JPH11335406A - オレフィン重合のための新規な触媒 - Google Patents

オレフィン重合のための新規な触媒

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JPH11335406A
JPH11335406A JP11123207A JP12320799A JPH11335406A JP H11335406 A JPH11335406 A JP H11335406A JP 11123207 A JP11123207 A JP 11123207A JP 12320799 A JP12320799 A JP 12320799A JP H11335406 A JPH11335406 A JP H11335406A
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compound
polymerization
catalyst
group
polymerization catalyst
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JP11123207A
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Vernon Charles Gibson
チャールズ ギブスン バーノン
Brian Stephen Kimberley
スティーブン キムバリー ブライアン
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BP Chemicals Ltd
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BP Chemicals Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic System
    • C07F7/003Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic System without C-Metal linkages
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2410/00Features related to the catalyst preparation, the catalyst use or to the deactivation of the catalyst
    • C08F2410/03Multinuclear procatalyst, i.e. containing two or more metals, being different or not

Abstract

(57)【要約】 式(I) 【化1】 式(I) [式中、Oは酸素であり、Nは窒素であり、Qは二価の
有機基または第14族原子に基づく基を示し;Rは水
素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ヘテロヒド
ロカルビルまたは置換ヘテロヒドロカルビルであり;M
はスカンジウム、イットリウムまたは第IV族もしくは
第V族の金属またはランタニドもしくはアクチニドであ
り;TはMの酸化状態であってIIもしくはそれ以上で
あり;XはMに共有結合もしくはイオン結合した一座原
子もしくは基を示し;LはMに供与結合した一座もしく
は二座分子であり、nは0〜5である]にて示される骨
格単位を含む新規な化合物につき開示する。これら化合
物は1−オレフィンのための重合触媒として使用するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規な遷移金属化合物および重
合触媒としてのその使用に関するものである。
【0002】1−オレフィン(たとえばエチレン)を重
合させるための或る種の遷移金属化合物の使用は従来技
術にて充分確立されている。チーグラー・ナッタ触媒、
たとえばハロゲン化チタンをたとえばトリメチエチルア
ルミニウムのような有機金属化合物で活性化させて生成
されるような触媒は、ポリオレフィンを製造するための
多くの工業的方法に基本的である。過去20年間もしく
は30年間にわたり技術における進歩は、極めて低濃度
の残留触媒を含有するオレフィンポリマーおよびコポリ
マーを工業的重合方法にて直接製造しうるような高活性
を有するチーグラー・ナッタ触媒の開発をもたらしてい
る。生成ポリマー中に残留する残留触媒の量は、大抵の
工業用途につきその分離および除去を不必要にするよう
少量である。この種の方法は、各モノマーを気相にて或
いは液体炭化水素希釈剤における溶液または懸濁液にて
重合させることにより操作することができる。各モノマ
ーの重合は、たとえば重合条件下にて標的ポリオレフィ
ン粉末と所望触媒の粒子とからなる床をガスモノマーか
らなる流動化用ガス流を用いて流動化させることによ
り、気相(「気相法」)にて行うことができる。いわゆ
る「溶液法」において(共)重合は、モノマーを液体炭
化水素希釈剤における触媒の溶液もしくは懸濁液に、生
成ポリオレフィンが炭化水素希釈剤における溶液として
形成するような温度および圧力の条件下に導入して行わ
れる。「スラリー法」において温度、圧力および選択希
釈剤は、生成ポリマーが液体炭化水素希釈剤における懸
濁液として形成するようなものである。これら方法は一
般に比較的低圧力(たとえば10〜50バール)および
低温度(たとえば50〜150℃)にて操作される。
【0003】商品ポリエチレンは各種の異なる種類およ
び等級にて工業的に製造される。遷移金属系触媒による
エチレンの単独重合はいわゆる「高密度」級のポリエチ
レンの製造をもたらす。これらポリマーは比較的高い剛
性を有すると共に、固有の剛性が必要とされる物品を作
成するのに有用である。エチレンと高級1−オレフィン
(たとえばブテン、ヘキセンもしくはオクテン)との共
重合は、密度および他の重要な物理的性質にて相違する
広範な種類のコポリマーを生成させるべく工業的に用い
られる。エチレンを高級1−オレフィンと遷移金属系触
媒を用いて共重合させることにより作成される特に重要
なコポリマーは0.91〜0.93の範囲の密度を有す
るコポリマーである。一般に当業界で「線状低密度ポリ
エチレン」と称されるこれらコポリマーは多くの点にお
いて、エチレンの高圧遊離基触媒重合により生成される
いわゆる「低密度」ポリエチレンと類似する。この種の
ポリマーおよびコポリマーは軟質吹込フィルムの製造に
広範に使用される。
【0004】エチレンと高級1−オレフィンとのコポリ
マーの微少構造における重要な特徴は、重合されたコモ
ノマー単位が重合エチレン単位の「骨格」鎖に沿って分
布する方式である。慣用のチーグラー・ナッタ触媒は、
重合コモノマー単位が連鎖に沿って互いにクランプした
コポリマーを生成する傾向を有する。この種のコポリマ
ーから特に所望のフィルム特性を得るには、各コポリマ
ー分子におけるコモノマー単位を好ましくは互いにクラ
ンプさせずに各線状ポリエチレン鎖の長さに沿って充分
離間させる。近年、或る種のメタロセン触媒(たとえば
アルモキサンで活性化されたビスシクロペンタジエニル
ジルコニウムジクロライド)の使用が、極めて高活性を
有すると共にコモノマー単位の向上した分布を与えうる
触媒をもたらしている。しかしながら、この種類のメタ
ロセン触媒は多くの欠点、たとえば市販入手しうるモノ
マー、希釈剤およびプロセスガス流と共に使用する際の
不純物に対する高感受性、高活性を達成するため多量の
高価なアルモキサンを使用する必要性、および適する支
持体に触媒を付着させる困難性を有する。
【0005】本発明の目的は、オレフィンを重合させ、
特にエチレンを単独で重合させ或いはエチレンを高級1
−オレフィンと共重合させるのに適した新規な触媒を提
供することにある。本発明の他の目的は、向上したオレ
フィンの重合方法、特にエチレンとC2−20線状もし
くは分枝鎖α−オレフィンとの重合方法またはエチレン
と高級1−オレフィンとの共重合方法を提供することで
あって、調整自在な分子量を有するホモポリマーおよび
コポリマーを生成させる。たとえば本発明の触媒を用い
て、たとえば液体ポリオレフィン、樹脂性もしくは粘着
性ポリオレフィン、軟質フィルムを作成するのに適した
固体ポリオレフィンおよび高い剛性を有する固体ポリオ
レフィンのような広範な種類のポリオレフィンを作成す
ることができる。
【0006】広義において本発明は、式(I)
【化6】 式(I) [式中、Oは酸素であり、Nは窒素であり、Qは二価の
有機基または第14族原子に基づく基を示し;Rは水
素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ヘテロヒド
ロカルビルまたは置換ヘテロヒドロカルビルであり;M
はスカンジウム、イットリウムまたは第IV族もしくは
第V族の金属またはランタニドもしくはアクチニドであ
り;TはMの酸化状態であってIIもしくはそれ以上で
あり;XはMに共有結合もしくはイオン結合した一座原
子もしくは基を示し;LはMに供与結合した一座もしく
は二座分子であり、nは0〜5である]にて示される骨
格単位を含む窒素含有の遷移金属錯体化合物を提供す
る。Qは金属Mに供与配位することができる。
【0007】好適金属は第IV族の金属またはスカンジ
ウムもしくはイットリウムである。Ti(IV)、Ti
(III)、Ti(II)、Zr(IV)、Zr(II
I)、Zr(II)、Hf(IV)、Hf(III)、
Hf(II)、Sc(III)およびY(III)が一
層好適である。
【0008】Lは好ましくはエーテル、アルコール、ア
ミン、エステル、ホスフィン、アルケン、アルキンもし
くはアレーンであり、特にジエンとすることができる。
【0009】好適具体例において本発明は、式A:
【化7】 式A [式中、Oは酸素であり、Nは窒素であり、Qは二価の
有機基または第14族原子に基づく基を示し、Mはチタ
ニウム(IV)、ジルコニウム(IV)もしくはハフニ
ウム(IV)であり、Rは水素、ヒドロカルビル、置
換ヒドロカルビル、ヘテロヒドロカルビルもしくは置換
ヘテロヒドロカルビルであり、各XはMに共有もしくは
イオン結合した一座原子もしくは基を示す]にて示され
る骨格単位を含む化合物を提供する。nは0であること
が好ましい。
【0010】二価の架橋基Qはたとえば単純な二価の基
CRまたはポリアルキレン鎖(CR、シラン架
橋(SiRもしくはポリアルキレン−シラン架橋
(CR(SiRとすることができ、ここで
R基はたとえば独立して水素、ヒドロカルビル、置換ヒ
ドロカルビル、ヘテロヒドロカルビルおよび置換ヘテロ
ヒドロカルビルから選択することができ、mは1もしく
はそれ以上であり、pは1もしくはそれ以上であり、q
は2もしくはそれ以上である。R基の2個もしくはそれ
以上は互いに接続して、たとえば架橋基Q内に炭素環式
もしくは複素環式の環系を形成することができる。Qの
特定例はメチレン、ジメチルメチレン、エチレン、プロ
ピレン、ジメチルプロピレン、1,1−ジメチル−3,
3−ジメチルプロピレンもしくはブチレン;ジメチルシ
リル、メチルフェニルシリル、テトラメチルジシロキサ
ン、1,1,4,4−テトラメチルジシリルエチレンお
よびジメチルゲルマニルを包含し、またはQはフェニル
とすることもできる。
【0011】本発明の式Aに示した錯体化合物において
架橋基Qは好ましくは飽和もしくは不飽和の環系からな
り、たとえばベンゼン、シクロヘキセン、シクロヘキサ
ン、ピラゾール、ピリジン、ピペリジン、ピラジン、ピ
リミジンもしくはチアゾール環系、または多核ホモシク
リックもしくはヘテロシクリック系、たとえばナフタレ
ン、キノリンもしくはイミダゾールで構成される。たと
えば、この種の環系は二価架橋基における置換基とする
ことができ、或いは架橋基自身またはその1部分とする
こともできる。たとえばQはベンゼン環系で構成するこ
とができる。この種のベンゼン環系は、たとえば式Aに
おける酸素原子と窒素原子との間の直接オルト−フェニ
レン架橋として、或いは架橋内の他の原子とのシリーズ
におけるオルト−フェニレン基として、或いは架橋内の
他の原子に対するフェニル置換基として存在することが
できる。
【0012】本発明による特に好適な化合物は式
(B):
【化8】 式B [式中R、M、X、Lおよびnは上記の意味を有し、
、R、RおよびRは好ましくは水素または1
〜10個の炭素原子を有するヒドロカルビルもしくはヘ
テロヒドロカルビル基であり、R12基は独立して水
素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ヘテロカル
ビルおよび置換ヘテロカルビルから選択され;Aは炭素
もしくは珪素であり;rは1もしくはそれ以上、たとえ
ば1〜5である]を有する骨格単位を含む。R
、RおよびR基の例は水素、メチル、エチル、
n−プロピル、n−ブチル、n−ヘキシルおよびn−オ
クチルである。R12基の例は水素、メチル、エチル、
n−プロピル、n−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチ
ル、メトキシ、エトキシ、ジメチルアミノ、フェニルお
よびナフチルである。好ましくはAは炭素であり、nは
0である。
【0013】上記錯体においてRは好ましくはアルキ
ルもしくはアリール、たとえばメチル、エチル、プロピ
ル、n−ブチル、t−ブチル、フェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル、2−エチルフェニル、2,6−ジイ
ソプロピルフェニル、2,6−ジ−n−ブチルフェニ
ル、2,6−ジメチルフェニル、2−t−ブチルフェニ
ル、2,6−ジフェニルフェニル、2,4,6−トリメ
チルフェニル、2,6−トリフルオロメチルフェニル、
4−ブロモ−2,6−ジメチルフェニル、3,5−ジク
ロル−2,6−ジエチルフェニル、2,6−ビス(2,
6−ジメチルフェニル)フェニル、アダマンチル、トリ
フェニルメチル、2,6−ジメチル−4−t−ブチルフ
ェニル、2,4,6−トリフェニルフェニル、2,3,
4,5,6−ペンタメチルフェニルおよび2−メチレン
ピリジンである。
【0014】式Aおよび式Bの錯体における一価の基X
は好ましくはC〜C10アルキル、C〜C10アリ
ール、ハライド、ハイドライド、ヒドロカルビルオキシ
ドおよびアミドから選択される。この種の基の例はN,
N−ジメチルアミド、N,N−ジエチルアミド、クロ
ル、ブロモ、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、ベンジル、n−ブチルおよびn−オクチルであ
る。
【0015】式Bの好適錯体において[A
(R12はCHであり、各XはNMe であ
り、RおよびRはHであり、RおよびRはHも
しくはt−Buであり、Rはt−Bu、2,6−ジメ
チルフェニル、ナフチル、フェニルもしくはアダマンチ
ルである。
【0016】本発明の式Aの特に好適な新規化合物は、
式C:
【化9】 式C に示される骨格単位を含む化合物である。
【0017】上記式においてnはゼロとすることができ
る。
【0018】固体状態において、式Cの化合物は式D:
【化10】 式D におけるようにダイマーとして存在する。
【0019】本発明はさらに1−オレフィンの重合用触
媒をも提供し、この触媒は(1)上記式(I)の化合
物、および必要に応じ(2)活性剤とからなっている。
好適触媒は上記式A、B、CもしくはDの化合物を含有
する。
【0020】本発明の触媒の活性剤は好適には有機アル
ミニウム化合物およびヒドロカルビルボロン化合物から
選択される。適する有機アルミニウム化合物は式AlR
の化合物を包含し、ここで各Rは独立してC〜C
12アルキルもしくはハロである。その例はトリメチル
アルミニウム(TMA)、トリエチルアルミニウム(T
EA)、トリ−イソブチルアルミニウム(TIBA)、
トリ−n−オクチルアルミニウム、メチルアルミニウム
ジクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、ジメ
チルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムク
ロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、メチ
ルアルミニウムセスキクロライドおよびアルモキサンを
包含する。アルモキサンは、典型的にはアルキルアルミ
ニウム化合物(たとえばトリメチルアルミニウム)に対
する水の調節添加により作成しうるオリゴマー化合物と
して当業界で周知されている。この種の化合物は線状、
環式またはその混合物とすることができる。市販入手し
うるアルモキサンは一般に線状化合物と環式化合物との
混合物であると思われる。環式アルモキサンは式[R
16AlO]により示すことができ、線状アルモキサ
ンは式R17(R18AlO)[式中、sは約2〜5
0の数であり、R16、R17およびR18はヒドロカ
ルビル基、好ましくはC〜Cアルキル基、たとえば
メチル、エチルもしくはブチル基を示す]により示すこ
とができる。メチルアルモキサン(MAO)のようなア
ルキルアルモキサンが好適である。
【0021】アルキルアルモキサンとトリアルキルアル
ミニウム化合物との混合物、たとえばMAOとTMAも
しくはTIBAとの混合物が特に好適である。この点に
おいて、本明細書で用いる「アルキルアルモキサン」と
いう用語は所定割合(典型的には約10重量%である
が、必要に応じ50重量%まで)の対応トリアルキルア
ルミニウムを含有しうる市販入手しうるアルキルアルモ
キサンを包含し、たとえば市販のMAOは一般に約10
重量%のトリメチルアルミニウム(TMA)を含有する
一方、市販のMMAOはTMAとTIBAとの両者を含
有することに注目すべきである。ここで示した量のアル
キルアルモキサンはこの種のアルキルアルミニウム不純
物を包含し、従ってここに挙げた量のポリアルキルアル
ミニウム化合物は存在するアルキルアルモキサンに混入
されたAlR化合物の他に式AlRの化合物を含む
と思われる。
【0022】適するヒドロカルビルボロン化合物の例は
ボロキシ、トリメチルボロン、トリエチルボロン、ジメ
チルフェニルアンモニウムテトラ(フェニル)ボレー
ト、トリチルテトラ(フェニル)ボレート、トリフェニ
ルボロン、ジメチルフェニルアンモニウムテトラ(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、ナトリウムテトラキス
[(ビス−3,5−トリフルオロメチル)フェニル]ボ
レート、H(OEt)[(ビス−3,5−トリフル
オロメチル)フェニル]ボレート、トリチルテトラ(ペ
ンタフルオロフェニル)ボレートおよびトリス(ペンタ
フルオロフェニル)ボロンである。
【0023】本発明の触媒の作成において、有機アルミ
ニウム化合物およびヒドロカルビルボロン化合物から選
択される活性化用化合物の使用量は、たとえば少量のモ
ノマーを重合させると共に生成触媒の活性を測定すべく
使用しうる小試験試料の作成により簡単な試験で容易に
決定される。一般に使用量は、特にアルモキサン活性剤
を使用することが望ましければ、金属原子Mの1個当た
り0.1〜20,000原子、好ましくは1〜2,00
0原子のアルミニウムもしくは硼素を与えるのに充分で
あることが判明した。
【0024】他面において本発明は、(1)上記本発明
の化合物と(2)有機アルミニウムおよびヒドロカルビ
ルボロン化合物から選択される活性化量の少なくとも1
種の活性剤化合物と(3)中性ルイス塩基とからなる重
合触媒系をも提供する。
【0025】中性ルイス塩基はチーグラー・ナッタ触媒
重合技術にて従来周知されている。本発明で好適に用い
られる種類の中性ルイス塩基の例は不飽和炭化水素、た
とえばアルケン(1−オレフィン以外)もしくはアルキ
ン、第一、第二および第三アミン、アミド、ホスホルア
ミド、ホスフィン、ホスファイト、エーテル、チオエー
テル、ニトリル、カルボニル化合物、たとえばエステ
ル、ケトン、アルデヒド、一酸化炭素および二酸化炭
素、スルホキシド、スルホンおよびボロキシンである。
1−オレフィンも中性ルイス塩基として作用しうるが、
本発明の目的にはこれらはモノマーもしくはコモノマー
1−オレフィンと見なされ、それ自身では中性ルイス塩
基と見なされない。しかしながら、内部オレフィン、た
とえば2−ブテンおよびシクロヘキセンであるアルケン
は本発明にて中性ルイス塩基と見なされる。好適ルイス
塩基は第三アミンおよび芳香族エステル、たとえばジメ
チルアニリン、ジエチルアニリン、トリブチルアミン、
エチルベンゾエートおよびベンジルベンゾエートであ
る。本発明のこの特定面において、触媒系の成分
(1)、(2)および(3)は同時的に或いは任意所望
の順序で合することができる。しかしながら成分(2)
および(3)が互いに強力に相互作用して、たとえば安
定な化合物を形成する化合物であれば、成分(1)と
(2)とを或いは成分(1)と(3)とを最終の所定成
分を導入する前に初期工程にて合するのが好適である。
好ましくは、成分(1)と(3)とを成分(2)を導入
する前に互いに接触させる。この触媒系の作成にて用い
られる成分(1)および(2)の量は好適には本発明の
触媒に関し上記した通りである。中性ルイス塩基[成分
(3)]の量は好ましくは100:1〜1:1000、
特に好ましくは1:1〜1:20の範囲の成分(1):
成分(3)の比を与えるような量である。触媒系の成分
(1)、(2)および(3)はたとえば単味材料とし
て、または適する希釈剤もしくは溶剤(たとえば液体炭
化水素)における各材料の懸濁液もしくは溶液として合
することができ、或いは各成分の少なくとも1種が揮発
性であればこの成分の蒸気を用いて合することができる
(室温での各成分の混合にて一般に充分である)。各成
分は任意所望の温度で合することができる。たとえば1
20℃までのような高温度への加熱を所望に応じ行っ
て、各成分の一層良好な混合を達成することができる。
不活性雰囲気(たとえば乾燥窒素)における或いは減圧
下での成分(1)、(2)および(3)の合体を行うこ
とが好ましい。支持材料(以下参照)における触媒を使
用することが望ましければ、これはたとえば成分
(1)、(2)および(3)からなる触媒系を予備生成
させ、好ましくはその溶液で支持材料を含浸することに
より、或いは支持材料に1種もしくはそれ以上の成分を
同時的または順次に導入することにより達成することが
できる。所望に応じ支持材料自身は中性ルイス塩基の性
質を有することができ、成分(3)として或いはその代
わりに用いることができる。中性ルイス塩基の性質を有
する支持材料の例はポリ(アミノスチレン)またはスチ
レンとアミノスチレンとのコポリマー(すなわちビニル
アニリン)である。
【0026】本発明の触媒は所望に応じ2種以上の所定
化合物を含むことができる。代案として、本発明の触媒
は1種もしくはそれ以上の他の種類の遷移金属化合物ま
たは触媒、たとえば窒素含有FeもしくはCo触媒、た
とえば同時出願PCT/GB98/02638号に記載
されたものをも含みうる。この種の他の触媒の例は2,
6−ジアセチルピリジンビス(2,4,6−トリメチル
アニル)FeClである。
【0027】本発明の触媒は1種もしくはそれ以上の他
の遷移金属化合物、たとえば慣用のチーグラー・ナッタ
触媒系、メタロセン系触媒、モノシクロペンタジエニル
−もしくは束縛配置系触媒、または熱活性化支持酸化ク
ロム触媒(たとえばフィリップス型触媒)をも包含しう
る。
【0028】本発明の触媒は未支持であっても或いは支
持材料(たとえばシリカ、アルミナ、MgClもしく
はジルコニア)に或いはポリマーもしくはプレポリマー
(たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ンもしくはポリ(アミノスチレン))に支持することも
できる。
【0029】所望に応じ触媒は支持材料の存在下に現場
で形成させることができ、或いは支持材料に1種もしく
はそれ以上の触媒成分を同時的に或いは順次に予備含浸
または予備混合することができる。本発明の触媒は所望
ならば不均質触媒、たとえばハロゲン化マグネシウム支
持チーグラー・ナッタ触媒、フィリップ型(酸化クロ
ム)支持触媒または支持メタロセン触媒に支持すること
もできる。支持触媒の形成は、たとえば本発明の化合物
を適する不活性希釈剤(たとえば揮発性炭化水素)にて
アルモキサンにより処理し、微粒子支持材料を生成物で
スラリー化させ、次いで揮発性希釈剤を蒸発させて達成
することができる。生成された支持触媒は好ましくは自
由流動性粉末の形態である。支持材料の使用量は広範囲
に、たとえば本発明の化合物に存在する金属1g当たり
100,000〜1gの範囲で広く変化することができ
る。
【0030】さらに本発明は1−オレフィンの重合およ
び共重合方法をも提供し、この方法はモノマーオレフィ
ンを重合条件下で本発明の重合触媒と接触させることか
らなっている。
【0031】重合条件はたとえば溶液相、スラリー相ま
たは気相とすることができ、重合温度は−100℃〜+
300℃の範囲である。所望ならば触媒はエチレンを高
圧/高温度の工程条件下に重合させるべく用いることが
でき、ここでポリマー材料は超臨界エチレンにおける溶
融物として形成する。好ましくは、重合は気相流動床も
しくは撹拌床の条件下で行われる。
【0032】スラリー相の重合条件または気相の重合条
件が、高密度級もしくは低密度級のポリエチレンおよび
ポリプロピレンを製造するのに特に有用である。これら
方法において重合条件はバッチ式、連続式または半連続
式とすることができる。スラリー相の方法および気相の
方法において、触媒は一般に微粒子固体として重合帯域
に供給される。この固体はたとえば本発明の錯体と活性
剤とから形成された未希釈の触媒系とすることができ、
或いは固体錯体の単独とすることもできる。後者の場
合、活性剤はたとえば溶液として固体錯体とは別途に或
いは一緒に重合帯域へ供給することができる。好ましく
はスラリー重合および気相重合にて使用する触媒系また
は触媒系の遷移金属錯体成分は支持材料に支持される。
特に好ましくは、触媒系は重合帯域中へ導入する前に支
持材料に支持される。適する支持材料はたとえばシリ
カ、アルミナ、ジルコニア、タルク、珪藻土もしくはマ
グネシアである。支持材料の含浸は慣用技術により、た
とえば適する希釈剤もしくは溶剤における触媒成分の溶
液もしくは懸濁液を形成させ、次いで支持材料をこれで
スラリー化させることにより行うことができる。このよ
うにして触媒で含浸された支持材料を次いでたとえば濾
過もしくは蒸発技術により希釈剤から分離することがで
きる。
【0033】スラリー相重合法においては、触媒または
支持触媒の固体粒子を乾燥粉末として或いは重合希釈剤
におけるスラリーとして重合帯域に供給する。好ましく
は粒子は重合希釈剤における懸濁液として重合帯域に供
給される。重合帯域はたとえばオートクレーブまたは同
様な反応容器またはフィリップス法によりポリエチレン
を製造する際に周知された種類の連続ループ反応器とす
ることができる。本発明の重合法をスラリー条件下で行
う場合、重合は好ましくは0℃より高い、特に好ましく
は15℃より高い温度にて行われる。重合温度は好まし
くは、ポリマーが重合希釈剤の存在下に軟化もしくは焼
結し始める温度よりも低く維持される。温度を前記温度
よりも高くさせると反応器の汚染が生じうる。これら所
定温度範囲における重合の調整は、生成ポリマーの平均
分子量を調節する有用な手段を与えうる。分子量を調節
する他の有用な手段は、重合を連鎖移動剤として作用す
る水素ガスの存在下に行うことである。一般に、用いる
水素の濃度が高いほど生成ポリマーの平均分子量が低く
なる。
【0034】ポリマーもしくはコポリマーの平均分子量
を調節する手段として水素ガスの使用が一般に本発明の
重合法に適用される。たとえば水素を用いて気相、スラ
リー相もしくは溶液相の重合条件により作成されたポリ
マーもしくはコポリマーの平均分子量を減少させること
ができる。所望の平均分子量を与えるべく使用する水素
ガスの量は簡単な「試行錯誤」の重合試験により決定す
ることができる。
【0035】本発明の重合法は、顕著に高い生産性(触
媒系にて用いられる窒素含有遷移金属錯体の単位重量当
たりに生成されるポリマーもしくはコポリマーの量に基
づく)にてポリマーおよびコポリマー(特にエチレンポ
リマー)を与える。これは、相対的に極めて少量の遷移
金属錯体が本発明の方法を用いる工業過程にて消費され
ることを意味する。さらにこれは、本発明の重合法を触
媒分離工程を用いないポリマー回収条件下で操作する場
合、すなわちポリマー中に触媒もしくはその残渣を残す
場合(たとえば大抵の工業スラリー相および気相重合法
で生ずる)、生成ポリマーにおける遷移金属錯体の量が
極めて小となりうることをも意味する。
【0036】本発明の重合法に使用するのに適するモノ
マーはたとえばエチレンおよびC −20α−オレフィ
ン、特にプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−
ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、
1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリ
デセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘ
キサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1
−ノナデセンおよび1−アイコセンである。他のモノマ
ーはメチルメタクリレート、メチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、アクリロニトリル、酢酸ビニルおよび
スチレンを包含する。単独重合法に好適なモノマーはエ
チレンおよびプロピレンである。さらに、触媒はエチレ
ンを他の1−オレフィン、たとえばプロピレン、1−ブ
テン、1−ヘキセン、4−メチルペンテン−1およびオ
クテンと共重合させるにも使用することができる。
【0037】本発明の触媒はさらに、エチレンを他のモ
ノマー材料、たとえばメチルメタクリレート、メチルア
クリレート、ブチルアクリレート、アクリロニトリル、
酢酸ビニルおよびスチレンと共重合させるにも使用する
ことができる。
【0038】気相重合法の操作方法は当業界にて周知さ
れている。この種の方法は一般に、触媒の床または触媒
を含有する標的ポリマー(すなわち重合法にて作成する
ことが望ましいものと同じまたは同様な物理的性質を有
するポリマー)を撹拌し(たとえば撹拌、振動もしくは
流動化による)、次いでこれに少なくとも部分的に気相
におけるモノマーの流れをモノマーの少なくとも1部が
床内で触媒と接触するような条件下に供給することを含
む。床は一般に冷却ガス(たとえば循環ガスモノマー)
および/または揮発性液体(たとえば揮発性の不活性炭
化水素または凝縮されて液体を形成しているガスモノマ
ー)の添加により冷却される。気相法で生成されると共
に単離されたポリマーは重合帯域にて直接に固体を形成
し、液体を含まず或いは実質的に含まない。当業者に周
知されるように、液体を気相重合法の重合帯域に流入さ
せる場合、液体の量は重合帯域に存在するポリマーの量
と比べて少ない。これは、ポリマーを溶剤に溶解させて
生成させる「溶液相」法およびポリマーが液体希釈剤に
おける懸濁液として形成する「スラリー相」法とは異な
る。
【0039】気相法はバッチ式、半バッチ式またはいわ
ゆる「連続式」の条件下で操作することができる。モノ
マーを重合触媒を含有する撹拌重合帯域に連続循環させ
るような条件下で操作することが好ましく、補充モノマ
ーを供給して重合モノマーを補充し、連続的もしくは間
歇的に生成ポリマーを重合帯域からポリマーの生成速度
に匹敵する速度で抜き取り、新鮮触媒を重合帯域に添加
して、重合帯域から生成ポリマーと共に抜き取られた触
媒を補充する。
【0040】ポリエチレンおよびエチレンコポリマーを
作成するための気相流動床法の操作方法は当業界にて周
知されている。この方法は、たとえば床を支持すると共
に流入する流動化用ガス流を床中に分配する有孔分配板
が装着された垂直円筒反応器にて操作することができ
る。床を循環する流動化用ガスは、床から重合熱を除去
すると共に床に重合用モノマーを供給するよう作用す
る。すなわち流動化用ガスは一般に或る程度の不活性ガ
ス(たとえば窒素)および必要に応じ分子量調整剤とし
ての水素と共にモノマーを含む。床の頂部から流出する
熱流動化用ガスは必要に応じ速度減少帯域(これはより
幅広直径を有する反応器の円筒部分とすることができ
る)に通過させると共に、所望に応じサイクロンおよび
/またはフィルタに通過させて微細な固体粒子をガス流
から除去する。次いで熱ガスを熱交換器に導いて重合熱
の少なくとも1部を除去する。好ましくは触媒は連続的
に或いは定期間隔で床に供給される。この方法の始動時
にて、床は標的ポリマーと好ましくは同様である流動化
性ポリマーを含む。ポリマーは、モノマーの重合により
床内で連続的に生成される。好ましくは、ポリマーを床
から連続的に或いは定期間隔で放出して流動床を所望高
さに維持する手段が設けられる。この方法は一般に比較
的低い圧力(たとえば10〜50バール)およびたとえ
ば50〜120℃の温度にて操作される。床の温度は流
動化ポリマーの焼結温度より低く維持されて、凝集の問
題を回避する。
【0041】オレフィンを重合させるための気相流動床
法においては、発熱重合反応により発生した熱を上記し
たような流動化用ガス流により一般に重合帯域(すなわ
ち流動床)から除去する。床の頂部から流出する熱反応
器ガスを1個もしくはそれ以上の熱交換器に通過させて
ガスを冷却する。冷却反応器ガスを任意の補充ガスと一
緒に次いで床の底部に循環させる。本発明の気相流動床
重合法においては揮発性液体を、液体が床内で蒸発する
ことにより「蒸発の潜熱」作用で床からさらに重合熱を
吸収するような条件下で、床に供給することにより床を
さらに冷却する(これによりこの方法の空時収率を向上
させる)ことが望ましい。床からの熱循環ガスが熱交換
器に流入する際、揮発性液体は凝縮する。本発明の1具
体例においては、揮発性液体を循環ガスから分離して別
途に床中へ再導入する。たとえば揮発性液体を分離して
床に噴霧することができる。本発明の他の具体例におい
て、揮発性液体は循環ガスと共に床に循環される。たと
えば揮発性液体を反応器から流出する流動化用ガス流か
ら凝縮させて、循環ガスと共に床に循環することがで
き、或いは循環ガスから分離して床に噴霧することもで
きる。
【0042】液体を循環ガス流にて凝縮させると共にガ
スと連行液との混合物を床に戻す方法はEP−A−00
89691号およびEP−A−0241947号に記載
されている。凝縮液を床中へ、循環ガスから分離して米
国特許第5541270号(その教示を参考のため本明
細書に引用する)に記載された方法により再導入するこ
とが好ましい。
【0043】本発明の触媒を気相重合条件下で使用する
場合、触媒または触媒を生成させるべく使用する1種も
しくはそれ以上の成分を、たとえば液体型にて(たとえ
ば不活性気体希釈剤における溶液として)重合反応帯域
に導入することができる。たとえば遷移金属成分もしく
は活性剤成分またはこれら成分の両者を液体希釈剤に溶
解もしくはスラリー化して重合帯域に供給することがで
きる。これら状況下で、各成分を含有する液体を微細液
滴として重合帯域中へ噴霧するのが好ましい。液滴直径
は好ましくは1〜1000μmの範囲である。EP−A
−0593083号(その教示を本明細書中に引用す
る)は重合触媒を気相重合に導入する方法を開示してい
る。EP−A−0593083号に開示された方法を、
好適には所望に応じ本発明の重合方法に用いることがで
きる。
【0044】使用に際し、粉末の形態における本発明の
方法により作成されたポリマーもしくはコポリマーはペ
レットまで常法で配合される。追加として或いは代案と
して、たとえば酸化防止剤もしくは中和剤のような添加
剤を混入することもできる。これらポリマーはフィルム
まで吹込むことができ、或いはたとえばパイプのような
成形もしくは押出し物品およびたとえば瓶もしくはドラ
ムのような容器など各種の物品を作成すべく使用するこ
とができる。
【0045】さらに本発明は1−オレフィンの重合およ
び共重合方法をも提供し、この方法はモノマーオレフィ
ンを重合条件下に本発明の触媒と接触させることからな
っている。重合条件はたとえば溶液相、スラリー相もし
くは気相とすることができる。所望に応じ触媒を用いて
エチレンを高圧/高温度の工程条件下で重合させること
ができ、ポリマー材料は超臨界エチレンにおける溶融物
として形成する。好ましくは、重合は気相流動床条件下
で行われる。本発明の重合法に使用するのに適するモノ
マーはたとえばエチレン、プロピレン、ブテン、ヘキセ
ン、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、アクリロニトリル、酢酸ビニルおよび
スチレンである。単独重合法に好適なモノマーはエチレ
ンおよびプロピレンである。触媒はエチレンをたとえば
プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチルペ
ンテン−1およびオクテンのような他の1−オレフィン
と共重合させるのに特に有用である。ポリエチレンおよ
びエチレンコポリマーを作成するため気相流動床法を操
作する方法は当業界にて周知されている。この方法は、
たとえば床を支持すると共に流入する流動化用ガス流を
床中へ分配するための有孔分配板が装着された垂直円筒
反応器にて操作することができる。床中に循環する流動
化用ガスは、床から重合熱を除去すると共に床に重合用
モノマーを供給するよう作用する。たとえば流動化用ガ
スは一般に或る程度の不活性ガス(たとえば窒素)およ
び必要に応じ分子量調整剤としての水素と一緒にモノマ
ーを含む。床の頂部から流出する熱流動化用ガスは必要
に応じ速度減少帯域(これはより広い直径を有する反応
器の円筒部分とすることができる)に導入され、所望な
らばサイクロンおよび/またはフィルタに通過させてガ
ス流から微細な固体粒子を除去する。次いで熱ガスを熱
交換器に導いて重合熱の少なくとも1部を除去する。触
媒は好ましくは連続的に或いは定期間隔で床に供給され
る。この方法の始動時にて、床は好ましくは標的ポリマ
ーに類似する流動化可能なポリマーで構成される。ポリ
マーは床内でモノマーの重合により連続生成される。好
ましくは、ポリマーを床から連続的に或いは定期間隔で
放出させて流動床を所望高さに維持する手段を設ける。
この方法は一般に比較的低い圧力(たとえば10〜50
バール)およびたとえば50〜120°の温度にて操作
される。床の温度は流動化ポリマーの焼結温度より低く
維持されて、凝集の問題を回避する。
【0046】オレフィンを重合させるための気相流動床
法においては揮発性液体を床に、液体が床内で蒸発して
「蒸発の潜熱」作用により重合熱をさらに床から吸収す
るような条件下で、供給することにより床をさらに冷却
する(これにより、この方法の空時収率を向上させる)
ことが望ましい。床からの熱循環ガスが熱交換器に流入
する際、揮発性液体は凝縮して分離すると共に床中に噴
霧することができ、或いは循環ガスと共に床に循環する
こともできる。凝縮液を、米国特許第5541270号
に記載された方法により床中へ再導入することが好まし
い。
【0047】使用に際し粉末の形態における本発明の方
法により作成されたポリマーもしくはコポリマーはペレ
ットまで常法で配合される。追加として或いは代案とし
て、たとえば酸化防止剤もしくは中和剤のような添加剤
を混入することもできる。ポリマーはフィルムまで吹込
むことができ或いは、たとえばパイプのような成形もし
くは押出物品およびたとえば瓶もしくはドラムのような
容器など各種の物品を作成すべく使用することができ
る。
【0048】以下、実施例にて本発明を説明する。実施例 実施例1は本発明による新規なジルコニウム錯体の作成
を示す。実施例2および3は、エチレンの重合における
触媒としての新規なこのジルコニウム錯体の使用を例示
する。各実施例において、空気/湿分感受性材料の取扱
いは全て標準的シュレンクライン技術を用いる慣用の減
圧/不活性雰囲気(窒素)ラインで行い、或いは不活性
雰囲気のグローブボックスにて行った。
【0049】実施例1 1.1:中間体1の作成
【化11】 中間体1
【0050】メタノール(100ml)における3,5
−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシベンズアルデヒド
(4.97g、21.2ミリモル)の撹拌溶液に、2,
6−ジメチルアニリン(2.6ml、21.2ミリモ
ル)および蟻酸(0.5ml)を添加した。60分間の
撹拌の後、溶液を硫酸ナトリウムで脱水した。反応溶液
の濾過および減圧下での揮発性成分の除去は黄色油状物
を与えた。−78℃におけるペンタン(5x5ml)で
の油状物の反復洗浄は黄色固体(中間体1)を与えた。
収量4.8g、67%。
【0051】試薬3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシベンズアルデヒドおよび2,6−ジメチルアニリン
はアルドリッチ社から供給された。
【0052】1.2:中間体2の作成
【化12】 中間体2
【0053】0℃のEtO(100ml)におけるL
iAlH(1.12g、29.5ミリモル)の撹拌懸
濁液に、EtO(20ml)における中間体1(3.
30g、9.84ミリモル)の溶液を滴下した。この懸
濁液を室温まで加温し、次いで30分間撹拌した。反応
混合物に水(1.5ml)をゆっくり添加した後、濾過
した。反応溶液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、次
いで揮発性成分を減圧下に除去してベージュ色固体(中
間体2)を得た。収量3.3g、98%。
【0054】1.3:ジルコニウム錯体の作成 下記構造
【化13】 を有する化合物を次のように作成した。トルエンにおけ
る中間体2(0.89g、2.6ミリモル)を、トルエ
ン(50ml)におけるZr(NMe(0.70
g、2.6ミリモル)の撹拌溶液に添加した。この反応
混合物を90℃にて窒素の陽圧下に14時間撹拌した。
反応の揮発性成分の除去は黄色固体のジルコニウム錯体
を与えた。トルエン(−20℃)から再結晶化させて黄
色菱形結晶を得た。収量1.03g、77%。
【0055】G.チャンドラ、M.F.ラパート、ジャ
ーナル・ケミカル・ソサエティ(A)、(1968)、
第1940−1945頁に記載された方法でZr(NM
を作成した。
【0056】実施例1に記載したように作成したジルコ
ニウム錯体は、ダイマーとして固相で存在する。
【0057】
【化14】
【0058】重合試験 下記実施例2および3に記載する重合試験は次の手順を
用いて行った。1リットルのオートクレーブを10バー
ルのNにより10分間にわたり圧力試験した。次いで
包囲水ジャケットの温度を85℃まで上昇させると共に
窒素の流れ(毎時2リットル)を1時間にわたりパージ
することによりオートクレーブを乾燥させた。次いで水
ジャケットの温度を50℃に設定し、システムを平衡化
させた。次いで掃去剤および500mlのイソブタン
を、液体注入システムを介しオートクレーブに導入し
た。これを圧力および温度が一定になるまで撹拌した。
触媒をグローブボックス内のシュレンクチューブ中に予
備秤量し、重合システムに注入するよう準備した。次い
でオートクレーブを10バールのエチレンで加圧すると
共に平衡状態に達せしめた。触媒溶液を注射器により注
入システムに移し、データ収集システムを付勢させ、次
いで触媒溶液をNの過圧を用いてシステム中へ注入し
た。次いでシステム内の圧力上昇をエチレン物量流動制
御器の調整により補償した。所望時間の後、エチレン供
給部を閉鎖すると共にオートクレーブを大気に排気する
ことにより重合を停止させた。
【0059】生成したポリマーをオートクレーブの壁部
から掻き取り、希塩酸で酸性化されたMeOHで洗浄
し、次いで水性MeOHで洗浄した後に減圧下で乾燥さ
せた。
【0060】実施例2 ヘキサンフラクションにおけるトリメチルアルミニウム
(TMA)の溶液(2ml、4x10−3モル)を掃去
剤として反応器に添加した。実施例1で作成した固体ジ
ルコニウム錯体(25mg、4.89x10−5モル)
をTMA(n−ヘキサンにおける2モル溶液の0.24
ml、4.89x10−4モル)およびメチルアルモキ
サン(MAO)(トルエンにおける1.5M溶液の13
cl、3.66x10−4モル)で予備アルキル化して
単一注入で反応に添加した。触媒:予備アルキル化剤:
助触媒の比は1:10:400とした。反応容器を操作
全体にわたり50℃に維持するよう設定し、これを35
分間持続させた。単離されたポリマーの収量は44.0
gであり、154.3gミリモル−1hr−1バール
−1の活性に相当した。
【0061】実施例3 ヘキサンフラクションにおけるTMAの溶液(2ml、
4x10−3モル)を掃去剤として反応器に添加した。
実施例1で作成した固体ジルコニウム錯体(2.5m
g、4.89x10−6モル)をTMA(n−ヘキサン
における2モル溶液の0.02ml、4.89x10
−5モル)およびMAO(トルエンにおける1.5M溶
液の1.3ml、3.66x10−3モル)で予備アル
キル化して単一注入で反応器に添加した。触媒:助触
媒:予備アルキル化剤の比は1:400:10であっ
た。反応容器を操作全体にわたり50℃に維持し、これ
を60分間持続させた。ポリマーの単離収量は8.3g
であり、170gミリモル−1バール−1hr−1の活
性に相当した。
【0062】実施例4 4.1:中間体3の作成
【化15】 中間体3
【0063】メタノール(30ml)における3,5−
ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシベンズアルデヒド
(5.11g、21.8ミリモル)の撹拌溶液に、t−
ブチルアミン(2.29g、21.8ミリモル)および
蟻酸(0.5ml)を添加した。反応混合物を12時間
にわたり撹拌し、その間に黄色沈殿物が生成した。上澄
溶液の濾過は中間体3を黄色固体として与えた。収量
3.8g、60%。
【0064】試薬t−ブチルアミンはアルドリッチ社に
より供給された。
【0065】4.2:中間体4の作成
【化16】 中間体4
【0066】0℃のEtO(100ml)におけるL
iAlH(1.18g、31.1ミリモル)の撹拌溶
液に、EtO(20ml)における中間体3(3.0
0g、10.36ミリモル)の溶液を滴下した。この懸
濁液を室温まで加温すると共に30分間撹拌した。反応
混合物に水(1.5ml)をゆっくり添加した後、濾過
した。反応溶液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、次
いで揮発性成分を減圧下で除去してベージュ色固体(中
間体4)を得た。収量2.97g、98%。
【0067】4.3:ジルコニウム錯体の作成
【化17】
【0068】上記構造を有する化合物を次のように作成
した。トルエンにおける中間体4(1.11g、3.8
ミリモル)を、トルエン(50ml)におけるZr(N
Me (1.03g、3.85ミリモル)の撹拌溶
液に添加した。この反応混合物を90℃にて窒素の陽圧
下に14時間にわたり撹拌した。反応の揮発性成分の除
去により黄色固体のジルコニウム錯体を得た。トルエン
からの再結晶化(−20℃)により、上記化合物の黄色
菱形結晶を得た。収量1.43g、80%。
【0069】実施例5 5.1:中間体5の作成
【化18】 中間体5
【0070】メタノール(30ml)における3,5−
ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシベンズアルデヒド
(5.07g、21.5ミリモル)の撹拌溶液に、ナフ
チルアミン(3.08g、21.5ミリモル)および蟻
酸(0.5ml)を添加した。この反応混合物を12時
間にわたり撹拌し、その間に黄色沈殿物が生成した。上
澄溶液の濾過およびペンタン(3x50ml)での洗浄
により中間体5を黄色固体として得た。収量5.6g、
72%。
【0071】試薬ナフチルアミンはアルドリッチ社によ
り供給された。
【0072】5.2:中間体6の作成
【化19】 中間体6
【0073】0℃のEtO(100ml)におけるL
iAlH(1.11g、29.3ミリモル)の撹拌溶
液に、EtO(20ml)における中間体5(3.5
0g、9.74ミリモル)の溶液を滴下した。懸濁液を
室温まで加温すると共に30分間撹拌した。反応混合物
に水(1.5ml)をゆっくり添加した後、濾過した。
この反応溶液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、次い
で揮発性成分を減圧下で除去してベージュ色固体(中間
体4)を得た。収量3.21g、91%。
【0074】5.3:ジルコニウム錯体(錯体3)の作
【化20】 錯体3
【0075】上記構造を有する化合物を次のように作成
した。トルエン(20ml)における中間体6(0.9
9g、2.7ミリモル)を、トルエン(50ml)にお
けるZr(NMe(0.73g、2.73ミリモ
ル)の撹拌溶液に添加した。この反応混合物を90℃に
て窒素の陽圧下に48時間にわたり撹拌した。反応の揮
発性成分を除去してオレンジ色固体を得た。室温におけ
るトルエンからの再結晶化により上記化合物のオレンジ
色結晶を得た。収量0.92g、63%。
【0076】重合試験 下記実施例に記載する重合試験は次の手順を用いて行っ
た。1リットルのオートクレーブを10バールのN
より10分間にわたり圧力試験した。次いで包囲水ジャ
ケットの温度を85℃まで上昇させると共に窒素の流れ
(毎分2リットル)で1時間にわたりパージすることに
よりオートクレーブを乾燥させた。水ジャケットの温度
を次いで50℃に設定し、システムを平衡化させた。掃
去剤および500mlのイソブタンを次いで液体注入シ
ステムを介しオートクレーブに導入した。これを圧力お
よび温度が一定になるまで撹拌した。触媒をグローブボ
ックスにおけるシュレンクチューブに予備秤量し、重合
システムに注入するよう準備した。次いでオートクレー
ブを10バールのエチレンで加圧すると共に平衡状態に
達せしめた。触媒溶液を注射器により注入システムに移
し、データ収集システムを付勢させ、次いで触媒溶液を
過圧によりシステム中に注入した。システムにおけ
る圧力上昇を次いでエチレン物量流動制御器の調整によ
り補償した。所望時間の後、エチレン供給部を閉鎖する
と共にオートクレーブを大気に排気して重合を停止させ
た。
【0077】生成したポリマーをオートクレーブの壁部
から掻き取り、希塩酸で酸性化させたMeOHで洗浄
し、次いで水性MeOHで洗浄した後に減圧下で乾燥さ
せた。
【0078】実施例6 ヘキサンフラクションにおけるトリメチルアルミニウム
(TMA)の溶液(2ml、4x10−3モル)を掃去
剤として反応器に添加した。上記実施例4.3で作成し
た固体ジルコニウム錯体(25mg、4.89x10
−5モル)をTMA(n−ヘキサンにおける2モル溶液
の0.24ml、4.89x10−4モル)およびメチ
ルアルモキサン(MAO)(トルエンにおける1.5M
溶液の13cl、3.66x10−4モル)で予備アル
キル化して単一注入で反応器に添加した。触媒:予備ア
ルキル化剤:助触媒の比は1:10:400とした。反
応容器を試験全体にわたり50℃に維持するよう設定し
た。発熱(1℃)およびエチレン流動の緩徐な上昇が記
録された。エチレン流動を、エチレン流動における緩和
な低下(35%)が観察されるまで20分間にわたり6
0%流動に保持し、試験の停止まで保った(35分)。
単離されたポリマーの収量は44.0gであり、15
4.3g/ミリモル.hr.バールの活性に相当した。
【0079】実施例7 ヘキサンフラクションにおけるトリメチルアルミニウム
(TMA)の溶液(2ml、4x10−3モル)を掃去
剤として反応器に添加した。上記実施例4.3で作成し
た固体ジルコニウム錯体(25mg、5.33x10
−5モル)をTMA(n−ヘキサンにおける2モル溶液
の0.27ml、5.33x10−4モル)およびメチ
ルアルモキサン(MAO)(トルエンにおける1.5M
溶液の27ml、400x10−2モル)で予備アルキ
ル化して単一注入で反応に添加した。触媒:予備アルキ
ル化剤:助触媒の比は1:10:750とした。反応容
器を試験全体にわたり50℃に維持するよう設定した。
単離されたポリマーの収量は18.5gであり、35g
/ミリモル.hr.バールの活性に相当した。
【0080】実施例8:支持触媒 ヘキサンフラクションにおけるトリイソブチリルアルミ
ニウム(TiBAl)の溶液(2ml、2x10−3
ル)およびヘキサンフラクションにおけるトリメチルア
ルミニウム(TMA)(2ml、4x10−3モル)を
掃去剤として反応器に添加した。上記実施例5.3で作
成した固体ジルコニウム錯体(15mg、2.78x1
−5モル)をTMA(n−ヘキサンにおける2モル溶
液の0.5ml、2.5x10−4モル)およびメチル
アルモキサン(MAO)(トルエンにおける1.5M溶
液の1ml、6.7x10−4モル)で予備アルキル化
して、トルエン(10ml)におけるES70x(0.
4g、500℃にて14時間にわたり窒素パージ流で焼
成)のスラリーに添加した。この反応混合物を80℃に
て15分間加熱し、次いで単一注入にて反応器にて添加
した。反応容器を75℃および18バールのエチレンに
維持されるよう155分間の試験全体にわたり維持する
よう設定した。単離したポリマーの収量は22.6gで
あり、15g/ミリモル.hr.バールの活性に相当し
た。
【0081】実施例9 9.1:3,5−ジ−t−ブチルサリチルアルデヒドN
−2,4,6−トリメチルフェニルイミン(中間体7)
の合成 3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシベンズアルデ
ヒドおよび2,4,6−トリメチルアニリンをアルドリ
ッチ社から購入すると共に、さらに精製することなく使
用した。還流凝縮器を装着した500mlフラスコに、
25g(0.106モル)の3,5−ジ−t−ブチルサ
リチルアルデヒドと15.0ml(0.106モル)の
2,4,6−トリメチルアニリンと250mlのEtO
Hとを充填した。この混合物を12時間にわたり還流さ
せ、次いで空気中に12時間にわたり静置させた。かく
して発生した黄色結晶を濾過により回収して36.5g
(97%)の中間体7を得た。
【0082】9.2:3,5−ジ−t−ブチルサリチル
−N-2,4,6−トリメチルフェニルアミン(中間体
8)の合成 グローブボックスにて250mlのシュレンクに
8.3g(217ミリモル)のリチウムアルミニウム水
素化物を充填し、100mlのジエチルエーテルで覆っ
た。0℃にて25.5g(72.5ミリモル)の3,5
−ジ−t−ブチルサリチルアルデヒドN−2,4,6−
トリメチルフェニルイミンを100mgバッチにてスラ
リーに1時間かけて添加した。この混合物を氷上に注ぎ
入れ、500mlのジエチルエーテルを添加した。水層
をpH=3まで酸性化させ、水層を3x50mlのジエ
チルエーテルで抽出した。有機物を合してMgSO
脱水し、濾過し、次いで減圧乾燥させて25.3g(9
7%)の中間体8を白色固体として得た。
【0083】9.3:3,5−ジ−t−ブチルサリチル
−N-2,4,6−トリメチルフェニルアミノジルコニ
ウムジメチルアミド(錯体4)の合成 グローブボックスにて100mlのシュレンクに
3.72g(13.9ミリモル)のZr(NMe
と4.92g(13.9ミリモル)の中間体8と50m
lのトルエンとを充填した。この混合物を12時間にわ
たり還流させ、濾過し、次いで減圧乾燥して3,5−ジ
−t−ブチルサリチル−N−2,4,6−トリメチルフ
ェニルアミノジルコニウムジメチルアミドを黄色固体と
して得た。
【0084】実施例10 10.1:ジリチオ3,5−ジ−t−ブチルサリチル−
N-2,4,6−トリメチルフェニルアミン(中間体
9)の合成 グローブボックスにて500mlシュレンクに10
g(28ミリモル)の中間体8を充填し、250mlの
ジエチルエーテルで覆った。0℃にて35.3ml(5
7ミリモル)のn−ブチルリチウムの溶液(ヘキサン中
1.6M)を滴下した。混合物を室温まで加温すると共
に3時間にわたり撹拌した。反応混合物の揮発性成分の
除去により10.0g(98%)の中間体9を得た。
【0085】10.2:3,5−ジ−t−ブチルサリチ
ル−N-2,4,6−トリメチルフェニルアミノハフニ
ウムジクロライド(錯体5)の合成 窒素グローブボックスにて100mlシュレンクに2.
19g(6.84ミリモル)のHfClおよび2.5
g(6.84ミリモル)の中間体9を充填した。−78
℃にて50mlのトルエンを滴下した。次いで混合物を
12時間にわたり還流させ、濾過し、減圧乾燥し、次い
でトルエン中に抽出した。濾過に続く上澄溶液の揮発性
成分の除去により2.7gの3,5−ジ−t−ブチルサ
リチル−N−2,4,6−トリメチルフェニルアミノハ
フニウムジクロライドを分析上純粋な黄色固体として得
た。
【0086】重合 トリメチルアルミニウムをアルドリッチ社から購入する
と共に、さらに精製することなく使用した。MAOはト
ルエンにおける7重量%溶液としてアルドリッチ社から
購入し、全揮発物を減圧除去すると共に残留固体をペン
タンで3回洗浄することにより準備し、最終生成物をも
う一度減圧乾燥させ、Nグローブボックスに貯蔵し
た。
【0087】空気感受性試薬は全て標準シュレンクおよ
び不活性雰囲気グローブボックス技術により取り扱っ
た。トルエンおよびエチレンを、活性化モレキュラシー
ブおよびQ−5酸素掃去剤(10%H/Nにより活
性化されたアルミナにおける13重量%Cu)に通過さ
せて精製した。ジエチルエーテルおよび1−ヘキセンは
Na°/ベンゾフェノンケチルからの蒸留により精製し
た。
【0088】エチレンの重合 機械撹拌器と内部冷却ループと内部圧力および温度モニ
ターとが装着された12オンスの高圧ガラス瓶を50℃
にて減圧下に4時間にわたり、乾燥Nで頻繁にフラッ
シュさせながら乾燥させた。Nグローブボックスにて
10mlのステンレス鋼二重端部注入チューブに5ml
のトルエンと2.5x10−5ミリモルのZr/Hfプ
ロ触媒と5ミリモルのTMAとを充填した。第2の10
mlステンレス鋼二重端部注入チューブに5mlのトル
エンと290mg(1ミリモル)のMAOとを充填し
た。
【0089】グローブボックスの外部にて、トルエン/
MAOが充填された注入チューブを反応器に接続し、そ
の内容物を200mlのトルエンの流れと共に2バール
のN 背圧下で注入した。反応器を排気し、4バールの
エチレンで加圧し、1000rpmにて室温で撹拌し
た。15分間の平衡化の後、Zr/Hfプロ触媒および
TMAを4バールのエチレン圧力下にて反応器に注入
し、反応器を排気して圧力差を設けた。内部水冷ループ
と氷/水浴と反応発熱との組合せを用い、温度を25℃
に60分間維持した。
【0090】30分間にて反応を10リットルのメタノ
ールの注入により停止させた。反応器を排気し、200
mlのメタノールを添加してポリマーを沈殿させ、これ
を濾過により回収すると共に減圧下で1晩乾燥させた。
【0091】重合結果
【表1】
【0092】プロピレンの重合 機械撹拌器と内部冷却ループと内部圧力および温度モニ
ターとが装着された12オンスの高圧ガラス瓶を、50
℃にて減圧下に4時間にわたり、乾燥Nで頻繁にフラ
ッシュさせながら乾燥させた。Nグローブボックスに
て10mlのステンレス鋼二重端部注入チューブに5m
lのトルエンと2.5x10−5ミリモルのZr/Hf
プロ触媒と5ミリモルのTMAとを充填した。第2の1
0mlステンレス鋼二重端部注入チューブに5mlのト
ルエンと290mg(1ミリモル)のMAOとを充填し
た。
【0093】グローブボックスの外部にて、トルエン/
MAOが充填された注入チューブを反応器に接続し、そ
の内容物を200mlのトルエンの流れと共に2バール
のN 背圧下で注入した。反応器を排気し、4バールの
プロピレンで加圧すると共に1000rpmにて室温で
撹拌した。15分間の平衡化の後、Zr/Hfプロ触媒
およびTMAを反応器中へ4バールのプロピレン圧力下
に注入し、反応器を排気して圧力差を設けた。内部水冷
ループと氷/水浴と反応発熱との組合せを用い、温度を
25℃に60分間維持した。
【0094】30分間にて反応を10mlのメタノール
の注入により停止させた。反応器を排気し、200ml
のメタノールを添加してポリマーを沈殿させ、これを濾
過により回収すると共に減圧下で1晩乾燥させた。
【0095】重合結果
【表2】
【0096】エチレン/1−ヘキセンの重合 機械撹拌器と内部冷却ループと内部圧力および温度モニ
ターとが装着された12オンスの高圧ガラス瓶を50℃
にて減圧下に4時間にわたり、乾燥Nで頻繁にフラッ
シュさせながら乾燥させた。Nグローブボックスにて
10mlステンレス鋼二重端部注入チューブに5mlの
トルエンと2.5x10−5ミリモルのZr/Hfプロ
触媒と5ミリモルのTMAとを充填した。第2の10m
lステンレス鋼二重端部注入チューブに5mlのトルエ
ンと290mg(1ミリモル)のMAOとを充填した。
【0097】グローブボックスの外部にて、トルエン/
MAOで充填された注入チューブを反応器に接続し、そ
の内容物を200mlのトルエンの流れと共に2バール
のN 背圧下で注入した。30mlの1−ヘキセンを反
応器中へ1.5バールのN圧力下で注入した。反応器
を排気し、4バールのエチレンで加圧し、次いで100
0rpmにて室温で撹拌した。15分間の平衡化の後、
Zr/Hfプロ触媒およびTMAを反応器中へ4バール
のエチレン圧力下に注入し、反応器を排気して圧力差を
設けた。内部水冷ループと氷/水浴と反応発熱との組合
せにより温度を25℃に60分間維持した。
【0098】30分間にて10mlのメタノールの注入
により反応を停止させた。反応器を排気し、200ml
のメタノールを添加してポリマーを沈殿させ、これを濾
過により回収し、減圧下で1晩乾燥させた。
【0099】重合結果
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブライアン スティーブン キムバリー イギリス国、ティーダブリュー16 7ジェ イイー、ミドルセックス、サンベリー−オ ン−テムズ、チャップリン クレセント 12

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 式(I) [式中、Oは酸素であり、Nは窒素であり、Qは二価の
    有機基または第14族原子に基づく基を示し;Rは水
    素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ヘテロヒド
    ロカルビルまたは置換ヘテロヒドロカルビルであり;M
    はスカンジウム、イットリウムまたは第IV族もしくは
    第V族の金属またはランタニドもしくはアクチニドであ
    り;TはMの酸化状態であってIIもしくはそれ以上で
    あり;XはMに共有結合もしくはイオン結合した一座原
    子もしくは基を示し;LはMに供与結合した一座もしく
    は二座分子であり、nは0〜5である]にて示される骨
    格単位を含む化合物。
  2. 【請求項2】 Mが第IV族からの金属またはスカンジ
    ウムもしくはイットリウムである請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】 MがTi(IV)、Ti(III)、T
    i(II)、Zr(IV)、Zr(III)、Zr(I
    I)、Hf(IV)、Hf(III)、Hf(II)、
    Sc(III)もしくはY(III)である請求項2に
    記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Lがエーテル、アルコール、アミン、エ
    ステル、ホスフィン、アルケン、アルキン、アレーンも
    しくはジエンである請求項1〜3のいずれか一項に記載
    の化合物。
  5. 【請求項5】 式A: 【化2】 式A [式中、Oは酸素であり、Nは窒素であり、Qは二価の
    有機基または第14族原子に基づく基であり、Mはチタ
    ニウム(IV)、ジルコニウム(IV)またはハフニウ
    ム(IV)であり、Rは水素、ヒドロカルビル、置換
    ヒドロカルビル、ヘテロヒドロカルビルまたは置換ヘテ
    ロヒドロカルビルであり、各XはMに共有結合もしくは
    イオン結合した一座原子もしくは基を示す]にて示され
    る骨格単位を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    化合物。
  6. 【請求項6】 nが0である請求項1〜5のいずれか一
    項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 QがCRまたはポリアルキレン鎖(C
    、シラン架橋(SiRまたはポリアルキ
    レン−シラン架橋(CR(SiR であり、
    ここでR基は独立して水素、ヒドロカルビル、置換ヒド
    ロカルビル、ヘテロヒドロカルビルおよび置換ヘテロヒ
    ドロカルビルから選択され、これらの2個もしくはそれ
    以上は互いに接続して炭素環式もしくは複素環式の環系
    を架橋基Q内に形成し;mは1もしくはそれ以上であ
    り、pは1もしくはそれ以上であり、qは2もしくはそ
    れ以上である請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】 Qがメチレン、ジメチルメチレン、エチ
    レン、プロピレン、ジメチルプロピレン、1,1−ジメ
    チル−3,3−ジメチルプロピレン、ブチレン、ジメチ
    ルシリル、メチルフェニルシリル、テトラメチルジシロ
    キサン、1,1,4,4−テトラメチルジシリルエチレ
    ンおよびジメチルゲルマニルまたはフェニルである請求
    項7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 Qがベンゼン、シクロヘキセン、シクロ
    ヘキサン、ピラゾール、ピリジン、ピペリジン、ピラジ
    ン、ピリミジン、チアゾール環系、ナフタレン、キノリ
    ンまたはイミダゾール部分である請求項7に記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】 式B 【化3】 式B [式中R、R、RおよびRは水素または1〜1
    0個の炭素原子を有するヒドロカルビルもしくはヘテロ
    ヒドロカルビル基であり、R12基は独立して水素、ヒ
    ドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ヘテロカルビルお
    よび置換ヘテロカルビルから選択され;Aは炭素もしく
    は珪素であり;rは1もしくはそれ以上である]を有す
    る骨格単位を含む請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R、R、RおよびR基がそれ
    ぞれ独立して水素、メチル、エチル、n−プロピル、n
    −ブチル、n−ヘキシルもしくはn−オクチルであり、
    12基がそれぞれ独立して水素、メチル、エチル、n
    −プロピル、n−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチ
    ル、メトキシ、エトキシ、ジメチルアミノ、フェニルも
    しくはナフチルである請求項10に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 Aが炭素であり、および/またはnが
    0であり、および/またはrが1〜5である請求項10
    または11に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 Rがメチル、エチル、プロピル、n
    −ブチル、t−ブチル、フェニル、1−ナフチル、2−
    ナフチル、2−エチルフェニル、2,6−ジイソプロピ
    ルフェニル、2,6−ジ−n−ブチルフェニル、2,6
    −ジメチルフェニル、2−t−ブチルフェニル、2,6
    −ジフェニルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニ
    ル、2,6−トリフルオロメチルフェニル、4−ブロモ
    −2,6−ジメチルフェニル、3,5−ジクロル−2,
    6−ジエチルフェニル、2,6−ビス(2,6−ジメチ
    ルフェニル)フェニル、アダマンチル、トリフェニルメ
    チル、2,6−ジメチル−4−t−ブチルフェニル、
    2,4,6−トリフェニルフェニル、2,3,4,5,
    6−ペンタメチルフェニルもしくは2−メチレンピリジ
    ンである請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合
    物。
  14. 【請求項14】 XがC〜C10アルキル、C〜C
    10アリール、ハライド、ハイドライド、ヒドロカルビ
    ルオキシドおよびアミドから選択される請求項1〜13
    のいずれか一項に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 XがN,N−ジメチルアミド、N,N
    −ジエチルアミド、クロル、ブロモ、メチル、エチル、
    n−プロピル、イソプロピル、ベンジル、n−ブチルも
    しくはn−オクチルである請求項14に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 [A(R12がCHであ
    り、各XがNMe、RおよびRがHであり、R
    およびRがHもしくはt−Buであり、Rがt−B
    u、2,6−ジメチルフェニル、ナフチル、フェニルも
    しくはアダマンチルである請求項10〜15のいずれか
    一項に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 式Cもしくは式D: 【化4】 式C 【化5】 式D にて、示される骨格単位を含む請求項16に記載の化合
    物。
  18. 【請求項18】 (1)請求項1〜17のいずれか一項
    に記載の化合物;および必要に応じ (2)活性化量の少なくとも1種の活性剤化合物 からなる重合触媒。
  19. 【請求項19】 活性剤化合物(2)が有機アルミニウ
    ム化合物またはヒドロカルビルボロン化合物である請求
    項18に記載の重合触媒。
  20. 【請求項20】 活性剤化合物(2)がトリアルキルア
    ルミニウム化合物である請求項18に記載の重合触媒。
  21. 【請求項21】 活性剤化合物(2)がアルモキサンで
    ある請求項18に記載の重合触媒。
  22. 【請求項22】 活性剤化合物(2)がジメチルフェニ
    ルアンモニウムテトラ(フェニル)ボレート、トリチル
    テトラ(フェニル)ボレート、トリフェニルボロン、ジ
    メチルフェニルアンモニウムテトラ(ペンタフルオロフ
    ェニル)ボレート、ナトリウムテトラキス[(ビス−
    3,5−トリフルオロメチル)フェニル]ボレート、H
    (OEt)[(ビス−3,5−トリフルオロメチ
    ル)フェニル]ボレート、トリチルテトラ(ペンタフル
    オロフェニル)ボレートおよびトリス(ペンタフルオロ
    フェニル)ボロンから選択される請求項19に記載の重
    合触媒。
  23. 【請求項23】 触媒が支持材料に支持される請求項1
    8〜22のいずれか一項に記載の重合触媒。
  24. 【請求項24】 支持材料がシリカ、アルミナ、ジルコ
    ニアまたはポリマーもしくはプレポリマーからなる請求
    項23に記載の重合触媒。
  25. 【請求項25】 支持触媒の形成が、化合物(1)をア
    ルモキサンにより揮発性炭化水素不活性希釈剤中で処理
    し、微粒子支持材料を生成物でスラリー化させ、かつ揮
    発性希釈剤を蒸発させることにより得られる請求項23
    または24に記載の重合触媒。
  26. 【請求項26】 自由流動性粉末の形態である請求項1
    8〜25のいずれか一項に記載の重合触媒。
  27. 【請求項27】 (3)中性ルイス塩基をさらに含む請
    求項18〜26のいずれか一項に記載の重合触媒。
  28. 【請求項28】 中性ルイス塩基が第三アミンもしくは
    芳香族エステルからなる請求項27に記載の重合触媒。
  29. 【請求項29】 三座窒素含有鉄もしくはコバルト触
    媒、チーグラー・ナッタ触媒系、メタロセン系触媒、モ
    ノシクロペンタジエニル−もしくは束縛配置に基づく触
    媒、または熱活性化された支持酸化クロム触媒をさらに
    含む請求項18〜28のいずれか一項に記載の重合触
    媒。
  30. 【請求項30】 モノマーオレフィンを重合条件下に請
    求項18〜29のいずれか一項に記載の重合触媒と接触
    させることを特徴とする1−オレフィンの重合もしくは
    共重合方法。
  31. 【請求項31】 モノマーオレフィンをエチレン、プロ
    ピレン、ブテン、ヘキセン、メチルメタクリレート、メ
    チルアクリレート、ブチルアクリレート、アクリロニト
    リル、酢酸ビニルおよびスチレンから選択する請求項3
    0に記載の方法。
  32. 【請求項32】 エチレンもしくはプロピレンの単独重
    合からなる請求項31に記載の方法。
  33. 【請求項33】 エチレンとプロピレン、1−ブテン、
    1−ヘキセン、4−メチルペンテン−1およびオクテン
    から選択される他の1−オレフィンとの共重合からなる
    請求項31に記載の方法。
  34. 【請求項34】 水素ガスを重合に添加して、生成ポリ
    マーの平均分子量を調整する請求項30〜33のいずれ
    か一項に記載の方法。
  35. 【請求項35】 重合温度が50〜120℃の範囲であ
    り、圧力が10〜50バールの範囲である請求項30〜
    34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 【請求項36】 重合条件が溶液相、スラリー相または
    気相である請求項30〜35のいずれか一項に記載の方
    法。
  37. 【請求項37】 重合を気相流動床条件下で行う請求項
    36に記載の方法。
  38. 【請求項38】 揮発性液体を、液体が床内で蒸発する
    ことにより床から追加重合熱を吸収するような条件下に
    流動床へ供給する請求項36に記載の方法。
  39. 【請求項39】 揮発性液体を熱交換器にて凝縮させる
    請求項38に記載の方法。
  40. 【請求項40】 揮発性液体を循環ガスから分離する請
    求項38または39に記載の方法。
  41. 【請求項41】 揮発性液体を循環ガスと共に床に循環
    させる請求項38または39に記載の方法。
  42. 【請求項42】 1−オレフィンを重合もしくは共重合
    させるための請求項1〜17のいずれか一項に記載の化
    合物または請求項18〜29のいずれか一項に記載の重
    合触媒の使用。
JP11123207A 1998-04-29 1999-04-28 オレフィン重合のための新規な触媒 Pending JPH11335406A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9809207.5 1998-04-29
GBGB9809207.5A GB9809207D0 (en) 1998-04-29 1998-04-29 Novel catalysts for olefin polymerisation

Publications (1)

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