JP4531360B2 - ペリミジン化合物 - Google Patents

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【発明の属する技術分野】
【0001】
本発明はペリミジン骨格を有する新規な化合物に関するものである。本発明の化合物は、可視光または近赤外光を吸収する色素であり、繊維用染料、樹脂用染料、筆記具用染料、印刷用染料、カラーフィルター用色素、光記録材料、感熱記録材料、光増感剤、電子写真用材料、電界発光素子用材料、光電変換材料、光熱変換材料、色素レーザー用材料等として利用可能なものである。
【従来の技術】
【0002】
可視部から近赤外部の光を吸収する色素として、ポリメチン鎖を有する色素がよく知られている。これらのポリメチン系色素は概して吸光係数が大きく、またポリメチン鎖の長さに応じて吸収波長が変わるので、同系統の分子構造で多様な波長の光に対して適応できるという長所がある。その反面、これらの色素は、とくにポリメチン鎖が長い構造のときに、耐候性などの保存耐久性が悪くなるという欠点がある。一概には言えないが、メロシアニン型色素の場合ポリメチン鎖を長くするにつれてシフトする波長は小さくなり、吸収スペクトルがブロードになる傾向にあり、長波長色素でシャープな吸収を得ることは難しい。またポリメチン鎖を長くすればそれだけ製造工程数が増大するという問題もあった。
【0003】
このように、ポリメチン鎖を長くすることによって問題が生ずることは、吸収波長だけでなく、蛍光波長に関しても同様である。ポリメチン系色素の中には室温で蛍光を発するものもあるが、ポリメチン鎖を長くするにつれ発光効率の低下、耐久性の低下、製造工程数の増大等の弊害が大きくなり、とりわけ赤色以上の長波長域の光を発する材料において実用に適する色素が少なくなっている。
【特許文献1】
特開昭58−111858号公報
【特許文献2】
特開昭62−295963号公報
【特許文献3】
特開昭63−40143号公報
【特許文献4】
特開昭63−75065号公報
【特許文献5】
特開平06−329654号公報
【特許文献6】
特開2000−267227号公報
【特許文献7】
特開2001−76775号公報
【特許文献8】
USP3852683号明細書
【非特許文献1】
ジャーナル オブ ザ ケミカル ソサヤティ ケミカル コミュニケイションズ(Journal of the Chemical Society.Chemical Communications),90,(1993),Alex K−Y.ほか
【非特許文献2】
ダイズ アンド ピグメンツ(Dyes and Pigments)40,11,(1998),Jae−yun Jaungほか
【非特許文献3】
ジャーナル オブ オーガニック ケミストリイ(Journal of Organic Chemistry).,51,370,(1986),Rolf
Gleiterほか
【非特許文献4】
ケミストリイ オブ ヘテロサイクリック コンパウンズ(Chemistryof Heterocyclic Compounds),35(3),319,(1999),A.F.Pozharskiiほか
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなポリメチン系色素の欠点を軽減するため、本発明では、短いポリメチン鎖で長い波長の光を吸収できるような分子構造の設計を試みた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の化合物は分子構造中にペリミジン骨格を含むものであり、ペリミジン骨格の強い電子供与性と、共役系を拡大する効果により、従来のポリメチン色素より少ないメチン数で長い波長の光を吸収することができる。
また、本発明の化合物の中には蛍光性の色素があり、その場合の発光能に関しても、少ないメチン数で長波長の光を発することができるという利点を有している。
【0006】
本発明の化合物のうち、Aが一般式(2)、(3)で示される化合物は蛍光を発しやすく、とりわけ一般式(3)の構造を有する化合物は発光能が高く、しかも赤色より長波長域の蛍光を発することができる。
【0007】
本発明の化合物は下記一般式(1)で表されるものである。
【化14】
Figure 0004531360
[R1、R2は互いに独立に水素原子、アルキル基、置換または非置換のアリール基、アルコキシアルキル基、アラルキル基のいずれかを表す。R3、R4はアルキル基を表す。R3、R4は連結して環を形成してもよい。nは0〜5の整数を表す。mは0〜2の整数を表す。Aは隣接する原子団とともに共役系を形成する2価の原子団を表す。W、X、Y、Zは互いに独立に水素原子、アルキル基、ハロゲン原子のいずれかを表す]
【0008】
一般式(1)におけるR1、R2のアルキル基の例としては、炭素数1〜18の直鎖または分岐のアルキル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基が挙げられ、同様に置換または非置換のアリール基の例としては、フェニル基、トリル基、クロロフェニル基、メトキシフェニル基が、アルコキシアルキル基の例としては、炭素数1〜12のアルコキシアルキル基が、アラルキル基の例としては、ベンジル基等が挙げられる。本発明の化合物を低極性の溶剤に溶かして用いる場合にはR1、R2は炭素数の多いアルキル基であることが好ましく、高極性の溶剤に溶かして用いる場合にはR1、R2が炭素数の少ないアルキル基かアルコキシアルキル基であることが好ましい。また強い耐光性を要求される用途に用いる場合にはR1、R2が置換または非置換のフェニル基であることが好ましい。
【0009】
一般式(1)におけるR3、R4のアルキル基の例としては炭素数1〜10の直鎖または分岐のアルキル基が挙げられる。R3、R4が連結して環を形成した例としては、それらがシクロペンタン環、シクロヘキサン環等を形成したものが挙げられる。それらのシクロアルカン環がさらに単数あるいは複数のメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等で置換されたものも挙げられる。
【0010】
一般式(1)におけるW、Xのアルキル基の例としては、炭素数1〜10の直鎖または分岐のアルキル基が挙げられる。
一般式(1)におけるAの例としては、下記一般式(2)〜(7)で表されるものが挙げられる。
【化15】
Figure 0004531360
[X1、X2は互いに独立にシアノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アシル基のいずれかを表す]
【0011】
【化16】
Figure 0004531360
[R5は水素原子またはアルキル基を表す。X3、X4は互いに独立にシアノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アシル基のいずれかを表す]
【0012】
【化17】
Figure 0004531360
[X5、X6,X7は互いに独立にシアノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アシル基のいずれかを表す]
【0013】
【化18】
Figure 0004531360
[R6,R7は互いに独立に水素原子またはアルキル基を表す。X8、X9は互いに独立にシアノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アシル基のいずれかを表す]
【0014】
【化19】
Figure 0004531360
[R8は水素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アシル基のいずれかを表す]
【0015】
【化20】
Figure 0004531360
[環A1は、置換基を有する含窒素複素環を表す]
【0016】
一般式(2)におけるX1、X2のアルコキシカルボニル基の例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルホニル基等が挙げられ、アシル基の例としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基等が挙げられる。
【0017】
一般式(3)におけるR5のアルキル基の例としては、炭素数1〜18の直鎖または分岐または環状のアルキル基が挙げられる。X3、X4のアルコキシカルボニル基の例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニル基が挙げられ、アシル基の例としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基等が挙げられる。
【0018】
一般式(4)におけるX5、X6、X7のアルコキシカルボニル基の例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニル基が挙げられ、アシル基の例としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基等が挙げられる。
【0019】
一般式(5)におけるR6,R7のアルキル基の例としては、炭素数1〜18の直鎖または分岐または環状のアルキル基が挙げられる。X8、X9のアルコキシカルボニル基の例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニル基が挙げられ、アシル基の例としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基等が挙げられる。
【0020】
一般式(6)におけるR8のアルキル基の例としては、炭素数1〜18の直鎖または分岐のアルキル基、シクロプロピル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基等の環状のアルキル基が挙げられ、フッ化アルキル基の例としては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基等が挙げられる。アルコキシカルボニル基の例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニル基が挙げられ、アシル基の例としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基等が挙げられる。
【0021】
一般式(7)の原子団の例としては、具体的には下記一般式(8)〜(13)で表されるものが挙げられる。
【0022】
【化21】
Figure 0004531360
[R11は水素原子、アルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基のいずれかを表す。R12はアルキル基、フッ化アルキル基、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基のいずれかを表す]
【0023】
【化22】
Figure 0004531360
[R13は水素原子、アルキル基のいずれかを表す。R14はアルキル基、フッ化アルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基のいずれかを表す。R15はシアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基のいずれかを表す]
【0024】
【化23】
Figure 0004531360
[R16は水素原子、アルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、アルコキシカルボニルメチル基、アルコキシカルボニルエチル基のいずれかを表す。Y1は酸素原子または硫黄原子を表す]
【0025】
【化24】
Figure 0004531360
[R17は水素原子、アルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、アルコキシカルボニルメチル基、アルコキシカルボニルエチル基のいずれかを表す。X10、X11は互いに独立にシアノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アシル基のいずれかを表す]
【0026】
【化25】
Figure 0004531360
[R18は水素原子、アルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、アルコキシカルボニルメチル基、アルコキシカルボニルエチル基のいずれかを表す。R19はシアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基のいずれかを表す。R20はアルキル基を表す]
【0027】
【化26】
Figure 0004531360
[R21,R22は互いに独立に水素原子、アルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、アルコキシカルボニルメチル基、アルコキシカルボニルエチル基のいずれかを表す。Y2は酸素原子または硫黄原子を表す]
【0028】
一般式(8)におけるR11のアルキル基の例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基等が挙げられ、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基の例としてはフェニル基、アルキルフェニル基(例えばトリル基、エチルフェニル基等)、アルコキシフェニル基(例えばメトキシフェニル基、エトキシフェニル基等)、フッ化アルキルフェニル基(例えばトリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロエチルフェニル基が挙げられる)、ハロゲン化フェニル基(例えばフッ化フェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基等)、ピリジル基、アルキルピリジル基(例えばメチルピリジル基、エチルピリジル基等)、チエニル基、アルキルチエニル基(例えばメチルチエニル基、エチルチエニル基等)、ピリミジル基、ピラジル基、トリアジル基、チアゾリル基、カルボキシフェニル基、アルコキシカルボニルフェニル基(例えばメトキシカルボニルフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基等)、シアノフェニル基、スルホフェニル基等が挙げられる。R12のうちアルキル基の例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基等が挙げられ、フッ化アルキル基の例としては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基等が挙げられ、アルコキシカルボニル基の例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基等が挙げられ、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基の例としてはフェニル基、アルキルフェニル(例えばトリル基、エチルフェニル基等)基、ハロゲン化フェニル(例えばフッ化フェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基等)基、フッ化アルキルフェニル(例えばトリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロエチルフェニル基等)基、アルコキシフェニル基(例えばメトキシフェニル基、エトキシフェニル基等)、ピリジル基、アルキルピリジル基(例えばメチルピリジル基、エチルピリジル基等)、チエニル基、アルキルチエニル基(例えばメチルチエニル基、エチルチエニル基等)等が挙げられる。
【0029】
一般式(9)におけるR13のアルキル基の例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基等が挙げられ、R14のうちアルキル基の例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基等が挙げられ、フッ化アルキル基の例としては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基等が挙げられ、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基の例としはフェニル基、アルキルフェニル基(例えばトリル基、エチルフェニル基等)、アルコキシフェニル基(例えばメトキシフェニル基、エトキシフェニル基等)、フッ化アルキルフェニル基(例えばトリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロエチルフェニル基等)、ハロゲン化フェニル基(例えばフッ化フェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基等)、シアノフェニル基、アミノフェニル基(例えばアミノフェニル基、N,N−ジメチルアミノフェニル基等)、チエニル基、アルキルチエニル基(例えばメチルチエニル基、エチルチエニル基等)、アルコキシカルボニルフェニル基(例えばメトキシカルボニルフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基等)、ピリジル基、アルキルピリジル基(例えばメチルピリジル基、エチルピリジル基等)等が挙げられ、R15のうちアルコキシカルボニル基の例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
【0030】
一般式(10)におけるR16のアルキル基の例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基等が挙げられ、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基の例としては、フェニル基、アルキルフェニル基(例えばトリル基、エチルフェニル基等)、アルコキシフェニル基(例えばメトキシフェニル基、エトキシフェニル基等)、フッ化アルキルフェニル基(例えばトリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロエチルフェニル基等)、ハロゲン化フェニル基(例えばフッ化フェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基等)、シアノフェニル基、カルボキシフェニル基、アルコキシカルボニルフェニル基(例えばメトキシカルボニルフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基等)、チエニル基、アルキルチエニル基(例えばメチルチエニル基、エチルチエニル基等)、ピリジル基、アルキルピリジル基(例えばメチルピリジル基、エチルピリジル基等)等が挙げられる。
【0031】
一般式(11)におけるR17のアルキル基の例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基等が挙げられ、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基の例としては、フェニル基、アルキルフェニル基(例えばトリル基、エチルフェニル基等)、アルコキシフェニル基(例えばメトキシフェニル基、エトキシフェニル基等)、フッ化アルキルフェニル基(例えばトリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロエチルフェニル基等)、ハロゲン化フェニル基(例えばフッ化フェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基等)、シアノフェニル基、カルボキシフェニル基、アルコキシカルボニルフェニル基(例えばメトキシカルボニルフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基等)、チエニル基、アルキルチエニル基(例えばメチルチエニル基、エチルチエニル基等)、ピリジル基、アルキルピリジル基(例えばメチルピリジル基、エチルピリジル基等)等が挙げられ、X10,X11のアルコキシカルボニル基の例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基等が挙げられ、アシル基の例としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基等が挙げられる。
【0032】
一般式(12)におけるR18のアルキル基の例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基等が挙げられ、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基の例としてはフェニル基、アルキルフェニル基(例えばトリル基、エチルフェニル基等)、アルコキシフェニル基(例えばメトキシフェニル基、エトキシフェニル基等)、フッ化アルキルフェニル基(例えばトリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロエチルフェニル基等)、ハロゲン化フェニル基(例えばフッ化フェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基等)、ピリジル基、アルキルピリジル基(例えばメチルピリジル基、エチルピリジル基等)、チエニル基、アルキルチエニル基(例えばメチルチエニル基、エチルチエニル基等)、ピリミジル基、ピラジル基、トリアジル基、チアゾリル基、カルボキシフェニル基、アルコキシカルボニルフェニル基(例えばメトキシカルボニルフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基等)、シアノフェニル基、スルホフェニル基等が挙げられる。
【0033】
一般式(13)におけるR21,R22のアルキル基の例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基等が挙げられ、置換または非置換のアリール基、置換または非置換のヘテロアリール基の例としてはフェニル基、アルキルフェニル基(例えばトリル基、エチルフェニル基等)、アルコキシフェニル基(例えばメトキシフェニル基、エトキシフェニル基等)、フッ化アルキルフェニル基(例えばトリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロエチルフェニル基等)、ハロゲン化フェニル基(例えばフッ化フェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基等)、ピリジル基、アルキルピリジル基(例えばメチルピリジル基、エチルピリジル基等)、チエニル基、アルキルチエニル基(例えばメチルチエニル基、エチルチエニル基等)、ピリミジル基、ピラジル基、カルボキシフェニル基、アルコキシカルボニルフェニル基(例えばメトキシカルボニルフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基等)、シアノフェニル基等が挙げられる。
【発明の効果】
【0034】
本発明の化合物は分子構造中にペリミジン骨格を有し、可視光や近赤外光を効率よく吸収する色素であり、高い吸光係数、高い保存安定性、高い溶解性等、色素としての好ましい性質を有するため、産業上、利用価値の高いものである。
【発明の実施の形態】
【0035】
本発明の化合物のうち、ポリメチン鎖の途中にチオフェン環を含まないものはたとえば下記に示すスキームに従って合成することができる。
【化27】
Figure 0004531360
上式におけるペリミジン環は、たとえば前記非特許文献3に記載の方法によって合成でき、ペリミジン化合物のホルミル体はたとえば前記非特許文献4に記載の方法によって合成することができる。このホルミル体を起点とするポリメチン鎖の延長は、たとえばウイティッヒ リアククション、ホーナー エモンズ リアクション(Wittig Reaction、Horner−Emmons Reaction)を応用することによって行うことができる。ここでR51はアルキル基、フェニル基等を表し、R52、R53はアルキル基であり、連結して環を形成していてもよい。この操作を繰り返すことによりポリメチン鎖をさらに延長していくことが可能である。そうして得られたホルミル体を活性メチレンまたは活性メチルを有する化合物と反応させることにより、本発明のペリミジン化合物を容易に得ることができる。
【0036】
上記ホルミル化合物と活性メチレンまたは活性メチル化合物との反応は、一般にクネベナゲル(Knoevenagel)反応として知られている反応の条件に準じて行えばよく、たとえばアルコール、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン等を反応溶媒として用いることができ、このとき反応促進剤としてピペリジン、ピロリジン、水酸化ナトリウム、酢酸アンモニウム、硫酸、酢酸等を用いることもできる。
【0037】
本発明の化合物のうち、ポリメチン鎖の途中にチオフェン環を含むものはたとえば次のような方法によって合成することができる。そうして得られたホルミル体を活性メチレンまたは活性メチルを有する化合物と反応させることにより、本発明のペリミジン化合物を容易に得ることができる。ここで下記式におけるR54はアルキル基、フェニル基等を表す。
【0038】
【化28】
Figure 0004531360
上記の二つの合成法により合成できる一般式(1)の化合物の例として次のようなものが挙げられる。
【0039】
【表1】
Figure 0004531360
【表2】
Figure 0004531360
【表3】
Figure 0004531360
【表4】
Figure 0004531360
【表5】
Figure 0004531360
【表6】
Figure 0004531360
【表7】
Figure 0004531360
【実施例】
【0040】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
実施例1
(1)1,8−ジアミノナフタレン16.3g、アセトン18gをベンゼン280mlに溶解させ、p−トルエンスルホン酸1水和物4gを加え室温で18時間攪拌した。反応液を重曹水で洗浄、乾燥、濃縮し下記構造式(14)の2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ペリミジン15.7g得た。
【0041】
【化29】
Figure 0004531360
(2)2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ペリミジン1.8gをDMF25mlに溶解させ炭酸カリウム4.1g、ヨウ化エチル6.2gを加え、60℃で15時間攪拌した。反応液を水に排出し、酢酸エチルで抽出。乾燥後、濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し下記構造式(15)の1,3−ジエチル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ペリミジン2.1gを得た。
【0042】
【化30】
Figure 0004531360
(3)1,3−ジエチル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ペリミジン2gをDMF25mlに溶解させ、0℃でオキシ塩化リン1.3gを滴下した。反応終了後、水に排出し中和し酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥、濃縮したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し下記構造式(16)の1,3−ジエチル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−6−ホルミル−1H−ペリミジン1.45gを得た。
【0043】
【化31】
Figure 0004531360
(4)1,3−ジエチル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−6−ホルミル−1H−ペリミジン0.5gとマロノニトリル0.13gをエタノール10mlに溶解させ、ピペリジンを3滴加え室温で3時間攪拌した。反応液を濾過し得られた結晶をメタノールで洗浄して黒紫色の例示化合物A−1を0.42g得た。
【0044】
λmax=515nm(ε=29000)(メタノール中)
H−NMR(CDCl、300MHz):δ1.23(t、3H、J=7.1Hz)、1.36(t、3H、J=7.1Hz)、1.60(s、6H)、3.53(q、2H、J=7.1Hz)、3.66(q、2H、J=7.1Hz)、6.53(d、1H、J=9.0Hz)、6.68(d、1H、J=7.9Hz)、7.30(d、1H、J=8.3Hz)、7.46(dd、1H、J=7.9、8.3Hz)、8.25(s、1H)、8.56(d、1H、J=9.0Hz)
13C−NMR(CDCl,75MHz):13.5,13.9,25.0,40.7、41.6,70.3,73.5,103.5,107.7,111.1,114.1,114.9,116.0,117.1,130.5,132.6,134.3,142.6,148.6,153.2
【0045】
実施例2
実施例1(3)で得られた1,3−ジエチル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−6−ホルミル−1H−ペリミジン1.0gとシアノ酢酸0.4gをエタノール12mlに溶解させ、触媒量のピペリジンを加え60℃で15時間攪拌した。希塩酸に排出し抽出、乾燥、濃縮しクロロホルムで精製することにより例示化合物A−4を0.51g得た。
【0046】
λmax=495nm(ε=18000)(メタノール中)
LC/MS:350(M+H
H−NMR(DMSO−d、300MHz):δ1.17(t、3H、J=7.0Hz)、1.26(t、3H、J=7.0Hz)、1.54(s、6H)、3.51(q、2H、J=7.0Hz)、3.66(q、2H、J=7.0Hz)、6.60−6.75(m、2H)、7.31(d、1H、J=8.1Hz)、7.46(dd、1H、J=8.1、8.1Hz)、8.27(s、1H)、8.48(d、1H、J=8.8Hz)、8.76(s、1H)
【0047】
実施例3
実施例1(3)で得られた1,3−ジエチル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−6−ホルミル−1H−ペリミジン0.76gと3−シアノ−1−フェニル−5−ピラゾロン0.5gをエタノール50mlに溶解させ50℃で3時間攪拌した。反応液を濾過しメタノールで洗浄して例示化合物B−1を0.7g得た。
λmax=601nm(ε=46000)(メタノール中)
LC/MS:450(M+H
【0048】
実施例4
実施例3で用いた3−シアノ−1−フェニル−5−ピラゾロンの代わりに3−カルボキシ−1−フェニル−5−ピラゾロンを用いる以外は実施例3と同様にして反応させ、反応液を濾過して得られた濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し例示化合物B−2を得た。
【0049】
λmax=587nm(ε=35000)(メタノール中)
LC/MS:469(M+H
H−NMR(DMSO−d、300MHz):δ1.18(t、3H、J=7.0Hz)、1.32(t、3H、J=7.0Hz)、1.60(s、6H)、3.56(q、2H、J=7.0Hz)、3.78(q、2H、J=7.0Hz)、6.73−6.82(m、2H)、7.21−7.29(m、1H)、7.45−7.62(m、5H)、7.97−8.06(m、2H)、9.35(s、1H)、9.91(br、1H)
13C−NMR(DMSO−d、75MHz):8.6,9.2,19.5,35.8,36.0,69.3,99.4,102.7,106.4,108.3、108.6,112.3,114.8,120.4,124.0,126.6,131.2,134.1,134.6.136.9,137.9,140.3,145.2,157.7,158.5
【0050】
実施例5
実施例3で用いた3−シアノ−1−フェニル−5−ピラゾロンの代わりにロダニン−3−酢酸を用いる以外は実施例3と同様にして例示化合物C−1を得た。λmax=539nm(ε=31000)(メタノール中)
LC/MS:456(M+H
【0051】
実施例6
実施例1(3)で得られた1,3−ジエチル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−6−ホルミル−1H−ペリミジン0.3gをエタノール6mlに溶解させ、この溶液に3−エチルロダニン0.19gを加え、さらにピペリジン0.09gを加え室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し例示化合物C−2を得た。
λmax=537nm(ε=27000)(メタノール中)
LC/MS:426(M+H
【0052】
実施例7
実施例1(3)で得られた1,3−ジエチル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−6−ホルミル−1H−ペリミジン0.28gとバルビツール酸0.15gをエタノール7mlに溶解させ室温で3時間攪拌した。反応液を濾過しメタノールで洗浄して例示化合物E−1を0.27g得た。
【0053】
λmax=560nm(ε=35000)(メタノール中)
LC/MS:393(M+H
H−NMR(DMSO−d、300MHz):δ1.17(t、3H、J=7.0Hz)、1.28(t、3H、J=7.0Hz)、1.56(s、6H)、3.53(q、2H、J=7.0Hz)、3.70(q、2H、J=7.0Hz)、6.61(d、2H、J=9.2Hz)、6.71(d、1H、J=8.0Hz)、7.32(d、1H、J=8.0Hz)、7.49(dd、1H、J=8.0、8.0Hz)、8.92(s、1H)、9.03(d、1H、J=9.2Hz)、10.71(br、1H)、10.88(br、1H)
13C−NMR(DMSO−d、75MHz):8.6,9.1,19.5,35.6,36.0,68.9,98.0,101.9,104.1,106.8,108.2,110.9,125.9,131.2,134.0,137.8,143.8,145.6,157.7,160.3
【0054】
実施例8
実施例1(3)で得られた1,3−ジエチル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−6−ホルミル−1H−ペリミジン0.28gと3−エトキシカルボニル−2−(4−シアノフェニル)−5−ピロリノン0.29gをエタノール15mlに溶解させ62%硫酸0.1mlを加えた。45℃で1時間攪拌した。反応液を水に排出し中和後、濾過しメタノールで洗浄して例示化合物F−3を0.43g得た。
λmax=555nm(ε=33000)(メタノール中)
【0055】
実施例9
実施例3で用いた3−シアノ−1−フェニル−5−ピラゾロンの代わりに1,3−インダンジオンを用いる以外は実施例3と同様にして合成し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し例示化合物G−1を得た。
λmax=576nm(ε=48000)(メタノール中)
【0056】
LC/MS:411(M+H
H−NMR(DMSO−d、300MHz):δ1.18(t、3H、J=7.0Hz)、1.32(t、3H、J=7.0Hz)、1.59(s、6H)、3.55(q、2H、J=7.0Hz)、3.76(q、2H、J=7.0Hz)、6.74(d、2H、J=9.0Hz)、7.49−7.63(m、2H)、7.74−7.88(m、4H)、8.46(s、1H)、9.59(d、1H、J=9.0Hz)
13C−NMR(DMSO−d、75MHz):8.6,9.1,19.5,35.7,36.0,69.0,99.0,102.2,106.3,108.4,111.4,115.4,117.0,117.1,126.2,129.5,129.8.131.0,134.1,134.2,135.9,136.8,137.8,144.3,184.0,186.1
【0057】
実施例10
【化32】
Figure 0004531360
実施例1(3)で得られた1,3−ジエチル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−6−ホルミル−1H−ペリミジン0.2gと上記構造式(17)のピラン化合物(たとえばJ.Org.Chem.,39,7,989,(1974)に記載の方法に準じて合成できる)0.15gをエタノール3mlに溶解させピペリジン0.07gを加え、70℃で6時間攪拌した。反応液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製しメタノールで洗浄して例示化合物H−1を0.06g得た。
【0058】
λmax=537nm(ε=39000)(メタノール中)
LC/MS:437(M+H
蛍光極大波長λem=723nm(励起波長λex=600nm、メタノール中)
λem=707nm(λex=575nm、アセトン中)
H−NMR(CDCl、300MHz):δ1.24(t、3H、J=7.1Hz)、1.33(t、3H、J=7.1Hz)、1.56(s、6H)、2.40(s、3H)、3.51(q、2H、J=7.1Hz)、3.60(q、2H、J=7.1Hz)、6.45−6.70(m、5H)、7.38−7.53(m、2H)、7.73(d、1H、J=8.4Hz)、8.15(d、1H、J=15.5Hz)
13C−NMR(CDCl,75MHz):13.7,14.0,20.0,24.9,40.5,41.6,56.9,72.8,103.7,105.4,106.1,106.7,111.9,113.4,115.1,115.8,115.9,118.5,127.5,128.5,133.1,135.6,142.5,144.7,156.5,160.8,161.6
【0059】
実施例11
【化33】
Figure 0004531360
実施例10で用いたピラン化合物の代わりに上記構造式(18)のピラン化合物を用いること以外は実施例10と同様にして合成し、例示化合物H−2を得た。
λmax=523nm(メタノール中)
λem=714nm(λex=586nm、メタノール中)
λem=697nm(λex=565nm、アセトン中)
【0060】
実施例12
【化34】
Figure 0004531360
実施例1(3)で得られた1,3−ジエチル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−6−ホルミル−1H−ペリミジン0.28gと上記構造式(19)の2,3−ジシアノ−5−エトキシカルボニル−6−メチルピラジン(たとえばDyes and Pigments,40,11,(1998)に記載の方法で合成できる)0.26gをトルエン10mlに溶解させ、この溶液に酢酸2滴、ピペリジン1滴を加え、100℃で18時間攪拌した。反応液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製しメタノールで洗浄して例示化合物I−1を得た。
【0061】
λmax=599nm(ε=38000)(メタノール中)
LC/MS:481(M+H
H−NMR(DMSO−d、300MHz):δ1.18(t、3H、J=7.0Hz)、1.26(t、3H、J=7.0Hz)、1.39(t、3H、J=7.1Hz)、1.53(s、6H)、3.51(q、2H、J=7.0Hz)、3.63(q、2H、J=7.0Hz)、4.49(q、2H、J=7.1Hz)、6.65(d、1H、J=8.5Hz)、6.66(dd、1H、J=0.9、7.5Hz)、7.46(dd、1H、J=7.5、8.5Hz)、7.46(dd、1H、J=0.9、8.5Hz)、7.56(d、1H、J=15.0Hz)、7.95(d、1H、J=8.5Hz)、8.75(d、1H、J=15.0Hz)
【0062】
実施例13
(1)イソホロン7.25gをマロノニトリル10gを混合し、ピペジリン0.3mlを加え80℃で14時間攪拌した。放冷後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して下記構造式(20)に示したジシアノ化合物を6.5g得た。
【0063】
【化35】
Figure 0004531360
(2)実施例1(3)で得られた1,3−ジエチル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−6−ホルミル−1H−ペリミジン0.28gと上記の(1)で得られたジシアノ化合物0.23gをエタノール5mlに溶解させ、ピペリジン0.1gを加え、75℃で15時間攪拌した。反応液を放冷し濾過により得られた結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製しメタノールで洗浄して例示化合物J−1を0.15g得た。
【0064】
λmax=578nm(ε=30000)(メタノール中)
LC/MS:451(M+H
H−NMR(CDCl、300MHz):δ1.09(s、6H)、1.24(t、3H、J=7.1Hz)、1.33(t、3H、J=7.1Hz)、1.55(s、6H)、2.54(s、2H)、2.56(s、2H)、3.51(q、2H、J=7.1Hz)、3.59(q、2H、J=7.1Hz)、6.54(d、1H、J=8.6Hz)、6.64(dd、1H、J=0.9,7.5Hz)、6.76(s、1H)、6.95(d、1H、J=15.8Hz)、7.41(dd、1H、J=7.5,8.5Hz)、7.48(dd、1H、J=0.9,8.5Hz)、7.77(d、1H、J=8.6Hz)、7.81(d、1H、J=15.8Hz)
13C−NMR(CDCl,75MHz):13.7,14.0,24.9,28.1,32.0,39.4,40.5,41.7,43.0,72.8,75.0,104.0,106.7,111.9,113.7,114.5,115.2,119.8,121.3,125.6,127.3,128.3,133.0,134.9,142.5,144.3,155.6,169.1
【0065】
実施例14
(1)1,8−ジアミノナフタレン10g、シクロヘキサノン6.2gをトルエン140mlに溶解させ、水を除去しながら4時間加熱還流した。反応液を放冷したのち、濾過した濾液を濃縮した。得られた結晶をヘキサン/酢酸エチル系にて再結晶して下記構造式(21)のベージュ色の結晶を9.2g得た。
【0066】
【化36】
Figure 0004531360
(2)上記で得られた式(21)で表されるペリミジン化合物8.7gをDMF100mlに溶解させ炭酸カリウム19.1g、ヨウ化エチル24gを加え、60℃で21時間攪拌した。反応液を水に排出し、酢酸エチルで抽出。水洗、乾燥後、濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、下記構造式(22)の薄い緑色のタール状物質を5.4g得た。
【0067】
【化37】
Figure 0004531360
(3)(2)で得られた式(22)で表されるペリミジン化合物5.4gをDMF55mlに溶解させ、0℃でオキシ塩化リン2.9gを滴下し、同温度で2時間攪拌した。反応終了後、水に排出し中和後酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥、濃縮したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、下記構造式(23)の黄色タール状のアルデヒド体を5.2gを得た。
【0068】
【化38】
Figure 0004531360
(4)(3)で得られた式(23)で表されるアルデヒド体0.17gとマロノニトリル0.04gをエタノール4mlに溶解させ、触媒量のピペリジンを加え3時間攪拌した。反応液を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して例示化合物A−5を得た。
λmax=506nm(ε=44000)(メタノール中)
LC/MS:371(M+H
【0069】
実施例15
実施例14(3)で得られたアルデヒド体0.45gと3−カルボキシ−1−フェニル−5−ピラゾロン0.33gをエタノール7mlに溶解させ、60℃で3時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を濃縮したのちシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製しヘキサンで洗浄して例示化合物B−9を0.12g得た。
λmax=574nm(ε=56000)(メタノール中)
LC/MS:509(M+H
【0070】
実施例16
実施例14(3)で得られたアルデヒド体0.36gと3−シアノ−1−フェニル−5−ピラゾロン0.20gをエタノール10mlに溶解させ、60℃で2時間攪拌した。反応液を濾過し、得られた結晶をメタノールで洗浄して例示化合物B−10を0.28g得た。
λmax=585nm(ε=76000)(メタノール中)
LC/MS:490(M+H
【0071】
実施例17
【化39】
Figure 0004531360
(1)実施例1(3)で得られたアルデヒド体1gをDMF30mlに溶解させ、上記構造式(24)で表されるリン化合物3.8gを加えた。この溶液にナトリウムメトキシドの28%メタノール溶液1.1gを室温で滴下。滴下終了後、室温で2時間攪拌し水に排出した。酢酸エチルで抽出したのち、水洗、乾燥、濃縮した。得られたオイル状化合物に11%塩酸5mlを加え室温で30分攪拌した。反応液を水に排出し酢酸エチルで抽出、水洗、乾燥、濃縮して得られたオイル状化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し下記構造式(25)のアルデヒド体1gを得た。
【0072】
【化40】
Figure 0004531360
(2)(1)で得られた式(25)で表されるアルデヒド体0.9gとマロノニトリル0.25gをエタノール10mlに溶解させた。この溶液にピペリジン1滴をエタノール0.5mlに溶解させた溶液を5滴加え、室温で1時間攪拌した。反応液を濾過し得られた結晶をメタノールで洗浄し例示化合物A−8を0.86得た。
【0073】
λmax=576nm(ε=48000)(メタノール中)
LC/MS:357(M+H
H−NMR(CDCl、300MHz):δ1.23(t、3H、J=7.1Hz)、1.35(t、3H、J=7.1Hz)、1.58(s、6H)、3.52(q、2H、J=7.1Hz)、3.64(q、2H、J=7.1Hz)、6.53(d、1H、J=8.8Hz)、6.66(dd、1H、J=3.6,5.3Hz)、7.16(dd、1H、J=12.0,14.5Hz)、7.44(d、1H、J=3.6Hz)、7.45(d、1H、J=5.3Hz)、7.55(d、1H、J=12.0Hz)、7.92(d、1H、J=14.5Hz)、7.94(d、1H、J=8.8Hz)?
13C−NMR(CDCl,75MHz):13.6,14.0,25.0,40.6、41.6,73.2,73.8,104.0,107.3,111.5,113.8,114.7,115.7,117.5,117.7,129.6,130.6,133.9,142.6,146.9,147.6,160.3
【0074】
実施例18
実施例17(1)で得られたアルデヒド体0.3gをエタノール5mlに溶解させ、この溶液に3−カルボキシ−1−フェニル−5−ピラゾロン0.24gを加え45℃で2時間攪拌した。放冷後、析出した結晶を濾取しエタノールで洗浄することにより例示化合物B−13を0.29g得た。
λmax=682nm(ε=65000)(メタノール中)
LC/MS:495(M+H
【0075】
実施例19
【化41】
Figure 0004531360
(1)実施例1(3)で得られたアルデヒド体3.5gをTHF30mlに溶解させ、上記構造式(26)で表されるリン化合物4.4gを加えた。この溶液にカリウムt−ブトキシド1.7gのTHF懸濁液を5℃で1時間かけて滴下し、同温度で1時間攪拌した。反応終了後、水に排出し酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗、乾燥、濃縮したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し下記構造式(27)の茶色オイル4.3gを得た。
【0076】
【化42】
Figure 0004531360
(2)(1)で得られた式(27)で表される化合物4gをTHF60mlに溶解させ窒素置換。0℃まで冷却したのち、1.6Mのn−ブチルリチウム8.3mlを1時間かけて滴下し同温度で1時間攪拌した。0℃においてDMF2.4gを加え2時間攪拌した。反応液を水に排出し酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗、乾燥、濃縮したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し下記構造式(28)で表されるアルデヒド体0.5gを得た
【0077】
【化43】
Figure 0004531360
(3)(2)で得られたアルデヒド体0.6gをエタノール10mlに溶解させマロノニトリル0.12gを加えた。この溶液にピペリジン1滴を加え75℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製したのち、ヘキサンで洗浄し例示化合物A−10を0.17g得た。
【0078】
λmax=588nm(ε=53000)(メタノール中)
LC/MS:439(M+H
H−NMR(CDCl、300MHz):δ1.23(t、3H、J=7.1Hz)、1.31(t、3H、J=7.1Hz)、1.55(s、6H)、3.50(q、2H、J=7.1Hz)、3.57(q、2H、J=7.1H)、6.52(d、1H、J=8.5Hz)、6.64(d、1H、J=7.3Hz)、7.10(d、1H、J=4.0Hz)、7.13(d、1H、J=15.8Hz)、7.42(dd、1H、J=7.3,8.2Hz)、7.51(d、1H、J=8.2Hz)、7.56(d、1H、J=4.0Hz)、7.66(s、1H)、7.71(d、1H、J=8.5Hz),7.92(d、1H、J=15.8Hz)
13C−NMR(CDCl,75MHz):13.8、14.0,24.9,40.6,41.7,72.7,73.5,103.9,106.8,112.4,114.1,115.0,115.3,116.8,120.0,125.5,126.7,128.2,132.3,132.8,133.0,140.5,142.4,143.8,149.7,157.7
【0079】
実施例20
実施例19(2)で得られたアルデヒド体0.35gをアセトニトリル8mlに溶解させ、この溶液にシアノ酢酸エチル0.12g、さらにピペリジン0.09gを加え室温で1.5時間攪拌した。反応液を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して例示化合物A−11を0.4g得た。
λmax=557nm(メタノール中)
LC/MS:486(M+H
【0080】
実施例21
実施例20で得られたエステル体0.3gをエタノール20mlに加え、50℃まで昇温し、10%水酸化ナトリウム水溶液1gを加えた。同温度で1時間攪拌した。放冷後水に排出し、塩酸でpH3に調製した。析出した結晶を濾過により得、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して例示化合物A−12を0.1g得た。
λmax=541nm(ε=24000)(メタノール中)
LC/MS:458(M+H
【0081】
実施例22〜23
実施例1(3)で得られたアルデヒド体と対応するシアノ酢酸エステルを用いて実施例20と同様に反応させることにより例示化合物A−2、A−3を得た。
【0082】
実施例24〜35
実施例1(3)で得られたアルデヒド体と対応する活性メチレン化合物を用いて実施例3と同様に反応させることにより例示化合物B−3〜B−8、C−3〜C−6、D−1,D−2を得た。
C−3〜C−6を合成する際に用いるロダニン誘導体については、たとえば特開平08−269345に記載の方法をもちいて合成することができる。
【0083】
実施例36〜37
実施例1(3)で得られたアルデヒド体と対応するバルビツール酸化合物を用いて実施例7と同様に反応させ例示化合物E−2、E−3を得た。
【0084】
実施例38〜40
実施例1(3)で得られたアルデヒド体と対応するピロリノン化合物を用いて実施例8と同様に反応させることにより例示化合物F−1、F−2、F−4を得た。
【0085】
実施例41
実施例17(1)で得られたアルデヒド体と3−エチルロダニンをエタノール中で加熱することにより例示化合物C−8を得た。
【0086】
実施例42〜43
実施例17(1)で得られたアルデヒド体と対応する活性メチレン化合物を実施例7と同様に室温で攪拌することにより例示化合物D−4,E−5を得た。
【0087】
実施例44〜45
実施例17(1)で得られたアルデヒド体と対応するピロリノン化合物を用いて実施例8と同様に反応させることにより例示化合物F−6、F−7を得た。
【0088】
実施例46〜48
実施例19(2)で得られたアルデヒド体と対応する活性メチレン化合物を溶媒をn−プロパノールにし反応温度を70〜90℃にする以外は実施例3と同様にして例示化合物B−14、D−5,E−6を得た。
【0089】
実施例49
実施例17(1)で得られたアルデヒド体0.5gとシアノ酢酸0.19gをエタノール7mlに溶解させた。この溶液にピペリジン1滴をエタノール0.5mlに溶解させた溶液を5滴加え、65℃で15時間攪拌した。反応液を希塩酸に排出し酢酸エチルで抽出した。この有機層を乾燥、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して例示化合物A−9を得た。
【0090】
実施例50
(1)実施例1(1)で得られたペリミジン化合物2.8gをDMF40mlに溶解させ、炭酸カリウム7.4g、1−ヨードドデカン17gを加えた。これを70℃まで昇温し、同温度で16時間攪拌した。反応液を水に排出し酢酸エチルで抽出した。この有機層を水洗、乾燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し得られたオイルをDMF100mlに溶解させ、0℃にてオキシ塩化リン2.4gを滴下した。0℃で1時間攪拌したのち、反応液を水に排出した。これを中和し酢酸エチルで抽出、水洗、乾燥、濃縮したのちシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し下記構造式(29)で表されるアルデヒド化合物を3.5g得た。
【0091】
【化44】
Figure 0004531360
(2)上記の(1)で得られたアルデヒド体0.3gをエタノール3mlに溶解させ、マロノニトリル0.04gを加えた。この溶液にピペリジン0.05gを加え室温で5時間攪拌した。反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して例示化合物A−6を0.28g得た。
【0092】
実施例51
実施例20で用いたアルデヒド体の代わりに実施例50(1)で得られたアルデヒド体を用いる以外は実施例20と同様にして例示化合物A−7を得た。
【0093】
実施例52〜55
実施例50(1)で得られたアルデヒド体と対応する活性メチレン化合物を用いて実施例3と同様に反応させることにより例示化合物B−11、B−12,C−7,D−3を得た。
【0094】
実施例56
実施例7におけるアルデヒド体の代わりに実施例50(1)で得られたアルデヒド体を用いる以外は実施例7と同様にして例示化合物E−4を得た。
【0095】
実施例57
実施例8におけるアルデヒド体の代わりに実施例50(1)で得られたアルデヒド体を用い、3−エトキシカルボニル−2−(4−シアノフェニル)−5−ピロリノンの代わりに3−エトキシカルボニル−2−フェニル−5−ピロリノンを用いる以外は実施例8と同様にして例示化合物F−5を得た。
【0096】
以上の実施例により得られた化合物についてのメタノール中での吸収極大波長λmaxを以下の表に示す。
【表8】
Figure 0004531360
【表9】
Figure 0004531360
比較例
【0097】
【化45】
Figure 0004531360
比較例として上記の一般式(30)で示される化合物を上記の実施例と同様な方法を用いて以下の比較例化合物1〜12を合成した。ここでR60、R61はアルキル基を表す。n、m、A、Y、Zは一般式(1)の場合と同じ意味を有する。
【0098】
比較例1
【化46】
Figure 0004531360
比較例2
【化47】
Figure 0004531360
比較例3
【化48】
Figure 0004531360
比較例4
【化49】
Figure 0004531360
比較例5
【化50】
Figure 0004531360
比較例6
【化51】
Figure 0004531360
比較例7
【化52】
Figure 0004531360
比較例8
【化53】
Figure 0004531360
比較例9
【化54】
Figure 0004531360
比較例10
【化55】
Figure 0004531360
比較例11
【化56】
Figure 0004531360
比較例12
【化57】
Figure 0004531360
以上の実施例、比較例で得た化合物のメタノール中での吸収極大波長λmaxを、前記一般式(1)におけるn、mの値とともに下表に示す。nは炭素鎖の長さを表すので、これにより本発明の化合物が、比較例の化合物より短い炭素鎖で比較例と同等もしくはそれ以上の波長の光を吸収し、同じ炭素数なら長波長の光を吸収することが確認された。
【0099】
【表10】
Figure 0004531360
さらに比較例13として実施例7と同様な方法を用いて下記構造の化合物を合成、この化合物と実施例7で得られた化合物について乳酸エチルに対する溶解性を比較検討した。
【0100】
比較例13
【化58】
Figure 0004531360
その結果は次表の通りであり、本発明のベリミジン骨格を有する化合物は、乳酸エチルに対する溶解性においても優れた色素であることが確認された。
【表11】
Figure 0004531360

【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得た化合物A−1の赤外吸収スペクトル(KBr)
【図2】実施例1で得た化合物A−1の可視吸収スペクトル(メタノール)
【図3】実施例3で得た化合物B−1の赤外吸収スペクトル(KBr)
【図4】実施例3で得た化合物B−1の可視吸収スペクトル(メタノール)
【図5】実施例10で得た化合物H−1の赤外吸収スペクトル(KBr)
【図6】実施例10で得た化合物H−1の可視吸収スペクトル(メタノール)
【図7】実施例10で得た化合物H−1の蛍光スペクトル(アセトン)

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表されるペリミジン化合物。
    Figure 0004531360
    [R1、R2は互いに独立に水素原子、アルキル基、アルコキシアルキル基、アラルキル基のいずれかを表す。R3、R4はアルキル基を表す。R3、R4は連結してシクロペンタン環またはシクロヘキサン環を形成してもよい。nは0〜5の整数を表す。mは0〜2の整数を表す。W、X、Y、Zは互いに独立に水素原子、アルキル基、ハロゲン原子のいずれかを表す。Aは下記一般式(2)〜(6)、(8)〜(13)で表される原子団のいずれかである。]
    Figure 0004531360
    [X1、X2は互いに独立にシアノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アシル基のいずれかを表す]
    Figure 0004531360
    [R5は水素原子またはアルキル基を表す。X3、X4は互いに独立にシアノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アシル基のいずれかを表す]
    Figure 0004531360
    [X5、X6,X7は互いに独立にシアノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アシル基のいずれかを表す]
    Figure 0004531360
    [R6,R7は互いに独立に水素原子またはアルキル基を表す。X8、X9は互いに独立にシアノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アシル基のいずれかを表す]
    Figure 0004531360
    [R8は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、フッ化アルキル基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アシル基のいずれかを表す]
    Figure 0004531360
    [R11は水素原子、アルキル基、フェニル基、アルキルフェニル基、アルコキシフェニル基、フッ化アルキルフェニル基、ハロゲン化フェニル基、ピリジル基、アルキルピリジル基、チエニル基、アルキルチエニル基、カルボキシフェニル基、アルコキシカルボニルフェニル基、シアノフェニル基、スルホフェニル基、ピリミジル基、ピラジル基、トリアジル基、チアゾリル基のいずれかを表す。R12は水素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、フェニル基、アルキルフェニル基、フッ化アルキルフェニル基、アルコキシフェニル基、ハロゲン化フェニル基、ピリジル基、アルキルピリジル基、チエニル基、アルキルチエニル基のいずれかを表す]
    Figure 0004531360
    [R13は水素原子、アルキル基のいずれかを表す。R14はアルキル基、フッ化アルキル基、フェニル基、アルキルフェニル基、アルコキシフェニル基、フッ化アルキルフェニル基、ハロゲン化フェニル基、アルコキシカルボニルフェニル基、シアノフェニル基、アミノフェニル基、ピリジル基、アルキルピリジル基、チエニル基、アルキルチエニル基のいずれかを表す。R15はシアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基のいずれかを表す]
    Figure 0004531360
    [R16は水素原子、アルキル基、フェニル基、アルキルフェニル基、フッ化アルキルフェニル基、アルコキシフェニル基、ハロゲン化フェニル基、シアノフェニル基、カルボキシフェニル基、アルコキシカルボニルフェニル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、アルコキシカルボニルメチル基、アルコキシカルボニルエチル基のいずれかを表す。Y1は酸素原子または硫黄原子を表す]
    Figure 0004531360
    [R17は水素原子、アルキル基、フェニル基、アルキルフェニル基、フッ化アルキルフェニル基、アルコキシフェニル基、ハロゲン化フェニル基、シアノフェニル基、カルボキシフェニル基、アルコキシカルボニルフェニル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、アルコキシカルボニルメチル基、アルコキシカルボニルエチル基のいずれかを表す。X10、X11は互いに独立にシアノ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アシル基のいずれかを表す]
    Figure 0004531360
    [R18は水素原子、アルキル基、フェニル基、アルキルフェニル基、アルコキシフェニル基、フッ化アルキルフェニル基、ハロゲン化フェニル基、シアノフェニル基、スルホフェニル基、カルボキシフェニル基、アルコキシカルボニルフェニル基、ピリジル基、アルキルピリジル基、チエニル基、アルキルチエニル基、ピリミジル基、ピラジル基、トリアジル基、チアゾリル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、アルコキシカルボニルメチル基、アルコキシカルボニルエチル基のいずれかを表す。R19はシアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基のいずれかを表す。R20はアルキル基を表す]
    Figure 0004531360
    [R21,R22は互いに独立に水素原子、アルキル基、フェニル基、アルキルフェニル基、ハロゲン化フェニル基、カルボキシフェニル基、フッ化アルキルフェニル基、アルコキシフェニル基、アルコキシカルボニルフェニル基、シアノフェニル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、アルコキシカルボニルメチル基、アルコキシカルボニルエチル基のいずれかを表す。Y2は酸素原子または硫黄原子を表す]
  2. W、Xが水素原子である請求項1に記載のペリミジン化合物。
  3. W、Xが水素原子であり、Y、Zが水素原子である請求項1に記載のペリミジン化合物。
  4. W、Xが水素原子であり、Y、Zが水素原子であり、R1、R2がアルキル基であり、nが0〜3の整数である請求項1に記載のペリミジン化合物。
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