JP2010046126A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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弘一 長谷川
Norifumi Ogura
範史 小倉
Yoshimi Nishimura
好美 西村
Yoshio Hayashi
美穂 林
Yoshio Masuda
美穂 増田
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Abstract

【課題】すすぎ時間を短縮化できつつ、すすぎ性能を充分に得ることができるようにする。
【解決手段】注水すすぎ行程で、給水装置とドラム駆動装置及び排水装置を同時に作動させる期間(A,C)を有するものであり、その期間では、要するに、ドラム内に給水しつつ、ドラムを回転させ、且つドラム内から排水することにより、ドラム内の水をより多くの清水に入れ換えながら洗濯物のすすぎができる。特に、その期間の排水中にも給水をするので、ドラム内の水の清水への入れ換えがより多くできて、洗濯物のすすぎ性能を高く得ることができる。かくして、すすぎの回数を多くしたり、すすぎの時間を長くかけたりする必要もなく、それにより、すすぎ時間を短縮化できつつ、すすぎ性能を充分に得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、注水すすぎを実行するドラム式洗濯機に関する。
従来より、ドラム式洗濯機におけるすすぎ行程は、一般的には、洗濯物を収容して洗濯をしたドラムの内部に所定量の水を溜め(排水弁を閉塞させた状態で、ドラム内の水位が所定の水位に達するまで給水弁を開放させる)、この状態でドラムを回転させる内容(いわゆるためすすぎ)で行われるようになっている。
ちなみに、ドラム式洗濯機では、水槽や回転槽を縦軸状に有する縦形の洗濯機と異なり、ドラムを水平もしくはやゝ傾斜した横軸状にて回転させるものであり、その横軸回転にてドラム内では洗濯物が上げられてから落とされる、いわゆる「たたき洗い」をすることで、節水して洗濯ができる長所を有する。
しかしながら、ドラム式洗濯機では、上述のように節水できるとは言っても、一般的に洗濯物出入口を前面に有することから、構造的にドラム内の水位をかなり低く設定せざるを得ず、回転槽内の水位を高く設定することのできる縦形の洗濯機に比し、洗濯を豊富な水量で効果的に行うということができない。このため、ドラム式洗濯機では、洗濯物のすすぎの性能が不足しがちで、それを補うべく、すすぎの回数を多くしたり、すすぎの時間を長くかけたりしており、その結果、すすぎ時間が長延化する傾向にあった。
なお、ドラム式洗濯機においては、すすぎを、ドラムを回転させつつ、ドラム内への給水と、ドラム内からの排水とを交互に行って実行する考えのものもある(例えば特許文献1参照)。
2008-49006号公報
しかしながら、上述のようにすすぎを、ドラムを回転させつつ、ドラム内への給水と、ドラム内からの排水とを交互に行って実行するものでは、すすぎ性能を充分に得ることができない。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、すすぎ時間を短縮化できつつ、すすぎ性能も充分に得ることのできるドラム式洗濯機を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明のドラム式洗濯機においては、洗濯物を収容するドラムと、このドラムの内部に給水する給水装置と、前記ドラムの内部の水位を検知する水位検知手段と、前記ドラムを回転させるドラム駆動装置と、前記ドラムの内部から排水する排水装置とを具備すると共に、前記給水装置と前記ドラム駆動装置及び前記排水装置を同時に作動させる期間を有する注水すすぎ行程を実行する制御手段を具備して成ること
を特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、注水すすぎ行程で、給水装置とドラム駆動装置及び排水装置を同時に作動させる期間では、要するにドラム内に給水しつつ、ドラムを回転させ、且つドラム内から排水するもので、ドラム内の水をより多くの清水に入れ換えながら洗濯物のすすぎができる。特に、特許文献1のものに対し、その期間の排水中にも給水をするので、ドラム内の水の清水への入れ換えがより多くできて、洗濯物のすすぎ性能を高く得ることができる。かくして、すすぎの回数を多くしたり、すすぎの時間を長くかけたりする必要もなく、それにより、すすぎ時間を短縮化できつつ、すすぎ性能を充分に得ることができる。
以下、本発明の第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図7を参照して説明する。
まず、図2には、ドラム式洗濯機、中でも乾燥機能付きドラム式洗濯機の全体的構成を示しており、外箱1を外殻としている。この外箱1の前面部(図2で右側)のほゞ中央部には、洗濯物出入口2を形成し、該出入口2を開閉する扉3を設けている。又、外箱1の前面部の上部には、操作パネル4を設けており、その裏側(外箱1内)に操作回路ユニット5を設けている。更に、外箱1の前面部裏側の下部には、制御回路ユニット6を設けている。
外箱1の内部には、水槽7を配設している。この水槽7は軸方向が前後(図2で左右)の横軸円筒状を成すものであり、それを左右一対(一方のみ図示)のサスペンション8により前上がりの傾斜状に弾性支持している。
水槽7の背部には、モータ9を取付けている。このモータ9は、この場合、例えば直流のブラシレスモータから成るもので、アウターロータ形であり、ステータ9aを水槽7の背部に取付け、ロータ9bの中心部に取付けた回転軸9cを水槽7の内部に挿通している。
水槽7の内部には、ドラム10を配設している。このドラム10も軸方向が前後の横軸円筒状を成すもので、それを後部の中心部で上記モータ9の回転軸9cの先端部に取付けることにより、水槽7と同軸の前上がりの傾斜状に支持している。又、その結果、ドラム10はモータ9により直に回転されるようになっており、従って、モータ9は、ドラム10を回転させるドラム駆動装置として機能するようになっている。
ドラム10の周側部(胴部)には、小孔11を全域にわたって多数(一部のみ図示)形成している。又、ドラム10及び水槽7は、ともに前面部に開口部12,13を有しており、そのうちの水槽7の開口部13に、環状(一部のみ図示)のベローズ14を介して前記洗濯物出入口2を連ねている。この結果、洗濯物出入口2は、ベローズ14、水槽7の開口部13、及びドラム10の開口部12を介して、ドラム10の内部に連なっている。
水槽7の底部には、水溜器15を取付けており、この水溜器15の最低部である後部に、排水弁16及び排水ホース17を順に接続している。これらの排水弁16及び排水ホース17は、水槽7内の水、ひいては水槽7と前記小孔11により連通したドラム10内の水を水溜器15から機外に排出するものであり、すなわち、ドラム10内の水を機外に排出する排水装置18を構成している。
又、水槽7の下方には循環ポンプ19を配設しており、この循環ポンプ19は、水槽7内の水を水槽7の底部から吸水ホース20を通じ吸入して、送水ホース21を通じ圧送するもので、その送水ホース21は、水槽7の前方に配管し、先端部を水槽7の前記開口部13から水槽7内(ドラム10内)に臨ませており、かくして、水槽7内の水を水槽7の底部から吸入して水槽7の開口部13から水槽7内(ドラム10内)に圧送して循環させる水循環装置22を構成している。
水槽7の背部には又、除湿器23を配設している。この除湿器23は、全体に中空状を成しており、前記モータ9の片側(正面より見て右側)に位置していて、下部を水槽7の内下部に連通させている。
水槽7の上方には、後側に送風装置24を配設し、前側に加熱装置25を配設している。このうち、送風装置24は、ケーシング26の内部に送風羽根27を有し、この送風羽根27を回転駆動するモータ28(図3参照)をケーシング26の外部に設けて成っている。又、送風装置24は、ケーシング26の後部を接続ダクト29を介して除湿器23の上部に接続している。
一方、加熱装置25は、ケース30の内部に温風生成用ヒータ31を有して成るもので、ケース30の後部に上記送風装置24のケーシング26の前部を接続し、前部に給風ダクト32を接続している。この給風ダクト32は、先端部を前記水槽7の上部に接続して水槽7内(ドラム10内)に臨ませている。
このほか、水槽7の上方には、注水ケース33と、水位センサ34、泡センサ35、及び給水弁36を配設している。このうち、注水ケース33は、詳しくは図示しないが、使用者によって出し入れされる内部ケース33aに洗剤投入部と柔軟仕上剤注入部とを有しており、それらが接続ホース37を介して水槽7内(ドラム10内)にその前上部から連通している。
水位センサ34は、水槽7の下部から配管したエアチューブ38を介して、水槽7内の水位を、ひいては水槽7と前記小孔11により連通したドラム10内の水位を、それの変化に応動する空気圧の変化で検知するものであり、水位検知手段として機能するようになっている。
泡センサ35は、除湿器23の中間部から配管したエアチューブ39を介して除湿器23内の泡を同じくそれの変化に応動する空気圧の変化で検知するものであり、泡検知手段として機能するようになっている。
給水弁36は、入口部36aに図示しない給水ホースを介して水道の蛇口(図示せず)を接続するようになっており、他方、二つある出口部の一つを接続ホース40を介して上記注水ケース33の洗剤投入部に接続し、他の一つを接続ホース41を介して前記除湿器23の内上部に配設した散水器(図示せず)に接続している。
これらの結果、給水弁36からは、接続ホース40から注水ケース33の洗剤投入部を経て水槽7内に水道水が供給されるようになっており、かくして、水槽7内に、ひいては水槽7と前記小孔11により連通したドラム10内に給水する給水装置42を構成している。なお、この給水装置42による水槽7内への給水と併せて、水槽7内には、洗剤投入部に使用者によってあらかじめ置かれた洗剤が供給されるようにもなっている。
又、給水弁36からは、接続ホース41を経て除湿器23内の散水器に水道水が供給されようになっており、その供給された水は散水器から散出されて降下し、この降下する水に、除湿器23内を通る空気中の水蒸気が触れて冷却され、凝縮されることで除湿されるようになっている。
更に、給水弁36の側方には、図3に示す柔軟仕上剤注入用の給水弁43を配設しており、この給水弁43も入口部に図示しない給水ホースを介して水道の蛇口を接続するようになっており、他方、出口部を接続ホース44を介して上記注水ケース33の柔軟仕上剤注入部に接続している。この結果、給水弁43からは、接続ホース44から注水ケース33の柔軟仕上剤注入部を経て水道水が水槽7内に供給されるようになっており、そのとき、柔軟仕上剤注入部に使用者によってあらかじめ置かれた柔軟仕上剤が水道水と共に水槽7内に注入されるようになっている。かくして、水槽7内に、ひいては水槽7と前記小孔11により連通したドラム10内に柔軟仕上剤を注入する柔軟仕上剤注入装置45を構成している。
図3には、制御装置46を示している。この制御装置46は、例えばマイクロコンピュータから成るもので、前記制御回路ユニット6に含まれ、ドラム式洗濯乾燥機の運転全般を制御する制御手段として機能するようになっている。この制御装置46には、前記操作パネル4が有する各種の操作スイッチから成る操作入力部47より各種操作信号が入力されるようになっている。なお、操作入力部47は前記操作回路ユニット5に含まれており、操作パネル4が有する各種のスイッチに対する使用者の操作に応じた各種操作信号を出力するようになっている。
このほか、制御装置46には、前記水位センサ34から水位検知信号が入力されると共に、泡センサ35から泡検知信号が入力されるようになっており、更に、詳しくは図示しないが、ドラム10内に収容された洗濯物の量を検知するように設けた洗濯物量検知手段48から洗濯物量検知信号が、水槽7内(ドラム10内)の水温を検知するように設けた水温検知手段49から水温検知信号が、ドラム10の異常振動を検知するように設けた異常振動検知手段50から異常振動検知信号がそれぞれ入力され、更に、前記ドラム回転用のモータ9の回転を検知するように設けた回転センサ51からは回転検知信号が入力されるようになっている。なお、制御装置46は、回転センサ51からの回転検知信号に基づき、モータ9の回転数ひいてはドラム10の回転数を検知時間で除する演算をするようになっており、それによってドラム10の回転速度を検知する回転速度検知手段としても機能するようになっている。
そして更に、制御装置46は、それらの入力並びにあらかじめ記憶された制御プログラムに基づいて、上記モータ9と、前記給水弁36、給水弁43、排水弁16、送風装置24のモータ28、加熱装置25の温風生成用ヒータ31、循環ポンプ19、前記操作パネル4に存する各種表示器から成る表示部52、及びブザー53、を駆動する駆動回路54に駆動制御信号を与えると共に、とに表示制御信号を与えるようになっている。
次に、上記構成のものの作用を述べる。
今、使用者が操作パネル4に存する各種の操作スイッチから標準のコースを選択する操作をして、更に、運転を開始させる操作をすると、制御装置46は、運転を開始させて、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程、及び乾燥行程の順に運転を実行する。このうち、すすぎ行程以外の洗い行程、脱水行程、及び乾燥行程は、本発明の要旨と直接関係しないので説明を割愛し、すすぎ行程についてのみのべる。
図1は、すすぎ行程を示しており、「注水すすぎ行程」である。この注水すすぎ行程では、最初に「ためすすぎ」動作が実行される。この「ためすすぎ」動作では、最初に給水弁36を開放させると共に、モータ9及び循環ポンプ19を作動させるもので、すなわち、給水装置42と、ドラム駆動装置、及び水循環装置22を同時に作動させる。これにより、水槽7内(ドラム10内)への給水と、ドラム10の回転、及び水槽7内の水の循環とが同時に行われ、その状態で、水槽7内の水位が上昇する(S期間)。
水槽7内の水位がためすすぎ水位Q(水量で例えば17L)まで上昇すると、それを水位センサ34が検知することにより、給水弁36を閉塞させて水槽7内への給水を停止し、モータ9と循環ポンプ19のみ作動させ続けてドラム10の回転と水槽7内の水の循環とを継続する(T期間)。
上記T期間は実行時間を定めて実行するものであり、その定めた実行時間(例えば2〔分〕)が経過すると、「注水すすぎ」動作に移行する。「注水すすぎ」動作では、最初、給水弁36を開放させると共に、排水弁16を開放させ、同時に、モータ9及び循環ポンプ19を作動させるもので、すなわち、給水装置42と、排水装置18、ドラム駆動装置、及び水循環装置22を同時に作動させる。これにより、水槽7内(ドラム10内)への給水と、水槽7内(ドラム10内)からの排水、並びにドラム10の回転、及び水槽7内の水の循環とが同時に行われ、その状態で、水槽7内への給水流量より水槽7内からの排水流量が勝ることにより、水槽7内の水位が下降する(A期間)。
水槽7内の水位がリセット水位R(水量で例えば約0.5L)まで下降すると、それを水位センサ34が検知することにより、排水弁16を閉塞させる。この場合、給水弁36は開放させ続け、モータ9と循環ポンプ19も作動させ続けるものであり、従って、水槽7内への給水と、ドラム10の回転、及び水槽7内の水の循環とが継続され、その状態で、水槽7内の水位が上昇する(B期間)。
水槽7内の水位が注水すすぎ最高水位O(水量で例えば30L)より低い所定水位P(水量で例えば29L)まで上昇すると、それを水位センサ34が検知することにより、循環ポンプ19の作動を停止させる。これは、このときに循環ポンプ19を作動させたままであると、水槽7内の水位が変動することによって、次の注水すすぎ最高水位Oの検知が正確にできない可能性があるからであり、循環ポンプ19を作動させることによって、注水すすぎ最高水位Oの検知が正確にできるようになる。
次いで、水槽7内の水位が注水すすぎ最高水位Oまで上昇すると、それを水位センサ34が検知することにより、排水弁16を開放させると共に、循環ポンプ19を作動させるものであり、そのときにはB期間に続いて給水弁36は開放させたままであり、且つ、モータ9も作動させたままであるから、前記A期間同様に、水槽7内への給水と、水槽7内からの排水、並びにドラム10の回転、及び水槽7内の水の循環とが同時に行われ、その状態で、水槽7内への給水流量より水槽7内からの排水流量が勝ることにより、水槽7内の水位が下降する(C期間)。
水槽7内の水位が前記リセット水位Rまで下降すると、それを水位センサ34が検知することにより、「排水」動作に移行して、給水弁36を閉塞させると共に、モータ9及び循環ポンプ19の作動を停止させる。この場合、排水弁16は開放させ続けるものであり、それによって、水槽7内の水位が下降し続け、水槽7内からの排水が完了する(D期間)。
図4〜図7は、上記「注水すすぎ」動作のA〜C期間から「排水」動作(D期間)における各ルーチンを示しており、図4に示すA期間では、上述の制御(ステップA1〜A3)をする中で、最初の、給水弁36を開放させると共に、排水弁16を開放させ、同時に、モータ9及び循環ポンプ19を作動させるうち(ステップA1)の、モータ9の作動モードは、モータ9を正転方向に5〔秒〕通電して、5〔秒〕断電し、次いで、モータ9を反転方向に5〔秒〕通電して、5〔秒〕断電することを繰り返すものであり、そのそれぞれモータ9を通電するときのモータの回転速度は55〔rpm〕を目標値としている。
又、このA期間では、限界時間(例えば2〔分〕)を設定しており(ステップA4)、水槽7内の水位がリセット水位Rまで下降しないまま(ステップA2でNO)、その限界時間に達すると(ステップA4でYES)、ステップA3(排水弁16閉塞)に進み、更に、次のB期間に進む。
更に、このA期間では、上限水位V(図1に示すように前記注水すすぎ最高水位Oよりも高位で、水量で例えば36L)をも設定しており(ステップA5)、上述の限界時間に達しないうちに(ステップA4でNO)、その上限水位Vに達すると(ステップA5でYES)、給水弁36を閉塞させると共に、モータ9及び循環ポンプ19の作動を停止させて(ステップA6)、D期間に進む。
図5に示すB期間でも、前述の制御(ステップA7、A8)をする中で、限界時間(例えば4〔分〕)を設定しており(ステップA9)、水槽7内の水位が前述の所定水位Pまで上昇しないまま(ステップA7でNO)、その限界時間に達すると(ステップA9でYES)、次のC期間に進む。
又、このB期間でも、前記上限水位Vを設定しており(ステップA10)、上述の限界時間に達しないうちに(ステップA9でNO)、その上限水位Vに達すると(ステップA10でYES)、前記ステップA6同様に、給水弁36を閉塞させると共に、モータ9及び循環ポンプ19の作動を停止させて(ステップA11)、D期間に進む。
そして、このB期間で、上限水位Vに達することなく(ステップA10でNO)、注水すすぎ最高水位Oに達すると(ステップA12でYES)、前述のように次のC期間に進む。
図6に示すC期間でも、前述の制御(ステップA13〜A15)をする中で、限界時間(例えば2〔分〕)を設定しており(ステップA16)、水槽7内の水位がリセット水位Rまで下降しないまま(ステップA14でNO)、その限界時間に達すると(ステップA16でYES)、前記ステップA6並びに前記ステップA11同様に、給水弁36を閉塞させると共に、モータ9及び循環ポンプ19の作動を停止させて(ステップA15)、D期間に進む。
又、このC期間でも、前記上限水位Vを設定しており(ステップA17)、上述の限界時間に達しないうちに(ステップA16でNO)、その上限水位Vに達すると(ステップA17でYES)、上記ステップA15を経てD期間に進む。
図7に示すD期間でも、前述の制御(ステップA18)をする中で、限界時間(例えば4〔分〕)を設定しており(ステップA19)、その限界時間に達しないうちに(ステップA19でNO)、水槽7内の水位がリセット水位以上となって(ステップA20でNO)、限界時間に達すれば(ステップA19でYES)、排水弁16を閉塞させ(ステップA21)、ブザー53を作動させて異常の報知をし(ステップA22)、運転を中止する。
この場合、水槽7内の水位がリセット水位以上とならず(ステップA20でYES)、所定時間の10〔秒〕が経過すると(ステップA23でYES)、排水弁16を閉塞させて(ステップA24)、注水すすぎ行程を終了(リターン)する。
このように本構成のものでは、すすぎを、給水装置42とドラム駆動装置(モータ9)及び排水装置18を同時に作動させる期間(A,C期間)を有する注水すすぎ行程で実行するものであり、その給水装置42とドラム駆動装置及び排水装置18を同時に作動させる期間では、要するにドラム10内に給水しつつ、ドラム10を回転させ、且つドラム10内から排水するもので、ドラム10内の水をより多くの清水に入れ換えながら洗濯物のすすぎができる。特に、その期間の各排水中にも給水をするので、ドラム10内の水の清水への入れ換えがより多くできて、洗濯物のすすぎ性能を高く得ることができる。かくして、すすぎの回数を多くしたり、すすぎの時間を長くかけたりする必要もなく、それにより、すすぎ時間を短縮化できつつ、すすぎ性能を充分に得ることができる。
又、特に本構成のものでは、注水すすぎ行程において、上述の、給水装置42とドラム駆動装置及び排水装置18を同時に作動させる期間を、A期間とC期間の複数(この場合、2回)としており、それによって、ドラム10内の水の清水への入れ換えをより多くできて、洗濯物のすすぎ性能を一層高く得ることができる。
更に、本構成のものでは、注水すすぎ行程中の、排水装置18を作動させる期間及び排水装置18の作動を休止させる期間に、限界時間を設定しており(ステップA4、A9、A16、A19)、それらによって、排水装置18の詰まり等を因として水槽7内の水位が正常に下がらなかったり、あるいは、水道水圧の異常な低さを因として水槽7内の水位が正常に上がらなかったり、更には給水流量の急増を因として水槽7内の水位が異常に上がったり、もしくは水位センサ34の故障があったりしたとき等に、それぞれ、注水すすぎ行程中の動作が進まなくなることを避けて強制的に進め、無駄に多くの水を使用するのを避けることができる。
加えて、本構成のものでは、注水すすぎ行程中、水位検知手段(水位センサ34)が注水すすぎ最高水位を越える上限水位Vを検知したときには、注水すすぎ行程の実行を中止して、給水装置42の作動を停止させるようにしており(ステップA5〜A6、A10〜A11、A17〜A15)、それによって、上述同様、排水装置18の詰まり等を因として水槽7内の水位が下がらなかったり、あるいは給水流量の急増を因として水槽7内の水位が異常に上がったり、もしくは水位センサ34の故障があったりしたとき等に、無駄に多くの水を使用することを避けることができる。
以上に対して、図8ないし図25は本発明の第2ないし第13実施例(第2ないし第13の実施形態)を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
[第2実施例]
図8に示す第2実施例においては、注水すすぎ行程の「注水すすぎ」動作における前述のA〜C期間の後に、更に、B期間及びC期間を付加しており、要するに、注水すすぎ行程中、給水装置42とドラム駆動装置及び排水装置18を同時に作動させる期間の数を増やしている(この場合、3回)ものであって、このようにすることにより、ドラム10内の水の清水への入れ換えが一段と多くできて、洗濯物のすすぎ性能を一層高く得ることができる。
[第3実施例]
図9に示す第3実施例においては、注水すすぎ行程の「注水すすぎ」動作における前述のA〜C期間の後に、B期間及びC期間を付加して、更に又、B期間及びC期間を付加しており、要するに、注水すすぎ行程中、給水装置42とドラム駆動装置及び排水装置18を同時に作動させる期間の数を更に増している(この場合、4回)ものであって、このようにすることにより、ドラム10内の水の清水への入れ換えが更に多くできて、洗濯物のすすぎ性能を更に高く得ることができる。
[第4実施例]
図10に示す第4実施例においては、洗濯物量検知手段48による洗濯物量の検知結果に応じて、上述のA期間及びC期間の実行回数(給排水回数)を決定するようにしており、具体的には、洗濯物量の検知結果が大きいほど、A期間及びC期間の実行回数を多くするようにしており、その各行程図は前記図1、図8、図9に示したとおりである。
この場合、洗濯物量検知手段48による洗濯物量の検知は、例えば洗い行程の開始時点で行うようにしているが、注水すすぎ行程の開始時点で行うようにしても良い。又、注水すすぎ行程におけるすすぎの条件は、洗濯物量が多いほど、悪い(すすぎの負荷が大きい)ものであり、従って、この場合には、要するに、洗濯物量検知手段48がすすぎの条件を検知するすすぎ条件検知手段として機能し、注水すすぎ行程中のすすぎの条件が悪いほど、給水装置42とドラム駆動装置及び排水装置18を同時に作動させる回数を増やすようにしているものであって、それにより、すすぎの条件に応じた適切なすすぎを行うことができる。
[第5実施例]
図11に示す第5実施例においては、水温検知手段49による水温の検知結果に応じて、前述のA期間及びC期間の実行回数(給排水回数)を決定するようにしており、具体的には、水温の検知結果が小さいほど、A期間及びC期間の実行回数を多くするようにしており、その各行程図は、この場合、前記図1、図8に示したとおりである。
上記水温検知手段49による水温の検知も、例えば洗い行程の開始時点で行うようにしているが、注水すすぎ行程の開始時点で行うようにしても良い。又、注水すすぎ行程におけるすすぎの条件は、水温が低いほど、悪い(すすぎの効果が得にくい)ものであり、従って、この場合にも、要するに、水温検知手段49がすすぎの条件を検知するすすぎ条件検知手段として機能し、注水すすぎ行程中のすすぎの条件が悪いほど、給水装置42とドラム駆動装置及び排水装置18を同時に作動させる回数を増やすようにしているものであって、それにより、上述同様、すすぎの条件に応じた適切なすすぎを行うことができる。
[第6実施例]
図12に示す第6実施例においては、ドラム10の異常振動を検知する異常振動検知手段50がその異常振動を検知したときに、ドラム10内の洗濯物をほぐす動作(通常はドラム10内からの排水と、新たな給水、及びドラム10の回転もしくは揺動)を実行するものであって、その異常振動の検知回数をカウントし、そのカウント数に応じて、前述のA期間及びC期間の実行回数を決定するようにしており、具体的には、異常振動の検知回数が小さいほど、A期間及びC期間の実行回数(給排水回数)を多くするようにしていて、要するに、注水すすぎ行程における給水装置42とドラム駆動装置及び排水装置18を同時に作動させる回数を多くするようにしており、その各行程図は、この場合も、前記図1、図8に示したとおりである。いる。
異常振動検知手段50がその異常振動を検知したときに、ドラム10内の洗濯物をほぐす動作を実行するものでは、そのほぐし動作によりすすぎ効果が得られるので、異常振動の検知回数が小さいほど、B期間及びC期間の実行回数を多くする、換言すれば、異常振動の検知回数が大きいほど、B期間及びC期間の実行回数を少なくすることにより、運転時間の長延化を避けることができる。
[第7実施例]
図13ないし図16に示す第7実施例においては、ためすすぎ行程中と、注水すすぎ行程中に、それぞれ柔軟仕上剤注入装置45を作動させて水槽7内(ドラム10内)に柔軟仕上剤を注入するようにしている。
そのうち、図13は、ためすすぎ行程を示しており、このためすすぎ行程では「ためすすぎ」動作だけが実行されるもので、その「ためすすぎ」動作では、最初に給水弁36を開放させる。これにより、水槽7内(ドラム10内)への給水が行われ、水槽7内の水位が上昇する。
水槽7内の水位がリセット水位Rまで上昇すると、それを水位センサ34が検知することにより、モータ9及び循環ポンプ19を作動させる。これにより、水槽7内への給水を続けながら、ドラム10の回転と水槽7内の水の循環とが行われるようになり、その状態で、水槽7内の水位が更に上昇する(S期間)。
水槽7内の水位がためすすぎ水位Qまで上昇すると、それを水位センサ34が検知することにより、給水弁36を閉塞させて水槽7内への給水を停止し、代わって、柔軟仕上剤注入用の給水弁43を間欠的に複数回作動させる。従って、このときに柔軟仕上剤注入装置45が作動されるもので、柔軟仕上剤注入用の給水弁43からは、接続ホース44から注水ケース33の柔軟仕上剤注入部を経て水道水が水槽7内に供給されるから、そのとき、柔軟仕上剤注入部に使用者によってあらかじめ置かれた柔軟仕上剤が水道水と共に水槽7内に注入される。
又、このときには、モータ9と循環ポンプ19の作動を継続し、ドラム10の回転と水槽7内の水の循環とを継続するから、洗濯物のすすぎが継続実行されると共に、注入された柔軟仕上剤を均一化しての洗濯物への付着が行われる(T期間)。
上記T期間は実行時間を定めて実行するものであり、その定めた実行時間(例えば2〔分〕)が経過すると、「排水」動作に移行する。この「排水」動作では、モータ9及び循環ポンプ19の作動を停止させ、代わって、排水弁16を開放させるものであり、それによって、水槽7内の水位が下降し、水槽7内からの排水が完了する(D期間)。
図14は、上記「ためすすぎ」動作のS,T期間におけるルーチンを示しており、ステップB1〜B7がS期間、ステップB7〜B10がT期間のルーチンをそれぞれ示している。
この場合、S期間におけるモータ9の作動モードは、モータ9を正転方向に10〔秒〕通電して、10〔秒〕断電し、次いで、モータ9を反転方向に同じく10〔秒〕通電して、10〔秒〕断電することを繰り返すものであり、そのそれぞれモータ9を通電するときのモータ9の回転速度は40〔rpm〕を目標値としている。又、このときの循環ポンプ19回転速度は4600〔rpm〕を目標値としている。
又、このS期間では、限界時間(例えば3〔分〕)を設定しており(ステップB5)、水槽7内の水位がためすすぎ水位Qまで上昇しないまま(ステップB4でNO)、その限界時間に達すると(ステップB5でYES)、ブザー53を作動させて異常の報知をし(ステップB6)、運転を中止する。
一方、T期間における柔軟仕上剤注入用の給水弁43の作動モードは、25〔秒〕通電(開放)して、35〔秒〕断電(閉塞)し、そして又、25〔秒〕通電(開放)するというものであり、モータ9の作動モードは、モータ9を正転方向に10〔秒〕通電して、10〔秒〕断電し、次いで、モータ9を反転方向に同じく10〔秒〕通電して、10〔秒〕断電することを繰り返すもので、そのそれぞれモータ9を通電するときのモータ9の回転速度は30〔rpm〕を目標値としている。又、このときの循環ポンプ19回転速度は4600〔rpm〕を目標値としている。
これに対して、図15は、注水すすぎ行程を示しており、この注水すすぎ行程では、最初に「ためすすぎ」動作が実行されるもので、この「ためすすぎ」動作は、柔軟仕上剤の注入も含めて、上述のためすすぎ行程における「ためすすぎ」動作と同じであり、逐一の説明を割愛する。
この場合、「ためすすぎ」動作を終了すれば、「注水すすぎ」動作に移行する。この「注水すすぎ」動作は、第1実施例の注水すすぎ行程における「注水すすぎ」動作と同じであり、これも逐一の説明を割愛する。
図16は、上記注水すすぎ行程の「ためすすぎ」動作から「注水すすぎ」動作におけるルーチンを示しており、ステップB101〜B102がS〜T期間、ステップB103〜B106がA期間、ステップB106〜B114がB期間、ステップB114〜B119がC期間のルーチンをそれぞれ示している。
それらの各期間におけるモータ9の作動モードは、第1実施例の各期間のそれと同じとし、循環ポンプ19回転速度は4600〔rpm〕を目標値としている。
又、その各期間において、それぞれ限界時間を設定していることも、第1実施例の各期間のそれと同様であり、特に、この場合には、B期間中の、注水すすぎ最高水位Oより低い所定水位Pの検知判断をするときに、水槽7内の水位がその所定水位Pまで上昇しないまま(ステップB108でNO)、限界時間(4〔分〕)に達すると(ステップB109でYES)、第1実施例の、次のC期間に進むのに代わって、循環ポンプ19を作動させるステップ(B110)に進むようにしている。
又、B期間中の注水すすぎ最高水位Oの検知判断をするとき(ステップB112)にも、限界時間(例えば4〔分〕)を設定しており(ステップB113)、水槽7内の水位が注水すすぎ最高水位Oまで上昇しないまま(ステップB112でNO)、その限界時間に達すると(ステップB113でYES)、次のC期間に進むようにしている。
このように第7実施例のものでは、注水すすぎ行程中の、第1実施例と同じく、給水装置42とドラム駆動装置(モータ9)及び排水装置18を同時に作動させる期間(C期間)を、水位検知手段(水位センサ34)が注水すすぎ最高水位Oを検知したときに実行するものとしていて、注水すすぎ行程中の、その注水すすぎ最高水位Oより低い所定水位であるためすすぎ水位Qを検知した他の期間(T期間)で柔軟仕上剤注入装置45を作動させ、水槽7内(ドラム10内)に柔軟仕上剤を注入するようにしている。
このようにすることにより、使用水量が増える注水すすぎ行程を実行するものであっても、その注水すすぎの最高水位Oよりも低い水位で柔軟仕上剤の注入ができるので、柔軟仕上剤の濃度が薄まり過ぎることがなく、適正な濃度で柔軟仕上剤を洗濯物に付着させることができる。
又、この場合、注水すすぎ行程中、柔軟仕上剤注入装置45を作動させた(T期間)後に、給水装置43とドラム駆動装置(モータ9)及び排水装置18を同時に作動させ(A期間)、その後に、給水装置43とドラム駆動装置(モータ9)を同時に作動させる期間(B期間)を有するものとしており、それによって、洗濯物に付着しないで残った柔軟仕上剤を水槽7からの排水と共に排出してから、新たな清水を供給しつつ洗濯物のすすぎができるので、すすぎ性能を上げることができる。又、この場合、一旦付着した柔軟仕上剤は、容易には脱離しないので、その後に排水をしてすすいでも効果を失わない。
[第8実施例]
図17及び図18に示す第8実施例においては、注水すすぎ行程の「ためすすぎ」動作から「注水すすぎ」動作へ、A期間を飛ばして移行するようにしている。
従って、注水すすぎ行程の「ためすすぎ」動作から「注水すすぎ」動作におけるルーチンを示した図18においても、第2実施例のステップB103〜B106を略いている。
このようにすることにより、注水すすぎ行程で使用する水量を減じることができる。又、この場合、「注水すすぎ」動作では「ためすすぎ」動作後の水が残るが、「注水すすぎ」動作で水を追加するので、結局、「ためすすぎ」動作のみよりも多い水量ですすぐことから、洗濯物を充分にすすぐことができる。
[第9実施例]
図19及び図20に示す第9実施例においては、注水すすぎ行程において、先に「注水すすぎ」動作を行い、その後に柔軟仕上剤の注入を伴う「ためすすぎ」動作を行うようにしている。
従って、注水すすぎ行程のルーチンを示した図20においても、ステップB1〜B3を経た後に、ステップB107に進み、そして、ステップB108〜B115を経た後に、水槽7内の水位がためすすぎ水位Qまで下降したか否かの判断をするようにしている(ステップB201)。
上記ステップB201で、水槽7内の水位がためすすぎ水位Qまで下降した(YES)と判断されるか、又は、その後に例えば2〔分〕の限界時間に達したか否かの判断をして(ステップB202)、限界時間に達した(YES)と判断されれば、それぞれ、給水弁36を閉塞させると共に、排水弁16を開放させて(ステップB203)、「ためすすぎ」動作のステップB8へと進む(ステップB204)。
このように、注水すすぎ行程において、先に「注水すすぎ」動作を行い、その後に柔軟仕上剤の注入を伴う「ためすすぎ」動作を行うのは、給水装置43とドラム駆動装置(モータ9)及び排水装置18を同時に作動させる期間(C期間)で、水位検知手段(水位センサ34)が注水すすぎ最高水位Oより低い所定水位であるためすすぎ水位Qを検知したときの、その後の期間(T期間)で柔軟仕上剤注入装置45を作動させることであり、このようにすることによって、洗濯物を「注水すすぎ」動作で充分にすすいだ後に、柔軟仕上剤を注入できるから、洗濯物に対する柔軟仕上剤の効果を、洗剤残りにより阻害されることなく充分に得ることができる。
[第10実施例]
図21及び図22に示す第10実施例においては、注水すすぎ行程において、先に「注水すすぎ」動作を行い、その後に柔軟仕上剤の注入を伴う「ためすすぎ」動作を行うものにおいて、その「注水すすぎ」動作から「ためすすぎ」動作への移行を、S期間を経て行うようにしている。
この関係上、注水すすぎ行程の「注水すすぎ」動作から「ためすすぎ」動作の各期間におけるルーチンを示した図22においても、第9実施例のステップB201に代わるステップB301では、水槽7内の水位がリセットRまで下降したか否かの判断をするようにしている。又、第9実施例のステップB203に代わるステップB302では、排水弁16を閉塞させて、「ためすすぎ」動作のステップB3へと進むようにしている(ステップB303)。
このように、注水すすぎ行程において、「注水すすぎ」動作から「ためすすぎ」動作への移行を、S期間を経て行うようにすることにより、ドラム10内の水に含まれる洗剤成分を極力なくして柔軟仕上剤の注入ができるようになるので、洗濯物に対する柔軟仕上剤の効果を一段と増すことができる。
[第11実施例]
図23に示す第11実施例においては、柔軟仕上剤注入装置45を作動させるときのドラム駆動装置(モータ9)の作動モードと、注水すすぎ行程中の他のドラム駆動装置の作動モードとを異ならせている。
具体的には、柔軟仕上剤注入装置45を作動させるとき(T期間)のモータ9の作動モードを、モータ9を正転方向に10〔秒〕通電して、10〔秒〕断電し、次いで、モータ9を反転方向に同じく10〔秒〕通電して、10〔秒〕断電することを繰り返すもので、そのそれぞれモータ9を通電するときのモータの回転速度は30〔rpm〕を目標値としている(仕上げ水流1)。
これに対して、注水すすぎ行程中の他のモータ9の作動モードは、「ためすすぎ」動作における場合も含めて、すべて、モータ9を正転方向に5〔秒〕通電して、5〔秒〕断電し、次いで、モータ9を反転方向に同じく5〔秒〕通電して、5〔秒〕断電することを繰り返すもので、そのそれぞれモータ9を通電するときのモータの回転速度は55〔rpm〕を目標値としている(ためすすぎ水流、注水すすぎ水流)。
このようにすることにより、柔軟仕上剤注入装置45を作動させるときには、注水すすぎ行程中の他の期間よりも弱い撹拌モードでドラム10が駆動されるようになり、それだけ洗濯物に水が馴染みやすくなって、柔軟仕上剤が洗濯物に付着しやすくなるので、洗濯物に対する柔軟仕上剤の効果を増すことができる。
又、洗濯物に柔軟仕上剤が付着する前と後には、通常の撹拌モードでドラム10が駆動されるようになり、それだけしっかりと洗濯物をすすぐことができる。
[第12実施例]
図24に示す第12実施例においては、柔軟仕上剤注入装置45を作動させるときのドラム駆動装置(モータ9)の作動モードを、ドラム10を揺動させる内容としている。
具体的には、柔軟仕上剤注入装置45を作動させるとき(T期間)のモータ9の作動モードを、モータ9を正転方向に10〔度〕角だけ揺動させ、1〔秒〕断電した後に、モータ9を反転方向に同じく10〔度〕角だけ揺動させて、1〔秒〕断電することを繰り返すようにしている(仕上げ水流2)。
これに対して、注水すすぎ行程中の他のモータ9の作動モードは、第13実施例同様に、モータ9を正転方向に5〔秒〕通電して、5〔秒〕断電し、次いで、モータ9を反転方向に同じく5〔秒〕通電して、5〔秒〕断電することを繰り返すもので、そのそれぞれモータ9を通電するときのモータの回転速度は55〔rpm〕を目標値としている(ためすすぎ水流、注水すすぎ水流)。
このようにすることにより、柔軟仕上剤注入装置45を作動させるときには、注水すすぎ行程中の他の期間よりも、洗濯物の動きが少なく、洗濯物を水に漬け置いたと同じような状態になるので、柔軟仕上剤を含んだ水か洗濯物に浸透しやすくなって、柔軟仕上剤が洗濯物に付着しやすく、洗濯物に対する柔軟仕上剤の効果を増すことができる。
[第13実施例]
図25に示す第13実施例においては、柔軟仕上剤注入装置45を作動させるときのドラム駆動装置の作動モードを、ドラム10の回転と、ドラム10の揺動とを交互に行う内容としている。
これも具体的には、第11実施例の仕上げ水流1を40〔秒〕行って、次に、第12実施例の仕上げ水流2を40〔秒〕行うのを繰り返すものであり、このようにすることによって、洗濯物を水に漬け置いたような状態から、次に撹拌することを繰り返すようになるので、柔軟仕上剤の濃度をより均一化できて、洗濯物に対する柔軟仕上剤の効果を良好且つ均一に得ることができる。
なお、上記各実施例を通じて、循環ポンプ19(水循環装置22)は具えられていなくても良い。又、乾燥機能も具えられていなくても良い。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
本発明の第1実施例を、注水すすぎ行程の水位の変化と、関係部品の経時作動変化とで示す図 ドラム式洗濯機の全体的縦断側面図 電気的構成のブロック図 注水すすぎ行程の部分フローチャートその1 注水すすぎ行程の部分フローチャートその2 注水すすぎ行程の部分フローチャートその3 注水すすぎ行程の部分フローチャートその4 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 本発明の第4実施例を示す制御内容図 本発明の第5実施例を示す制御内容図 本発明の第6実施例を示す制御内容図 本発明の第7実施例を、ためすすぎ行程の水位の変化と、関係部品の経時作動変化とで示す図 ためすすぎ行程のフローチャート 注水すすぎ行程の水位の変化と、関係部品の経時作動変化を示す図 注水すすぎ行程のフローチャート 本発明の第8実施例を示す図15相当図 図16相当図 本発明の第9実施例を示す図15相当図 図16相当図 本発明の第10実施例を示す図15相当図 図16相当図 本発明の第11実施例を示す制御内容図 本発明の第12実施例を示す制御内容図 本発明の第13実施例を示す制御内容図
符号の説明
図面中、9はモータ(ドラム駆動装置)、10はドラム、18は排水装置、34は水位センサ(水位検知手段)、42は給水装置、45は柔軟仕上剤注入装置、46は制御装置(制御手段)、48は洗濯物量検知手段(すすぎ条件検知手段)、49は水温検知手段(すすぎ条件検知手段)、50は異常振動検知手段を示す。

Claims (11)

  1. 洗濯物を収容するドラムと、
    このドラムの内部に給水する給水装置と、
    前記ドラムの内部の水位を検知する水位検知手段と、
    前記ドラムを回転させるドラム駆動装置と、
    前記ドラムの内部から排水する排水装置とを具備すると共に、
    前記給水装置と前記ドラム駆動装置及び前記排水装置を同時に作動させる期間を有する注水すすぎ行程を実行する制御手段を具備して成ることを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 注水すすぎ行程中、給水装置とドラム駆動装置及び排水装置を同時に作動させる期間を複数有することを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 注水すすぎ行程中の、排水装置を作動させる期間及び排水装置の作動を休止させる期間に、限界時間を設定していることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  4. 注水すすぎ行程中、水位検知手段が注水すすぎ最高水位を越える上限水位を検知したときには、注水すすぎ行程の実行を中止して、給水装置の作動を停止させることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  5. すすぎの条件を検知するすすぎ条件検知手段を具備し、注水すすぎ行程中のすすぎの条件が悪いほど、給水装置とドラム駆動装置及び排水装置を同時に作動させる回数を増やすことを特徴とする請求項2記載のドラム式洗濯機。
  6. ドラムの異常振動を検知する異常振動検知手段を具備し、その異常振動を検知したときにドラム内の洗濯物をほぐす動作を実行するものであって、前記異常振動の検知回数をカウントし、そのカウント数に応じて、注水すすぎ行程における給水装置とドラム駆動装置及び排水装置を同時に作動させる回数を決定することを特徴とする請求項2記載のドラム式洗濯機。
  7. ドラムの内部に柔軟仕上剤を注入する柔軟仕上剤注入装置を具備し、注水すすぎ行程中、給水装置とドラム駆動装置及び排水装置を同時に作動させる期間は、水位検知手段が注水すすぎ最高水位を検知したときに実行するものであって、注水すすぎ行程中、その注水すすぎ最高水位より低い所定水位を検知した他の期間で前記柔軟仕上剤注入装置を作動させることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  8. 注水すすぎ行程中、柔軟仕上剤注入装置を作動させた後に、給水装置とドラム駆動装置及び排水装置を同時に作動させ、その後に、給水装置とドラム駆動装置を同時に作動させる期間を有することを特徴とする請求項7記載のドラム式洗濯機。
  9. 注水すすぎ行程中、給水装置とドラム駆動装置及び排水装置を同時に作動させる期間で、水位検知手段が注水すすぎ最高水位より低い所定水位を検知したときの、その後の期間で柔軟仕上剤注入装置を作動させることを特徴とする請求項7記載のドラム式洗濯機。
  10. 柔軟仕上剤注入装置を作動させるときにドラム駆動装置を作動させるものであって、その柔軟仕上剤注入装置を作動させるときのドラム駆動装置の作動モードと、注水すすぎ行程中の他のドラム駆動装置の作動モードとを異ならせたことを特徴とする請求項7記載のドラム式洗濯機。
  11. 柔軟仕上剤注入装置を作動させるときのドラム駆動装置の作動モードを、ドラムを揺動させる内容としたことを特徴とする請求項10記載のドラム式洗濯機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103614879A (zh) * 2013-10-30 2014-03-05 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机及其控制方法
CN112279205A (zh) * 2017-05-25 2021-01-29 佛山市顺德区美的饮水机制造有限公司 苏打水罐内水位检测的控制方法和苏打水机

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