛みの発生無しと判断した場合には制御部10はリターンする。これにより、エア噛みが発生しなくなるまで、給水機構3による数秒〜10秒程度の短時間の給水動作と洗浄ポンプ7による数秒〜10秒程度の短時間の間欠駆動が交互に繰り返し行われる。ここまでの第1の給水工程の動作によって、洗浄槽2内には洗浄ポンプ7が間欠動作を行ってエア噛み発生がない状態で洗浄ノズル8から噴射可能な最低限の水量が給水されたことになる。
以降のS2〜S7の動作は実施の形態1と同様なので説明を省略する。
以上の実施の形態1,2では、洗浄ポンプがエア噛みを発生しない少量の水を給水し、より高濃度の洗剤液を生成する方法を説明したが、本実施の形態3ではより確実に高濃度の洗剤液を生成可能にするものについて説明する。
図10は本実施の形態3を表す食器洗浄機の構成を示す構成図である。図10において、前述の実施の形態1及び実施の形態2で説明した図1と同じ構成箇所は、図1と同番号を付してその構成と動作の説明を省略する。
以上の実施の形態1,2では、洗浄ポンプがエア噛みを発生しない少量の水を給水し、より高濃度の洗剤液を生成する方法を説明し、実施の形態3ではより確実に高濃度の洗剤液を生成可能にするものについて説明したが、本実施の形態4では、生成した高濃度の洗剤液によって、より洗浄力を高める食器洗浄機の構成について説明する。
本実施の形態4の動作を図1および図11を用いて説明する。
図11において、S1の第1の給水工程については、実施の形態1および実施の形態2で説明した動作と同様であるので説明を省略する。第1の給水工程後、洗浄槽内に給水された洗剤液を加熱し(S2)標準濃度より高濃度の洗剤液を生成する。その後第1の洗浄工程(S3)において、標準濃度より高濃度の洗剤液を被洗浄物である食器5に散布する。ここで第2の給水工程(S4)を実行する前に、制御部10は休止期間の間、給水機構3および洗浄ポンプ7に対して動作しない(S111)ように指令する。これにより、給水機構3および洗浄ポンプ7は上記休止期間の間動作を停止する。この休止期間の時間は散布された標準濃度より高濃度の洗剤液が、被洗浄物に付着している汚れに対して、化学的作用を行うことができる時間に設定される。
次に、休止期間経過後、第2の給水工程(S4)〜排水工程(S8)を実行する。この第2の給水工程〜排水工程の動作は、実施の形態1で説明したものと同様なので説明を省略する。
Claims (12)
- 洗浄槽と、
外部から水を前記洗浄槽内に供給する給水機構と、
この給水機構によって前記洗浄槽内に供給された水と予め前記洗浄槽内に投下された所定量の洗剤とから生成される洗剤液を加圧して送り出す洗浄ポンプと、
この洗浄ポンプによって送り出された洗剤液を前記洗浄槽内に配置された被洗浄物に噴射するノズルと、
前記洗浄ポンプのエア噛みを検出するエア噛み検出部と、
前記洗浄槽内に給水される通常洗浄に必要な標準水量を検出する水位検出部と、
前記エア噛み検出部からの検出値または前記水位検出部の検出値に基づいて前記洗浄ポンプまたは前記給水機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記エア噛み検出部の検出値と第1の設定値とに基づいてエア噛みなしと判定するまでの間、前記洗浄ポンプを駆動しながら前記給水機構を動作させて、第1の濃度の洗剤液を生成し、
この第1の濃度の洗剤液生成後、第1の設定時間に至るまでの間、前記給水機構を停止し、この間に前記洗浄ポンプを駆動して前記第1の濃度の洗剤液を前記洗浄ノズルから前記被洗浄物に噴射させて洗浄し、
この第1の濃度の洗剤液による洗浄の後、前記水位検出部からの検出信号を受けるまでの間、前記給水機構を再び動作させて第2の濃度の洗剤液を生成し、
この第2の濃度の洗剤液生成後、第2の設定時間に至るまでの間、前記給水機構を停止し、この間に前記洗浄ポンプを動作させて前記洗浄ノズルから前記第2の濃度の洗剤液を前記被洗浄物に噴射させることを特徴とする食器洗浄機。 - 前記制御部は、第1の濃度の洗剤液を生成する際に、
前記洗浄ポンプを駆動しながら前記給水機構を動作させる代わりに、
前記給水機構の動作と前記洗浄ポンプの駆動を交互に行うことを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。 - 前記制御部は、第1の濃度の洗剤液を生成する際に、
前記洗浄ポンプを間欠駆動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食器洗浄機。 - 前記エア噛み検出部は、前記洗浄ポンプの回転数を検出し、
前記制御部は、前記エア噛み検出部の検出値と第2の設定値とを比較することによりエア噛みの発生を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の食器洗浄機。 - 前記エア噛み検出部は、前記洗浄ポンプのモータ負荷電流を検出し、
前記制御部は、前記エア噛み検出部の検出値と第2の設定値とを比較することによりエア噛みの発生を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の食器洗浄機。 - 前記制御部は、第1の濃度の洗剤液生成中にエア噛みでないと判定した時における前記洗浄ノズルから噴射される洗剤液の水量と、前記第1の濃度の洗剤液による洗浄の間、前記洗浄ノズルから噴射される洗剤液の水量が略同量となるように前記洗浄ポンプを駆動することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の食器洗浄機。
- 前記制御部は、第1の濃度の洗剤液生成中にエア噛みでないと判定した時における前記洗浄ノズルから噴射される洗剤液の水量よりも、前記第1の濃度の洗剤液による洗浄の間、前記洗浄ノズルから噴射される洗剤液の水量が少なくなるように前記洗浄ポンプを駆動することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の食器洗浄機。
- 前記制御部は、前記第1の濃度の洗剤液生成完了後、次の工程に移行する前に給水機構及び洗浄ポンプを所定の休止期間停止することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の食器洗浄機。
- 第1の濃度の洗剤液生成中に、前記洗浄槽内に給水される水量で水没する位置に設けられたヒータを備え、
前記制御部は、前記第1の濃度の洗剤液生成の際に前記ヒータを所定時間動作させることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の食器洗浄機。 - 第1の濃度の洗剤液生成中に、前記洗浄槽内に供給される水が溜まる部分に洗剤が投入されるような位置に洗剤投入部を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の食器洗浄機。
- 洗浄槽内への所定量の洗剤投入後の洗浄を実行する際に、制御部がエア噛み検出部の検出値と第1の設定値とに基づいてエア噛みなしと判定するまでの間、前記制御部の指令により洗浄ポンプが駆動されながら給水機構が前記洗浄槽内へ給水動作して第1の濃度の洗剤液を生成する第1の給水工程と、
この第1の給水工程完了後、第1の設定時間に至るまでの間、前記制御部の指令により前記給水機構が停止し、この間に前記洗浄ポンプが駆動されて前記第1の給水工程により生成された第1の濃度の洗剤液を洗浄ノズルから被洗浄物に噴射させて洗浄する第1の洗浄工程と、
この第1の洗浄工程完了後、前記制御部が水位検出部からの検出信号を受けるまでの間、前記制御部の指令により前記給水機構を再び動作させて第2の濃度の洗剤液を生成する第2の給水工程と、
この第2の給水工程完了後、第2の設定時間に至るまでの間、前記制御部の指令により前記給水機構が停止し、この間に前記洗浄ポンプが駆動されて前記第2の給水工程により生成された第2の濃度の洗剤液を前記洗浄ノズルから前記被洗浄物に噴射させて洗浄する第2の洗浄工程と、
を備えたことを特徴とする食器洗浄方法。 - 前記第1の給水工程では、
洗浄ポンプが駆動されながら給水機構が洗浄槽内へ給水動作する代わりに、
前記給水機構の前記洗浄槽内への給水動作と前記洗浄ポンプの駆動が交互に行われることを特徴とする請求項11記載の食器洗浄方法。
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