JP4535522B2 - オレフィンの重合方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オレフィンの重合方法に関するものであり、詳しくは、特定の有機アルミニウム化合物を含むクロム系触媒を使用したオレフィンの重合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、オレフィンの重合用触媒として遷移金属化合物をシリカ等の耐火性化合物担体に担持させたものを使用することはよく知られている。しかして、これらの触媒を使用する場合、通常のチーグラー触媒において分子量調節剤として一般に使用されている水素は重合活性を著しく低下させるため、工業的には使用されていない。このため、この遷移金属化合物をシリカ等の耐火性化合物担体に担持させた触媒を用いて得られる重合体の平均分子量は重合温度に大きく依存し、特に市販に適した平均分子量5〜10万の重合体は一般に100〜200℃の温度で得られることも知られている。
オレフィンの重合において、クロム系触媒に有機アルミニウム化合物を使用することはすでに公知であり、例えば特公昭47−23176、特公平3−23564号広報等に記載されている。
【0003】
これらの文献では有機アルミニウム化合物に含まれる炭化水素基に関しては、例えば特公昭47−23176では炭化水素基の炭素数が1〜14の炭化水素基が望ましいと幅広く規定されていた。しかし、これらの有機アルミニウム化合物を使用することにより重合活性は向上するが、必ずしも工業的に充分な活性を発現しているわけではなかった。
【0004】
また、これらの有機アルミニウム化合物を用いてエチレンの重合を行った場合、副生成物であるエチレンの3量体である1−ヘキセン等の低分子量1−アルケン類や低分子量アルカン類が発生し、ポリマーの生成効率を低下させるのみならず生成した重合体の密度や衝撃強度等の物理的性質を低下させることが問題となっていた。
【0005】
また、これらの触媒を使用する場合、通常のチーグラー触媒において分子量調節剤として一般に使用されている水素は重合活性を著しく低下させる。このため、この遷移金属化合物を耐火性化合物担体に担持させた触媒を用いたポリマーの製造においては、製造されるポリマーの分子量を制御する手法が重合温度以外になく、新たに触媒活性に影響をおよぼさない分子量の制御法の開発が望まれていた。シリルクロメート触媒を用いたポリオレフィンの重合において、有機アルミニウム化合物を併用することにより生成するポリオレフィンの分子量を制御する技術はすでに公知であり、例えば特公昭44−2996号公報等にその技術が開示されている。しかし、この文献では耐火性化合物上に支持され非還元雰囲気下で熱処理により活性化された酸化クロム触媒に関する記述が全くなされていなかった。
【0006】
一方、耐火性化合物上に支持され非還元雰囲気下で熱処理により活性化された酸化クロム触媒においては、有機アルミニウム化合物に含まれる炭化水素基の炭素数が非常に重要であり、この炭素数により重合活性が顕著に変化することが公知となっている。しかしながら、特公昭44−2996号公報においては炭化水素基の炭素数が1〜14の炭化水素基が望ましいと幅広く規定されており、この記述に含まれるすべての有機アルミニウム化合物が耐火性化合物上に支持され非還元雰囲気下で熱処理により活性化された酸化クロム触媒と組み合わされた場合には、必ずしも工業的に充分な活性を発現しているわけではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、容易に製造できる触媒を用いることにより、工業的に充分な活性を有し、低分子量1−アルケン類および低分子量アルカン類の生成を抑制し効率よくオレフィンを重合し、なおかつ製造されるポリオレフィンの分子量を容易に制御することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は種々検討した結果、耐火性化合物上に支持され非還元雰囲気下で熱処理により活性化された酸化クロム触媒と特定の有機アルミニウム化合物とを組み合わせることにより、高活性でありなおかつ水素による分子量の調節が容易でありなおかつ副生成物である1−ヘキセン等の発生量を低下させることを見いだした。
【0009】
すなわち、本発明は、耐火性化合物上に支持され非還元雰囲気下で熱処理により活性化された酸化クロム触媒(A)と、下記一般式(1)で表される有機アルミニウム化合物(B)とを組み合わせてなる重合触媒の存在下にオレフィンを重合する方法において、酸化クロム触媒(A)と有機アルミニウム化合物(B)との反応を重合反応器内において行うとともに、下記一般式(1)中の実数nの値を0.5以上1未満の範囲で変化させることを特徴とするポリオレフィンの分子量制御方法である
【0010】
【化3】
Figure 0004535522
【0012】
本発明を詳細に説明するに、本発明においてクロム化合物を支持する担体は通常市販されている耐火性化合物であり、シリカ、シリカアルミナ、ジルコニア等が挙げられるが、シリカおよびシリカアルミナが好ましく、市販の高活性触媒用シリカ(高表面積、高細孔容積)が特に好ましい。
これらの担体に酸化クロムを担持させるには、適当なクロム化合物を例えば含浸、蒸留、昇華等の種々の方法によってこれらの担体に担持させ、その後焼成することによって容易に酸化クロムを担持させることができる。しかしてその担持させる前のクロム化合物としては、クロムの酸化物、ハロゲン化物、オキシハロゲン化物、リン酸塩、硫酸塩、シュウ酸塩、アルコラート、有機化合物等が挙げられる。特に好ましいクロム化合物としては、三酸化クロム、アセトン酸クロム、硫酸クロム、ブチルクロメート等が挙げられる。これらのクロム化合物は、耐火性化合物に担持させた後、か焼することによって活性化される。担持されるクロム化合物の量は、担体に対するクロム原子の重量にして10%以下、好ましくは0.1〜5%である。
【0013】
このか焼活性化は、一般には酸素の存在下で行うが、空気中、不活性ガスの存在下、あるいは減圧下で行うことも可能である。また、か焼温度は通常300〜1100℃、好ましくは400℃〜1000℃の温度範囲において、数分〜数十時間、特に好ましくは1〜10時間で行われる。
触媒成分(B)は(1)式で表される有機アルミニウム化合物である。
【0014】
【化4】
Figure 0004535522
【0015】
触媒成分(B)において、アルミニウム原子に対するアルコキシ基あるいはフェノキシ基のモル比が0を越えて1未満であり、好ましくは0.5以上1未満であり、さらに好ましくは0.8以上1未満である。
また、触媒成分(B)の有するアルキル基に含まれる炭素数は6以上12以下であり、好ましくは8以上10以下である。そのアルキル基としては、例えばヘキシル、ヘプチル、オクチル、1−メチルヘプチル、2−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチル、5−メチルヘプチル、6−メチルヘプチル、1−エチルヘキシル、2−エチルヘキシル、3−エチルヘキシル、4−エチルヘキシル、1−プロピルペンチル、2−プロピルペンチル、ノニル、1−メチルオクチル、2−メチルオクチル、3−メチルオクチル、4−メチルオクチル、5−メチルオクチル、6−メチルオクチル、7−メチルオクチル、1−エチルヘプチル、2−エチルヘプチル、3−エチルヘプチル、4−エチルヘプチル、5−エチルヘプチル、1−プロピルヘキシル、2−プロピルヘキシル、3−プロピルヘキシル等が挙げられる。
【0016】
触媒成分(B)の有するアルコキシ基に含まれる炭素数は1以上8以下であり、そのアルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、1−メチルエトキシ、ブトキシ、1−メチルプロポキシ、1,1−ジメチルエトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシ、オクトキシ、2−エチルヘキソキシ基等が挙げられる。
【0017】
また、触媒成分(B)の有するフェノキシ基に含まれる炭素数は6以上20以下であり、そのアルコキシ基としては、例えばフェノキシ、クレゾキシ、チモキシ、カルバクロキシ、2,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−メチルフェノキシ、ナフトキシ、アントロキシ等が挙げられる。
このような触媒成分(B)は、アルミニウムトリアルキル類とアルコール類あるいはフェノール類を既知の方法により反応させることにより容易に製造することができる。たとえば、アルミニウムトリアルキル類にアルコール類あるいはフェノール類を添加する方法、アルコール類あるいはフェノール類にアルミニウムトリアルキル類を添加する方法、アルミニウムトリアルキル類とアルコール類あるいはフェノール類とを同時に反応器に導入する方法等により製造することが可能である。また、重合系に直接これらの化合物を導入して反応させることも可能である。さらには、アルミニウム原子に対するアルコキシ基あるいはフェノキシ基のモル比が1以上の有機アルミニウム化合物、例えばアルミニウムオクチルジエトキシド、とアルミニウム原子に対するアルコキシ基あるいはフェノキシ基の比率の低い有機アルミニウム化合物、例えばアルミニウムトリオクチル、とを混合し、反応させることにより触媒成分(B)を合成してもよい。
【0018】
なお、オレフィンの重合においては、これらの触媒成分(B)は単独で用いてもよいし、二種類以上を併用することもできる。
しかして、上記触媒成分(A)と触媒成分(B)との組み合わせ、すなわち本発明の触媒の使用方法は、重合反応器内に両成分を別々に供給することが好ましい。両成分の割合は、Al/Crモル比で通常0.01〜100、好ましくは0.1〜50の範囲内である。
【0019】
本発明の触媒を用いて重合しうるオレフィンは1−オレフィンであり、特にエチレンが好ましい。さらに、本発明の触媒はエチレンとプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン等のモノオレフィンとの共重合、あるいはさらに1,3−ブタジエン、イソプレン等のジエンの共存下での重合に用いることも可能である。
重合方法としては、通常の懸濁重合、溶液重合、気相重合が可能である。懸濁重合、溶液重合の場合は触媒を重合溶媒、例えばプロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素とともに反応器に導入し、不活性雰囲気下にエチレンを1〜200kg/cm2 に圧入して、室温ないしは320℃の温度で重合を行うことができる。一方、気相重合はエチレンを1〜50kg/cm2 の圧力で、室温ないし120℃の温度条件下で、エチレンと触媒との接触が良好になるよう流動床、移動床あるいは攪拌によって混合を行う等の手段を講じて重合を行うことが可能である。
【0020】
本発明の触媒を用いたオレフィンの重合において、高い重合活性および低い低分子量1−アルケン類等の副生成物生成量を維持し、触媒成分(B)を表す(1)式中の実数nにより生成するポリオレフィンの分子量を制御することが可能である。
【0021】
【化5】
Figure 0004535522
【0022】
この時、実数nの範囲は0.5以上1未満であり、好ましくは0.7以上1未満であり、さらに好ましくは0.8以上1未満である。
本発明の触媒を用いたオレフィン重合において、生成するポリオレフィンの分子量の調節は水素によっても可能である。この時、重合反応器内の圧力に対する水素の分圧の割合は0%以上70%未満であり、好ましくは0%以上50%未満であり、さらに好ましくは0%以上30%未満である。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例および比較例によって詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、図1は本発明に含まれる技術内容の理解を助けるためのフローチャート図であり、本発明はその要旨を逸脱しない限りフローチャート図に制約を受けない。
【0024】
実施例中の触媒活性とは、モノマー圧力1kg/cm2、触媒成分(A)1g、一時間当たりのポリマー生成量(g)を表す。ポリマーのメルトインデックス(MI)は、ASTM−D1238に従い、温度190℃、荷重2.16kgで測定した。HMIは上記MIの測定において、荷重を21.6kgとして測定した値である。実施例中の1−ヘキセン発生量とは、ポリマー1gの製造にたいして発生した1−ヘキセンの発生量(mg)を表す。なお、発生した1−ヘキセンは、重合後のスラリーの上澄みをガククロマトグラフィーにより分析し、定量した。実施例中の密度はJISK6760の密度勾配管法により測定した。
【0025】
【実施例1】
三酸化クロム4ミリモルを蒸留水80ミリリットルに溶解し、この溶液中にシリカ(W.Rグレースアンドカンパニ製グレード952)20gを浸漬し、室温にて1時間攪拌後、このスラリーを加熱して水を留去し、続いて120℃にて10時間減圧乾燥を行った後、800℃にて5時間乾燥空気を流通させて焼成し、クロムを1.0重量%含有した触媒成分(A)を得た。
【0026】
一方、触媒成分(B)として、メタノールとアルミニウムトリヘキシルとをモル比0.9:1で反応させることにより得られた有機アルミニウム化合物を使用した。
触媒成分(B)0.4ミリモルを脱水脱酸素したヘキサン0.8リットルとともに、内部を真空脱気し窒素置換した内容積1.5リットルのオートクレーブに入れた。次いで、オートクレーブの内部を80℃に保ち、水素を2.9kg/cm2加え、エチレンを加えて全圧を10kg/cm2とした。この後に触媒成分(A)を添加することにより重合を開始した。エチレンを補給することにより全圧を10kg/cm2 に保ちつつ1時間重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0027】
【実施例2】
触媒成分(B)としてメタノールとアルミニウムトリオクチルとをモル比0.9:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性I、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0028】
【実施例3】
触媒成分(B)としてエタノールとアルミニウムトリオクチルとをモル比0.4:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0029】
【実施例4】
触媒成分(B)としてエタノールとアルミニウムトリオクチルとをモル比0.5:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0030】
【実施例5】
触媒成分(B)としてエタノールとアルミニウムトリオクチルとをモル比0.7:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0031】
【実施例6】
触媒成分(B)としてエタノールとアルミニウムトリオクチルとをモル比0.85:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0032】
【実施例7】
触媒成分(B)としてエタノールとアルミニウムトリオクチルとをモル比0.9:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0033】
【実施例8】
触媒成分(B)としてエタノールとアルミニウムトリオクチルとをモル比0.95:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0034】
【実施例9】
触媒成分(B)として1−オクタノールとアルミニウムトリオクチルとをモル比0.9:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0035】
【実施例10】
触媒成分(B)としてフェノールとアルミニウムトリオクチルとをモル比0.9:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0036】
【実施例11】
触媒成分(B)としてメタノールとアルミニウムトリデシルとをモル比0.9:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0037】
【実施例12】
触媒成分(B)としてエタノールとアルミニウムトリオクチルとをモル比0.9:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を使用し、エチレンと共に1−オクテンを10ml添加し、水素を0.5kg/cm2 加えた他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。得られたポリマーの密度は0.9563g/cm3 であった。
【0038】
【比較例1】
触媒成分(B)としてアルミニウムトリオクチルを使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0039】
【比較例2】
触媒成分(B)としてエタノールとアルミニウムトリエチルとをモル比1:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物を使用した他は、実施例1と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0040】
【比較例3】
触媒成分(A)ヘキサンスラリー20ml(スラリー濃度50g/l)にエタノールとアルミニウムトリオクチルとをモル比0.9:1で反応させることにより調製した有機アルミニウム化合物ヘキサン溶液0.6ml(濃度1.0mol/l)添加し、25℃で30分間反応した。反応後の触媒成分(A)を使用した他は実施例7と同じようにエチレンの重合を行った。この重合により得られたポリマーの収量、触媒活性、発生した1−ヘキセン量、得られたポリマーのMIおよびHMIを表1に示す。
【0041】
【表1】
Figure 0004535522
【0042】
比較例1および2と実施例1〜11の対比により、実施例で行われた重合では重合活性が高くなおかつ副生成物である1−ヘキセンの発生量が低いことが明らかである。実施例4〜8により、一般式(1)中の実数nの値により生成するポリオレフィンの分子量が制御できることが明らかである。また、比較例3と実施例7との対比により、実施例で行われた重合では副生成物である1−ヘキセンの発生量が低いことが明らかである。
【0043】
【化6】
Figure 0004535522
【0044】
【発明の効果】
本発明により、容易に製造できる触媒を用いて、工業的に充分な活性を有し、低分子量1−アルケン類および低分子量アルカン類の生成を抑制し効率よくオレフィンを重合し、なおかつ製造されるポリオレフィンの分子量を容易に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に含まれる技術の理解を助けるためのフローチャート図である。

Claims (1)

  1. 耐火性化合物上に支持され非還元雰囲気下で熱処理により活性化された酸化クロム触媒(A)と、下記一般式(1)で表される有機アルミニウム化合物(B)とを組み合わせてなる重合触媒の存在下にオレフィンを重合する方法において、
    酸化クロム触媒(A)と有機アルミニウム化合物(B)との反応を重合反応器内において行うとともに、下記一般式(1)中の実数nの値を0.5以上1未満の範囲で変化させることを特徴とするポリオレフィンの分子量制御方法。
    Figure 0004535522
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