JP6636757B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、ドラム式洗濯機に関する。
従来、ドラム式洗濯機では、洗い行程中に泡が発生した場合は、洗濯水の一部を水槽外に排出するという制御が行われることが一般的であった。また、洗濯水を加熱して洗濯物の洗いを行うドラム式洗濯機の場合、更に泡の発生が増加することが知られている。
特開2008−113982号公報
しかし、洗剤が溶け込んだ洗濯水を、洗い行程中に水槽外に排出すると、洗濯物の洗浄不足を招来するという問題があった。
そこで、洗濯水を無駄に排水することなく、洗浄能力の低下を抑制した泡対策を可能とするドラム式洗濯機を提供する。
実施形態によるドラム式洗濯機は、少なくとも、洗い、すすぎ、脱水の各行程を有する洗濯コースを自動的に実行することができる制御装置と、衣類が収容される回転槽と、回転槽を収容する水槽と、水槽内の泡を検知する泡検知手段と、水槽内の洗濯水を循環させる循環装置と、水槽内の洗濯水を加熱する加熱手段と、を備える。制御手段は、少なくとも回転槽、泡検知手段、循環装置、及び加熱手段を制御するものであり、洗濯水の加熱を伴う洗濯コースを実行する場合であって、洗い行程中に泡の発生を検知した場合は、泡抑制制御を実行するものであって、洗い行程中に泡の発生を検知した場合であって、泡の発生を検知するまでの洗い行程時間が所定の時間を超過していた場合は、泡消しモードに移行して洗い行程を継続する制御を実行する
また、実施形態によるドラム式洗濯機は、少なくとも、洗い、すすぎ、脱水の各行程を有する洗濯コースを自動的に実行することができる制御装置と、衣類が収容される回転槽と、回転槽を収容する水槽と、水槽内の泡を検知する泡検知手段と、水槽内の洗濯水を循環させる循環装置と、水槽内の洗濯水を加熱する加熱手段と、を備える。制御手段は、少なくとも回転槽、泡検知手段、循環装置、及び加熱手段を制御するものであり、洗濯水の加熱を伴う洗濯コースを実行する場合であって、洗い行程中に泡の発生を検知した場合は、泡抑制制御を実行するものであって、洗い行程中に泡の発生を検知した場合であって、洗濯水の温度が所定の温度を超えていた場合は、泡消しモードに移行して洗い行程を継続する制御を実行する。
第1実施形態を示すドラム式洗濯機全体の縦断側面図 電気的構成を示すブロック図 洗い行程、及び排水行程におけるタイミングチャート 第1実施形態に係る制御の内容を示すフローチャート 泡センサの構成を示す縦断面図 閾値例 第2実施形態に係る制御の内容を示すフローチャート 第3実施形態に係る制御の内容を示すフローチャート 第4実施形態に係る制御の内容を示すフローチャート 第5実施形態に係る制御の内容を示すフローチャート 第6実施形態に係る制御の内容を示すフローチャート 第7実施形態に係る制御の内容を示すフローチャート
以下、複数の実施形態に係るドラム式洗濯機について図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の説明において実質的に共通する部位には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について説明する。図1には、ドラム式洗濯機100の全体構造が示されている。ドラム式洗濯機100の外箱1は、詳細には、合成樹脂製の基台1Aと、基台1Aに結合された箱本体1Bとから構成されている。そのうちの箱本体1Bの前面部(図1で左側)のほぼ中央部には、洗濯物出入口部2が形成され、洗濯物出入口部2を開閉する二重ガラス構造の扉3が設けられている。また、箱本体1Bの前面部の上部には、操作パネル4が設けられ、その裏側(外箱1内)には、制御手段たる制御装置5が設けられている。
外箱1内には、背面側が閉塞された有底円筒状の水槽6が設けられている。水槽6は、外箱1内に中心軸が後方(図1で右側)に向かって下降する軸線上に位置するようにしてサスペンション7によって弾性支持されている。
水槽6の背面側の外側には、洗濯機モータ8が設けられている。この洗濯機モータ8は、例えば直流のブラシレスモータから成るもので、アウターロータ形であり、ステータ8Aおよびロータ8Bを有している。ステータ8Aは、水槽6の背面側の外側に取付けられ、ロータ8Bの中心部の回転軸8Cは、軸受ブラケット9に軸受10を介して支承されて水槽6の内部に挿通されている。
水槽6内には、背面側が閉塞された有底円筒状のドラム11が設けられている。このドラム11は、背面側の外側の中心部が洗濯機モータ8の回転軸8Cの先端部に連結され、水槽6の軸線を中心に回転可能に設けられ、洗濯機モータ8により正逆転駆動される。この場合、洗濯機モータ8は、ドラム11を回転させる駆動装置として機能する。
ドラム11の周壁(胴部)には、孔12が全域にわたって多数形成されている。また、ドラム11の内周部には、洗濯物掻き上げ用のバッフル13が複数、例えば3個等間隔に設けられている。
ドラム11および水槽6は、ともに前面側が開口されている。そのうちのドラム11の前面側の開口部14の周囲部内側には、例えば液体封入形の回転バランサ15が設けられている。水槽6の前面側の開口部には、水槽カバー16が装着されていて、その先端部の開口部16aは、環状の弾性材例えばゴムから成るベローズ17により洗濯物出入口部2に連結されている。この結果、洗濯物出入口部2は、ベローズ17、水槽カバー16およびドラム11の開口部14を介して、ドラム11の内部に連なっている。
水槽6の背面側の底部には、取水口部を兼用する排水口部18が形成されている。この排水口部18には、機内排水ホース19の一端部が接続されている。また、機内排水ホース19の他端部は、外箱1の基台1Aの前部に設けられたフィルタケース20の機内排水ホース接続口部21に接続されている。
フィルタケース20は、上部に前記機内排水ホース接続口部21が形成され、前端部にキャップ22が装着されている。フィルタケース20は、内部にキャップ22と一体のリントフィルタ(図示せず)が収納されている。また、フィルタケース20の下部には、排水弁23が接続されており、この排水弁23の出口部に排水パイプ24が接続されている。排水パイプ24の先端部は、外箱1の基台1Aから機外に臨み、図示しない機外排水ホースに接続されるようになっている。
一方、フィルタケース20の後端部には、循環ポンプ(循環装置)25が設けられている。この循環ポンプ25は、水槽6内の水を排水口部18、機内排水ホース19およびフィルタケース20を介して吸引するものである。循環ポンプ25は、周側部(図1で循環ポンプ25の上部)に吐出口部26が形成され、この吐出口部26に送水ホース27の一端部が接続されている。送水ホース27は、中間部が水槽カバー16の周側方から上方へ延びており、先端部が水槽カバー16に形成された放水機構部28に接続されている。この放水機構部28は、ドラム11の内部に散水するように構成されている。この結果、排水口部18と放水機構部28とをつなぐようにして循環経路30が形成される。即ち、循環経路30は、水槽6、ドラム11、排水口部18、機内排水ホース19、フィルタケース20、送水ホース27および放水機構部28から形成され、循環ポンプ25が循環経路30中に位置するように設けられている。そして、循環ポンプ25が、水槽6の排水口部18から取出された水を放水機構部28からドラム11内に向かってシャワー状に放出するようになっている。
ドラム11の下部には、水槽6下方向に膨出するようになって下部室44を形成しており、下部室44には洗濯水が貯まるように構成されている。下部室44にはヒータ(加熱手段)45が設けられている。水槽6内の洗濯水はドラム11の回転により撹拌されるため、ヒータ45は下部室44内の洗濯水を加熱することにより、水槽6内の洗濯水全体を加熱する。また、下部室44の側壁部には温度センサ46が設けられており、水槽6内の洗濯水の温度を検知する。
フィルタケース20の前部の上部には、エアトラップ31が設けられている。このエアトラップ31と外箱1内の最上部に配設された水位センサ32とは、エアチューブ33によって接続されている。この結果、水位センサ32は、水槽6内の水位を、機内排水ホース19、フィルタケース20、エアトラップ31およびエアチューブ33を介して検出するようになっており、水位検出手段として機能するようになっている。
外箱1内の最上部には、給水弁34および給水ケース35が設けられている。給水弁34は、入口部に図示しない水道の蛇口に接続した図示しない機外給水ホースが接続されるようになっており、出口部に接続パイプ36の一端部が接続されている。接続パイプ36の他端部は、前記給水ケース35に接続されている。給水ケース35は、内部に洗剤貯留部(図示せず)を有している。この給水ケース35には、機内給水ホース37の一端部が接続され、機内給水ホース37の他端部が水槽6の上部に接続されている。その結果、水道から給水弁34を介して供給される水は、接続パイプ36、給水ケース35の洗剤貯留部および機内給水ホース37を介して水槽6内に供給される。また、給水弁34と給水ケース35は、水槽6内に給水する通常の給水装置38を構成している。
図1に示すように、水槽6の背面側上部には、その水槽6内に連通するエアトラップ39が設けられている。このエアトラップ39と外箱1内の最上部に配設された泡センサ40(泡検知手段)とは、エアチューブ41によって接続されている。
図2には、上記ドラム式洗濯機100の電気的構成が示されている。制御装置5は、マイクロコンピュータを主体として構成されるもので、ドラム式洗濯機100の動作全般を制御する。制御装置5はCPU、RAM、ROMなどを有している。この制御装置5には、操作パネル4(図1参照)に設けられた各種のキー(スイッチ)からなる操作部48からの各種操作信号、水位センサ32からの水位検出信号、泡センサ40からの泡検出信号などが入力されるようになっている。
制御装置5は、上記各種の入力信号および、例えばROMに予め記憶された制御プログラムに基づいて、ドラム式洗濯機100の給水弁34、排水弁23、洗濯機モータ8、循環ポンプ25、ヒータ45等を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥などの各行程を自動的に連続して実行することができる。この場合、制御装置5は、インバータによるパルス幅変調(PWM)方式によって洗濯機モータ8の回転速度の制御を行なう。回転センサ49は、洗濯機モータ8の回転速度を検出する。
また、制御装置5は、操作パネル4に設けられた例えば液晶パネルなどからなる表示部42に、後述の洗濯物の重量検出に応じた洗剤使用量の他、設定された運転コース、運転の残り時間、予約時刻、現在時刻などの各種情報を表示するようになっている。
図3にドラム式洗濯機100の給水撹拌行程、洗い行程、及び排水行程におけるタイミングチャートを示す。図3に示すように、洗い行程の前には給水撹拌行程があり、洗い行程の後には排水行程が設けられている。洗い行程は、前洗い、つけおき洗い、後洗いを備えている。
給水撹拌行程では、時刻t1において給水弁34が開かれ、水槽6内に洗濯水が供給されて貯水される。時刻t1から循環ポンプ25が動作開始し、その後排水が開始される直前まで、すなわち、後洗いが終了する時刻t5まで動作を継続する。循環ポンプ25は、動作中ずっと3500rpmにて回転しているが、水槽6内の水が所定以下になり、循環ポンプ25がエア噛みしそうになると動作を停止し、停止によって水位が回復すると動作を再開する。
洗濯機モータ8は、給水撹拌行程の開始時t1から動作を開始し、排水が開始される直前まで、すなわち、後洗いが終了する時刻t5まで動作を継続する。給水撹拌行程において、ドラム11(洗濯機モータ8)は正反回転を、例えば正転1.5秒→停止0.1秒→反転1.5秒→停止0.1秒を1セットとして、これを繰り返し実行している。給水撹拌行程では、ドラム11の回転時間よりも、停止時間の方が短い。この給水撹拌行程では、水槽6内に給水しつつ、衣類に対し、洗剤を含んだ洗濯水を降り掛け、洗濯水の浸透を促進する。
前洗い行程においては、洗濯機モータ8は、反転10秒→正転10秒を1セットとして、これを繰り返し実行している。ここでは、ドラム11の回転時間よりも、停止時間の方が短く、停止時間がない制御としてもよい。循環ポンプ25は期間中動作し続けている。この前洗いでは、給水完了後も、洗濯水が衣類に行き渡るようにドラム回転量を増やすとともに、循環を継続する。
つけおき洗い行程において、洗濯機モータ8は、例えば、停止90秒→反転5秒→停止90秒→正転5秒を1セットとして、これを繰り返し実行している。つけおき洗い行程では、ドラム11の回転時間よりも、停止時間の方が長い。このつけおき洗い行程では、洗い行程内の他の行程における通常の動作と異なり、循環ポンプ25は、例えば5秒ON/25秒OFFの繰り返しとし、通常の動作時よりも循環ポンプ25の駆動割合を下げ、水槽6内の温度むらを抑制しつつ、水位の高い状態の期間を長くすることで、衣類のつけおき効果を高めている。
後洗い行程において、洗濯機モータ8は、正転2秒→停止0.2秒→反転1秒→停止0.1秒を1セットとして、これを繰り返し実行している。後洗い行程では、ドラム11の回転時間よりも、停止時間の方が短い。ここでも、循環ポンプ25は期間中常に動作し続けている。
また、ここで、例えば、前洗いは3分、つけおき洗いは6時間、後洗いは3分である。これら制御は、ドラム式洗濯機100の制御装置5が例えばROMに格納された制御プログラムを実行することにより行っている。すなわち、ドラム11の回転時間よりも停止時間の方が長いつけおき行程の前後に、ドラム11の回転時間よりも停止時間の方が短い前洗い行程、及び後洗い行程が実施される。
泡センサ40によりエアトラップ39内の圧力の検知は、給水の途中から、洗い行程の終了まで、すなわち排水行程の開始直前まで継続している。排水行程では、排水弁23が開かれて排水が実施されている。その他は停止している。ヒータ45は洗い行程の間、ONされている。
図4に第1実施形態に係る制御の内容を示すフローチャートを示す。ドラム式洗濯機100での制御は、実際は制御装置5が実行する。使用者がドラム式洗濯機100の電源をONする(A1)。次に使用者は操作パネル4を操作して各種運転コース(洗い、すすぎ、脱水の各行程を行なうコース)などを洗濯する。そこでドラム式洗濯機100は、使用者が温水を選択したか否かを判定する(A2)。温水が選択された場合、すなわち温水設定の場合は(A2:YES)、ドラム式洗濯機100は、操作部48のスタートキーが押されたかを判定する(A3)。洗濯水の加熱を伴う洗濯コースを実行する場合には、上述のように洗濯コース中で使用者が温水を選択する場合と、選択された洗濯コースが温水の使用を前提としており、使用者によって温水を使用するか否かの選択ができない場合も含まれる。操作部48のスタートキーが押された場合は(A3:YES)、洗い行程の動作が開始され、給水が開始される(A4)。ここで、給水完了時、すなわち洗い行程開始時に、泡センサ40によりエアトラップ39内の圧力を検知し、その圧力に対応した周波数を測定値X1とする。
ここで、泡センサ40による泡検知の仕組みについて説明する。泡センサ40は、例えば図5に示すような構成となっている。すなわち、密閉された本体ケース53内部には、薄い軟質ゴム54a及び厚い硬質ゴム54bからなるダイアフラム54が備えられており、このダイアフラム54のほぼ中央部には、磁石55が固定されている。また、本体ケース53内部にはコイル56が固定されており、このコイル56は制御装置5に接続されている。ダイアフラム54が水槽6内の圧力(図5中矢印C参照)を受けて移動すると、コイル56に対する磁石55の位置が変化し、これに応じて、コイル56に生じる周波数(発信周波数)が変化する。制御装置5は、コイル56に生じる周波数の変化に基づいて水槽6内の圧力の変化を検出する。従って、この実施形態では、泡センサ40によって検知される圧力は、その圧力に対応した周波数として検出される。すなわちX1、X2は周波数として測定される。そして、X2−X1があらかじめ定めた所定の閾値を超える場合は、泡が発生したことを検知する。
次いで、洗い行程が開始されることにより、ドラム11の正反回転が開始され、あわせてヒータ45への通電がONされる(A5)。これにより、水槽6内の洗濯水がヒータ45により加熱される。ここで、洗い行程が開始されると、ドラム11の正反回転により洗濯物が撹拌され、泡が生ずる。次いで、泡センサ40によりエアトラップ39内の圧力を検知し、その圧力に対応した周波数を測定値X2とする。次に、ドラム式洗濯機100は、X2−X1があらかじめ設定された閾値よりも大きいか否かを判定し、大きい場合は(A6:YES)泡が検知されたものと判断し、泡抑制制御に移行し、泡の発生を抑制し、又は泡を減少させる制御を行う。本実施形態では、循環ポンプ25の作動時間を減少させる制御を行う(A7)。X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも大きい場合とは、泡が検出された状態を意味し、水槽6内の泡の発生が多く、泡を減少させる方策を採るべきことを意味している。循環ポンプ25の作動時間を減少させる制御に代えて、循環ポンプ25を所定時間の間、停止させる制御を実行してもよい。循環ポンプ25の作動時間を減少させるか、又は作動を所定時間停止させることにより、泡を減少させることができる。図4のステップA7においては、泡抑制制御として、循環ポンプ25を停止させた場合を例示している。
なお、循環ポンプ25は、作動中は間欠動作を行っており、泡が検知されていない状態では、例えば10秒ON/10秒OFFの動作を繰り返し行っている。ここで、上述のように、泡が検出された場合は、循環ポンプ25の動作を、例えば10秒ON/100秒OFFの繰り返しとする。これにより、循環ポンプ25の作動時間を減少させることができる。また、上述の、循環ポンプ25の動作を所定時間停止させるとは、上述の間欠動作そのものを停止させることを意味する。
また、図4に示すように、ヒータ45によるエアトラップ39内の圧力のモニターを継続し、所定時間(たとえば、10分)後の泡センサデータ値X2−X1が閾値以下となった場合は(A8:NO)、循環ポンプ25の動作を再開する(A15)。X2−X1が閾値以下となった場合は、泡が減少したことを意味しているため、循環ポンプ25の動作を再開しても差し支えない。なお、ステップA6において用いられる閾値、すなわち温水設定の場合に用いられる閾値は、例えば図6に示す温水設定の閾値(例えば0.3kHz)が用いられる。
次に、ドラム式洗濯機100は洗い行程の時間が終了したかを判定する(A9)。洗い行程の時間が終了した場合には洗い行程を終了し(A10)、次いで、排水行程(A11)、すすぎ行程(A12)、脱水行程(A13)と順次移行し、その後、ドラム式洗濯機100の運転を終了する(A14)。
ステップA2において、温水が選択されなかった場合、すなわち標準設定の場合は(A2:NO)、加温していない水道水等を使用する通常の動作に移行する。すなわち、ドラム式洗濯機100は、操作部48のスタートキーが押されたかを判定する(A16)。操作部48のスタートキーが押された場合は(A16:YES)、洗い行程の動作が開始され、給水が開始される(A17)。給水完了時、すなわち洗い行程開始時に、泡センサ40によりエアトラップ39内の圧力を検知し、その圧力に対応した周波数を測定値X1とする(A18)。
次いで、洗い行程が開始されることにより、ドラム11の正反回転が開始され、これにより洗濯物が撹拌され、泡が生ずる。次いで、泡センサ40によりエアトラップ39内の圧力を検知し、その圧力に対応した周波数を測定値X2とする。次に、ドラム式洗濯機100は、X2−X1があらかじめ設定された閾値よりも大きいか否かを判定し、大きい場合は(A19:YES)泡発生として検知し、泡消しモードに移行し、泡消し制御を行う(A20)。ここで、泡消し制御とは、水槽6内の洗濯水を一部排水して洗い行程を継続することを意味する。水槽6内の洗濯水を一部排水することで、ドラム11による撹拌により泡が発生することを抑制することができる。その後所定時間洗い行程を実行した後に、排水(A11)から運転終了(A14)に移行する。
ステップA19で、X2−X1が閾値よりも小さい場合は、ドラム式洗濯機100は洗い時間が終了したか否かを判定し(A21)、終了していなければ(A21:NO)洗い行程を継続し、終了していれば(A21:YES)、排水(A11)から運転終了(A14)に移行する。
なお、ステップA19において用いられる閾値、すなわち標準設定の場合の泡発生検知に用いられる閾値は、例えば図6に示す標準設定の閾値(例えば0.1kHz)が用いられる。このように、温水が選択されていない標準設定時における泡検知の閾値よりも、温水が選択された温水設定時の泡検知の閾値の方が高く設定されている、すなわち温水設定時の泡検知の感度が低く設定されている。従って、温水設定の場合、標準設定よりも、泡検出の感度が低く、より多くの泡が発生するまで「泡発生」を検知しないため、泡発生を検知しにくい設定となる。
また、ステップA2において、洗濯コースにおいて温水を選択可能とする構成を例示して説明したが、これに限らない。例えば、除菌コースのように、選択した洗濯コース自体が加熱を伴うことを前提としており、使用者が、加熱するかどうかを選択できない場合は、この洗濯コースを選択したことで、温水を選択したことになる。
なお、上述の実施形態において、ステップA7における泡抑制制御を、洗濯水の加熱が選択されている場合に実施する例を示したが、これに限らない。洗濯水の加熱、加温が選択されていない場合に、泡が発生した場合に上述の泡抑制制御を実施してもよい。
第1実施形態の効果をまとめると以下のようになる。
すなわち、温水設定の場合に、泡の発生が多い場合には、ドラム式洗濯機100は循環ポンプ25を停止又は、作動時間を減少させる制御を行う。これにより、水槽6内の泡を減少させることができる。また、新たな泡の発生を抑制することができる。
また、水槽6内の洗濯水の排水を行うことなく、泡の発生の抑制、又は泡の減少を図ることができるため、加温された洗濯水を減少させることなく洗い行程を最後まで継続することができる。これにより、洗浄効果を低下させることがなく、洗浄不足を抑制することができる。
また、温水が選択されていない標準設定時における泡検知の閾値よりも、温水が選択された温水設定時の泡検知の閾値の方が高く設定されている、すなわち温水設定時の泡検知の感度が低く設定されている。従って、温水設定の場合、標準設定よりも、泡検出の感度が低く、より多くの泡が発生するまで「泡発生」を検知しないため、泡発生を検知しにくい設定となり、排水による泡消し制御(A20)に移行しにくくなる。これにより、より加温された洗濯水の排水しない状態での洗い行程を継続することになるため、高い洗浄力を確保した状態での洗い行程の実行が可能となる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と実質的に共通する部位には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7に第2実施形態に係る制御の内容を示すフローチャートを示す。ドラム式洗濯機100での制御は、実際は制御装置5が実行する。本実施形態では、使用者がドラム式洗濯機100の操作パネル4を操作して各種運転コースを選択し、温水を選択した場合(B1)を想定しており、第1実施形態において、ステップA2でYESの場合を想定している。次に、ドラム式洗濯機100はスタートキーが押されたか否かを判定し(B2)、スタートキーが押された場合は(B2:YES)、給水を開始し(B39)、ヒータ45をONする(B4)。次いでドラム式洗濯機100は前洗い行程を開始する(B5)。前洗い行程の開始直前に、泡センサ40によりエアトラップ39内の圧力を検知し、その圧力に対応した周波数を測定値X1とする。
泡センサ40は、前洗い行程中のエアトラップ39内の圧力を検知し、その圧力に対応した周波数を測定値X2とする。ドラム式洗濯機100は、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも大きいか否かを判定し、大きい場合は(B6:YES)泡が検知されたものと判断し、次の本洗い行程に移行する(B8)。ここで、「本洗い」とは上述の「つけおき洗い」を意味している。
また、ステップB6において、ドラム式洗濯機100は、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも小さい場合は(B6:NO)、泡が検知されていないものと判断し、次に、前洗い行程が終了したか否かを判定する(B7)。前洗い行程が終了している場合は(B7:YES)、次の本洗い行程に移行する(B8)。前洗い行程が終了していない場合は(B7:NO)、ステップB6に戻り、泡センサ40によりエアトラップ39内の圧力検知が継続される。
次に、本洗い行程において、上述と同様に泡センサ40はエアトラップ39内の圧力の検知を行い、周波数X1のモニターを継続する。ドラム式洗濯機100は、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも大きいか否かを判定し、大きい場合は(B9:YES)泡が検知されたものと判断し、次の後洗い行程に移行する(B11)。
また、ステップB9において、ドラム式洗濯機100は、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも小さい場合は(B9:NO)、泡が検知されていないものと判断し、次に、本洗い行程が終了したか否かを判定する(B10)。本洗い行程が終了している場合は(B10:YES)、次の後洗い行程に移行する(B11)。本洗い行程が終了していない場合は(B10:NO)、ステップB9に戻り、泡センサ40によりエアトラップ39内の圧力検知が継続される。
次に、後洗い行程において、上述と同様に泡センサ40はエアトラップ39内の圧力の検知を行い、周波数X1のモニターを継続する。ドラム式洗濯機100は、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも大きいか否かを判定し(B12)、大きい場合は(B12:YES)泡が検知されたものと判断し、洗い行程を終了する(B14)。
また、ステップB12において、ドラム式洗濯機100は、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも小さい場合は(B12:NO)、泡が検知されていないものと判断し、次に、後洗い行程が終了したか否かを判定する(B13)。後洗い行程が終了している場合は(B13:YES)、洗い行程を終了する(B14)。後洗い行程が終了していない場合は(B13:NO)、ステップB12に戻り、泡センサ40によりエアトラップ39内の圧力検知が継続される。
第2実施形態における効果をまとめると以下のようになる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上述のように、ドラム式洗濯機100において、洗い行程中に泡が発生した場合に、次工程に移行する。例えば、前洗い行程中に泡が発生した場合に、次工程の本洗い行程、すなわち、つけおき洗い行程に移行する。図3に示すように、洗濯機モータ8によるドラム11の回転は、前洗い行程においては、反転10秒→正転10秒を1セットとして、これを繰り返し実行している。つけおき洗い行程においては、停止90秒→反転5秒→停止90秒→正転5秒を1セットとして、これを繰り返し実行している。すなわち、前洗い行程に比較して、つけおき洗い行程では、洗濯機モータ8によるドラム11の回転の停止時間が長くなっている。換言すると、一定時間内の回転数が、前洗い行程よりも、つけおき洗い行程の方が、少なく(小さく)なっている。従って、つけおき洗い行程では、泡の発生が抑制され、前洗い行程で発生した泡を削減させることができる。従って、前洗い行程中に泡が発生した場合に、次工程のつけおき洗い行程に移行すれば、最小限の泡の発生のタイミングで、その後の泡の発生を抑制でき、前洗い行程で生じた泡の削減を図ることができる。
(第3実施形態)
次に第3実施形態について説明する。なお、第1、第2実施形態と実質的に共通する部位には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に第3実施形態に係る制御の内容を示すフローチャートを示す。ドラム式洗濯機100での制御は、実際は制御装置5が実行する。本実施形態では、使用者がドラム式洗濯機100の操作パネル4を操作して各種運転コースを選択し、温水を選択した場合(C1)を想定しており、第1実施形態において、ステップA2でYESの場合を想定している。次に、ドラム式洗濯機100はスタートキーが押されたか否かを判定し(C2)、スタートキーが押された場合は(C2:YES)、給水を開始する(C3)。
次に、前洗い行程の開始直前に、泡センサ40によりエアトラップ39内の圧力を検知し、その圧力に対応した周波数を測定値X1とし、次いで、洗い行程を開始し、あわせてヒータ45をONする(C4)。
次に、泡センサ40は、前洗い行程中のエアトラップ39内の圧力を検知し、その圧力に対応した周波数を測定値X2とする。ドラム式洗濯機100は、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも大きいか否かを判定し(C5)、大きい場合は(C5:YES)、泡が検知されたものと判断し、洗濯機モータ8の回転時間、すなわちドラム11の回転時間の停止時間(OFF時間)を長く変更する(C6)。ここでは、例えば10秒長くする。
次に、泡センサ40は、更に前洗い行程中のエアトラップ39内の圧力を検知し、その圧力に対応した周波数を新たな測定値X2とする。ドラム式洗濯機100は、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも大きいか否かを判定し(C7)、大きい場合は(C7:YES)、洗い時間が終了したか否かを判定し(C8)、洗い行程時間が終了していれば、A10〜A14に移行する。洗い時間が終了していない場合は(C8:NO)、再度ステップC5に戻る。
また、ステップC7において、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも小さい場合は(C7:NO)、泡が検知されない、すなわち泡が減少したものと判断し、洗濯機モータ8の回転時間、すなわちドラム11の回転時間の停止時間(OFF時間)を短く、元の長さに変更する(C9)。ここでは、例えば10秒短くして元の時間に戻す。
第3実施形態における効果をまとめると以下のようになる。
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上述のように、ドラム式洗濯機100における洗い行程において、ドラム式洗濯機100が、泡が検知されたものと判断した場合は、洗濯機モータ8の回転時間、すなわちドラム11の回転時間の停止時間(OFF時間)を長く変更する制御を行う。ここでは、例えば10秒長くした。図3に示したタイミングチャートの例によれば、つけおき洗いにおける洗濯機モータ8の停止時間90秒を10秒長くして100秒としたことになる。このように、洗濯機モータ8の回転の停止時間、すなわち、ドラム11の回転の停止時間を長く変更したため、泡の発生を抑制することができ、泡を検知するまでに生じた泡の減少を図ることができる。また、洗濯機モータ8の回転停止時間を長くしても泡が減少しない場合は、ステップC5、C6が繰り返し実行されることで、洗濯機モータ8の回転停止時間をさらに長く変更できるため、更に泡の発生を抑制できる。
また、第3実施形態によれば、泡の発生が減少した場合には、洗濯機モータ8の回転停止時間を元に戻すため、洗濯水を排水することなく洗浄効果が高い状態で洗い行程を継続実施することができる。
(第4実施形態)
次に第4実施形態について説明する。なお、第1〜第3実施形態と実質的に共通する部位には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9に第4実施形態に係る制御の内容を示すフローチャートを示す。第3実施形態におけるステップC1〜C5と同様のステップを経た後、ステップC5においてYESの場合、洗濯機モータ8の回転すなわちドラム11の回転を停止する(D1)。
次いで、第3実施形態におけるステップC7と同様のステップを実行し、ステップC7において、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも小さい場合は(C7:NO)、洗濯機モータ8の回転すなわちドラム11の回転を再開する(D2)。ステップD2の後は、ステップC8に移行し、その後は第3実施形態のA10〜A14と同様のステップを実行する。
第4実施形態における効果をまとめると以下のようになる。
第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上述のように、ドラム式洗濯機100における洗い行程において、ドラム式洗濯機100が、泡が検知されたものと判断した場合は、ドラム11の回転動作を停止する(D1)。これにより、ドラム11による洗濯水の撹拌がなされないため、泡の発生を抑制できる。また、ドラム11が静穏な状態となるため、既に発生した泡を減少させることができる。
また、第4実施形態によれば、泡の発生が減少した場合には、ドラム11の回転動作を再開するため(D2)、洗濯水を排水することなく洗浄効果が高い状態で洗い行程を継続実施することができる。
(第5実施形態)
次に第5実施形態について説明する。なお、第1〜第4実施形態と実質的に共通する部位には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10に第5実施形態に係る制御の内容を示すフローチャートを示す。第3実施形態におけるステップC1〜C5と同様のステップを経た後、ステップC5においてYESの場合、洗濯機モータ8の回転数すなわちドラム11の回転数を減少させる(E1)。図10に示す実施形態では、ドラム11回転数を10rpm減少させる。
次いで、第3実施形態におけるステップC7と同様のステップを実行し、ステップC7において、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも小さい場合は(C7:NO)、洗濯機モータ8の回転数すなわちドラム11の回転数を増加させて元に戻す(E2)。図10に示す実施形態では、ドラム11回転数を10rpm増加させて元に戻す。ステップE2の後は、ステップC8に移行し、その後は第3実施形態のA10〜A14と同様のステップを実行する。
第5実施形態における効果をまとめると以下のようになる。
第5の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上述のように、ドラム式洗濯機100における洗い行程において、ドラム式洗濯機100が、泡が検知されたものと判断した場合は、ドラム11の回転数を減少させる制御を実行する(E1)。これにより、ドラム11による洗濯水の撹拌が少なくなるため、泡の発生を抑制できる。また、既に発生した泡を減少させることができる。
また、第5実施形態によれば、泡の発生が減少した場合には、ドラム11の回転数を増加させて元に戻すため(E2)、洗濯水を排水することなく洗浄効果が高い状態で洗い行程を継続実施することができる。
(第6実施形態)
次に第6実施形態について説明する。なお、第1〜第5実施形態と実質的に共通する部位には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11に第6実施形態に係る制御の内容を示すフローチャートを示す。第3実施形態におけるステップC1〜C5と同様のステップを経た後、ステップC5においてYESの場合、ヒータ45をOFFする(F1)。ここで、ヒータ45をOFFするとは、以下を意味する、すなわち、ヒータ45は水槽6内の洗濯水をあらかじめ設定された所定の温度範囲となるように制御している。この制御は水槽6の下部室44に設けられた温度センサ46により水槽6内の洗濯水の温度をモニターすることにより、制御装置5が制御している。従って、所定の温度範囲を超える場合にはヒータ45への通電をOFFして洗濯水の温度上昇を防ぎ、所定の温度範囲を下まわる場合にはヒータ45への通電をONして洗濯水を加温する、という制御がなされている。ここでいうヒータ45をOFF又はONとは、上述の通電をON/OFFすることではなく、制御装置5によるヒータ45の制御のON/OFFを意味している。ヒータ45をOFFすると、水槽6内の洗濯水の温度は下がる。また、ヒータ45をONすると、水槽6内の洗濯水の温度は上昇し、所定の温度範囲内に制御される。
次いで、第3実施形態におけるステップC7と同様のステップを実行し、ステップC7において、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも小さい場合は(C7:NO)、ヒータ45をONして加温を再開する(F2)。ステップF2の後は、ステップC8に移行し、その後は第3実施形態のA10〜A14と同様のステップを実行する。
第6実施形態における効果をまとめると以下のようになる。
第6の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上述のように、ドラム式洗濯機100における洗い行程において、ドラム式洗濯機100が、泡が検知されたものと判断した場合は、ヒータ45をOFFする制御を実行する(F1)。これにより、水槽6内の洗濯水の温度が下がるため、泡の発生を抑制できる。また、既に発生した泡を減少させることができる。
また、第6実施形態によれば、泡の発生が減少した場合には、ヒータ45をONさせる制御を実行する(F2)ため、洗濯水の温度を高くすることができ、洗濯水を排水することなく洗浄効果が高い状態で洗い行程を継続実施することができる。
(第7実施形態)
次に第7実施形態について説明する。なお、第1〜第6実施形態と実質的に共通する部位には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図12に第7実施形態に係る制御の内容を示すフローチャートを示す。第3実施形態におけるステップC1〜C4と同様のステップを経た後、ドラム式洗濯機100は、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも大きいか否かを判定する(C5)。ここで用いられる閾値について説明する。図6に、水槽6内の洗濯水を加温しない標準設定の場合と、加温する温水設定の場合の、上記閾値の一例を示す。図6に示すように、例えば温水設定の場合の閾値は、標準設定の場合の閾値よりも大きく設定される。すなわち、温水設定の場合の閾値は、標準設定の場合の閾値より、泡検出の感度がより低くなるように設定される。従って、温水設定の場合、標準設定よりも、泡検出の感度が低く、より多くの泡が発生するまで「泡発生」を検知しないため、泡発生を検知しにくい設定となる。
次に、X2−X1の値があらかじめ設定された閾値よりも大きい場合(C5:YES)、ドラム式洗濯機100は洗い行程開始からの経過時間があらかじめ設定された所定の時間T1以上か否かを判定する(G1)。洗い行程開始からの経過時間が時間T1以上である場合は(G1:YES)、泡消し制御を行う。ここでいう「泡けし制御」とは、ドラム式洗濯機100において、温水設定がされていない場合の泡を消すための制御と同じであり、水槽6内の洗濯水の一部を排水して洗い行程を継続するものである。時間T1は、洗い行程時間が十分確保され、洗濯物の洗いが十分完了しているものと評価できる程度の時間を想定している。従って、水槽6内の洗濯水を一部排水して洗い行程を継続しても、洗浄効果が高い状態での洗い行程が十分完了しており、洗浄不足とならない。
洗い行程開始からの経過時間が時間T1未満である場合は(G1:NO)、ドラム式洗濯機100は水槽6内の洗濯水の温度があらかじめ設定された水温A1以上であるか否かを判定する(G2)。水槽6内の洗濯水の温度が水温A1以上である場合は(G2:YES)、ステップ14の泡消し制御に移行する。次いで、洗い行程が終了した後は、第3実施形態のA10〜A14と同様のステップを実行する。
水槽6内の洗濯水の温度が水温A1未満である場合は(G2:NO)、ドラム式洗濯機100は洗い時間が終了したか否かを判定する(G3)。洗い時間が終了している場合は(G3:YES)、洗い行程を終了し、第3実施形態のA10〜A14と同様のステップを実行する。洗い時間が終了していない場合は(G3:NO)、泡センサ40はエアトラップ39内の圧力の検知を行い、周波数X1のモニターを継続する。
ステップC5においてNOの場合、ドラム式洗濯機100は洗い時間が終了したか否かを判定する(G3)。洗い時間が終了している場合は(G3:YES)、洗い行程を終了し、第3実施形態のA10〜A14と同様のステップを実行する。
第7実施形態における効果をまとめると以下のようになる。
第7の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上述のように、ドラム式洗濯機100における洗い行程において、ドラム式洗濯機100が、泡が検知されたものと判断した場合であって、洗い行程が十分終了している場合や水温が所定の温度以上である場合には、水槽6内の洗濯水の排水による泡消し制御を実行する。これにより、所定の時間以上洗い行程を実施した場合や、水温が高い状態での洗い行程が実行された場合であって、一定の洗浄効果が得られている場合は、通常の排水による泡消し制御を行い、洗い時間の延長や水の無駄遣いを抑制することができる。
また、第7実施形態によれば、温水が選択された温水設定の場合の閾値は、温水が選択されていない標準設定の場合の閾値より、泡検出の感度がより低くなるように設定される。従って、より多くの泡が発生するまで「泡発生」を検知しないため、泡発生を検知しにくい傾向となり、排水による泡消し制御(G4)に移行しにくくなる。これにより、より加温された洗濯水を排水することなく洗い行程を継続することになるため、高い洗浄力を確保した状態での洗い行程の実行が可能となる。
上記に説明した各実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、100はドラム式洗濯機、5は制御装置、6は水槽、11はドラム(回転槽)、40は泡センサ(泡検知手段)、25は循環ポンプ(循環装置)、45はヒータ(加熱手段)を示す。

Claims (2)

  1. 少なくとも、洗い、すすぎ、脱水の各行程を有する洗濯コースを自動的に実行することができる制御装置と、
    衣類が収容される回転槽と、
    前記回転槽を収容する水槽と、
    前記水槽内の泡を検知する泡検知手段と、
    前記水槽内の洗濯水を循環させる循環装置と、
    前記水槽内の洗濯水を加熱する加熱手段と、を備え、
    前記制御装置は、少なくとも前記回転槽、前記泡検知手段、前記循環装置、及び前記加熱手段を制御するものであり、
    洗濯水の加熱を伴う洗濯コースを実行する場合であって、洗い行程中に泡の発生を検知した場合は、泡抑制制御を実行するものであって、
    洗い行程中に泡の発生を検知した場合であって、泡の発生を検知するまでの洗い行程時間が所定の時間を超過していた場合は、泡消しモードに移行して洗い行程を継続する制御を実行することを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 少なくとも、洗い、すすぎ、脱水の各行程を有する洗濯コースを自動的に実行することができる制御装置と、
    衣類が収容される回転槽と、
    前記回転槽を収容する水槽と、
    前記水槽内の泡を検知する泡検知手段と、
    前記水槽内の洗濯水を循環させる循環装置と、
    前記水槽内の洗濯水を加熱する加熱手段と、を備え、
    前記制御装置は、少なくとも前記回転槽、前記泡検知手段、前記循環装置、及び前記加熱手段を制御するものであり、
    洗濯水の加熱を伴う洗濯コースを実行する場合であって、洗い行程中に泡の発生を検知した場合は、泡抑制制御を実行するものであって、
    洗い行程中に泡の発生を検知した場合であって、洗濯水の温度が所定の温度を超えていた場合は、泡消しモードに移行して洗い行程を継続する制御を実行することを特徴とするドラム式洗濯機。
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